(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記ポリアクリレートが、アミンアクリレート、メタアクリレートモノマー、カルボン酸アクリレート、カルボン酸メタアクリレートモノマー、及びそれらの混合物からなる群から選択される材料を含む、請求項3に記載の組成物。
【発明を実施するための形態】
【0006】
用語の定義
本明細書で使用するとき、「消費者製品」は、販売される形態での使用又は消費を意図し、後続する商業的製造又は変性を意図しない、ベビーケア、ビューティケア、衣類及びホームケア、ファミリーケア、フェミニンケア、ヘルスケア、スナック及び/又は飲料製品あるいは飲料装置を意味する。このような製品には、高級香料(例えば、香料、コロン、オードトワレ、アフターシェーブローション、プレシェーブ、化粧水、トニック、及び肌に直接つけるための他の香料含有組成物)、おむつ、胸当て、ハンカチ;脱色、カラーリング、染色、コンディショニング、洗髪、整髪を含む毛(人間、犬、及び/又は猫の)の手入れに関連する製品及び/又は方法;脱臭剤及び制汗剤;パーソナルクレンジング;化粧品;消費者向けのクリーム剤、ローション剤、及びその他の局所塗布用製品の使用を含むスキンケア製品;及びシェービング用品;下記を含むファブリックケア及びホームケアの分野におけるファブリック、硬表面、及びその他の表面の手入れに関連する製品及び/又は方法:エアケア、カーケア、食器洗い洗浄力剤、ファブリックコンディショニング(柔軟剤を含む)、洗濯用洗浄力剤、洗濯添加剤及びすすぎ添加剤及び/又はケア剤、硬表面洗浄及び/又は処理、及び消費者又は業務用のその他の洗浄;トイレットペーパー、化粧紙、ペーパーハンカチ、及び/又はペーパータオルに関連する製品及び/又は方法;タンポン、女性用ナプキン;練り歯磨き、歯ジェル、歯用リンス剤、入れ歯安定剤、歯のホワイトニング剤を含む口腔ケアに関連する製品及び/又は方法;咳止め及びかぜ薬、鎮痛剤、RX調剤、ペットの健康及び栄養用品、及び浄水を含む店頭販売のヘルスケア製品;主として通常の食事間の消費用又は食事の付け合わせとしての加工食品(非限定例としては、ポテトチップス、トルティーヤチップ、ポップコーン、プレッツェル、コーンチップ、シリアルバー、野菜チップ又はクリスプ、スナックミックス、パーティミックス、マルチグレインチップ、スナッククラッカー、チーズスナック、ポークラインズ、コーンスナック、ペレットスナック、押出スナック、及びベーグルチップが含まれる);及びコーヒーが挙げられるが、これらに限定されない。
【0007】
本明細書で使用するとき、用語「洗浄組成物」とは、特に指示のない限り、顆粒又は粉末状の多目的即ち「強力」洗浄剤、特に洗浄洗剤;液体、ゲル又はペースト状の多目的洗浄剤、特にいわゆる強力液体型;液体高級衣類用洗剤;手洗い食器洗浄剤又は軽質食器洗浄剤、特に泡立ちのよいもの;家庭又は業務用の各種の錠剤、顆粒、液体、及びすすぎ補助剤型等の食器洗い機用洗剤;抗菌手洗い用型、手洗い石鹸、マウスウォッシュ、義歯洗浄剤、歯磨剤、車又はカーペット用シャンプー、浴室洗浄剤等の液体洗浄殺菌剤;ヘアシャンプー及びヘアリンス;シャワージェル及び発泡入浴剤、並びに金属洗浄剤;並びに、漂白補助剤、及び「汚れ吸着(stain-stick)」又は前処理用型等の洗浄助剤、又は乾燥器用シート(dryer added sheet)、乾燥及び湿潤型拭取り布並びにパッド、不織布基材、及びスポンジ等の基材付与製品;並びにスプレー剤、及びミスト剤が挙げられる。
【0008】
本明細書で使用するとき、用語「布地ケア組成物」は、特記しない限り、布地柔軟化組成物、布地増強組成物、布地フレッシュニング組成物、及びこれらの組み合わせを含む。
【0009】
本明細書で使用するとき、語句「有益剤含有デリバリー粒子」は、香料マイクロカプセル等のマイクロカプセルを包含する。
【0010】
本明細書で使用するとき、用語「粒子」、「有益剤含有デリバリー粒子」、「カプセル」、及び「マイクロカプセル」は同義である。
【0011】
本明細書で使用するとき、「(メタ)アクリレート」又は「(メタ)アクリル」への言及は、特定のモノマー、オリゴマー、及び/又はプレポリマーのアクリレート並びにメタアクリレートバージョンへの参照と理解されるべきである(例えば、「アリル(メタ)アクリレート」は、アリルメタアクリレート及びアリルアクリレートの両方が利用可能であることを示し、同様に、(メタ)アクリル酸のアルキルエステルへの参照は、アクリル酸のアルキルエステル及びメタアクリル酸のアルキルエステルの両方が利用可能であることを示し、同様に、ポリ(メタ)アクリレートは、ポリアクリレート及びポリメタアクリレートの両方が利用可能であることを示す)。ポリ(メタ)アクリレート材料は、例えば、ポリエステルポリ(メタ)アクリレート、ウレタン及びポリウレタンポリ(メタ)アクリレート(特に、ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレートと、ポリイソシアネート又はウレタンポリイソシアネートとの反応によって調製されるもの)、メチルシアノアクリレート、エチルシアノアクリレート、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、アリル(メタ)アクリレート、グリシジル(メタ)アクリレート、(メタ)アクリレート官能基シリコーン、ジ−、トリ−、及びテトラエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジ(ペンタメチレングリコール)ジ(メタ)アクリレート、エチレンジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、エトキシ化ビスフェノールAジ(メタ)アクリレート、ビスフェノールAジ(メタ)アクリレート、ジグリセロールジ(メタ)アクリレート、テトラエチレングリコールジクロロアクリレート、1,3−ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート及びジプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、並びに種々の多官能基(メタ)アクリレートを含む、広範囲のポリマー材料を包含することが意図される。単官能基アクリレート、すなわち、1つのアクリレート基のみを含むものも、有利に使用され得る。典型的なモノアクリレートには、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、シアノエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、p−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、テトラヒドロフルフリル(メタ)アクリレート、クロロベンジル(メタ)アクリレート、アミノアルキル(メタ)アクリレート、種々のアルキル(メタ)アクリレート、及びグリシジル(メタ)アクリレートが挙げられる。当然のことながら、(メタ)アクリレート又はそれらの誘導体との混合物、並びに1つ以上の(メタ)アクリレートモノマー、オリゴマー、及び/若しくはプレポリマーの組み合わせ又はそれらの誘導体と、アクリロニトリル及びメタアクリロニトリルを含む他のコポリマー化可能なモノマーとの混合物も、同様に使用することができる。
【0012】
本明細書で使用するとき、「a」及び「an」等の冠詞は、特許請求の範囲で使用されるときには、請求又は記載されるものの1つ以上を意味するものと理解される。
【0013】
本明細書で使用するとき、用語「含む(include)」、「含む(includes)」、及び「含んでいる(including)」は、限定することを意図しない。
【0014】
本明細書で使用するとき、スチレン無水マレイン酸コポリマーは、ポリ(スチレン−コ−無水マレイン酸)と同義である。
【0015】
本出願人らの発明のパラメータの各値を求めるためには、本出願の試験方法の項で開示する試験方法を用いなければならない。
【0016】
特に断らない限り、成分又は組成物の濃度は全て、当該成分又は組成物の活性部分に関するものであり、このような成分又は組成物の市販の供給源中に存在し得る不純物、例えば、残留溶媒又は副生成物は除外される。
【0017】
別途明示する場合を除き、パーセント及び比は全て、重量パーセント、重量比とする。別途明示する場合を除き、パーセント及び比は全て、組成物全量に基づいて計算する。
【0018】
本明細書の全体を通して記載される全ての最大数値限定は、それよりも小さい数値限定を、そのようなより小さい数値限定があたかも本明細書に明確に記載されているものと同様にして包含するものと理解すべきである。本明細書全体を通して記載される全ての最小数値限定は、より高い数値限定が本明細書に明示的に記載されているかのように、このような全てのより高い数値限定を含む。本明細書全体を通して記載される全ての数値範囲は、より狭い数値範囲が本明細書に明示的に記載されているかのように、このようなより広い数値範囲内の全てのより狭い数値範囲を含む。
【0019】
粒子
一態様では、有益剤デリバリー粒子は、コア及びシェルを含み、該シェルは、該コアをカプセル化し、該シェルは、
a)一態様では、以下の特性のうちの1つ、2つ、3つ、又は4つを有する、スチレン無水マレイン酸モノメチルマレエート及び/又はその塩、一態様では、スチレン無水マレイン酸モノメチルマレエート二ナトリウム塩及び/又はスチレン無水マレイン酸モノメチルマレエートアンモニア塩と、
(i)約9:1〜約1:9、約6:4〜約4:6、又は約1:1のスチレン対無水マレイン酸のモル比、
(ii)約1,000Da〜約100,000,000Da又は約50,000 Da〜約500,000Daの重量平均分子量、
(iii)約1.03g/cm
3〜約1.11g/cm
3の密度、
(iv)約20%〜約95%、好ましくは約25%〜約80%、より好ましくは約30%〜約70%、最も好ましくは約40%〜約60%の加水分解度、
b)並びに任意選択的に、
(i)アミノプラストポリマーであって、一態様では、メラミンとホルムアルデヒドとの反応生成物、尿素とホルムアルデヒドとの反応生成物、及びそれらの混合物からなる群から選択される材料を含み、一態様では、メチロールメラミン、メチル化メチロールメラミン、ジメチロール尿素、メチル化ジメチロール尿素、及びそれらの混合物からなる群から選択される材料を含む、アミノプラストポリマーと、
(ii)ポリアクリレート、ポリエチレングリコールアクリレート、ポリウレタンアクリレート、エポキシアクリレート、ポリメタアクリレート、ポリエチレングリコールメタアクリレート、ポリウレタンメタアクリレート、エポキシメタアクリレート、及びそれらの混合物からなる群から選択される材料であって、一態様では、該ポリアクリレートが、
油溶性又は分散性アミンであって、一態様では、前記アミンは第ニ級又は第三級アミンであり、一態様では、前記アミンはアミンオリゴマーであり、一態様では、前記アミンはアミノアルキルアクリレート又はアミノアルキルメタアクリレートであり、一態様では、前記アミンはジエチルアミノエチルメタアクリレート、ジメチルアミノエチルメタアクリレート、又は第三級ブチルアミノエチルメタアクリレートから選択される、油溶性又は分散性アミンと、
多官能基アクリレート又はメタアクリレートモノマー若しくはオリゴマーであって、一態様では、脂肪族又は芳香族ウレタンジアクリレート、脂肪族又は芳香族ウレタントリアクリレート、脂肪族又は芳香族ウレタンテトラクリレート(tetracrylate)、脂肪族又は芳香族ウレタンヘキサクリレート(hexacrylate)、ペンタエリスリトールジアクリレート、ペンタエリスリトールトリアクリレート、ペンタエリスリトールテトラクリレート、ジペンタエリスリトールペンタアクリレート、エトキシ化ペンタエリスリトールテトラアクリレート、及びそれらの混合物からなる群から選択され、一態様では、アリルメタアクリレート、トリエチレングリコールジメタアクリレート、エポキシアクリレート、エポキシメタアクリレート、及びそれらの混合物からなる群から選択される、多官能基アクリレート又はメタアクリレートモノマー若しくはオリゴマーと、
油溶性酸であって、一態様では、1つ以上のモノアルキルマレエート部分、有機スルホン酸、及びそれらの混合物を含むカルボキシ酸からなる群から選択され、一態様では、該カルボキシ酸が、1つ以上のモノアルキルマレエート部分、一態様では、β−カルボキシエチルアクリレートを含み、一態様では、該有機スルホン酸が、アルキルベンゼンスルホン酸、ドデシルジフェニルオキシドジスルホン酸、分岐鎖C
12ジフェニルオキシドジスルホン酸、4−ヒドリジノベンゼンスルホン酸アクリル酸、及びそれらの混合物からなる群から選択される、油溶性酸との反応生成物である、材料と、
(iii)1つ以上の芳香族アルコールと少なくとも1つのアルデヒド部分を含む1つ又は材料との反応生成物であって、一態様では、該芳香族アルコールが、2つ以上のヒドロキシル基を含むフェノールであってもよく、一態様では、ブレンツカテキン(ピロカテコール)、レゾルシノール、ヒドロキノン、1,4ナフトヒドロキシキノン、フロログルシノール、ピロガロール、ヒドロキシヒドロキノン、及びそれらの混合物からなる群から選択される、反応生成物。一態様では、前記1つ以上のアルデヒド部分を含む材料が、1分子当たり2つ、3つ、又は4つの遊離アルデヒド部分を含み、一態様では、前記1つ以上のアルデヒド部分を含む材料が、グリオキサル、グルタルアルデヒド、サクシンジアルデヒドからなる群から選択される、反応生成物と、及び/又は、
(iv)CH
2(NH
2)
2構造を有するメラミン又はメチレンジアミンと、1つ以上のアルデヒド部分を含む材料と、アルコキシエタノールと、酸との反応生成物であって、一態様では、該1つ以上のアルデヒド部分を含む材料が、グリオキサル、C(4,6)−2,2−ジアルコキシ−エタナール、一態様では、2,2−ジメトキシ−エタナール、又は2,2−ジエトキシ−エタナール、グリオキサレート、及びそれらの混合物からなる群から選択される、反応生成物と、
c)任意選択的に、コロイドであって、
(i)一態様では、前記有益剤デリバリー粒子のシェルが、メラミン及びホルムアルデヒド、メチロールメラミン、メチル化メチロールメラミン、尿素及びホルムアルデヒド、ジメチロール尿素、又はメチル化ジメチロール尿素のうちの1つ以上の反応生成物を含む場合、前記コロイドが、アルキルアクリレートアクリル酸コポリマー及びそれらの混合物から選択され、一態様では、アルキルアクリレートアクリル酸コポリマーから選択され、該アルキルアクリレートが、メチルアクリレート、エチルアクリレート、プロピルアクリレート、ブチルアクリレート、ヘキシルアクリレート、シクロヘキシルアクリレート、エチルヘキシルアクリレート、及びそれらの混合物から選択され、
(ii)一態様では、前記有益剤デリバリー粒子のシェルが、ポリ(メタ)アクリレート又は(メタ)アクリル酸のアルキルエステルのうちの1つ以上を含む場合、前記コロイドが、アルキルアクリレートアクリル酸コポリマー及びそれらの混合物から選択され、一態様では、アルキルアクリレートアクリル酸コポリマーから選択され、該アルキルアクリレートが、メチルアクリレート、エチルアクリレート、プロピルアクリレート、ブチルアクリレート、ペンチルアクリレート、ヘキシルアクリレート、シクロヘキシルアクリレート、エチルヘキシルアクリレート、及びそれらの混合物から選択され、
(iii)一態様では、前記有益剤デリバリー粒子のシェルが、1つ以上の芳香族アルコールと少なくとも1つのアルデヒド部分を含む1つ又は材料との反応生成物を含む場合、前記コロイドが、アルキルアクリレートアクリル酸コポリマー及びそれらの混合物から選択され、一態様では、アルキルアクリレートアクリル酸コポリマーから選択され、該アルキルアクリレートが、メチルアクリレート、エチルアクリレート、プロピルアクリレート、ブチルアクリレート、ヘキシルアクリレート、シクロヘキシルアクリレート、エチルヘキシルアクリレート、及びそれらの混合物から選択され、
(iv)一態様では、前記有益剤デリバリー粒子のシェルが、メラミン又はメチレンジアミンCH
2(NH
2)
2と、1つ以上のアルデヒド部分を含む材料と、アルコキシエタノールと、酸との反応生成物を含む場合、一態様では、前記コロイドが、アルキルアクリレートアクリル酸コポリマー及びそれらの混合物から選択され、より好ましくは、アルキルアクリレートアクリル酸コポリマーから選択され、該アルキルアクリレートが、メチルアクリレート、エチルアクリレート、プロピルアクリレート、ブチルアクリレート、ヘキシルアクリレート、シクロヘキシルアクリレート、エチルヘキシルアクリレート、及びそれらの混合物から選択される、コロイドと、
d)任意選択的に、乳化剤であって、一態様では、第一級、第ニ級、若しくは第三級官能基を有するアミンポリマーのカチオン性乳化剤、又はヒドロキシル、エーテル、エステル、ケトン、若しくはアミド官能基を有する非イオン性乳化剤から選択される、乳化剤と、を含む。
【0020】
一態様では、前記有益剤デリバリー粒子のスチレン無水マレイン酸モノメチルマレエート成分は、約20%〜約95%、好ましくは約25%〜約80%、より好ましくは約30%〜約70%、最も好ましくは約40%〜約60%の加水分解度を有する。
【0021】
一態様では、有益剤デリバリー粒子は、コア及びシェルを含み、該シェルは、該コアをカプセル化し、該シェルは、
a)一態様では、以下の特性のうちの1つ、2つ、3つを有する、スチレン無水マレイン酸モノメチルマレエート及び/又はその塩、一態様では、スチレン無水マレイン酸モノメチルマレエート二ナトリウム塩及び/又はスチレン無水マレイン酸モノメチルマレエートアンモニア塩と、
(i)約9:1〜約1:9、約6:4〜約4:6、又は約1:1のスチレン対無水マレイン酸のモル比、
(ii)約1,000Da〜約100,000,000Da又は約50,000Da〜約500,000Daの重量平均分子量、
(iii)約1.03g/cm
3〜約1.11g/cm
3の密度、
b)並びに任意選択的に、
(i)アミノプラストポリマーであって、一態様では、メラミンとホルムアルデヒドとの反応生成物、尿素とホルムアルデヒドとの反応生成物、及びそれらの混合物からなる群から選択される材料、一態様では、メチロールメラミン、メチル化メチロールメラミン、ジメチロール尿素、メチル化ジメチロール尿素、及びそれらの混合物からなる群から選択される材料を含む、アミノプラストポリマーと、
(ii)ポリアクリレート、ポリエチレングリコールアクリレート、ポリウレタンアクリレート、エポキシアクリレート、ポリメタアクリレート、ポリエチレングリコールメタアクリレート、ポリウレタンメタアクリレート、エポキシメタアクリレート、及びそれらの混合物からなる群から選択される材料であって、一態様では、該ポリアクリレートが、
油溶性又は分散性アミンであって、一態様では、前記アミンは第ニ級又は第三級アミンであり、一態様では、前記アミンはアミンオリゴマーであり、一態様では、前記アミンはアミノアルキルアクリレート又はアミノアルキルメタアクリレートであり、一態様では、前記アミンはジエチルアミノエチルメタアクリレート、ジメチルアミノエチルメタアクリレート、又は第三級ブチルアミノエチルメタアクリレートから選択される、油溶性又は分散性アミンと、
多官能基アクリレート又はメタアクリレートモノマー若しくはオリゴマーであって、一態様では、脂肪族又は芳香族ウレタンジアクリレート、脂肪族又は芳香族ウレタントリアクリレート、脂肪族又は芳香族ウレタンテトラクリレート(tetracrylate)、脂肪族又は芳香族ウレタンヘキサクリレート(hexacrylate)、ペンタエリスリトールジアクリレート、ペンタエリスリトールトリアクリレート、ペンタエリスリトールテトラクリレート、ジペンタエリスリトールペンタアクリレート、エトキシ化ペンタエリスリトールテトラアクリレート、及びそれらの混合物からなる群から選択され、一態様では、アリルメタアクリレート、トリエチレングリコールジメタアクリレート、エポキシアクリレート、エポキシメタアクリレート、及びそれらの混合物からなる群から選択される、多官能基アクリレート又はメタアクリレートモノマー若しくはオリゴマーと、
油溶性酸であって、一態様では、1つ以上のモノアルキルマレエート部分、有機スルホン酸、及びそれらの混合物を含むカルボキシ酸からなる群から選択され、一態様では、該カルボキシ酸が、1つ以上のモノアルキルマレエート部分、一態様では、β−カルボキシエチルアクリレートを含み、一態様では、該有機スルホン酸が、アルキルベンゼンスルホン酸、ドデシルジフェニルオキシドジスルホン酸、分岐鎖C
12ジフェニルオキシドジスルホン酸、4−ヒドリジノベンゼンスルホン酸アクリル酸、及びそれらの混合物からなる群から選択される、油溶性酸、との反応生成物である、材料と、
(iii)1つ以上の芳香族アルコールと少なくとも1つのアルデヒド部分を含む1つ又は材料との反応生成物であって、一態様では、該芳香族アルコールが、2つ以上のヒドロキシル基を含むフェノールであってもよく、一態様では、ブレンツカテキン(ピロカテコール)、レゾルシノール、ヒドロキノン、1,4ナフトヒドロキシキノン、フロログルシノール、ピロガロール、ヒドロキシヒドロキノン、及びそれらの混合物からなる群から選択される、反応生成物と、を含む。一態様では、前記1つ以上のアルデヒド部分を含む材料は、1分子当たり2つ、3つ、又は4つの遊離アルデヒド部分を含み、一態様では、該1つ以上のアルデヒド部分を含む材料は、グリオキサル、グルタルアルデヒド、サクシンジアルデヒドからなる群から選択される、反応生成物と、及び/又は、
(iv)CH
2(NH
2)
2構造を有するメラミン又はメチレンジアミンと、1つ以上のアルデヒド部分を含む材料と、アルコキシエタノールと、酸との反応生成物であって、一態様では、該1つ以上のアルデヒド部分を含む材料が、グリオキサル、C(4,6)−2,2−ジアルコキシ−エタナール、一態様では、2,2−ジメトキシ−エタナール、又は2,2−ジエトキシ−エタナール、グリオキサレート、及びそれらの混合物からなる群から選択される、反応生成物と、
c)任意選択的に、コロイドであって、
(i)一態様では、前記有益剤デリバリー粒子のシェルが、メラミン及びホルムアルデヒド、メチロールメラミン、メチル化メチロールメラミン、尿素及びホルムアルデヒド、ジメチロール尿素、又はメチル化ジメチロール尿素のうちの1つ以上の反応生成物を含む場合、前記コロイドが、アルキルアクリレートアクリル酸コポリマー及びそれらの混合物から選択され、一態様では、アルキルアクリレートアクリル酸コポリマーから選択され、該アルキルアクリレートが、メチルアクリレート、エチルアクリレート、プロピルアクリレート、ブチルアクリレート、ヘキシルアクリレート、シクロヘキシルアクリレート、エチルヘキシルアクリレート、及びそれらの混合物から選択され、
(ii)一態様では、前記有益剤デリバリー粒子のシェルが、ポリ(メタ)アクリレート又は(メタ)アクリル酸のアルキルエステルのうちの1つ以上を含む場合、前記コロイドが、アルキルアクリレートアクリル酸コポリマー及びそれらの混合物から選択され、一態様では、アルキルアクリレートアクリル酸コポリマーから選択され、該アルキルアクリレートが、メチルアクリレート、エチルアクリレート、プロピルアクリレート、ブチルアクリレート、ペンチルアクリレート、ヘキシルアクリレート、シクロヘキシルアクリレート、エチルヘキシルアクリレート、及びそれらの混合物から選択され、
(iii)一態様では、前記有益剤デリバリー粒子のシェルが、1つ以上の芳香族アルコールと少なくとも1つのアルデヒド部分を含む1つ又は材料との反応生成物を含む場合、前記コロイドが、アルキルアクリレートアクリル酸コポリマー及びそれらの混合物から選択され、一態様では、アルキルアクリレートアクリル酸コポリマーから選択され、該アルキルアクリレートが、メチルアクリレート、エチルアクリレート、プロピルアクリレート、ブチルアクリレート、ヘキシルアクリレート、シクロヘキシルアクリレート、エチルヘキシルアクリレート、及びそれらの混合物から選択され、
(iv)一態様では、前記有益剤デリバリー粒子のシェルが、メラミン又はメチレンジアミンCH
2(NH
2)
2と、1つ以上のアルデヒド部分を含む材料と、アルコキシエタノールと、酸との反応生成物を含む場合、一態様では、前記コロイドが、アルキルアクリレートアクリル酸コポリマー及びそれらの混合物から選択され、より好ましくは、アルキルアクリレートアクリル酸コポリマーから選択され、該アルキルアクリレートが、メチルアクリレート、エチルアクリレート、プロピルアクリレート、ブチルアクリレート、ヘキシルアクリレート、シクロヘキシルアクリレート、エチルヘキシルアクリレート、及びそれらの混合物から選択される、コロイドと、
d)任意選択的に、乳化剤であって、一態様では、第一級、第ニ級、若しくは第三級官能基を有するアミンポリマーのカチオン性乳化剤、又はヒドロキシル、エーテル、エステル、ケトン、若しくはアミド官能基を有する非イオン性乳化剤から選択される、乳化剤と、を含む。
【0022】
一態様では、前記有益剤デリバリー粒子は、
(i)香料、泡抑制剤、又はそれらの混合物からなる群から選択される材料を含むコア材料と、
(ii)前記コア材料をカプセル化するシェルであって、アミノプラストポリマー、ポリアクリレート、又はそれらの混合物からなる群から選択される材料と、有益剤粒子シェルの総重量に基づいて、約1%〜約80%、約30%〜約75%、若しくは約50%〜約70%のスチレン無水マレイン酸モノメチルマレエート及び/又はその塩と、を含む、シェルと、
(iii)コロイドであって、
有益剤粒子シェルの総重量に基づいて、コロイド121(ポリアクリル酸商品名)又はポリアクリル酸から選択されるコロイド材料を約1%〜27%、約3%〜約24%、約6%〜約22%含む、コロイドと、を含む。
【0023】
1つの実施形態では、上述の有益剤デリバリー粒子は、約1マイクロメートル〜約100マイクロメートル、約5マイクロメートル〜約80マイクロメートル、又は8マイクロメートル〜約50マイクロメートルの平均粒径を含み、該有益剤デリバリー粒子の少なくとも75%は、約0.2MPa〜約10MPaの破壊強度を有し、該粒子は、0%〜約30%の有益剤漏出を有する。
【0024】
更なる実施形態では、前記有益剤デリバリー粒子は、約1マイクロメートル〜約100マイクロメートル、約5マイクロメートル〜約80マイクロメートル、又は8マイクロメートル〜約50マイクロメートルの平均粒径を有し、該有益剤デリバリー粒子の少なくとも75%は、0%〜約30%の有益剤漏出を有する。
【0025】
更なる実施形態では、上述の有益剤デリバリー粒子は、該有益剤デリバリー粒子の少なくとも75%が、約1マイクロメートル〜約80マイクロメートルの粒径を有する。
【0026】
上述の有益剤デリバリー粒子のまた更なる実施形態では、該有益剤デリバリー粒子の少なくとも75%は、約10nm〜約250nm、約20nm〜約200nm、又は25nm〜約180nmの粒子壁厚を有する。
【0027】
また更なる実施形態では、上述の有益剤デリバリー粒子は、アミノプラストポリマーを含むシェルを有し、一態様では、該シェルは、該アミノプラストポリマーを約50%〜約100%、約70%〜約100%、又は更に約80%〜約100%含む。
【0028】
一態様では、上述の有益剤デリバリー粒子は、シェルを有し、該シェルは、メラミンとホルムアルデヒドとの樹脂、尿素−ホルムアルデヒドの混合樹脂、無水マレイン酸コポリマー、メラミン樹脂、及びそれらの混合物からなる群から選択される材料を含むアミノプラストポリマーを含む。
【0029】
一態様では、上述の有益剤デリバリー粒子は、シェルを有し、該シェルは、ポリアクリレートを含み、一態様では、該シェルは、該ポリアクリレートポリマーを約50%〜約100%、約70%〜約100%、又は更には約80%〜約100%含み、一態様では、該ポリアクリレートは、ポリアクリレート架橋ポリマーを含む。
【0030】
更なる態様では、前述した有益剤デリバリー粒子は、シェルを有し、該シェルは、アミンアクリレート、メタアクリレートモノマー、カルボン酸アクリレート、カルボン酸メタアクリレートモノマー、及びそれらの混合物からなる群から選択される材料を含むポリアクリレートを含む。
【0031】
更なる実施形態では、上述の有益剤デリバリー粒子は、付着助剤を含み、更なる態様では、有益剤デリバリー部分付着助剤は、前記シェルの外面を被覆する。
【0032】
更なる実施形態では、上述の有益剤デリバリー粒子は、付着助剤を含み、該付着助剤は、ポリ(メタ)アクリレート、ポリ(エチレン−無水マレイン酸)、ポリアミン、ワックス、ポリビニルピロリドン、ポリビニルピロリドンコポリマー、ポリビニルピロリドン−エチルアクリレート、ポリビニルピロリドン−ビニルアクリレート、ポリビニルピロリドンメチルアクリレート、ポリビニルピロリドン−ビニルアセテート、ポリビニルアセタール、ポリビニルブチラール、ポリシロキサン、ポリ(プロピレン無水マレイン酸)、無水マレイン酸誘導体、無水マレイン酸誘導体のコポリマー、ポリビニルアルコール、スチレン−ブタジエンラテックス、ゼラチン、アラビアゴム、カルボキシメチルセルロース、カルボキシメチルヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、他の変性セルロース、アルギン酸ナトリウム、キトサン、カゼイン、ペクチン、化工デンプン、ポリビニルアセタール、ポリビニルブチラール、ポリビニルメチルエーテル/無水マレイン酸、ポリビニルピロリドン及びそのコポリマー、ポリ(ビニルピロリドン/メタアクリルアミドプロピルトリメチルアンモニウムクロリド)、ポリビニルピロリドン/ビニルアセテート、ポリビニルピロリドン/ジメチルアミノエチルメタアクリレート、ポリビニルアミン、ポリビニルホルムアミド、ポリアリルアミン並びにポリビニルアミン、ポリビニルホルムアミド、及びポリアリルアミンのコポリマー、並びにそれらの混合物からなる群から選択される材料を含む。
【0033】
更なる態様では、前記有益剤デリバリー粒子は、付着助剤を含み、該付着助剤は、ポリ(メタ)アクリレート、ポリ(エチレン−無水マレイン酸)、ポリアミン、ポリビニルピロリドン、ポリビニルピロリドン−エチルアクリレート、ポリビニルピロリドン−ビニルアクリレート、ポリビニルピロリドンメチルアクリレート、ポリビニルピロリドン−ビニルアセテート、ポリビニルアセタール、ポリビニルブチラール、ポリシロキサン、ポリ(プロピレン無水マレイン酸)、無水マレイン酸誘導体、無水マレイン酸誘導体のコポリマー、ポリビニルアルコール、カルボキシメチルセルロース、カルボキシメチルヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ポリビニルメチルエーテル/無水マレイン酸、ポリ(ビニルピロリドン/メタアクリルアミドプロピルトリメチルアンモニウムクロリド)、ポリビニルピロリドン/ビニルアセテート、ポリビニルピロリドン/ジメチルアミノエチルメタアクリレート、ポリビニルアミン、ポリビニルホルムアミド、ポリアリルアミン並びにポリビニルアミン、ポリビニルホルムアミド、及びポリアリルアミンのコポリマー、並びにそれらの混合物からなる群から選択される材料を含む。
【0034】
また更なる態様では、前述した有益剤デリバリー粒子は、付着助剤を含み、該付着助剤は、ポリ(メタ)アクリレート、ポリ(エチレン−無水マレイン酸)、ポリアミン、ポリビニルピロリドン、ポリビニルピロリドン−エチルアクリレート、ポリビニルピロリドン−ビニルアクリレート、ポリビニルピロリドンメチルアクリレート、ポリビニルピロリドン−ビニルアセテート、ポリビニルアセタール、ポリシロキサン、ポリ(プロピレン無水マレイン酸)、無水マレイン酸誘導体、無水マレイン酸誘導体のコポリマー、ポリビニルアルコール、カルボキシメチルセルロース、カルボキシメチルヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ポリビニルメチルエーテル/無水マレイン酸、ポリビニルピロリドン/ビニルアセテート、ポリビニルピロリドン/ジメチルアミノエチルメタアクリレート、ポリビニルアミン、ポリビニルホルムアミド、ポリアリルアミン並びにポリビニルアミン、ポリビニルホルムアミド、及びポリアリルアミンのコポリマー、並びにそれらの混合物からなる群から選択される材料を含む。
【0035】
また更なる実施形態では、上述の有益剤デリバリー粒子は、コアを有し、該有益剤デリバリー粒子のコア材料は、シリコーン油、シリコーン樹脂、シリコーンポリマー、シリカ、及びそれらの混合物からなる群から選択される泡抑制剤材料を含む。
【0036】
一態様では、有益剤デリバリー粒子は、コアを有し、該有益剤デリバリー粒子のコア材料は、有益剤デリバリー粒子の総重量に基づいて、有益剤を少なくとも約20重量%、約20重量%〜約99重量%、約70重量%〜約98重量%、約85重量%〜約96重量%含む。
【0037】
一態様では、有益剤デリバリー粒子は、コアを有し、該有益剤デリバリー粒子のコア材料は、
a)4.5未満のClog Pを有する香料組成物、
b)香料組成物の総重量に基づいて、4.0未満のClog Pを有する香料材料を60%含む香料組成物、
c)香料組成物の総重量に基づいて、3.5未満のClog Pを有する香料材料を35%含む香料組成物、
d)香料組成物の総重量に基づいて、4.0未満のClog Pを有する香料材料を40%、及び2.0未満のClog Pを有する香料材料を少なくとも1%含む香料組成物、
e)香料組成物の総重量に基づいて、4.0未満のClog Pを有する香料材料を40%、及び3.0未満のClog Pを有する香料材料を少なくとも15%含む香料組成物、
f)香料組成物の総重量に基づいて、ブタノエートエステルを少なくとも1%、及びペンタノエートエステルを少なくとも1%含む香料組成物、
g)香料組成物の総重量に基づいて、アリル部分を含むエステルを少なくとも2%、及びエステル部分を含む別の香料を少なくとも10%含む香料組成物、
h)香料組成物の総重量に基づいて、アルキル鎖部分を含むアルデヒドを少なくとも1%含む香料組成物、
i)香料組成物の総重量に基づいて、ブタノエートエステルを少なくとも2%含む香料組成物、
j)香料組成物の総重量に基づいて、ペンタノエートエステルを少なくとも1%含む香料組成物、
k)香料組成物の総重量に基づいて、アリル部分を含むエステルを少なくとも3%及びアルキル鎖部分を含むアルデヒドを1%含む香料組成物、
l)香料組成物の総重量に基づいて、エステル部分を含む香料を少なくとも25%、及びアルキル鎖部分を含むアルデヒドを1%含む香料組成物、
n)香料組成物の総重量に基づいて、4−(2,6,6−トリメチル−1−シクロヘキセニル)−3−ブテン−2−オン、4−(2,6,6−トリメチル−2−シクロヘキセニル)−3−ブテン−2−オン、及び3−メチル−4−(2,6,6−トリメチル−1−シクロヘキセン−2−イル)−3−ブテン−2−オン、並びにそれらの混合物から選択される材料を少なくとも2%含む香料組成物、
o)香料組成物の総重量に基づいて、トリデカ−2−エンニトリル及びマンダリル、並びにそれらの混合物を少なくとも0.1%含む香料組成物、
p)香料組成物の総重量に基づいて、3,7−ジメチル−6−オクテンニトリル、2−シクロヘキシリデン−2−フェニルアセトニトリル、及びそれらの混合物から選択される材料を少なくとも2%含む香料組成物、
q)香料組成物の総重量に基づいて、エステル、アルデヒド、イオノン、ニトリル、ケトン、及びそれらの組み合わせからなる群から選択される部分を含む1つ以上の香料を少なくとも80%含む香料組成物、
r)香料組成物の総重量に基づいて、アリル部分を含むエステルを少なくとも3%含む香料組成物、香料組成物の総重量に基づいて、1−メチルエチル−2−メチルブタノエート;エチル−2−メチルペンタノエート;1,5−ジメチル−1−エテニルヘキシル−4−エニルアセテート;p−メンタ−1−エン−8−イルアセテート;4−(2,6,6−トリメチル−2−シクロヘキセニル)−3−ブテン−2−オン;4−アセトキシ−3−メトキシ−1−プロペニルベンゼン;2−プロペニルシクロヘキサンプロピオネート;3−(1−メチルエチル)ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−エン−2−カルボン酸の−エチルエステル;1,7,7−トリメチル−ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−オールアセテート;1,5−ジメチル−1−エテニルヘキサ−4−エニルアセテート;ヘキシル2−メチルプロパノエート;エチル−2−メチルブタノエート;4−ウンデカノン;5−ヘプチルジヒドロ−2(3H)−フラノン;3,7ジメチル−1,6−ノナジエン−3−オール;3,7−ジメチルオクタ−1,6−ジエン−3−オール;ジメチル−3−シクロヘキセン−1−カルボキシアルデヒド;3,7−ジメチル−6−オクテンニトリル;4−(2,6,6−トリメチル−1−シクロヘキセニル)−3−ブテン−2−オン;トリデカ−2−エンニトリル;パチョリ油;エチルトリサイクル[5.2.1.0]デカン−2−カルボキシレート;2,2−ジメチル−シクロヘキサンプロパノール;ヘキシルエタノエート;7−アセチル−1,2,3,4,5,6,7,8−オクタヒドロ−1,1,6,7−テトラメチルナフタレン;アリル−シクロヘキシルオキシアセテート;メチルノニルアセトアルデヒド;1−スピロ[4,5]デカ−7−エン−7−イル−4−ペンテネン−1−オン;ジヒドロ−2−メチル−6−メチレン−7−オクテン−2−オール;2−(1,1−ジメチルエチル)−シクロヘキサノールの酢酸エステル;ヘキサヒドロ−4,7−メタノインデン−5(6)−イルプロピオネート;ヘキサヒドロ−4,7−メタノインデン−5(6)−イルプロピオネート;2−メトキシナフタレン;1−(2,6,6−トリメチル−3−シクロヘキセニル)−2−ブテン−1−オン;1−(2,6,6−トリメチル−2−シクロヘキセニル)−2−ブテン−1−オン;3,7−ジメチルオクタン−3−オール;3−メチル−4−(2,6,6−トリメチル−1−シクロヘキセン−2−イル)−3−ブテン−2−オン;ヘキサン酸の2−プロペニルエステル;(z)−ノナ−6−エン−1−オール;1−デシルアルデヒド;1−オクタナール;4−t−ブチル−α−メチルヒドロシンナムアルデヒド;α−ヘキシルシンナムアルデヒド;エチル−2,4−ヘキサジエノエート;2−プロペニルー3−シクロヘキセンプロパノエート;及びそれらの混合物からなる群から選択される材料を少なくとも20%含む香料組成物、
p)香料組成物の総重量に基づいて、1−メチルエチル−2−メチルブタノエート;エチル−2−メチルペンタノエート;1,5−ジメチル−1−エテニルヘキサ−4−エニルアセテート;p−メンタ−1−エン−8−イルアセテート;4−(2,6,6−トリメチル−2−シクロヘキセニル)−3−ブテン−2−オン;4−アセトキシ−3−メトキシ−1−プロペニルベンゼン;2−プロペニルシクロヘキサンプロピオネート;3−(1−メチルエチル)−ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−エン−2−カルボン酸のエチルエステル;1,7,7−トリメチル−ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−オールアセテート;1,5−ジメチル−1−エテニルヘキサ−4−エニルアセテート;ヘキシル−2−メチルプロパノエート;エチル−2−メチルブタノエート;4−ウンデカノリド;5−ヘプチルジヒドロ−2(3H)−フラノン;5−ヒドロキシドデカン酸;デカラクトン;ウンデカラクトン;3,7ジメチル−1,6−ノナジエン−3−オール;3,7−ジメチルオクタ−1,6−ジエン−3−オール;ジメチル−3−シクロヘキセン−1−カルボキシアルデヒド;3,7−ジメチル−6−オクテンニトリル;4−(2,6,6−トリメチル−1−シクロヘキセニル)−3−ブテン−2−オン;トリデカ−2−エンニトリル;パチョリ油;エチルトリシクロ[5.2.1.0]デカン−2−カルボキシレート;2,2−ジメチル−シクロヘキサンプロパノール;アリル−シクロヘキシルオキシアセテート;メチルノニルアセトアルデヒド;1−スピロ[4,5]デカ−7−エン−7−イル−4−ペンテネン−1−オン;ジヒドロ−2−メチル−6−メチレン−7−オクテン−2−オール;2−(1,1−ジメチルエチル)−シクロヘキサノールの酢酸エステル;ヘキサヒドロ−4,7−メタノインデン−5(6)−イルプロピオネートヘキサヒドロ−4,7−メタノインデン−5(6)−イルプロピオネート;2−メトキシナフタレン;1−(2,6,6−トリメチル−3−シクロヘキセニル)−2−ブテン−1−オン;1−(2,6,6−トリメチル−2−シクロヘキセニル)−2−ブテン−1−オン;3,7−ジメチルオクタン−3−オール;3−メチル−4−(2,6,6−トリメチル−1−シクロヘキセン−2−イル)−3−ブテン−2−オン;ヘキサン酸の2−プロペニルエステル;(z)−ノナ−6−エン−1−オール;1−デシルアルデヒド;1−オクタナール;4−t−ブチル−α−メチルヒドロシンナムアルデヒド;エチル−2,4−ヘキサジエノエート;2−プロペニル−3−シクロヘキサンプロパノエート;及びそれらの混合物からなる群から選択される材料を少なくとも20%含む香料組成物、
q)香料組成物の総重量に基づいて、ジメチル−3−シクロヘキセン−1−カルボキシアルデヒド、;3−メチル−4−(2,6,6−トリメチル−1−シクロヘキセン−2−イル)−3−ブテン−2−オン、;パチョリ油;ヘキサン酸の2−プロペニルエステル;1−オクタナール;1−デシルアルデヒド;(z)−ノナ−6−エン−1−オール;メチルノニルアセトアルデヒド;エチル−2−メチルブタノエート;1−メチルエチル−2−メチルブタノエート;エチル−2−メチルペンタノエート;4−ヒドロキシ−3−エトキシベンズアルデヒド;4−ヒドロキシ−3−メトキシベンズアルデヒド;3−ヒドロキシ−2−メチル−4−ピロン;3−ヒドロキシ−2−エチル−4−ピロン、及びこれらの混合物からなる群から選択される材料を少なくとも5%含む香料組成物、
r)香料組成物の総重量に基づいて、5.0を超えるClog Pを有する香料を10%未満含む香料組成物、
s)ゲラニルパルミテートを含む香料組成物、又は
t)第1の材料及び任意の第2の材料を含む香料組成物であって、該第1の材料が、
(i)少なくとも2のClog P、
(ii)約280℃未満の沸点を有し、
任意の第2の材料が、存在する場合、
(i)2.5未満のClog Pを有する、香料組成物を含む。
【0038】
一態様では、前述した有益剤デリバリー粒子は、ホルムアルデヒドスカベンジャー、構造剤、抗凝集剤、及びそれらの混合物からなる群から選択される材料を含む。
【0039】
更なる態様では、150ppm未満、100ppm未満、50ppm未満、10ppm未満、5ppm未満、又は更には1ppm未満のホルムアルデヒドを含む、請求項2に記載の上述の有益剤デリバリー粒子。
【0040】
また更なる態様では、有益剤デリバリー粒子は、20秒
−1及び21℃で、1〜1500センチポアズ(1〜1500mPa
*s)、100〜1000センチポアズ(100〜1000mPa
*s)、又は200〜500センチポアズ(200〜500mPa
*s)の粘度を有する。
【0041】
また更なる実施形態では、有益剤デリバリー粒子は、
a)第1の溶液を調製する工程であって、非エステル化スチレン無水マレイン酸コポリマー乳化剤及び第1の樹脂を含み、一態様では、溶液の総重量に基づいて、非エステル化スチレン無水マレイン酸コポリマー乳化剤及び第1の樹脂を約20%〜約100%含み、該スチレン−無水マレイン酸コポリマーと該第1の樹脂との比率が、約0.1:1〜約10:1である、第1の溶液を調製する工程と、
b)第2の溶液を調製する工程であって、溶液の総重量に基づいて、水、第2の乳化剤、及び第2の樹脂を約20%〜約95%含み、該第2の乳化剤と該第2の樹脂との比率が、約0:1〜約3:1である、第2の溶液を調製する工程と、
c)コア材料と前記第1の溶液とを組み合わせて、第1の組成物を形成する工程と、
d)前記第1の組成物を乳化する工程と、
e)前記第1の組成物と前記第2の溶液とを組み合わせて、第2の組成物を形成し、任意選択的に、任意の加工助剤と該第2の組成物とを組み合わせる工程と、
f)前記第2の組成物を約20℃〜約100℃又は20℃〜約95℃の温度で少なくとも15分間混合し、任意選択的に、任意の加工助剤を該第2の組成物と組み合わせる工程と、
g)任意選択的に、任意のスカベンジャー材料、構造剤、及び/又は抗凝集剤を、前記第2の組成物と工程f.)中又はその後で組み合わせる工程と、
h)任意選択的に、前記第2の組成物を噴霧乾燥する工程と、からなる方法によって製造される。
【0042】
また更なる実施形態では、有益剤デリバリー粒子を製造する上述の工程において、前記非エステル化スチレン無水マレイン酸コポリマーは、スチレン無水マレイン酸モノメチルマレエート、ナトリウム塩を含む。
【0043】
更なる実施形態では、有益剤デリバリー粒子を製造する上述の工程において、前記樹脂材料に対して、アルデヒドとアミンとの反応生成物を含み、一態様では、該アミンは、メラミン、尿素、ベンゾグアナミン、グリコールウリル、及びそれらの混合物からなる群から選択される。
【0044】
一態様では、有益剤デリバリー粒子は、
a)溶液の総重量に基づいて、非エステル化スチレン無水マレイン酸乳化剤を約60%〜100%含む第1の溶液を調製する工程と、
b)モノマー壁材料及びフリーラジカル開始剤を含むコア材料と前記第1の溶液とを組み合わせて、第1の組成物を形成する工程と、
c)前記第1の組成物を乳化する工程と、
d)前記第1の組成物を約20℃〜約100℃又は20℃〜約95℃の温度で少なくとも15分間混合する工程と、
e)任意選択的に、任意の構造剤及び/又は凝集剤を、前記第1の組成物と工程d)中で又はその後で組み合わせる工程と、
f)任意選択的に、前記第1の組成物を噴霧乾燥する工程と、によって製造される。
【0045】
更なる実施形態では、前述した有益剤デリバリー粒子は、約−10mV〜約+50mV、約+2mV〜約+40mV、又は約+5mV〜約+25mVのゼータ電位を有する。
【0046】
粒子を含む組成物
一態様では、消費者製品補助材料並びにコア及びシェルを含む有益剤デリバリー粒子を含む組成物であって、該シェルが、該コアをカプセル化し、該シェルが、
a)スチレン無水マレイン酸モノメチルマレエート、及び/又はその塩であって、一態様では、スチレン無水マレイン酸モノメチルマレエートニナトリウム塩及び/又はスチレン無水マレイン酸モノメチルマレエートアンモニウム塩であり、一態様では、以下の特性のうちの1つ、2つ、3つを有する、前記スチレン無水マレイン酸モノメチルマレエート及び/又はその塩と、
(i)約9:1〜約1:9、約6:4〜約4:6、又は約1:1のスチレン対無水マレイン酸のモル比、
(ii)約1,000Da〜約100,000,000Da又は約50,000Da〜約500,000Daの重量平均分子量、
(iii)約1.03g/cm
3〜約1.11g/cm
3の密度、
b)任意選択的に、
(i)アミノプラストポリマーであって、一態様では、メラミンとホルムアルデヒドとの反応生成物、尿素とホルムアルデヒドとの反応生成物、及びそれらの混合物からなる群から選択される材料、一態様では、メチロールメラミン、メチル化メチロールメラミン、ジメチロール尿素、メチル化ジメチロール尿素、及びそれらの混合物からなる群から選択される材料を含む、アミノプラストポリマーと、
(ii)ポリアクリレート、ポリエチレングリコールアクリレート、ポリウレタンアクリレート、エポキシアクリレート、ポリメタアクリレート、ポリエチレングリコールメタアクリレート、ポリウレタンメタアクリレート、エポキシメタアクリレート、及びそれらの混合物からなる群から選択される材料であって、一態様では、該ポリアクリレートが、
油溶性又は分散性アミンであって、一態様では、前記アミンは第ニ級又は第三級アミンであり、一態様では、前記アミンはアミンオリゴマーであり、一態様では、前記アミンはアミノアルキルアクリレート又はアミノアルキルメタアクリレートであり、一態様では、前記アミンはジエチルアミノエチルメタアクリレート、ジメチルアミノエチルメタアクリレート、又は第三級ブチルアミノエチルメタアクリレートから選択される、油溶性又は分散性アミンと、
多官能基アクリレートモノマー又はメタアクリレートモノマー若しくはオリゴマーであって、一態様では、脂肪族又は芳香族ウレタンジアクリレート、脂肪族又は芳香族ウレタントリアクリレート、脂肪族又は芳香族ウレタンテトラクリレート、脂肪族又は芳香族ウレタンヘキサクリレート、ペンタエリスロトールジアクリレート、ペンタエリスロトールトリアクリレート、ペンタエリスロトールテトラアクリレート、ジペンタエリスリトールペンタアクリレート、エトキシ化ペンタエリスリトールテトラアクリレート、及びそれらの混合物からなる群から選択され、一態様では、アリルメタアクリレート、トリエチレングリコールジメタアクリレート、エポキシアクリレート、エポキシメタアクリレート、及びそれらの混合物からなる群から選択される、多官能基アクリレート又はメタアクリレートモノマー若しくはオリゴマーと、
油溶性酸であって、一態様では、前記油溶性酸は1つ以上のモノアルキルマレエート部分、有機スルホン酸、及びそれらの混合物を含むカルボキシ酸からなる群から選択され、一態様では、該カルボキシ酸が、1つ以上のモノアルキルマレエート部分、一態様では、β−カルボキシエチルアクリレートを含み、一態様では、該有機スルホン酸が、アルキルベンゼンスルホン酸、ドデシルジフェニルオキシドジスルホン酸、分岐鎖C12ジフェニルオキシドジスルホン酸、4−ヒドリジノベンゼンスルホン酸アクリル酸、及びそれらの混合物からなる群から選択される、油溶性酸、との反応生成物である、材料と、
(iii)1つ以上の芳香族アルコールと少なくとも1つのアルデヒド部分を含む1つ又は材料との反応生成物であって、一態様では、該芳香族アルコールが、2つ以上のヒドロキシル基を含むフェノールであってもよく、一態様では、ブレンツカテキン(ピロカテコール)、レゾルシノール、ヒドロキノン、1,4ナフトヒドロキシキノン、フロログルシノール、ピロガロール、ヒドロキシヒドロキノン、及びそれらの混合物からなる群から選択される、反応生成物と、を含む。一態様では、前記1つ以上のアルデヒド部分を含む材料が、1分子当たり2つ、3つ、又は4つの遊離アルデヒド部分を含み、一態様では、該1つ以上のアルデヒド部分を含む材料が、グリオキサル、グルタルアルデヒド、サクシンジアルデヒドからなる群から選択される、反応生成物と、及び/又は、
(iv)CH
2(NH
2)
2構造を有するメラミン又はメチレンジアミンと、1つ以上のアルデヒド部分を含む材料と、アルコキシエタノールと、酸との反応生成物であって、一態様では、該1つ以上のアルデヒド部分を含む材料が、グリオキサル、C(4,6)−2,2−ジアルコキシ−エタナール、一態様では、2,2−ジメトキシ−エタナール、又は2,2−ジエトキシ−エタナール、グリオキサレート、及びそれらの混合物からなる群から選択される、反応生成物と、
c)任意選択的に、コロイドであって、
(i)一態様では、前記有益剤デリバリー粒子のシェルが、メラミンとホルムアルデヒド、メチロールメラミン、メチル化メチロールメラミン、尿素とホルムアルデヒド、ジメチロール尿素、又はメチル化ジメチロール尿素のうちの1つ以上の反応生成物を含む場合、前記コロイドが、アルキルアクリレートアクリル酸コポリマー及びそれらの混合物から選択され、一態様では、アルキルアクリレートアクリル酸コポリマーから選択され、該アルキルアクリレートが、メチルアクリレート、エチルアクリレート、プロピルアクリレート、ブチルアクリレート、ヘキシルアクリレート、シクロヘキシルアクリレート、エチルヘキシルアクリレート、及びそれらの混合物から選択され、
(ii)一態様では、前記有益剤デリバリー粒子のシェルが、ポリ(メタ)アクリレート又は(メタ)アクリル酸のアルキルエステルのうちの1つ以上を含む場合、前記コロイドが、アルキルアクリレートアクリル酸コポリマー及びそれらの混合物から選択され、一態様では、アルキルアクリレートアクリル酸コポリマーから選択され、該アルキルアクリレートが、メチルアクリレート、エチルアクリレート、プロピルアクリレート、ブチルアクリレート、ペンチルアクリレート、ヘキシルアクリレート、シクロヘキシルアクリレート、エチルヘキシルアクリレート、及びそれらの混合物から選択され、
(iii)一態様では、前記有益剤デリバリー粒子のシェルが、1つ以上の芳香族アルコールと少なくとも1つのアルデヒド部分を含む1つ又は材料との反応生成物を含む場合、前記コロイドが、アルキルアクリレートアクリル酸コポリマー及びそれらの混合物から選択され、一態様では、アルキルアクリレートアクリル酸コポリマーから選択され、該アルキルアクリレートが、メチルアクリレート、エチルアクリレート、プロピルアクリレート、ブチルアクリレート、ヘキシルアクリレート、シクロヘキシルアクリレート、エチルヘキシルアクリレート、及びそれらの混合物から選択され、
(iv)一態様では、前記有益剤デリバリー粒子のシェルが、メラミン又はメチレンジアミンCH
2(NH
2)
2と、1つ以上のアルデヒド部分を含む材料と、アルコキシエタノールと、酸との反応生成物を含む場合、一態様では、前記コロイドが、アルキルアクリレートアクリル酸コポリマー及びそれらの混合物から選択され、より好ましくは、アルキルアクリレートアクリル酸コポリマーから選択され、該アルキルアクリレートが、メチルアクリレート、エチルアクリレート、プロピルアクリレート、ブチルアクリレート、ヘキシルアクリレート、シクロヘキシルアクリレート、エチルヘキシルアクリレート、及びそれらの混合物から選択される、コロイドと、
c)任意選択的に、乳化剤であって、一態様では、第一級、第ニ級、若しくは第三級官能基を有するアミンポリマーのカチオン性乳化剤、又はヒドロキシル、エーテル、エステル、ケトン、若しくはアミド官能基を有する非イオン性乳化剤から選択される、乳化剤と、を含み、
消費者製品である前記組成物が、
開示される。
【0047】
前記組成物の一態様では、該組成物は、
a)
(i)香料、泡抑制剤、又はそれらの混合物からなる群から選択される材料を含むコア材料と、
(ii)前記コア材料をカプセル化するシェルであって、アミノプラストポリマー、ポリアクリレート、又はそれらの混合物からなる群から選択される材料と、有益剤粒子シェルの総重量に基づいて、約1%〜約80%、約30%〜約75%、若しくは約50%〜約70%のスチレン無水マレイン酸モノメチルマレエート及び/又はその塩と、を含む、シェルと、
(iii)コロイドであって、一態様では、前記組成物が、有益剤粒子シェルの総重量に基づいて、該コロイドを約1%〜27%、約3%〜約24%、約6%〜約22%含み、一態様では、該コロイドが、コロイド121を含む、コロイドと、を含む、有益剤デリバリー粒子と、
b)消費者製品補助材料と、
c)任意選択的に、付着助剤と、を含む。
【0048】
前記組成物の一態様では、前記有益剤デリバリー粒子は、約1マイクロメートル〜約100マイクロメートル、約5マイクロメートル〜約80マイクロメートル、又は8マイクロメートル〜約50マイクロメートルの平均粒径を有し、該有益剤デリバリー粒子の少なくとも75%は、約0.2MPa〜約10MPaの破壊強度を有し、一態様では、該粒子は、0%〜約30%の有益剤漏出を有する。
【0049】
前記組成物の一態様では、前記有益剤デリバリー粒子は、約1マイクロメートル〜約100マイクロメートル、約5マイクロメートル〜約80マイクロメートル、又は8マイクロメートル〜約50マイクロメートルの平均粒径を有し、一態様では、該有益剤デリバリー粒子の少なくとも75%は、0%〜約30%の有益剤漏出を有する。
【0050】
前記組成物の一態様では、前記シェルは、アミノプラストポリマーを含み、一態様では、該シェルは、該アミノプラストポリマーを約50%〜約100%、約70%〜約100%、又は更には約80%〜約100%含む。
【0051】
前記組成物の一態様では、前記シェルは、メラミンとホルムアルデヒドとの樹脂、尿素−ホルムアルデヒドの混合樹脂、無水マレイン酸コポリマー、メラミン樹脂、及びそれらの混合物からなる群から選択される材料を含むアミノプラストポリマーを含む。
【0052】
前記組成物の一態様では−、前記シェルは、ポリアクリレートを含み、一態様では、該シェルは、該ポリアクリレートポリマーを約50%〜約100%、約70%〜約100%、又は更には約80%〜約100%含み、一態様では、該ポリアクリレートは、ポリアクリレート架橋ポリマーを含む。
【0053】
前記組成物の一態様では、前記シェルは、アミンアクリレート、メタアクリレートモノマー、カルボン酸アクリレート、カルボン酸メタアクリレートモノマー、及びそれらの混合物からなる群から選択される材料を含むポリアクリレートを含む。
【0054】
前記組成物の一態様では、前記組成物は、付着助剤を含む。
【0055】
前記組成物の一態様では、前記付着助剤は、前記シェルの外面を被覆する。
【0056】
前記組成物の一態様では、前記付着助剤は、ポリ(メタ)アクリレート、ポリ(エチレン−無水マレイン酸)、ポリアミン、ワックス、ポリビニルピロリドン、ポリビニルピロリドンコポリマー、ポリビニルピロリドン−エチルアクリレート、ポリビニルピロリドン−ビニルアクリレート、ポリビニルピロリドンメチルアクリレート、ポリビニルピロリドン/ビニルアセテート、ポリビニルアセタール、ポリビニルブチラール、ポリシロキサン、ポリ(プロピレン無水マレイン酸)、無水マレイン酸誘導体、無水マレイン酸誘導体のコポリマー、ポリビニルアルコール、スチレン−ブタジエンラテックス、ゼラチン、アラビアゴム、カルボキシメチルセルロース、カルボキシメチルヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、他の変性セルロース、アルギン酸ナトリウム、キトサン、カゼイン、ペクチン、化工デンプン、ポリビニルアセタール、ポリビニルブチラール、ポリビニルメチルエーテル/無水マレイン酸、ポリビニルピロリドン及びそのコポリマー、ポリ(ビニルピロリドン/メタアクリルアミドプロピルトリメチルアンモニウムクロリド)、ポリビニルピロリドン/ビニルアセテート、ポリビニルピロリドン/ジメチルアミノエチルメタアクリレート、ポリビニルアミン、ポリビニルホルムアミド、ポリアリルアミン並びにポリビニルアミン、ポリビニルホルムアミド、及びポリアリルアミンのコポリマー、並びにそれらの混合物からなる群から選択される材料を含む。
【0057】
前記組成物の一態様では、前記付着助剤は、ポリ(メタ)アクリレート、ポリ(エチレン−無水マレイン酸)、ポリアミン、ポリビニルピロリドン、ポリビニルピロリドン−エチルアクリレート、ポリビニルピロリドン−ビニルアクリレート、ポリビニルピロリドンメチルアクリレート、ポリビニルピロリドン−ビニルアセテート、ポリビニルアセタール、ポリビニルブチラール、ポリシロキサン、ポリ(プロピレン無水マレイン酸)、無水マレイン酸誘導体、無水マレイン酸誘導体のコポリマー、ポリビニルアルコール、カルボキシメチルセルロース、カルボキシメチルヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ポリビニルメチルエーテル/無水マレイン酸、ポリ(ビニルピロリドン/メタアクリルアミドプロピルトリメチルアンモニウムクロリド)、ポリビニルピロリドン/ビニルアセテート、ポリビニルピロリドン/ジメチルアミノエチルメタアクリレート、ポリビニルアミン、ポリビニルホルムアミド、ポリアリルアミン並びにポリビニルアミン、ポリビニルホルムアミド、及びポリアリルアミンのコポリマー、並びにそれらの混合物からなる群から選択される材料を含む。
【0058】
前記組成物の一態様では、前記付着助剤は、ポリ(メタ)アクリレート、ポリ(エチレン−無水マレイン酸)、ポリアミン、ポリビニルピロリドン、ポリビニルピロリドン−エチルアクリレート、ポリビニルピロリドン−ビニルアクリレート、ポリビニルピロリドンメチルアクリレート、ポリビニルピロリドン/ビニルアセテート、ポリビニルアセタール、ポリシロキサン、ポリ(プロピレン無水マレイン酸)、無水マレイン酸誘導体、無水マレイン酸誘導体のコポリマー、ポリビニルアルコール、カルボキシメチルセルロース、カルボキシメチルヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ポリビニルメチルエーテル/無水マレイン酸、ポリビニルピロリドン/ビニルアセテート、ポリビニルピロリドン/ジメチルアミノエチルメタアクリレート、ポリビニルアミン、ポリビニルホルムアミド、ポリアリルアミン並びにポリビニルアミン、ポリビニルホルムアミド、及びポリアリルアミンのコポリマー、並びにそれらの混合物からなる群から選択される材料を含む。
【0059】
前記組成物の一態様では、前記有益剤デリバリー粒子の少なくとも75%は、約1マイクロメートル〜約80マイクロメートルの粒径を有する。
【0060】
前記組成物の一態様では、前記有益剤デリバリー粒子の少なくとも75%は、約10nm〜約250nm、約20nm〜約200nm、又は25nm〜約180nmの粒子壁厚を有する。
【0061】
前記組成物の一態様では、前記有益剤デリバリー粒子のコア材料は、シリコーン油、シリコーン樹脂、シリコーンポリマー、シリカ、及びそれらの混合物からなる群から選択される泡抑制剤材料を含む。
【0062】
前記組成物の一態様では、前記有益剤デリバリー粒子のコア材料は、有益剤デリバリー粒子の総重量に基づいて、有益剤を少なくとも約20重量%、約20重量%〜約99重量%、約70重量%〜約98重量%、約85重量%〜約96重量%を含む。
【0063】
前記組成物の一態様では、前記有益剤デリバリー粒子のコア材料は、
a)4.5未満のClog Pを有する香料組成物、
b)香料組成物の総重量に基づいて、4.0未満のClog Pを有する香料材料を60%含む香料組成物、
c)香料組成物の総重量に基づいて、3.5未満のClog Pを有する香料材料を35%含む香料組成物、
d)香料組成物の総重量に基づいて、4.0未満のClog Pを有する香料材料を40%、及び2.0未満のClog Pを有する香料材料を少なくとも1%含む香料組成物、
e)香料組成物の総重量に基づいて、4.0未満のClog Pを有する香料材料を40%、及び3.0未満のClog Pを有する香料材料を少なくとも15%含む香料組成物、
f)香料組成物の総重量に基づいて、ブタノエートエステルを少なくとも1%、及びペンタノエートエステルを少なくとも1%含む香料組成物、
g)香料組成物の総重量に基づいて、アリル部分を含むエステルを少なくとも2%、及びエステル部分を含む別の香料を少なくとも10%含む香料組成物、
h)香料組成物の総重量に基づいて、アルキル鎖部分を含むアルデヒドを少なくとも1%含む香料組成物、
i)香料組成物の総重量に基づいて、ブタノエートエステルを少なくとも2%含む香料組成物、
j)香料組成物の総重量に基づいて、ペンタノエートエステルを少なくとも1%含む香料組成物、
k)香料組成物の総重量に基づいて、アリル部分を含むエステルを少なくとも3%及びアルキル鎖部分を含むアルデヒドを1%含む香料組成物、
l)香料組成物の総重量に基づいて、エステル部分を含む香料を少なくとも25%、及びアルキル鎖部分を含むアルデヒドを1%含む香料組成物、
n)香料組成物の総重量に基づいて、4−(2,6,6−トリメチル−1−シクロヘキセニル)−3−ブテン−2−オン、4−(2,6,6−トリメチル−2−シクロヘキセニル)−3−ブテン−2−オン、及び,3−メチル−4−(2,6,6−トリメチル−1−シクロヘキセン−2−イル)−3−ブテン−2−オン、並びにそれらの混合物から選択される材料を少なくとも2%含む香料組成物、
o)香料組成物の総重量に基づいて、トリデカ−2−エンニトリル及びマンダリル、並びにそれらの混合物を少なくとも0.1%含む香料組成物、
p)香料組成物の総重量に基づいて、3,7−ジメチル−6−オクテンニトリル、2−シクロヘキシリデン−2−フェニルアセトニトリル、及びそれらの混合物から選択される材料を少なくとも2%含む香料組成物、
q)香料組成物の総重量に基づいて、エステル、アルデヒド、イオノン、ニトリル、ケトン、及びそれらの組み合わせからなる群から選択される部分を含む1つ以上の香料を少なくとも80%含む香料組成物、
r)香料組成物の総重量に基づいて、アリル部分を含むエステルを少なくとも3%含む香料組成物、香料組成物の総重量に基づいて、1−メチルエチル−2−メチルブタノエート;エチル−2−メチルペンタノエート;1,5−ジメチル−1−エテニルヘキシル−4−エニルアセテート;p−メンタ−1−エン−8−イルアセテート;4−(2,6,6−トリメチル−2−シクロヘキセニル)−3−ブテン−2−オン;4−アセトキシ−3−メトキシ−1−プロペニルベンゼン;2−プロペニルシクロヘキサンプロピオネート;ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−エン−2−カルボン酸,3−(1−メチルエチル)−エチルエステル;ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−オール、1,7,7−トリメチル−アセテート;1,5−ジメチル−1−エテニルヘキサ−4−エニルアセテート;ヘキシル−2−メチルプロパノエート;エチル−2−メチルブタノエート;4−ウンデカノン;5−ヘプチルジヒドロ−2(3H)−フラノン;3,7ジメチル−1,6−ノナジエン−3−オール,;3,7−ジメチルオクタ−1,6−ジエン−3−オール;ジメチル−3−シクロヘキセン−1−カルボキシアルデヒド,;3,7−ジメチル−6−オクテンニトリル;4−(2,6,6−トリメチル−1−シクロヘキセニル)−3−ブテン−2−オン;トリデカ−2−エンニトリル;パチョリ油;エチルトリシクロ[5.2.1.0]デカン−2−カルボキシレート;2,2−ジメチル−シクロヘキサンプロパノール;ヘキシルエタノエート;7−アセチル,1,2,3,4,5,6,7,8−オクタヒドロ−1,1,6,7−テトラメチルナフタレン;アリル−シクロヘキシルオキシアセテート;メチルノニルアセトアルデヒド;1−スピロ[4,5]デカ−7−エン−7−イル−4−ペンテネン−1−オン;ジヒドロ−2−メチル−6−メチレン−7−オクテン−2−オール;2−(1,1−ジメチルエチル)−シクロヘキサノールの酢酸エステル;ヘキサヒドロ−4,7−メタノインデン−5(6)−イルプロピオネートヘキサヒドロ−4,7−メタノインデン−5(6)−イルプロピオネート;2−メトキシナフタレン;1−(2,6,6−トリメチル−3−シクロヘキセニル)−2−ブテン−1−オン;1−(2,6,6−トリメチル−2−シクロヘキセニル)−2−ブテン−1−オン;3,7−ジメチルオクタン−3−オール;3−メチル−4−(2,6,6−トリメチル−1−シクロヘキセン−2−イル)−3−ブテン−2−オン;ヘキサン酸の2−プロペニルエステル;(z)−ノナ−6−エン−1−オール;1−デシルアルデヒド;1−オクタナール;4−t−ブチル−α−メチルヒドロシンナムアルデヒド;α−ヘキシルシンナムアルデヒド;エチル−2,4−ヘキサジエノエート;2−プロペニル−3−シクロヘキサンプロパノエート;及びそれらの混合物からなる群から選択される材料を少なくとも20%含む香料組成物、
p)香料組成物の総重量に基づいて、1−メチルエチル−2−メチルブタノエート;エチル−2−メチルペンタノエート;1,5−ジメチル−1−エテニルヘキサ−4−エニルアセテート;p−メンタ−1−エン−8−イルアセテート;4−(2,6,6−トリメチル−2−シクロヘキセニル)−3−ブテン−2−オン;4−アセトキシ−3−メトキシ−1−プロペニルベンゼン;2−プロペニルシクロヘキサンプロピオネート;3−(1−メチルエチル)−ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−エン−2−カルボン酸のエチルエステル;1,7,7−トリメチル−ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−オールアセテート;1,5−ジメチル−1−エテニルヘキサ−4−エニルアセテート;ヘキシル2−メチルプロパノエート;エチル−2−メチルブタノエート,4−ウンデカノリド;5−ヘプチルジヒドロ−2(3H)−フラノン;5−ヒドロキシドデカン酸;デカラクトン;ウンデカラクトン;3,7ジメチル−1,6−ノナジエン−3−オール,;3,7−ジメチルオクタ−1,6−ジエン−3−オール;ジメチル−3−シクロヘキセン−1−カルボキシアルデヒド;3,7−ジメチル−6−オクテンニトリル;4−(2,6,6−トリメチル−1−シクロヘキセニル)−3−ブテン−2−オン;トリデカ−2−エンニトリル;パチョリ油;エチル−トリシクロ[5.2.1.0]デカン−2−カルボキシレート;2,2−ジメチル−シクロヘキサンプロパノール;アリル−シクロヘキシロオキシアセテート;メチルノニルアセトアルデヒド;1−スピロ[4,5]デカ−7−エン−7−イル−4−ペンテネン−1−オン;ジヒドロ−2−メチル−6−メチレン−7−オクテン−2−オール;2−(1,1−ジメチルエチル)−シクロヘキサノールの酢酸エステル;ヘキサヒドロ−4,7−メタノインデン−5(6)−イルプロピオネートヘキサヒドロ−4,7−メタノインデン−5(6)−イルプロピオネート;2−メトキシナフタレン;1−(2,6,6−トリメチル−3−シクロヘキセニル)−2−ブテン−1−オン;1−(2,6,6−トリメチル−2−シクロヘキセニル)−2−ブテン−1−オン;3,7−ジメチルオクタン−3−オール;,3−メチル−4−(2,6,6−トリメチル−1−シクロヘキセン−2−イル)−3−ブテン−2−オン;ヘキサン酸の2−プロペニルエステル;(Z)−ノナ−6−エン−1−オール;1−デシルアルデヒド;1−オクタナール;4−t−ブチル−α−メチルヒドロシンナムアルデヒド;エチル−2,4−ヘキサジエノエート;2−プロペニル−3−シクロヘキサンプロパノエート;及びそれらの混合物からなる群から選択される材料を少なくとも20%含む香料組成物、
q)香料組成物の総重量に基づいて、ジメチル−3−シクロヘキセン−1−カルボキシアルデヒド;3−メチル−4−(2,6,6−トリメチル−1−シクロヘキセン−2−イル)−3−ブテン−2−オン;パチョリ油;ヘキサン酸2−プロペニルエステル;1−オクタナール;1−デシルアルデヒド;(Z)−ノナ−6−エン−1−オール;メチルノニルアセトアルデヒド;エチル−2−メチルブタノエート;1−メチルエチル−2−メチルブタノエート;エチル−2−メチルペンタノエート;4−ヒドロキシ−3−エトキシベンズアルデヒド;4−ヒドロキシ−3−メトキシベンズアルデヒド;3−ヒドロキシ−2−メチル−4−ピロン;3−ヒドロキシ−2−エチル−4−ピロン、及びこれらの混合物からなる群から選択される材料を少なくとも5%含む香料組成物、
r)香料組成物の総重量に基づいて、5.0を超えるClog Pを有する香料を10%未満含む香料組成物、
s)ゲラニルパルミテートを含む香料組成物、又は
t)第1の材料及び任意の第2の材料を含む香料組成物であって、該第1の材料が、
(i)少なくとも2のClog P、
(ii)約280℃未満の沸点を有し、
任意の第2の材料が、存在する場合、
(i)2.5未満のClog Pを有する、香料組成物を含む。
【0064】
前記組成物の一態様では、該組成物は、ホルムアルデヒドスカベンジャー、構造剤、抗凝集剤、及びそれらの混合物からなる群から選択される材料を含む。
【0065】
前記組成物の一態様では、該組成物は、150ppm未満、100ppm未満、50ppm未満、10ppm未満、5ppm未満、又は更には1ppm未満のホルムアルデヒドを含む。
【0066】
前記組成物の一態様では、該組成物は、20秒
−1及び21℃で、1〜1500センチポアズ(1〜1500mPa
*s)、100〜1000センチポアズ(100〜1000mPa
*s)、又は200〜500センチポアズ(200〜500mPa
*s)の粘度を有する。本明細書に記載される好ましいレオロジーは、内部に存在する洗剤成分を用いる構造化を使用して、又は外的レオロジー変性剤を用いることによって、達成することができる。液体洗濯組成物等のランドリーケア組成物の高剪断速度における粘度は、典型的には、約100センチポアズ〜1500センチポアズ又は100cps〜1000cpsである。液体洗濯組成物等の単位用量ランドリーケア組成物の高剪断速度における粘度は、典型的には、400cps〜1000cpsである。ランドリー柔軟化組成物等のランドリーケア組成物の高剪断速度における粘度は、典型的には、10cps〜1000cps、10cps〜800cps、又は10cps〜500cpsである。手洗い用食器洗浄組成物の高剪断速度における粘度は、典型的には、300cps〜4000cps又は300cps〜1000cpsである。
【0067】
前記組成物の一態様では、該組成物は、消費者製品の総質量重量に基づいて、前記有益剤デリバリー粒子を約0.001%〜約25%含む。
【0068】
前記組成物の一態様では、該組成物は、構造剤を含み、該構造剤は、多糖類、変性セルロース、変性タンパク質、無機塩、四級化ポリマー材料、イミダゾール、6.0未満のpKaを有する非イオン性ポリマー、ポリウレタン、バクテリアセルロース、被覆バクテリアセルロース、非ポリマー結晶性ヒドロキシル−機能材料、ポリマー性構造化剤、ジアミドゲル化剤、及びそれらの混合物からなる群から選択される材料を含む。
【0069】
前記組成物の一態様では、前記有益剤デリバリー粒子は、約−10mV〜約+50mV、約+2mV〜約+40mV、又は約+5mV〜約+25mVのゼータ電位を有する。
【0070】
一態様では、
a)第1の溶液を調製する工程であって、好ましくは約20%〜約95%、好ましくは約25%〜約80%、より好ましくは約30%〜約70%、最も好ましくは約40%〜約60%の加水分解度を有する非エステル化スチレン無水マレイン酸コポリマー乳化剤と、第1の樹脂と、を含み、一態様では、溶液の総重量に基づいて、非エステル化スチレン無水マレイン酸コポリマー乳化剤及び第1の樹脂を約20%〜約100%含み、該スチレン−無水マレイン酸コポリマーと該第1の樹脂との比率が、約0.1:1〜約10:1である、第1の溶液を調製する工程と、
b)第2の溶液を調製する工程であって、溶液の総重量に基づいて、水、第2の乳化剤、及び第2の樹脂を約20%〜約95%含み、該第2の乳化剤と該第2の樹脂との比率が、約0:1〜約3:1である、第2の溶液を調製する工程と、
c)コア材料と前記第1の溶液とを組み合わせて、第1の組成物を形成する工程と、
d)前記第1の組成物を乳化する工程と、
e)前記第1の組成物と前記第2の溶液とを組み合わせて、第2の組成物を形成し、任意選択的に、任意の加工助剤と該第2の組成物とを組み合わせる工程と、
f)前記第2の組成物を約20℃〜約100℃又は20℃〜約95℃の温度で少なくとも15分間混合し、任意選択的に、任意の加工助剤を該第2の組成物と組み合わせる工程と、
g)任意選択的に、任意のスカベンジャー材料、構造剤、及び/又は抗凝集剤を、前記第2の組成物と工程f.)中で又はその後で組み合わせる工程と、
h)任意選択的に、前記第2の組成物を噴霧乾燥する工程と、からなる方法によって製造される、
消費者補助材料及び有益剤デリバリー粒子を含む組成物が開示される。
【0071】
前記組成物の一態様では、前記非エステル化スチレン無水マレイン酸コポリマーは、スチレン無水マレイン酸モノメチルマレエート、ナトリウム塩を含む。
【0072】
前記組成物の一態様では、前記樹脂材料は、アルデヒドと、メラミン、尿素、ベンゾグアナミン、グリコールウリル、及びそれらの混合物からなる群から選択される、アミンとの反応生成物を含む。
【0073】
一態様では、
a)第1の溶液を調製する工程であって、溶液の総重量に基づいて、非エステル化スチレン無水マレイン酸乳化剤を約60%〜100%含み、好ましくは、該非エステル化スチレン無水マレイン酸コポリマー乳化剤が、約20%〜約95%、好ましくは約25%〜約80%、より好ましくは約30%〜約70%、最も好ましくは約40%〜約60%の加水分解度を有する、第1の溶液を調製する工程と、
b)モノマー壁材料及びフリーラジカル開始剤を含むコア材料と前記第1の溶液とを組み合わせて、第1の組成物を形成する工程と、
c)前記第1の組成物を乳化する工程と、
d)前記第1の組成物を約20℃〜約100℃又は20℃〜約95℃の温度で少なくとも15分間混合する工程と、
e)任意選択的に、任意の構造剤及び/又は凝集剤を、前記第1の組成物と工程d)中で又はその後で組み合わせる工程と、
f)任意選択的に、前記第1の組成物を噴霧乾燥する工程と、
からなる方法によって製造される、消費者補助材料及び有益剤デリバリー粒子を含む組成物が開示される。
【0074】
本出願人らの組成物は、本出願に開示されている粒子のいかなる実施形態をも含む−これは本明細書に詳述されている有益剤デリバリー製造プロセスにより製造されるいかなる実施形態をも含む。一態様では、前記組成物は、消費者製品である。用いられる前記粒子の正確な濃度は組成物のタイプ及び最終用途に依存するが、組成物はこの粒子を組成物の総重量に基づいて、約0.01〜約10重量%、約0.1〜約10重量%、又は更には約0.2〜約5重量%含んでもよい。1つの態様では、消費者製品の総質量重量に基づいて、約0.001%〜約25%、約0.001%〜約10%、又は約0.01%〜約3%の前述した有益剤デリバリー粒子を含む消費者製品が開示される。
【0075】
1つの態様では、洗浄組成物の総質量重量に基づいて、約0.005%〜約10%、約0.01%〜約3%、又は約0.1%〜約1%の前述した有益剤デリバリー粒子を含む洗浄組成物が開示される。
【0076】
1つの態様では、布地ケアの総質量重量に基づいて、約0.005%〜約10%、約0.01%〜約3%、又は約0.1%〜約1%の前述した有益剤デリバリー粒子組成物を含む布地ケア組成物が開示される。
【0077】
1つの態様では、前述した粒子組成物が例えば液体消費者製品といった消費者製品に採用されるとき、粒子組成物は、少なくとも10%、20%、30%、40%、50%、60%、70%、80%、90%、又は更には100%の付着を有してもよい。
【0078】
一態様では、前述した粒子組成物が例えば液体消費者製品といった消費者製品に採用されるとき、前記粒子組成物は、前記粒子組成物のマイクロカプセルから前記消費者製品への、カプセル化有益剤の、50%未満、40%未満、30%未満、20%未満、10%未満、又は更には0%の漏出率を有してもよい。
【0079】
1つの態様では、洗浄組成物は洗浄組成物の総重量に基づいて、このような粒子を約0.1〜約1重量%含んでもよい。1つの態様において、布地トリートメント組成物は、布地トリートメント組成物の総重量に基づいて、このような粒子を約0.01〜約10%含んでもよい。
【0080】
1つの態様では、前記有益剤デリバリー粒子は、前述した態様において列挙されているような前述したパラメータの任意の組み合わせを有することができる。
【0081】
好適な製作用材料は、以下の会社の1つ以上から入手できる:フィルメニッシュ(Firmenich)(スイス、ジュネーブ(Geneva)))、ジボダン(Givaudan)(フランス、アルジャントゥイユ(Argenteuil))、IFF(米国、ニュージャージー州、ヘズレット(Hazlet))、クエスト(Quest)(米国、ニュージャージー州、マウントオリーブ(Mount Olive))、ベドウキアン(Bedoukian)(コネチカット州、ダンバリー(Danbury))、シグマ・アルドリッチ(Sigma Aldrich)(米国、ミズーリ州、セントルイス(St. Louis))、ミレニアム・スペシャルティ・ケミカルズ(Millennium Specialty Chemicals)(米国、イリノイ州、オリンピアフィールズ(Olympia Fields)、ポラロン・インターナショナル(Polarone International)(米国、ニュージャージー州、ジャージーシティー(Jersey City))、フレグランス・レソーシズ(Fragrance Resources)(米国、ニュージャージー州、キーポート(Keyport))、及びアロマ&フレーバー・スペシャルティーズ(Aroma & Flavor Specialties)(米国、コネチカット州、ダンバリー(Danbury))。
【0082】
有益剤含有デリバリー粒子を含む消費者製品の製造方法
一態様では、本明細書で開示される組成物は、本明細書で開示される粒子を所望の消費者製品補助材料と組み合わせることによって製造することができる。粒子は、粒子が、スラリー形態、未希釈粒子形態、及び噴霧乾燥粒子形態を含む1つ以上の形態であるときに、そのような1つ以上の消費者製品補助材料と組み合わせることができる。粒子は、混合及び/又は噴霧を含む方法によって、そのような消費者製品補助材料と組み合わせることができる。
【0083】
本発明の洗浄及び/又は処理組成物は、任意の好適な形態に配合することができ、配合者によって選択される任意の方法によって調製することができ、その非限定例は、参照により本明細書に組み込まれる米国特許第5,879,584号に記載されている。
【0084】
本明細書で開示されるプロセスで使用するのに好適な設備としては、連続攪拌槽型反応器、ホモジナイザー、タービン攪拌器、再循環ポンプ、パドルミキサー、プローせん断ミキサー、リボンブレンダー、垂直軸造粒機及びドラムミキサー(両方ともバッチ式であり、利用可能な場合は連続プロセスの構成のもの)、スプレー乾燥機、並びに押出成形機が挙げられる。このような装置は、ロディゲ社(Lodige GmbH)(ドイツ、パーデルボルン)、リトルフォード・デイ社(Littleford Day, Inc.)(米国、ケンタッキー州フローレンス)、フォーベルグ社(Forberg AS)(ノルウェー、ラルヴィク)、グラット・エンジニア・テクニック社(Glatt Ingenieurtechnik GmbH)(ドイツ、ワイマール)、ニロ社(Niro)(デンマーク、セーボルグ(Soborg))、ホソカワ・ビーペックス社(Hosokawa Bepex Corp.)(米国、ミネソタ州ミネアポリス)、アーデ・バリンコ社(Arde Barinco)(米国、ニュージャージー州)から入手可能である。
【0085】
消費者製品補助材料
開示される組成物は、追加の補助剤成分、すなわち、漂白活性化剤、界面活性剤、ビルダー、キレート剤、移染阻害剤、分散剤、酵素及び酵素安定剤、触媒金属錯体、ポリマー系分散剤、粘土及び汚れ除去/再付着防止剤、増白剤、泡抑制剤、染料、追加の香料及び香料デリバリー系、構造弾性化剤、布地柔軟剤、担体、ヒドロトロープ、加工助剤、構造剤、抗凝集剤、コーティング剤、ホルムアルデヒドスカベンジャー、並びに/又は顔料を含んでもよい。出願人の組成物の他の実施形態は、以下の補助材料、すなわち、漂白活性化剤、界面活性剤、ビルダー、キレート化剤、移染阻害剤、分散剤、酵素及び酵素安定剤、触媒金属錯体、ポリマー系分散剤、粘土及び汚れ除去/再付着防止剤、増白剤、泡抑制剤、染料、追加の香料及び香料デリバリー系、構造弾性化剤、布地柔軟剤、担体、ヒドロトロープ、加工助剤、構造剤、抗凝集剤、コーティング剤、ホルムアルデヒドスカベンジャー、並びに/又は顔料のうちの1つ以上を含有しない。このような追加成分の正確な性質及びそれを組み込む濃度は、組成物の物理形態及び使用される作業の性質に依存する。しかしながら、1つ以上の補助剤が存在する場合、かかる1つ以上の補助剤は、以下に詳述されるように存在することができる。以下は好適な追加の補助剤の非限定的な列挙である。
【0086】
付着助剤−一態様では、布地トリートメント組成物は、付着助剤を約0.01%〜約10%、約0.05〜約5%、又は約0.15〜約3%含んでも良い。一態様では、付着助剤は、カチオン性又は両性ポリマーであってもよい。別の態様では、付着助剤は、カチオン性ポリマーであってもよい。一般にカチオン性ポリマー及びその製造方法は、文献において知られている。一態様において、カチオン性ポリマーは、組成物のpHで、約0.005〜約23meq/g、約0.01〜約12meq/g、又は約0.1〜約7meq/gのカチオン性電荷密度を有することができる。電荷密度が組成物のpHに依存するアミン含有ポリマーの場合、電荷密度は製品の目的の用途のpHで測定される。そのようなpHは、一般的に約2〜約11、より一般的には約2.5〜約9.5の範囲である。電荷密度は、繰り返し単位当たりの正味電荷数を、繰り返し単位の分子量で除することにより計算される。正電荷は、ポリマーの主鎖上及び/又はポリマーの側鎖上に位置してもよい。
【0087】
別の態様では、付着助剤は、カチオン性アクリル系ポリマーを含んでもよい。更なる態様では、付着助剤は、カチオン性ポリアクリルアミドを含んでもよい。別の態様では、付着助剤は、ポリアクリルアミド及びポリメタクリルアミドプロピルトリメチルアンモニウムカチオンを含むポリマーを含んでもよい。別の態様では、付着助剤は、ポリ(アクリルアミド−N−ジメチルアミノエチルアクリレート)及びその四級化誘導体を含んでもよい。
【0088】
別の態様では、付着助剤は、カチオン性又は両性多糖類からなる群から選択することができる。一態様では、付着助剤は、カチオン性及び両性セルロースエーテル、カチオン性又は両性ガラクトマンナン、カチオン性グアーガム、カチオン性又は両性デンプン、並びにこれらの組み合わせからなる群から選択され得る。
【0089】
好適なカチオン性ポリマーの別の群としては、アミン及びオリゴアミンとエピクロロヒドリンとの反応生成物であるアルキルアミン−エピクロロヒドリンポリマーを挙げることができる。好適な合成カチオン性ポリマーの別の群としては、ポリアルキレンポリアミンとポリカルボン酸とのポリアミドアミン−エピクロロヒドリン(PAE)樹脂を挙げることができる。最も一般的なPAE樹脂は、ジエチレントリアミンとアジピン酸との縮合と、後続のエピクロロヒドリンとの反応による生成物である。
【0090】
ポリマーの重量平均分子量は、RI検出を用いたポリエチレンオキシド標準に対して、サイズ排除クロマトグラフィーによって決定される場合、約500ダルトン〜約5,000,000ダルトン、又は約1,000ダルトン〜約2,000,000ダルトン、又は約2,500ダルトン〜約1,500,000ダルトンであってよい。一態様では、カチオン性ポリマーの分子量は、約500ダルトン〜約37,500ダルトンであってもよい。
【0091】
界面活性剤使用される界面活性剤は、アニオン性、非イオン性、双性イオン性、両性電解質性、若しくはカチオン性の種類のものであってもよく、又はこれらの種類の適合性混合物を含むことができる。布地ケア製品が洗濯洗剤の場合、典型的にはアニオン性及び非イオン性界面活性剤が使用される。その一方で、布地ケア製品が布地柔軟剤の場合は、典型的にはカチオン性界面活性剤が使用される。アニオン性界面活性剤に加えて、本発明の布地ケア組成物は、非イオン性界面活性剤を更に含有してもよい。本発明の組成物は、組成物の最大約30重量%、あるいは約0.01重量%〜約20重量%、あるいは約0.1重量%〜約10重量%の非イオン性界面活性剤を含有することができる。一実施形態において、非イオン性界面活性剤は、エトキシル化非イオン性界面活性剤を含んでもよい。本明細書に使用するのに好適であるのは、式R(OC
2H
4)nOHのエトキシル化アルコール及びエトキシル化アルキルフェノール(式中、Rは、約8〜約20個の炭素原子を含有する脂肪族炭化水素ラジカル、及びアルキル基が約8〜約12個の炭素原子を含有するアルキルフェニルラジカルからなる群から選択され、nの平均値は約5〜約15である)である。
【0092】
好適な非イオン性界面活性剤は、式R1(OC
2H
4)nOHのものであり、式中、R1は、C
10〜C
16アルキル基又はC
8〜C
12アルキルフェニル基であり、nは、3〜約80である。一態様では、特に有用な物質は、C
9〜C
15アルコールと、アルコール1モル当たり約5〜約20モルのエチレンオキシドとの縮合生成物である。
【0093】
本発明の布地ケア組成物は、組成物の最大約30重量%、あるいは約0.01重量%〜約20重量%、あるいは約0.1重量%〜約20重量%のカチオン性界面活性剤を含有することができる。本発明の目的に関して、カチオン性界面活性剤には、布地ケア利益をもたらすことができるものが挙げられる。有用なカチオン性界面活性剤の非限定的な例には、脂肪アミン、第四級アンモニウム界面活性剤、及びイミダゾリン四級材料が挙げられる。
【0094】
布地柔軟活性剤の非限定的な例は、N,N−ビス(ステアロイル−オキシ−エチル)N,N−ジメチルアンモニウムクロリド、N,N−ビス(タローイル−オキシ−エチル)N,N−ジメチルアンモニウムクロリド、N,N−ビス(ステアロイル−オキシ−エチル)N−(2ヒドロキシエチル)N−メチルアンモニウムメチルサルフェート;1,2ジ(ステアロイル−オキシ)3トリメチルアンモニウムプロパンクロリド;ジキャノーラジメチルアンモニウムクロリド、ジ(ハード)タロージメチルアンモニウムクロリド、ジキャノーラジメチルアンモニウムメチルサルフェート等のジアルキレンジメチルアンモニウム塩;1−メチル−1−ステアロイルアミドエチル−2−ステアロイルイミダゾリニウムメチルサルフェート;1−タローイルアミドエチル−2−タローイルイミダゾリン;N,N”−ジアルキルジエチレントリアミン;N−(2−ヒドロキシエチル)−1,2−エチレンジアミン又はN−(2−ヒドロキシイソプロピル)−1,2−エチレンジアミンと、脂肪酸でエステル化したグリコール酸との反応生成物(このとき、脂肪酸は、(水素化)タロー脂肪酸、パーム脂肪酸、水素化脂肪酸、オレイン酸、菜種脂肪酸、水素化菜種脂肪酸である);ポリグリセロールエステル(PGE)、油状糖誘導体、及びワックスエマルション、並びに上記の混合物である。
【0095】
上記に開示されている柔軟剤活性物質の組み合わせが、本明細書で使用するのに好適であることが理解されよう。
【0096】
ビルダー−本組成物はまた、約0.1重量%〜80重量%のビルダーを含んでもよい。液体形態の組成物は、一般的に約1重量%〜約10重量%のビルダー成分を含有する。顆粒形態の組成物は、一般的に約1重量%〜約50重量%のビルダー成分を含有する。洗剤ビルダーは、当該技術分野において周知であり、例えばリン酸塩、並びに様々な有機及び無機無リンビルダーを含むことができる。本明細書で有用な水溶性無リン有機ビルダーには、様々なアルカリ金属、アンモニウム、並びに置換アンモニウムのポリアセテート、カルボン酸塩、ポリカルボン酸塩、及びポリヒドロキシスルホン酸塩が挙げられる。ポリアセテートビルダー及びポリカルボン酸塩ビルダーの例は、エチレンジアミン四酢酸、ニトリロ三酢酸、オキシジコハク酸、メリト酸、ベンゼンポリカルボン酸、及びクエン酸の、ナトリウム塩、カリウム塩、リチウム塩、アンモニウム塩、及び置換アンモニウム塩である。別のポリカルボン酸塩ビルダーは、オキシジスクシネート、タータレートモノスクシネートとタータレートジスクシネートとの組み合わせを含むエーテルカルボキシレートビルダー組成物である。液体洗剤で使用されるビルダーは、クエン酸を含む。好適な非リン系の無機ビルダーとしては、シリケート、アルミノシリケート、ボレート及びカーボネート(ナトリウム及びカリウム炭酸塩、重炭酸塩、セスキ炭酸塩、四ホウ酸塩十水和物など)が挙げられ、シリケートは、アルカリ金属酸化物に対して重量比約0.5〜約4.0又は約1.0〜約2.4のSiO2を有する。ゼオライトなどのアルミノシリケートもまた有用である。
【0097】
分散剤−本組成物は、ホモ重合酸若しくは共重合酸又はその塩である約0.1重量%〜約10重量%の分散剤として好適な水溶性有機材料を含有してもよく、ポリカルボン酸は、2個以下の炭素原子により互いに分離した少なくとも2つのカルボキシル基を含有し得る。分散剤は、ポリアミンのアルコキシル化誘導体及び/又は四級化誘導体であってもよい。
【0098】
酵素−組成物は、洗浄性能、及び/又は布地ケア利益を提供する1つ以上の洗剤酵素を含有してもよい。好適な酵素の例としては、ヘミセルラーゼ、ペルオキシダーゼ、プロテアーゼ、セルラーゼ、キシラナーゼ、リパーゼ、ホスホリパーゼ、エステラーゼ、クチナーゼ、ペクチナーゼ、ケラタナーゼ、レダクターゼ、オキシダーゼ、フェノールオキシダーゼ、リポキシゲナーゼ、リグニナーゼ、プルラナーゼ、タンナーゼ、ペントサナーゼ、マラナーゼ、β−グルカナーゼ、アラビノシダーゼ、ヒアルロニダーゼ、コンドロイチナーゼ、ラッカーゼ、及びアミラーゼ、又はこれらの混合物が挙げられる。典型的な組み合わせは、プロテアーゼ、リパーゼ、クチナーゼ、及び/又はセルラーゼのような従来の適用可能な酵素をアミラーゼと組み合わせた混合液であってもよい。酵素は、その技術分野で教示される濃度、例えば、Novozymes及びGenencorのような供給元によって推奨される濃度で使用することができる。本組成物中の典型的な濃度は、約0.0001%〜約5%である。酵素が存在する場合、酵素は非常に低い濃度(例えば約0.001%以下)で使用することができ、又は重質洗濯洗剤製剤では、酵素をより高濃度(例えば約0.1%以上)で使用することができる。一部の消費者の「非生物学的な」洗剤に対する好みにより、本組成物は酵素含有及び酵素不含のいずれかあるいはその両方であってよい。
【0099】
移染阻害剤−本組成物はまた、組成物の約0.0001重量%、約0.01重量%、約0.05重量%〜約10重量%、約2重量%、又は更には約1重量%の1種以上の移染阻害剤(ポリビニルピロリドンポリマー、ポリアミンN−オキシドポリマー、N−ビニルピロリドンとN−ビニルイミダゾールとのコポリマー、ポリビニルオキサゾリドン及びポリビニルイミダゾール又はこれらの混合物等)を含み得る。
【0100】
キレート剤−本組成物は以下のもののようなキレート剤を、約5%、又は約0.01%〜約3%含有し得る;シトレート;窒素含有P不含アミノカルボキシレート(EDDS、EDTA及びDTPA);アミノホスホネート(ジエチレントリアミンペンタメチレンホスホン酸及びエチレンジアミンテトラメチレンホスホン酸);窒素不含ホスホネート(例えばHEDP);並びに窒素又は酸素含有P−不含カルボキシレート不含キレート剤(漂白剤触媒系での使用が既知のもの等のある種の大環状N−配位子の一般的な部類の化合物等)。
【0101】
増白剤−本組成物はまた増白剤(「蛍光増白剤」とも呼ばれる)を含んでもよく、蛍光を呈する任意の化合物(紫外線を吸収し「青色」の可視光として再放出する化合物が挙げられる)を含み得る。有用な増白剤の非限定的な例としては、スチルベンの誘導体又は4,4’−ジアミノスチルベン、ビフェニル、5員複素環(例えば、トリアゾール、ピラゾリン、オキサゾール、イミダゾール等)、又は6員複素環(クマリン、ナフタルアミド、s−トリアジン等)が挙げられる。カチオン性、アニオン性、非イオン性、両性、及び双極イオン性増白剤が使用できる。好適な増白剤としては、商品名Tinopal−UNPA−GX(登録商標)でCiba Specialty Chemicals Corporation(High Point,NC)により市販されているものが挙げられる。
【0102】
漂白剤系−本明細書に用いるのに好適な漂白剤系は、1種以上の漂白剤を含有する。好適な漂白剤の非限定的な例としては、触媒金属錯体、活性化過酸素供給源、漂白活性化剤、漂白促進剤、光漂白剤、漂白酵素、フリーラジカル反応開始剤、H
2O
2、次亜ハロゲン酸塩漂白剤、過酸素供給源(過ホウ酸塩及び/又は過炭酸塩が挙げられる)及びこれらの組み合わせが挙げられる。好適な漂白活性化剤としては、テトラアセチルエチレンジアミン、オクタノイルカプロラクタム、ベンゾイルオキシベンゼンスルホネート、ノナノイルオキシベンゼンスルホネート、ベンゾイルバレロラクタム、ドデカノイルオキシベンゼンスルホネートなどの、過加水分解性エステル及び過加水分解性イミドが挙げられる。その他の漂白剤としては、定義された安定度定数の遷移金属と配位子との金属錯体が挙げられる。
【0103】
安定剤−本組成物は1種以上の安定剤及び増粘剤を含有し得る。任意の好適な濃度の安定剤を使用することができ、例示の濃度としては組成物の約0.01重量%〜約20重量%、約0.1重量%〜約10重量%、又は約0.1重量%〜約3重量%が挙げられる。本明細書に用いるのに好適な安定剤の非限定的な例としては、結晶性ヒドロキシル含有安定剤、トリヒドロキシステアリン、硬化油、又はこれらに類するもの、及びこれらの組み合わせが挙げられる。一部の態様では、結晶性ヒドロキシル含有安定化剤は非水溶性のワックス様の物質(脂肪酸、脂肪酸エステル又は脂肪石鹸が挙げられる)であってよい。他の態様では、結晶性ヒドロキシル含有安定化剤は、水素化ヒマシ油誘導体(例えばヒマシワックス)等のヒマシ油誘導体であってよい。ヒドロキシル含有安定剤は、米国特許第6,855,680号及び同第7,294,611号に開示されている。他の安定剤としては、ガム及び他の同様の多糖(例えば、ジェランガム、カラギーナンガム、及び他の既知の種類の増粘剤及びレオロジー添加剤)などの増粘安定剤が挙げられる。この部類の例示の安定剤としては、ガム型ポリマー(例えば、キサンタンガム)、ポリビニルアルコール及びこれらの誘導体、セルロース及びこれらの誘導体(セルロースエーテル及びセルロースエステル等)、並びにタマリンドガム(例えば、キシログルカンポリマーを含む)、グアーガム、ローカストビーンガム(一部の態様ではガラクトマンナンポリマーを含む)、及びその他の産業用ガム及びポリマーが挙げられる。
【0104】
シリコーン−好適なシリコーンは、Si−O部分を含み、また、(a)非官能化シロキサンポリマー、(b)官能化シロキサンポリマー、及びこれらの組み合わせから選択することができる。有機シリコーンの分子量は、通常、物質の粘度を参照することにより示される。一態様では、有機シリコーンは、25℃で約10〜約2,000,000mm
2/s(2,000,000センチトークス)の粘度を含み得る。別の態様では、好適な有機シリコーンの粘度は、25℃で約10〜約800,000mm
2/s(約10〜約800,000センチストークス)であってもよい。
【0105】
好適な有機シリコーンは、直鎖、分岐鎖、又は架橋であってもよい。
【0106】
一態様では、有機シリコーンは、環状シリコーンを含んでもよい。環状シリコーンは、式[(CH
3)
2SiO]
n(式中、nは、約3〜約7、又は約5〜約6の範囲であり得る整数である)のシクロメチコンを含み得る。
【0107】
1つの態様では、オルガノシリコーンは、官能化シロキサンポリマーを含んでよい。官能化シロキサンポリマーは、アミノ、アミド、アルコキシ、ヒドロキシ、ポリエーテル、カルボキシ、ヒドリド、メルカプト、サルフェート、ホスフェート、及び/又は四級アンモニウム部分からなる群から選択される1つ又は2つ以上の官能性部分を含んでもよい。これらの部分は、二価アルキレンラジカルを通してシロキサン主鎖に直接結合してもよく(即ち、「ペンダント」)、又は主鎖の一部であってもよい。好適な官能化シロキサンポリマーとしては、アミノシリコーン、アミドシリコーン、シリコーンポリエーテル、シリコーン−ウレタンポリマー、第4級ABnシリコーン、アミノABnシリコーン、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される材料が挙げられる。
【0108】
一態様では、官能化シロキサンポリマーは、「ジメチコンコポリオール」とも称される、シリコーンポリエーテルを含み得る。一般に、シリコーンポリエーテルは、1本以上のポリオキシアルキレン鎖を有するポリジメチルシロキサン主鎖を含む。ポリオキシアルキレン部分は、ペンダント鎖として、又は末端ブロックとしてポリマーに組み込まれ得る。別の態様では、官能化シロキサンポリマーは、アミノシリコーンを含んでもよい。
【0109】
一態様では、有機シリコーンは、アミンABnシリコーン、及び第四級ABnシリコーンを含んでもよい。このような有機シリコーンは、一般に、ジアミンとエポキシドとの反応によって生産される。
【0110】
別の態様では、官能化シロキサンポリマーはシリコーン−ウレタンを含んでよい。これらは、商品名SLM−21200(登録商標)としてWacker Siliconesから市販されている。
【0111】
香料:任意の香料成分は、次の(1)〜(4)からなる群から選択される成分を含んでもよい。
(1)香料担体とカプセル化香料組成物とを含む、香料マイクロカプセル、又は水分活性化香料マイクロカプセル、ここで、該香料担体は、シクロデキストリン、デンプンマイクロカプセル、多孔質担体マイクロカプセル、及びこれらの混合物からなる群から選択され得、該カプセル化香料組成物は、低揮発性香料成分、高揮発性香料成分、及びこれらの混合物を含み得る;
(2)プロ香料;
(3)低嗅覚閾値香料成分、ここで、該低嗅覚閾値香料成分は、正味の総香料組成物の約25重量%未満を占めてもよい;
(4)これらの混合物。
【0112】
多孔質担体マイクロカプセル−多重使用布地コンディショニング組成物中の遊離香料の量を低減させるために、香料組成物の一部が多孔質担体(ゼオライト又は粘土類等)の上及び/又は中に吸収されて、香料の多孔質担体マイクロカプセルを形成することもできる。
【0113】
プロ香料−香料組成物は、プロ香料を追加的に含んでもよい。プロ香料は、例えば、簡単な加水分解の結果として香料物質を放出又は香料物質に変換する不揮発性物質を含んでもよく、あるいはpH変化誘発プロ香料(例えば、pH低下で誘発される)であってもよく、又は酵素的に放出可能なプロ香料、若しくは光誘発のプロ香料であってもよい。プロ香料は、選択されたプロ香料に応じて異なる放出速度を示すことができる。
【0114】
布地色調剤−この組成物は布地色調剤(シェーディング剤、青味剤、又は増白剤と呼ばれることもある)を含んでもよい。典型的には、色調剤は布地に青又は紫の色合いをもたらす。色調剤は単独で又は組み合わせて使用して、特定の色合いを作り出すことができ、及び/又は異なる種類の布地に色合いをつけることができる。これは、例えば、赤と緑−青の染料とを混合して青又は紫の色合いを生じさせることにより提供され得る。色調剤は、アクリジン、アントラキノン(多環式キノンを含む)、アジン、前金属化した(premetallized)アゾを含むアゾ(例えば、モノアゾ、ジアゾ、トリスアゾ、テトラキスアゾ、ポリアゾ)、ベンゾジフラン及びベンゾジフラノン、カロテノイド、クマリン、シアニン、ジアザヘミシアニン、ジフェニルメタン、ホルマザン、ヘミシアニン、インジゴイド、メタン、ナフタルイミド、ナフトキノン、ニトロ及びニトロソ、オキサジン、フタロシアニン、ピラゾール、スチルベン、スチリル、トリアリールメタン、トリフェニルメタン、キサンテン、並びにこれらの混合物を含むが、これらに限定されない任意の既知の染料の化学分類から選択してよい。
【0115】
好適な布地色調剤としては、染料、染料−粘土複合体(dye-clay conjugate)、並びに有機及び無機顔料が挙げられる。好適な染料としては、小分子染料及びポリマー染料が挙げられる。好適な小分子染料としては、例えば、青、紫、赤、緑、又は黒に分類され、単独で又は組み合わせで所望の色合いをもたらす、酸性染料、直接染料、塩基性染料、反応性染料、若しくは加水分解した反応性染料、溶媒染料、又は分散染料の色指数(C.I.:Colour Index)分類に分類される染料からなる群から選択される小分子染料が挙げられる。別の態様では、好適な小分子染料としては、カラーインデックス(染色業者及びカラーリスト協会(Society of Dyers and Colourists, Bradford, UK))番号が、ダイレクトバイオレット染料9、35、48、51、66、及び99等、ダイレクトブルー染料1、71、80、及び279等、アシッドレッド染料17、73、52、88、及び150等、アシッドバイオレット染料15、17、24、43、49、及び50等、アシッドブルー染料15、17、25、29、40、45、75、80、83、90、及び113等、アシッドブラック染料1等、ベーシックバイオレット染料1、3、4、10、及び35等、ベーシックブルー染料3、16、22、47、66、75、及び159等、米国第8,268,016 B2号に記載されるもの等の分散又は溶剤染料、あるいは米国第7,208,459 B2号に開示されている染料、並びにこれらの混合物からなる群から選択される小分子染料が挙げられる。別の態様では、好適な小分子染料としては、C.I.番号アシッドバイオレット17、アシッドブルー80、アシッドバイオレット50、ダイレクトブルー71、ダイレクトバイオレット51、ダイレクトブルー1、アシッドレッド88、アシッドレッド150、アシッドブルー29、アシッドブルー113、又はこれらの混合物からなる群から選択される小分子染料が挙げられる。
【0116】
好適なポリマー染料としては、共有結合(共役と呼ばれることもある)した色原体を含有するポリマー(染料−ポリマー共役体)、例えばポリマーと色原体とを共重合してポリマーの主鎖にしたもの、及びこれらの混合物からなる群から選択されるポリマー染料が挙げられる。ポリマー染料は、米国第7,686,892 B2号に記載されるものを含む。
【0117】
別の態様では、好適なポリマー染料としては、Liquitint(登録商標)(Milliken(Spartanburg,South Carolina,USA))の名称で市販されている布地直接着色剤、及び少なくとも1つの反応染料と、ヒドロキシル部分、第一級アミン部分、第ニ級アミン部分、チオール部分、及びこれらの混合物からなる群から選択される部分を含むポリマーからなる群から選択されるポリマーとから形成されている染料−ポリマー共役体、からなる群から選択されるポリマー染料が挙げられる。更に別の態様では、好適な高分子染料としては、Liquitint(登録商標)バイオレットCT、Megazyme(Wicklow,Ireland)から商品名AZO−CM−CELLULOSE、商品コードS−ACMCで販売されているC.I.Reactive Blue 19と共役しているCMC等のリアクティブブルー、リアクティブバイオレット、又はリアクティブレッドの染料に共有結合しているカルボキシメチルセルロース(CMC)、アルコキシル化トリフェニール−メタン高分子着色料、アルコキシル化チオフェン高分子着色料、及びこれらの混合物からなる群から選択されるポリマー染料が挙げられる。
【0118】
好適な染料粘土共役体としては、少なくとも1種のカチオン性/塩基性染料及びスメクタイト粘土、並びにこれらの混合物からなる群から選択される染料粘土共役体が挙げられる。別の態様では、好適な染料粘土共役体としては、以下のC.I.からなる群から選択される1つのカチオン性/塩基性染料からなる群から選択される染料粘土共役体が挙げられる:ベーシックイエロー1〜108、C.I.ベーシックオレンジ1〜69、C.I.ベーシックレッド1〜118、C.I.ベーシックバイオレット1〜51、C.I.ベーシックブルー1〜164、C.I.ベーシックグリーン1〜14、C.I.ベーシックブラウン1〜23、CIベーシックブラック1〜11、及びモンモリロナイト粘土、ヘクトライト粘土、サポナイト粘土、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される粘土。更に別の態様では、好適な染料粘土共役体としては、以下からなる群より選択される染料粘土共役体が挙げられる:モンモリロナイトベーシックブルーB7 C.I.42595複合体、モンモリロナイトベーシックブルーB9 C.I.52015複合体、モンモリロナイトベーシックバイオレットV3 C.I.42555複合体、モンモリロナイトベーシックグリーンG1 C.I.42040複合体、モンモリロナイトベーシックレッドR1 C.I.45160複合体、モンモリロナイトC.I.ベーシックブラック2複合体、ヘクトライトベーシックブルーB7 C.I.42595共役体、ヘクトライトベーシックブルーB9 C.I.52015複合体、ヘクトライトベーシックバイオレットV3 C.I.42555複合体、ヘクトライトベーシックグリーンG1 C.I.42040複合体、ヘクトライトベーシックレッドR1 C.I.45160複合体、ヘクトライトC.I.ベーシックブラック2複合体、サポナイトベーシックブルーB7 C.I.42595複合体、サポナイトベーシックブルーB9 C.I.52015複合体、サポナイトベーシックバイオレットV3 C.I.42555複合体、サポナイトベーシックグリーンG1 C.I.42040複合体、サポナイトベーシックレッドR1 C.I.45160複合体、サポナイトC.I.ベーシックブラック2複合体及びこれらの混合物。
【0119】
色調剤は、所望により精製工程を用いる染料分子の有機合成の結果として得られる、反応混合物の一部として、洗剤組成物に組み込んでもよい。このような反応混合物は、一般的に、染料分子そのものに加えて、未反応の出発物質及び/又は有機合成経路の副生成物も含み得る。
【0120】
好適なポリマー青味剤は、アルコキシル化され得る。全てのそのようなアルコキシル化化合物と同様に、有機合成は、異なる度合いのアルコキシル化を有する分子の混合物を生産し得る。そのような混合物は、色調剤を提供するために直接使用されてもよく、又は標的分子の割合を増加させるために精製工程を経てもよい。
【0121】
好適な顔料としては、フラバントロン、インダントロン、1〜4個の塩素原子を有する塩素化インダントロン、ピラントロン、ジクロロピラントロン、モノブロモジクロロピラントロン、ジブロモジクロロピラントロン、テトラブロモピラントロン、ペリレン−3,4,9,10−テトラカルボン酸ジイミド(イミド基は置換されていないか、あるいは、C
1〜C
3アルキル若しくはフェニル又は複素環式ラジカルで置換されていてもよく、このフェニル及び複素環式ラジカルは更に、水溶性を付与しない置換基を有していてもよい)、アントラピリミジンカルボン酸アミド、ビオラントロン、イソビオラントロン、ジオキサジン顔料、銅フタロシアニン(1分子当たり2個以下の塩素原子を有していてもよい)、ポリクロロ−銅フタロシアニン、又はポリブロモクロロ−銅フタロシアニン(1分子当たり14個以下の臭素原子を有する)、及びこれらの混合物からなる群より選択される顔料が挙げられる。別の態様では、好適な顔料としては、ウルトラマリンブルー(C.I.顔料ブルー29)、ウルトラマリンバイオレット(C.I.ピグメントバイオレット15)、モナスタールブルー(Monastral Blue)、及びこれらの混合物が挙げられる。
【0122】
上記の布地色調剤は、組み合わせて使用することができる(布地色調剤の任意の混合物を使用することができる)。
【0123】
デリバリー粒子を含有する有益剤を適切に懸濁するために添加してもよい有用な構造化剤材料には、多糖類、例えば、ジェランガム、ろう状のトウモロコシ又はデントコーンデンプン、オクテニルコハク酸塩デンプン、ヒドロキシエチル化若しくはヒドロキシプロピル化デンプン等の誘導体化デンプン、カラギーナン、グアーガム、ペクチン、キサンタンガム、及びこれらの混合物;加水分解酢酸セルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、メチルセルロース、及びこれらの混合物等の変性セルロース;ゼラチン等の変性タンパク質;水素化及び非水素化ポリアルケン及びこれらの混合物;無機塩、例えば、塩化マグネシウム、塩化カルシウム、ギ酸カルシウム、ギ酸マグネシウム、塩化アルミニウム、過マンガン酸カリウム、ラポナイト粘土、ベントナイト粘土及びこれらの混合物;無機塩と組み合わせた多糖;四級化ポリマー材料、例えば、ポリエーテルアミン、アルキルトリメチルアンモニウムクロリド、ジエステルジタロウアンモニウムクロリド;イミダゾール;6.0未満のpKaを有する非イオン性ポリマー、例えば、ポリエチレンイミン、ポリエチレンイミンエトキシレート;ポリウレタンが挙げられる。このような材料は、CPケルコ社(CP Kelco Corp.)(米国カリフォルニア州サンディエゴ(San Diego))、デグッサ社(Degussa AG)(ドイツ、デュッセルドルフ(Dusseldorf))、BASF社(BASF AG)(ドイツ、ルートヴィッヒスハーフェン(Ludwigshafen))、ローディア社(Rhodia Corp.)(米国ニュージャージー州クランバリー(Cranbury))、ベイカー・ヒューズ社(Baker Hughes Corp.)(米国テキサス州ヒューストン(Houston))、ハーキュレス社(Hercules Corp.)(米国デラウェア州ウィルミントン(Wilmington))、アグリウム社(Agrium Inc.)(カナダ、アルバータ州カルガリー(Calgary))、ISP社(米国ニュージャージー州)から入手可能である。
【0124】
抗凝集剤−有用な抗凝集剤には、マグネシウム塩(例えば、塩化マグネシウム、酢酸マグネシウム、リン酸マグネシウム、ギ酸マグネシウム、ホウ化マグネシウム、チタン酸マグネシウム、硫酸マグネシウム七水和物)、カルシウム塩(例えば、塩化カルシウム、ギ酸カルシウム、酢酸カルシウム、臭化カルシウム)等の二価の塩;アルミニウム塩(例えば、硫酸アルミニウム、リン酸アルミニウム、塩化アルミニウム水和物)等の三価の塩;及び懸濁ポリマー等の、アニオン性粒子を懸濁する能力を有するポリマー(例えば、ポリエチレンイミン、アルコキシル化ポリエチレンイミン、ポリクアテルニウム−6及びポリクアテルニウム−7)が挙げられる。
【0125】
コーティング−本発明の一態様では、有益剤含有デリバリー粒子は、製造され、その後、追加材料で被覆される。コーティング材料の非限定的な例には、ポリ(メタ)アクリレート、ポリ(エチレン−無水マレイン酸)、ポリアミン、ワックス、ポリビニルピロリドン、ポリビニルピロリドンコポリマー、ポリビニルピロリドン−エチルアクリレート、ポリビニルピロリドン−ビニルアクリレート、ポリビニルピロリドンメチルアクリレート、ポリビニルピロリドン/ビニルアセテート、ポリビニルアセタール、ポリビニルブチラール、ポリシロキサン、ポリ(プロピレン無水マレイン酸)、無水マレイン酸誘導体、無水マレイン酸誘導体のコポリマー、ポリビニルアルコール、スチレン−ブタジエンラテックス、ゼラチン、アラビアゴム、カルボキシメチルセルロース、カルボキシメチルヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、他の変性セルロース、アルギン酸ナトリウム、キトサン、カゼイン、ペクチン、化工デンプン、ポリビニルアセタール、ポリビニルブチラール、ポリビニルメチルエーテル/無水マレイン酸、ポリビニルピロリドン及びそのコポリマー、ポリ(ビニルピロリドン/メタアクリルアミドプロピルトリメチルアンモニウムクロリド)、ポリビニルピロリドン/ビニルアセテート、ポリビニルピロリドン/ジメチルアミノエチルメタアクリレート、ポリビニルアミン、ポリビニルホルムアミド、ポリアリルアミン並びにポリビニルアミン、ポリビニルホルムアミド、及びポリアリルアミンのコポリマー、並びにそれらの混合物からなる群から選択される材料が挙げられるが、これらに限定されない。このような材料は、CP Kelco Corp.(米国、カリフォルニア州サンディエゴ)、Degussa AG(ドイツ、デュッセルドルフ)、BASF AG(ドイツ、ルートウィヒスハーフェン)、Rhodia Corp.(米国、ニュージャージー州クランベリー)、Baker Hughes Corp.(米国、テキサス州ヒューストン)、Hercules Corp.(米国、デラウェア州ウィルミントン)、Agrium Inc.(カナダ、アルバータ州カルガリー)、ISP(米国、ニュージャージー州)から入手可能である。
【0126】
ホルムアルデヒドスカベンジャー−一態様では、有益剤含有デリバリー粒子は、ホルムアルデヒドスカベンジャーと混合されてもよい。1つの態様では、かかる有益剤含有デリバリー粒子は、本発明の有益剤含有デリバリー粒子を含んでもよい。好適なホルムアルデヒドスカベンジャーには、亜硫酸水素ナトリウム、尿素、エチレン尿素、システイン、システアミン、リシン、グリシン、セリン、カルノシン、ヒスチジン、グルタチオン、3,4−ジアミノ安息香酸、アラントイン、グリコウリル、アントラニル酸、アントラニル酸メチル、メチル4−アミノベンゾエート、エチルアセトアセタート、アセトアセトアミド、マロンアミド、アスコルビン酸、1,3−ジヒドロキシアセトン二量体、ビウレット、オキサミド、ベンゾグアナミン、ピログルタミン酸、ピロガロール、メチルガラート、エチルガラート、プロピルガラート、トリエタノールアミン、スクシンアミド、チアベンダゾール、ベンゾトリアゾール、トリアゾール、インドリン、スルファニル酸、オキサミド、ソルビトール、グルコース、セルロース、ポリ(ビニルアルコール)、部分的に加水分解されたポリ(ビニルホルムアミド)、ポリ(ビニルアミン)、ポリ(エチレンイミン)、ポリ(オキシアルキレンアミン)、ポリ(ビニルアルコール)−コ−ポリ(ビニルアミン)、ポリ(4−アミノスチレン)、ポリ(L−リシン)、キトサン、ヘキサンジオール、エチレンジアミン−N,N'−ビスアセトアセトアミド、N−(2−エチルヘキシル)アセトアセトアミド、2−ベンゾイルアセトアセトアミド、N−(3−フェニルプロピル)アセトアセトアミド、リリアール、ヘリオナール、メロナール、トリプラール、5,5−ジメチル−1,3−シクロヘキサンジオン、2,4−ジメチル−3−シクロヘキセンカルボキシアルデヒド、2,2−ジメチル−1,3−ジオキサン−4,6−ジオン、2−ペンタノン、ジブチルアミン、トリエチレンテトラミン、水酸化アンモニウム、ベンジルアミン、ヒドロキシシトロネロール、シクロヘキサノン、2−ブタノン、ペンタンジオン、デヒドロ酢酸、又はこれらの混合物からなる群から選択される物質が挙げられる。これらのホルムアルデヒドスカベンジャーは、Sigma/Aldrich/Fluka(St.Louis,Missouri.USA)又はPolySciences,Inc.(Warrington,Pennsylvania,U.S.A)から入手することができる。
【0127】
このようなホルムアルデヒドスカベンジャーは、典型的には、スラリーの総重量に基づいて、約2重量%〜約18重量%、約3.5重量%〜約14重量%、又は更には約5重量%〜約13重量%の濃度で、この有益剤含有デリバリー粒子を含有するスラリーと組み合わされる。
【0128】
一態様では、このようなホルムアルデヒドスカベンジャーは、有益剤含有デリバリー粒子を含有する製品と混合されてもよく、このスカベンジャーは、製品の総重量に基づいて、製品処方物の約0.005%〜約0.8%、あるいは約0.03%〜約0.5%、あるいは約0.065%〜約0.25%の濃度でこの製品と組み合わされる。
【0129】
別の態様では、かかるホルムアルデヒドスカベンジャーは、スラリーの総重量に基づいて、約2重量%〜約14重量%、約3.5重量%〜約14重量%、又は更には約5重量%〜約14重量%の濃度で、この有益剤含有デリバリー粒子を含有するスラリーと混合されてもよく、このスラリーは、製品マトリックスに添加されてもよく、この添加には同一又は異なるスカベンジャーが、製品の総重量に基づいて、製品処方物の約0.005%〜約0.5%、あるいは約0.01%〜約0.25%、あるいは約0.05%〜約0.15%の濃度で添加されてもよい。
【0130】
1つの態様では、1つ以上の前述したホルムアルデヒドスカベンジャーが、有益剤含有デリバリー粒子を含有する液体布地向上製品と、液体布地向上製品の総重量に基づいて、製品処方物の約0.005%〜約0.8%、あるいは約0.03%〜約0.4%、あるいは約0.06%〜約0.25%の濃度で組み合わされてもよい。
【0131】
一態様では、このようなホルムアルデヒドスカベンジャーは、例えば、有益剤含有デリバリー粒子を含有する液体洗濯洗剤製品といった消費者製品と組み合わされてもよく、このスカベンジャーは、亜硫酸水素ナトリウム、メラミン、尿素、エチレン尿素、システイン、システアミン、リシン、グリシン、セリン、カルノシン、ヒスチジン、グルタチオン、3,4−ジアミノ安息香酸、アラントイン、グリコウリル、アントラニル酸、アントラニル酸メチル、メチル4−アミノベンゾエート、エチルアセトアセテート、アセトアセトアミド、マロンアミド、アスコルビン酸、1,3−ジヒドロキシアセトン二量体、ビウレット、オキサミド、ベンゾグアナミン、ピログルタミン酸、ピロガロール、メチルガレート、エチルガレート、プロピルガレート、トリエタノールアミン、スクシンアミド、チアベンダゾール、ベンゾトリアゾール、トリアゾール、インドリン、スルファニル酸、オキサミド、ソルビトール、グルコース、セルロース、ポリ(ビニルアルコール)、部分的に加水分解されたポリ(ビニルホルムアミド)、ポリ(ビニルアミン)、ポリ(エチレンイミン)、ポリ(オキシアルキレンアミン)、ポリ(ビニルアルコール)−コ−ポリ(ビニルアミン)、ポリ(4−アミノスチレン)、ポリ(L−リシン)、キトサン、ヘキサンジオール、エチレンジアミン−N,N'−ビスアセトアセトアミド、N−(2−エチルヘキシル)アセトアセトアミド、2−ベンゾイルアセトアセトアミド、N−(3−フェニルプロピル)アセトアセトアミド、リリアール、ヘリオナール、メロナール、トリプラール、5,5−ジメチル−1,3−シクロヘキサンジオン、2,4−ジメチル−3−シクロヘキセンカルボキシアルデヒド、2,2−ジメチル−1,3−ジオキサン−4,6−ジオン、2−ペンタノン、ジブチルアミン、トリエチレンテトラミン、水酸化アンモニウム、ベンジルアミン、ヒドロキシシトロネロール、シクロヘキサノン、2−ブタノン、ペンタンジオン、デヒドロ酢酸、及びこれらの混合物からなる群から選択され、液体洗濯洗剤製品の総重量に基づいて、約0.003重量%〜約0.20重量%、約0.03重量%〜約0.20重量%、又は更には約0.06重量%〜約0.14重量%の濃度で、この液体洗濯洗剤製品と組み合わされる。
【0132】
1つの態様では、かかるホルムアルデヒドスカベンジャーは、毛髪コンディショニング製品の総重量に基づいて、約0.003重量%〜約0.30重量%、約0.03重量%〜約0.20重量%、又は更には約0.06重量%〜約0.14重量%の濃度で、有益剤含有デリバリー粒子を含有する毛髪コンディショニング製品と組み合わされてもよく、スカベンジャーの選択は液体洗濯洗剤製品に関する前段落におけるスカベンジャーのリストと同一である。
【0133】
使用方法及び処理される部位
本明細書に開示される有益剤デリバリー粒子を含有する組成物は、ある部位、とりわけ表面又は布地を洗浄又は処理するのに使用することができる。典型的には、この部位の少なくとも一部を、無希釈形態で、又は液体(例えば洗浄液)で希釈して、本出願人の組成物の実施形態と接触させてから、任意選択的にその部位を洗浄及び/又はすすぎ洗いし得る。
【0134】
一態様では、部位の処置及び/又は洗浄方法であって、該方法は、
a)任意選択的に、該部位を洗浄及び/又はすすぐことと、
b)該部位を、請求項1〜26のいずれか一項に記載の組成物と接触させることと、
c)任意選択的に、該部位を洗浄及び/又はすすぐことと、
d)任意選択的に、受動的に乾燥させることによって、及び/又は洗濯乾燥機等の能動的方法によって乾燥させることと、を含む。
【0135】
本発明の目的に関して、洗浄は、こすり洗い及び機械的撹拌を含むが、これらに限定されない。布地は、標準的な消費者の使用条件で洗濯又は処理することが可能な、ほとんどの任意の布地を含んでもよい。開示する組成物を含み得る液体は、約3〜約11.5のpHを有していてよい。このような組成物は、典型的に、溶液中約500ppm〜約15,000ppmの濃度で使用される。洗浄溶媒が水であるとき、水温は、典型的に、約5℃〜約90℃であり、部位が布地を含むとき、水の布地に対する比は、典型的に、約1:1〜約30:1である。
【0136】
一態様では、本明細書で開示される任意の組成物の任意の実施形態で処理される部位が開示される。
【0137】
試験方法
本出願の「試験方法」の項で開示されている試験方法は、本出願人らの発明が本明細書に記載されかつ特許請求されているように、本出願人らの発明のパラメータの各値を求めるために使用されるものと理解される。
【0138】
(1)最終製品からの有益剤デリバリー粒子の抽出。
本明細書で別途指示がない場合を除き、有益剤デリバリー粒子を最終製品から単離する好ましい方法は、このような粒子の大部分の密度が水の密度とは異なっているという事実に基づく。粒子を希釈及び/又は放出するために、最終製品を水と混合する。希釈した製品懸濁液を遠心分離して、粒子の分離を加速させる。このような粒子は、最終製品の希釈溶液/分散液に浮かぶ又は沈む傾向がある。ピペット又はスパチュラを用いて、この懸濁液の上層及び底層を除去し、更に希釈及び遠心分離のラウンドに供して、粒子を分離し、富化させる。交差偏光フィルター又は微分干渉コントラスト(DIC)を備える光学顕微鏡を使用して、100倍及び400倍の総合倍率で粒子を観察する。顕微鏡観察により、デリバリー粒子の存在、大きさ、品質、及び凝集の初期指標が得られる。
【0139】
液体布地増強剤からデリバリー粒子を抽出するため、最終製品に以下の手順を行う:
1.液体布地増強剤の約20mLの3つのアリコートを3つの別々の50mL遠心管に入れ、脱イオン水を用いて各アリコートを1:1で希釈し(例えば、20mLの布地増強剤+20mLの脱イオン水)、各アリコートをよく混合し、各アリコートを約10000xgで30分間遠心分離する。
2.工程1の遠心分離後、各50mL遠心管中の底水層(約10mL)を捨て、次いで、10mLの脱イオン水を各50mL遠心管に追加する。
3.各アリコートに対して、遠心分離、底水層の除去、及びその後の、各50mL遠心管への10mLの脱イオン水の追加の工程を更に2回繰り返す。
4.最上層をスパチュラ又はピペットで取り除き、
5.この最上層を1.8mL遠心管に移し、約20000xgで5分間遠心分離する。
6.最上層をスパチュラで取り除いて、新しい1.8mL遠心管に移し、脱イオン水を管が完全に満たされるまで追加し、次いで、約20000xgで5分間遠心分離する。
7.底層を細いピペットで取り除き、脱イオン水を管が完全に満たされるまで追加し、約20000xgで5分間遠心分離する。
8.工程7を更に5回繰り返す(計6回)。
【0140】
上述の工程1において最上層及び底層の両方が粒子に富んでいるように見える場合は、すぐに工程3に進み(すなわち、工程2を省く)、工程4〜8の工程に進む。いったんそれらの工程が完了すると、工程1と同様に、スパチュラ及び/又はピペットを使用して底層を50mL遠心管から取り除く。底層を1.8mL遠心管に移し、約20000xgで5分間遠心分離する。新しい管内の底層を取り除き、脱イオン水を管が完全に満たされるまで追加し、次いで、約20000xgで5分間遠心分離する。最上層(水)を取り除き、脱イオン水を再び管が満たされるまで追加する。これを更に5回繰り返す(計6回)。粒子に富む単離された最上層と底層とを、戻して一緒に組み合わせる。
【0141】
布地増強剤が白色であるか、又は粒子に富む層を区別することが難しい場合は、染料(Milliken & Company(Spartanburg,South Carolina,USA)のLiquitint Blue JH 5%プレミックス等)を工程1の遠心管に4滴添加し、記載されるように単離を進める。
【0142】
水中で容易に分散する固体最終製品からのデリバリー粒子の抽出に関しては、1Lの脱イオン水を20gの最終製品(例えば、洗剤発泡体、フィルム、ゲル、及び顆粒、又は水溶性ポリマー、石鹸の薄片及び棒状石鹸、並びに塩、糖、粘土、及びデンプン等の他の易水溶性マトリックス)と混合する。ワックス、ドライヤーシート、ドライヤーバー、及び脂っぽい物質等の水に容易には分散しない最終製品から粒子を抽出するとき、マトリックスから粒子を放出させるために、製品及び希釈液に洗剤を添加し、撹拌及び/又は穏やかに加熱することが必要になる場合がある。これらの操作は、この段階の間にデリバリー粒子を損傷することがあるので、抽出工程中の有機溶媒の使用又は粒子の乾燥は避けなければならない。
【0143】
布地柔軟剤又は布地増強剤ではない液体最終製品(例えば、液体洗濯洗剤、液体食器用洗剤、液体ハンドソープ、ローション、シャンプー、コンディショナー、及び毛髪染料)からのデリバリー粒子の抽出に関しては、20mLの最終製品を20mLの脱イオン水と混合する。溶液の密度を上昇させ、最上層への粒子の浮動を促進するために、必要に応じて、NaCl(例えば、100〜200gのNaCl)を希釈懸濁液に添加してもよい。製品が、遠心分離中に形成された粒子の層を区別することを難しくする白色を有する場合、視覚的な対比を提供するために水溶性染料を希釈剤に添加してもよい。
【0144】
水と製品の混合物は、遠心分離の連続ラウンドを受け、最上層及び底層の除去、新しい希釈剤中のそれらの層の再懸濁を伴い、更なる遠心分離、単離、再懸濁が続く。各ラウンドの遠心分離は、5〜30分間かけて、最大20,000xgの遠心分離力を使用して、1.5〜50mLの管で生じる。試験に十分な粒子を抽出及び洗浄するために、典型的には、少なくとも6ラウンドの遠心分離が必要である。例えば、遠心分離の最初のラウンドは、10,000xgで30分回転させられる50mL管で行われてもよく、更に5ラウンドの遠心分離が続き、最上層及び底層からの材料は、1.8mL管中の新鮮な希釈剤において別々に再懸濁され、20,000xgで1ラウンド当たり5分間回転させる。
【0145】
デリバリー粒子が上層及び底層の両方において顕微鏡的に観察された場合、これら2層からの粒子を最後の遠心分離工程後に再度合わせて、その製品から抽出されたデリバリー粒子を全て含有する単一のサンプルを作製する。抽出した粒子は、できる限り速やかに分析すべきであるが、分析する前に最大14日間脱イオン水懸濁液として保管してもよい。
【0146】
当業者は、最終製品からデリバリー粒子を抽出及び単離するために様々な他の実施要領を構築し得ることを認識し、また、そのような方法は、最終製品に粒子を添加し抽出する前後に測定して得られた測定値の比較を介した検証が必要であることを認識するだろう。
【0147】
(2)破壊強度
特許請求される範囲の破壊強度に収まるデリバリー粒子の割合を計算するために、3つの異なる測定を行い、2つの結果として生じるグラフを利用する。必要とされる3つの別々の測定とは、すなわち、i)体積加重粒径分布(PSD)、ii)3つの特定のサイズ範囲のそれぞれに収まる10個の個々の粒子の直径、及びiii)それらの同じ30個の個々の粒子の破断力である。作成される作成2つのグラフとは、すなわち、上のi)で収集された体積加重粒径分布データのプロット、並びに、上のii)及びiii)で収集されたデータから得られる粒子直径と破壊強度との間の関係のモデル化された分布のプロットである。モデル化された関係プロットは、特許請求される強度範囲内の粒子を、体積加重PSD曲線下の特定の領域として特定し、曲線下総面積の割合として計算することを可能にする。
a.)体積加重粒径分布(PSD)は、AccuSizer 780 AD装置及び付属ソフトウェアCW788バージョン1.82(Particle Sizing Systems(Santa Barbara,California,U.S.A.))を使用して、光粒子計数(OPC)とも称される単一粒子光検出(SPOS)によって決定される。装置は、以下の条件及び選択で構成される:流速=1mL/秒、大きさの下限閾値=0.50μm、センサーモデル番号=LE400−05SE、自動希釈=オン、収集時間=120秒、番号チャネル=512、容器液量=50mL、最大一致=9200。バックグラウンド計数が100未満になるまで水を流すことによって、センサーを低温状態にすることで、測定を開始する。懸濁液中にデリバリー粒子の試料を導入し、必要に応じて、自動希釈により、その粒子の密度を脱イオン水で調整し、1mL当たり少なくとも9200の粒子数を得る。120秒間の間に、懸濁液を分析する。結果として得られる体積加重PSDデータをプロットにして記録し、平均値、5パーセンタイル値、及び90パーセンタイル値を決定する。
b.)個々の粒子の直径及び破断力値(破裂力値としても既知である)を、デリバリー粒子を撮像することが可能なレンズ及びカメラを備え、かつ、Zhang,Z.et al.(1999)「Mechanical strength of single microcapsules determined by a novel micromanipulation technique.」J.Microencapsulation,vol16,no.1,pages 117〜124、及びSun,G.and Zhang,Z.(2001)「Mechanical Properties of Melamine−Formaldehyde microcapsules.」J.Microencapsulation,vol18,no.5,pages 593〜602に記載されるような、及びUniversity of Birmingham,Edgbaston,Birmingham(UK)で利用可能な、力変換器(Aurora Scientific Inc(カナダ)から入手可能なモデル403A等)に接続された細い平坦な端部のプローブを備える、コンピュータ制御されたマイクロマニピュレーション装置システムによって測定する。
c.)デリバリー粒子懸濁液を一滴ガラス製顕微鏡スライド上に置き、周囲条件下で数分間乾燥させて水を取り除き、乾燥スライド上に孤立した粒子が低密度にある一層を得る。スライド上で必要に応じて好適な粒子密度を得るように、懸濁液中の粒子の濃度を調整する。1つ以上のスライド調製が必要とされ得る。
d.)次いで、マイクロマニピュレーション装置の試料保持ステージ上にスライドを置く。3つの事前に決定された粒径帯のそれぞれに収まる選択された10個の粒子があるように、スライド(複数可)上の30個の有益デリバリー粒子を測定用に選択する。各粒径帯は、Accusizerで生成された体積加重PSDから得られる粒子の直径を参照する。粒子の3つの粒径帯とは、平均直径+/−2μm、5パーセンタイル直径+/−2μm、及び90パーセンタイル直径+/−2μmである。収縮、漏出、又は損傷して見える粒子は、選択工程から排除され、測定されない。
e.)30個の選択された粒子のそれぞれに関して、粒子の直径を、マイクロマニピュレータ上の画像から測定して、記録する。次いで、その同じ粒子を、2つの平面、すなわち、平坦な端部の力プローブとガラス製の顕微鏡スライドとの間で、粒子が破断するまで1秒当たり2μmの速度で圧縮する。圧縮工程の間、マイクロマニピュレーション装置のデータ収集システムによって、プローブ力を連続して測定及び記録する。
f.)測定した直径を使用して、球形粒子を仮定して、選択した粒子のそれぞれの断面積を計算(πr
2、式中、rは、圧縮前の粒子の半径)する。Zhang,Z.et al.(1999)「Mechanical strength of single microcapsules determined by a novel micromanipulation technique.」J.Microencapsulation,vol16,no.1,pages 117〜124、及びSun,G.and Zhang,Z.(2001)「Mechanical Properties of Melamine−Formaldehyde microcapsules.」J.Microencapsulation,vol18,no.5,pages 593〜602において実証されているように、記録した力プローブの測定から、それぞれの選択した粒子に対して破断力を決定する。
g.)破断力(ニュートンでの)をそれぞれの粒子の計算した断面積で割ることによって、30個の粒子のそれぞれの破壊強度を計算する。
h.)破壊強度に対する粒子直径のプロット上で、べき乗回帰傾向線を全30個の未加工データ点に対して適合させて、粒子直径と破壊強度との間の関係のモデル化された分布を作成する。
i.)モデル化された関係プロットを見て、特定の強度範囲内の破壊強度値を有する粒子の割合を決定して、曲線が関連性のある破壊強度限度に交差する場所を見付け、次いで、それらの強度限度に対応する粒径限度を読み取る。次いで、これらの粒径限度を体積加重PSDプロット上に位置付け、このようにして、特定の強度範囲内に収まる粒子の部分に対応するPSD曲線下面積を特定する。
j.)次いで、PSD曲線下の特定された面積を、PSD曲線下総面積の割合として計算する。この割合は、破壊強度が特定の範囲内に収まるデリバリー粒子の割合を示す。
【0148】
(3)ClogP
これまでに多くの香料成分のlogP値が報告されており、例えば、Daylight Chemical Information Systems,Inc.(Daylight CIS(Irvine,California))から利用可能なPomona92データベースには、元の文献の引用と共に多くのlogP値が包含されている。しかしながら、logP値の計算には、同じくDaylight CISから入手可能な「CLOGP」プログラムを用いるのが、最も簡便である。このプログラムはまた、Pomona92データベースで入手可能な場合、実験に基づくlogP値も記載している。「logP計算値」(ClogP)は、Hansch及びLeoのフラグメント手法によって求められる(本明細書に参照により組み込まれる、A.LeoのComprehensive Medicinal Chemistry,Vol.4,C.Hansch,P.G.Sammens,J.B.Taylor and C.A.Ramsden,Eds.,p.295,Pergamon Press,1990を参照のこと)。フラグメント手法は、各香料成分の化学構造に基づいており、原子の数及び種類、原子の連結性、並びに化学結合形成を考慮する。ClogP値は、最も信頼でき、物理化学的特性の評価に広く用いられており、好ましくは本発明で有用な香料成分の選択においてlogP実験値の代わりに用いられる。
【0149】
(4)沸点
香料成分の沸点は、標準試験方法ASTM D2887−04a「Standard Test Method for Boiling Range Distribution of Petroleum Fractions by Gas Chromatography」(ASTM International(West Conshohocken,Pennsylvania,USA))に従って、測定される。その方法の第5.2章は、次のように注記している:「本試験方法によって得られる沸点範囲分布は、真沸点(TBP)蒸留から得られるものと本質的には同等である(試験方法D 2892を参照されたい)。それらは、試験方法D86又はD1160によって得られるもの等の低効率蒸留の結果とは同等ではない。」
【0150】
(5)粒径(直径):
粒子懸濁液又は最終製品を一滴ガラス製顕微鏡スライド上に置き、周囲条件下で数分間乾燥させて水を取り除き、乾燥スライド上に孤立した粒子が低密度にある、一層を得る。スライド上で必要に応じて好適な粒子密度を得るように、懸濁液中の粒子の濃度を調整する。スライドを装備された光学顕微鏡の試料ステージ上に置き、100倍又は400倍の総合倍率で検査する。画像を取得し、粒子直径を正確に測定するために較正する。3つの複製スライドを調製し、分析する。
【0151】
粒径測定に関して、存在する粒径の分布の代表的な試料を創出するように、それらの大きさが公平な方法で、各スライド上で少なくとも50個の有益剤デリバリー粒子を測定用に選択する。これは、無作為に、又は事前に定義されたグリッドパターンに従って選択される視野を検査し、検査される各視野に存在する全てのデリバリー粒子の直径を測定することによって、達成することができる。明らかに球形ではない、萎んでいる、漏出している、又は損傷しているように見えるデリバリー粒子は、測定に適さず、選択工程から除外され、それらの直径は記録されない。検査されるに好適な各デリバリー粒子の直径は、顕微鏡を使用して測定され、その値は記録される。記録された粒子直径測定を使用して、特許請求されるサイズ範囲(複数可)内の粒径を有する粒子の割合を計算し、また、その平均粒径も計算する。
【0152】
(6)粒子壁厚
50,000倍〜150,000倍の倍率で凍結割断クライオ走査電子顕微鏡法(FF cryoSEM)を使用して、50個の有益剤デリバリー粒子に関して、ナノメートルで粒子壁厚を測定する。少量の粒子の懸濁液又は最終製品を急速冷凍することによって、試料を調製する。液体エタンに漬けることによって、又はHigh Pressure Freezer Model 706802 EM Pact(Leica Microsystems(Wetzlar,Germany))等の装置の使用によって、急速冷凍は達成され得る。凍結試料を−120℃で割断し、次いで、−160℃未満に冷却して、金/パラジウムで軽くスパッタ被覆する。これらの工程は、Gatan Inc.(Pleasanton,CA,USA)から得られるもの等の低温調製装置を使用して、達成することができる。凍結され、割断され、かつ被覆された試料は、次いで、−170℃以下で、Hitachi S−5200 SEM/STEM(Hitachi High Technologies(Tokyo,Japan))等の好適なcryoSEM顕微鏡に移される。Hitachi S−5200では、撮像は、3.0KVの加速電圧及び5μA〜20μAの先端放出電流で実施される。
【0153】
存在する粒径の分布の代表的な試料を創出するように、それらの大きさが公平な無作為な方法で、選択された50個の利益デリバリー粒子からの断面図で、割断された壁の画像を得る。50個の粒子のそれぞれの壁厚を、粒子壁の外面に垂直な測定線を描くことによって、較正された顕微鏡ソフトウェアを使用して測定する。50個の個々の壁厚測定を記録し、平均厚さ及び特許請求される範囲内の壁厚を有する粒子の割合を計算するために使用する。
【0154】
(7)有益剤漏出
デリバリー粒子からの有益剤漏出の量を、以下の方法に従って決定する:
a.)利益デリバリー粒子の素材スラリーの1g試料を2つ得る。
b.)1gの利益デリバリー粒子の素材スラリーを、その中の粒子を使用する99gの製品マトリックスに添加し、その混合物を試料1と標識する。以下の工程dで素材粒子スラリーの第2の1g試料を、製品マトリックスに接触することなくその未希釈形態ですぐに使用し、それを試料2と標識する。
c.)粒子含有製品マトリックス(試料1)を、密封したガラス瓶の中で、35℃で2週間経時処理する。
d.)濾過を使用して、両方の試料から粒子を回収する。経時処理工程後、試料1中(製品マトリックス中)の粒子を回収する。試料1に対して開始された経時処理工程と同時に、試料2(未希釈、未加工の材料スラリー)中の粒子を回収する。
e.)回収した粒子を溶媒で処理して、粒子から有益剤材料を抽出する。
f.)各試料から抽出される有益剤を含有する溶媒をクロマトグラフィーで分析する。結果として得られる有益剤の曲線下ピーク面積を統合し、これらの面積を合計して、各試料から抽出された有益剤の総量を決定する。
g.)試料2から抽出された有益剤の総量に対して得られる値から試料1からの値を引いた差を計算することによって、有益剤漏出の割合を決定し、試料2から抽出された有益剤の総量のパーセントとして表され、以下の方程式で表される。
【0156】
(8)粘度
TA instruments(New Castle,DE,USA)のAR 550レオメーター/粘度計を使用して、直径40mm及び500μmの間隙の大きさの平行な鋼板を使用して、液体最終製品の粘度を測定する。20s
−1における高剪断粘度及び0.05s
−1における低剪断粘度は、21℃において3分間の0.1s
−1〜25s
−1の対数剪断速度掃引から得る。
【0157】
(9)遊離ホルムアルデヒド
以下のように適応させた標準的方法NIOSH 5700 Formaldehyde on Dust(NIOSH Manual of Analytical Methods,Fourth Edition,August 1994,The National Institute for Occupational Safety and Health,Centers for Disease Control and Prevention,Atlanta,Georgia,USA)に従って、最終製品中の遊離ホルムアルデヒドを測定する:
・DNPH濃度の調節:誘導体化反応時のポリマー分解を最小化し、続くLC解析時の誘導体化試薬の動態を監視するための条件を設置する(香料カルボニル等の他の試料構成成分による、潜在的な試薬消費について確認)。
・酸濃度の低減及び過塩素酸の代わりに塩酸の使用:誘導体化のためにより温和な条件を作り出し、過剰なポリマー/樹脂の劣化を回避する。(反応プラトーに約10分で到達することを示すために、これらの条件での誘導体化の動力学を確かめる。)
・溶媒抽出(アセトニトリル):試料からの固体物質の迅速な分離を確実にし、濾過を容易にする。濾液は解析のためのホルムアルデヒドを含有する。解析される試料と溶媒組成が適合するように標準的な較正溶液を作製することにより、誘導体化についての均等な反応条件を確実にする。
【0158】
装置
1)WatersのHPLC装置及びMillenniumシステムコントロール及びデータ収集システム。
2)溶離液連続流出真空脱気ユニット(Erma ERC−3612又は同等物。He圧入を選択的に使用)
3)溶媒デリバリーモジュール(Waters 600E又は同等の複数通路溶媒デリバリーシステム)
4)体積可変注入器(Waters 717 plus、自動注入器又は同等物)
5)Analytical HPLCカラム/ガードカラム(Symmetry C8、3.9×1 50mm、WAT番号054235と、ガードカラムWAT番号054250又は同等物)
6)紫外線検出器(Waters 996 Photo Diode Array Detector又は同等物)
7)データステーション(Waters Millennium 2010、2020 C/S、又はデータを貯蔵し、加工することができる同等のシステム)
8)使い捨てフィルタユニット(0.45μm、PTFE又は0.45μm 25mm、例えば試料濾過用。Millipore Millex HV、カタログ番号SLSR025NS)
9)使い捨て注射器(ポリプロピレン2mL、ルアー調整付き。濾過ユニット雌型ルアーに適合しなければならない。
10)キャップ付き使い捨てガラス試料瓶、4mL。(Watersのキャップ付き4mL透明ガラス瓶、No.WAT025051、又は同等物)
11)使い捨てフィルターカップ、0.45μm、溶離液濾過用Millipore、カタログ番号SJHVM4710、又は同等物
12)研究室振盪機 +研究室恒温槽(Applitek Scientific Instruments又は同等物)
13)以下の物から構成される滴定装置:
a.自動滴定装置(Mettler DL70又は同等物)
b.白金電極(Mettler DM140−Sc又は同等物)
c.滴定容器(100mL、DL70に適合する物又は同等の自動滴定装置システム)
【0159】
試薬/溶媒
(1)HPLC等級の水(抵抗率18M:cmを超え、有機物質を含まない)。
(2)アセトニトリル(HPLC Ultra Gradient Grade,J.T.Baker、番号9017又は同等物)
(3)イオン対試薬:テトラブチルアンモニウム硫酸水素塩Pic reagent A Low UV、Waters番号WAT084189又は同等物
(4)2,4−ジニトロフェニルヒドラジン(C
6H
6N
4O
4)Aldrich番号19,930−3又は同等物
(5)ホルムアルデヒド37重量%水溶液(標準物質として使用)Aldrich、番号25,254−9又は同等物
(6)無水エタノール(J.T.Baker、第8006又は同等物)
(7)塩酸36〜38%(J.T.Baker、第6081又は同等物)
(8)ヨウ素、容量測定標準品、0.1N水溶液、Aldrich、番号31,898−1又は同等物
(9)1N水酸化ナトリウム(Aldrich、第31,951−1又は同等物)
(10)1N塩酸(Aldrich、番号31,894−9又は同等物)
(11)チオ硫酸ナトリウム、容量測定標準品、0.1N水溶液、Aldrich、番号31,954−6又は同等物
【0160】
溶液
(1)溶離剤A:5mM Picを含む、水/ACN 90:10。900mLのHPLC等級水中に、Pic A Low UVをボトル1本分溶解させる。激しく撹拌しながら100mLのアセトニトリルを添加する。0.45μm使い捨て濾過カップを介して濾過する。
(2)溶離剤B:5mM Pic Aを含む、水/ACN 30:70。900mLのHPLC等級水中に、Pic A Low UVをボトル1本分溶解させる。激しく撹拌しながら700mLのアセトニトリルを非常にゆっくりと添加する。0.45μm使い捨て濾過カップを介して濾過する。よく混ぜることと、アセトニトリルを非常にゆっくりと添加することは、可能な限りPic Aの沈殿を防ぐために非常に重要である。好ましくは、平衡化し、使用時の沈殿を避けるために、前もってこの溶離液を調製する。使用の前に濾過する。
(3)2,4ジニトロフェニルヒドラジン原液。0.01g単位で四捨五入して、0.4gの2,4−DNPHを100mLガラス瓶に量り取る。20mLの無水エタノールを添加し、激しく撹拌する。撹拌しながら、16mLの濃塩酸をゆっくりと加え、続いて64mLの無水エタノールを添加する。2,4−DNPH原液は約2カ月にわたって保存することができる。
(4)試料用の2,4ジニトロフェニルヒドラジン希釈標準溶液。5mLの2,4−ジニトロフェニルヒドラジン原液を100mLガラス製メスフラスコ中にピペットで取る。脱イオン水で容量を満たし、よく混合する。2,4−DNPH希釈標準溶液は毎日作り直すべきである。
(5)標準用の2,4ジニトロフェニルヒドラジン希釈標準溶液。5mLの2,4−ジニトロフェニルヒドラジン原液を100mLガラス製メスフラスコ中にピペットで取る。アセトニトリルで容量を満たし、よく混合する。2,4−DNPH希釈標準溶液は毎日作り直すべきである。
【0161】
手順
1)ホルムアルデヒド標準原液:0.0001g単位で四捨五入して1.0gの標準ホルムアルデヒドを小さな試料カップに量り取る。1Lのメスフラスコ内で脱イオン水を使用して溶解させる。重量をWstとして記録する。
2)標準希釈溶液の調製
a.5mLのホルムアルデヒド原液を50mLメスフラスコ中にピペットで取る。脱イオン水を容量まで入れ、よく混合する。
b.0、0.5、1.0、3、及び5mLの希釈した原液を、別個の50mLメスフラスコにピペットで取る。脱イオン水を容量まで入れ、よく混合する。およそ5mLの各標準希釈溶液を0.45μm使い捨てフィルタユニットに通して、ガラス製バイアル瓶へと濾過する。
3)試料調製:0.0001g単位で四捨五入して約1gの試料を50mLメスフラスコに量り取る。アセトニトリルで容量を満たし、よく混合する。約5分間にわたって不溶性の物質を沈ませる。およそ5mLの試料溶液を0.45μm使い捨てフィルタユニットに通して、ガラス製バイアル瓶へと濾過する。正確な重量をWsaとしてグラムで記録する。
4)誘導体化手順
a.1.00mLの標準溶液、濾過済みの試料溶液及び濾過済みの抽出物のそれぞれを、別個の4mL試料バイアル瓶中にピペットで測り取る。較正範囲の選択は、試料溶液中又は試料抽出物中に見込まれる遊離のホルムアルデヒド濃度によって決まる。
b.標準:標準用にそれぞれのバイアル瓶へと1.00mLの2,4−DNPH希釈標準溶液を加える。栓をして混合する。
c.試料:試料用にそれぞれのバイアル瓶へと1.00mLの2,4−DNPH希釈標準溶液を加える。栓をして混合する。
d.注入の前に10分±20秒にわたって反応させる。注記:注意書き:このタイミングは極めて重要である。試薬を混合させるや否やタイマーをスタートさせて、試料を充填し、注入するのに要した時間も加算する。
5)装置操作:以下の条件を使用して、製造元の取扱説明書に従ってHPLCを設定する:
【0163】
較正
1)装置の機能の適切さをチェックするために、20μLの誘導体化された標準溶液を少なくとも1回注入する(較正目的の最初の注入分は、決してデータに含める領域として使用してはならない。HPLC系を始動させてからの最初の注入は、一般的に組成物内容を表現するものではない)。
2)20μLの誘導体化された標準溶液をそれぞれ注入する。
3)付属書類9中の例を参考にして、ピーク面積を記録し、一致するピークを同定する。
【0164】
試料分析
1)20μLの誘導体化された試料溶液又は抽出物をそれぞれ注入する。
2)ホルムアルデヒドピークのピーク面積を記録する。
3)分析終了後、カラムを系から取り外す前に、溶離液を、脱イオン水、次いで保存溶媒(例えばHPLC等級メタノール)に代える。
【0165】
計算
(1)それぞれの標準溶液中のホルムアルデヒドの量を算出する(較正範囲:0〜5μg/mL)
【0166】
【数2】
式中:Wst=原液中のグラムでの標準の重量(7.1.1)
Ast=滴定により決定される、標準物質(%)の活性(7.1.5)
Dil vol=標準溶液を調製するために使用した、mLでの、希釈した標準原液の量(0〜10mL)
(2)検量線の作成(量対ピーク面積)。Waters Millennium 2010データ処理ソフトウェアを使用する場合は、処理法の「Component table」において、「Fit Type」:直線較正設定を行う。
(3)ホルムアルデヒドのピーク面積から開始して、試料溶液又は抽出物中のホルムアルデヒドの量を検量線からμg/mLで読み取る。この値をμg
saとして記録する。注意書き:この計算では、標準及び試料の注入量は同一であると仮定される。
(4)試料中のホルムアルデヒドの量を以下のように算出する:
【0167】
【数3】
式中、μgsa=μg/mLでの、試料溶液中の遊離ホルムアルデヒドの量(7.3)
Wsa=グラムでの試料重量(7.3.1)
【0168】
(10)香料及び香料原材料(PRM)
デリバリー剤粒子内にカプセル化された香料、香料成分、又は香料原材料(PRM)の識別を決定し、その重量を定量化するために、質量分析/フレームイオン化検出器(GC−MS/FID)を有するガスクロマトグラフィーを用いる。好適な設備としては、以下のものが挙げられる。Agilent Technologies G1530A GC/FID、Hewlett Packer Mass Selective Device 5973、及び5%−フェニル−メチルポリシロキサンカラムJ&W DB−5(長さ30m×内径0.25mm×フィルム厚0.25μm)。約3gの最終製品又はデリバリー粒子の懸濁液を量り取り、その重量を記録して、次いで、30mLの脱イオン水で試料を希釈し、孔径5.0μmのニトロセルロースフィルター膜を通して濾過する。フィルター上で捕捉された材料を、5mLのISTD溶液(無水アルコール中25.0mg/Lテトラデカン)で可溶化し、60℃で30分間加熱する。冷却した溶液を孔径0.45μmのPTFEシリンジフィルターを通して濾過して、GC−MS/FIDを介して分析する。3つの既知の香油を比較基準標準として使用する。データ分析は、ISTD面積カウントから引いた総面積カウントを合計することと、3つの標準香料の平均応答係数(RF)を計算することと、を含む。次いで、香料をカプセル化した製品の応答係数及び総面積カウントを、試料の重量とともに使用して、カプセル化された香料中の各PRMに対する総重量パーセントを決定する。質量分析ピークからPRMを特定する。
【0169】
(12)有益剤デリバリー粒子中のスチレン無水マレイン酸モノメチルマレエート及び又はそれらの塩(SMAM)の分析方法
本明細書に記載される方法の目的は、アミノプラスト、ポリアクリレート、及び/又はポリメタアクリレート壁の化学構造を含むデリバリー粒子中のスチレン無水マレイン酸モノメチルマレエート(SMAM)の量を特定及び決定することである。この方法は、デリバリー粒子中で使用されるスチレン無水マレイン酸の種類が、スチレン無水マレイン酸モノメチルマレエート及び又はそれらの塩であり、SMAMと他のスチレン無水マレイン酸との混合物ではないと仮定する。この方法において、有益剤デリバリー粒子はまた、「デリバリー粒子」及び/又は「デリバリー粒子類」とも称される。方法は、濾過により最終製品からデリバリー粒子壁を抽出することと、デリバリー粒子壁材料を抽出することと、ATR−FTIR分光法を使用してSMAの量を定量化することと、で構成される。
1.使用される全ての溶媒は、HPLC試薬等級のものであり、水は、濾過滅菌され、脱イオン化された水である。試験する約2グラムの試料を適切に寸法決めされた三つ口(注ぎ口)ビーカー中に量り取る。5mLの脱イオン水で希釈して、よく混合する。20mLのイソプロピルアルコール(IPA)を添加する。20mLのヘキサンを添加し、簡単に混合する。60mLの注射器ハウジングを使用して、真空マニホールドに取り付けられたフィルター装着組立体(例えば、Swinnex)を介して、孔径1.2μm及び直径25mmを有するポリカーボネート親水性スクリーンフィルター(Millipore Isopore Membrane)を通して試料を濾過する。ヘキサン及び/又はIPAでフィルターを数回すすぐ。
2.工程1を少なくとも10回繰り返して、十分なデリバリー粒子を単離する。
3.フィルターを慎重に取り除き、それらの全てを50mL遠心管に移す。
4.5〜15mLのメタノール、IPA、ヘキサン、又はそれらの混合物を管に添加する。また、香料の除去を補助するために、管を60℃で30分間加熱してもよい。
5.少なくとも5分間、好ましくは、それより長く、管を超音波洗浄槽に置き、フィルターから粒子を除去する。ピンセットでフィルターを管から除去する。
6.管を少なくとも5分間、最低5000rpmで遠心分離する。多層が形成されている場合、各層から少量をサンプリングすることで、光学顕微鏡法を用いてデリバリー粒子の存在を確認する。デカンテーションによって、又はホールピペットを用いて、溶液からデリバリー粒子を含有する層(複数可)を分離する。
7.脱イオン水中のデリバリー粒子を含有する画分を懸濁し、管を振盪し、再び遠心分離する。デカンテーションによって、又はホールピペットを用いて、固体から溶液を分離する。固体に脱イオン水を数mL添加して、振盪し、液体窒素を使用して凍結する。完全な乾燥状態が達成されるまで(少なくとも24時間)、試料を凍結乾燥する。
8.DTGS検出器及びPerkin Elmer diamond ATR付属品を備えるPerkin Elmer Spectrum Two FTIR分光計(Perkin−Elmer(Waltham Massachusetts、USA))を使用して、少量の抽出されたデリバリー粒子壁材料のATR−FTIRスペクトルを収集する。メラミン標準及びポリアクリレート標準、FTIRライブラリ検索、又は文献参照と比較することによって、メラミン又はポリアクリレートとしての壁化学構造を特定する。4cm
−1の分解能で少なくとも8回の同時走査(co−added scans)を用いて、FTIRスペクトルを収集する。約1550cm
−1、1490cm
−1、1340cm
−1、1160cm
−1、及び1017cm
−1におけるピークとともに、815〜810cm
−1における特徴的なメラミンピークで、メラミン化学構造を特定する。約1456cm
−1、1407cm
−1、1160cm
−1、1061cm
−1、809cm
−1、及び759cm
−1におけるピークとともに、1735〜1725cm
−1における特徴的なアクリレートカルボニルピークで、ポリアクリレート化学構造を特定する。
9.10〜15mLのメタノール、ヘキサン、又はIPAを、工程7の凍結乾燥した粒子壁材料を含有する遠心管に添加する。少なくとも10分間震盪し、超音波処理する。少なくとも5分間、最低5000rpmで遠心分離する。溶媒を傾瀉する。この工程を少なくとも2回繰り返す。
10.工程7を繰り返す。
11.抽出された粒子壁材料のATR−FTIRスペクトルを収集する。720〜690cm
−1IR領域を、壁がメラミンの場合は、工程8で収集されたIRスペクトルの同じ領域と、壁がポリアクリレートの場合は、1800〜650cm
−1領域と比較する。
11.1差が観察されず、700±3cm
−1におけるSMAMピークが依然として観察される場合、メラミンデリバリー粒子中のSMAM分析のために工程12〜20に、又はポリアクリレートデリバリー粒子中のSMAM分析のために工程21〜29に進む。
11.2メラミン粒子に関しては、この領域、例えば、700±3cm
−1におけるピークで生じる変化が、工程8において観察され、工程11でその強度が減少する場合、720〜690cm
−1IR領域で変化が観察されなくなるまで、工程9〜11を繰り返す。815〜810cm
−1におけるメラミンピークが存在し続けている間に、700±3cm
−1におけるピークが最終的に消える場合、SMAM定量化は必要とされない。
11.3ポリアクリレート壁粒子に関しては、この領域、例えば、700±3cm
−1におけるピークで生じる変化が、工程8において観察され、工程11でその強度が減少する場合、1800〜650cm
−1IR領域で変化が観察されなくなるまで、工程9〜11を繰り返す。1735〜1725cm
−1においてポリアクリレートピークが存在し続けている間に、700±3cm
−1におけるピークが最終的に消える場合、SMAM定量化は必要とされない。
【0170】
メラミンデリバリー粒子中のSMAM定量化分析:
12.NaOHを含む塩基性溶液中のスチレン無水マレイン酸塩コポリマーの参照標準溶液を得る(Ashland Water Technologies/Ashland Inc.(Covington、Kentucky、USA)から供給される)、ここで、固体の割合は13%、MWは350,000、モノマー比率は1:1、pHは7.5〜9.0、pKaはpH1.83及びpH6.07であり、並びに25℃での粘度は200〜700cpsである。このスチレン無水マレイン酸(SMAM)ポリマー溶液を液体窒素中で凍結させて、凍結乾燥によって固体粉末に変形させる。約0.5〜1mgの粒子壁材料に、及び帯電防止マイクロディスポーザブル実験用スパチュラを使用して、1.5mL遠心管中の、既知の量の凍結乾燥させたSMAMポリマーを加える。少なくとも2つのSMAMスパイクレベルが、調製されるべきである。例として、レベル1は、0.50mgの粒子壁材料+0.50mg固体SMAMであり、レベル2は、0.50mgの粒子壁材料+1.00mg固体SMAMであり得る。±0.01mgで壁材料及びSMAMの重量を記録する。
13.少なくとも1分間、好ましくは、より長く、試料混合物をボルテックスする。
14.SMAMを添加していない少量の粒子壁材料をATR結晶中に置き、結晶を圧迫し、ATR−FTIRスペクトルを収集する。これは、レベル0に相当するだろう。
15.レベル1及び2(及び必要に応じて他のレベル)のスペクトルを収集する。
16.工程14及び15を少なくとも2回以上繰り返す。
17.IRデータ分析が可能なソフトウェアを使用して、それらのピーク基準での基準線を描画した後、813cm
−1±3cm
−1におけるメラミンピーク及び700cm
−1±3cm
−1におけるSMAMピークの統合ピーク面積を決定する。各レベルに対する、統合ピーク面積比率700/813の平均を計算する。
【0171】
【数4】
18.SMAM対デリバリー粒子壁のそれらの対応する重量比率に対する700/813ピーク面積比率の値をプロットする。
【0172】
【数5】
19.曲線を線形回帰に適合させて、その方程式を求める(すなわち、傾斜及びy−切片)。
20.線形回帰の×軸切片から、デリバリー粒子壁の1グラム当たりのSMAMの量を重量/重量%で計算して、以下のように報告する:
【0174】
ポリアクリレートデリバリー粒子中のSMAM定量化分析:
21.NaOHを含む塩基性溶液中のスチレン無水マレイン酸塩コポリマーの参照標準溶液を得る(Ashland Water Technologies/Ashland Inc.(Covington、Kentucky、USA)から供給される)、ここで、固体の割合は13%、MWは350,000、モノマー比率は1:1、pHは7.5〜9.0、pKaはpH1.83及びpH6.07であり、並びに25℃での粘度は200〜700cpsである。このスチレン無水マレイン酸(SMAM)ポリマー溶液を液体窒素中で凍結させて、凍結乾燥によって固体粉末に変形させる。約0.5〜1mgの壁材料に、及び帯電防止マイクロディスポーザブル実験用スパチュラを使用して、1.5mLエッペンドルフチューブ中の、既知の量の凍結乾燥させたSMAMポリマーを加える。少なくとも2つのSMAMスパイクレベルが、調製されるべきである。例として、レベル1は、0.50mgのPMC壁材料+0.50mg固体SMAMであり、レベル2は、0.50mgのPMC壁材料+1.00mg固体SMAMであり得る。±0.01mgで壁材料及びSMAMの重量を記録する。
22.少なくとも1分間、好ましくは、より長く、試料混合物をボルテックスする。
23.SMAMを添加していない少量のPMC壁材料をATR結晶中に置き、結晶を圧迫し、ATR−FTIRスペクトルを収集する。これは、レベル0に相当するだろう。
24.レベル1及び2(及び必要に応じて他のレベル)のスペクトルを収集する。
25.工程23及び24を少なくとも2回以上繰り返す。
26.IRデータ分析が可能なソフトウェアを使用して、それらのピーク基準での基準線を描画した後、1732cm
−1±5cm
−1におけるポリアクリレートピーク及び700cm
−1±3cm
−1におけるSMAMピークの統合ピーク面積を決定する。各レベルに対する、統合ピーク吸光度比率700/1732の平均を計算する。
【0175】
【数7】
27.SMAM対デリバリー粒子壁のそれらの対応する重量比率に対する700/1732ピーク面積比率の値をプロットする。
【0176】
【数8】
28.曲線を直線回帰に適合させて、その方程式を求める(すなわち、傾斜及びy−切片)。
29.直線回帰の×軸切片から、PMC壁の1グラム当たりのSMAMの量を計算して、以下のように報告する:
【0178】
(13)スチレン無水マレイン酸モノメチルマレエート及び又はそれらの塩(SMAM)の加水分解度の分析方法
本出願の目的のために、加水分解度を以下のように決定する。
凍結乾燥によって全ての液体を除去した後、フーリエ変換赤外線分光法(FTIR)によって原材料SMAポリマーを分析する。次いで、ポリエチレン試料IRカード上に約200μLの溶液キャストを使用して薄膜を流延するために、約50mgの凍結乾燥した材料を2mLメタノール中で再溶解してもよい。溶液は、FTIR分析の前に30分間空気乾燥することができる。無水物及び酸(加水分解された)単位は、それぞれ、FTIRスペクトル内のそれらのそれぞれの特徴的な吸収帯、すなわち、無水物に関して、1770〜1790cm
1及びCOOH酸(加水分解されたポリマー)に関して1700〜1720cm
1に存在するピーク吸光度から定量化される。全く被覆されていないポリエチレン試料IRカードをバックグラウンドとして使用して、IRスペクトル(4cm
−1の分解度で4000cm
−1〜500cm
−1)を記録する。
【0179】
酸単位と無水物単位の合計に対する酸単位のピーク吸光度の比率を計算することによって、及び以下の方程式によって、ポリマーの加水分解パーセントを決定する:
加水分解パーセント=(マレイン酸/(マレイン酸+無水マレイン酸))×100
式中、用語「マレイン酸」及び「無水マレイン酸」は、それぞれ、各ポリマー単位のピーク吸光度を表し、無水物に関して、1770〜1790cm
1及び(加水分解された)COOH酸に関して、1700〜1720cm
1の特徴的な吸収帯を使用して、定量的フーリエ変換赤外線分光法(FTIR)によって決定される。
【実施例】
【0180】
本発明の特定の実施形態が説明及び記載されてきたが、本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく他の様々な変更及び修正を実施できることが当業者には明白であろう。したがって、本発明の範囲内に含まれるそのような全ての変更及び修正は、添付の特許請求の範囲にて網羅することを意図したものである。
【0181】
実施例1:90%コア/10重量%壁メラミンカプセル
第1の混合物を、水200グラムとスチレン無水マレイン酸コポリマー(Ashland Water technologies(NC、USA))60グラムとを組み合わせることにより調製する。この第1の混合物を、クエン酸溶液を使用してpH5.8に調整する。この乳化剤溶液に部分メチル化メチロールメラミン樹脂(Cymel 385、80%固形分、Cytec(N.J.,USA))6グラムを添加する。芳香剤油を含むカプセルコア材料200グラムを第1の混合物に50℃の温度で加え、エマルションを作る。低速ブレンドを使用して体積平均粒径30マイクロメートルを得る。第2の溶液及び3グラムの硫酸ナトリウム塩をこのエマルションに添加する。この第2の溶液は、3グラムのアクリル酸(Sigma Aldrich(USA))、120グラムの蒸留水、pHを4.8に調整するための水酸化ナトリウム溶液、10グラムの部分メチル化メチロールメラミン樹脂(Cymel 385、80%固形分、Cytec(N.J.,USA))を含有する。この混合物の温度を85℃まで徐々に上げていき、連続的に攪拌しながらこの温度で一晩にわたって維持してカプセル化を完了させる。
【0182】
実施例2:90%コア/10重量%壁メラミンカプセル
第1の混合物を、水200グラムとスチレン無水マレイン酸コポリマー(Ashland Water technologies(NC、USA))60グラムとを組み合わせることにより調製する。この第1の混合物を、クエン酸溶液を使用してpH5.8に調整する。この乳化剤溶液に部分メチル化メチロールメラミン樹脂(Cymel 385、80%固形分、Cytec(N.J.,USA))6グラムを添加する。芳香剤油を含むカプセルコア材料200グラムを第1の混合物に50℃の温度で加え、エマルションを作る。低速ブレンドを使用して体積平均粒径30マイクロメートルを得る。第2の溶液及び3グラムの硫酸ナトリウム塩をこのエマルションに添加する。この第2の溶液は、3グラムのアクリル酸(Sigma Aldrich(USA))、120グラムの蒸留水、pHを4.8に調整するための水酸化ナトリウム溶液、10グラムの部分メチル化メチロールメラミン樹脂(Cymel 385、80%固形分、Cytec(N.J.,USA))を含有する。この混合物の温度を85℃まで徐々に上げていき、連続的に攪拌しながらこの温度で一晩にわたって維持してカプセル化を完了させる。
【0183】
実施例3:90%コア/10重量%壁メラミンカプセル
第1の混合物を、水200グラムとスチレン無水マレイン酸コポリマー(Ashland Water technologies(NC、USA))60グラムとを組み合わせることにより調製する。この第1の混合物を、クエン酸溶液を使用してpH5.8に調整する。この乳化剤溶液に部分メチル化メチロールメラミン樹脂(Cymel 385、80%固形分、Cytec(N.J.,USA))6グラムを添加する。泡抑制剤、シリコーン、及び芳香剤油を含むカプセルコア材料200グラムを第1の混合物に50℃の温度で加え、エマルションを作る。低速ブレンドを使用して体積平均粒径15マイクロメートルを得る。第2の溶液及び3グラムの硫酸ナトリウム塩をこのエマルションに添加する。この第2の溶液は、3グラムのアクリル酸(Sigma Aldrich(USA))、120グラムの蒸留水、10グラムの部分メチル化メチロールメラミン樹脂(Cymel 385、80%固形分、Cytec(N.J.,USA))を含有する。この混合物の温度を85℃まで徐々に上げていき、連続的に攪拌しながらこの温度で一晩にわたって維持してカプセル化を完了させる。
【0184】
実施例4:90%コア/10重量%壁メラミンカプセル
第1の混合物を、水200グラムとスチレン無水マレイン酸コポリマー(Ashland Water technologies(NC、USA))60グラムとを組み合わせることにより調製する。この第1の混合物を、クエン酸溶液を使用してpH5.8に調整する。この乳化剤溶液に部分メチル化メチロールメラミン樹脂(Cymel 385、80%固形分、Cytec(N.J.,USA))6グラムを添加する。泡抑制剤、シリコーン、及び芳香剤油を含むカプセルコア材料200グラムを第1の混合物に50℃の温度で加え、エマルションを作る。低速ブレンドを使用して体積平均粒径15マイクロメートルを得る。第2の溶液及び3グラムの硫酸ナトリウム塩をこのエマルションに添加する。この第2の溶液は、3グラムのアクリル酸(Sigma Aldrich(USA))、120グラムの蒸留水、10グラムの部分メチル化メチロールメラミン樹脂(Cymel 385、80%固形分、Cytec(N.J.,USA))を含有する。この混合物の温度を85℃まで徐々に上げていき、連続的に攪拌しながらこの温度で一晩にわたって維持してカプセル化を完了させる。
【0185】
実施例5:ポリアクリレートカプセル
【0186】
【表2】
【0187】
窒素雰囲気生成装置下で1時間撹拌しながら内相を混合し、70℃の温度にし、この温度で維持する。水相構成要素も撹拌しながら混合する。油相成分を50℃まで冷却し、次いで、高速でブレンドする。水相を内相に添加し、50℃で1時間ミル加工して、約15マイクロメートルの粒径を得る。温度を75℃まで上昇させて、4時間連続撹拌しながら維持し、その後、加熱を、6時間にわたって95℃に上昇させた。得られた水中油カプセルは、約16マイクロメートルの寸法を有した。
【0188】
実施例6:噴霧乾燥マイクロカプセルの製造
本明細書に開示されている1つ以上の変異型のマイクロカプセルを含有する香料マイクロカプセルスラリー1200gを、R1382取り付け具を有するIKAユーロスター(Eurostar)ミキサーを180rpmの速度で10分間にわたって使用して水700gと一緒に混合する。次いで、混合物を供給容器に移し、直径1.2mのNiro Production Minorで噴霧乾燥させる。Watson−Marlow 504U蠕動ポンプを使用してスラリーをタワーの中に供給し、100mm直径回転噴霧器を18000rpmの運転で乾燥のための並流空気流とともに使用して霧状にする。200℃の入口温度及び95℃の出口温度を使用してスラリーを乾燥させて微細粉末を形成する。噴霧乾燥工程を使用する設備は、以下の供給業者から得ることができる:IKA Werke GmbH & Co.KG,Janke and Kunkel−Str.10,D79219 Staufen,Germany、Niro A/S Gladsaxevej 305,P.O.Box 45,2860 Soeborg,Denmark and Watson−Marlow Bredel Pumps Limited,Falmouth,Cornwall,TR11 4RU,England。
【0189】
本明細書に開示された香料マイクロカプセルを含有する製品配合物の非限定な例を、以下の表に要約する。
【0190】
実施例7
手洗い用又は洗濯機、典型的にはトップローディング式洗濯機用顆粒状洗濯洗剤組成物
【0191】
【表3】
(1)任意。
(2)香料及び/又はシリコーンを含むコアを含む本発明のマイクロカプセル。
【0192】
実施例8
典型的にはフロントローディング式自動洗濯機用の顆粒状洗濯洗剤組成物
【0193】
【表4】
(1)任意。
(2)香料及び/又はシリコーンを含むコアを含む本発明のマイクロカプセル。
【0194】
一般的なpHは約10である。
【0195】
実施例9強力液体洗濯洗剤組成物
【0196】
【表5】
*洗浄及び/又はトリートメント組成物の総重量を基準として、合わせて12%以下の水
(1)任意。
(2)香料及び/又はシリコーンを含むコアを含む本発明のマイクロカプセル。
【0197】
実施例10単位用量組成物
【0198】
【表6】
(2)香料及び/又はシリコーンを含むコアを含む本発明のマイクロカプセル。
【0199】
組成物実施例の原材料及び注記
LASは、Stepan(Northfield,Illinois,USA)又はHuntsman Corpから供給されている、平均脂肪族炭素鎖長がC
9〜C
15の直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩である。(HLASは酸型である。)
【0200】
C
12〜14塩化ジメチルヒドロキシエチルアンモニウムは、Clariant GmbH(Germany)から供給されている。
【0201】
AE3Sは、Stepan(Northfield,Illinois,USA)から供給されているC
12〜15アルキルエトキシ(3)硫酸塩である。
【0202】
AE7は、Huntsman(Salt Lake City,Utah,USA)から供給されている、平均エトキシル化度が7のC
12〜15エトキシル酸アルコールである。
【0203】
AESは、Shell Chemicalsから供給されているC
10〜18アルキルエトキシ硫酸塩である。
【0204】
AE9は、Huntsman(Salt Lake City,Utah,USA)から供給されている、平均エトキシル化度が9のC
12〜13エトキシル酸アルコールである。
【0205】
HSAS又はHC1617HSASは、平均炭素鎖長が約16〜17の、中鎖分枝状一級アルキル硫酸塩である。
【0206】
トリポリリン酸ナトリウムは、Rhodia(Paris,France)から供給されている。
【0207】
ゼオライトAは、Industrial Zeolite(UK)Ltd(Grays,Essex,UK)から供給されている。
【0208】
1.6Rケイ酸塩は、Koma(Nestemica,Czech Republic)から供給されている。
【0209】
炭酸ナトリウムは、Solvay(Houston,Texas,USA)から供給されている。
【0210】
ポリアクリレートMW 4500は、BASF(Ludwigshafen,Germany)から供給されている。
【0211】
カルボキシメチルセルロースは、CP Kelco(Arnhem,Netherlands)から供給されているFinnfix(登録商標)Vである。
【0212】
好適なキレート剤は、例えば、Dow Chemical(Midland,Michigan,USA)から供給されているジエチレンテトラアミン五酢酸(DTPA)、又はSolutia(St Louis,Missouri,USA Bagsvaerd,Denmark)から供給されているヒドロキシエタンジホスホン酸塩(HEDP)である。
【0213】
Savinase(登録商標)、Natalase(登録商標)、Stainzyme(登録商標)、Lipex(登録商標)、Celluclean(商標)、Mannaway(登録商標)、及びWhitezyme(登録商標)はいずれも、Novozymes(Bagsvaerd,Denmark)の製品である。
【0214】
プロテアーゼは、Genencor International(Palo Alto,California,USA)(例えばPurafect Prime(登録商標))、又はNovozymes(Bagsvaerd,Denmark)(例えばLiquanase(登録商標)、Coronase(登録商標))から供給されている場合がある。
【0215】
蛍光増白剤1はTinopal(登録商標)AMS、蛍光増白剤2はTinopal(登録商標)CBS−X、スルホン化亜鉛フタロシアニン及びダイレクトバイオレット9はPergasol(登録商標)バイオレットBN−Zであり、これらは全てCiba Specialty Chemicals(Basel,Switzerland)から供給されている。
【0216】
過炭酸ナトリウムは、Solvay(Houston,Texas,USA)から供給されている。
【0217】
過ホウ酸ナトリウムは、Degussa(Hanau,Germany)から供給されている。
【0218】
NOBSは、Future Fuels(Batesville,USA)から供給されているノナノイルオキシベンゼンスルホン酸ナトリウムである。
【0219】
TAEDは、Clariant GmbH(Sulzbach,Germany)からPeractive(登録商標)のブランド名で供給されているテトラアセチルエチレンジアミンである。
【0220】
S−ACMCは、C.I.と共役されたカルボキシメチルセルロースである。リアクティブブルー19は、Megazyme(Wicklow、Ireland)からAZO−CM−CELLULOSEという製品名(製品コードS−ACMC)で販売されている。
【0221】
汚れ剥離剤は、Rhodia(Paris,France)から供給されているRepel−o−tex(登録商標)PFである。
【0222】
アクリル酸/マレイン酸コポリマーは、分子量が70,000、アクリレート:マレエートの比率が70:30であり、BASF(Ludwigshafen,Germany)から供給されている。
【0223】
エチレンジアミン−N,N’−二コハク酸、(S,S)異性体(EDDS)のNa塩は、Octel(Ellesmere Port,UK)から供給されている。
【0224】
ヒドロキシエタンジホスホン酸塩(HEDP)は、Dow Chemical(Midland,Michigan,USA)から供給されている。
【0225】
泡抑制剤疑集体は、Dow Corning(Midland,MIchigan,USA)から供給されている。
【0226】
HSASは、米国特許第6,020,303号及び同第6,060,443号で開示されているような中鎖分枝状アルキル硫酸塩である。
【0227】
C
12〜14ジメチルアミンオキシドは、Procter & Gamble Chemicals(Cincinnati,USA)から供給されている。
【0228】
ランダムグラフトコポリマーは、ポリ酸化エチレン主鎖と複数のポリ酢酸ビニル側鎖とを有する、ポリ酢酸ビニルグラフト化ポリ酸化エチレンコポリマーである。ポリ酸化エチレン主鎖の分子量は約6000であり、ポリ酸化エチレンのポリ酢酸ビニルに対する重量比は約40:60であり、グラフト点は50個の酸化エチレン単位当たり1個以下である。
【0229】
エトキシル化ポリエチレンイミンは、1個の−NH当たり20個のエトキシレート基を有するポリエチレンイミン(MW=600)である。
【0230】
カチオン性セルロース系ポリマーは、Amerchol Corporation(Edgewater NJ)のLK400、LR400、及び/又はJR30Mである。
【0231】
注:いずれの酵素レベルも、酵素原材料の割合(%)として表されている。
【0232】
実施例11液体布地増強剤性能
1.製品製造
○ PMCを介して添加した香油を0.4%含有するLFE製品を製造した
【0233】
2.負荷物成
香料バラスト負荷物は、3kgであり、次のものを含有する:
○ 600gのポリエステル
○ 600gのポリコットン
○ 600gのモスリン(フラット)コットン
○ 600gのメリヤスコットン
○ 600gのテリータオル
【0234】
バラスト負荷物は、事前に調整される:2×70gのAriel Sensitive、95℃での洗浄+2×無粉末、95℃でのショートコットン洗浄。
【0235】
各洗浄試験後、バラスト負荷物を再洗いする。2×70gのAriel Sensitive、95℃での洗浄+2×無粉末、95℃でのショートコットン洗浄。
【0236】
各洗浄試験のために、6個のテリートレーサー(Maes Textiel)を追加する。
【0237】
トレーサーは、事前に調整される:2×70gのAriel Sensitive、95℃での洗浄+2×無粉末、95℃でのショートコットン洗浄。トレーサーは、再使用しない!
【0238】
3.洗浄条件
試験前に、WMを煮沸洗浄する(95℃でのショートコットン洗浄)
試験条件:
● Miele Novotronic W526
● 60℃でのショートコットン洗浄、1200rpmの回転速度、及び50gのAriel Sensitive洗剤粉末
● 負荷物をWMに入れ、粉末をディスペンサーに追加する。
● また、LFEを35mLの投与量でディスペンサーに追加する
● 洗浄サイクルを開始する
● 1日のライン乾燥(摩擦有り及び無し)の後の負荷物を湿潤で評価する
【0239】
試験後、バラスト負荷物を再洗いする。
【0240】
トレーサーは再使用しない。
【0241】
4.香料評価
香料製造者は、テリートレーサーを評価し、プリマベーラスケールで等級分けする。
【0242】
【表7】
【0243】
データは、濡れた布地では、本明細書によるPMCの性能は、乾燥布地のいかなる性能も失うことなく、米国特許第2008/0305982 A1号の実施例XのPMCと比較して改善されることを示す。
【0244】
美容ケア実施例
実施例A.制汗剤組成物
表1において、制汗剤組成物の例が続く。実施例A、B、及びCは、界面重合によって作製された乾燥高分子の砕けやすいマイクロカプセルを含む不可視の固体で無水の制汗剤組成物であり、ここで、マイクロカプセルは、香料及び異なる割合の不揮発性油をカプセル化する。実施例D、E、及びFは、界面重合によって作製された乾燥高分子の砕けやすいマイクロカプセルを含む半固体で無水の制汗剤組成物であり、ここで、マイクロカプセルは、香料及び異なる割合の不揮発性油をカプセル化する。
【0245】
【表8】
QS(適量)は、この材料を使用して、合計を100%にすることを示す。
*−不揮発性油を示す。
【0246】
表2において、更に、制汗剤組成物の実施例が続く。実施例G及びHは、界面重合によって作製された乾燥高分子の砕けやすいマイクロカプセルを含む不可視の固体で無水の制汗剤組成物であり、ここで、マイクロカプセルは、香料及び低い割合の不揮発性油をカプセル化する。
【0247】
【表9】
QS(適量)は、この材料を使用して、合計を100%にすることを示す。
*−不揮発性油を示す。
【0248】
実施例B.洗い流さないコンディショナー中のマイクロカプセル
マイクロカプセルスラリーを洗い流さないコンディショナーに添加し、次いで、Speed Mixer DAFC 600FVZを使用して、1分間に800 RPMで混合する。
【0249】
洗い流さないコンディショナー製剤の典型的な組成物を、以下の表に示す。
【0250】
【表10】
【0251】
実施例C.シャンプー製剤
マイクロカプセル領域をシャンプー組成物に添加し、Speed Mixer DAFC 600FVZミキサーを使用して、1分間に1900RPMで混合する。
【0252】
【表11】
1 Mirapol AT−1、アクリルアミド(AM)とTRIQUATのコポリマー、MW=1,000,000;CD=1.6meq./グラム;10%活性;供給元Rhodia
2 Jaguar C500、MW−500,000、CD=0.7、供給元Rhodia
3 Mirapol 100S、31.5%活性、供給元Rhodia
4 ラウレス硫酸ナトリウム、28%活性、供給元:P&G
5 ラウリル硫酸ナトリウム、29%活性、供給元:P&G
6 グリシドールシリコーンVC2231−193C
7 テゴベタインF−B、30%活性、供給元:Goldschmidt Chemicals
8 Monamid CMA、85%活性、供給元Goldschmidt Chemical
9 エチレングリコールジステアレート、EGDS Pure、供給元Goldschmidt Chemical
10 塩化ナトリウムUSP(食品グレード)、供給元:Morton;塩は調節可能な成分であり、より高い又はより低い濃度を添加して、目標の粘度を達成することに留意する。
【0253】
実施例D.ローション中のマイクロカプセル
【0254】
【表12】
1.シクロペンタシロキサン中12.5%ジメチコン架橋ポリマー。Dow Corning(商標)から入手可能。
2.例えば、Tospearl(商標)145A又はTospearl 2000。GE Toshiba Silicone(商標)から入手可能。
3.ジメチコン中25%ジメチコンPEG−10/15架橋ポリマー。Shin−Etsu(商標)から入手可能。
4.Jeen(商標)のJeenate(商標)3Hポリエチレンワックス
5.ステアリルジメチコン。Dow Corning社から入手可能。
6.Laboratoires Serobiologiquesから入手可能なヘキサミジンジイセチオネート。
7.加えて、又はあるいは、当業者によって好適であるとみなされる時、組成物は、本明細書に開示の量の本明細書に開示の1つ以上の他のスキンケア活性物質、それらの塩及び誘導体を含み得る。
【0255】
上の例に関して、好適な容器内で、相Aの成分を組み合わせる。別の好適な容器内で、相Bの成分を組み合わせる。好適なミキサー(例えば、アンカーブレード、プロペラブレード、又はIKA T25)を使用して各相をそれぞれが実質的に不変な所望の温度に達し、均質になるまで混合しながら、各相を73℃〜78℃まで加熱する。相Aを混合し続けながら、相Bを相Aに徐々に加える。バッチが均一になるまで混合し続ける。73〜78℃の製品を好適な容器に注ぎ、室温で保管する。あるいは、温度を低下させながら混合物を撹拌し続けることで、21及び33℃でより低い硬度値が観察される。
【0256】
本明細書で開示する寸法及び値は、列挙された正確な数値に厳密に限られるとして理解されるべきではない。むしろ、特に明記しない限り、かかる各寸法は、列挙される値及びその値の周辺の機能的に同等の範囲の両方を意味するよう意図される。例えば、「40mm」として開示される寸法は、「約40mm」を意味することが意図される。
【0257】
「発明を実施するための形態」で引用したすべての文献は、関連部分において本明細書に参考として組み込まれるが、いずれの文献の引用も、それが本発明に関して先行技術であることを容認するものとして解釈されるべきではない。本書における用語の任意の意味又は定義が、援用文献における同一の用語の任意の意味又は定義と相反する限りにおいては、本書においてその用語に与えられた意味又は定義が優先するものとする。
【0258】
本発明の特定の実施形態を例示及び説明してきたが、他の様々な変更及び修正が、本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく実施され得ることは、当業者には明白であろう。したがって、本発明の範囲内に含まれるそのような全ての変更及び修正は、添付の特許請求の範囲にて網羅することを意図したものである。