【課題を解決するための手段】
【0022】
上記課題は、不均一系触媒を使用してエテンをオリゴマー化すると共に前記触媒を再生する方法であって、
a)前記オリゴマー化を、オリゴマー化工程において、少なくとも部分的に液体溶媒に溶解したエテンを前記不均一系触媒に接触させることによって実施し、
b)前記再生を、再生工程において、エテン、水素及び酸素の非存在下において前記触媒を液体洗浄媒体によってパージすることによって実施し、
c)前記オリゴマー化工程及び前記再生工程を、所定時間のオリゴマー化工程の後に所定時間の再生工程を実施し、その後に所定時間のオリゴマー化工程を実施するように、時間的に交互に実施し、
d)前記不均一系触媒を、前記オリゴマー化工程と前記再生工程の両方を実施する同一の場所に常に配置した状態で実施し、
e)前記触媒を設定温度とするために、前記触媒が配置された場所に熱エネルギーを供給し(ただし、前記触媒の実際の温度は、時間的及び空間的に制限された状態で前記設定温度から逸脱し得る)、
f)前記再生工程における前記設定温度が、前記オリゴマー化工程における前記設定温度よりも高いことを特徴とする方法によって達成される。
【0023】
本発明の方法は、不均一系触媒を同一の場所(具体的には反応器)に常に配置した状態で実施するため、本発明に係る再生は、反応器内での触媒のin situ再生である。これにより、触媒を反応器から取り出す必要がないという利点が得られる。
【0024】
本発明の別の重要な特徴は、オリゴマー化と再生の両方を液相で実施することである。これは、触媒から堆積物を除去し、反応器から排出させる液体洗浄媒体を使用して再生を行うためである。触媒から堆積物を除去するために、洗浄媒体はオリゴマー化温度よりも高い温度で供給する。そのため、反応器は高い熱安定性を有していなければならない。しかしながら、高温ガスによって浄化を行う必要がある液相反応器と比較して、関連する追加装置コストはわずかである。
【0025】
また、本発明の重要な特徴は、エテンの非存在下において再生を実施することである。すなわち、オリゴマー化工程時には再生を実施せず、オリゴマー化工程とは異なる時点(再生工程)で再生を実施する。具体的には、本発明によれば、オリゴマー化工程と再生工程を交互に実施する。これらの2つの工程モードは、交互の時相に対応する。
【0026】
また、再生は、水素及び酸素の非存在下において実施する。そのため、触媒及び堆積物が酸化されることはない。上述したように、エテンは高圧下においてのみ液化させることができる。エテンを低圧下において液相で処理するために、本質的に気体であるエテンを、低圧下において液体である溶媒に溶解させる。原則として、不活性溶媒又は反応性溶媒を使用することができる。不活性溶媒とは、エテンのオリゴマー化において不活性な挙動を示す(化学的に反応しない)溶媒を意味する。反応性溶媒は、オリゴマー化において反応する溶媒である。有用な不活性溶媒としては、1分子あたりの炭素原子数が3〜10のアルカン(パラフィン)が挙げられる。これらのアルカンはエテンよりも高い沸点を有し、所望のオリゴマー化条件下において液体である。また、これらのアルカンはエテン及びオリゴマーと沸点が異なるため、エテン及びオリゴマーから良好に分離することができる。オリゴマーとの関連で選択される溶媒の正確な沸点に関しては、欧州特許出願第15151624.2号及び欧州特許出願第15151621.8号(出願日2015年1月19日、本願の出願日の時点では未公開)を参照されたい。
【0027】
なお、炭素原子数が3〜10の環状アルカン(シクロアルカン)も溶媒として適しており、2種以上のアルカン/シクロアルカンの混合物を溶媒として使用することもできる。
【0028】
有用な反応性溶媒としては、炭素原子数が3〜12のオレフィン(アルケン)及びそれらの混合物が挙げられる。これらのオレフィンはオリゴマー化において反応し、より広範な生成物を含むオリゴマー化生成物が得られる。これは、コオリゴマー化(co−oligomerization)と呼ばれる。また、溶媒は、反応性物質と不活性物質の混合物であってもよい。
【0029】
上記基準は洗浄媒体の選択にも当てはまる。予期せぬことに、溶媒として適した物質を使用して触媒を再生させることができることが判明した。従って、本発明の一実施形態では、同一の物質又は同一の混合物を溶媒及び洗浄媒体として使用する。その場合、オリゴマー化工程ではエテンを溶媒中に溶解させ、再生工程ではエテンの非存在下において溶媒を洗浄媒体としてより高い温度で使用する。同一の物質又は同一の混合物を溶媒及び洗浄媒体として使用する場合には、オリゴマー化工程から再生工程への切り替え時にエテンの供給を停止し、温度を上昇させるだけでよいという利点が得られる。従って、運転状態の切り替えが非常に簡単となる共に、運転状態の切り替えを自動化することができる。
【0030】
プロパン、イソブタン、ペンタン、シクロベンタン、ヘキサン、シクロヘキサン、ヘプタン、シクロヘプタン及びそれらの混合物は、溶媒と洗浄媒体の両方として特に適していることが判明している。
【0031】
本発明では、再生工程における設定温度がオリゴマー化工程における設定温度よりも高いことが重要である。オリゴマー化工程では、設定温度を20〜130℃の範囲内とし、再生工程では、設定温度を80〜150℃の範囲内とする。オリゴマー化工程と再生工程がオーバーラップする場合であっても、再生工程における設定温度はオリゴマー化工程における設定温度よりも高くする。すなわち、上記2つの範囲から任意の温度を組み合わせることはできない。
【0032】
設定温度に関してさらに説明する。上述したように、エテンのオリゴマー化はかなりの発熱を伴う。そのため、オリゴマー化時には設定温度よりも高い温度に達する場合がある。そのような場合には、オリゴマー化工程時に、オリゴマー化を実施する場所(すなわち、反応器)を設定温度まで冷却する必要がある。それでも、反応器内や、反応器内の一部において130℃を超える温度ピークが生じる場合がある。そのため、実際の反応温度は設定温度と異なる場合もある。
【0033】
不活性洗浄媒体を使用する場合には、再生工程時には明らかな反応は発生せず、再生工程における設定温度とするために加熱が必要である。一方、ブテン等の反応性洗浄媒体を使用する場合には、パージ中にオリゴマー化が生じるため、再生工程における設定温度とするために洗浄媒体からの反応熱を利用することができる。
【0034】
運転条件は、好ましくは以下のように選択される。
【0035】
オリゴマー化工程:
圧力:1×10
5〜50×10
5Pa
WHSV:2〜50h
−1
溶液全体のエテン含有量:1〜50重量%
再生工程:
圧力:1×10
5〜50×10
5Pa
WHSV:2〜50h
−1
溶液全体のエテン含有量:0〜1重量%
【0036】
圧力は、溶媒又は洗浄媒体が液体状態となるように、反応器内の温度を考慮して選択する。
【0037】
オリゴマー化工程では、エテン含有量は、圧力及び温度に応じて、エテンが液相に完全に溶解されるように選択することが好ましい。あるいは、エテンの一部が液相に溶解され、残りが溶媒内に溶解されずに気相を形成するようにエテンを供給することもできる。
【0038】
圧力及び重量空間速度(weight hourly space velocity(WHSV))は、運転状態の切り替え時に負荷の変化が生じないように同一とすることが好ましい。このオプションは、特に、洗浄媒体と溶媒が同一である場合に採用する。この場合、オリゴマー化工程と再生工程との実際の相違点は、液体中のエテン含有量と設定温度のみである。
【0039】
また、触媒は、失活が生じるまでの時間よりも迅速に再活性化させることができる。そのため、再生工程(段階)の継続時間は、製造工程(段階)の継続時間よりもはるかに短くすることができる。本発明に係る方法を実際に実施する場合には、再生工程(段階)の継続時間は、生成工程(段階)の継続時間の20%未満、好ましくは10%未満、最も好ましくは5%未満とする。再生時間は、再生工程において特に高い設定温度を選択することによって短縮することができる。ただし、洗浄媒体が沸騰するような高い温度は選択してはならない。液体パージが確実に行われるように温度を選択する必要がある。
【0040】
触媒が配置され、オリゴマー化工程と再生工程を実施する場所は、最も広義な意味における反応器(周囲環境との制御された物質移動及び熱伝達を可能とする装置)である。工業的には、通常は、並列に接続された複数の反応器を含むシェル−チューブ型反応器を使用する。また、複数の反応器は直列に接続することもできる。本発明では、単一の装置又は複数の装置を反応器として使用することができる。重要なことは、周囲環境との制御された物質移動及び熱伝達を可能とする、同一の隔絶した場所に触媒が常に存在することである。ただし、反応領域と再生領域において周囲環境との同一の物質移動及び熱伝達が生じる限りにおいて、触媒は上記場所内で移動(例えば、反応領域と再生領域との間で前後方向に移動)してもよい。また、並列に接続された2つ又は3つの反応器を1つの場所に設け、これらの反応器の1つを再生工程に使用し、別の反応器をオリゴマー化工程に同時に使用することも可能である。第3の反応器は待機運転させることができる。運転状態の切り替え時には、各反応器の機能をリボルビング式に切り換える。
【0041】
なお、再生工程における物質移動とは、触媒を未使用の洗浄媒体とin situで接触させ、触媒との接触後に洗浄媒体を触媒領域から排出することを意味する。従って、触媒は洗浄媒体のみと接触する。より具体的には、洗浄媒体には水素及び酸素が存在しないため、触媒は水素及び酸素とは接触しない。そのため、再生時に触媒が酸化されることはない。触媒のパージは連続的又は回分式に行なうことができるが、連続的に再生を実施することが好ましい。
【0042】
また、オリゴマー化工程における物質移動とは、固体触媒を液体エテン又は液体溶媒に溶解させたエテンと接触させ、触媒を排出することなく、触媒が配置された場所からオリゴマーを排出することを意味する。従って、触媒はエテン又は溶媒又はオリゴマー化生成物のみと接触する。オリゴマー化工程は連続的又は回分式に行なうことができるが、連続的にオリゴマー化工程を実施することが好ましい。
【0043】
本発明によれば、再生工程では設定温度を上昇させるため、触媒が配置された場所と周囲環境との間の熱伝達の制御はプロセスの成功に非常に重要である。オリゴマー化工程では触媒が配置された場所から熱を除去する必要があり、再生工程では熱を供給する必要があるため、触媒が配置された場所の温度を制御する最も簡単な方法は温度調節媒体を流すことであり、温度調節媒体の供給温度を調節して設定温度に設定する。温度調節媒体の設定温度の選択に応じて、触媒が配置された場所には正の熱エネルギー又は負の熱エネルギーが供給される(すなわち、触媒が配置された場所が加熱又は冷却される)。伝達される熱エネルギー及び温度調節媒体の熱容量に応じて、温度調節媒体の流量を適切に調節する。温度調節媒体としては、高い熱容量を有する液体の水、有機オイル又はシリコーンオイルを使用することができる。スチームを使用した加熱によって再生を実施することもできる。温度調節媒体と反応物質との間では物質移動が生じることはなく、熱伝達のみが生じる。そのため、反応器には、反応物質と温度調節媒体との間で熱エネルギーを交換する熱交換器を設ける。
【0044】
また、溶媒又は洗浄媒体によって反応器に熱エネルギーを導入し、反応器から排出することも可能である。この場合、反応器への導入前に溶媒又は洗浄媒体を冷却又は加熱する。反応性溶媒又は洗浄媒体を使用する場合には、必要な熱エネルギーを触媒に直接放出させるか、溶媒又は洗浄媒体の化学反応によって吸収させることができる。
【0045】
加熱は電気的手段を使用して実施することもできるが、エネルギーの点で採用は難しい。
【0046】
総合的な観点からは、温度を制御するための最も効果的かつ効率的な方法は温度調節媒体の使用である。
【0047】
本発明の方法の好ましい実施形態では、洗浄媒体を再生工程において循環させ、触媒が配置された場所から離れた場所において分離装置を使用して浄化して洗浄媒体に溶解している成分の少なくとも一部を除去する。これにより、洗浄媒体を再利用することができるという利点が得られる。反応性洗浄媒体は触媒によって消費されるため、循環モードは不活性洗浄媒体を使用する場合に特に適している。循環モードを採用する場合には、炭素原子数が3〜10のアルカン又はシクロアルカン又はそれらの混合物が洗浄媒体として好適である。
【0048】
分離装置としては、フィルター、膜又はコールドトラップ又はこれらの分離装置の2以上の組み合わせが好ましい。このような分離装置は一般的に入手可能であると共に、触媒から除去された不純物を洗浄媒体から取り除くために適しており、浄化された洗浄媒体をリサイクルすることができる。コールドトラップは通常の不純物を特に効率的に除去することができるため、特に好ましい。また、コールドトラップは、フィルターや膜のように容易に閉塞することはない。コールドトラップは、75℃未満の温度で作動させることが好ましい。これは、80℃を超える温度では堆積物を除去することができないためである。作動温度の下限は、大気温度(20℃)に設定することができる。堆積物のほとんどは約70℃で洗浄媒体から析出(沈殿)するため、コールドトラップをさらに冷却しても意味がない。
【0049】
分離装置を設ける場合には、分離装置は反応器の下流方向において反応器に隣接して配置することが賢明である。これにより、溶解した堆積物が下流の製造装置内に入り、製造装置内において沈殿することを防止することができる。また、オリゴマー化工程時であっても、反応器からの排出物(オリゴマー化生成物)を分離装置に供給する(分離装置内を通過させる)ことも検討すべきである。すなわち、オリゴマー化生成物中に溶解した物質が触媒やプラントのその他の構成要素に堆積する可能性も排除できないためである。オリゴマー化工程における反応器からの排出物を浄化することにより、次に再生を実施するまでの時間を延ばすことができる。
【0050】
上述したように、不活性洗浄媒体を使用する場合には、循環モードで再生を実施することができる。少なくとも部分的に反応性を有する洗浄媒体を使用する場合には、触媒の再生後に洗浄媒体を別の反応に使用する。洗浄媒体が、炭素原子数が3〜12のアルケン又はこれらのアルケンの2種以上の混合物又はこれらのアルケンの1種以上と炭素原子数が3〜7の少なくとも1種のアルカンの混合物である、本発明に係る方法の対応する実施形態では、再生工程において、触媒が配置された場所から洗浄媒体を排出し、必要に応じて浄化を行った後、再生させる触媒から離れた場所にある第2の不均一系触媒に供給し、第2の触媒を使用して洗浄媒体内に存在する少なくとも1種のアルケンの化学反応を実施する。すなわち、洗浄媒体をC
2オリゴマー化に使用される触媒にリサイクルせず、第2の反応において第2の触媒に対して使用する。そのため、第2の触媒を使用する第2の反応は、洗浄媒体内に存在する不純物にダメージを与えることなく、洗浄媒体を転化させることができなければならない。洗浄媒体内に溶解した再生後の触媒の堆積物は第2の触媒を汚染する可能性があるため、使用済みの洗浄媒体は、第2の反応に供給する前に浄化する必要がある。浄化は、循環プロセスにおける洗浄媒体の浄化と同様に、例えば、コールドトラップ又はその他の分離装置を使用して行うことができる。洗浄媒体がオレフィン系洗浄媒体である場合には、第2の反応は、特に、第2のオリゴマー化、異性化、エーテル化又は酸化的脱水素化とすることができる。例えば、洗浄媒体がブテンを含む混合物である場合には、C
2オリゴマー化に使用する触媒の再生完了後に、ブテンをメチルtert−ブチルエーテル(MTBE)にエーテル化させるか、1,3−ブタジエンに酸化的脱水素化させるか、ブテンのオリゴマー化に適した触媒を使用してオリゴマー化させてC
8又はC
12オレフィンを生成することができる。
【0051】
アルケンと比較して反応性の高いアルカンは、オリゴマー化では実質的に不活性である。それでも、アルカンが反応性を示し、パラフィン系洗浄媒体の使用が適している化学反応も存在する。そのような化学反応としては、特に、アルカンからアルケンへの熱分解脱水素化及び開裂(分解(クラッキング)と呼ばれる)が挙げられる。別の工程において、アルケンに水を添加してアルコールを得、アルコールをカルボン酸に酸化させることも可能である。また、パラフィン系洗浄媒体は燃焼させ、熱的に使用することができる。洗浄媒体が、炭素原子数が3〜7のアルカン又はこれらのアルカンの2種以上の混合物である、本発明に係る方法の一実施形態では、再生工程において、触媒が配置された場所から洗浄媒体を排出し、再生させる触媒から離れた場所にある第2の不均一系触媒に供給し、第2の触媒を使用して洗浄媒体内に存在する少なくとも1種のアルカンの化学反応を実施する。
【0052】
本発明に係る方法において使用する触媒は、液体反応相ではなく、不均一系である。より具体的には、触媒は、液体反応混合物が周囲を流れる固体である。エテンのオリゴマー化のための適当かつ再生可能な触媒としては、少なくとも2つの成分からなり、第1の成分が、Ni、Cr、Fe及びTiから選択される少なくとも1種の元素を含むと共に金属及び/又は酸化物及び/又は水素化物として存在し、第2の成分が、Al
2O
3、SiO
2、TiO
2及びZrO
2から選択される少なくとも1種の金属酸化物を含む触媒が挙げられる。このような触媒の例は、米国特許第2,581,228号に開示されている。
【0053】
オリゴマー化は、エテンの5重量%未満を、炭素原子数が16以上のエテンのオリゴマー又はポリマーに転化させるように実施することが好ましい。すなわち、二量体(C
4オレフィン)、三量体(C
6オレフィン)及び四量体(C
8オレフィン)が主として生成され、少量のC
10及びC
12種が生成されるようにオリゴマー化を実施することが好ましい。C
4、C
6及びC
8オレフィンは、合計で90%を超える選択性で生成されることが好ましい。エテンのより高次のオリゴマー又はポリエチレンの鎖状分子は、望ましくない副生成物である。C
2オリゴマー化は、より長い分子鎖長を得ることを目的とし、オレフィンが生成されないポリエチレンの製造とは上記点において異なっている。
【0054】
本発明に係る方法の好ましい実施形態では、オリゴマー化工程におけるエテンの転化率を連続的に測定し、エテンの転化率が95〜100%の範囲の値に低下した時にオリゴマー化工程から再生工程への切り替えを行う。
【0055】
すなわち、触媒が大きく失活した時点で再生を実施するのではなく、収率の低下が検出された比較的初期の段階において再生工程に切り替える。「初期」とは、エテンの転化率が100%から95〜100%の範囲の値に低下した時点を意味する。エテンの転化率が約97%の時点で再生工程に切り替えることが最適である。初期の段階において再生工程に切り替える場合には、パルス再生工程(比較的頻繁かつ短時間の再生工程(段階))を実施することになる。長期実験によれば、パルス再生工程を実施した場合には、触媒の使用可能時間がはるかに長くなり、より長い期間にわたってほぼ100%の転化率で工程を行うことができた。
【0056】
以下、本発明の工業的な実施について、プロセスフロー図及び実験結果を参照して説明する。