特許第6227253号(P6227253)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6227253
(24)【登録日】2017年10月20日
(45)【発行日】2017年11月8日
(54)【発明の名称】吸収性物品
(51)【国際特許分類】
   A61F 13/15 20060101AFI20171030BHJP
   A61F 13/514 20060101ALI20171030BHJP
   A61F 13/494 20060101ALI20171030BHJP
   A61F 13/49 20060101ALI20171030BHJP
【FI】
   A61F13/15 210
   A61F13/514 400
   A61F13/494 111
   A61F13/49 315A
【請求項の数】12
【全頁数】20
(21)【出願番号】特願2013-12924(P2013-12924)
(22)【出願日】2013年1月28日
(65)【公開番号】特開2014-144049(P2014-144049A)
(43)【公開日】2014年8月14日
【審査請求日】2015年12月2日
(73)【特許権者】
【識別番号】000000918
【氏名又は名称】花王株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002170
【氏名又は名称】特許業務法人翔和国際特許事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100101292
【弁理士】
【氏名又は名称】松嶋 善之
(74)【代理人】
【識別番号】100155206
【弁理士】
【氏名又は名称】成瀬 源一
(72)【発明者】
【氏名】富田 美奈
【審査官】 米村 耕一
(56)【参考文献】
【文献】 特開2005−074157(JP,A)
【文献】 特開2008−188445(JP,A)
【文献】 登録実用新案第3171831(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61F13/15−13/84
A61L15/16−15/64
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
液透過性の表面シート、液難透過性の裏面シート、及びこれらシート間に配された吸収体を備え、着用時に着用者の腹側に位置する腹側部、背側に位置する背側部及び該腹側部と該背側部との間に配される股下部に区分された縦長の吸収性本体を有する吸収性物品の包装構造体であって、
前記吸収性物品は、前記腹側部と前記背側部とが重なるように前記股下部にて折り畳んだ状態において、該股下部を前記裏面シート側から外観視して視認できる折り畳み領域に、前記腹側部寄りの折部腹側領域及び前記背側部寄りの折部背側領域が形成されており、
前記折部腹側領域及び前記折部背側領域の何れか一方にのみ印刷が配されているか、或いは前記折部腹側領域及び前記折部背側領域それぞれに該折部腹側領域と該折部背側領域とで互いに異なる印刷が配されており、該印刷は少なくとも何れか一方の領域の外周縁で分割されており、
折り畳まれた状態の前記吸収性物品が複数枚背側部と腹側部が同じ向きに重ねられてパッケージングされた状態において、前記折り畳み領域に配された印刷が、隣り合う該吸収性物品どうしで異なっている吸収性物品の包装構造体
【請求項2】
前記折部腹側領域及び前記折部背側領域それぞれに該折部腹側領域と該折部背側領域とで互いに異なる印刷が配されており、該印刷はそれぞれ模様であり、
前記折部腹側領域の印刷と前記折部背側領域の印刷とが、前記折り畳み領域を幅方向に横長に連通する無地領域で分断されている請求項1に記載の吸収性物品の包装構造体
【請求項3】
前記折部腹側領域及び前記折部背側領域の何れか一方にのみ印刷が配されており、該印刷は、模様又はデザイン画である請求項1に記載の吸収性物品の包装構造体
【請求項4】
前記印刷の印刷面は吸収性物品の構成材の地色が白色系であり、前記印刷は白色系以外の色に着色されている請求項1〜3の何れか1項に記載の吸収性物品の包装構造体
【請求項5】
前記折部腹側領域の印刷と、前記折部背側領域の印刷は、異なる色で着色されている請求項4記載の吸収性物品の包装構造体
【請求項6】
展開状態の該吸収性本体を前記裏面シート側から外観視して、前記吸収性本体の前記股下部における縦方向に沿う両側縁部それぞれに、マーク印刷が配されており、
前記マーク印刷どうしを結ぶ仮想線に沿って折り畳まれている請求項1〜5の何れか1項に記載の吸収性物品の包装構造体
【請求項7】
前記マーク印刷は、前記吸収性物品が折り畳まれた状態において、前記裏面シート側から外観視して視認できない請求項6に記載の吸収性物品の包装構造体
【請求項8】
前記マーク印刷は、その色が前記印刷の色と補色の関係にある請求項6又は7に記載の吸収性物品の包装構造体
【請求項9】
前記吸収性本体には、縦方向に沿う両側部それぞれに、前記表面シートを介してサイドシートが配されており、該サイドシートは、該表面シートの肌対向面側であって、縦方向の側部全域に亘って配設固定され、各該サイドシートの横方向の内方側の端部は、自由端となっており、該自由端近傍には立体ギャザー形成用の弾性部材が縦方向に伸長状態で配設固定されており、着用時には、該弾性部材の収縮力により、自由端から所定幅の部分が前記表面シートから離間して立体ギャザーを形成する請求項1〜8の何れか1項に記載の吸収性物品の包装構造体
【請求項10】
前記サイドシートの横方向の外方側の端部は、前記裏面シートと固定されており、各該サイドシートの外方側の端部と該裏面シートとの間には、股下部において、レッグギャザー形成用の弾性部材が縦方向に伸長状態で配設固定されており、着用時には、該弾性部材の収縮力により、レッグギャザーを形成する請求項9に記載の吸収性物品の包装構造体
【請求項11】
請求項1〜10の何れか1項に記載の吸収性物品を複数枚重ねてパッケージに収容してなる吸収性物品の包装構造体であって、
前記折り畳み領域に配された印刷が、隣り合う該吸収性物品どうしで異なっている吸収性物品の包装構造体
【請求項12】
前記吸収性物品は使い捨ておむつである請求項1〜10の何れか1項に記載の吸収性物品の包装構造体
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、使い捨ておむつ等の吸収性物品に関する。
【背景技術】
【0002】
使い捨ておむつ、生理用ナプキン等の吸収性物品は、一般的に、折り畳まれた状態で、複数枚が重ねられ圧縮された後にパッケージングされて販売されている。このようにパッケージングされた包装構造体から使用者が吸収性物品を取り出す場合、1枚ずつ取り出すことが難しい。
【0003】
例えば、特許文献1には、装着時に装着者の腹側に位置する腹側部と、背側に位置する背側部とに、互いに異なる色、印刷、図形等が施された使い捨ておむつが記載されている。また、例えば、特許文献2には、前身頃領域と、後身頃領域とに、互いに異なる図印刷が形成された使い捨ておむつが記載されている。特許文献1,2に記載の使い捨ておむつによれば、腹側部(前身頃)と背側部(後身頃)とを容易に区別することができる。
【0004】
しかし、使い捨ておむつがパッケージングされた包装構造体においては、一般的に、その取り出し口に、折り畳まれた状態の使い捨ておむつの股下部が見えるように、折り畳まれた状態で複数枚が重ねられているので、腹側部(前身頃)及び背側部(後身頃)に色、印刷、図形等が施されていても取り出し性には関係がなく、1枚ずつ取り出すことが難しい。
【0005】
例えば、特許文献3には、折り畳まれたおむつ本体の外面部に、文字、図印刷等が配された表示部が形成された使い捨ておむつが記載されている。特許文献3に記載の使い捨ておむつによれば、パッケージングされた包装構造体において、その取り出し口から表示部を認識することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2005−237768号公報
【特許文献2】特開2010−284430号公報
【特許文献3】特開2005−74157号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかし、特許文献3に記載の使い捨ておむつによれば、パッケージングされた包装構造体の取り出し口において、隣り合う使い捨ておむつの表示部が重なり合うので、表示部に配される文字、図印刷等の大きさによっては、隣り合う使い捨ておむつの表示部に配された文字、図印刷等どうしが重なり合ってしまい、瞬時に1枚の使い捨ておむつを認識し難く、1枚ずつ取り出すことが難しい場合があった。
【0008】
従って、本発明は、前述した従来技術を改良した吸収性物品を提供することに関するものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、液透過性の表面シート、液難透過性の裏面シート、及びこれらシート間に配された吸収体を備え、着用時に着用者の腹側に位置する腹側部、背側に位置する背側部及び該腹側部と該背側部との間に配される股下部に区分された縦長の吸収性本体を有する吸収性物品であって、前記吸収性物品は、前記腹側部と前記背側部とが重なるように前記股下部にて折り畳んだ状態において、該股下部を前記裏面シート側から外観視して視認できる折り畳み領域に、前記腹側部寄りの折部腹側領域及び前記背側部寄りの折部背側領域が形成されており、前記折部腹側領域及び前記折部背側領域の何れか一方にのみ印刷が配されているか、或いは前記折部腹側領域及び前記折部背側領域それぞれに該折部腹側領域と該折部背側領域とで互いに異なる印刷が配されており、該印刷は少なくとも何れか一方の領域の外周縁で分割されている吸収性物品を提供するものである。
【発明の効果】
【0010】
本発明の吸収性物品によれば、瞬時に1枚の吸収性物品であると認識し易く、パッケージングされた状態においても、1枚ずつ取り出すことができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1図1は、本発明の第1実施形態である展開型の使い捨ておむつを伸長させて拡げた状態を裏面シート側から視た平面図である。
図2図2は、図1のX1−X1線断面図である。
図3図3は、図1に示す使い捨ておむつを二つ折りに折り畳んだ状態において、股下部を裏面シート側から外観視した図である。
図4図4(a)〜図4(c)は、他の使い捨ておむつを伸長させて拡げた状態を裏面シート側から視た平面図である。
図5図5(a)〜図5(c)は、図4(a)〜図4(c)に示す使い捨ておむつを二つ折りに折り畳んだ状態において、股下部を裏面シート側から外観視した図である。
図6図6は、図1に示す使い捨ておむつの製造方法を説明するための図である。
図7図7は、図1に示す使い捨ておむつを複数枚重ねてパッケージに収容してなる包装構造体の取り出し口を開いた状態を示す図である。
図8図8(a)〜図8(b)は、他の使い捨ておむつを複数枚重ねてパッケージに収容してなる包装構造体の取り出し口を開いた状態を示す図である。
図9図9は、本発明の第2実施形態である展開型の使い捨ておむつを伸長させて拡げた状態を裏面シート側から視た平面図である。
図10図10は、図9に示す使い捨ておむつを二つ折りに折り畳んだ状態において、股下部を裏面シート側から外観視した図である。
図11図11(a)〜図11(b)は、他の使い捨ておむつを伸長させて拡げた状態を裏面シート側から視た平面図である。
図12図12(a)〜図12(b)は、図11(a)〜図11(b)に示す使い捨ておむつを二つ折りに折り畳んだ状態において、股下部を裏面シート側から外観視した図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の吸収性物品を、その好ましい第1実施形態に基づき、図1図8を参照しながら説明する。
第1実施形態の使い捨ておむつ1A(以下、「おむつ1A」ともいう。)は、図2に示すように、液透過性の表面シート2、液難透過性の裏面シート3、及びこれらシート2,3間に配された吸収体4を備え、図1に示すように、着用時に着用者の腹側に位置する腹側部A、背側に位置する背側部B、及び腹側部Aと背側部Bとの間に配置される股下部Cに区分された縦長の吸収性本体5を有する、所謂、展開型の使い捨ておむつである。おむつ1Aは、図1に示すように、おむつ1Aの縦方向に延びる中心線CLに対して左右対称に形成されている。尚、各図に示す「Y方向」は、中心線CLに平行な方向であり、おむつの縦方向と同じ方向でもある。また各図に示す「X方向」は、中心線CLに直交する方向であり、おむつの横方向と同じ方向でもある。
また、本明細書において、「肌対向面」とは、吸収性本体5などの各部材の表裏両面のうち、着用時に着用者の肌側に配される面であり、「非肌対向面」とは、吸収性本体5などの各部材の表裏両面のうち、着用時に着用者の肌側とは反対側に向けられる面である。
【0013】
おむつ1Aについて、詳述すると、おむつ1Aの吸収性本体5は、図1に示すように、展開して伸長した状態において縦方向(Y方向)に長い矩形状であり、展開して伸長した状態において、腹側部A、背側部B及び股下部Cは、吸収性本体5の縦方向(Y方向)の全長を略3等分するように区分したときの各領域である。吸収性本体5は、図2に示すように、おむつ1Aの内面をなす表面シート2と、おむつ1Aの外面をなす裏面シート3と、これらのシート2,3間に介在された縦方向(Y方向)に長い液保持性の吸収体4とを有している。裏面シート3は、おむつ1Aにおいては、図2に示すように、樹脂フィルム31と不織布32との積層体からなり、樹脂フィルム31の非肌当接面に不織布32を配して形成されている。吸収体4は、おむつ1Aにおいては、図2に示すように、パルプ繊維等の繊維の集合体(不織布であっても良い)又はこれに吸水性ポリマーの粒子を保持させてなる吸収性コア41を、透水性の薄紙や不織布からなるコアラップシート42で被覆して形成されている。吸収性コア41は、おむつ1Aにおいては、縦方向(Y方向)に長く形成されており、股下部Cにおいて、両側部が内側に括れた形状となっている。表面シート2及び裏面シート3は、それぞれ、図1図2に示すように、吸収体4の肌対向面側の全面及び非肌対向面側の全面を覆っており、吸収体4の周縁から延出している。吸収体4の周縁から延出している表面シート2の部分と裏面シート3の部分とは、固定されている。また、表面シート2は、図2に示すように、横方向(X方向)の長さが裏面シート3の横方向(X方向)の長さよりも短くなっている。
【0014】
おむつ1Aの吸収性本体5には、図2に示すように、縦方向(Y方向)に沿う両側部5s,5sそれぞれに、表面シート2を介してサイドシート6が配されている。サイドシート6は、図2に示すように、表面シート2の肌対向面側であって、Y方向の側部全域に亘って配設固定されている。各サイドシート6の横方向(X方向)の内方側(中心線CL寄り)の端部は、図2に示すように、自由端となっており、自由端近傍には立体ギャザー形成用の弾性部材61が縦方向(Y方向)に伸長状態で配設固定されており、着用時には、その弾性部材の収縮力により、自由端から所定幅の部分が表面シート2から離間して立体ギャザーを形成する。
【0015】
各サイドシート6の横方向(X方向)の外方側の端部は、図2に示すように、裏面シート3と固定されており、各サイドシート6の外方側の端部と裏面シート3との間には、股下部Cにおいて、レッグギャザー形成用の弾性部材62が縦方向(Y方向)に伸長状態で配設固定されており、着用時には、その弾性部材の収縮力により、レッグギャザーを形成する。
【0016】
また、おむつ1Aは、図1に示すように、吸収性本体5の背側部Bの左右両外方に連設された左右一対の伸縮パネル7b,7bを有している。おむつ1Aの一対の伸縮パネル7b,7bは、背側部Bにおいて、その中心線CL寄りの端部が、裏面シート3の不織布32の非肌対向面に固定されており、吸収性本体5の背側部Bの左右両外方に連設されている。尚、おむつ1Aにおいては、一対の伸縮パネル7b,7bは、裏面シート3の不織布32の非肌対向面に固定されているが、表面シート2を介して配されたサイドシート6と裏面シート3の樹脂フィルム31との間で固定されていてもよい。各伸縮パネル7bには、機械的面ファスナーのオス部材からなる止着部が取り付けられたファスニングテープ(不図示)がX方向外方に延出して取り付けられている。伸縮パネル7bは、接着剤や融着等の手段を用いて固定されている。
【0017】
また、おむつ1Aは、図1に示すように、吸収性本体5の腹側部Aの左右両外方に連設された左右一対のパネル材7a,7aを有している。おむつ1Aの一対のパネル材7a,7aは、腹側部Aにおいて、図1に示すように、その中心線CL寄りの端部が、表面シート2を介して配されたサイドシート6と裏面シート3の樹脂フィルム31との間で固定されており、吸収性本体5の腹側部Aの左右両外方に連設されている。尚、おむつ1Aにおいては、一対のパネル材7a,7aは、サイドシート6と裏面シート3の樹脂フィルム31との間で固定されているが、裏面シート3の不織布32の非肌対向面に固定されていてもよい。パネル材7aは、接着剤や融着等の手段を用いて固定されている。
【0018】
さらに、おむつ1Aは、図1に示すように、裏面シート3の樹脂フィルム31の非肌対向面において、おむつ1Aの横方向(X方向)に延びる中心線よりも腹側部A寄りの領域に印刷8aが印刷されており、おむつ1Aの横方向(X方向)に延びる中心線よりも背側部B寄りの領域に印刷8bが印刷されている。印刷8a及び印刷8bは、おむつ1Aにおいては、図1に示すように、裏面シート3の不織布32を通して、裏面シート3側から外観視して視認できるようになっている。
【0019】
印刷8aと印刷8bとは、図1に示すように、互いに異なる印刷となっている。ここで、印刷とは、模様、デザイン画を含む意味である。模様とは、規則的に印刷された複数個の図形とその図形の色とから形成された模様であり、個々の微小な図形が規則的に印刷されて巨視的に視るとベタ塗り状となっている模様も含む意味である。そして、異なる印刷とは、印刷8a及び印刷8bの一方が模様であり他方がデザイン画である場合、印刷8a及び印刷8bの一方のデザイン画と他方のデザイン画とが異なる場合、印刷8a及び印刷8bの一方の模様と他方の模様とが異なる場合を意味する。ここで、「模様が異なる」とは、(a)その印刷を形成する個々の図形の形(形状・大きさ)が異なっている場合、(b)その印刷を形成する個々の図形の形が同じであったとしても、その配置位置が異なっている場合、そして、(c)その印刷を形成する個々の図形の形が同じであったとしても、その色が異なっている場合を含む意味である。以下、これらについて、例を挙げて具体的に説明する。
【0020】
(a)その印刷を形成する個々の図形の形(形状・大きさ)が異なっている場合
例えば、図1に示す印刷8aは、青色の星型形状の図形が、縦方向(Y方向)及び横方向(X方向)それぞれに、等間隔を空けて、均一に分散して配されて形成されている。図1に示す星形形状の印刷8aは、その面積が5cm2程度のものであり、縦方向(Y方向)及び横方向(X方向)それぞれに、4行4列で配されている。
それに対し、図1に示す印刷8bは、青色の真円形状の図形が、縦方向(Y方向)及び横方向(X方向)それぞれに、等間隔を空けて、均一に分散して配されて形成されている。図1に示す真円形状の印刷8bは、その面積が5cm2程度のものであり、縦方向(Y方向)及び横方向(X方向)それぞれに、4行4列で配されている。
このように、図1に示す印刷8aと印刷8bとは、印刷8aを形成する星形形状の図形の形と、印刷8bを形成する真円形状の図形の形とが異なって、模様が異なる例である。
【0021】
その他に、例えば、図4(a)に示す印刷8aは、青色の真円形状の図形が、縦方向(Y方向)及び横方向(X方向)それぞれに、等間隔を空けて、均一に分散して配されて形成されている。図4(a)に示す真円形状の印刷8aは、その面積が0.05cm2程度のものである。
それに対し、図4(a)に示す印刷8bは、青色の真円形状の図形が、縦方向(Y方向)及び横方向(X方向)それぞれに、千鳥状に、均一に分散して配されて形成されている。図4(a)に示す真円形状の印刷8bは、その面積が0.3cm2程度のものである。
このように、図4(a)に示す印刷8aと印刷8bとは、印刷8aを形成する真円形状の図形の大きさと、印刷8bを形成する真円形状の図形の大きさとが異なって、模様が異なる例である。
【0022】
(b)その印刷を形成する個々の図形の形が同じであったとしても、その配置位置が異なっている場合
例えば、図4(b)に示す印刷8aは、青色の真円形状の図形が、縦方向(Y方向)及び横方向(X方向)それぞれに、千鳥状に、均一に分散して配されて形成されている。図4(b)に示す真円形状の印刷8aは、その面積が5cm2程度のものである。
それに対し、図4(b)に示す印刷8bは、青色の真円形状の図形が、縦方向(Y方向)及び横方向(X方向)それぞれに、等間隔を空けて、4行4列に均一に分散して配されて形成されている。図4(b)に示す真円形状の印刷8bは、その面積が、印刷8aの面積と同じである。
このように、図4(b)に示す印刷8aと印刷8bとは、印刷8aを形成する真円形状の図形と、印刷8bを形成する真円形状の図形とは、その形状・大きさが同じであるが、配置位置が異なって、模様が異なる例である。
【0023】
(c)その印刷を形成する個々の図形の形が同じであったとしても、その色が異なっている場合
例えば、図4(c)に示す印刷8aは、青色の微小な図形が、縦方向(Y方向)及び横方向(X方向)それぞれに、密に配されてベタ塗り状に形成されている。
それに対し、図4(c)に示す印刷8bは、赤色の微小な図形が、縦方向(Y方向)及び横方向(X方向)それぞれに、密に配されてベタ塗り状に形成されている。
このように、図4(c)に示す印刷8aと印刷8bとは、印刷8aを形成する図形と印刷8bを形成する図形とが同じであるが、ベタ塗り状の色が異なって、模様が異なる例である。
【0024】
ここで、「色が異なる」とは、人が十分に視覚で認識できる色差を有するものである。
色差を計算する場合にはJIS−Z−8729に規定する「L*a*b*表色系」におけるΔE*値を用いる。ここで、ΔE*は、下記式(1)で求められる値である。

ΔE*=[(ΔL*)2+(Δa*)2+(Δb*)2]1/2・・・(1)
(ΔL*、Δa*、Δb*は、2色間のL*値、a*値、b*値の差である。例えばΔL
*は、ΔL*=L*2−L*1により計算される。)

したがって、人が十分に視覚で認識できる色差、即ち、異なる色としては、ΔE*値が
8以上であることが好ましい。
「L***表色系」では、L*は明るさを、a*、b*は色の方向を示しており、a*は略赤方向、−a*は略緑方向、b*は略黄色方向、−b*は略青方向を示している。これらの値は、日本電色工業株式会社製の簡易型分光色差計NF333(商品名)を用いて得ることができる。
簡易型分光色差計NF333による計測方法においては、ステープラータイプにてφ8mmのND120センサーを取り付けて計測する。
異なる色は、さらには視認性の点から補色の関係にある色が好ましい。
【0025】
また、おむつ1Aは、図1に示すように、展開状態の吸収性本体5を裏面シート3側から外観視して、吸収性本体5の股下部Cにおける縦方向(Y方向)に沿う両側縁部5s1それぞれに、マーク印刷9が配されている。展開状態とは、前記おむつ1Aが長手方向及び幅方向に伸張されて、おむつに配された弾性部材が伸張された状態をいう。側縁部5s1とは、吸収性本体5の側部5sにおける横方向(X方向)外方の縁部に位置する部分を意味する。マーク印刷9は、おむつ1Aにおいては、図1に示すように、横方向(X方向)に長い矩形状の図形である。マーク印刷9は、おむつ1Aにおいては、図2に示すように、裏面シート3の樹脂フィルム31の非肌対向面に印刷されており、裏面シート3の不織布32を通して、裏面シート3側から外観視して視認できるようになっている。マーク印刷9は、視認性の観点から、その大きさが、0.3cm2以上5cm2以下であることが好ましく、1.0cm2以上3.0cm2以下であることが更に好ましい。なお前記おむつ1Aが自然状態(弾性部材が収縮して、襞が形成された状態)にある場合、前記マーク印刷9を縦断するよう配された股下部Cの弾性部材が固定されたシートとともに収縮して襞を形成しているので、マーク印刷9はこの状態では裏面側から外観視して、全く見えないか一部視認できる状態にある。
【0026】
おむつ1Aは、図3に示すように、腹側部Aと背側部Bとが重なるように股下部Cにて折り畳んだ状態において、該股下部Cを裏面シート3側から外観視して視認できる折り畳み領域10に、腹側部A寄りの折部腹側領域10a及び背側部B寄りの折部背側領域10bが形成されている。本発明における折り畳み領域10とは、パッケージに使い捨ておむつが収納された状態で該パッケージを開封したときに、開封部から視認できる折畳まれた状態にある吸収性物品(使い捨ておむつ)の股下部Cの領域であり、短手方向の長さは0.5〜2cm、長手方向の長さは吸収性物品の股下部の幅に等しい。これらの寸法は、パッケージされた状態を想定して、1枚の吸収性物品の折畳まれた状態のおむつにアクリル板(15×30cm)で腹側部と背側部から挟んで、片方から5kPaの圧縮荷重(パッケージ状態)をかけたときの折畳まれた領域を測定して得られる。
具体的におむつ1Aを用いて説明すると、おむつ1Aは、図3に示すように、おむつ1Aの両側縁部5s1,5s1それぞれに配されたマーク印刷9どうしを結ぶ仮想線IL(図1参照)に沿って、おむつ1Aの腹側部Aと背側部Bとが重なるように、所謂二つ折りに折り畳まれている。そして、更に、股下部Cにおいては、両側部が内側に括れた吸収性コア41よりも幅方向(X方向)外方の部分が、マーク印刷9を基準に、非肌対向面側から肌対向面側に内側に折られて、おむつ1Aは折り畳まれている。折り畳み領域10とは、このように折り畳まれたおむつ1Aの状態を、股下部Cの裏面シート3側から外観視して視認できる領域を意味する。そして、折部腹側領域10aとは、折り畳み領域10における仮想線ILよりも腹側部A寄りの領域を意味し、折部背側領域10bとは、折り畳み領域10における仮想線ILよりも背側部B寄りの領域を意味する。仮想線IL(図1参照)は、おむつ1Aにおいては、横方向(X方向)に延びる中心線と同じ位置に形成されている。
【0027】
上述のようにおむつ1Aが折り畳まれているので、マーク印刷9は、図3に示すように、おむつ1Aが折り畳まれた状態において、裏面シート3側から外観視して視認できないようになっている。また、マーク印刷9は、おむつ1Aが着用者に着用された状態においても、裏面シート3側から外観視して視認できないようになっていることが好ましい。
【0028】
また、図3に示すように、折部腹側領域10a及び折部背側領域10bそれぞれに折部腹側領域10aと折部背側領域10bとで互いに異なる印刷8a1,8b1が配されており、該印刷8a1,8b1は少なくとも何れか一方の領域10a,10bの外周縁で分割されている。ここで、折部腹側領域10a又は折部背側領域10bの外周縁とは、吸収性物品(おむつ1A)の背側部B及び腹側部Aそれぞれの肌当接面側が向かい合うように股下部Cで二つ折りした状態で、該股下部Cを裏面シート3側から折り返された部分を外観視(背面視)して、幅方向(X方向)に横長の面(つまり折り畳み領域)を幅方向に延びる縦2等分線を引いた時の腹側を折部腹側領域10a、背側を折部背側領域10bとし、これらの領域の腹側の外周の輪郭又は背側の外周の輪郭をいう。具体的に説明すると、上述したように、印刷8a,8bは模様であり、おむつ1Aの腹側部Aに配された印刷8aは、後述する構成材料の地色の白色系以外の色、例えば青色の星型形状の図形が均一に分散して配されて形成された模様であり、おむつ1Aの背側部Bに配された印刷8bも、白色系以外の色、例えば青色の真円形状の図形が均一に分散して配されて形成された模様である。従って、おむつ1Aが折り畳まれた状態で、図3に示すように、股下部Cの裏面シート3側から外観視すると、折部腹側領域10aには、印刷8aの一部の印刷8a1が折部腹側領域10aの外周縁で分割され、折部背側領域10bには、印刷8bの一部の印刷8b1が折部背側領域10bの外周縁で分割され、互いに異なる印刷となっている。即ち、折部腹側領域10aには、星型形状の図形が横方向(X方向)に複数個並んで形成された印刷8a1が、折部腹側領域10aの外周縁で分割され、分割された星型形状が横方向(X方向)に複数個並んだ印刷8a1の一部が配されており、折部背側領域10bには、真円形状の図形が横方向(X方向)に複数個並んで形成された印刷8b1が、折部背側領域10bの外周縁で分割され、半円形状が横方向(X方向)に複数個並んだ印刷8a1の一部が配されており、印刷8a1の一部と印刷8b1の一部とは互いに異なる印刷となっている。
【0029】
図4(a)〜図4(c)に示す他の例に基づいて、折部腹側領域10aと折部背側領域10bとで互いに異なる印刷8a1,8b1が配されていることについて、具体的に説明すると、図4(a)に示す印刷8aは青色の真円形状の図形が均一に分散して配されて形成された模様であり、図4(a)に示す印刷8bは青色の真円形状の図形が千鳥状に均一に分散して配されて形成された模様である。従って、おむつが折り畳まれた状態で、図5(a)に示すように、股下部Cの裏面シート3側から外観視すると、折部腹側領域10aには、印刷8aの一部の印刷8a1、即ち、真円形状の図形が横方向(X方向)に複数個並んで形成された印刷8a1が配されており、折部背側領域10bには、印刷8bの一部の印刷8b1、即ち、真円形状の図形が横方向(X方向)に複数個並んで形成された印刷8b1が配され、この印刷8b1のX方向の両端に位置する部分が折部背側領域10bの外周縁で分割されており、印刷8a1と印刷8b1の一部とは互いに異なる印刷となっている。
【0030】
また、図4(b)に示す印刷8aは青色の真円形状の図形が千鳥状に均一に分散して配されて形成された模様であり、図4(b)に示す印刷8bは青色の真円形状の図形が均一に分散して配されて形成された模様である。従って、おむつが折り畳まれた状態で、図5(b)に示すように、股下部Cの裏面シート3側から外観視すると、折部腹側領域10aには、真円形状の図形が横方向(X方向)に2個並んで形成された印刷8a1が折部腹側領域10aの外周縁で分割され、半円形状が横方向(X方向)に2個並んだ印刷8a1の一部が配されており、折部背側領域10bには、真円形状の図形が横方向(X方向)に複数個並んで形成された印刷8b1が折部背側領域10bの外周縁で分割され、半円形状が横方向(X方向)に複数個並んで形成された印刷8b1の一部が配されており、印刷8a1の一部と印刷8b1の一部とは互いに異なる印刷となっている。
【0031】
また、図4(c)に示す印刷8aは青色の微小な図形が密に配されてベタ塗り状に形成された模様であり、図4(c)に示す印刷8bは赤色の微小な図形が密に配されてベタ塗り状に形成された模様である。従って、おむつが折り畳まれた状態で、図5(c)に示すように、股下部Cの裏面シート3側から外観視すると、折部腹側領域10aには、印刷8aが折部腹側領域10aの外周縁で分割された印刷8a1、即ち、青色のベタ塗り状の印刷8a1が配され、折部背側領域10bには、印刷8bが折部背側領域10bの外周縁で分割された印刷8b1、即ち、赤色のベタ塗り状の印刷8b1が配されており、印刷8a1と印刷8b1とは、互いに異なる色で着色されて、異なる印刷となっている。
【0032】
また、おむつ1Aが折り畳まれた状態で、図3に示すように、股下部Cの裏面シート3側から外観視すると、折部腹側領域10aの印刷8a1と折部背側領域10bの印刷8b1とは、前記折り畳み領域10を幅方向(X方向)に横長に連通する無地領域10cで分断されている。無地領域10cとしては、おむつ1Aの構成材料の地色の領域や印刷が施されていない領域が挙げられる。分断されているとは、前記無地領域10cが吸収性物品(おむつ1A)の幅方向の一端部から一定以上の幅を有しながら、印刷で遮られること無く一直線あるいは蛇行しながら他端部に途切れることなく連続して形成されている状態をいう。一定以上の幅は、視認性の点から1mm以上、好ましくは3mm以上である。構成材料の地色について説明すると、おむつ1Aにおいては、おむつ1Aを構成する特に裏面シート3の色、具体的には、樹脂フィルム31の色と不織布32の色とからなる色を意味し、白色系の色が多いが、白色系に限定されない。無地領域10c(地色の領域)は、おむつ1Aにおいては、図1図3に示すように、マーク印刷9どうしを結ぶ仮想線IL(おむつ1Aにおいては横方向(X方向)に延びる中心線)を含んで、仮想線ILに沿って連続線状に形成されている。尚、図5(a)〜図5(c)に示すおむつにおいても同様である。また、一般的に、おむつの股下部には、排尿の有無を知らせるインジケーターが縦方向(Y方向)に延びる中心線CLに沿って配されているが、このインジケーターは印刷で形成されるものではなく、しかも幅が狭い線状のものなので、仮にインジケーターが配されていたとしても、無地領域10c(地色の領域)の連続線状を妨げるものとは考えない。横方向(X方向)に連続線状に形成された地色の領域10cは、その幅(Y方向の長さ)が、印刷8a1と印刷8b1との識別性の観点から、0.5mm以上10mm以下であることが好ましく、1.0mm以上3.0mm以下であることが更に好ましい。
【0033】
次に、おむつ1Aの好ましい製造方法について図6を参照しながら説明する。
図6に示すおむつ1Aの製造方法は、主として、従来のいわゆる縦流れ方式の展開型の使い捨ておむつの製造方法と同様である。具体的には、図6に示すように、印刷8a、一対のマーク印刷9,9、及び印刷8bが順に印刷された樹脂フィルム31の連続体と、不織布32の連続体との積層体である裏面シート3の連続体、表面シート2の連続体、及び両シートの連続体間に、一対のマーク印刷9,9を基準に、搬送方向(Y方向)に間欠的に配された複数個の吸収体4,4・・・と、搬送方向(Y方向)に伸張した複数本のレッグギャザー形成用の弾性部材62とを備え、該弾性部材62は、前記一対のマーク印刷を縦断するように配された吸収性本体5の連続体50を製造する。そして、吸収性本体5の連続体50の搬送方向(Y方向)の両側部それぞれに沿って、立体ギャザー形成用の弾性部材61が配されたサイドシート6の連続体60を配し、さらに、吸収性本体5の連続体50の幅方向(X方向)外方に突出するように一対のパネル材7a,7a及び一対の伸縮パネル7b,7bを、吸収性本体5の連続体50に含まれる吸収体4毎に配した連続体を製造する。そして、この連続体を、搬送方向(Y方向)に隣り合う吸収体4同士の間毎に切断することにより、個々のおむつ1Aを連続的に製造する。そして、個々のおむつ1Aの両側部それぞれにおいて吸収性コア41よりも幅方向(X方向)外方の部分を内側に折りながら、おむつ1Aの腹側部Aと背側部Bとが重なるように、二つ折りに折り畳んで、折り畳まれた状態のおむつ1Aを連続的に製造する。
【0034】
図6に示すおむつ1Aの製造方法においては、連続体の切断位置と、連続体の折り位置とを、おむつ1Aが伸張された状態にて、一対のマーク印刷9,9の位置情報に基づいて行う。具体的には、カラーセンサー(不図示)を用いて、裏面シート3側から光源からの照射光を連続体に照射して、その反射光を検出することにより、一対のマーク印刷9,9の位置情報を取得して行う。このように一対のマーク印刷9,9の位置情報に基づいて行うので、折り畳まれた状態のおむつ1Aにおいては、股下部Cを裏面シート3側から外観視して視認できる折部腹側領域10aの印刷8a1と折部背側領域10bの印刷8b1とを常に一定にすることができる。また、上述のように、カラーセンサー(不図示)を用いて検出するため、マーク印刷9の色と、印刷8a及び印刷8bの色とが異なっていることが好ましく、例えば、おむつ1Aにおいては、印刷8aが青色であり、印刷8bが青色であるので、マーク印刷9の色は、橙色が好ましく、印刷8a,8bが全面に印刷されていても検出し易い観点から、印刷8a,8bの色と補色の関係にあることが更に好ましい。
【0035】
図7には、上述のように形成されたおむつ1Aを複数枚重ねてパッケージ101に収容してなる吸収性物品(使い捨ておむつ)の包装構造体100を示している。包装構造体100は、図7に示すように、図中のZ方向に長い直方体形状のものである。図7中のZ方向は、複数個の折り畳まれたおむつ1Aを重ねる方向、言い換えれば、おむつ1Aの厚み方向と同方向であり、図7中のX方向は、折り畳まれたおむつ1Aの幅方向と同方向である。おむつ1Aを収容するパッケージ101は、可撓性を有するシートから形成されたものである。
【0036】
包装構造体100は、図7に示すように、X方向に対向する一対の対向面(側面),(側面)と、Z方向に対向する一対の対向面(側面),(側面)と、天面と、底面とからなる六面体に形成されている。本実施形態の包装構造体100は、Z方向に対向する一対の対向面(側面),(側面)同士の間に、折り畳まれたおむつ1Aを複数個、一体的に圧縮した状態で収容して形成されている。収容される複数個のおむつ1Aは、各おむつ1Aの折り畳み領域10が天面側に向くように重ね合わされている。尚、図7に示す包装構造体100は、天面側の取り出し口全面を開放した状態である。このように、天面側の取り出し口を開放すると、図7に示すように、天面側の取り出し口全面から、収容された複数個のおむつ1Aそれぞれの折り畳み領域10が見えるようになる。図7に示す包装構造体100においては、折り畳み領域10に配された印刷8a1,8b1は、隣り合うおむつ1Aどうしで同じとなっている。
【0037】
本実施形態のおむつ1Aの形成材料について説明する。
表面シート2及び裏面シート3としては、それぞれ、通常、使い捨ておむつ等の吸収性物品に用いられるものであれば、特に制限なく用いることができる。例えば、表面シート2としては、親水性且つ液透過性の不織布等を用いることができ、裏面シート3を構成する樹脂フィルム31としては、液不透過性又は撥水性の樹脂フィルム、裏面シート3を構成する不織布32としては、液不透過性又は撥水性の不織布等を用いることができる。立体ギャザーやレッグギャザーを形成するサイドシート6としては、それぞれ、通常、使い捨ておむつ等の吸収性物品に用いられるものであれば、特に制限なく用いることができ、伸縮性のフィルム、不織布、織物またはそれらの積層シート等を用いることができる。立体ギャザー形成用の弾性部材61、レッグギャザー形成用の弾性部材62としては、天然ゴム、ポリウレタン、ポリスチレン−ポリイソプレン共重合体、ポリスチレン−ポリブタジエン共重合体、アクリル酸エチル−エチレン等のポリエチレン−αオレフィン共重合体等からなる糸状の伸縮性材料を用いることができる。
【0038】
伸縮パネル7bとしては、例えば、(1)弾性繊維層の両面又は片面に伸長可能な繊維層が一体化されているシート、(2)ネット状の弾性シートの両面又は片面に伸長可能な繊維層が一体化されているシート、(3)弾性フィルムからなる弾性シートの両面又は片面に伸長可能な繊維層が一体化されているシートを用いることができる。
また、パネル材7aとしては、通常、使い捨ておむつ等の吸収性物品に用いられるものであれば、特に制限なく用いることができる、例えば、液不透過性の不織布等を用いることができる。
【0039】
印刷8aの印刷、印刷8bの印刷、及び一対のマーク印刷9,9の印刷は、吸収性物品の印刷に適用可能な油性のインクを用い、通常用いられる染料や顔料等、有機溶剤や油系の溶剤等、界面活性剤等が含有されたものを用いることができる。印刷方法としては、各種公知の印刷方法を特に制限無く用いることができ、例えばロールグラビア方式、インクジェット方式、ダイスコーター方式、スクリーン方式等などが挙げられる。
【0040】
表面シート2、裏面シート3、サイドシート6、伸縮パネル7b、及びパネル材7aの固定には、通常、使い捨ておむつ等の吸収性物品に用いられるホットメルト型接着剤やヒートエンボス、超音波エンボス、高周波エンボス等の融着手段が用いられる。
【0041】
次に上述した本発明の第1実施形態の使い捨ておむつ1Aを使用した際の作用効果について説明する。
おむつ1Aは、図1図3に示すように、腹側部Aと背側部Bとが重なるように股下部Cにて折り畳んだ状態において、股下部Cを裏面シート3側から外観視して視認できる折り畳み領域10の折部腹側領域10a及び折部背側領域10bそれぞれに、異なる印刷8a1と印刷8b1とが配されており、しかも印刷8a1の一部が折部腹側領域10aの外周縁で分割され、印刷8b1の一部が折部背側領域10bの外周縁で分割されている。その為、図7に示すように、おむつ1Aを複数枚パッケージングしたとしても、瞬時に1枚のおむつ1Aであると認識し易く、パッケージングされた状態においても、1枚ずつ取り出すことができる。また、取り出す段階で、おむつ1Aの腹側部Aと背側部Bとの区別ができる。
【0042】
また、おむつ1Aは、図1図3に示すように、折部腹側領域10aの印刷8a1と折部背側領域10bの印刷8b1とが、無地領域10c(地色の領域)で分断されているので、図7に示すように、おむつ1Aを複数枚パッケージングしたとしても、股下部Cを裏面シート3側から外観視して、更に瞬時に1枚のおむつ1Aであると認識し易い。
【0043】
また、折り畳まれた状態のおむつ1Aが複数枚重ねられてパッケージングされた状態においては、瞬時に1枚のおむつ1Aであると認識し易い観点から、図8(a),(b)に示すように、折り畳み領域10に配された印刷8a1,8b1が、隣り合うおむつ1Aどうしで異なっていることが好ましく、しかも印刷8a1の一部が折部腹側領域10aの外周縁で分割され、印刷8b1の一部が折部背側領域10bの外周縁で分割されていることが更に好ましい。具体的には、折り畳み領域10に配された印刷8a1,8b1とは、折部腹側領域10aの印刷8aの一部と折部背側領域10bの印刷8bの一部とからなる印刷である。そして、図8(a)には、隣り合うおむつ1Aどうしで、折り畳み領域10に配された印刷8a1,8b1を形成する個々の図形の形が同じであるが、その色が異なっている場合を例として示している。また、図8(b)には、隣り合うおむつ1Aどうしで、折り畳み領域10に配された印刷8a1,8b1を形成する個々の図形の形が異なっている場合を例として示しており、図3に示すおむつ1Aと図5(c)に示すおむつを交互に配して構成されている。このように隣り合うおむつ1Aどうしで折り畳み領域10に配された印刷8a1,8b1が異なっていると、更に瞬時に1枚のおむつ1Aであると認識し易く、製品の折り目が多少ずれてしまっても、区別を容易にできる。特に、印刷8a1の一部が折部腹側領域10aの外周縁で分割され、印刷8b1の一部が折部背側領域10bの外周縁で分割されていると、隣り合うおむつ1A,1A同士を更に見分け易い。
【0044】
次に、本発明の第2実施形態の使い捨ておむつについて、図9図12に基づいて説明する。
第2実施形態の使い捨ておむつ1B(以下、「おむつ1B」ともいう)については、第1実施形態の使い捨ておむつ1Aと異なる点について説明する。特に説明しない点は、おむつ1Aと同様であり、おむつ1Aの説明が適宜適用される。
【0045】
おむつ1Bは、図9に示すように、裏面シート3の樹脂フィルム31の非肌対向面において、おむつ1Bの横方向(X方向)に延びる中心線よりも背側部B寄りの領域にのみ印刷8bが印刷されている。印刷8bは、おむつ1Bにおいては、図9に示すように、裏面シート3の不織布32を通して、裏面シート3側から外観視して視認できるようになっている。尚、おむつ1Bは、図9に示すように、背側部B寄りの領域にのみ印刷8bが印刷されているが、腹側部A寄りの領域にのみ印刷8aが印刷されていてもよい。
【0046】
印刷8bは、おむつ1Bにおいては、図9に示すように、デザイン画である。デザイン画としては、例えば図11(a)に示すデザイン画であってもよい。尚、印刷8bは、おむつ1Bにおいては、図9に示すように、デザイン画であるが、例えば図11(b)に示す模様であってもよい。図11(b)に示す印刷8bは、青色の微小な図形が、縦方向(Y方向)及び横方向(X方向)それぞれに、密に配されてベタ塗り状に形成されている。
【0047】
おむつ1Bは、図10に示すように、腹側部Aと背側部Bとが重なるように股下部Cにて折り畳んだ状態において、該股下部Cを裏面シート3側から外観視して視認できる折り畳み領域10に、腹側部A寄りの折部腹側領域10a及び背側部B寄りの折部背側領域10bが形成されている。上述したように、おむつ1Bにおいては、背側部B寄りの領域にのみ印刷8bが印刷されているので、折部背側領域10bにのみ印刷8b1が配されている。具体的に説明すると、上述したように、印刷8bはデザイン画である。従って、おむつ1Bが折り畳まれた状態で、図10に示すように、股下部Cの裏面シート3側から外観視すると、折部背側領域10bには、印刷8bの一部の印刷8b1、即ち、デザイン画の一部で形成された印刷8b1が配され、印刷8b1が折部背側領域10bの外周縁で更に分割されている。
【0048】
図11(a)〜図11(b)に示す他の例に基づいて、折部腹側領域10a及び折部背側領域10bの何れか一方にのみ印刷8a1,8b1が配されていることについて、具体的に説明すると、図11(a)に示す印刷8bは、図10に示す印刷8bのデザイン画と異なるデザイン画である。従って、おむつが折り畳まれた状態で、図12(a)に示すように、股下部Cの裏面シート3側から外観視すると、折部背側領域10bには、印刷8bの一部の印刷8b1、即ち、デザイン画の一部で形成された印刷8b1が配され、印刷8b1が折部背側領域10bの外周縁で更に分割されている。
【0049】
また、図11(b)に示す印刷8bは青色の微小な図形が密に配されてベタ塗り状に形成された模様である。従って、おむつが折り畳まれた状態で、図11(b)に示すように、股下部Cの裏面シート3側から外観視すると、折部背側領域10bには、印刷8bの一部の印刷8b1、即ち、青色のベタ塗り状の印刷8b1が配され、印刷8b1が折部背側領域10bの外周縁で更に分割されている。
【0050】
上述したおむつ1Bを使用した際の作用効果について説明する。
おむつ1Bの効果については、おむつ1Aの効果と異なる点について説明する。特に説明しない点は、おむつ1Aの効果と同様であり、おむつ1Aの効果の説明が適宜適用される。
【0051】
おむつ1Bは、図9図10に示すように、腹側部Aと背側部Bとが重なるように股下部Cにて折り畳んだ状態において、股下部Cを裏面シート3側から外観視して視認できる折り畳み領域10の折部背側領域10bにのみ印刷8b1が配されている。その為、おむつ1Bを複数枚パッケージングしたとしても、瞬時に1枚のおむつ1Bであると認識し易く、パッケージングされた状態においても、1枚ずつ取り出すことができる。また、取り出す段階で、おむつ1Bの腹側部Aと背側部Bとの区別ができる。
【0052】
本発明の吸収性物品は、上述の第1実施形態のおむつ1A、及び第2実施形態のおむつ1Bに何ら制限されるものではなく、適宜変更可能である。また、上述の第1〜第2実施形態のおむつ1A〜1Bにおける各構成要件は、本発明の趣旨を損なわない範囲で、適宜組み合わせて実施できる。
【0053】
例えば、上述の第1〜第2実施形態のおむつ1A〜1Bにおいては、裏面シート3が、図2に示すように、樹脂フィルム31と不織布32との積層体から形成されているが、1枚のシートから形成されていてもよい。1枚のシートから形成されている場合には、その非肌対向面に、印刷8a及び印刷8bの少なくとも一方が印刷されるようになる。
【0054】
本発明の吸収性物品は、吸収性物品は、おむつ1A〜1Bの展開型の使い捨ておむつの他、パンツ型使い捨ておむつ、生理用ナプキン等であってもよい。
【0055】
上述した実施形態に関し、さらに以下の吸収性物品を開示する。
<1>
液透過性の表面シート、液難透過性の裏面シート、及びこれらシート間に配された吸収体を備え、着用時に着用者の腹側に位置する腹側部、背側に位置する背側部及び該腹側部と該背側部との間に配される股下部に区分された縦長の吸収性本体を有する吸収性物品であって、
前記吸収性物品は、前記腹側部と前記背側部とが重なるように前記股下部にて折り畳んだ状態において、該股下部を前記裏面シート側から外観視して視認できる折り畳み領域に、前記腹側部寄りの折部腹側領域及び前記背側部寄りの折部背側領域が形成されており、
前記折部腹側領域及び前記折部背側領域の何れか一方にのみ印刷が配されているか、或いは前記折部腹側領域及び前記折部背側領域それぞれに該折部腹側領域と該折部背側領域とで互いに異なる印刷が配されており、該印刷は少なくとも何れか一方の領域の外周縁で分割されている吸収性物品。
【0056】
<2>
前記折部腹側領域及び前記折部背側領域それぞれに該折部腹側領域と該折部背側領域とで互いに異なる印刷が配されており、該印刷はそれぞれ模様であり、
前記折部腹側領域の印刷と前記折部背側領域の印刷とが、前記折り畳み領域を幅方向に横長に連通する無地領域で分断されている前記<1>に記載の吸収性物品。
<3>
前記折部腹側領域及び前記折部背側領域の何れか一方にのみ印刷が配されており、該印刷は、模様又はデザイン画である前記<1>に記載の吸収性物品。
<4>
前記印刷の印刷面は吸収性物品の構成材の地色が白色系であり、前記印刷は白色系以外の色に着色されている前記<1>〜<3>の何れか1に記載の吸収性物品。
<5>
前記折部腹側領域の印刷と、前記折部背側領域の印刷は、異なる色で着色されている前記<1>〜<4>の何れか1に記載の吸収性物品。
<6>
展開状態の該吸収性本体を前記裏面シート側から外観視して、前記吸収性本体の前記股下部における縦方向に沿う両側縁部それぞれに、マーク印刷が配されており、
前記マーク印刷どうしを結ぶ仮想線に沿って折り畳まれている前記<1>〜<5>の何れか1に記載の吸収性物品。
<7>
前記吸収性本体には、縦方向に沿う両側部それぞれに、前記表面シートを介してサイドシートが配されており、該サイドシートは、該表面シートの肌対向面側であって、縦方向の側部全域に亘って配設固定され、各該サイドシートの横方向の内方側の端部は、自由端となっており、該自由端近傍には立体ギャザー形成用の弾性部材が縦方向に伸長状態で配設固定されており、着用時には、該弾性部材の収縮力により、自由端から所定幅の部分が前記表面シートから離間して立体ギャザーを形成する前記<1>〜<6>の何れか1に記載の吸収性物品。
<8>
前記サイドシートの横方向の外方側の端部は、前記裏面シートと固定されており、各該サイドシートの外方側の端部と該裏面シートとの間には、股下部において、レッグギャザー形成用の弾性部材が縦方向に伸長状態で配設固定されており、着用時には、該弾性部材の収縮力により、レッグギャザーを形成する前記<7>に記載の吸収性物品。
<9>
前記マーク印刷は、前記吸収性物品が折り畳まれた状態において、前記裏面シート側から外観視して視認できない前記<1>〜<8>の何れか1に記載の吸収性物品。
<10>
前記マーク印刷は、その色が前記印刷の色と補色の関係にある前記<1>〜<9>の何れか1に記載の吸収性物品。
<11>
前記マーク印刷は、その大きさが、0.3cm2以上5cm2以下であり、好ましくは、1.0cm2以上3.0cm2以下である前記<6>〜<10>の何れか1に記載の吸収性物品。
【0057】
<12>
折り畳まれた状態の前記吸収性物品が複数枚背側部と腹側部が同じ向きに重ねられてパッケージングされた状態において、前記折り畳み領域に配された印刷が、隣り合う該吸収性物品どうしで異なっている前記<1>〜<11>の何れか1に記載の吸収性物品。
<13>
前記印刷は、模様又はデザイン画であり、模様は、規則的に印刷された複数個の図形と該図形の色とから形成された模様である前記<1>〜<12>の何れか1に記載の吸収性物品。
<14>
前記異なる印刷は、印刷の一方が模様であり他方がデザイン画である場合、印刷の一方のデザイン画と他方のデザイン画とが異なる場合、印刷の一方の模様と他方の模様とが異なる場合の何れかである前記<1>〜<13>の何れか1に記載の吸収性物品
<15>
前記異なる模様は、(a)その印刷を形成する個々の図形の形(形状・大きさ)が異なっている場合、(b)その印刷を形成する個々の図形の形が同じであり、その配置位置が異なっている場合、(c)その印刷を形成する個々の図形の形が同じで、その色が異なっている場合、の何れかである前記<1>〜<13>の何れか1に記載の吸収性物品。
<16>
前記印刷を形成する個々の図形の形(形状・大きさ)が異なっている場合は、該印刷は、青色の星型形状の図形が、縦方向及び横方向それぞれに、等間隔を空けて、均一に分散して配されて形成されている前記<15>記載の吸収性物品。
<17>
前記印刷を形成する個々の図形の形が同じで、その配置位置が異なっている場合は、該印刷は、青色の真円形状の図形が、縦方向及び横方向それぞれに、千鳥状に、均一に分散して配されて形成されている前記<15>記載の吸収性物品。
<18>
前記印刷を形成する個々の図形の形が同じで、その色が異なっている場合は、該印刷は、青色の微小な図形が、縦方向及び横方向それぞれに、ベタ塗り状に形成されている前記<15>記載の吸収性物品。
【0058】
<19>
前記<1>〜<18>の何れか1に記載の吸収性物品を複数枚重ねてパッケージに収容してなる吸収性物品の包装構造体であって、
前記折り畳み領域に配された印刷が、隣り合う該吸収性物品どうしで異なっている包装構造体。
<20>
前記吸収性物品は使い捨ておむつである前記<1>〜<18>の何れか1に記載の吸収性物品。
<21>
前記吸収性物品の前記吸収性本体には、縦方向に沿う両側部それぞれに、前記表面シートを介してサイドシートが配されており、該サイドシートは、該表面シートの肌対向面側であって、縦方向の側部全域に亘って配設固定され、該サイドシートの横方向の内方側の端部は、自由端となっており、自由端近傍には立体ギャザー形成用の弾性部材が縦方向に伸長状態で配設固定されており、着用時には、該弾性部材の収縮力により、自由端から所定幅の部分が該表面シートから離間して立体ギャザーを形成する前記<20>記載の使い捨ておむつ。
<22>
前記サイドシートの横方向の外方側の端部は、前記裏面シートと固定されており、該サイドシートの外方側の端部と該裏面シートとの間には、股下部において、レッグギャザー形成用の弾性部材が縦方向に伸長状態で配設固定されており、着用時には、該弾性部材の収縮力により、レッグギャザーを形成する前記<21>記載の使い捨ておむつ。
<23>
前記吸収性本体の背側部の左右両外方に連設された左右一対の伸縮パネルを有している前記<20>〜<22>の何れか1に記載の使い捨ておむつ。
【符号の説明】
【0059】
1A,1B 展開型の使い捨ておむつ
2 表面シート
20 表面シートの連続体
3 裏面シート
30 裏面シートの連続体
4 吸収体
41 吸収性コア
42 コアラップシート
5 吸収性本体
50 吸収性本体の連続体
5s 側部
5s1 側縁部
6 サイドシート
60 サイドシートの連続体
61 立体ギャザー形成用の弾性部材
62 レッグギャザー形成用の弾性部材
7a パネル材
7b 伸縮パネル
8a 腹側部A寄りの領域の印刷
8a1 印刷8aの一部
8b 背側部B寄りの領域の印刷
8b1 印刷8bの一部
9 マーク印刷
10 折り畳み領域
10a 折部腹側領域
10b 折部背側領域
10c 無地領域
101 パッケージ
100 包装構造体
A 腹側部,B 背側部,C 股下部
図1
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図10
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図12