特許第6227752号(P6227752)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6227752多階層コンテナ荷役及び保管設備用フレーム構造
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6227752
(24)【登録日】2017年10月20日
(45)【発行日】2017年11月8日
(54)【発明の名称】多階層コンテナ荷役及び保管設備用フレーム構造
(51)【国際特許分類】
   B65G 1/14 20060101AFI20171030BHJP
【FI】
   B65G1/14 A
【請求項の数】24
【全頁数】16
(21)【出願番号】特願2016-505437(P2016-505437)
(86)(22)【出願日】2013年3月27日
(65)【公表番号】特表2016-514659(P2016-514659A)
(43)【公表日】2016年5月23日
(86)【国際出願番号】SG2013000120
(87)【国際公開番号】WO2014158090
(87)【国際公開日】20141002
【審査請求日】2016年3月8日
(73)【特許権者】
【識別番号】515268054
【氏名又は名称】タン,ヤオ クン
【氏名又は名称原語表記】TAN, Yeow Khoon
(73)【特許権者】
【識別番号】515268065
【氏名又は名称】エスエイチ コージェント ロジスティクス ピーティーイー リミテッド
【氏名又は名称原語表記】SH COGENT LOGISTICS PTE LTD
(74)【代理人】
【識別番号】100088580
【弁理士】
【氏名又は名称】秋山 敦
(74)【代理人】
【識別番号】100111109
【弁理士】
【氏名又は名称】城田 百合子
(72)【発明者】
【氏名】タン,ヤオ クン
【審査官】 岡崎 克彦
(56)【参考文献】
【文献】 特開2008−174374(JP,A)
【文献】 特表2008−534406(JP,A)
【文献】 特開2010−173856(JP,A)
【文献】 特開昭58−202284(JP,A)
【文献】 特開平09−189142(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65G 1/14
B65G 1/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
離隔した支持部の少なくとも2列を有し、各列内の前記支持部は少なくとも1つの水平ビームによって連結され、離隔した隣接ビームを中間段において形成する、多階層コンテナ荷役及び保管設備用フレーム構造であって、
前記支持部は、前記中間段の下方に該支持部の間に少なくとも1つのコンテナを保管できる距離を置いて配置され、
前記離隔した隣接ビームは、コンテナの寸法と一致し前記中間段の上方に該ビームの上に少なくとも1つのコンテナを保管できる距離を置いて配置され、
前記中間段の上方に延びる離隔した位置決め柱の少なくとも2列を有し、隣接する列内の対向する前記離隔した位置決め柱は、前記中間段の上方に該位置決め柱の間に少なくとも1つのコンテナを保管できる距離を置いて配置され、
支持柱又は位置決め柱の各列の中間に搭載され、各対応する中間段の下方及び垂直方向に隣接する中間段の下方へのコンテナの垂直及び長手方向の運搬を可能にする少なくとも1つのオーバーヘッドコンテナ荷役機構を有し、
作業中、前記オーバーヘッドコンテナ荷役機構によって、各中間段にある前記隣接するビームの上及び垂直方向に隣接する中間段の下方に、少なくとも2つのコンテナを垂直に積み重ねることができ
対の位置決め柱の選択された列のみを最も高い段に直立して設け、3つ以上の離隔したビームの上にコンテナの多数の列を形成し、前記オーバーヘッドコンテナ荷役機構は、対の位置決め柱の前記選択された列の間においてコンテナの複数の列全体にわたって延びる、フレーム構造。
【請求項2】
前記支持部は、離隔した支持柱の少なくとも2列によって形成され、1つの列内で隣接する各々の柱は、対応する水平ビームによって連結され、隣接する列内の対応する隣接するビームも同じように、対応する水平ビームによって連結され、離隔した隣接水平ビームの列を中間段に形成し、
支持柱の前記列は、前記中間段の下方に該列の間に少なくとも1つのコンテナを保管できる距離を置いて配置され、
前記隣接水平ビームは、コンテナの寸法と一致し前記中間段の上方に該ビームの上に少なくとも1つのコンテナを保管できる距離を置いて配置される、請求項1に記載のフレーム構造。
【請求項3】
各支持柱及び対応する位置決め柱は、略直線的に並ぶ、請求項2に記載のフレーム構造。
【請求項4】
水平ビームと支持柱及び対応する位置決め柱との交差位置の正面図は、十字形状を成す、請求項3に記載のフレーム構造。
【請求項5】
垂直方向に隣接する少なくとも2つの中間段を有し、該垂直方向に隣接する中間段の間に少なくとも1つのコンテナ及び該垂直方向に隣接する中間段上端の上方に少なくとも1つのコンテナを保管できる、請求項1に記載のフレーム構造。
【請求項6】
垂直方向に隣接する前記少なくとも2つの中間段は、前記中間段下方に前記離隔した水平ビームの荷重支持部を形成する支持柱及び前記中間段の上端の上方に前記中間段上方の前記コンテナの位置決め手段を形成する位置決め柱によって形成される、請求項5に記載のフレーム構造。
【請求項7】
中間段は、互いの上に支持可能なコンテナの数に応じた寸法である、請求項1に記載のフレーム構造。
【請求項8】
各中間段上のコンテナの積み上げ高さは、設計された前記柱及びビームの最大積載量と一致する所望の高さに設定される、請求項1に記載のフレーム構造。
【請求項9】
前記支持されているコンテナの少なくとも前記4つのコーナーキャスティングは、前記ビームに接触し該ビームによって支持されている、請求項1に記載のフレーム構造。
【請求項10】
各列の内の前記柱は、コンテナスタックの所望の数に比例した距離を置いて配置される、請求項1に記載のフレーム構造。
【請求項11】
つなぎ梁又はワイヤーロープなどのブレーシングを柱の間に組み込むことができる、請求項10に記載のフレーム構造。
【請求項12】
前記オーバーヘッドコンテナ荷役機構はオーバーヘッドブリッジクレーン(OHBC)である、請求項1に記載のフレーム構造。
【請求項13】
1組のOHBCランウェイは、同じ高さにある柱の2列の内側に組み入れられる、請求項12に記載のフレーム構造。
【請求項14】
少なくとも1つのOHBCは、各中間段にある又はそれに隣接する柱の2列の間のOHBCランウェイに組み入れられる、請求項12に記載のフレーム構造。
【請求項15】
上段の前記OHBCのランウェイは、前記上段と地面との間でのコンテナの前記運搬に十分であるよう下段よりも長く延長されている、請求項12に記載のフレーム構造。
【請求項16】
前記中間段の少なくとも1つにおいて保管されているコンテナには、少なくとも1つの傾斜通路によってアクセス可能である、請求項1に記載のフレーム構造。
【請求項17】
前記構造は、独立構造である、請求項1に記載のフレーム構造。
【請求項18】
前記構造は、倉庫又はコンテナターミナルなどの他の建物と一体化されている、請求項1に記載のフレーム構造。
【請求項19】
前記構造は、岸壁側作業(船から沿岸へ又はその逆へのコンテナ運搬)に対応するため及び岸壁からヤードへの運搬に対応するためのドライブウェイを有し、該構造は、屋外に設置される、屋根で覆われている、又はソーラーパネルなどのアプリケーションに対応する能力をもって部分的に覆われている、請求項16に記載のフレーム構造。
【請求項20】
保管設備において複数のコンテナを荷役及び保管する方法であって、
a.互いの上に支持可能なコンテナの数に応じた寸法である中間段に、少なくとも2つの直線状の平行で離隔した支持ビームを設ける工程と、
b.前記中間段の下方に前記離隔した支持ビーム間に、複数のコンテナをその最大支持重量まで保管する工程と、
c.前記中間段の上方に前記離隔した支持ビームの上に、複数のコンテナをその最大支持重量まで保管する工程と、
d.保管されたコンテナの垂直及び長手方向の運搬を可能にするよう、少なくとも1つのオーバーヘッドコンテナ荷役機構を設ける工程であって、前記少なくとも1つのオーバーヘッドコンテナ荷役機構は、互いの上に支持可能な数のコンテナの上方に搭載されるオーバーヘッドブリッジクレーン(OHBCを含む工程と、
e.前記保管されたコンテナを、前記オーバーヘッドコンテナ荷役機構よって、各中間段にある前記隣接するビームの上及び垂直方向に隣接する中間段の下方に垂直に積み重ねる工程と、
f.前記中間段の上方に延びる離隔した位置決め柱の少なくとも2列を設ける工程であって、対の位置決め柱の選択された列のみを最も高い段に直立して設ける工程と、
g.前記オーバーヘッドコンテナ荷役機構は、対の位置決め柱の前記選択された列の間において複数の列全体にわたって延び、前記オーバーヘッドコンテナ荷役機構によって、3つ以上の離隔したビームの上に前記保管されたコンテナの多数の列を形成する工程と、
からなる、保管設備において複数のコンテナを荷役及び保管する方法。
【請求項21】
記中間段の少なくとも1つにおいて保管されているコンテナには、少なくとも1つの傾斜通路によってアクセス可能である、請求項20に記載の保管設備において複数のコンテナを荷役及び保管する方法。
【請求項22】
前記少なくとも1つのOHBCは、各中間段にある又はそれに隣接する柱の2列の間のOHBCランウェイに組み入れられ、上段の前記オーバーヘッドブリッジクレーン(OHBC)の前記ランウェイは、前記上段と下段との間でのコンテナの前記運搬に十分であるよう前記下段よりも長く延長されている、請求項20に記載の保管設備において複数のコンテナを荷役及び保管する方法。
【請求項23】
複数のコンテナ用荷役及び保管設備を形成する方法であって、
離隔した支持柱の少なくとも2列を設ける工程であって、各列内の前記支持柱を少なくとも1つの水平ビームによって連結しながら、離隔した隣接ビームを中間段において形成する工程において、前記離隔した支持柱は、前記中間段の下方に該支持柱の間に少なくとも1つのコンテナを保管できる距離を置いて配置され、前記離隔した隣接ビームは、コンテナの寸法と一致し前記中間段の上方に該ビームの上に少なくとも1つのコンテナを保管できる距離を置いて配置される工程と、
前記中間段の上方に延びる離隔した位置決め柱の少なくとも2列を設ける工程であって、隣接する列内の対向する前記離隔した位置決め柱は、前記中間段の上方に該位置決め柱の間に少なくとも1つのコンテナを保管できる距離を置いて配置され、対の位置決め柱の選択された列のみを最も高い段に直立して設け、3つ以上の離隔したビームの上にコンテナの多数の列を形成する工程と、
支持柱又は位置決め柱の各列の中間に少なくとも1つのオーバーヘッドブリッジクレーン(OHBC)を搭載する工程であって、少なくとも1つの中間段の下方へ及び垂直方向に隣接する中間段の下方へコンテナの運搬を可能にするとともに、前記OHBCは、対の位置決め柱の前記選択された列の間においてコンテナの複数の列全体にわたって延びている工程と、からなる、複数のコンテナ用荷役及び保管設備を形成する方法。
【請求項24】
複数のコンテナ用荷役及び保管設備を形成する方法であって、中間段への少なくとも1つの傾斜通路を設ける工程をさらに含み、
前記中間段の少なくとも1つにおいて保管されているコンテナには、前記少なくとも1つの傾斜通路によってアクセス可能である、請求項23に記載の複数のコンテナ用荷役及び保管設備を形成する方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、海運業におけるコンテナを保管するための土地の利用を最大限にする構造設計に関する。
【背景技術】
【0002】
コンテナ輸送は、貨物の輸送用インターモーダルシステムであって、輸送コンテナ又はインターモーダルコンテナ(以下「コンテナ」という)を介して移動する90%の混載貨物を含め物流供給チェーンの不可欠な部分となってきている。より高い効率及び規模の経済を目的としてコンテナ輸送により大きく依存すると、世界中のコンテナの移動が増加することになる。このコンテナの移動の増加は、積載状態(貨物在り)又は空の(貨物無し)、これらの大きな金属製ボックスを世界中の内陸コンテナ倉庫のみならずコンテナターミナル、倉庫に保管するための陸上スペースのより高い需要を招く。
【0003】
これらのコンテナは、そのユーザに応じて様々な寸法であってもよく、その容量は、共通単位の20フィートコンテナ換算(TEU)によって測定される。TEUは、標準20フィートコンテナのことで、長さ20フィート(6.1m)かつ幅8フィート(2.44m)で、標準コンテナ高さ8フィート6インチ(2.59m)及びハイキューブコンテナ高さ9フィート6インチ(2.90m)の大きさである。
【0004】
現今、ターミナル又は内陸コンテナ倉庫内のコンテナは、一方を他方の上部に高さ方向に最大9段まで積み重ねてオープンヤードに保管されている。これらのコンテナ保管設備は、コンテナ取扱装置のみならずコンテナの巨大な寸法のため、大きな土地面積を占める。したがって、これは、港の近辺内を含め、土地が少ない若しくは土地に制約がある場所にある港又はコンテナ保管設備の構造及び拡大に大きな問題をもたらす。
【0005】
特許文献1など、コンテナを保管するための土地の利用を最大限にする様々な従来技術があった。特許文献1は、コンテナ用ASRSシステム(自動保管及び回収システム)を備えた多階層設備を開示している。この設備において、コンテナは、それぞれ個々の枠組みされたコンテナ保管スペースに保管された状態で、屋根付きの建物の中で保管される。またこの設備はバルコニを備え、これに沿って移動する移動装置も備えており、ASRSコンテナラッキング内へのコンテナの流れを円滑にする。
【0006】
前記従来技術は、ASRSコンテナラッキングシステムの使用を通じて、コンテナの保管スペース及び選択性を増大させることができるが、その設計の構造には、費用がかかるだけでなく面倒になり得る個別コンテナ用の多数のセルが含まれる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】米国特許公開公報5,511,923号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
前記構造のそのフレーム設計の目的は、所定のエリアの空間を効率的に使用し、単純な設計で、そのためより安い建設費で、同所定エリア内でのコンテナの保管能力向上を達成することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、多階層コンテナ荷役及び保管設備用フレーム構造を提供し、該フレーム構造は、中間段にあるそれぞれの水平ビームの離隔した支持部の少なくとも2列を有し、前記支持部は、前記中間段の下方に該支持部の間に少なくとも1つのコンテナを保管できる距離を置いて配置され、前記隣接水平ビームは、コンテナの寸法と一致し前記中間段の上方に該ビームの上に少なくとも1つのコンテナを保管できる距離を置いて配置される。
【0010】
本発明の1つの形態によると、基本構造の配列から構成される多階層コンテナ荷役及び保管設備用フレーム構造が提供され、該基本構造は、離隔した支持柱の少なくとも2列から成り、各列内の該柱を少なくとも1つの水平ビームによって連結しながら、離隔した隣接水平ビームを中間段に形成し、前記離隔した支持柱は、前記中間段の下方に該柱の間に少なくとも1つのコンテナを保管できる距離を置いて配置され、前記離隔した隣接水平ビームは、コンテナの寸法と一致し前記中間段の上方に該ビームの上に少なくとも1つのコンテナを保管できる距離を置いて配置される。
【0011】
フレーム構造は、前記中間段の上方に延びる離隔した位置決め柱の少なくとも2列を有し、前記離隔した支持柱は、前記中間段の上方に該柱の間に少なくとも1つのコンテナを保管できる距離を置いて配置される。
【0012】
好ましくは、前記支持柱及び位置決め柱は、略直線的に並んでいる。
【0013】
1つの形態では、ビームと柱との交差位置の正面図は、十字形状を成す。
【0014】
好ましくは、フレーム構造は、垂直方向に隣接する少なくとも2つの中間段を有し、該垂直方向に隣接する中間段の間に少なくとも1つのコンテナを保管することができる。垂直方向に隣接する前記2つの中間段は、前記中間段下方に前記離隔したビームの荷重支持部を形成する支持柱及び前記中間段上方に該中間段上方の前記コンテナの位置決め手段を形成する位置決め柱によって形成される。
【0015】
前記中間段は、互いの上に支持可能なコンテナの数に応じた寸法であってもよい。
【0016】
各中間段でのコンテナの積み上げ高さは、設計された前記柱及びビームの最大積載量に合わせて所望の高さに設定される。
【0017】
使用時は、前記の支持されているコンテナの少なくとも4つのコーナーキャスティングは、前記ビームに接触し該ビームによって支持されている。
【0018】
好ましくは、各列の内の前記柱は、コンテナスタックの所望の数に比例した距離を置いて配置される。
【0019】
フレーム構造は、少なくとも1つのオーバーヘッドブリッジクレーン(OHBC)が各中間段にある柱の各列の間に搭載され、各対応する中間段の下方へのコンテナの運送を可能にする。
【0020】
好ましくは、少なくとも1つのオーバーヘッドブリッジクレーン(OHBC)は、支持柱又は各中間段にある位置決め柱の各列の中間にあり、各対応する中間段の下方及び垂直方向に隣接する中間段のその下方へのコンテナの運搬を可能にする。対の位置決め柱の選択された列だけを最も高い段に直立に設置する必要があり、3つ以上の離隔したビームの上にコンテナの多数の列を形成し、OHBCは、対の位置決め柱の前記の選択された列の間においてコンテナの複数の列全体にわたって延びる。好ましくは、前記OHBCランウェイは、同じ高さにある柱の2列の内側に組み入れられる。少なくとも1つのOHBCは、各中間段にある又はそれに隣接する柱の2列の間のOHBCランウェイに組み入れられる。
【0021】
フレーム構造の1つの形態では、上段の前記オーバーヘッドブリッジクレーン(OHBC)のランウェイは、該上段と地面の間でのコンテナの運搬に十分であるよう下段よりも長く延長されている。
【0022】
また、好ましくは少なくとも1つの傾斜通路を追加することで、前記中間段の少なくとも1つにおいて保管されているコンテナにアクセス可能である。
【0023】
フレーム構造は、独立構造であってもよい。前記構造は、倉庫又はコンテナターミナルなどの他の建物と一体化することができる。
【0024】
前記構造は、岸壁側作業(船から沿岸へ又はその逆へのコンテナ運搬)に対応するため及び岸壁からヤードへの運搬に対応するためのドライブウェイを有するよう、さらに拡張されてもよい。
【0025】
フレーム構造は、屋外に設置される、屋根で覆われる、又はソーラーパネルなどのアプリケーションに対応する能力をもって部分的に覆われるよう設計してもよい。
【0026】
また、本発明は、保管設備において複数のコンテナを荷役及び保管する方法を提供することができる。該方法は、
a.互いの上に支持可能なコンテナの数に応じた寸法である中間段に、少なくとも2つの直線状の平行で離隔した支持ビームを設ける工程と、
b.前記中間段の下方に前記離隔した支持ビームの間に、複数のコンテナをそれらの最大支持重量まで保管する工程と、
c.前記中間段の上方に前記離隔した支持ビームの上に、複数のコンテナをそれらの最大支持重量まで保管する工程と、
d.保管されているコンテナの選択的な移動を可能にするよう、少なくとも1つのアクセス及び運搬手段を設ける工程とから成る。
【0027】
前記方法において、前記少なくとも1つのアクセス及び運搬手段は、互いの上に支持可能な数のコンテナの上方に搭載されるOHBCであってもよい。
【0028】
好ましくは、前記少なくとも1つのアクセス及び運搬手段は、傾斜通路であり、前記中間段の少なくとも1つにおいて保管されているコンテナには、少なくとも該傾斜通路によってアクセス可能である。
【0029】
好ましくは、上段の前記オーバーヘッドブリッジクレーン(OHBC)のランウェイは、該上段と地面の間でのコンテナの運搬に十分であるよう下段よりも長く延長されている。
【0030】
前記少なくとも1つのOHBCは、各中間段にある又はそれに隣接する柱の2列の間のOHBCランウェイ上に組み込むことができる。
【0031】
本発明は、複数のコンテナ用荷役及び保管設備を形成する方法をさらに提供する。該方法は、
a.離隔した支持柱の少なくとも2列を少なくとも設ける工程であって、各列内の前記柱を少なくとも1つの水平ビームによって連結しながら、離隔した隣接ビームを中間段に形成する工程において、前記離隔した支持柱は、前記中間段の下方に該柱の間に少なくとも1つのコンテナを保管できる距離を置いて配置され、前記離隔した隣接ビームは、コンテナの寸法と一致し前記中間段の上方に該ビームの上に少なくとも1つのコンテナを保管できる距離を置いて配置される工程と、
b.前記中間段の上方に延びる離隔した位置決め柱の少なくとも2列を設ける工程であって、前記離隔した支持柱は、前記中間段の上方に該柱の間に少なくとも1つのコンテナを保管できる距離を置いて配置される工程と、
c.支持柱又は各中間段にある位置決め柱の各列の中間に少なくとも1つのオーバーヘッドブリッジクレーン(OHBC)を搭載する工程であって、各対応する中間段の下方へ及び垂直方向に隣接する中間段のその下方へのコンテナの運搬を可能にする工程とから成る。
【0032】
複数のコンテナ用荷役及び保管設備を形成する方法は、中間段への少なくとも1つの傾斜通路を設ける工程をさらに含み、前記中間段の少なくとも1つにおいて保管されているコンテナには、前記少なくとも1つの傾斜通路によってアクセス可能である。
【0033】
典型的なコンテナは、コンテナの隅々にコンテナ取り付け部(以下、コーナーキャスティングという)を取り付けて、金属板の層で覆われた立法体の金属フレームから成ることが分かる。コンテナのベース上の金属板がわずかな距離を置いて地面から離れるよう、前記コーナーキャスティングは、コンテナの位置を少し上げる。したがって、要するに、前記コンテナの全重量は、該コンテナの垂直支持部材によって実際は支持されている。つまり、コンテナの重量は、前記の4つのコーナーキャスティングに伝えられる。
【0034】
ベースコーナーキャスティングのみが前記コンテナの全重量を支持している事実を考慮すると、2つの平行なビームを該コンテナの少なくとも4つのコーナーキャスティングと接触させるのは、積み上げられたコンテナの列を、一方を他の上部で支持するのにまさに十分である。したがって、コンテナの保管のために少なくとも上段の構造において、床板は、水平ビーム(以下、ビームという)に置き換えることができる。
【0035】
本発明は、コンテナの保管及び荷役のための空間を使用する従来技術では見られない単純かつ経済的に実用的な方法を提供する。その設計の可能性及び効果は、以下に提示されている詳細な説明における様々な実施形態で説明される。
【図面の簡単な説明】
【0036】
本発明がより容易に理解されるよう、実施形態を単に例として以下に説明する。
図1】本発明に係る多階層コンテナ荷役及び保管設備用フレーム構造の基本構造の第1実施形態の側面図である。
図1a図1の第1実施形態の正面図である。
図1b図1の第1実施形態の側面図である。
図1c図1の第1実施形態の上面図である。
図2】本発明に係る多階層コンテナ荷役及び保管設備用フレーム構造の基本構造の第1実施形態の拡大図である。
図2a図2の第2実施形態の側面図である。
図2b図2の第2実施形態の正面図である。
図2c図2の第2実施形態の上面図である。
図3】傾斜通路を備えた、本発明に係る多階層コンテナ荷役及び保管設備用フレーム構造の第3実施形態の立面図である。
図3a】傾斜通路を備えた、図3の第3実施形態の側面図である。
図3b】傾斜通路を備えた、図3の第3実施形態の正面図である。
図3c】傾斜通路を備えた、図3の第3実施形態の上面図である。
図4】港湾設備と一体化されているフレーム構造の斜視図である。
図4a図4の側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0037】
(図面の詳細な説明)
以下の説明では、異なる実施形態における類似又は同じ参照番号は、同じ又は同様の特徴を示すことを留意しなければならない。
【0038】
本発明は、コンテナ荷役及び保管設備用フレーム構造11の設計に関する。該フレーム構造は、地上から少なくとも1つ上段に配置された状態で、保管設備に適用可能である。前記の同設備は、屋外に設置される、屋根で覆われている、又はソーラーパネルなどで部分的に覆われていてもよい。
【0039】
特に図1を参照すると、一実施形態では、本発明は、基本構造の配列から構成される多階層コンテナ荷役及び保管設備11用フレーム構造を提供する。該基本構造は、荷重支持部である離隔した支持柱21の2列R1及びR2から成る。列R1の柱は、それぞれ一本の水平ビーム25によって連結され、同様に、列R2の柱も、それぞれ別の水平ビーム25によって連結され、中間段ILを画定している離隔した隣接ビームを形成する。
【0040】
離隔した支持柱21の2列R1及びR2は、中間段ILの下方に該2列の間に少なくとも1つのコンテナを保管できる距離を置いて配置される。具体的には、該2列の間に容易に保管されるコンテナのブロックAが1つある。このスタックAは、互いの上に保管されたコンテナから成る。
【0041】
しかし、離隔した隣接水平ビーム25は、コンテナの寸法と一致し中間段ILの上方に該ビームの上に少なくとも1つのコンテナを保管できる距離を置いて配置される。具体的には、第1ブロックAに保管されたコンテナが互いの上に積み上がり最大の高さに達するとしても、第1ブロックAの上方の空間にコンテナの第2ブロックBを保管することができる。
【0042】
本実施形態のフレーム構造はさらに、水平ビーム25から中間段ILの上方に延びる離隔した位置決め柱31の少なくとも2列を有する。離隔した支持柱は、実質R1及びR2に相当する列において、中間段ILの上方に水平ビーム25の上に該柱の間に少なくとも1つのコンテナを保管できる距離を置いて配置されることで、第1ブロックAのコンテナの上方の空間に第2ブロックBのコンテナを保管することができる。
【0043】
したがって、フレーム構造は、基本構造の配列から構成されていることが分かる。図1に示される前記基本構造は、垂直支持部材(以下「柱」という)の2列から構成され、各列に少なくとも2本の柱を備えている。各列の柱は、構造統合性のために、少なくとも1つのビームによって互いに連結される。該ビームは、所望のコンテナ積み上げ高さに応じて、柱に沿ってどの高さにでも設置することができる。正面図から、支持柱21、位置決め柱31及び水平ビーム25は、十字形状の輪郭を成す。
【0044】
列の各柱の間の間隔は、所望のコンテナの積み上げ数に合わせてカスタマイズできる。柱の列と列の間の距離は、各段にあるベースコンテナの少なくとも4つのコーナーキャスティングが水平ビーム25上にあるようになっている。
【0045】
基礎構造には、それぞれのランウェイ41、42上のオーバーヘッドブリッジクレーン(以下OHBCという)51及び52も含まれる。ランウェイは、柱の2列の間の内側に搭載され、あるコンテナの荷役用の少なくとも1つのOHBCを中間段ILの上方又は下方の各段に設けている。下側ランウェイ41は、中間段の真下に支持柱21の列の内側に搭載されている2本の離隔した水平レールであり、それによって第1のOHBC51を支持し、スタックAのコンテナの移動を可能にする。上側ランウェイ42は、上側OHBC52を支持する頑丈さがあれば十分な位置決め柱31の列の内側に搭載されている2本の離隔した水平レールである。上側ランウェイ42を位置決め柱31の上端付近に搭載することで、スタックBの上方に第2のOHBC52を支持し、スタックBのコンテナの移動を可能にする。
【0046】
図1並びに図1a、1b、及び1cの具体的な図に示されている基礎構造は、他の実施形態において示されているように、上方又は横に拡張することができる。該基礎構造を上方に重複させて、3段又は4段を形成し、それぞれの中間段で積み上げられたコンテナを高さ方向に最大9段まで耐え得るようにしてもよい。他の実施形態では、積み上げ高さは、設計された柱の最大積載量に合った所望の高さに設定することができる。これは、個々のコンテナラッキングシステムを使用する従来技術の特許文献1とは異なる。
【0047】
図2並びに図2a、2b、及び2cの具体的な図に示される、特定の第2実施形態では、基礎構造は、既存の構造に柱の更なる列を追加することで、横に拡張することができる。特に図2bを参照すると、離隔した支持柱21の平行なR1からR7までの7列が地上にあり、各列はそれぞれの水平ビーム25及び上端を有し、連続した中間段ILを形成する。これらの列は、各々がコンテナのスタックAを有することができるよう、離隔して配置される。下側OHBC51を中間段ILの真下に各列の間に搭載し、スタックAのコンテナの移動を可能にすることができる。
【0048】
上側水平ビームは、R1からR7までの各列の間にコンテナの上側スタックBを支持できるように、離隔して配置されている。したがって、R1からR7までの各列の間には、中間段ILの下方にコンテナのスタックA及びその上方の空間にコンテナのスタックBがある。
【0049】
しかし、位置決めビーム31は、スタックBのコンテナの移動を可能にする上側OHBC52を支持すれば十分であるので、各列に位置決め柱を搭載する必要はない。代わりに、位置決め柱は、コンテナの2つの上側スタックBを横切って動作するOHBCを支持することができるので、本実施形態では、列R1、R3、R5及びR7に位置決めビームを配置するだけで十分である。他の変形形態も生じ得る。
【0050】
設計に対して構造統合性のために、つなぎ梁又はワイヤーロープなどのブレーシングを柱の間に組み入れてもよい。柱をまとめるための前記の方法又は材料は、各中間段上の望ましいどの高さに配置してもよい。また、構造設計の美的面をさらに高めるために、コンテナのスタックを危うくするおそれがある風力を遮るようにも作用する外側の柱の間に、スクリーンを組み入れることもできる。
【0051】
図1a、2a及び3aを参照すると、好ましい実施形態では、上側オーバーヘッドブリッジクレーン52を支持するランウェイ42は、その上段のランウェイが、その両端部42A及び42B間において、下段にある下側オーバーヘッドブリッジクレーン51を支持するランウェイ41のその両端部41A及び41B間の長さよりも、長く延在するように設計できることが分かる。このように、スタックBの上段にあるコンテナを地面まで下方に運ぶことができる。
【0052】
特に、図2bによって示されているように、上側OHBC52は、離隔した支持ビーム25の間で中間段ILの下方のエリアまで下方に作動することができる。しかし、ILの上方のスタックBのコンテナは、離隔した支持ビーム25の間の空間に合わせた寸法のため、コンテナをILの上方のスタックBからILの下方のスタックAまで又はその逆方向に進ませるために、コンテナは、元に戻る前に、下側ランウェイの端部41A又は41Bを越え、ランウェイ42に沿って端部42A又は42B付近まで移動しなければならない。しかし、明らかに、このようなシステムの利点は大きい。
【0053】
このフレーム構図は、さらに検証することができる。図3並びに図3a、3b、及び3cの具体的な図に示されるように、他の好適な実施形態では、設計によって、コンテナ保管設備の中間段ILへの傾斜通路55を取り入れている。この設計によって、コンテナの積み降ろしのための追加ルートが設けられるのが、その設計の利点であり、このように、保管スペースが増加するにつれて、不十分な積み降ろしエリアにより発生し得る障害が減り、その結果、出入りするコンテナの処理量が増加する。
【0054】
上記の実施形態は、内陸コンテナ倉庫などの環境で使用可能な独立構造としてのフレーム構造の応用である。
【0055】
このフレーム構造は、独立構造としてのみ存在可能なのではなく、また、図4及び図4aに示されているようにコンテナターミナル環境における港湾設備など既存の建物と一体化可能である。コンテナターミナルでは、コンテナは、コンテナ保管ヤード内のコンテナベイとして知られる多数の細分区画エリアに保管される。各コンテナベイの容量が2倍になり得るよう、フレーム構造を各コンテナベイに採用してもよい。
【0056】
コンテナベイのフレーム構造は、少なくとも2階建であって、拡張された屋上を備える港湾設備の建物に一体化してよい。拡張された屋上は、車両が傾斜通路を経由して港湾設備の建物を通って2階置場にアクセスできるように、ドライブウェイとしてコンテナ保管ヤードの2階より高く拡張されてもよい。
【0057】
上記の設計には、岸壁側においてさらに拡張して、船と沿岸との間でコンテナを運搬するために、保管ヤードの2階に積み降ろし用ドライブウェイを盛り込むこともできる。船と沿岸との間でコンテナの岸壁側作業を行うために岸壁側クレーンのバックリーチを使用できるように、この船と沿岸の間の積み降ろし用ドライブウェイを建設してもよい。
【0058】
実施形態は、複数のコンテナ用荷役及び保管設備を形成する方法によって提供されることが分かる。該方法は、離隔した支持柱の少なくとも2列を少なくとも設ける工程であって、各列内の前記柱を少なくとも1つの水平ビームによって連結しながら、離隔した隣接ビームを中間段に形成する工程において、前記離隔した支持柱は、前記中間段の下方に該柱の間に少なくとも1つのコンテナを保管できる距離を置いて配置され、前記離隔した隣接ビームは、コンテナの寸法と一致し前記中間段の上方に該ビームの上に少なくとも1つのコンテナを保管できる距離を置いて配置される工程と、前記中間段の上方に延びる離隔した位置決め柱の少なくとも2列を設ける工程であって、前記離隔した支持柱は、前記中間段の上方に該柱の間に少なくとも1つのコンテナを保管できる可能な距離を置いて配置される工程と、支持柱又は各中間段にある位置決め柱の各列の中間に少なくとも1つのオーバーヘッドブリッジクレーン(OHBC)を搭載する工程であって、各対応する中間段の下方へ及び垂直方向に隣接する中間段のその下方へのコンテナの運搬を可能にする工程、とから成る。
【0059】
少なくとも1つの傾斜通路は、中間段へのアクセスを提供可能であって、前記中間段の少なくとも1つにおいて保管されているコンテナには、前記少なくとも1つの傾斜通路によってアクセス可能である。
【0060】
フレーム構造には様々な効果があり、最も際立つ効果としては、土地の利用を少なくとも2倍に増やすことができる。その単純な設計で、その建設の労力をより減らすことができる。全体的に鋳造された床板と比べ材料費を抑えることも可能である。また各段の貫通性により、機械的及び電気的(M&E)修理の必要性が低減され、さらに中間段間の通気が増す。
【0061】
(実施形態)
フレーム設計構造の好適な実施形態が述べられ例示されてきたものの、その変形形態が当業者に明らかであろうことを理解されたい。したがって、フレーム設計構造は、図面に開示されている実施形態に限定すべきではない。
【0062】
本明細書の全体を通して「一実施形態」又は「ある実施形態」を参照することは、該実施形態に関連して説明される特定の特徴、構造又は特性が本発明の少なくとも1つの実施形態に含まれるということである。このように、「一実施形態では」又は「ある実施形態では」の表現が、本明細書を通じて様々な箇所に出てきても、必ずしも同実施形態を完全に参照するわけではないが、参照してもよい。また、該特定の特徴、構造又は特性は、本開示から当業者に明らかであるように、1つ以上の実施形態において、適切などのような方法によっても組み合わせてもよい。
【0063】
同様に、本発明の例示的な実施形態の上記の説明において、本開示を合理化するよう且つ様々な発明の態様の1つ以上を理解するのに役立つように、単独の実施形態、図面、又はその説明において、本発明の様々な特徴が一緒にまとめられていることがあることが理解されよう。しかし、特許請求された発明は、各請求項で明確に述べられている以上の特徴を必要とするという意図を表していると、この開示方法を解釈すべきではない。むしろ、以下の特許請求の範囲で示すように、発明の特徴は、単独の先行開示された実施形態のすべての特徴に存在するわけではない。したがって、特定の実施形態の詳細な説明に続く特許請求の範囲は、各請求項が本発明の個別の実施形態として独立しながら、本明細書では明確にこの特定の実施形態の詳細な説明に盛り込まれている。
【0064】
また、本明細書で説明されている幾つかの実施形態は、幾つかの特徴を含んでおり、他の実施形態に含まれるその他の特徴は含んでいないものの、異なる実施形態の特徴の組み合わせは本発明の範囲内にあるものであり、また当業者によって理解されるように、異なる実施形態を成すものである。例えば、以下の特許請求の範囲では、特許請求された実施形態のいずれも、どのような組み合わせででも使用することができる。
【0065】
(対象の異なる実例)
本明細書中で使用されるように、他に特に規定がなければ、共通の対象を説明するための順序を示す形容詞「第1の」、「第2の」、「第3の」等は、同等の対象の異なる実例について言及していることを単に示しており、定められた順序で、時間的に、空間的に、序列で、又は他のどのような方法ででも、そのように対象を説明しなければならないということではない。
【0066】
(具体的詳細)
本明細書中で提供されている説明では、多くの具体的詳細が明記されている。しかし、本発明の実施形態は、これらの具体的詳細がなくても実施可能であることが理解される。他の実例では、この説明の理解を曖昧にしないようにするため、周知の方法、構造、及び技術を詳しく示していない。
【0067】
(用語)
図面に示されている本発明の好ましい実施形態を説明する際に、特定の用語が明確にするために用いられる。しかし、本発明は、そのように選択した特定の用語に限定されるものではなく、各特定の用語には、同様の技術目的を達成するために、同じような方法で機能するあらゆる技術的な均等物が含まれることが理解されよう。例えば、「前方に」、「後方に」、「径方向に」、「周辺に」、「上方に」、「下方に」、「水平に」、「垂直に」等の用語は、基準点を設けるのに便利な言葉として使用され、限定用語として解釈されない。
【0068】
(Comprising及びIncluding)
以下の特許請求の範囲及び上述の本発明の説明では、表現言語又は必要な含意のため文脈上他の意味に解すべき場合を除いて、用語“comprise”又は“comprises”又は“comprising”などの変形は、包括的な意味で使用され、つまり、本発明の様々な実施形態における更なる特徴の存在又は追加を除外するのではなく、述べられている特徴の存在を規定する。
【0069】
本明細書中で使用されているように、including、which includes、又はthat includesの用語のいずれかは非限定的な用語であり、少なくともこの用語の後に続く要素/特徴を含むが、その他のものを含まないというわけではない。このように、includingは、comprisingと同義で、「含む」を意味する。
【0070】
(発明の範囲)
このように、本発明の好ましい実施形態と思われるものについて説明されてきたものの、本発明の趣旨から逸脱することなく、その他及び更なる修正を加えてもよいことは、当業者にとって明白であり、本発明の範囲に収まるように、かかる変更及び修正すべてを特許請求することを目的とする。例えば、上記の決まり表現は、使用され得る手段の単なる代表である。機能性を追加又はブロック図から削除してもよい。また、作業は、機能ブロックの間で置き換えてもよい。本発明の範囲内で記載されている方法に工程を追加又は削除してもよい。
【0071】
特定の例を参照して本発明を説明してきたが、本発明は多くの他の形で具体化可能であるということを当業者は理解するであろう。
【産業上の利用可能性】
【0072】
説明されている配置が多階層コンテナ荷役及び保管設備の産業分野に適用可能であることは、上記から明らかである。
図1
図1a
図1b
図1c
図2
図2a
図2b
図2c
図3
図3a
図3b
図3c
図4
図4a