特許第6227748号(P6227748)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6227748
(24)【登録日】2017年10月20日
(45)【発行日】2017年11月8日
(54)【発明の名称】遊技機
(51)【国際特許分類】
   A63F 7/02 20060101AFI20171030BHJP
【FI】
   A63F7/02 320
【請求項の数】2
【全頁数】30
(21)【出願番号】特願2016-227777(P2016-227777)
(22)【出願日】2016年11月24日
(62)【分割の表示】特願2015-138346(P2015-138346)の分割
【原出願日】2015年7月10日
(65)【公開番号】特開2017-35620(P2017-35620A)
(43)【公開日】2017年2月16日
【審査請求日】2016年11月24日
(73)【特許権者】
【識別番号】000161806
【氏名又は名称】京楽産業.株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100089004
【弁理士】
【氏名又は名称】岡村 俊雄
(74)【代理人】
【識別番号】100171114
【弁理士】
【氏名又は名称】大津 元
(72)【発明者】
【氏名】百瀬 智哉
(72)【発明者】
【氏名】天野 貴之
【審査官】 小河 俊弥
(56)【参考文献】
【文献】 特開2015−112228(JP,A)
【文献】 特開2012−005572(JP,A)
【文献】 特開2004−351074(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63F 7/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
遊技者に有利な特別遊技を行うか否かの判定を行うための判定情報を記憶可能な記憶手段と、
前記記憶手段に記憶された前記判定情報に基づいて、前記判定を行う判定手段と、
前記判定の判定結果に基づいて、図柄を変動表示させる変動態様を決定する変動態様決定手段と、
前記変動態様決定手段により決定された変動態様で図柄を変動表示させる図柄表示制御手段と、
前記図柄の変動表示に応じて、所定の遊技演出を行う演出制御手段とを備え、
前記演出制御手段は、
前記変動態様決定手段により第1の変動態様が決定されたときに、前記特別遊技が行われる可能性が高いことを示唆する特別演出を含まない第1の遊技演出を行うときと、前記第1の遊技演出とは異なる遊技演出であって前記特別演出を含まない第2の遊技演出を行うときと、があり、
前記第1の変動態様が決定されたときにおいて、前記第1の変動態様が決定される前において前記記憶手段に記憶されていた前記判定情報の数に応じて、異なる確率で前記第1の遊技演出を行うことを特徴とする遊技機。
【請求項2】
前記演出制御手段は、
前記変動態様決定手段により第2の変動態様が決定されたときに、前記特別演出を含む第3の遊技演出を行うことが可能であることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は遊技機に関し、特に、図柄の変動表示に応じて行う遊技演出の制御に関する。
【背景技術】
【0002】
パチンコ遊技機において、遊技球が流下可能な遊技領域に始動口と大入賞口とを設けた機種では、遊技球が始動口に入賞すると始動条件の成立により判定情報が取得され、その判定情報に基づいて大当り判定が行われて、特別図柄が変動した後、その大当り判定の結果を示す判定図柄が停止するように表示される。「大当り」と判定されると、判定図柄として大当り図柄が停止表示されて、通常は閉塞している大入賞口を開放する特別遊技が行われ、そこで、多数の遊技球を大入賞口に入賞させて、相当数の遊技球を獲得できる。
【0003】
始動条件の成立により取得された判定情報は保留記憶部に一時的に記憶され、この保留記憶部に記憶されている判定情報の数が保留数となり、その保留数が4未満のときに遊技球が始動口に入賞すると始動条件が成立する。そして、始動条件の成立毎に、1の判定情報が取得され保留記憶部に記憶されるので、保留数が1増加し、一方、特別図柄の変動開始毎に、保留記憶部に記憶されている1の判定情報が大当り判定に供して保留記憶部から消去されるので、保留数が1減少する。
【0004】
ところで、特別図柄を変動表示させる変動態様(変動時間)は、大当り判定の結果(判定情報)、更には保留数に基づいて決定され、一方、遊技演出として、特別図柄が変動表示されているとき、その特別図柄の変動態様に応じた図柄変動演出であって、大当り判定の結果を示唆する図柄変動演出が画像表示装置での表示を主体に行われ、この図柄変動演出により遊技性並びに遊技興趣が高められる(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2013−184068号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
従来のパチンコ遊技機では、現在の保留数に基づいて特別図柄の変動態様が決定される場合があり、その決定された変動態様に応じた図柄変動演出が行われるが、この図柄変動演出を決定し実行する演出制御は、当該特別図柄の変動開始前(当該特別図柄の変動態様の決定前)において保留記憶部に記憶されていた判定情報の数(過去の特図保留数)に基づいて行われておらず、この課題に着目すると、演出性を高め得る余地がある。
本発明の目的は、演出性を高め得る斬新な演出制御を実現することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
第1の発明(遊技機(1))は、遊技者に有利な特別遊技を行うか否かの判定を行うための判定情報を記憶可能な記憶手段(42)と、前記記憶手段(42)に記憶された前記判定情報に基づいて、前記判定を行う判定手段(44a)と、前記判定の判定結果に基づいて、図柄を変動表示させる変動態様を決定する変動態様決定手段(44c)と、前記変動態様決定手段(44c)により決定された変動態様で図柄を変動表示させる図柄表示制御手段(45)と、前記図柄の変動表示に応じて、所定の遊技演出を行う演出制御手段(70(71))とを備え、前記演出制御手段(70(71))は、前記変動態様決定手段(44c)により第1の変動態様が決定されたときに、前記特別遊技が行われる可能性が高いことを示唆する特別演出を含まない第1の遊技演出を行うときと、前記第1の遊技演出とは異なる遊技演出であって前記特別演出を含まない第2の遊技演出を行うときと、があり、前記第1の変動態様が決定されたときにおいて、前記第1の変動態様が決定される前において前記記憶手段に記憶されていた前記判定情報の数に応じて、異なる確率で前記第1の遊技演出を行うことを特徴とする。
【0008】
第2の発明は、第1の発明において、前記演出制御手段(70(71))は、前記変動態様決定手段(44c) により第2の変動態様が決定されたときに、前記特別演出を含む第3の遊技演出を行うことが可能であることを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、演出性を高め得る斬新な演出制御を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本発明の実施例に係るパチンコ遊技機の斜視図である。
図2】遊技盤の正面図である。
図3】パチンコ遊技機の制御系のブロック図である。
図4】始動口装置の断面図である。
図5】パチンコ遊技機の機能ブロック図である。
図6】大当り判定テーブルを示す図表である。
図7】図柄判定テーブルを示す図表である。
図8】特別遊技における大入賞口の開放パターンと特別遊技終了後の遊技状態を示す図表である。
図9】第2始動口作動モードを示す図表である。
図10】複数の遊技状態を示す図表である。
図11】通常/潜確遊技状態での特図変動時間決定用のテーブルを示す図表である。
図12】時短/確変遊技状態での特図変動時間決定用のテーブルを示す図表である。
図13】各種コマンドを示す図表である。
図14】特図保留数の変化を示すグラフである。
図15】特定変動開始コマンドを決定する為のテーブルを示す図表である。
図16】別の特定変動開始コマンドを決定する為のテーブルを示す図表である。
図17】更に別の特定変動開始コマンドを決定する為のテーブルを示す図表である。
図18】(1)が複数の図柄変動演出、(2)が複数の特別遊技演出、(3)が複数のエンディング演出を夫々示す図表である。
図19】図柄変動演出を示す図である。
図20】複数の演出モードを示す図表である。
図21】図柄変動演出の具体例を示す図である。
図22図21相当図である。
図23図21相当図である。
図24】特定変動開始コマンド受信時の演出実行率を示す図表である。
図25】保留図柄の表示態様を示す図である。
図26】先読みモードの選択率を示す図表である。
図27】先読み表示態様の選択率を示す図表である。
図28】変形例に係る先読みモードの選択率を示す図表である。
図29】変形例に係る保留図柄の表示態様の選択率を示す図表である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、発明を実施するための形態について実施例に基づいて説明する。
【実施例】
【0012】
図1図2に示すように、パチンコ遊技機1には、遊技ホールの島構造に取付けられる外枠(図示略)に開閉枠2(内枠2)が開閉自在に装着され、開閉枠2に開閉扉3が開閉自在に装着されている。開閉扉3に窓3aが形成され、その窓3aに透明板3bが装着されている。
【0013】
開閉枠2の左端部に開閉扉3の左端部が鉛直軸心回りに回動自在に支持され、開閉扉3の右端部には、開閉扉3を開閉枠2に施錠するキーシリンダ3cが装着されている。開閉枠2に遊技盤4が装着され、遊技盤4とその前側の透明板3bとの間に遊技球が流下可能な遊技領域4aが形成され、この遊技領域4aが開閉扉3により開閉される。
【0014】
開閉扉3には、窓3aの下側に遊技球を貯留する貯留皿5が設けられ、その貯留皿5に遊技者が操作可能な演出ボタンSW6aと十字キーSW6bとエンターボタンSW6cとを有する演出操作装置6(「SW」はスイッチを意味する)が装着され、貯留皿5の右下側に発射ハンドル7が装着されている。発射ハンドル7が回動操作されると、貯留皿5から発射位置に導入された遊技球が発射され、貯留皿5に複数の遊技球が貯留されている場合、複数の遊技球が約0.6秒間隔で連続発射される。発射された遊技球はガイドレール8で案内され遊技領域4aの上部に導入される。
【0015】
図2図3に示すように、遊技領域4aには、多数の障害釘(図示略)の他、第1,第2始動口10a,10bを有する始動口装置10と、開閉式の第2始動口11aを有する第2始動口装置11と、ゲート12と、開閉式の大入賞口13aを有する大入賞口装置13と、複数の一般入賞口14が、夫々遊技球が入賞(入球・通過)可能に図示の配置で設けられている。ゲート12と複数の一般入賞口14には、入賞した遊技球を検出するゲートSW12aと複数の一般入賞口SW14aが夫々付設されている。
【0016】
図2図4に示すように、始動口装置10は、第1,第2始動口10a,10bと、第1始動口10aに入賞した遊技球を検出する第1始動口SW10cと、第2始動口10bに入賞した遊技球を検出する第2始動口SW10dと、複数の遊技球を第1始動口10aと第2始動口10bとに振分け可能な振分装置20とを備えている。
【0017】
図4に示すように、振分装置20は、遊技球を導入する導入口21aを含む導入通路21と、導入通路21から分岐して遊技球を第1始動口10aへ誘導する第1誘導通路22と、導入通路21から分岐して遊技球を第2始動口10bへ誘導する第2誘導通路23と、導入通路21に導入された複数の遊技球を第1誘導通路22と第2誘導通路23とに交互に振分ける振分機構25とを備えている。尚、第1,第2誘導通路22,23から遊技球を排出可能な排出口(図示略)も備えている。
【0018】
第1,第2始動口10a,10bは、夫々第1,第2誘導通路22,23の下端部の後部に設けられ、第1,第2誘導通路22,23の下部には、夫々第1,第2誘導通路22,23を落下してきた遊技球を後方へ方向変換して第1,第2始動口10a,10bに案内する第1,第2案内部22a,23aが設けられている。振分装置20は、遊技盤4に固定された合成樹脂製のケーシング24を有し、このケーシング24によって、導入通路21、第1,第2誘導通路22,23、振分機構25の一部が形成されている。
【0019】
振分機構25は、導入通路21の直下に配置されてケーシング24に前後方向の軸心回りに回動自在に装着された回動部材26と、回動部材26の下側に位置するようにケーシング24に形成された膨出部27と、ケーシング24に取付けられた固定磁石28と、回動部材26に取付けられた可動磁石29とを有する。回動部材26は、第1,第2切換羽根26a,26bと振分羽根26cとを有し、膨出部27は、第1,第2切換羽根26a,26bが夫々係合する第1,第2回動規制部27a,27bを有する。
【0020】
図4(1)に示すように、第2切換羽根26bが第2回動規制部27bに係合した状態で、回動部材26が第1振分位置になって、第1切換羽根26aを第1誘導通路22側に張出して、振分羽根26cを上方斜め右側に傾けた右傾斜姿勢になり、図4(2)に示すように、第1切換羽根26aが第1回動規制部27aに係合した状態で、回動部材26が第2振分位置になって、第2切換羽根26bを第2誘導通路23側に張出して、振分羽根26cを上方斜め左側に傾けた左傾斜姿勢になる。
【0021】
先ず、回動部材26が図4(1)に示す第1振分位置にあるときに、導入通路21に導入された遊技球は、振分羽根26cにより第1誘導通路22に案内され、第1切換羽根26aを押動しながら落下して、回動部材26を第1振分位置から第2振分位置に回動させて切換える。次に、回動部材26が図4(2)に示す第2振分位置にあるときに、導入通路21に導入された遊技球は、振分羽根26cにより第2誘導通路23に案内され、第2切換羽根26bを押動しながら落下して、回動部材26を第2振分位置から第1振分位置に回動させて切換える。依って、導入口21aから導入通路21に導入された複数の遊技球は、振分機構25により第1誘導通路22と第2誘導通路23とに交互に振分けられ、つまり、基本的に第1始動口10aと第2始動口10bとに交互に入賞することになる。
【0022】
固定磁石28と可動磁石29は常時互いに反発するように、そして、回動部材26が振分羽根26cを上方へ向けた中立位置にあるときに、その反発力が最大になるように、つまり磁石28,29が再接近するように配設されている。この磁石28,29によって、回動部材26は、中立位置よりも第1振分位置側へ位置するときには、第1振分位置へ回動付勢され、中立位置よりも第2振分位置側へ位置するときには、第2振分位置へ回動付勢される。依って、回動部材26は、第1又は第2振分位置に切換えられると、その第1又は第2振分位置に確実に停止し、ガタつかないように保持される。
【0023】
図2図3に示すように、第2始動口装置11は、第2始動口11aと、第2始動口11aを開閉する開閉部材11bと、第2始動口11aに入賞した遊技球を検出する第2始動口SW11cと、開閉部材11bを開閉駆動する第2始動口SOL11d(「SOL」はソレノイドアクチュエータを意味する)とを有する。第2始動口11aは、開閉部材11bと第2始動口SOL11dにより、通常は遊技球が入賞し難い(入賞不可能な)閉状態となり、この閉状態と遊技球が入賞し易い開状態とに作動し得る。
【0024】
大入賞口装置13は、大入賞口13aと、大入賞口13aを開閉する開閉部材13bと、大入賞口13aに入賞した遊技球を検出する大入賞口SW13cと、開閉部材13bを開閉駆動する大入賞口SOL13dとを有する。大入賞口13aは、開閉部材13bと大入賞口SOL13dにより、通常は遊技球が入賞し難い(入賞不可能な)閉状態となり、この閉状態と遊技球が入賞し易い開状態とに作動し得る。
【0025】
遊技領域4aに発射された遊技球が入賞口10a,10b,11a,13a,14の何れかに入賞すると、遊技球1個の入賞につき入賞口10a,10b,11a,13a,14毎に設定された数(数個〜10数個)の遊技球が賞球として貯留皿5に払出される。遊技領域4aに発射された遊技球が入賞口10a,10b,11a,13a,14の何れにも入賞しないと、最終的に下部排出口9から遊技領域4aの外部へ排出される。
【0026】
遊技球が始動口10a,10b,11aの何れかに入賞すると特別遊技抽選が行われ、その特別遊技抽選で当選すると、大入賞口13aが開放する特別遊技が発生する。遊技球がゲート12を通過すると補助遊技抽選が行われ、その補助遊技抽選で当選すると、第2始動口11aが開放する補助遊技が発生する。
【0027】
遊技盤4にはセンタ役物15が取付けられ、このセンタ役物15に遊技演出用の画像表示装置16と第1,第2可動役物装置17,18が装備されている。センタ役物15は、そのセンタ枠体15aが遊技盤4に形成されたセンタ開口部(図示略)に嵌合装着され、そのセンタ枠体15aの下部には遊技球が転動するステージ15bが形成されている。画像表示装置16は、その画面をパチンコ遊技機1の前側からセンタ枠体15aの内側を通して視認可能に配置され、この画像表示装置16に主に遊技演出が表示される。
【0028】
遊技盤4の右下部に遊技表示盤19が設けられ、この遊技表示盤19は、第1特図表示器19a、第2特図表示器19b、普図表示器19c、第1特図保留ランプ19d、第2特図保留ランプ19e、普図保留ランプ19fを備えている。
【0029】
第1特図表示器19aに第1特別図柄が変動可能に表示され、第1特図保留ランプ19dに第1特図保留数が表示され、第1特図保留数は4未満の場合に第1始動口10aに遊技球が入賞する毎に1加算される。第2特図表示器19bに第2特別図柄が変動可能に表示され、第2特図保留ランプ19eに第2特図保留数が表示され、第2特図保留数は4未満の場合に第2始動口10b,11aの何れかに遊技球が入賞する毎に1加算される。
【0030】
第1,第2特別図柄が変動停止状態で、第1特図保留数が1以上の場合に1減算されて、第1特別図柄が変動開始され、その後の停止図柄で特別遊技抽選の結果が表示され、或いは、第2特図保留数が1以上の場合に1減算されて、第2特別図柄が変動開始され、その後の停止図柄で特別遊技抽選の結果が表示される。
【0031】
普図表示器19cに普通図柄が変動可能に表示され、普図保留ランプ19fに普図保留数が表示され、普図保留数は4未満の場合にゲート12に遊技球が入賞する毎に1加算される。普通図柄が変動停止状態で、普図保留数が1以上の場合に1減算されて、普通図柄が変動開始され、その後の停止図柄で補助遊技抽選の結果が表示される。
【0032】
次に、パチンコ遊技機1の制御系について説明する。
図3に示すように、制御装置30は、遊技制御基板31、払出制御基板32、演出制御基板33、画像制御基板34、ランプ制御基板35を備え、これら制御基板31〜35に夫々CPUとROMとRAMを含むコンピュータを備えて構成され、演出制御基板33は更にRTC(「RTC」はリアルタイムクロックを意味する)を備えている。
【0033】
遊技制御基板31のコンピュータは、第1始動口SW10c、第2始動口SW10d,11c、ゲートSW12a、大入賞口SW13c、複数の一般入賞口SW14aからの信号、払出制御基板32からの制御情報を受けて、第2始動口SOL11d、大入賞口SOL13d、図柄表示器19a〜19c、図柄保留ランプ19d〜19fを制御し、払出制御基板32、演出制御基板33に制御情報(コマンド)を出力する。
【0034】
払出制御基板32のコンピュータは、遊技制御基板31からの制御情報、払出球検出SW36b、球有り検出SW36c、満タン検出SW36dからの信号を受けて、払出モータ36aを制御し、遊技制御基板31に制御情報を出力する。演出制御基板33のコンピュータは、遊技制御基板31、画像制御基板34、ランプ制御基板35からの制御情報、演出操作装置6(SW6a,6b,6c)からの信号を受けて、画像制御基板34、ランプ制御基板35に制御情報を出力する。
【0035】
画像制御基板34のコンピュータは、演出制御基板33からの制御情報を受けて、遊技演出用の画像表示装置16、スピーカ37を制御し、演出制御基板33に制御情報を出力する。ランプ制御基板35のコンピュータは、演出制御基板33からの制御情報、第1,第2可動役物装置17,18(原点SW)からの信号を受けて、遊技演出用の枠ランプ38a、盤ランプ38b、第1,第2可動役物装置17,18(電動モータ)を制御し、演出制御基板33に制御情報を出力する。
【0036】
図5に示すように、遊技制御基板31(主制御部)の主にコンピュータにより、図示の各手段40〜47,50〜57,60,65,66が構成されている。特図カウンタ手段40は、大当り判定値、図柄判定値、リーチ判定値、変動パターン判定値を、夫々設定範囲内で微小時間毎に順次更新する。
【0037】
特図取得手段41は、第1特図保留数が4未満の場合に、遊技球が第1始動口10aに入賞すると特図始動条件が成立して、特図カウンタ手段40により更新された大当り判定値、図柄判定値、リーチ判定値、変動パターン判定値を、1組の第1特図判定情報として取得し、第2特図保留数が4未満の場合に、遊技球が第2始動口10b,11aの何れかに入賞すると特図始動条件が成立して、特図カウンタ手段40により更新された大当り判定値、図柄判定値、リーチ判定値、変動パターン判定値を、1組の第2特図判定情報として取得する。
【0038】
特図保留記憶手段42は、特図取得手段41により取得され且つ特図判定手段44の大当り判定手段44aによる判定に供していない第1,第2特図判定情報を夫々4個まで、つまり特図判定情報を合計8個まで記憶(保留)可能であり、特図保留記憶手段42に記憶されている第1特図判定情報の数が第1特図保留数となり、特図保留記憶手段42に記憶されている第2特図判定情報の数が第2特図保留数となる。
【0039】
特図保留消化手段43は、特図保留記憶手段42に記憶されている特図判定情報を、特別図柄の変動開始毎に順次1ずつ大当り判定手段44aによる判定に供して特図保留記憶手段42から消去(保留消化)する。その際、特図保留記憶手段42に複数の特図判定情報が記憶されている場合、それら複数の特図判定情報を特図保留記憶手段42に記憶された順番(即ち、特図取得手段41により取得された順番)で消化する。
【0040】
特図判定手段44においては、大当り判定手段44aが、特図保留記憶手段42に記憶された特図判定情報、詳しくは特図保留消化手段43により消化された当該特図判定情報に基づいて、遊技者に有利な特別遊技を行うか否かを判定し、特別遊技である大当り遊技を行うと判定すると、図柄判定手段44bが、大当り遊技における大入賞口13aの開放パターン、及び大当り遊技終了後の遊技状態を判定する。
【0041】
具体的に、先ず、大当り判定手段44aは、当該特図判定情報の大当り判定値に基づいて、特別遊技である大当り遊技を行うか否かを、また、大当り遊技と部類が異なる特別遊技である小当り遊技を行うか否かを判定する。この場合、図6に示すように、大当り判定テーブルとして低確テーブルと高確テーブルの何れかを用いて判定する。
【0042】
低確テーブルでは、大当り判定値が約1/320の割合で大当り特定値(3,247・・・)の何れかと一致すると、大当り遊技を行うと判定し、高確テーブルでは、大当り判定値が約10/320の割合で大当り特定値(3,7・・・)の何れかと一致すると、大当り遊技を行うと判定し、低確テーブルと高確テーブルの何れでも、大当り判定値が約3/320の割合で小当り特定値(4,44・・・)の何れかと一致すると、小当り遊技を行うと判定する。
【0043】
図柄判定手段44bは、大当り判定手段44aにより大当り遊技を行うと判定されると、当該特図判定情報の図柄判定値に基づいて、複数の大当り図柄(図7に示す大当り図柄A〜H)の何れか1つを選択し、ここで、当該特図判定情報が第1特図判定情報の場合、図7に示す第1図柄選択テーブルにより規定される選択率で、また、第2特図判定情報の場合、図7に示す第2図柄選択テーブルにより規定される選択率で図柄選択を行う。大当り判定手段44aにより小当り遊技を行うと判定されると、小当り図柄を選択し、特別遊技(大当り遊技、小当り遊技)を行わないと判定されると、ハズレ図柄を選択する。
【0044】
特図判定手段44において、変動態様判定手段44c(変動態様決定手段44c)は、当該特図判定情報(具体的には、大当り判定手段44a、図柄判定手段44bによる判定結果(選択された判定図柄;大当り図柄A〜H、小当り図柄、ハズレ図柄の何れか)、リーチ乱数、変動パターン乱数)に基づいて、更に、現在の遊技状態、及び特図保留数等に基づいて、特別図柄を変動表示させる特図変動態様(特図変動時間)を判定(決定)する。この特図変動態様を決定する具体的な処理については後で説明する。
【0045】
特図表示制御手段45は、特図保留消化手段43により第1特図判定情報が消化されたことを契機に第1特別図柄の変動表示を開始させ、また、特図保留消化手段43により第2特図判定情報が消化されたことを契機に第2特別図柄の変動表示を開始させ、変動態様判定手段44cにより決定された特図変動態様で特別図柄を変動表示させ、つまり当該特図変動態様で規定される特図変動時間、特別図柄を変動表示させた後に、大当り判定手段44a、図柄判定手段44bによる判定結果を示す判定図柄を停止表示させる。
【0046】
つまり、大当り判定手段44aにより大当り遊技を行うと判定されると、大当り図柄A〜Hの何れかを判定図柄として停止表示させ、小当り遊技を行うと判定されると、小当り図柄を判定図柄として停止表示させ、特別遊技(大当り遊技、小当り遊技)を行わないと判定されると、ハズレ図柄を判定図柄として停止表示させる。
【0047】
特別遊技実行手段46は、大当り判定手段44aにより特別遊技(大当り遊技、小当り遊技)を行うと判定された場合、特図表示制御手段45により、当該判定結果を示す判定図柄(図柄判定手段44bにより選択された大当り図柄、小当り図柄)が停止表示された後、その判定図柄に応じた開放パターンで大入賞口13aを開放する遊技者に有利な特別遊技(大当り遊技、小当り遊技)を行う。
【0048】
図8に示すように、大当り遊技における大入賞口13aの開放パターンは、大当り図柄の種類に応じて図示のように設定され、小当り遊技における大入賞口13aの開放パターンは、大当り図柄D,E,G,Hに対応する開放パターンと同様に設定される。
【0049】
具体的に、16R(ラウンド)長期開放では、大入賞口13aが16Rに亙って開閉され、各Rは、大入賞口13aを開放して開始後、大入賞口13aに遊技球が例えば10個入賞する、或いは例えば30秒経過するR終了条件が成立すると、大入賞口13aを閉塞して終了する。8R長期開放では、大入賞口13aが8Rに亙って開閉され、各Rは開始後、16R長期開放と同様のR終了条件が成立すると終了する。8R短期開放では、大入賞口13aが8Rに亙って開閉され、各Rは開始後、大入賞口13aに遊技球が例えば10個入賞する、或いは例えば0.1秒経過するR終了条件が成立すると終了する。
【0050】
確率設定手段47は、大当り判定手段44aにより大当り遊技を行うと判定される大当り確率を、図6に示す低確テーブルを用いて低確率(約1/320)又は図6に示す高確テーブルを用いて低確率よりも高い高確率(約10/320)に設定する。
【0051】
一方、普図カウンタ手段50は、当り判定値、普図判定値を、夫々微小時間毎に順次更新する。普図取得手段51は、普図保留数が4未満の場合に、遊技球がゲート12を通過すると普図始動条件が成立して、普図カウンタ手段50により更新された当り判定値、普図判定値を、1組の普図判定情報として取得する。普図保留記憶手段52は、普図取得手段51により取得され且つ普図判定手段54による判定に供していない普図判定情報を4個まで記憶(保留)可能であり、普図保留記憶手段52に記憶されている普図判定情報の数が普図保留数となる。
【0052】
普図保留消化手段53は、普図保留記憶手段52に記憶されている普図判定情報を、普通図柄の変動開始毎に順次1ずつ普図判定手段54による判定に供して普図保留記憶手段52から消去(保留消化)する。その際、普図保留記憶手段52に複数の普図判定情報が記憶されている場合、それら複数の普図判定情報を普図保留記憶手段52に記憶された順番(即ち、普図取得手段51により取得された順番)で消化する。
【0053】
普図判定手段54は、普図保留記憶手段52に記憶された普図判定情報、詳しくは普図保留消化手段53により消化された当該普図判定情報に基づいて、補助遊技を行うか否かを判定する。普図表示制御手段55は、普図判定手段54による判定結果に基づいて、普図保留消化手段53により普図判定情報が消化されたことを契機に、普図表示器19cに普通図柄を変動表示させた後に当該判定結果を示す判定図柄を停止表示させる。普図判定手段54により補助遊技を行うと判定されると、当り図柄を停止表示させ、補助遊技を行わないと判定されると、ハズレ図柄を停止表示させる。
【0054】
補助遊技実行手段56は、普図判定手段54により補助遊技を行うと判定された場合、普図表示制御手段55により、当該判定結果を示す判定図柄(当り図柄)が停止表示された後、第2始動口11aを開放する補助遊技を行う。作動モード設定手段57は、図9に示すように、第2始動口作動モードとして、第2始動口11aを開状態に作動させ難い低作動モード又は開状態に作動させ易い高作動モードを設定する。
【0055】
具体的に、低作動モードでは、普図判定手段54により補助遊技を行うと判定される当り確率が1/10、普図表示制御手段55により普通図柄が変動表示される普図変動時間が12秒、補助遊技実行手段56により補助遊技において第2始動口11aを開放する第2始動口開放パターンが0.1秒×1回に設定され、高作動モードでは、当り確率が10/10、普図変動時間が0.5秒、第2始動口開放パターンが2.0秒×3回に設定される。
【0056】
遊技状態制御手段60は、複数の遊技状態(図10示す「通常遊技状態」(低確・非時短状態)、「時短遊技状態」(低確・時短状態)、「潜確遊技状態」(高確・非時短状態)、「確変遊技状態」(高確・時短状態))の何れかを設定し、その遊技状態で遊技を制御する。尚、電源投入時には前回の電源遮断時に設定されていた遊技状態を継続的に設定し、電源投入時に所謂RAMクリアが実行された場合には「通常遊技状態」を設定する。
【0057】
図10に示すように、「通常遊技状態」「時短遊技状態」では、確率設定手段47により低確率が設定され、「潜確遊技状態」「確変遊技状態」では、確率設定手段47により高確率が設定される。また、「通常遊技状態」「潜確遊技状態」では、作動モード設定手段57により低作動モードが設定され、「時短遊技状態」「確変遊技状態」では、作動モード設定手段57により高作動モードが設定される。
【0058】
遊技状態制御手段60は、特別遊技実行手段46により大当り遊技が行われた場合、その大当り遊技終了後の遊技状態を図8に示すように設定変更する。大当り図柄A〜Cの何れかが停止表示されて、所謂「確変大当り」になった場合、当該大当り遊技終了後に「確変遊技状態」が設定され、大当り図柄A,Bの停止からは、その後、特図表示器19a,19bでの特別図柄の特図変動回数が10000回に達すると、「通常遊技状態」へ移行され、大当り図柄Cの停止からは、その後、特図変動回数が50回に達すると、「潜確遊技状態」へ移行され、更に、特図変動回数が10000回に達すると、「通常遊技状態」へ移行される。
【0059】
大当り図柄Dが停止表示されて、所謂「突確大当り」になった場合、当該大当り遊技終了後に「確変遊技状態」が設定され、その後、特図変動回数が10000回に達すると、「通常遊技状態」へ移行される。大当り図柄Eが停止表示されて、所謂「潜確大当り」になった場合、当該大当り遊技終了後に「潜確遊技状態」(又は「確変遊技状態」)が設定され、その後、特図変動回数が10000回に達すると、「通常遊技状態」へ移行される。
【0060】
大当り図柄Fが停止表示されて、所謂「通常大当り」になった場合、また、大当り図柄Gが停止表示されて、所謂「突時大当り」になった場合、当該大当り遊技終了後に「時短遊技状態」が設定され、その後、特図変動回数が50回に達すると、「通常遊技状態」へ移行される。大当り図柄Hが停止表示されて、所謂「突通大当り」になった場合、当該大当り遊技終了後に「通常遊技状態」が設定される。一方、特別遊技実行手段46により小当り遊技が行われた場合、つまり小当り図柄が停止表示されて、所謂「小当り」になった場合、当該小当り遊技終了後に当該小当り遊技開始前の遊技状態が設定される。
【0061】
ここで、前記の変動態様判定手段44cが特図変動時間(特図変動態様)を決定する具体的な処理について、図11図12に基づいて説明する。
【0062】
図11に示すように、「通常遊技状態」又は「潜確遊技状態」であるとき、大当り判定手段44aにより特別遊技を行わない(ハズレ)と判定されて、図柄判定手段44bによりハズレ図柄が選択された場合、先ず、当該特図判定情報のリーチ判定値に基づいて、リーチ状態にしないでハズレを報知することが可能な第1種変動時間にするか、或いは、リーチ状態にしてハズレを報知することが可能な(但し、リーチ状態にしないでハズレを報知することも可能な)第2種変動時間にするかを判定する。
【0063】
第1種変動時間にする場合、特図保留数(当該特別図柄の変動開始直前の第1特図保留数と第2特図保留数の合計)に基づいて、その第1種変動時間として、図示の9 秒,7秒,5秒,4秒,3秒の何れか(特図保留数に応じた特図変動時間)を決定し、第2種変動時間にする場合、当該特図判定情報の変動パターン判定値に基づいて、その第2種変動時間として、図示の13秒,15秒・・・,20秒,25秒・・・,50秒の何れかを決定する。
【0064】
一方、大当り判定手段44aにより特別遊技を行う(大当り又は小当り)と判定されて、図柄判定手段44bにより大当り図柄(大当り図柄A〜Hの何れか)又は小当り図柄が選択された場合、その選択された図柄の種類と、当該特図判定情報の変動パターン判定値に基づいて、基本的にリーチ状態にして大当り又は小当りを報知することが可能な第3種変動時間として、図示の14秒,16秒・・・,30秒,35秒・・・,60秒の何れかを決定する。
【0065】
図12に示すように、「時短遊技状態」又は「確変遊技状態」であるとき、大当り判定手段44aにより特別遊技を行わないと判定されて、図柄判定手段44bによりハズレ図柄が選択された場合、「通常遊技状態」又は「潜確遊技状態」であるときと同様に、先ず、当該特図判定情報のリーチ判定値に基づいて、第1種変動時間にするか、或いは、第2種変動時間にするかを判定する。
【0066】
第1種変動時間にする場合、特図保留数に基づいて、その第1種変動時間として、図示の12秒,2秒の何れか(特図保留数に応じた特図変動時間)を決定し、第2種変動時間にする場合、「通常遊技状態」又は「潜確遊技状態」であるときと同様に、当該特図判定情報の変動パターン判定値に基づいて、その第2種変動時間として、図示の13秒,15秒・・・,20秒,25秒・・・,50秒の何れかを決定する。
【0067】
一方、大当り判定手段44aにより特別遊技を行うと判定されて、図柄判定手段44bにより大当り図柄又は小当り図柄が選択された場合、「通常遊技状態」又は「潜確遊技状態」であるときと同様に、その選択された図柄の種類と、当該特図判定情報の変動パターン判定値に基づいて、第3種変動時間として、図示の14秒,16秒・・・,30秒,35秒・・・,60秒の何れかを決定する。
【0068】
尚、リーチ状態にしてハズレを報知可能な第2種変動時間に属する「13秒」が、第1の変動態様に相当する第1の特定変動時間である。この第2種変動時間に属する第1の特定変動時間「13秒」については、特図保留数に応じて異なる確率で決定されるようにしてもよい。例えば、第1の特定変動時間「13秒」は、特図保留数が第1の数(3〜5個の何れか等)のとき、その第1の数よりも小さな第2の数(1,2個の何れか等)のときよりも決定され易いように、また、特図保留数が第3の数(6個等)のとき、その第3の数よりも大きな第4の数(7,8個の何れか等)のときよりも決定され易いようにしてもよい。
【0069】
尚、第1の特定変動時間「13秒」は、リーチ状態にしないでハズレを報知可能な第1種変動時間に属するものとしてもよい。この場合、例えば、第1種変動時間として、特図保留数毎に、第1の特定変動時間「13秒」を含む複数の変動時間(例えば、「通常遊技状態」又は「潜確遊技状態」であるときに、特図保留数が1個のときには9秒と13秒、特図保留数が5個のときには5秒と13秒)の何れかが、当該特図判定情報の変動パターン判定値に基づいて決定される。この第1種変動時間に属する第1の特定変動時間「13秒」についても、前記同様に、特図保留数に応じて異なる確率で決定されるようにしてもよい。
【0070】
尚、第1の変動態様に相当する第1の特定変動時間としては、「13秒」と共に、或いは「13秒」の代わりに、「13秒」以外の1又は複数の変動時間(例えば、第1種変動時間に属する「9秒」「7秒」「5秒」「4秒」「3秒」、第2種変動時間に属する「15秒」の少なくとも1つ)を設定してもよい。
【0071】
尚、リーチ状態にしてハズレとする第2種変動時間に属する「20秒,25秒・・・,50秒」、及び、リーチ状態にして大当り又は小当りを報知可能な第3種変動時間に属する「30秒,35秒・・・,60秒」が、第2の変動態様に相当する第2の特定変動時間である。
【0072】
さて、特図判定手段44において、事前判定手段44dは、特図保留記憶手段42に記憶されている特図判定情報(即ち、後に特図保留消化手段43により消化される特図判定情報)に基づいて、具体的には、特図取得手段41により特図判定情報が取得された際、その特図判定情報に対して、大当り判定手段44a、図柄判定手段44b、変動態様判定手段44cによる判定が行われる前に、その判定と同等の判定(即ち、大当り図柄A〜H、小当り図柄、ハズレ図柄の何れかの選択、特図変動態様(特図変動時間)の決定)を事前に行うことが可能である。
【0073】
尚、事前判定手段44dは、取得された各特図判定情報に対して、基本的には取得時の遊技状態に基づいて事前判定を行うが、特図判定情報が取得されたときに、その当該特図判定情報よりも先に取得された特図判定情報に基づく事前判定の結果等から、当該特図判定情報の取得時の遊技状態と当該特図判定情報の消化時の遊技状態が異なることが判ると、その消化時の遊技状態に基づいて事前判定を行うようにすることが好ましい。
【0074】
コマンド生成手段65は、遊技の進行に応じたコマンド(図13に示す各種コマンド)を生成し、コマンド送信手段66は、コマンド生成手段65により生成されたコマンドを演出制御基板33に送信する。
【0075】
特図保留増加コマンドは特図判定情報の取得・記憶時に生成・送信され、この特図保留増加コマンドには、事前判定手段44dによる事前判定で決定された判定図柄と特図変動時間を示す情報が含まれている。特図変動開始コマンドは特別図柄の変動開始時に、また、特図変動停止コマンドは特別図柄の変動停止時に、夫々生成・送信され、特図変動開始コマンドには、大当り判定手段44a、図柄判定手段44b、変動態様判定手段44cによる当該判定で決定された判定図柄と特図変動時間を示す情報が、また、特図変動停止コマンドには、当該判定で決定された判定図柄を示す情報が、夫々含まれている。
【0076】
オープニングコマンドは特別遊技の開始時に、また、エンディングコマンドは特別遊技の最終Rの終了時に、夫々生成・送信され、オープニングコマンドには、当該判定で決定された判定図柄に基づいて開始される特別遊技の種類(大入賞口13aの開放パターン)を示す情報が、また、エンディングコマンドには、当該判定で決定された判定図柄に基づいて特別遊技の終了後に設定される遊技状態を示す情報が、夫々含まれている。
【0077】
特に、コマンド生成手段65は、特図変動開始コマンドとして、変動態様判定手段44cにより第1の特定変動時間「13秒」(第1の変動態様)が決定されたときに、その第1の特定変動時間「13秒」が決定される前において特図保留記憶手段43に記憶されていた特図判定情報の数(過去の特図保留数)に基づいて、第1特定変動開始コマンド及び第1特定変動開始コマンドと異なる第2特定変動開始コマンドの何れかの特定変動開始コマンドを生成する。尚、変動態様判定手段44cにより第1の特定変動時間「13秒」以外の特図変動時間が決定されたときには、通常の特図変動開始コマンド(尚、第1,第2特定変動開始コマンドの一方と同型式のコマンドであってもよい)を生成するものとする。
【0078】
この特定変動開始コマンドを生成するために、過去の特図保留数として、現在を基準に複数回(例えば、4回)前の特図保留数の変化時(特図判定情報の取得時(記憶時)又は消化時(特別図柄の変動開始時))から1回前の特図保留数の変化時までの期間において、過去複数回(4回)の特図保留数の変化時の値が記憶されている。
【0079】
ここで、図14は、あるときを基準に特図保留数の変化回数を0回(特図保留数が0個)として、特図保留数の変化回数に対する特図保留数(特図保留数の増減)を例示した折れ線グラフを示しており、このグラフは、特図判定情報が取得されると右上がりになり、特図判定情報が消化されると右下がりになり、また、矢印で特別図柄の変動を示し、その矢印に付記した○内の数字が、特別図柄の変動回数を示している。
【0080】
例えば、図14において、5回目の特別図柄の変動が行われ、現在の特図保留数が矢印Aで示す2個である状況下では、仮想線A1で示す4個→3個→4個→3個が過去の特図保留数として記憶され、また、6回目の特別図柄の変動が行われ、現在の特図保留数が矢印Bで示す6個である状況下では、仮想線B1で示す4個→5個→6個→7個が過去の特図保留数として記憶され、また、20回目の特別図柄の変動が行われ、現在の特図保留数が矢印Cで示す0個である状況下では、仮想線C1で示す4個→3個→2個→1個が過去の特図保留数として記憶されている。
【0081】
さて、コマンド生成手段65は、具体的に、第1の特定変動時間「13秒」が決定されたときに、記憶されている過去の特図保留数(過去4回の特図保留数の変化時の値)を読み出して、その中に現在の特図保留数よりも2以上多い第1所定数が含まれているか否かを判定し、第1所定数が含まれていると判定すると、第1特定変動開始コマンドを生成し、第1所定数が含まれていないと判定すると、第2特定変動開始コマンドを生成する。
【0082】
この場合、図15(A)に示すように、図14において現在の特図保留数が矢印Aで示す2個である状況下では、第1所定数が4個以上となり、記憶されている過去の特図保留数;4個→3個→4個→3個の中に、その第1所定数;4個以上の数(4個)が含まれているので、第1特定変動開始コマンドが生成され、同じく、図15(C)に示すように、図14において現在の特図保留数が矢印Cで示す0個である状況下では、第1所定数が2個以上となり、記憶されている過去の特図保留数;4個→3個→2個→1個の中に、その第1所定数;2個以上の数(2,3,4個)が含まれているので、第1特定変動開始コマンドが生成される。
【0083】
一方、図15(B)に示すように、図14において現在の特図保留数が矢印Bで示す6個である状況下では、第1所定数が8個となり、記憶されている過去の特図保留数;4個→5個→6個→7個の中に、その第1所定数;8個以上の数が含まれていないので、第2特定変動開始コマンドが生成される。
【0084】
尚、コマンド生成手段65は、第1の特定変動時間「13秒」が決定されたときに、記憶されている過去の特図保留数(過去4回の特図保留数の変化時の値)を読み出して、その中に現在の特図保留数よりも3以上多い第1所定数が含まれているか否かを判定し、その第1所定数が含まれていると判定すると、第1特定変動開始コマンドを生成し、その第1所定数が含まれていないと判定すると、第2特定変動開始コマンドを生成してもよい。
【0085】
この場合、図16(A)に示すように、図14において現在の特図保留数が矢印Aで示す2個である状況下では、第1所定数が5個となり、記憶されている過去の特図保留数;4個→3個→4個→3個の中に、その第1所定数;5個以上の数が含まれていないので、第2特定変動開始コマンドが生成され、同じく、図16(B)に示すように、図14において現在の特図保留数が矢印Bで示す6個である状況下では、第1所定数が9個となり、記憶されている過去の特図保留数;4個→5個→6個→7個の中に、その第1所定数;9個以上の数が含まれていないので、第2特定変動開始コマンドが生成される。
【0086】
一方、図16(C)に示すように、図14において現在の特図保留数が矢印Cで示す0個である状況下では、第1所定数が3個となり、記憶されている過去の特図保留数;4個→3個→2個→1個の中に、その第1所定数;3個以上の数(3,4個)が含まれているので、第1特定変動開始コマンドが生成される。
【0087】
尚、コマンド生成手段65は、第1の特定変動時間「13秒」が決定されたときに、記憶されている過去の特図保留数(過去4回の特図保留数の変化時の値)を読み出して、その中に現在の特図保留数よりも1(又は2)以上小さい第2所定数が含まれているか否かを判定し、その第2所定数が含まれていないと判定すると、第1特定変動開始コマンドを生成し、その第2所定数が含まれていると判定すると、第2特定変動開始コマンドを生成してもよい。
【0088】
この場合、図17(A)に示すように、図14において現在の特図保留数が矢印Aで示す2個である状況下では、第2所定数が1(又は0)個以下となり、記憶されている過去の特図保留数;4個→3個→4個→3個の中に、その第2所定数;1(又は0)個以下の数が含まれていないので、第1特定変動開始コマンドが生成され、同じく、図15(C)に示すように、図14において現在の特図保留数が矢印Cで示す0個である状況下では、第2所定数が−1(又は−2)個以下となり、記憶されている過去の特図保留数;4個→3個→2個→1個の中に、その第2所定数;−1(又は−2)個以下の数が含まれていないので、第1特定変動開始コマンドが生成される。
【0089】
一方、図17(B)に示すように、図14において現在の特図保留数が矢印Bで示す6個である状況下では、第2所定数が5(又は4)個となり、記憶されている過去の特図保留数;4個→5個→6個→7個の中に、その第1所定数;5(又は4)個以下の数(4,5個(4個))が含まれているので、第2特定変動開始コマンドが生成される。
【0090】
このように、第1の特定変動時間「13秒」が決定されたときに、記憶されている過去の特図保留数が、図14の仮想線C1のように、減少傾向となる変化パターンで変化していると、第1特定変動開始コマンドが生成され、図14の仮想線B1のように、増加傾向となる変化パターンで変化していると、第2特定変動開始コマンドが生成される。
【0091】
また、第1の特定変動時間「13秒」が決定されたときに、記憶されている過去の特図保留数が、図14の仮想線A1のように、均衡傾向となる変化パターンで変化していると、第1特定変動開始コマンドが生成されるようにしてもよいし、第2特定変動開始コマンドが生成されるようにしてもよい。
【0092】
図5に示すように、演出制御基板33、画像制御基板34、ランプ制御基板35(演出制御部)のコンピュータにより、図示の各手段67,70〜74が構成されている。コマンド受信手段67は、遊技制御基板31のコンピュータから、そのコマンド送信手段66により送信されたコマンドを受信する。
【0093】
演出制御手段70は、変動演出制御手段71、保留演出制御手段72、特別遊技演出制御手段73、先読み演出制御手段74を有し、コマンド受信手段67により受信されたコマンドに基づいて、演出手段80(画像表示装置16、可動役物装置17,18、スピーカ37、ランプ38a,38b)に遊技演出を行わせる。
【0094】
変動演出制御手段71は、画像表示装置16に表示される画像(動画)、及びその画像に合わせてスピーカ37から出力される音声等により、特図表示制御手段45により特別図柄が変動表示されているときに、その特別図柄の変動表示に応じて、つまり当該特別図柄の変動開始時に受けた特図変動開始コマンドに基づいて、大当り判定手段44a、図柄判定手段44bによる判定結果を示唆する図柄変動演出であって、変動態様判定手段44cにより判定された(当該特別図柄が変動表示される)特図変動時間に対応する図柄変動演出を、図18(1)に示す複数の図柄変動演出(図柄変動演出1,2,3・・・n)の中から選択して行わせる。
【0095】
図19に示すように、図柄変動演出では、基本的に、画像表示装置16に、(1)3組の演出図柄列16aが変動開始した後、(2)左側の演出図柄「X」が変動停止し、(3)右側の演出図柄「Y」が変動停止し、(4)中央の演出図柄「Z」が変動停止するように表示され、これら3つの停止図柄列「XZY」が確定表示されて、大当り判定手段44a、図柄判定手段44bによる判定結果を示す組み合わせ表示態様になる。
【0096】
ここで、変動演出制御手段71において、演出モード設定手段71aは、現在の遊技状態等に応じて、複数の演出モード(図20に示す「通常モード」「時短モード」「確変モード」「潜確示唆モード」「先読みモード」)の何れかを設定し、変動演出制御手段71は、演出モード設定手段71aにより設定されている演出モードで図柄変動演出を行わせる。各演出モードでの図柄変動演出は、他の演出モードでの図柄変動演出に対して、画像表示装置16に表示される演出図柄の背景となる背景画像や、演出図柄の表示態様(演出図柄の柄、サイズ、変動態様等)を異ならせたものになる。
【0097】
演出モード設定手段71aは、基本的に、「通常遊技状態」のときには「通常モード」を、「時短遊技状態」のときには「時短モード」を、「確変遊技状態」のときには「確変モード」を設定する。但し、場合により、「潜確大当り」「突通大当り」「小当り」となる特別遊技の終了後、「通常遊技状態」又は「潜確遊技状態」であるときに、特別図柄変動回数が設定回数(例えば、1 〜60回の何れかの回数)を超えるまでの間、「潜確示唆モード」を設定する。
【0098】
また、事前判定手段44dによる判定結果に基づいて、保留されている先読み演出の対象とされた特図判定情報に対して、その対象とされた特図判定情報に基づく特別図柄の変動表示が終了するまでに、特別図柄が数回に亙って変動表示される間、例えば、「通常モード」又は「潜確示唆モード」を設定しているときに、第1特別図柄が数回(1〜4回の何れかの回数)に亙って変動表示される間、「先読みモード」を設定し、この「先読みモード」で図柄変動演出を行わせることで、大当りになることを期待させることができる。
【0099】
ここで、図18(1)に示すように、図柄変動演出1,2,3・・・nの各々は、特別遊技が行われる期待度;特別遊技期待度が比較的低い第1種変動演出と、特別遊技期待度が第1種変動演出よりも高い第2種変動演出及び第3種変動演出の何れかに分類され、特図変動時間が図11図12に示す第1種変動時間であると、第1種変動演出が行われ、図11図12に示す第2種変動時間であると、第2種変動演出が行われ、図11図12に示す第3種変動時間であると、第3種変動演出が行われる。
【0100】
具体的に、図柄変動演出では、図21に示すように、(1)3組の演出図柄列16aが変動開始した後、(2)先ず、左側の演出図柄「7」が変動停止し、(3)次に、右側の演出図柄「1」が変動停止すると、これら演出図柄「7」「1」が揃わない非リーチ状態になり、(4)次に、中央の演出図柄「6」が変動停止し、「761」となるハズレ停止図柄列が確定表示されると、「ハズレ」となる当該判定結果が報知される。
【0101】
図21に示すように、(2)左側の演出図柄「7」が変動停止した後、(5)右側の演出図柄「7」が変動停止すると、これら演出図柄「7」「7」が揃うリーチ状態になって「リーチ演出」が開始され、その「リーチ演出」において発展演出に移行しない「ノーマルリーチ演出」が行われると、その後、(6)中央の演出図柄「6」が変動停止し、「767」となるハズレ停止図柄列が確定表示されると、「ハズレ」となる当該判定結果が報知され、(7)中央の演出図柄「7」が変動停止し、「777」となる当り停止図柄列が確定表示されると、「大当り」となる当該判定結果が報知され、(8)中央の演出図柄「★」が変動停止し、「7★7」となる当り停止図柄列が確定表示されると、「大当り」又は「小当り」となる当該判定結果が報知される。
【0102】
図21に示すように、(2)左側の演出図柄「7」が変動停止した後、(9)次に、右側の演出図柄が通常と異なる態様で変動することで、右側の演出図柄「7」が変動停止するか否か、つまり右側の演出図柄「7」が変動停止してリーチ状態になるか否かを煽る「リーチ煽り演出」が行われ、この「リーチ煽り演出」後、(10)右側の演出図柄「8」が変動停止すると、これら演出図柄「7」「8」が揃わない非リーチ状態になり、(11)次に、中央の演出図柄「6」が変動停止し、「768」となるハズレ停止図柄列が確定表示されると、「ハズレ」となる当該判定結果が報知され、一方、「リーチ煽り演出」後、前記同様、(5)右側の演出図柄「7」が変動停止すると、これら演出図柄「7」「7」が揃うリーチ状態になって「リーチ演出」が開始される。
【0103】
尚、3組の演出図柄列16aの変動開始時から、図21(4)までの一連の演出が第1種変動演出である「Nハズレ演出」であり、図21(6)までの一連の演出が第2種変動演出である「NRハズレ演出」であり、図21(7)又は(8)までの一連の演出が第3種変動演出である「NR当り演出」であり、図21(11)までの一連の演出が第2種変動演出である「リーチ煽りハズレ演出」である。尚、「N」はノーマルを意味し、「NR」はノーマルリーチを意味する。尚、「NRハズレ演出」又は「リーチ煽りハズレ演出」が、請求項1に記載の「第1の遊技演出」又は「第2の遊技演出」に相当する。
【0104】
また、図21(5)のようにリーチ状態になって「リーチ演出」が開始された後、図22に示すように、その「リーチ演出」において、(1)演出図柄「7」「7」が画面隅側へ移動し縮小表示され、(2)発展演出である「SPリーチ演出」が行われると、その後、「SPリーチ演出」の終了により、(3)中央の演出図柄「6」が変動停止し、「767」となるハズレ停止図柄列が確定表示されると、「ハズレ」となる当該判定結果が報知され、(4)中央の演出図柄「7」が変動停止し、「777」となる当り停止図柄列が確定表示されると、「大当り」となる当該判定結果が報知される。
【0105】
尚、「SP」はスペシャルを意味し、「SPリーチ演出」は、基本的に「ノーマルリーチ演出」よりも大当り期待度が高い演出であり、3組の演出図柄列16aの変動開始時から、図22(3)までの一連の演出が第2種変動演出である「SPハズレ演出」であり、図22(4)までの一連の演出が第3種変動演出である「SP当り演出」である。尚、SPハズレ演出、SP当り演出が、請求項2に記載の「第3の遊技演出」に相当する。
【0106】
また、図21(5)のようにリーチ状態になって「リーチ演出」が開始された後、図23に示すように、その「リーチ演出」において、先ず、図22と同様に、(1)演出図柄「7」「7」が画面隅側へ移動し縮小表示され、(2)発展演出である「SPリーチ演出」が行われると、その後、「SPリーチ演出」の終了により、(3)中央の演出図柄「6」が変動停止した後、再始動し、(4)演出図柄「7」「7」が画面隅側へ移動して縮小表示され、(5)「SP・SPリーチ演出」が行われる。
【0107】
或いは、図21(5)のようにリーチ状態になって「リーチ演出」が開始された後、図23に示すように、「SPリーチ演出」が行われないで、(4)演出図柄「7」「7」が画面隅側へ移動して縮小表示され、(5)「SP・SPリーチ演出」が行われる。そして、この「SP・SPリーチ演出」の終了により、(6)中央の演出図柄「6」が変動停止し、「767」となるハズレ停止図柄列が確定表示されると、「ハズレ」となる当該判定結果が報知され、(7)中央の演出図柄「7」が変動停止し、「777」となる当り停止図柄列が確定表示されると、「大当り」となる当該判定結果が報知される。
【0108】
尚、「SP・SPリーチ演出」は、基本的に「SPリーチ演出」よりも大当り期待度が高い演出であり、3組の演出図柄列16aの変動開始時から、図23(6)までの一連の演出が第2種変動演出である「SP・SPハズレ演出」であり、図23(7)までの一連の演出が第3種変動演出である「SP・SP当り演出」である。尚、SP・SPハズレ演出、SP・SP当り演出が、請求項2に記載の「第3の遊技演出」に相当する。
【0109】
このように、変動演出制御手段71は、特別図柄の変動開始時に受けた特図変動開始コマンドに基づいて、変動態様判定手段44cにより判定された(当該特別図柄が変動表示される)特図変動時間に対応する図柄変動演出として、前記の「Nハズレ演出」「NRハズレ演出」「NR当り演出」「リーチ煽りハズレ演出」「SPハズレ演出」「SP当り演出」「SP・SPハズレ演出」「SP・SP当り演出」の何れかを行わせることになる。
【0110】
特に、変動演出制御手段71は、変動態様判定手段44cにより第1の特定変動時間「13秒」が決定されたとき、その第1の特定変動時間「13秒」で特別図柄が変動表示されているときに、図21(1)→(2)→(3)→(4)の「Nハズレ演出」、図21(1)→(2)→(5)→(6)の「NRハズレ演出」、図21(1)→(2)→(9)→(10)→(11)の「リーチ煽りハズレ演出」の何れかを行わせる。
【0111】
ここで、図21の「NRハズレ演出」における(5)のリーチ状態にする演出;「リーチ成立演出」、図21の「リーチ煽りハズレ演出」における(9)の「リーチ煽り演出」が第1の遊技演出に相当し、つまり、変動演出制御手段71は、変動態様判定手段44cにより第1の特定変動時間「13秒」(第1の変動態様)が決定されたとき、第1の遊技演出(「リーチ成立演出」又は「リーチ煽り演出」)を行うことが可能である。
【0112】
但し、変動演出制御手段71は、変動態様判定手段44cにより第1の特定変動時間「13秒」が決定される前において特図保留記憶手段43に記憶されていた特図判定情報の数(過去の特図保留数)に応じて、例えば、記憶されている過去4回の特図保留数の変化時の値(例えば、図14において現在の特図保留数が矢印Aで示す2個である状況下では、仮想線A1で示す4個→3個→4個→3個、図14において現在の特図保留数が矢印Bで示す6個である状況下では、仮想線B1で示す4個→5個→6個→7個、図14において現在の特図保留数が矢印Cで示す0個である状況下では、仮想線C1で示す4個→3個→2個→17個)に基づいて、異なる確率で第1の遊技演出(「リーチ成立演出」又は「リーチ煽り演出」)を行う。
【0113】
そのために、前記のように、遊技制御基板31のコンピュータ(コマンド生成手段65、コマンド出力手段66)が、変動態様判定手段44cにより第1の特定変動時間「13秒」が決定されたとき、過去の特図保留数に基づいて、特図変動開始コマンドとして、第1特定変動開始コマンド及び第2特定変動開始コマンドの何れかの特定変動開始コマンドを生成し出力する(図15等参照)。
【0114】
そして、演出制御基板33のコンピュータ等において、コマンド受信手段67が第1特定変動開始コマンドを受信すると、変動演出制御手段71が、図24(1)に示す確率で、「Nハズレ演出」「NRハズレ演出」「リーチ煽りハズレ演出」の何れかを行わせ、コマンド受信手段67が第2特定変動開始コマンドを受信すると、変動演出制御手段71が、図24(2)に示す確率で、「Nハズレ演出」「NRハズレ演出」「リーチ煽りハズレ演出」の何れかを行わせる。
【0115】
具体的には、遊技制御基板31のコンピュータ(コマンド生成手段65)が実行する処理(図15)によって、変動態様判定手段44cにより第1の特定変動時間「13秒」が決定される前において特図保留記憶手段43に記憶されていた過去の特図判定情報の数(過去4回の特図保留数の変化時の値の何れか)が、第1所定数(現在の特図保留数よりも2以上多い数)であった(第1特定変動開始コマンドを生成した)場合と、第1所定数でなかった(第2特定変動開始コマンドを生成した)場合とで、異なる確率で第1の遊技演出を行う。
【0116】
尚、図24では、「NRハズレ演出」「リーチ煽りハズレ演出」の夫々の実行率について、過去の特図判定情報の数が第1所定数でなかった(第2特定変動開始コマンドを生成した)場合、第1所定数であった(第1特定変動開始コマンドを生成した)場合よりも高くなるようにしているが、「NRハズレ演出」「リーチ煽りハズレ演出」の少なくとも一方の実行率について、過去の特図判定情報の数が第1所定数であった(第1特定変動開始コマンドを生成した)場合、第1所定数でなかった(第2特定変動開始コマンドを生成した)場合よりも高くなるようにしてもよい。
【0117】
尚、変動演出制御手段71は、変動態様判定手段44cにより第1の特定変動時間「13秒」(第1の変動態様)以外の変動時間が決定されたとき、行わせることが可能な演出については、その変動時間の決定前において特図保留記憶手段43に記憶されていた特図判定情報の数(過去の特図保留数)に応じて実行率を異ならせていないものとする。
【0118】
ここで、図21図22の「SPハズレ演出」「SP当り演出」における図21(5)の「リーチ成立演出」、図21(9)の「リーチ煽り演出」、図21図23の「SP・SPハズレ演出」「SP・SP当り演出」における図21(5)の「リーチ成立演出」、図21(9)の「リーチ煽り演出」が、第2の遊技演出に相当し、図21図22の「SPハズレ演出」「SP当り演出」における図22(2)の「SPリーチ演出」、図21図23の「SP・SPハズレ演出」「SP・SP当り演出」における図23(5)の「SP・SPリーチ演出」が、第3の遊技演出に相当する。
【0119】
つまり、変動演出制御手段71は、変動態様判定手段44cにより第2の特定変動時間「20秒,25秒・・・,50秒」「30秒,35秒・・・,60秒」の何れか(第2の変動態様)が決定されたとき、第1の遊技演出(「リーチ成立演出」又は「リーチ煽り演出」)と同様の第2の遊技演出(「リーチ成立演出」又は「リーチ煽り演出」)を行ってから特別遊技が行われる可能性が高いことを示唆する第3の遊技演出(「SPリーチ演出」又は「SP・SPリーチ演出」)を行うことが可能である。
【0120】
保留演出制御手段72は、画像表示装置16の画面下部(所定の保留表示部)に、特図保留数(第1,第2特図保留数の合計)と相当数の保留図柄16bを、特図保留記憶手段42に記憶されている特図判定情報ごとに表示させる。
【0121】
複数の保留図柄16bを表示させる場合、対応する複数の特図判定情報について特図取得手段41により取得された順番(つまり、特図保留消化手段43により消化される順番)で、左側から右側へ一列に並べて表示させ、特図保留消化手段43により特図判定情報が消化されると、対応する最も左側の保留図柄16bを表示消去させ、残りの保留図柄16bを1つ左側へシフトさせ表示させる。
【0122】
保留図柄16bの表示態様は複数種類(図25に示す○△☆)あり、○が通常表示態様、△☆が通常と異なる先読み表示態様であり、各保留図柄16bは、これら複数種類の表示態様;○△☆の何れかで表示される。尚、図2では、5個の保留図柄16bが全て通常表示態様;○で表示されている。
【0123】
そして、事前判定手段44dによる判定結果に基づいて、保留されている先読み演出の対象とされた特図判定情報が特図保留消化手段43により消化されるまで、その対象とされた特図判定情報に対応する保留図柄16bの表示態様;○を△☆の何れかに変化させることで、更には、表示態様;△を☆に変化させることで、大当りになることを期待させることができる。
【0124】
特別遊技演出制御手段73は、画像表示装置16に表示される画像(動画)、及びその画像に合わせてスピーカ37から出力される音声等により、特別遊技実行手段46により特別遊技が行われているときに、当該特別遊技の開始時に受けたオープニングコマンドに基づいて、図18(2)に示す複数の特別遊技演出(特別遊技演出1,2,3・・・n)の中から選択した特別遊技演出を行わせ、特別遊技演出の終盤に受けたエンディングコマンドに基づいて、図18(3)に示す複数のエンディング演出(エンディング演出1,2,3・・・n)の中から選択したエンディング演出を行わせる。
【0125】
先読み演出制御手段74は、特別図柄情報の取得時に受けた特図保留増加コマンド、即ち事前判定手段44dによる判定結果に基づいて、先読み演出を行うか否かを判定し、先読み演出を行うと判定した場合に、その先読み演出の対象とされた特別図柄情報に対して、その特別図柄情報が消化される前から、図柄変動演出や保留図柄によって、事前判定手段44dによる判定結果(特別遊技期待度)を示唆して、大当り期待度を高め得る先読み演出を行わせる。
【0126】
図柄変動演出による先読み演出に関して、先読み演出制御手段74は、「通常遊技状態」又は「潜確遊技状態」であるとき、例えば、図26に示すように、特図変動時間として、第1種変動時間(通常ハズレ)を決定する事前判定が行われた特図判定情報に対しては、2%の割合で「先読みモード」を選択し、第2種変動時間(リーチハズレ)を決定する事前判定が行われた特図判定情報に対しては、5%の割合で「先読みモード」を選択し、第3種変動時間(大当り又は小当り)を決定する事前判定が行われた特図判定情報に対しては、20%の割合で「先読みモード」を選択する。
【0127】
図柄変動演出制御手段71において、演出モード設定手段71aは、「通常モード」又は「潜確示唆モード」を設定しているときに、先読み演出制御手段74により「先読みモード」が選択された場合、その先読み演出制御手段74により決定されたタイミングで(シナリオに基づいて)、「通常モード」又は「潜確示唆モード」を「先読みモード」に変更し、つまり図柄変動演出が「先読みモード」で行われ、その対象とされた特図判定情報に基づく特別図柄の変動表示が終了し、大当り又は小当りにならないと、再び「通常モード」又は「潜確示唆モード」に変更する。
【0128】
保留図柄による先読み演出に関して、先読み演出制御手段74は、例えば、図27に示すように、保留図柄16bの表示態様として、第1種変動時間(通常ハズレ)を決定する事前判定が行われた特図判定情報に対しては、5%の割合で表示態様;△を、0%の割合で表示態様;☆を選択し、第2種変動時間(リーチハズレ)を決定する事前判定が行われた特図判定情報に対しては、30%の割合で表示態様;△を、10%の割合で表示態様;☆を選択し、第3種変動時間(大当り又は小当り)を決定する事前判定が行われた特図判定情報に対しては、10%の割合で表示態様;△を、30%の割合で表示態様;☆を選択する。
【0129】
保留演出制御手段72は、先読み演出制御手段74により表示態様;△が選択された場合、その先読み演出制御手段74により決定されたタイミングで(シナリオに基づいて)、その対象とされた特図判定情報に対応する保留図柄16bの表示態様;○を△に変化させ、先読み演出制御手段74により表示態様;☆が選択された場合、その先読み演出制御手段74により決定されたタイミングで(シナリオに基づいて)、その対象とされた特図判定情報に対応する保留図柄16bの表示態様;○を☆に変化させ、或いは、表示態様;○を△→☆に段階的に変化させる。
【0130】
以上説明したパチンコ遊技機1の作用・効果は次の通りである。
遊技者は、「通常遊技状態」又は「潜確遊技状態」であるときには、発射ハンドル7を操作して遊技球がセンタ役物15の左側を落下するように、遊技球を発射させる所謂「左打ち」により遊技を行い、「時短遊技状態」又は「確変遊技状態」であるとき、或いは特別遊技が行われているときには、発射ハンドル7を操作して遊技球がセンタ役物15の右側を落下するように、遊技球を発射させる所謂「右打ち」により遊技を行う。
【0131】
「左打ち」により始動口装置10(振分装置20)、つまり第1,第2始動口10a,10bを狙うことができ、第1特図保留数が4未満のときに、遊技球が第1始動口10aに入賞すると、第1特図判定情報が取得され特図保留記憶手段42に記憶されて、第1特図保留数が1増加し、第2特図保留数が4未満のときに、遊技球が第2始動口10bに入賞すると、第2特図判定情報が取得され特図保留記憶手段42に記憶されて、第2特図保留数が1増加する。
【0132】
振分装置20において、導入口21aから導入通路21に導入された複数の遊技球は、振分機構25により第1誘導通路22と第2誘導通路23とに交互に振分けられ、基本的に第1始動口10aと第2始動口10bとに交互に入賞する。依って、「左打ち」により特図保留数(第1,第2特図保留数の合計)を最大で8まで増加させることができる。
【0133】
一方、「右打ち」により第2始動口11a、ゲート12を狙うことができ、第2特図保留数が4未満のときに、遊技球が第2始動口11aに入賞すると、第2特図判定情報が取得され特図保留記憶手段42に記憶されて、第2特図保留数が1増加し、普図保留数が4未満のときに、遊技球がゲート12を通過すると、普図判定情報が取得され普図保留記憶手段52に記憶されて、普図保留数が1増加する。
【0134】
ここで先ず、普図保留記憶手段52に記憶された普図判定情報は、普通図柄の変動開始毎に順次消化(消去)されて、普図保留数が1減少し、補助遊技抽選が行われる。すると、普図表示器19cに普通図柄が変動表示され、その補助遊技抽選で当選すると、当り図柄が停止表示されて、第2始動口11aが開放する補助遊技が発生する。
【0135】
「通常遊技状態」又は「潜確遊技状態」では、「右打ち」を行っても第1,第2始動口10a,10bへの遊技球の入賞を殆ど期待できないうえ、第2始動口作動モードとして低作動モードが設定され、第2始動口11aへの遊技球の入賞も殆ど期待できないため、「左打ち」により所有の遊技球の数を減らしながら遊技を行い、「時短遊技状態」又は「確変遊技状態」では、第2始動口作動モードとして高作動モードが設定され、「右打ち」を行って第2始動口11aへの比較的多くの遊技球の入賞を期待できるため、「右打ち」により所有の遊技球の数を略維持して遊技を行うことができる。
【0136】
特図保留記憶手段42に記憶された特図判定情報は、特別図柄の変動開始毎に順次消化(消去)され、その際、特図保留記憶手段42に複数の特図判定情報が記憶されている場合には、それら複数の特図判定情報は取得(記憶)された順番で消化されて、特図保留数(第1,第2特図保留数の何れか)が1減少し、特別遊技抽選が行われる。すると、特図表示器19a,19bcの何れかに特別図柄が変動表示され、その特別遊技抽選で当選すると、大当り図柄が停止表示されて、大入賞口13aが開放する大当り遊技が発生し、小当り図柄が停止表示されて、大入賞口13aが開放する小当り遊技が発生する。
【0137】
大当り遊技では、変動停止した大当り図柄の種類によって、大入賞口13aが16R長期開放、8R長期開放、8R短期開放の何れかがで開放され、小当り遊技では、大入賞口13aが8R短期開放で開放され、「右打ち」により大入賞口13aを狙うことで、16R長期開放では、例えば約2000個の遊技球を獲得でき、8R長期開放では、例えば約1000個の遊技球を獲得でき、8R短期開放では、遊技球を実質獲得できない。また、変動停止した大当り図柄の種類によって、大当り遊技終了後の遊技状態として、「通常遊技状態」「時短遊技状態」「潜確遊技状態」「確変遊技状態」の何れかが設定される。
【0138】
尚、大当り遊技における大入賞口13aの開放パターン、及び大当り遊技終了後の遊技状態については、第2特図判定情報(第2始動口10b,11aへの遊技球の入賞)に基づく特別遊技抽選で当選した場合、第1特図判定情報(第1始動口10aへの遊技球の入賞)に基づく特別遊技抽選で当選した場合よりも、遊技者に有利になる割合が高い。
【0139】
これを前提に、「通常遊技状態」又は「潜確遊技状態」での「左打ち」により、複数の遊技球が第1,第2始動口10a,10bに交互に入賞して、第1特図判定情報に基づく特別遊技抽選と第2特図判定情報に基づく特別遊技抽選とが交互に行われる一方、「時短遊技状態」又は「確変遊技状態」での「右打ち」により、複数の遊技球が第2始動口11aに連続的に入賞して、第2特図判定情報に基づく特別遊技抽選が連続的に行われるので、遊技性が高められる。
【0140】
一方、特別図柄が変動表示されているときには、特別遊技抽選の結果(特別遊技期待度)を示唆する図柄変動演出が、また、特別遊技が行われているときには特別遊技演出とエンディング演出が、夫々、画像表示装置16での表示を主体に行われ、これにより、遊技性並びに遊技興趣が一層高められる。
【0141】
ここで、従来のパチンコ遊技機では、現在の保留数に基づいて特別図柄の変動態様が決定される場合があり、その決定された変動態様に応じた図柄変動演出が行われるが、この図柄変動演出を決定し実行する演出制御は、当該特別図柄の変動開始前(当該特別図柄の変動態様の決定前)において保留記憶部に記憶されていた判定情報の数(過去の特図保留数)に基づいて行われておらず、例えば、本実施例において、第1の特定変動時間「13秒」が決定されたときに行われ得る「リーチ成立演出」や「リーチ煽り演出」について、その実行率が過去の特図判定情報の数に関係なく同じであるとすると、全体的な演出も単調になり、故に、この課題に着目すると、演出性を高め得る余地がある。
【0142】
尚、パチンコ遊技機1において、第1,第2始動口10a,10bと振分装置20とを有する始動口装置10ではなく、その代わりに非開閉式の第1始動口を備えた機種では、遊技者は、「通常遊技状態」又は「潜確遊技状態」で、「左打ち」により非開閉式の第1始動口を狙って遊技を行うことになるが、第1特図保留数が4まで増加すると、遊技球を無駄に消費しないように発射させない所謂止打ちを行うことも多く、そうされると、遊技球の発射数が減少して、パチンコ遊技機の稼働が実質的に低下することになる。
【0143】
そこで、第1,第2始動口10a,10bと振分装置20とを有する始動口装置10を設けたことにより、「通常遊技状態」又は「潜確遊技状態」で、前記のように、「左打ち」により、振分装置20の導入口21aに入球した複数の遊技球は、振分機構25により基本的に第1始動口10aと第2始動口10bとに交互に入賞するので、そして、特図保留数を最大で8まで増加させることができるので、前記課題を改善することができる。
【0144】
また、「通常遊技状態」又は「潜確遊技状態」で、特図保留数を最大で8まで増加させることができると、「リーチ成立演出」や「リーチ煽り演出」が行われ得る(つまり、第1の特定変動時間「13秒」が決定される)機会も増えるので、全体的な演出も一層単調になる虞があるので、一方、特図保留数を最大で8まで増加させ得ることで、過去の特図保留数の変化も遊技実績として様々な傾向(例えば、増加傾向や減少傾向)となり得るので、これを利用して、演出性の改善を期待することができる。
【0145】
そこで、本発明のパチンコ遊技機1では、変動演出制御手段71が、変動態様判定手段44cにより第1の変動態様(第1の特定変動時間「13秒」)が決定されたときに、第1の遊技演出(「リーチ成立演出」「リーチ煽り演出」)を行うことが可能であり、第1の変動態様(第1の特定変動時間「13秒」)が決定される前において特図保留憶手段42に記憶されていた特図判定情報の数;過去の特図保留数に応じて、異なる確率で第1の遊技演出(「リーチ成立演出」「リーチ煽り演出」)を行う。
【0146】
この場合、過去の特図保留数として、過去4回の特図保留数の変化時の値を記憶し、変動演出制御手段71が、その過去の特図保留数が所定数(現在の特図保留数よりも2以上多い第1所定数)であった場合と、所定数(現在の特図保留数よりも2以上多い第1所定数)でなかった場合とで、異なる確率で第1の遊技演出(「リーチ成立演出」「リーチ煽り演出」)を行う。
【0147】
具体的には、過去の特図保留数が所定数(現在の特図保留数よりも2以上多い第1所定数)でなかった場合(例えば、過去の特図保留数が増加傾向となる変化パターンで変化している場合)、過去の特図保留数が所定数(現在の特図保留数よりも2以上多い第1所定数)であった場合(例えば、過去の特図保留数が減少傾向となる変化パターンで変化している場合)よりも高確率で、第1の遊技演出(「リーチ成立演出」「リーチ煽り演出」)を行う。
【0148】
こうして、特別図柄が第1の変動態様(第1の特定変動時間「13秒」)で変動表示されているとき、過去の特図保留数によって、第1遊技演出(「リーチ成立演出」「リーチ煽り演出」)の実行率を異ならせることで、第1遊技演出(「リーチ成立演出」「リーチ煽り演出」)を行う単調さを改善でき、故に全体的な演出の単調さを改善できるように、演出性を高め得る斬新な演出制御を実現することができる。
【0149】
また、変動演出制御手段71は、変動態様判定手段44cにより第2の変動態様(第2の特定変動時間「20秒,25秒・・・,50秒」「30秒,35秒・・・,60秒」の何れか)が決定されたときに、第1の遊技演出(「リーチ成立演出」「リーチ煽り演出」)と同様の第2の遊技演出(「リーチ成立演出」「リーチ煽り演出」)を行ってから特別遊技が行われる可能性が高いことを示唆する第3の遊技演出(「SPリーチ演出」「SP・SPリーチ演出」)を行うことが可能である。
【0150】
つまり、第1又は第2の遊技演出(「リーチ成立演出」「リーチ煽り演出」)が行われることで、遊技者は、その後、第3の遊技演出(「SPリーチ演出」「SP・SPリーチ演出」)が行われること、つまり特別遊技が行われることを期待することができ、この第1又は第2の遊技演出(「リーチ成立演出」「リーチ煽り演出」)に関して、第1の遊技演出(「リーチ成立演出」「リーチ煽り演出」)の実行率を、過去の特図保留数によって異ならせるので、遊技性、並びに遊技興趣を高めることが可能になる。
【0151】
尚、前記実施例を部分的に次のように変更してもよい。
(1)「先読みモード」で行われる図柄変動演出が、第1の遊技演出に相当するものとし、変動態様判定手段44cにより第1の変動態様(第1の特定変動時間「13秒」)が決定されたときに、この「先読みモード」で行われる図柄変動演出の実行率を、過去の特図保留数に応じて異ならせる。
【0152】
そのために、例えば、図28に示すように、特図変動時間として、第1種変動時間(通常ハズレ)を決定する事前判定が行われた特図判定情報に対しては、その事前判定よりも前に行われた事前判定で第1の特定変動時間「13秒」が判定され、その第1の特定変動時間「13秒」に対応する特図判定情報が未だ保留されているときは2%の割合で、保留されていないとき(以外)は1%の割合で「先読みモード」を選択する。
【0153】
また、特図変動時間として、第2種変動時間(リーチハズレ)を決定する事前判定が行われた特図判定情報に対しては、その事前判定よりも前に行われた事前判定で第1の特定変動時間「13秒」が判定され、その第1の特定変動時間「13秒」に対応する特図判定情報が未だ保留されているときは5%の割合で、保留されていないとき(以外)は2%の割合で「先読みモード」を選択する。
【0154】
また、特図変動時間として、第3種変動時間(大当り又は小当り)を決定する事前判定が行われた特図判定情報に対しては、その事前判定よりも前に行われた事前判定で第1の特定変動時間「13秒」が判定され、その第1の特定変動時間「13秒」に対応する特図判定情報が未だ保留されているときは30%の割合で、保留されていないとき(以外)は10%の割合で「先読みモード」を選択する。
【0155】
図柄変動演出制御手段71において、演出モード設定手段71aは、「通常モード」又は「潜確示唆モード」を設定しているときに、先読み演出制御手段74により「先読みモード」が選択された場合、第1の特定変動時間「13秒」に対応する特図判定情報が未だ保留されているときは、その特図判定情報の消化により特別図柄が第1の特定変動時間「13秒」で変動表示される際(変動表示の開始時)、「通常モード」又は「潜確示唆モード」を「先読みモード」に変更し、第1の特定変動時間「13秒」に対応する特図判定情報が保留されていないときは、その先読み演出制御手段74により決定されたタイミングで、「通常モード」又は「潜確示唆モード」を「先読みモード」に変更する。
【0156】
(2)特別図柄が第1の特定変動時間「13秒」で変動表示されているとき、図柄変動演出において、「先読みモード」になるか否かを煽る「先読みモード煽り演出」が行われ、この「先読みモード煽り演出」が、第1の遊技演出に相当するものとし、この「先読みモード煽り演出」の実行率を、過去の特図保留数に応じて異ならせる。
【0157】
例えば、図28を用いて説明したように、先ず、第1種又は第2種又は第3種変動時間を決定する事前判定が行われた特図判定情報に対して、その事前判定よりも前に行われた事前判定で判定された第1の特定変動時間「13秒」に対応する特図判定情報が未だ保留されているときは、2%又は5%又は20%の割合で「先読みモード」を選択する。
【0158】
そして、特別図柄が第1の特定変動時間「13秒」で変動表示されているとき、「先読みモード」が選択されていると、100%の割合で「先読みモード煽り演出」が行われて、その「先読みモード煽り演出」において、「先読みモード」を指示する演出が行われた後、例えば次の特別図柄の変動開始時から、「先読みモード」に変更される。
【0159】
一方、特別図柄が第1の特定変動時間「13秒」で変動表示されているとき、「先読みモード」が選択されていないと、所定の割合で「先読みモード煽り演出」が行われて、その「先読みモード煽り演出」において、「先読みモード」を指示しないガセ演出が行われた後、「先読みモード」に変更されない。そして、このガセ演出となる「先読みモード煽り演出」を実行する所定の割合を、過去の特図保留数に応じて異ならせる。
【0160】
(3)保留図柄16bの表示態様を変化させる演出(以下、「保留変化演出」という)が、第1の遊技演出に相当するものとし、変動態様判定手段44cにより第1の変動態様(第1の特定変動時間「13秒」)が決定されたときに、この「保留変化演出」の実行率を、過去の特図保留数に応じて異ならせる。
【0161】
そのために、例えば、図29に示すように、特図変動時間として、第1種変動時間(通常ハズレ)を決定する事前判定が行われた特図判定情報に対しては、その事前判定よりも前に行われた事前判定で第1の特定変動時間「13秒」が判定され、その第1の特定変動時間「13秒」に対応する特図判定情報が未だ保留されているときは5%の割合で表示態様;△を、1%の割合で表示態様;☆を選択し、保留されていないとき(以外)は2%の割合で表示態様;△を、0%の割合で表示態様;☆を選択する。
【0162】
また、特図変動時間として、第2種変動時間(リーチハズレ)を決定する事前判定が行われた特図判定情報に対しては、その事前判定よりも前に行われた事前判定で第1の特定変動時間「13秒」が判定され、その第1の特定変動時間「13秒」に対応する特図判定情報が未だ保留されているときは30%の割合で表示態様;△を、10%の割合で表示態様;☆を選択し、保留されていないとき(以外)は5%の割合で表示態様;△を、1%の割合で表示態様;☆を選択する。
【0163】
また、特図変動時間として、第3種変動時間(大当り又は小当り)を決定する事前判定が行われた特図判定情報に対しては、その事前判定よりも前に行われた事前判定で第1の特定変動時間「13秒」が判定され、その第1の特定変動時間「13秒」に対応する特図判定情報が未だ保留されているときは10%の割合で表示態様;△を、30%の割合で表示態様;☆を選択し、保留されていないとき(以外)は3%の割合で表示態様;△を、5%の割合で表示態様;☆を選択する。
【0164】
保留演出制御手段72は、先読み演出制御手段74により表示態様;△が選択された場合、第1の特定変動時間「13秒」に対応する特図判定情報が未だ保留されているときは、その特図判定情報の消化により特別図柄が第1の特定変動時間「13秒」で変動表示されているときに、その対象とされた特図判定情報に対応する保留図柄16bの表示態様;○を△に変化させる「保留変化演出」を行わせ、第1の特定変動時間「13秒」に対応する特図判定情報が保留されていないときは、その先読み演出制御手段74により決定されたタイミングで、その対象とされた特図判定情報に対応する保留図柄16bの表示態様;○を△に変化させる「保留変化演出」を行わせる。
【0165】
また、保留演出制御手段72は、先読み演出制御手段74により表示態様;☆が選択された場合、第1の特定変動時間「13秒」に対応する特図判定情報が未だ保留されているときは、その特図判定情報の消化により特別図柄が第1の特定変動時間「13秒」で変動表示されているときに、その対象とされた特図判定情報に対応する保留図柄16bの表示態様;○を☆に変化させる、或いは、表示態様;○を△→☆に段階的に変化させる「保留変化演出」を行わせる。
【0166】
(4)特別図柄が第1の特定変動時間「13秒」で変動表示されているとき、図柄変動演出において、「保留変化演出」を行うか否かを煽る「保留変化煽り演出」が行われ、この「保留変化煽り演出」が、第1の遊技演出に相当するものとし、この「保留変化煽り演出」の実行率を、過去の特図保留数に応じて異ならせる。
【0167】
例えば、図29を用いて説明したように、先ず、第1種又は第2種又は第3種変動時間を決定する事前判定が行われた特図判定情報に対して、その事前判定よりも前に行われた事前判定で判定された第1の特定変動時間「13秒」に対応する特図判定情報が未だ保留されているときは、5%又は30%又は10%の割合で表示態様;△を選択し、1%又は10%又は30%の割合で表示態様;☆を選択する。
【0168】
そして、特別図柄が第1の特定変動時間「13秒」で変動表示されているとき、表示態様;△又は☆が選択されていると、100 %の割合で「保留変化煽り演出」が行われて、その「先読みモード煽り演出」において、「保留変化演出」を指示する演出が行われた後、続いて、「保留変化演出」が行われる。
【0169】
一方、特別図柄が第1の特定変動時間「13秒」で変動表示されているとき、表示態様;△又は☆が選択されていないと、所定の割合で「保留変化煽り演出」が行われて、その「保留変化煽り演出」において、「保留変化演出」を指示しない演出ガセが行われた後、「保留変化演出」が行われない。そして、このガセ演出となる「保留変化煽り演出」を実行する所定の割合を、過去の特図保留数に応じて異ならせる。
【0170】
(5)第1の変動態様、つまり第1特定変動時間について、前記実施例の「13秒」以外に、種々の変動時間を設定することが可能である。例えば、「SPリーチ演出」や「SP・SPリーチ演出」が行われ得る変動時間に設定してもよい。この場合、「SPリーチ演出」「SP・SPリーチ演出」が夫々複数種類の演出態様の何れかで行われるものとし、そのうちの1の演出態様で行われる「SPリーチ演出」「SP・SPリーチ演出」が、第1の遊技演出に相当するものとして、その第1の遊技演出の実行率を、過去の特図保留数に応じて異ならせてもよい。
【0171】
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を付加して実施が可能であり、種々のパチンコ遊技機等の遊技機に本発明を適用可能である。例えば、このパチンコ遊技機1において、第1,第2始動口10a,10bと振分装置20とを有する始動口装置10を省略し、その代わりに非開閉式の第1始動口を備えたものに適用可能である。
【符号の説明】
【0172】
1 パチンコ遊技機
42 特図保留記憶手段
44a 大当り判定手段
44c 変動態様判定手段
45 特図表示制御手段
70 演出制御手段
71 変動演出制御手段
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