(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
特定の第1の無線通信ネットワークに接続する端末装置との間で前記第1の無線通信ネットワークを介して確立された通信セッションにおいて第1のプッシュ通知を送信する第1のプッシュ通知送信部と、
特定の第2の無線通信ネットワークを介して、前記第2の無線通信ネットワークにおける加入者識別情報に基づいた宛先アドレスを使用して第2のプッシュ通知を送信する第2のプッシュ通知送信部と、を備え、
同一のプッシュ通知先の端末装置に対して同一のメッセージを、前記第1のプッシュ通知送信部による第1のプッシュ通知と前記第2のプッシュ通知送信部による第2のプッシュ通知とでそれぞれに送信する、情報配信装置であり、
前記第1のプッシュ通知送信部が確立し維持する通信セッションとセッション確立相手の端末装置とを関連付けるセッション管理情報を記憶するセッション管理情報記憶部と、
前記セッション管理情報によりプッシュ通知先の端末装置に関連付けられた通信セッションを、前記第1のプッシュ通知送信部へ指定するプッシュ通知制御部と、を備え、
前記プッシュ通知制御部は、プッシュ通知先の端末装置の加入者識別情報を前記第2のプッシュ通知送信部へ指定し、
前記第1のプッシュ通知送信部は、端末装置と前記第1の無線通信ネットワークとの間の接続が確立された場合にのみ第1のプッシュ通知を受信する通信セッションを確立するプッシュ通知受信部を備えた該端末装置の前記プッシュ通知受信部との間で該通信セッションを確立し、前記プッシュ通知受信部との間で確立された該通信セッションにおいて第1のプッシュ通知を送信する、
情報配信装置。
情報配信装置が、特定の第1の無線通信ネットワークに接続する端末装置との間で前記第1の無線通信ネットワークを介して確立された通信セッションにおいて第1のプッシュ通知を送信する第1のプッシュ通知送信ステップと、
前記情報配信装置が、特定の第2の無線通信ネットワークを介して、前記第2の無線通信ネットワークにおける加入者識別情報に基づいた宛先アドレスを使用して第2のプッシュ通知を送信する第2のプッシュ通知送信ステップと、
前記情報配信装置が、同一のプッシュ通知先の端末装置に対して同一のメッセージを、前記第1のプッシュ通知送信ステップによる第1のプッシュ通知と前記第2のプッシュ通知送信ステップによる第2のプッシュ通知とでそれぞれに送信するステップと、
前記情報配信装置が、前記第1のプッシュ通知送信ステップが確立し維持する通信セッションとセッション確立相手の端末装置とを関連付けるセッション管理情報を記憶するセッション管理情報記憶ステップと、
前記情報配信装置が、前記セッション管理情報によりプッシュ通知先の端末装置に関連付けられた通信セッションを、前記第1のプッシュ通知送信ステップへ指定するプッシュ通知制御ステップと、を含むプッシュ通知送信方法であり、
前記プッシュ通知制御ステップは、プッシュ通知先の端末装置の加入者識別情報を前記第2のプッシュ通知送信ステップへ指定し、
前記第1のプッシュ通知送信ステップは、端末装置と前記第1の無線通信ネットワークとの間の接続が確立された場合にのみ第1のプッシュ通知を受信する通信セッションを確立するプッシュ通知受信部を備えた該端末装置の前記プッシュ通知受信部との間で該通信セッションを確立し、前記プッシュ通知受信部との間で確立された該通信セッションにおいて第1のプッシュ通知を送信する、
プッシュ通知送信方法。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、図面を参照し、本発明の実施形態について説明する。
【0013】
[第1実施形態]
図1は、本発明の第1実施形態に係るプッシュ型情報配信システムを示す構成図である。
図1において、情報配信装置20は端末装置10に対してプッシュ通知を送信する。端末装置10は情報配信装置20からプッシュ通知を受信する。情報配信装置20から端末装置10までのプッシュ通知の通信経路として、無線LAN31を介して端末装置10に到達する第1通信経路と、セルラネットワーク(セルラNW)33を介して端末装置10に到達する第2通信経路と、がある。第1通信経路は、情報配信装置20と無線LAN31との間にインターネット32を介する。
【0014】
無線LAN31は、特定の第1の無線通信ネットワークの例である。無線LAN31として、例えば、IEEE802.11シリーズ規格に準拠するWi−Fiと呼ばれる無線LANが挙げられる。セルラNW33は、特定の第2の無線通信ネットワークの例である。セルラNW33として、例えば、3GPP(3rd Generation Partnership Project)の標準規格であるLTE(Long Term Evolution)と呼ばれる無線通信方式の無線通信システムが挙げられる。
【0015】
情報配信装置20の第1プッシュ通知送信部21は、第1通信経路によりプッシュ通知を送信する。第1プッシュ通知送信部21が送信するプッシュ通知のことを第1プッシュ通知と称する。情報配信装置20の第2プッシュ通知送信部22は、第2通信経路によりプッシュ通知を送信する。第2プッシュ通知送信部22が送信するプッシュ通知のことを第2プッシュ通知と称する。
【0016】
(端末装置)
端末装置10について説明する。
図1において、端末装置10は、無線LANアクセス部11と、セルラNWアクセス部12と、プッシュ通知受信部13と、受信履歴記憶部14と、アプリケーション15とを備える。
【0017】
無線LANアクセス部11は、無線LAN31との間で接続を確立して当該無線LAN31との間で無線信号を送受信する。無線LANアクセス部11は、無線LAN31の所定の手順で無線LAN31のアクセスポイント装置との間で接続を確立する。無線LANアクセス部11は、接続を確立したアクセスポイント装置との間で無線信号を送受信する。
【0018】
セルラNWアクセス部12は、セルラNW33との間で接続を確立して当該セルラNW33との間で無線信号を送受信する。セルラNWアクセス部12は、セルラNW33の所定の手順でセルラNW33の基地局装置との間で接続を確立する。セルラNWアクセス部12は、接続を確立した基地局装置との間で無線信号を送受信する。
【0019】
プッシュ通知受信部13は、無線LANアクセス部11と無線LAN31との間の接続が確立された場合にのみ、無線LANアクセス部11を介して、第1プッシュ通知を受信する通信セッションを情報配信装置20の第1プッシュ通知送信部21との間で確立する。プッシュ通知受信部13は、無線LANアクセス部11と無線LAN31との間の接続の確立あり又は確立なしを、例えば端末装置10のOS(Operating System:オペレーティングシステム)を介して認識する。プッシュ通知受信部13は、情報配信装置20の第1プッシュ通知送信部21との間で確立した通信セッションにより、第1プッシュ通知送信部21から第1プッシュ通知を受信する。
【0020】
プッシュ通知受信部13は、無線LANアクセス部11と無線LAN31との間の接続が継続する間は第1プッシュ通知を受信する通信セッションのキープアライブを実行する。
【0021】
プッシュ通知受信部13は、セルラNWアクセス部12を介して、情報配信装置20の第2プッシュ通知送信部22から送信される第2プッシュ通知を受信する。
【0022】
第2プッシュ通知は、セルラNW33における端末装置10の加入者識別情報(以下、セルラNW加入者IDと称する)に基づいた宛先アドレスを使用して情報配信装置20の第2プッシュ通知送信部22から送信される。端末装置10のセルラNW加入者IDに基づいた宛先アドレスとして、セルラNW33から当該端末装置10に割り当てられたIP(Internet Protocol)アドレスが使用される。セルラNW33は、IPパケットの転送機能を有し、宛先IPアドレスに基づいたIPパケット転送を行う。セルラNW33から端末装置10に割り当てられたIPアドレスが宛先アドレスである第2プッシュ通知のIPパケットは、セルラNW33により、情報配信装置20から当該端末装置10へ転送される。
【0023】
なお、セルラNW加入者IDとして、例えば、セルラNW33の電話番号(以下、単に電話番号と称する)、セルラNW33のユーザ識別情報、端末装置10に装着されたSIM(Subscriber Identity Module)カードの固有情報などが利用可能である。
【0024】
受信履歴記憶部14は、プッシュ通知受信部13が受信した第1プッシュ通知に含まれるメッセージ識別情報(メッセージID)と第2のプッシュ通知に含まれるメッセージIDとの履歴を記憶する。
図2は、本発明の第1実施形態に係る受信履歴記憶部14の構成例を示す図である。
図2の例では、受信履歴記憶部14は、プッシュ通知受信部13が受信した第1プッシュ通知と第2プッシュ通知との各々について、受信時刻を示す情報とメッセージIDと受信ネットワーク(受信NW)を示す情報とを関連付けて記憶する。
図2中、第1プッシュ通知の受信NWは無線LANであり、第2プッシュ通知の受信NWはセルラNWである。なお、
図2中の各項目に記載される内容は説明の便宜上のものである。
【0025】
アプリケーション15は、端末装置10にインストールされるアプリケーションのうち、プッシュ通知受信部13が受信した第1プッシュ通知及び第2プッシュ通知をプッシュ通知受信部13から受信するアプリケーションである。アプリケーション15は、プッシュ通知受信部13が受信した第1プッシュ通知及び第2プッシュ通知を、例えば端末装置10のOSを介して受信する。
【0026】
プッシュ通知受信部13又はアプリケーション15は、第1プッシュ通知及び第2プッシュ通知の各々に含まれるメッセージIDに基づいて、重複した第1プッシュ通知又は第2プッシュ通知を破棄する。重複プッシュ通知破棄方法として、例えば、受信履歴記憶部14に記憶される履歴に含まれるメッセージIDと同一のメッセージIDを有する第1プッシュ通知又は第2プッシュ通知を受信した場合に、重複した第1プッシュ通知又は第2プッシュ通知を破棄する。
【0027】
プッシュ通知受信部13は、プッシュ通知受信ポートのオープンとクローズとを制御する。プッシュ通知受信ポートは、第1プッシュ通知を受信するポートであってもよく、又は、第2プッシュ通知を受信するポートであってもよい。プッシュ通知受信部13は、プッシュ通知受信ポートをオープンするポートオープン条件を有する。プッシュ通知受信部13は、ポートオープン条件を満足する場合にプッシュ通知受信ポートをオープンする。プッシュ通知受信部13は、ポートオープン条件を不満足する場合にプッシュ通知受信ポートをクローズする。プッシュ通知受信ポートとして、TCP(Transmission Control Protocol)ポートが使用される。以下にポートオープン条件の例1、2、3を挙げる。
【0028】
(ポートオープン条件の例1)
ポートオープン条件の例1は、アプリケーション15のインストールあり又は起動ありである。アプリケーション15のインストールの有無は、端末装置10のOSを介してプッシュ通知受信部13に通知される。プッシュ通知受信部13は、該通知がアプリケーション15のインストールありの場合にポートオープン条件を満足すると判断し、該通知がアプリケーション15のインストールなしの場合にポートオープン条件を不満足すると判断する。
【0029】
又は、アプリケーション15の起動の有無は、端末装置10のOSを介してプッシュ通知受信部13に通知される。プッシュ通知受信部13は、該通知がアプリケーション15の起動ありの場合にポートオープン条件を満足すると判断し、該通知がアプリケーション15の起動なしの場合にポートオープン条件を不満足すると判断する。
【0030】
アプリケーション15がインストールされていなかったり起動されていなかったりする状態では、プッシュ通知受信部13から第1プッシュ通知及び第2プッシュ通知を受信するアプリケーション15がないので、プッシュ通知受信部13がプッシュ通知受信ポートをクローズすることにより第1プッシュ通知又は第2プッシュ通知を受信できなくしても問題ない。これにより、プッシュ通知受信ポートの無用のオープンを避け、セキュリティの向上を図ることができる。
【0031】
なお、端末装置10にインストールされるアプリケーションがアプリケーション15であるか否かの情報は、例えば、各アプリケーションの属性情報に含めておくことが挙げられる。又は、端末装置10が、予め、アプリケーション15のリストを保持してもよい。
【0032】
(ポートオープン条件の例2)
ポートオープン条件の例2は、プッシュ通知の受信のユーザ許諾ありである。端末装置10のユーザ設定機能として、プッシュ通知の受信のユーザ許諾の設定機能を設ける。プッシュ通知受信部13は、端末装置10のユーザ設定機能により設定されたユーザ設定データのうち、プッシュ通知の受信のユーザ許諾のユーザ設定データの設定内容がユーザ許諾ありであるか又はユーザ許諾なしであるかを確認する。プッシュ通知受信部13は、該確認の結果、ユーザ許諾ありである場合にはポートオープン条件を満足すると判断する。一方、プッシュ通知受信部13は、該確認の結果、ユーザ許諾なしである場合にはポートオープン条件を不満足すると判断する。
【0033】
プッシュ通知の受信のユーザ許諾なしの状態では、プッシュ通知受信部13による第1プッシュ通知及び第2プッシュ通知の受信自体が禁止される。このため、プッシュ通知の受信のユーザ許諾なしの状態では、プッシュ通知受信部13は、プッシュ通知受信ポートをクローズする。これにより、プッシュ通知受信ポートの無用のオープンを避け、セキュリティの向上を図ることができる。
【0034】
(ポートオープン条件の例3)
ポートオープン条件の例3は、プッシュ通知サービスの加入者のサービス加入者識別情報(サービス加入者ID)の設定ありである。端末装置10のユーザ設定機能として、サービス加入者IDの設定機能を設ける。プッシュ通知受信部13は、端末装置10のユーザ設定機能により設定されたユーザ設定データのうち、サービス加入者IDのユーザ設定データが設定されているか又は設定されていないかを確認する。プッシュ通知受信部13は、該確認の結果、サービス加入者IDのユーザ設定データが設定されている場合にはポートオープン条件を満足すると判断する。一方、プッシュ通知受信部13は、該確認の結果、サービス加入者IDのユーザ設定データが設定されていない場合にはポートオープン条件を不満足すると判断する。
【0035】
端末装置10にユーザ設定されたサービス加入者IDは、例えばプッシュ通知サービスにおけるユーザ認証に使用される。この場合、プッシュ通知サービスにおけるユーザ認証の成功は、第1プッシュ通知及び第2プッシュ通知の送信の実行条件となる。このため、サービス加入者IDの設定なしの状態では、プッシュ通知受信部13は、プッシュ通知受信ポートをクローズすることにより第1プッシュ通知又は第2プッシュ通知を受信できなくしても問題ない。これにより、プッシュ通知受信ポートの無用のオープンを避け、セキュリティの向上を図ることができる。
【0036】
プッシュ通知受信部13は、上述したポートオープン条件の例1、2、3のうち、いずれか一つを単独で使用してもよく、又は、いずれか複数を組み合わせて使用してもよい。
【0037】
図3は、本発明の第1実施形態に係る端末装置10のハードウェア構成例を示す図である。
図3において、端末装置10は、CPU_51(演算処理部)と、プログラム記憶部52と、データ記憶部53と、無線LAN通信モジュール54と、セルラNW通信モジュール55と、操作部56と、表示部57とを備える。これら各部はデータを交換できるように構成される。
【0038】
CPU_51は端末装置10の制御を行う。この制御機能は、CPU_51がコンピュータプログラムを実行することにより実現される。プログラム記憶部52は、CPU_51によって実行されるコンピュータプログラムを記憶する。プログラム記憶部52は、プッシュ通知受信プログラム61と、アプリケーションプログラム62とを記憶する。
図1に示される端末装置10のプッシュ通知受信部13の機能は、
図3に示されるCPU_51がプログラム記憶部52に記憶されるプッシュ通知受信プログラム61を実行することにより実現される。
図1に示される端末装置10のアプリケーション15の機能は、
図3に示されるCPU_51がプログラム記憶部52に記憶されるアプリケーションプログラム62を実行することにより実現される。
【0039】
データ記憶部53はデータを記憶する。
図1に示される端末装置10の受信履歴記憶部14は、
図3に示されるデータ記憶部53内に設けられる。
【0040】
無線LAN通信モジュール54は、
図1に示される端末装置10の無線LANアクセス部11の機能を実現する通信モジュールである。セルラNW通信モジュール55は、
図1に示される端末装置10のセルラNWアクセス部12の機能を実現する通信モジュールである。セルラNW通信モジュール55にはSIMカード(図示せず)が接続される。
【0041】
操作部56は、キーボード、テンキー、マウス等の入力デバイスから構成され、ユーザの操作に応じたデータ入力を行う。表示部57は、液晶表示装置等の表示デバイスから構成され、データ表示を行う。また、データ入力とデータ表示の両方が可能なタッチパネルを備えてもよい。
【0042】
端末装置10として、汎用のコンピュータ装置を使用してもよく、又は、専用のハードウェア装置として構成してもよい。また、端末装置10として、スマートフォン等の携帯通信端末装置、タブレット型のコンピュータ装置、据置き型のパーソナルコンピュータ装置などを使用してもよい。
【0043】
(情報配信装置)
情報配信装置20について説明する。
図1において、情報配信装置20は、第1プッシュ通知送信部21と、第2プッシュ通知送信部22と、セッション管理情報記憶部23と、プッシュ通知制御部24とを備える。
【0044】
第1プッシュ通知送信部21は、端末装置10のプッシュ通知受信部13との間で通信セッションを確立し、プッシュ通知受信部13との間で確立された通信セッションにおいて第1プッシュ通知を送信する。第1プッシュ通知送信部21は、プッシュ通知受信部13との間で確立された通信セッションのキープアライブに応じて当該通信セッションを維持する。
【0045】
セッション管理情報記憶部23は、第1プッシュ通知送信部21が確立し維持する通信セッションとセッション確立相手の端末装置10とを関連付けるセッション管理情報を記憶する。
図4は、本発明の第1実施形態に係るセッション管理情報記憶部23の構成例を示す図である。
図4の例では、セッション管理情報記憶部23は、第1プッシュ通知送信部21が確立し維持する通信セッション毎に、通信セッションの識別情報(セッションID)と、セッション確立相手の端末装置10の電話番号とを関連付けて記憶する。なお、
図4中の各項目に記載される内容は説明の便宜上のものである。
【0046】
プッシュ通知制御部24は、セッション管理情報記憶部23によりプッシュ通知先の端末装置10に関連付けられた通信セッションを、第1プッシュ通知送信部21へ指定する。第1プッシュ通知送信部21は、プッシュ通知制御部24から指定された通信セッションにより、第1プッシュ通知を送信する。プッシュ通知制御部24は、プッシュ通知先の端末装置10の電話番号が指定されると、該指定された電話番号に関連付けられたセッションIDをセッション管理情報記憶部23から取得する。プッシュ通知制御部24は、該取得したセッションIDを第1プッシュ通知送信部21へ通知する。第1プッシュ通知送信部21は、プッシュ通知制御部24から通知されたセッションIDの通信セッションにより、第1プッシュ通知を送信する。
【0047】
第2プッシュ通知送信部22は、セルラNW33を介して、セルラNW加入者IDに基づいた宛先アドレスを使用して第2のプッシュ通知を送信する。プッシュ通知制御部24は、プッシュ通知先の端末装置10のセルラNW加入者IDを第2プッシュ通知送信部22へ指定する。第2プッシュ通知送信部22は、プッシュ通知制御部24から指定されたセルラNW加入者IDに基づいた宛先アドレスを使用して第2のプッシュ通知を送信する。
【0048】
第2プッシュ通知送信部22は、セルラNWIPアドレス管理データベース41に通信回線を介してアクセスし、プッシュ通知制御部24から指定されたセルラNW加入者IDに基づいた宛先アドレスをセルラNWIPアドレス管理データベース41から取得する。
図5は、本発明の第1実施形態に係るセルラNWIPアドレス管理データベース41の構成例を示す図である。
図5の例では、セルラNWIPアドレス管理データベース41は、端末装置10の電話番号と、IPアドレスとを関連付けて記憶する。セルラNWIPアドレス管理データベース41において、端末装置10の電話番号に関連付けられたIPアドレスは、セルラNW33から当該端末装置10に割り当てられたIPアドレスである。セルラNWIPアドレス管理データベース41は、セルラNW33から各端末装置10に割り当てられたIPアドレスを取得して格納する。なお、
図5中の各項目に記載される内容は説明の便宜上のものである。
【0049】
プッシュ通知制御部24は、プッシュ通知先の端末装置10のセルラNW加入者IDとして当該端末装置10の電話番号を第2プッシュ通知送信部22へ指定する。第2プッシュ通知送信部22は、プッシュ通知制御部24から指定された電話番号に関連付けられたIPアドレスを、セルラNWIPアドレス管理データベース41から取得する。第2プッシュ通知送信部22は、セルラNWIPアドレス管理データベース41から取得したIPアドレスが宛先アドレスである第2プッシュ通知のIPパケットを、セルラNW33へ送信する。第2プッシュ通知送信部22からセルラNW33に送信された第2プッシュ通知のIPパケットは、セルラNW33により、宛先アドレスであるIPアドレスがセルラNW33から割り当てられた端末装置10へ転送される。
【0050】
図6は、本発明の第1実施形態に係る情報配信装置20のハードウェア構成例を示す図である。
図6において、情報配信装置20は、CPU_71と、プログラム記憶部72と、データ記憶部73と、通信部74とを備える。これら各部はデータを交換できるように構成される。
【0051】
CPU_71は情報配信装置20の制御を行う。この制御機能は、CPU_71がコンピュータプログラムを実行することにより実現される。プログラム記憶部72は、CPU_71によって実行されるコンピュータプログラムを記憶する。プログラム記憶部72は、プッシュ通知送信プログラム81を記憶する。
図1に示される情報配信装置20の第1プッシュ通知送信部21と第2プッシュ通知送信部22とプッシュ通知制御部24との各々の機能は、
図6に示されるCPU_71がプログラム記憶部72に記憶されるプッシュ通知送信プログラム81を実行することにより実現される。
【0052】
データ記憶部73はデータを記憶する。
図1に示される情報配信装置20のセッション管理情報記憶部23は、
図6に示されるデータ記憶部73内に設けられる。通信部74は他の装置との通信を行う。
【0053】
情報配信装置20として、汎用のコンピュータ装置を使用してもよく、又は、専用のハードウェア装置として構成してもよい。
【0054】
(プッシュ通知管理サーバ)
プッシュ通知管理サーバ42は、プッシュ通知の管理を行う。プッシュ通知管理サーバ42は、通信回線を介して、情報配信装置20と接続される。プッシュ通知管理サーバ42は、インターネット32又はセルラNW33を介して、端末装置10からアクセスされる。プッシュ通知管理サーバ42は、プッシュ通知管理情報を有する。
図7は、本発明の第1実施形態に係るプッシュ通知管理サーバ42のプッシュ通知管理情報の構成例を示す図である。
図7の例では、プッシュ通知管理情報には、プッシュ通知サービスの加入者毎に、サービス加入者識別情報(サービス加入者ID)と、アプリケーション識別情報(アプリケーションID)と、許諾状態を示す情報と、端末装置10の電話番号と、端末装置10のデバイスキーと、などが関連付けて格納される。サービス加入者IDとして、例えば、セルラNW33のユーザ識別情報を利用してもよい。アプリケーションIDは、アプリケーション15の識別情報である。許諾状態は、プッシュ通知の受信の許諾のあり又はなしを示す。許諾状態は、さらにアプリケーションID毎に管理されてもよい。デバイスキーは、端末装置10のハードウェアを一意に識別する端末固有情報である。なお、
図7中の各項目に記載される内容は説明の便宜上のものである。
【0055】
次に、
図8を参照して本実施形態に係るプッシュ型情報配信システムの動作を説明する。
図8は、本発明の第1実施形態に係るプッシュ型情報配信方法を示すシーケンスチャートである。
【0056】
(ステップS1)端末装置10が、プッシュ通知管理サーバ42に対して、プロビジョニング(provisioning)を実行する。端末装置10は、例えばサービス加入者IDのユーザ設定やセルラNW33のユーザ識別情報のユーザ設定などを契機にして、プッシュ通知管理サーバ42に対するプロビジョニングを実行する。プッシュ通知管理サーバ42に対するプロビジョニングでは、登録情報として、サービス加入者ID、端末装置10の電話番号、端末装置10のデバイスキーなどが、端末装置10からプッシュ通知管理サーバ42へ送信される。プッシュ通知管理サーバ42は、端末装置10から受信した登録情報を、
図7に示されるように、プッシュ通知管理情報に格納する。
【0057】
なお、複数の端末装置10から同一のサービス加入者IDでプッシュ通知管理サーバ42に対してプロビジョニングが実行された場合、プッシュ通知管理サーバ42は、当該一のサービス加入者IDでプロビジョニングを実行した全ての端末装置10の登録情報を、当該一のサービス加入者IDに関連付けてプッシュ通知管理情報に格納する。また、プッシュ通知管理サーバ42は、端末装置10によるデプロビジョニングにより、当該端末装置10によるプロビジョニングでプッシュ通知管理情報に格納した登録情報を該プッシュ通知管理情報から削除する。
【0058】
(ステップS2)端末装置10が、プッシュ通知管理サーバ42に対して、許諾通知を実行する。許諾通知は、許諾あり又は許諾なしをプッシュ通知管理サーバ42に通知する。プッシュ通知管理サーバ42は、端末装置10からの許諾通知に従って、
図7に示されるように、許諾状態として許諾あり又は許諾なしをプッシュ通知管理情報に格納する。
【0059】
なお、許諾通知は、端末装置10にインストールされたアプリケーション15毎に実行されてもよい。アプリケーション15毎に許諾通知が実行される場合、プッシュ通知管理情報において、許諾状態は、さらにアプリケーションID毎に管理される。
【0060】
(ステップS3)端末装置10の無線LANアクセス部11が、無線LAN31との間で接続を確立する。
【0061】
(ステップS4)端末装置10のプッシュ通知受信部13は、無線LANアクセス部11と無線LAN31との間の接続が確立されたことを認識すると、情報配信装置20の第1プッシュ通知送信部21との間で通信セッションを確立する。情報配信装置20の第1プッシュ通知送信部21は、端末装置10との間で通信セッションを確立すると、セッション管理情報記憶部23に対して、
図4に示されるように、確立した通信セッションのセッションIDと、セッション確立相手の端末装置10の電話番号とを関連付けて記憶させる。
【0062】
(ステップS5)プッシュ通知管理サーバ42が、情報配信装置20に対して、プッシュ通知依頼を実行する。プッシュ通知依頼では、プッシュ通知依頼情報として、プッシュ通知先の端末装置10の電話番号、プッシュ通知で通知するメッセージ、メッセージID、プッシュ通知方法を指定するプッシュ通知方法指定情報、配信先のアプリケーション15のアプリケーションIDなどが、プッシュ通知管理サーバ42から情報配信装置20へ送信される。プッシュ通知方法指定情報は、プッシュ通知方法として、第1プッシュ通知のみ、第2プッシュ通知のみ、又は、第1プッシュ通知と第2プッシュ通知との両方、のいずれかを示す。
【0063】
なお、プッシュ通知管理サーバ42は、プッシュ通知管理情報において許諾状態が許諾ありのサービス加入者ID及び電話番号のみを、プッシュ通知依頼の実行の対象にする。また、プッシュ通知管理情報において、許諾状態がさらにアプリケーションID毎に管理される場合には、許諾ありのアプリケーションIDのみを、プッシュ通知依頼の実行の対象にする。また、プッシュ通知依頼者からプッシュ通知先をサービス加入者IDで指定された場合、プッシュ通知管理サーバ42は、プッシュ通知依頼者から指定されたサービス加入者IDに関連付けられた電話番号を、プッシュ通知管理情報から取得し、取得した電話番号をプッシュ通知依頼情報に含める。
【0064】
(ステップS6)情報配信装置20のプッシュ通知制御部24は、プッシュ通知管理サーバ42から受信したプッシュ通知依頼情報に基づいて、プッシュ通知制御を実行する。プッシュ通知制御部24によるプッシュ通知制御によって、情報配信装置20から第1プッシュ通知又は第2プッシュ通知が送信される。以下に、プッシュ通知方法ごとに説明する。
【0065】
(1)プッシュ通知方法:第1プッシュ通知のみ
プッシュ通知依頼情報中のプッシュ通知方法指定情報が第1プッシュ通知のみを示す場合を説明する。プッシュ通知制御部24は、プッシュ通知依頼情報からプッシュ通知先の端末装置10の電話番号を取得する。プッシュ通知制御部24は、プッシュ通知依頼情報から取得した電話番号に関連付けられたセッションIDを、セッション管理情報記憶部23から取得する。
【0066】
プッシュ通知制御部24は、セッション管理情報記憶部23から取得したセッションIDと、プッシュ通知依頼情報中のメッセージ、メッセージID及びアプリケーションIDとを第1プッシュ通知送信部21へ通知する。第1プッシュ通知送信部21は、プッシュ通知制御部24から通知されたセッションIDの通信セッションにより、プッシュ通知制御部24から通知されたメッセージ、メッセージID及びアプリケーションIDを含む第1プッシュ通知を送信する。
【0067】
プッシュ通知制御部24は、プッシュ通知依頼情報から取得した電話番号に関連付けられたセッションIDをセッション管理情報記憶部23から取得できない場合、当該電話番号に係る第1プッシュ通知を中止する。第1プッシュ通知を中止する場合、プッシュ通知制御部24は、プッシュ通知管理サーバ42に対して、第1プッシュ通知を中止する報告を行ってもよい。第1プッシュ通知を中止する報告では、第1プッシュ通知中止情報として、中止する第1プッシュ通知に係るプッシュ通知依頼情報に含まれる電話番号、メッセージID、アプリケーションIDなどが、情報配信装置20からプッシュ通知管理サーバ42へ送信される。
【0068】
端末装置10のプッシュ通知受信部13は、情報配信装置20の第1プッシュ通知送信部21との間で確立した通信セッションにより第1プッシュ通知を受信すると、第1プッシュ通知を受信した通信セッションにより第1プッシュ通知応答信号を送信する。情報配信装置20の第1プッシュ通知送信部21は、第1プッシュ通知を送信した通信セッションにより第1プッシュ通知応答信号を受信すると、第1プッシュ通知の成功を認識する。一方、情報配信装置20の第1プッシュ通知送信部21は、第1プッシュ通知を送信してから一定時間経過しても、第1プッシュ通知を送信した通信セッションにより第1プッシュ通知応答信号を受信しない場合、第1プッシュ通知の再送を実行する。第1プッシュ通知の再送は、一定間隔で所定回数だけ繰り返し実行される。第1プッシュ通知送信部21は、第1プッシュ通知が成功すると、第1プッシュ通知の再送を停止する。なお、重要な通知である場合には、第1プッシュ通知が成功しても当該第1プッシュ通知に対する開封通知が端末装置10から受信されるまでは、当該第1プッシュ通知の再送を繰り替えし実行してもよい。重要な通知であるか否かの情報は、プッシュ通知依頼情報に含められる。開封通知は、端末装置10から直接に情報配信装置20へ送信されてもよく、又は、後述するステップS7のプッシュ通知管理サーバ42による開封通知の受信がプッシュ通知管理サーバ42から情報配信装置20に報告されてもよい。
【0069】
第1プッシュ通知送信部21は、第1プッシュ通知の成否をプッシュ通知制御部24へ報告する。プッシュ通知制御部24は、プッシュ通知管理サーバ42に対して、上述した第1プッシュ通知の中止の報告と同様に、第1プッシュ通知の成否の報告を行ってもよい。
【0070】
端末装置10のプッシュ通知受信部13は、受信した第1プッシュ通知に含まれるメッセージIDが受信履歴記憶部14に記憶される履歴内に存在するかを調べる。この結果、受信した第1プッシュ通知に含まれるメッセージIDが受信履歴記憶部14に記憶される履歴内に存在する場合には、プッシュ通知受信部13は、受信した第1プッシュ通知を破棄する。この場合、プッシュ通知受信部13が受信した第1プッシュ通知はアプリケーション15へ供給されない。なお、アプリケーション15が、受信した第1プッシュ通知に対する重複受信を確認し、重複受信である場合に重複した第1プッシュ通知を破棄してもよい。
【0071】
一方、プッシュ通知受信部13は、受信した第1プッシュ通知に含まれるメッセージIDが受信履歴記憶部14に記憶される履歴内に存在しない場合には、受信した第1プッシュ通知に含まれるメッセージIDを、
図2に示されるように、受信時刻と受信NW「無線LAN」とに関連付けて受信履歴記憶部14に記憶させる。次いで、プッシュ通知受信部13は、受信した第1プッシュ通知に含まれるアプリケーションIDのアプリケーション15に対して、受信した第1プッシュ通知を供給する。プッシュ通知受信部13は、受信した第1プッシュ通知を、例えば端末装置10のOSを介してアプリケーション15へ供給する。
【0072】
(2)プッシュ通知方法:第2プッシュ通知のみ
プッシュ通知依頼情報中のプッシュ通知方法指定情報が第2プッシュ通知のみを示す場合を説明する。プッシュ通知制御部24は、プッシュ通知依頼情報からプッシュ通知先の端末装置10の電話番号を取得する。プッシュ通知制御部24は、プッシュ通知依頼情報から取得した電話番号と、プッシュ通知依頼情報中のメッセージ、メッセージID及びアプリケーションIDとを第2プッシュ通知送信部22へ通知する。
【0073】
第2プッシュ通知送信部22は、プッシュ通知制御部24から通知された電話番号に関連付けられたIPアドレスを、セルラNWIPアドレス管理データベース41から取得する。第2プッシュ通知送信部22は、プッシュ通知制御部24から通知されたメッセージ、メッセージID及びアプリケーションIDを含む第2プッシュ通知のIPパケットに対して、セルラNWIPアドレス管理データベース41から取得したIPアドレスを宛先アドレスに設定する。第2プッシュ通知送信部22は、プッシュ通知制御部24から通知されたメッセージ、メッセージID及びアプリケーションIDを含む第2プッシュ通知のIPパケットを、セルラNW33へ送信する。この第2プッシュ通知のIPパケットは、セルラNW33により、プッシュ通知先の端末装置10へ転送される。
【0074】
なお、第2プッシュ通知送信部22は、プッシュ通知制御部24から通知された電話番号に関連付けられたIPアドレスをセルラNWIPアドレス管理データベース41から取得できない場合、当該電話番号に係る第2プッシュ通知を中止する。第2プッシュ通知を中止する場合、第2プッシュ通知送信部22は、プッシュ通知制御部24に対して、第2プッシュ通知の中止を報告する。プッシュ通知制御部24は、プッシュ通知管理サーバ42に対して、上述した第1プッシュ通知の中止の報告と同様に、第2プッシュ通知を中止する報告を行ってもよい。
【0075】
端末装置10のプッシュ通知受信部13は、セルラNW33を介して第2プッシュ通知のIPパケットを受信すると、第2プッシュ通知応答信号のIPパケットを、セルラNW33へ送信する。第2プッシュ通知応答信号のIPパケットは、セルラNW33により、情報配信装置20の第2プッシュ通知送信部22へ転送される。
【0076】
情報配信装置20の第2プッシュ通知送信部22は、セルラNW33を介して第2プッシュ通知応答信号のIPパケットを受信すると、第2プッシュ通知の成功を認識する。一方、情報配信装置20の第2プッシュ通知送信部22は、第2プッシュ通知のIPパケットを送信してから一定時間経過しても、セルラNW33を介して第2プッシュ通知応答信号のIPパケットを受信しない場合、第2プッシュ通知のIPパケットの再送を実行する。第2プッシュ通知のIPパケットの再送は、一定間隔で所定回数だけ繰り返し実行される。第2プッシュ通知送信部22は、第2プッシュ通知が成功すると、第2プッシュ通知のIPパケットの再送を停止する。なお、重要な通知である場合には、第2プッシュ通知が成功しても当該第2プッシュ通知に対する開封通知が端末装置10から受信されるまでは、当該第2プッシュ通知の再送を繰り替えし実行してもよい。重要な通知であるか否かの情報は、プッシュ通知依頼情報に含められる。開封通知は、端末装置10から直接に情報配信装置20へ送信されてもよく、又は、後述するステップS7のプッシュ通知管理サーバ42による開封通知の受信がプッシュ通知管理サーバ42から情報配信装置20に報告されてもよい。
【0077】
第2プッシュ通知送信部22は、第2プッシュ通知の成否をプッシュ通知制御部24へ報告する。プッシュ通知制御部24は、プッシュ通知管理サーバ42に対して、上述した第1プッシュ通知の中止の報告と同様に、第2プッシュ通知の成否の報告を行ってもよい。
【0078】
端末装置10のプッシュ通知受信部13は、セルラNW33を介して受信した第2プッシュ通知のIPパケットから、第2プッシュ通知を取得する。プッシュ通知受信部13は、取得した第2プッシュ通知に含まれるメッセージIDが受信履歴記憶部14に記憶される履歴内に存在するかを調べる。この結果、取得した第2プッシュ通知に含まれるメッセージIDが受信履歴記憶部14に記憶される履歴内に存在する場合には、プッシュ通知受信部13は、取得した第2プッシュ通知を破棄する。この場合、プッシュ通知受信部13が受信した第2プッシュ通知はアプリケーション15へ供給されない。なお、アプリケーション15が、受信した第2プッシュ通知に対する重複受信を確認し、重複受信である場合に重複した第2プッシュ通知を破棄してもよい。
【0079】
一方、プッシュ通知受信部13は、取得した第2プッシュ通知に含まれるメッセージIDが受信履歴記憶部14に記憶される履歴内に存在しない場合には、取得した第2プッシュ通知に含まれるメッセージIDを、
図2に示されるように、受信時刻と受信NW「セルラNW」とに関連付けて受信履歴記憶部14に記憶させる。次いで、プッシュ通知受信部13は、取得した第2プッシュ通知に含まれるアプリケーションIDのアプリケーション15に対して、取得した第2プッシュ通知を供給する。プッシュ通知受信部13は、取得した第2プッシュ通知を、例えば端末装置10のOSを介してアプリケーション15へ供給する。
【0080】
(3)プッシュ通知方法:第1プッシュ通知と第2プッシュ通知との両方
プッシュ通知依頼情報中のプッシュ通知方法指定情報が第1プッシュ通知と第2プッシュ通知との両方を示す場合を説明する。この場合、第1プッシュ通知と第2プッシュ通知とが各々に実行される。第1プッシュ通知は、上述した「(1)プッシュ通知方法:第1プッシュ通知のみ」と同じである。第2プッシュ通知は、上述した「(2)プッシュ通知方法:第2プッシュ通知のみ」と同じである。
【0081】
第1プッシュ通知と第2プッシュ通知とは、両方共に、上述したステップS5でプッシュ通知管理サーバ42から情報配信装置20へ送信されたプッシュ通知依頼情報に含まれるプッシュ通知先の端末装置10の電話番号に基づいて、プッシュ通知先の端末装置10へ送信される。また、第1プッシュ通知と第2プッシュ通知とは、両方共に、該プッシュ通知依頼情報に含まれるメッセージ、メッセージID及びアプリケーションIDを有する。このため、プッシュ通知先の端末装置10のプッシュ通知受信部13は、同一のメッセージ、同一のメッセージID及び同一のアプリケーションIDを含む第1プッシュ通知と第2プッシュ通知とを受信する可能性がある。一方、通信エラー等により、それら第1プッシュ通知又は第2プッシュ通知を受信できない可能性もある。同一のメッセージ、同一のメッセージID及び同一のアプリケーションIDを含む第1プッシュ通知と第2プッシュ通知との両方を実行することによって、プッシュ通知サービスの信頼性を向上させることができる。
【0082】
プッシュ通知受信部13は、上述した受信履歴記憶部14を使用した同一メッセージIDの確認によって、重複した第1プッシュ通知又は第2プッシュ通知を破棄する。これにより、重複した第1プッシュ通知又は第2プッシュ通知がアプリケーションIDで示されるアプリケーション15へ供給されることは防止される。なお、アプリケーション15が、受信した第1プッシュ通知及び第2プッシュ通知に対する重複受信を確認し、重複受信である場合に重複した第1プッシュ通知又は第2プッシュ通知を破棄してもよい。
【0083】
プッシュ通知制御部24は、第1プッシュ通知送信部21から第1プッシュ通知の成否の報告を受ける。また、プッシュ通知制御部24は、第2プッシュ通知送信部22から第2プッシュ通知の成否の報告を受ける。プッシュ通知制御部24は、第1プッシュ通知又は第2プッシュ通知のいずれかの成功の報告を受けると、第1プッシュ通知送信部21又は第2プッシュ通知送信部22のうち未だ成功の報告を受けていない方へ、プッシュ通知成功を通知する。未だ成功の報告を行っていない第1プッシュ通知送信部21又は第2プッシュ通知送信部22は、プッシュ通知制御部24からのプッシュ通知成功の通知により、自己のプッシュ通知に係る再送を停止する。又は、プッシュ通知制御部24は、第1プッシュ通知又は第2プッシュ通知のいずれかの成功の報告を受けると、第1プッシュ通知送信部21又は第2プッシュ通知送信部22のうち未だ成功の報告を受けていない方へ、再送イベントをプッシュ通知再送リストから削除することを指示してもよい。該指示を受けた第1プッシュ通知送信部21又は第2プッシュ通知送信部22は、自己のプッシュ通知再送リストから再送イベントを削除し、自己のプッシュ通知に係る再送を停止する。
【0084】
なお、プッシュ通知制御部24は、プッシュ通知管理サーバ42に対して、上述した第1プッシュ通知の中止の報告と同様に、第1プッシュ通知と第2プッシュ通知との各々の成否の報告を行ってもよい。
【0085】
以上がステップS6の各プッシュ通知方法の説明である。
【0086】
(ステップS7)端末装置10のアプリケーション15は、プッシュ通知受信部13から第1プッシュ通知又は第2プッシュ通知を受信すると、プッシュ通知管理サーバ42に対して開封通知を実行する。開封通知では、開封情報として、プッシュ通知受信部13から受信した第1プッシュ通知又は第2プッシュ通知に含まれるメッセージID、アプリケーション15におけるプッシュ通知表示設定情報などが、端末装置10からプッシュ通知管理サーバ42へ送信される。開封通知は、無線LAN31又はセルラNW33のいずれを介して実行されてもよい。プッシュ通知管理サーバ42は、開封通知に基づいて、プッシュ通知の配信実績データを作成する。
【0087】
なお、アプリケーション15は、プッシュ通知受信部13から受信した第1プッシュ通知又は第2プッシュ通知のユーザへの報知を実行したことを条件にして、プッシュ通知管理サーバ42に開封通知を実行してもよい。ユーザへの報知方法として、例えば、画面表示、音声出力、印字出力などが挙げられる。
【0088】
(ステップS8)端末装置10のプッシュ通知受信部13は、情報配信装置20の第1プッシュ通知送信部21との間で確立した通信セッションのキープアライブを実行する。キープアライブは定期的に実行される。情報配信装置20の第1プッシュ通知送信部21は、プッシュ通知受信部13との間で確立された通信セッションのキープアライブに応じて当該通信セッションを維持する。通信セッションのキープアライブでは、当該通信セッションにおいて、キープアライブ信号がプッシュ通知受信部13から送信される。第1プッシュ通知送信部21は、通信セッションにおいてキープアライブ信号を受信すると、当該通信セッションを維持する。
【0089】
(ステップS9)端末装置10の無線LANアクセス部11と無線LAN31との間の接続が切断される。
【0090】
(ステップS10)端末装置10のプッシュ通知受信部13は、無線LANアクセス部11と無線LAN31との間の接続が切断されたことを認識すると、情報配信装置20の第1プッシュ通知送信部21との間で確立した通信セッションを終了する。これにより、当該通信セッションのキープアライブは実行されなくなる。
【0091】
(ステップS11)情報配信装置20の第1プッシュ通知送信部21は、プッシュ通知受信部13との間で確立された通信セッションのキープアライブが一定期間継続して実行されない場合、当該通信セッションを終了する。第1プッシュ通知送信部21は、端末装置10との間で確立した通信セッションを終了すると、セッション管理情報記憶部23から、終了した通信セッションのセッションIDとセッション確立相手の端末装置10の電話番号とを削除する。
【0092】
本実施形態によれば、端末装置10が無線LAN31に接続した場合にのみ、端末装置10のプッシュ通知受信部13と情報配信装置20の第1プッシュ通知送信部21との間で第1プッシュ通知に使用される通信セッションが確立される。これにより、無線LAN31に接続する端末装置10のユーザに対してプッシュ通知サービス品質の向上を図ることができる。例えば、無線LAN31を介する第1プッシュ通知のみに使用される通信セッションが確立されることにより、無線LAN31に接続する端末装置10に対するプッシュ通知の即時性が向上する。また、無線LAN31に接続する端末装置10のユーザのみに対して、第1プッシュ通知によりメッセージを伝達することが容易に実現できる。
【0093】
また、端末装置10と無線LAN31との接続継続中は第1プッシュ通知に使用される通信セッションがキープアライブにより維持されるので、無線LAN31に接続する端末装置10に対するプッシュ通知の安定性が向上する。
【0094】
また、セルラNW33を介する第2プッシュ通知の機能を備えるので、無線LAN31と端末装置10との間の接続が不安定な状態においても、端末装置10に対して、セルラNW33を介して第2プッシュ通知を実行できる。
【0095】
また、情報配信装置20から無線LAN31を介する第1プッシュ通知とセルラNW33を介する第2プッシュ通知とで同一メッセージを送信することにより、端末装置10におけるプッシュ通知の受信の確実性を向上させることができる。
【0096】
また、同一メッセージを含む第1プッシュ通知と第2プッシュ通知との両方に同一メッセージIDを含めることにより、端末装置10において重複した第1プッシュ通知又は第2プッシュ通知がメッセージIDに基づいて破棄されるので、ユーザに対して同一メッセージが重複して報知されることを防止できる。これにより、無線LAN31を介する第1プッシュ通知とセルラNW33を介する第2プッシュ通知との両方を実行することにより端末装置10におけるプッシュ通知の受信の確実性を向上させることと、重複したプッシュ通知によるユーザへの無用のメッセージ報知を防ぐこととの両面の効果が得られる。
【0097】
また、端末装置10においてプッシュ通知受信ポートのオープンとクローズとがポートオープン条件に基づいて制御されるので、プッシュ通知受信ポートの無用のオープンを避け、セキュリティの向上を図ることができる。
【0098】
[第2実施形態]
第2実施形態は、上述した第1実施形態の変形例である。
図9は、本発明の第2実施形態に係るプッシュ型情報配信システムを示す構成図である。
図9において、上述した
図1の各部に対応する部分には同一の符号を付け、その説明を省略する。
【0099】
図9において、複数(
図9の例では2つ)の無線LAN31が存在する。各無線LAN31は、アクセスポイント識別情報(アクセスポイントID)「apid_1」、「apid_2」が付与されたアクセスポイント装置(図示せず)を有する。
図9の例では、無線LAN31(apid_1)には、電話番号「090xxxxyyyy」の端末装置10と電話番号「090aaaabbbb」の端末装置10とが接続する。また、無線LAN31(apid_2)には、電話番号「090zzzzxxxx」の端末装置10が接続する。以下、第2実施形態について、主に第1実施形態と異なる点を説明する。
【0100】
端末装置10のプッシュ通知受信部13は、自己が接続する無線LAN31のアクセスポイント装置のアクセスポイントIDを、情報配信装置20の第1プッシュ通知送信部21へ通知する。情報配信装置20の第1プッシュ通知送信部21は、端末装置10から通知されたアクセスポイントIDを、セッション管理情報記憶部23に記憶させる。
【0101】
図10は、本発明の第2実施形態に係るセッション管理情報記憶部23の構成例を示す図である。
図10の例では、セッション管理情報記憶部23は、第1プッシュ通知送信部21が確立し維持する通信セッション毎に、セッションIDと、セッション確立相手の端末装置10の電話番号と、セッション確立相手の端末装置10から通知されたアクセスポイントIDとを関連付けて記憶する。なお、
図10中の各項目に記載される内容は説明の便宜上のものである。
【0102】
セッション管理情報記憶部23に記憶されるアクセスポイントIDは、情報配信装置20の第1プッシュ通知送信部21が確立し維持する通信セッションのセッション確立相手の端末装置10が接続する無線LAN31のアクセスポイント装置のアクセスポイントIDである。このため、特定の無線LAN31のアクセスポイント装置に接続する端末装置10との間で維持される通信セッションを、セッション管理情報記憶部23に記憶されるアクセスポイントIDに基づいて抽出することができる。これにより、特定の無線LAN31のアクセスポイント装置に接続する端末装置10をプッシュ通知先に指定して第1プッシュ通知を送信することができる。例えば、特定の無線LAN31のアクセスポイント装置が設置された店内に居るユーザに対して、当該店内で使用可能なクーポン等のメッセージを第1プッシュ通知によりリアルタイムに報知することができる。
【0103】
情報配信装置20のプッシュ通知制御部24は、プッシュ通知先の端末装置10に関するアクセスポイントIDが指定されると、指定されたアクセスポイントIDに関連付けられたセッションIDをセッション管理情報記憶部23から取得する。プッシュ通知制御部24は、該取得したセッションIDを第1プッシュ通知送信部21へ通知する。第1プッシュ通知送信部21は、プッシュ通知制御部24から通知されたセッションIDの通信セッションにより、第1プッシュ通知を送信する。
【0104】
本実施形態によれば、情報配信装置20において、第1プッシュ通知送信部21が通信セッション確立中の端末装置10が接続する無線LAN31のアクセスポイント装置を管理することにより、特定の無線LAN31のアクセスポイント装置に接続する端末装置10へ第1プッシュ通知を実行することができる。これにより、特定の無線LAN31のアクセスポイント装置に接続する端末装置10のユーザに対して、第1プッシュ通知により、リアルタイムでのメッセージの報知を行うことが可能となる。
【0105】
なお、端末装置10は、複数の無線LAN31のうち特定の無線LAN31のみと接続してもよい。例えば、ユーザが、端末装置10に対して、接続先のアクセスポイント装置をアクセスポイントID等により設定する。端末装置10は、接続先に設定されたアクセスポイント装置とは接続するが、接続先に設定されていないアクセスポイント装置とは接続しない。端末装置10は、接続先に設定されたアクセスポイント装置に接続した場合、第1プッシュ通知を受信する通信セッションを情報配信装置20との間で確立し、確立した通信セッションのキープアライブを実行する。また、端末装置10は、接続先に設定されたアクセスポイント装置との接続を確立できない場合、セルラNW33との接続を実行する。
【0106】
[第3実施形態]
第3実施形態は、上述した第1実施形態又は第2実施形態の変形例である。
図11は、本発明の第3実施形態に係るプッシュ型情報配信システムを示す構成図である。
図11において、上述した
図1の各部に対応する部分には同一の符号を付け、その説明を省略する。以下、第3実施形態について、主に第1実施形態又は第2実施形態と異なる点を説明する。
【0107】
第3実施形態では、情報配信装置20とは別個に通信セッション終端サーバ91−1〜nを備える。nは1以上の整数である。通信セッション終端サーバ91−1〜nは、
図1に示される第1プッシュ通知送信部21の機能を有する。通信セッション終端サーバ91−1〜nは、通信回線を介して、情報配信装置20と接続される。通信セッション終端サーバ91−1〜nは、通信により、プッシュ通知制御部24及びセッション管理情報記憶部23の各々とデータを送受する。
【0108】
情報配信装置20とは別個に通信セッション終端サーバ91−1〜nを備えることにより、第1プッシュ通知に使用される通信セッションに係る処理速度の向上や同時に確立可能な通信セッションの数を増大させることができる。又、通信セッションの負荷に応じて通信セッション終端サーバ91−1〜nの台数を調整することにより、設備量の適正化を図ることができる。
【0109】
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
【0110】
例えば、上述した実施形態では、特定の第1の無線通信ネットワークの例として無線LANを挙げたが、他の無線通信ネットワークにも同様に適用可能である。また、上述した実施形態では、特定の第2の無線通信ネットワークの例としてセルラネットワークを挙げたが、他の無線通信ネットワークにも同様に適用可能である。
【0111】
また、上述した端末装置10、情報配信装置20又は通信セッション終端サーバ91−1〜nの機能を実現するためのコンピュータプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行するようにしてもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものであってもよい。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、フラッシュメモリ等の書き込み可能な不揮発性メモリ、DVD(Digital Versatile Disk)等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。
【0112】
さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(例えばDRAM(Dynamic Random Access Memory))のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。
また、上記プログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。
また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良い。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であっても良い。