特許第6228301号(P6228301)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6228301ダブテール連結機能を持つメカニカル・ラグ
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6228301
(24)【登録日】2017年10月20日
(45)【発行日】2017年11月8日
(54)【発明の名称】ダブテール連結機能を持つメカニカル・ラグ
(51)【国際特許分類】
   H01R 4/38 20060101AFI20171030BHJP
【FI】
   H01R4/38 A
【請求項の数】16
【全頁数】8
(21)【出願番号】特願2016-525395(P2016-525395)
(86)(22)【出願日】2014年7月7日
(65)【公表番号】特表2016-528681(P2016-528681A)
(43)【公表日】2016年9月15日
(86)【国際出願番号】US2014045522
(87)【国際公開番号】WO2015006182
(87)【国際公開日】20150115
【審査請求日】2017年7月7日
(31)【優先権主張番号】61/844,501
(32)【優先日】2013年7月10日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】14/323,038
(32)【優先日】2014年7月3日
(33)【優先権主張国】US
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】507202736
【氏名又は名称】パンドウィット・コーポレーション
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】フランシス・ゼーホーファー
(72)【発明者】
【氏名】ロバート・エル・ソコル
【審査官】 竹下 晋司
(56)【参考文献】
【文献】 米国特許第4545640(US,A)
【文献】 特開2002−190331(JP,A)
【文献】 特開2000−243473(JP,A)
【文献】 特開平07−312235(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01R 4/36
H01R 4/38
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
導電体を固定するためのメカニカル・ラグであって、
内フランジ及びフランジを有する本体あって、前記内フランジが、水平部材と結部材とを含み、前記連結部材の各側部が、角度付きポケットを区画形成する開放側部であり、前記外フランジが、テーパ面を持つフックを含み、前記外フランジが、前記外フランジの前記フックが前記内フランジの前記開放側部に配置されかつ前記内フランジの前記連結部材の前記角度付きポケットと係合する状態で、前記内フランジに重なる、本体と、
記本体から延在する取付け舌状部と、
備えた前記メカニカル・ラグ。
【請求項2】
前記外フランジの前記フックがL字状である、請求項1記載のメカニカル・ラグ。
【請求項3】
前記外フランジの前記フックが開口を区画形成し、前記開口が、前記内フランジの前記連結部材を受容する、請求項1記載のメカニカル・ラグ。
【請求項4】
前記本体が、前記導電体を保持するためのセレーションを持つV字状底部を含む、請求項1記載のメカニカル・ラグ。
【請求項5】
前記外フランジ及び前記内フランジが中心孔を持ち、前記導電体を固定するために前記孔内に締め具が配置される、請求項1記載のメカニカル・ラグ。
【請求項6】
前記内フランジ及び前記外フランジが篏合し、ダブテール連結部を形成する、請求項1記載のメカニカル・ラグ。
【請求項7】
前記取付け舌状部が、前記メカニカル・ラグを取り付ける締め具を受容するための孔を含む、請求項1記載のメカニカル・ラグ。
【請求項8】
導電体を固定するためのメカニカル・ラグであって、
外フランジと内フランジとを有する本体と、
前記本体から延在する取付け舌状部と、
を備え、
前記外フランジは第1の側面を規定し、かつ前記外フランジは、第2の側面を規定するように前記内フランジに重なりかつ前記内フランジと係合し、
前記内フランジは、水平部材と、角度付きポケットを形成する開放側部を備える連結部材と、を有しており、
前記外フランジは、テーパ面を備えるフックを有しており、前記フックの前記テーパ面は、ダブテール連結部を形成するように、前記内フランジの前記連結部材の前記角度付きポケットと係合することを特徴とするメカニカル・ラグ。
【請求項9】
前記連結部材はT字状である、請求項8記載のメカニカル・ラグ。
【請求項10】
導電体を固定するためのメカニカル・ラグであって、
内フランジと外フランジとを有する本体を備え、
前記内フランジが、水平部材と、連結部材とを含み、前記連結部材の各側部は、角度付きポケットを画定する開放側部であり、
前記外フランジは、テーパ面を持つフックを有し、前記外フランジの前記フックは、前記内フランジの前記連結部材の前記開放側部に配置され、かつ前記外フランジの前記フックは、前記内フランジの前記連結部材の前記角度付きポケットに係合する、メカニカル・ラグ。
【請求項11】
前記外フランジは、前記内フランジに重なる、請求項10記載のメカニカル・ラグ。
【請求項12】
前記外フランジの前記フックがL字状である、請求項10記載のメカニカル・ラグ。
【請求項13】
前記外フランジの前記フックが開口を画定し、前記開口が、前記内フランジの前記連結部材を受容する、請求項10記載のメカニカル・ラグ。
【請求項14】
前記内フランジと前記外フランジとは、ダブテール連結部を形成するように、篏合する、請求項10記載のメカニカル・ラグ。
【請求項15】
導電体を固定するためのメカニカル・ラグであって、
内フランジと外フランジとを有する本体を備え、
前記内フランジが、水平部材と、角度付きポケットを形成する開放側部を伴う連結部材とを含み、
前記外フランジは、テーパ面を持つフックを有し、前記フックの前記テーパ面は、ダブテール連結部を形成するように、前記内フランジの前記連結部材の前記角度付きポケットに係合する、メカニカル・ラグ。
【請求項16】
前記連結部材はT字状である、請求項15記載のメカニカル・ラグ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、メカニカル・ラグに関し、より詳しくは連結機能を持つメカニカル・ラグに関する。
【背景技術】
【0002】
メカニカル・ラグ・コネクタは、導電体を固定するために使用される。図1図2及び図3Aから3Cは、従来技術によるメカニカル・ラグ・コネクタを表す。図1に示すメカニカル・ラグ10は、重なり合うフランジ14、16及び取付け舌状部18を持つ本体12を含む。メカニカル・ラグ10は、連結機能を全く含まない。そのため、その中に配置した導電体を固定するネジ20を締めると、フランジ14、16は開き、互いに分離する傾向がある。
【0003】
図2及び図3Aから3Cに示すメカニカル・ラグ30は、図1に示すメカニカル・ラグ10を改良したものである。メカニカル・ラグ30は、取付け舌状部42を持つ本体32を含む。本体32は、T字状の切欠き36を設けた内フランジ34と、T字状のフランジ38を設けた重なり外フランジ37とを持つ。図3Bに図解したように、外フランジ37のT字状フランジ38は、内フランジ34のT字状切欠き36内に配置される。内フランジ34の側壁40は、T字状切欠き36のために脆弱である。その結果、導電体を固定するためにネジ44が締められると、T字状フランジ38が上方へ引き上がり、ラグが開き、フランジが相互に分離してしまうことになる。
【0004】
したがって、上述のような従来技術によるラグのフランジは、導電体を固定するネジが指定トルクへ締め付けられると、開いて互いに分離する傾向にある。
【0005】
したがって、中に配置された導電体を固定するためにネジが締められても分離しない、連結機能を持つ改良型メカニカル・ラグ・コネクタが望まれている。
【発明の概要】
【0006】
本発明は、導電体を固定するために使用されるメカニカル・ラグを提供することを目的とする。メカニカル・ラグは、取り付け舌状部を有する本体を含み、取付け舌状部は本体から延設されている。本体は、内フランジ及び重なり外フランジを持つ。内フランジは、水平部材と、角度付きポケットを持つ連結部材を含む。外フランジは、テーパ面を持つフックを含む。外フランジのフックは、メカニカル・ラグを固定するために、内フランジの連結部材の角度付きポケット内に配置される。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】従来技術によるメカニカル・ラグの斜視図である。
図2】従来技術によるメカニカル・ラグの斜視図である。
図3A】内フランジに重なる前の外フランジが延びている状態の図2に示す従来技術によるメカニカル・ラグの斜視図である。
図3B図2に示す従来技術によるメカニカル・ラグの側面図である。
図3C図3Bの線分3C−3C矢視による、従来技術によるメカニカル・ラグの横断面図である。
図4】本発明によるメカニカル・ラグの斜視図である。
図5A】内フランジに重なる前の外フランジが延びている状態の図4に示すメカニカル・ラグの斜視図である。
図5B図4に示すメカニカル・ラグの側面図である。
図5C図5Bの線分5C−5C矢視によるメカニカル・ラグの横断面図である。
図6図4に示すメカニカル・ラグの正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
図4から図6は、本発明によるメカニカル・ラグ50を表す。メカニカル・ラグ50は、本体52及び取付け舌状部54を含む単体部材である。取付け舌状部54は、本体52から延在し、メカニカル・ラグ50をバスバーまたは他のデバイスに固定する締め具を受容するための孔56を含む。
【0009】
本体52は、板金から種々のサイズの導電体を受容するよう設計された一般的な箱形状に形成される。本体52は、底部58、内フランジ62及び外側重なりフランジ66を含む。底部58はほぼV形状であり、導電体を受容するためのセレーション60が設けられている。セレーション60は、導体が配置されたときのワイヤ保持力を高め、これによりメカニカル・ラグ50の強度を改善する。
【0010】
図5Aに図解するように、内フランジ62は、水平部材63及び連結部材64を含む。連結部材64は、角度付きポケット65を区画形成する開放側面を有する。外側重なりフランジ66は、テーパ面70及び開口69を伴う二つのフック68を持つ。図5Bに図解するように、外側フランジ66の開口69は、内フランジ62の連結部材64を受容する。テーパ面70を持つフック68は、内フランジ62の連結部材64に形成された角度付きポケット65内に配置される。このとき、連結部材64のポケット65とフック68のテーパ面70が、強固なダブテール連結部を提供する。
【0011】
本体52の最上部にあるネジ孔72は、外側重なりフランジ66と内フランジ62との両方を通過して延在している。ネジ孔72は、本体52内に導電体を固定するための止めネジまたは押えネジ74を受容する。
【0012】
内フランジ62及び外側重なりフランジ66によって形成されたダブテール連結部は、中に配置された導電体を固定するためにネジ74が締められるとき、本体52が分離することを阻止する。本発明によるメカニカル・ラグの連結フランジは、従来技術によるラグに比べ、メカニカル・ラグの完全性及び強度を向上させる。その上、本発明によるメカニカル・ラグは、費用対効果が高く、製造が容易である。
【0013】
さらに、本発明の特定な好適実施形態を図示及び説明したが、当業者には、本発明の教示から逸脱することなく、変更及び修正が可能であることは明らかである。前述の説明文及び添付図面に記載の事項は、説明のためのみに提示されており、制限するものではない。本発明の実際の範囲は、従来技術に基づく適切な理解に従って、以下の請求項で定義することを意図している。
【符号の説明】
【0014】
10 メカニカル・ラグ
12 本体
14、16 フランジ
18 取付け舌状部
20 ネジ
30 メカニカル・ラグ
32 本体
34 内フランジ
36 T字状切欠き
37 外フランジ
38 T字状フランジ
40 側壁
42 取付け舌状部
44 ネジ
50 メカニカル・ラグ
52 本体
54 取付け舌状部
56 孔
58 底部
60 セレーション
62 内フランジ
63 水平部材
64 連結部材
65 角度付きポケット
66 外側フランジ
68 フック
69 開口
70 テーパ面
72 ネジ孔
74 ネジ
図1
図2
図3A
図3B
図3C
図4
図5A
図5B
図5C
図6