(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【背景技術】
【0002】
通信技術、情報処理技術や電子デバイスの進歩に伴い、携帯電話機やPDA(Personal Digital Assistant)などの携帯端末装置は多様化している。特に、携帯電話機において、通信キャリアにより提供されるサービスを利用することを前提とした一般的な携帯電話機だけではなく、電子メールやウェブサイトなど、PCと同じサービスを利用可能なスマートフォンが開発されている。
【0003】
近年、このようなスマートフォンを用いて、テレビやビデオなどの家電製品や電子玩具などの電気機器を制御対象として無線で遠隔操作するリモコンと同様の操作を行なうことが可能となって来ている。
【0004】
スマートフォンを用いて電気機器を無線で遠隔操作する場合、スマートフォンと電気機器とを相互接続しなければならない。この相互接続には、例えば、DLNA(Digital Living Network Alliance)を介したIPコントロール機能を用いることができる。この機能により、スマートフォンと電気機器といった、異なる機器間が、ネットワークを介してお互いを認識することができ、例えば他の機器に保存してある動画・静止画・音楽などのコンテンツを再生するというような、スマートフォンを用いて他の機器の遠隔操作を行なうことが可能となる。
【0005】
ところで、このようなネットワークにはIP(Internet Protocol)網が用いられるのが一般的である。IP網を用いて異なる機器間を相互接続する技術として、相手先と画像データを送受信しながら、利用者が任意に指定した文字情報をも同相手先とリアルタイムに送受信することができるファクシミリ装置が提案されている(例えば、特許文献1を参照)。
【0006】
このファクシミリ装置では、SIP(Session Initiation Protocol)等の呼制御プロトコルを利用して、画像データおよびテキストデータの送受信を行なうものであった。
【0007】
このようにして、スマートフォンを用いた、電気機器の遠隔操作が実現されてきており、特に、放送番組を記録したり、再生したりする記録再生装置を遠隔操作することが広く行なわれるようになって来ている。例えば、スマートフォンを用いて、番組予約して番組を記録したり、記録再生装置に記録されている番組を再生したりすることが行なわれて来ている。
【0008】
ここで、利用者が番組予約する場合、複数の番組のうちから利用者が所望とする番組を特定しなければならない。この特定には、複数の操作ステップが必要となるのが通常である。例えば、1.「番組表」キーで番組表を開く、2.「赤」キーで検索項目を選ぶ、3.十字キーで「キーワード検索」を選ぶ、4.キーワードをリモコンで入力する、といった複数の操作ステップである。
【0009】
また、利用者が記録再生装置に記録されている番組を視聴する場合、上述の番組予約の場合と同様、複数の操作ステップが必要となる。例えば、1.「録画リスト」キーで録画リストを開く、2.「緑」キーでグループ・検索画面を開く、3.十字キーで「キーワード」にフォーカスを移動する、4.キーワードをリモコンで入力する、といった複数の操作ステップである。
【0010】
いずれの場合であっても、利用者が所望の番組を特定するためには、スマートフォンを用いて複数の操作ステップを実行しなければならず、利用者にとって非常に煩わしいものであった。
【0011】
さらに、スマートフォンを用いて、このような操作ステップを実現する場合、スマートフォンに搭載されたキーボードなどの入力装置が小型であることから、利用者にしてみれば、上述の操作ステップを実現するためのキー入力がしにくいといった課題もあった。
【0012】
このため、スマートフォンに音声認識機能を付加し、音声入力による操作が普及しつつある。音声入力はキーボードやタッチパネルなどのサイズに影響受けることなく、さらに、ハンズフリー入力が可能という圧倒的なメリットがあり、非常に有望な技術である。
【0013】
このような音声入力を実現する技術として、制御対象である電気機器に送信するリモコンコードを音声入力に基づいて生成する音声認識リモコンが提案されている(例えば、特許文献2を参照)。
【0014】
この音声認識リモコンでは、制御対象に送信するリモコンコード群の一部に対応づけられた制御データを音声入力に基づいて生成する音声認識モジュールを備えている。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、図面を参照して、本発明に係る端末装置、記録装置および再生装置の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、図面の説明においては同一部材には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
【0026】
(端末装置1)
図1は、本発明の一実施形態に係る端末装置の概略構成を示すブロック図である。
図1に示すように、端末装置1は、マイクなどの音声入力装置から入力された音声を基に、この音声の内容を表わす文字列を生成して出力する装置である。また、端末装置1は、上記音声入力装置から入力された音声を基に、この端末装置1を用いて遠隔操作される、記録再生装置に対する操作指示を生成して出力する装置である。記録再生装置は、例えば、ハードディスクレコーダ、DVDレコーダ、ブルーレイレコーダ等を用いることができる。なお、端末装置1を用いて遠隔操作される装置は、上記記録再生装置に限られるものではない。記録機能のみを有する記録装置または再生機能のみを有する再生装置であってもよい。
【0027】
端末装置1は、例えば、携帯電話、スマートフォン、PDA(Personal Digital Assistants)等の音声入力装置と表示装置とを備える装置である。端末装置1は、
図1に示すように、音声入力部10と、音声認識部(生成部)11と、認識結果判定部(判定部)12と、コード変換部13と、テキスト出力部14と、コード出力部15と、コード記憶部16とを備えている。
【0028】
音声入力部10は、音声の入力を受け付けるものである。具体的には、音声入力部10は、利用者によってマイクなどの音声入力装置から入力された音声を、A/D変換して音声データに変換する。そして、音声入力部10は、音声データを音声認識部11に出力する。
【0029】
音声認識部11は、音声入力部10から音声データを受け取り、当該音声データの認識結果である音声認識結果を認識結果判定部12に出力する。音声認識部11は、音声入力部10から音声データを取得し、予め記憶されている音響モデルと言語モデルとを参照して、音声認識結果を生成する。この音声認識結果は、音声データを音声認識した結果の文字列であるテキスト情報である。
【0030】
端末装置1は、このように生成されるテキスト情報を利用者に提示するためのテキスト情報提示画面を表示装置に表示させてもよい。
【0031】
認識結果判定部12は、音声認識部11からテキスト情報を受け取ると、当該テキスト情報が、記録再生装置に対する操作指示として予め設定されている操作コードを表わすテキスト情報であるか否かを判定する。
【0032】
このような操作コードは、コード記憶部16に記憶されている。コード記憶部16は、端末装置1から記録再生装置に出力される操作指示として、複数の操作コードを記憶する。各操作コードにはテキスト情報が一対一に対応付けられている。
【0033】
認識結果判定部12は、当該テキスト情報が、記録再生装置に対する操作指示として予め設定されている操作コードを表わすテキスト情報であれば(すなわち、コード記憶部16に当該テキスト情報に対応付けられた操作コードが記憶されていれば)、その旨をコード変換部13に出力する。
【0034】
一方、認識結果判定部12は、当該テキスト情報が、記録再生装置に対する操作指示として予め設定されている操作コードを表わすテキスト情報でなければ(すなわち、コード記憶部16に当該テキスト情報に対応付けられた操作コードが記憶されていなければ)、その旨をコード変換部13に出力すると共に、当該テキスト情報をテキスト出力部14に出力する。
【0035】
図2に、各操作コードと、各々に一対一に対応するテキスト情報との一覧を示す。
図2に示すように、例えば、認識結果判定部12が「番組表」というテキスト情報を受け取った場合であれば、「番組表」というテキスト情報がコード記憶部16に記憶されているので、認識結果判定部12はその旨をコード変換部13に出力する。これにより、コード変換部13は、この「番組表」というテキスト情報に対応付けられた操作コードをコード記憶部16から取得することになる。
【0036】
図2の操作コードは、記録再生装置を遠隔操作するためのリモコン(リモートコントローラ)から、当該記録再生装置に出力される操作コードと同一のものである。したがって、端末装置1から記録再生装置に出力される操作コードと上記リモコンから出力される操作コードとが同一であれば、記録再生装置はいずれから操作コードを受け取った場合でも同一の動作を行なうことになる。要は、端末装置1から記録再生装置に出力される操作コード体系と、上記リモコンから記録再生装置に出力される操作コード体系とが同じものであればよい。
【0037】
コード変換部13は、認識結果判定部12の判定結果に基づき、上述のテキスト情報を操作コードに変換する。具体的には、コード変換部13は、認識結果判定部12から、当該テキスト情報が操作コードを表わすテキスト情報であるとの旨(すなわち、コード記憶部16に当該テキスト情報に対応付けられた操作コードが記憶されているとの旨)を受け取ると、コード記憶部16から当該テキスト情報に対応付けられた操作コードを取得する。そして、コード変換部13は、取得した操作コードをコード出力部15に出力する。
【0038】
一方、コード変換部13は、上述のテキスト情報が操作コードを表わすテキスト情報ではないとの旨(すなわち、コード記憶部16に当該テキスト情報に対応付けられた操作コードが記憶されていないとの旨)を受け取ると、端末装置1から記録再生装置にテキスト情報が出力されることを表わすテキスト送信コードを生成する。コード変換部13は、生成したテキスト送信コードをテキスト出力部14に出力する。
【0039】
なお、コード変換部13が生成するテキスト送信コードは、記録再生装置に対する操作指示であり、上述の操作コードの一つであると言える。このため、コード記憶部16がテキスト送信コードを予め記憶しておいてもよい。この場合、コード変換部13は、自身でテキスト送信コードを生成する代わりに、コード記憶部16からテキスト送信コードを取得すればよい。
【0040】
テキスト出力部14は、上述のテキスト情報が操作コードを表わすテキスト情報でなければ(すなわち、コード記憶部16に当該テキスト情報に対応付けられた操作コードが記憶されていなければ)、認識結果判定部12から、当該テキスト情報を受け取る。また、上述したように、テキスト出力部14は、コード変換部13から上記テキスト送信コードを受け取る。
【0041】
テキスト出力部14は、認識結果判定部12から受け取ったテキスト情報と、コード変換部13から受け取ったテキスト送信コードとを関連付け、記録再生装置に出力する。具体的には、テキスト出力部14は、コード変換部13から受け取ったテキスト送信コードのパラメータとしてテキスト情報を指定する。テキスト出力部14は、このようにして関連付けられたテキスト送信コードおよびそのパラメータであるテキスト情報を、記録再生装置に出力する。
【0042】
コード出力部15は、上述のテキスト情報が操作コードを表わすテキスト情報であれば(すなわち、コード記憶部16に当該テキスト情報に対応付けられた操作コードが記憶されていれば)、コード記憶部16から、当該テキスト情報に対応付けられた操作コードを受け取る。コード出力部15は、受け取った操作コードを記録再生装置に出力する。
【0043】
図3に、端末装置1のハードウェア構成を示す。
図3に示すように、端末装置1は、物理的には、CPU(Central Processing Unit)101と、主記憶装置であるRAM(Random Access Memory)102と、ROM(Read Only Memory)103と、ハードディスクなどの補助記憶装置104と、ネットワークカードなどのデータ送受信デバイスである通信モジュール105と、マイクなどの音声入力デバイスである音声入力装置106と、キーボードやマウスなどの入力デバイスである入力装置107と、液晶ディスプレイなどの表示デバイスである表示装置108といった、ハードウェアにより構成されている。
【0044】
上述した端末装置1の各機能は、
図3に示すCPU101、RAM102などのハードウェア上に所定のコンピュータソフトウェアを読み込ませることにより、CPU101の制御のもとで音声入力装置106、入力装置107、表示装置108などを動作させるとともに、RAM102や補助記憶装置104におけるデータの読み出しおよび書き込みを行なうことで実現される。
【0045】
(記録再生装置2)
図4は、本発明の一実施形態に係る記録再生装置(制御対象装置、記録装置、再生装置)の概略構成を示すブロック図である。
図4に示すように、記録再生装置2は、図示しないケーブルを介して液晶ディスプレイ等の外部の表示装置51が接続される。表示装置51は、例えば、ディスプレイとスピーカとを備えている。
【0046】
記録再生装置2は、内部のハードディスク29に記録された番組またはチューナ21により受信された番組を、映像の出力端子を有するディスプレイコントローラ27および音声の出力端子を有するアンプ28から表示装置51へ出力し、表示装置51に番組を表示する。また、端末装置1と記録再生装置2とは、例えば、DLNA(Digital Living Network Alliance)を介したIPコントロール機能により、ネットワークを介してお互いを認識することができる。それゆえ、利用者は、端末装置1を用いて、記録再生装置2を遠隔操作可能となっている。上述したように、端末装置1は、記録再生装置2と相互に接続されており、利用者の操作指示に応じて、記録再生装置2に対し、各操作コードを出力する。
【0047】
チューナ21は、地上波デジタル放送、BS放送、CS放送の放送番組を示す放送波から符号化映像信号と符号化音声信号とを復調する。ビデオデコーダ23は、チューナ21にて復調された符号化映像信号を復号する。ビデオデコーダ23にて復号された映像信号は、映像処理部24を介して、制御部20へ出力される。
【0048】
オーディオデコーダ25は、チューナ21にて復調された符号化音声信号を復号する。オーディオデコーダ25にて復号された音声信号は、音声処理部26を介して、制御部20へ出力される。
【0049】
制御部20は、記録再生装置2の各部の動作を制御しており、番組の記録を行なう場合には、ビデオデコーダ23にて復号された映像信号およびオーディオデコーダ25にて復号された音声信号からなる番組データをハードディスクコントローラ30へ出力し、ハードディスク29への記録を行なう。また、ハードディスク29に記録された番組の再生を行なう場合には、制御部20は、ハードディスクコントローラ30を介してハードディスク29から番組データを読み出す。
【0050】
ハードディスク29から読み出された番組データは、その映像信号が映像処理部24に出力され、その音声信号が音声処理部26に出力される。映像処理部24は映像信号をディスプレイコントローラ27へ出力し、音声処理部26は音声信号をアンプ28へ出力する。映像処理部24および音声処理部26には、さらに、制御部20から各種メニューおよび番組予約確認画面等の表示命令が出力される。
【0051】
ハードディスク29に記録された番組を表示装置51に表示する場合、映像処理部24および音声処理部26は、ハードディスク29から読み出された番組データをディスプレイコントローラ27およびアンプ28へ出力する。放送されている番組をリアルタイムで表示装置51に表示する場合は、映像処理部24および音声処理部26は、チューナ21からの番組データをディスプレイコントローラ27およびアンプ28へ出力する。いずれの場合であっても、ディスプレイコントローラ27は、映像処理部24により処理された映像信号が表す映像を表示するべく、表示装置51のディスプレイを制御する。また、アンプ28は、音声処理部26により処理された音声信号が表す音声を出力すべく、表示装置51のスピーカを駆動する。
【0052】
また、制御部20から各種メニューおよび番組予約確認画面等の表示命令が出力された場合は、予め用意された各種メニューおよび番組予約確認画面等の画像信号が映像処理部24および音声処理部26を介して、制御部20から、ディスプレイコントローラ27およびアンプ28へ出力される。ディスプレイコントローラ27およびアンプ28へ入力された番組データ(映像信号および音声信号)は表示装置51へ出力され、表示装置51に表示される。
【0053】
チューナ21が受信する番組信号には、放送される番組の番組名、放送時刻、ジャンル、出演者および内容説明等の情報を有する電子番組表(電子番組ガイド(EPG;Electronic Program Guide))が重畳されており、EPG取得部22によりチューナ21が受信した番組信号からEPGが分離されて、制御部20へ出力される。制御部20は、受け取ったEPGをメモリ31に記憶する。また、制御部20は、番組表を表示装置51に表示する場合には、メモリ31からEPGを読み出して番組表を作成し、映像処理部24および音声処理部26へ番組表の表示命令と共に出力する。番組表および表示命令が入力された映像処理部24および音声処理部26は、番組表をディスプレイコントローラ27およびアンプ28へ出力し、表示装置51に番組表を表示する。
【0054】
メモリ31には、上述のEPGを記憶するEPG記憶部31aと、記録チャンネル、記録開始時刻、記録終了時刻および記録画質等の情報を含む記録予約を記憶する記録予約記憶部31bと、利用者により記録または再生される番組を検索するための検索対象情報を記憶する検索対象情報記憶部31cと、端末装置1から入力される操作コードに基づく操作指示の動作内容を記憶する動作内容記憶部31dとが設けられている。
【0055】
また、記録再生装置2には、操作部32およびLANインタフェース33が備えられている。操作部32には、録画、再生、選局および設定メニュー表示等の複数のボタンが設けられており、利用者からの操作を受け付けて、制御部20へ利用者からの操作指示を入力可能となっている。記録再生装置2は、LANインタフェース33を介してネットワークに接続され、当該ネットワークに接続されている端末装置1との間における相互接続を実現する。
【0056】
記録再生装置2では、利用者からの操作指示に応じて、番組の記録および再生等を行なうことができ、また、記録時刻および放送局等の記録予約を設定して番組の記録を行なうことができる。記録予約の設定を行なう場合には、取得したEPGから番組表を表示し、番組表から利用者が番組を選択することで行なうことができ、番組の記録時刻および放送局等を入力せずに記録予約の設定を行なうことができる。
【0057】
(制御部20)
図5は、制御部20の概略構成を示すブロック図である。ここでは、制御部20が実行する、検索対象情報抽出処理およびコード処理に関連する構成のみについて説明し、これ以外の構成の説明は省略する。制御部20は、
図5に示すように、検索情報抽出部201と、コード判定部202と、操作コード解釈部(決定部)203と、テキスト処理部(処理部)204とを備えている。
【0058】
検索情報抽出部201は、EPG記憶部31aに記憶されているEPGから、記録再生装置2により再生または記録される番組を検索する際に、その検索対象となる検索対象情報を抽出する。この検索対象情報は、例えば、各番組の内容を表わす情報である、番組タイトル、ジャンル、放送局名などである。また、検索対象情報には、EPGに含まれている番組の特徴を表わす特徴情報(例えば、副音声の有無、再放送であるか否か、字幕の有無、出演者など)といった情報も含まれる。例えば、番組が映画である場合、その映画のあらすじ、出演者/スタッフ、言語等の情報も検索対象情報に含まれる。
【0059】
検索情報抽出部201は、このような検索対象情報として検索対象情報記憶部31cに記憶すべき情報をEPGから抽出し、当該抽出された情報を検索対象情報記憶部31cに記憶する。また、当該抽出された情報を検索対象情報記憶部31cに記憶する際、当該情報がテキスト文字によって構成されていない場合(例えば、グラフィック画像など)であれば、検索情報抽出部201は、その情報をテキスト化し、当該テキスト化された情報を検索対象情報記憶部31cに記憶する。例えば、副音声ありを表わす多重音声マーク、字幕ありを表わす字幕マーク等である。このような情報についてもテキスト化し、検索対象情報記憶部31cに記憶することにより、利用者により記録または再生される番組の検索処理の幅が広がり、利用者の利便性を向上することができる。例えば、利用者の嗜好、好みに合致する番組の検索精度を向上することができる。
【0060】
検索情報抽出部201は、上述したような検索対象情報を各番組に関連付けて、検索対象情報記憶部31cに記憶する。また、検索情報抽出部201は、チューナ21が受信するEPGが更新されるたびに、上述した抽出処理を実行すればよい。もちろん、EPGの更新のたびに、番組表全体に対して一から抽出処理を行なう必要はなく、更新前後における差分のみに対して抽出処理を行なえばよい。
【0061】
検索情報抽出部201により抽出される情報の種別は、記録再生装置2の操作部32を用いて利用者が設定可能であればよい。例えば、検索対象情報に、EPGに含まれている番組の特徴を表わす特徴情報(例えば、副音声の有無、再放送であるか否か、字幕の有無、出演者など)といった情報を含まるか否かを利用者が任意に設定可能とすればよい。もちろん、端末装置1からの音声入力により記録再生装置2に操作指示し、このような設定を、行なってもよい。
【0062】
コード判定部202は、端末装置1から入力されたコードの種別を判定する。上述したように、端末装置1から記録再生装置2には、テキスト送信コードおよび各種の操作コードが出力される。コード判定部202は、端末装置1から操作コードが入力された場合であれば、当該操作コードを操作コード解釈部203に出力する。一方、端末装置1からテキスト送信コードが入力された場合であれば、当該テキスト送信コードのパラメータとして添付されているテキスト情報をテキスト処理部204に出力する。
【0063】
操作コード解釈部203は、コード判定部202から操作コードを受け取ると、当該操作コードに基づく操作指示の動作内容を、動作内容記憶部31dから取得する。この動作内容は、記録再生装置2が動作すべき内容である。
【0064】
図6〜
図8に、各操作コードと、各々に一対一に対応する記録再生装置2の動作の内容との一覧を示す。
図6は、記録再生装置2のハードディスク29に記録されている番組の再生を開始するとき(再生開始時)に用いられる操作コードおよび、それに基づく記録再生装置2の動作を示し、
図7は、記録再生装置2のハードディスク29に記録する番組を予約するとき(記録予約時)に用いられる操作コードおよび、それに基づく記録再生装置2の動作を示し、
図8は、記録再生装置2のハードディスク29に記録されている番組が再生されているとき(再生中)に用いられる操作コードおよび、それに基づく記録再生装置2の動作を示す。
【0065】
操作コード解釈部203は、記録再生装置2の状態(例えば、上記再生開始時、記録予約時、再生中)に応じて、端末装置1から入力された操作コードに基づく操作指示の動作内容を動作内容記憶部31dから取得することにより、当該操作コードを解釈することができる。
【0066】
テキスト処理部204は、表示装置51に文字入力パッドが表示されている場合において、コード判定部202からテキスト送信コードに添付されていたテキスト情報を受け取ると、当該テキスト情報を文字入力パッドに入力する。文字入力パッドは、利用者が記録再生装置2に文字入力を行なうための画面であり、表示装置51のディスプレイに表示されるものである。
【0067】
テキスト処理部204は、例えば操作部32を用いて利用者が入力するテキスト情報と同様、端末装置1を用いて利用者が音声入力するテキスト情報を上記文字入力パッドに挿入し、入力する。
【0068】
また、テキスト処理部204は、表示装置51に録画リスト(検索リスト)が表示されている場合においては、コード判定部202からテキスト送信コードに添付されていたテキスト情報を受け取ると、当該テキスト情報を録画リストのキーワード検索に用いられるキーワードとして設定し、出力する。制御部20は、このようにして出力されたキーワードを検索キーとし、上述した検索対象情報を用いて、録画リストを検索する。
【0069】
さらに、テキスト処理部204は、表示装置51に番組表(検索リスト)が表示されている場合においては、コード判定部202からテキスト送信コードに添付されていたテキスト情報を受け取ると、当該テキスト情報を番組表のキーワード検索に用いられるキーワードとして設定し、出力する。制御部20は、このようにして出力されたキーワードを検索キーとし、上述した検索対象情報を用いて、番組表を検索する。
【0070】
このように、テキスト処理部204は、端末装置1から記録再生装置2に入力される、テキスト送信コードに添付されたテキスト情報を、上述したような、文字入力パッドに入力するという処理(文字入力処理)、ならびに、録画リストおよび番組表の各検索に用いられるキーワードとして設定し、出力するという処理(キーワード設定処理)、といった処理(当該テキスト情報を用いたテキスト処理)をするものである。
【0071】
(音声による文字入力)
端末装置1を用いて利用者が音声による文字入力をする場合について説明する。
図9に、記録再生装置に接続された表示装置51のディスプレイに表示された画面の一例を示す。
図9に示す画面301には、文字入力パッド301aが表示されている。この文字入力パッド301aは、端末装置1から出力されたテキスト情報が挿入されるテキストフィールド301bを含んでいる。利用者は、端末装置1を用いて、音声入力による文字入力を行なうことができる。具体的には、
図10に示すように、「あいうえお」と既に入力されているテキストフィールド302aに対し、さらに「かきくけこ」を入力する場合であれば、テキストフィールド302aにおいて文字の入力位置を示すフォーカス位置から「かきくけこ」が入力される。入力後は、「あいかきくけこうえお」と入力されたテキストフィールド302bとなる。
【0072】
一方、入力文字数に制限がある場合であれば、
図11に示すように、「あいうえお」と既に入力されているテキストフィールド303aに対し、さらに「かきくけこ」を入力すると、テキストフィールド303aにおいてフォーカス位置から「かきくけ」が入力される。入力後は、「あいかきくけ」と入力されたテキストフィールド303bとなる。入力文字数は最大8文字であり、超過した文字は削除され、フォーカス位置は文字列の最後尾に移動する。
【0073】
なお、以下の条件に当てはまる文字が入力されようとした場合、例えば
図12に示すダイアログ304を表示して、当該文字入力をブロックしてもよい。
・半角文字のみ入力可能な時に、全角文字が送信された場合
・区点入力で入力可能な文字以外の文字が送信された場合
さらに、NULL(0文字)が入力された場合は、何も動作しなければよい。また、記録再生装置2のリモコンにて漢字変換途中に、音声入力による文字入力された場合、変換中の文字を確定した上で、送信された文字を入力すればよい。
【0074】
図13に、記録再生装置2で用いられる文字入力パッドの具体例を示す。
図13に示すように、文字入力パッドの「フォームの種類」に応じて、「文字数制限」、「文字種制限」、「メニュー深度」がそれぞれ規定されている。
【0075】
(音声入力による録画リストのキーワード検索)
端末装置1を用いて利用者が音声入力による録画リストのキーワード検索をする場合について説明する。
図24は、音声入力による録画リストのキーワード検索をする場合における処理手順を示すフローチャートである。
【0076】
図24において、先ず、録画リストが表示される(ステップS1)。制御部20は、ハードディスクコントローラ30を介してハードディスク29から番組データを読み出し、録画リストを生成する。制御部20から録画リストの表示命令が出力された場合は、制御部20により生成された録画リストが映像処理部24および音声処理部26を介して、制御部20から、ディスプレイコントローラ27およびアンプ28へ出力される。ディスプレイコントローラ27およびアンプ28へ入力された録画リストは表示装置51へ出力され、表示装置51に表示される。
【0077】
なお、利用者は、録画リストを表示させるには、端末装置1を用いて、
図6に示す操作コード「録画リスト」を記録再生装置2に出力すればよい。
【0078】
次に、端末装置1から記録再生装置2にテキスト情報が出力される(ステップS2)。利用者は、端末装置1を用いて、テキスト送信コードを記録再生装置2に出力すればよい。利用者は、上述したように、端末装置1を用いてテキスト情報を音声入力する。端末装置1は、当該テキスト情報をテキスト送信コードに添付し、記録再生装置2に出力する。
【0079】
次に、当該テキスト情報が記録再生装置2に入力され、第1回目の検索が実行される(ステップS3)。上述したように、上記テキスト情報は、録画リストのキーワード検索に用いられるキーワードとされる。制御部20は、録画リストに記載されている各番組に対応付けられている検索対象情報を用いて、録画リストを検索する。具体的には、制御部20は、当該テキスト情報が含まれている検索対象情報を検索し、当該検索対象情報に対応する番組を抽出する。
【0080】
図14の画面306においては、ダイアログ306aおよび録画リスト306bが表示されている。ダイアログ306aに示すように、テキスト情報「AAAAA」を検索キーとして用い、録画リストの検索が行なわれている。
【0081】
次に、上記ステップS2と同様、端末装置1から記録再生装置2にテキスト情報が出力される(ステップS4)。
【0082】
次に、上記ステップS3と同様、当該テキスト情報が記録再生装置2に入力され、第2回目の検索が実行される(ステップS5)。第1回目の検索と同様、上記テキスト情報は、録画リストのキーワード検索に用いられるキーワードとされる。制御部20は、第1回目の検索結果のリストに記載されている各番組に対応付けられている検索対象情報を用いて、第1回目の検索結果のリストを検索する。
【0083】
この第2回目の検索は、第1回目の検索結果を第2回目の検索に用いられたテキスト情報を用いて、さらに絞り込むためのものである。すなわち、第2回目の検索は、第1回目の検索に用いられたテキスト情報と、第2回目の検索に用いられたテキスト情報とを含むAND検索となる。
【0084】
図15の画面307においては、ダイアログ307aおよび録画リスト307bが表示されている。ダイアログ307aに示すように、テキスト情報「BBBBB」を検索キーとして用い、第1回目の検索結果のリストの検索が行なわれている。
【0085】
次に、上記ステップS2およびステップS4と同様、端末装置1から記録再生装置2にテキスト情報が出力される(ステップS6)。
【0086】
次に、上記ステップS3およびステップS5と同様、当該テキスト情報が記録再生装置2に入力され、第3回目の検索が実行される(ステップS7)。端末装置1から出力されたテキスト送信コードに添付されたテキスト情報(ここでは、「CCCCC」)が記録再生装置2に入力される。第1回目および第2回目の検索と同様、上記テキスト情報は、録画リストのキーワード検索に用いられるキーワードとされる。制御部20は、第2回目の検索結果のリストに記載されている各番組に対応付けられている検索対象情報を用いて、第2回目の検索結果のリストを検索する。
【0087】
この第3回目の検索は、第2回目の検索結果を第3回目の検索に用いられたテキスト情報を用いて、さらに絞り込むためのものである。すなわち、第3回目の検索は、第1回目の検索に用いられたテキスト情報と、第2回目の検索に用いられたテキスト情報と、第3回目の検索に用いられたテキスト情報とを含むAND検索となる。
【0088】
図16の画面308においては、録画リスト308bが表示されている。この録画リスト308bは、上述の3つのテキスト情報「AAAAA」、「BBBBB」および「CCCCC」を検索キーとして用い、検索した結果を表わすものである。なお、
図17の録画リスト309aは、
図16の録画リスト308bのタイトル名のみを表示したものである。
図17においては、例えば、利用者が、端末装置1を用いて、テキスト送信コードを出力し、当該テキスト送信コードに添付されているテキスト情報が番号(例えば、「1番」)であった場合、録画リスト309aにおける「1番」目に記載されている番組の再生を行なうようにしてもよい。
【0089】
一方、
図18の画面310は、テキスト情報「AAAAA」を検索キーとして用い、録画リストを検索した結果、テキスト情報「AAAAA」を含む検索対象情報が存在しなかった場合を示すものである。
【0090】
なお、
図14のダイアログ306aおよび
図15のダイアログ307aに記載されているように、利用者は、端末装置1を用いて、操作コード「戻る」を記録再生装置2に出力することにより、各検索処理を中断することができる。
【0091】
また、録画リストが表示されている場合において、利用者が、後述の番組表を表示させるには、端末装置1を用いて、
図6に示す操作コード「番組表」を記録再生装置2に出力すればよい。
【0092】
上述した第1回目の検索、第2回目の検索および第3回目の検索は、例えば、以下のように行なえばよい。
・第1回目の検索:キーワード「出演者の名前」→「出演者の名前」をキーワードとして検索
・第2回目の検索:キーワード「バラエティ」→「バラエティ」をキーワードとして検索
・第3回目の検索:キーワード「字幕放送」→「字幕情報」をキーワードとして検索
検索対象情報記憶部31cに記憶されている検索対象情報は、上述したように、各番組の内容を表わす情報(番組タイトル、ジャンル、放送局名など)に加え、番組の特徴を表わす特徴情報(例えば、副音声の有無、再放送であるか否か、字幕の有無、出演者など)といった情報も含まれる。
【0093】
したがって、このような検索対象情報を用いることにより、弟2回目の検索においては、「バラエティ」をキーワードとして番組情報を検索すると同時に、ジャンル情報の「バラエディ」としても検索することができる。
【0094】
また、第3回目の検索においては、「字幕情報」をキーワードとして番組情報を検索すると同時に、特徴情報の「字幕放送」としても検索することができる。
【0095】
(音声入力による番組表のキーワード検索)
端末装置1を用いて利用者が音声入力による番組表のキーワード検索をする場合について説明する。
図25は、音声入力による番組表のキーワード検索をする場合における処理手順を示すフローチャートである。
【0096】
図25において、先ず、番組表が表示される(ステップS11)。制御部20は、EPG記憶部31aからEPGを読み出し、番組表を生成する。制御部20から番組表の表示命令が出力された場合は、制御部20により生成された番組表が映像処理部24および音声処理部26を介して、制御部20から、ディスプレイコントローラ27およびアンプ28へ出力される。ディスプレイコントローラ27およびアンプ28へ入力された番組表は表示装置51へ出力され、表示装置51に表示される。
【0097】
なお、利用者は、番組表を表示させるには、端末装置1を用いて、
図6に示す操作コード「番組表」を記録再生装置2に出力すればよい。
【0098】
次に、端末装置1から記録再生装置2にテキスト情報が出力される(ステップS12)。利用者は、端末装置1を用いて、テキスト送信コードを記録再生装置2に出力すればよい。利用者は、上述したように、端末装置1を用いてテキスト情報を音声入力する。端末装置1は、当該テキスト情報をテキスト送信コードに添付し、記録再生装置2に出力する。
【0099】
次に、当該テキスト情報が記録再生装置2に入力され、第1回目の検索が実行される(ステップS13)。上述したように、上記テキスト情報は、番組表のキーワード検索に用いられるキーワードとされる。制御部20は、番組表に記載されている各番組に対応付けられている検索対象情報を用いて、番組表を検索する。具体的には、制御部20は、当該テキスト情報が含まれている検索対象情報を検索し、当該検索対象情報に対応する番組を抽出する。
【0100】
図19の画面311においては、ダイアログ311aおよび番組表311bが表示されている。ダイアログ311aに示すように、テキスト情報「AAAAA」を検索キーとして用い、番組表の検索が行なわれている。
【0101】
次に、上記ステップS12と同様、端末装置1から記録再生装置2にテキスト情報が出力される(ステップS14)。
【0102】
次に、上記ステップS13と同様、当該テキスト情報が記録再生装置2に入力され、第2回目の検索が実行される(ステップS15)。第1回目の検索と同様、上記テキスト情報は、番組表のキーワード検索に用いられるキーワードとされる。制御部20は、第1回目の検索結果の番組表に記載されている各番組に対応付けられている検索対象情報を用いて、第1回目の検索結果の番組表を検索する。
【0103】
この第2回目の検索は、第1回目の検索結果を第2回目の検索に用いられたテキスト情報を用いて、さらに絞り込むためのものである。すなわち、第2回目の検索は、第1回目の検索に用いられたテキスト情報と、第2回目の検索に用いられたテキスト情報とを含むAND検索となる。
【0104】
図20の画面312においては、ダイアログ312aおよび番組表312bが表示されている。ダイアログ312aに示すように、テキスト情報「BBBBB」を検索キーとして用い、第1回目の検索結果の番組表の検索が行なわれている。
【0105】
次に、上記ステップS12およびステップS14と同様、端末装置1から記録再生装置2にテキスト情報が出力される(ステップS16)。
【0106】
次に、上記ステップS3およびステップS5と同様、当該テキスト情報が記録再生装置2に入力され、第3回目の検索が実行される(ステップS17)。端末装置1から出力されたテキスト送信コードに添付されたテキスト情報(ここでは、「CCCCC」)が記録再生装置2に入力される。第1回目および第2回目の検索と同様、上記テキスト情報は、録画リストのキーワード検索に用いられるキーワードとされる。制御部20は、第2回目の検索結果の番組表に記載されている各番組に対応付けられている検索対象情報を用いて、第2回目の検索結果の番組表を検索する。
【0107】
この第3回目の検索は、第2回目の検索結果を第3回目の検索に用いられたテキスト情報を用いて、さらに絞り込むためのものである。すなわち、第3回目の検索は、第1回目の検索に用いられたテキスト情報と、第2回目の検索に用いられたテキスト情報と、第3回目の検索に用いられたテキスト情報とを含むAND検索となる。
【0108】
図21の画面313においては、番組表313aが表示されている。この番組表313aは、上述の3つのテキスト情報「AAAAA」、「BBBBB」および「CCCCC」を検索キーとして用い、検索した結果を表わすものである。ここで、
図21においては、例えば、利用者が、端末装置1を用いて、テキスト送信コードを出力し、当該テキスト送信コードに添付されているテキスト情報が番号(例えば、「1番」)であった場合、番組表313aにおける「1番」目に記載されている番組の再生を行なうようにしてもよい。
【0109】
なお、
図22の番組表314aは、上述の3つのテキスト情報「AAAAA」、「BBBBB」および「CCCCC」を検索キーとして用い、検索した結果においても、検索が絞りきれなかった場合を表わしている。ここでは、検索結果が100件を超える場合には、検索キーの再考を促すメッセージが表示されている。一方、
図23の画面315は、テキスト情報「AAAAA」を検索キーとして用い、番組表を検索した結果、テキスト情報「AAAAA」を含む検索対象情報が存在しなかった場合を示すものである。
【0110】
なお、
図19のダイアログ311aおよび
図20のダイアログ312aに記載されているように、利用者は、端末装置1を用いて、操作コード「戻る」を記録再生装置2に出力することにより、各検索処理を中断することができる。
【0111】
また、番組表が表示されている場合において、利用者が、録画リストを表示させるには、端末装置1を用いて、
図7に示す操作コード「録画リスト」を記録再生装置2に出力すればよい。
【0112】
〔まとめ〕
本発明の一態様に係る端末装置(端末装置1)は、
自身の制御対象である制御対象機器(記録再生装置2)に対する操作指示として予め設定されている操作コードを、当該制御対象機器に出力する端末装置であって、
利用者からの音声入力によりテキスト情報を生成する生成部(音声認識部11)と、
前記生成部によって生成されたテキスト情報が前記操作コードに該当するか否かを判定する判定部(認識結果判定部12)と、
前記判定部による、前記テキスト情報が前記操作コードに該当するとの判定結果に基づき、前記テキスト情報に該当する操作コードを前記制御対象機器に出力するコード出力部(コード出力部15)と、
前記判定部による、前記テキスト情報が前記操作コードに該当しないとの判定結果に基づき、前記テキスト情報を前記制御対象機器に出力するテキスト出力部(テキスト出力部14)と
を備える。
【0113】
上記構成によれば、端末装置は、利用者から音声入力された場合、その音声入力がテキスト情報であるか、あるいは、制御対象機器に対する操作指示を表わすものであるのかを判定することができる。この判定により、端末装置は、テキスト情報、制御対象機器に対する操作指示のいずれも、制御対象機器に出力することができる。
【0114】
本発明の一態様に係る端末装置において、
前記テキスト出力部は、前記制御対象機器に前記テキスト情報を出力する場合において、前記端末装置から前記制御対象機器にテキスト情報が出力されることを表わすテキスト送信コードを前記テキスト情報と共に出力することが好ましい。
【0115】
上記構成によれば、制御機器対象機器は、テキスト送信コードの入力に基づき、文字入力処理のための動作を行なうことができる。
【0116】
本発明の一態様に係る端末装置において、
前記制御対象機器は、
前記端末装置から前記操作コードが入力された場合においては、当該入力された操作コードに基づく操作指示の動作内容を実行し、
前記端末装置から、前記端末装置から前記制御対象機器にテキスト情報が出力されることを表わすテキスト送信コードおよびテキスト情報が入力された場合においては、当該テキスト情報を用いて前記制御対象機器が実行すべき処理として予め設定されているテキスト処理をすることが好ましい。
【0117】
上記構成によれば、端末装置は、制御対象機器に対し、操作コードに基づく操作指示の動作内容の実行およびテキスト情報を用いたテキスト処理のいずれについても、利用者による音声入力により指示することができる。
【0118】
本発明の一態様に係る記録装置(記録再生装置2)は、
自身に対する操作指示として予め設定されている操作コードを、端末装置から入力される記録装置であって、
前記端末装置から前記操作コードが入力された場合においては、当該入力された操作コードに基づく操作指示の動作内容を決定する決定部(操作コード解釈部203)と、
前記端末装置から、前記端末装置から前記記録装置にテキスト情報が出力されることを表わすテキスト送信コードおよびテキスト情報が入力された場合においては、当該テキスト情報を用いて前記記録装置が実行すべき処理として予め設定されているテキスト処理をする処理部(テキスト処理部204)と
を備える。
【0119】
上記構成によれば、端末装置は、制御対象機器に対し、操作コードに基づく操作指示の動作内容の実行およびテキスト情報を用いたテキスト処理のいずれについても、利用者による音声入力により指示することができる。
【0120】
本発明の一態様に係る記録装置において、
前記テキスト処理は、前記端末装置から前記記録装置に入力されたテキスト情報を用いて文字入力する文字入力処理であることが好ましい。
【0121】
本発明の一態様に係る記録装置において、
前記テキスト処理は、前記端末装置から前記記録装置に入力されたテキスト情報を検索キーワードとするキーワード設定処理であり、
前記記録装置は、当該検索キーワードを用いて、前記記録装置が記録可能な検索リスト(番組表)を検索することが好ましい。
【0122】
本発明の一態様に係る再生装置(記録再生装置2)は、
自身に対する操作指示として予め設定されている操作コードを、端末装置から入力される再生装置であって、
前記端末装置から前記操作コードが入力された場合においては、当該入力された操作コードに基づく操作指示の動作内容を決定する決定部(操作コード解釈部203)と、
前記端末装置から、前記端末装置から前記再生装置にテキスト情報が出力されることを表わすテキスト送信コードおよびテキスト情報が入力された場合においては、当該テキスト情報を用いて前記再生装置が実行すべき処理として予め設定されているテキスト処理をする処理部(テキスト処理部204)と
を備える。
【0123】
上記構成によれば、端末装置は、制御対象機器に対し、操作コードに基づく操作指示の動作内容の実行およびテキスト情報を用いたテキスト処理のいずれについても、利用者による音声入力により指示することができる。
【0124】
本発明の一態様に係る再生装置において、
前記テキスト処理は、前記端末装置から前記再生装置に入力されたテキスト情報を用いて文字入力する文字入力処理であることが好ましい。
【0125】
本発明の一態様に係る再生装置において、
前記テキスト処理は、前記端末装置から前記再生装置に入力されたテキスト情報を検索キーワードとするキーワード設定処理であり、
前記再生装置は、当該検索キーワードを用いて、前記再生装置が再生可能な検索リスト(録画リスト)を検索することが好ましい。
【0126】
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。さらに、各実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を組み合わせることにより、新しい技術的特徴を形成することができる。
【0127】
(ソフトウェアによる実現例)
最後に、端末装置1の各ブロック、特に、音声認識部11、認識結果判定部12およびコード変換部13、ならびに、記録再生装置2の制御部20は、集積回路(ICチップ)上に形成された論理回路によってハードウェア的に実現してもよいし、CPU(Central Processing Unit)を用いてソフトウェア的に実現してもよい。
【0128】
後者の場合、音声認識部11、認識結果判定部12およびコード変換部13、ならびに、記録再生装置2の制御部20は、各機能を実現するプログラムの命令を実行するCPU、上記プログラムを格納したROM(Read Only Memory)、上記プログラムを展開するRAM(Random Access Memory)、上記プログラムおよび各種データを格納するメモリ等の記憶装置(記録媒体)などを備えている。そして、本発明の目的は、上述した機能を実現するソフトウェアである音声認識部11、認識結果判定部12およびコード変換部13、ならびに、記録再生装置2の制御部20の制御プログラムのプログラムコード(実行形式プログラム、中間コードプログラム、ソースプログラム)をコンピュータで読み取り可能に記録した記録媒体を、上記音声認識部11、認識結果判定部12およびコード変換部13、ならびに、記録再生装置2の制御部20に供給し、そのコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に記録されているプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成可能である。
【0129】
上記記録媒体としては、一時的でない有形の媒体(non-transitory tangible medium)、例えば、磁気テープやカセットテープ等のテープ類、フロッピー(登録商標)ディスク/ハードディスク等の磁気ディスクやCD−ROM/MO/MD/DVD/CD−R等の光ディスクを含むディスク類、ICカード(メモリカードを含む)/光カード等のカード類、マスクROM/EPROM/EEPROM(登録商標)/フラッシュROM等の半導体メモリ類、あるいはPLD(Programmable logic device)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の論理回路類などを用いることができる。
【0130】
また、音声認識部11、認識結果判定部12およびコード変換部13、ならびに、記録再生装置2の制御部20を通信ネットワークと接続可能に構成し、上記プログラムコードを通信ネットワークを介して供給してもよい。この通信ネットワークは、プログラムコードを伝送可能であればよく、特に限定されない。例えば、インターネット、イントラネット、エキストラネット、LAN、ISDN、VAN、CATV通信網、仮想専用網(Virtual Private Network)、電話回線網、移動体通信網、衛星通信網等が利用可能である。また、この通信ネットワークを構成する伝送媒体も、プログラムコードを伝送可能な媒体であればよく、特定の構成または種類のものに限定されない。例えば、IEEE1394、USB、電力線搬送、ケーブルTV回線、電話線、ADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)回線等の有線でも、IrDAやリモコンのような赤外線、Bluetooth(登録商標)、IEEE802.11無線、HDR(High Data Rate)、NFC(Near Field Communication)、DLNA(Digital Living Network Alliance)、携帯電話網、衛星回線、地上波デジタル網等の無線でも利用可能である。なお、本発明は、上記プログラムコードが電子的な伝送で具現化された、搬送波に埋め込まれたコンピュータデータ信号の形態でも実現され得る。