(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
夫々が実質的に平行六面体の形状を有し、2つの大側壁(11、111、211)と、2つの小側壁(12、112、212)と、下壁(13、113、213)と、上壁(14、114、214)とを備えた、少なくとも2つの容器(9、109、209)を有するタバコ製品のためのパケットにおいて、
該パケットは、
少なくとも1つの接続パネル(17、117、217)と少なくとも2つの付加パネル(16、116、216)とを有する外ラッパー(15、115、215)を有し、前記容器(9、109、209)は少なくとも1つの前記接続パネル(17、117、217)において前記外ラッパー(15、115、215)に接続され、パケットは更に、第1ヒンジ(8、108、208)に沿って前記少なくとも2つの付加パネル(16、116、216)の1つにヒンジ結合されてパケット(1、100、200)の閉鎖位置と開放位置の間で回転可能な蓋(7、107、207)を有し、
前記パケット(1、100、200)の前記閉鎖位置において、前記少なくとも2つの付加パネル(16、116、216)が前記パケットの後壁(3、103、203)及び前壁(2、102、202)の両方を構成するように、該蓋が、前記少なくとも2つの付加パネル(16、116、216)の夫々を、前記少なくとも2つの容器(9、109、209)の夫々の容器の2つの大側壁(11、111、211)の中の1つに接触した状態に保持し、
前記パケット(1、100、200)の前記開放位置において、前記少なくとも2つの付加パネル(16、116、216)が、それぞれの第2ヒンジ(18、118、218)回りの回転によって前記容器(9、109、209)から離脱した位置に位置決めされかつ前記容器(9、109、209)から分離し、
前記蓋(7、107、207)と前記少なくとも1つの前記接続パネル(17、117、217)は、同じ付加パネル(16、116、216)にヒンジ結合されることを特徴とするパケット。
前記少なくとも1つの接続パネル(17、117、217)は、第2ヒンジ(18、118、218)によって夫々の付加パネル(16、116、216)にヒンジ結合されることを特徴とする請求項1に記載のパケット。
前記パケット(1)が閉じた状態で、前記接続パネル(17)はパケット(1)の側部(6)を形成することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のパケット。
前記パケット(100、200)が閉じた状態で、前記第2接続パネル(139、239)はパケット(100、200)の側部(106、206)を形成することを特徴とする請求項5に記載のパケット。
中間パネル(234)が2つの付加パネル(216)の間に挟まれると共に第3ヒンジ(235)によって後者にヒンジ結合され、前記第2接続パネル(239)は、前記中間パネル(234)に対して反対側から夫々の付加パネル(216)にヒンジ結合されることを特徴とする請求項5又は6に記載のパケット。
【発明を実施するための形態】
【0010】
図1及び
図2を参照するに、参照番号1は、前壁2と大きな後壁3、上壁4、下壁5及び2側部6からなる平行六面体の形状を実質的に有する硬質タバコパケット全体を示している。
【0011】
パケット1は、第1ヒンジ8に沿ってヒンジ結合された蓋7を有し、それは閉鎖位置(
図1に示す)と開放位置(
図2に示す)との間、またはその逆の位置間で回転可能である。
【0012】
蓋7は実質的に箱型であり、パケット1の閉鎖位置では、上壁4、下壁5及び前壁2を部分的に覆って、パケットの側部6を形成する。
【0013】
上述した第1ヒンジ8はパケット1の後壁3に位置している。より具体的には、パケット1の主要な長手方向伸長を参照するに、第1ヒンジ8は後壁3の長手方向端縁部の近傍に位置する。
【0014】
これとは別に、第1のヒンジ8は後壁3の横方向端縁部の近傍に配置することもできる。この場合、パケット1の閉鎖位置では、蓋7が側部6と前壁2を覆い、パケット1の上壁4を形成する。
【0015】
代わりとなる別の実施形態では、第1ヒンジ8は、パケット1の側部6の横方向端縁部の近傍に位置する。この場合、カバー7は、パケット1の閉鎖位置において、前壁2、後壁3、及び第1ヒンジ8がある側部6とは反対側にある側部6を部分的に覆い、パケット1の上壁4を形成する。
【0016】
パケット1は少なくとも2つのタバコ容器9を備え、夫々が、正しく並べられたタバコの一群を有する。
【0017】
各容器9は平行六面体の形状を有し、2つの大側壁11、2つの小側壁12、下壁13及び上壁14を有する。
【0018】
好ましくは、正しく並べられたタバコ群を保護して品質や香りを維持するように、夫々の容器9はそれに関連して開閉する蓋を有する。
【0019】
パケット1の本実施形態によれば、2つの容器9は、夫々の大側壁1において相互接触する。より具体的には、容器9は互いに対して相互接続される。
【0020】
その代わりとして、2つの容器9は、容器9の双方に含まれるタバコ群の合計に等しい数のタバコからなる、正しく並べられたタバコ群を有する単一の容器と置き換えることができる。
【0021】
容器9の上壁14はパケット1の上壁4を成し、下壁13はパケット1の下壁5を成す。
【0022】
パケット1は、2つの容器9を包装するためにデザインされた外ラッパー15を有している。
【0023】
外ラッパー15は2つの付加パネル16を有する。
【0024】
一般的に、パケット1の別の実施形態において、パケット1の外ラッパー15は少なくとも2つの付加パネル16を有する。
【0025】
蓋7は、第1ヒンジ8に沿って2つの付加パネル16の一方にヒンジ結合される。
【0026】
有利な点として、パケット1の内側に情報リーフレットを挿入するように、付加パネル16は、それらを含むようにデザインされた各ポケット19(なくとも良い)を有する。
【0027】
好ましくは、ポケット19は、パケット1が閉鎖状態の場合には消費者には見えないように、付加パネル16の内壁上に配置されている。
【0028】
或いは又、付加パネルはポケット19を持たず、例えば接着剤のスポットを用いることで、情報リーフレットを付加パネル16にすることができる。
【0029】
外ラッパー15は又、2つの付加パネル16間に挟まれた接続パネル17を有する。一般的に、パケット1の別実施形態では、パケット1の外ラッパー15は1つ以上の接続パネル17を有することが可能である。
【0030】
パケット1の閉鎖状態では、接続パネル17はパケット1の側部6を構成する。
【0031】
接続パネル17は、第2ヒンジ18ヒンジによって夫々の付加パネル16にヒンジ結合される。
【0032】
付加パネル16は双方共、接続パネル17の両側において夫々の第2ヒンジ18に沿って接続パネル17にヒンジ結合される。より具体的には、第2ヒンジ18は夫々、パケット1の夫々の長手方向端縁部に沿って配置される。
【0033】
2つの付加パネル16の一方は、第2ヒンジ18によって接続パネル17だけヒンジ結合される一方で、他方の付加パネル16は、第1ヒンジ8及び第2ヒンジ18によって、蓋7と接続パネル17の両方にヒンジ結合される。
【0034】
言い換えると、蓋7と接続パネル17は、同一の付加パネル16にヒンジ結合される。
【0035】
具体的には、第1ヒンジ8及び第2ヒンジ18は、同じ付加パネル16に対し、その両側に配置される。
【0036】
第1ヒンジ8及び第2ヒンジ18は、パケット1の伸長の長手方向に沿って互いに平行である。
【0037】
図示しない実施形態では、付加パネル16は、夫々の第2のヒンジ18に沿って容器9に直接、ヒンジ結合される。従って、接続パネル17は、両方のパネル16上で対称的に存在するフラップによって置き換えられ、同フラップは、容器9において対応する大側壁11に固定される。従って、第2ヒンジ18は、容器9の蓋7に対しその反対側において、容器9の大側壁11の長手方向端縁部に沿って配置される。第2ヒンジ18に接触する夫々の容器9の小側壁12の組は蓋7に対向するパケット1の側部6を構成する。この実施形態は、既に述べたように仮に単一の容器9が存在したり、或いは仮に、互いに向かい合う2つの大側壁11の間に位置する固定手段によって2つの容器9が結合されるような場合に有効なものとなる。
【0038】
2つの容器9は、接続パネル17において外ラッパー15に接続されており、より具体的には、夫々の小側壁12において接続パネル17に接続され、関連する大側壁11において相互に接触している。
【0039】
パケット1が閉鎖状態にある時、接続パネル17に接続された小側壁12とは反対側に位置する小側壁17は、蓋7によって取り囲まれるように設計される。
【0040】
特に
図1を参照するに、パケット1が閉鎖状態にある時、付加パネル16は夫々の容器9の大側壁11と接触し、パケット1の後壁3と前壁2の双方を構成する。
【0041】
より具体的には、2つの付加パネル16は、これら2つの付加パネル16の内の一方にヒンジ結合された蓋7の作用によって、各容器9の夫々の大側壁11に接触した状態に維持される。この目的のために、付加パネル16は実質上、容器9の大側壁11と同じ寸法を有する。
【0042】
パケット1が開放状態にあるとき、付加パネル16は容器9から実質的に離れた位置に配置され、それらの容器は付加パネル16の端部位置に対して中央位置に配置される。より詳しくは、付加パネル16は、夫々の第2ヒンジ18周りの回転によって容器9から逸脱する。
【0043】
パケット1のこの開放形態は、消費者による容器9からのタバコの取り出しを容易にするだけでなく、各付加パネル16のポケット19内に収容された情報リーフレットへのアクセスを可能にする。
【0044】
図7及び
図8に示すように、パケット1の外ラッパー15は実質的に矩形であって、関連する伸長の主要な軸線Lに沿って細長い1組のフラットブランク20、21から得られる。
【0045】
ブランク20、21は、パケット1の外ラッパー15を得ることができる2つの代替的実施形態のものである。
【0046】
ブランク20、21を折り畳むことで外ラッパー15を獲得した後においては、容器9(そのブランクは既知のものであるためここでは説明しない)が固定手段37によって外ラッパー15に固定される。より詳しくは、粘着性材質の帯37がその固定手段を構成する。
【0047】
図7を参照するに、ブランク20は複数の縦方向弱め線8、18と、複数の横方向弱め線22、23とを有し、それらは第1、第2及び第3パネル24、25、26を形成する。
【0048】
それにより、縦方向弱め線8、18と横方向弱め線22、23は伸長の主要軸線Lに関連して定義される。
【0049】
より具体的には、縦方向弱め線8、18は、第1ヒンジ8と第2ヒンジ18を夫々構成するように設計される。
【0050】
具体的には、縦方向弱め線8から、軸線Lに対して実質上横方向に延びるのは、既知タイプの複数のパネルと各フラップであり、それらは折り畳まれるとパケット1の蓋7を構成するように設計される。
【0051】
第1パネル24及び第3パネル26は夫々、横方向の弱め線22を有し、ここから軸線Lに平行な方向に沿って関連するカバーパネル27が延びる。
【0052】
第1パネル24及び第3パネル26は夫々、横方向の弱め線22を有し、ここから軸線Lに平行な方向に沿い、かつカバーパネル27とは反対側に各フラップ28が延びる。
【0053】
カバーパネル27とフラップ28は、それらの表面上に粘着性材料の帯37を有する。
【0054】
カバーパネル27は、それらが関係した横方向弱め線22に沿って各パネル24,26の上に折り畳まれ、粘着性材料の帯37によって後者に固定されるように設計されている。
【0055】
ひとたびカバーパネル27が折り畳まれて夫々パネル24、26上に固定されたならば、次いでフラップ28が夫々、弱め線23に沿って折り畳まれる。
【0056】
フラップ28は粘着性材料の帯37によって夫々のカバーパネル27に固定され、パケット1のポケット19を形成する。
【0057】
各カバーパネル27と各フラップ28に関係する第1パネル24及び第3パネル26は、付加パネル16を構成する。第2パネル25は接続パネル17を形成するように設計されている。
【0058】
尚、第2パネル25は、ブランク20が折り畳まれた時点で容器9を固定させる粘着性材料の帯37を有していることに留意されたい。
【0059】
図8に示されるブランク21は、少なくとも部分的に、以下同じ参照符号で示したブランク20と同じ特徴を持っている。より具体的に言えば、ブランク21は、カバーパネル27が第3パネル26から延びているという点でブランク20と異なっている。
【0060】
カバーパネル27は、第4弱め線29によって第3パネル26に直接接続されている。
【0061】
接続パネル30は、第5弱め線31によってカバーパネル27に接続されている。
【0062】
別のカバーパネル27は第6弱め線32によって接続パネル30に接続されている。
【0063】
カバーパネル27と接続パネル30は、軸線Lの伸長方向に沿って、第1、第2及び第3パネル24、25、26に沿って延びる。
【0064】
この別実施形態において、弱め線8、18は軸線Lに対し実質的に横断する形であるが、線23は軸線Lに対して実質的に平行である。
【0065】
より具体的には、第4、第5及び第6弱め線29、31、32と弱め線8、18は、伸長の軸線方向Lを横断する方向において、互いに平行となっている。
【0066】
カバーパネル27と接続パネル30は、夫々の表面上に粘着性材料の帯37を有している。
【0067】
外ラッパー15の付加パネル16は、第1パネル24と第3パネル26の上に各カバーパネル27が重なり合うように、カバーパネル27を第4弱め線29に沿って折り畳むことで得られ、外ラッパー15の接続パネル17は第2パネル25上に接続パネル30を重ね合わせることで得られる。
【0068】
カバーパネル27と接続パネル30は、粘着性材料の帯37により夫々のパネル24、26、25に固定される。
【0069】
この時点で、フラップ28は各弱め線23に沿って、関連したカバーパネル27上に折り畳まれ、粘着性材料の帯37によって後者に固定されてポケット19を形成する。
【0070】
各カバーパネル27と各フラップ28に関連付けられた第1パネル24及び第3パネル26は付加パネル16を形成する。
【0071】
接続パネル30に関連付けられた第2パネル25は接続パネル17を形成する。
【0072】
接続パネル30は、パケット1の開閉時に変形するように設計されかつ包装材料の応力を補正する手段33を有し、外ラッパー15の包装材料中に気泡や皺が形成されるのを防いでいる。
【0073】
より具体的には、補正手段33は、接続パネル30中に作られたスロットによって構成され、実質上メッシュとして形成された包装材料の帯を有する。
【0074】
図3及び
図4は第2実施形態としてタバコのパケット100を示すものであり、それは前壁102と大後壁103、上壁104、下壁105及び2つの側部106を有する。
【0075】
パケット100は、第1ヒンジ108に沿ってヒンジ結合された蓋107を有し、それは閉鎖位置(
図3に示す)と開放位置(
図4に示す)との間、またはその逆の位置間で回転可能である。
【0076】
蓋107は実質的に箱型であり、パケット100の閉鎖位置では、上壁104、下壁105及び前壁102を部分的に覆って、パケットの側部106を形成する。
【0077】
パケット100の蓋107がヒンジ結合される第1ヒンジ108はパケット100の後壁103に位置する。より具体的には、パケット100の主要な長手方向の伸長を引用すれば、第1ヒンジ108と後壁103の長手方向端縁部の近傍に配置される。
【0078】
パケット100は少なくとも2つのタバコ容器109を備え、夫々が、正しく並べられたタバコの一群を有する。
【0079】
各容器109は実質的に平行六面体の形状を有し、2つの大側壁111、2つの小側壁112、下壁113及び上壁114を有する。
【0080】
好ましくは、正しく並べられたタバコ群を保護して品質や香りを維持するように、夫々の容器109はそれに関係した開閉蓋を有する。
【0081】
パケット100は、2つの容器109を包装するために設計された外ラッパー115を有する。
【0082】
外ラッパー115は2つの付加パネル116を有する。より一般的には、パケット100の別実施形態として、パケット100の外ラッパー115は少なくとも2つの付加パネル116を有する。
【0083】
蓋107は、第1ヒンジ108に沿って2つの付加パネル116の一方にヒンジ結合される。
【0084】
外ラッパー115も又、2つの付加パネル116間に挟まれた接続パネル117を有する。より一般的には、パケット100の別実施形態として、パケット100の外ラッパー115は1つ以上の接続パネル117を有することができる。
【0085】
2つの容器109は接続パネル117に接続されている。
【0086】
接続パネル117は、弱め線((第3ヒンジ線135)によって第1接続パネル138と第2接続パネル139の組に分割される。
【0087】
具体的には、パケット100の主要な長手方向の伸長を参照するに、第1接続パネル138は、第一の接続パネル138の長手方向端縁部に沿って配置される第3弱め線135に沿って共にヒンジ結合される。
【0088】
夫々の第2接続パネル139は第1接続パネル138と連続しており、パネル138と共にエッジ140を形成する。
【0089】
各容器109の大側壁111は、夫々の第1接続パネル138に接続される。
【0090】
各容器109の小側壁112は、夫々の第1接続パネル139に接続されている。
【0091】
2つの容器109は、接続パネル117において外側ラッパー115に接続され、特に各容器109は、関連する大側壁111と関連する小側壁112によって、第1接続パネル138及び第2接続パネル139に接続されるため、隣接する端縁部140は各容器109の長手方向端縁部であって大側壁111と小側壁112の間に位置する端縁部を複製したものである。
【0092】
接続パネル117は、第2ヒンジ118によって夫々の付加パネル116にヒンジ結合される。
【0093】
付加パネル116は共に、接続パネル117の両側において各第2ヒンジ118に沿って接続パネル117にヒンジ結合される。
【0094】
より具体的には、第2ヒンジ118は、付加パネル116を夫々の第2接続パネル139に接続する。
【0095】
パケット100の長手方向の伸長を参照するに、各付加パネル116の第2ヒンジ118は夫々、パケット100の長手方向端縁部に沿って配置される。
【0096】
2つの付加パネル116の一方は、第1ヒンジ108によって接続パネル117だけにヒンジ結合され、他の付加パネル116は第1ヒンジ108と第2ヒンジ118により、蓋107と接続パネル117の双方にヒンジ結合される。
【0097】
換言すれば、蓋107と接続パネル139は、同一の付加パネル116にヒンジ結合される。
【0098】
具体的には、第1ヒンジ108及び第2ヒンジ118は、同じ付加パネル116の両側に配置されている。
【0099】
第1ヒンジ108、第2ヒンジ118及び第3ヒンジ135は、パケット100の伸長の長手方向に沿って互いに平行である。
【0100】
パケット100が閉鎖状態にある時、付加パネル116は、各容器109の夫々の大側壁111と接触する。このように、蓋107がヒンジ結合された追加パネル116はパケット100の後壁103を構成する一方、接続パネル117だけにヒンジ結合された付加パネル116はパケット100の前壁102を構成する。
【0101】
より具体的には、2つの付加パネル116は、2付加パネル116の一方にヒンジ結合された蓋107によって、各容器109の夫々の大側壁111に接触した状態で保持されている。この目的のために、付加パネル116は実質上、容器109の大側壁111と同じ寸法を有する。
【0102】
蓋107の反対側に位置する閉じパケット100の側部106は、接続パネル117によって構成され、特に第2接続パネル139によって構成される。
【0103】
言い換えると、パケット100の閉鎖状態において、第2接続パネル139はパケット100の側部106を形成する。上壁104は容器109の上壁114によって形成され、下壁105は容器109の下壁113によって形成される。
【0104】
好ましくは、第1接続パネル138は夫々の外面上に固定手段137を有し、その手段は、パケット100が閉じた状態においてパネル138同士が結合されかつ相互接触した状態を維持する。
【0105】
パケット100を閉じた状態で第1接続パネル138を一緒に接続する固定手段があることで、最初に開口した際のパケット100の安全性から消費者を保護するということに留意されたい。
【0106】
固定手段137は接着型のものであり、
図9中に点線と参照番号136で示した再配置可能なタイプの接着剤を有することも可能である。
【0107】
パケット100が開き状態にある時、付加パネル116は実質的に容器109から離れた位置に配置される。
【0108】
より具体的には、開きパケット100は、中央位置に配置される容器109に対し付加パネル116が端位置に位置決めされるような“W”の形をとる。
【0109】
付加パネル116は第2ヒンジ118周りの回転によって容器109から離脱し、各容器109は第3ヒンジ135周りの回転によって夫々互いから分離する。
【0110】
パケット100のこの開放形態は、消費者による容器109からのタバコの取り出しを容易にするだけでなく、
図1及び
図2を参照して説明したものと同様な方法を用い、各付加パネル116上にある情報リーフレットへのアクセスを可能にする。
【0111】
図9に示すように、パケット100の外ラッパー115は、伸長の主要な軸線Lに沿って実質的に矩形なフラットブランク120から得られる。
【0112】
ブランク120を折り畳むことで外ラッパー115を獲得した後は、容器109(そのブランクは既知のものであるため、ここでは説明しない)が固定手段137によって外ラッパー115に固定される。より詳しくは、粘着性材質の帯137がその固定手段を構成する。
【0113】
ブランク120は複数の弱め線108、118、140、135を有し、それらは付加パネル116と第1及び第2パネル138、139を形成する。
【0114】
付加パネル116と第1接続パネル138及び第2接続パネル139は、各弱め線108、118、140、135によって互いに接続されており、軸線Lに平行な方向に沿って一直線状に延びる。
【0115】
弱め線108、118、140、135は、ブランク120の伸長の主要軸線Lに横断する方向に沿って、互いに平行である。
【0116】
弱め線108、118、135は、第1ヒンジ108、第2ヒンジ118及び第3ヒンジ135を夫々形成するように設計される。
【0117】
より具体的には、弱め線108から、また付加パネル116の反対側からは、既知タイプの複数パネルと夫々のフラップは延びており、それらは折り畳まれた時点で、パケット100の蓋107を形成するように設計されている。
【0118】
弱め線140は、第1接続パネル138及び第2接続パネル139の隣接する端縁部を形成するように設計されている。
【0119】
好ましくは、第1接続パネル138及び第2接続パネル139は夫々、容器109を外ラッパー115のブランク120に固定させる粘着性材料の帯137を有する。
【0120】
図示しないがブランク120の別実施形態としては、カバーパネル及びフラップ(図示せず)を付加パネル116と関連付けさせ、
図2に示されたものと同様の方法で作り、折り畳まれた時点でリーフレットを収容するように設計されたポケットを形成することも可能である。
【0121】
図5及び
図6は第3の実施形態としての硬質タバコパケット200を示すものであり、それは前壁202、大きな後壁203、上壁204、下壁205及び2つの側部206を有する。
【0122】
パケット200は、第1ヒンジ208に沿ってヒンジ結合された蓋207を有し、それはパケット200に対して閉鎖位置(
図5に示す)と開放位置(
図6に示す)との間、またはその逆の位置間で回転可能である。
【0123】
蓋207はタブの形態をとり、パケット200の閉鎖位置では前壁202を部分的に覆って、パケット200の上壁204を形成する。更に具体的には、蓋207は前壁202に作られた切り込み210に係入する。
【0124】
好ましくは、切り込み210は略U字状である。
【0125】
パケット200の蓋207がヒンジ結合される第1ヒンジ208は、パケット200の後壁203に配置される。具体的には、パケット200の主要な長手方向伸長を参照するに、第1ヒンジ208は後壁203の横方向端縁部に沿って配置される。
【0126】
硬質のタバコパケット200は2つの容器209を備え、夫々が、正しく並べられたタバコの一群を有する。
【0127】
その容器209は実質的に平行六面体の形状を有し、2つの大側壁211、2つの小側壁212、下壁213及び上壁214を有する。
【0128】
容器209の上壁214と蓋207がパケット200の上壁204を構成し、下壁213がパケット200の下壁205を構成する。
【0129】
好ましくは、正しく並べられたタバコ群を保護して品質や香りを維持するように、夫々の容器209はそれに関係した開閉蓋を有する。
【0130】
パケット200は、2つの容器209を包装するために設計された外ラッパー215を有する。
【0131】
外ラッパー215は2つの付加パネル216を有する。より一般的には、パケット200の別実施形態として、パケット200の外ラッパー215は少なくとも2つの付加パネル216を有する。
【0132】
外ラッパー215は又、2つの付加パネル216の間に挟まれた中間パネル234を有する。
【0133】
中間パネル234は、第3ヒンジ235によって付加パネル216にヒンジ結合される。
【0134】
換言すれば、付加パネル216は共に、夫々の第3ヒンジ235ヒンジに沿って、中間パネル234の両側において中間パネル234にヒンジ結合される。
【0135】
外ラッパー215は又、2つの接続パネル217を有する。
【0136】
接続パネル217は、第2ヒンジ218によって夫々の付加パネル216にヒンジ結合される。
【0137】
2つの容器209は、夫々の接続パネル217に接続される。
【0138】
各接続パネル217は第1接続パネル238と第2接続パネル239に分割される。
【0139】
各第2接続パネル239は第1接続パネル238に隣接しており、それと共に端縁部240を形成する。
【0140】
2つの容器209は接続パネル217において外ラッパー215に接続され、特に各容器209の大側壁211は夫々の第1接続パネル238に接続され、各容器209の小側壁212は夫々の第2接続パネル239に接続される。
【0141】
各容器209は、関係する大側壁211と関係する小側壁212により第1パネル238及び第2接続パネル239に接続されるため、隣接する端縁部240は各容器209の大側壁211と小側壁212によって形成される長手方向端縁部を複製したものとなる。
【0142】
各第2接続パネル239は、第2ヒンジ218によって夫々の付加パネル216にヒンジ結合される。
【0143】
第2接続パネル239は、中間パネル234に対し反対側の位置から、夫々の付加パネル216にヒンジ結合される。詳しく言えば、夫々の付加パネル216は第2ヒンジ218と第3ヒンジ235を備える。
【0144】
パケット200の主要な長手方向伸長を参照するに、各付加パネル216の第2ヒンジ218と第3ヒンジ235はパケット200の長手方向端縁部に沿って夫々、配置される。より具体的には、第3ヒンジ235が付加パネル216を中間パネル234に接続し、第2ヒンジ218が第2接続パネル239を夫々の付加パネル216に接続している。
【0145】
蓋207は、第1ヒンジ208に沿って2つの付加パネル216の一方にヒンジ結合される。
【0146】
従って、2つの付加パネル216の一方は、第2ヒンジ218によって接続パネル239に、第3ヒンジ235によって中間パネル234にヒンジ結合される一方、他方の付加パネル216は、第1ヒンジ208、第2ヒンジ218及び第3ヒンジ235によって、蓋207、接続パネル239及び中間パネル234に夫々、ヒンジ結合される。
【0147】
第2ヒンジ218と第3ヒンジ235は、パケット200の伸長の長手方向に平行な方向に沿って互いに平行である一方、既に述べたように、第1ヒンジ208はパケット200の伸長の長手方向に横断する方向に沿って配置される。
【0148】
パケット200の閉鎖状態において、付加パネル216は、夫々の容器209の大側壁211と接触する。このように、蓋207がヒンジ結合された追加パネル216はパケット200の後壁203を構成する一方、他方の付加パネル216はパケット200の前壁202を構成し、その部分に切り込み200が存在する。
【0149】
蓋207と接続パネル239は同じ付加パネル216にヒンジ結合される。
【0150】
言い換えると、パケット200の閉鎖状態において、第2接続パネル239はパケット200の側部206を形成し、中間パネル234はパケット200の他方の側部206を形成する。
【0151】
より具体的には、2つの付加パネル216の一方にヒンジ結合されかつ他方の付加パネル216にある切り込み210に係入される蓋207によって、2つの付加パネル216は各容器209の夫々の大側壁211に接触した状態に保持される。この目的のために、付加パネル216は容器209の大側壁211と実質的に同じ寸法を有する。
【0152】
パケット200が開放状態にある時、付加パネル216は容器209から実質的に離れた位置に配置される。
【0153】
より具体的には、オープンパケット200は、所謂“セパレ”形状(“区分パケット”又は“分割パケット”)を有し、そこでは容器209は付加パネル216に対して端位置に配置されると共に、接続パネル217に対しては中央位置に配置されている。換言すれば、付加パネル216は2つの容器209の間に挟まれている。
【0154】
第3ヒンジ235周りの回転により消費者はパケット200が部分的に開口した状態、所謂“オーブンブック”の状態を得ることができ、そこでは夫々の大側壁211は依然として付加パネル216に接した状態で、各容器209は実質的に整列した位置に配置される。
【0155】
それに続く第2ヒンジ218周りの回転により、消費者はパケット200が全開した状態を得ることができる。
【0156】
パケット200のこの開放形態は、消費者による容器209からのタバコの取り出しを容易にするだけでなく、各付加パネル116上にある情報リーフレットへのアクセスを可能にする。
【0157】
所望なら、上述したものと同様な形で付加パネル216に情報リーフレットを付随させることも可能である。
【0158】
図10に示すように、外ラッパー215は、伸長の主要な軸線Lに沿って細長く実質的に矩形なフラットブランク220から得られる。
【0159】
ブランク220を折り畳むことで外ラッパー115を獲得した後は、容器209(そのブランクは既知のものであるため、ここでは説明しない)が固定手段237によって外ラッパー215に固定される。詳しく言えば、粘着性材質の帯237がその固定手段を構成する。
【0160】
ブランク220は複数の縦方向弱め線218、235、240と、複数の横方向弱め線220を有し、それらは第1、第2及び第3パネル224、225、226と第1接続パネル238及び第2接続パネル239を形成する。
【0161】
第3パネル226は切り込み210を有する。
【0162】
第1、第2及び第3パネル224、225、226と第1接続パネル238及び第2接続パネル239は、夫々の縦方向弱め線218、240、235によって相互に接続されている。
【0163】
これにより、長手方向弱め線218、240、235は、ブランク220の伸長の主要軸線Lに平行であるものとして定義される。
【0164】
弱め線218、235は夫々、第2ヒンジ218と第3ヒンジ235を成すように設計される。
【0165】
弱め線240は、第1接続パネル238及び第2接続パネル239の隣接端縁部を成すように設計される。
【0166】
好ましくは、第1接続パネル238及び第2接続パネル239は夫々、粘着性材料の帯237を有する。
【0167】
第1、第2及び第3パネル224、225、226は、夫々、横方向の弱め線222を有しており、関連するカバーパネル227はそこから延びる。
【0168】
外ラッパー215の付加パネル216と中間パネル234は、第1パネル224上、第2パネル225上及び第3パネル226上に夫々のカバーパネル227を重ね合わせるようにして横方向弱め線222に沿ってカバーパネル207を折り畳むことで得られる。
【0169】
カバーパネル227は粘着性帯237によって夫々のパネル224、225、226に固定される。
【0170】
第1パネル224及び第3パネル226は、夫々のカバーパネル227が付随した形で付加パネル216を構成する。
【0171】
第2パネル225、夫々のカバーパネル227が付随した形で付加パネル234を構成する。
【0172】
第3ヒンジ235周りの回転を可能にするために、カバーパネル227の横方向寸法は、これらのパネルが当てられる夫々のパネル224、225、226の横方向寸法よりも若干小さいことに留意されたい。
【0173】
第1パネル224は横方向弱め線208を有する。
【0174】
横方向弱め線208から、また軸線Lに沿って付加パネル216の反対側からは、複数パネルが延びており、それらは折り畳まれた時点で、パケット200の蓋207を形成するように設計されている。
【0175】
ブランク220を折り畳むことで外ラッパー215を作った後は、容器209(そのブランクは既知のものであるため、ここでは説明しない)が粘着性材質の帯237によって外ラッパー215に固定される。
【0176】
具体的には、各容器209の大側壁211は第1接続パネル238に固定され、各容器209の小側壁212は第2接続パネル239に固定される。
【0177】
上述したパケット1、100、200は、前述した従来技術の問題を解決すると共に様々な利点をもたらす。
【0178】
詳しく言えば、既知の自動梱包機に少しばかりの簡単な調整を施すことで製造できるため、パケット(1、100、200)は製造がシンプルかつ容易である。
【0179】
上述したパケット1によって提供される数多くの利点により、パケット(1、100、200)の形態は、例えばタバコのカートンや葉巻のパケットといったようなタバコ製品用としての他のタイプの硬質容器を製造することにも再現してもよい。