【文献】
Eric Wong,Proposed TGah Draft Amendment,IEEE 802.11-13/0500r0,IEEE, インターネット<URL:https://mentor.ieee.org/802.11/dcn/13/11-13-0500-00-00ah-proposed-tgah-draft-amendment.pdf>,2013年 5月 9日,第76-80,129-134頁
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記処理システムは、RAWタイプフィールドのサブフィールドを特定の値に設定することによって、前記RAWタイプの前記少なくとも1つのオプションタイプを示すように構成される、請求項1に記載の装置。
前記RAWのタイプに基づいて、前記RAW中に送信することを許可された1つまたは複数のデバイスのグループを示すフィールドを前記IE中に含めるかどうか決定することは、シンプレックスRAWタイプに対して前記フィールドを含めないと決定することを備える、請求項8に記載の方法。
RAWタイプフィールドのサブフィールドを特定の値に設定することによって、前記RAWタイプの前記少なくとも1つのオプションタイプを示すことをさらに備える、請求項8に記載の方法。
【発明を実施するための形態】
【0013】
[0101]本明細書に記載するように、ワイヤレスステーションの選択グループが通信媒体にアクセスするために予約済みであるとアクセスポイントが宣言する時間期間を定義するのに、制限されたアクセスウィンドウ(RAW)が使われ得る。RAWタイプの例には、通常RAWタイプ、周期的な制限されたアクセスRAW(PRAW)、サウンディングRAW、およびシンプレックスRAW(たとえば、AP電力管理(AP PM))RAW/非トラフィック指示RAW)がある。シンプレックスRAWタイプは、3つのRAWタイプオプション、すなわちAP PM RAW、非TIM RAW、およびオムニRAWを含む。
【0014】
[0102]RAWタイプオプションがAP PM RAWであるとき、どのステーションも通信媒体(たとえば、AP)にアクセスすることができない。RAWタイプオプションが非TIM RAWであるとき、アクセスは、RAW内であらかじめスケジュールされた非TIMステーションに限定される。RAWタイプオプションがオムニRAWであるとき、すべてのステーションが媒体にアクセスすることができる。シンプレックスRAWのタイプオプションに基づいて(ここにおいて、タイプオプションは、AP PM Rawと、非TIM Rawと、オムニRAWとを含む)、ステーションは、RAW中に媒体にアクセスすることができるかどうか知ることができる。したがって、シンプレックスRAW中に媒体にアクセスすることができるステーションの「グループ」を示すことは、必要ないかもしれない。
【0015】
[0103]添付の図面を参照して、新規のシステム、装置、および方法の様々な態様が、以下でより十分に記載される。しかしながら、教示する開示は、多くの異なる形態で具現化される場合があり、本開示全体にわたって提示される任意の特定の構造または機能に限定されるものと解釈されるべきではない。むしろ、これらの態様は、本開示が完璧かつ完全になり、本開示の範囲を当業者に十分に伝えるように、提供される。本明細書の教示に基づいて、本開示の範囲は、本発明の任意の他の態様とは無関係に実装されるか、本発明の任意の他の態様と組み合わされるかにかかわらず、本明細書で開示される新規のシステム、装置、および方法の任意の態様を包含するものであることを、当業者は諒解されたい。たとえば、本明細書に記載された態様をいくつ使用しても、装置は実装され得るか、または方法は実践され得る。加えて、本発明の範囲は、本明細書に記載された本発明の様々な態様に加えて、またはそれらの態様以外に、他の構造、機能、または構造と機能とを使用して実践される、そのような装置または方法を包含するものである。本明細書で開示される任意の態様が、請求項の1つまたは複数の要素によって具現化され得ることを理解されたい。
【0016】
[0104]本明細書では特定の態様が記載されるが、これらの態様の多くの変形形態および置換は本開示の範囲内に入る。好適な態様のいくつかの利益および利点が言及されるが、本開示の範囲は、特定の利益、使用、または目的に限定されるものではない。むしろ、本開示の態様は、様々なワイヤレス技術、システム構成、ネットワーク、および送信プロトコルに広く適用可能なものであり、そのうちのいくつかが図面および好適な態様の以下の説明において例として示される。発明を実施するための形態および図面は、限定的なものではなく、本開示を説明するものにすぎず、本開示の範囲は、添付の特許請求の範囲およびその均等物によって定義される。
【0017】
[0105]ワイヤレスネットワーク技術は、様々なタイプのワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)を含む場合がある。WLANは、広く使用されるネットワーキングプロトコルを採用して、近くのデバイスを一緒に相互接続するために使用され得る。本明細書に記載される様々な態様は、WiFi(登録商標)、またはより一般的には、ワイヤレスプロトコルのIEEE802.11ファミリの任意のメンバなどの任意の通信規格に適用することができる。たとえば、本明細書に記載された様々な態様は、サブ1GHz帯域を使用するIEEE802.11ahプロトコルの一部として使用され得る。
【0018】
[0106]いくつかの態様では、サブギガヘルツ帯域内のワイヤレス信号は、直交周波数分割多重(OFDM)、直接シーケンス拡散スペクトル(DSSS)通信、OFDM通信とDSSS通信との組合せ、または他の方式を使用して、802.11ahプロトコルに従って送信され得る。802.11ahプロトコルの実装形態は、センサ、検針、およびスマートグリッドネットワークに使用され得る。有利なことに、802.11ahプロトコルを実装するいくつかのデバイスの態様は、他のワイヤレスプロトコルを実装するデバイスよりも消費する電力が少ない場合があり、かつ/または、比較的長い距離、たとえば約1キロメートル以上にわたってワイヤレス信号を送信するために使用され得る。
【0019】
[0107]いくつかの実装形態では、WLANは、ワイヤレスネットワークにアクセスする構成要素である様々なデバイスを含む。たとえば、2つのタイプのデバイス、すなわちアクセスポイント(「AP」)および(ステーションまたは「STA」とも呼ばれる)クライアントが存在する場合がある。一般に、APはWLANのためのハブまたは基地局として働き、STAはWLANのユーザとして働く。たとえば、STAはラップトップコンピュータ、携帯情報端末(PDA)、モバイルフォンなどであり得る。一例では、STAは、インターネットまたは他のワイドエリアネットワークへの一般的な接続性を取得するために、WiFi(たとえば、802.11ahなどのIEEE802.11プロトコル)準拠のワイヤレスリンクを介してAPに接続する。いくつかの実装形態では、STAはAPとして使用される場合もある。
【0020】
[0108]アクセスポイント(「AP」)はまた、ノードB、無線ネットワークコントローラ(「RNC」)、eノードB、基地局コントローラ(「BSC」)、トランシーバ基地局(「BTS」)、基地局(「BS」)、トランシーバ機能(「TF」)、無線ルータ、無線トランシーバ、もしくは他の何らかの用語を備えるか、それらのいずれかとして実装されるか、またはそれらのいずれかとして知られる場合がある。アクセスポイントは、幹線基地局または中継基地局であり得る。中継基地局は、ワイヤレスステーションと、幹線基地局または別の中継基地局である別の基地局との間でデータを中継する。
【0021】
[0109]ステーション「STA」はまた、アクセス端末(「AT」)、加入者局、加入者ユニット、移動局、リモートステーション、リモート端末、ユーザ端末、ユーザエージェント、ユーザデバイス、ユーザ機器、もしくは何らかの他の用語を備えるか、それらのいずれかとして実装されるか、またはそれらのいずれかとして知られる場合がある。いくつかの実装形態では、アクセス端末は、携帯電話、コードレス電話、セッション開始プロトコル(「SIP」)電話、ワイヤレスローカルループ(「WLL」)ステーション、携帯情報端末(「PDA」)、ワイヤレス接続機能を有するハンドヘルドデバイス、またはワイヤレスモデムに接続された何らかの他の好適な処理デバイスを備える場合がある。したがって、本明細書で教示された1つまたは複数の態様は、電話(たとえば、携帯電話もしくはスマートフォン)、コンピュータ(たとえば、ラップトップ)、ポータブル通信デバイス、ヘッドセット、ポータブルコンピューティングデバイス(たとえば、携帯情報端末)、エンターテインメントデバイス(たとえば、音楽デバイスもしくはビデオデバイス、または衛星ラジオ)、ゲームデバイスもしくはゲームシステム、全地球測位システムデバイス、または、ワイヤレス媒体を介して通信するように構成された任意の他の適切なデバイスに組み込まれる場合がある。
【0022】
[0110]上記で説明されたように、本明細書に記載されるデバイスのいくつかは、たとえば、802.11ah規格を実装することができる。そのようなデバイスは、STAとして使用されるか、APとして使用されるか、他のデバイスとして使用されるかにかかわらず、スマート検針用に、またはスマートグリッドネットワークにおいて使用され得る。そのようなデバイスは、センサへの適用例を提供するか、またはホームオートメーションにおいて使用され得る。デバイスは、代わりにまたは加えて、たとえば個人の健康管理のために、健康管理の状況において使用され得る。それらはまた、(たとえばホットスポットとともに使用するための)広範囲のインターネット接続を可能にするために、または機械間通信を実装するために、監視に使用され得る。
【0023】
[0111]
図1は、本開示の態様が採用され得るワイヤレス通信システム100の一例を示す。いくつかの態様によると、AP104は、RAWを割り当てるIEをもつフレームを生成することができ、RAW中に送信することを許可された1つまたは複数のステーションのグループを示すフィールドをIE中に含めるかどうか決定することができる。APは、フレームを出力する(たとえば、送信する)ことができる。
【0024】
[0112]ワイヤレス通信システム100は、ワイヤレス規格、たとえば802.11ah規格に従って動作することができる。ワイヤレス通信システム100は、STA106と通信するAP104を含む場合がある。
【0025】
[0113]様々なプロセスおよび方法は、AP104とSTA106との間の、ワイヤレス通信システム100における送信に使用される場合がある。たとえば、信号は、OFDM/OFDMA技法に従って、AP104とSTA106との間で送受信される場合がある。この場合、ワイヤレス通信システム100は、OFDM/OFDMAシステムと呼ばれる場合がある。代替として、信号は、CDMA技法に従って、AP104とSTA106との間で送受信される場合がある。この場合、ワイヤレス通信システム100は、CDMAシステムと呼ばれる場合がある。
【0026】
[0114]AP104からSTA106のうちの1つまたは複数への送信を容易にする通信リンクはダウンリンク(DL)108と呼ばれる場合があり、STA106のうちの1つまたは複数からAP104への送信を容易にする通信リンクはアップリンク(UL)110と呼ばれる場合がある。代替として、ダウンリンク108は順方向リンクまたは順方向チャネルと呼ばれる場合があり、アップリンク110は逆方向リンクまたは逆方向チャネルと呼ばれる場合がある。
【0027】
[0115]AP104は、基地局として働き、基本サービスエリア(BSA)102においてワイヤレス通信カバレージを提供することができる。AP104は、AP104に関連付けられ、通信にAP104を使用するSTA106とともに、基本サービスセット(BSS)と呼ばれる場合がある。ワイヤレス通信システム100は、中央AP104を有していない場合があり、むしろ、STA106間のピアツーピアネットワークとして機能する場合があることに留意されたい。したがって、本明細書に記載されたAP104の機能は、STA106のうちの1つまたは複数によって代替的に実行される場合がある。
【0028】
[0116]STA106は、タイプが限定されず、多種多様なSTAを含む場合がある。たとえば、
図1に示されたように、STA106には、いくつか例を挙げると、携帯電話106a、テレビジョン106b、ラップトップ106c、およびいくつかのセンサ106d(たとえば、ワイヤレスプロトコルを使用して通信することが可能な気象センサまたは他のセンサ)が含まれ得る。
【0029】
[0117]
図2は、本開示の態様による、ワイヤレス通信システム100内で採用され得るワイヤレスデバイス202で利用され得る様々な構成要素を示す。たとえば、ワイヤレスデバイス202は、本明細書に記載される様々な方法を実装するように構成され得るデバイスの一例である。たとえば、ワイヤレスデバイス202は、AP104、またはSTA106のうちの1つを備える場合がある。
【0030】
[0118]ワイヤレスデバイス202は、ワイヤレスデバイス202の動作を制御するプロセッサ204を含む場合がある。プロセッサ204は、中央処理装置(CPU)と呼ばれる場合もある。読取り専用メモリ(ROM)とランダムアクセスメモリ(RAM)の両方を含む場合があるメモリ206は、プロセッサ204に命令とデータとを供給する。メモリ206の一部分は、不揮発性ランダムアクセスメモリ(NVRAM)を含む場合もある。プロセッサ204は、通常、メモリ206内に記憶されたプログラム命令に基づいて、論理演算と算術演算とを実行する。メモリ206内の命令は、本明細書に記載される方法を実装するように実行可能であり得る。
【0031】
[0119]プロセッサ204は、1つまたは複数のプロセッサとともに実装された処理システムの構成要素を備え、または、その構成要素であり得る。1つまたは複数のプロセッサは、汎用マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、プログラマブル論理デバイス(PLD)、コントローラ、状態機械、ゲート論理、個別のハードウェア構成要素、専用のハードウェア有限状態機械、または、情報の計算もしくは他の操作を実行することができる任意の他の適切なエンティティの任意の組合せで実装される場合がある。
【0032】
[0120]処理システムは、ソフトウェアを記憶するための機械可読媒体を含む場合もある。ソフトウェアは、ソフトウェアと呼ばれるか、ファームウェアと呼ばれるか、ミドルウェアと呼ばれるか、マイクロコードと呼ばれるか、ハードウェア記述言語と呼ばれるか、または別様に呼ばれるかにかかわらず、任意のタイプの命令を意味すると広く解釈されるべきである。命令は、(たとえば、ソースコード形式、バイナリコード形式、実行可能コード形式、またはコードの任意の他の適切な形式の)コードを含む場合がある。命令は、1つまたは複数のプロセッサによって実行されたとき、本明細書に記載される様々な機能を処理システムに実行させる。
【0033】
[0121]ワイヤレスデバイス202は、ワイヤレスデバイス202と遠隔地との間のデータの送信と受信とを可能にするために、送信機210と受信機212とを含む場合もある。さらに、送信機210および受信機212は、ワイヤレスデバイス202と、たとえばAPを含む遠隔地との間のセットアップおよび/または構成のパケットもしくはフレームの送信と受信とを可能にするように構成され得る。送信機210および受信機212は、トランシーバ214の中に組み合わされる場合がある。アンテナ216は、筐体208に取り付けられ、トランシーバ214に電気的に結合される場合がある。代替または追加として、ワイヤレスデバイス202は、筐体208の一部として形成されたアンテナ216を含む場合があるか、または内部アンテナであり得る。ワイヤレスデバイス202は、複数の送信機、複数の受信機、複数のトランシーバ、および/または複数のアンテナを含む場合もある(図示せず)。
【0034】
[0122]ワイヤレスデバイス202は、トランシーバ214によって受信された信号のレベルを検出し、定量化するために使用され得る、信号検出器218を含む場合もある。信号検出器218は、総エネルギー、シンボルごとのサブキャリア当たりのエネルギー、電力スペクトル密度、および他の信号などの信号を検出することができる。ワイヤレスデバイス202は、信号を処理する際に使用するデジタル信号プロセッサ(DSP)220を含む場合もある。DSP220は、送信用のデータユニットを生成するように構成され得る。いくつかの態様では、データユニットは物理レイヤデータユニット(PPDU)を備える場合がある。いくつかの態様では、PPDUはパケットまたはフレームと呼ばれる。
【0035】
[0123]いくつかの態様では、ワイヤレスデバイス202は、ユーザインターフェース222をさらに備える場合がある。ユーザインターフェース222は、キーパッド、マイクロフォン、スピーカ、および/またはディスプレイを備える場合がある。ユーザインターフェース222は、ワイヤレスデバイス202のユーザに情報を伝え、かつ/またはユーザからの入力を受信する、任意の要素または構成要素を含む場合がある。
【0036】
[0124]ワイヤレスデバイス202の様々な構成要素は、筐体208内に収納される場合がある。さらに、ワイヤレスデバイス202の様々な構成要素は、バスシステム226によって互いに結合される場合がある。バスシステム226は、たとえば、データバス、ならびに、データバスに加えて、電力バスと、制御信号バスと、ステータス信号バスとを含む場合がある。ワイヤレスデバイス202の構成要素は、何らかの他の機構を使用して、互いに結合される場合があるか、または互いに対する入力を受け入れるか、もしくは提供することができることを、当業者は諒解されよう。
【0037】
[0125]
図2にはいくつかの別個の構成要素が示されているが、構成要素のうちの1つまたは複数が組み合わされるか、または共通に実装される場合があることを、当業者は認識されよう。たとえば、プロセッサ204は、プロセッサ204に関して上述された機能を実装するためだけでなく、信号検出器218および/またはDSP220に関して上述された機能を実装するためにも使用され得る。さらに、
図2に示された構成要素の各々は、複数の別個の要素を使用して実装される場合がある。
【0038】
[0126]上記で説明されたように、ワイヤレスデバイス202は、AP104またはSTA106を備える場合があり、通信を送信および/または受信するために使用され得る。
【0039】
[0127]
図3は、ワイヤレス通信を送信するためにワイヤレスデバイス202において利用され得る様々な構成要素を示す。いくつかの態様によると、AP104は、
図3に示される様々な構成要素を含み得る。
【0040】
[0128]
図3に示された構成要素は、たとえば、OFDM通信を送信するために使用され得る。いくつかの態様では、
図3に示された構成要素は、ピーク対電力平均比が可能な限り低いトレーニングフィールドを有するデータユニットを送信するために使用される。参照しやすいように、
図3に示された構成要素で構成されるワイヤレスデバイス202を、以下ワイヤレスデバイス202aと呼ぶ。
【0041】
[0129]ワイヤレスデバイス202aは、送信用のビットを変調するように構成された変調器302を備える場合がある。たとえば、変調器302は、たとえばコンスタレーションに従ってビットを複数のシンボルにマッピングすることによって、プロセッサ204またはユーザインターフェース222から受信されたビットから複数のシンボルを決定することができる。それらのビットは、ユーザデータまたは制御情報に対応する場合がある。いくつかの態様では、それらのビットはコードワードにおいて受信される。一態様では、変調器302は、QAM(直交振幅変調)変調器、たとえば16QAM変調器または64QAM変調器を備える。他の態様では、変調器302は、2位相シフトキーイング(BPSK)変調器または4位相シフトキーイング(QPSK)変調器を備える。
【0042】
[0130]ワイヤレスデバイス202aは、変調器302からのシンボル、または場合によっては変調されたビットを時間領域に変換するように構成された変換モジュール304をさらに備える場合がある。
図3では、変換モジュール304は、逆高速フーリエ変換(IFFT)モジュールによって実装されるものとして示されている。いくつかの実装形態では、異なるサイズのデータのユニットを変換する複数の変換モジュール(図示せず)が存在する場合がある。
【0043】
[0131]
図3では、変調器302および変換モジュール304は、DSP220内に実装されるものとして示されている。しかしながら、いくつかの態様では、変調器302および変換モジュール304の一方または両方は、プロセッサ204内またはワイヤレスデバイス202の別の要素内に実装される。
【0044】
[0132]上記で説明されたように、DSP220は、送信用のデータユニットを生成するように構成され得る。いくつかの態様では、変調器302および変換モジュール304は、制御情報を含む複数のフィールドと複数のデータシンボルとを備えるデータユニットを生成するように構成され得る。制御情報を含むそれらのフィールドは、たとえば、1つまたは複数のトレーニングフィールドと、1つまたは複数の信号(SIG)フィールドとを備える場合がある。トレーニングフィールドの各々は、既知のビットまたはシンボルのシーケンスを含む場合がある。SIGフィールドの各々は、データユニットについての情報、たとえばデータユニットの長さまたはデータレートの記述を含む場合がある。
【0045】
[0133]
図3の説明に戻ると、ワイヤレスデバイス202aは、変換モジュールの出力をアナログ信号に変換するように構成されたデジタルアナログ変換器306をさらに備える場合がある。たとえば、変換モジュール306の時間領域出力は、デジタルアナログ変換器306によってベースバンドOFDM信号に変換され得る。デジタルアナログ変換器306は、プロセッサ204内またはワイヤレスデバイス202の別の要素内に実装される場合がある。いくつかの態様では、デジタルアナログ変換器306は、トランシーバ214内またはデータ送信プロセッサ内に実装される。
【0046】
[0134]アナログ信号は、送信機210によってワイヤレスに送信され得る。アナログ信号は、送信機210によって送信される前に、たとえばフィルタ処理されることによって、または中間周波数もしくは搬送周波数にアップコンバートされることによって、さらに処理され得る。
図3に示された実装形態では、送信機210は送信増幅器308を含む。送信されるより前に、アナログ信号は送信増幅器308によって増幅され得る。いくつかの態様では、増幅器308は低雑音増幅器(LNA)を備える。
【0047】
[0135]送信機210は、アナログ信号に基づいてワイヤレス信号内の1つまたは複数のパケット、フレーム、またはデータユニットを送信するように構成される。それらのデータユニットは、プロセッサ204および/またはDSP220を使用して、たとえば上記で説明されたように変調器302と変換モジュール304とを使用して、生成され得る。
【0048】
[0136]
図4は、ワイヤレス通信を受信するためにワイヤレスデバイス202において利用され得る様々な構成要素を示す。
図4に示された構成要素は、たとえば、OFDM通信を受信するために使用され得る。いくつかの実装形態では、
図4に示された構成要素は、以下でさらに詳細に説明されるように、1つまたは複数のトレーニングフィールドを含むパケット、フレーム、またはデータユニットを受信するために使用される。たとえば、
図4に示された構成要素は、
図3に関して上記で説明された構成要素によって送信されたデータユニットを受信するために使用され得る。参照しやすいように、
図4に示された構成要素で構成されるワイヤレスデバイス202を、以下ワイヤレスデバイス202bと呼ぶ。
【0049】
[0137]受信機212は、ワイヤレス信号内の1つまたは複数のパケット、フレーム、またはデータユニットを受信するように構成される。
【0050】
[0138]
図4に示された実装形態では、受信機212は受信増幅器401を含む。受信増幅器401は、受信機212によって受信されたワイヤレス信号を増幅するように構成され得る。いくつかの態様では、受信機212は、自動利得制御(AGC)手順を使用して、受信増幅器401の利得を調整するように構成される。いくつかの態様では、自動利得制御は、たとえば、利得を調整するために、受信されたショートトレーニングフィールド(STF)などの1つまたは複数の受信されたトレーニングフィールド内の情報を使用する。当業者はAGCを実行するための方法を理解されよう。いくつかの態様では、増幅器401はLNAを備える。
【0051】
[0139]ワイヤレスデバイス202bは、受信機212からの増幅されたワイヤレス信号をそれのデジタル表現に変換するように構成された、アナログデジタル変換器402を備える場合がある。増幅されることに加えて、ワイヤレス信号は、デジタルアナログ変換器402によって変換される前に、たとえばフィルタ処理されることによって、または中間周波数もしくはベースバンド周波数にダウンコンバートされることによって、処理され得る。アナログデジタル変換器402は、プロセッサ204内またはワイヤレスデバイス202の別の要素内に実装される場合がある。いくつかの態様では、アナログデジタル変換器402は、トランシーバ214内またはデータ受信プロセッサ内に実装される。
【0052】
[0140]ワイヤレスデバイス202bは、ワイヤレス信号の表現を周波数スペクトルに変換するように構成された変換モジュール404をさらに備える場合がある。
図4では、変換モジュール404は、高速フーリエ変換(FFT)モジュールによって実装されるものとして示されている。いくつかの態様では、変換モジュールは、それが使用するポイントごとにシンボルを識別することができる。
【0053】
[0141]ワイヤレスデバイス202bは、データユニットがそれを介して受信されるチャネルの推定値を形成することと、チャネル推定値に基づいてチャネルのいくつかの影響を除去することとを行うように構成された、チャネル推定器兼等化器405をさらに備える場合がある。たとえば、チャネル推定器は、チャネルの関数を近似するように構成され得るし、チャネル等化器は、その関数の逆を周波数スペクトル内のデータに適用するように構成され得る。
【0054】
[0142]いくつかの態様では、チャネル推定器兼等化器405は、たとえば、チャネルを推定するために、ロングトレーニングフィールド(LTF)などの1つまたは複数の受信されたトレーニングフィールド内の情報を使用する。チャネル推定値は、データユニットの始めにおいて受信された1つまたは複数のLTFに基づいて形成され得る。このチャネル推定値は、その後、1つまたは複数のLTFに続くデータシンボルを等化するために使用され得る。一定の時間期間の後または一定数のデータシンボルの後に、データユニット内で1つまたは複数の追加のLTFが受信され得る。追加のLTFを使用して、チャネル推定値が更新され得るか、または新しい推定値が形成され得る。この新しいまたは更新されたチャネル推定値は、追加のLTFに続くデータシンボルを等化するために使用され得る。いくつかの態様では、新しいまたは更新されたチャネル推定値は、追加のLTFに先行するデータシンボルを再等化するために使用される。当業者はチャネル推定値を形成するための方法を理解されよう。
【0055】
[0143]ワイヤレスデバイス202bは、等化されたデータを復調するように構成された復調器406をさらに備える場合がある。たとえば、復調器406は、たとえばコンスタレーションにおいてビットとシンボルとのマッピングを逆転させることによって、変換モジュール404およびチャネル推定器兼等化器405によって出力されたシンボルから複数のビットを決定することができる。それらのビットは、プロセッサ204によって処理または評価され得るか、またはユーザインターフェース222に情報を表示するか、もしくは場合によっては出力するために使用され得る。このようにして、データおよび/または情報が復号され得る。いくつかの態様では、それらのビットはコードワードに対応する。一態様では、復調器406は、QAM(直交振幅変調)復調器、たとえば16QAM復調器または64QAM復調器を備える。他の態様では、復調器406は、2位相シフトキーイング(BPSK)復調器または4位相シフトキーイング(QPSK)復調器を備える。
【0056】
[0144]
図4では、変換モジュール404、チャネル推定器兼等化器405、および復調器406は、DSP220内に実装されるものとして示されている。しかしながら、いくつかの態様では、変換モジュール404、チャネル推定器兼等化器405、および復調器406のうちの1つまたは複数は、プロセッサ204内またはワイヤレスデバイス202の別の要素内に実装される。
【0057】
[0145]上記で説明されたように、受信機212において受信されたワイヤレス信号は、1つまたは複数のデータユニットを備える。上記で説明された機能または構成要素を使用して、データユニットまたはその中のデータシンボルは、復号され評価されるか、または場合によっては評価もしくは処理され得る。たとえば、プロセッサ204および/またはDSP220は、変換モジュール404と、チャネル推定器兼等化器405と、復調器406とを使用して、データユニット内のデータシンボルを復号するために使用され得る。
【0058】
[0146]AP104およびSTA106によって交換されるデータユニットは、上記で説明されたように、制御情報またはデータを含む場合がある。物理(PHY)レイヤにおいて、これらのデータユニットは、物理レイヤプロトコルデータユニット(PPDU)と呼ばれる場合がある。いくつかの態様では、PPDUは、パケット、フレーム、または物理レイヤパケットと呼ばれる場合がある。各PPDUはプリアンブルとペイロードとを備える場合がある。プリアンブルはトレーニングフィールドとSIGフィールドとを含む場合がある。ペイロードは、たとえば、媒体アクセス制御(MAC)ヘッダもしくは他のレイヤ用のデータ、および/またはユーザデータを備える場合がある。ペイロードは、1つまたは複数のデータシンボルを使用して送信され得る。本明細書のシステム、方法、およびデバイスは、ピーク対電力比が最小限に抑えられたトレーニングフィールドを有するデータユニットを利用することができる。
【0059】
[0147]ワイヤレスプロトコルのIEEE802.11ファミリにおいて指定されたワイヤレス通信などのワイヤレス通信では、複数のステーションは、媒体アクセス制御のプロトコルを使用して伝送媒体を共有する。データ転送をサポートする管理フレームおよび制御フレームのうちの1つであるビーコンフレームは、規則正しく通信を確立し維持するために使用され得る。802.11ahプロトコルにおいて指定されたアプリケーションなどのいくつかのアプリケーションでは、制限されたアクセスウィンドウ(RAW)は、アクセスポイントがワイヤレスステーションの選択されたグループ用に確保されたものとして宣言する時間の期間を定義するために使用され得る。アクセスポイントに関連付けられていないSTAは、制限されたアクセスウィンドウがオープンされたとき、媒体を競合することができない。
【0060】
[0148]いくつかのケースでは、RAWパラメータセット(RPS)情報要素(IE)のフィールドであるRAW割当てフィールドは、定義されたフォーマットを有し得る。
図5は、本開示の態様によるRAW割当てフィールドの例示的フォーマットを示す。図示されるように、RAW制御サブフィールドは、RAWタイプを与える2ビットと、開始時間フィールド指示を与える1ビットと、同一グループ指示を与える1ビットと、チャネル指示存在を与える1ビットと、3ビットの拡張情報とを含み得る。
【0061】
[0149]本明細書においてより詳しく記載されるように、RAWのタイプは、たとえば、通常RAW、サウンディングRAW、周期的な制限されたアクセスRAW(PRAW)、またはシンプレックスRAW(たとえば、AP電力管理(AP PM)RAW/非トラフィック指示(非TIM)RAW)を含み得る。
【0062】
[0150]通常RAWは、STAのグループに、制限された媒体アクセスを与えるのに使われ得る。サウンディングRAW中、非AP STAは、送信機会(TXOP)を開始するのを禁じられ得るが、これらの非AP STAは、セクタサウンディングをリッスンすることを選んでもよく、制御応答フレームを送信してもよい。トラフィック指示(TIM)ステーションがPRAWの割り当てを識別することができるように、PRAWの指示がAPによって送信され得る。シンプレックスRAWは、シンプレックスRAWのタイプ(たとえば、オプションタイプ)に依存して、AP電力管理のために、非TIM STA用のチャネル時間を予約するために、またはオムニRAWのために使われ得る。シンプレックスRAWオプションタイプがオムニRAWであるとき、媒体へのアクセスは無制限であり、RAWはすべてのSTAによって使われ得る。
【0063】
[0151]
図6は、本開示の態様によるRAW割当てフィールドの例示的サブフィールドを示す。
図6に示されるように、RAW割当てフィールドの制御部分は、RAW割当てフィールドの情報部分中の少なくとも2つのフィールドの値(たとえば、スロット持続時間およびスロット数)を示す1つまたは複数のビットをもつフィールド(たとえば、持続時間/数構成)を有し得る。たとえば、RAWの制御部分において持続時間/数構成=0である場合、スロット持続時間は8ビットの情報を含むことができ、スロット数は6ビットの情報を含むことができ、ここで、スロット持続時間とスロット数の両方が、RAW割当てフィールドの情報部分中にある。別の例として、RAWの制御部分において持続時間/数構成=1である場合、RAWの情報部分中のスロット持続時間は、グループに依存して、14または11ビットの情報を含み得る。
【0064】
[0152]したがって、本開示の態様は、たとえば、ワイヤレスデバイス202の1つまたは複数の構成要素を含み得る、AP104などのAPによって実施される方法を提供する。APは、RAW割当てフレームを生成することができる。フレームは、RAW割当てフレームの情報部分中の少なくとも2つのフィールドの値を示す少なくとも1つのビットを有するフィールドをもつ制御部分を有し得る。APは、生成したRAW割当てフレームを送信することができる。上述したように、および
図6に示されるように、少なくとも1つのビットは、スロット持続時間フィールドの値と、スロット数フィールドの値とを示し得る。
【0065】
[0153]同様に、いくつかの態様によると、ワイヤレスデバイス202の1つまたは複数の構成要素を含み得る、STA106を含むSTAは、RAW割当てフレームを受信し得る。RAW割当てフレームは、RAW割当てフレームの情報部分中の少なくとも2つのフィールドの値を示す少なくとも1つのビットを有するフィールドをもつ制御部分を含み得る。少なくとも1つのビットに基づいて、STAは、少なくとも2つのフィールドの値を決定することができる。上述したように、および
図6に示されるように、STAは、スロット持続時間フィールドの値と、スロット数フィールドの値とを示すビットを受信し得る。
【0066】
[0154]
図7は、4つのタイプのRAW、すなわち通常RAW、サウンディングRAW、PRAW、およびシンプレックスRAW用の例示的サブフィールドの一覧を与える。
図7に示されるように、PRAW指示、開始時間指示、開始時間、および持続時間サブフィールドなど、サブフィールドのうちのいくつかは、これらの4つのタイプのRAWによって共有され得る。
【0067】
[0155]サブフィールドのうちのいくつかは、4つのRAWタイプのうちのすべてよりは少ないものによって共有され得る。たとえば、同一グループ指示、グループ、およびチャネル指示は、通常RAW、サウンディングRAW、およびPRAWタイプによって共有されてよく、サウンディングRAW指示は、通常RAWおよびサウンディングRAWタイプによって共有されてよい。
【0068】
[0156]さらに、サブフィールドのうちのいくつかは、個々のRAWタイプによって使われるだけであり得る。たとえば、RA存在、アクセス制限、およびフレームタイプは通常RAWのみによって使われればよく、PRAW周期性およびPRAW開始オフセットはPRAWのみによって使われるだけでよい。
【0069】
[0157]
図8Aは、通常RAW(たとえば、2ビットのRAWタイプフィールド=00である)についての例を示す。
図8Bは、PS−Poll RAWという種類のPRAW(たとえば、2ビットのRAWタイプフィールド=11である)についての例を示す。
図8Cは、サウンディングまたはシンプレックスRAW(たとえば、2ビットのRAWタイプフィールド=01または10である)についての例を示す。
図8A〜
図8Cに示されるように、RAWタイプは、いくつかのサブフィールドを共通で有し、共有されないいくつかのサブフィールドを有する。さらに、
図8A〜
図8Cの各々は、グループフィールドを含む。
【0070】
[0158]本開示の態様によると、RPS IEのフォーマットは、異なるRAW割当てタイプにおいて異なるタイプのフィールドを構成するための柔軟性を与える。いくつかの態様によると、いくつかのフィールドが、シグナリングオーバーヘッドを削減するために、柔軟にされ得る。たとえば、開始時間、持続時間、および/またはチャネル指示が、以下で説明するように、より柔軟にされ得る。
【0071】
[0159]たとえば、ビーコン間隔が短いとき、開始時間および持続時間フィールドが、時間単位において16ビットで符号化される必要がない場合がある。したがって、いくつかの態様によると、ビーコン間隔が256時間単位未満のとき、開始時間および持続時間フィールドは、時間単位において8ビットを使って符号化され得る。それ以外の場合、これらのフィールドは、16ビットを使って符号化され得る。
【0072】
[0160]プライマリチャネルのみが、(たとえば、1MHzの)送信に使われているとき、チャネル指示フィールドを含む必要はない場合がある。いくつかの態様によると、チャネル指示サブフィールドが存在するかどうかを示すために、チャネル指示存在サブフィールドがRAW割当てフィールドに追加され得る。たとえば、チャネル指示存在サブフィールド=0のとき、チャネル指示フィールドは存在し得ない。チャネル指示存在サブフィールド=1のとき、チャネル指示フィールドは存在し得る。
【0073】
[0161]通常RAW割当て用に、持続時間とスロット定義の両方が存在し得る。ただし、持続時間はスロット定義から(たとえば、スロット持続時間をスロット数で乗算することによって)導出され得るので、いくつかの態様によると、通常RAW割当て用に、持続時間フィールドは存在しなくてよい。
【0074】
[0162]
図9Aは、本開示の態様による例示的RPS IEフォーマットを示す。
図9Aに示されるように、RPS IEは、N個のRAW割当てフィールドを含む。
図9Bは、通常RAWタイプ用のN個のRAW割当てフィールドのうちの1つの、例示的サブフィールドを示す。
図9Cは、シンプレックスRAWタイプ(たとえば、オプションタイプAP PM RAW)用のN個のRAW割当てフィールドのうちの1つの、例示的サブフィールドを示す。
図9Dは、PRAWタイプ用のN個のRAW割当てフィールドのうちの1つの、例示的サブフィールドを示す。
【0075】
[0163]本開示の態様は、異なるRAWタイプ用に使われ得る、統一されたRAW割当てフィールドフォーマットを提供する。上述したように、異なるRAWタイプは、通常RAWと、サウンディングRAWと、シンプレックスRAWと、PRAWとを含み得る。異なるRAWタイプについての定義を統一するために、各RAW割当てサブフィールドは、制御部分と情報本体とを含み得る。
【0076】
[0164]
図10Aは、本開示の態様による例示的RAW割当てサブフィールドフォーマット1000を示す。たとえば、
図9Aに示されるN個のRAW割当てサブフィールドの各々は、
図10Aに示されるように、RAW割当て制御部分1002と可変長RAW割当て情報本体1004とを含み得る。
【0077】
[0165]
図10Bは、
図5に示されるRAW割当て制御フィールドと同様の、RAW割当てサブフィールドフォーマット1000のRAW割当て制御1002の例示的フィールドを示す。RAW割当て制御サブフィールド1002は、RAWタイプと、開始時間フィールド指示と、同一グループ指示と、チャネル指示存在フィールドと、拡張フィールドとを示す1つまたは複数のサブフィールドを含み得る。RAWタイプフィールドは、通常RAW、サウンディングRAW、シンプレックスRAW、またはPRAW RAWを示すことができる2ビットの情報を含み得る。
【0078】
[0166]開始時間指示、同一グループ指示、およびチャネル指示存在は、そのサブフィールドがRAW割当てサブフィールド中に存在するかどうかに依存する値に設定され得る。たとえば、いくつかの態様によると、開始時間指示フィールドは、開始時間サブフィールドが存在しないときは0に設定されてよく、開始時間サブフィールドが存在するときは1に設定されてよく、同一グループ指示は、グループサブフィールドが存在するときは0に設定されてよく、グループサブフィールドが存在しないときは1に設定されてよく、チャネル指示存在は、チャネル指示が存在しないときは0に設定されてよく、チャネル指示が存在するときは1に設定されてよい。
【0079】
[0167]いくつかの態様によると、拡張サブフィールドは、RAWのタイプによって定義される3つのビットを含み得る。
【0080】
[0168]
図10Cは、RAW割当てサブフィールドフォーマット1000のRAW割当て情報本体1004中の例示的サブフィールドを示す。たとえば、RAW割当て情報本体中のサブフィールドは、送信機による符号化と受信機による復号とをより容易にするために、
図10Cに示される順序で符号化され得る。図示されるように、RAW割当て情報本体は、8ビットのRAW制御サブフィールドと、8または16ビットの開始時間指示と、8または16ビットの持続時間指示と、16ビットのスロット定義指示と、24ビットのグループ指示と、8ビットのチャネル指示と、16ビットのPRAW周期性と、16ビットのPRAW開始オフセットとを含み得る。
【0081】
[0169]
図11は、本開示の態様による、通常RAWタイプ(たとえば、RAWタイプ=00)の例を示す。
図10Bを参照して記載されるように、RAW割当て制御サブフィールド1002の拡張サブフィールドは、RAWのタイプによって定義される3つのビットを含み得る。いくつかの態様によると、通常RAWタイプの場合、3つの拡張ビットは、制限されたアクセス(RA)と、被ページングステーションと、フレームタイプとを示し得る。例として、および図示されるように、拡張サブフィールドは、被ページングSTA1102を示す1ビットと、RAW動作1104を示した2ビットとを含み得る。RAW動作=00は、RAが存在しないことを示すことができ、任意のフレームタイプ(16ビット)を示すことができる。RAW動作=01は、RAが存在しないことを示すことができ、任意のフレームタイプ(8ビット)を示すことができる。RAW動作=10は、RAが存在することを示すことができ、一定数のビットの任意のフレームタイプを示すことができる。RAW動作=11は、RAが存在しないことを示すことができ、フレームがPS−Poll(8ビット)のみであり得ることを示すことができる。図示されるように、グループフィールドは、通常RAWタイプ用に存在し得る。
【0082】
[0170]
図12は、本開示の態様による、サウンディングRAWタイプ(たとえば、RAWタイプ=01)の例を示す。
図12に示されるように、拡張フィールドの3ビットは予約済みであり得る。図示されるように、グループフィールドは、サウンディングRAWタイプ用に存在し得る。
【0083】
[0171]
図13は、本開示の態様による、サウンディングRAWタイプ(たとえば、RAWタイプ=10)の例を示す。いくつかの態様によると、および図示されるように、グループフィールドは、シンプレックスRAWタイプ用には存在しなくてよい。
【0084】
[0172]
図14は、本開示の態様による、PRAW RAWタイプ(たとえば、RAWタイプ=11)の例を示す。図示されるように、グループフィールドは、PRAW RAWタイプ用に存在し得る。
【0085】
[0173]上述したように、いくつかのケースでは、RAW「グループ」フィールドは、
図13に示されるように、シンプレックスRAWタイプなど、特定のRAWタイプには必要とされない場合がある。3つのRAWタイプオプションが、シンプレックスRAWタイプ用に存在し得る。これらのRAWタイプオプションは、AP PM RAWと、非TIM RAWと、オムニRAWとを含む。RAWオプションタイプがAP PM RAWであるとき、どのSTAもAPにアクセスすることができない。RAWタイプオプションがシンプレックスRAWタイプの非TIM RAWであるとき、アクセスは、RAW内であらかじめスケジュールされた非TIM STAに制限される。RAWタイプオプションがシンプレックスRAWタイプのオムニRAWであるとき、アクセスは、どの特定のSTAにも制限されない。オムニRAW中、すべてのSTAが媒体にアクセスすることができる。したがって、オムニRAWは、たとえば、タイプまたは関連付け状況にかかわらず、すべてのSTAにとってアクセス可能であり得る(および、新たな関連付けのためにアクセス可能であってもよい)。
【0086】
[0174]シンプレックスRAWタイプのRAWタイプオプション(たとえば、AP PM RAW、非TIM RAW、およびオムニRAW)に基づいて、STAは、RAW中に媒体にアクセスすることができるかどうかを知ることができる。たとえば、AP PMタイプオプション中、APはスリープしている場合があり、したがって、どのSTAもAPにアクセスすることができない。AP PMタイプオプション中、STAは依然として、互いと通信することができる。非TIM RAWタイプオプション中、非TIMステーションのみが媒体にアクセスすることができる。シンプレックスRAWタイプのオムニタイプオプション中、すべてのSTAが媒体にアクセスすることができる。したがって、シンプレックスRAWタイプの間に媒体にアクセスすることができるSTAの「グループ」を示すことは、必要でない場合がある。したがって、本明細書に記載される態様によると、RAWのシンプレックスタイプ用のRAWグループフィールドの必要性がない場合がある。
【0087】
[0175]したがって、シグナリングオーバーヘッドをさらに削減するために、RAW「グループ」フィールドは、特定のRAWタイプ(たとえば、シンプレックスRAWタイプ)の情報本体1004に含まれなくてよい。たとえば、
図13に示されるように、「グループ」サブフィールドは、シンプレックスRAWタイプ(たとえば、Rawタイプ=10)向けのRAW割当て情報本体の中に含まれない。
【0088】
[0176]いくつかの態様によると、同一グループ指示フィールド1302は、グループフィールドがシンプレックスRAWタイプ向けの情報本体に含まれないとき、必要でなくてよい。たとえば、同一グループ指示は、一般的には、RAWのグループが前のRAWのグループと同じであることを示す。したがって、同一グループ指示フィールド1302は、グループフィールドがシンプレックスRAW情報本体に含まれないとき、別の目的で予約され、使われ得る。
【0089】
[0177]ある態様によると、同一グループ指示フィールドは、シンプレックスRAWタイプ中に媒体にアクセスすることができるか、またはできないステーションのサブセットを示すのに使われ得る。このように、同一グループ指示フィールドは、このシンプレックスRAWタイプ中に媒体にアクセスすることができるSTAのグループをさらに狭めるために転用され得る。
【0090】
[0178]ある態様によると、同一グループ指示フィールドは、1ビットを含み得る。1に設定された同一グループ指示ビットは、特定のRAWタイプオプション用のSTAのより狭いグループが、媒体にアクセスすることができるか、またはできないことを示し得る。0に設定された同一グループ指示ビットは、STAのそのようなグループ化がないことを示し得る。
【0091】
[0179]シンプレックスRAWタイプのオムニタイプオプションは、すべてのステーションが媒体にアクセスしてよいことを示し得る。いくつかの態様によると、同一グループ指示ビットは、シンプレックスRAW中に媒体にアクセスしてよいSTAのグループをさらに絞り込むことを示し得る。このように、同一グループ指示は、このタイプのRAWについての「RAWグループ」の存在を示し得る。
【0092】
[0180]
図15は、本開示の態様に従って実施され得る例示的動作1500を示す。動作1500は、たとえば、ワイヤレスデバイス202の1つまたは複数の構成要素を含み得る、
図1のAP104などのAPによって実施され得る。
【0093】
[0181]1502において、APは、制限されたアクセスウィンドウ(RAW)を割り当てる情報要素(IE)をもつフレームを生成することができる。1504において、APは、RAWのタイプに基づいて、RAW中に送信することを許可された1つまたは複数のデバイスのグループを示すフィールドをIE中に含めるかどうか決定することができる。1506において、APは、生成されたフレームを送信用に出力することができる。
【0094】
[0182]上述したように、APは、RAWタイプフィールドのサブフィールドを特定の値に設定することによって、RAWの少なくとも1つのタイプを示すことができる。
【0095】
[0183]いくつかの態様によると、APは、フィールドをシンプレックスRAWタイプのIEに含めないと決定してよい。APは、IEフィールドの存在または不在を示すことができる。ある態様によると、この指示は、同一グループ指示フィールドの1つまたは複数のビットにより与えられ得る。上述したように、RAWタイプ(たとえば、シンプレックス)の少なくとも1つのオプションタイプ(たとえば、オムニ)が、それらのデバイスタイプにかかわらず、すべてのデバイスによってアクセス可能であってよい。したがって、APは、RAWの少なくともこのオプションタイプについては、IEフィールドを含めないと決定してよい。言い換えると、1つまたは複数のデバイスのグループが、それらのデバイスタイプにかかわらず、RAW中に通信し得ることを、RAWタイプのうちの少なくとも1つのオプションタイプが示す場合、APは、グループフィールドをIEに含めないと決定してよい。たとえば、1つまたは複数のデバイスのグループが、それらのデバイスタイプにかかわらず、RAW中に送信および/または受信してよいことを、RAWタイプのうちの少なくとも1つのオプションタイプが示す場合、APは、グループフィールドをIEに含めないと決定してよい。
【0096】
[0184]いくつかの態様によると、APは、RAW中に送信することを許可されるデバイスの少なくとも1つのサブグループを示すことができる。デバイスのサブグループは、RAW中に通信する(たとえば、送信および/または受信する)ことを許可される、1つまたは複数のデバイスのグループの、少なくとも1つのデバイスを含み得る。したがって、デバイスのサブグループは、RAWの同じオプションタイプをもつ、媒体にアクセスすることを許可されるデバイスをさらに絞り込むことができる。
【0097】
[0185]
図16は、本開示の態様による、ワイヤレス通信の例示的動作1600を示す。動作1600は、たとえば、非APステーションによって実施されてよく、
図15に示される動作1500に対する補完と見なされ得る。
【0098】
[0186]1602において、非APステーションは、(たとえば、フレームを直接受信するか、またはフレームをRFフロントエンドデバイスから受信することによって)RAWを割り当てるIEをもつフレームを取得することができる。1604において、非AP STAは、RAWのタイプに基づいて、IE中にグループフィールドが含まれるかどうか決定することができ、1606において、非AP STAは、決定に基づいてフレームを処理すればよい。
【0099】
[0187]
図17は、本開示のある態様による、RAW割当て用の例示的フォーマットを示す。図示される例は、サウンディングまたはシンプレックスRAWタイプに対応し得る。この例を、たとえば、
図8Bおよび
図8Cに示される例と比較すると、
図17に示される例はRAWグループフィールドを含まないことが分かる。
【0100】
[0188]いくつかの態様によると、「同一グループ指示」フィールドは、シンプレックスRAWタイプ用に予約済みであり得る。いくつかのケースでは、「同一グループ指示」は、このタイプのRAWについての「RAWグループ」(たとえば、RAWグループタイプのデバイスのサブセット)の存在を示すのに使われ得る。
【0101】
[0189]本明細書で使用する「決定すること」という用語は、多種多様なアクションを包含する。たとえば、「決定すること」は、計算すること、算出すること、処理すること、導出すること、調査すること、探索すること(たとえば、テーブル、データベース、または別のデータ構造の中で探索すること)、確認することなどを含む場合がある。また、「決定すること」は、受信すること(たとえば、情報を受信すること)、アクセスすること(たとえば、メモリ内のデータにアクセスすること)などを含む場合がある。また、「決定すること」は、解決すること、選択すること、選定すること、確立することなどを含む場合がある。さらに、本明細書で使用する「チャネル幅」は、いくつかの態様では帯域幅を包含する場合があるか、または帯域幅と呼ばれる場合もある。
【0102】
[0190]本明細書で使用する、項目のリスト「のうちの少なくとも1つ」を指すフレーズは、単一のメンバを含む、それらの項目の任意の組合せを指す。一例として、「a、b、またはcのうちの少なくとも1つ」は、aと、bと、cと、a−bと、a−cと、b−cと、a−b−cとを包含するものとする。
【0103】
[0191]上述された方法の様々な動作は、様々なハードウェア構成要素および/もしくはソフトウェア構成要素、回路、ならびに/またはモジュールなどの、それらの動作を実行することが可能な任意の適切な手段によって実行され得る。一般に、図に示された任意の動作は、その動作を実行することが可能な対応する機能的手段によって実行され得る。
【0104】
[0192]本開示に関して記載された様々な例示的な論理ブロック、モジュール、および回路は、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)もしくは他のプログラマブル論理デバイス(PLD)、個別ゲートもしくはトランジスタ論理、個別ハードウェア構成要素、または本明細書に記載された機能を実行するように設計されたそれらの任意の組合せを用いて実装または実行され得る。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであり得るが、代替として、プロセッサは、任意の市販のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、または状態機械であり得る。プロセッサはまた、コンピューティングデバイスの組合せ、たとえば、DSPとマイクロプロセッサとの組合せ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと連携する1つもしくは複数のマイクロプロセッサ、または任意の他のそのような構成として実装され得る。
【0105】
[0193]1つまたは複数の態様では、記載された機能は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはそれらの任意の組合せに実装され得る。ソフトウェアに実装される場合、機能は、1つまたは複数の命令またはコードとして、コンピュータ可読媒体上に記憶され得るか、またはコンピュータ可読媒体を介して送信され得る。コンピュータ可読媒体は、ある場所から別の場所へのコンピュータプログラムの転送を容易にする任意の媒体を含む、コンピュータ記憶媒体と通信媒体の両方を含む。記憶媒体は、コンピュータによってアクセスされ得る任意の利用可能な媒体であり得る。限定ではなく例として、そのようなコンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、EEPROM(登録商標)、CD−ROMもしくは他の光ディスクストレージ、磁気ディスクストレージもしくは他の磁気記憶デバイス、または、命令もしくはデータ構造の形態の所望のプログラムコードを搬送もしくは記憶するために使用され得るし、コンピュータによってアクセスされ得る、任意の他の媒体を備えることができる。また、いかなる接続もコンピュータ可読媒体と適切に呼ばれる。たとえば、ソフトウェアが、同軸ケーブル、光ファイバーケーブル、ツイストペア、デジタル加入者回線(DSL)、または赤外線、無線、およびマイクロ波などのワイヤレス技術を使用して、ウェブサイト、サーバ、または他のリモートソースから送信される場合、同軸ケーブル、光ファイバーケーブル、ツイストペア、DSL、または赤外線、無線、およびマイクロ波などのワイヤレス技術は、媒体の定義に含まれる。本明細書で使用するディスク(disk)およびディスク(disc)は、コンパクトディスク(disc)(CD)、レーザーディスク(登録商標)(disc)、光ディスク(disc)、デジタル多用途ディスク(disc)(DVD)、フロッピー(登録商標)ディスク(disk)、およびブルーレイ(登録商標)ディスク(disc)を含み、ディスク(disk)は、通常、データを磁気的に再生し、ディスク(disc)は、データをレーザーで光学的に再生する。したがって、いくつかの態様では、コンピュータ可読媒体は、非一時的コンピュータ可読媒体(たとえば、有形媒体)を備える場合がある。加えて、いくつかの態様では、コンピュータ可読媒体は、一時的コンピュータ可読媒体(たとえば、信号)を備える場合がある。上記の組合せもコンピュータ可読媒体の範囲内に含まれるべきである。
【0106】
[0194]本明細書で開示された方法は、記載された方法を実現するための1つまたは複数のステップまたはアクションを備える。方法のステップおよび/またはアクションは、特許請求の範囲から逸脱することなく互いに交換され得る。言い換えれば、ステップまたはアクションの具体的な順序が指定されない限り、具体的なステップおよび/またはアクションの順序および/または使用は、特許請求の範囲から逸脱することなく修正され得る。
【0107】
[0195]記載された機能は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはそれらの任意の組合せに実装され得る。ソフトウェアに実装される場合、機能は1つまたは複数の命令としてコンピュータ可読媒体上に記憶され得る。記憶媒体は、コンピュータによってアクセスされ得る任意の利用可能な媒体であり得る。限定ではなく例として、そのようなコンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、EEPROM、CD−ROMもしくは他の光ディスクストレージ、磁気ディスクストレージもしくは他の磁気記憶デバイス、または、命令もしくはデータ構造の形態の所望のプログラムコードを搬送もしくは記憶するために使用され得るし、コンピュータによってアクセスされ得る、任意の他の媒体を備えることができる。本明細書で使用するディスク(disk)およびディスク(disc)は、コンパクトディスク(disc)(CD)、レーザーディスク(disc)、光ディスク(disc)、デジタル多用途ディスク(disc)(DVD)、フロッピーディスク(disk)、およびブルーレイディスク(disc)(登録商標)を含み、ディスク(disk)は、通常、データを磁気的に再生し、ディスク(disc)は、データをレーザーで光学的に再生する。
【0108】
[0196]したがって、いくつかの態様は、本明細書で提示された動作を実行するためのコンピュータプログラム製品を備える場合がある。たとえば、そのようなコンピュータプログラム製品は、本明細書に記載された動作を実行するために、1つまたは複数のプロセッサによって実行可能である命令を記憶した(かつ/または符号化した)コンピュータ可読媒体を備える場合がある。いくつかの態様では、コンピュータプログラム製品はパッケージング材料を含む場合がある。
【0109】
[0197]ソフトウェアまたは命令はまた、伝送媒体を介して送信され得る。たとえば、ソフトウェアが、同軸ケーブル、光ファイバーケーブル、ツイストペア、デジタル加入者回線(DSL)、または赤外線、無線、およびマイクロ波などのワイヤレス技術を使用して、ウェブサイト、サーバ、または他のリモートソースから送信される場合、同軸ケーブル、光ファイバーケーブル、ツイストペア、DSL、または赤外線、無線、およびマイクロ波などのワイヤレス技術は、伝送媒体の定義に含まれる。
【0110】
[0198]さらに、本明細書に記載された方法および技法を実施するためのモジュールおよび/または他の適切な手段は、適用可能な場合ユーザ端末および/または基地局によってダウンロードされ得るし、かつ/または場合によっては取得され得ることを諒解されたい。たとえば、本明細書に記載された方法を実施するための手段の転送を容易にするために、そのようなデバイスはサーバに結合される場合がある。代替として、本明細書に記載された様々な方法は、ユーザ端末および/または基地局が記憶手段をデバイスに結合するか、または提供すると様々な方法を取得することができるように、記憶手段(たとえば、RAM、ROM、コンパクトディスク(CD)またはフロッピーディスクなどの物理記憶媒体など)を介して提供され得る。その上、本明細書に記載された方法および技法をデバイスに提供するための任意の他の適切な技法が利用され得る。
【0111】
[0199]特許請求の範囲は、上記に示された厳密な構成および構成要素に限定されないことを理解されたい。特許請求の範囲から逸脱することなく、上述された方法および装置の構成、動作、および詳細において、様々な修正、変更、および変形が行われ得る。
【0112】
[0200]上記は本開示の態様を対象とするが、本開示の他の態様およびさらなる態様は、その基本的範囲から逸脱することなく考案され得るし、その範囲は以下の特許請求の範囲によって決定される。
以下に、本願の出願当初の特許請求の範囲に記載された発明が付記される。
[1]ワイヤレス通信のための装置であって、制限されたアクセスウィンドウ(RAW)を割り当てる情報要素(IE)をもつフレームを生成するように、ならびに、前記RAWのタイプに基づいて、前記RAW中に送信することを許可された1つまたは複数のデバイスのグループを示すフィールドを前記IE中に含めるかどうか決定するように、構成された処理システムと、前記生成されたフレームを送信用に出力するためのインターフェースとを備える装置。
[2]前記処理システムは、シンプレックスRAWタイプのIEに対して前記フィールドを含めないと決定するようにさらに構成される、[1]に記載の装置。
[3]前記処理システムは、前記IE中の、前記フィールドの存在または不在を指示するようにさらに構成される、[1]に記載の装置。
[4]前記指示は、前記IEの同一グループ指示フィールドの1つまたは複数のビットにより与えられる、[3]に記載の装置。
[5]前記RAWタイプの少なくとも1つのオプションタイプは、デバイスのデバイスタイプにかかわらず、当該デバイスによってアクセス可能であり、前記処理システムは、前記RAWタイプの少なくとも1つのオプションタイプが、1つまたは複数のデバイスのグループが当該デバイスのデバイスタイプにかかわらず前記RAW中に通信してよいことを示す場合、前記フィールドを前記IEに含めないと決定するように構成される、[1]に記載の装置。
[6]前記少なくとも1つのオプションタイプはオムニであり、前記RAWタイプはシンプレックスである、[5]に記載の装置。
[7]前記処理システムは、RAWタイプフィールドのサブフィールドを特定の値に設定することによって、前記RAWタイプの前記少なくとも1つのオプションタイプを示すように構成される、[5]に記載の装置。
[8]前記処理システムは、前記RAW中に通信することを許可されるデバイスの少なくとも1つのサブグループを示すように構成され、デバイスの前記サブグループは、前記RAW中に通信することを許可された1つまたは複数のデバイスの前記グループからの少なくとも1つのデバイスを含む、[5]に記載の装置。
[9]ワイヤレス通信のための方法であって、制限されたアクセスウィンドウ(RAW)を割り当てる情報要素(IE)をもつフレームを生成することと、前記RAWのタイプに基づいて、前記RAW中に送信することを許可された1つまたは複数のデバイスのグループを示すフィールドを前記IE中に含めるかどうか決定することと、前記生成されたフレームを送信用に出力することとを備える方法。
[10]前記RAWのタイプに基づいて、前記RAW中に送信することを許可された1つまたは複数のデバイスのグループを示すフィールドを前記IE中に含めるかどうか決定することは、シンプレックスRAWタイプに対して前記フィールドを含めないと決定することを備える、[9]に記載の方法。
[11]前記IE中の、前記フィールドの存在または不在を指示することをさらに備える、[9]に記載の方法。
[12]前記指示は、前記IEの同一グループ指示フィールドの1つまたは複数のビットにより与えられる、[11]に記載の方法。
[13]前記RAWタイプの少なくとも1つのオプションタイプは、デバイスのデバイスタイプにかかわらず、当該デバイスによってアクセス可能であり、前記RAWタイプの少なくとも1つのオプションタイプが、1つまたは複数のデバイスのグループが当該デバイスのデバイスタイプにかかわらず前記RAW中に通信してよいことを示す場合、前記フィールドを前記IE中に含めないと決定することをさらに備える、[9]に記載の方法。
[14]前記オプションタイプはオムニであり、前記RAWタイプはシンプレックスである、[13]に記載の方法。
[15]RAWタイプフィールドのサブフィールドを特定の値に設定することによって、前記RAWタイプの前記少なくとも1つのオプションタイプを示すことをさらに備える、[13]に記載の方法。
[16]前記RAW中に通信することを許可されるデバイスの少なくとも1つのサブグループを示すことをさらに備え、デバイスの前記サブグループは、前記RAW中に通信することを許可された1つまたは複数のデバイスの前記グループからの少なくとも1つのデバイスを含む、[13]に記載の方法。
[17]ワイヤレス通信のための装置であって、制限されたアクセスウィンドウ(RAW)を割り当てる情報要素(IE)をもつフレームを生成するための手段と、前記RAWのタイプに基づいて、前記RAW中に送信することを許可された1つまたは複数のデバイスのグループを示すフィールドを前記IE中に含めるかどうか決定するための手段と、前記生成されたフレームを送信用に出力するための手段とを備える装置。
[18]制限されたアクセスウィンドウ(RAW)を割り当てる情報要素(IE)をもつフレームを生成し、前記RAWのタイプに基づいて、前記RAW中に送信することを許可された1つまたは複数のデバイスのグループを示すフィールドを前記IE中に含めるかどうか決定し、前記生成されたフレームを送信用に出力するための命令を記憶したコンピュータ可読媒体を備えるコンピュータプログラム製品。
[19]アクセスポイント(AP)であって、少なくとも1つのアンテナと、制限されたアクセスウィンドウ(RAW)を割り当てる情報要素(IE)をもつフレームを生成し、ならびに、前記RAWのタイプに基づいて、前記RAW中に送信することを許可された1つまたは複数のデバイスのグループを示すフィールドを前記IE中に含めるかどうか決定するように、構成された処理システムと、前記少なくとも1つのアンテナを介して、前記生成されたフレームを送信用に送信するように構成された送信機とを備えるアクセスポイント。