特許第6227557号(P6227557)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6227557
(24)【登録日】2017年10月20日
(45)【発行日】2017年11月8日
(54)【発明の名称】電気自動車の充電ネットワークサービス
(51)【国際特許分類】
   G01C 21/26 20060101AFI20171030BHJP
   G01C 21/36 20060101ALI20171030BHJP
   G08G 1/0969 20060101ALI20171030BHJP
   G08G 1/00 20060101ALI20171030BHJP
   B60L 3/00 20060101ALI20171030BHJP
   G06Q 10/02 20120101ALI20171030BHJP
【FI】
   G01C21/26 C
   G01C21/36
   G08G1/0969
   G08G1/00 D
   B60L3/00 S
   G06Q10/02
【請求項の数】10
【全頁数】19
(21)【出願番号】特願2014-551408(P2014-551408)
(86)(22)【出願日】2013年1月8日
(65)【公表番号】特表2015-505369(P2015-505369A)
(43)【公表日】2015年2月19日
(86)【国際出願番号】US2013020697
(87)【国際公開番号】WO2013106345
(87)【国際公開日】20130718
【審査請求日】2015年10月15日
(31)【優先権主張番号】61/584,688
(32)【優先日】2012年1月9日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】309032522
【氏名又は名称】エアビクティ インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100147485
【弁理士】
【氏名又は名称】杉村 憲司
(74)【代理人】
【識別番号】100164471
【弁理士】
【氏名又は名称】岡野 大和
(74)【代理人】
【識別番号】100188307
【弁理士】
【氏名又は名称】太田 昌宏
(72)【発明者】
【氏名】シェルドン フィッシャー
(72)【発明者】
【氏名】ビームラーオ ザード
【審査官】 東 勝之
(56)【参考文献】
【文献】 特開2011−252816(JP,A)
【文献】 特開2011−102739(JP,A)
【文献】 特開2011−147283(JP,A)
【文献】 特開2012−228165(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2005/0274553(US,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2007/0208467(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01C 21/00 − 21/36
G08G 1/00 − 1/16
G09B 29/00 − 29/10
B60L 3/00
G06Q 10/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータが実行する方法であって、
電気自動車(以下、「EV」という)の履歴運転データであって、前記EVの複数の運転トリップを反映した前記履歴運転データをメモリに記憶するステップと、
前記EVの各トリップに対して、前記履歴運転データに、少なくとも、走行距離、対応する自動車充電量の変化及び日付又は曜日を示すデータを含めるステップと、
プロセッサにおいて、前記履歴運転データを分析し、週の少なくとも一日における、対応する前記自動車充電量の変化の平均を決定するステップと、
前記EVの現在の充電量を決定するステップと、
前記EVの前記現在の充電量を、その曜日に対応する前記自動車充電量の変化の平均と比較し、準備状況を決定するステップと、
電子表示画面に前記準備状況の指標を表示するステップと
を含む方法。
【請求項2】
前記EVの前記履歴運転データに交通データを含めるステップと、
前記EVの前記履歴運転データに基づいて、適切な経路を特定するステップと、
前記適切な経路に沿った、現在又は統計的に予想される交通条件を決定するステップと、
前記現在又は統計的に予想される交通条件を、その曜日に対応する前記自動車充電量の変化の平均を決定するために使用された、前記履歴運転データに含まれる前記交通データと比較するステップと、
前記交通条件の比較に応答して、準備状況の指標を調整するステップと
をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記EVの前記履歴運転データに温度のデータを含めるステップと、
現在の局所温度を決定するステップと、
前記現在の局所温度を、その曜日に対応する前記自動車充電量の変化の平均を決定するために使用された、前記履歴運転データに反映された平均温度と比較するステップと、
前記温度の比較に応答して、準備状況の指標を調整するステップと
をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記EVの前記履歴運転データを分析して、前記EVにおけるバッテリの充電−放電プロファイルを決定するステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
サーバコンピュータを提供するステップと、
前記サーバコンピュータを前記EVと通信するように設定し、前記EVから前記履歴運転データを取得し、前記EVの前記現在の充電量を決定するステップと、
前記サーバコンピュータ内で前記準備状況を決定するステップと、
記サーバコンピュータを、さらにクライアントデバイスと通信するように設定するステップと、
前記準備状況を前記サーバコンピュータから前記クライアントデバイスに送信して、前記クライアントデバイスの電子表示画面上に、前記準備状況の指標表示を行うステップとをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
サーバコンピュータを提供するステップと、
クライアントデバイスで実行可能なアプリケーションプログラムを提供して、前記EVから前記履歴運転データを取得するステップと、
前記取得した履歴運転データを、前記クライアントデバイスから前記サーバコンピュータに送信し、前記EVの履歴運転データのデータベースに記憶するステップと
をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記クライアントデバイスは、スマートフォン又はタブレット型コンピュータデバイスをさらに含む、請求項5に記載の方法。
【請求項8】
前記クライアントデバイスは、前記EVのヘッドユニットを有する、請求項5に記載の方法。
【請求項9】
前記履歴運転データを分析し、週の少なくとも一日における、対応する前記自動車充電量の変化の平均を決定するステップは、前記サーバコンピュータで実行され、前記分析の結果は前記サーバコンピュータから前記クライアントデバイスに送信される、請求項5に記載の方法。
【請求項10】
取得された前記EVの前記履歴運転データに、自動車の速度に対する時間データと、ドライバの特定とを含めるステップと、
前記サーバコンピュータにおいて、前記履歴運転データを分析して、前記EVの前記特定されたドライバに係るアクセル及びブレーキのプロファイルを決定するステップと
をさらに含む、請求項5に記載の方法。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ネットワーク化された、電気自動車(EV)のユーザ支援サービスのための方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の技術的スキームは、ドライバが自動車を「満タン」にする適切なタイミングの決定の支援に利用可能である。従来の技術的スキームは、一般に、自動車のダッシュボードに設置された燃料ゲージを含む。燃料ゲージは、満タンのマーク、空のマーク、その中間の他のマーク及びこれらのマークに関連する現在の燃料の量を示す針を有する。また、燃料ゲージは、現在の燃料の量が、最大の燃料に対して予め定められた所定の割合になったときに作動させる燃料警告灯を備えてもよい。ドライバは、燃料ゲージを使用して、「満タン」にする適切なタイミングを決定できる。
【0003】
ドライバによる、自動車を「満タン」にする又は燃料補給する適切なタイミングの決定を支援するこれらの従来の技術的スキームは、部分的に又は全体的に、ガソリン車には一般に十分であるが、電気自動車の使い方は、ガソリン車の使い方とは異なる。特に、電気自動車は、ガソリン動力の自動車よりも、概して、一般に範囲(「満タン」状態である間の距離)が短い。電気自動車は、一般に充電に数時間を要し、これは、ガソリン車の燃料補給に必要な数分をよりも長い。また、充電スタンドは、現在(ガソリンスタンドと比較して)至る所に存在するものでもない。上述の観点から、自動車のバッテリを充電する適切なタイミング及び場所を決定するにあたり、電気自動車のドライバを支援する技術的な解決策が必要である。
【発明の概要】
【0004】
次に、本発明のいくつかの態様の基本的な理解を提供するために、発明の概要を説明する。ここでの概要は、本発明の重要な/必須の要素を特定すること、又は本発明の範囲を線引きすることを意図するものではない。唯一の目的は、導入として、本発明のいくつかの概念を簡略化した形態で示すことであり、より詳細な説明については、後述する。
【0005】
一態様において、この開示は、電気自動車がその日の残りの予定を実行するために充分な充電量を有しているかと、EVのユーザが疑うことにより生じる不安を低減する機能を開示する。他の態様において、ソフトウェアは、これらに限定されるものではないが、自動車に対する過去の使用データの履歴、運転スタイル、計画された経路、現在の交通条件、及び、自動車のバッテリの現在の充電又はエネルギー量等を含む、様々な情報を考慮して、計画された経路を分析し、自動車が推奨されたトリップを完了するために充分な範囲を有しているかを決定する。
【0006】
他の一態様において、システムは、自動車を再充電するための充電スタンドが近隣又は推奨経路に沿って位置するかに関する情報をユーザに提供する。経路計画及び充電スタンドデータと組み合わされた、上述の範囲分析は、経路に沿った充電スタンドを特定し、自動車に対する充電スタンドの適合性を確認し、充電スタンドの使用可能性を確認し、選択された充電スタンドに充電の予約をすることに使用される。
【0007】
望ましい一実施形態において、車内の「クライアント」デバイスと中央サーバコンピュータとの間での通信を介して、いくつかのユーザサービス及び機能が提供されるが、その詳細については後述する。望ましくは、中央サーバは、少なくとも1つの充電スタンドネットワークと通信を行うように設定される。
【0008】
本発明のさらなる態様及び利点については、添付図面を参照して説明される、後述の望ましい実施形態の詳細な説明から明らかであろう。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】電気自動車(EV)のドライバにドライバサービスを提供するシステムを示す略図である。
図2】本開示によるクライアントアプリケーションへのログインの画面表示の例の図である。
図3】電気自動車の準備状況を示すクライアントアプリケーションの画面表示の例の図である。
図4】様々な使用可能なユーザサービス及び機能に対応するアイコンを示すクライアントアプリケーションの画面表示の例の図である。
図5】遠隔制御機能の例を示すクライアントアプリケーションの画面表示の例の図である。
図6】運転時間の仕様に関するクライアントアプリケーションの画面表示の例の図である。
図7】曜日ごとの運転時間のリストの例を示す図である。
図8】運転時間を追加又は「プログラミング」するクライアントアプリケーションの画面表示の例の図である。
図9】スクロールによって表示される図8の画面表示の続きの図である。
図10】電気自動車に充電する電気料金の変動を活用するためのエコ充電プロファイルに関するクライアントアプリケーションの画面表示の例の図である。
図11】位置ごとのエコ充電プロファイルのリストを示すクライアントアプリケーションの画面表示の例の図である。
図12】充電位置を選択して充電プロファイルを定義するためのクライアントアプリケーションの画面表示の例の図である。
図13】ユーザの現在位置及び電気自動車の現在位置を示す地図を含むクライアントアプリケーションの画面表示の例を示す図である。
図14】ユーザの現在位置から電気自動車の現在位置まで歩くのに推奨される経路を地図上に示すクライアントアプリケーションの画面表示の例の図である。
図15図14の推奨経路をリストビューで示すクライアントアプリケーションの画面表示の例の図である。
図16】移動プランナ機能のクライアントアプリケーションの画面表示の例の図である。
図17】トリップ計画のために経由地点を追加又は充電スタンドを追加するためのクライアントアプリケーションの画面表示の例を示す図である。
図18】トリップ計画の一部として、ある場所又は住所を入力するためのクライアントアプリケーションの画面表示の例の図である。
図19図18で入力されたデータに基づいて発見された位置のリストを示す図である。
図20】ユーザがスクリーンの対応する位置の表示部をタッチすることにより所望の位置又は経由地点を選択することを可能にする、図19の画面表示に示された位置を示す地図表示の例の図である。
図21】選択された経由地点と共にEVの現在位置及び状態を示すクライアントアプリケーションの画面表示の例の図である。
図22】EVの現在位置の近くの充電スタンドの検索を実行するクライアントアプリケーションの画面表示の例の図である。
図23】例えばスクロールによって表示される図22の画面表示の続きの図である。
図24】要求された位置又は現在位置の近くに発見された充電スタンドのリストを示すクライアントアプリケーションの画面表示の例の図である。
図25図24の表示に示される充電スタンドの位置を示す地図表示の図である。
図26】選択された充電スタンドの詳細(現在の状態を含む)を示すクライアントアプリケーションの画面表示の例の図である。
図27】電気自動車の現在位置及び状態並びにトリップのために選択された経由地点を示すクライアントアプリケーションの画面表示の例の図である。
図28】アンカーポイント又は経由地点として使用される自宅の住所をユーザが入力するように構成されたクライアントアプリケーションの画面表示の例の図である。
図29】車の現在位置及び状態、並びにトリップに対する一連の経由地点を示すクライアントアプリケーションの画面表示の例の図である。
図30】推奨されるトリップを計画することに関するクライアントアプリケーションの画面表示の例の図である。
図31】推奨経路の詳細を示す図30からの続きの図である。
図32】推奨経路を示す地図の画面表示の例の図である。
図33】定義された位置の近くの充電スタンドを検索するクライアントアプリケーションの画面表示の例の図である。
図34図33の表示の続きであり、充電スタンド検索の更なる詳細を示す図である。
図35図33及び34に規定された検索に従って発見された充電スタンドのリストを示す画面表示の例の図である。
図36図35の画面表示に示された充電スタンドの位置を示す地図表示の例の図である。
図37】充電スタンドでの充電時間を予約するオプションで選択された充電スタンドの詳細を示す画面表示の例の図である。
図38】現在の及び統計的に予想される交通条件に基づく移動時間情報と共に、次の通勤及び記憶済みの一連の通勤状況を示すクライアントアプリケーションの画面表示の例の図である。
図39】電気自動車の診断書を示すクライアントアプリケーションの画面表示の例の図である。
図40】トリップの履歴に基づくユーザの運転スタイルに関する情報を表示し、金銭的節約及びエネルギー消費を反映した情報を表示するクライアントアプリケーションの画面表示の例の図である。
図41】電気自動車の所定のグループ又は全車両の集約情報を示す画面表示の例の図である。
図42】ユーザアカウント及び他の操作を管理するクライアントアプリケーションの画面表示の例の図である。
図43】ユーザプロファイルを維持する図42の続きである。
図44】ユーザのプロファイルを維持する図43の続きである。
図45】追加オプションを示すユーザプロファイルに関する画面表示の例の図である。
図46】モバイルアプリケーションアカウントのユーザパスワードを更新する画面表示の例の図である。
図47】選択された充電スタンドに予約をするクライアントアプリケーションの画面表示の例の図である。
図48】充電スタンドの予約の更なる詳細を設定する、先の画面表示の続きの図である。
図49】充電スタンドの予約を確認する画面表示の例の図である。
図50】EV充電スタンドの予約のキャンセルに関する画面表示の例の図である。
図51】移動時間及び代替経路に関する情報を含む、記憶済みの通勤に関するクライアントアプリケーションの画面表示の例の図である。
図52】推奨経路を示す地図表示の例の図である。
図53】交通条件の表示を示す図52の地図の画面表示の例の図である。
図54】電気自動車サービス用サーバへのウェブページインタフェースの例の図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
図1は、電気自動車のドライバを支援するシステムを示す。例えば、このシステムは、自動車のバッテリを充電する適切な時間及び場所を決定するために使用されうる。システム100は、サーバ12を有し、サーバ12はどこにあろうとも1以上のサーバ及び他のリソースを含んでいてもよい。システム100は、インターネット及び/又は電気通信ネットワーク等の1以上のネットワークで通信する適切な手段を有する。システム100は、適切なゲートウェイを介して無線電気通信ネットワークと通信を行う。いくつかの実施形態において、無線電気通信ネットワークは、クライアントデバイス11とのサーバ通信に使用されうる。場合によっては、無線電気通信ネットワークにおける音声チャネル呼出しの間のデータ通信に、帯域内信号方式が使用されうる。いくつかの実施形態において、クライアントデバイス11とのサーバ通信に、広帯域又はWiFi(登録商標)ネットワークが使用されうる。上述のいずれか又は全ては、有線ネットワーク、POTS、ケーブル、又は未だ知られていない他の手段と共に、1以上のEVの充電スタンドに関連する他のサーバ30とのサーバ通信に使用されうる。
【0011】
クライアントデバイス11は、いくつかの実施形態において、個人携帯デバイス(携帯電話、PDA、ノート型パソコン、タブレット型コンピュータ)、自動車の「ヘッドユニット」、デスクトップ型コンピュータ等を含む。サーバ12は、一般に、コンピュータデバイスにより実行されるとサーバ12の動作として本明細書に記載される動作を実行する命令を記憶するメモリデバイスを有する。
【0012】
サーバ12は、電気自動車又は電気自動車に接続されたコンピュータデバイスから、運転パターンを学習するためのデータを収集する。サーバ12は、収集したデータに基づいて運転履歴を生成する。サーバ12は、運転履歴をデータベースに記憶してもよい。データベースは、例えば、複数のエントリ又はレコードとして編成され、各エントリ又はレコードは、対象の自動車の特定の運転トリップを示す。データは、全車両で集約される。トリップレコードは、例えば、電気自動車が移動した距離、トリップの間に電気自動車により消費されたエネルギーの量、トリップが開始及び/又は終了した日付及び時間を示すタイムスタンプを含んでもよい。トリップレコードにおける付加情報は、経路、出発及び停止位置、中間地点、交通データ及び/又はトポロジカルデータを含んでもよい。付加情報は、気象条件又は温度、交通条件及び他の変動する要素を含んでもよい。詳細なレコードは、定期的な速度の示度数を含んでもよい。
【0013】
サーバ12は、データベースのエントリを分析する。一例において、サーバ12は、データベースのエントリに基づくパターン、例えば、水曜日には大体18キロワットが消費され、木曜日には大体15キロワットが消費されることが観察されるというように、数週間にわたる所定の曜日と他の曜日との間の差異を同定してもよい。
【0014】
一例において、パターンが特定されると、分析は、特定されたパターンに基づく期待された使い方を歪めることになる今後のトリップを決定するためにカレンダーアプリケーションとインタフェースを取るサーバ12を含んでもよい。サーバ12は、住所情報のリストをチェックすることができる。しかし、そのリストに人が含まれているが住所情報が含まれていない場合、サーバ12は、連絡手段又は他のデータベースを用いてリストにある人物の住所情報を取得してもよい。
【0015】
一例において、サーバ12は、分析に基づいて、所定の期間における予想エネルギー使用量を決定してもよい。この決定は、温度、気象条件、(普段は利用しない丘陵経路や、高速道路の使用といったような)履歴の走行と異なる場合に予想される走行の特性、交通量、タイヤの圧力、自動車の荷重(乗客人数)、又は他の変数といったようなパラメータを考慮できる。一例において、この決定は、現在の又は予想される所定期間の温度と、過去の対応する期間に基づく平均温度との比較を含んでもよい。非常に寒い日には、エネルギー使用量が特定されたパターンから予想されるよりも高くなりえ、これは、例えば、ドライバが自動車のヒータを通常よりも多く利用することが予想されうるからである。反対に、暑いときに空調が同様の影響を有する。HVACは一般に、バッテリからのエネルギーを必要とする。また、天気予報又は現在の条件もエネルギー使用量の決定のために使用される。例えば、現在地表面に雪が存在したり、又は、電気自動車のタイヤの摩擦係数に影響を及ぼす他の気象条件が存在する場合には、予想されるエネルギー使用量は、特定されたパターンに基づく予想と異なる。
【0016】
サーバ12は、決定に基づいて、電気自動車のドライバへの提案を生成する。生成された提案は、クライアントデバイス11を使用して表示される(一例において、生成された提案は、電気自動車の自動車ヘッドユニットのビジュアル及び/又はオーディオディスプレイに表示される)。
【0017】
生成された提案は、電気自動車のバッテリに現在充電されているエネルギー量が、決定に基づいて、特定の期間、例えばその日の残りの時間における予想エネルギー使用量を上回っているか否かを示してもよい。一例において、生成された提案は、電気自動車のバッテリに現在充電されているエネルギー量がその日の残りの時間における予想エネルギー使用量を上回っている場合、ドライバが「Ready to Go」(「Ready to Go」は、エアビクティ インコーポレイテッドの登録商標)であることを特定する。一実施形態において、決定は、ある一日全体について行われるのではなく、例えば、朝の出勤又はオフィスからの帰宅について行われてもよい。直前の段落に記載された例に対する画面が、図3に示されている。0から50%以下の部分に広がる陰付き箇所は、その日のエネルギー使用量の決定を示す。ダイヤルは、バッテリにおける使用可能なエネルギーを示す。
【0018】
図2は、本開示による、クライアントアプリケーションにログインする画面表示の例である。この例では、スマートフォン型の携帯デバイス用のログイン画面が示されている。適切なアプリケーション、すなわち「アプリ」は、前述のように様々な異なるクライアントデバイスに提供され、同様のアプリケーションが、自動車のヘッドユニット上に配備されてもよい。図3−53には、スマートフォン又はiPhone(登録商標)の表示画面が、例として使用されているが、この例に限られるものではない。フロントガラスの「ヘッドアップ」ディスプレイを含む任意の表示部が使用されうる。
【0019】
再び図1を参照するに、サーバ12は、個人携帯デバイスで動作させるために、個人携帯デバイスにダウンロードされるアプリケーション20を記憶する。一例において、アプリケーション20は、例えば携帯電話等の個人携帯デバイスにダウンロードされる。アプリケーションを動作させる個人携帯デバイスは、自動車の構成要素を遠隔で制御できる。
【0020】
一例において、ダウンロードされたアプリケーションは、図3に示される画面を個人携帯デバイスに表示させる。「Charge Nowボタン」は、(電気自動車が商用電源にプラグを差し込まれている限り)電気自動車に充電を開始させる信号を個人携帯デバイスから送信させる。自動車の他の構成要素は、後述する遠隔制御機能を使用して制御される。
【0021】
図4は、様々な使用可能なユーザサービス及び機能に対応するアイコンを示すクライアントアプリケーションの画面表示の例である。他の機能が追加又は削除されてもよい。例えば、将来開発される新たなアプリケーションがサーバからダウンロードされ、クライアントデバイスにインストールされてもよい。
【0022】
図5は、遠隔制御機能の例を示すクライアントアプリケーションの画面表示の例である。遠隔制御機能は、自動車のドアロック、クラクション、ライト及びモータの起動又は停止に関する操作を含んでいてもよい。遠隔制御は、現在の車内の温度を表示し、暖房又は冷房の操作の遠隔制御を可能にし、ユーザが乗車する前に車内の温度を調整してもよい。
【0023】
図6は、運転時間と称される機能を使用するクライアントアプリケーションの画面表示の例である。この機能により、ユーザは、いつもの又は繰り返される「運転時間」又はトリップを特定できる。例えば、自宅と職場との間の通勤は、運転時間を規定できる。時間、曜日及び位置が、「プログラム」され、記憶されうる。例えば、車が全日稼働中の充電器に差し込まれている場合、例えば1時間だけの充電しか必要としない場合に、充電コスト(価格)の変動を活用することを試みてもよい。図7は、曜日ごとの運転時間のリストの例を示す。図7は、出発時間における好ましい車内の温度も表示する。遠隔制御機能は、この情報を使用して、出発予定又は「運転時間」の前に、必要に応じて、車内の暖房を予め起動させることができる。画面の下部のボタンにより、新たな運転時間を追加できる。このボタンは、図8に示すような画面表示を起動するために使用される。
【0024】
図8は、新たな運転時間を追加するためのクライアントアプリケーションの画面表示の例である。その日の時間が特定され、曜日が選択される。座席を予め暖めることと同様に、随意車内の事前調整を選択できる。図9は、図8の画面表示の続きであり、スクロールにより表示される。画面表示には、対象の運転時間の曜日を選択するチェックボックスが表示される。図38に関しては、後述する通勤の説明を参照されたい。
【0025】
図10は、「エコ充電プロファイル」、すなわち電気自動車に充電する電気料金の変動を活用するように設計された機能に関する、クライアントアプリケーションの画面表示の例である。各プロファイルは、充電が可能な特定の位置に関連付けられている。図11は、位置ごとのエコ充電プロファイルのリストを示すクライアントアプリケーションの画面表示の例である。下部のボタンにより、新たな位置を追加できる。図12は、充電位置を選択して充電プロファイルを定義し、選択した位置に名前を割り当てるためのクライアントアプリケーションの画面表示の例である。
【0026】
図13は、ユーザの現在位置及び電気自動車の現在位置を示す地図を含むクライアントアプリケーションの画面表示の例を示す。画面表示の下部のボタンは、自動車まで徒歩で向かう方向を要求するために使用される。図14は、ユーザの現在位置から電気自動車の現在位置まで歩くのに推奨される経路を示す地図表示である。自動車の現在位置は、様々な方法で取得され、例えば、(サーバ又は携帯クライアント機器から)自動車に問い合わせを行うか、又は最後のトリップ履歴データベースの記録又は一時データバッファから停止位置にアクセスすることにより取得される。さらに、停止位置は、(GPS付きの)携帯デバイスを介したユーザの手入力により、又は自動車の鍵が外れているときには自動的に記録することもできる。表示の上部のボタンにより、推奨経路のリストビューに切り替えることができる。図15は、図14の推奨徒歩経路をリストビューで示す。
【0027】
〔EV用の移動の経路作成〕
図16は、移動プランナ機能のクライアントアプリケーションの画面表示の例である。移動プランナは、現在位置に基づき、自動車の充電量を考慮して、経路を算出するのに使用できる。必要に応じて、経路は、途中で充電スタンドに立ち寄るたねに変更できる。図17は、トリップを計画するために経由地点を追加又は充電スタンドを追加するためのクライアントアプリケーションの画面表示の例を示す。この表示は、車の現在位置、充電量及び推定された範囲の指示を含む。トリップの計画には、次の表示画面のインタラクションを伴う。図18は、トリップ計画の一部としての、ある場所又は住所を入力するためのクライアントアプリケーションの画面表示の例である。図19は、図18で入力されたデータに基づいて発見された位置のリストである。図19において、現在位置及び充電量に基づいて、自動車が各位置に到達できるかを示すために、リスト化された位置は、望ましくは、色分けされ又はいくつかの他の表示が提供される。例えば、緑色は、自動車が対応する位置に到達できることを示すために使用される。黄色は、自動車が対応する位置に到達できる可能性が高いが、確実ではないことを示すために使用される。赤は、対応する位置が到達圏外であることを示す。地図ビューに切り換えるために、ボタンが設けられる。
【0028】
図20は、ユーザがスクリーンの対応する位置の表示部をタッチすることにより所望の位置又は経由地点を選択することを可能にする、図19の画面表示に示された位置を示す地図表示である。望ましくは、位置は、図19につき説明したように、地図上に色分けされる。ここで図21を参照すると、ユーザが(リスト又は地図ビューから)ある位置を選択すると、選択された経由地点がリスト表示され、再び色分けされ、経由地点への距離を指示する。この処理が繰り返され、経路に加える追加の経由地点が特定及び選択される。準備ができると、ユーザは、下部の「Calculate Route」ボタンを押して、推奨経路を取得できる。
【0029】
〔充電スタンド〕
ここで図22を参照すると、この画面表示において、充電スタンドの検索が実行できる。ユーザは、EVの現在位置の近くを検索してもよく、又は、他の位置、所在地住所若しくは特定の充電スタンド名を入力できる。図23は、例えばスクロールによって表示される図22の画面表示の続きである。充電スタンド検索機能は、望ましい実施形態において、充電スタンドのブランド、充電器の能力(充電器の種類)、及び、ネットワークステーションのみ、フリーステーションのみ、パブリックステーションのみ等の他の基準を含む。いくつかの実施形態において、検索は、図1のサーバ12とのインタラクションによって、1以上の充電スタンドネットワーク(図1の30)と通信を行うことにより可能である。いくつかの例において、サーバ12は、複数のブランド又は充電スタンドのネットワークにわたる集約機能を提供する。サーバ12は、お気に入りを選択し、最良価格を発見し、又は、上述のものを含むがこれらに限られない他の基準を適用してもよい。
【0030】
図24は、検索により特定された充電スタンドのリストを示すクライアントアプリケーションの画面表示の例である。図25は、図24の表示に示される充電スタンドの位置している地図表示の例である。対応する距離は、充電スタンドごとにリストとして表示される。ブランド名、及び/又は他の表示、例えば、現在の価格又は特別な販売促進が含まれていてもよい。上述のように、色分けされてもよい。リストビュー又は地図ビューから、ユーザは、立ち寄る充電スタンドを選択してもよい。すると、選択された充電スタンドの詳細が、図26の例に示すように表示される。詳細は、充電量、現在の状態(充電スタンドの使用可能性)、位置、時間、電話及びアクセスの詳細、位置の写真、ユーザの評価及びコメントを含んでいてもよい。
【0031】
図27は、経由地点の追加と同様に、トリップ計画に追加された選択された充電スタンドを示す。一実施形態において、ユーザは、経由地点を表示画面上で上下にスライドさせて(指によるスライド動作)、トリップを並べ替えることができ、経路が再計算される。図28は、アンカーポイント又は経由地点として使用される自宅の住所をユーザが入力するように構成されたクライアントアプリケーションの画面表示の例である。図29は、トリップ計画の経由地点としてのユーザの居住地を追加していることを示す。ユーザの自宅は、充電能力を有していてもよい。この場合、ユーザの自宅は、図10につき上述した説明のように、エコ充電プロファイルにリストとして表示される。
【0032】
図30は、推奨されるトリップを計画することに関するクライアントアプリケーションの画面表示の例である。この表示は、「Calculate Route」コマンドに基づく。この表示は、地図ビュー(図32)に切り替えるオプションを提供する。この表示は、現在の充電量に基づいてリストに表示された目的地に到着する自動車の能力を示してもよい。この表示は、経路の編集及び/又は経路を自動車に送信することを可能にするボタンで、経路の詳細を表示してもよい。図31は、推奨経路の詳細を示す図30からの続きである。図32は、リストビューに切り替えるボタンを有する、推奨経路を示す地図画面表示の例である。先に述べたように、望ましくは、位置又は経由地点の地図ビュー及び/又はリストビューには、色分けが含まれる。
【0033】
ここで図33を参照すると、移動計画とは無関係に充電スタンドを見つける検索インタフェースが示されている。充電スタンド検索機能は、図22−23に関する上述の記載により説明されている。図34は、図33の表示の続きであり、充電スタンド検索の更なる詳細を示す。図35は、図33及び34に規定された検索に従って発見された充電スタンドのリストを示す画面表示の例である。図36は、地図ビューにおける充電スタンド検索結果の表示である。
【0034】
〔充電スタンドの予約〕
図37は、上述のように、充電スタンドでの充電時間を予約するオプションで、選択された充電スタンドの詳細を示す画面表示の例である。図47は、図37において特定された、選択された充電スタンドに予約をするクライアントアプリケーションの画面表示の例である。予約のために、ユーザは、ユーザ名及びパスワードを使用して、予め設定されたアカウントにログインしてもよい。充電の予約のために、充電開始時間及び充電期間と共に、日付が選択される。図48は、先の画面表示の続きである。クライアントアプリケーションは、充電セッションの価格を示してもよい。クライアントアプリケーションは、この情報を、充電ネットワークから、又は中央サーバを介して取得してもよい。クライアントアプリケーションは、リマインダを提供してもよい。現在の望ましい実施形態において、中央サーバは、例えばAPIを使用して、充電スタンドネットワークとのインタラクションにより、充電予約機能を実行する。予約を行うために、アプリケーションの画面表示上の「Reserve」ボタンが使用されうる。図49は、充電スタンドの予約を確認する画面表示の例を示し、予約の詳細を示す。図50は、EV充電スタンドの予約をキャンセルするための画面表示の例である。
【0035】
〔EV用の通勤支援〕
図38は、交通条件に基づく各通勤における移動時間と共に、次の通勤及び記憶済みの一連の通勤状況を示す、クライアントアプリケーションの画面表示の例である。次の通勤経路において、交通混雑又は交通渋滞がある場合、システムは、代替経路又は代替出発時間を推奨してもよい。交通及び経路情報は、サーバを介して提供されうる。
【0036】
図51は、移動時間及び代替経路に関する情報を含む、記憶済みの通勤に関するクライアントアプリケーションの画面表示の例である。代替経路は、システムにより作成されるものであり、時間節約オプションと共にドライバに提示されるものである。かかる代替経路は、エネルギー需要により評価され、EVが充分なバッテリ残量を有する場合に限り提示される。
【0037】
図52は、図51のボタンに応答して代替経路を示す地図表示の例であり、交通状態を示すボタンを有する。図53は、例えば、色を使用した交通条件の表示を含む、図52の地図の画面表示の例である。
【0038】
図39は、電気自動車の診断書を示すクライアントアプリケーションの画面表示の例である。図40は、対象の自動車について、望ましくはトリップの履歴に基づくユーザの運転スタイルに関する情報を表示し、金銭的節約及びエネルギー消費を反映した情報を表示するクライアントアプリケーションの画面表示の例である。この種類の診断書は、上述の履歴データベースを使用して、サーバにより生成されうる。
【0039】
図41は、電気自動車の所定のグループ又は全車両の集約情報を示す画面表示の例である。図42は、ユーザアカウント及び他の操作を管理するクライアントアプリケーションの画面表示の例である。
【0040】
図43−45は、ユーザプロファイルの維持を可能にすることを示す例である。図46は、モバイルアプリケーションアカウントのユーザパスワードを更新する画面表示の例である。
【0041】
図54は、電気自動車サービスのウェブページインタフェースの例である。図54に示される様々な機能は、スマートフォンのユーザインタフェースに関して、上述の通り説明されている。
【0042】
この分野における通常の知識を有する者にとって、本発明の基本的な原理から逸脱することなく、上述の実施形態の詳細に対して多くの変更を行いうることは明らかであろう。従って、本発明の範囲は、特許請求の範囲によって決定されるべきである。


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