(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6227085
(24)【登録日】2017年10月20日
(45)【発行日】2017年11月8日
(54)【発明の名称】フッ素の溶出抑制方法
(51)【国際特許分類】
B09B 3/00 20060101AFI20171030BHJP
B09C 1/02 20060101ALI20171030BHJP
B09C 1/08 20060101ALI20171030BHJP
【FI】
B09B3/00 301E
B09B3/00ZAB
B09B3/00 304K
【請求項の数】2
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2016-197825(P2016-197825)
(22)【出願日】2016年10月6日
(62)【分割の表示】特願2012-64803(P2012-64803)の分割
【原出願日】2012年3月22日
(65)【公開番号】特開2017-13067(P2017-13067A)
(43)【公開日】2017年1月19日
【審査請求日】2016年10月17日
(73)【特許権者】
【識別番号】000000240
【氏名又は名称】太平洋セメント株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100141966
【弁理士】
【氏名又は名称】新井 範彦
(74)【代理人】
【識別番号】100103539
【弁理士】
【氏名又は名称】衡田 直行
(72)【発明者】
【氏名】松山 祐介
(72)【発明者】
【氏名】佐野 奨
(72)【発明者】
【氏名】高野 博幸
【審査官】
大島 彰公
(56)【参考文献】
【文献】
特開2002−326081(JP,A)
【文献】
特開2009−072657(JP,A)
【文献】
特開2010−229204(JP,A)
【文献】
特開2004−008854(JP,A)
【文献】
特開2007−330884(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B09B、B09C
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
Al2O3の含有率が15質量%以上、または、アロフェンおよび非晶質無機成分の合計の含有率が15質量%以上の、少なくともいずれかの条件を満たす細粒土を含むフッ素汚染土壌1m3に対して、
下記のセメント若しくはセメント系固化材(ただし、当該セメント若しくはセメント系固化材は、汚泥焼却灰と酸を接触させて得られた処理物および酸化マグネシウムを含まない。)を100〜200kg添加して混合した後に、
酸性塩化物、石膏を除く酸性硫酸塩、およびこれらの含水塩から選ばれる、少なくとも1種以上の酸性塩(ただし、リン酸類を除く。)を、セメントまたはセメント系固化材100質量部に対して、5〜25質量部添加して混合し、
材齢7日における改良土の一軸圧縮強度が100〜1000kN/m2である
ことを特徴とする、フッ素の溶出抑制方法(ただし、当該フッ素の溶出抑制方法は、フッ素汚染土壌を、酸性域に調節する工程を含まない。)。
セメント:普通ポルトランドセメント、早強ポルトランドセメント、高炉セメント
セメント系固化材:前記セメントに石膏をSO3換算で10質量%以下添加して混合した固化材や、早強ポルトランドセメント30〜60質量%と高炉スラグ粉末70〜40質量%からなる混合物100質量部に対し、石膏をSO3換算で20質量部以下含む固化材
(ただし、前記セメントおよびセメント系固化材に含まれるセメントクリンカーの水硬率は2.2以上である。)
【請求項2】
前記酸性塩が、塩化第一鉄、塩化第二鉄、硫酸第一鉄、硫酸アルミニウム、およびこれらの含水塩から選ばれる、少なくとも1種以上である、請求項1に記載のフッ素の溶出抑制方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、セメントやセメント系固化材を用いた改良土からのフッ素の溶出を抑制する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
フッ素による土壌汚染は、海域に隣接した土地にもともと多くみられる自然由来のものと、人為的なものとがある。この人為的な汚染は、ステレンスやシリコン等の金属洗浄、およびリン酸肥料製造などの分野で、長年多用されてきたフッ化水素酸等が主因と考えられている。そして、フッ素は、タンパク質分解酵素や解糖系酵素に対し阻害作用があり健康被害が懸念されるため、平成12年に土壌・地下水環境基準の項目に追加され、フッ素汚染土壌の処理が義務づけられた。
かかる状況を受けて、フッ素汚染土壌の処理方法がいくつか提案されている。例えば、特許文献1では、可溶性フッ素に汚染された土壌を、リン酸、セメント系固化材、および石灰系固化材から選ばれた少なくとも1種の含カルシウム材と接触処理する、フッ素イオンの固定化方法等が提案されている。また、特許文献2には、高炉セメント、カルシウムアルミネート、および石膏を含有するふっ素不溶化材が提案されている。
【0003】
一方で、特許文献2の段落0005に記載されているように、セメントによるフッ素の不溶化効果(以下「溶出抑制効果」ともいう。)は、必ずしも十分ではない場合もある。しかし、セメントやセメント系固化材は、比較的安価で入手が容易なため使い易く土壌改良において汎用性の高い優れた材料であることから、フッ素の溶出抑制手段としてセメントやセメント系固化材に対する期待は高い。
上記の特許文献1によれば、セメント系固化材にリン酸を組合せるとフッ素の溶出抑制効果は向上するが、該組合せでは添加量が多くなるという問題がある(特許文献1の実施例と、後掲の表3中の比較例5を参照)。そして、セメント系固化材の添加量が多くなると、改良土の一軸圧縮強さが高くなり過ぎて、再掘削等の再利用が困難になる場合がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2009−262035号公報
【特許文献2】特開2011−200749号公報
【非特許文献】
【0005】
【非特許文献1】地盤工学会、地盤材料試験の方法と解説、2分冊の1、55頁
【非特許文献2】北川靖夫「土壌中のアロフェンおよび非晶質無機成分の定量に関する研究」、農業技術研究所報告 B 第29号、1〜37頁(1977) なお、非特許文献1と2は、後で参照するために記載した。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
そこで、本発明は、セメントまたはセメント系固化材を使用したフッ素汚染土壌からのフッ素の溶出抑制方法において、セメントまたはセメント系固化材を含む添加材の添加量を低減できるフッ素の溶出抑制方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者は、前記目的を達成するために検討したところ、セメントまたはセメント系固化材と特定の薬剤を用いた方法は、比較的少ない添加量でもフッ素の溶出を抑制できることを見い出し、本発明を完成させた。
【0008】
すなわち、本発明は、以下の[1]〜[
2]を提供するものである。
[1]
Al2O3の含有率が15質量%以上、または、アロフェンおよび非晶質無機成分の合計の含有率が15質量%以上の、少なくともいずれかの条件を満たす細粒土を含むフッ素汚染土壌
1m3に
対して、
下記のセメント若しくはセメント系固化材
(ただし、当該セメント若しくはセメント系固化材は、汚泥焼却灰と酸を接触させて得られた処理物および酸化マグネシウムを含まない。)を100〜200kg添加して混合した後に、
酸性塩化物、石膏を除く酸性硫酸塩、およびこれらの含水塩から選ばれる、少なくとも1種以上の酸性塩
(ただし、リン酸類を除く。)を、
セメントまたはセメント系固化材100質量部に対して、5〜25質量部添加して混合
し、
材齢7日における改良土の一軸圧縮強度が100〜1000kN/m2である
ことを特徴とする、フッ素の溶出抑制方法
(ただし、当該フッ素の溶出抑制方法は、フッ素汚染土壌を、酸性域に調節する工程を含まない。)。
セメント:普通ポルトランドセメント、早強ポルトランドセメント、高炉セメント
セメント系固化材:前記セメントに石膏をSO3換算で10質量%以下添加して混合した固化材や、早強ポルトランドセメント30〜60質量%と高炉スラグ粉末70〜40質量%からなる混合物100質量部に対し、石膏をSO3換算で20質量部以下含む固化材
(ただし、前記セメントおよびセメント系固化材に含まれるセメントクリンカーの水硬率は2.2以上である。)
【0009】
[2]前記酸性塩が、塩化第一鉄、塩化第二鉄、硫酸第一鉄、硫酸アルミニウム、およびこれらの含水塩から選ばれる、少なくとも1種以上である、前記[
1]に記載のフッ素の溶出抑制方法。
【発明の効果】
【0010】
本発明のフッ素の溶出抑制方法は、セメントまたはセメント系固化材を含む添加材の添加量が少なくても、フッ素汚染土壌からのフッ素の溶出を抑制することができる。ここで、セメントまたはセメント系固化材を含む添加材とは、同時または別々に添加する、前記酸性塩と、セメントまたはセメント系固化材の総称である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本発明は、前記のとおり、フッ素汚染土壌に、セメント等を添加すると同時に、またはセメント等を添加した後に、酸性塩化物、石膏を除く酸性硫酸塩、およびこれらの含水塩から選ばれる、少なくとも1種以上の酸性塩を添加して混合するフッ素の溶出抑制方法等である。
以下、本発明について構成要素に分けて説明する。
【0012】
1.フッ素汚染土壌
本発明の対象土壌は、環境省庁告示第18号(平成15年3月)に準拠して測定した場合に、溶出検液中のフッ素の溶出濃度が0.8〜2.0mg/Lである、比較的汚染度が低いフッ素汚染土壌が好適である。
上記の土壌としては、例えば、粗粒土、細粒土、および細粒土を含む土壌等が挙げられるが、特に、細粒土、および細粒土を含む土壌が好適である。なお、前記細粒土は、非特許文献1の55頁の
図3に記載されている工学的分類体系により定義された土質材料であり、例えば、粘性土、有機質土、および火山灰質粘土等が挙げられる。また、細粒土に含まれる鉱物には、ハロイサイト、アロフェン、イモゴライト、ギブサイト、モンモリロナイト、バーミキュライト、オパールシリカ、クロライト、鉄とアルミニウムの和水酸化物、腐植とアルミニウムおよび/または鉄の複合体が挙げられる。
【0013】
また、前記細粒土は、例えば、Al
2O
3の含有率が15質量%以上、または、アロフェンおよび非晶質無機成分の合計の含有率が15質量%以上の、少なくともいずれかの条件を満たす細粒土が好適である。ここで、非晶質無機成分とは、非特許文献2の3頁の右欄6〜12行に記載のとおり、アロフェン類似のアルミニウムや鉄などのケイ酸塩鉱物、土壌中に存在するX線に対して非晶質であるケイ酸、アルミナ、酸化鉄などの風化無機ゲル、さらに厳密には非晶質とはいい難いが低結晶のターゲットなどの鉄鉱物をも含めた鉱物をいう。また、粘性土中のアロフェンおよび非晶質無機成分の合計の含有率は、非特許文献2の5頁の右欄に記載された「8N HCl−0.5N NaOH交互溶解法」により求める。
また、本発明でいう細粒土を含む土壌とは、細粒土を50質量%以上含むものである。
【0014】
2.セメント、セメント系固化材
本発明においてセメントとは、セメントおよびセメント系固化材に含まれるセメントである。該セメントは、例えば、普通ポルトランドセメント、早強ポルトランドセメント、高炉セメント等が挙げられる。また、該セメント系固化材は、例えば、前記セメントに石膏をSO
3換算で10質量%以下添加して混合したものや、早強ポルトランドセメント30〜60質量%と高炉スラグ粉末70〜40質量%からなる混合物100質量部に対し、石膏をSO
3換算で20質量部以下含むもの等が挙げられる。
前記石膏は、具体的には、無水石膏、半水石膏、リン酸石膏、または二水石膏等が挙げられる。このうち、無水石膏は、天然無水石膏、フッ酸の製造時に副生するフッ酸無水石膏等が挙げられ、二水石膏は、天然二水石膏、排脱二水石膏等が挙げられる。
また、前記セメントやセメント系固化材に含まれるセメントクリンカーの水硬率(HM)は2.2以上が好ましい。該値が2.2以上で、後掲の表3の実施例7に示すように、フッ素の溶出抑制効果はより高くなる。
【0015】
3.酸性塩
本発明において用いる酸性塩は、酸性塩化物、石膏を除く酸性硫酸塩、およびこれらの含水塩から選ばれる、少なくとも1種以上である。該酸性塩は、例えば、塩化第一鉄、塩化第二鉄、硫酸第一鉄、硫酸アルミニウム、およびこれらの含水塩から選ばれる、少なくとも1種以上が挙げられる。なお、本発明において「酸性塩」とは、水溶液のpHが7.0未満を示す塩をいう。
前記酸性塩は、添加量の増加に伴い改良土のpHを低下させる効果が高い。そして、改良土のpHが低いほどフッ素の溶出抑制効果は高いため、これらの酸性塩を用いて改良土のpHを10.5以下にすると、フッ素の溶出抑制効果はさらに向上する。なお、改良土のpHは10.2以下が好ましく、pH9.8以下がより好ましい。
酸性塩の添加量は、フッ素の溶出抑制、改良土の一軸圧縮強さやコスト等の観点から、セメントまたはセメント系固化材100質量部に対して、5〜25質量部が好ましく、10〜20質量部がより好ましい。該値が5質量部未満ではpHの低下は期待できず、また、フッ素の溶出抑制効果を向上させることも困難になるおそれがあり、25質量部を越えると、改良土の一軸圧縮強さが著しく低下する傾向があるうえ、コストも高くなる。
【0016】
これらの酸性塩の使用方法は、(1)フッ素汚染土壌に、セメントまたはセメント系固化材を添加する際に、同時に酸性塩を添加して混合する方法、(2)フッ素汚染土壌に、セメントまたはセメント系固化材を添加し混合して改良土を得た後に、該改良土に酸性塩を添加して混合する方法などが挙げられる。
また、前記(1)および(2)の方法において、フッ素汚染土壌にセメントまたはセメント系固化材を添加する方法として、フッ素汚染土壌にセメント等を粉体のまま添加し混合するドライ添加方法や、セメント等に水を加えてスラリーとした後に、該スラリーをフッ素汚染土壌に添加し混合するスラリー添加方法が挙げられる。ここで、セメント等のスラリーにおける水/粉体の質量比は、フッ素汚染土壌の性状等にもよるが、0.5〜1.5が好ましく、0.8〜1.2がより好ましい。該比が0.5未満ではスラリーの流動性が低く、1.5を超えるとスラリーの容積が大きくなり過ぎてスラリーの輸送等が不便になる。
【0017】
4.改良土の一軸圧縮強さ
セメントまたはセメント系固化材と、酸性塩と、フッ素汚染土壌とを混合した改良土の一軸圧縮強さは、材齢7日で1500kN/m
2以下であることが好ましく、100〜1000kN/m
2であることがより好ましく、100〜500kN/m
2であることが特に好ましい。該一軸圧縮強さが1500kN/m
2を越えると、再掘削等の再利用が困難となるおそれがある。
また、セメントまたはセメント系固化材の添加量は、フッ素の溶出抑制、改良土の一軸圧縮強さやコスト等の観点から、フッ素汚染土壌1m
3に対して100〜200kgが好ましく、120〜180kgがより好ましい。また、該添加量が100kg未満ではフッ素の溶出抑制が困難となるおそれがあり、200kgを越えると改良土の一軸圧縮強さが材齢7日で1500kN/m
2以上となる場合があるため、再掘削等の再利用が困難になるおそれがある。
【実施例】
【0018】
以下、本発明を実施例により具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されない。
1.使用した材料
【0019】
使用した材料を表1に、使用したフッ素汚染土壌(細粒土)中のAl
2O
3の含有率と、アロフェンおよび非晶質無機成分の合計の含有率を表2に示す。
【0020】
【表1】
【0021】
【表2】
【0022】
2.試験方法
表3の配合に従い、セメントまたはセメント系固化材と、酸性塩と、細粒土とを同時に混合して改良土を作製した。次に、材齢7日の該改良土を用いて、JIS A 1216に準拠して一軸圧縮強さを測定するとともに、環境省庁告示第18号(平成15年3月)に準拠して、溶出検液中のフッ素の溶出濃度と該検液のpHを測定した。その結果を表3に示す。
【0023】
【表3】
【0024】
表3から、フッ素の溶出抑制効果について以下の(1)〜(3)のことがいえる。
(1)処理対象が細粒土Aの場合
セメントの添加量が150kg/m
3の場合、フッ素の溶出量は、高炉セメントB種の単独使用例(比較例2)や、高炉セメントB種と無水石膏の混合使用例(比較例3)では、それぞれ1.30mg/Lと1.20mg/Lであるのに対し、本発明の方法(実施例1〜9)では、0.40〜0.75mg/Lと少ない。したがって、本発明の方法は、従来のセメントやセメント系固化材を用いた場合と比べ、フッ素の溶出量を30〜60%程度にまで抑制することができる。
【0025】
また、セメントの添加量が300kg/m
3と多い比較例4と5のフッ素の溶出量は、それぞれ1.00mg/Lと0.75mg/Lであるのに対し、セメントの添加量がその半分の150kg/m
3と少ない実施例1〜9のフッ素の溶出量は、前記のとおり0.40〜0.75mg/Lと少ない。したがって、本発明の方法はセメント等の添加量が少なくても、従来の方法と同等以上の溶出抑制効果を奏することができる。なお、比較例4と5は、セメントの添加量を増やして溶出抑制効果が向上しても、これらの一軸圧縮強さは約1800kN/m
2と高すぎて、再掘削等の再利用が困難となるおそれがある。ちなみに、第一リン酸カルシウムを含む比較例5は、引用文献1に記載の含カルシウム材に相当するものであるが、前記のとおり、フッ素の溶出抑制効果を本発明の方法のレベルまで高めるためには、含カルシウム材中のセメント量を2倍程度に増やさなければならない。
なお、実施例におけるセメント系固化材の添加量は、質量部で示すと、フッ素汚染土壌100質量部に対して12質量部であり、酸性塩化物等の添加量はフッ素汚染土壌100質量部に対して0.5〜1.0質量部である。
【0026】
(2)処理対象が細粒土BおよびCの場合
処理対象が細粒土BおよびCと土の種類が異なっても、前記の細粒土Aの場合と同様に、本発明の方法は従来の方法と比べフッ素の溶出抑制効果が高い。
【0027】
(3)pHについて
酸性塩(硫酸第一鉄)の添加量のみが異なる実施例1、8および9を比べると、pHは実施例8が10.3、実施例2が9.9、実施例9が9.2と低下するにしたがい、フッ素の溶出量も、それぞれ0.8mg/L、0.70mg/L、0.50mg/Lと低下している。
以上のことから、本発明の方法は、従来の方法と比べ、セメントやセメント系固化材を含む添加材の添加量が少なくても、フッ素の溶出抑制効果が高いことが分かる。