特許第6227585号(P6227585)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6227585ハニカム構造体、及びハニカム構造体の製造方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6227585
(24)【登録日】2017年10月20日
(45)【発行日】2017年11月8日
(54)【発明の名称】ハニカム構造体、及びハニカム構造体の製造方法
(51)【国際特許分類】
   B01D 39/20 20060101AFI20171030BHJP
   B01D 46/00 20060101ALI20171030BHJP
   C04B 38/00 20060101ALI20171030BHJP
   F01N 3/022 20060101ALI20171030BHJP
【FI】
   B01D39/20 D
   B01D46/00 302
   C04B38/00 303Z
   F01N3/022 B
【請求項の数】2
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2015-71540(P2015-71540)
(22)【出願日】2015年3月31日
(65)【公開番号】特開2016-190198(P2016-190198A)
(43)【公開日】2016年11月10日
【審査請求日】2016年10月17日
(73)【特許権者】
【識別番号】000004064
【氏名又は名称】日本碍子株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100088616
【弁理士】
【氏名又は名称】渡邉 一平
(74)【代理人】
【識別番号】100154829
【弁理士】
【氏名又は名称】小池 成
(72)【発明者】
【氏名】大内 隆弘
(72)【発明者】
【氏名】市川 周一
【審査官】 関根 崇
(56)【参考文献】
【文献】 特開2013−202503(JP,A)
【文献】 特開2011−201115(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B01D 39/20
B01D 46/00
B01J 35/04
C04B 38/00
F01N 3/022
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
流体の流路を形成する一方の端面から他方の端面まで延びる多角形の複数のセルを区画形成する格子状の隔壁を備え、
前記隔壁は、
骨材及び前記骨材と異なる材質の結合材を用いて多孔質に形成され、
前記隔壁の隔壁表面から隔壁厚さの15%の深さまでの表面領域の表面気孔率と、前記隔壁表面から前記隔壁厚さの15%から50%の深さまでの内部領域の内部気孔率とがそれぞれ異なり、
前記内部気孔率から前記表面気孔率を減じた差が、1.5%超から13%までとなる関係を示し、
前記表面気孔率は、
30%〜37%の範囲であり、
前記内部気孔率は、
35%〜44%の範囲であり、
かつ、
前記内部領域の内部平均細孔径から前記表面領域の表面平均細孔径を減じた差が、0.5マイクロメートル超から14マイクロメートルまでとなる関係を示し、
前記表面平均細孔径は、
13〜22マイクロメートルの範囲であり、
前記内部平均細孔径は、
20〜28マイクロメートルの範囲であるハニカム構造体。
【請求項2】
前記結合材は、
金属珪素及びコージェライトの少なくともいずれか一方である請求項1に記載のハニカム構造体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ハニカム構造体、及びハニカム構造体の製造方法に関する。更に詳しくは、排ガス中に含まれる粒子状物質(PM:Particulate Matter)を捕集するためのDPFに使用可能なハニカム構造体、及び当該ハニカム構造体を製造するための製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、セラミックス製ハニカム構造体は、自動車排ガス浄化用触媒担体、ディーゼル微粒子除去フィルタ、或いは燃焼装置用蓄熱体等の広範な用途に使用されている。セラミックス製ハニカム構造体(以下、単に「ハニカム構造体」と称す。)は、成形材料(坏土)を押出成形機を用いて所望のハニカム形状に押出成形したハニカム成形体を、高温で焼成する焼成工程を経て製造されている。
【0003】
ディーゼルエンジンは、ガソリンエンジンと比較して熱効率が良好であり、地球温暖化対策としての二酸化炭素排出低減要求に合致する自動車用エンジンとして利点を有している。しかしながら、排ガス中に粒子状物質(PM)が含まれている問題がある。この粒子状物質は、主にスス(Soot:スート)等のカーボン微粒子から構成され、粒子状物質を大気中にそのまま放出することは、甚大な環境汚染を招来することとなる。そのため、近年においては、粒子状物質に関して厳格な排出規制が行われ、従来の粒子状物質の質量をベースとした排出規制に加え、粒子状物質の個数をベースとした排出規制が欧州等において実施されている。
【0004】
そこで、ディーゼル微粒子除去フィルタ(DPF:ディーゼルパーティキュレートフィルタ)を用い、排ガス中に多数含まれる粒子状物質を大気中に放出する前に捕集し除去することが行われている。
【0005】
DPFは、圧力損失を許容範囲に抑えつつ、高いPM捕集効率を得られることから、ハニカム構造体を用いたウォールフロー型のものが多く使用されている。このハニカム構造体は、流体の流路を形成する一方の端面から他方の端面まで延びる多角形の複数のセルを区画形成する格子状の多孔質の隔壁を備え、所定のセルの一方の開口部端及び残余のセルの他方の開口部端を所定の配列に従って目封止する複数の目封止部が設けられている。そして、セル内に導入された排ガスが、隔壁を透過した後、目封止部の設けられていないセルの開口部端側から排出されることにより、排ガスが隔壁を透過する際に当該隔壁が濾過部(フィルタ部)として機能し、粒子状物質が隔壁に捕集される。
【0006】
DPFに使用されるハニカム構造体は、例えば、耐火粒子性の炭化珪素からなる骨材及び当該骨材同士を結合する金属珪素からなる結合材を含んで形成されたものが提案されている(特許文献1参照)。これによると、比較的低い温度での焼成を可能とし、製造コストを抑えて上記ハニカム構造体を製造可能な利点を備えている。一方、ハニカム構造の基材からなる触媒担体フィルタの隔壁上に、隔壁の平均細孔径より小さい平均細孔径のPM捕集層を形成するものが知られている(特許文献2参照)。これにより、圧力損失の上昇を抑制するとともに、粒子状物質の燃焼速度を高めることができ、再生効率を向上させることが可能となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2000−113513号公報
【特許文献2】特開2010−110750号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
近年において、上記ハニカム構造体は、耐久性等の更なる性能の向上が要求されている。例えば、ハニカム構造体に堆積するスス等の粒子状物質の最大スス堆積量(SML:Soot Mass Limit)の向上、粒子状物質の捕集効率の向上、及び圧力損失の低減が求められている。これにより、隔壁に堆積したスス等の粒子状物質を高温で燃焼させて除去する再生処理の頻度を減らし、粒子状物質の個数ベースの排出規制をクリアし、更に燃費性能のアップやディーゼルエンジンの出力向上を図ることができる。
【0009】
最大スス堆積量とは、ハニカム構造体の耐久性の指標となるものであり、ハニカム構造体にクラック等の破損が生じない粒子状物質の最大堆積量を示すものである。ハニカム構造体をDPFとして使用し、長期間に亘って排ガスの処理を継続的に行う場合、所定の間隔で当該DPFを再生処理する必要がある。すなわち、DPFの隔壁に堆積した粒子状物質により増大した圧力損失を低減させ、当初の浄化性能に戻すために、堆積した粒子状物質を高温のガスで燃焼させて除去する再生処理が行われる。このとき、粒子状物質の燃焼熱によって、DPFに熱応力が発生し、DPFにクラック等が発生することがある。
【0010】
すなわち、最大スス堆積量(SML)は、上記再生処理において、ハニカム構造体にクラック等の発生を生じない最大のススの堆積量として定義され、当該最大スス堆積量の値が大きなハニカム構造体は、耐久性に優れていることになる。ここで、クラック等の発生を防止するためには、ハニカム構造体の隔壁を低気孔率化することにより、ハニカム構造体の熱容量を増加させることで、再生処理時の温度上昇を抑えることが行われる。しかしながら、ハニカム構造体の低気孔率化は、隔壁の細孔(気孔)が捕集した粒子状物質によって塞がれやすくなり、圧力損失が増大する問題を生じていた。特に隔壁内部の気孔が粒子状物質で閉塞されると、圧力損失が急激に増大することが知られている。
【0011】
したがって、最大スス堆積量の増大(ハニカム構造体の耐久性の向上)と、圧力損失の増加の抑制とは、それぞれ相反するものであり、これらの課題を同時に解決することは極めて困難であった。なお、特許文献2に示された触媒担持フィルタ(セラミックフィルタ)は、上記の相反する課題を解決することはできるものの、基材に対して造孔材を添加したPM捕集層を製膜し、更にPM捕集層及び/または隔壁に触媒をコートした後、触媒焼き付け時に造孔材を焼き飛ばして、PM捕集層内に細孔を形成するものであり、触媒担持フィルタの製造工程が複雑となる可能性があった。本願出願人は、鋭意研究の結果、ハニカム構造体の隔壁の隔壁表面及び隔壁内部の微細な構造の制御を検討し、特に複雑な工程を追加することなく、ハニカム成形体の焼成時に細孔形成を制御する結合助剤を成形材料に添加することで、従来のハニカム構造体と異なる内部構造を呈するハニカム構造体が形成されることを見い出した。
【0012】
そこで、本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、圧力損失の増加を抑制しつつ、最大スス堆積量を向上させ、耐久性の高いハニカム構造体、及びハニカム構造体の製造方法の提供を課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0013】
本発明によれば、以下に掲げるハニカム構造体、及びハニカム構造体の製造方法が提供される。
【0014】
[1] 流体の流路を形成する一方の端面から他方の端面まで延びる多角形の複数のセルを区画形成する格子状の隔壁を備え、前記隔壁は、骨材及び前記骨材と異なる材質の結合材を用いて多孔質に形成され、前記隔壁の隔壁表面から隔壁厚さの15%の深さまでの表面領域の表面気孔率と、前記隔壁表面から前記隔壁厚さの15%から50%の深さまでの内部領域の内部気孔率とがそれぞれ異なり、前記内部気孔率から前記表面気孔率を減じた差が、1.5%超から13%までとなる関係を示し、前記表面気孔率は、30%〜37%の範囲であり、前記内部気孔率は、35%〜44%の範囲であり、かつ、前記内部領域の内部平均細孔径から前記表面領域の表面平均細孔径を減じた差が、0.5マイクロメートル超から14マイクロメートルまでとなる関係を示し、前記表面平均細孔径は、13〜22マイクロメートルの範囲であり、前記内部平均細孔径は、20〜28マイクロメートルの範囲であるハニカム構造体。
【0018】
] 前記結合材は、金属珪素及びコージェライトの少なくともいずれか一方である[]に記載のハニカム構造体。
【発明の効果】
【0021】
本発明のハニカム構造体、及びハニカム構造体の製造方法によれば、押出成形される成形材料に結合助剤として、マイカ等の異方性粒子を添加することにより、ハニカム構造体の隔壁内部に対して隔壁表面の気孔率および細孔径を小さくすることができる。
【0022】
その結果、ハニカム構造体全体の平均気孔率を低く抑えることができ、高熱容量化によってハニカム構造体の耐久性を向上させることができる。更に、ハニカム構造体の隔壁表面の気孔率および細孔径を小さくすることにより、粒子状物質を隔壁表面に留め、隔壁内部の気孔が閉塞されることを防止することにより、圧力損失の上昇を抑制するとともに、隔壁表面に粒子状物質層を形成することにより、粒子状物質の捕集性能を高めることが可能となる。なお、ハニカム構造体の製造方法は、上記の優れた効果を奏するハニカム構造体を製膜工程を用いずに製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
図1】本実施形態のハニカム構造体の概略構成の一例を模式的に示す斜視図である。
図2】ハニカム構造体の中心軸方向に沿って平行な断面の一部を模式的に示す模式断面図である。
図3】ハニカム構造体の中心軸方向に沿って平行な断面の一部を拡大して模式的に示す拡大模式断面図である。
図4】焼成前、焼成中、及び焼成後の骨材、結合材、及び異方性粒子の想定挙動メカニズムを模式的に示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下、図面を参照しつつ本発明のハニカム構造体、及びハニカム構造体の製造方法の実施の形態についてそれぞれ説明する。なお、本発明のハニカム構造体、及びハニカム構造体の製造方法は、以下の実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲を逸脱しない範囲において、適宜変更、修正、改良等を加え得るものである。
【0025】
本発明の一実施形態のハニカム構造体1は、図1図4に示すように、流体の流路を形成する一方の端面2aから他方の端面2bまで延びる多角形の複数のセル3を区画形成する格子状の隔壁4を備えるハニカム構造部5と、ハニカム構造部5を構成する複数のセル3において、所定のセル3の一方の開口端部6a及び残余のセル3の他方の開口端部6bをそれぞれ規則正しい所定の配列で閉塞してなる目封止部7とを有している。本実施形態の目封止部7は、互いに隣接するセル3の一方の開口端部6a(または他方の開口端部6b)をそれぞれ一つおきに交互に目封止して形成されている(例えば、図2参照)。
【0026】
ハニカム構造体1は、骨材8、当該骨材8と異なる材質の結合材9、及び結合助剤13を混合及び混練した成形材料10を、押出成形機を用いて所望のハニカム形状のハニカム成形体に押出成形し(成形工程)、得られたハニカム成形体を所定の焼成温度で焼成する(焼成工程)ことによって製造されるものである。製造されたハニカム構造体1を用い、DPFが作製される。このDPFの一方の端部からディーゼルエンジンの排ガスを導入することにより、当該排ガスが隔壁4を透過する間に排ガス中に含まれるスス等の粒子状物質を、多孔質の隔壁4によって捕集することができる。
【0027】
ハニカム構造体1を構成する格子状の隔壁4は、骨材8及び結合材9から主に構成され、骨材として炭化珪素(SiC)が使用されている。ここで、骨材8の平均粒径は10〜60マイクロメートルの範囲のものである。一方、結合材9として金属珪素(Si)、コージェライトが使用され、骨材8と比較して平均粒径が小さなものが使用されている。これにより、骨材8である炭化珪素が結合材である金属珪素等によって結合され、隔壁4が形成される。
【0028】
更に,本実施形態のハニカム構造体1は、隔壁4の隔壁表面4aから隔壁裏面4cに至る隔壁厚さT(図3参照)において、当該隔壁表面4aから15%の深さまでの隔壁内部4bの領域(表面領域11)の気孔率に係る表面気孔率Aと、隔壁厚さTの隔壁表面4aの15%から50%の深さまでの隔壁内部4bの領域(内部領域12)の気孔率に係る内部気孔率Bとがそれぞれ異なる値を示し、表面気孔率Aに対して内部気孔率Bの値が大きい。すなわち、表面領域11に対して内部領域12の気孔率が高い。
【0029】
上記の表面気孔率Aは10%〜50%の範囲であり、更に好ましくは30%〜40%の範囲である。一方、内部気孔率Bは20%〜75%の範囲であり、更に好ましくは35%〜45%の範囲である。また、表面気孔率A及び内部気孔率Bの関係は、内部気孔率Bから表面気孔率Aを減じた差が1.5%を超える(“内部気孔率B−表面気孔率A>1.5%”)ものである。
【0030】
ハニカム構造体1において、隔壁4の表面領域11の平均細孔径に係る表面平均細孔径Cと、内部領域12の平気細孔径に係る内部平均細孔径Dは異なる値を示し、表面平均細孔径Cに対して内部平均細孔径Dの値が大きい。ここで、平均細孔径とは、表面領域11及び内部領域12のそれぞれの各気孔の平均分布に基づいて算出されるものである。すなわち、表面領域11に対して内部領域12の平均細孔径が大きくなり、上記した気孔率の値とともに、大きな孔径の気孔が内部領域12を占めている。
【0031】
上記の表面平均細孔径Cは5〜40マイクロメートルの範囲であり、更に好ましくは10〜25マイクロメートルの範囲である。一方、内部平均細孔径Dは8〜50マイクロメートルの範囲であり、更に好ましくは20〜30マイクロメートルの範囲である。また、表面平均細孔径C及び内部平均細孔径Dの関係は、内部平均細孔径Dから表面平均細孔径Cを減じた差が0.5マイクロメートル超の(“内部平均細孔径D−表面平均細孔径>0.5マイクロメートル”)ものである。
【0032】
成形材料10は、骨材8、結合材9、及び結合助剤13を混合及び混練して得られる(成形材料形成工程)。結合助剤13としては、異方性粒子が用いられ、当該異方性粒子は、例えば、板状(薄板状)のマイカ、或いは棒状(繊維状)のAl−Siファイバー等である。ここで、結合助剤13は、長径方向の平均粒径が少なくとも5マイクロメートル以上のサイズであり、更に、短径方向の平均粒径に対する長径方向の平均粒径のアスペクト比が5以上のものが使用される。なお、ファイバーの場合は、直径を上記短径として扱う。更に、係る結合助剤13は、添加される結合材9(例えば、金属珪素)の融点よりも低融点のものが使用され、配合比率は、3.0wt.%〜10.0wt.%の範囲に設定されている。
【0033】
成形材料10に使用される骨材8、結合材9、及び結合助剤13の平均粒径及び融点の関係をまとめると、平均粒径の大きさは、結合助剤13>結合材9の順であり、融点は、骨材8>結合材9>結合助剤13の順で高くなる。ハニカム構造体1を製造する焼成工程において、焼成温度は結合材9の融点よりも高い温度で焼成が行われる。
【0034】
本実施形態のハニカム構造体1は、上記構成を採用することにより、粒子状物質(スス)の捕集効率を向上させるとともに、圧力損失の増大を抑制し、更に粒子状物質の捕集漏れ個数濃度を低く抑えることができる。特に、成形材料10に含まれる結合材9に対し、マイカ等の異方性粒子を結合助剤13として所定の配合比率で添加し、結合材9の融点よりも高い焼成温度で焼成を行うことにより、ハニカム構造体1の隔壁4の内部領域12の内部気孔率B及び内部平均細孔径Dに対し、表面領域11の表面気孔率A及び表面平均細孔径Cがそれぞれ小さな値を示すものとすることができる。
【0035】
すなわち、異方性粒子として結合助剤13を成形材料10に添加することで、隔壁4の表面領域11及び内部領域12のそれぞれの気孔率及び平均細孔径を制御し、上述した関係を示すようにすることができる。
【0036】
これにより、ハニカム構造体1を用いて形成されたDPFに導入された排ガス中の粒子状物質は、平均細孔径と気孔率が小さい隔壁4の隔壁表面4aに捕集されやすくなる。すなわち、捕集効率が高められるとともに、粒子状物質が隔壁4の隔壁内部4bの気孔を閉塞しにくいため、圧力損失の増大を抑制できる。更に、隔壁表面4aの気孔率が低いため、隔壁4全体としても熱容量を大きくでき、最大スス堆積量を増大させることができる。本実施形態のハニカム構造体1は、隔壁4の全体が低気孔率化するものではなく、隔壁表面4aから15%の深さまでの表面領域11が限定的に低気孔率化され、15%から50%の深さまでの内部領域12は、表面領域11に対して内部気孔率B及び内部平均細孔径Dの値は一定のレベルに保たれる。
【0037】
スス等の粒子状物質は隔壁表面4aに堆積層(図示しない)を形成して隔壁内部4bの気孔(細孔)の閉塞を防止できるので、ハニカム構造体1に導入された排ガスによる圧力損失の増大を抑制することができる。隔壁内部4bの平均細孔径と気孔率が大きいことも、隔壁内部4bの気孔の閉塞防止に寄与している。なお、隔壁表面4aの50%〜85%(隔壁裏面4cの15%から50%に相当)の深さ領域(図示しない)及び隔壁表面4aの85%から100%(隔壁裏面4cから15%)の深さの領域(図示しない)は、それぞれ上記内部領域12及び表面領域11と同一の構成を示している。
【0038】
本実施形態のハニカム構造体の製造方法において、結合助剤13として異方性粒子を成形材料10に添加し、結合材9及び結合助剤13の融点よりも高い焼成温度で焼成を行った場合の骨材8、結合材9、及び結合助剤13の想定挙動メカニズムを、図4に基づいて以下に説明する。図4において、骨材8として炭化珪素、結合材9として金属珪素、及び結合助剤13として薄板状のマイカを使用したものについて例示する。
【0039】
金属珪素(結合材9)の融点は約1300℃であり、マイカ(結合助剤13)の融点は金属珪素よりも低い1200℃〜1300℃の間である。更に、炭化珪素(骨材8)の融点は金属珪素よりも高い。なお、説明を簡略化するため、成形材料10において上記三成分以外の原料については図示を省略する。
【0040】
始めに、骨材8、結合材9、及び結合助剤13の三成分を所定の配合比率で混合及び混練し、上記三成分が均一に混ざった成形材料10を形成する(成形材料形成工程、結合助剤添加工程)。このとき、結合材9の平均粒径に対し、結合助剤13の平均粒径が大きくなるように設定されている。そのため、結合材9の少なくとも一部が平均粒径の大きな結合助剤13と接触し、拘束された状態となる(図4における焼成前参照。)。この状態で押出成形機を用いて押出成形され、ハニカム成形体が形成される(成形工程)。得られたハニカム成形体は焼成工程に送出される。
【0041】
焼成工程まで送出されたハニカム成形体は、所定の焼成温度に設定された焼成炉内に投入される。本実施形態において、焼成温度は1300℃以上に設定されている。焼成炉の炉内部に投入されたハニカム成形体を構成する成形材料10は、始めに最も融点の低い結合助剤13が溶融を開始する。このとき、溶融した結合助剤13は、隔壁内部4bから隔壁表面4a(図4における紙面上方に相当)若しくは隔壁裏面4c(図4における紙面下方に相当)に向かって移動する。
【0042】
このとき、結合助剤13の移動に併せて、当該結合助剤13に拘束された結合材9が、結合助剤13の移動方向M(図4参照)に沿って移動する力が作用する。これにより、隔壁内部4bの内部領域12から隔壁表面4a(または隔壁裏面4c)の近傍の表面領域11に結合助剤13及び結合材9が移動する。
【0043】
更に、焼成温度が高くなり、結合材9の融点を超えると、当該結合材9が溶融する。結合助剤13及び結合材9が溶融することにより、これらが隔壁表面4a(または隔壁裏面4c)に移動した状態で骨材8が結合される。焼成炉内から排出されたハニカム構造体1は徐々に室温付近まで冷却される。これにより、隔壁表面4a等に移動した結合助剤13及び結合材9が凝固し、炭化珪素の骨材8を互いに結合する結合部14が形成されると推察される。
【0044】
その結果、隔壁表面4a(または隔壁裏面4c)の表面領域11が、隔壁内部4bの内部領域12と比べて緻密化した構造を呈し、隔壁内部4bに多く、かつ大きな孔径の細孔が形成された隔壁4が形成される。したがって、表面領域11及び内部領域12において、気孔率及び平均細孔径を異ならせるように制御できる。
【0045】
以上、説明したように、本実施形態のハニカム構造体1、及びハニカム構造体の製造方法によれば、アスペクト比が5以上のマイカ等の結合助剤13を添加した成形材料10を用い、ハニカム構造体1を製造することができる。これにより、隔壁4の表面領域11及び内部領域12において、気孔率及び平均細孔径をそれぞれ異ならせることができ、かつ内部領域12に対する表面領域11の気孔率及び平均細孔径の差を一定の値以上とすることができる。その結果、圧力損失の増加を抑制し、最大スス堆積量を向上させ、高い耐久性を備えるとともに、粒子状物質の捕集効率を高め、欧州等の粒子状物質の個数ベースの排出規制をクリアすることが可能となる。
【0046】
以下、本発明のハニカム構造体及びハニカム構造体の製造方法の実施例について説明するが、本発明のハニカム構造体及びハニカム構造体の製造方法は、これらの実施例に限定されるものではない。
【実施例】
【0047】
(1)ハニカム構造体
骨材、結合材、及び異方性粒子からなる結合助剤を所定の比率で配合し、有機バインダー、界面活性剤及び水を加えて均一に混合及び混練し、得られた成形材料を、押出成形機を利用して押出成形し、ハニカム成形体を得た。得られたハニカム成形体を切断及び乾燥後、目封止を行い、予め規定された焼成温度で焼成を行うことにより、セグメント状のハニカム構造体を得た。セグメント状のハニカム構造体を接合材を用いて接合した後、外周研削、外周コートを行うことで、本発明における実施例及び比較例のハニカム構造体を作製した。
【0048】
本実施例において、ハニカム構造体は、実施例1〜17、及び、比較例1〜11において、いずれも骨材として炭化珪素を使用するものであり、結合材として実施例1〜8、実施例15〜17、比較例1、比較例3〜7、及び比較例10〜11において金属珪素を使用し、実施例9〜14、比較例2、及び比較例8,9においてコージェライトを使用するものである。骨材及び結合材の比率は、いずれも75/25である。更に、結合助剤として、実施例1〜14、及び比較例6〜11においてマイカを使用し、実施例15〜17においてAl−Siファイバーを使用し、比較例3〜5においてタルクを使用した。また、比較例1,2については、結合助剤を成形材料に添加しないものである。実施例及び比較例のハニカム構造体は、いずれも直径は144mm、長さは152mmであり、セル構造の隔壁厚さは0.3mm、セル密度は46.5セル/cmである。
【0049】
上記骨材及び結合材の比率(75/25)、骨材の粒径(μm)、結合助剤の粒子形状、種類、長軸側粒径(μm)、配合比率(wt.%)と、得られたハニカム構造体の表面領域及び内部領域のそれぞれの気孔率(%)、表面領域及び内部領域のそれぞれの平均細孔径(μm)、圧力損失(kPa)、PN漏れ個数(個)の測定結果をまとめたものを下記表1に示す。また、実施例及び比較例において骨材として使用した炭化珪素と、結合材として使用した金属珪素、コージェライトにおけるアルミナ、及びコージェライトにおけるタルクと、結合助剤として使用した2種類のマイカ、タルク、及びAl−Siファイバーとのそれぞれの平均粒径についてまとめたものを下記表2に示す。なお、コージェライトにおけるタルク、マイカ、結合助剤としてのタルク、及びAl−Siファイバーに介しては、長径方向及び短径方向のそれぞれの平均粒径及び短径に対する長径の平均粒径の比であるアスペクト比についても併せて示している。なお、コージェライトを結合材とする場合、成形材料としてはアルミナとタルクであり、焼成工程でこれらが反応してコージェライトを形成する。タルクは結合材の原料であるとともに、異方性粒子として結合助剤でもある。
【0050】
【表1】
【0051】
【表2】
【0052】
(2)気孔率の算出
気孔率は、隔壁の表面領域及び内部領域のそれぞれの隔壁断面の走査型電子顕微鏡(SEM)写真を撮影し、市販の画像解析ソフトを用いて算出した。更に具体的に説明すると、隔壁断面のSEM画像を画像解析ソフトを用いて、二極化処理し、それぞれの表面領域及び内部領域における隔壁の部分(細孔以外の部分に相当)と細孔の部分の面積を計測し、得られた面積の計測値に基づいて各領域における気孔率を算出した。
【0053】
(3)平均細孔径の算出
平均細孔径は、気孔率の算出と同様に、撮影された壁断面のSEM画像に基づき、
画像解析ソフトを用いて、二極化処理し、それぞれの表面領域及び内部領域における各細
孔の細孔径を計測し、得られた細孔径から平均細孔径を算出した。

【0054】
(4)圧力損失の測定
実施例及び比較例のハニカム構造体からDPFを作製し、室温(25℃)の空気を10Nm/分の流量で流した際のDPFの入口(上流側)及び出口(下流側)のそれぞれの圧力を計測し、その圧力差を算出することにより圧力損失を求めた。求められた圧力損失の測定値が1.0kPa以下のものを「良」と判定し、1.0kPaを超えるものを「不可」と判定した。
【0055】
(5)PN漏れ個数の測定
実施例及び比較例のそれぞれのハニカム構造体から形成されたDPFを、排気量2.0リットルのディーゼルエンジンが搭載された乗用車の排気系に取り付けた。この乗用車をNEDC(New European Driving Cycle)モードで走行させた際のDPFの出口(下流側)における粒子状物質の個数累計からPN漏れ個数を測定した。なお、粒子状物質の個数の測定は、欧州経済委員会における自動車基準調和世界フォーラムの排出ガスエネルギー専門家会議による粒子測定プログラム(略称「PMP」)によって提案された手法に従って行った。ここで、PN漏れ個数の測定値が、1.0×10未満を「良」と判定し、1.0×10以上、1.0×10以下を「可」と判定し、1.0×10を超えるものを「不可」と判定した。
【0056】
(6)ハニカム構造体の評価
表1に示すとおり、本願発明の実施例1〜17のハニカム構造体に基づいて作製されたDPFは、圧力損失及びPN漏れ個数のいずれの判定結果において、良または可の評価であり、一方、比較例1〜11のハニカム構造体に基づいて作製されたDPFは、圧力損失及びPN漏れ個数の少なくともいずれか一方が不可の判定であった。以下、各項目について詳細を説明する。
【0057】
(6−1)結合助剤の有無
骨材及び結合材に対して所定の配合比率の結合助剤を添加することにより(実施例1等参照)、圧力損失及びPN漏れ個数のいずれの項目においても「良」または「可」の判定結果が得られた。これに対し、結合助剤を添加しない場合(比較例1、2)、圧力損失の値が結合助剤を添加した場合と比べて高くなり、判定基準の1.0kPaを超えるものとなった。これにより、結合助剤の添加の有効性が示された。
【0058】
(6−2)骨材の粒径
使用する骨材(炭化珪素)の粒径を、それぞれ10μm、28μm、及び60μmに変化させ、配合比率等のその他の条件を一定にした場合、10μm〜60μmの間で(実施例2,4,5)、各項目において良または可の判定結果を得た。これにより、骨材の粒径は、10μm〜60μmの範囲が好適であることが確認された。
【0059】
(6−3)結合材の種類
結合材として、本実施例では金属珪素(実施例1〜3等)及びコージェライト(実施例9〜14等)をそれぞれ使用した。この場合、圧力損失及びPN個数漏れのいずれの評価項目においても、特に結合材の種類における大きな差異は認められず、金属珪素及びコージェライトを結合材として使用可能なことが確認された。
【0060】
(6−4)結合助剤の種類
使用する結合助剤(異方性粒子)として、長軸側粒径のそれぞれ異なる二種類のマイカ、Al−Siファイバー、及びタルクを用いた。これらの結果から、その他の条件を同一とした場合、結合助剤としてタルクを使用した場合、各項目について上記判定基準を満たすことができず、一方、マイカ及びAl−Siファイバーは、いずれも良または可の判定結果を得た。更に、マイカの粒径の違い(実施例1〜3及び実施例4〜6等参照)によって、圧力損失及びPN漏れ個数に大きな差異は認められなかった。これにより、結合助剤として、マイカ及びAl−Siファイバーが有効であることが確認された。
【0061】
(6−5)結合助剤の配合比率(表面気孔率及び内部気孔率)
骨材の粒径等のその他条件を同一とし、骨材及び結合材に対する結合助剤の配合比率をそれぞれ3.0wt.%、5.0wt.%、及び10.0wt.%に変化させた場合(実施例1〜3、実施例6〜8、実施例9〜11、及び、実施例12〜14)、配合比率が高くなるにつれて、表面気孔率の値が低下し、これに対して内部気孔率の値が上昇する傾向が認められた。すなわち、結合助剤を多く添加することによって、ハニカム構造体の内部領域に多くの空隙(空孔)が認められるようになり、表面領域の気孔率がそれほど高くなくなることが示された。
【0062】
一方、結合助剤の配合比率が低い場合(1.0wt.%、比較例6〜9)、圧力損失が大きくなる傾向が認められ、同様に結合助剤の配合比率が高い場合(15.0wt.%、比較例10,11)でも圧力損失が大きくなる傾向が示された。
【0063】
(6−6)結合助剤の配合比率(表面平均細孔径及び内部平均細孔径)
骨材の粒径等のその他の条件を同一とし、結合助剤の配合比率を変化させた場合(実施例1〜3、実施例6〜8、実施例9〜11、及び、実施例12〜14)、配合比率が高くなるにつれて、表面平均細孔径の値が低下し、一方、内部平均細孔径の値が上昇することが確認された。この傾向は、上記(6−5)で示した表面気孔率及び内部気孔率と配合比率との関係と同様のものである。
【0064】
(6−7)評価のまとめ
骨材の粒径等のその他の条件を同一とし、結合助剤の配合比率を変化させた場合(実施例1〜3、実施例6〜8、実施例9〜11、及び、実施例12〜14)、配合比率が5.0wt.%添加したものが、圧力損失がそれぞれ最も小さな値を示した(実施例1〜3における実施例2、実施例6〜8における実施例7、実施例9〜11における実施例10、実施例12〜14における実施例13参照。)。これにより、本実施例において、ハニカム構造体の隔壁の圧力損失の低減のためには、5.0wt.%の結合助剤を添加することが好適であると確認された。一方、PN漏れ個数は、結合助剤の配合比率に応じて比例し、配合比率が高い場合(10wt.%)、それぞれ最も小さな値を示し(実施例3、実施例8、実施例11、実施例14参照)、一方、配合比率が低い場合(3.0wt.%)、それぞれ最も大きな値を示した(実施例1、実施例6、実施例9、実施例12参照)。
これにより、結合助剤の配合比率に応じて圧力損失の低減化及びPN漏れ個数を制御することができる。
【0065】
更に、配合比率は、表面領域及び内部領域における表面気孔率及び内部気孔率、表面平均細孔径及び内部平均細孔径の値にそれぞれ寄与することが示された。すなわち、骨材として実施例1〜17において、結合助剤の配合比率が高くなるにつれて、表面気孔率及び表面平均細孔径の値は徐々に小さくなるように変化し、一方、内部気孔率及び内部平均細孔率の値は徐々に大きくなるように変化することが確認された。そのため、表面気孔率及び内部気孔率の差、及び、表面平均細孔径及び内部平均細孔径の差は、それぞれ異方性粒子の配合比率が高いもの(10wt.%)が、最も高い値を示し、異方性粒子の配合比率が低いもの(3.0wt.%)が、最も低い値を示すこととなった。すなわち、異方性粒子を多く配合することにより、表面領域及び内部領域の気孔率及び平均細孔径の差が大きくなるように制御することができる。
【0066】
これに対し、異方性粒子を結合助剤として添加しない場合(比較例1,2)、圧力損失及びPN漏れ個数においてもいずれも良好な結果を得ることができなかった。すなわち、本発明における異方性粒子を結合材助剤として添加することの有効性が示される。結合助剤を加える場合であってもタルクでは、圧力損失の値が増大し、異方性粒子の添加による効果を得ることができなかった(比較例3〜5)。更に、結合材に対して添加する異方性粒子の配合比率が低い場合(1.0wt.%、比較例6〜9)、圧力損失及びPN漏れ個数のいずれの評価項目において良好な結果を得ることができなかった。すなわち、表面領域及び内部領域の間に1.5%超の気孔率の差を形成することができなかった。そのため、実施例に示すような効果を奏することができない。
【0067】
更に、結合材に対して添加する異方性粒子の配合比率が過剰過多の場合(比較例10,11)、いずれも圧力損失が大きくなり、実用上の使用をすることができない。しかしながら、係る場合、内部気孔率及び表面気孔率、及び、内部平均細孔径及び表面平均細孔径の値が最も大きくなることが示された。これらの結果からも異方性粒子を骨材及び結合材に添加しハニカム成形体を形成する有用性が示された。
【産業上の利用可能性】
【0068】
本発明のハニカム構造体、及びハニカム構造体の製造方法は、自動車、化学、電力、鉄鋼等の様々な分野において、触媒装置用の担体、又はフィルタとして好適に利用することができるハニカム構造体の製造に利用することができる。特に、ディーゼルエンジンの排ガスに含まれる粒子状物質を捕捉するためのDPFとしての使用が好適である。
【符号の説明】
【0069】
1:ハニカム構造体、2a:一方の端面、2b:他方の端面、3:セル、4:隔壁、4a:隔壁表面、4b:隔壁内部、4c:隔壁裏面、5:ハニカム構造部、6a:一方の開口端部、6b:他方の開口端部、7:目封止部、8:骨材、9:結合材、10:成形材料、11:表面領域、12:内部領域、13:結合助剤(異方性粒子)、14:結合部、M:結合助剤(異方性粒子)および結合材の移動方向、T:隔壁厚さ。
図1
図2
図3
図4