(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
従来のように、リバース車線の運用状態(車線の走行方向)を人手で切り替える場合には、切替ミスが発生してしまう可能性がある。そこで本発明では、リバース車線を入口車線として運用する場合と、出口車線として運用する場合とで切り替える際における切替ミスを低減することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
以下に、(発明を実施するための形態)で使用される番号を用いて、課題を解決するための手段を説明する。これらの番号は、(特許請求の範囲)の記載と(発明を実施するための形態)との対応関係を明らかにするために付加されたものである。ただし、それらの番号を、(特許請求の範囲)に記載されている発明の技術的範囲の解釈に用いてはならない。
【0009】
本発明によるリバース車線料金所システム(10)は、リバース車線(11)と、アイランド(12、13)と、車線仕切具(32a、32b)と、入口用機器及び出口用機器と、リバース車線切替検知器(D1〜D4)と、車線切替装置(81)とを備える。前記リバース車線(11)は、一つの車線を入口車線と出口車線とに切り替えて運用する車線である。前記アイランド(12、13)は、前記リバース車線(11)に沿って配置される。前記車線仕切具(32a、32b)は、前記リバース車線(11)を、前記入口車線として運用する際、又は前記出口車線として運用する際に、前記アイランド(12、13)の進入側端部及び発進側端部の近傍に連なるように配置され、車両進入時及び発進後における車両(8)を誘導する器具である。前記入口用機器は、前記リバース車線(11)を、入口車線として運用する際に運用する機器である。前記出口用機器は、前記リバース車線(11)を、出口車線として運用する際に運用する機器である。リバース車線切替検知器(D1〜D4)は、前記アイランド(12、13)の前記進入側端部及び前記発進側端部に設けられ、前記進入側端部及び前記発進側端部の近傍に、連なるように前記車線仕切具(32a、32b)が配置されたことを検知する検知器である。前記車線切替装置(81)は、前記リバース車線切替検知器(D1〜D4)の検知結果を参照して、前記入口用機器及び前記出口用機器の運用を切り替える装置である。
【0010】
また、リバース車線料金所システム(10)に、料金収受員が前記リバース車線(11)を入口車線又は出口車線に切り替える旨の指示を入力するスイッチ(83a〜83d)を配置することができる。そして前記車線切替装置(81)は、前記リバース車線切替検知器(D1〜D4)の検知結果が、前記スイッチ(83a〜83d)の入力に対応した所定の組合せである場合には、前記車線切替装置(81)は、前記スイッチ(83a〜83d)に入力された指示に従って、前記入口用機器又は前記出口用機器としての運用に切り替える。
【0011】
また、リバース車線料金所システム(10)に、前記料金収受員に対して、前記リバース車線(11)の運用状態を通知する料金収受員用通知機器を備えることができる。前記料金収受員用通知機器は、前記リバース車線切替検知器(D1〜D4)の検知結果が、前記スイッチ(83a〜83d)の入力に対応した所定の組合せでない場合に、前記料金収受員に対して切替中である旨の通知、又は警告の通知を行う。
【0012】
また、前記リバース車線切替検知器(D1〜D4)として、超音波センサ、光電センサ、磁気センサ、及び機械式センサのうちの少なくとも一つを用いて、車線仕切具(32a、32b)が前記進入側端部及び前記発進側端部の近傍に連なるように配置されたことを検知する構成を採用することができる。
【0013】
前記リバース車線切替検知器(D1〜D4)は、前記アイランド(12、13)の前記進入側端部及び前記発進側端部に立設させた路側端ポール(20)に配されている。
【0014】
前記リバース車線切替検知器(D1〜D4)は、前記アイランド(12、13)の前記進入側端部及び前記発進側端部に形成された舳先形状の部位(アイランドプロテクタとも呼ばれる。)に配されている。
【0015】
本発明による車線切替装置(81)は、リバース車線(11)と、アイランド(12、13)と、車線仕切具(32a、32b)と、入口用機器及び出口用機器と、リバース車線切替検知器(D1〜D4)とを備えるリバース車線料金所システム(10)に用いられる装置である。前記車線切替装置(81)は、前記リバース車線切替検知器(D1〜D4)の検知結果を参照して、前記入口用機器及び前記出口用機器の運用を切り替える処理を行う。
【0016】
前記リバース車線(11)は、一つの車線を入口車線と出口車線とに切り替えて運用する車線である。前記アイランド(12、13)は、前記リバース車線(11)に沿って配置される。前記車線仕切具(32a、32b)は、前記リバース車線(11)を、前記入口車線として運用する際、又は前記出口車線として運用する際に、前記アイランド(12、13)の進入側端部及び発進側端部の近傍に連なるように配置され、車両進入時及び発進後における車両(8)を誘導する器具である。前記入口用機器は、前記リバース車線(11)を、入口車線として運用する際に運用する機器である。前記出口用機器は、前記リバース車線(11)を、出口車線として運用する際に運用する機器である。前記リバース車線切替検知器(D1〜D4)は、前記アイランド(12、13)の前記進入側端部及び前記発進側端部に設けられ、前記進入側端部及び前記発進側端部の近傍に、連なるように前記車線仕切具(32a、32b)が配置されたことを検知する検知器である。
【0017】
前記入口用機器及び前記出口用機器は、車線表示板(15a、15b)、信号灯(16a、16b)、ETCアンテナ(17a、17b、19)、通行券発券機(40a)、自動精算機(40b)、インターホン(42a、42b)、路側表示器(44a、44b)、発進制御機(C1a、C1b、C2a、C2b)、車両検知器(S1〜S4)、通行券処理機、領収書発行機、料金精算機のうちの少なくとも一つを含む機器である。なお、ETCとは、Electronic Toll Collection System(電子料金収受システム、自動料金収受システム;ETCは登録商標)の略称である。
【0018】
本発明によるリバース車線切替方法は、リバース車線(11)と、アイランド(12、13)と、車線仕切具(32a、32b)と、入口用機器及び出口用機器と、リバース車線切替検知器(D1〜D4)と、料金収受員が車線切替指示を入力するスイッチ(83a〜83d)と、車線切替装置(81)とを備えるリバース車線料金所システム(10)を用いた車線切替方法である。
【0019】
本発明によるリバース車線切替方法は、前記料金収受員が前記車線仕切具(32a、32b)を移動させた後に前記複数のリバース車線切替検知器(D1〜D4)が、前記複数の車線仕切具(32a、32b)の配置の有無を検知する工程と、前記料金収受員が前記リバース車線(11)を入口車線又は出口車線に切り替える旨の指示を、前記スイッチ(83a〜83d)を介して入力する工程と、前記車線切替装置(81)が、前記複数のリバース車線切替検知器(D1〜D4)の検知結果と前記スイッチ(83a〜83d)の入力とを取得する工程とを有する。そして、前記車線切替装置(81)が、前記複数のリバース車線切替検知器(D1〜D4)の検知結果が前記スイッチ(83a〜83d)の入力に対応した所定の組合せであると判断した場合には、前記スイッチ(83a〜83d)に入力された指示に従って、前記入口用機器又は前記出口用機器としての運用に切り替える工程を有する。
【0020】
また、リバース車線料金所システム(10)は、前記料金収受員に対して前記リバース車線(11)の運用状態を通知する料金収受員用通知機器を備える。本発明によるリバース車線切替方法は、前記リバース車線切替検知器(D1〜D4)の検知結果が、前記スイッチ(83a〜83d)の入力に対応した所定の組合せでないと判断した場合には、前記料金収受員用通知機器が切替中である旨の通知、又は警告の通知を行う工程を有する。
【0021】
本発明によるリバース車線切替プログラムは、リバース車線(11)と、アイランド(12、13)と、車線仕切具(32a、32b)と、入口用機器及び出口用機器と、リバース車線切替検知器(D1〜D4)と、料金収受員が車線切替指示を入力するスイッチ(83a〜83d)とを備えるリバース車線料金所システム(10)の車線切替装置(81)において実行されるプログラムである。
【0022】
リバース車線切替プログラムは、前記料金収受員が前記車線仕切具(32a、32b)を移動させた後に、前記複数のリバース車線切替検知器(D1〜D4)の検知結果を取得する機能と、前記料金収受員が入力した前記リバース車線(11)を入口車線又は出口車線へ切り替える旨の指示を前記スイッチ(83a〜83d)から取得する機能と、前記複数のリバース車線切替検知器(D1〜D4)の検知結果が前記スイッチ(83a〜83d)の入力に対応した所定の組合せであるか否かを判断する機能とを、前記車線切替装置(81)に実現させる。そして、前記複数のリバース車線切替検知器(D1〜D4)の検知結果が前記スイッチ(83a〜83d)の入力に対応した所定の組合せである場合には、前記スイッチ(83a〜83d)に入力された指示に従って、前記入口用機器又は前記出口用機器としての運用に切り替える機能を、前記車線切替装置(81)に実現させる。
【0023】
また、リバース車線料金所システム(10)は、前記料金収受員に対して前記リバース車線(11)の運用状態を通知する料金収受員用通知機器を備える。本発明によるリバース車線切替プログラムは、前記複数のリバース車線切替検知器(D1〜D4)の検知結果が前記スイッチ(83a〜83d)の入力に対応した所定の組合せでない場合には、前記料金収受員用通知機器に対して切替中である旨の通知、又は警告の通知を指示する機能を、前記車線切替装置(81)に実現させる。
【0024】
本発明によるリバース車線切替検知器(D1〜D4)は、リバース車線(11)と、アイランド(12、13)と、車線仕切具(32a、32b)と、入口用機器及び出口用機器と、車線切替装置(81)とを備えるリバース車線料金所システム(10)に用いられる検知器である。リバース車線切替検知器(D1〜D4)は、前記アイランド(12、13)の進入側端部及び発進側端部に設けられ、前記進入側端部及び前記発進側端部の近傍に、連なるように前記車線仕切具(32a、32b)が配置されたことを検知して、前記入口用機器及び前記出口用機器の運用を切り替える際の条件となる検知結果を、前記車線切替装置(81)に出力する。
【0025】
前記リバース車線(11)は、一つの車線を入口車線と出口車線とに切り替えて運用する車線である。前記アイランド(12、13)は、前記リバース車線(11)に沿って配置される。前記車線仕切具(32a、32b)は、前記リバース車線(11)を、前記入口車線として運用する際、又は前記出口車線として運用する際に、前記アイランド(12、13)の前記進入側端部及び前記発進側端部の近傍に連なるように配置され、車両進入時及び発進後における車両(8)を誘導する器具である。前記入口用機器は、前記リバース車線(11)を、入口車線として運用する際に運用する機器である。前記出口用機器は、前記リバース車線(11)を、出口車線として運用する際に運用する機器である。前記車線切替装置(81)は、前記入口用機器及び前記出口用機器の運用を切り替える装置である。
【発明の効果】
【0026】
本発明によれば、リバース車線を入口車線として運用する場合と、出口車線として運用する場合とで切り替える際に、車線仕切具の配置状態を検知し、その検知結果に基づいてリバース車線の運用状態が切り替えられることにより、切り替えミスを低減できる。
【発明を実施するための形態】
【0028】
添付図面を参照して、本発明によるリバース車線切替検知器及び車線切替装置を実施するための形態を、以下に説明する。
【0029】
(料金所の説明)
図1を参照して、有料道路等における料金所に、本発明のリバース車線料金所システムを適用した実施形態について説明する。有料道路等におけるリバース車線料金所システム10には、リバース車線11と、アイランド12、13と、分離帯30a、30bと、車線仕切具32a、32bと、リバース車線切替検知器D1〜D4と、各種の入口用機器及び出口用機器と、車線切替装置81等が配置されている。
【0030】
リバース車線11は、有料道路の料金所等において運用される車線である。リバース車線11は、有料道路の交通量や時間帯に応じて、入口車線として運用したり、出口車線として運用することが可能な、切替可能な車線(料金収受を行う料金所において、進入側と発進側を逆転して運用することが可能な車線)であり、一車線を必要に応じて入口車線と出口車線とで切り替えることが可能な車線である。リバース車線11の両側には、リバース車線11に沿って配置されるアイランド12、13が形成されている。分離帯30a、30bは、料金所ゲート付近における入口側エリアと出口側エリアとを分離する。
【0031】
アイランド12、13は、リバース車線11を仕切ることの他、各種機器の設置台となる高さのある構造である。アイランド12、13には、路側端ポール20や、車両検知器S1〜S4、発進制御機C1a、C1b、C2a、C2b、ガントリー14a、14b、カメラ22a、車線サーバ24、通行券発券機40a、自動精算機40b、インターホン42a、42b、路側表示器44a、44b、通行券処理機、領収書発行機、料金精算機等の各種入口用機器及び出口用機器が配置されている。リバース車線11には、入り口機器の踏板F1、出口機器の踏板F2が配置されている。入口用機器は、リバース車線11を入口車線として運用する際に運用する機器である。出口用機器は、リバース車線11を出口車線として運用する際に運用する機器である。
【0032】
路側端ポール20は、アイランド12、13の進入側端部及び発進側端部に立設させてある。それぞれの路側端ポール20の分離帯30a、30b側には、リバース車線切替検知器D1〜D4が配置されている。リバース車線切替検知器D1〜D4は、車線仕切具32a又は車線仕切具32bの端部が、アイランド12、13の進入側端部及び発進側端部の近傍に連なるように配置されたことを検知する。リバース車線切替検知器D1〜D4は、例えば超音波センサ、光電センサ、磁気センサ、機械式センサ等である。車線切替装置81は、リバース車線切替検知器D1〜D4の検知結果を参照して、入口用機器及び出口用機器の運用を切り替える処理を行う。また、車線切替装置81は、リバース車線切替検知器D1〜D4の検知結果を、入口用機器として運用する際、及び出口用機器として運用する際のインターロックとして用いることができる。また、車線切替装置81は、リバース車線切替検知器D1〜D4の検知結果を、入口用機器としての運用を維持、及び出口用機器としての運用を維持するための条件として用いることができる。リバース車線切替検知器の検出結果を用いて、車線の設定状態と、機器の制御状態、料金収受員の操作状態の矛盾をなくすようなインターロックをかけることができる。そして、車線の切替えの確実性と、安全性を向上させることができる。また、当該リバース車線切替検知器の検知結果を用いてフェールセーフ機能を追加したリバース車線料金所システム、車線切替装置、リバース車線切替方法、及びリバース車線切替プログラムを提供することができる。
【0033】
図1に示す状態は、リバース車線11を入口車線として運用している状態である。
図1に示す状態では、分離帯30aとアイランド12の進入側端部との間に車線仕切具32aを配置すると共に、分離帯30bとアイランド12の発進側端部との間に車線仕切具32bを配置して、車両8を誘導している。
【0034】
一方、リバース車線11を出口車線として運用する場合には、分離帯30bとアイランド13の進入側端部との間に車線仕切具32bを配置すると共に、分離帯30aとアイランド13の発進側端部との間に車線仕切具32aを配置して、車両8を誘導することができる。
【0035】
図1に示す実施形態では、車線仕切具32a、32bは、分離帯30a、30bの端部に直立配置されている仕切具回転軸34を中心に、少なくとも角度Θの範囲で、水平方向に回転移動可能に配置されており、リバース車線11を容易に入口車線と出口車線とに切り替えることができる構成である。具体的には、車線仕切具32aが、分離帯30aとアイランド12の進入側端部との間に連なるように配置されると共に分離帯30bとアイランド12の発進側端部との間に車線仕切具32bを配置しているときには、入口車線となる。また、車線仕切具32aが、分離帯30aとアイランド13の発進側端部との間に連なるように配置されると共に分離帯30bとアイランド13の進入側端部との間に連なるように配置されているときには、出口車線となる。なお、
図1に示す実施形態では、ガードレール形の車線仕切具32a、32bを用いた実施形態を示してあるが、本発明はこの実施形態に限定するものではなく、車線仕切具32a、32bとして、移動可能なフェンスやラバーコーン、その他の仕切具を用いることができる。
【0036】
ガントリー14aの梁部には、入口用機器として運用される車線表示板15aと、信号灯16aと、入口用ETC第1アンテナ17aとが設置されている。他方のガントリー14bの梁部には、出口用機器として運用される車線表示板15bと、信号灯16bと、出口用ETCアンテナ17bとが設置されている。また、アンテナ支柱18の梁部には、入口用ETC第2アンテナ19が配置されている。
図1に示すガントリー14a、14bは、アイランド12、13に立設する2つの柱を有しているが、アイランド12、又は13のいずれかに立設する一本の柱を用いた、片持式のガントリーを用いることもできる。また、複数の車線に跨がる形状の、共用型のガントリーを用いることもできる。
【0037】
入口用ETC第1アンテナ17a、入口用ETC第2アンテナ19、及び出口用ETCアンテナ17bは、リバース車線11内に所定の通信領域を形成している。これらのアンテナは、リバース車線11を通行する車両8に搭載されているETC車載器との間で、無線通信を行うためのアンテナである。車線サーバ24は、各種入口用機器及び出口用機器との間で情報の送受信を行うと共に、各機器の制御を行う。
【0038】
車両8に搭載されるETC車載器には、予め車種情報、金額情報等が書き込まれており、料金所を通過する際に経路情報、課金情報等を書き込むように構成されている。また、ETC車載器は、料金の支払い機能及び通行券機能を持つICカードが着脱できるようになっている。このICカードには、金額情報等が書き込まれていると共に、料金所を通過する際に経路情報が書き込まれ、課金処理に応じて金額情報が書き換えられる。
【0039】
発進制御機C1a、C1b、C2a、C2bは、リバース車線11内に水平に延出させた阻止棒CB1a、CB1b、CB2a、CB2bを、鉛直上向きに撥ね上げる(角度Φ=約90°)動作を行う機器である。発進制御機C1a、C1b、C2a、C2bは、阻止棒CB1a、CB1b、CB2a、CB2bの角度設定に応じて、車両8の通行を阻止したり、許可したりすることができる。
【0040】
リバース車線料金所システム10には、複数の車線に配置されている車線サーバ24を集中管理すると共に、外部のETC料金システム84との間で車両情報や課金情報の送受信を行う、料金所サーバ80が配置されている。料金所サーバ80には、リバース車線11における入口用機器及び出口用機器の運用を切り替える車線切替装置81が配置されている。リバース車線切替検知器D1〜D4による検知結果の信号は、車線切替装置81に伝達される。また、料金所サーバ80には、料金収受員が操作する操作盤82が接続されている。なお、車線切替装置81は、料金所サーバ80に配置することに限定するものではなく、料金所サーバ80以外の場所、例えば車線サーバ24内に配置することもできる。
【0041】
操作盤82には、リバース車線11をETC専用の入口車線に切り替える旨の指示を入力するETC入口スイッチ83aと、ETC専用の出口車線に切り替える旨の指示を入力するETC出口スイッチ83bと、ETC/一般車両用の混在入口車線に切り替える旨の指示を入力する混在入口スイッチ83cと、ETC/一般車両用の混在出口車線に切り替える旨の指示を入力する混在出口スイッチ83dとが配置されている。また、操作盤82には、リバース車線11の運用を中止する閉鎖スイッチ83eが配置されている。
【0042】
(入口用機器の説明)
信号灯16aは、当該リバース車線11が入口車線として運用可能な状態にある場合に、緑色を点灯して、車両8の進入を許可する。一方、当該リバース車線11が、出口車線として運用されている場合、切替中である場合、その他の理由により入口車線として運用できない状態である場合には、赤色を点灯して、車両8の進入を禁止する。同時に発進制御機C1a、C1b(遮断機)の阻止棒CB1a、CB1bを、リバース車線11内に水平に延出させた状態に設定して、車両8の進入を阻止する。
【0043】
車線表示板15aは、当該リバース車線11が「ETC搭載車両のみが進入可能」である旨、「ETC搭載車両及び一般車両が進入可能」である旨、「進入禁止」状態である旨等の表示を行って、車両8の運転手に通知する。
【0044】
車両検知器S1及び踏板F1は、進入してきた車両8を検出する。このとき、有料道路の料金体系に応じて、車高、車長、オーバーハング、軸荷重、輪幅、軸距、車軸数、その他の特徴を検出するようにしてもよい。
【0045】
リバース車線11を入口車線として運用する場合には、発進制御機C1a、C1bの阻止棒CB1a、CB1bは、鉛直に撥ね上げた状態に維持しておく。
【0046】
リバース車線11内に進入してきた車両8を車両検知器S1が検出すると、入口用ETC第1アンテナ17aは、車両8に搭載されているETC車載器との間で無線通信を行って、ETC車載器に予め記録されているETC車両情報を取得する。
【0047】
入口用ETC第1アンテナ17aと、ETC車載器との間において正常に無線通信が完了した場合には、通過した料金所の識別情報(出発地、通過地)等をETC車載器側に記録する。なお、車両8が牽引車両等である場合のように、車両8が車両検知器S1を通過し終えてからでないと料金区分の判断ができない場合には、車両8が後段の入口用ETC第2アンテナ19の通信領域を通過する際に、改めて修正した情報をETC車載器側に記録することができる。
【0048】
車両検知器S2は、車両8が入口用ETC第1アンテナ17aの通信領域から退出したことを検出する。通行券発券機40aは、ETC車載器を搭載していない一般車両に対して通行券を発券する機器である。
【0049】
路側表示器44aは、入口用ETC第1アンテナ17aによる通信結果等を表示する機器である。ETC車載器との無線通信が正常に終了して、ETC車載器が有効であると判断した場合には、路側表示器44aには「ETC」や、「通行可」等の表示を行う。一方、入口用ETC第1アンテナ17aとETC車載器との間で無線通信を行うことができなかった場合や、ICカード不装着の場合、無線通信が正常に終了しなかった場合等においては、路側表示器44aに「通行券発行」、「非ETC車」、「ETC異常」、「係員対応」等の表示をすると共に、通行券発券機40aから車両8に応じた通行券を発券する。また、路側表示器44aには、エラー発生の表示を行うこともできる。
【0050】
アイランド12に設置されているインターホン42aは、車両8がリバース車線11を通行するに際して何らかの異常が発生した際に、料金所の係員と通話を行うための機器である。アイランド13に設置されている自動精算機40b、インターホン42b及び路側表示器44bは出口用機器であるため、リバース車線11を入口車線として運用している場合には運用しない。
【0051】
発進制御機C2a、C2bの阻止棒CB2a、CB2bは、通常はリバース車線11内に水平に延出させた状態に設定して、車両8の通過を阻止している。入口用ETC第1アンテナ17aとETC車載器との間において正常に無線通信が完了した場合や、通行券発券機40aにおいて通行券が発券されると、車線サーバ24は発進制御機C2a、C2bの阻止棒CB2a、CB2bを鉛直に撥ね上げて、車両8が通過するのを待つ処理を行う。
【0052】
車両検知器S3は、リバース車線11を出口車線として運用する場合に使用する機器である。リバース車線11を入口車線として運用している場合には、車両検知器S3は運用しない。
【0053】
ガントリー14bの梁部に配置されている車線表示板15bは出口用機器であるため、リバース車線11を入口車線として運用している場合には「進入禁止」である旨の表示を行う。また、信号灯16bには赤色を点灯する。ガントリー14bの梁部に配置されている出口用ETCアンテナ17bも出口用機器であるため、リバース車線11を入口車線として運用している場合には運用しない。
【0054】
車両検知器S4は、車両8が発進制御機C2a、C2bを通過し終えたことを検出するセンサである。車両検知器S4が、車両8の通過を検出すると、車線サーバ24は発進制御機C2a、C2bの阻止棒CB2a、CB2bを、リバース車線11内に水平に延出させた状態に設定する。
【0055】
入口用ETC第2アンテナ19は、車両8がリバース車線11から退出する前に、車両8のETC車載器と無線通信を行って、修正した情報がある場合には、修正後の情報をETC車載器側に記録する。なお、有料道路の通行料金が全区間均一料金である場合には、車両8が入口車線を通過した時点で通行料金の収受処理を終了することもできる。この場合には、通行券発券機40aに替えて、自動精算機を設置することができる。
【0056】
(出口用機器の説明)
リバース車線11を出口車線として運用する場合には、分離帯30bとアイランド13の進入側端部との間に車線仕切具32bを配置すると共に、分離帯30aとアイランド13の発進側端部との間に車線仕切具32aを配置して、車両8を誘導する。
【0057】
信号灯16bは、当該リバース車線11が出口車線として運用可能な状態にある場合には、緑色を点灯する。また、当該リバース車線11が、入口車線として運用されている場合、切替中である場合、その他の理由により入口車線として運用できない状態である場合には、赤色を点灯する。同時に発進制御機C2a、C2b(遮断機)の阻止棒CB2a、CB2bを、リバース車線11内に水平に延出させた状態に設定して、車両8の進入を阻止する。
【0058】
車線表示板15bには、当該リバース車線11が「ETC搭載車両のみが進入可能」である旨、「ETC搭載車両及び一般車両が進入可能」である旨、「進入禁止」である旨等の表示を行って、車両8の運転手に通知する。
【0059】
車両検知器S4及び踏板F2は、進入してきた車両8を検出する。このとき、有料道路の料金体系に応じて、車高、車長、オーバーハング、軸荷重、輪幅、軸距、車軸数、その他の特徴を検出するようにしてもよい。
【0060】
リバース車線11を出口車線として運用する場合には、発進制御機C2a、C2bの阻止棒CB2a、CB2bは、鉛直に撥ね上げた状態に維持しておく。
【0061】
リバース車線11内に進入してきた車両8を車両検知器S4が検出すると、出口用ETCアンテナ17bは、車両8に搭載されているETC車載器との間で無線通信を行って、ETC車載器に予め記録されているETC車両情報を取得する。
【0062】
出口用ETCアンテナ17bとETC車載器との間において、正常に車両8の識別が完了した場合には、通過した料金所の識別情報(出発地、通過地)等をETC車載器側から読み出して、所定の通行料金の収受処理を行って、その旨をETC車載器側に送信する。
【0063】
車両検知器S3は、車両8が出口用ETCアンテナ17bの通信領域から退出したことを検出する。なお、ETC車載器を搭載していない一般車両との間で通行料金の収受を行うために、発進制御機C2a、C2bと車両検知器S2との間に、自動精算機40bを設置することができる。
【0064】
路側表示器44bは、出口用ETCアンテナ17bを用いて無線通信を行った結果等を表示する機器である。ETC車載器との無線通信が正常に終了して通行料金の収受が終了した場合には、路側表示器44bには「¥○○○○○○」等の表示を行う。一方、出口用ETCアンテナ17bがETC車載器との間で無線通信を行うことができなかった場合や、無線通信が正常に終了しなかった場合、通行料金の収受が正常に終了しなかった場合等においては、路側表示器44bに「非ETC車」、「ETC異常」、「係員対応」等の表示をすると共に、自動精算機40bを運用する。
【0065】
アイランド12に設置されている通行券発券機40a、及び路側表示器44aは、リバース車線11を入口車線として運用している時に運用する機器であるため、出口車線として運用している場合には運用しない。
【0066】
アイランド13に設置されているインターホン42bは、車両8がリバース車線11を通行するに際して何らかの異常が発生した際に、料金所の係員と通話を行うための機器である。アイランド12に設置されているインターホン42aは、リバース車線11を出口車線として運用している場合には運用しない。
【0067】
発進制御機C1a、C1bの阻止棒CB1a、CB1bは、通常はリバース車線11内に水平に延出させた状態に設定して、車両8の通過を阻止している。出口用ETCアンテナ17bとETC車載器との間において正常に無線通信が完了した場合や、自動精算機40bにおいて通行料の収受が終了すると、車線サーバ24は発進制御機C1a、C1bの阻止棒CB1a、CB1bを鉛直に撥ね上げて、車両8が通過するのを待つ処理を行う。
【0068】
車両検知器S2は、リバース車線11を入口車線として運用する場合に使用する機器である。リバース車線11を出口車線として運用している場合には、車両検知器S2は運用しない。
【0069】
ガントリー14aの梁部に配置されている車線表示板15aは入口用機器であるため、リバース車線11を出口車線として運用している場合には「進入禁止」である旨の表示を行う。また、信号灯16aは赤色を点灯する。ガントリー14aの梁部に配置されている入口用ETC第1アンテナ17aは、リバース車線11を出口車線として運用している場合には運用しない。
【0070】
車両検知器S1は、車両8が発進制御機C1a、C1bを通過し終えたことを検出するセンサである。車両検知器S1が、車両8の通過を検出すると、車線サーバ24は発進制御機C1a、C1bの阻止棒CB1a、CB1bを、リバース車線11内に水平に延出させた状態に設定する。
【0071】
(入口用機器及び出口用機器の切替例の説明)
図2に、本発明の車線切替装置81による入口用機器及び出口用機器の運用の切替例を示して、以下にその説明を行う。
図2に示す実施形態では車線切替装置81は、リバース車線11を、ETC車載器を搭載した車両8専用の入口として運用する際に設定する「ETC入口運用」と、出口として運用する際に設定する「ETC出口運用」との、リバース車線運用状態を有している。また、ETC車載器を搭載した車両8及びETC車載器を搭載していない一般車両用の入口として運用する際に設定する「混在入口運用」と、出口として運用する際に設定する「混在出口運用」との、リバース車線運用状態を有している。
図2に示す実施形態では、「ETC入口運用」、「ETC出口運用」、「混在入口運用」、「混在出口運用」の切替例について説明しているが、本発明はこの切替例に限定するものではなく、有人の料金所との切替や混用、その他の運用状態を設定することもできる。また、有料道路の料金体系に応じて、入口用機器及び出口用機器の構成を変更することもできる。
【0072】
(ETC入口運用)
リバース車線11を「ETC入口運用」に設定する際の条件は、
図2に示すように、アイランド12の進入側端部及び発進側端部に設けられているリバース車線切替検知器D1、D2がONの状態であると共に、アイランド13の進入側端部及び発進側端部に設けられているリバース車線切替検知器D3、D4がOFFの状態で、料金収受員が操作盤82に配置されているETC入口スイッチ83aを押下した場合(例えばパルス入力を用いる。)である。この、リバース車線切替検知器D1、D2がONであると共にリバース車線切替検知器D3、D4がOFFの状態以外の組合せの場合に、ETC入口スイッチ83aを押下しても、「ETC入口運用」の状態には設定されない。
【0073】
リバース車線切替検知器D1、D2がONの状態とは、リバース車線切替検知器D1、D2が、車線仕切具32a及び車線仕切具32bの端部を検知している状態である。リバース車線切替検知器D3、D4がOFFの状態とは、リバース車線切替検知器D3、D4が車線仕切具32a及び車線仕切具32bの端部を検知していない状態である。
【0074】
このリバース車線運用状態においては、
図2に示すように、車線サーバ24をETC入口運用状態に設定すると共に、車両検知器S1、S2、S4、踏板F1をそれぞれ入口用機器として運用する。なお、車両検知器S3及び踏板F2は、出口用機器であるので、運用しない設定とする。また、入口用機器の車線表示板15aには、例えば「ETC専用」の表示を行い、信号灯16aは緑色を点灯する。そして、カメラ22aをナンバープレート読取装置として運用し、入口用ETC第1アンテナ17a、インターホン42a、路側表示器44a、入口用ETC第2アンテナ19を運用する。
【0075】
また、発進制御機C2a、C2bは、発進制御機として運用し、発進制御機C1a、C1bは、常時開に設定する。また、出口用機器の車線表示板15bには、例えば「進入禁止」の表示を行い、信号灯16bは赤色を点灯する。なお、一般車両用の通行券発券機40aは運用せず、出口用機器の出口用ETCアンテナ17b、自動精算機40b、インターホン42b、路側表示器44b、通行券処理機、領収書発行機、料金精算機は運用しない設定にする。
【0076】
(混在入口運用)
リバース車線11を「混在入口運用」に設定する際の条件は、
図2に示すように、リバース車線切替検知器D1、D2がONの状態であると共に、リバース車線切替検知器D3、D4がOFFの状態で、料金収受員が操作盤82に配置されている混在入口スイッチ83cを押下した場合である。この、リバース車線切替検知器D1、D2がONであると共にリバース車線切替検知器D3、D4がOFFの状態以外の組合せの場合に、混在入口スイッチ83cを押下しても、「混在入口運用」の状態には設定されない。
【0077】
混在入口運用時においては、車線サーバ24を混在入口運用状態に設定すると共に、車線表示板15aには、例えば「ETC/一般」の表示を行い、一般車両用の通行券発券機40aを運用する設定とする。その他の車両検知器S1〜S4、踏板F1、F2、信号灯16a、カメラ22a、入口用ETC第1アンテナ17a、インターホン42a、路側表示器44a、発進制御機C1a、C1b、C2a、C2b、入口用ETC第2アンテナ19、車線表示板15b、信号灯16b、出口用ETCアンテナ17b、自動精算機40b、インターホン42b、路側表示器44b、通行券処理機、領収書発行機、料金精算機等の運用は、「ETC入口運用」の状態と同一であるので、その説明は省略する。
【0078】
(ETC出口運用)
リバース車線11を「ETC出口運用」に設定する際の条件は、
図2に示すように、アイランド12の進入側端部及び発進側端部に設けられているリバース車線切替検知器D1、D2がOFFの状態であると共に、アイランド13の進入側端部及び発進側端部に設けられているリバース車線切替検知器D3、D4がONの状態で、料金収受員が操作盤82に配置されているETC出口スイッチ83bを押下した場合である。この、リバース車線切替検知器D1、D2がOFFであると共にリバース車線切替検知器D3、D4がONの状態以外の組合せの場合に、ETC出口スイッチ83bを押下しても、「ETC出口運用」の状態には設定されない。
【0079】
このリバース車線運用状態においては、車線サーバ24をETC出口運用状態に設定すると共に、車両検知器S4、S3、S1、踏板F2をそれぞれ出口用機器として運用する。なお、車両検知器S2及び踏板F1は、入口用機器であるので、運用しない設定とする。また、出口用機器の車線表示板15bには、例えば「ETC専用」の表示を行い、信号灯16bは緑色を点灯する。そして、出口用ETCアンテナ17b、インターホン42b、路側表示器44bを運用する。
【0080】
また、発進制御機C1a、C1bは、発進制御機として運用し、発進制御機C2a、C2bは、常時開に設定する。また、入口用機器の車線表示板15aには、例えば「進入禁止」の表示を行い、信号灯16aは赤色を点灯する。なお、一般車両用の自動精算機40bは運用せず、入口用機器のカメラ22a、通行券発券機40a、入口用ETC第1アンテナ17a、入口用ETC第2アンテナ19、インターホン42a、路側表示器44a、通行券処理機、領収書発行機、料金精算機等は運用しない設定とする。
【0081】
(混在出口運用)
リバース車線11を「混在出口運用」に設定する際の条件は、
図2に示すように、リバース車線切替検知器D1、D2がOFFの状態であると共に、リバース車線切替検知器D3、D4がON状態で、料金収受員が操作盤82に配置されている混在出口スイッチ83dを押下した場合である。この、リバース車線切替検知器D1、D2がOFFであると共にリバース車線切替検知器D3、D4がONの状態以外の組合せの場合に、混在出口スイッチ83dを押下しても、「混在出口運用」の状態には設定されない。
【0082】
混在入出口運用時においては、車線サーバ24を混在出口運用状態に設定すると共に、車線表示板15bには、例えば「ETC/一般」の表示を行い、一般車両用の自動精算機40b、通行券処理機、領収書発行機、料金精算機を運用する設定とする。その他の車両検知器S1〜S4、踏板F1、F2、車線表示板15a、信号灯16a、カメラ22a、入口用ETC第1アンテナ17a、通行券発券機40a、インターホン42a、路側表示器44a、発進制御機C1a、C1b、C2a、C2b、入口用ETC第2アンテナ19、信号灯16b、出口用ETCアンテナ17b、インターホン42b、路側表示器44b等の運用は、「ETC出口運用」の状態と同一であるので、その説明は省略する。
【0083】
(切替中状態)
リバース車線11を「切替中」の状態に設定する際の条件は、
図2に示すように、リバース車線切替検知器D1、D2がONであると共にリバース車線切替検知器D3、D4がOFFの状態、又は、リバース車線切替検知器D1、D2がOFFであると共にリバース車線切替検知器D3、D4がONの状態、のいずれにも該当しない場合である。この状態は、主にリバース車線11を入口車線又は出口車線に切り替える作業中に生ずる状態である。この状態は、リバース車線11を入口車線として運用することも、出口車線として運用することもできない状態である。
【0084】
この切替中の状態においては、車線サーバ24の運用を停止すると共に、車線表示板15a、15bには、例えば「進入禁止」の表示を行い、信号灯16a、16bは赤色を点灯する。そして、発進制御機C1a、C1b、C2a、C2bは常時閉の状態とする。その他の車両検知器S1〜S4、踏板F1、F2、カメラ22a、入口用ETC第1アンテナ17a、通行券発券機40a、通行券処理機、領収書発行機、料金精算機、インターホン42a、路側表示器44a、入口用ETC第2アンテナ19、出口用ETCアンテナ17b、自動精算機40b、インターホン42b、路側表示器44b等の運用は停止する。
【0085】
(閉鎖中運用)
リバース車線11を「閉鎖中」に設定する際の条件は、
図2に示すように、アイランド12の進入側端部及び発進側端部に設けられているリバース車線切替検知器D1〜D4の検知結果の如何にかかわらず、料金収受員が操作盤82に配置されている閉鎖スイッチ83eを押下した場合である。
【0086】
この閉鎖中の運用状態においては、車線サーバ24の運用を停止すると共に、車線表示板15a、15bには、例えば「進入禁止」の表示を行い、信号灯16a、16bは赤色を点灯する。そして、発進制御機C1a、C1b、C2a、C2bは常時閉の状態とする。その他の車両検知器S1〜S4、踏板F1、F2、カメラ22a、入口用ETC第1アンテナ17a、通行券発券機40a、インターホン42a、路側表示器44a、入口用ETC第2アンテナ19、出口用ETCアンテナ17b、自動精算機40b、インターホン42b、路側表示器44b、通行券処理機、領収書発行機、料金精算機等の運用は停止する。
【0087】
(超音波センサを用いた実施形態)
本発明のリバース車線切替検知器として、超音波センサを用いた実施形態を、
図3に示す。なお、
図1に示した構成と同一の機能を有する構成については、同一の符号を付して、その説明を省略する。
【0088】
図3に示すリバース車線切替検知器D1〜D4は、超音波の発信部及び受信部を有している。リバース車線切替検知器D1〜D4の発信部が発信した超音波は、車線仕切具32a、32bの端部で反射して、受信部にてその反射波を検出する。そして、所定の距離範囲以内で反射した超音波を受信した場合に、車線仕切具32a、32bが進入側端部及び発進側端部の近傍に連なるように配置されていると判断して、ONの検知信号を出力する。また、反射波を検知することができない場合や、所定の距離範囲外で反射した超音波を受信した場合には、車線仕切具32a、32bが進入側端部及び発進側端部の近傍に連なるように配置されていないと判断して、OFFの検知信号を出力する。超音波センサを用いることによって、車両8が発するヘッドライトや、太陽光等の影響を受けずに、車線仕切具32a、32bの配置を検知することができる。
【0089】
(光電センサを用いた実施形態)
本発明のリバース車線切替検知器として、光電センサを用いた実施形態を、
図4に示す。なお、
図1に示した構成と同一の機能を有する構成については、同一の符号を付して、その説明を省略する。
【0090】
図4に示すリバース車線切替検知器D1〜D4は、赤外線等の光波の発光部及び受光部を有している。リバース車線切替検知器D1〜D4の発光部が発光した光波は、車線仕切具32a、32bの端部で反射して、受光部にてその反射波を検出する。そして、所定の距離範囲以内で反射した光波を受光した場合に、車線仕切具32a、32bが進入側端部及び発進側端部の近傍に連なるように配置されていると判断して、ONの検知信号を出力する。また、反射波を検知することができない場合や、所定の距離範囲外で反射した光波を受光した場合には、車線仕切具32a、32bが進入側端部及び発進側端部の近傍に連なるように配置されていないと判断して、OFFの検知信号を出力する。
【0091】
図4に示すリバース車線切替検知器D1〜D4として、三角測量式の光電センサを用いることもできるし、干渉式の光電センサを用いることもできる。また、リバース車線切替検知器D1〜D4として遮光式の光電センサを配置すると共に、車線仕切具32a、32bの端部に遮光板を配置して、投光した光が当該遮光板により遮光されたことを検出して、ON/OFFの検知信号を出力することができる。一般に、光電センサは狭指向性であると共に、騒音の影響を受けないので、これらを原因とする誤検知を低減することができる。
【0092】
(磁気センサを用いた実施形態)
本発明のリバース車線切替検知器として、磁気センサを用いた実施形態を、
図5に示す。なお、
図1に示した構成と同一の機能を有する構成については、同一の符号を付して、その説明を省略する。
【0093】
図5に示すリバース車線切替検知器D1〜D4は、磁界を検出する磁気センサである。車線仕切具32a、32bの端部には、磁石90を配置してある。磁気センサとして、コイル、ホール素子、磁気抵抗効果素子、磁気インピーダンス素子、ウィーガント・ワイヤ、フラックス・ゲートセンサ、プロトン磁力計、リードスイッチ、その他の磁力センサを用いることができる。磁界の強さが所定の範囲内となっている場合には、車線仕切具32a、32bが進入側端部及び発進側端部の近傍に連なるように配置されていると判断し、磁界の強さが所定の範囲外となっている場合には、車線仕切具32a、32bが進入側端部及び発進側端部の近傍に連なるように配置されていないと判断することができる。また、磁界の絶対値を検出することができない磁気センサを用いる場合には、磁界発生用のコイルを用いて磁気のバイアスを印加しておき、磁界の変化を検出して、車線仕切具32a、32bが進入側端部及び発進側端部の近傍に連なるように配置されていると判断することもできる。磁気センサを用いることによって、車線仕切具32a、32bの端部の汚れや、騒音等の影響を受けることなく、車線仕切具32a、32bが進入側端部及び発進側端部の近傍に連なるように配置されていることを検知することができる。
【0094】
(機械式センサを用いた実施形態)
本発明のリバース車線切替検知器として、機械式センサを用いた実施形態を、
図6〜
図8に示す。
図6は、機械式センサを用いた路側端ポール20、リバース車線切替検知器D1〜D4、及び車線仕切具32a、32bの外観斜視図であり、
図7及び
図8は、機械式センサを用いたリバース車線切替検知器D1〜D4の側面断面図である。このうち
図7は、鎖31をフック92に懸架していないOFF状態を示す図である。
図8は、鎖31をフック92に懸架したON状態を示す図である。なお、
図1に示した構成と同一の機能を有する構成については、同一の符号を付して、その説明を省略する。
【0095】
図6に示すように、車線仕切具32a、32bを進入側端部及び発進側端部の近傍に連なるように配置して、鎖31をリバース車線切替検知器D1〜D4のフック92に懸架すると、フック92が下方に移動して、リバース車線切替検知器D1〜D4はONの検知信号を出力することができる。一方、鎖31をリバース車線切替検知器D1〜D4のフック92から外すと、フック92が上方に移動して、リバース車線切替検知器D1〜D4はOFFの検知信号を出力することができる。
【0096】
図7及び
図8を参照して、機械式センサを用いたリバース車線切替検知器D1〜D4は、支点91を中心にして揺動可能に取り付けられたフック92と、フック92を上方に付勢するばね94と、フック92が下方に下がったことを検出するリミットスイッチ96と、フック92の降下端を規定するストッパ95とを備えている。
【0097】
図7に示すように、フック92に鎖31を懸架していない状態では、フック92はばね94の付勢力によって上方に移動した状態に維持される。このときリミットスイッチ96のローラーレバーは上昇端に存在して、ブレイク状態となり、OFFの検知信号が出力される。一方、
図8に示すように、フック92に鎖31を懸架すると、鎖31の自重によりフック92はストッパ95に当接する位置まで下降する。すると、リミットスイッチ96のローラーレバーはフック92に押されてメイク状態となり、ONの検知信号が出力される。このように、機械式センサを用いることによっても、車線仕切具32a、32bが進入側端部及び発進側端部の近傍に連なるように配置されたことを検知することができる。
【0098】
(路側端ポール20を用いないリバース車線切替検知器D1〜D4の配置例)
リバース車線切替検知器D1〜D4を、アイランド12、13の舳先形状の部位に配置した実施形態を
図9に示す。なお、
図1に示した構成と同一の機能を有する構成については、同一の符号を付して、その説明を省略する。
【0099】
図1では、アイランド12、13の進入側端部及び発進側端部に路側端ポール20を立設させて、当該路側端ポール20にリバース車線切替検知器D1〜D4を配置した実施形態を示した。本発明に係るリバース車線切替検知器D1〜D4は、路側端ポール20に配置することに限定するものではなく、例えば
図9に示すように、アイランド12、13の進入側端部及び発進側端部を舳先形状(アイランドプロテクタとも呼ばれる。)に形成して、その端部における所定の高さの位置にリバース車線切替検知器D1〜D4を配置することができる。リバース車線切替検知器D1〜D4は、例えば
図3〜
図8に示した超音波センサ、光電センサ、磁気センサ、又は機械式センサ等の検知器であり、車線仕切具32a、32bが進入側端部及び発進側端部の近傍に連なるように配置されたことを検知する。
【0100】
以上、本発明によれば、車両8を誘導する車線仕切具32a、32bが、リバース車線11の進入側端部及び発進側端部の近傍に、連なるように所定の組合せで配置されたことを条件に、当該リバース車線11を入口車線として運用する場合と、出口車線として運用する場合とに切り替えることができる。
【0101】
(車線切替方法の説明)
次に、
図10を参照してリバース車線を入口車線又は出口車線に切り替える方法について説明する。
【0102】
(1)料金収受員又は作業員がリバース車線11を切替中の状態に変更した上で、車線仕切具32a、32bを移設する(ステップS1〔車線仕切具の移動〕)。
【0103】
(2)すると、リバース車線切替検知器D1〜D4がそれぞれ車線仕切具32a、32bの有無を検知して、リバース車線切替検知器D1〜D4の出力の状態が変化する。
【0104】
(3)料金収受員又は作業員が、操作盤82に配置されている操作盤スイッチ(ETC入口スイッチ83a、ETC出口スイッチ83b、混在入口スイッチ83c、又は混在出口スイッチ83d)を押下して、切り替える運用状態の指示を入力する(ステップS3〔運用切替スイッチ操作〕)。
【0105】
(4)次に、リバース車線切替検知器D1〜D4の状態が、
図2に示す「ETC入口運用」、「ETC出口運用」、「混在入口運用」、「混在出口運用」の切替条件に対応したいずれかの所定の組合せに該当しているか否かの判断を行う。そして、運用の切り替えが可能であるか否かの判断(リバース車線切替検知器D1〜D4が検知した車線仕切具32a、32bの設定に齟齬がないかの判断。)を行う(ステップS14〔運用切替可能?〕)。
【0106】
(5)ステップS14にてリバース車線切替検知器D1〜D4の状態が操作盤スイッチの押下状態に対応した所定の切替条件に該当すると判断した場合(リバース車線切替検知器D1〜D4が検知した車線仕切具32a、32bの設定に齟齬がないと判断した場合。)には、処理はステップS16〔指定された運用状態にセット・通知〕に分岐する。そして、切り替えた運用の状態に関する通知を料金収受員用通知機器に出力する。
【0107】
一方、ステップS14にてリバース車線切替検知器D1〜D4の状態が操作盤スイッチの押下状態に対応した所定の切替条件に該当しないと判断した場合(リバース車線切替検知器D1〜D4が検知した車線仕切具32a、32bの設定に齟齬があると判断した場合。)には、処理はステップS18〔警告通知〕に進む。そして、警告通知を料金収受員用通知機器に出力して、料金収受員又は作業員に対して切替中である旨の通知、又はリバース車線11の切り替えに問題があること示す警報を出す。
【0108】
以上、実施の形態を参照して本発明によるリバース車線切替検知器、リバース車線料金所システム、車線切替装置、リバース車線切替方法、及びリバース車線切替プログラムについて説明したが、本発明によるリバース車線切替検知器、リバース車線料金所システム、車線切替装置、リバース車線切替方法、及びリバース車線切替プログラムは上記実施形態に限定されない。上記実施形態に様々の変更を行うことが可能である。上記実施形態に記載された事項と上記他の実施形態に記載された事項とを組み合わせることが可能である。