【文献】
Samsung,Discussion on Active time and CSI/SRS activity,R2-115031,フランス,3GPP,2011年10月 2日,paragraph 2
【文献】
Alcatel-Lucent, Alcatel-Lucent Shanghai Bell,Measurement and DRX solution,3GPP TSG-RAN WG2#75bis R2-115341,フランス,3GPP,2011年10月 3日,paragraph 2.2
【文献】
Samsung,Discussion on DRX cycle and CSI/SRS transmission,R2-124082,フランス,3GPP,2012年 8月 7日,paragraph 2
【文献】
Ericsson (Rapporteur),Email Discussion Report on CSI/SRS reporting at DRX state change,3GPP TSG-RAN WG2#80 R2-125628,フランス,3GPP,2012年11月 3日,paragraph 2.3
【文献】
Ericsson, ST-Ericsson,Periodic CSI and SRS at DRX state change,R2-123863,フランス,3GPP,2012年 8月 7日,paragraph 7.1
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【背景技術】
【0002】
3GPP(3rd Generation Partnership Project)において標準化されているLTE(Long Term Evolution)では、移動局(UE)のバッテリ消耗を抑制する観点から、移動局が送受信するデータが一定期間以上存在しない場合、基地局(eNB)から送信される下り制御チャネル(PDCCH:Physical Downlink Control Channel)を特定の期間のみ、間欠的に受信するDRX(Discontinuous Reception:間欠受信)制御が採用されている(例えば、非特許文献1参照)。具体的には、DRX制御によりDRX状態に遷移した移動局のRRC Connectedに基づき、移動局をActive状態又はInactive状態のいずれかとして管理する。Active状態に遷移した移動局は、PDCCHを監視し、基地局に対し、CSI(Channel State Information:チャネル状態情報)/SRS(Sounding Reference Signal:上りチャネル品質測定用参照信号)を送信する(「CSI/SRS reportingを行う」ともいう)。なお、CSIには、チャネル品質情報(CQI)、プリコーディングマトリックス指標(PMI)、ランク指標(RI)等が含まれる。一方、Inactive状態に遷移した移動局は、PDCCHを監視せず、CSI/SRSを送信しないため、移動局のバッテリ消耗を抑制できる。なお、Active状態である時間をActive Timeともいう。
【0003】
また、移動局がInactive状態に遷移する契機のひとつとして、drx−InactivityTimerが満了した場合が挙げられる。また、他のInactive状態に遷移する契機として、基地局が送信するDRX command MAC Control Element(以下、DRX command MAC CE)を移動局が受信した場合が挙げられる(移動局がDRX command MAC CEを受信すると、drx−InactivityTimerは強制的に停止する)。一方、移動局がActive状態に遷移する契機のひとつとして、移動局において上り方向におけるユーザデータが発生した際に、上り方向の個別リソース(例えば、上り制御チャネル(PUCCH:Physical Uplink Control Channel))を保持しているとき、上り方向における当該移動局のスケジューリングを要求するScheduling Request(以下、SR)を基地局に送信する場合がある。
しかしながら、上述した従来のDRX制御におけるCSI/SRSに関する処理には、次のような問題があった。まず、Active状態の移動局において、Active Timeが突然延長されると、移動局はCSI/SRSを送信できなかったり、Active Timeが突然終了すると、CSI/SRSの送信を停止できなかったりするといった問題がある。また、基地局は、上記のように移動局からCSI/SRSが送信されたり、送信されなかったりする場合が起こり得るため、両者の場合に対応するための処理負荷がかかってしまうといった問題がある。ここで、
図1を用いて本事象の一例を具体的に説明する。
【0004】
図1(a)は、従来のDRX制御における移動局及び基地局の動作を示す図である。なお、
図1中の「n」(「n−3」〜「n+9」)はサブフレーム(subframe:1ms)である。
図1(a)に示されるように、まず移動局においてdrx−InactivityTimerが起動される(S11)。次に、基地局は移動局のDRX状態をInactive状態に遷移させるため、対象の移動局に対してDRX command MAC CEを送信する(S12)。DRX command MAC CEを受信した移動局は、起動中のdrx−InactivityTimerを停止させ、Active Timeを終了する(S13)。ここで、移動局ではDRX command MAC CEの受信を契機にActive Timeが突然終了してしまったため、CSI/SRSの送信を直ちに停止できない可能性がある。そのため、移動局は、CSI/SRSを基地局に送信してしまう(S14)。一方、基地局は、ステップS12においてDRX command MAC CEを送信した移動局がCSI/SRSの送信処理を停止しているのか不明である。すなわち、基地局と移動局とがCSI/SRSに関する処理に対して期待した動作と異なる又は相互のCSI/SRS処理の動作を特定できないため、ミスマッチ(不整合)が発生するという問題があった。なお、このミスマッチの発生により、例えば基地局が移動局からのCSI/SRSの送信を期待している場合に当該移動局からCSI/SRSが送信されないと、基地局は当該移動局のリンクの品質の推定処理において雑音や干渉等を復号し、これらに基づき品質を推定してしまうため推定精度が低下するといった影響がある。一方、例えば、基地局が移動局からのCSI/SRSの送信を期待していない場合に当該移動局からのCSI/SRSが送信されると、他の移動局から送信される上りリンク(UL)信号と衝突し干渉を引き起こしてしまうといった影響がある。
【0005】
そこで、上記ミスマッチの発生を回避するため、各時点(subframe(TTI))における移動局の状態や情報(Active状態であるか否か等)に基づき、4ms経過後の移動局の状態を推定し、4ms経過後にCSI/SRSを送信するか否かを判定する処理(n−4approachという)が開示されている(例えば、非特許文献2参照)。この場合、subframe「n−4」時点から4msが経過するsubframe「n」までの間に、subframe「n」時点における移動局の状態を遷移させるイベントが発生したとしても、subframe「n−4」時点での判定に基づきsubframe「n」時点でCSI/SRSを送信するか否かが制御される。なお、n−4approachにおいて、subframe「n−4」時点で、4ms経過後(すなわち、subframe「n」)の移動局の推定された状態(推定状態)がActive状態である場合、subframe「n」時点で移動局はCSI/SRSの送信処理を行い、基地局は受信処理を行う。一方、subframe「n−4」時点で、4ms経過後(すなわち、subframe「n」)の移動局の推定状態がActive状態でない場合(Inactive状態である場合)、subframe「n」時点で移動局はCSI/SRSの送信処理を行わず、基地局は受信処理を行わない。
【0006】
次に、n−4approachによる具体的な動作を
図1(b)に基づき説明する。
図1(b)は、n−4approachが適用された場合のDRX制御における移動局及び基地局の動作を示す図である。
図1(b)に示されるように、n−4approachの判定処理として、移動局は、subframe「n−2」時点における4ms後の推定状態に基づき、4ms後(subframe「n+2」)にCSI/SRSの送信処理を行う否かを判定する(S11a)。
図1(b)の例では、移動局はsubframe「n−2」時点では4ms後の状態はActive Time、すなわちActive状態であると推定できるため、移動局はsubframe「n+2」時点でCSI/SRSを送信するように制御される。同様に、基地局は、subframe「n−2」時点における4ms後の推定状態に基づき、4ms後(subframe「n+2」)にCSI/SRSの送信処理を行うか否かを判定する(S11b)。
図1(b)の例では、基地局はsubframe「n−2」時点ではDRX command MAC CEを送信していないため、subframe「n+2」における移動局の状態がActive状態であると判断し、subframe「n+2」時点でCSI/SRSの受信を試みるように制御される。そして、移動局は、ステップS11aにおける判定結果に基づき、CSI/SRSを基地局に送信する(S14)。このように、DRX制御にn−4approachを適用することにより、subframe「n+4」時点での移動局/基地局におけるCSI/SRSの送信/受信処理を行うか否かを、subframe「n」時点での移動局の状態に基づき判定されるため、
図1(a)の場合のようなミスマッチの発生を回避できる。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態(以下、本発明の実施形態という。)を説明する。なお、以下で説明する実施形態は一例に過ぎず、本発明が適用される実施形態は、以下の実施形態に限られるわけではない。例えば、以下では移動通信システムの例としてLTEを用いているが、本発明は、LTEに限らず適用可能である。
【0018】
[システム構成]
図3は、本発明の実施形態における移動通信システムの構成図である。
図3に示されるように、本発明の実施形態における移動通信システムは、LTE方式の通信システムであり、基地局eNBと、移動局UEとを有する。
【0019】
基地局eNBは、移動局UEに対して、PDCCH、PDSCH、P−HICH(Physical HARQ Indicator Channel)等を送信する。
【0020】
また、移動局UEは、基地局eNBに対して、PUSCH(Physical Uplink Shared Channel)、PUCCH、PRACH(Physical Random Access Channel)を送信する。
【0021】
ここで、基地局eNBは、移動局UEに対して、PDSCHにマッピングされているDL−SCHを介して、下りリンク情報(例えば、下りユーザデータ等)を送信し、移動局UEは、基地局eNBに対して、PUSCHにマッピングされているUL−SCHを介して、上りリンク情報(例えば、上りユーザデータ等)を送信する。
【0022】
また、移動局UEは、基地局eNBに対して、3GPPに規定されている「Scheduling Request(SR)」等の制御情報を送信する。
【0023】
[機能構成]
<移動局UE>
図4は、本発明の実施形態における移動局UEの機能構成図である。
図4に示すように、移動局UEは、DRX状態管理部11、CSI/SRSリソース管理部12、DL信号受信部13及びUL信号送信部14を有する。なお、
図4は、移動局UEにおいて本発明に特に関連する機能部のみを示すものであり、少なくともLTE方式に準拠した動作を行うための図示しない機能も有するものである。
【0024】
DRX状態管理部11は、DRX制御において、移動局UEがDRX(間欠受信)状態であるか否かを管理する。また、DRX状態管理部11は、DRX状態に遷移した移動局UEのRRC ConnectedをActive(アクティブ)状態又はInactive状態として管理する。
【0025】
なお、DRX状態管理部11は、以下の(1)〜(4)の場合、移動局UEをActive状態として管理する。
【0026】
(1)On duration Timer、drx−InactivityTimer、drx−RetransmissionTimer、mac−contensionResolutionTimerの何れかが起動している場合
(2)Scheduling Request(SR)を送信した場合
(3)UL HARQ再送のためのUL grantが割り当てられる場合
(4)Random Access Responseを受信し、その後、新規送信を指示するPDCCHを受信していない場合
さらに、DRX状態管理部11は、DRX状態において、現時点(例えばsubframe「n」)から所定の時間経過時(subframe「n+4」)に無線品質を示す品質情報であるCSI又はSRS(CSI/SRS)を送信するか否かを、n−4approachの判定処理に基づき決定する。なお、n−4approachの判定処理において、当該移動局UEがActive状態であるか否か(Active状態判定)は、上記(1)〜(4)の判定指標に基づき判定される。なお、n−4approachの判定処理での当該移動局UEのActive状態判定において、上記(2)には、実際にSRを送信した場合と、SRがトリガされた場合(SRがトリガされてからSRが送信されるまで)とが含まれる。但し、後述する第2の実施形態におけるn−4approachの判定処理のActive状態判定に用いられる判定指標は、上記(2)を除外したものである。
【0027】
CSI/SRSリソース管理部12は、PUCCH用リソースからCSI/SRS送信用リソースを割り当てる。
【0028】
DL信号受信部13は、基地局eNBによってDL−SCHを介して送信されたDRX command MAC CE等を受信する。そして、DL信号受信部13は、受信したDRX command MAC CEを、DRX状態管理部11に出力する。
【0029】
UL信号送信部14は、基地局eNBに対して、PUCCHを介してSR及びCSI/SRS等を送信する。
【0030】
なお、DL信号受信部13及びUL信号送信部14は、上記以外の制御データ(C−planeデータ)及びユーザデータ(U−Planeデータ)の送受信処理を行う。
【0031】
<基地局eNB>
図5は、本発明の実施形態における基地局eNBの機能構成図である。
図5に示すように、基地局eNBは、DRX状態管理部21、CSI/SRSリソース管理部22、UL信号受信部23及びDL信号送信部24を有する。なお、
図5は、基地局eNBにおいて本発明に特に関連する機能部のみを示すものであり、少なくともLTE方式に準拠した動作を行うための図示しない機能も有するものである。
【0032】
DRX状態管理部21は、DRX制御において、当該基地局eNB配下の移動局UEがDRX状態であるか否かについて管理する。具体的には、DRX状態管理部21は、移動局UEをInactive状態に遷移させるDRX command MAC CEの送信や移動局UEから送信されたSRの受信等に基づき、送信先の移動局UEをActive/Inactive状態として管理する。
【0033】
さらに、DRX状態管理部11は、移動局UEからのCSI/SRSの送信を期待するか否か、すなわちCSI/SRSの受信処理を試みるか否かを、n−4approachの判定処理に基づき決定する。
【0034】
CSI/SRSリソース管理部22は、PUCCH用リソースからCSI/SRS受信用リソースを割り当てる。
【0035】
UL信号受信部23は、移動局UEによってPUCCHを介して送信されたSR及びCSI/SRS等を受信する。
【0036】
DL信号送信部24は、基地局eNBに対して、DL−SCHを介してDRX command MAC CE等を送信する。DL信号送信部24は、スケジューラ機能を含む。
【0037】
なお、UL信号受信部23及びDL信号送信部24は、上記以外の制御データ及びユーザデータの送受信処理を行う。
【0038】
[処理内容]
本発明の実施形態では、3つのDRX制御におけるCSI/SRSに関する制御方法を提案する。以下、3つの制御方法をそれぞれ、第1〜第3の実施形態として説明する。
【0039】
〔第1の実施形態〕
第1の実施形態では、移動局UEにおけるn−4approachの判定処理により「CSI/SRSを送信しない」と判定された場合であっても、その判定処理後SRが送信された場合、移動局UEはCSI/SRSを送信するように制御する。すなわち、移動局UEは、n−4approachによる判定結果によらず、SRが送信された場合、CSI/SRSを送信する。一方、基地局eNBは、移動局UEからのSRを受信した後に当該移動局UEからの「CSI/SRSを常に期待する(受信処理を試みる)」ように制御する。
【0040】
図6を参照し、第1の実施形態における具体的な制御内容を説明する。
図6(a)には、移動局UEにおけるn−4approachによる判定処理が行われる前にSRがトリガされた場合の制御内容を示している。
図6(b)には、移動局UEにおけるn−4approachによる判定処理が行われた後にSRがトリガされる場合の制御内容を示している。
【0041】
<n−4approach判定前にSRがトリガされた場合(
図6(a))>
図6(a)において、まず移動局UEにおいてSRがトリガされる(S101)。
【0042】
次に、基地局eNBのDRX状態管理部21は、移動局UEのDRX状態をInactive状態に遷移させるためDRX command MAC CEを生成し、生成したDRX command MAC CEを、DL信号送信部24を介して対象の移動局UEに送信する(S102)。
【0043】
次に、移動局UEのDL信号受信部13が、基地局eNBから送信されたDRX command MAC CEを受信すると、受信したDRX command MAC CEをDRX状態管理部11に出力する。DRX状態管理部11は、subframe「n」時点での状態(Active/Inactive状態)に基づき、subframe「n+4」でのCSI/SRSの送信を行うか否かを決定するためのn−4approachの判定処理を行う(S103)。具体的には、DRX状態管理部11は、subframe「n」時点でDRX command MAC CEを受信したためActive Timeを終了するが、subframe「n−3」時点(n−4approachの判定処理前)でSRがトリガされているため、「CSI/SRSを送信する」と判定する。なお、DRX状態管理部11によるn−4approachの判定処理は、各subframeにおいて実行される。
【0044】
同様に、基地局eNBのDRX状態管理部21は、n−4approachの判定処理を行う(S104)。具体的には、DRX状態管理部21は、ステップS102においてDRX command MAC CEを送信しているため、移動局UEの状態がActive状態でないと判断し、subframe「n+4」時点で移動局UEからの「CSI/SRSを期待しない」と判定する。
【0045】
次に、移動局UEのUL信号送信部14は、ステップS101におけるトリガに基づくSRを、基地局eNBに送信し(S105)、SRの送信処理を実行したことをDRX状態管理部11に通知する。また、基地局eNBのUL信号受信部23は、移動局UEから送信されたSRを受信し、DRX状態管理部21にSRを受信したことを通知する。
【0046】
そして、移動局UEのCSI/SRS管理部12は、ステップS103において行われた判定の結果(「CSI/SRSを送信する」)に基づき、CSI/SRSリソース管理部12を制御し、CSI/SRSを基地局eNBに送信する(S106)。
【0047】
一方、基地局eNBのDRX状態管理部21は、ステップS104において移動局UEからの「CSI/SRSを期待しない」と判定したが、事前にSRを受信した場合は、「常にSR受信後のCSI/SRSを期待する」ように、CSI/SRSリソース管理部22を制御する(S107)。
【0048】
したがって、移動局UEと基地局eNBとのCSI/SRSの処理に関するミスマッチは発生しない。
【0049】
<n−4approach判定後にSRがトリガされた場合(
図6(b))>
図6(b)において、基地局eNBのDRX状態管理部21は、DRX command MAC CEを生成し、生成したDRX command MAC CEを、DL信号送信部24を介して対象の移動局UEに送信する(S111)。
【0050】
次に、移動局UEのDL信号受信部13が、基地局eNBから送信されたDRX command MAC CEを受信すると、受信したDRX command MAC CEをDRX状態管理部11に出力する。DRX状態管理部11は、n−4approachの判定処理を行う(S112)。具体的には、DRX状態管理部11は、subframe「n」時点でのDRX command MAC CEの受信によりActive状態ではないため、subframe「n+4」時点で「CSI/SRSを送信しない」と判定する。
【0051】
同様に、基地局eNBのDRX状態管理部21は、n−4approachの判定処理を行う(S113)。具体的には、DRX状態管理部21は、ステップS101においてDRX command MAC CEを送信しているため、移動局UEの状態がActive状態でないと判断し、subframe「n+4」時点で移動局UEからの「CSI/SRSを期待しない」と判定する。
【0052】
ここで、移動局UEにおいてSRがトリガされ(S114)、トリガに基づくSRがUL信号送信部14により基地局eNBに対して送信される(S115)。UL信号送信部14は、SRの送信処理を実行したことをDRX状態管理部11に通知する。また、基地局eNBのUL信号受信部23は、移動局UEから送信されたSRを受信し、DRX状態管理部21にSRを受信したことを通知する。
【0053】
そして、移動局UEのDRX状態管理部11は、ステップS112において「CSI/SRSを送信しない」と判定されたが、ステップS115においてSRが送信されたため「CSI/SRSの送信を行う」ように、CSI/SRSリソース管理部12を制御する(S116)。
【0054】
一方、基地局eNBのDRX状態管理部21は、ステップS113において移動局UEからの「CSI/SRSを期待しない」と判定したが、事前にSRを受信した場合は、「常にSR受信後のCSI/SRSを期待する」ように、CSI/SRSリソース管理部22を制御する(S117)。
【0055】
したがって、移動局UEと基地局eNBとのCSI/SRSの処理に関するミスマッチは発生しない。
【0056】
<フローチャート(移動局UEの処理手順)>
次に、
図7に示すフローチャート図に基づき、第1の実施形態における移動局UEの処理手順例を説明する。なお、
図7は、1subframe当たりの処理手順を示したフローチャート図であり、例えばsubframe「n+4」時点における処理として説明する。
【0057】
まず移動局UEのDRX状態管理部11は、subframe「n」時点で行われたn−4approachによる判定結果がsubframe「n+4」時点で「CSI/SRSを送信しない」であるか否かが判定される(S201)。
【0058】
ここで、subframe「n+4」時点で「CSI/SRSを送信しない」と判定された場合(ステップS201においてYES)、n−4approachの判定処理が行われたsubframe「n」からsubframe「n+4」までの間に、SRの送信が行われたか否かを判定する(S202)。
【0059】
n−4approachの判定処理後にSRの送信が行われたと判定された場合(ステップS202においてYES)又はsubframe「n+4」時点で「CSI/SRSを送信しない」と判定されなかった場合(ステップS201においてNO)、DRX状態管理部11は、CSI/SRSリソース管理部12を制御し、CSI/SRSを基地局eNBに送信する(S203)。
【0060】
一方、n−4approachの判定処理後にSRの送信が行われなかったと判定された場合(ステップS202においてNO)、CSI/SRSは送信されない。
【0061】
上述したように、第1の実施形態によれば、SRのトリガとn−4approachの判定処理とのタイミング(順序性)によらず、移動局UEからSRが送信された場合(基地局eNBによりSRが受信された場合)、移動局UEはCSI/SRSの送信を行い、基地局eNBは移動局UEからのCSI/SRSの送信を期待するように制御される。したがって、移動局UE及び基地局eNBのCSI/SRSの処理のミスマッチ発生を回避できる。
【0062】
〔第2の実施形態〕
第2の実施形態では、移動局UEにおけるn−4approachの判定処理により「CSI/SRSを送信しない」と判定された後、移動局UEからSRが送信された場合であっても、移動局UEはCSI/SRSを送信しないように制御する。第2の実施形態における制御を実現するため、移動局UEによるn−4approachの判定処理における当該移動局UEのActive状態判定に用いられる判定指標のうち上記(2)(「SRを送信した場合」)を除外する。一方、基地局eNBは、n−4approachの判定処理により移動局UEからの「CSI/SRSを期待しない」と判定された後、移動局UEからのSRを受信した場合であっても、「CSI/SRSを期待しない(受信処理を試みない)」ように制御する。
【0063】
図8を参照し、第2の実施形態における具体的な制御内容を説明する。
図8(a)には、移動局UEにおけるn−4approachによる判定処理が行われる前にSRがトリガされた場合の制御内容を示している。
図8(b)には、移動局UEにおけるn−4approachによる判定処理が行われた後にSRがトリガされる場合の制御内容を示している。なお、
図8において
図6に示した処理と同一の処理には、同一のステップ番号を付与しており、これらの詳細な説明は省略する。
【0064】
<n−4approach判定前にSRがトリガされた場合(
図8(a))>
図8(a)において、subframe「n」で移動局UEのDRX状態管理部11は、n−4approachの判定処理を行う(S103a)。ここで、第2の実施形態では、n−4approachにおける当該移動局UEのActive状態判定に用いられる判定指標から「SRを送信した場合(SRをトリガし、SRが送信されるまでの状態を含む)」(上記(2))が除外される。具体的には、DRX状態管理部11は、ステップS101においてSRがトリガされているが、n−4approachにおけるActive状態判定の判定指標から「SRを送信した場合(SRをトリガし、SRが送信されるまでの状態を含む)」が除外されているため、「CSI/SRSを送信しない」と判定する。
【0065】
そして、移動局UEのCSI/SRS管理部12は、ステップS103aにおいて行われた判定の結果(「CSI/SRSを送信しない」)に基づき、CSI/SRSリソース管理部12を制御し、CSI/SRSを送信しない(S106a)。
【0066】
一方、基地局eNBのDRX状態管理部21は、通常のn−4approachによる判定結果である「CSI/SRSを期待しない」ように、CSI/SRSリソース管理部22を制御する(S107a)。
【0067】
したがって、移動局UEと基地局eNBとのCSI/SRSの処理に関するミスマッチは発生しない。
【0068】
<n−4approach判定後にSRがトリガされた場合(
図8(b))>
図8(b)において、subframe「n」で移動局UEのDRX状態管理部11は、n−4approachの判定処理(Active状態の判定指標から「SRを送信した場合(SRをトリガし、SRが送信されるまでの状態を含む)」を除外)を行う(S112a)。具体的には、DRX状態管理部11は、subframe「n」時点でのDRX command MAC CEの受信によりActive状態ではないため、subframe「n+4」時点で「CSI/SRSを送信しない」と判定する。
【0069】
そして、移動局UEのDRX状態管理部11は、ステップS112aにおいて判定された「CSI/SRSを送信しない」との結果に基づき、「CSI/SRSを送信しない」ように、CSI/SRSリソース管理部12を制御する(S116a)。
【0070】
一方、基地局eNBのDRX状態管理部21は、通常のn−4approachによる判定結果である「CSI/SRSを期待しない」ように、CSI/SRSリソース管理部22を制御する(S117a)。
【0071】
したがって、移動局UEと基地局eNBとのCSI/SRSの処理に関するミスマッチは発生しない。
【0072】
<フローチャート(移動局UEの処理手順)>
次に、
図9に示すフローチャート図に基づき、第2の実施形態における移動局UEの処理手順例を説明する。なお、
図9は、1subframe当たりの処理手順を示したフローチャート図であり、例えばsubframe「n+4」時点における処理として説明する。
【0073】
まず移動局UEのDRX状態管理部11は、subframe「n」時点で行われたn−4approachの判定処理(Active状態の判定指標から「SRを送信した場合(SRをトリガし、SRが送信されるまでの状態を含む)」を除外)の結果が、subframe「n+4」時点で「CSI/SRSを送信しない」であるか否かが判定される(S301)。
【0074】
ここで、subframe「n+4」時点で「CSI/SRSを送信しない」と判定されなかった場合(ステップS301においてNO)、すなわち「CSI/SRSを送信する」と判定された場合、DRX状態管理部11は、CSI/SRSリソース管理部12を制御し、CSI/SRSを基地局eNBに送信する(S302)。
【0075】
一方、subframe「n+4」時点で「CSI/SRSを送信しない」と判定された場合(ステップS301においてYES)、CSI/SRSは送信されない。
【0076】
上述したように、第2の実施形態によれば、移動局UEでのn−4approachの判定処理におけるActive判定指標から「SRを送信した場合(SRをトリガし、SRが送信されるまでの状態を含む)」を除外することで、SRのトリガとn−4approachの判定処理とのタイミング(順序性)によらず、移動局UE及び基地局eNBのCSI/SRSの処理のミスマッチ発生を回避できる。
【0077】
〔第3の実施形態〕
第3の実施形態では、基地局eNBにおけるn−4approachの判定処理により移動局UEからの「CSI/SRSを期待しない」との判定後、SRを受信した場合であっても、基地局eNBはSR受信後に当該移動局UEから送信される最初のCSI/SRSに対する受信を試みない(無視する)ように制御する。ここで、SR受信後に移動局UEから送信される最初のCSI/SRSとは、基地局eNBがSR受信後、初回又は所定の時間(例えば20ms)が経過するまでに基地局eNBに到達したCSI/SRSである。また、第3の実施形態における「CSI/SRSに対する受信を試みない(無視する)制御」とは、例えば、当該移動局UEからのCSI/SRSが基地局eNBに到達した場合、他の移動局UEに影響を与えないようにするため、他の移動局UEにリソースを割り当てない等のスケジューリングを行う制御である。例えば、当該移動局UEがCSI/SRSの送信に用いる(時間的、周波数的)ULリソースに対して、他移動局UEのUL送信に用いるULリソースが衝突しないように、ULリソースの割り当てを行う。一方、移動局UEは、SR送信後のCSI/SRSを送信するか否かは任意である。
【0078】
図10を参照し、第3の実施形態における具体的な制御内容を説明する。
図10(a)には、移動局UEにおけるn−4approachによる判定処理が行われる前にSRがトリガされた場合の制御内容を示している。
図10(b)には、移動局UEにおけるn−4approachによる判定処理が行われた後にSRがトリガされる場合の制御内容を示している。なお、
図10において
図6に示した処理と同一の処理には、同一のステップ番号を付与しており、これらの詳細な説明は省略する。
【0079】
<n−4approach判定前にSRがトリガされた場合(
図10(a))>
図10(a)において、移動局UEのCSI/SRS管理部12は、ステップS103aにおいて行われた判定の結果(「CSI/SRSを送信する」)に基づき、CSI/SRSリソース管理部12を制御し、CSI/SRSを基地局eNBに送信する(S106b)。なお、上述したように、SRの送信又はSRのトリガが行われた場合のCSI/SRSの送信処理の制御(送信するか否か)は任意である。
【0080】
一方、基地局eNBのDRX状態管理部21は、ステップS104において移動局UEからの「CSI/SRSを期待しない」と判定した後に、SRを受信したため、SR受信後に当該移動局UEから送信される最初のCSI/SRSを無視し、他の移動局UEに影響を与えないようなスケジューリングをするようにCSI/SRSリソース管理部22を制御する(S107b)。
【0081】
この場合、移動局UEと基地局eNBとのCSI/SRSの処理に関するミスマッチは発生するが、基地局eNBによるCSI/SRSに関するスケジューリング制御により、他の移動局UEに影響がないように制御できる。
【0082】
<n−4approach判定後にSRがトリガされた場合(
図10(b))>
図10(b)において、移動局UEのDRX状態管理部11は、ステップS112において判定された「CSI/SRSを送信しない」との結果に基づき、「CSI/SRSを送信しない」ように、CSI/SRSリソース管理部12を制御する(S116b)。
【0083】
一方、基地局eNBのDRX状態管理部21は、ステップS113において移動局UEからの「CSI/SRSを期待しない」と判定した後に、SRを受信したため、SR受信後に当該移動局UEから送信される最初のCSI/SRSを無視するように、CSI/SRSリソース管理部22を制御する(S117b)。この場合、DRX状態管理部11は、移動局UEからの次(2回目又は所定の時間経過後)のCSI/SRSを期待するように、CSI/SRSリソース管理部22を制御する。
【0084】
したがって、移動局UEと基地局eNBとのCSI/SRSの処理に関するミスマッチは発生しない。
【0085】
<フローチャート(基地局eNBの処理手順)>
次に、
図11に示すフローチャート図に基づき、第3の実施形態における基地局eNBの処理手順例を説明する。なお、
図11は、1subframe当たりの処理手順を示したフローチャート図であり、例えばsubframe「n+4」時点における処理として説明する。
【0086】
まず基地局eNBのDRX状態管理部21は、subframe「n」時点で行われたn−4approachによる判定結果がsubframe「n+4」時点で移動局UEからの「CSI/SRSを期待しない」であるか否かが判定される(S401)。
【0087】
ここで、subframe「n+4」時点で「CSI/SRSを期待しない」と判定された場合(ステップS401においてYES)、n−4approachの判定処理が行われたsubframe「n」からsubframe「n+4」までの間に、SRの受信が行われたか否かを判定する(S402)。
【0088】
n−4approachの判定処理後にSRの受信が行われたと判定された場合(ステップS402においてYES)、DRX状態管理部21は、CSI/SRSリソース管理部22を制御し、SR受信後に当該移動局UEから送信される最初のCSI/SRSを無視し、他の移動局UEに影響を与えないようにスケジューリングを行う(S403)。
【0089】
一方、subframe「n+4」時点で「CSI/SRSを期待しない」と判定されなかった場合(ステップS401においてNO)又はn−4approachの判定処理後にSRの受信が行われなかったと判定された場合(ステップS402においてNO)、DRX状態管理部21は、CSI/SRSリソース管理部12に、n−4approachによる判定結果に基づく制御を行わせる。
【0090】
上述したように、第3の実施形態によれば、基地局eNBでのn−4approachにより「CSI/SRSを期待しない」と判定された後、基地局eNBがSRを受信した場合、SR受信後の最初のCSI/SRSを無視し、他の移動局UEに影響を与えないように制御することで、移動局UEと基地局eNBとのCSI/SRSの処理に関するミスマッチ発生による影響を抑止できる。
【0091】
また、第3の実施形態によれば、基地局eNBによる制御内容を変更することでミスマッチ発生の影響を抑止できるため、例えば一般に基地局eNBより台数や機種が多い移動局UEの制御内容を変更する場合より実装が容易である。
【0092】
なお、上述した第1〜第3の実施形態において、移動局UEと基地局eNBとのCSI/SRSに関する処理のミスマッチが発生し得る場合の一例として、移動局UEのActive状態を突然終了させるための契機であるDRX command MAC CEの移動局UEでの受信を示した(
図6、
図8、
図10)が、例えばActive Timeが突然延長された場合についてもCSI/SRSを送信できないことによるミスマッチが発生し得る。そして、本発明は、Active Timeが突然終了した場合に限らず、延長された場合においても適用可能であり、移動局UEと基地局eNBとのCSI/SRSに関する処理のミスマッチを回避できる。
【0093】
なお、本発明の実施形態において、移動局UEから基地局eNBに送信されるScheduling Requestは、制御信号の一例であり、Scheduling Request以外の制御信号が送信される場合においても、本発明を適用できる。
【0094】
明細書には以下の事項が開示されている。
(第1項)
基地局と通信する移動局であって、
間欠受信制御におけるアクティブ状態であるか否かを示す当該移動局の状態に基づき、所定の時間経過時に無線品質を示す品質情報を前記基地局に送信するか否かを判定する手段と、
前記判定により前記品質情報を送信しないと判定された場合であっても、前記所定の時間経過前にScheduling Requestが前記基地局に送信された場合、前記所定の時間経過時に前記品質情報を送信する手段とを有する移動局。
(第2項)
基地局と通信する移動局であって、
間欠受信制御におけるアクティブ状態であるか否かを示す当該移動局の状態に基づき、所定の時間経過時に無線品質を示す品質情報を前記基地局に送信するか否かを判定する手段と、
前記判定による判定結果に基づき、前記品質情報の送信を制御する手段とを有し、
前記判定により前記品質情報を送信しないと判定された場合、当該移動局からScheduling Requestが送信される場合であっても、前記品質情報を送信しない移動局。
(第3項)
移動局と通信する基地局であって、
間欠受信制御におけるアクティブ状態であるか否かを示す前記移動局の状態に基づき、所定の時間経過時に前記移動局から送信される無線品質を示す品質情報を期待するか否かを判定する手段と、
前記判定により前記品質情報を期待しないと判定された後、前記所定の時間経過前に前記移動局からのScheduling Requestを受信した場合、前記Scheduling Requestの受信後に前記移動局から送信される最初の品質情報を期待しないように制御する制御手段とを有する基地局。
(第4項)
前記制御手段は、
前記判定により前記品質情報を期待しないと判定された後、前記所定の時間経過前に前記移動局からのScheduling Requestを受信した場合、前記Scheduling Requestの受信後に前記移動局から送信される最初の品質情報に対する処理における上りリンクの送信が他の移動局の上りリンクの送信と衝突しないようにスケジューリングを行う第3項に記載の基地局。
(第5項)
前記最初の品質情報は、前記Scheduling Requestの受信後、所定時間内に前記移動局から送信される品質情報である第3項又は第4項に記載の基地局。
(第6項)
移動局と、該移動局と通信する基地局とを有する移動通信システムであって、
前記移動局は、
間欠受信制御におけるアクティブ状態であるか否かを示す当該移動局の状態に基づき、所定の時間経過時に無線品質を示す品質情報を前記基地局に送信するか否かを判定する手段と、
前記判定により前記品質情報を送信しないと判定された場合であっても、前記所定の時間経過前にScheduling Requestが前記基地局に送信された場合、前記所定の時間経過時に前記品質情報を送信する手段とを有し、
前記基地局は、
前記所定の時間経過前に前記移動局からのScheduling Requestを受信した場合、前記所定の時間経過時に前記移動局から送信される前記品質情報を期待する手段を有する移動通信システム。
(第7項)
移動局と、該移動局と通信する基地局とを有する移動通信システムであって、
前記移動局は、
間欠受信制御におけるアクティブ状態であるか否かを示す当該移動局の状態に基づき、所定の時間経過時に無線品質を示す品質情報を前記基地局に送信するか否かを判定する手段と、
当該移動局における前記判定による判定結果に基づき、前記品質情報の送信を制御する手段とを有し、
前記基地局は、
前記状態に基づき、前記所定の時間経過時に前記移動局から送信される前記品質情報を期待するか否かを判定する手段と、
当該基地局における前記判定による判定結果に基づき、前記品質情報を期待するか否かを制御する手段とを有し、
前記判定により前記品質情報を送信しないと判定された場合、当該移動局からScheduling Requestが送信される場合であっても、前記品質情報を送信しないとされる移動通信システム。
(第8項)
無線品質を示す品質情報を基地局に送信する移動局が行う送信制御方法であって、
間欠受信制御におけるアクティブ状態であるか否かを示す当該移動局の状態に基づき、所定の時間経過時に前記品質情報を前記基地局に送信するか否かを判定するステップと、
前記判定により前記品質情報を送信しないと判定された場合であっても、前記所定の時間経過前にScheduling Requestが前記基地局に送信された場合、前記所定の時間経過時に前記品質情報を送信するステップとを有する送信制御方法。
(第9項)
無線品質を示す品質情報を基地局に送信する移動局が行う送信制御方法であって、
間欠受信制御におけるアクティブ状態であるか否かを示す当該移動局の状態に基づき、所定の時間経過時に前記品質情報を前記基地局に送信するか否かを判定するステップと、
前記判定による判定結果に基づき、前記品質情報の送信を制御するステップとを有し、
前記判定により前記品質情報を送信しないと判定された場合、前記移動局からScheduling Requestが送信される場合であっても、前記品質情報を送信しないとされる送信制御方法。
(第10項)
移動局から送信される無線品質を示す品質情報を受信する基地局が行う受信制御方法であって、
間欠受信制御におけるアクティブ状態であるか否かを示す前記移動局の状態に基づき、所定の時間経過時に前記移動局から送信される前記品質情報を期待するか否かを判定するステップと、
前記判定により前記品質情報を期待しないと判定された後、前記所定の時間経過前に前記移動局からのScheduling Requestを受信した場合、前記Scheduling Requestの受信後に前記移動局から送信される最初の品質情報を期待しないように制御するステップとを有する受信制御方法。
以上、本発明の実施形態について詳述したが、本発明はかかる特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形、変更が可能である。