(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記留め具アセンブリのデータコネクタ及び第二データコネクタは、それぞれ第一光コネクタ及び第二光コネクタを含み、前記留め具アセンブリのデータコネクタハウジングは、光学的に該第一光コネクタと該第二光コネクタと光学的に整合させる、請求項1に記載の装置。
前記留め具アセンブリのデータコネクタ及び第二データコネクタは、それぞれ第一光コネクタ及び第二光コネクタを含み、前記留め具アセンブリのデータコネクタハウジングは、光学的に該第一光コネクタと該第二光コネクタと光学的に整合させる、請求項8に記載のモバイルシステム。
当該モバイルシステムは、ウェアラブル演算装置を備え、前記留め具アセンブリは、ユーザの手首に着用するウェアラブルバンドに含まれる、請求項8に記載のモバイルシステム。
当該モバイルシステムは、ウェアラブル演算装置を備え、前記留め具アセンブリは、ユーザに着用されるネックレスにより支持可能なペンダントに含まれる、請求項8に記載のモバイルシステム。
【発明を実施するための形態】
【0006】
本発明の実施形態は、ウェアラブル演算装置についてデータの隠蔽された相互接続を記載する。本明細書を通して、いくつかの専門用語を用いる。これらの用語は、本明細書で明確に定義されるか、それらを使用する文脈から明らかに通常の意味ではないことが示唆される場合を除いて、それらが由来する技術分野における通常の意味を有する。以下の記載においては、種々の特定の詳細の説明によって、実施形態についての十分な理解を提供する。関連した技術分野における当業者であれば、本明細書に記載した技術は、一以上の特定の詳細がなくても、又は、他の方法、コンポーネント、材料等により、実施することができると認識するだろう。他の例においては、特定の態様を不明瞭にするのを回避するため、周知の構造、材料又は動作を詳細には記載しない。
【0007】
図1Aと
図1Bは、本発明の実施形態によるウェアラブル演算装置の図である。本実施形態において、ウェアラブル演算装置100は、ユーザの手首に身に着けるウェアラブルバンドを備え、任意の硬い材料又は可撓性のある材料を含んでよい。このフォームファクタは、複数の種類の機械に用いてよい。例えば、いくつかの実施形態においては、ウェアラブル演算装置は、文字盤の中央にディスプレイを有する腕時計型フォームファクタ、ユーザ入出力(I/O)コンポーネント(又は、いくつかの実施形態においては、ディスプレイが、タッチスクリーンのI/Oインタフェースを備える)、画像センサ、音響出力コンポーネントや、メモリ、プロセッサコア、ネットワーク回路等の演算コンポーネント等を備える。
【0008】
この実施形態において、装置100は、ブレスレット型のフォームファクタを備え、以下では、ユーザ監視装置として記載される。そのユーザ監視装置は、ユーザの活動に関連したデータ及び他の健康データを監視及び記憶するのに用いてよい。
【0009】
この実施形態において、装置100に生体センサ102を含んで、
図1Aに図示している。生体センサ102は、ユーザの生理的な側面(例えば、ユーザの心拍)を計測するためユーザの手首に接触する。装置100は、ユーザの動きを追跡するモーションセンサ104(例えば、加速度計又はジャイロスコープ)をさらに含む。装置100は、装置/ユーザの位置を動的に決定する位置センサをさらに含んでよい。装置100に電源及び演算コンポーネント110をさらに含めて図示している。その演算コンポーネントは、メモリ、プロセッサコア、ネットワーク接続回路等を含んでよい。
【0010】
上記のセンサ、電源及び演算コンポーネントは、ユーザの活動関連データ(例えば、ユーザの移動距離及び/又は移動速度や、寝ている、横たわっている、座っている及びじっと立っている(standing stationary)ことに関連したあらゆる活動)、生理的データ(例えば、心拍変動、呼吸数、体温)等のユーザデータを監視及び追跡するのに用いてよい。これらのユーザデータは、演算コンポーネント110のメモリに記憶してよい。
【0011】
装置100に、ユーザが装置をつけたり、はずしたりできるように装置を開閉する、留め具アセンブリ120と蝶番122とをさらに含んで図示している。
図1Aは、これらのコンポーネントが閉位置にあるのを図示している。従来技術の装置においては、ウェアラブル装置の電源へのアクセス(例えば、再充電のため)又は、演算コンポーネントへのアクセス(つまり、メモリの内容にアクセス)は、外側にあるデータ接続ポート/プラグを必要とし、これらが、装置の美的外観に影響を与えていた(つまり、装置があまりアクセサリに見えず、より演算装置に見えやすい)。
【0012】
この実施形態において、データコネクタプラグ155は、留め具アセンブリ120内に配置されて、示されているが(
図1Bに示されるように、留め具アセンブリ120は開状態にある)、電源及び演算コンポーネント110へのアクセスが可能なように設けられる―つまり、データ信号及び電源信号により、装置100は外部コンポーネントに接続することができる(つまり、装置のメモリへのアクセスを提供するために又は、装置を充電するために)。データコネクタプラグは、すなわち、留め具アセンブリが
図1Bに示すように開状態のときにアクセス可能であり、留め具アセンブリが
図1Aに示すように閉状態のときに装置100の美的外観に影響を与えないように隠される。さらに、その留め具アセンブリは、データコネクタプラグ155を、汚染物質や水蒸気などの外部要素から保護し得る。
【0013】
留め具アセンブリ120及び蝶番122は、装置100を二つの部材に別々に分ける(separate)―第一部材151(上記の電源と演算コンポーネントを含む)と第二部材152(上記のセンサを含む)である。従来技術の装置は、これらの開いた接続を通した相互接続ワイヤ、又は装置全体を経由した接続が必要だった。
【0014】
本実施形態においては、これらの別々の部材をデータと電力を交換する相互接続に利用する(つまり、センサ102及びセンサ104については、電源から電力を受けとり、演算コンポーネント110にセンサデータを送る)。この実施形態においては、留め具アセンブリ120は、データコネクタプラグ155に対応するデータコネクタポート156(もしくは、プラグ155とポート156は本明細書においては、対となるコネクタ、又はオス/メス電気コネクタを意味するものとする)をさらに隠すように示している。他の実施形態においては、装置100の第一部材151がデータコネクタポートを有し、第二部材が対応するデータコネクタプラグを有するようにしてもよい。
【0015】
したがって、閉状態において、互いに結合し、留め具アセンブリ120によって隠れるプラグ155とポート156によって、別々の部材151及び152が通信可能にそして、電気的に互いに結合される。本実施形態においては、第二部材152は、留め具アセンブリ120が開状態であるときは、電源が入らない(not powered up)。
【0016】
上記の実施形態は、データプラグと対応するデータポートのいずれも有する留め具アセンブリを記載したが、他の実施形態においては、(オスの)データプラグのみ、又は(メスの)データポートのみを用いてもよい。
図1は、装置100の留め具アセンブリの別を図示する。開状態での留め具アセンブリ160を示しており、(メスの)データポート161と対応する窪み囲み地171(recessed enclosure)とを含む。本実施形態においては、データポート161は隆起構造162(つまり、留め具アセンブリ160のオス側)内に含まれており、留め具アセンブリが閉状態(フック163が囲み地171の窪み側の上下で摺動し、留め具アセンブリを閉状態に固定する)にあるときは、対応する窪み囲み地171(つまり、留め具アセンブリ160のメス側)内に置かれる。したがって、本実施形態における留め具アセンブリは、(メスの)データポートを隠し、対応する(オスの)データプラグを含まない。そして、データポートは、ユーザが装置100の演算コンポーネントにアクセスする(例えば、データポート161に対応するデータプラグコネクタを含む装置又はケーブルを介して)のに留め具アセンブリが開いているときに、露出してよい。
【0017】
上記のデータコネクタ及びデータポートは、高精細度マルチメディアインタフェース(HDMI)コネクタ、ユニバーサルシリアルバス(USB)コネクタ、ファイヤーワイヤ(FireWire)コネクタ、デジタルビジュアルインタフェース(DVI)コネクタ、ミニディスプレイポート(Mini DisplayPort)コネクタ、モバイル高解像度リンク(MHL)コネクタ又はスモールコンピュータシステムインターフェース(SCSI)コネクタ、サンダーボルト(Thunderbolt)コネクタ等の本技術分野において既知のあらゆるデータコネクタと互換性がある。さらに、いくつかの実施形態においては、データコネクタは、光学コネクタを含んでもよく、留め具アセンブリは、その光学コネクタを光学的に整合させる特徴を含んでもよい。
【0018】
本発明の実施形態は、ウェアラブル演算装置の筐体の第一部材と第二部材とを結合し、その装置の電源及び/又は演算コンポーネントにアクセスするデータコネクタポート/プラグを隠す留め具アセンブリを記載した。上記の実施形態は、ユーザの手首に身に着けるフォームファクタに関したが、他の実施形態はそれとは異なるフォームファクタを利用してもよい。
【0019】
図2Aと
図2Bは、本発明の実施形態によるウェアラブル演算装置の図である。本実施形態において、装置200は、頭に(on or about)身に着ける眼鏡に似たフォームファクタを有するヘッドマウントディスプレイを含む。装置200は、コンピュータによって生成された画像のみをユーザに表示する(つまり、仮想現実(VR)装置)ようにしてもよいし、又はコンピュータによって生成された画像を現実世界の光景に重ねるようにしてもよい(つまり、拡張現実(AR)装置)。
【0020】
装置200は、眼鏡筐体フレーム210を含む。眼鏡筐体フレーム210は、硬い素材(例えば、プラスチック又は金属)で形成されてよく、レンズフレーム部材220と延長サイドアーム部材230を含めて示している。レンズフレーム部材220は画像表示コンポーネント(及び、画像又は音響取得センサ等の追加の適切なコンポーネント)を含んでよく、延長サイドアーム部材230は電源と演算コンポーネント232を含む。その演算コンポーネントは、メモリ、プロセッサコア、ネットワーク接続回路等を含んでよい。
【0021】
本実施形態において、データコネクタプラグ234を留め具アセンブリ240内に配置して(
図2Aに示すように、留め具アセンブリが閉状態のときは、隠されており、
図2Bに示すように、留め具アセンブリが開状態のときは、アクセス可能である)示している。この実施形態において、この留め具アセンブリではサイドアーム部材230がレンズフレーム部材220から完全に外れる(disconnects)。他の実施形態においては、これらの部材が蝶番アセンブリを介して接続されたままにしてもよい。
【0022】
データコネクタプラグ234は電源及び演算コンポーネント232へのアクセスを可能にするように提供される―つまり、データ信号及び電源信号により、装置200が外部コンポーネントに接続できる(つまり、装置のメモリへのアクセスを提供する又は、装置を充電する)。データコネクタプラグは従って、留め具アセンブリ240が開状態のときにアクセス可能であり、留め具アセンブリが閉状態のときに、装置200の美的外観に影響を与えないように隠される。さらに、その留め具アセンブリは、データコネクタプラグ234を、汚染物質、水蒸気等の外部要素から保護し得る。
【0023】
本実施形態において、さらに、留め具アセンブリ240は、データコネクタプラグ234に対応する、見えない(hidden)データコネクタポートをレンズフレーム部材220内に隠している(プラグとポートの位置は互いに逆にしてもよい)。したがって、その対となるプラグとポートが留め具アセンブリ240の閉状態によって接続され、隠されることで、眼鏡のレンズフレーム部材220及びサイドアーム部材230並びにこれらに含まれるコンポーネントが通信可能に、そして電気的に互いに結合されることができる。本実施形態において、レンズフレーム部材220とその光学表示システムは、留め具アセンブリ240が開状態で、サイドアーム部材230が外れている(disconnected)ときは、電源が入らない(not powered-up)。
【0024】
図3Aと
図3Bは、本発明の実施形態によるウェアラブル演算装置の図である。本実施形態において、装置300は、ユーザに身に着けられるネックレス350により支持可能なフレーム310を含むペンダントを含む。ウェアラブル演算装置300は、この例示のフォームファクタに適したあらゆる種類の装置を有してよい。この例では、装置300は、歩数計として記載しており、ユーザの歩調を検出するのに用いられる加速度データを取集する加速度センサと、電源と、センサデータを処理し、記憶する演算コンポーネントとを含んでよい。装置300に、コンポーネント312を含めて示す。コンポーネント312は、関連データを表示するディスプレイ又は、装飾的なコンポーネントを含んでよい(例えば、宝石)。フレーム310に、さらに第一部材314及び第二部材316を含めて示す(ここで、第一部材314はセンサと演算コンポーネントを含む)。
【0025】
本実施形態においては、装置300のフォームファクタは小さくなっているため、装置の外側部分にデータアクセス可能なプラグ又はポートを配置する余裕がない。本実施形態においては、隆起構造325がデータコネクタプラグ又は隆起したデータコネクタポート(つまり、
図1Cのポート161に類似)を含んでよく、留め具アセンブリ320が(
図3Aに示すように)閉状態のときは、留め具アセンブリ320内で隠され、留め具アセンブリ320が(
図3Bに示すように)開状態のときは、アクセス可能であることを示す。データコネクタプラグは、電源及びその装置の演算コンポーネントへのアクセスを可能にするように提供されている―つまり、データ信号及び電源信号により、装置300は、外部コンポーネントに接続できる(つまり、装置のメモリへのアクセスを提供するため又は、装置を充電するため)。データコネクタ構造325は、従って、留め具アセンブリが開いているときは、アクセス可能であり、留め具アセンブリが閉じているときは、装置300の美的外観に影響を与えないように隠される。さらに、留め具アセンブリはデータコネクタ構造325を、汚染物質、水蒸気等の外部要素から保護し得る。上述した他の実施形態とは対照的に、第二部材318はいかなる電気的又は演算コンポーネントを含まないため、留め具アセンブリ320が閉位置にあるときは、構造325用に筐体をシンプルに含む。
【0026】
図4は、本発明の実施形態によるウェアラブル演算装置の演算コンポーネントのブロック図である。特定のコンポーネントが一般的に示されており、そのような装置の全てのコンポーネントが装置400に示されてはいないものとする。また、図示されたあらゆるコンポーネントはディスクリートコンポーネントでもよく、又は、集積回路(IC)のシステムオンチップ(SoC)に含まれるコンポーネントでもよい。また、コンポーネントは、直接的又は間接的な手段を通して通信可能に結合されてよい。
【0027】
装置400は一つ以上のプロセッサコア410を含み、これらは、装置400の主要な処理動作を実行する。プロセッサコア410の各々は、SoCコンポーネントである可能性又は、一以上の物理装置、例えば、シングル若しくはマルチマイクロプロセッサ、アプリケーションプロセッサ、マイクロコントローラ、プログラマブル論理装置、その他の処理手段等に含まれる可能性がある。プロセッサコア410により実行される処理動作は、アプリケーション及び/又は装置機能が実行されるオペレーティングプラットフォーム又はオぺレーティングシステムの実行を含む。処理動作は、他の機械若しくは人間のユーザとのI/O(入出力)に関連する動作、電源管理に関連した動作及び/又は装置400を他の装置に接続するのに関連する動作を含む。処理動作は、音響I/O及び又はディスプレイI/Oに関連する動作を含んでよい。
【0028】
一実施形態においては、装置400は音響サブシステム420を含む。音響サブシステム420は、演算装置に音響機能を提供するのに関連したハードウェア(例えば、音響ハードウェア及び音響回路)及びソフトウェア(例えば、ドライバ及びコーデック)コンポーネントを表す。音響機能は、スピーカ出力及び/又はヘッドホン出力、同様に、上記に記載した任意の音響ジャックを介したマイク入力を含み得る。そのような機能についての装置は、装置400に統合され得る又は、装置400に接続され得る。一実施形態においては、プロセッサコア410に受け付けられ、処理される音響コマンドを提供することで、ユーザは、装置400と相互作用する。
【0029】
I/Oコントローラ440は、ユーザとの相互作用に関連した、ハードウェアデバイス及びソフトウェアコンポーネントを表す。I/Oコントローラ440は動作して、音響サブシステム420及び/又はディスプレイサブシステム430の一部であるハードウェアを管理する。さらに、I/Oコントローラ440は、ユーザがそこを通じてシステムと相互作用する、装置400に接続する追加のデバイスについての接続ポイントを示す。例えば、装置400に取り付け得る装置には、マイク装置、スピーカ若しくはステレオシステム、ビデオシステム若しくは他の表示装置、キーボード若しくはキーパッド装置、又はカードリーダ若しくは他の装置等の特定のアプリケーション用のI/Oデバイスが含まれ得る。
【0030】
上記で述べたように、I/Oコントローラ440は、音響サブシステム420及び/又はディスプレイサブシステム430と相互作用し得る。例えば、マイク又は他の音響装置からの入力は、装置400の一つ以上のアプリケーション又は機能についての入力又はコマンドを提供し得る。また、音響出力は、ディスプレイ出力に代えて、又はディスプレイ出力に加えて提供され得る。ディスプレイサブシステム430は、タッチスクリーンを含むため、ディスプレイ装置は、入力装置としても作動し、I/Oコントローラ440によって少なくとも部分的に管理され得る。装置400には、I/Oコントローラ440により管理されるI/O機能を提供する、追加のボタン又はスイッチがあってもよい。センササブシステム490は、上記のウェアラブル演算装置に適した、任意のタッチセンサ(例えば、ディスプレイサブシステム430のタッチスクリーンに加えて設けられるタッチセンサ)及び/又モーション検出器を含んでもよい。
【0031】
一実施形態においては、I/Oコントローラ440は、加速度計、カメラ、光センサ若しくは他の環境センサ等の装置又は、装置400に含まれ得る他のハードウェアを管理する。入力は、システムの動作に影響を与える環境的な入力(ノイズのためのフィルタリングすること、輝度検出のためのディスプレイを調整すること、カメラにフラッシュを適用すること、または他の特性)を提供するのと同様に、直接的なユーザからの相互作用(interaction)の一部でもあり得る。一実施形態においては、装置400は、バッテリー電力使用量、バッテリーの充電及び、電力節約動作に関連した特徴を管理する電力管理部450を含む。
【0032】
メモリサブシステム460は、装置400内に情報を記憶するメモリ装置を含む。メモリには、不揮発性のメモリ装置(メモリ装置への電力の供給が遮断された場合に状態が変化しない)及び/又は揮発性のメモリ装置(メモリ装置への電力の供給が遮断された場合に状態がはっきりと決まらない)が含まれ得る。メモリ460は、アプリケーションの実行及びシステム400の機能に関連した(長期間にわたる、又は一時的な)システムデータと同様に、アプリケーションデータ、ユーザデータ、音楽、写真、文書、その他のデータを含み得る。メモリ460は、ブートパス動作に関連したファームウェアイメージをさらに記憶するので、上記のようなファームウェアイメージを記憶するDRAM装置を含んでよい。
【0033】
接続部470は、装置400が外部装置と通信できるようにする、ハードウェア装置(例えば、無線及び/又は有線コネクタ及び通信ハードウェア)及びソフトウェアコンポーネント(例えば、ドライバ、プロトコルスタック)を含む。その外部装置は、他の演算装置、無線アクセスポイント又は基地局等の別々の装置、同様に、ヘッドセット、プリンタ、その他の装置等の周辺機器であり得る。
【0034】
接続部470は、多くの異なる種類の接続を含む。一般化するため、装置400は、セルラー接続472と無線接続474とで図示されている。セルラー接続472は、一般的に、GSM(global system for mobile communications)若しくはその変形若しくはその派生、CDMA(code division multiple access)若しくはその変形若しくはその派生、TDM(time division multiplexing)若しくはその変形若しくはその派生、その他のセルラーサービス規格等の無線キャリアによって提供されるセルラーネットワーク接続を示す。無線接続474は、セルラーではない無線接続を示し、パーソナルエリアネットワーク(Bluetooth(登録商標)など)、ローカルエリアネットワーク(Wi-Fiなど)及び/又はワイドエリアネットワーク(Wi-Maxなど)、その他の無線通信を含み得る。
【0035】
周辺接続部480は、周辺機器へ接続させるソフトウェアコンポーネント(例えば、ドライバ、プロトコルスタック)と、上記のように、ノンフラッシュ(non-flash)なファームウェア記憶サポートを実装するためのハードウェアインターフェース及びコネクタを含む。装置400は、他の演算装置に接続される周辺機器(「to」482)である可能性もあり、同様に、本装置に接続される周辺機器(「from」484)も有する可能性がある。
【0036】
装置400は、装置400上のコンテンツを管理する(例えば、ダウンロードする、及び/又は、アップロードする、変更する、同期化する)等の目的のため、他の演算装置に接続する「ドッキング」コネクタを有してもよい。また、ドッキングコネクタは、装置400が、例えば、視聴覚システム又は他のシステムへのコンテンツ出力を制御することを可能にする所定の周辺機器に、装置400が接続し得るようにする。専用のドッキングコネクタ又は他の専用の接続ハードウェアに加えて、装置400は、共通(common)又は規格に基づいたコネクタを介した周辺接続部480とし得る。共通タイプには、ユニバーサルシリアルバス(USB)コネクタ(任意の数の異なるハードウェアインターフェースを含み得る)、ミニディスプレイポート(Mini DisplayPort)を含むディスプレイポート、高精細度マルチメディアインタフェース(HDMI)、ファイアーワイヤ、その他のタイプを含み得る。
【0037】
図5は、本発明の実施形態による、リモート装置に通信可能に結合されるウェアラブル演算装置を図示する。システム500は、ウェアラブル演算装置510と、通信リンク550を介してそれに接続されるリモート装置520とを含む。ウェアラブル演算装置510は、2つのセクション―512と514を含んで示され、これらは、上述の任意の留め具アセンブリを介して取り外し可能に結合してよい。
【0038】
ウェアラブル演算装置510は、上述し、記載される、又はそこから暗示される任意の実施形態を含んでよい。リモート装置520は、リンク550を介して装置510とデータを交換してよい。リンク550が無線接続ではない実施形態においては、リモート装置520は、セクション520に含まれる隠すことのできるデータコネクタを介して装置510に結合され得る。
【0039】
リモート装置520は、ラップトップコンピュータ、携帯電話等を含む、演算装置又は送信機のいずれのタイプをも含んでよく、ウェアラブル演算装置510とデータを交換するように構成される。リモート装置520及び装置510は、通信リンク550を可能にする、プロセッサ、送信機、受信機、アンテナ等のハードウェアをそれぞれ含んでよい。
【0040】
例えば、通信リンク550は、USB等のシリアルバス又はパラレルバスを介して有線リンクを含んでよく、通信リンク550は、例えば、Bluetooth無線技術、IEEE802.11に記載された通信プロトコル(任意のIEEE802.11の任意の改訂を含む)、セルラ―技術(GSM、CDMA、UMTS、EV-DO、WiMAX若しくはLTE)又は他の可能性を用いた無線接続をも含んでよい。
【0041】
ここにおいて、プロセス、サーバー又はツールとして記載され、上記に示された種々のコンポーネントは、記載された機能を実行するための手段であってよい。ここにおいて記載されたそれぞれのコンポーネントは、ソフトウェア若しくはハードウェア又はこれらの組み合わせを含んでいる。それぞれ及び全てのコンポーネントは、ソフトウェアモジュール、ハードウェアモジュール、特定用途ハードウェア(例えば、アプリケーション専用ハードウェア、ASIC、DSP等)、組み込みコントローラ、ハードワイヤード回路、ハードウェア論理等として実施されてよい。ソフトウェアコンテンツ(例えば、データ、指示(instruction)、構成)は、実行され得る指示を表すコンテンツを提供する、非一時的に有形のコンピュータ又は機械読み取り可能記憶媒体を含む製品を介して提供されてよい。コンテンツにより、コンピュータがここにおいて記載された種々の機能/動作を行う。
【0042】
非一時的にコンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、コンピュータ(例えば、計算機器、電子システム等)によってアクセス可能な形式で情報を提供(つまり、記憶及び/又は送信)するあらゆるメカニズムを含んでいる。記録可能/記録不能媒体(例えば、読み出し専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、磁気ディスク記憶媒体、光記憶媒体、フラッシュメモリーデバイス等)等がある。コンテンツは、直接的に実行可能なもの(「オブジェクト」又は「実行可能」形式)、ソースコード、又は異なるコード(「デルタ」又は「パッチ」コード)であってよい。非一時的にコンピュータ読取り可能な記憶媒体は、ストレージ又はデータベースをも含んでよく、そこからコンテンツをダウンロードし得る。コンピュータ読み取り可能な媒体は、販売時又は引き渡し時に、その媒体上にコンテンツが記憶されている装置又はプロダクトをも含んでよい。したがって、コンテンツが記憶されたデバイスを引き渡すこと、又は通信媒体を介してダウンロードのためにコンテンツを提供することは、ここにおいて説明されたようなコンテンツを伴う製品を提供することとする。
【0043】
本発明の実施形態は、取り外し可能に第一筐体を第二筐体に結合する留め具アセンブリを備える装置であって、前記留め具アセンブリは、前記第一筐体の演算コンポーネントへの入出力(I/O)インタフェースを提供するデータコネクタと、前記データコネクタに対応するデータコネクタハウジングと、を含み、前記データコネクタは、前記留め具アセンブリが開位置にあるときは、露出され、前記データコネクタは、前記留め具アセンブリが閉位置にあるときは、前記データコネクタハウジング内に配置される、装置を記載してよい。
【0044】
いくつかの実施形態においては、前記留め具アセンブリのデータコネクタは、データコネクタプラグを含む。いくつかの実施形態においては、前記留め具アセンブリのデータコネクタは、データコネクタポートを含む。
【0045】
いくつかの実施形態においては、前記留め具アセンブリのデータコネクタハウジングは、前記データコネクタと対になる第二データコネクタを含み、該第二データコネクタは、前記第二筐体の演算コンポーネントを、前記第一筐体の演算コンポーネントに結合する。これらの実施形態のいくつかにおいては、さらに、前記第二データコネクタは、前記第一筐体から電力が転送されるようにする。例えば、前記第二筐体の演算コンポーネントは、前記留め具アセンブリが前記開位置にあるときは、動作不能である。これらの実施形態のいくつかにおいては、前記第二筐体の演算コンポーネントは、ディスプレイ及びユーザ入出力(I/O)インタフェースのうち少なくとも一つを含む。
【0046】
これらの実施形態のいくつかにおいては、前記留め具アセンブリの第一データコネクタ及び第二データコネクタは、それぞれ第一光コネクタ及び第二光コネクタを含み、前記留め具アセンブリのデータコネクタハウジングは、光学的に該第一光コネクタと該第二光コネクタと光学的に整合させる。
【0047】
いくつかの実施形態においては、前記留め具アセンブリのデータコネクタは、高精細度マルチメディアインタフェース(HDMI)コネクタ、ユニバーサルシリアルバス(USB)コネクタ、ファイヤーワイヤコネクタ、デジタルビジュアルインタフェース(DVI)コネクタ、ミニディスプレイポートコネクタ、モバイル高解像度リンク(MHL)コネクタ又はサンダーボルトコネクタのうち少なくとも一つを含む。いくつかの実施形態においては、前記留め具アセンブリのデータコネクタハウジングは、前記データコネクタを包囲するカバーを有する。
【0048】
本発明の実施形態は、演算コンポーネントと、前記演算コンポーネントを含む第一筐体と、第二筐体と、取り外し可能に前記第一筐体を前記第二筐体に結合する留め具アセンブリと、を備えるモバイルシステムを記載してよい。前記留め具アセンブリは、前記第一筐体に含まれる前記演算コンポーネントへの入出力(I/O)インタフェースを提供するデータコネクタと、前記データコネクタに対応するデータコネクタハウジングと、を含み、前記データコネクタは、前記留め具アセンブリが開位置にあるときは、露出され、前記データコネクタは、前記留め具アセンブリが閉位置にあるときは、前記データコネクタハウジングに配置される。
【0049】
いくつかの実施形態においては、前記留め具アセンブリのデータコネクタは、データコネクタプラグを含む。いくつかの実施形態においては、前記留め具アセンブリのデータコネクタは、データコネクタポートを含む。
【0050】
いくつかの実施形態においては、前記留め具アセンブリのデータコネクタハウジングは、前記データコネクタと対になる第二データコネクタを含み、該第二データコネクタは、前記第二筐体に含まれる第二演算コンポーネントを、前記第一筐体に含まれる演算コンポーネントに結合する。これらの実施形態のいくつかにおいては、さらに、前記第二データコネクタは、前記第一筐体から電力が転送されるようにし、前記第二筐体に含まれる前記第二演算コンポーネントは、前記留め具アセンブリが前記開位置にあるときは、動作不能である。他の実施形態においては、前記留め具アセンブリの第一データコネクタ及び第二データコネクタは、それぞれ第一光コネクタ及び第二光コネクタを含み、前記留め具アセンブリのデータコネクタハウジングは、光学的に該第一光コネクタと該第二光コネクタと光学的に整合させる。いくつかの実施形態においては、前記留め具アセンブリのデータコネクタハウジングは、前記データコネクタを包囲するカバーを有する。
【0051】
いくつかの実施形態においては、当該モバイルシステムは、ウェアラブル演算装置を備え、前記留め具アセンブリは、ユーザの手首に着用するためのウェアラブルバンドに含まれる。他の実施形態においては、当該モバイルシステムは、光ヘッドマウントディスプレイを備え、前記留め具は、眼鏡フレームアセンブリに含まれる。他の実施形態においては、当該モバイルシステムは、ウェアラブル演算装置を備え、前記留め具アセンブリは、ユーザに着用されるネックレスにより支持可能なペンダントに含まれる。
【0052】
本発明の実施形態は、取り外し可能に二つ以上の筐体を結合する装置であって、取り外し可能に第一筐体を第二筐体に結合する留め具アセンブリを含み、当該留め具アセンブリは、前記第一筐体の演算コンポーネントへの入出力(I/O)インタフェースを提供するデータコネクタと、前記データコネクタに対応するデータコネクタハウジングと、を含み、前記データコネクタは、前記留め具アセンブリが開位置にあるときは、露出され、前記データコネクタは、前記留め具アセンブリが閉位置にあるときは、前記データコネクタハウジング内に配置される。
【0053】
本発明の実施形態は、取り外し可能に結合された二つ以上の筐体を有するモバイルシステムであって、演算コンポーネントと、前記演算コンポーネントを含む第一筐体と、第二筐体と、取り外し可能に前記第一筐体を前記第二筐体に結合する留め具アセンブリと、を備えるモバイルシステムを記載してよい。前記留め具アセンブリは、前記第一筐体に含まれる前記演算コンポーネントへの入出力(I/O)インタフェースを提供するデータコネクタと、前記データコネクタに対応するデータコネクタハウジングと、を含み、前記データコネクタは、前記留め具アセンブリが開位置にあるときは、露出され、前記データコネクタは、前記留め具アセンブリが閉位置にあるときは、前記データコネクタハウジングに配置される。