特許第6228026号(P6228026)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6228026
(24)【登録日】2017年10月20日
(45)【発行日】2017年11月8日
(54)【発明の名称】断熱容器
(51)【国際特許分類】
   B65D 81/38 20060101AFI20171030BHJP
   B65D 51/24 20060101ALI20171030BHJP
【FI】
   B65D81/38 N
   B65D51/24
【請求項の数】4
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2014-21750(P2014-21750)
(22)【出願日】2014年2月6日
(65)【公開番号】特開2015-147600(P2015-147600A)
(43)【公開日】2015年8月20日
【審査請求日】2016年12月13日
(73)【特許権者】
【識別番号】000119232
【氏名又は名称】株式会社イノアックコーポレーション
(74)【代理人】
【識別番号】100076048
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 喜幾
(74)【代理人】
【識別番号】100141645
【弁理士】
【氏名又は名称】山田 健司
(72)【発明者】
【氏名】笠田 純一郎
(72)【発明者】
【氏名】岩田 典久
(72)【発明者】
【氏名】カジョンサック ブンキェングウォング
【審査官】 宮崎 基樹
(56)【参考文献】
【文献】 特開2007−276817(JP,A)
【文献】 特開2004−347292(JP,A)
【文献】 登録実用新案第3162492(JP,U)
【文献】 特開2003−237815(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65D 81/38
B65D 51/24
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
容器本体と、該容器本体の出し入れ口を開閉可能な蓋体と、該蓋体の裏側で物品を出し入れ可能に保持し得る保持体とを備えた断熱容器において、
前記蓋体の外郭を構成する外蓋部材と、
前記外蓋部材の裏側に配設され、前記蓋体の閉成時に外縁部裏面が前記容器本体の出し入れ口開口縁に当接する断熱部材と、
前記外蓋部材の外縁にインテグラルヒンジで繋げて該外蓋部材と一体形成されると共に、外蓋部材の裏側より外れた展開状態から前記インテグラルヒンジで折り返して該外蓋部材の裏側に重ねた設置状態で保持される前記保持体とを備え、
前記保持体は、前記設置状態において、前記外蓋部材の外縁から該外蓋部材と断熱部材との間を通って、該断熱部材に前記出し入れ口の開口内側に対応して形成された通口を介して断熱部材の裏側に延出するように配設される
ことを特徴とする断熱容器。
【請求項2】
前記保持体は、前記外蓋部材の裏側に一体形成された固定部により、前記設置状態で該外蓋部材の裏側に保持される請求項1記載の断熱容器。
【請求項3】
前記保持体は、前記断熱部材の裏側に延出した物品保持部が、該断熱部材に対し弾力的に接離すると共に、該物品保持部で該断熱部材を押さえて支持するよう構成される請求項1または2記載の断熱容器。
【請求項4】
前記断熱部材は、前記外蓋部材の裏側に一体形成された係止部により、該外蓋部材の裏側に保持される請求項1〜3の何れか一項に記載の断熱容器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、蓋体の裏側で物品を出し入れ可能に保持し得る保持体を備えた断熱容器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
保冷または保温を要する食品を一般家庭等の顧客へ宅配する販売方式では、保冷または保温し得る断熱構造の断熱容器を顧客先の玄関等に設置して、配達した食品を該断熱容器に収容して一時保管するようになっている。特許文献1に開示の断熱容器は、温度を保った状態で食品を収容可能な収容空間が画成された容器本体と、容器本体に姿勢変位可能に配設されて、該容器本体の上部に形成された出し入れ口を開閉可能な蓋体とを備えている。そして、断熱容器は、容器本体から蓋体を開けることで収容空間への食品の出し入れが可能となり、蓋体を容器本体に閉じることで収容空間内に食品が収容される。ここで、断熱容器は、容器本体および蓋体に断熱部材が配設されており、収容空間に収容した食品の温度変化を抑えるようになっている。
【0003】
また、特許文献1に開示された断熱容器は、販売業者から顧客宛の請求書や販売チラシ等(以降、「シート状物品」という)を差し込んで保持可能なポケット部材を備えている。このポケット部材は、蓋体の裏面に配設されて、該蓋体の裏面との間に前方へ開口する保持空間を画成する。これにより、ポケット部材は、蓋体を開いた状態において上方から保持空間へ差し込んだシート状物品を保持可能となっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2003−237815号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1の断熱容器の蓋体は、外蓋部材と、内蓋部材と、外蓋部材および内蓋部材の間に配設される断熱部材とからなり、内蓋部材を外蓋部材に係止することで、断熱部材が内蓋部材で被覆された状態で保持されている。このため、容器本体に蓋体を閉じた際には、硬い材質の容器本体および内蓋部材が当接する構造であることから、該蓋体と容器本体との密着性が低い難点がある。また、ポケット部材は、外蓋部材および内蓋部材とは別体に形成されて、内蓋部材に係止して固定されるようになっている。すなわち、特許文献1の断熱容器は、内蓋部材が、断熱部材を保持すると共にポケット部材も保持するために必要不可欠な部材であるため、蓋体を構成する部材の点数が多くなると共に、該蓋体の重量が嵩むので開閉操作を行い難い欠点がある。
【0006】
また、特許文献1の断熱容器は、蓋体を構成する外蓋部材、内蓋部材およびポケット部材が別体であるため、成形型が多くなることから設備費用が高額になって製造コストが嵩む難点がある。また、成形型が多くなれば、型交換に係る段取り作業が増えると共に成形作業工数も増えるので、製造効率が低下して製造コストが更に嵩む要因となっている。更に、構成部材の点数が多いため、部材管理が面倒になる難点もある。
【0007】
そこで、本発明は、従来の技術に係る断熱容器に内在している前記課題に鑑み、これらを好適に解決するべく提案されたものであって、良好な断熱性能を有し、かつ製造コストを抑えることができる断熱容器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記課題を解決し、所期の目的を達成するため、本願の請求項1に係る発明は、
容器本体と、該容器本体の出し入れ口を開閉可能な蓋体と、該蓋体の裏側で物品を出し入れ可能に保持し得る保持体とを備えた断熱容器において、
前記蓋体の外郭を構成する外蓋部材と、
前記外蓋部材の裏側に配設され、前記蓋体の閉成時に外縁部裏面が前記容器本体の出し入れ口開口縁に当接する断熱部材と、
前記外蓋部材の外縁にインテグラルヒンジで繋げて該外蓋部材と一体形成されると共に、外蓋部材の裏側より外れた展開状態から前記インテグラルヒンジで折り返して該外蓋部材の裏側に重ねた設置状態で保持される前記保持体とを備え、
前記保持体は、前記設置状態において、前記外蓋部材の外縁から該外蓋部材と断熱部材との間を通って、該断熱部材に前記出し入れ口の開口内側に対応して形成された通口を介して断熱部材の裏側に延出するように配設されることを要旨とする。
請求項1に係る発明によれば、外蓋部材の外縁にインテグラルヒンジを介して繋がる保持体が、外蓋部材の外縁から外蓋部材と断熱部材との間を通って、該断熱部材に出し入れ口の開口内側に対応して形成された通口を介して断熱部材の裏側に延出するように配設されているから、断熱部材の外縁部裏側に保持体が延在してしない。すなわち、蓋体の閉成時に、容器本体の出し入れ口開口縁に断熱部材の外縁部が当接する際に、保持体が邪魔にならず、容器本体の出し入れ口開口縁に対して直接当接する断熱部材により蓋体と容器本体との間をより確実に封止することができる。従って、断熱容器の断熱性能を向上し得る。また、外蓋部材と保持体とを一体形成する構成であるから、外蓋部材と保持体とを同一の成形型で型成形することが可能となり、外蓋部材と保持体との夫々に成形型を準備する必要がなく、成形型数が減ると共に型の段取り替えの手間などが減って、製造コストを低減することができる。そして、保持体が外蓋部材の外縁にインテグラルヒンジを介して繋がり、保持体を外蓋部材の裏側から外れた展開状態からインテグラルヒンジで折り返して設置状態とする構成であるから、保持体の展開状態で型成形することで、型構成を簡単にすることができると共に、外蓋部材の裏面や保持体に、互いに固定する爪などの適宜構成を設定することも可能となる。そして、断熱容器を構成する部材点数が減るので部材管理が容易になる。
【0009】
請求項2に係る発明では、前記保持体は、前記外蓋部材の裏側に一体形成された固定部により、前記設置状態で該外蓋部材の裏側に保持されることを要旨とする。
請求項2に係る発明によれば、外蓋部材に一体形成した固定部で保持体を設置状態で直接保持する構成であるから、保持体の保持に要する構成を最小限に抑えることができる。また、保持体の展開状態で外蓋部材と該保持体とを一体形成できるので、外蓋部材の裏側の型構造が保持体により制約を受けず、例えば固定部を、保持体の保持に最適な形状や位置で設定する等、型成形に際して自由度が高い。
【0010】
請求項3に係る発明では、前記保持体は、前記断熱部材の裏側に延出した物品保持部が、該断熱部材に対し弾力的に接離すると共に、該物品保持部で該断熱部材を押さえて支持するよう構成されることを要旨とする。
請求項3に係る発明によれば、断熱部材の裏側に延出するよう配設された保持体の物品保持部で断熱部材を押さえるので、該断熱部材を安定して保持することができる。また、物品保持部が断熱部材に対して弾力的に接離するので、該物品保持部と断熱部材との間に対する物品の出し入れが容易であると共に、物品保持部で物品をより確実に保持することができる。
【0011】
請求項4に係る発明では、前記断熱部材は、前記外蓋部材の裏側に一体形成された係止部により、該外蓋部材の裏側に保持されることを要旨とする。
請求項4に係る発明によれば、外蓋部材に一体形成した係止部で断熱部材を該外蓋部材に直接保持する構成であるから、断熱部材の保持に要する構成を最小限に抑えることができる。また、保持体の展開状態で外蓋部材と該保持体とを一体形成できるので、外蓋部材の裏側の型構造が保持体により制約を受けず、例えば係止部を、断熱部材の保持に最適な形状や位置で設定する等、型成形に際して自由度が高い。
【発明の効果】
【0012】
本発明に係る断熱容器によれば、良好な断熱性能を有すると共に、製造コストを抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】容器本体から蓋体を開いた実施例の断熱容器を、前右上方から見た斜視図である。
図2】容器本体に蓋体を閉じた実施例の断熱容器を、前上方から見た斜視図である。
図3図2のX1−X1線断面図である。
図4図2のX2−X2線断面図である。
図5】(a)は、図4のX3−X3線断面図であり、(b)は、図4のX4−X4線断面図である。
図6図3のX5−X5線断面図である。
図7】蓋体を構成する外蓋部材および第2断熱部材と、該外蓋部材に一体形成された保持体とを示す斜視図である。
図8】(a)は、外蓋部材に一体形成された保持体の展開状態を示す断面図であり、(b)は、該保持体の設置状態を示す断面図である。
図9】蓋体の組み立て工程を示す説明斜視図であって、(a)は、展開状態の保持体を第2断熱部材の挿通口に挿通させる状態を示し、(b)は、第2断熱部材を、回転させながら展開状態の保持体の外面に沿わせる状態を示し、(c)は、第2断熱部材を沿わせた保持体を設置状態に変位させて、該第2断熱部材および保持体を外蓋部材の裏側へ保持させた状態を示している。
【発明を実施するための形態】
【0014】
次に、本発明に係る断熱容器につき、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照して以下に説明する。実施例では、容器本体の上部に蓋体が配設されると共に、蓋体の後部が容器本体の後側上部に支持されて開閉する構成の断熱容器を例示する。なお、断熱容器の左右、前後および上下は、断熱容器を正面から見た状態で指称する。
【実施例】
【0015】
(断熱容器)
実施例の断熱容器10は、図1図3に示すように、第1の物品である食品Bを出し入れ可能に収容する収容空間12aが画成された容器本体12と、この容器本体12に姿勢変位可能に配設され、収容空間12aの出し入れ口13を開閉可能な蓋体14とを備えている。また、断熱容器10は、蓋体14の裏側である収容空間12a側に、販売業者から顧客宛の請求書や販売チラシ等の第2の物品であるシート状物品Sを出し入れ可能に保持する保持体16を備えている。
【0016】
(容器本体)
容器本体12は、図1および図3に示すように、該容器本体12の外郭をなす外箱部材20と、外箱部材20の内側に配設される内箱部材22と、該外箱部材20および内箱部材22の間に画成された空間に配設される第1断熱部材24とから構成されて断熱構造になっている。外箱部材20は、上方が開口した有底箱体である。外箱部材20は、合成樹脂(例えば、ポリエチレン(PE)やポリプロピレン(PP))製である。内箱部材22は、上方が開口した有底箱体であり、収容空間12aの底部および側部を構成する。内箱部材22は、合成樹脂(例えば、ポリエチレン(PE)やポリプロピレン(PP))製であり、外箱部材20より一回り小さいサイズに形成されている。内箱部材22の上縁、すなわち出し入れ口13の開口縁は、水平外方へ延出して第1当接面30が形成されている。この第1当接面30の外縁が、外箱部材20の外縦板部20bの上縁と嵌合するようになる。
【0017】
第1断熱部材24は、図3に示すように、発泡合成樹脂(例えば、発泡ポリスチレンや発泡ポリウレタン)製である。第1断熱部材24は、外箱部材20および内箱部材22により画成される空間の形状に予め発泡成形したものであっても、外箱部材20および内箱部材22により画成される空間内に発泡材料を注入して該空間内で発泡成形したものであってもよい。
【0018】
(蓋体)
蓋体14は、図1および図2に示すように、収容空間12aの出し入れ口13を閉じた閉成状態(図2)および該出し入れ口13を開いた開放状態(図1)に姿勢変化する。蓋体14は、図3および図4に示すように、容器本体12の外箱部材20の後側上部に設けられた支持台26,26の軸支持筒26a,26aに後部が支持され、該軸支持筒26a,26aを中心に回転可能となっている。蓋体14は、該蓋体14の外郭を構成する外蓋部材40と、該外蓋部材40の裏側に配設される第2断熱部材(断熱部材)42とを備えた二重構造となっている。なお、以降の蓋体14の説明においては、該蓋体14の閉成状態(図2図3参照)を基準として、左右、前後および上下を指称する。
【0019】
(外蓋部材)
外蓋部材40は、図1図4および図7に示すように、下方へ開口した部材であり、矩形平坦状の天面をなす外天板部40aと、該外天板部40aを囲み、外天板部40aの外縁から下方へ延出した庇状の外縁板部40bとからなる。外蓋部材40は、合成樹脂(例えば、ポリエチレン(PE)やポリプロピレン(PP))製であり、型成形により外天板部40aおよび外縁板部40bが一体形成されている。そして、外縁板部40bの開口縁が、外箱部材20の外周縁より一回り大きくなっている。
【0020】
図3図4図5(a)、図7および図8に示すように、外蓋部材40における外天板部40aの裏側には、第2断熱部材42に嵌合する第1係止フック(係止部)44が複数(実施例では2つ)立設されている。各第1係止フック44は、外蓋部材40の外天板部40aの裏側における前後中央より前側において、左右に離間して設けられている。各第1係止フック44は、外天板部40aの裏側から下方へ延出した脚部44aと、脚部44aの先端に設けられた係止鉤部44bとからなっている。脚部44aは、外天板部40aと連設する基部に対し、係止鉤部44b側が左右方向へ変位するよう弾性変形が可能になっている。係止鉤部44bは、その先端側が尖っていると共に、脚部44aに対して該脚部44aの弾性変形方向へ突出した鉤状をなしている。すなわち、左側の第1係止フック44は、係止鉤部44bが脚部44aより左方へ突出しており、右側の第1係止フック44は、係止鉤部44bが脚部44aより右方へ突出している。
【0021】
図3図4図5(b)、図6図8に示すように、外蓋部材40における外天板部40aの裏側には、保持体16に嵌合する第2係止フック(固定部)46が複数(実施例では2つ)立設されている。各第2係止フック46は、外蓋部材40の外天板部40aの裏面における前後中央より後側において、左右に離間して設けられている。各第2係止フック46は、外天板部40aの裏側から下方へ延出した脚部46aと、脚部46aの先端に設けられた係止突部46bとからなっている。係止突部46bは、その先端側が尖っていると共に、脚部44aに対して左方および右方へ突出した鉤状をなしている。各第2係止フック46の脚部46aおよび係止突部46bは、前後方向に貫通するように肉抜きがなされており、左右幅が狭くなるよう弾性変形が可能となっている。
【0022】
図1図3および図7に示すように、外蓋部材40の外縁板部40bには、第2係合部50が、容器本体12の外箱部材20の前側上部に設けられた第1係合部28に対し係脱可能に係止するように設けられている。第2係合部50は、外縁板部40bの前壁部における左右中央に、下方へ延出すると共に左右に延在する板状部分であり、外縁板部40bに対して下端側が前後に変位するように弾性変形が可能となっている。第2係合部50は、蓋体14が閉成状態において第1係合部28に引っ掛かり、蓋体14を閉成状態に保持する。また、蓋体14の閉成状態において、第1係合部28に係止した第2係合部50の下部を前方へ付勢することで、第1係合部28と第2係合部50との引っ掛かりが解除され、開放状態に向けた蓋体14の姿勢変位を可能とする。
【0023】
(第2断熱部材)
第2断熱部材42は、図3図4および図7に示すように、外蓋部材40における裏側凹部に収容可能な板状のブロック体である。第2断熱部材42は、容器本体12の出し入れ口13の開口サイズより大きく、該容器本体12に設けられた第1当接面30の外縁輪郭形状と略同じ輪郭形状に形成されている。第2断熱部材42は、発泡合成樹脂(例えば、発泡ポリスチレンや発泡ポリウレタン)製であり、断熱性を有している。そして、第2断熱部材42は、その外縁部裏面に第2当接面52を備えており、蓋体14の閉成時に、第2当接面52が、第1当接面30に面接触して当接するようになっている(図3図4図6参照)。すなわち、第2断熱部材42は、第2当接面52と第1当接面30とが面接触することで、収容空間12aの上壁部を画成する。なお、第2断熱部材42は、第2当接面52が形成された外縁部よりも、収納空間12aに臨む部分の厚みが大きくなっている(図3図4図7参照)。
【0024】
第2断熱部材42は、蓋体14の閉成時に、容器本体12の第1当接面30に追従して変形可能に構成されている。すなわち、第2断熱部材42は、その厚み方向に弾性変形や圧縮変形などするよう、外蓋部材40や容器本体12を構成する合成樹脂のソリッド体よりも硬くないものが採用される。なお、第2断熱部材42として発泡合成樹脂を用いる場合、硬質、半硬質、軟質の何れであってもよい。
【0025】
第2断熱部材42には、図3図7に示すように、該第2断熱部材42の厚み方向に貫通する通口54が形成されている。この通口54は、第2断熱部材42において、蓋体14の前後中央より後方へ偏った位置で、かつ出し入れ口13に臨む位置に開設され、収容空間12aに開口している。通口54は、保持体16が挿通可能な開口サイズおよび開口形状に開設されており、実施例では左右に細長い長孔となっている。すなわち、通口54は、左右方向の開口幅が、保持体16における物品保持部64(保持板部70および取付板部66)の左右幅以上で、かつ前後方向の開口幅が、該物品保持部64の最大厚み以上となっている。また、通口54は、その前後方向における開口幅が、収容空間12a側よりも外蓋部材40の外天板部40a側が大きくなっており、収容空間12a側から外天板部40a側に向けて拡開した形状となっている(図3参照)。
【0026】
第2断熱部材42には、図3図4図5(a)および図7に示すように、該第2断熱部材42の厚み方向に貫通する差し込み口56が、複数(実施例では2つ)形成されている。各差し込み口56は、第2断熱部材42において、蓋体14の前後中央より前方へ偏った位置で、左右に離間して配置されている。各差し込み口56は、外蓋部材40の外天板部40aの裏側に突設された前述の各第1係止フック44が差し込み可能な開口サイズおよび開口形状に開設されており、実施例では前後に細長い長孔となっている。すなわち、各差し込み口56は、左右方向の開口幅が、対応する第1係止フック44における係止鉤部44bの左右幅以上で、かつ前後方向の開口幅が、該係止鉤部44bの前後幅以上となっている。また、各差し込み口56は、その前後方向における開口幅が、収容空間12a側よりも外蓋部材40の外天板部40a側が大きくなっており、収容空間12a側から外天板部40a側に向けて拡開した形状となっている(図3参照)。特に、各差し込み口56は、第2断熱部材42の厚み方向中間から外天板部40a側が後方へ拡開している。これは、後述するように、第2断熱部材42を沿わせた保持体16を、展開状態から外蓋部材40の裏側へ折り返した設置状態へ姿勢変位させる際に、第1係止フック44が第2断熱部材42に引っ掛かるのを防止して、保持体16の設置状態への変位を阻害しないようにするためである。
【0027】
各差し込み口56内には、係止段部56aが形成されている(図4図5(a)参照)。係止段部56aには、第2断熱部材42を外蓋部材40にセットする際に、差し込み口56に差し込まれた第1係止フック44の係止鉤部44bが引っ掛かるようになっている。すなわち、各第1係止フック44は、第2断熱部材42の係止段部56aに対し上下方向で引っ掛かり、第2断熱部材42が外蓋部材40の外天板部40aから離間するのを規制し、該第2断熱部材42を保持する。
【0028】
また、第2断熱部材42には、図4および図5(b)に示すように、各第2係止フック46との干渉を回避する凹部58,58が設けられている。各凹部58は、通口54の後側に位置して、該通口54に連なって設けられている。
【0029】
(保持体)
保持体16は、図3図4図7および図8に示すように、蓋体14の外蓋部材40と一体に形成されている。保持体16は、外蓋部材40の外縁に連なり、該外蓋部材40の裏側より外れた展開状態(図7図8(a)参照)、すなわち外蓋部材40と並んだ状態で、外蓋部材40と一体に形成される。そして、保持体16は、前述した展開状態から折り返して、外蓋部材40の裏側に重ねた設置状態(図3図4図8(b)参照)に変位可能となっており、外蓋部材40に連なった設置状態で該外蓋部材40の裏側に保持されるよう構成されている。外蓋部材40および保持体16は、図示省略した成形型により一体に型成形される。
【0030】
図7および図8に示すように、外蓋部材40の外縁と保持体16との境界部には、該外蓋部材40の外縁にインテグラルヒンジ60が設けられ、保持体16は、該インテグラルヒンジ60で外蓋部材40に繋がっている。このインテグラルヒンジ60は、外蓋部材40の外縁板部40bおよび保持体16における該インテグラルヒンジ60に隣接する部分より薄肉に形成された部分であり、直線に延在している。従って、保持体16は、インテグラルヒンジ60で折り返すして、展開状態から外蓋部材40の裏側に重ねた設置状態となる。
【0031】
保持体16は、図3図4図7および図8に示すように、インテグラルヒンジ60に連なって設けられた連設部62と、該連設部62における外蓋部材40と反対側に連なって設けられた物品保持部64とを備えている。連設部62は、外蓋部材40における外縁板部40bの後部に沿って左右に延在する板状部分である。また、連設部62は、保持体16の設置状態において、外蓋部材40における外縁板部40bから外天板部40aに亘る裏面形状に沿う形状となっている(図8(b)参照)。実施例における連設部62は、外蓋部材40および保持体16の並び方向において階段状に形成されている。なお、連設部62は、左右のヒンジ部48,48の間に位置しており、該連設部62の左右方向の幅は、外天板部40aの左右方向の幅の1/2程度となっている(図1図7参照)。
【0032】
(物品保持部)
物品保持部64は、図3図4図7および図8に示すように、連設部62に連なって設けられた取付板部66と、取付板部66における連設部62と反対側に該取付板部66に連なって設けられた保持板部70とを備えている。物品保持部64は、保持体16の設置状態において、取付板部66が、外蓋部材40の外天板部40aに近接した位置から下方に向けて該外天板部40aの裏面と交差する向きに延出すると共に、保持板部70が、外天板部40aから下方に離間して位置して、第2断熱部材42に対向配置される(図8(b)参照)。また、取付板部66は、第2断熱部材42の通口54に挿通した状態に配設されると共に、保持板部70は、該第2断熱部材42の裏側(収容空間12a側)に配設される(図3図4参照)。
【0033】
(取付板部)
取付板部66は、図8に示すように、連設部62側と保持板部70側とが反対方向へ湾曲している。すなわち、取付板部66は、保持体16の設置状態において、連設部62側が後方へ湾曲すると共に、保持板部70側が前方へ湾曲している。ここで、取付板部66の上下方向の幅は、第2断熱部材42の厚みより僅かに大きくなっている。従って、取付板部66は、蓋体14の組み立て状態において、第2断熱部材42の表側から通口54を貫通して該第2断熱部材42の裏側(収容空間12a側)に延出している。
【0034】
取付板部66には、図4図5(b)、図7および図8に示すように、外蓋部材40に設けた各第2係止フック46が係止可能な取付部68が複数(実施例では2つ)形成されている。各取付部68は、第2係止フック46の係止突部46bが引っ掛かる形状に形成され、取付板部66における連設部62側の湾曲部に、左右に離間して設けられている。実施例の取付部68は、第2係止フック46が差し込み可能な矩形状の開口をなし、その左右方向の開口幅が、第2係止フック46の係止突部46bの左右幅より小さく、前後方向の開口幅が、該係止突部46bの前後幅以上となっている。これにより、各第2係止フック46は、対応する取付部68に差し込まれる際に係止突部46bの左右方向の幅が小さくなるように弾性変形して、該取付部68に挿通可能となる。そして、各第2係止フック46は、係止突部46bが取付部68を通過すると元の形状に弾性復帰し、該係止突部46bが取付部68の左右幅より大きくなることで、取付部68の開口縁に引っ掛かる。従って、保持体16は、各第2係止フック46が各取付部68に引っ掛かることで、設置状態で該外蓋部材40の外天板部40aに保持される。
【0035】
(保持板部)
保持板部70は、図3図4図7および図8に示すように、取付板部66の延出方向と交差する方向へ延在するように形成されている。すなわち、保持板部70は、保持体16の設置状態において、取付板部66の下縁から前方へ延出して、外天板部40aの裏面と略平行に延在している。そして、保持板部70は、蓋体14の組み立て状態において、第2断熱部材42の裏面に対向した状態となる。また、保持板部70は、容器本体12の出し入れ口13より小さいサイズに形成されている。実施例の保持板部70は、前後方向の幅より左右方向の幅が大きい略矩形状をなし、左右方向の幅は、取付板部66の左右方向の幅と同じである。また、保持板部70は、取付板部66側から前方にいくにつれて第2断熱部材42に徐々に近づくよう僅かに湾曲している(図3図4参照)。更に、保持板部70には開口72が形成されており、保持板部70より小さいサイズのシート状物品Sが該保持板部70で隠れた状態で保持された際に、開口72を介して該シート状物品Sが視認可能となっている。
【0036】
保持板部70は、図3および図4に示すように、各第2係止フック46と各取付部68との係止により、取付板部66が外蓋部材40の外天板部40aに支持された保持体16の設置状態では、第2断熱部材42の裏面から離間して配設される。そして、保持板部70は、第2断熱部材42の裏面との間に、シート状物品Sを出し入れ可能に収容する保持空間74を画成する。ここで、保持板部70は、外蓋部材40の外天板部40aに支持された状態で、前縁70a側が、第2断熱部材42の裏面に対し接離する弾力的な変形が可能に構成されている。
【0037】
(突片部)
図7に示すように、保持板部70は、その外縁の一部に、該外縁から第2断熱部材42の裏面に向け突出した突片部76を備えている。実施例では、保持板部70における前縁70aから後方へ延在する左側縁70bに、前後に所要長に延在する突片部76が設けられている。
【0038】
(突縁部)
図3図4図7および図8に示すように、保持板部70は、その前縁70aに、第2断熱部材42の裏面側へ突出した突縁部(突出部)78が形成されている。実施例では、保持板部70の前縁70aに、左右に離間して複数(実施例では3つ)の突縁部78が形成されている。すなわち、保持板部70の前縁70aの左端、右端および左右中央に、突縁部78が形成されている。左端および右端の突縁部78は、保持板部70が第2断熱部材42側へ湾曲して形成された部分である。また左右中央の突縁部78は、保持板部70が第2断熱部材42側へ膨らむように形成された部分である。
【0039】
保持体16の保持板部70に設けられた突片部76および各突縁部78は、第2断熱部材42に対向する端部が、該第2断熱部材42の裏側に当接するようになっている。すなわち、保持体16は、保持板部70と第2断熱部材42との間に保持空間74を画成した状態で、突片部76および各突縁部78が第2断熱部材42に当接する。ここで、突片部76および各突縁部78は、保持板部70に復帰弾力が作用しない自然状態で第2断熱部材42の裏側に当接するようにしてもよいし、該保持板部70に復帰弾力が作用した変形状態で第2断熱部材42の裏側に当接するようにしてもよい。保持体16の物品保持部64に復帰弾力が作用しない状態で突片部76および各突縁部78を第2断熱部材42の裏側に当接する構成では、第2断熱部材42が外蓋部材40の裏側から離間するのを、保持体16で適切に規制し得る。また、保持体16の物品保持部64に復帰弾力が作用した状態で突片部76および各突縁部78を第2断熱部材42の裏側に当接する構成では、保持体16により第2断熱部材42を外蓋部材40の裏側へ押し付けるようにし得る。なお、各突縁部78は、保持空間74に差し込んだシート状物品Sを、第2断熱部材42の裏側に押し付け得る。
【0040】
(蓋体の組み立てについて)
前述のように構成される蓋体14は、図9に示す工程にて組み立てられる。すなわち、展開状態で外蓋部材40と一体に形成された保持体16は、該展開状態において、保持板部70および取付板部66を、別工程で形成した第2断熱部材42の通口54に、該第2断熱部材42の表側から挿通させる(図9(a)参照)。そして、保持板部70と取付板部66との境界部分に通口54が位置した状態として、第2断熱部材42を保持板部70側へ倒伏させる(図9(b))。これにより、保持体16の取付板部66が第2断熱部材42の通口54に挿通された状態となる。
【0041】
次いで、展開状態の保持体16を、インテグラルヒンジ60で折り返し、該保持体16および第2断熱部材42を一体的に変位させる(図9(c))。ここで、保持体16を外蓋部材40の裏側へ重ねる途中に、各第2係止フック46が、対応する取付部68に差し込まれて引っ掛かる(図5(b)参照)と共に、各第1係止フック44が、対応する差し込み口56に差し込まれて係止段部56aに引っ掛かる(図5(a)参照)。
【0042】
これにより、保持体16は、各第2係止フック46が各取付部68に係止されることで、設置状態で外蓋部材40の外天板部40aに保持される。一方、第2断熱部材42は、各第1係止フック44が各係止段部46aに引っ掛かることで、外蓋部材40の外天板部40aに保持される。また、第2断熱部材42は、保持体16の物品保持部70により、裏側からも保持される。これにより、第2断熱部材42は、外蓋部材40の外天板部40aと保持体16の物品保持部70とで表裏方向で挟まれ、保蓋体14の開閉時にがたつくことなく保持される。
【0043】
前述のように構成された実施例の断熱容器10によれば、外蓋部材40における外縁板部40bの外縁とインテグラルヒンジ60を介して繋がる保持体16が、外蓋部材40の外縁から該外蓋部材40と第2断熱部材42との間を通って、該第2断熱部材42に出し入れ口13の開口内側に対応して形成された通口54を介して第2断熱部材42の裏側に延出するように配設されているから、第2断熱部材42における第2当接面52が形成された外縁部裏側に保持体16が延在してしない。すなわち、蓋体14の閉成時に、容器本体12における出し入れ口13の開口縁に位置する第1当接面30に、第2断熱部材42の外縁部に位置する第2当接面52が当接する際に、保持体16が邪魔にならず、第1当接面30に対して直接当接する第2断熱部材42により蓋体14と容器本体12との間を確実に封止することができる。また、第2断熱部材42は、蓋体14の閉成時に、第2当接面52が第1当接面30に密着するよう適宜変形し得るため、蓋体14と容器本体12との間をより確実に封止することができる。従って、断熱容器10の良好な断熱性能が得られ、収容空間12aに収容した食品Bを、温度を維持した状態で保管することができる。
【0044】
また、外蓋部材40と保持体16とを一体形成する構成であるから、外蓋部材40と保持体16とを同一の成形型で型成形することが可能となり、外蓋部材40と保持体16との夫々に成形型を準備する必要がなく、成形型数が減ると共に型の段取り替えの手間などが減って、製造コストを低減することができる。そして、保持体16が外蓋部材40の外縁にインテグラルヒンジ60を介して繋がり、保持体16を外蓋部材40の裏側から外れた展開状態からインテグラルヒンジ60で折り返して設置状態とする構成であるから、展開状態で型成形することで、型構成を簡単にすることができる。また、保持体16を展開状態として該保持体16と外蓋部材40とを一体形成できるので、外蓋部材40の裏側の型構造が保持体16により制約を受けず、第2係止フック46を、保持体16の保持に最適な形状および位置に設定でき、該第2係止フック46の型成形に際して自由度が高い。同様に、外蓋部材40の裏側の型構造が保持体16により制約を受けないから、第1係止フック44を、第2断熱部材42の保持に最適な形状および位置に設定できる。また、保持体16を展開状態として該保持体16と外蓋部材40とを一体形成できるので、保持体16の型構造が外蓋部材40により制約を受けず、該保持体16を、物品の保持に最適な形状や位置に設定することができる。更に、断熱容器10を構成する部材点数が減るので、部材管理が容易になる利点もある。
【0045】
保持体16は、インテグラルヒンジ60により外蓋部材40の外縁に繋がっていると共に、第2係止フック46と取付部68とが引っ掛かることで、外蓋部材40の裏側へ重ねた設置状態で該外蓋部材40に安定して保持される。そして、保持空間74に対してシート状物品Sを出し入れする際に、保持体16の保持板部70が弾力的に変形して負荷がかかっても、外蓋部材40に対して該保持体16が設置状態に保持される。
【0046】
第2断熱部材42は、外蓋部材40の外天板部40aに形成された第1係止フック44と係止段部56aとが引っ掛かることで、外蓋部材40の裏側から離間することなく該外蓋部材40に保持される。また、第2断熱部材42は、保持体16の物品保持部70により裏側からも保持されるので、外蓋部材40に対してより一層安定的に保持される。これにより、第2断熱部材42の裏側から該第2断熱部材42を保持する別の部材を不要とすることができ、蓋体14の軽量化が図られる。
【0047】
保持体16における物品保持部64の保持板部70は、外蓋部材40の外天板部40aに後部側が保持された状態で前縁70a側が、第2断熱部材42の裏面に対して接離するよう変形するので、保持空間74に対するシート状物品Sの出し入れを簡単かつ容易に行うことができる。そして、保持体16の物品保持部70により、保持空間74に収容したシート状物品Sを弾力的に保持し得るので、蓋体14の開閉時に該シート状物品Sが保持空間74から脱落することを防止し得る。また、シート状物品Sを、蓋体14の前方および右側方から保持空間74に出し入れすることができるので、該シート状物品Sの出し入れの自由度が高い。更に、保持空間74が前方および右側方に開口しているので、保持板部70より大きいサイズのシート状物品Sの保持も可能である。
【0048】
(変更例)
本願発明の断熱容器は、実施例に例示したものに限らず、様々に変更が可能である。
(1)断熱容器は、容器本体の前部または側部に出し入れ口が形成されて、蓋体が該容器本体の前部または側部に開閉可能に配設された構成であってもよい。
(2)断熱容器は、蓋体が容器本体にヒンジ接続して開閉するタイプに限らず、蓋体を容器本体に被せるタイプやスライドするタイプ等であってもよい。
(3)保持体は、外蓋部材の外縁における後縁に連なって一体に形成されたものに限らず、該外蓋部材の左縁、右縁または前縁の何れかに連なって一体に形成するようにしてもよい。何れの形態であっても、保持体が外蓋部材の裏側から外れた展開状態で該保持体と外蓋部材とを一体形成した後、保持体を折り返して、該保持体を外蓋部材の裏側へ重ねた設置状態とすることが可能である。
(4)保持体を外蓋部材に保持する固定部は、断熱部材を外蓋部材に保持する係止部と同様に断熱部材に係止するよう構成して、保持体および断熱部材の両方と同時に保持するものであってもよい。
(5)保持体の物品保持部に設けられる突片部は、該物品保持部の左側縁および右側縁の両方に夫々設けるようにしてもよい。また、物品保持部の前縁に設けられる突縁部の数は、実施例に例示した3つに限るものではない。
(6)断熱容器の収容空間に収容する物品は、実施例で例示した食品に限らず、様々な物品が対象とされる。また、蓋体の保持空間に収容する物品は、実施例で例示したシート状物品に限らず、棒状や板状などの様々な物品が対象とされる。
【符号の説明】
【0049】
12 容器本体,13 出し入れ口,14 蓋体,16 保持体,40 外蓋部材
42 第2断熱部材(断熱部材),44 第1係止フック(係止部)
46 第2係止フック(固定部),54 通口,60 インテグラルヒンジ,64 物品保持部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9