特許第6228310号(P6228310)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6228310ピラゾール誘導体及びDLKの阻害剤としてのその使用
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6228310
(24)【登録日】2017年10月20日
(45)【発行日】2017年11月8日
(54)【発明の名称】ピラゾール誘導体及びDLKの阻害剤としてのその使用
(51)【国際特許分類】
   C07D 401/04 20060101AFI20171030BHJP
   C07D 401/14 20060101ALI20171030BHJP
   C07D 405/14 20060101ALI20171030BHJP
   C07D 413/14 20060101ALI20171030BHJP
   C07D 471/04 20060101ALI20171030BHJP
   C07D 487/04 20060101ALI20171030BHJP
   C07D 487/08 20060101ALI20171030BHJP
   C07D 491/048 20060101ALI20171030BHJP
   C07D 491/08 20060101ALI20171030BHJP
   C07D 491/107 20060101ALI20171030BHJP
   C07D 498/04 20060101ALI20171030BHJP
   C07D 498/10 20060101ALI20171030BHJP
   A61K 31/4439 20060101ALI20171030BHJP
   A61K 31/496 20060101ALI20171030BHJP
   A61K 31/4985 20060101ALI20171030BHJP
   A61K 31/499 20060101ALI20171030BHJP
   A61K 31/4995 20060101ALI20171030BHJP
   A61K 31/5377 20060101ALI20171030BHJP
   A61K 31/538 20060101ALI20171030BHJP
   A61K 31/5383 20060101ALI20171030BHJP
   A61K 31/5386 20060101ALI20171030BHJP
   A61K 31/541 20060101ALI20171030BHJP
   A61K 31/551 20060101ALI20171030BHJP
   A61K 31/553 20060101ALI20171030BHJP
   A61K 45/00 20060101ALI20171030BHJP
   A61P 7/04 20060101ALI20171030BHJP
   A61P 9/10 20060101ALI20171030BHJP
   A61P 19/04 20060101ALI20171030BHJP
   A61P 21/02 20060101ALI20171030BHJP
   A61P 21/04 20060101ALI20171030BHJP
   A61P 25/00 20060101ALI20171030BHJP
   A61P 25/02 20060101ALI20171030BHJP
   A61P 25/04 20060101ALI20171030BHJP
   A61P 25/08 20060101ALI20171030BHJP
   A61P 25/14 20060101ALI20171030BHJP
   A61P 25/16 20060101ALI20171030BHJP
   A61P 25/20 20060101ALI20171030BHJP
   A61P 25/28 20060101ALI20171030BHJP
   A61P 27/02 20060101ALI20171030BHJP
   A61P 27/06 20060101ALI20171030BHJP
   A61P 39/02 20060101ALI20171030BHJP
   A61P 43/00 20060101ALI20171030BHJP
【FI】
   C07D401/04CSP
   C07D401/14
   C07D405/14
   C07D413/14
   C07D471/04 104Z
   C07D471/04 106Z
   C07D487/04 140
   C07D487/08
   C07D491/048
   C07D491/08
   C07D491/107
   C07D498/04 112A
   C07D498/04 112T
   C07D498/10 S
   A61K31/4439
   A61K31/496
   A61K31/4985
   A61K31/499
   A61K31/4995
   A61K31/5377
   A61K31/538
   A61K31/5383
   A61K31/5386
   A61K31/541
   A61K31/551
   A61K31/553
   A61K45/00
   A61P7/04
   A61P9/10
   A61P19/04
   A61P21/02
   A61P21/04
   A61P25/00
   A61P25/02
   A61P25/04
   A61P25/08
   A61P25/14
   A61P25/16
   A61P25/20
   A61P25/28
   A61P27/02
   A61P27/06
   A61P39/02
   A61P43/00 111
【請求項の数】64
【全頁数】271
(21)【出願番号】特願2016-541483(P2016-541483)
(86)(22)【出願日】2014年12月19日
(65)【公表番号】特表2017-504605(P2017-504605A)
(43)【公表日】2017年2月9日
(86)【国際出願番号】EP2014078620
(87)【国際公開番号】WO2015091889
(87)【国際公開日】20150625
【審査請求日】2016年8月19日
(31)【優先権主張番号】PCT/CN2013/090153
(32)【優先日】2013年12月20日
(33)【優先権主張国】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】591003013
【氏名又は名称】エフ.ホフマン−ラ ロシュ アーゲー
【氏名又は名称原語表記】F. HOFFMANN−LA ROCHE AKTIENGESELLSCHAFT
(74)【代理人】
【識別番号】110001508
【氏名又は名称】特許業務法人 津国
(72)【発明者】
【氏名】リシカトス,ジョセフ・ピー
(72)【発明者】
【氏名】リウ,ウェン
(72)【発明者】
【氏名】シュウ,マイケル
(72)【発明者】
【氏名】エストラーダ,アンソニー
(72)【発明者】
【氏名】パテル,スナヘル
(72)【発明者】
【氏名】リャン,グイバイ
(72)【発明者】
【氏名】ヒュースティス,マルコム
(72)【発明者】
【氏名】チェン,ケビン
【審査官】 新留 素子
(56)【参考文献】
【文献】 国際公開第2013/180271(WO,A1)
【文献】 国際公開第2013/174780(WO,A1)
【文献】 国際公開第2011/050192(WO,A1)
【文献】 特表2011−530485(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C07D
A61K
CAplus/REGISTRY(STN)
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
式0:
【化147】
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で示される化合物及びその塩;ここで、式0中、
1Aは、H、−F、−Cl、3〜12員ヘテロシクロアルキル、5又は6員ヘテロアリール、−(X1A0−1−OR1A−1、−(X1A0−1−SR1A−1、−(X1A0−1−S(O)R1A−1、−(X1A0−1−S(O)1A−1及び−(X1A0−1−N(R1A−1からなる群より選択され、各X1Aは独立に、C1−4アルキレン、C1−4ハロアルキレン、C1−4ヘテロアルキレン、C2−4アルケニレン及びC2−4アルキニレンからなる群より選択され、R1A−1は各々出現ごとに、水素、C1−6アルキル、C1−6ハロアルキル、C1−6ヘテロアルキル、3〜7員シクロアルキル、3〜7員シクロアルキル−C1−4アルキル−、3〜7員ヘテロシクロアルキル、3〜7員ヘテロシクロアルキル−C1−4アルキル−、5〜6員ヘテロアリール、5〜6員ヘテロアリール−C1−4アルキル−、フェニル及びフェニル−C1−4アルキル−からなる群より各々独立に選択されるか、あるいは同じ窒素原子に結合している任意の2個のR1A−1基は、場合により組み合わされて、N、O及びSより選択される1〜2個の追加のヘテロ原子を場合により含む3〜6員複素環を形成し、そしてここで、R1A基は各々出現ごとに独立に、−F、−Cl、−Br、−I、−OH、−CN、−NO、−SF、−NH、C1−6アルコキシ、C1−6アルキルアミノ、C1−6ジアルキルアミノ、C1−6アルキル、C1−6ヘテロアルキル、C1−6ハロアルキル、オキソ、−S(=O)1−2−C1−6アルキル及び3〜7員ヘテロシクロアルキルからなる群より独立に選択される1〜5個のR1A−2置換基で場合によりさらに置換されており;
1Bは、H、−OH、−F、−Cl、−Br、−I、−CN、−NH、−N(CH)C(O)CH、C1−6アルキルアミノ、C1−6ジアルキルアミノ、C1−6アルコキシ、C1−6アルキル、C1−6ハロアルキル及びC1−6ヘテロアルキルからなる群より選択されるか;
あるいは、R1A及びR1Bは一緒になって、オキソ基、又はN、O及びSより選択される1〜2個のヘテロ原子を含む3〜7員ヘテロシクロアルキルを形成し、そしてここで、前記3〜7員ヘテロシクロアルキルは、−F、−Cl、−Br、−I、−OH、−CN、−NO、−SF、−NH、C1−6アルコキシ、C1−6アルキルアミノ、C1−6ジアルキルアミノ、C1−6アルキル、C1−6ヘテロアルキル、C1−6ハロアルキル、オキソ、−S(=O)1−2−C1−6アルキル及び3〜7員ヘテロシクロアルキルからなる群より独立に選択される1〜5個のR1A−2置換基で場合によりさらに置換されており;
1Cは各々出現ごとに、水素、−F、−Cl、−Br、−I、C1−4アルキル及びC1−4ハロアルキルからなる群より独立に選択され;
1Dは各々出現ごとに、水素、−F、−Cl、−Br、−I、−OH、C1−4アルキル、C1−4ハロアルキル、3〜7員ヘテロシクロアルキルからなる群より独立に選択されるか;
あるいは、R1A及びR1Dは一緒になって、各々場合によりC1−4アルキルによって置換されている、3〜7員シクロアルキル又は3〜7員ヘテロシクロアルキルを形成し;
は、水素、−F、−Cl、−Br、−I、−NO、−CN、C1−6アルキル及びC1−6ハロアルキルからなる群より選択され;
は、N(R3Aであり、ここで、各R3Aは、水素、C1−6アルキル、及びC1−6ハロアルキルからなる群より独立に選択され;
は、C1−12アルキル、C1−12ハロアルキル、C2−12アルケニル、C2−12アルキニル、−F、−Cl、−Br、−I、−(X0−1−CN、−(X0−1−NO、−(X0−1−SF、−(X0−1−OSF、−(X0−1−OR4A、−(X0−1−N(R4A、−(X0−1−SR4A、−(X0−1−CF、3〜7員シクロアルキル−(X0−1−、3〜7員ヘテロシクロアルキル−(X0−1−、5〜6員ヘテロアリール−(X0−1−、フェニル−(X0−1−、−(X0−1−C(=O)N(R4A)(R4A)、−(X0−1−C(=O)OR4A、−(X0−1−N(R4A)C(=O)(R4A)、−(X0−1−N(R4A)C(=O)OR4A、−(X0−1−S(=O)1−2−R4A、−(X0−1−N(R4A)S(=O)1−2−R4A、−(X0−1−S(=O)1−2N(R4A、−(X0−1−C(=O)R4A、−(X0−1−C(=NOR4A)R4A、−(X0−1−N(R4A)C(=O)N(R4A、−(X0−1−OC(=O)R4A、−(X0−1−OP(=O)(OR4A、−(X)−SC(=O)OR4A及び−(X)−SC(=O)N(R4Aからなる群より選択され、各Xは、C1−4アルキレン、C1−4ハロアルキレン、C1−4ヘテロアルキレン、C2−4アルケニレン及びC2−4アルキニレンからなる群より独立に選択され、R4Aは各々出現ごとに、水素、C1−6アルキル、C1−6ハロアルキル及びC1−6ヘテロアルキルからなる群より各々独立に選択されるか、あるいは同じ窒素原子に結合している任意の2個のR4A基は、場合により組み合わされて、N、O及びSより選択される1〜2個の追加のヘテロ原子を場合により含む3〜6員複素環を形成し、そしてここで、R基は独立に、−F、−Cl、−Br、−I、−OH、−CN、−NO、−SF、−NH、C1−6アルコキシ、C1−6アルキルアミノ、C1−6アルキル及びC1−6ジアルキルアミノからなる群より独立に選択される1〜5個のR4A−1置換基で場合によりさらに置換されているか;
あるいは、R及びRは、それらが結合している原子と一緒になって、5又は6員ヘテロアリールを形成し、ここで、当該5又は6員ヘテロアリールは、C1−12アルキル、C1−12ハロアルキル、C2−12アルケニル、C2−12アルキニル、−F、−Cl、−Br、−I、−(X3/40−1−CN、−(X3/40−1−NO、−(X3/40−1−SF、−(X3/40−1−OSF、−(X3/40−1−OR3/4A、−(X3/40−1−N(R3/4A、−(X3/40−1−SR3/4A、−(X3/40−1−CF、3〜12員シクロアルキル−(X3/40−1−、3〜12員ヘテロシクロアルキル−(X3/40−1−、5〜6員ヘテロアリール−(X3/40−1−、フェニル−(X3/40−1−、−(X3/40−1−C(=O)N(R3/4A)(R3/4A)、−(X3/40−1−C(=O)OR3/4A、−(X3/40−1−N(R3/4A)C(=O)(R3/4A)、−(X3/40−1−N(R3/4A)C(=O)OR3/4A、−(X3/40−1−S(=O)1−2−R3/4A、−(X3/40−1−N(R3/4A)S(=O)1−2−R3/4A、−(X3/40−1−S(=O)1−2N(R3/4A、−(X3/40−1−C(=O)R3/4A、−(X3/40−1−C(=NOR3/4A)R3/4A、−(X3/40−1−N(R3/4A)C(=O)N(R3/4A及び−(X3/40−1−OC(=O)R3/4A、−(X3/40−1−OP(=O)(OR3/4A、−(X3/4)−SC(=O)OR3/4A及び−(X3/4)−SC(=O)N(R3/4Aからなる群より選択される1〜3個のR3/4cy置換基で場合により置換されており、各X3/4は、C1−4アルキレン、C1−4ハロアルキレン、C1−4ヘテロアルキレン、C2−4アルケニレン及びC2−4アルキニレンからなる群より独立に選択され、R3/4Aは各々出現ごとに、水素、C1−6アルキル、C1−6ハロアルキル及びC1−6ヘテロアルキルからなる群より各々独立に選択されるか、あるいは同じ窒素原子に結合している任意の2個のR3/4A基は、場合により組み合わされて、N、O及びSより選択される1〜2個の追加のヘテロ原子を場合により含む3〜6員複素環を形成し、そしてここで、R3/4cy置換基は各々出現ごとに独立に、−F、−Cl、−Br、−I、−OH、−CN、−NO、−SF、−NH、C1−6アルコキシ、C1−6アルキルアミノ、C1−6アルキル及びC1−6ジアルキルアミノからなる群より独立に選択される1〜5個のR3/4cy−1置換基で場合によりさらに置換されており;
は、水素、−F、−Cl、−Br又は−Iであり;そして
は、C1−12アルキル、C1−12ハロアルキル、C1−12ヘテロアルキル−(L)0−1−、C2−12アルケニル−(L)0−1−、C2−12アルキニル−(L)0−1−、3〜12員シクロアルキル−(L)0−1−及び3〜12員ヘテロシクロアルキル−(L)0−1−からなる群より選択され、ここで、Lは、C1−4アルキレン、C1−4ハロアルキレン、C1−4ヘテロアルキレン、C2−4アルケニレン及びC2−4アルキニレンからなる群より選択され、ここで、R基は、−F、−Cl、−Br、−I、−OH、−CN、−NO、−SF、−OSF、−NH、C1−6アルキル、C1−6ハロアルキル、3〜5員シクロアルキル、3〜5員ヘテロシクロアルキル、C1−6アルコキシ、C1−6アルキルチオ、C1−6アルキルアミノ及びC1−6ジアルキルアミノからなる群より独立に選択される1〜5個のR6A置換基で場合によりさらに置換されている。
【請求項2】
式I:
【化148】
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で示される化合物である、請求項1記載の化合物及びその塩;ここで、式I中、
1Aは、3〜12員ヘテロシクロアルキル、5又は6員ヘテロアリール、−(X1A0−1−OR1A−1、−(X1A0−1−SR1A−1、−(X1A0−1−S(O)R1A−1−(X1A0−1−S(O)1A−1及び−(X1A0−1−N(R1A−1からなる群より選択され、各X1Aは、C1−4アルキレン、C1−4ハロアルキレン、C1−4ヘテロアルキレン、C2−4アルケニレン及びC2−4アルキニレンからなる群より独立に選択され、R1A−1は各々出現ごとに、水素、C1−6アルキル、C1−6ハロアルキル、C1−6ヘテロアルキル、3〜7員シクロアルキル、3〜7員シクロアルキル−C1−4アルキル−、3〜7員ヘテロシクロアルキル、3〜7員ヘテロシクロアルキル−C1−4アルキル−、5〜6員ヘテロアリール、5〜6員ヘテロアリール−C1−4アルキル−、フェニル及びフェニル−C1−4アルキル−からなる群より各々独立に選択されるか、あるいは同じ窒素原子に結合している任意の2個のR1A−1基は、場合により組み合わされて、N、O及びSより選択される1〜2個の追加のヘテロ原子を場合により含む3〜6員複素環を形成し、そしてここで、R1A基は各々出現ごとに独立に、−F、−Cl、−Br、−I、−OH、−CN、−NO、−SF、−NH、C1−6アルコキシ、C1−6アルキルアミノ、C1−6ジアルキルアミノ、C1−6アルキル、オキソ、−S(=O)1−2−C1−6アルキル及び3〜7員ヘテロシクロアルキルからなる群より独立に選択される1〜5個のR1A−2置換基で場合によりさらに置換されており;
1Bは、H、−OH、−F、−Cl、−Br、−I、−CN、NH、C1−6アルキルアミノ、C1−6ジアルキルアミノ、C1−6アルコキシ、C1−6アルキル、C1−6ハロアルキル及びC1−6ヘテロアルキルからなる群より選択されるか;
あるいは、R1A及びR1Bは一緒になって、オキソ基、又はN、O及びSより選択される1〜2個のヘテロ原子を含む3〜7員ヘテロシクロアルキルを形成し、そしてここで、前記3〜7員ヘテロシクロアルキルは、−F、−Cl、−Br、−I、−OH、−CN、−NO、−SF、−NH、C1−6アルコキシ、C1−6アルキルアミノ、C1−6ジアルキルアミノ、C1−6アルキル、オキソ、−S(=O)1−2−C1−6アルキル及び3〜7員ヘテロシクロアルキルからなる群より独立に選択される1〜5個のR1A−2置換基で場合によりさらに置換されており;
1Cは各々出現ごとに、水素、−F、−Cl、−Br、−I、C1−4アルキル及びC1−4ハロアルキルからなる群より独立に選択され;
1Dは各々出現ごとに、水素、−F、−Cl、−Br、−I、C1−4アルキル及びC1−4ハロアルキルからなる群より独立に選択され;
は、水素、−F、−Cl、−Br、−I、−NO、−CN、C1−6アルキル及びC1−6ハロアルキルからなる群より選択され;
は、N(R3Aであり、ここで、各R3Aは、水素、C1−6アルキル、及びC1−6ハロアルキルからなる群より独立に選択され;
は、C1−12アルキル、C1−12ハロアルキル、C2−12アルケニル、C2−12アルキニル、−F、−Cl、−Br、−I、−(X0−1−CN、−(X0−1−NO、−(X0−1−SF、−(X0−1−OSF、−(X0−1−OR4A、−(X0−1−N(R4A、−(X0−1−SR4A、−(X0−1−CF、3〜7員シクロアルキル−(X0−1−、3〜7員ヘテロシクロアルキル−(X0−1−、5〜6員ヘテロアリール−(X0−1−、フェニル−(X0−1−、−(X0−1−C(=O)N(R4A)(R4A)、−(X0−1−C(=O)OR4A、−(X0−1−N(R4A)C(=O)(R4A)、−(X0−1−N(R4A)C(=O)OR4A、−(X0−1−S(=O)1−2−R4A、−(X0−1−N(R4A)S(=O)1−2−R4A、−(X0−1−S(=O)1−2N(R4A、−(X0−1−C(=O)R4A、−(X0−1−C(=NOR4A)R4A、−(X0−1−N(R4A)C(=O)N(R4A、−(X0−1−OC(=O)R4A、−(X0−1−OP(=O)(OR4A、−(X)−SC(=O)OR4A及び−(X)−SC(=O)N(R4Aからなる群より選択され、各Xは、C1−4アルキレン、C1−4ハロアルキレン、C1−4ヘテロアルキレン、C2−4アルケニレン及びC2−4アルキニレンからなる群より独立に選択され、R4Aは各々出現ごとに、水素、C1−6アルキル、C1−6ハロアルキル及びC1−6ヘテロアルキルからなる群より各々独立に選択されるか、あるいは同じ窒素原子に結合している任意の2個のR4A基は、場合により組み合わされて、N、O及びSより選択される1〜2個の追加のヘテロ原子を場合により含む3〜6員複素環を形成し、そしてここで、R基は独立に、−F、−Cl、−Br、−I、−OH、−CN、−NO、−SF、−NH、C1−6アルコキシ、C1−6アルキルアミノ、C1−6アルキル及びC1−6ジアルキルアミノからなる群より独立に選択される1〜5個のR4A−1置換基で場合によりさらに置換されているか;
あるいは、R及びRは、それらが結合している原子と一緒になって、5又は6員ヘテロアリールを形成し、ここで、当該5又は6員ヘテロアリールは、C1−12アルキル、C1−12ハロアルキル、C2−12アルケニル、C2−12アルキニル、−F、−Cl、−Br、−I、−(X3/40−1−CN、−(X3/40−1−NO、−(X3/40−1−SF、−(X3/40−1−OSF、−(X3/40−1−OR3/4A、−(X3/40−1−N(R3/4A、−(X3/40−1−SR3/4A、−(X3/40−1−CF、3〜12員シクロアルキル−(X3/40−1−、3〜12員ヘテロシクロアルキル−(X3/40−1−、5〜6員ヘテロアリール−(X3/40−1−、フェニル−(X3/40−1−、−(X3/40−1−C(=O)N(R3/4A)(R3/4A)、−(X3/40−1−C(=O)OR3/4A、−(X3/40−1−N(R3/4A)C(=O)(R3/4A)、−(X3/40−1−N(R3/4A)C(=O)OR3/4A、−(X3/40−1−S(=O)1−2−R3/4A、−(X3/40−1−N(R3/4A)S(=O)1−2−R3/4A、−(X3/40−1−S(=O)1−2N(R3/4A、−(X3/40−1−C(=O)R3/4A、−(X3/40−1−C(=NOR3/4A)R3/4A、−(X3/40−1−N(R3/4A)C(=O)N(R3/4A及び−(X3/40−1−OC(=O)R3/4A、−(X3/40−1−OP(=O)(OR3/4A、−(X3/4)−SC(=O)OR3/4A及び−(X3/4)−SC(=O)N(R3/4Aからなる群より選択される1〜3個のR3/4cy置換基で場合により置換されており、各X3/4は、C1−4アルキレン、C1−4ハロアルキレン、C1−4ヘテロアルキレン、C2−4アルケニレン及びC2−4アルキニレンからなる群より独立に選択され、R3/4Aは各々出現ごとに、水素、C1−6アルキル、C1−6ハロアルキル及びC1−6ヘテロアルキルからなる群より各々独立に選択されるか、あるいは同じ窒素原子に結合している任意の2個のR3/4A基は、場合により組み合わされて、N、O及びSより選択される1〜2個の追加のヘテロ原子を場合により含む3〜6員複素環を形成し、そしてここで、R3/4cy置換基は各々出現ごとに独立に、−F、−Cl、−Br、−I、−OH、−CN、−NO、−SF、−NH、C1−6アルコキシ、C1−6アルキルアミノ、C1−6アルキル及びC1−6ジアルキルアミノからなる群より独立に選択される1〜5個のR3/4cy−1置換基で場合によりさらに置換されており;
は、水素、−F、−Cl、−Br又は−Iであり;そして
は、C1−12アルキル、C1−12ハロアルキル、C1−12ヘテロアルキル−(L)0−1−、C2−12アルケニル−(L)0−1−、C2−12アルキニル−(L)0−1−、3〜12員シクロアルキル−(L)0−1−及び3〜12員ヘテロシクロアルキル−(L)0−1−からなる群より選択され、ここで、Lは、C1−4アルキレン、C1−4ハロアルキレン、C1−4ヘテロアルキレン、C2−4アルケニレン及びC2−4アルキニレンからなる群より選択され、ここで、基は、−F、−Cl、−Br、−I、−OH、−CN、−NO、−SF、−OSF、−NH、C1−6アルキル、C1−6ハロアルキル、3〜5員シクロアルキル、3〜5員ヘテロシクロアルキル、C1−6アルコキシ、C1−6アルキルチオ、C1−6アルキルアミノ及びC1−6ジアルキルアミノからなる群より独立に選択される1〜5個のR6A置換基で場合によりさらに置換されている。
【請求項3】
が水素である、請求項1又は請求項2の化合物。
【請求項4】
が水素又は−Fである、請求項1〜3のいずれか一項記載の化合物。
【請求項5】
1C及びR1Dが各々出現ごとに、各々水素である、請求項1〜4のいずれか一項記載の化合物。
【請求項6】
式Id:
【化149】
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で示される化合物である、請求項1記載の化合物又はその塩。
【請求項7】
式Ie:
【化150】
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で示される化合物である、請求項1記載の化合物又はその塩。
【請求項8】
が、C1−12アルキル又は3〜7員シクロアルキル−(L)0−1であり、ここで、LがC1−4アルキレンであり、そしてここで、前記C1−12アルキル基及び3〜7員シクロアルキル−(L)0−1が各々独立に、−F、−Cl、−Br、−I、−OH、−CN、−NO、−SF、−OSF、−NH、C1−6ハロアルキル、C1−6アルコキシ、C1−6アルキルチオ、C1−6アルキルアミノ及びC1−6ジアルキルアミノからなる群より独立に選択される1〜5個のR6A置換基で場合により置換されている、請求項1〜7のいずれか一項記載の化合物。
【請求項9】
がC1−6アルキルであり、ここで、当該C1−6アルキルが、−F、−Cl、−Br、−I、−OH、−CN、−NO、−SF、−OSF、−NH、C1−6ハロアルキル、C1−6アルコキシ、C1−6アルキルチオ、C1−6アルキルアミノ及びC1−6ジアルキルアミノからなる群より独立に選択される1〜5個のR6A置換基で場合により置換されている、請求項1〜7のいずれか一項記載の化合物。
【請求項10】
が、−CH(CH又は−CHCHFである、請求項1〜7のいずれか一項記載の化合物。
【請求項11】
が3〜7員シクロアルキル−(L)0−1であり、ここで、LがC1−4アルキレンであり;そしてここで、Rが、−F、−Cl、−Br、−I、−OH、−CN、−NO、−SF、−OSF、−NH、C1−6ハロアルキル、C1−6アルコキシ、C1−6アルキルチオ、C1−6アルキルアミノ及びC1−6ジアルキルアミノからなる群より独立に選択される1〜5個のR6A置換基で場合により置換されている、請求項1〜7のいずれか一項記載の化合物。
【請求項12】
が、以下:
【化151】
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からなる群より選択される、請求項1〜7のいずれか一項記載の化合物。
【請求項13】
がN(R3Aであり、そしてRが、C1−12アルキル、C1−12ハロアルキル、C2−12アルケニル、C2−12アルキニル、−F、−Cl、−Br、−I、−(X0−1−CN、−(X0−1−NO、−(X0−1−SF、−(X0−1−OSF、−(X0−1−OR4A、−(X0−1−N(R4A、−(X0−1−SR4A、−(X0−1−CF、3〜7員シクロアルキル−(X0−1−、3〜7員ヘテロシクロアルキル−(X0−1−、5〜6員ヘテロアリール−(X0−1−、フェニル−(X0−1、−(X0−1−C(=O)N(R4A)(R4A)、−(X0−1−C(=O)OR4A、−(X0−1−N(R4A)C(=O)(R4A)、−(X0−1−N(R4A)C(=O)OR4A、−(X0−1−S(=O)1−2−R4A、−(X0−1−N(R4A)S(=O)1−2−R4A、−(X0−1−S(=O)1−2N(R4A、−(X0−1−C(=O)R4A、−(X0−1−C(=NOR4A)R4A、−(X0−1−N(R4A)C(=O)N(R4A、−(X0−1−OC(=O)R4A、−(X0−1−OP(=O)(OR4A、−(X)−SC(=O)OR4A及び−(X)−SC(=O)N(R4Aからなる群より選択され、各Xが、C1−4アルキレン、C1−4ハロアルキレン、C1−4ヘテロアルキレン、C2−4アルケニレン及びC2−4アルキニレンからなる群より独立に選択され、R4Aが各々出現ごとに、水素、C1−6アルキル、C1−6ハロアルキル及びC1−6ヘテロアルキルからなる群より各々独立に選択されるか、あるいは同じ窒素原子に結合している任意の2個のR4A基が、場合により組み合わされて、N、O及びSより選択される1〜2個の追加のヘテロ原子を含む3〜6員複素環を形成し;そしてここで、R基が独立に、−F、−Cl、−Br、−I、−OH、−CN、−NO、−SF、−NH、C1−6アルコキシ及びC1−6アルキルアミノからなる群より独立に選択される1〜5個のR4A−1置換基で場合によりさらに置換されている、請求項1〜12のいずれか一項記載の化合物。
【請求項14】
各R3Aが、水素及びメチルからなる群より独立に選択される、請求項1〜13のいずれか一項記載の化合物。
【請求項15】
が−NHである、請求項1〜12のいずれか一項記載の化合物。
【請求項16】
式Ii:
【化152】
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で示される化合物である、請求項1記載の化合物又はその塩。
【請求項17】
が、C1−12アルキル、C1−12ハロアルキル、C2−12アルケニル、C2−12アルキニル、−(X0−1−OR4A、−(X0−1−SR4A及び−(X0−1−C(=O)N(R4A)(R4A)からなる群より選択され;各Xが、C1−4アルキレン、C1−4ハロアルキレン、C1−4ヘテロアルキレン、C2−4アルケニレン及びC2−4アルキニレンからなる群より独立に選択され、R4Aが各々出現ごとに、水素、C1−6アルキル、C1−6ハロアルキル及びC1−6ヘテロアルキルからなる群より各々独立に選択されるか、あるいは同じ窒素原子に結合している任意の2個のR4A基が、場合により組み合わされて、N、O及びSより選択される1〜2個の追加のヘテロ原子を含む3〜6員複素環を形成し、そしてここで、R基が独立に、−F、−Cl、−Br、−I、−OH、−CN、−NO、−SF、−NH、C1−6アルコキシ、C1−6アルキルアミノ、C1−6アルキル及びC1−6ジアルキルアミノからなる群より独立に選択される1〜5個のR4A−1置換基で場合によりさらに置換されている、請求項1〜16のいずれか一項記載の化合物。
【請求項18】
が、C1−6アルキル、C1−6ハロアルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、−OR4A、−SR4A及び−C(=O)N(R4A)(R4A)からなる群より選択され、R4Aが各々出現ごとに、水素、C1−6アルキル、C1−6ハロアルキル及びC1−6ヘテロアルキルからなる群より各々独立に選択されるか、あるいは同じ窒素原子に結合している任意の2個のR4A基が、場合により組み合わされて、N、O及びSより選択される1〜2個の追加のヘテロ原子を含む3〜6員複素環を形成し、そしてここで、R基が独立に、−F、−Cl、−Br、−I、−OH、−CN、−NO、−SF、−NH、C1−6アルコキシ、C1−6アルキルアミノ、C1−6アルキル及びC1−6ジアルキルアミノからなる群より独立に選択される1〜5個のR4A−1置換基で場合によりさらに置換されている、請求項1〜16のいずれか一項記載の化合物。
【請求項19】
が、C1−6ハロアルキル、−O C1−6ハロアルキル、−SC1−6ハロアルキル及び−C(=O)N(R4A)(R4A)からなる群より選択され、そして同じ窒素原子に結合している2個のR4A基が組み合わされて、N、O及びSより選択される1〜2個の追加のヘテロ原子を含む3〜6員複素環を形成する、請求項1〜16のいずれか一項記載の化合物。
【請求項20】
が、C1−3ハロアルキル、−O(C1−3ハロアルキル)及び−S(C1−3ハロアルキル)からなる群より選択される、請求項1〜16のいずれか一項記載の化合物。
【請求項21】
が、CF、−OCF、−OCHF、−OCHCF、−SCF及び−C(=O)−(ピロリジン−1−イル)からなる群より選択される、請求項1〜16のいずれか一項記載の化合物。
【請求項22】
が、CF、−OCF、−OCHF、−OCHCF及び−SCFからなる群より選択される、請求項1〜16のいずれか一項記載の化合物。
【請求項23】
及びRが、それらが結合している原子と一緒になって、5員ヘテロアリールを形成し、ここで、当該5員ヘテロアリールが、C1−12アルキル、C1−12ハロアルキル、C2−12アルケニル、C2−12アルキニル、−F、−Cl、−Br、−I、−(X3/40−1−CN、−(X3/40−1−NO、−(X3/40−1−SF、−(X3/40−1−OSF、−(X3/40−1−OR3/4A、−(X3/40−1−N(R3/4A、−(X3/40−1−SR3/4A、−(X3/40−1−CF、3〜12員シクロアルキル−(X3/40−1−、3〜12員ヘテロシクロアルキル−(X3/40−1−、5〜6員ヘテロアリール−(X3/40−1−、フェニル−(X3/40−1−、−(X3/40−1−C(=O)N(R3/4A)(R3/4A)、−(X3/40−1−C(=O)OR3/4A、−(X3/40−1−N(R3/4A)C(=O)(R3/4A)、−(X3/40−1−N(R3/4A)C(=O)OR3/4A、−(X3/40−1−S(=O)1−2−R3/4A、−(X3/40−1−N(R3/4A)S(=O)1−2−R3/4A、−(X3/40−1−S(=O)1−2N(R3/4A、−(X3/40−1−C(=O)R3/4A、−(X3/40−1−C(=NOR3/4A)R3/4A、−(X3/40−1−N(R3/4A)C(=O)N(R3/4A及び−(X3/40−1−OC(=O)R3/4A、−(X3/40−1−OP(=O)(OR3/4A、−(X3/4)−SC(=O)OR3/4A及び−(X3/4)−SC(=O)N(R3/4Aからなる群より選択される1〜3個のR3/4cy置換基で場合により置換されており、各X3/4が、C1−4アルキレン、C1−4ハロアルキレン、C1−4ヘテロアルキレン、C2−4アルケニレン及びC2−4アルキニレンからなる群より独立に選択され、R3/4Aが各々出現ごとに、水素、C1−6アルキル、C1−6ハロアルキル及びC1−6ヘテロアルキルからなる群より各々独立に選択されるか、あるいは同じ窒素原子に結合している任意の2個のR3/4A基が、場合により組み合わされて、N、O及びSより選択される1〜2個の追加のヘテロ原子を含む3〜6員複素環を形成し、そしてここで、R3/4cy置換基が各々出現ごとに独立に、−F、−Cl、−Br、−I、−OH、−CN、−NO、−SF、−NH、C1−6アルコキシ、C1−6アルキルアミノ及びC1−6ジアルキルアミノからなる群より独立に選択される1〜5個のR3/4cy−1置換基で場合によりさらに置換されている、請求項1〜12のいずれか一項記載の化合物。
【請求項24】
及びRが、それらが結合している原子と一緒になって、ピロリル又はピラゾリルを形成し、ここで、当該ピロリル又はピラゾリルが、C1−12アルキル、C1−12ハロアルキル、C2−12アルケニル、C2−12アルキニル、−F、−Cl、−Br、−I、−(X3/40−1−CN、−(X3/40−1−NO、−(X3/40−1−SF、−(X3/40−1−OSF、−(X3/40−1−OR3/4A、−(X3/40−1−N(R3/4A、−(X3/40−1−SR3/4A、−(X3/40−1−CF、3〜12員シクロアルキル−(X3/40−1−、3〜12員ヘテロシクロアルキル−(X3/40−1−、5〜6員ヘテロアリール−(X3/40−1−、フェニル−(X3/40−1−、−(X3/40−1−C(=O)N(R3/4A)(R3/4A)、−(X3/40−1−C(=O)OR3/4A、−(X3/40−1−N(R3/4A)C(=O)(R3/4A)、−(X3/40−1−N(R3/4A)C(=O)OR3/4A、−(X3/40−1−S(=O)1−2−R3/4A、−(X3/40−1−N(R3/4A)S(=O)1−2−R3/4A、−(X3/40−1−S(=O)1−2N(R3/4A、−(X3/40−1−C(=O)R3/4A、−(X3/40−1−C(=NOR3/4A)R3/4A、−(X3/40−1−N(R3/4A)C(=O)N(R3/4A及び−(X3/40−1−OC(=O)R3/4A、−(X3/40−1−OP(=O)(OR3/4A、−(X3/4)−SC(=O)OR3/4A及び−(X3/4)−SC(=O)N(R3/4Aからなる群より選択される1〜3個のR3/4cy置換基で場合により置換されており、各X3/4が、C1−4アルキレン、C1−4ハロアルキレン、C1−4ヘテロアルキレン、C2−4アルケニレン、及びC2−4アルキニレンからなる群より選択され、R3/4Aが各々出現ごとに、水素、C1−6アルキル、C1−6ハロアルキル及びC1−6ヘテロアルキルからなる群より各々独立に選択されるか、あるいは同じ窒素原子に結合している任意の2個のR3/4A基が、場合により組み合わされて、N、O及びSより選択される1〜2個の追加のヘテロ原子を含む3〜6員複素環を形成し;そしてここで、R3/4cy置換基が各々出現ごとに独立に、−F、−Cl、−Br、−I、−OH、−CN、−NO、−SF、−NH、C1−6アルコキシ、C1−6アルキルアミノ及びC1−6ジアルキルアミノからなる群より独立に選択される1〜5個のR3/4cy−1置換基で場合によりさらに置換されている、請求項1〜12のいずれか一項記載の化合物。
【請求項25】
及びRが、それらが結合している原子及び式0の化合物の残部と一緒になって、式II:
【化153】
[この文献は図面を表示できません]

[式中、Wは、CH又はNである]で示される化合物を形成する、請求項1〜12のいずれか一項記載の化合物又はその塩。
【請求項26】
及びRが、それらが結合している原子及び式0の化合物の残部と一緒になって、式IIe:
【化154】
[この文献は図面を表示できません]

[式中、Wは、CH又はNである]で示される化合物を形成する、請求項1〜12のいずれか一項記載の化合物又はその塩。
【請求項27】
各R3/4cy置換基が、3〜12員シクロアルキル−(X3/40−1−、3〜12員ヘテロシクロアルキル−(X3/40−1、5〜6員ヘテロアリール−(X3/40−1−及びフェニル−(X3/40−1−からなる群より選択され、各X3/4が、C1−4アルキレン、C1−4ハロアルキレン、C1−4ヘテロアルキレン、C2−4アルケニレン及びC2−4アルキニレンからなる群より独立に選択され、そしてここで、R3/4cy置換基が各々出現ごとに独立に、−F、−Cl、−Br、−I、−OH、−CN、−NO、−SF、−NH、C1−6アルコキシ、C1−6アルキルアミノ及びC1−6ジアルキルアミノからなる群より独立に選択される1〜5個のR3/4cy−1置換基で場合によりさらに置換されている、請求項1〜12又は23〜26のいずれか一項記載の化合物。
【請求項28】
各R3/4cy置換基が、5〜6員ヘテロアリール−(X3/40−1−及びフェニル−(X3/40−1−からなる群より選択され、各X3/4がC1−4アルキレンであり、そしてここで、R3/4cy置換基が各々出現ごとに独立に、−F、−Cl、−Br、−I、−OH、−CN、−NO、−SF、−NH、C1−6アルコキシ、C1−6アルキルアミノ及びC1−6ジアルキルアミノからなる群より独立に選択される1〜5個のR3/4cy−1置換基で場合によりさらに置換されている、請求項1〜12又は23〜26のいずれか一項記載の化合物。
【請求項29】
各R3/4cy置換基が6員ヘテロアリール−(X3/40−1−であり、X3/4がC1−4アルキレンであり、そしてここで、R3/4cy置換基が各々出現ごとに独立に、−F、−Cl、−Br、−I、−OH、−CN、−NO、−SF、−NH、C1−6アルコキシ、C1−6アルキルアミノ及びC1−6ジアルキルアミノからなる群より独立に選択される1〜5個のR3/4cy−1置換基で場合によりさらに置換されている、請求項1〜12又は23〜26のいずれか一項記載の化合物。
【請求項30】
各R3/4cyがピリジニル−(X3/4−であり、ここで、X3/4がC1−4アルキレンである、請求項1〜12又は23〜26のいずれか一項記載の化合物。
【請求項31】
3/4cyが以下:
【化155】
[この文献は図面を表示できません]

である、請求項1〜12又は23〜26のいずれか一項記載の化合物。
【請求項32】
1Aが、3〜12員ヘテロシクロアルキル、5又は6員ヘテロアリール、−(X1A0−1−OR1A−1及び−(X1A0−1−N(R1A−1からなる群より選択され、ここで、各X1Aが、C1−4アルキレン、C1−4ハロアルキレン、C1−4ヘテロアルキレン、C2−4アルケニレン、及びC2−4アルキニレンからなる群より独立に選択され、R1A−1が各々出現ごとに、水素、C1−6アルキル、C1−6ハロアルキル、C1−6ヘテロアルキル、3〜7員シクロアルキル、3〜7員シクロアルキル−C1−4アルキル、3〜7員ヘテロシクロアルキル、3〜7員ヘテロシクロアルキル−C1−4アルキル、5〜6員ヘテロアリール、5〜6員ヘテロアリール−C1−4アルキル、フェニル及びフェニル−C1−4アルキルからなる群より各々独立に選択されるか、又は同じ窒素原子に結合している任意の2個のR1A−1基が、場合により組み合わされて、N、O及びSより選択される1〜2個の追加のヘテロ原子を含む3〜6員複素環を形成し、そしてここで、R1A基が各々出現ごとに独立に、−F、−Cl、−Br、−I、−OH、−CN、−NO、−SF、−NH、C1−6アルコキシ、C1−6アルキルアミノ、C1−6ジアルキルアミノ、C1−6アルキル、オキソ、−S(=O)1−2−C1−6アルキルからなる群より独立に選択される1〜5個のR1A−2置換基で場合によりさらに置換されており、そして1BがHである、請求項1〜31のいずれか一項記載の化合物。
【請求項33】
1Aが、3〜12員ヘテロシクロアルキル及び5又は6員ヘテロアリールからなる群より選択され、ここで、当該3〜12員ヘテロシクロアルキル及び5又は6員ヘテロアリールが各々出現ごとに独立に、−F、−Cl、−Br、−I、−OH、−CN、−NO、−SF、−NH、C1−6アルコキシ、C1−6アルキルアミノ、C1−6ジアルキルアミノ、C1−6アルキル、オキソ、−S(=O)1−2−C1−6アルキルからなる群より独立に選択される1〜5個のR1A−2置換基で場合によりさらに置換されており、そして1BがHである、請求項1〜31のいずれか一項記載の化合物。
【請求項34】
1Aが、3〜12員ヘテロシクロアルキル、5又は6員ヘテロアリール、−(X1A0−1−OR1A−1及び−(X1A0−1−N(R1A−1からなる群より選択され、ここで、各X1Aが、C1−4アルキレン、C1−4ハロアルキレン、C1−4ヘテロアルキレン、C2−4アルケニレン及びC2−4アルキニレンからなる群より独立に選択され、R1A−1が各々出現ごとに、水素、C1−6アルキル、3〜7員ヘテロシクロアルキル及び3〜7員ヘテロシクロアルキル−C1−4アルキル−からなる群より各々独立に選択され、そしてここで、R1A基が各々出現ごとに独立に、−F、−Cl、−Br、−I、−OH、−CN、−NO、−SF、−NH、C1−6アルコキシ、C1−6アルキルアミノ、C1−6ジアルキルアミノ、C1−6アルキル、オキソ及び−S(=O)1−2−C1−6アルキルからなる群より独立に選択される1〜5個のR1A−2置換基で場合によりさらに置換されており、そして1BがHである、請求項1〜31のいずれか一項記載の化合物。
【請求項35】
1Aが、3〜12員ヘテロシクロアルキル、5又は6員ヘテロアリール、−OR1A−1及び−N(R1A−1からなる群より選択され、ここで、R1A−1が各々出現ごとに、水素、C1−6アルキル、3〜7員ヘテロシクロアルキル及び3〜7員ヘテロシクロアルキル−C1−4アルキル−からなる群より各々独立に選択され、そしてここで、R1A基が各々出現ごとに独立に、−F、−Cl、−Br、−I、−OH、−CN、−NO、−SF、−NH、C1−6アルコキシ、C1−6アルキルアミノ、C1−6ジアルキルアミノ、C1−6アルキル、オキソ及び−S(=O)1−2−C1−6アルキルからなる群より独立に選択される1〜5個のR1A−2置換基で場合によりさらに置換されており、そして1BがHである、請求項1〜31のいずれか一項記載の化合物。
【請求項36】
1Aが、3〜12員ヘテロシクロアルキル、5又は6員ヘテロアリール、−OR1A−1及び−N(R1A−1からなる群より選択され、ここで、R1A−1が各々出現ごとに、水素、C1−6アルキル、3〜7員ヘテロシクロアルキル及び3〜7員ヘテロシクロアルキル−C1−4アルキル−からなる群より各々独立に選択され、そしてここで、R1A基が各々出現ごとに独立に、−F、−CN、C1−6アルコキシ、C1−6アルキル、オキソ及び−S(=O)1−2−C1−6アルキルからなる群より独立に選択される1〜5個のR1A−2置換基で場合によりさらに置換されており、そして1BがHである、請求項1〜31のいずれか一項記載の化合物。
【請求項37】
1Aが、3〜12員ヘテロシクロアルキル、5又は6員ヘテロアリール、−OH、及び−N(R1A−1からなる群より選択され、ここで、R1A−1が各々出現ごとに、水素、C1−6アルキル、3〜7員ヘテロシクロアルキル及び3〜7員ヘテロシクロアルキル−C1−4アルキル−からなる群より各々独立に選択され、そしてここで、R1A基が各々出現ごとに独立に、−F、−CN、C1−6アルコキシ、C1−6アルキル、オキソ及び−S(=O)1−2−C1−6アルキルからなる群より独立に選択される1〜5個のR1A−2置換基で場合によりさらに置換されており、そして1BがHである、請求項1〜31のいずれか一項記載の化合物。
【請求項38】
1Aが、モルホリニル、チオモルホリニル、チオモルホリニル−1,1−ジオキシド、ピペラジニル、アゼチジニル、ピロリジン−2−オニル、2−オキサ−6−アザスピロ[3.3]ヘプタニル、(1R,4R)−2−オキサ−5−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタニル、オキサゾリジン−2−オニル(oxazolidin-2-only)、ピペラジニル、(1S,4S)−2−オキサ−5−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタニル、ピロリジニル、1,4−オキサゼパニル、オクタヒドロピロロ[1,2−a]ピラジニル、ピラゾリル、−OH及び−N(R1A−1からなる群より選択され、ここで、R1A−1が各々出現ごとに、水素、C1−6アルキル、3〜7員ヘテロシクロアルキル及び3〜7員ヘテロシクロアルキル−C1−4アルキル−からなる群より各々独立に選択され、そしてここで、R1A基が各々出現ごとに独立に、−F、−Cl、−Br、−I、−OH、−CN、−NO、−SF、−NH、C1−6アルコキシ、C1−6アルキルアミノ、C1−6ジアルキルアミノ、C1−6アルキル、オキソ及び−S(=O)1−2−C1−6アルキルからなる群より選択される1〜5個のR1A−2置換基で場合によりさらに置換されており、そして1BがHである、請求項1〜31のいずれか一項記載の化合物。
【請求項39】
1Aが、モルホリニル、チオモルホリニル、チオモルホリニル−1,1−ジオキシド、ピペラジニル、アゼチジニル、ピロリジン−2−オニル、2−オキサ−6−アザスピロ[3.3]ヘプタニル、(1R,4R)−2−オキサ−5−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタニル、オキサゾリジン−2−オニル、ピペラジニル、(1S,4S)−2−オキサ−5−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタニル、ピロリジニル、1,4−オキサゼパニル、オクタヒドロピロロ[1,2−a]ピラジニル及びピラゾリルであり、ここで、R1A基が各々出現ごとに独立に、−F、−CN、C1−6アルコキシ、C1−6アルキル、オキソ及び−S(=O)1−2−C1−6アルキルからなる群より選択される1〜5個のR1A−2置換基で場合によりさらに置換されており、そして1BがHである、請求項1〜31のいずれか一項記載の化合物。
【請求項40】
1BがHであり、そしてR1Aが以下:
【化156】
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である、請求項1〜31のいずれか一項記載の化合物。
【請求項41】
1BがHであり、そしてR1Aが以下:
【化157】
[この文献は図面を表示できません]

である、請求項1〜31のいずれか一項記載の化合物。
【請求項42】
1BがHであり、そしてR1Aが以下:
【化158】
[この文献は図面を表示できません]

である、請求項1〜31のいずれか一項記載の化合物。
【請求項43】
1A及びR1Bが一緒になって、オキソ基を形成する、請求項1〜31のいずれか一項記載の化合物。
【請求項44】
1A及びR1Bが一緒になって、N、O及びSより選択される1〜2個のヘテロ原子を含む3〜7員ヘテロシクロアルキルを形成し、そしてここで、前記3〜7員ヘテロシクロアルキルが、−F、−Cl、−Br、−I、−OH、−CN、−NO、−SF、−NH、C1−6アルコキシ、C1−6アルキルアミノ、C1−6ジアルキルアミノ、C1−6アルキル、オキソ、−S(=O)1−2−C1−6アルキルからなる群より独立に選択される1〜5個のR1A−2置換基で場合によりさらに置換されてる、請求項1〜31のいずれか一項記載の化合物。
【請求項45】
1A及びR1Bが一緒になって、オキセタニルを形成し、ここで、当該オキセタニルが、−F、−Cl、−Br、−I、−OH、−CN、−NO、−SF、−NH、C1−6アルコキシ、C1−6アルキルアミノ、C1−6ジアルキルアミノ、C1−6アルキル、オキソ、−S(=O)1−2−C1−6アルキルからなる群より独立に選択される1〜5個のR1A−2置換基で場合によりさらに置換されてる、請求項1〜31のいずれか一項記載の化合物。
【請求項46】
以下:
【化159】
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より選択される化合物及びその塩。
【請求項47】
請求項1〜46のいずれか一項に記載されているとおりの化合物又はその薬学的に許容し得る塩及び薬学的に許容し得る担体、希釈剤又は賦形剤を含む、医薬組成物。
【請求項48】
中枢神経系(CNS)ニューロン又はその一部の変性を阻害するか又は防ぐための請求項47記載の医薬組成物
【請求項49】
CNSニューロンにインビトロで投与れる、請求項48記載の医薬組成物
【請求項50】
CNSニューロンが、ヒト患者内に存在し、そして塩が、薬学的に許容し得る塩である、請求項48記載の医薬組成物
【請求項51】
CNSニューロンに投与することが、非経口、皮下、静脈内、腹腔内、脳内、病巣内、筋肉内、眼内、動脈内、間質内注入及び埋め込まれた送達装置からなる群より選択される投与経路によって行われる、請求項48又は5記載の医薬組成物
【請求項52】
NKリン酸化、JNK活性及び/又はJNK発現における減少をもたらすための、請求項48〜5のいずれか一項記載の医薬組成物
【請求項53】
Junリン酸化、cJun活性、及び/又はcJun発現の減少をもたらすための、請求項48〜5のいずれか一項記載の医薬組成物
【請求項54】
38リン酸化、p38活性、及び/又はp38発現における減少をもたらすための、請求項48〜5のいずれか一項記載の医薬組成物
【請求項55】
アルツハイマー病、パーキンソン病、及び筋萎縮性側索硬化症(ALS)からなる群より選択される神経変性疾患又は状態を有するか又はそれを発症するリスクがある患者において中枢神経系(CNS)ニューロンの変性を阻害するか又は防ぐための請求項47記載の医薬組成物
【請求項56】
アルツハイマー病、パーキンソン病、及び筋萎縮性側索硬化症(ALS)からなる群より選択される神経変性疾患又は状態の1個以上の症状を、それを患っている患者において減少するか又は防ぐための請求項47記載の医薬組成物
【請求項57】
アルツハイマー病、パーキンソン病、及び筋萎縮性側索硬化症(ALS)からなる群より選択される神経変性疾患又は状態の進行を、それを患っている患者において遅らせるための請求項47記載の医薬組成物
【請求項58】
種以上の追加の医薬品と組み合せて投与される、請求項557のいずれか一項記載の医薬組成物
【請求項59】
医学療法での使用のための、請求項1〜46のいずれか一項に記載されたとおりの化合物又はその薬学的に許容し得る塩。
【請求項60】
アルツハイマー病、パーキンソン病、及び筋萎縮性側索硬化症(ALS)からなる群より選択される神経変性疾患もしくは状態を有するか又はそれを発症するリスクのある患者において中枢神経系(CNS)ニューロンの変性を阻害するか又は防ぐための医薬の調製のための、請求項1〜46のいずれか一項に記載されたとおりの化合物又はその薬学的に許容し得る塩の使用。
【請求項61】
アルツハイマー病、パーキンソン病、及び筋萎縮性側索硬化症(ALS)からなる群より選択される神経変性疾患又は状態の1個以上の症状をそれを患っている患者において、減少するか又は防ぐための医薬の調製のための、請求項1〜46のいずれか一項に記載されたとおりの化合物又はその薬学的に許容し得る塩の使用。
【請求項62】
患っている患者においてアルツハイマー病、パーキンソン病、及び筋萎縮性側索硬化症(ALS)からなる群より選択される神経変性疾患又は状態の進行を遅らせるための医薬の調製ための、請求項1〜46のいずれか一項に記載されたとおりの化合物又はその薬学的に許容し得る塩の使用。
【請求項63】
中枢神経系(CNS)ニューロン変性の治療的又は予防的処置での使用のための、請求項1〜46のいずれか一項に記載されたとおりの化合物又はその薬学的に許容し得る塩。
【請求項64】
アルツハイマー病、パーキンソン病、及び筋萎縮性側索硬化症(ALS)からなる群より選択される神経変性疾患又は状態の治療的又は予防的処置での使用のための、請求項1〜46のいずれか一項に記載されたとおりの化合物又はその薬学的に許容し得る塩。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互引用
本願は、2013年12月20日に出願された国際出願第PCT/CN2013/090153号の利益を主張するものであり、引用によりその全体が本明細書に組み入れられる。
【0002】
発明の分野
本発明は、哺乳動物における治療及び/又は予防のために有用な有機化合物、特に、神経変性疾患及び障害を処置するために有用なDLKの阻害剤に関する。
【0003】
発明の背景
ニューロン又は軸索変性は、神経系の適切な発達に中心的な役割を担い、そして例えば、筋萎縮性側索硬化症(ALS)、緑内障、アルツハイマー病、及びパーキンソン病、ならびに脳及び脊髄に対する外傷性損傷を含む、多くの神経変性疾患の特徴である。引用により本明細書に組み入れられる、最近の特許公開公報WO2011/050192号は、神経細胞死を引き起こすための、MAP3K12とも称されるデュアルロイシンジッパーキナーゼ(DLK)の役割を記載している。神経変性疾患及び損傷は、患者及び介護者を打ちのめし、かつ大きな経済的な負担をももたらし、年間コストは現在、米国国内だけで数千億ドルを超える。これらの疾患及び状態に対する現在の大部分の処置は、不十分である。これらの疾患によって生み出される問題の緊急性に加えて、多くのそのような疾患は、年齢関連性であり、したがってそれらの発生率は、人口構成が変化するにつれて急速に増加しているという事実がある。例えば、DLKの阻害剤の開発を含む、神経変性疾患及び神経系損傷を処置することへの効果的なアプローチの開発に対して大きな必要性が存在する。
【0004】
発明の概要
一態様において、本発明は、新規な化合物を提供するものである。そのような化合物の第一の実施態様において(実施態様0;「E0」と略される)、本発明は、式0:
【化1】
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で示される化合物及びその塩を提供し;ここで、式0中、
1Aは、H、−F、−Cl、3〜12員ヘテロシクロアルキル、5又は6員ヘテロアリール、−(X1A0−1−OR1A−1、−(X1A0−1−SR1A−1、−(X1A0−1−S(O)R1A−1、−(X1A0−1−S(O)2R1A−1及び−(X1A0−1−N(R1A−1からなる群より選択され、各X1Aは独立に、C1−4アルキレン、C1−4ハロアルキレン、C1−4ヘテロアルキレン、C2−4アルケニレン及びC2−4アルキニレンからなる群より選択され、R1A−1は各々出現ごとに、水素、C1−6アルキル、C1−6ハロアルキル、C1−6ヘテロアルキル、3〜7員シクロアルキル、3〜7員シクロアルキル−C1−4アルキル−、3〜7員ヘテロシクロアルキル、3〜7員ヘテロシクロアルキル−C1−4アルキル−、5〜6員ヘテロアリール、5〜6員ヘテロアリール−C1−4アルキル−、フェニル及びフェニル−C1−4アルキル−からなる群より各々独立に選択されるか、あるいは同じ窒素原子に結合している任意の2個のR1A−1基は、場合により組み合わされて、N、O及びSより選択される1〜2個の追加のヘテロ原子を場合により含む3〜6員複素環を形成し、そしてここで、R1A基は各々出現ごとに独立に、−F、−Cl、−Br、−I、−OH、−CN、−NO、−SF、−NH、C1−6アルコキシ、C1−6アルキルアミノ、C1−6ジアルキルアミノ、C1−6アルキル、C1−6ヘテロアルキル、C1−6ハロアルキル、オキソ、−S(=O)1−2−C1−6アルキル及び3〜7員ヘテロシクロアルキルからなる群より独立に選択される1〜5個のR1A−2置換基で場合によりさらに置換されており;
1Bは、H、−OH、−F、−Cl、−Br、−I、−CN、−NH、−N(CH)C(O)CH、C1−6アルキルアミノ、C1−6ジアルキルアミノ、C1−6アルコキシ、C1−6アルキル、C1−6ハロアルキル及びC1−6ヘテロアルキルからなる群より選択されるか;
あるいは、R1A及びR1Bは一緒になって、オキソ基、又はN、O及びSより選択される1〜2個のヘテロ原子を含む3〜7員ヘテロシクロアルキルを形成し、そしてここで、前記3〜7員ヘテロシクロアルキルは、−F、−Cl、−Br、−I、−OH、−CN、−NO、−SF、−NH、C1−6アルコキシ、C1−6アルキルアミノ、C1−6ジアルキルアミノ、C1−6アルキル、C1−6ヘテロアルキル、C1−6ハロアルキル、オキソ、−S(=O)1−2−C1−6アルキル及び3〜7員ヘテロシクロアルキルからなる群より独立に選択される1〜5個のR1A−2置換基で場合によりさらに置換されており;
1Cは各々出現ごとに、水素、−F、−Cl、−Br、−I、C1−4アルキル及びC1−4ハロアルキルからなる群より独立に選択され;
1Dは各々出現ごとに、水素、−F、−Cl、−Br、−I、−OH、C1−4アルキル、C1−4ハロアルキル、3〜7員ヘテロシクロアルキルからなる群より独立に選択されるか;
あるいは、R1A及びR1Dは一緒になって、各々場合によりC1−4アルキルによって置換されている、3〜7員シクロアルキル又は3〜7員ヘテロシクロアルキルを形成し;
R2は、水素、−F、−Cl、−Br、−I、−NO、−CN、C1−6アルキル及びC1−6ハロアルキルからなる群より選択され;
は、N(R3Aであり、ここで、各R3Aは、水素、C1−6アルキル、及びC1−6ハロアルキルからなる群より独立に選択され;
は、C1−12アルキル、C1−12ハロアルキル、C2−12アルケニル、C2−12アルキニル、−F、−Cl、−Br、−I、−(X0−1−CN、−(X0−1−NO、−(X0−1−SF、−(X0−1−OSF、−(X0−1−OR4A、−(X0−1−N(R4A、−(X0−1−SR4A、−(X0−1−CF、3〜7員シクロアルキル−(X0−1−、3〜7員ヘテロシクロアルキル−(X0−1−、5〜6員ヘテロアリール−(X0−1−、フェニル−(X0−1−、−(X0−1−C(=O)N(R4A)(R4A)、−(X0−1−C(=O)OR4A、−(X0−1−N(R4A)C(=O)(R4A)、−(X0−1−N(R4A)C(=O)OR4A、−(X0−1−S(=O)1−2−R4A、−(X0−1−N(R4A)S(=O)1−2−R4A、−(X0−1−S(=O)1−2N(R4A、−(X0−1−C(=O)R4A、−(X0−1−C(=NOR4A)R4A、−(X0−1−N(R4A)C(=O)N(R4A、−(X0−1−OC(=O)R4A、−(X0−1−OP(=O)(OR4A、−(X)−SC(=O)OR4A及び−(X)−SC(=O)N(R4Aからなる群より選択され、各Xは、C1−4アルキレン、C1−4ハロアルキレン、C1−4ヘテロアルキレン、C2−4アルケニレン及びC2−4アルキニレンからなる群より独立に選択され、R4Aは各々出現ごとに、水素、C1−6アルキル、C1−6ハロアルキル及びC1−6ヘテロアルキルからなる群より各々独立に選択されるか、あるいは同じ窒素原子に結合している任意の2個のR4A基は、場合により組み合わされて、N、O及びSより選択される1〜2個の追加のヘテロ原子を場合により含む3〜6員複素環を形成し、そしてここで、R基は独立に、−F、−Cl、−Br、−I、−OH、−CN、−NO、−SF、−NH、C1−6アルコキシ、C1−6アルキルアミノ、C1−6アルキル及びC1−6ジアルキルアミノからなる群より独立に選択される1〜5個のR4A−1置換基で場合によりさらに置換されているか;
あるいは、R及びRは、それらが結合している原子と一緒になって、5又は6員ヘテロアリールを形成し、ここで、当該5又は6員ヘテロアリールは、C1−12アルキル、C1−12ハロアルキル、C2−12アルケニル、C2−12アルキニル、−F、−Cl、−Br、−I、−(X3/40−1−CN、−(X3/40−1−NO、−(X3/40−1−SF、−(X3/40−1−OSF、−(X3/40−1−OR3/4A、−(X3/40−1−N(R3/4A、−(X3/40−1−SR3/4A、−(X3/40−1−CF3、3〜12員シクロアルキル−(X3/40−1−、3〜12員ヘテロシクロアルキル−(X3/40−1−、5〜6員ヘテロアリール−(X3/40−1−、フェニル−(X3/40−1−、−(X3/40−1−C(=O)N(R3/4A)(R3/4A)、−(X3/40−1−C(=O)OR3/4A、−(X3/40−1−N(R3/4A)C(=O)(R3/4A)、−(X3/40−1−N(R3/4A)C(=O)OR3/4A、−(X3/40−1−S(=O)1−2−R3/4A、−(X3/40−1−N(R3/4A)S(=O)1−2−R3/4A、−(X3/40−1−S(=O)1−2N(R3/4A、−(X3/40−1−C(=O)R3/4A、−(X3/40−1−C(=NOR3/4A)R3/4A、−(X3/40−1−N(R3/4A)C(=O)N(R3/4A及び−(X3/40−1−OC(=O)R3/4A、−(X3/40−1−OP(=O)(OR3/4A、−(X3/4)−SC(=O)OR3/4A及び−(X3/4)−SC(=O)N(R3/4Aからなる群より選択される1〜3個のR3/4cy置換基で場合により置換されており、各X3/4は、C1−4アルキレン、C1−4ハロアルキレン、C1−4ヘテロアルキレン、C2−4アルケニレン及びC2−4アルキニレンからなる群より独立に選択され、R3/4Aは各々出現ごとに、水素、C1−6アルキル、C1−6ハロアルキル及びC1−6ヘテロアルキルからなる群より各々独立に選択されるか、あるいは同じ窒素原子に結合している任意の2個のR3/4A基は、場合により組み合わされて、N、O及びSより選択される1〜2個の追加のヘテロ原子を場合により含む3〜6員複素環を形成し、そしてここで、R3/4cy置換基は各々出現ごとに独立に、−F、−Cl、−Br、−I、−OH、−CN、−NO、−SF、−NH、C1−6アルコキシ、C1−6アルキルアミノ、C1−6アルキル及びC1−6ジアルキルアミノからなる群より独立に選択される1〜5個のR3/4cy−1置換基で場合によりさらに置換されており;
は、水素、−F、−Cl、−Br又は−Iであり;そして
は、C1−12アルキル、C1−12ハロアルキル、C1−12ヘテロアルキル−(L)0−1−、C2−12アルケニル−(L)0−1−、C2−12アルキニル−(L)0−1−、3〜12員シクロアルキル−(L)0−1−及び3〜12員ヘテロシクロアルキル−(L)0−1−からなる群より選択され、ここで、Lは、C1−4アルキレン、C1−4ハロアルキレン、C1−4ヘテロアルキレン、C2−4アルケニレン及びC2−4アルキニレンからなる群より選択され、ここで、R基は、−F、−Cl、−Br、−I、−OH、−CN、−NO、−SF、−OSF、−NH、C1−6アルキル、C1−6ハロアルキル、3〜5員シクロアルキル、3〜5員ヘテロシクロアルキル、C1−6アルコキシ、C1−6アルキルチオ、C1−6アルキルアミノ及びC1−6ジアルキルアミノからなる群より独立に選択される1〜5個のR6A置換基で場合によりさらに置換されている。
【0005】
そのような化合物のさらなる実施態様において(実施態様1;「E1」と略される)、本発明は、式I:
【化2】
[この文献は図面を表示できません]

で示される化合物及びその塩を提供し;ここで、式I中、
1Aは、3〜12員ヘテロシクロアルキル、5又は6員ヘテロアリール、−(X1A0−1−OR1A−1、−(X1A0−1−SR1A−1、−(X1A0−1−S(O)R1A−1−(X1A0−1−S(O)1A−1及び−(X1A0−1−N(R1A−1からなる群より選択され、各X1Aは、C1−4アルキレン、C1−4ハロアルキレン、C1−4ヘテロアルキレン、C2−4アルケニレン及びC2−4アルキニレンからなる群より独立に選択され、R1A−1は各々出現ごとに、水素、C1−6アルキル、C1−6ハロアルキル、C1−6ヘテロアルキル、3〜7員シクロアルキル、3〜7員シクロアルキル−C1−4アルキル−、3〜7員ヘテロシクロアルキル、3〜7員ヘテロシクロアルキル−C1−4アルキル−、5〜6員ヘテロアリール、5〜6員ヘテロアリール−C1−4アルキル−、フェニル及びフェニル−C1−4アルキル−からなる群より各々独立に選択されるか、あるいは同じ窒素原子に結合している任意の2個のR1A−1基は、場合により組み合わされて、N、O及びSより選択される1〜2個の追加のヘテロ原子を場合により含む3〜6員複素環を形成し、そしてここで、R1A基は各々出現ごとに独立に、−F、−Cl、−Br、−I、−OH、−CN、−NO、−SF、−NH、C1−6アルコキシ、C1−6アルキルアミノ、C1−6ジアルキルアミノ、C1−6アルキル、オキソ、−S(=O)1−2−C1−6アルキル及び3〜7員ヘテロシクロアルキルからなる群より独立に選択される1〜5個のR1A−2置換基で場合によりさらに置換されており;
1Bは、水素、−OH、−F、−Cl、−Br、−I、−CN、NH、C1−6アルキルアミノ、C1−6ジアルキルアミノ、C1−6アルコキシ、C1−6アルキル、C1−6ハロアルキル及びC1−6ヘテロアルキルからなる群より選択されるか;
あるいは、R1A及びR1Bは一緒になって、オキソ基、又はN、O及びSより選択される1〜2個のヘテロ原子を含む3〜7員ヘテロシクロアルキルを形成し、そしてここで、前記3〜7員ヘテロシクロアルキルは、−F、−Cl、−Br、−I、−OH、−CN、−NO、−SF、−NH、C1−6アルコキシ、C1−6アルキルアミノ、C1−6ジアルキルアミノ、C1−6アルキル、オキソ、−S(=O)1−2−C1−6アルキル及び3〜7員ヘテロシクロアルキルからなる群より独立に選択される1〜5個のR1A−2置換基で場合によりさらに置換されており;
1Cは各々出現ごとに、水素、−F、−Cl、−Br、−I、C1−4アルキル及びC1−4ハロアルキルからなる群より独立に選択され;
1Dは各々出現ごとに、水素、−F、−Cl、−Br、−I、C1−4アルキル及びC1−4ハロアルキルからなる群より独立に選択され;
は、水素、−F、−Cl、−Br、−I、−NO、−CN、C1−6アルキル及びC1−6ハロアルキルからなる群より選択され;
は、N(R3Aであり、ここで、各R3Aは、水素、C1−6アルキル、及びC1−6ハロアルキルからなる群より独立に選択され;
は、C1−12アルキル、C1−12ハロアルキル、C2−12アルケニル、C2−12アルキニル、−F、−Cl、−Br、−I、−(X0−1−CN、−(X0−1−NO、−(X0−1−SF、−(X0−1−OSF、−(X0−1−OR4A、−(X0−1−N(R4A、−(X0−1−SR4A、−(X0−1−CF、3〜7員シクロアルキル−(X)0−1−、3〜7員ヘテロシクロアルキル−(X0−1−、5〜6員ヘテロアリール−(X0−1−、フェニル−(X0−1−、−(X0−1−C(=O)N(R4A)(R4A)、−(X0−1−C(=O)OR4A、−(X0−1−N(R4A)C(=O)(R4A)、−(X0−1−N(R4A)C(=O)OR4A、−(X0−1−S(=O)1−2−R4A、−(X0−1−N(R4A)S(=O)1−2−R4A、−(X0−1−S(=O)1−2N(R4A、−(X0−1−C(=O)R4A、−(X0−1−C(=NOR4A)R4A、−(X0−1−N(R4A)C(=O)N(R4A、−(X0−1−OC(=O)R4A、−(X0−1−OP(=O)(OR4A、−(X)−SC(=O)OR4A及び−(X)−SC(=O)N(R4Aからなる群より選択され、各X4は、C1−4アルキレン、C1−4ハロアルキレン、C1−4ヘテロアルキレン、C2−4アルケニレン及びC2−4アルキニレンからなる群より独立に選択され、R4Aは各々出現ごとに、水素、C1−6アルキル、C1−6ハロアルキル及びC1−6ヘテロアルキルからなる群より各々独立に選択されるか、あるいは同じ窒素原子に結合している任意の2個のR4A基は、場合により組み合わされて、N、O及びSより選択される1〜2個の追加のヘテロ原子を場合により含む3〜6員複素環を形成し、そしてここで、R基は独立に、−F、−Cl、−Br、−I、−OH、−CN、−NO、−SF、−NH、C1−6アルコキシ、C1−6アルキルアミノ、C1−6アルキル及びC1−6ジアルキルアミノからなる群より独立に選択される1〜5個のR4A−1置換基で場合によりさらに置換されているか;
あるいは、R及びRは、それらが結合している原子と一緒になって、5又は6員ヘテロアリールを形成し、ここで、当該5又は6員ヘテロアリールは、C1−12アルキル、C1−12ハロアルキル、C2−12アルケニル、C2−12アルキニル、−F、−Cl、−Br、−I、−(X3/40−1−CN、−(X3/40−1−NO、−(X3/40−1−SF、−(X3/40−1−OSF、−(X3/40−1−OR3/4A、−(X3/40−1−N(R3/4A、−(X3/40−1−SR3/4A、−(X3/40−1−CF、3〜12員シクロアルキル−(X3/40−1−、3〜12員ヘテロシクロアルキル−(X3/40−1−、5〜6員ヘテロアリール−(X3/40−1−、フェニル−(X3/40−1−、−(X3/40−1−C(=O)N(R3/4A)(R3/4A)、−(X3/40−1−C(=O)OR3/4A、−(X3/40−1−N(R3/4A)C(=O)(R3/4A)、−(X3/40−1−N(R3/4A)C(=O)OR3/4A、−(X3/40−1−S(=O)1−2−R3/4A、−(X3/40−1−N(R3/4A)S(=O)1−2−R3/4A、−(X3/40−1−S(=O)1−2N(R3/4A、−(X3/40−1−C(=O)R3/4A、−(X3/40−1−C(=NOR3/4A)R3/4A、−(X3/40−1−N(R3/4A)C(=O)N(R3/4A及び−(X3/40−1−OC(=O)R3/4A、−(X3/40−1−OP(=O)(OR3/4A、−(X3/4)−SC(=O)OR3/4A及び−(X3/4)−SC(=O)N(R3/4Aからなる群より選択される1〜3個のR3/4cy置換基で場合により置換されており、各X3/4は、C1−4アルキレン、C1−4ハロアルキレン、C1−4ヘテロアルキレン、C2−4アルケニレン及びC2−4アルキニレンからなる群より独立に選択され、R3/4Aは各々出現ごとに、水素、C1−6アルキル、C1−6ハロアルキル及びC1−6ヘテロアルキルからなる群より各々独立に選択されるか、あるいは同じ窒素原子に結合している任意の2個のR3/4A基は、場合により組み合わされて、N、O及びSより選択される1〜2個の追加のヘテロ原子を場合により含む3〜6員複素環を形成し、そしてここで、R3/4cy置換基は各々出現ごとに独立に、−F、−Cl、−Br、−I、−OH、−CN、−NO、−SF、−NH、C1−6アルコキシ、C1−6アルキルアミノ、C1−6アルキル及びC1−6ジアルキルアミノからなる群より独立に選択される1〜5個のR3/4cy−1置換基で場合によりさらに置換されており;
は、水素、−F、−Cl、−Br又は−Iであり;そして
は、C1−12アルキル、C1−12ハロアルキル、C1−12ヘテロアルキル−(L)0−1−、C2−12アルケニル−(L)0−1−、C2−12アルキニル−(L)0−1−、3〜12員シクロアルキル−(L)0−1−及び3〜12員ヘテロシクロアルキル−(L)0−1−からなる群より選択され、ここで、Lは、C1−4アルキレン、C1−4ハロアルキレン、C1−4ヘテロアルキレン、C2−4アルケニレン及びC2−4アルキニレンからなる群より選択され、ここで、R6基は、−F、−Cl、−Br、−I、−OH、−CN、−NO、−SF、−OSF、−NH、C1−6アルキル、C1−6ハロアルキル、3〜5員シクロアルキル、3〜5員ヘテロシクロアルキル、C1−6アルコキシ、C1−6アルキルチオ、C1−6アルキルアミノ及びC1−6ジアルキルアミノからなる群より独立に選択される1〜5個のR6A置換基で場合によりさらに置換されている。
【0006】
本発明の化合物の第一の実施態様のさらなる実施態様(E)は、以下に記載される。
【0007】
E2 式Ia、Ib又はIc:
【化3】
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で示される化合物である、E0の化合物又はその塩。
【0008】
E3 Rが水素である、E0、E1又はE2の化合物。
【0009】
E4 Rが水素又は−Fである、E0〜E3のいずれか1つの化合物。
【0010】
E5 Rが水素である、E0〜E3のいずれか1つの化合物。
【0011】
E6 R1C及びR1Dが各々出現ごとに、各々水素である、E0〜E5のいずれか1つの化合物。
【0012】
E7 式Id又はIe:
【化4】
[この文献は図面を表示できません]

で示される化合物である、E0の化合物又はその塩。
【0013】
E8 式If又はIg:
【化5】
[この文献は図面を表示できません]

で示される化合物である、E0の化合物又はその塩。
【0014】
E9 Rが、C1−12アルキル又は3〜7員シクロアルキル−(L)0−1であり、ここで、Lが、C1−4アルキレンであり、そしてここで、前記C1−12アルキル基及び3〜7員シクロアルキル−(L)0−1が各々独立に、−F、−Cl、−Br、−I、−OH、−CN、−NO、−SF、−OSF、−NH、C1−6ハロアルキル、C1−6アルコキシ、C1−6アルキルチオ、C1−6アルキルアミノ及びC1−6ジアルキルアミノからなる群より独立に選択される1〜5個のR6A置換基で場合により置換されている、E0〜E8のいずれか1つの化合物。
【0015】
E10 Rが、C1−6アルキルであり、ここで、当該C1−6アルキルが、−F、−Cl、−Br、−I、−OH、−CN、−NO、−SF、−OSF、−NH、C1−6ハロアルキル、C1−6アルコキシ、C1−6アルキルチオ、C1−6アルキルアミノ及びC1−6ジアルキルアミノからなる群より独立に選択される1〜5個のR6A置換基で場合により置換されている、E0〜E8のいずれか1つの化合物。
【0016】
E11 Rが、−CH(CH又は−CHCHFである、E0〜E8のいずれか1つの化合物。
【0017】
E12 Rが3〜7員シクロアルキル−(L)0−1であり、ここで、LがC1−4アルキレンであり;そしてここで、Rが、−F、−Cl、−Br、−I、−OH、−CN、−NO、−SF、−OSF、−NH、C1−6ハロアルキル、C1−6アルコキシ、C1−6アルキルチオ、C1−6アルキルアミノ及びC1−6ジアルキルアミノからなる群より独立に選択される1〜5個のR6A置換基で場合により置換されている、E0〜E8のいずれか1つの化合物。
【0018】
E13 Rが、以下:
【化6】
[この文献は図面を表示できません]

からなる群より選択される、E0〜E8のいずれか1つの化合物。
【0019】
E14 Rが、C1−6アルキルであり、ここで、このC1−6アルキル基が、−F、−Cl、−Br、−I、−OH、−CN、−NO及び−NHからなる群より独立に選択される1〜5個のR6A置換基で場合により置換されている、E0〜E8のいずれか1つの化合物。
【0020】
E15 Rが、C1−12アルキルである、E0〜E8のいずれか1つの化合物。
【0021】
E16 Rが、C1−6アルキルである、E0〜E8のいずれか1つの化合物。
【0022】
E17 Rが、−CH(CHである、E0〜E8のいずれか1つの化合物。
【0023】
E18 Rが、3〜7員シクロアルキルであり、ここで、この3〜7員シクロアルキルが、−F、−Cl、−Br、−I、−OH、−CN、−NO、−SF、−OSF、−NH、C1−6ハロアルキル、C1−6アルコキシ、C1−6アルキルチオ、C1−6アルキルアミノ及びC1−6ジアルキルアミノからなる群より独立に選択される1〜5個のR6A置換基で場合により置換されている、E0〜E8のいずれか1つの化合物。
【0024】
E19 Rが、3〜7員シクロアルキルであり、ここで、この3〜7員シクロアルキルが、−F、−Cl、−Br、−I、−OH、−CN、−NO、−NH、C1−3ハロアルキル、C1−3アルコキシ、C1−3アルキルチオ、C1−3アルキルアミノ及びC1−3ジアルキルアミノからなる群より独立に選択される1〜5個のR6A置換基で場合により置換されている、E0〜E8のいずれか1つの化合物。
【0025】
E20 RがN(R3Aであり、そしてRが、C1−12アルキル、C1−12ハロアルキル、C2−12アルケニル、C2−12アルキニル、−F、−Cl、−Br、−I、−(X0−1−CN、−(X0−1−NO、−(X0−1−SF、−(X0−1−OSF、−(X0−1−OR4A、−(X0−1−N(R4A、−(X0−1−SR4A、−(X0−1−CF3、3〜7員シクロアルキル−(X0−1−、3〜7員ヘテロシクロアルキル−(X0−1−、5〜6員ヘテロアリール−(X0−1−、フェニル−(X0−1、−(X0−1−C(=O)N(R4A)(R4A)、−(X0−1−C(=O)OR4A、−(X0−1−N(R4A)C(=O)(R4A)、−(X0−1−N(R4A)C(=O)OR4A、−(X0−1−S(=O)1−2−R4A、−(X0−1−N(R4A)S(=O)1−2−R4A、−(X0−1−S(=O)1−2N(R4A、−(X0−1−C(=O)R4A、−(X0−1−C(=NOR4A)R4A、−(X0−1−N(R4A)C(=O)N(R4A、−(X0−1−OC(=O)R4A、−(X0−1−OP(=O)(OR4A、−(X)−SC(=O)OR4A及び−(X)−SC(=O)N(R4Aからなる群より選択され、各Xが、C1−4アルキレン、C1−4ハロアルキレン、C1−4ヘテロアルキレン、C2−4アルケニレン及びC2−4アルキニレンからなる群より独立に選択され、R4Aが各々出現ごとに、水素、C1−6アルキル、C1−6ハロアルキル及びC1−6ヘテロアルキルからなる群より各々独立に選択されるか、あるいは同じ窒素原子に結合している任意の2個のR4A基が、場合により組み合わされて、N、O及びSより選択される1〜2個の追加のヘテロ原子を含む3〜6員複素環を形成し;そしてここで、R基が独立に、−F、−Cl、−Br、−I、−OH、−CN、−NO、−SF、−NH、C1−6アルコキシ及びC1−6アルキルアミノからなる群より独立に選択される1〜5個のR4A−1置換基で場合によりさらに置換されている、E0〜E19のいずれか1つの化合物。
【0026】
E21 各R3Aが、水素及びメチルからなる群より独立に選択される、E0〜E20のいずれか1つの化合物。
【0027】
E22 Rが−NHである、E0〜E20のいずれか1つの化合物。
【0028】
E23 式Ii:
【化7】
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で示される化合物である、E0の化合物又はその塩。
【0029】
E24 式Ih、Ii、Ij又はIk:
【化8】
[この文献は図面を表示できません]

で示される化合物である、E0の化合物又はその塩。
【0030】
E25 Rが、C1−12アルキル、C1−12ハロアルキル、C2−12アルケニル、C2−12アルキニル、−(X0−1−OR4A、−(X0−1−SR4A及び−(X0−1−C(=O)N(R4A)(R4A)からなる群より選択され、各Xが、C1−4アルキレン、C1−4ハロアルキレン、C1−4ヘテロアルキレン、C2−4アルケニレン及びC2−4アルキニレンからなる群より独立に選択され、R4Aが各々出現ごとに、水素、C1−6アルキル、C1−6ハロアルキル及びC1−6ヘテロアルキルからなる群より各々独立に選択されるか、あるいは同じ窒素原子に結合している任意の2個のR4A基が、場合により組み合わされて、N、O及びSより選択される1〜2個の追加のヘテロ原子を含む3〜6員複素環を形成し、そしてここで、R基が独立に、−F、−Cl、−Br、−I、−OH、−CN、−NO、−SF、−NH、C1−6アルコキシ、C1−6アルキルアミノ、C1−6アルキル及びC1−6ジアルキルアミノからなる群より独立に選択される1〜5個のR4A−1置換基で場合によりさらに置換されている、E0〜E24のいずれか1つの化合物。
【0031】
E26 Rが、C1−6アルキル、C1−6ハロアルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、−OR4A、−SR4A及び−C(=O)N(R4A)(R4A)からなる群より選択され、R4Aが各々出現ごとに、水素、C1−6アルキル、C1−6ハロアルキル及びC1−6ヘテロアルキルからなる群より各々独立に選択されるか、あるいは同じ窒素原子に結合している任意の2個のR4A基が、場合により組み合わされて、N、O及びSより選択される1〜2個の追加のヘテロ原子を含む3〜6員複素環を形成し、そしてここで、R基が独立に、−F、−Cl、−Br、−I、−OH、−CN、−NO、−SF、−NH、C1−6アルコキシ、C1−6アルキルアミノ、C1−6アルキル及びC1−6ジアルキルアミノからなる群より独立に選択される1〜5個のR4A−1置換基で場合によりさらに置換されている、E0〜E24のいずれか1つの化合物。
【0032】
E27 Rが、C1−6ハロアルキル、−OC1−6ハロアルキル、−SC1−6ハロアルキル及び−C(=O)N(R4A)(R4A)からなる群より選択され、そして同じ窒素原子に結合している2個のR4A基が組み合わされて、N、O及びSより選択される1〜2個の追加のヘテロ原子を含む3〜6員複素環を形成する、E0〜E24のいずれか1つの化合物。
【0033】
E28 Rが、C1−3ハロアルキル、−O(C1−3ハロアルキル)及び−S(C1−3ハロアルキル)からなる群より選択される、E0〜E24のいずれか1つの化合物。
【0034】
E29 Rが、CF、−OCF、−OCHF、−OCHCF、−SCF及び−C(=O)−(ピロリジン−1−イル)からなる群より選択される、E0〜E24のいずれか1つの化合物。
【0035】
E30 Rが、CF、−OCF、−OCHF、−OCHCF及び−SCFからなる群より選択される、E0〜E24のいずれか1つの化合物。
【0036】
E31 Rが、C1−3アルキル、C1−3ハロアルキル、C2−3アルケニル、C2−3アルキニル及び−OR4Aからなる群より選択され、ここで、R4Aが、C1−3アルキル、C1−3ハロアルキル及びC1−3ヘテロアルキルからなる群より選択される、E0〜E24のいずれか1つの化合物。
【0037】
E32 Rが、C1−12アルキル、C1−12ハロアルキル及び−OR4Aからなる群より選択され、ここで、R4Aが、C1−6アルキル及びC1−6ハロアルキルからなる群より選択される、E0〜E24のいずれか1つの化合物。
【0038】
E33 Rが、C1−3アルキル、C1−3ハロアルキル及び−OR4Aからなる群より選択され、ここで、R4Aが、C1−3アルキル及びC1−3ハロアルキルからなる群より選択される、E0〜E24のいずれか1つの化合物。
【0039】
E34 Rが、C1−6ハロアルキル及び−O(C1−6ハロアルキル)からなる群より選択される、E0〜E24のいずれか1つの化合物。
【0040】
E35 Rが、C1−3ハロアルキル及び−O(C1−3ハロアルキル)からなる群より選択される、E0〜E24のいずれか1つの化合物。
【0041】
E36 Rが、CF、−OCF、−OCHF及び−OCHCFからなる群より選択される、E0〜E24のいずれか1つの化合物。
【0042】
E37 Rが、CF、−OCF及び−OCHFからなる群より選択される、E0〜E24のいずれか1つの化合物。
【0043】
E38 R及びRが、それらが結合している原子と一緒になって、5員ヘテロアリールを形成し、ここで、当該5員ヘテロアリールが、C1−12アルキル、C1−12ハロアルキル、C2−12アルケニル、C2−12アルキニル、−F、−Cl、−Br、−I、−(X3/40−1−CN、−(X3/40−1−NO、−(X3/40−1−SF、−(X3/40−1−OSF、−(X3/40−1−OR3/4A、−(X3/40−1−N(R3/4A、−(X3/40−1−SR3/4A、−(X3/40−1−CF、3〜12員シクロアルキル−(X3/40−1−、3〜12員ヘテロシクロアルキル−(X3/40−1−、5〜6員ヘテロアリール−(X3/40−1−、フェニル−(X3/40−1−、−(X3/40−1−C(=O)N(R3/4A)(R3/4A)、−(X3/40−1−C(=O)OR3/4A、−(X3/40−1−N(R3/4A)C(=O)(R3/4A)、−(X3/40−1−N(R3/4A)C(=O)OR3/4A、−(X3/40−1−S(=O)1−2−R3/4A、−(X3/40−1−N(R3/4A)S(=O)1−2−R3/4A、−(X3/40−1−S(=O)1−2N(R3/4A、−(X3/40−1−C(=O)R3/4A、−(X3/40−1−C(=NOR3/4A)R3/4A、−(X3/40−1−N(R3/4A)C(=O)N(R3/4A及び−(X3/40−1−OC(=O)R3/4A、−(X3/40−1−OP(=O)(OR3/4A、−(X3/4)−SC(=O)OR3/4A及び−(X3/4)−SC(=O)N(R3/4Aからなる群より選択される1〜3個のR3/4cy置換基で場合により置換されており、各X3/4が、C1−4アルキレン、C1−4ハロアルキレン、C1−4ヘテロアルキレン、C2−4アルケニレン及びC2−4アルキニレンからなる群より独立に選択され、R3/4Aが各々出現ごとに、水素、C1−6アルキル、C1−6ハロアルキル及びC1−6ヘテロアルキルからなる群より各々独立に選択されるか、あるいは同じ窒素原子に結合している任意の2個のR3/4A基が、場合により組み合わされて、N、O及びSより選択される1〜2個の追加のヘテロ原子を含む3〜6員複素環を形成し、そしてここで、R3/4cy置換基が各々出現ごとに独立に、−F、−Cl、−Br、−I、−OH、−CN、−NO、−SF、−NH、C1−6アルコキシ、C1−6アルキルアミノ及びC1−6ジアルキルアミノからなる群より独立に選択される1〜5個のR3/4cy−1置換基で場合によりさらに置換されている、E0〜E19のいずれか1つの化合物。
【0044】
E39 R及びRが、それらが結合している原子と一緒になって、ピロリル又はピラゾリルを形成し、ここで、当該ピロリル又はピラゾリルが、C1−12アルキル、C1−12ハロアルキル、C2−12アルケニル、C2−12アルキニル、−F、−Cl、−Br、−I、−(X3/40−1−CN、−(X3/40−1−NO、−(X3/40−1−SF、−(X3/40−1−OSF5、−(X3/40−1−OR3/4A、−(X3/40−1−N(R3/4A、−(X3/40−1−SR3/4A、−(X3/40−1−CF、3〜12員シクロアルキル−(X3/40−1−、3〜12員ヘテロシクロアルキル−(X3/40−1−、5〜6員ヘテロアリール−(X3/40−1−、フェニル−(X3/40−1−、−(X3/40−1−C(=O)N(R3/4A)(R3/4A)、−(X3/40−1−C(=O)OR3/4A、−(X3/4)0−1−N(R3/4A)C(=O)(R3/4A)、−(X3/40−1−N(R3/4A)C(=O)OR3/4A、−(X3/40−1−S(=O)1−2−R3/4A、−(X3/40−1−N(R3/4A)S(=O)1−2−R3/4A、−(X3/40−1−S(=O)1−2N(R3/4A、−(X3/40−1−C(=O)R3/4A、−(X3/40−1−C(=NOR3/4A)R3/4A、−(X3/40−1−N(R3/4A)C(=O)N(R3/4A及び−(X3/40−1−OC(=O)R3/4A、−(X3/40−1−OP(=O)(OR3/4A、−(X3/4)−SC(=O)OR3/4A及び−(X3/4)−SC(=O)N(R3/4Aからなる群より選択される1〜3個のR3/4cy置換基で場合により置換されており、各X3/4が、C1−4アルキレン、C1−4ハロアルキレン、C1−4ヘテロアルキレン、C2−4アルケニレン、及びC2−4アルキニレンからなる群より選択され、R3/4Aが各々出現ごとに、水素、C1−6アルキル、C1−6ハロアルキル及びC1−6ヘテロアルキルからなる群より各々独立に選択されるか、あるいは同じ窒素原子に結合している任意の2個のR3/4A基が、場合により組み合わされて、N、O及びSより選択される1〜2個の追加のヘテロ原子を含む3〜6員複素環を形成し;そしてここで、R3/4cy置換基が各々出現ごとに独立に、−F、−Cl、−Br、−I、−OH、−CN、−NO、−SF、−NH、C1−6アルコキシ、C1−6アルキルアミノ及びC1−6ジアルキルアミノからなる群より独立に選択される1〜5個のR3/4cy−1置換基で場合によりさらに置換されている、E0〜E19のいずれか1つの化合物。
【0045】
E40 R及びRが、それらが結合している原子及び式0の化合物の残部と一緒になって、式II:
【化9】
[この文献は図面を表示できません]

[式中、Wは、CH又はNである]で示される化合物を形成する、E0〜E19のいずれか1つの化合物又はその塩。
【0046】
E41 R及びRが、それらが結合している原子及び式0の化合物の残部と一緒になって、式IIa、IIb又はIIc:
【化10】
[この文献は図面を表示できません]

[式中、Wは、CH又はNである]で示される化合物を形成する、E0〜E19のいずれか1つの化合物又はその塩。
【0047】
E42 R及びRが、それらが結合している原子及び式0の化合物の残部と一緒になって、式IId、IIe、IIf又はIIg:
【化11】
[この文献は図面を表示できません]

[式中、Wは、CH又はNである]で示される化合物を形成する、E0〜E13のいずれか1つの化合物又はその塩。
【0048】
E43 各R3/4cy置換基が、3〜12員シクロアルキル−(X3/40−1−、3〜12員ヘテロシクロアルキル−(X3/40−1、5〜6員ヘテロアリール−(X3/40−1−及びフェニル−(X3/40−1−からなる群より選択され、各X3/4が、C1−4アルキレン、C1−4ハロアルキレン、C1−4ヘテロアルキレン、C2−4アルケニレン及びC2−4アルキニレンからなる群より独立に選択され、そしてここで、R3/4cy置換基が各々出現ごとに独立に、−F、−Cl、−Br、−I、−OH、−CN、−NO、−SF、−NH、C1−6アルコキシ、C1−6アルキルアミノ及びC1−6ジアルキルアミノからなる群より独立に選択される1〜5個のR3/4cy−1置換基で場合によりさらに置換されている、E0〜E13又はE38〜E42のいずれか1つの化合物。
【0049】
E44 各R3/4cy置換基が、5〜6員ヘテロアリール−(X3/40−1−及びフェニル−(X3/40−1−からなる群より選択され、各X3/4がC1−4アルキレンであり、そしてここで、R3/4cy置換基が各々出現ごとに独立に、−F、−Cl、−Br、−I、−OH、−CN、−NO、−SF、−NH、C1−6アルコキシ、C1−6アルキルアミノ及びC1−6ジアルキルアミノからなる群より独立に選択される1〜5個のR3/4cy−1置換基で場合によりさらに置換されている、E0〜E13又はE38〜E42のいずれか1つの化合物。
【0050】
E45 各R3/4cy置換基が6員ヘテロアリール−(X3/40−1−であり、X3/4がC1−4アルキレンであり、そしてここで、R3/4cy置換基が各々出現ごとに独立に、−F、−Cl、−Br、−I、−OH、−CN、−NO、−SF、−NH、C1−6アルコキシ、C1−6アルキルアミノ及びC1−6ジアルキルアミノからなる群より独立に選択される1〜5個のR3/4cy−1置換基で場合によりさらに置換されている、E0〜E13又はE38〜E42のいずれか1つの化合物。
【0051】
E46 各R3/4cyがピリジニル−(X3/4−であり、ここで、X3/4がC1−4アルキレンである、E0〜E13又はE38〜E42のいずれか1つの化合物。
【0052】
E47 R3/4cyが以下:
【化12】
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である、E0〜E13又はE38〜E42のいずれか1つの化合物。
【0053】
E48 各R3/4cy置換基が、ピリジニル−(X3/4からなる群より選択され、X3/4が、C1−4アルキレンであり、そしてR3/4cy置換基が各々出現ごとに独立に、−F、−Cl、−Br、−I、−OH、−CN、−NO、−SF、−NH、C1−6アルコキシ、C1−6アルキルアミノ及びC1−6ジアルキルアミノからなる群より選択される1〜5個のR3/4cy−1置換基で場合によりさらに置換されている、E0〜E13又はE38〜E42のいずれか1つの化合物。
【0054】
E49 R1Aが、モルホリニル、チオモルホリニル、チオモルホリニル−1,1−ジオキシド、ピペラジニル、アゼチジニル、ピロリジン−2−オニル、2−オキサ−6−アザスピロ[3.3]ヘプタニル、(1R,4R)−2−オキサ−5−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタニル、オキサゾリジン−2−オニル(oxazolidin-2-only)、ピペラジニル、(1S,4S)−2−オキサ−5−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタニル、ピロリジニル、1,4−オキサゼパニル、オクタヒドロピロロ[1,2−a]ピラジニル、ピラゾリル、−OH及び−N(R1A−1からなる群より選択され、ここで、R1A−1が各々出現ごとに、水素、C1−6アルキル、3〜7員ヘテロシクロアルキル及び3〜7員ヘテロシクロアルキル−C1−4アルキル−からなる群より各々独立に選択され、そしてここで、R1A基が各々出現ごとに独立に、−F、−Cl、−Br、−I、−OH、−CN、−NO、−SF、−NH、C1−6アルコキシ、C1−6アルキルアミノ、C1−6ジアルキルアミノ、C1−6アルキル、オキソ及び−S(=O)1−2−C1−6アルキルからなる群より選択される1〜5個のR1A−2置換基で場合によりさらに置換されており、そして1BがHである、E0〜E48のいずれか1つの化合物。
【0055】
E50 R1Aが、モルホリニル、チオモルホリニル、チオモルホリニル−1,1−ジオキシド、ピペラジニル、アゼチジニル、ピロリジン−2−オニル、2−オキサ−6−アザスピロ[3.3]ヘプタニル、(1R,4R)−2−オキサ−5−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタニル、オキサゾリジン−2−オニル、ピペラジニル、(1S,4S)−2−オキサ−5−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタニル、ピロリジニル、1,4−オキサゼパニル、オクタヒドロピロロ[1,2−a]ピラジニル及びピラゾリルであり、ここで、R1A基が各々出現ごとに独立に、−F、−CN、C1−6アルコキシ、C1−6アルキル、オキソ及び−S(=O)1−2−C1−6アルキルからなる群より選択される1〜5個のR1A−2置換基で場合によりさらに置換されており、そして1BがHである、E0〜E48のいずれか1つの化合物。
【0056】
E51 R1BがHであり、そしてR1Aが以下:
【化13】
[この文献は図面を表示できません]

である、E0〜E48のいずれか1つの化合物。
【0057】
E52 R1BがHであり、そしてR1Aが以下:
【化14】
[この文献は図面を表示できません]

である、E0〜E48のいずれか1つの化合物。
【0058】
E53 R1Aが、モルホリニル、チオモルホリニル、チオモルホリニル−1,1−ジオキシド、ピペラジニル、アゼチジニル、ピロリジニルである、E0〜E48のいずれか1つの化合物。
【0059】
1BがHであり、そしてR1Aが以下:
【化15】
[この文献は図面を表示できません]

である、E1〜E48のいずれか1つの化合物。
【0060】
E54 R1A及びR1Bが一緒になって、オキソ基を形成する、E0〜E48のいずれか1つの化合物。
【0061】
E55 R1A及びR1Bが一緒になって、N、O及びSより選択される1〜2個のヘテロ原子を含む3〜7員ヘテロシクロアルキルを形成し、そしてここで、前記3〜7員ヘテロシクロアルキルが、−F、−Cl、−Br、−I、−OH、−CN、−NO、−SF、−NH、C1−6アルコキシ、C1−6アルキルアミノ、C1−6ジアルキルアミノ、C1−6アルキル、オキソ、−S(=O)1−2−C1−6アルキルからなる群より独立に選択される1〜5個のR1A−2置換基で場合によりさらに置換されてる、E0〜E48のいずれか1つの化合物。
【0062】
E56 R1A及びR1Bが一緒になって、オキセタニルを形成し、ここで、当該オキセタニルが、−F、−Cl、−Br、−I、−OH、−CN、−NO、−SF、−NH、C1−6アルコキシ、C1−6アルキルアミノ、C1−6ジアルキルアミノ、C1−6アルキル、オキソ、−S(=O)1−2−C1−6アルキルからなる群より独立に選択される1〜5個のR1A−2置換基で場合によりさらに置換されてる、E0〜E48のいずれか1つの化合物。
【0063】
E57 R1Aが、モルホリニル、チオモルホリニル、チオモルホリニル−1,1−ジオキシド、ピペラジニル、アゼチジニル、ピロリジン−2−オニル、2−オキサ−6−アザスピロ[3.3]ヘプタニル、(1R,4R)−2−オキサ−5−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタニル、オキサゾリジン−2−オニル、ピペラジニル、(1S,4S)−2−オキサ−5−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタニル、ピロリジニル、1,4−オキサゼパニル及びオクタヒドロピロロ[1,2−a]ピラジニルであり、ここで、R1A基が各々出現ごとに独立に、−F、−CN、C1−6アルコキシ、C1−6アルキル、オキソ及び−S(=O)1−2−C1−6アルキルからなる群より独立に選択される1〜5個のR1A−2置換基で場合によりさらに置換されており、そして1BがHである、E0〜E48のいずれか1つの化合物。
【0064】
E58 以下:
【化16】
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より選択される、E0の化合物及びその塩。
【0065】
E59 本明細書において提示されている表Aに記載されている化合物からなる群より選択される、E0の化合物。
【0066】
別の態様において、表A中の化合物を含む、ビシクロ[3.1.0]ヘキサン環を有する式0の化合物は、驚くべきことに、ビシクロ[3.1.0]ヘキサン基を有しない関連化合物と比較すると、優れたインビトロ及びインビボ代謝特性を示す。
【0067】
別の態様において、本発明は、式0の化合物又はその任意の実施態様及び薬学的に許容し得る担体、希釈剤又は賦形剤を含む医薬組成物を提供する。
【0068】
別の態様において、本発明は、中枢神経系(CNS)ニューロン又はその一部の変性を阻害するか又は防ぐための方法であって、CNSニューロンに式0の化合物又はその任意の実施態様を投与することを含む、方法を提供する。
【0069】
別の態様において、本発明は、神経変性疾患又は状態を有するか又はそれを発症するリスクがある患者において中枢神経系(CNS)ニューロンの変性を阻害するか又は防ぐための方法であって、前記患者に治療有効量の式0の化合物もしくはその任意の実施態様、又はその薬学的に許容し得る塩を投与することを含む、方法を提供する。
【0070】
別の態様において、本発明は、神経変性疾患又は状態の1個以上の症状を、それを患っている患者において減少するか又は防ぐための方法であって、前記患者に治療有効量の式0の化合物もしくはその任意の実施態様、又はその薬学的に許容し得る塩を投与することを含む、方法を提供する。
【0071】
別の態様において、本発明は、神経変性疾患又は状態の進行を、それを患っている患者において遅らせるための方法であって、前記患者に治療有効量の式0の化合物もしくはその任意の実施態様、又はその薬学的に許容し得る塩を投与することを含む、方法を提供する。
【0072】
別の態様において、本発明は、医学療法での使用のための、式0の化合物もしくはその任意の実施態様、又はその薬学的に許容し得る塩を提供する。
【0073】
別の態様において、本発明は、神経変性疾患もしくは状態を有するか又はそれを発症するリスクのある患者において中枢神経系(CNS)ニューロンの変性を阻害するか又は防ぐための医薬の調製のための、式0の化合物又はその任意の実施態様、又はその薬学的に許容し得る塩の使用を提供する。
【0074】
別の態様において、本発明は、神経変性疾患又は状態の1個以上の症状を、それを患っている患者において、減少するか又は防ぐための医薬の調製のための、式0の化合物もしくはその任意の実施態様、又はその薬学的に許容し得る塩の使用を提供する。
【0075】
別の態様において、本発明は、神経変性疾患又は状態の進行をそれを患っている患者において遅らせるための医薬の調製ための、式0の化合物又はその任意の実施態様、又はその薬学的に許容し得る塩の使用を提供する。
【0076】
別の態様において、本発明は、中枢神経系(CNS)ニューロン変性の治療的又は予防的処置での使用のための、式0の化合物もしくはその任意の実施態様、又はその薬学的に許容し得る塩を提供する。
【0077】
別の態様において、本発明は、神経変性疾患又は状態の治療的又は予防的処置での使用のための、式0の化合物又はその任意の実施態様、又はその薬学的に許容し得る塩を提供する。
【0078】
発明の詳細な説明
A.定義
本明細書で使用される場合、用語「アルキル」は、単独で又は別の置換基の一部として、特に断りない限り、指定された数の炭素原子を有する直鎖又は分岐鎖の炭化水素基を意味する(すなわち、C1−8は、1〜8個の炭素を意味する)。アルキル基の例は、メチル、エチル、n−プロピル、イソ−プロピル、n−ブチル、t−ブチル、イソ−ブチル、sec−ブチル、n−ペンチル、n−ヘキシル、n−ヘプチル、n−オクチル等を含む。用語「アルケニル」は、1個以上の二重結合を有する不飽和アルキル基を指す。同様に、用語「アルキニル」は、1個以上の三重結合を有する不飽和アルキル基を指す。そのような不飽和アルキル基の例は、ビニル、2−プロペニル、クロチル、2−イソペンテニル、2−(ブタジエニル)、2,4−ペンタジエニル、3−(1,4−ペンタジエニル)、エチニル、1−及び3−プロピニル、3−ブチニル、及び高級同族体及び異性体を含む、直鎖及び分岐鎖基を含む。用語「シクロアルキル」、「炭素環式」又は「炭素環」は、特定された総数の環原子(例えば、3〜12員シクロアルキル又はC3−12シクロアルキルでは3〜12個の環原子)を有し、そして3〜5員シクロアルキルでは完全飽和しているか又は環頂点の間にわずか1個の二重結合しか有さず、そして6員以上のシクロアルキルでは飽和しているか又は環頂点の間にわずか2個の二重結合しか有しない、炭化水素環系を指す。単環式又は多環式環は、1個以上のオキソ基で場合により置換されていてもよい。用語「シクロアルキル」、「炭素環式」又は「炭素環」はまた、多環式環系を含み、ここで、分子の残部に結合している環基は、先に定義されたとおりの飽和又は部分不飽和環であり、そしてそのような多環式環系はまた、多環式環系内部に本明細書で定義されたとおりの縮合アリール環及び縮合ヘテロアリール環を含むことができる。本明細書で使用される場合、「シクロアルキル」、「炭素環式」又は「炭素環」はまた、多環式(縮合及び架橋二環式、縮合及び架橋多環式ならびにスピロ環式を含む)炭化水素環系、例えば、ビシクロ[2.2.1]ヘプタン、ピナン、ビシクロ[2.2.2]オクタン、アダマンタン、ノルボレン(norborene)、スピロ環式C5−12アルカン等などを指すよう意味されている。本明細書で使用される場合、用語、「アルケニル」、「アルキニル」、「シクロアルキル」、「炭素環」及び「炭素環式」は、そのモノ及びポリハロゲン化変形体を含むよう意味されている。
【0079】
用語「ヘテロアルキル」は、単独で又は別の用語との組み合わせで、特に断りない限り、記載された数の炭素原子、及びO、N、Si及びSからなる群より選択される1〜3個のヘテロ原子からなる、安定した直鎖又は分岐鎖の炭化水素基を意味し、ここで、窒素及び硫黄原子は、場合により酸化されていてもよく、かつ窒素ヘテロ原子は、場合により四級化されてもよい。ヘテロ原子O、N及びSは、ヘテロアルキル基の任意の内部位置に置かれ得る。ヘテロ原子Siは、アルキル基が分子の残部に結合されている位置を含む、ヘテロアルキル基の任意の位置に置かれ得る。「ヘテロアルキル」は、最大3単位までの不飽和を含有することができ、そしてモノ−及びポリ−ハロゲン化変形体又はその組合せも含む。例は、−CH2−CH2−O−CH3、−CH2−CH2−O−CF3、−CH2−CH2−NH−CH3、−CH2−CH2−N(CH3)−CH3、−CH2−S−CH2−CH3、−S(O)−CH3、−CH2−CH2−S(O)2−CH3、−CH=CH−O−CH3、−Si(CH3)3、−CH2−CH=N−OCH3、及び−CH=CH=N(CH3)−CH3を含む。例えば、−CH2−NH−OCH3及び−CH2−O−Si(CH3)3のように、最大2個までのヘテロ原子が連続することができる。
【0080】
用語「ヘテロシクロアルキル」、「複素環式」又は「複素環」は、指示された数の総数の記載された環原子を有し、かつN、O、及びSより選択される1〜5個のヘテロ原子を含有する、飽和又は部分不飽和環系基を指し、ここで、窒素及び硫黄原子は、場合により酸化されて、窒素原子は、環原子として、場合により四級化される(例えば、C2−11ヘテロシクロアルキルとも称され得る、3〜12個の環原子を有し、かつ少なくとも1個のヘテロ原子を含むであろう3〜12員ヘテロシクロアルキル)。特に断りない限り、「ヘテロシクロアルキル」、「複素環式」又は「複素環」環系は、単環式又は縮合、架橋、もしくはスピロ環式多環式(縮合二環式、架橋二環式又はスピロ環式を含む)環系であり得る。単環式又は多環式環は、1個以上のオキソ基で場合により置換されていてもよい。用語「ヘテロシクロアルキル」、「複素環式」及び「複素環」はまた、分子の残部に結合している環基が、先に定義されたとおりの、N、O、及びSより選択される1〜5個のヘテロ原子を含有する飽和又は部分不飽和環である多環式環系を含み、ここで、そのような多環式環系はまた、多環式環系の内部に本明細書で定義されたとおりの縮合アリール環及び縮合ヘテロアリール環を含むことができる。「ヘテロシクロアルキル」。「複素環式」又は「複素環」基は、1個以上の環炭素又はヘテロ原子を介して分子の残部に結合されてもよい。「ヘテロシクロアルキル」、「複素環式」又は「複素環」環の非限定例は、ピロリジン、ピペリジン、N−メチルピペリジン、イミダゾリジン、ピラゾリジン、ブチロラクタム、バレロラクタム、イミダゾリジノン、ヒダントイン、ジオキソラン、フタルイミド、ピペリジン、ピリミジン−2,4(1H,3H)−ジオン、1,4−ジオキサン、モルホリン、チオモルホリン、チオモルホリン−S−オキシド、チオモルホリン−S,S−オキシド、ピペラジン、ピラン、ピリドン、3−ピロリン、チオピラン、ピロン、テトラヒドロフラン、テトラヒドロチオフェン(tetrhydrothiophene)、キヌクリジン、トロパン、2−アザスピロ[3.3]ヘプタン、(1R,5S)−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン、(1s,4s)−2−アザビシクロ[2.2.2]オクタン、(1R,4R)−2−オキサ−5−アザビシクロ[2.2.2]オクタン、アゼチジン、ピロリジン−2−オン、2−オキサ−6−アザスピロ[3.3]ヘプタン、(1R,4R)−2−オキサ−5−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン、オキサゾリジン−2−オン、(1S,4S)−2−オキサ−5−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン等を含む。「ヘテロシクロアルキル、」「複素環式、」又は「複素環」は、そのモノ−及びポリ−ハロゲン化変形体を含むことができる。
【0081】
用語「アルキレン」は、単独で又は別の置換基の一部として、−CH2CH2CH2CH2−によって例示されるように、アルカンから誘導された二価基を意味し、そして分岐していることもできる。典型的には、アルキル(又はアルキレン)基は、1〜24個の炭素原子を有するであろうし、本発明において、10個以下の炭素原子を有するこれらの基が好ましい。「アルケニレン」及び「アルキニレン」は、それぞれ二重又は三重結合を有する「アルキレン」の不飽和形態を指す。「アルキレン」、「アルケニレン」及び「アルキニレン」はまた、モノ及びポリ−ハロゲン化変形体を含むよう意味されている。
【0082】
用語「ヘテロアルキレン」は、単独で又は別の置換基の一部として、−CH2−CH2−S−CH2CH2−及び−CH2−S−CH2−CH2−NH−CH2−、−O−CH2−CH=CH−、−CH2−CH=C(H)CH2−O−CH2−及び−S−CH2−C≡C−によって例示されるように、ヘテロアルキルから誘導された、飽和又は不飽和又は多価不飽和の二価基を意味する。ヘテロアルキレン基に関して、ヘテロ原子はまた、鎖末端のいずれか又は両方を占めることができる(例えば、アルキレンオキシ、アルキレンジオキシ、アルキレンアミノ、アルキレンジアミノ等)。用語「ヘテロアルキレン」はまた、モノ及びポリ−ハロゲン化変形体を含むよう意味されている。
【0083】
用語「アルコキシ」、「アルキルアミノ」及び「アルキルチオ」(又はチオアルコキシ)は、それらの通常の意味で使用され、そしてそれぞれ酸素原子、アミノ基又は硫黄原子を介して分子の残部に結合されているアルキル基を指し、そしてさらにそのモノ−及びポリ−ハロゲン化変形体を含む。追加的に、ジアルキルアミノ基に関しては、アルキル部分は、同じか又は異なることができる。
【0084】
用語「アルコキシ」、「アルキルアミノ」及び「アルキルチオ」は、それらの従来の意味で使用され、そして酸素原子(「オキシ」)、アミノ基(「アミノ」)又はチオ基を介して分子の残部に結合されているアルキル基を指し、そしてさらにそのモノ−及びポリ−ハロゲン化変形体を含む。追加的に、ジアルキルアミノ基に関して、アルキル部分は、同じか又は異なることができる。
【0085】
用語「ハロ」又は「ハロゲン」は、単独で又は別の置換基の一部として、特に断りない限り、フッ素、塩素、臭素、又はヨウ素原子を意味する。追加的に、「ハロアルキル、」などの用語は、モノハロアルキル及びポリハロアルキルを含むよう意味されている。例えば、用語「C1−4ハロアルキル」は、トリフルオロメチル、2,2,2−トリフルオロエチル、4−クロロブチル、3−ブロモプロピル、ジフルオロメチル等を含むよう意味されている。用語「(ハロ)アルキル」は、本明細書で使用される場合、場合によりハロゲン化されているアルキルを含む。したがって、用語「(ハロ)アルキル」は、アルキル及びハロアルキル両方を含む(例えば、モノハロアルキル及びポリハロアルキル)。
【0086】
用語「アリール」は、特に断りない限り、単環又は互いに縮合している多環(最大で3個の環)であり得る、ポリ不飽和の、典型的には芳香族の、炭化水素環を意味する。一つの実施態様では、アリール環は、6〜12個の炭素原子を有することができる(すなわち、C6−12アリール)。用語「ヘテロアリール」は、炭素原子に加えて、N、O、及びSより選択される1〜5個のヘテロ原子を含有するポリ不飽和の、典型的には芳香族の環を指し、ここで、窒素及び硫黄原子は、場合により酸化され、そして窒素原子は、場合により四級化される。一つの実施態様では、そのヘテロアリールは、炭素原子、及びN、O、及びSより選択される1〜5個のヘテロ原子を含む、5〜12個の環原子を有することができ(すなわち、5〜12員ヘテロアリール)、ここで、窒素及び硫黄原子は、場合により酸化され、そして窒素原子は、場合により四級化される。ヘテロアリール基は、炭素原子又はヘテロ原子を介して、分子の残部に結合していることができる。アリール基の非限定例は、フェニル及びナフチルを含み、一方で、ヘテロアリール基の非限定例は、ピリジル、ピリダジニル、ピラジニル、ピリミジニル(pyrimindinyl)、トリアジニル、キノリニル、キノキサリニル、キナゾリニル、シンノリニル、フタラジニル(phthalaziniyl)、ベンゾトリアジニル、プリニル、ベンゾイミダゾリル、ベンゾピラゾリル、ベンゾトリアゾリル、ベンゾイソキサゾリル、イソベンゾフリル、イソインドリル、インドリジニル、ベンゾトリアジニル、チエノピリジニル、チエノピリミジニル、ピラゾロピリミジニル、イミダゾピリジン、ベンゾチアゾリル(benzothiaxolyl)、ベンゾフラニル、ベンゾチエニル、インドリル、キノリル、イソキノリル、イソチアゾリル、ピラゾリル、インダゾリル、プテリジニル、イミダゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チアジアゾリル、ピロリル、チアゾリル、フリル、チエニル等を含む。
【0087】
本明細書で使用される場合、用語「ヘテロ原子」は、酸素(O)、窒素(N)、硫黄(S)及びケイ素(Si)を含むよう意味されている。
【0088】
本明細書で使用される場合、用語「キラルの」は、鏡像パートナーの重ね合わせることができない特性を有する分子を指し、一方で、用語「アキラルの」は、鏡像パートナーに重ね合わせることができる分子を指す。
【0089】
本明細書で使用される場合、用語「立体異性体」は、同一の化学構造を有するが、原子又は基の空間的な配置に関して異なる、化合物を指す。
【0090】
本明細書で使用される場合、化学構造フラグメント中の結合を横切る波線「〜〜〜」は、化学構造フラグメント中で波型結合が横切る結合の、分子又は構造式の残部への結合点を示す。
【0091】
本明細書で使用される場合、括弧内の基(例えば、Xd)、それに続く下付き整数範囲(例えば、(Xd)0−2)の表現は、その基が、その整数範囲によって指定されたとおりの出現回数を有することができることを意味する。例えば、(Xd)0−1は、基Xdが非存在であり得るか、又は1回存在し得ることを意味する。
【0092】
「ジアステレオマー」は、2個以上のキラル中心を有する立体異性体を指し、そしてその分子は、互いに鏡像ではない。ジアステレオマーは、異なる物理特性、例えば融点、沸点、スペクトル特性及び反応性を有する。ジアステレオマーの混合物は、電気泳動及びクロマトグラフィーなどの高分解能分析手順のもとで分離することができる。
【0093】
「エナンチオマー」は、互いに重ね合わせることのできない鏡像である、化合物の2つの立体異性体を指す。
【0094】
本明細書において使用される立体化学的定義及び慣習は、概して、S. P. Parker, Ed., McGraw-Hill Dictionary of Chemical Terms (1984) McGraw-Hill Book Company, New York;及び、Eliel, E. and Wilen, S., "Stereochemistry of Organic Compounds", John Wiley & Sons, Inc., New York, 1994に従う。本発明の化合物は、不斉中心又はキラル中心を含有し、したがって異なる立体異性体形態で存在することができる。ジアステレオマー、エナンチオマー及びアトロプ異性体ならびにそれらの混合物、例えばラセミ混合物を非限定的に含む、本発明の化合物の全ての立体異性体形態は、本発明の一部を形成することが意図される。多くの有機化合物が、光学活性形態で存在しており、すなわち、それらは、平面偏光面を回転させる能力を有する。光学活性化合物を説明する際に、接頭語D及びL、又はR及びSが、そのキラル中心周りの分子の絶対配置を示すために使用される。接頭語d及びl又は(+)及び(−)は、化合物による平面偏光の回転の符号を指定するために使用され、(−)又はlは、化合物が左旋性であることを意味する。(+)又はdの接頭語を付けた化合物は、右旋性である。所与の化学構造について、これらの立体異性体は、それらが互いに鏡像であることを除いて同一である。特定の立体異性体はまた、エナンチオマーと称されることができ、そしてそのような異性体の混合物は、しばしばエナンチオマー混合物と呼ばれる。エナンチオマーの50:50混合物は、ラセミ混合物又はラセミ体と称され、それは、化学反応又はプロセスにおいて立体選択性又は立体特異性がなかった場合に生じ得る。用語「ラセミ混合物」及び「ラセミ体」は、光学活性を欠く、2つのエナンチオマー種の等モル混合物を指す。
【0095】
本明細書で使用される場合、用語「互変異性体」又は「互変異性体形態」は、低いエネルギー障壁を経る相互転換性である異なるエネルギーの構造異性体を指す。例えば、プロトン互変異性体(プロトトロピック互変異性体としても知られている)は、ケト−エノール及びイミン−エナミン異性化などのプロトンの移動による相互転換を含む。原子価互変異性体は、結合電子のいくつかの再編成による相互転換を含む。
【0096】
本明細書で使用される場合、用語「溶媒和物」は、1個以上の溶媒分子と本発明の化合物の会合体又は複合体を指す。溶媒和物を形成する溶媒の例は、水、イソプロパノール、エタノール、メタノール、DMSO、酢酸エチル、酢酸及びエタノールアミンを非限定的に含む。用語「水和物」は、溶媒分子が水である複合体を指す。
【0097】
本明細書で使用される場合、用語「保護基」は、化合物上の特定の官能基をブロックするか又は保護するために一般的に使用される置換基を指す。例えば、「アミノ保護基」は、化合物中のアミノ官能性をブロックするか又は保護する、アミノ基に結合される置換基である。適切なアミノ保護基は、アセチル、トリフルオロアセチル、t−ブトキシカルボニル(BOC)、ベンジルオキシカルボニル(CBZ)及び9−フルオレニルメチルオキシカルボニル(9-fluorenylmethylenoxycarbonyl)(Fmoc)を含む。同様に、「ヒドロキシ保護基」は、ヒドロキシ官能性をブロックするか又は保護するヒドロキシ基の置換基を指す。適切な保護基は、アセチル及びシリルを含む。「カルボキシ保護基」は、カルボキシ官能性をブロックするか又は保護するカルボキシ基の置換基を指す。一般的なカルボキシ保護基は、フェニルスルホニルエチル、シアノエチル、2−(トリメチルシリル)エチル、2−(トリメチルシリル)エトキシメチル、2−(p−トルエンスルホニル)エチル、2−(p−ニトロフェニルスルフェニル)エチル、2−(ジフェニルホスフィノ)−エチル、ニトロエチル等を含む。保護基及びそれらの使用の概説については、P.G.M. Wuts and T.W. Greene, Greene's Protective Groups in Organic Synthesis 4th edition, Wiley-Interscience, New York, 2006を参照のこと。
【0098】
本明細書で使用される場合、用語「哺乳動物」は、ヒト、マウス、ラット、モルモット、サル、イヌ、ネコ、ウマ、雌ウシ、ブタ及びヒツジを非限定的に含む。
【0099】
本明細書で使用される場合、用語「薬学的に許容し得る塩」は、本明細書において記載される化合物上で見出される特定の置換基に依存して、比較的毒性のない酸又は塩基を用いて調製される活性化合物の塩を含むよう意味されている。本発明の化合物が、比較的酸性の官能性を含有するとき、塩基付加塩は、そのような化合物の中性形態を、無希釈か又は適切な不活性溶媒中のいずれかで、十分な量の所望の塩基と接触させることによって、得られ得る。薬学的に許容し得る無機塩基から誘導された塩の例は、アルミニウム、アンモニウム、カルシウム、銅、鉄(III)、鉄(II)、リチウム、マグネシウム、マンガン(III)、マンガン(II)、カリウム、ナトリウム、亜鉛等を含む。薬学的に許容し得る有機塩基から誘導された塩は、アルギニン、ベタイン、カフェイン、コリン、N,N’−ジベンジルエチレンジアミン、ジエチルアミン、2−ジエチルアミノエタノール、2−ジメチルアミノエタノール、エタノールアミン、エチレンジアミン、N−エチルモルホリン、N−エチルピペリジン、グルカミン、グルコサミン、ヒスチジン、ヒドラバミン(hydrabamine)、イソプロピルアミン、リジン、メチルグルカミン、モルホリン、ピペラジン、ピペリジン、ポリアミン樹脂、プロカイン、プリン、テオブロミン、トリエチルアミン、トリメチルアミン、トリプロピルアミン、トロメタミン等などの、置換アミン類、環状アミン類、天然に存在するアミン類等を含む、第一級、第二級及び第三級アミンの塩を含む。本発明の化合物が、比較的塩基性の官能性を含有するとき、酸付加塩は、そのような化合物の中性形態を、無希釈か又は適切な不活性溶媒中のいずれかの、十分な量の所望の酸と接触させることによって、得られ得る。薬学的に許容し得る酸付加塩の例は、塩酸、臭化水素酸、硝酸、炭酸、一水素炭酸(monohydrogencarbonic)、リン酸、一水素リン酸(monohydrogenphosphoric)、二水素リン酸(dihydrogenphosphoric)、硫酸、一水素硫酸(monohydrogensulfuric)、ヨウ化水素酸又は亜リン酸等のような無機酸から誘導されるもの、ならびに酢酸、プロピオン酸、イソ酪酸、マロン酸、安息香酸、コハク酸、スベリン酸、フマル酸、マンデル酸、フタル酸、ベンゼンスルホン酸、p−トリルスルホン酸、クエン酸、酒石酸、メタンスルホン酸等のような比較的毒性のない有機酸から誘導される塩を含む。また、アルギン酸塩(arginate)等などのアミノ酸の塩、及びグルクロン酸又はガラクツロン酸(galactunoric acid)等のような有機酸の塩が含まれる(例えば、Berge, S. M., et al., "Pharmaceutical Salts", Journal of Pharmaceutical Science, 1977, 66, 1-19を参照のこと)。本発明のある特定の化合物は、化合物を塩基又は酸付加塩のいずれかに変換させることを可能にする、塩基性及び酸性両方の官能性を含有する。
【0100】
化合物の中性形態は、塩を塩基又は酸と接触させ、そして従来の方法で親化合物を単離することによって再生され得る。化合物の親形態は、極性溶媒中の溶解度などの特定の物理特性が種々の塩形態とは異なるが、その他の点では、塩は、本発明の目的において、化合物の親形態と同等である。
【0101】
塩形態に加えて、本発明は、プロドラッグ形態である化合物を提供する。本明細書で使用される場合、用語「プロドラッグ」は、生理学的条件下で化学変化を容易に起こして本発明の化合物を提供する、化合物を指す。追加的に、プロドラッグは、エクスビボ環境において化学的又は生化学的方法によって、本発明の化合物に変換され得る。例えば、プロドラッグは、適切な酵素又は化学試薬と共に経皮パッチレザバー内に入れられると、本発明の化合物へゆっくりと変換され得る。
【0102】
本発明のプロドラッグは、アミノ酸残基、又は2個以上(例えば、2個、3個又は4個)のアミノ酸残基のポリペプチド鎖が、本発明の化合物の遊離アミノ、ヒドロキシ又はカルボン酸基にアミド又はエステル結合を介して共有結合されている、化合物を含む。アミノ酸残基は、一般に3文字の記号によって指定される20個の天然に存在するアミノ酸を非限定的に含み、そしてホスホセリン、ホスホスレオニン、ホスホチロシン、4−ヒドロキシプロリン、ヒドロキシリジン、デスモシン(demosine)、イソデスモシン(isodemosine)、γ−カルボキシグルタマート、馬尿酸、オクタヒドロインドール−2−カルボン酸、スタチン、1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−3−カルボン酸、ペニシラミン、オルニチン、3−メチルヒスチジン、ノルバリン、β−アラニン、γ−アミノ酪酸、シトルリン、ホモシステイン、ホモセリン、メチル−アラニン、パラ−ベンゾイルフェニルアラニン、フェニルグリシン、プロパルギルグリシン、サルコシン、メチオニンスルホン及びtert−ブチルグリシンも含む。
【0103】
さらなるタイプのプロドラッグも包含される。例えば、本発明の化合物の遊離カルボキシル基は、アミド又はアルキルエステルとして誘導体化され得る。別の例として、遊離ヒドロキシ基を含む本発明の化合物は、Fleisher, D. et al., (1996) Improved oral drug delivery: solubility limitations overcome by the use of prodrugs Advanced Drug Delivery Reviews, 19:115に概説されているように、ヒドロキシ基を、非限定的にリン酸エステル、ヘミスクシナート、ジメチルアミノアセタート又はホスホリルオキシメチルオキシカルボニル基などの基に変換することによって、プロドラッグとして誘導体化され得る。ヒドロキシ及びアミノ基のカルバマートプロドラッグも含まれ、ヒドロキシ基のカルボナートプロドラッグ、スルホナートエステル及びスルファートエステルも同様である。(アシルオキシ)メチル及び(アシルオキシ)エチルエーテルなどのヒドロキシ基の誘導体化(ここで、アシル基は、エーテル、アミン及びカルボン酸官能性を非限定的に含む基で場合により置換されているアルキルエステルであり得るか、あるいはアシル基は、先に記載されたようなアミノ酸エステルである)も包含される。このタイプのプロドラッグは、J. Med. Chem., (1996) 39:10に記載されている。より具体的な例は、(C1−6)アルカノイルオキシメチル、1−((C1−6)アルカノイルオキシ)エチル、1−メチル−1−((C1−6)アルカノイルオキシ)エチル、(C1−6)アルコキシカルボニルオキシメチル、N−(C1−6)アルコキシカルボニルアミノメチル、スクシノイル、(C1−6)アルカノイル、α−アミノ(C1−4)アルカノイル、アリールアシル及びα−アミノアシル、又はα−アミノアシル−α−アミノアシルなどの基でのアルコール基の水素原子の置き換えを含み、ここで、各α−アミノアシル基は独立に、天然に存在するL−アミノ酸、P(O)(OH)2、−P(O)(O(C1−6)アルキル)2又はグリコシル(炭水化物のヘミアセタール形態のヒドロキシル基の除去から得られる基)より選択される。
【0104】
プロドラッグ誘導体の追加例については、例えば、a) Design of Prodrugs, edited by H. Bundgaard, (Elsevier, 1985) and Methods in Enzymology, Vol. 42, p. 309-396, edited by K. Widder, et al. (Academic Press, 1985); b) A Textbook of Drug Design and Development, edited by Krogsgaard-Larsen and H. Bundgaard, Chapter 5 "Design and Application of Prodrugs," by H. Bundgaard p. 113-191 (1991); c) H. Bundgaard, Advanced Drug Delivery Reviews, 8:1-38 (1992); d) H. Bundgaard, et al., Journal of Pharmaceutical Sciences, 77:285 (1988);及びe) N. Kakeya, et al., Chem. Pharm. Bull., 32:692 (1984)を参照のこと。これらの各々は、引用により明確に本明細書に組み入れられる。
【0105】
追加的に、本発明は、本発明の化合物の代謝産物を提供する。本明細書で使用される場合、「代謝産物」は、特定化合物又はその塩の体内での代謝を通じて生成された生成物を指す。そのような生成物は、例えば、投与された化合物の酸化、還元、加水分解、アミド化、アミド分解、エステル化、エステル分解、酵素的開裂等から生じ得る。
【0106】
代謝生成物は、典型的には、本発明の化合物の放射標識された(例えば、14C又は3H)同位体を調製し、それを非経口的に検出可能用量(例えば、約0.5mg/kgを超える)でラット、マウス、モルモット、サル又はヒトなどの動物に投与し、十分な時間をもって代謝を起こさせ(典型的には約30秒〜30時間)、そして尿、血液又は他の生物試料からその変換生成物を単離することによって、同定される。これらの生成物は、それらが標識されているので、容易に単離される(他のものは、代謝産物中に残存するエピトープに結合することができる抗体の使用によって単離される)。代謝産物構造は、従来のやり方で、例えば、MS、LC/MS又はNMR分析によって決定される。一般に、代謝産物の分析は、当業者に周知の従来の薬物代謝研究と同じ方法で行われる。代謝生成物は、それらが別様にインビボで発見されない限り、本発明の化合物の治療投薬についての診断アッセイにおいて有用である。
【0107】
本発明の特定の化合物は、水和形態を含む溶媒和形態だけでなく、非溶媒和形態で存在することができる。一般に、溶媒和形態は、非溶媒和形態と同等であり、そして本発明の範囲内に包含されることが意図される。本発明の特定の化合物は、複数の結晶質又は無定形形態で存在することができる。一般に、全ての物理的形態は、本発明によって企図される用途に対して同等であり、そして本発明の範囲内であることが意図される。
【0108】
本発明の特定の化合物は、不斉炭素原子(光学的中心)又は二重結合を有し;ラセミ体、ジアステレオマー、幾何異性体、位置異性体及び個々の異性体(例えば、別個のエナンチオマー)は全て、本発明の範囲内に包含されることが意図される。
【0109】
本発明の化合物はまた、そのような化合物を構成する1個以上の原子において非天然の比率の原子同位体を含有することができる。例えば、本発明はまた、本明細書において列挙されたものと同一であるが、ある原子について天然に通常見出される主な原子質量又は質量数とは異なる原子質量又は質量数を有する当該原子により、1個以上の原子が置き換えられているという事実がある、同位体標識された本発明の変形体を包含する。特定されたとおりの任意の具体的な原子又は元素の全ての同位体が、本発明の化合物及びそれらの使用の範囲内で企図される。本発明の化合物に組み込まれ得る例示的な同位体は、水素、炭素、窒素、酸素、リン(phosphorous)、硫黄、フッ素、塩素及びヨウ素の同位体、例えば、2H(「D」)、3H、11C、13C、14C、13N、15N、15O、17O、18O、32P、33P、35S、18F、36Cl、123I及び125Iを含む。同位体標識された本発明の特定の化合物(例えば、3H又は14Cで標識されたもの)は、化合物及び/又は基質組織分布アッセイにおいて有用である。トリチウム標識した(3H)及び炭素14(14C)同位体は、それらの調製及び検出性の容易さのために有用である。さらに、より重い同位体、例えば重水素(すなわち、2H)での置換は、より大きな代謝安定性から生じる特定の治療的利点(例えば、増加されたインビボ半減期又は低減された投薬要求)をもたらすことができ、そのため、幾つかの状況において好ましい場合がある。陽電子放出同位体、例えば、15O、13N、11C、及び18Fは、基質受容体占有率を調べるための陽電子放射断層撮影(PET)研究に有用である。同位体標識された本発明の化合物は、概して、本明細書の以下のスキーム及び/又は実施例に開示されるものと類似の手順に従って、非同位体標識試薬を同位体標識試薬で置換することによって調製され得る。
【0110】
用語「処置する」及び「処置」は、治療的処置及び/又は予防的処置もしくは防止的手段の両方を指し、ここで、目的は、例えば、癌の発生又は転移などの望ましくない生理的変化又は障害を防ぐか又は減速(減少)させることである。本発明の目的において、有益又は所望の臨床結果は、検出可能か検出不可能かに関わらず、症状の緩和、疾患又は障害の程度の縮小、疾患又は障害の安定化された(即ち、悪化していない)状態、疾患進行の遅延又は緩徐化、病態又は障害の改善又は一時的軽減、及び(部分的又は完全な)寛解を非限定的に含む。「処置」はまた、処置を受けない場合に予測される生存期間と比較して生存期間を延ばすことを意味することができる。処置を必要としている人々は、すでに疾患又は障害に罹っている人々、ならびに疾患又は障害を有する傾向のある人々、あるいは疾患又は障害が予防されるべき人々を含む。
【0111】
語句「治療有効量」は、本明細書において記載されている、(i)その特定の疾患、状態又は障害を治療するか又は予防するか、(ii)その特定の疾患、状態又は障害の1つ以上の症状を軽減するか、改善するか又は除去するか、あるいは(iii)その特定の疾患、状態又は障害の1つ以上の症状の発症を予防するか又は遅延させる、本発明の化合物の量を意味する。いくつかの実施態様において、治療有効量は、神経細胞死を有意に減少させるか又は遅延させるのに十分な、本明細書において記載される化学物質の量である。
【0112】
用語「投与すること」は、本明細書で使用される場合、ニューロン又はその一部分を、本明細書において記載される化合物と接触させることを指す。これは、ニューロン又はその一部分が存在している対象への本化合物の投与、ならびにニューロン又はその一部分が培養されている培地内へ阻害剤を導入することを含む。
【0113】
用語「患者」は、本明細書で使用される場合、ヒト、高等非ヒト霊長類、げっ歯類、飼育動物及び家畜、例えば、雌ウシ、ウマ、イヌ及びネコを含む、任意の哺乳動物を指す。一つの実施態様では、患者はヒト患者である。一つの実施態様では、患者は、ヒト患者である。
【0114】
用語「生物学的利用能」は、患者へ投与される所与の量の薬物の全身アベイラビリティ(すなわち、血液/血漿レベル)を指す。生物学的利用能は、投与された剤形から全身循環に達する、薬物の時間(速度)及び総量(範囲)の両方の測定値を示す絶対的な用語である。
【0115】
語句「軸索変性を防ぐこと」、「ニューロン変性を防ぐこと」、「CNSニューロン変性を防ぐこと」、「軸索変性を阻害すること」、「ニューロン変性を阻害すること」、「CNSニューロン変性を阻害すること」は、本明細書で使用される場合、(i)神経変性疾患を有するか又は神経変性疾患を発生するリスクを有すると診断された患者における軸索又はニューロン変性を阻害するか又は防ぐ能力、及び(ii)神経変性疾患をすでに患っているか又はその症状を有する患者において、さらなる軸索又はニューロン変性を阻害するか又は防ぐ能力を含む。軸索又はニューロン変性を防ぐことは、軸索又はニューロン変性を減少させるか又は阻害することを含み、それはニューロン又は軸索変性の完全又は部分的な阻害によって特徴付けられることもできる。これは、例えば神経学的機能の分析によって、評価され得る。先に列挙された用語はまた、インビトロ及びエクスビボ方法を含む。さらに、語句「ニューロン変性を防ぐこと」及び「ニューロン変性を阻害すること」は、ニューロン全体又はその一部分、例えば神経細胞体、軸索及び樹状突起に関する阻害を含む。本明細書において記載されるとおりの1種以上の薬剤の投与は、対象又は集団において、本明細書において記載される1種以上の薬剤を受けない対照の対象又は集団と比較して、神経系の障害、神経系の外側で第一次の影響を有する疾患、状態もしくは治療法に続く神経系の状態;物理的、機械的又は化学的外傷によって引き起こされる神経系に対する損傷、疼痛;及び眼球関連神経変性;記憶喪失;又は精神医学的障害(例えば、振戦、動作の緩慢、運動失調、平衡感覚の喪失、うつ病、減少された認知機能、短期記憶喪失、長期記憶喪失、錯乱、人格の変化、言語障害、感覚認識の喪失、触れられたときの感受性、四肢のしびれ、筋力低下、筋麻痺、筋けいれん、筋攣縮、食習慣の著しい変化、過度な恐怖又は心配、不眠、妄想、幻覚、疲労、背痛、胸痛、消化異常、頭痛、速い心拍、めまい、霧視、視野の影又は欠落領域、変視症、色覚の障害、明るい光への曝露後の視覚機能の減少された回復、及び視覚コントラスト感度の喪失)の1つ以上の症状において、少なくとも10%減少(例えば、少なくとも15%、20%、25%、30%、35%、40%、45%、50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%減少又は100%減少さえも)をもたらし得る。本明細書において記載されるとおりの1種以上の薬剤の投与は、ニューロン集団において又は対象において変性するニューロン(又はそのニューロン体、軸索もしくは樹状突起)の数において、本明細書において記載される1種以上の薬剤を投与されないニューロン集団において又は対象において変性するニューロン(又はそのニューロン体、軸索もしくは樹状突起)の数と比較して、少なくとも10%減少(例えば、少なくとも15%、20%、25%、30%、35%、40%、45%、50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、95%減少又は100%減少さえも)をもたらし得る。本明細書において記載されるとおりの1種以上の薬剤の投与は、対象又は対象集団において、本明細書において記載される1種以上の化合物で処理されない対照の対象又は集団と比較して、神経系の障害;神経系の外側で第一次の影響を有する疾患、状態もしくは治療法に続く神経系の状態;物理的、機械的又は化学的外傷によって引き起こされる神経系に対する損傷、疼痛;眼球関連神経変性;記憶喪失;又は精神医学的障害を発生する可能性において、少なくとも10%減少(例えば、少なくとも15%、20%、25%、30%、35%、40%、45%、50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、95%減少又は100%減少さえも)をもたらし得る。
【0116】
用語「ニューロン」は、本明細書で使用される場合、中枢神経の細胞体又は神経細胞体及び2つのタイプの伸張部又は突起:樹状突起(これによって、一般に、ニューロン信号の大部分は、細胞体へ伝達される)及び軸索(これによって、一般に、ニューロン信号の大部分は、細胞体から標的ニューロン又は筋肉などのエフェクター細胞へ伝達される)を含む、神経系細胞を示す。ニューロンは、組織及び器官から中枢神経系へ情報を伝達し(求心性又は感覚ニューロン)、そして中枢神経系からエフェクター細胞へ信号を伝えることができる(遠心性又は運動ニューロン)。他のニューロンである、指定された介在ニューロンが、中枢神経系(脳及び脊柱)内部でニューロンを連結する。本発明による処置を受けることができる、ニューロンタイプの特定の具体的な例は、小脳顆粒ニューロン、後根神経節ニューロン及び皮質ニューロンを含む。
【0117】
B.化合物の合成
本発明の化合物(中間体を含む)は、実施例の部に記載されるように、そして以下及びスキーム1及び2に記載されるように、一般方法A〜Xのいずれかに従って合成され得る。
【0118】
式0の化合物の一般調製例
これらの化合物を調製する際に使用される出発材料及び試薬は、一般に、商業的供給業者、例えば、Aldrich Chemical Co.から入手可能であるか、あるいは文献手順、例えば、Fieser and Fieser’s Reagents for Organic Synthesis; Wiley & Sons: New York, 1991, Volumes 1-15; Rodd’s Chemistry of Carbon Compounds, Elsevier Science Publishers, 1989, Volumes 1-5 and Supplementals; and Organic Reactions, Wiley & Sons: New York, 1991, Volumes 1-40などの参考文献に記載されている手順などに従い、当業者に公知の方法により調製されるかのいずれかである。
【0119】
以下の合成反応スキームは、いくつかの方法(これにより、本発明の化合物及び中間体が合成され得る)の単なる例示であり、そしてこれらの合成反応スキームに対する種々の改変がなされ得、そして本願に含まれる開示を参照した当業者に示唆されるであろう。
【0120】
合成反応スキームの出発材料及び中間体は、所望ならば、濾過、蒸留、結晶化、クロマトグラフィー等を非限定的に含む、従来の技術を使用して、単離及び精製され得る。そのような材料は、物理定数及びスペクトルデータを含む、従来の手段を使用して特徴付けられ得る。
【0121】
断りない限り、本明細書において記載される反応は、好ましくは不活性雰囲気下、大気圧で約−78℃〜約150℃、より好ましくは約0℃〜約125℃の反応温度範囲、最も好ましくかつ好都合には約室温(周囲温度)、例えば約20℃で実施される。
【0122】
本発明の中間体を含む化合物は、幾つもの従来手段によって作成され得る。単に例示目的で、例えば、本発明の中間体は、以下のスキーム1に概説される方法に従って調製され得る。単に例示目的で、例えば、本明細書において記載されるとおりの式0の化合物は、以下のスキーム2に概説される方法に従って調製され得る。
【0123】
スキーム1
【化17】
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【0124】
式Ii−3の中間体を、式Ii−1のケト中間体が式Ii−2の化合物(以下で定義されるとおりの)と反応することを可能にすることによって調製することができ、ここで、R1C、R、R及びXは各々、スキーム1 Iにおいて概説される反応に対する非干渉基(式0に関して定義されたとおりの基を含む)であり;Ii−2は、例えば非限定的に、とりわけアミン、水素化物、ウィッティヒ試薬などの求核試薬である。
【0125】
これらの変換は、化学文献において十分に記録されており、そして当業者に良く知られており、そして種々の反応条件下で進行する。例えば、ケト中間体Ii−1及び式Ii−2のアミン中間体を、溶媒、例えば、アルコール溶媒(例えば、メタノール又はエタノール)を含む非プロトン溶媒中、化合させ、そして還元剤、例えばシアノ水素化ホウ素ナトリウムで処理することができる。一つの実施態様では、式Ii−1及びIi−3中、Xは、ハロゲン(例えば、−I、−Br、−Cl)であり、そしていくつかの実施態様では、Xは、−Iである。
【0126】
スキーム2
【化18】
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【0127】
式0の化合物を、式Ii−4の中間体(式Ii−3の中間体を含む)を式Ii−5の中間体とカップリングさせることによって、調製することができ、ここで、
は、ハロゲン(例えば、I、Br、Cl)、ボロナート(例えば、−B(OR)2試薬などの基であり、ここで、R、R、R、R1A、R1B、R1C、R1D、R、R及びRは、それらが式Ii−4、Ii−5及び式0中に現れる場合、各々、スキーム2において概説される反応に対する非干渉基(式0に関して定義されたとおりの基を含む)である。
【0128】
この変換は、化学文献において十分に記録されており、そして当業者に良く知られており、そして種々の反応条件下で進行する。例えば、中間体Ii−4(又はIi−3)及び中間体Ii−5を、有機溶媒(例えば、ジオキサン)などの溶媒中、アミン塩基又は無機塩基(例えば、炭酸セシウム)などの塩基の存在下で化合させ、そしてパラジウム触媒(例えば、1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン−パラジウム(II)ジクロリド)を含む触媒などのカップリング剤で処理することができる。一つの実施態様では、式Ii−4中、Xは、ハロゲン(例えば、−I、−Br、−Cl)である。一つの実施態様では、Xは、−Iである。一つの実施態様では、式Ii−5中、Xは、ボロナート(例えば、−B(OR)2であり、そして時折、Xは、4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イルである。
【0129】
C.医薬組成物及び投与
先に提供された1個以上の化合物(又はその立体異性体、幾何異性体、互変異性体、溶媒和物、代謝産物、同位体、薬学的に許容し得る塩もしくはプロドラッグ)に加えて、本発明はまた、式0もしくはその任意の下位式の化合物、及び少なくとも1種の薬学的に許容し得る担体、希釈剤又は賦形剤を含む、組成物及び医薬を提供する。本発明の組成物は、患者(例えば、ヒト)体内のDLK活性を阻害するために使用され得る。
【0130】
用語「組成物」は、本明細書で使用される場合、特定の量の特定の成分を含む生成物、ならびに特定の量の特定の成分の組合せから直接又は間接的に生じる任意の生成物を包含することが意図される。「薬学的に許容し得る」によって、担体、希釈剤又は賦形剤が、配合物のその他の成分と適合性があり、かつそのレシピエントに有害でないものでなければならない、ということが意味されている。
【0131】
一つの実施態様では、本発明は、式0の化合物(又はその立体異性体、幾何異性体、互変異性体、溶媒和物、代謝産物、同位体、薬学的に許容し得る塩もしくはプロドラッグ)及び薬学的に許容し得る担体、希釈剤又は賦形剤を含む、医薬組成物(又は医薬)を提供する。別の実施態様では、本発明は、本発明の化合物を含む組成物(又は医薬)を調製することを提供する。別の実施態様では、本発明は、式0の化合物及び式0の化合物又はその任意の実施態様を含む組成物をそれを必要としている患者(例えば、ヒト患者)に投与することを提供する。
【0132】
組成物を、好適な医療行為に一致する方法で、配合、投薬及び投与する。この文脈において考慮される要素は、処置される特定の障害、処置される特定の哺乳動物、個々の患者の臨床状態、障害の原因、薬剤の送達部位、投与の方法、投与のスケジューリング、及び医師に公知の他の要素を含む。投与されるべき化合物の有効量は、そのような考慮によって左右されるであろうし、そして不所望の疾患又は障害、例えば、神経変性、アミロイドーシス、神経原線維変化の形成又は不所望の細胞増殖などを予防するか又は治療するために必要とされるような、DLK活性を阻害するために必要な最少量である。例えば、そのような量は、正常な細胞又は哺乳動物全身に有毒である量未満であってもよい。
【0133】
一例において、一用量あたりの非経口的に投与される本発明の化合物の治療有効量は、一日あたり約0.01〜100mg/kg患者体重、代替的に、例えば約0.1〜20mg/kg患者体重の範囲であり、使用される化合物の典型的な初期範囲は、0.3〜15mg/kg/日であろう。一日用量は、特定の実施態様では、単回一日用量として、又は1日に2〜6回の分割用量で、又は徐放性形態で与えられる。70kgの成人ヒトの場合、総一日用量は、一般に約7mg〜約1,400mgであろう。この投薬レジメンは、最適な治療反応を提供するために調整されてもよい。本化合物は、一日当たり1〜4回、好ましくは一日当たり1回又は2回のレジメンで投与されてもよい。
【0134】
本発明の化合物は、任意の好都合な投与形態、例えば、錠剤、粉剤、カプセル剤、液剤、分散剤、懸濁剤、シロップ剤、スプレー剤、坐剤、ゲル剤、乳剤、パッチ剤等で投与されてもよい。そのような組成物は、医薬製剤で慣用の成分、例えば、希釈剤、担体、pH調整剤、甘味料、増量剤及びさらなる不活性剤を含有してもよい。
【0135】
本発明の化合物は、経口、局所(頬側及び舌下を含む)、直腸、膣内、経皮、非経口、皮下、腹腔内、肺内、皮内、くも膜下腔内及び硬膜外ならびに鼻腔内投与、そして局所処置が望ましい場合は病巣内投与を含む、任意の適切な手段によって投与されてもよい。非経口的注入は、筋肉内、静脈内、動脈内、腹腔内、脳内、眼内、病巣内又は皮下投与を含む。
【0136】
式0の化合物又はその任意の実施態様を含む組成物は、通常、医薬組成物として標準的な薬学的慣例に従って、配合される。典型的な配合物は、本発明の化合物及び希釈剤、担体又は賦形剤を混合することにより調製される。適切な希釈剤、担体及び賦形剤は、当業者に周知であり、そして例えば、Ansel, Howard C., et al., Ansel’s Pharmaceutical Dosage Forms and Drug Delivery Systems. Philadelphia: Lippincott, Williams & Wilkins, 2004; Gennaro, Alfonso R., et al. Remington: The Science and Practice of Pharmacy. Philadelphia: Lippincott, Williams & Wilkins, 2000; and Rowe, Raymond C. Handbook of Pharmaceutical Excipients. Chicago, Pharmaceutical Press, 2005に詳細に記載されている。配合物はまた、薬物(すなわち、本発明の化合物又はその医薬組成物)の美しい体裁を提供するため、又は医薬製品(すなわち、医薬)の製造を助けるために、1種以上の緩衝剤、安定化剤、界面活性剤、湿潤剤、滑沢剤、乳化剤、懸濁化剤、保存料、抗酸化剤、不透明化剤(opaquing agents)、流動促進剤、加工助剤、着色料、甘味料、芳香剤、風味剤、希釈剤及び他の公知の添加剤を含んでもよい。
【0137】
適切な担体、希釈剤及び賦形剤は、当業者に周知であり、そして、例えば、炭水化物、ロウ、水溶性及び/又は水膨潤性ポリマー、親水性又は疎水性材料、ゼラチン、油、溶媒、水等の材料を含む。使用される特定の担体、希釈剤又は賦形剤は、本発明の化合物が適用されている手段及び目的に依存するであろう。溶媒は、一般に、哺乳動物に投与されるのに安全であると当業者によって認められている(GRAS)溶媒に基づいて選択される。一般に、安全な溶媒は、水などの非毒性水性溶媒、及び水に可溶性又は混和性である他の非毒性溶媒である。適切な水性溶媒は、水、エタノール、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール(例えば、PEG400、PEG300)等及びそれらの混合物を含む。配合物はまた、薬物(すなわち、本発明の化合物又はその医薬組成物)の美しい体裁を提供するため、又は医薬製品(すなわち、医薬)の製造を助けるために、1種以上の緩衝剤、安定化剤、界面活性剤、湿潤剤、滑沢剤、乳化剤、懸濁化剤、保存料、抗酸化剤、不透明化剤、流動促進剤、加工助剤、着色料、甘味料、芳香剤、風味剤及び他の公知の添加剤を含み得る。
【0138】
許容し得る希釈剤、担体、賦形剤及び安定剤は、使用される投薬量及び濃度でレシピエントに非毒性であり、そして、緩衝剤、例えばホスファート、シトラート及び他の有機酸;アスコルビン酸及びメチオニンを含む抗酸化剤;保存料(例えば、塩化オクタデシルジメチルベンジルアンモニウム;塩化ヘキサメトニウム;塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム;フェノール、ブチル又はベンジルアルコール;アルキルパラベン、例えばメチル又はプロピルパラベン;カテコール;レゾルシノール;シクロヘキサノール;3−ペンタノール;及びm−クレゾール);低分子量(約10残基未満)ポリペプチド;タンパク質、例えば血清アルブミン、ゼラチン、又は免疫グロブリン;親水性ポリマー、例えばポリビニルピロリドン;アミノ酸、例えばグリシン、グルタミン、アスパラギン、ヒスチジン、アルギニン、又はリジン;グルコース、マンノース、又はデキストリンを含む、単糖類、二糖類及び他の炭水化物;キレート化剤、例えばEDTA;糖類、例えばショ糖、マンニトール、トレハロース又はソルビトール;塩形成対イオン、例えばナトリウム;金属錯体(例えば、Zn−タンパク質錯体);及び/又は非イオン性界面活性剤、例えばTWEEN(商標)、PLURONICS(商標)又はポリエチレングリコール(PEG)を含む。本発明の活性医薬成分(例えば、式0の化合物又はその任意の実施態様)はまた、例えば、コアセルベーション技術によるか又は界面重合によって調製されるマイクロカプセル内、例えば、コロイド状薬物送達システム(例えば、リポソーム、アルブミンミクロスフェア、マイクロエマルジョン、ナノ粒子及びナノカプセル)内又はマクロエマルション内の、それぞれヒドロキシメチルセルロース又はゼラチン−マイクロカプセル及びポリ(メタクリル酸メチル(methylmethacylate))マイクロカプセル内に閉じ込められ得る。そのような技術は、Remington: The Science and Practice of Pharmacy: Remington the Science and Practice of Pharmacy (2005) 21st Edition, Lippincott Williams & Wilkins, Philidelphia, PAに開示されている。
【0139】
本発明の化合物の徐放性製剤(例えば、式0の化合物又はその任意の実施態様)が、調製され得る。徐放性製剤の適切な例は、式0の化合物又はその実施態様を含有する固体疎水性ポリマーの半透性マトリクスを含み、そのマトリクスは、成形された物品、例えば、フィルム又はマイクロカプセルの形態である。徐放性マトリクスの例は、ポリエステル、ヒドロゲル(例えば、ポリ(2−ヒドロキシエチル−メタクリラート)、又はポリ(ビニルアルコール))、ポリラクチド(米国特許第3,773,919号)、L−グルタミン酸及びγ−エチル−L−グルタマートのコポリマー(Sidman et al., Biopolymers 22:547, 1983)、非分解性エチレン−酢酸ビニル(Langer et al., J. Biomed. Mater. Res. 15:167, 1981)、分解性乳酸−グリコール酸コポリマー、例えばLUPRON DEPOT(商標)(乳酸−グリコール酸コポリマー及び酢酸ロイプロリドからなる注射可能なミクロスフィア)及びポリ−D−(−)−3−ヒドロキシ酪酸(EP 133,988A)を含む。徐放性組成物はまた、リポソームで閉じ込められている化合物を含み、それらは、それ自体は公知である方法によって調製され得る(Epstein et al., Proc. Natl. Acad. Sci. U.S.A. 82:3688, 1985; Hwang et al., Proc. Natl. Acad. Sci. U.S.A. 77:4030, 1980;米国特許第4,485,045号及び同第4,544,545号;ならびにEP 102,324A)。通常、リポソームは、脂質含量が約30mol%コレステロールを上回る、小型の(約200〜800Å)単層タイプのものであり、選択される割合は、最適な療法のために調整される。
【0140】
配合物は、本明細書において詳述される投与経路に適するものを含む。配合物は、好都合に、単位剤形で提供され得、そして薬学の技術分野において周知の方法のいずれかによって調製され得る。技術及び配合物は、概して、Remington: The Science and Practice of Pharmacy: Remington the Science and Practice of Pharmacy (2005) 21st Edition, Lippincott Williams & Wilkins, Philidelphia, PAに見出される。そのような方法は、活性成分を1種以上の副成分を構成する担体と関連付ける工程を含む。
【0141】
一般に、配合物は、活性成分を液体担体、希釈剤もしくは賦形剤又は微粉化した固体担体、希釈剤もしくは賦形剤又は両方と一様かつ密接に関連付けること、そして次に必要ならば生成物を成形することによって、調製される。典型的な配合物は、本発明の化合物と担体、希釈剤又は賦形剤とを混合することによって調製される。配合物は、従来の溶解及び混合手順を使用して調製され得る。例えば、原薬物質、すなわち本発明の化合物又はその化合物の安定化形態(例えば、シクロデキストリン誘導体又は他の公知の複合体形成剤(complexation agent)との複合体)が、先に記載された1種以上の賦形剤の存在下、適切な溶媒に溶解される。本発明の化合物は、典型的には、薬物の容易に制御可能な投薬量を提供するような、そして処方されたレジメンの患者の服薬遵守を可能にするような薬剤の剤形に配合される。
【0142】
一例において、式0の化合物又はその任意の実施態様は、周囲温度で適切なpHで、かつ所望の純度で、生理学的に許容し得る担体、すなわちガレヌス製剤投与形態に使用される投薬量及び濃度でレシピエントに非毒性である担体と混合することによって配合されてもよい。配合物のpHは、主に、特定の用途及び化合物の濃度に依存するが、好ましくは、約3〜約8の範囲である。一例において、式0の化合物又はその実施態様は、pH5の酢酸緩衝液中に配合される。別の実施態様では、式0の化合物又はその実施態様は、無菌である。化合物は、例えば、固体もしくは無定形の組成物として、凍結乾燥配合物として、又は水溶液として保存されてもよい。
【0143】
経口投与に適した本発明の化合物(例えば、式0の化合物又はその実施態様)の配合物は、各々所定量の本発明の化合物を含有する丸剤、カプセル剤、カシェ剤又は錠剤などの個別単位として調製され得る。
【0144】
圧縮錠剤は、場合により結合剤、滑沢剤、不活性希釈剤、保存料、表面活性剤又は分散剤と共に混合された、粉末又は顆粒などの自由流動形態の活性成分を適切な機械内で圧縮することによって、調製され得る。成型錠剤は、不活性液体希釈剤で湿らせた粉末活性成分の混合物を適切な機械内で成型することによって作られ得る。錠剤は、場合によりコーティングされるか又は切り込みを入れられることができ、そして場合により、錠剤からの活性成分のゆっくりとした又は制御された放出を提供するように配合される。
【0145】
錠剤、トローチ剤、ロゼンジ剤、水性もしくは油性懸濁剤、分散性粉末剤もしくは顆粒剤、乳剤、硬もしくは軟カプセル剤、例えばゼラチンカプセル剤、シロップ剤又はエリキシル剤は、経口使用のために調製され得る。経口使用のために意図される本発明の化合物(例えば、式0の化合物又はその実施態様)の配合物は、医薬組成物の製造のために当技術分野で公知の任意の方法に従って調製され得、そしてそのような組成物は、味のよい製剤を提供するために、甘味剤、風味剤、着色剤及び保存剤を含む、1種以上の薬剤を含有することができる。錠剤の製造に適した非毒性の薬学的に許容し得る賦形剤との混合物で活性成分を含有する錠剤は、許容できる。これらの賦形剤は、例えば、炭酸カルシウム又はナトリウム、乳糖、リン酸カルシウム又はナトリウムなどの不活性希釈剤;トウモロコシデンプン又はアルギン酸などの造粒剤及び崩壊剤;デンプン、ゼラチン又はアラビアゴムなどの結合剤;及びステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸又はタルクなどの滑沢剤であり得る。錠剤は、コーティングされていなくてもよく、あるいは胃腸管内での崩壊及び吸着を遅延させ、それによってより長い期間にわたり徐放作用を提供するために、マイクロカプセル化を含む公知の技術によってコーティングされ得る。例えば、モノステアリン酸グリセリル又はジステアリン酸グリセリルなどの時間遅延材料が、単独又はロウと共に、使用され得る。
【0146】
適切な経口投与形態の例は、無水乳糖 約90〜30mg、クロスカルメロースナトリウム 約5〜40mg、ポリビニルピロリドン(PVP)K30 約5〜30mg、及びステアリン酸マグネシウム 約1〜10mgと混ぜ合わされた、本発明の化合物 約1mg、5mg、10mg、25mg、30mg、50mg、80mg、100mg、150mg、250mg、300mg及び500mgを含有する錠剤である。粉末成分を、最初に一緒に混合し、そして次にPVPの溶液と混合する。得られた組成物を、乾燥させ、顆粒化し、ステアリン酸マグネシウムと混合し、そして従来機器を使用して錠剤形態に圧縮することができる。エアロゾル配合物の例は、本発明の化合物 例えば5〜400mgを、適切な緩衝溶液、例えばリン酸緩衝液に溶解し、所望であれば、等張剤(tonicifier)、例えば塩化ナトリウムなどの塩を加えることによって調製され得る。溶液は、不純物及び混入物を除去するために、例えば、0.2ミクロンフィルターを使用して濾過されてもよい。
【0147】
眼又は他の外側組織、例えば、口及び皮膚の処置のために、配合物は、好ましくは、例えば0.075〜20%w/wの量で活性成分を含有する局所用軟膏剤又はクリーム剤として適用される。軟膏剤に配合されるとき、活性成分は、パラフィン又は水混和性軟膏基剤のいずれかと共に使用され得る。代替的に、活性成分は、水中油型クリーム基剤と共にクリーム剤に配合され得る。
【0148】
所望ならば、クリーム基剤の水相は、多価アルコール、すなわち、プロピレングリコール、ブタン 1,3−ジオール、マンニトール、ソルビトール、グリセリン及びポリエチレングリコール(PEG400を含む)及びそれらの混合物などの、2個以上のヒドロキシル基を有するアルコールを含むことができる。局所用配合物は、望ましくは、皮膚又は他の患部を通る活性成分の吸収又は浸透を高める化合物を含むことができる。そのような皮膚浸透賦活剤の例は、ジメチルスルホキシド及び関連類似体を含む。
【0149】
本発明の乳剤の油相は、公知の方法で公知の成分から構成され得る。その相は、単に乳化剤だけを含むことができるが、それは、望ましくは、少なくとも1種の乳化剤と、脂肪もしくは油、又は脂肪及び油の両方との混合物を含む。好ましくは、親水性乳化剤は、安定剤として働く親油性乳化剤と一緒に含まれる。油及び脂肪の両方を含むことも好ましい。同時に、安定剤を含むか又は含まない乳化剤は、いわゆる乳化ろうを作り上げ、そしてそのろうは油及び脂肪と一緒に、クリーム配合物の油分散相を形成するいわゆる乳化軟膏基剤を作り上げる。本発明の配合物での使用に適した乳化剤及びエマルション安定剤は、Tween(登録商標)60、Span(登録商標)80、セトステアリールアルコール、ベンジルアルコール、ミリスチルアルコール、モノステアリン酸グリセリン及びラウリル硫酸ナトリウムを含む。
【0150】
本発明の化合物(例えば、式0の化合物又はその実施態様)の水性懸濁剤は、水性懸濁剤の製造に適した賦形剤との混合物で活性材料を含有する。そのような賦形剤は、懸濁化剤、例えばカルボキシメチルセルロースナトリウム、クロスカルメロース、ポビドン、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、アルギン酸ナトリウム、ポリビニルピロリドン、トラガカントゴム及びアラビアゴム、ならびに分散剤又は湿潤剤、例えば天然に存在するリン脂質(例えば、レシチン)、アルキレンオキシドと脂肪酸との縮合生成物(例えば、ステアリン酸ポリオキシエチレン)、エチレンオキシドと長鎖脂肪族アルコールとの縮合生成物(例えば、ヘプタデカエチレンオキシセタノール)、エチレンオキシドと脂肪酸及びヘキシトール無水物から誘導された部分エステルとの縮合生成物(例えば、ポリオキシエチレンソルビタンモノオレアート)を含む。水性懸濁剤はまた、1種以上の保存料、例えばp−ヒドロキシ安息香酸エチル又はn−プロピル、1種以上の着色剤、1種以上の風味剤及び1種以上の甘味剤、例えばショ糖又はサッカリンを含有することができる。
【0151】
本発明の化合物(例えば、式0の化合物)の配合物は、無菌注射用水性又は油性懸濁剤などの無菌注射用製剤の形態であり得る。この懸濁剤は、前述された適切な分散剤又は湿潤剤及び懸濁化剤を使用して、公知の技術に従って配合され得る。無菌注射用製剤はまた、非毒性の非経口的に許容し得る希釈剤又は溶媒中の無菌注射液剤又は懸濁剤、例えば、1,3−ブタンジオール中の液剤であり得るか、又は凍結乾燥粉末として調製され得る。使用され得る許容し得るビヒクル及び溶媒の中には、水、リンゲル溶液及び等張塩化ナトリウム溶液がある。加えて、無菌固定油が、従来的に、溶媒又は懸濁媒として使用され得る。この目的のために、合成モノ又はジグリセリドを含む、任意の無刺激性固定油が使用され得る。加えて、オレイン酸などの脂肪酸が、同様に、注射剤の調製で使用され得る。
【0152】
単一剤形を生成するために担体材料と組み合され得る活性成分の量は、処置されるホスト及び特定の投与モードに依存して変わるであろう。例えば、ヒトへの経口投与用に意図される持続放出型の配合物は、全構成成分の約5〜約95%(重量:重量)まで変わることができる適切かつ好都合な量の担体材料と混ぜ合わされる、活性材料 約1〜1000mgを含有することができる。医薬組成物は、投与のために容易に測定可能な量を提供するように調製され得る。例えば、静脈内注入用に意図される水性液剤は、約30mL/時の割合で適切な容量の注入が生じることができるように、液剤1ミリリットル当たり約3〜500μgの活性成分を含有することができる。
【0153】
非経口投与に適した配合物は、抗酸化剤、緩衝剤、静菌薬、及び配合物を意図されるレシピエントの血液と等張にする溶質を含有することができる水性及び非水性の無菌注射液剤;ならびに、懸濁化剤及び増粘剤を含むことができる水性及び非水性の無菌懸濁剤を含む。
【0154】
眼への局所投与に適した配合物はまた、点眼剤を含み、ここで、活性成分は、適切な担体、特に活性成分用の水性溶媒に、溶解されるか又は懸濁される。活性成分は、好ましくは、そのような配合物中に、約0.5〜20%w/w、例えば約0.5〜10%w/w、例えば約1.5%w/wの濃度で存在する。
【0155】
口内での局所投与に適した配合物は、風味付けされた基剤、通常はショ糖及びアラビアガム又はトラガカント中に活性成分を含むロゼンジ剤;ゼラチン及びグリセリン又はショ糖及びアラビアゴムなどの不活性基剤中に活性成分を含む香錠;及び適切な液体担体中に活性成分を含む口腔洗浄薬を含む。
【0156】
直腸投与用の配合物は、例えばカカオバター又はサリチル酸塩を含む適切な基剤と共に坐剤として提供され得る。
【0157】
肺内又は鼻腔内投与に適した配合物は、例えば、0.1〜500ミクロンの範囲内の粒径を有し(0.5、1、30ミクロン、35ミクロン等などの増分ミクロンで、0.1〜500ミクロンの間の範囲の粒径を含む)、それは、肺胞嚢に達するように、鼻孔を通る急速吸入によるか又は口を通る吸入によって、投与される。適切な配合物は、活性成分の水性又は油性液剤を含む。エアロゾル又は乾燥粉末剤投与に適した配合物は、従来の方法に従って調製され得、そして以下に記載されるような障害の処置においてこれまで使用されている化合物などの他の治療薬と共に送達され得る。
【0158】
配合物は、単位用量又は複数用量容器、例えば密閉されたアンプル及びバイアル内に包装され得、そして使用の直前に注射用の無菌液体担体、例えば水の添加のみを必要とする、フリーズドライ(凍結乾燥)させた状態で保存され得る。即席の注射液剤及び懸濁剤は、先に記載された種類の無菌粉末剤、顆粒剤及び錠剤から調製される。好ましい単位投薬配合物は、活性成分の、本明細書において上記で列挙したとおりの一日用量もしくは単位一日サブ用量、又はその適切な画分を含有するものである。
【0159】
結合標的が脳内に位置するとき、本発明の特定の実施態様は、血液脳関門を横断するための式0の化合物(又はその実施態様)を提供する。特定の神経変性疾患は、血液脳関門の透過性における増加に関連し、したがって式0の化合物(又はその実施態様)が、脳に容易に導入され得る。血液脳関門が無傷のままであるとき、それを横切って分子を運搬するために、当技術分野において公知の幾つかのアプローチが存在し、それは物理的方法、脂質ベースの方法、ならびにレセプター及びチャネルベースの方法を非限定的に含む。
【0160】
血液脳関門を横切って式0の化合物(又はその実施態様)を運搬する物理的方法は、血液脳関門を完全に回避するもの、又は血液脳関門に開口を作り出すことによるものを非限定的に含む。
【0161】
回避方法は、脳内への直接注射(例えば、Papanastassiou et al., Gene Therapy 9:398-406, 2002を参照のこと)、間質内注入/対流増大送達(例えば、Bobo et al., Proc. Natl. Acad. Sci. U.S.A. 91 :2076-2080, 1994を参照のこと)、及び送達装置を脳内に埋め込むこと(例えば、Gill et al., Nature Med. 9:589-595, 2003;及び、Gliadel Wafers(商標), Guildfordを参照のこと)を非限定的に含む。
【0162】
関門に開口を作り出す方法は、超音波(例えば、米国特許出願公開第2002/0038086号を参照のこと)、浸透圧(例えば、高張マンニトールの投与による(Neuwelt, E. A., Implication of the Blood-Brain Barrier and its Manipulation, Volumes 1 and 2, Plenum Press, N.Y., 1989))及び、例えばブラジキニン又はpermeabilizer A-7による透過化処理(例えば、米国特許第5,112,596号、同第5,268,164号、同第5,506,206号及び同第5,686,416号を参照のこと)を非限定的に含む。
【0163】
血液脳関門を横切って式0の化合物(又はその実施態様)を運搬する脂質ベースの方法は、血液脳関門の血管内皮上のレセプターに結合する抗体結合断片に結合されるリポソーム内に式0の化合物(又はその実施態様)をカプセル化すること(例えば、米国特許出願公開第2002/0025313号を参照のこと)、及び式0の化合物(又はその実施態様)を低密度リポタンパク質粒子(例えば、米国特許出願公開第2004/0204354号を参照のこと)又はアポリポタンパク質E(例えば、米国特許出願公開第2004/0131692号を参照のこと)で被覆することを、非限定的に含む。
【0164】
血液脳関門を横切って式0の化合物(又はその実施態様)を運搬するレセプター及びチャネルベースの方法は、血液脳関門の透過性を増加させるためにグルココルチコイド遮断薬を使用すること(例えば、米国特許出願公開第2002/0065259号、同第2003/0162695号及び同第2005/0124533号を参照のこと);カリウムチャネルを活性化すること(例えば、米国特許出願公開第2005/0089473号を参照のこと)、ABC薬物輸送体を阻害すること(例えば、米国特許出願公開第2003/0073713号を参照のこと);式0の化合物(又はその実施態様)をトランスフェリンで被覆し、そして1個以上のトランスフェリンレセプターの活性を調整すること(例えば、米国特許出願公開第2003/0129186号を参照のこと)、及び抗体をカチオン化すること(例えば、米国特許第5,004,697号を参照のこと)を非限定的に含む。
【0165】
脳内使用に関して、特定の実施態様において、化合物は、CNSの体液貯蔵部への注入によって連続的に投与され得るが、ボーラス注射も、許容可能である場合がある。阻害剤は、脳室内へ投与され得るか、又は別の方法でCNS又は脊髄液内に導入され得る。投与は、留置カテーテル、及びポンプなどの連続投与手段の使用によって実施され得るか、又はそれは、埋め込み、例えば徐放ビヒクルの脳内埋め込みによって投与され得る。より具体的には、阻害剤は、長期にわたって埋め込まれたカニューレを通して注射され得るか、又は浸透圧ミニポンプの助けを借りて長期にわたって注入され得る。タンパク質を小管を介して脳室へ送達する皮下ポンプが利用可能である。高度に精巧なポンプは、皮膚を通して補給され得、そしてそれらの送達率は、外科的介入なく設定され得る。皮下ポンプ装置又は完全に埋め込まれた薬物送達システムを介する連続脳室内注入を伴う適切な投与プロトコル及び送達システムの例は、Harbaugh, J. Neural Transm. Suppl. 24:271, 1987;及びDeYebenes et al., Mov. Disord. 2: 143, 1987によって説明されたように、ドーパミン、ドーパミンアゴニスト及びコリン作動薬のアルツハイマー病患者及びパーキンソン病の動物モデルへの投与のために使用されるものである。
【0166】
本発明において使用される式0の化合物(又はその実施態様)は、好適な医療行為に一致する方法で、配合、調薬及び投与される。この文脈において考慮される要素は、処置される特定の障害、処置される特定の哺乳動物、個々の患者の臨床状態、障害の原因、薬剤の送達部位、投与の方法、投与のスケジューリング、及び医師に公知の他の要素を含む。式0の化合物(又はその実施態様)は、必要はないが場合により、問題になっている障害を予防するか又は治療するために現在使用されている1種以上の薬剤と共に配合される。そのような他の薬剤の有効量は、配合物中に存在する本発明の化合物の量、障害又は処置のタイプ、及び上記で説明された他の要素に依存する。
【0167】
これらは、概して、本明細書において記載されたのと同じ投薬量及び投与経路で使用されるか、あるいは本明細書において記載された投薬量の約1〜99%か、又は経験的/臨床的に適切であると確定されている、任意の投薬量で、かつ任意の経路によって、使用される。
【0168】
疾患の予防又は治療のために、適切な投薬量の式0の化合物(又はその実施態様)(単独又は他の薬剤との組み合わせで使用されるとき)は、処置される疾患のタイプ、化合物の特性、疾患の重症度及び経過、化合物が予防又は治療目的のために投与されるかどうか、先の治療法、患者の臨床歴及び化合物に対する反応、及び担当医の裁量に依存するであろう。化合物は、一度に又は一連の処置にわたって患者に適切に投与される。疾患のタイプ及び重症度に依存するが、約1μg/kg〜15mg/kg(例えば、0.1mg/kg〜10mg/kg)の化合物が、例えば、1回以上の別個投与によるか、又は連続注入によるかのいずれにせよ、患者への投与についての最初の投薬量候補であり得る。一つの典型的な一日投薬量は、前述の要素に依存して、約1μg kg〜100mg/kg又はそれ以上の範囲でもよい。数日間以上にわたる反復投与について、状況に依存するが、処置は、一般に、疾患の症状の所望の抑制が起こるまで、持続されるであろう。式0の化合物(又はその実施態様)の一つの例示的投薬量は、約0.05mg/kg〜約10mg/kgの範囲であろう。したがって、約0.5mg/kg、2.0mg/kg、4.0mg/kg又は10mg/kgの1種以上の用量(又はその任意の組合せ)が、患者に投与されてもよい。そのような用量は、間欠的に、例えば、毎週又は3週間毎に投与されてもよい(例えば、患者が、約2〜約20種、又は例えば約6種の用量の抗体を受けるように)。最初のより高い負荷用量、続いて1種以上のより低い用量が投与されてもよい。例示的投与レジメンは、最初の負荷用量の約4mg/kgの化合物、続いて毎週維持用量の約2mg/kgの化合物を投与することを含む。しかしながら、他の投薬量レジメンも有用であり得る。この治療法の進行は、従来の技術及びアッセイによって容易に監視される。
【0169】
他の典型的な一日投薬量は、前述の要素に依存して、例えば約1g/kgから100mg/kgまで、又はそれ以上の範囲であってもよい(例えば、約1μg/kg〜1mg/kg、約1μg/kg〜約5mg/kg、約1mg kg〜10mg/kg、約5mg/kg〜約200mg/kg、約50mg/kg〜約150mg/mg、約100mg/kg〜約500mg/kg、約100mg/kg〜約400mg/kg、及び約200mg/kg〜約400mg/kg)。典型的には、臨床医は、処置される疾患又は状態の1つ以上の症状に改善をもたらすか、又は最適にはその症状の消失をもたらす投薬量に達するまで化合物を投与するであろう。この治療法の進行は、従来のアッセイによって容易に監視される。本明細書において提供される1種以上の薬剤は、一緒又は異なる時間に投与されてもよい(例えば、1種の薬剤が、第二の薬剤の投与の前に投与される)。1種以上の薬剤が、異なる技術を使用して、対象に投与されてもよい(例えば、1種の薬剤が経口投与されてもよいが、一方で、第二の薬剤が筋肉内注射を介するか又は鼻腔内に投与される)。1種以上の薬剤は、その1種以上の薬剤が対象において薬理学的効果を同時に有するように、投与されてもよい。代替的に、1種以上の薬剤は、最初に投与された薬剤の薬理活性が、1種以上の二番目に投与される薬剤(例えば、1、2、3又は4種の二番目に投与される薬剤)の投与の前に無くなるように、投与されてもよい。
【0170】
D.適応症及び処置の方法
別の態様では、本発明は、インビトロ(例えば、神経移植の神経グラフト)又はインビボセッティング(例えば、患者内)内に存在するデュアルロイシンジッパーキナーゼ(DLK)を、式0の化合物又はその実施態様と接触させることによって、インビトロ又はインビボセッティングにおいてDLKを阻害する方法を提供する。本発明のこれらの方法において、式0の化合物又はその実施態様を用いたDLKシグナル伝達又は発現の阻害は、JNKリン酸化における下流減少(例えば、JNK2及び/又はJNK3リン酸化における減少)、JNK活性における下流減少(例えば、JNK2及び/又はJNK3活性における減少)、及び/又はJNK発現における下流減少(例えば、JNK2及び/又はJNK3発現における減少)をもたらす。したがって、本発明の方法に従って1種以上の式0の化合物又はその実施態様を投与することは、DLKシグナル伝達カスケードの下流でのキナーゼ標的の活性における減少、たとえば(i)JNKリン酸化、JNK活性及び/又はJNK発現における減少、(ii)cJunリン酸化、cJun活性及び/又はcJun発現における減少、ならびに/あるいは(iii)p38リン酸化、p38活性及び/又はp38発現における減少、をもたらすことができる。
【0171】
本発明の化合物は、ニューロン又は軸索変性を阻害するための方法において使用され得る。したがって、阻害剤は、例えば(i)神経系の障害(例えば、神経変性疾患)、(ii)神経系の外側で第一次の影響を有する疾患、状態もしくは治療法に続く神経系の状態、(iii)物理的、機械的又は化学的外傷によって引き起こされる神経系に対する損傷、(iv)疼痛、(v)眼球関連神経変性、(vi)記憶喪失、及び(vii)精神医学的障害の、治療法において有用である。これらの疾患、状態及び損傷のいくつかの非限定例は、以下に提供される。
【0172】
本発明に従って予防され得るか又は治療され得る神経変性疾患及び状態の例は、筋萎縮性側索硬化症(ALS)、三叉神経痛、舌咽神経痛、ベル麻痺、重症筋無力症、筋ジストロフィー、進行性筋萎縮症、原発性側索硬化症(PLS)、仮性球麻痺、進行性球麻痺、脊髄性筋萎縮症、進行性球麻痺、遺伝性筋萎縮症、椎間板症候群(invertebrate disk syndromes)(例えば、ヘルニア、破裂性及び脱出性椎間板症候群)、頸椎症、神経叢障害、胸郭出口破壊症候群、末梢神経障害、ポルフィリン症、軽度認知障害、アルツハイマー病、ハンチントン病、パーキンソン病、パーキンソンプラス病(例えば、多系統萎縮症、進行性核上麻痺及び皮質基底核変性症)、レビー小体認知症、前頭側頭型認知症、脱髄性疾患(例えば、ギラン・バレー症候群及び多発性硬化症)、シャルコー・マリー・トゥース病(CMT;遺伝性運動感覚性ニューロパチー(HMSN)、遺伝性感覚運動性ニューロパチー(HSMN)、及び腓骨筋萎縮症としても知られている)、プリオン病(例えば、クロイツフェルト・ヤコブ病、ゲルストマン・シュトロイスラー・シャインカー症候群(GSS)、致死性家族性不眠症(FFI)及びウシ海綿状脳症(BSE、一般に狂牛病として知られている))、ピック病、てんかん、及びエイズ認知症複合(HIV認知症、HIV脳症及びHlV関連認知症としても知られている)を含む。
【0173】
本発明の方法はまた、眼球関連神経変性ならびに関連疾患及び状態、例えば緑内障、格子状ジストロフィー、網膜色素変性症、加齢黄斑変性症(AMD)、滲出型又は萎縮型AMDに関連する光受容体変性、他の網膜変性症、視神経ドルーゼン、視神経症及び視神経炎の予防及び治療において使用され得る。本発明に従って予防され得るか又は治療され得る緑内障の異なるタイプの非限定例は、原発性緑内障(原発開放隅角緑内障、慢性開放隅角緑内障、慢性単純緑内障及び単純性緑内障としても知られている)、低眼圧緑内障、原発閉塞隅角緑内障(primary angle-closure glaucoma)(原発性閉塞隅角緑内障(primary closed-angle glaucoma)、狭隅角緑内障、瞳孔閉鎖緑内障及び急性鬱血性緑内障としても知られている)、急性閉塞隅角緑内障、慢性閉塞隅角緑内障、間欠性閉塞隅角緑内障、慢性開放閉塞隅角緑内障(chronic open-angle closure glaucoma)、色素性緑内障、落屑緑内障(偽落屑緑内障又は水晶体嚢性緑内障としても知られている)、発育異常緑内障(例えば、原発先天緑内障及び乳児緑内障)、続発緑内障(例えば、炎症性緑内障(例えば、ブドウ膜炎及びフックス虹彩異色性毛様体炎))、水晶体原性緑内障(例えば、成熟白内障を伴った閉塞隅角緑内障、水晶体嚢の破裂に続発する水晶体過敏性緑内障、水晶体毒性網目構造妨害に起因する水晶体融解緑内障、及び水晶体亜脱臼)、眼内出血に続発する緑内障(例えば、前房出血、及び溶血緑内障(erythroclastic glaucoma)としても知られている溶血性緑内障(hemolytic glaucoma))、外傷性緑内障(例えば、隅角後退緑内障、外傷性前房隅角後退(traumatic recession on anterior chamber angle)、術後緑内障、無水晶体瞳孔ブロック、及び毛様体ブロック緑内障)、血管新生緑内障、薬物誘発性緑内障(例えば、コルチコステロイド誘発性緑内障及びα−キモトリプシン緑内障)、中毒性緑内障、及び眼内腫瘍に関連する緑内障、網膜剥離(retinal deatchments)、眼の重症化学熱傷、及び虹彩萎縮症を含む。
【0174】
本発明の方法に従って処置され得る疼痛のタイプの例は、以下の状態に関連するものを含む:慢性疼痛、線維筋痛、脊椎痛、手根管症候群(carpel tunnel syndrome)、癌による疼痛、関節炎、坐骨神経痛、頭痛、手術による疼痛、筋痙攣、背部痛、内臓痛、損傷による疼痛、歯痛、神経原性(neuogenic)又は神経障害性疼痛などの神経痛、神経炎症又は損傷、帯状疱疹、椎間板ヘルニア、靱帯断裂及び糖尿病。
【0175】
神経系の外側で第一次の影響を有する特定の疾患及び状態は、神経系に対する損傷につながることがあり、それは、本発明の方法に従って処置され得る。そのような状態の例は、例えば、糖尿病、癌、AIDS、肝炎、腎機能障害、コロラドダニ熱、ジフテリア、HIV感染、ハンセン病、ライム病、結節性多発動脈炎、関節リウマチ、サルコイドーシス、シェーグレン症候群、梅毒、全身性エリテマトーデス及びアミロイドーシスによって引き起こされる、末梢神経障害及び神経痛を含む。
【0176】
加えて、本発明の方法は、重金属(例えば、鉛、ヒ素及び水銀)及び工業溶剤、ならびに化学療法剤(例えば、ビンクリスチン及びシスプラチン)、ダプソーン、HIV薬(例えば、ジドブジン、ジダノシン.スタブジン、ザルシタビン、リトナビル及びアンプレナビル)、コレステロール低下薬(例えば、ロバスタチン、インダパミド及びジェムフィブロジル)、心臓又は血圧の薬(例えば、アミオダロン、ヒドララジン、ペルヘキシリン)及びメトロニダゾールを含む薬物を含む、毒性化合物への曝露によって引き起こされる末梢神経障害などの神経損傷の処置において使用され得る。
【0177】
本発明の方法はまた、物理的、機械的又は化学的外傷によって引き起こされる神経系に対する損傷を処置するために使用され得る。したがって、本方法は、物理的な損傷(例えば、熱傷、創傷、手術及び事故に関連する)、虚血、低温度への長期にわたる曝露(例えば凍傷)、ならびに、例えば卒中又は頭蓋内出血(脳出血など)に起因する、中枢神経系に対する損傷によって引き起こされる、末梢神経損傷の処置において使用され得る。
【0178】
さらに、本発明の方法は、例えば、加齢記憶喪失などの記憶喪失の予防又は治療において使用され得る。喪失によって影響を受け、したがって本発明に従って処置され得る記憶のタイプは、エピソード記憶、意味記憶、短期記憶、及び長期記憶を含む。本発明に従って処置され得る、記憶喪失に関連する疾患及び状態の例は、軽度認知障害、アルツハイマー病、パーキンソン病、ハンチントン病、化学療法、ストレス、卒中及び外傷性脳損傷(例えば、脳振盪)を含む。
【0179】
本発明の方法はまた、例えば、統合失調症、妄想性障害、統合失調感情障害、統合失調症様障害(schizopheniform)、共有精神病性障害、精神病、妄想性人格障害、統合失調質人格障害、境界性人格障害、反社会性人格障害、自己愛性人格障害、強迫性障害、せん妄、認知症、気分障害、双極性障害、うつ病、ストレス障害、パニック障害、広場恐怖症、社会恐怖症、外傷後ストレス障害、不安障害、及び衝動制御障害(例えば、窃盗癖、病的賭博、放火癖及び抜毛癖)を含む、精神医学的障害の処置において使用され得る。
【0180】
先に記載されたインビボ方法に加えて、本発明の方法は、エクスビボで神経を処置するために使用され得、それは神経グラフト又は神経移植の状況において役立つ場合がある。したがって、本明細書において記載される阻害剤は、神経細胞をインビトロで培養する際に使用するための培地の成分として有用であり得る。
【0181】
したがって、別の態様において、本発明は、中枢神経系(CNS)ニューロン又はその一部分の変性を阻害するか又は防ぐための方法を提供し、当該方法は、式0の化合物又はその実施態様をCNSニューロンに投与することを含む。
【0182】
中枢神経系ニューロン又はその一部分の変性を阻害するか又は防ぐための方法の、一つの実施態様では、CNSニューロンへの投与は、インビトロで実施される。
【0183】
中枢神経系ニューロン又はその一部分の変性を阻害するか又は防ぐための方法の、別の実施態様では、本方法はさらに、薬剤の投与後、CNSニューロンをヒト患者に移植するか又は植え込むことを含む。
【0184】
中枢神経系ニューロン又はその一部分の変性を阻害するか又は防ぐための方法の、別の実施態様では、CNSニューロンは、ヒト患者内に存在する。
【0185】
中枢神経系ニューロン又はその一部分の変性を阻害するか又は防ぐための方法の、別の実施態様では、CNSニューロンへの投与は、薬学的に許容し得る担体、希釈剤又は賦形剤中の式0の前記化合物又はその実施態様の投与を含む。
【0186】
中枢神経系ニューロン又はその一部分の変性を阻害するか又は防ぐための方法の、別の実施態様では、CNSニューロンへの投与は、非経口、皮下、静脈内、腹腔内、脳内、病巣内、筋肉内、眼内、動脈内、間質内注入及び埋め込まれた送達装置からなる群より選択される投与経路によって行われる。
【0187】
中枢神経系ニューロン又はその一部分の変性を阻害するか又は防ぐための方法の、別の実施態様では、当該方法はさらに、1種以上の追加の医薬品を投与することを含む。
【0188】
阻害剤は場合により、互いに、又は関連する疾患もしくは状態の処置において有用であると知られている他の薬剤と、組み合わされ得るか又は共に投与され得る。したがって、ALSの処置において、例えば、阻害剤は、リルゾール(Rilutek)、ミノサイクリン、インスリン様増殖因子1(IGF−1)及び/又はメチルコバラミンと組み合わせて投与され得る。別の例では、パーキンソン病の処置において、阻害剤は、L−ドーパ、ドーパミンアゴニスト(例えば、ブロモクリプチン、ペルゴリド、プラミペキソール、ロピニロール、カベルゴリン、アポモルヒネ及びリスリド)、ドーパ脱炭酸酵素阻害剤(例えば、レボドパ、ベンセラジド及びカルビドパ)及び/又はMAO−B阻害剤(例えば、セレギリン及びラサギリン)と共に投与され得る。さらなる例では、アルツハイマー病の処置において、阻害剤は、アセチルコリンエステラーゼ阻害剤(例えば、ドネペジル、ガランタミン及びリバスチグミン)及び/又はNMDAレセプターアンタゴニスト(例えば、メマンチン)と共に投与され得る。併用療法は、当業者によって適切であると決定されるような、同じ又は異なる経路による同時又は逐次投与を含むことができる。本発明はまた、本明細書において記載されたとおりの組合せを含む医薬組成物及びキットを含む。
【0189】
上記で述べた組合せに加えて、本発明に含まれる他の組合せは、異なるニューロン領域の変性の阻害剤の組合せである。したがって、本発明は、(i)ニューロン細胞体の変性を阻害し、そして(ii)軸索変性を阻害する、薬剤の組合せを含む。例えば、GSK及び転写の阻害剤は、ニューロン細胞体の変性を防ぐことが分かっており、一方で、EGFR及びp38 MAPKの阻害剤は、軸索の変性を防ぐことが分かっている。したがって、本発明は、GSK及びEGFR(及び/又はp38 MAPK)の阻害剤の組合せ、転写阻害剤及びEGF(及び/又はp38 MAPK)の組合せ、及びデュアルロイシンジッパー含有キナーゼ(dual leucine zipper-bearing kinase)(DLK)、グリコーゲン合成酵素キナーゼ3β(GSK3)、p38 MAPK、EGFF、ホスホイノシチド3−キナーゼ(PI3K)、サイクリン依存性キナーゼ5(cdk5)、アデニリルシクラーゼ、c−Jun N末端キナーゼ(JNK)、BCL2関連Xタンパク質(Bax)、チャネル内では、カルシウム/カルモジュリン依存性タンパク質キナーゼキナーゼ(CaMKK)、Gタンパク質、Gタンパク質共役型受容体、転写因子4(TCF4)及びβ−カテニンの阻害剤のさらなる組合せを含む。これらの組合せに使用される阻害剤は、本明細書において記載されたもののいずれか、又は引用により本明細書に組み入れられるWO2011/050192号に記載されているとおりのこれらの標的の他の阻害剤であり得る。
【0190】
併用療法は、「相乗作用」を提供することができ、かつ「相乗的」であると証明することができる。すなわち、活性成分が一緒に使用されるときに達成される効果が、化合物を別個に使用することから生じる効果の合計よりも大きくなる。相乗効果は、活性成分が:(1)共配合されて、投与されるか、又は合わせた単位投薬量配合物で同時に送達されるか;(2)別個の配合物として交互に又は並行して送達されるか;あるいは(3)他のレジメンによるときに、獲得され得る。交互療法で送達されるとき、相乗効果は、化合物が、例えば、別個の注射器での異なる注射によるか、別個の丸剤もしくはカプセル剤によるか、又は別個の注入で、順次投与されるか又は送達されるとき、獲得され得る。一般に、交互療法の間、有効投薬量の各活性成分が順次、すなわち逐次投与されるが、併用療法では、有効投薬量の2種以上の活性成分が、一緒に投与される。
【0191】
E.実施例
本発明は、下記の実施例を参照することによりさらに十分に理解されるであろう。しかしながら、これらは、本発明の範囲を限定するものと解釈されるべきではない。これら実施例は、本発明の範囲を限定することが意図されず、むしろ本発明の化合物、組成物及び方法を調製し使用するために、当業者に手引きを提供することが意図される。本発明の具体的な実施態様が記載されているが、当業者は、本発明の精神及び範囲から逸脱することなく、種々の変更及び修正がなされ得ることを理解するであろう。
【0192】
記載された実施例における化学反応は、本発明の多くの他の化合物を調製するように容易に適合され得、そして本発明の化合物を調製するための代替方法は、本発明の範囲内であるとみなされる。例えば、例示されていない本発明の化合物の合成は、当業者に明らかな改変によって、例えば、干渉基を適切に保護することによって、記載されているもの以外の当技術分野において公知の他の適切な試薬を利用することによって、及び/又は反応条件の慣例の改変を行うことによって、成功裏に実施され得る。代替的に、本明細書において開示されているか又は当技術分野において公知の他の反応が、本発明の他の化合物を調製するための適用性を有すると認められるであろう。したがって、以下の実施例は、本発明を限定するためでなく例示するために提供される。
【0193】
以下に記載される実施例において、特に断りない限り、全ての温度はセ氏温度で記載されている。市販されている試薬は、Aldrich Chemical Company, Lancaster、TCI又はMaybridgeなどの供給業者から購入され、そして特に断りない限り、さらに精製することなく使用された。以下に記載される反応は、概して、窒素もしくはアルゴンの陽圧下、又は無水溶媒中、乾燥管(特に断りない限り)を用いて行われ、そして反応フラスコに、典型的には、シリンジを介する基質及び試薬の導入のためにゴム隔膜が取り付けられた。ガラス器具は、オーブン乾燥及び/又は加熱乾燥された。カラムクロマトグラフィーは、シリカゲルカラムを有するBiotage system(製造業者:Dyax Corporation)上で、又はシリカSEP PAK(登録商標)カートリッジ(Waters)上で行われた;あるいは代替的に、カラムクロマトグラフィーは、シリカゲルカラムを有するISCOクロマトグラフィーシステム(製造業者:Teledyne ISCO)を使用して実施された。1H NMRスペクトルは、400MHzで作動するVarian instrumentで記録された。1H NMRスペクトルは、参照基準(0ppm)としてテトラメチルシラン(TMS)を使用して、重水素化CDCl、d−DMSO、CHOD又はd−アセトン溶液中で得られた(ppmで報告された)。ピーク多重線が報告されるとき、以下の略語が使用される:s(一重線)、d(二重線)、t(三重線)、q(四重線)、m(多重線)、br(ブロード)、dd(二重線の二重線)、dt(三重線の二重線)。結合定数は、与えられる場合、ヘルツ(Hz)で報告される。
【0194】
可能な場合は、反応混合物中に形成された生成物は、LC/MSによって監視された。5%〜95% アセトニトリル/水(各移動相中0.1% トリフルオロ酢酸を含む)の線形勾配で1.4分間以内、そして0.3分間95%に保持するSupelco Ascentis Express C18カラムを使用した6140四重極質量分析計に結合したAgilent 1200 Series LC、又は5%〜95% アセトニトリル/水(各移動相中0.1% トリフルオロ酢酸を含む)の線形勾配で5分以内、そして1分間95%に保持するPhenomenex DNYC monolithic C18カラムを使用したPE Sciex API 150 EXのいずれかで実施されて、保持時間(RT)及び関連質量イオンを決定する、高圧液体クロマトグラフィー−質量分析(LCMS)実験。
【0195】
使用される試薬、反応条件又は機器を説明するために使用される全ての略語は、the Journal of Organic Chemistry(米国化学会誌)によって年1回出版される「List of standard abbreviations and acronyms」に記載されている定義と一致する。本発明の個別の化合物の化学名は、構造命名機能、ChemBioDraw Version 11.0を使用するか、又はAccelrys’ Pipeline Pilot IUPAC化合物命名プログラムから、得られた。
【0196】
実施例1.中間体の調製例。
3−(ジフルオロメトキシ)−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2−アミンの合成。
【0197】
工程1:3−(ジフルオロメトキシ)−2−ニトロピリジンの合成。
【化19】
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N,N−ジメチルメタンアミド(20mL)及び水(15mL)中の2−ニトロピリジン−3−オール(5g、35.69mmol)及びナトリウム 2,2−ジクロロ−2−フルオロアセタート(8.16g、53.53mmol)の攪拌溶液に、炭酸カリウム(9.86g、71.38mmol)をゆっくりと加えた。反応混合物を、105℃に20時間加熱した。冷却した後、反応混合物を、水(150mL)で希釈し、そして混合物を、酢酸エチルで抽出した(3×50mL)。合わせた有機層を、硫酸ナトリウムで乾燥させ、そして減圧下で濃縮乾固して、3−(ジフルオロメトキシ)−2−ニトロピリジン(5g、74%)を得た。残留物を、さらに精製することなく次の工程で直接使用した。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ: 8.48 (dd, J1 = 4.4 Hz, J2 = 1.2 Hz, 1H), 8.18 (dd, J1 = 4.4 Hz, J2 = 0.8 Hz, 1H), 7.95 - 7.91 (m, 1H), 7.45 (t, J = 72.0 Hz, 1H)。
【0198】
工程2:3−(ジフルオロメトキシ)ピリジン−2−アミンの合成。
【化20】
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エタノール(40mL)及び水(30mL)中の3−(ジフルオロメトキシ)−2−ニトロピリジン(5g、2.63mmol)及び塩化アンモニウム(4.22g、78.9mmol)の攪拌溶液に、鉄粉末(7.34g、131.51mmol)を加えた。反応混合物を、90℃に1時間加熱した。冷却した後、反応混合物を濾過し、そして固体を、酢酸エチルで洗浄した。母液を、減圧下で濃縮乾固した。残留物を、水で希釈し、そして酢酸エチルで抽出した(3×70mL)。合わせた有機層を、硫酸ナトリウムで乾燥させ、そして減圧下で濃縮乾固して、3−(ジフルオロメトキシ)ピリジン−2−アミン(2.3g、55%)を得た。残留物を、さらに精製することなく次の工程で直接使用した。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ: 7.90 (dd, J1 = 4.8 Hz, J2 = 1.6 Hz, 1H), 7.28 (dd, J1 = 8.0 Hz, J2 = 0.8 Hz, 1H), 7.07 (t, J = 74.0 Hz, 1H), 6.53 (dd, J1 = 8.0 Hz, J2 = 0.8 Hz, 1H), 6.01 (s, 2H)。
【0199】
工程3:5−ブロモ−3−(ジフルオロメトキシ)ピリジン−2−アミンの合成。
【化21】
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アセトニトリル(15mL)中の3−(ジフルオロメトキシ)ピリジン−2−アミン(2.3g、14.36mmol)の溶液に、0℃で3分間かけてN−ブロモスクシンイミド(2.61g、14.65mmol)を加えた。反応混合物を、同じ温度でさらに20分間攪拌し、そしてその後、減圧下で濃縮乾固した。得られた粘性塊を、水で希釈し、そして酢酸エチルで抽出した(3×60mL)。合わせた有機層を、硫酸ナトリウムで乾燥させ、そして減圧下で濃縮乾固した。得られた残留物を、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、100〜200メッシュ、ヘキサン中20% 酢酸エチル)によって精製して、5−ブロモ−3−(ジフルオロメトキシ)ピリジン−2−アミン(3.2g、93%)を得た:1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ: 7.89 (s, 1H), 7.51 (s, 1H), 7.16 (t, J = 73.6 Hz, 1H), 6.34 (s, 2H)。
【0200】
工程4:3−(ジフルオロメトキシ)−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2−アミンの合成。
【化22】
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1,4−ジオキサン(60mL)中の5−ブロモ−3−(ジフルオロメトキシ)ピリジン−2−アミン(3.2g、13.39mmol)の溶液に、4,4,4’,4’,5,5,5’,5’−オクタメチル−2,2’−ビ(1,3,2−ジオキサボロラン)(3.74g、14.73mmol)、トリシクロヘキシルホスフィン(525mg、1.87mmol)、酢酸カリウム(3.28g、33.47mmol)及びトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(490mg、0.53mmol)を加えた。反応混合物を、窒素で2分間パージし、そして110℃に16時間加熱し、そしてその後、減圧下で濃縮乾固した。得られた粘性塊を、水で希釈し、そして酢酸エチルで抽出した(3×75mL)。合わせた有機層を、硫酸ナトリウムで乾燥させ、そして減圧下で濃縮乾固した。得られた残留物を、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、100〜200メッシュ、ヘキサン中25% 酢酸エチル)によって精製して、3−(ジフルオロメトキシ)−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2−アミン(1.3g、34%)を得た:1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ: 8.03 (s, 1H), 7.33 (s, 1H), 7.11 (t, J = 73.6 Hz, 1H), 6.44 (s, 2H), 1.25 (s, 12H)。
【0201】
5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−3−(トリフルオロメトキシ)ピリジン−2−アミンの合成。
【0202】
工程1:3−(ブロモジフルオロメトキシ)−2−ニトロピリジンの合成。
【化23】
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N−メチルピロリジノン(20mL)中の水素化ナトリウム(856mg、21.41mmol)の攪拌溶液に、N−メチルピロリジノン(10mL)中の2−ニトロピリジン−3−オール(2g、14.28mmol)の溶液を加えた。反応混合物を、20℃で30分間攪拌し、続いて、20℃に冷却する前に50℃でさらに30分間加熱した。CF2Br2(4.49g、21.41mmol)を滴下し、そして得られた混合物を、20℃で18時間攪拌した。次に、CF2Br2(8.99g、42.83mmol)を滴下し、そして混合物を、20℃でさらに18時間攪拌した。反応混合物を、飽和塩化アンモニウム水溶液(30mL)中にゆっくりクエンチし、そして酢酸エチルで抽出した(2×50mL)。合わせた有機層を、水(2×50mL)、ブライン(2×50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、そして減圧下で濃縮した。得られた残留物を、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、100〜200メッシュ、石油エーテル中15% 酢酸エチル)によって精製して、生成物(890mg、23%)を得た:1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ: 8.53 - 8.51 (m, 1H), 7.99-7.97 (m, 1H), 7.72 - 7.69 (m, 1H)。
【0203】
工程2:2−ニトロ−3−(トリフルオロメトキシ)ピリジンの合成。
【化24】
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ジクロロメタン(10mL)中の3−(ブロモジフルオロメトキシ)−2−ニトロピリジン(500mg、1.86mmol)の溶液を、−78℃に冷却し、次にテトラフルオロホウ酸銀(796mg、4.09mmol)を加えた。得られた混合物を、20℃までゆっくりと温め、そして18時間攪拌した。飽和重炭酸ナトリウム溶液(10mL)を加え、そして混合物を濾過した。濾液を、ジクロロメタンで抽出した(3×10mL)。合わせた有機層を、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、そして減圧下で濃縮乾固した。残留物を、さらに精製することなく次の工程で直接使用した(300mg、78%):LCMS (ESI) m/z 209.0 [M+H]+。
【0204】
工程3:3−(トリフルオロメトキシ)ピリジン−2−アミンの合成。
【化25】
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エタノール(5mL)中の2−ニトロ−3−(トリフルオロメトキシ)ピリジン(370mg、1.78mmol)の攪拌溶液に、塩化アンモニウム水溶液(951mg、17.78mmol、水 10mL中)及び鉄粉末(993mg、17.78mmol)を加えた。反応混合物を、70℃に2時間加熱した。冷却した後、反応混合物を濾過し、そして固体を、酢酸エチルで洗浄した。母液を、減圧下で濃縮乾固した。残留物を、水で希釈し、そして酢酸エチルで抽出した(3×15mL)。合わせた有機層を、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、そして減圧下で濃縮乾固した。残留物を、さらに精製することなく次の工程で直接使用した(250mg、79%):1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ: 7.93 - 7.91 (m, 1H), 7.48 - 7.46 (m, 1H), 6.59 - 6.56 (m, 1H), 6.35 (brs, 2H)。
【0205】
工程4:5−ブロモ−3−(トリフルオロメトキシ)ピリジン−2−アミンの合成。
【化26】
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ジクロロメタン(8mL)中の3−(トリフルオロメトキシ)ピリジン−2−アミン(300mg、1.68mmol)の溶液に、N−ブロモスクシンイミド(450mg、2.53mmol)を20℃で加えた。反応混合物を、同じ温度でさらに5分間攪拌し、そしてその後、減圧下で濃縮乾固した。得られた残留物を、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、100〜200メッシュ、石油エーテル中15% 酢酸エチル)によって精製して、生成物(220mg、51%)を得た:1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ: 8.03 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.75 - 7.74 (m, 1H), 6.68 (brs, 2H)。
【0206】
工程5:5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−3−(トリフルオロメトキシ)ピリジン−2−アミンの合成。
【化27】
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ジオキサン(5mL)中の5−ブロモ−3−(トリフルオロメトキシ)ピリジン−2−アミン(220mg、0.856mmol)の溶液に、4,4,4’,4’,5,5,5’,5’−オクタメチル−2,2’−ビ(1,3,2−ジオキサボロラン)(261mg、1.03mmol)、1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン−パラジウム(II)ジクロリド(63mg、0.0856mmol)及び酢酸カリウム(252mg、2.57mmol)を加えた。反応混合物を、窒素で2分間パージし、そして80℃に2時間加熱し、そしてその後、減圧下で濃縮乾固した。得られた残留物を、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、100〜200メッシュ、石油エーテル中15% 酢酸エチル)によって精製して、生成物(220mg、84%)を得た:1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ: 8.14 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.46 - 7.45 (m, 1H), 6.86 (br s, 2H), 1.27 (s, 12H)。
【0207】
1−(1−(ピリジン−2−イル)エチル)−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾロ[4,3−b]ピリジンの合成。
【0208】
工程1:5−ブロモ−2−メチルピリジン−3−アミンの合成。
【化28】
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4:1 エタノール/水(250mL)中の5−ブロモ−2−メチル−3−ニトロピリジン(8.0g、37mmol)の溶液に、鉄(16.5g、295mmol)及び塩化アンモニウム(15.8g、295mmol)を加えた。混合物を、80℃で3時間攪拌した。混合物を濾過し、そして濾液を、減圧下で濃縮して、5−ブロモ−2−メチルピリジン−3−アミン(6.8g、99%粗収率)を得、それをさらに精製しなかった。
【0209】
工程2:N−(5−ブロモ−2−メチルピリジン−3−イル)アセトアミドの合成。
【化29】
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ジクロロメタン(100mL)中の5−ブロモ−2−メチルピリジン−3−アミン(3.2g、17.mmol)の溶液に、ピリジン(2.03g、25.7mmol)及び無水酢酸(2.63g、25.7mmol)を加えた。混合物を、80℃で16時間攪拌した。混合物を、水(80mL)に注ぎ、そしてジクロロメタンで抽出した(3×150mL)。有機層を、減圧下で濃縮し、そして結果として生じる残留物を、フラッシュカラムクロマトグラフィー(石油エーテル中15→30% 酢酸エチル)によって精製して、N−(5−ブロモ−2−メチルピリジン−3−イル)アセトアミドを得た(3.1g、80%収率)。1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ: 8.48 (s, 1 H), 8.32 (s, 1 H), 7.09 (br s. 1 H), 2.45 (s, 3 H), 2.23 (s, 3 H)。
【0210】
工程3:1−(6−ブロモ−1H−ピラゾロ[4,3−b]ピリジン−1−イル)エタノンの合成。
【化30】
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トルエン(50mL)中のN−(5−ブロモ−2−メチルピリジン−3−イル)アセトアミド(2.8g、12mmol)及び酢酸カリウム(3.59g、36.6mmol)の溶液を、窒素下、80℃で加熱した。30分後、2−メチル−2−ニトロプロパン(3.77g、36.6mmol)及び無水酢酸(3.73g、36.6mmol)を加え、そして得られた混合物を、80℃でさらに18時間攪拌した。反応混合物を、減圧下で濃縮し、そして残留物を、水(50mL)で希釈した。水性混合物を、酢酸エチルで抽出した(3×60mL)。回収した有機抽出物を、減圧下で濃縮した。フラッシュカラムクロマトグラフィー(石油エーテル中5→10% 酢酸エチル)によって精製して、1−(6−ブロモ−1H−ピラゾロ[4,3−b]ピリジン−1−イル)エタノン(1.4g、48%収率)を得た。1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ: 8.90 (s, 1 H), 8.75 (s, 1 H), 8.32 (s, 1 H), 2.79 (s, 3 H)。
【0211】
工程4:6−ブロモ−1H−ピラゾロ[4,3−b]ピリジンの合成。
【化31】
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テトラヒドロフラン(20mL)及びメタノール(15mL)中の1−(6−ブロモ−1H−ピラゾロ[4,3−b]ピリジン−1−イル)エタノン(1.4g、5.9mmol)の溶液に、水(5mL)中の水酸化ナトリウム(0.71g、18mmol)の溶液を27℃で加えた。5時間後、反応を、塩酸(2mol/L、10mL)で中和し、そして得られた混合物を、酢酸エチルで抽出した(3×50mL)。回収した有機抽出物を、減圧下で濃縮した。フラッシュカラムクロマトグラフィー(石油エーテル中15→30% 酢酸エチル)によって精製して、6−ブロモ−1H−ピラゾロ[4,3−b]ピリジン(1.0g、86%収率)を得た。1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ: 10.46 (brs, 1 H), 8.58 (s, 1 H), 8.25 (s, 1 H), 7.98 (s, 1 H)。
【0212】
工程5:6−ブロモ−1−(1−(ピリジン−2−イル)エチル)−1H−ピラゾロ[4,3−b]ピリジンの合成。
【化32】
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N,N−ジメチルホルムアミド(30mL)中の6−ブロモ−1H−ピラゾロ[4,3−b]ピリジン(0.60g、3.0mmol)の氷冷溶液に、水素化ナトリウム(60%、488mg、12.2mmol)を加えた。30分後、2−(1−クロロエチル)ピリジン(1.73g、12.2mmol)を、反応混合物に加え、そして得られた懸濁液を、27℃に温めた。17時間後、反応混合物を、水(50mL)に注ぎ、そして得られた溶液を、酢酸エチルで抽出した(3×30mL)。有機抽出物を、減圧下で濃縮した。フラッシュカラムクロマトグラフィー(石油エーテル中6→15% 酢酸エチル)によって精製して、6−ブロモ−1−(1−(ピリジン−2−イル)エチル)−1H−ピラゾロ[4,3−b]ピリジンを得た(450mg、49%収率)。LRMS (ESI): [MH]+ = 304.6。
【0213】
工程6:1−(1−(ピリジン−2−イル)エチル)−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾロ[4,3−b]ピリジンの合成。
【化33】
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無水ジオキサン(5mL)中の6−ブロモ−1−(1−(ピリジン−2−イル)エチル)−1H−ピラゾロ[4,3−b]ピリジン(240mg、0.80mmol)、4,4,4’,4’,5,5,5’,5’−オクタメチル−2,2’−ビ(1,3,2−ジオキサボロラン)(222mg、0.875mmol)、トリシクロヘキシルホスフィン(11mg、0.040mmol)、酢酸カリウム(156mg、1.59mmol)及びトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(37mg、0.040mmol)の溶液を、110℃で2時間加熱した。混合物を、酢酸エチル(10mL)で希釈し、そして濾過した。濾液を、減圧下で濃縮して、粗1−(1−(ピリジン−2−イル)エチル)−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾロ[4,3−b]ピリジン(300mg)を得、それをさらに精製せずに使用した。LRMS (ESI): [MH]+ = 351.1。
【0214】
1−(1−(ピリジン−2−イル)エチル)−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジンの合成。
【0215】
工程1:1−(ピリジン−2−イル)エタノールの合成。
【化34】
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メタノール(120mL)中の1−(ピリジン−2−イル)エタノン(11g、91mmol)の氷冷溶液に、水素化ホウ素ナトリウム(8.58g、227mmol)をゆっくりと加えた。添加が完了すると、混合物を、25℃に温めた。16時間後、反応物を、水(100mL)で希釈し、そして混合物を、減圧下で濃縮した。得られた水溶液を、酢酸エチルで抽出した(3×100mL)。合わせた抽出有機物を、飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し(2×50mL)、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして濃縮した。フラッシュカラムクロマトグラフィー(石油エーテル中10→30% 酢酸エチル)によって精製して、1−(ピリジン−2−イル)エタノールを得た(10.3g、92%収率)。1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ: 8.54 (d, J = 4.8 Hz, 1 H), 7.72 - 7.68 (m, 1 H), 7.30 (d, J = 8.0 Hz, 1 H), 7.22 - 7.20 (m, 1 H), 4.93 - 4.88 (m, 1 H), 4.39 (br s, 1 H), 1.52 (d, J = 6.4 Hz, 3 H)。
【0216】
工程2:2−(1−クロロエチル)ピリジンの合成。
【化35】
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乾燥ジクロロメタン(100mL)中の1−(ピリジン−2−イル)エタノール(4.5g、36mmol)の氷冷溶液に、二塩化チオニル(20mL)をゆっくりと加えた。次に、混合物を、20℃に温めた。2時間後、反応物を、減圧下で濃縮し、そして得られた残留物を、水(40mL)及びジクロロメタン(60mL)で希釈した。溶液を、飽和炭酸ナトリウム水溶液で中和した。有機層を、飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し(3×30mL)、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして濃縮して、粗2−(1−クロロエチル)ピリジンを得た(5.0g、97%収率)。生成物を、さらに精製することなく使用した。
【0217】
工程3:6−ブロモ−1−(1−(ピリジン−2−イル)エチル)−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジンの合成。
【化36】
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N,N−ジメチルホルムアミド(100mL)中の6−ブロモ−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン(7.0g、35mmol)の氷冷懸濁液に、N,N−ジメチルホルムアミド(20mL)中の水素化ナトリウム(2.12g、88.28mmol、鉱油中60%)の溶液をゆっくりと加えた。0℃で30分後、N,N−ジメチルホルムアミド(20mL)中の2−(1−クロロエチル)ピリジン(5.0g、35mmol)の溶液をゆっくりと加えた。次に、混合物を、室温まで温めた。16時間後、飽和塩化アンモニウム水溶液(20mL)を、反応混合物にゆっくりと加え、そして得られた溶液を、減圧下で濃縮した。得られた残留物を、フラッシュカラムクロマトグラフィー(石油エーテル中の10→30% 酢酸エチル)によって精製して、6−ブロモ−1−(1−(ピリジン−2−イル)エチル)−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジンを得た(6.0g、56%収率)。1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ: 8.61 (d, J = 4.4 Hz, 1 H), 8.47 (d, J = 2.0 Hz, 1 H), 7.70 (s, 1 H), 7.62 - 7.57 (m, 2 H), 7.21 - 7.18 (m, 1 H), 6.81 - 6.76 (m, 2 H), 5.66 - 5.61 (m, 1 H), 2.00 (d, J = 7.2 Hz, 3 H)。
【0218】
工程4:1−(1−(ピリジン−2−イル)エチル)−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジンの合成。
【化37】
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無水ジオキサン(50mL)中の6−ブロモ−1−(1−(ピリジン−2−イル)エチル)−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン(5.5g、18mmol)、4,4,4’,4’,5,5,5’,5’−オクタメチル−2,2’−ビ(1,3,2−ジオキサボロラン)(4.85g、19.1mmol)、酢酸カリウム(3.57g、36.4mmol)、トリシクロヘキシルホスフィン(255mg、0.91mmol)及びトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(333mg、0.36mmol)の溶液を、2時間加熱還流した。室温まで冷やした後、混合物を濾過し、そして濾液を、減圧下で濃縮して、粗1−(1−(ピリジン−2−イル)エチル)−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン(4.6g、72%粗収率) LRMS (ESI): [MH+-82] 267.9を生成し、それをさらに精製せずに使用した。
【0219】
実施例2.一般方法
一般方法A
5−(1−イソプロピル−5−((1R,3s,5S,6r)−3−モルホリノビシクロ[3.1.0]ヘキサン−6−イル)−1H−ピラゾール−3−イル)−3−(トリフルオロメトキシ)ピリジン−2−アミン及び5−(1−イソプロピル−5−((1R,3r,5S,6r)−3−モルホリノビシクロ[3.1.0]ヘキサン−6−イル)−1H−ピラゾール−3−イル)−3−(トリフルオロメトキシ)ピリジン−2−アミンの調製例。
【化38】
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【0220】
工程1:tert−ブチル(シクロペンタ−3−エン−1−イルオキシ)ジフェニルシランの合成。
【化39】
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N,N−ジメチルホルムアミド(300mL)中の4−ヒドロキシシクロペンテン(50.0g、0.594mol)及びイミダゾール(80.9g、1.19mol)の氷冷溶液に、tert−ブチルジフェニルシリルクロリド(180g、0.65mmol)をゆっくりと加えた。反応混合物を、室温まで温めた。16時間後、反応混合物を、水(1L)及び酢酸エチル(500mL)で希釈した。水層を、酢酸エチルで抽出した(2×200mL)。合わせた有機物を、水(3×300mL)及び飽和塩化ナトリウム水溶液(2×200mL)で順次洗浄した。回収した有機物を、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして濃縮した。フラッシュカラムクロマトグラフィー(15:1 石油エーテル/酢酸エチル)によって精製して、tert−ブチル(シクロペンタ−3−エン−1−イルオキシ)ジフェニルシラン(188g、98%)を無色の油状物として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ: 7.69 - 7.66 (m, 4H), 7.43 - 7.38 (m, 6H), 5.63 - 5.60 (m, 2H), 4.58 - 4.53 (m, 1H), 2.46 - 2.38 (m, 4H), 1.61 (s, 9H)。
【0221】
工程2:エチル 3−((tert−ブチルジフェニルシリル)オキシ)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−6−カルボキシラートの合成。
【化40】
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室温の無水ジクロロメタン(1.2L)中のtert−ブチル(シクロペンタ−3−エン−1−イルオキシ)ジフェニルシラン(0.100kg、310mmol)及び酢酸ロジウムダイマー(1.37g、3.10mmol)の攪拌溶液に、ジクロロメタン(300mL)中のエチル 2−ジアゾアセタート(63.68mmol)の溶液を8時間かけて加えた。さらに12時間後、反応混合物を、Celiteに通して濾過した。濾液を濃縮して、粗エチル 3−((tert−ブチルジフェニルシリル)オキシ)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−6−カルボキシラート(140g)を得、それをさらに精製せずに使用した。
【0222】
工程3:3−((tert−ブチルジフェニルシリル)オキシ)−N−メトキシ−N−メチルビシクロ[3.1.0]ヘキサン−6−カルボキサミドの合成。
【化41】
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エタノール(400mL)中のエチル 3−((tert−ブチルジフェニルシリル)オキシ)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−6−カルボキシラート(70.0g、171mmol)の溶液に、水(100mL)中の水酸化ナトリウム(20.56g、513.94mmol)の溶液をゆっくりと加えた。20時間後、反応混合物を濃縮し、そして得られた残留物を、水(200mL)で希釈した。その水溶液を、3M 塩酸水溶液の滴下によって、pH=3に調整した。水性混合物を、酢酸エチルで抽出した(2×200mL)。合わせた有機物を、飽和塩化ナトリウム水溶液(200mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして濃縮して、3−((tert−ブチルジフェニルシリル)オキシ)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−6−カルボン酸を黄色の固体として生成した(53g)。ジクロロメタン(600mL)中の粗製の酸の氷冷懸濁液に、カルボニルジイミダゾール(25.5g、158mmol)を加えた。2時間後、N,O−ジメチルヒドロキシルアミン塩酸塩(32g、0.33mmol)を加えた。3時間後、反応混合物を濾過し、そして濾液を濃縮した。フラッシュカラムクロマトグラフィー(6:1 石油エーテル/酢酸エチル)によって精製して、3−((tert−ブチルジフェニルシリル)オキシ)−N−メトキシ−N−メチルビシクロ[3.1.0]ヘキサン−6−カルボキサミド(37g、60%)を無色の油状物として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ: 7.63 - 7.61 (m, 4H), 7.42 - 7.33 (m, 6H), 4.33 - 4.31 (m, 1H), 3.74 (s, 2H), 3.57 (s, 1H), 3.21 (s, 2H), 3.10 (s, 1H), 2.21 - 2.18 (m, 1H), 2.00 - 1.80 (m, 6H), 1.06 - 1.01 (m, 9H)。
【0223】
工程4:1−(3−((tert−ブチルジフェニルシリル)オキシ)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−6−イル)エタノンの合成。
【化42】
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無水テトラヒドロフラン(500mL)中の3−((tert−ブチルジフェニルシリル)オキシ)−N−メトキシ−N−メチルビシクロ[3.1.0]ヘキサン−6−カルボキサミド(37g、87mmol)の氷冷溶液に、メチルマグネシウムブロミド(87mL、262mmol、ジエチルエーテル中3.0M)を滴下した。3時間後、飽和塩化アンモニウム水溶液を、反応混合物に加えた。得られた水溶液を、酢酸エチルで抽出した(3×100mL)。合わせた有機物を、飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして濃縮して、粗1−(3−((tert−ブチルジフェニルシリル)オキシ)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−6−イル)エタノンを明褐色の固体として生成し(30.0g、91%)、それをさらに精製せずに使用した。
【0224】
工程5:エチル 4−(3−((tert−ブチルジフェニルシリル)オキシ)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−6−イル)−2,4−ジオキソブタノアートの合成。
【化43】
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無水テトラヒドロフラン(300mL)中の1−(3−((tert−ブチルジフェニルシリル)オキシ)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−6−イル)エタノン(27g、71mmol)の溶液に、窒素下、−78℃でリチウム ビス(トリメチルシリル)アミド(106mL、106mmol、テトラヒドロフラン中1M)をゆっくりと加えた。0.5時間後、ジエチルオキサラート(15.63g、107.0mmol)を加え、そして反応混合物を、室温まで温めた。6時間後、反応混合物を、溶液が約pH3に達するまで、3M 塩酸水溶液でクエンチした。混合物を、酢酸エチルで抽出した(2×200mL)。合わせた有機物を、飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして濃縮して、エチル 4−(3−((tert−ブチルジフェニルシリル)オキシ)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−6−イル)−2,4−ジオキソブタノアートを橙色の固体(40g)として得、それをさらに精製せずに使用した。LCMS: [M+H]+ 479.0 , [M+Na]+ 501.0, [M+Na+CH3CN]+ 542.0。
【0225】
工程6:エチル 5−(3−((tert−ブチルジフェニルシリル)オキシ)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−6−イル)−1−イソプロピル−1H−ピラゾール−3−カルボキシラートの合成。
【化44】
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エタノール(500mL)中のエチル 4−(3−((tert−ブチルジフェニルシリル)オキシ)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−6−イル)−2,4−ジオキソブタノアート(0.40kg、84mmol)の溶液に、N−イソプロピルヒドラジン塩酸塩(9.7g、84mmol)を室温で加えた。16時間後、トリエチルアミンを加え、そして得られた混合物を、減圧下で濃縮した。フラッシュカラムクロマトグラフィー(石油エーテル中9% 酢酸エチル)によって残留物を精製して、エチル 5−(3−((tert−ブチルジフェニルシリル)オキシ)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−6−イル)−1−イソプロピル−1H−ピラゾール−3−カルボキシラート(19.5g、45%)を無色の油状物として得た。LRMS: [M+H]+ = 517.1。
【0226】
工程7:5−(3−((tert−ブチルジフェニルシリル)オキシ)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−6−イル)−1−イソプロピル−1H−ピラゾール−3−カルボン酸の合成。
【化45】
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エタノール(200mL)中のエチル 5−(3−((tert−ブチルジフェニルシリル)オキシ)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−6−イル)−1−イソプロピル−1H−ピラゾール−3−カルボキシラート(19.5g、37.7mmol)の攪拌溶液に、水(50mL)中の水酸化ナトリウム(6.30g、151mmol)の溶液を室温で加えた。6時間後、反応混合物を、減圧下で濃縮し、そして得られた水溶液を、水(10mL)で希釈した。2M 塩酸水溶液を、溶液が約pH3に達するまで、加えた。水性混合物を、酢酸エチルで抽出した(2×100mL)。合わせた有機抽出物を、飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして濃縮して、粗5−(3−((tert−ブチルジフェニルシリル)オキシ)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−6−イル)−1−イソプロピル−1H−ピラゾール−3−カルボン酸(18g、92%)を黄褐色の固体として得た。
【0227】
工程8:ベンジル(5−(3−((tert−ブチルジフェニルシリル)オキシ)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−6−イル)−1−イソプロピル−1H−ピラゾール−3−イル)カルバマートの合成。
【化46】
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500mL容量の三口フラスコに、5−(3−((tert−ブチルジフェニルシリル)オキシ)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−6−イル)−1−イソプロピル−1H−ピラゾール−3−カルボン酸(26g、53mmol)、ジイソプロピルエチルアミン(14mL、0.080mol)、ベンジルアルコール(17.26g、159.6mmol)及び無水トルエン(300mL)を入れた。反応混合物を、窒素で2分間パージし、そして100℃に加熱した。アジドリン酸ジフェニル(17.2mL、79.85mmol)を反応混合物に滴下し、そして反応物を100℃で維持した。16時間後、反応混合物を、減圧下で濃縮した。得られた残留物を、フラッシュカラムクロマトグラフィー(20:1 石油エーテル/酢酸エチル)によって精製して、ベンジル(5−(3−((tert−ブチルジフェニルシリル)オキシ)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−6−イル)−1−イソプロピル−1H−ピラゾール−3−イル)カルバマート(28g、89%)を黄色の油状物として得た。LRMS: [M+H]+ 594.0。
【0228】
工程9:5−(3−((tert−ブチルジフェニルシリル)オキシ)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−6−イル)−3−ヨード−1−イソプロピル−1H−ピラゾールの合成
【化47】
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メタノール(200mL)中のベンジル(5−(3−((tert−ブチルジフェニルシリル)オキシ)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−6−イル)−1−イソプロピル−1H−ピラゾール−3−イル)カルバマート(28g、47mmol)の溶液に、10% パラジウム炭素(2.8g)を加えた。反応混合物を、1atmの水素下、室温で攪拌した。16時間後、反応混合物を、Celiteに通して濾過した。濾液を、減圧下で濃縮して、粗5−(3−((tert−ブチルジフェニルシリル)オキシ)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−6−イル)−1−イソプロピル−1H−ピラゾール−3−アミンを得、それをアセトニトリル(200mL)に溶解した。水(25mL)中の4−メチルベンゼンスルホン酸一水和物(22.34g、117.5mmol)の溶液を、室温で加えた。室温で30分後、反応混合物を、0℃に冷却した。水(25mL)中の亜硝酸ナトリウム(5.4g、78mmol)及びヨウ化ナトリウム(1174g、78.31mmol)の溶液を、反応混合物に滴下した。
【0229】
30分後、飽和亜硫酸ナトリウム水溶液を、反応物に加え、そして得られた水性混合物を、酢酸エチルで抽出した(2×100mL)。合わせた有機層を、飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして濃縮した。フラッシュカラムクロマトグラフィー(石油エーテル中3〜5% 酢酸エチル)によって残留物を精製して、5−(3−((tert−ブチルジフェニルシリル)オキシ)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−6−イル)−3−ヨード−1−イソプロピル−1H−ピラゾールを無色の油状物として得た(11.2g、50%)。LRMS: [M+H]+ 570.9。
【0230】
工程10:6−(3−ヨード−1−イソプロピル−1H−ピラゾール−5−イル)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−3−オールの合成。
【化48】
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無水テトラヒドロフラン(100mL)中の5−(3−((tert−ブチルジフェニルシリル)オキシ)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−6−イル)−3−ヨード−1−イソプロピル−1H−ピラゾール(11.2g、19.7mmol)及びトリエチルアミントリヒドロフルオリド(63g、391mmol)の溶液を、70℃で6時間加熱した。飽和重炭酸ナトリウム水溶液を、溶液がpH=7に達するまで加えた。得られた水性混合物を、酢酸エチルで抽出した(2×100mL)。合わせた有機層を、飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして濃縮した。フラッシュカラムクロマトグラフィー(5:1 石油エーテル/酢酸エチル)によって精製して、粗6−(3−ヨード−1−イソプロピル−1H−ピラゾール−5−イル)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−3−オールを淡黄色の油状物として得た(6.6g、100%)。LRMS: [M+H]+ 332.9。
【0231】
工程11:(1R,5S,6r)−6−(3−ヨード−1−イソプロピル−1H−ピラゾール−5−イル)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−3−オンの合成。
【化49】
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ジクロロメタン(200mL)中の6−(3−ヨード−1−イソプロピル−1H−ピラゾール−5−イル)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−3−オール(6.0g、18mmol)の溶液に、デス−マーチンペルヨージナン(11.5g、27.1mmol)を室温で加えた。2時間後、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(100mL)及び飽和亜硫酸ナトリウム水溶液(100mL)を、反応混合物に順次加えた。不均質な溶液を、0.5時間攪拌した。有機層を分離し、そして水層を、ジクロロメタンで抽出した(2×100mL)。合わせた有機層を、飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして濃縮した。フラッシュカラムクロマトグラフィー(5:1 石油エーテル/酢酸エチル)によって精製して、(1R,5S,6r)−6−(3−ヨード−1−イソプロピル−1H−ピラゾール−5−イル)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−3−オンを白色の固体として得た(3.5g)。LRMS: [M+H]+ 330.7; 1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ: 6.03 (s, 1H), 4.59 - 4.49 (m, 1H), 2.78 - 2.72 (m, 2H), 2.42 (s, 1H), 2.37 (s, 1H), 1.89 (t, J=3.6 Hz, 2H), 1.49 (s, 6H), 1.33 (t, J=3.2 Hz, 1H)。
(1R,5S,6s)−6−(3−ヨード−1−イソプロピル−1H−ピラゾール−5−イル)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−3−オン(1.5g)も、白色の固体として単離した。
【0232】
工程12:4−((1R,3r,5S,6r)−6−(3−ヨード−1−イソプロピル−1H−ピラゾール−5−イル)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−3−イル)モルホリン及び4−((1R,3s,5S,6r)−6−(3−ヨード−1−イソプロピル−1H−ピラゾール−5−イル)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−3−イル)モルホリンの合成。
【化50】
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無水メタノール(50mL)中の(1R,5S,6r)−6−(3−ヨード−1−イソプロピル−1H−ピラゾール−5−イル)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−3−オン(1.5g、4.5mmol)、モルホリン(1.98g、22.7mmol)、シアノ水素化ホウ素ナトリウム(857mg、13.6mmol)酢酸(25μL)の溶液を、窒素下、60℃で加熱した。16時間後、反応混合物を、減圧下で濃縮し、そして得られた残留物を、酢酸エチル(50mL)及び飽和重炭酸ナトリウム水溶液(100mL)で希釈した。層を分離し、そして水層を、酢酸エチルで抽出した(50mL)。合わせた有機層を、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして濃縮した。フラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中50% 酢酸エチル)によって精製して、4−((1R,3r,5S,6r)−6−(3−ヨード−1−イソプロピル−1H−ピラゾール−5−イル)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−3−イル)モルホリン及び4−((1R,3s,5S,6r)−6−(3−ヨード−1−イソプロピル−1H−ピラゾール−5−イル)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−3−イル)モルホリンの混合物を白色の固体として得た(1.6g、88%収率)。
【0233】
工程13:5−(1−イソプロピル−5−((1R,3r,5S,6r)−3−モルホリノビシクロ[3.1.0]ヘキサン−6−イル)−1H−ピラゾール−3−イル)−3−(トリフルオロメトキシ)ピリジン−2−アミン
及び
5−(1−イソプロピル−5−((1R,3s,5S,6r)−3−モルホリノビシクロ[3.1.0]ヘキサン−6−イル)−1H−ピラゾール−3−イル)−3−(トリフルオロメトキシ)ピリジン−2−アミンの合成
5:1 ジオキサン/水(30mL)中の4−((1R,3r,5S,6r)−6−(3−ヨード−1−イソプロピル−1H−ピラゾール−5−イル)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−3−イル)モルホリン及び4−((1R,3s,5S,6r)−6−(3−ヨード−1−イソプロピル−1H−ピラゾール−5−イル)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−3−イル)モルホリン(1.6g、3.99mmol)、5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−3−(トリフルオロメトキシ)−ピリジン−2−アミン(1.45g、3.99mmol)、炭酸セシウム(2.6g、8.0mmol)及び1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン−パラジウム(II)ジクロリド(146mg、0.20mmol)の混合物を、窒素でフラッシュした。反応混合物を、90℃で2時間加熱した。反応混合物を、ジクロロメタン(20mL)で希釈し、そして次にCeliteに通して濾過した。濾液を濃縮し、そして得られた残留物を、フラッシュカラムクロマトグラフィー(石油エーテル中50% 酢酸エチル→100% 酢酸エチル)によって精製して、5−(1−イソプロピル−5−((1R,3r,5S,6r)−3−モルホリノビシクロ[3.1.0]ヘキサン−6−イル)−1H−ピラゾール−3−イル)−3−(トリフルオロメトキシ)ピリジン−2−アミンを白色の固体として得(340mg、19% 収率)、LRMS (ESI): [MH]+ = 452.15; 1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 8.32 (s, 1 H), 7.81 (s, 1 H), 5.95 (s, 1 H), 4.71 (br s, 2 H), 4.64 (m, 1 H), 3.73 - 3.71 (m, 4 H), 2.92 (m, 1 H), 2.45 (m, 4 H), 2.28 (m, 2 H), 1.81 (m, 1 H), 1.69 - 1.65 (m, 4 H), 1.53 (d, J = 6.8 Hz, 6 H)
そして
5−(1−イソプロピル−5−((1R,3s,5S,6r)−3−モルホリノビシクロ[3.1.0]ヘキサン−6−イル)−1H−ピラゾール−3−イル)−3−(トリフルオロメトキシ)ピリジン−2−アミンを白色の固体として得た(206mg、11%収率)。LRMS (ESI): [MH]+ = 452.20; 1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 8.31 (s, 1 H), 7.79 (s, 1 H), 5.98 (s, 1 H), 4.70 (br s, 2 H), 4.59 (m, 1 H), 3.73 (m, 4 H), 2.45 (m, 4 H), 2.36 (m, 1 H), 2.22 (m, 2 H), 1.84 (m, 2 H), 1.68 (m, 2 H), 1.55 - 1.50 (m, 7 H)。
【0234】
また一般方法Aを使用して、5−(1−イソプロピル−5−((1R,3r,5S,6r)−3−モルホリノビシクロ[3.1.0]ヘキサン−6−イル)−1H−ピラゾール−3−イル)−3−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−アミン:
【化51】
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及び5−(1−イソプロピル−5−((1R,3s,5S,6r)−3−モルホリノビシクロ[3.1.0]ヘキサン−6−イル)−1H−ピラゾール−3−イル)−3−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−アミン:
【化52】
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を調製した。
【0235】
10:1 ジオキサン/水(200mL)中の粗4−((1R,5S,6r)−6−(3−ヨード−1−イソプロピル−1H−ピラゾール−5−イル)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−3−イル)−モルホリン(6.2g、15mmol)、5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−3−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−アミン(5.22g、18.1mmol)、炭酸セシウム(9.82g、30.2mmol)及び1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン−パラジウム(II)ジクロリド(554mg、0.76mmol)の混合物を脱気し、そして窒素でフラッシュした(3×)。反応混合物を、90℃で3時間加熱した。反応混合物を、酢酸エチル(200mL)で希釈し、そしてceliteに通して濾過した。濾液を濃縮し、そして得られた残留物を、フラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製して、5−(1−イソプロピル−5−((1R,3r,5S,6r)−3−モルホリノビシクロ[3.1.0]−ヘキサン−6−イル)−1H−ピラゾール−3−イル)−3−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−アミン(1.61g)を白色の固体として、LRMS (ESI): [MH]+ = 435.9; 1H NMR (400 MHz, メタノール-d4) δ: 8.47 (s, 1 H), 8.09 (s, 1 H), 6.12 (s, 1 H), 4.76 - 4.74 (m, 1 H), 3.69 - 3.67 (m, 4 H), 2.95 (m, 1 H), 2.47 (m, 4 H), 2.33 (m, 2 H), 1.81 (m, 1 H), 1.69 - 1.61 (m, 4 H), 1.51 (d, J = 6.8 Hz, 6 H);
そして、5−(1−イソプロピル−5−((1R,3s,5S,6r)−3−モルホリノビシクロ[3.1.0]−ヘキサン−6−イル)−1H−ピラゾール−3−イル)−3−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−アミン(700mg)を白色の固体として、LRMS (ESI): [MH]+ = 435.9; 1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ: 8.53 (s, 1 H), 8.09 (s, 1 H), 6.00 (s, 1 H), 4.92 (br s, 2 H), 4.64 - 4.57 (m, 1 H), 3.73 - 3.71 (m, 4 H), 2.45 (m, 4 H), 2.35 - 2.33 (m, 1 H), 2.24 - 2.19 (m, 2 H), 1.90 - 1.82 (m, 2 H), 1.68 (m, 2 H), 1.55 - 1.51 (m, 7 H)
得た。
【0236】
一般方法B
3−(ジフルオロメトキシ)−5−(1−イソプロピル−5−((1R,5S,6r)−スピロ[ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−3,2’−オキセタン]−6−イル)−1H−ピラゾール−3−イル)ピリジン−2−アミンの調製例。
【化53】
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【0237】
工程1:3−ヨード−1−イソプロピル−5−((1R,5S,6r)−3−メチレンビシクロ[3.1.0]ヘキサン−6−イル)−1H−ピラゾールの合成。
【化54】
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テトラヒドロフラン(10mL)中のメチルトリフェニルホスホニウムブロミド(1.62g、4.54mmol)の溶液に、n−ブチルリチウム(1.82mL、4.54mmol、ヘキサン中2.5M)を−78℃で滴下した。混合物を、0℃まで1時間温め、そしてテトラヒドロフラン(5mL)中の(1R,5S,6r)−6−(3−ヨード−1−イソプロピル−1H−ピラゾール−5−イル)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−3−オン(1.0g、3.0mmol)の溶液の添加前に、−78℃に冷却した。混合物を0℃まで温めた。4時間後、飽和塩化アンモニウム水溶液を、反応物に加え、そして得られた混合物を、酢酸エチルで抽出した(3×50mL)。合わせた有機層を、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして濃縮した。フラッシュカラムクロマトグラフィー(石油エーテル中10→20% 酢酸エチル)による精製が、3−ヨード−1−イソプロピル−5−((1R,5S,6r)−3−メチレンビシクロ[3.1.0]ヘキサン−6−イル)−1H−ピラゾール(0.40g、40%粗収率)を黄色の固体として生成した。
【0238】
工程2:3−ヨード−1−イソプロピル−5−((1R,5S,6r)−スピロ[ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−3,2’−オキシラン]−6−イル)−1H−ピラゾールの合成。
【化55】
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ジクロロメタン(5mL)中の3−ヨード−1−イソプロピル−5−((1R,5S,6r)−3−メチレンビシクロ[3.1.0]ヘキサン−6−イル)−1H−ピラゾール(150mg、0.46mmol)の溶液に、m−クロロ過安息香酸(237mg、1.37mmol)を20℃で加えた。16時間後、飽和亜硫酸ナトリウム水溶液を、反応物に加え、そして得られた混合物を、ジクロロメタンで抽出した(3×20mL)。有機層を、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして濃縮した。分取薄層クロマトグラフィー(石油エーテル中11% 酢酸エチル)によって精製して、3−ヨード−1−イソプロピル−5−((1R,5S,6r)−スピロ[ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−3,2’−オキシラン]−6−イル)−1H−ピラゾールを得た(0.090g、57%収率)。
【0239】
工程3:3−ヨード−1−イソプロピル−5−((1R,5S,6r)−スピロ[ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−3,2’−オキセタン]−6−イル)−1H−ピラゾールの合成。
【化56】
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2−メチルプロパン−2−オール(3mL)中のトリメチルスルホキソニウムヨージド(86mg、0.40mmol)及びカリウムtert−ブトキシド(44mg、0.39mmol)の溶液を、50℃まで温めた。1時間後、3−ヨード−1−イソプロピル−5−((1R,5S,6r)−スピロ[ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−3,2’−オキシラン]−6−イル)−1H−ピラゾール(45mg、0.13mmol)を加え、そして反応混合物を、50℃で維持した。16時間後、混合物を、飽和塩化アンモニウム溶液でクエンチし、そして得られた溶液を、ジクロロメタンで抽出した(3×30mL)。有機層を、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして濃縮した。分取薄層クロマトグラフィー(石油エーテル中25% 酢酸エチル)によって精製して、3−ヨード−1−イソプロピル−5−((1R,5S,6r)−スピロ[ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−3,2’−オキセタン]−6−イル)−1H−ピラゾールを得た(55mg、59%収率)。
【0240】
工程4:3−(ジフルオロメトキシ)−5−(1−イソプロピル−5−((1R,5S,6r)−スピロ[ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−3,2’−オキセタン]−6−イル)−1H−ピラゾール−3−イル)ピリジン−2−アミンの合成。
5:1 1,4−ジオキサン/水(2.5mL)中の3−ヨード−1−イソプロピル−5−((1R,5S,6r)−スピロ[ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−3,2’−オキセタン]−6−イル)−1H−ピラゾール(55mg、0.15mmol)、3−(ジフルオロメトキシ)−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2−アミン(83mg、0.38mmol)及び炭酸セシウム(48mg、0.31mmol)を入れたマイクロ波バイアルに、窒素下、1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン−パラジウム(II)ジクロリド(11mg、0.015mmol)を加えた。バイアルを密閉し、そしてマイクロ波照射によって100℃で30分間加熱した。反応混合物を、減圧下で濃縮し、そして得られた残留物を、分取HPLC(塩基)によって精製して、3−(ジフルオロメトキシ)−5−(1−イソプロピル−5−((1R,5S,6r)−スピロ[ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−3,2’−オキセタン]−6−イル)−1H−ピラゾール−3−イル)ピリジン−2−アミンを得た(34mg、56%収率)。LRMS (ESI): [MH]+ = 391.2; 1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ: 8.25 (s, 1 H), 7.71 (s, 1 H), 6.55 (t, JHF = 73.6 Hz, 1 H), 5.96 (s, 1H), 4.71 (br s, 2 H), 4.64 (m, 1H), 4.48 (t, J = 7.6 Hz, 2 H), 2.64 (t, J = 8.0 Hz, 2 H), 2.56 (d, J = 14.4 Hz, 2 H), 2.09 - 2.05 (m, 2 H), 1.70 (m, 1 H), 1.62 (m, 2 H), 1.50 (d, J = 6.8 Hz, 6 H)。
【0241】
一般方法C
(1R,5S,6r)−6−(3−(6−アミノ−5−(ジフルオロメトキシ)ピリジン−3−イル)−1−イソプロピル−1H−ピラゾール−5−イル)−3−メチルビシクロ[3.1.0]ヘキサン−3−オールの調製例。
【化57】
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【0242】
工程1:(1R,5S,6r)−6−(3−(6−アミノ−5−(ジフルオロメトキシ)ピリジン−3−イル)−1−イソプロピル−1H−ピラゾール−5−イル)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−3−オンの合成。
【化58】
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5:1 1,4−ジオキサン/水(3mL)中の(1R,5S,6r)−6−(3−ヨード−1−イソプロピル−1H−ピラゾール−5−イル)ビシクロ−[3.1.0]ヘキサン−3−オン(0.10g、0.30mmol)、3−(ジフルオロメトキシ)−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2−アミン(95mg、0.33mmol)及び炭酸セシウム(197mg、0.606mmol)を入れたマイクロ波バイアルに、窒素下、1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン−パラジウム(II)ジクロリド(22mg、0.030mmol)を加えた。バイアルを密閉し、そしてマイクロ波照射によって120℃で20分間加熱した。反応混合物を、減圧下で濃縮し、そして得られた残留物を、分取薄層クロマトグラフィー(石油エーテル中50% 酢酸エチル)によって精製して、(1R,5S,6r)−6−(3−(6−アミノ−5−(ジフルオロメトキシ)ピリジン−3−イル)−1−イソプロピル−1H−ピラゾール−5−イル)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−3−オン(120mg)を褐色の固体として得た。LRMS (ESI): [MH]+ = 363.0。
【0243】
工程2:(1R,5S,6r)−6−(3−(6−アミノ−5−(ジフルオロメトキシ)ピリジン−3−イル)−1−イソプロピル−1H−ピラゾール−5−イル)−3−メチルビシクロ[3.1.0]ヘキサン−3−オールの合成。
テトラヒドロフラン(3mL)中の(1R,5S,6r)−6−(3−(6−アミノ−5−(ジフルオロメトキシ)ピリジン−3−イル)−1−イソプロピル−1H−ピラゾール−5−イル)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−3−オン(0.060g、0.17mmol)の溶液に、窒素下、−78℃でメチルリチウム(1.0mL、1.6mmol、1.6M)を加えた。1.5時間後、水(15mL)を、反応物に加え、そして得られた混合物を、酢酸エチルで抽出した(2×20mL)。合わせた有機抽出物を、飽和塩化ナトリウム水溶液(20mL)によって洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして濃縮した。分取HPLC(塩基)によって精製して、(1R,5S,6r)−6−(3−(6−アミノ−5−(ジフルオロメトキシ)ピリジン−3−イル)−1−イソプロピル−1H−ピラゾール−5−イル)−3−メチルビシクロ[3.1.0]ヘキサン−3−オール(3mg、5%収率)を白色の固体として得た。LRMS (ESI): [MH]+ = 379.17. 1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ: 8.22 (s, 1 H), 7.69 (s, 1 H), 6.53 (t, JHF = 73.6 Hz, 1 H), 5.95 (s, 1 H), 4.70 (br s, 2 H), 4.66 (m, 1 H), 2.35 (m, 1 H), 2.08 (m, 2 H), 1.96 (m, 2 H), 1.70 (m, 1 H), 1.63 (m, 2 H), 1.50 (d, J = 6.8 Hz, 6 H), 1.38 (s, 3 H)。
【0244】
一般方法D
5−(1−シクロブチル−5−((1R,3s,5S,6r)−3−モルホリノビシクロ[3.1.0]ヘキサン−6−イル)−1H−ピラゾール−3−イル)−3−(ジフルオロメトキシ)ピリジン−2−アミン及び5−(1−シクロブチル−5−((1R,3r,5S,6r)−3−モルホリノビシクロ[3.1.0]ヘキサン−6−イル)−1H−ピラゾール−3−イル)−3−(ジフルオロメトキシ)ピリジン−2−アミンの調製例
【化59】
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【0245】
工程1:3−((1R,5S,6r)−3−((tert−ブチルジフェニルシリル)オキシ)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−6−イル)−3−オキソプロパンニトリルの合成
【化60】
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無水テトラヒドロフラン(2L)及びアセトニトリル(193mL、3.67mol)中のエチル 3−((tert−ブチルジフェニルシリル)オキシ)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−6−カルボキシラート(0.300kg、734mmol)を各々含有する3つの氷冷溶液に、各々、カリウム tert−ブトキシド(98.9g、881mmol)を少量ずつ加えた。得られた混合物を、25℃まで温めた。12時間後、反応物を合わせ、そして氷水(3L)に注ぎ、そして得られた混合物を、12M 塩酸でpH=1に酸性化し、その間、溶液を0〜10℃の間に保った。得られた混合物を、酢酸エチルで抽出し(2×3L)、そして合わせた有機物を、飽和塩化ナトリウム水溶液(1L)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして濃縮した。フラッシュカラムクロマトグラフィー(石油エーテル→5:1 石油エーテル/酢酸エチル)によって精製して、黄色の油状物を得た(300g、34%収率)。1H NMR(1.3:1 C3異性体比、*はマイナー異性体ピーク示す、400 MHz, CDCl3, ): δ: 7.26-7.64 (m, 20 H), 4.35* (m, 1 H), 3.96 (m, 1 H), 3.59* (s, 2 H), 3.42 (s, 2 H), 2.72* (m, 1H), 1.91-2.08 (m, 15 H), 1.51 (m, 1 H), 1.09* (s, 9 H), 1.03 (s, 9 H)。
【0246】
工程2:5−((1R,5S,6r)−3−((tert−ブチルジフェニルシリル)オキシ)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−6−イル)−1H−ピラゾール−3−アミンの合成
【化61】
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2−プロパノール(2L)中の3−((1R,5S,6r)−3−((tert−ブチルジフェニルシリル)オキシ)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−6−イル)−3−オキソプロパンニトリル(0.250kg、619mmol)及びヒドラジン一水和物(60.2mL、1.24mol)を各々含有する4つの反応溶液を、80℃に2時間加熱した。4つの反応物を合わせ、そして濃縮した。粗残留物を、ジクロロメタン(8L)に溶解し、そして得られた溶液を、飽和塩化ナトリウム水溶液(1L)で洗浄した。回収した有機相を、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして濃縮して、黄色の固体を得た(833g、80%粗収率)。粗生成物を、さらに精製することなく使用した。
【0247】
工程3:5−((1R,5S,6r)−3−((tert−ブチルジフェニルシリル)オキシ)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−6−イル)−3−ヨード−1H−ピラゾール
【化62】
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アセトニトリル(3L)中の5−((1R,5S,6r)−3−((tert−ブチルジフェニルシリル)オキシ)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−6−イル)−1H−ピラゾール−3−アミン(0.300kg、718mmol)を各々含有する2つの氷冷溶液に、各々、水(1L)中の4−メチルベンゼンスルホン酸水和物(542g、2.16mol)を加えた。30分後、水(600mL)中の亜硝酸ナトリウム(149g、2.16mol)を、添加漏斗を介して各反応物に0℃で滴下した。30分後、水(600mL)中のヨウ化ナトリウム(323g、2.16mol)を、各反応物に滴下した。得られた暗色の反応混合物を、25℃まで30分間温めた。2つの反応物を合わせ、そして濃縮した。その水溶液を、酢酸エチルで抽出し(2×4L)、そして回収した有機物を濃縮した。フラッシュカラムクロマトグラフィー(石油エーテル→10:1 石油エーテル/酢酸エチル)によって精製して、褐色の油状物を得、それをメタノール(400mL)でトリチュレートした。濾過して、生成物をオフホワイトの固体として得た。濾液を、分取HPLCによって精製して、さらなる生成物を得た。合わせた生成物を、ジクロロメタンに溶解し、そして濃縮して、黄褐色の固体を得た(203g、27%収率)。1H NMR (1.3:1 C3異性体比、*はマイナー異性体ピークを示す、400 MHz, CDCl3, ): δ: 7.26-7.64 (m, 20 H), 6.04* (s, 1 H), 5.86 (s, 1 H), 4.37* (m, 1 H), 3.98 (m, 1 H), 2.42* (m, 1 H), 1.91-2.12 (m, 10 H), 1.57* (m, 2H), 1.50 (m, 2H), 1.39* (m, 1H), 1.26 (m, 1 H), 1.06* (s, 9 H), 1.03 (s, 9 H); LCMS: [MH]+ = 529.1。
【0248】
工程4:(1R,5S,6r)−6−(3−ヨード−1H−ピラゾール−5−イル)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−3−オールの合成
【化63】
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テトラヒドロフラン(40mL)中の5−((1R,5S,6r)−3−((tert−ブチルジフェニルシリル)オキシ)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−6−イル)−3−ヨード−1H−ピラゾール(2.0g、3.8mmol)及びトリエチルアミントリヒドロフルオリド(6.17mL、37.8mmol)の溶液を、70℃で一晩加熱した。反応混合物を、減圧下で濃縮し、そして得られた残留物を、飽和重炭酸ナトリウム水溶液でpH7〜8まで希釈した。その水溶液を、酢酸エチルで抽出した(2×40mL)。回収した有機物を、飽和塩化ナトリウム水溶液(80mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして減圧下で濃縮した。フラッシュカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン→ジクロロメタン中6% メタノール+0.6% 水酸化アンモニウム水溶液)によって精製して、標記化合物を得た(1.1g、100%収率)。LCMS: [MH]+ = 291.1。
【0249】
工程5:(1R,5S,6r)−6−(3−ヨード−1H−ピラゾール−5−イル)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−3−オンの合成
【化64】
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ジクロロメタン(10mL)中の(1R,5S,6r)−6−(3−ヨード−1H−ピラゾール−5−イル)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−3−オール(0.97g、3.3mmol)の溶液に、デス−マーチンペルヨージナン(1.56g、3.68mmol)を室温で加えた。2時間後、反応混合物を、ジクロロメタン(10mL)、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(20mL)、及び10% チオ硫酸ナトリウム水溶液(20mL)で希釈した。不均質な溶液を、有機相が清澄になるまで、30分間激しく攪拌した。層を分離し、水層を、ジクロロメタンで抽出した(2×20mL)。合わせた有機物を、飽和塩化ナトリウム水溶液(20mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして減圧下で濃縮した。フラッシュカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン→ジクロロメタン中2.5% メタノール+0.25% 水酸化アンモニウム水溶液)によって精製して、標記生成物を得た(0.60g、62%収率)。LCMS: [MH]+ = 288.9。
【0250】
工程6:4−((1R,5S,6r)−6−(3−ヨード−1H−ピラゾール−5−イル)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−3−イル)モルホリンの合成
【化65】
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トルエン(10mL)中の(1R,5S,6r)−6−(3−ヨード−1H−ピラゾール−5−イル)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−3−オン(0.60g、2.1mmol)の溶液に、モルホリン(1.82mL、20.8mmol)、シアノ水素化ホウ素ナトリウム(206mg、3.12mmol)、及び酢酸(1.4mL、25mmol)を順次加えた。溶液を、マイクロ波照射を用いて110℃で15分間加熱した。反応物を、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(10mL)で希釈した。得られた溶液を、酢酸エチルで抽出した(2×20mL)。回収した有機物を、飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして減圧下で濃縮した。フラッシュカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン→ジクロロメタン中5% メタノール+0.5% 水酸化アンモニウム水溶液)によって精製して、生成物を得た(0.30g、40%収率)。LCMS: [MH]+ = 360.0。
【0251】
工程7:4−((1R,5S,6r)−6−(1−シクロブチル−3−ヨード−1H−ピラゾール−5−イル)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−3−イル)モルホリンの合成
【化66】
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N,N−ジメチルホルムアミド(10mL)中の4−((1R,5S,6r)−6−(3−ヨード−1H−ピラゾール−5−イル)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−3−イル)モルホリン(0.50g、1.4mmol)、ブロモシクロブタン(0.39mL、4.2mmol)、及び炭酸セシウム(0.50g、1.5mmol)の懸濁液を、120℃で30分間加熱した。反応混合物を、水(10mL)で希釈し、そして得られた混合物を、酢酸エチルで抽出した(3×10mL)。回収した有機物を、飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、そして減圧下で濃縮した。フラッシュカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン→ジクロロメタン中5% メタノール+0.5% 水酸化アンモニウム水溶液)によって精製して、標記化合物を得た(210mg、37%収率)。LCMS: [MH]+ =414.1。
【0252】
工程8:5−(1−シクロブチル−5−((1R,5S,6r)−3−モルホリノビシクロ[3.1.0]ヘキサン−6−イル)−1H−ピラゾール−3−イル)−3−(ジフルオロメトキシ)ピリジン−2−アミンの合成
1,4−ジオキサン(3mL)及び水(0.3mL)中の4−((1R,5S,6r)−6−(1−シクロブチル−3−ヨード−1H−ピラゾール−5−イル)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−3−イル)モルホリン(88mg、0.30mmol)、(3−(ジフルオロメトキシ)−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2−アミン(76mg、0.35mmol)及び炭酸セシウム(77mg、0.32mmol)の溶液に、窒素下、1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン−パラジウム(II)ジクロリドジクロロメタン錯体(49mg、0.059mmol)を加えた。混合物を、マイクロ波照射下、100℃で15分間加熱した。反応物を、水(10mL)で希釈し、そして得られた溶液を、酢酸エチルで抽出した(2×50mL)。回収した有機物を、飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして減圧下で濃縮した。分取HPLCによって精製して、標記化合物を得た。
【0253】
5−(1−シクロブチル−5−((1R,3s,5S,6r)−3−モルホリノビシクロ[3.1.0]ヘキサン−6−イル)−1H−ピラゾール−3−イル)−3−(ジフルオロメトキシ)ピリジン−2−アミン:(30mg、31%収率) 1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 8.25 (d, J = 1.9 Hz, 1 H), 7.75 - 7.59 (m, 1 H), 6.55 (t, J = 73.6 Hz, 1 H), 6.00 (d, J = 0.7 Hz, 1 H), 4.91 - 4.77 (m, 1 H), 4.71 (s, 2 H), 3.80 - 3.67 (m, 4 H), 2.87 - 2.67 (m, 2 H), 2.52 - 2.31 (m, 8 H), 2.29 - 2.16 (m, 2 H), 2.00 - 1.73 (m, 4 H), 1.71 - 1.60 (m, 2 H), 1.57 - 1.46 (m, 1 H)。LCMS: [MH]+ = 446.2。
【0254】
5−(1−シクロブチル−5−((1R,3r,5S,6r)−3−モルホリノビシクロ[3.1.0]ヘキサン−6−イル)−1H−ピラゾール−3−イル)−3−(ジフルオロメトキシ)ピリジン−2−アミン:(27mg、28%収率) 1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ: 8.17 (d, J = 1.9 Hz, 1 H), 7.63 - 7.57 (m, 1 H), 7.16 (t, J = 73.9 Hz, 1 H), 6.20 (d, J = 0.6 Hz, 1 H), 6.10 (s, 2 H), 5.02 - 4.81 (m, 1 H), 3.56 (t, J = 4.6 Hz, 4 H), 2.84 - 2.71 (m, 1 H), 2.63 - 2.53 (m, 3 H), 2.41 - 2.30 (m, 6 H), 2.14 - 2.05 (m, 2 H), 1.97 - 1.86 (m, 1 H), 1.86 - 1.76 (m, 2 H), 1.75 - 1.65 (m, 2 H), 1.61 - 1.52 (m, 2 H). LCMS: [MH]+ = 446.2。
【0255】
一般方法E
【化67】
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5−(5−((1R,3s,5S,6r)−3−(1,4−オキサゼパン−4−イル)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−6−イル)−1−(2,2−ジフルオロエチル)−1H−ピラゾール−3−イル)−3−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−アミン及び5−(5−((1R,3r,5S,6r)−3−(1,4−オキサゼパン−4−イル)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−6−イル)−1−(2,2−ジフルオロエチル)−1H−ピラゾール−3−イル)−3−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−アミンの調製例
【0256】
工程1:(1R,5S,6r)−6−(3−(6−アミノ−5−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−イル)−1H−ピラゾール−5−イル)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−3−オンの合成
【化68】
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トルエン/エタノール/水(5mL/1.5mL/0.5mL)中の(1R,5S,6r)−6−(3−ヨード−1H−ピラゾール−5−イル)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−3−オン(350mg、1.22mmol)及び5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−3−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−アミン(398mg、1.46mmol)の溶液に、窒素下、三塩基性リン酸三カリウム(776mg、3.66mmol)及び1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン−パラジウム(II)ジクロリド(277mg、0.378mmol)を加えた。混合物を、95℃で16時間攪拌した。混合物を、Celiteに通して濾過し、そして濾液を、減圧下で濃縮した。フラッシュカラムクロマトグラフィー(石油エーテル中20%〜50% 酢酸エチル)によって精製して、黄色の固体を得た(346mg、88%収率)。LCMS: [MH]+ = 323.1。
【0257】
工程2:(1R,5S,6r)−6−(3−(6−アミノ−5−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−イル)−1−(2,2−ジフルオロエチル)−1H−ピラゾール−5−イル)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−3−オンの合成
【化69】
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N,N−ジメチルホルムアミド(1mL)中の(1R,5S,6r)−6−(3−(6−アミノ−5−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−イル)−1H−ピラゾール−5−イル)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−3−オン(0.100g、0.155mmol)、2,2−ジフルオロエチルトリフルオロメタンスルホナート(66mg、0.31mmol)及び炭酸セシウム(151mg、0.465mmol)の混合物を、室温で5時間攪拌した。混合物を、水(10mL)で希釈し、そして酢酸エチルで抽出した(3×15mL)。合わせた有機物を濃縮して、粗残留物を得、それを、分取薄層クロマトグラフィー(石油エーテル中25% 酢酸エチル)によって精製して、生成物を白色の固体として得た(80mg、66%収率)。LCMS: [MH]+ = 387.0。
【0258】
工程3:5−(5−((1R,5S,6r)−3−(1,4−オキサゼパン−4−イル)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−6−イル)−1−(2,2−ジフルオロエチル)−1H−ピラゾール−3−イル)−3−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−アミンの合成
メタノール(5mL)中の(1R,5S,6r)−6−(3−(6−アミノ−5−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−イル)−1−(2,2−ジフルオロエチル)−1H−ピラゾール−5−イル)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−3−オン(0.080mg、0.21mmol)の溶液に、1,4−オキサゼパン(42mg、0.41mmol)及びシアノ水素化ホウ素ナトリウム(39mg、0.62mmol)を加えた。混合物を、50℃で攪拌した。6時間後、反応物を、減圧下で濃縮した。分取HPLCによって精製して、標記化合物を白色の固体として得た。
【0259】
5−(5−((1R,3s,5S,6r)−3−(1,4−オキサゼパン−4−イル)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−6−イル)−1−(2,2−ジフルオロエチル)−1H−ピラゾール−3−イル)−3−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−アミン:(7.7mg、7.9%収率) 1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 8.53 (s, 1 H), 8.06 (d, J = 1.2 Hz, 1 H), 6.35-6.02 (m, 1 H), 6.06 (s, 1 H), 5.03 (br s, 2 H), 4.53-4.43 (m, 2 H), 3.79 (t, J = 6.0 Hz, 2 H), 3.74 (t, J = 4.8 Hz, 2 H), 2.82-2.74 (m, 1 H), 2.73-2.67 (m, 4 H), 2.42-2.17 (m, 2 H), 1.92-1.81 (m, 4 H), 1.72-1.66 (m, 2 H), 1.57 (t, J = 2.8 Hz, 1 H)。 LCMS: [MH]+ = 472.1。
【0260】
5−(5−((1R,3r,5S,6r)−3−(1,4−オキサゼパン−4−イル)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−6−イル)−1−(2,2−ジフルオロエチル)−1H−ピラゾール−3−イル)−3−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−アミン:(4.6mg、4.7%収率) 1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 8.53 (d, J = 1.2 Hz, 1 H), 8.06 (d, J = 1.2 Hz, 1 H), 6.34-6.02 (m, 1 H), 6.01 (s, 1 H), 5.03 (br s, 2 H), 4.55-4.45 (m, 2 H), 3.78 (t, J = 6.0 Hz, 2 H), 3.73 (t, J = 4.8 Hz, 2 H), 3.35-3.25 (m, 1 H), 2.74-2.65 (m, 4 H), 2.33-2.23 (m, 2 H), 1.91-1.84 (m, 2 H), 1.82 (t, J = 3.0 Hz, 1 H), 1.70-1.61 (m, 4 H)。 LCMS: [MH]+ = 472.1。
【0261】
一般方法F
5−(1−イソプロピル−5−(2−モルホリノビシクロ[3.1.0]ヘキサン−6−イル)−1H−ピラゾール−3−イル)−3−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−アミン(exo−antiエナンチオマー)の合成
【化70】
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【0262】
工程1:3−ヨード−1−イソプロピル−5−(3−オキサトリシクロ[4.1.0.02,4]ヘプタン−7−イル)−1H−ピラゾール(exo−synエナンチオマー)の合成
【化71】
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無水ジクロロメタン(100mL)中の(±)−exo−5−(ビシクロ[3.1.0]ヘキサ−2−エン−6−イル)−3−ヨード−1−イソプロピル−1H−ピラゾール(6.0g、19mmol)の氷冷溶液に、m−クロロ過安息香酸(6.2g、28mmol)を少量ずつ加えた。反応混合物を、20℃まで温めた。16時間後、反応混合物を濾過し、そして濾液は、飽和亜硫酸ナトリウム水溶液及び水酸化ナトリウム水溶液(15%、100mL)で順次洗浄した。回収した有機物を、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして減圧下で濃縮した。フラッシュカラムクロマトグラフィー(300〜400メッシュ中性酸化アルミニウム、100%石油エーテル〜石油エーテル中10% 酢酸エチル)によって精製して、生成物を黄色の固体として得た(3.5g、56%収率)。LCMS (ESI): [MH]+ = 330.8。
【0263】
工程2:(±)−6−(3−ヨード−1−イソプロピル−1H−ピラゾール−5−イル)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−2−オールの合成
【化72】
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無水テトラヒドロフラン(5mL)中の3−ヨード−1−イソプロピル−5−(3−オキサトリシクロ[4.1.0.02,4]ヘプタン−7−イル)−1H−ピラゾール(0.500g、1.52mmol)の氷冷溶液に、リチウムトリエチルヒドロボラート(10mL、THF中1M)を滴下した。反応混合物を、20℃まで温めた。1時間後、反応混合物を、0℃に冷却し、そして飽和塩化アンモニウム水溶液(10mL)で希釈した。得られた混合物を、酢酸エチルで抽出した(2×10mL)。回収した有機物を、減圧下で濃縮した。フラッシュカラムクロマトグラフィー(石油エーテル中17% 酢酸エチル)によって精製して、生成物を無色の油状物として得た(460mg、91%収率)。
【0264】
工程3:(±)−exo−6−(3−ヨード−1−イソプロピル−1H−ピラゾール−5−イル)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−2−オンの合成
【化73】
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無水ジクロロメタン(10mL)中の(±)−6−(3−ヨード−1−イソプロピル−1H−ピラゾール−5−イル)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−2−オール(470mg、1.4mmol)の溶液に、デス−マーチンペルヨージナン(1.19g、2.22mmol)を20℃で加えた。16時間後、反応混合物を、飽和亜硫酸ナトリウム水溶液で希釈した。炭酸ナトリウムを、溶液がpH>7に達するまで、加えた。混合物を、ジクロロメタンで抽出し(2×10mL)、そして回収した有機物を、減圧下で濃縮した。残留物を、フラッシュカラムクロマトグラフィー(石油エーテル中17% 酢酸エチル)によって精製して、白色の固体を得た(230mg、49%収率)。LCMS (ESI): [MH]+ = 330.8。
【0265】
工程4:(±)−exo−6−(3−(6−アミノ−5−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−イル)−1−イソプロピル−1H−ピラゾール−5−イル)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−2−オンの合成
【化74】
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5:1 1,4−ジオキサン/水(0.6mL)中の(±)−exo−6−(3−ヨード−1−イソプロピル−1H−ピラゾール−5−イル)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−2−オン(100mg、0.3mmol)、5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−3−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−アミン(0.10g、0.36mmol)、1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン−パラジウム(II)ジクロリド(20mg、0.03mol)及び炭酸セシウム(200mg、0.6mmol)の混合物を、窒素で1分間パージした。反応混合物を、マイクロ波バイアル内に密閉し、そしてマイクロ波照射によって110℃で15分間加熱した。反応混合物を、減圧下で濃縮し、そして得られた残留物を、分取薄層クロマトグラフィー(石油エーテル中50% 酢酸エチル)によって精製して、無色の油状物を得た(84mg、76%収率)。LCMS (ESI): [MH]+ = 365.0。
【0266】
工程5:5−(1−イソプロピル−5−(2−モルホリノビシクロ[3.1.0]ヘキサン−6−イル)−1H−ピラゾール−3−イル)−3−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−アミン(exo anti エナンチオマー)の合成
メタノール(5mL)中の(±)−exo−6−(3−(6−アミノ−5−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−イル)−1−イソプロピル−1H−ピラゾール−5−イル)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−2−オン(0.070g、0.19mmol)、モルホリン(84mg、0.96mmol)、シアノ水素化ホウ素ナトリウム(36mg、0.57mol)及び酢酸(50μL)の混合物を、70℃で1時間加熱した。反応物を、減圧下で濃縮し、そして得られた残留物を、酢酸エチル(10mL)及び水(5mL)で希釈した。有機層を回収し、そして減圧下で濃縮した。分取薄層クロマトグラフィー(酢酸エチル)によって精製して、ラセミ混合物を得(0.060g、63%収率)、それらをキラルSFCによって分離した。
エナンチオマー1:exo−anti−5−(1−イソプロピル−5−((2−モルホリノビシクロ[3.1.0]ヘキサン−6−イル)−1H−ピラゾール−3−イル)−3−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−アミンを白色の固体として(11mg、11%)。LCMS (ESI): [MH]+ = 436.1, 1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 8.53 (s, 1 H), 8.10 (s, 1 H), 5.96 (s, 1 H), 4.95 (s, 2 H), 4.72 (m, 1 H), 3.74 (m, 4 H), 2.90 (s, 1 H), 2.63-2.55 (m, 4 H), 2.05-1.85 (m, 5 H), 1.70 (m, 2 H), 1.56-1.51 (m, 6 H)。
エナンチオマー2:exo−anti−5−(1−イソプロピル−5−(2−モルホリノビシクロ[3.1.0]ヘキサン−6−イル)−1H−ピラゾール−3−イル)−3−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−アミンを白色の固体として(14mg、14%)。LCMS (ESI): [MH]+ = 436.1, 1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 8.53 (s, 1 H), 8.10 (s, 1 H), 5.98 (s, 1 H), 4.96 (s, 2 H), 4.73 (m, 1 H), 3.75 (m, 4 H), 2.92 (s, 1 H), 2.63-2.55 (m, 4 H), 2.05-1.85 (m, 5 H), 1.72 (m, 2 H), 1.58-1.52 (m, 6 H)。
【0267】
一般方法G
5−(1−イソプロピル−5−((1’R,2r,5’S,6’r)−1−(オキセタン−3−イル)スピロ[アゼチジン−2,3’−ビシクロ[3.1.0]ヘキサン]−6’−イル)−1H−ピラゾール−3−イル)−3−(トリフルオロメトキシ)ピリジン−2−アミンの調製例
【化75】
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【0268】
工程1:(S)−N−((1R,5S,6R)−6−(3−ヨード−1−イソプロピル−1H−ピラゾール−5−イル)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−3−イリデン)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミドの合成
【化76】
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テトラヒドロフラン(100mL)中の(1R,5S,6r)−6−(3−ヨード−1−イソプロピル−1H−ピラゾール−5−イル)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−3−オン(3.0g、9.1mmol)、(S)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(2.2g、18mmol)の溶液に、チタン(IV)イソプロポキシド(10g、36mmol)を滴下した。反応物を、70℃で20時間加熱した。水(100mL)を反応物に加え、そして得られた混合物を濾過した。フィルターケークを、酢酸エチルですすいだ(3×50mL)。回収した有機物を、飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し(100mL)、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして減圧下で濃縮した。フラッシュカラムクロマトグラフィー(石油エーテル中0→30% 酢酸エチル)による精製が、黄色の固体を生成した(2.75g、40%収率)。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 5.99 (s, 1 H), 4.52-4.56 (m, 1 H), 3.50 (m, 1 H), 3.14-3.15 (m, 1 H), 3.01-3.11 (m, 1 H), 2.73-2.80 (m, 1 H), 1.83-1.87 (m, 1 H), 1.74-1.80 (m, 1 H), 1.48 (d, J = 6.4 Hz, 6 H), 1.19-1.31 (m, 10 H)。
【0269】
工程2:エチル 2−((1R,3r,5S,6S)−3−((S)−1,1−ジメチルエチルスルフィンアミド)−6−(3−ヨード−1−イソプロピル−1H−ピラゾール−5−イル)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−3−イル)アセタートの合成
【化77】
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40〜50℃のテトラヒドロフラン(240mL)中の活性亜鉛(25g、38mmol)の懸濁液に、窒素雰囲気下、クロロトリメチルシラン(5.17g、47.6mmol)を滴下した。還流を維持した速度でエチル 2−ブロモアセタート(53g、320mmol)を添加する前に、反応混合物を、45℃で15分間攪拌した。添加が完了すると、反応混合物の色が明橙色になるまで、反応温度を60〜65℃の間に2時間維持した。テトラヒドロフラン(10mL)中の(S)−N−((1R,5S,6R)−6−(3−ヨード−1−イソプロピル−1H−ピラゾール−5−イル)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−3−イリデン)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(2.75g、6.35mmol)の滴下前に、反応物を−10℃に冷却した。24℃まで温める前に、反応物を、−10℃で3時間攪拌した。16時間後、反応物を、飽和塩化アンモニウム水溶液(150mL)で希釈し、そして混合物を、酢酸エチルで抽出した(3×70mL)。回収した有機物を、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(100mL)、飽和塩化ナトリウム水溶液(100mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして減圧下で濃縮した。フラッシュカラムクロマトグラフィー(5:1 石油エーテル/酢酸エチル)によって精製して、黄色の固体を得た(2.15g、65%収率)。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 5.90 (s, 1 H), 4.81 (s, 1 H), 4.51-4.57 (m, 1 H), 4.15 (q, J = 7.2 Hz, 2 H), 3.20 (m, 1 H), 2.64 (m, 1 H), 2.49 (m, 1 H), 2.27 (m, 1 H), 2.09-2.14 (m, 2 H), 2.00-2.14 (m, 1 H), 1.63-1.64 (m, 2 H), 1.45 (d, J = 6.8 Hz, 6 H), 1.23-1.28 (m, 12 H)。
【0270】
工程3:N−((1R,3r,5S,6S)−3−(2−ヒドロキシエチル)−6−(3−ヨード−1−イソプロピル−1H−ピラゾール−5−イル)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−3−イル)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミドの合成
【化78】
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テトラヒドロフラン(40mL)中のエチル 2−((1R,3r,5S,6S)−3−((S)−1,1−ジメチルエチルスルフィンアミド)−6−(3−ヨード−1−イソプロピル−1H−ピラゾール−5−イル)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−3−イル)アセタート(2.15g、4.12mmol)の氷冷溶液に、水素化ホウ素リチウム(450mg、21mmol)を加えた。0℃で5時間撹拌した後、反応物を、飽和塩化アンモニウム水溶液(50mL)で希釈した。得られた混合物を、酢酸エチルで抽出した(3×50mL)。回収した有機物を、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(30mL)、飽和塩化ナトリウム水溶液(80mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして減圧下で濃縮した。フラッシュカラムクロマトグラフィー(石油エーテル中50% 酢酸エチル)によって精製して、黄色の固体を得た(1.75g、88%収率)。LCMS (ESI): [MH]+ = 480.1。
【0271】
工程4:2−((1R,3r,5S,6S)−3−((S)−1,1−ジメチルエチルスルフィンアミド)−6−(3−ヨード−1−イソプロピル−1H−ピラゾール−5−イル)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−3−イル)エチルメタンスルホナートの合成
【化79】
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ジクロロメタン(35mL)中の(S)−N−((1R,3r,5S,6S)−3−(2−ヒドロキシエチル)−6−(3−ヨード−1−イソプロピル−1H−ピラゾール−5−イル)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−3−イル)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(1.74g、3.63mmol)及びトリエチルアミン(3.67g、36.3mmol)の氷冷溶液に、塩化メタンスルホニル(2.10g、18.3mmol)を滴下した。30分後、反応物を減圧下で濃縮した。フラッシュカラムクロマトグラフィー(石油エーテル中50% 酢酸エチル)によって精製して、黄色の固体を得た(1.28g、63%収率)。LCMS (ESI): [MH]+ = 557.9; 1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 5.92 (s, 1 H), 4.73-4.79 (m, 1 H), 4.51-4.54 (m, 1 H), 4.32-4.37 (m, 1 H), 3.84 (s, 1 H), 3.05 (s, 3 H), 2.56 (m, 1 H), 2.37-2.41 (m, 1 H), 2.27-2.31 (m, 1 H), 1.96-2.13 (m, 4 H), 1.63-1.67 (m, 2 H), 1.44-1.47 (m, 6 H), 1.26 (s, 9 H)。
【0272】
工程5:(1’R,2r,5’S,6’S)−1−((S)−tert−ブチルスルフィニル)−6’−(3−ヨード−1−イソプロピル−1H−ピラゾール−5−イル)スピロ[アゼチジン−2,3’−ビシクロ[3.1.0]ヘキサン]の合成
【化80】
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N,N−ジメチルホルムアミド(2.5mL)中の2−((1R,3r,5S,6S)−3−((S)−1,1−ジメチルエチルスルフィンアミド)−6−(3−ヨード−1−イソプロピル−1H−ピラゾール−5−イル)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−3−イル)エチルメタンスルホナート(1.28g、2.30mmol)の氷冷溶液に、水素化ナトリウム(185mg、4.62mmol、鉱油中60% 分散液)を加えた。0℃で1時間後、過剰な水素化ナトリウムを、水(20mL)でクエンチした。得られた溶液を、酢酸エチルで抽出した(3×30mL)。回収した有機物を、飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し(30mL)、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして減圧下で濃縮した。フラッシュカラムクロマトグラフィー(石油エーテル中30% 酢酸エチル)によって精製して、白色の固体を得た(750mg、71%収率)。LCMS (ESI): [MH]+ = 462.0。
【0273】
工程6:(1’R,2r,5’S,6’r)−6’−(3−ヨード−1−イソプロピル−1H−ピラゾール−5−イル)スピロ[アゼチジン−2,3’−ビシクロ[3.1.0]ヘキサン]の合成
【化81】
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エタノール(10mL)中の(1’R,2r,5’S,6’S)−1−((S)−tert−ブチルスルフィニル)−6’−(3−ヨード−1−イソプロピル−1H−ピラゾール−5−イル)スピロ[アゼチジン−2,3’−ビシクロ[3.1.0]ヘキサン](0.750g、1.63mmol)の氷冷溶液に、酢酸エチル中4M HCl(10mL)を加えた。0℃で1.5時間後、反応物を減圧下で濃縮した。残留物を、酢酸エチル(50mL)と飽和重炭酸ナトリウム水溶液(50mL)で分液した。不均質な溶液を濾過し、そして固体を、水(2×10mL)及び酢酸エチル(2×10mL)で順次すすいだ。回収した白色の固体を、減圧下で乾燥させた(460mg、79%収率)。LRMS (ESI): [MH]+ = 357.8。
【0274】
工程7:(1’R,2r,5’S,6’r)−6’−(3−ヨード−1−イソプロピル−1H−ピラゾール−5−イル)−1−(オキセタン−3−イル)スピロ[アゼチジン−2,3’−ビシクロ[3.1.0]ヘキサン]の合成
【化82】
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メタノール(2mL)中の(1’R,2r,5’S,6’r)−6’−(3−ヨード−1−イソプロピル−1H−ピラゾール−5−イル)スピロ[アゼチジン−2,3’−ビシクロ[3.1.0]ヘキサン](110mg、0.31mmol)、3−オキセタノン(133mg、1.85mmol)の溶液に、チタン(IV)イソプロポキシド(356mg、1.23mmol)を加えた。反応物を、25℃に冷やす前に、60℃で2時間加熱した。シアノ水素化ホウ素ナトリウム(116mg、1.85mmol)を加え、そして反応物を、60℃で加熱した。16時間後、反応物を、水(10mL)で希釈し、そして得られた懸濁液を濾過した。固体を、酢酸エチルですすいだ(3×10mL)。濾液を、酢酸エチルで抽出した(2×10mL)。回収した有機物を、飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し(10mL)、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして減圧下で濃縮した。分取薄層クロマトグラフィー(酢酸エチル)によって精製して、黄色の固体を得た(65mg、51%収率)。LCMS (ESI): [MH]+ = 413.8。
【0275】
工程8:5−(1−イソプロピル−5−((1’R,2r,5’S,6’r)−1−(オキセタン−3−イル)スピロ[アゼチジン−2,3’−ビシクロ[3.1.0]ヘキサン]−6’−イル)−1H−ピラゾール−3−イル)−3−(トリフルオロメトキシ)ピリジン−2−アミンの合成
5:1 1,4−ジオキサン/水(1.8mL)中の(1’R,2r,5’S,6’r)−6’−(3−ヨード−1−イソプロピル−1H−ピラゾール−5−イル)−1−(オキセタン−3−イル)スピロ[アゼチジン−2,3’−ビシクロ[3.1.0]ヘキサン](0.060g、0.15mmol)、5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−3−(トリフルオロメトキシ)ピリジン−2−アミン(0.050g、0.17mmol)及び炭酸セシウム(114mg、0.35mmol)の混合物に、窒素下、1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン−パラジウム(II)ジクロリド(11mg、0.015mmol)を加えた。得られた混合物を、マイクロ波照射によって105℃で30分間加熱した。反応混合物を濾過し、そして固体を、酢酸エチルですすいだ(3×15mL)。回収した濾液を、減圧下で濃縮した。分取薄層クロマトグラフィー(酢酸エチル中1% メタノール)による精製、続く分取HPLCによって、黄色の固体を得た(33mg、50%収率)。LRMS (ESI): [MH]+ = 464.2; 1H NMR (400 MHz, CDCl3), δ: 8.30 (s, 1 H), 7.81 (s, 1 H), 5.96 (s, 1 H), 4.78-4.68 (m, 2 H), 4.67-4.59 (m, 5 H), 4.05-4.00 (m, 1 H), 3.44-3.40(m, 2 H), 2.27-2.19 (m, 4 H), 1.59 (m, 4 H), 1.54-1.52 (d, J = 8 Hz, 6 H), 1.39 (m, 1 H)。
【0276】
一般方法H
【化83】
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5−(1−イソプロピル−5−((1’R,5’S,6’r)−1−(2−メトキシエチル)スピロ[アゼチジン−3,3’−ビシクロ[3.1.0]ヘキサン]−6’−イル)−1H−ピラゾール−3−イル)−3−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−アミンの調製例
【0277】
工程1:(1R,5S,6r)−6−(3−ヨード−1−イソプロピル−1H−ピラゾール−5−イル)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−3−カルボアルデヒドの合成
【化84】
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ジクロロメタン(100mL)中の3−ヨード−1−イソプロピル−5−((1R,5S,6r)−スピロ[ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−3,2’−オキシラン]−6−イル)−1H−ピラゾール(1.5g、4.4mmol)の氷冷溶液に、窒素下、ホウ素トリフルオリドジエチルエーテラート(9mL)を加えた。冷却浴を取り外した。16時間後、反応混合物を、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(100mL)で希釈した。得られた混合物を、ジクロロメタン(2×50mL)で抽出した。回収した有機物を、飽和塩化ナトリウム水溶液(100mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして減圧下で濃縮した。フラッシュカラムクロマトグラフィー(石油エーテル中5% 酢酸エチル)によって精製して、黄色の油状物を得た(510mg、34%収率)。LCMS (ESI): [MH]+ = 344.9。
【0278】
工程2:((1R,5S,6r)−6−(3−ヨード−1−イソプロピル−1H−ピラゾール−5−イル)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−3,3−ジイル)ジメタノールの合成
【化85】
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テトラヒドロフラン(3mL)中の(1R,5S,6r)−6−(3−ヨード−1−イソプロピル−1H−ピラゾール−5−イル)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−3−カルボアルデヒド(250mg、0.72mmol)の溶液に、50%wt/wt 水酸化カリウム溶液(2.6mL)及びパラホルムアルデヒド(950mg)を加えた。反応物を、窒素下、75℃で加熱した。7時間後、反応物を、0℃に冷却し、そして水(100mL)で希釈した。混合物のpHを、2M 塩酸水溶液で約7に調整した。得られた混合物を、酢酸エチルで抽出した(4×25mL)。回収した有機物を、飽和塩化ナトリウム水溶液(30mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして減圧下で濃縮した。フラッシュカラムクロマトグラフィー(石油エーテル中50% 酢酸エチル)によって精製して、黄色の油状物を得た(150mg、55%収率)。LCMS (ESI): [MH]+ = 377.0。 1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 5.90 (s, 1 H), 4.56-4.62 (m, 1 H), 3.62 (d, J = 5.2 Hz, 4 H), 1.98-2.03 (dd, J = 14.6 Hz, 5.0 Hz, 2 H), 1.64-1.67 (m, 4 H), 1.48 (d, J = 6.4 Hz, 6 H), 1.40-1.41 (m, 1 H)。
【0279】
工程3:((1R,5S,6r)−6−(3−ヨード−1−イソプロピル−1H−ピラゾール−5−イル)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−3,3−ジイル)ビス(メチレン)ビス(トリフルオロメタンスルホナート)の合成
【化86】
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ジクロロメタン(8mL)中の((1R,5S,6r)−6−(3−ヨード−1−イソプロピル−1H−ピラゾール−5−イル)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−3,3−ジイル)ジメタノール(75mg、0.20mmol)の溶液に、トリフラート無水物(450mg、1.6mmol)及びピリジン(0.090g、2.4mmol)を−78℃で加えた。冷却浴を取り外し、そして反応混合物を、室温に温まるにまかせた。16時間後、反応物を、減圧下で濃縮して、褐色の油状物を得た(160mg)。LCMS (ESI): [MH]+ = 640.7。
【0280】
工程4:(1’R,5’S,6’r)−6’−(3−ヨード−1−イソプロピル−1H−ピラゾール−5−イル)−1−(2−メトキシエチル)スピロ[アゼチジン−3,3’−ビシクロ[3.1.0]ヘキサン]の合成
【化87】
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テトラヒドロフラン(4mL)中の((1R,5S,6r)−6−(3−ヨード−1−イソプロピル−1H−ピラゾール−5−イル)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−3,3−ジイル)ビス(メチレン)ビス(トリフルオロメタンスルホナート)(130mg、0.20mmol)、2−メトキシエタンアミン(46mg、0.61mmol)、ジイソプロピルエチルアミン(105mg、0.81mmol)の溶液を、66℃で2時間加熱した。反応物を、水(10mL)で希釈し、そして得られた混合物を、酢酸エチルで抽出した(3×15mL)。回収した有機物を、飽和塩化アンモニウム水溶液(10mL)、飽和塩化ナトリウム水溶液(20mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして減圧下で濃縮した。分取薄層クロマトグラフィー(酢酸エチル中9% メタノール)によって精製して、標記化合物を黄色の固体として得た(25mg、30%)。LCMS (ESI): [MH]+ = 415.8。
【0281】
工程5:5−(1−イソプロピル−5−((1’R,5’S,6’r)−1−(2−メトキシエチル)スピロ[アゼチジン−3,3’−ビシクロ[3.1.0]ヘキサン]−6’−イル)−1H−ピラゾール−3−イル)−3−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−アミンの合成
1,4−ジオキサン(9mL)及び水(1.8mL)中の(1’R,5’S,6’r)−6’−(3−ヨード−1−イソプロピル−1H−ピラゾール−5−イル)−1−(2−メトキシエチル)スピロ[アゼチジン−3,3’−ビシクロ[3.1.0]ヘキサン](35mg、0.084mmol)、5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−3−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−アミン(27mg、0.093mmol)及び炭酸セシウム(0.060g、0.19mmol)の混合物に、窒素下、1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン−パラジウム(II)ジクロリド(6mg、0.008mmol)を加えた。混合物を、マイクロ波照射で110℃に20分間加熱した。反応混合物を、酢酸エチル(10mL)で希釈し、そして濾過した。濾液を、減圧下で濃縮した。分取薄層クロマトグラフィー(酢酸エチル中12.5% メタノール)によって精製して、黄色の固体を得た(24.5mg、60%収率)。LRMS (ESI): [MH]+ = 450.0; 1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 8.53 (s, 1 H), 8.11 (s, 1 H), 6.03 (s, 1 H), 5.08 (s, 2 H), 4.51-4.57 (m, 1 H), 3.82 (t, J = 4.4 Hz, 2 H), 3.37 (s, 3 H), 3.26 (t, J = 4.2 Hz, 2 H), 2.20-2.24 (m, 2 H), 1.71 (s, 2 H), 1.51 (d, J = 7.2 Hz, 6 H), 1.26-1.29 (m, 6 H), 0.98 (s, 1 H)。
【0282】
一般方法I
6−(3−(6−アミノ−5−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−イル)−1−イソプロピル−1H−ピラゾール−5−イル)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−2−オール(exo syn エナンチオマー)の調製例
【化88】
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1,4−ジオキサン(0.5mL)及び水(0.1mL)中の(±)−6−(3−ヨード−1−イソプロピル−1H−ピラゾール−5−イル)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−2−オール(30mg、90.3μmol)、5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−3−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−アミン(39mg、0.14mmol)、1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン−パラジウム(II)ジクロリド(6mg、0.009mmol)及び炭酸セシウム(59mg、0.18mmol)の溶液を、窒素でパージした。反応混合物を、マイクロ波照射によって110℃に20分間加熱した。混合物を濃縮し、そして得られた残留物を、酢酸エチル(2mL)で希釈し、そしてその溶液を濾過した。濾液を濃縮した。分取HPLCによる精製、続くキラルSFC分離によって、以下の標記化合物を得た:
エナンチオマー1(白色の固体、2.4mg、7%) 1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 8.55 (s, 1 H), 8.12 (s, 1 H), 6.07 (s, 1 H), 4.97 (s, 2 H), 4.63-4.56 (m, 1 H), 4.47-4.46 (d, J = 4.8 Hz, 1 H), 2.20-2.11 (m, 1 H), 1.96-1.94 (m, 1 H), 1.80-1.74 (m, 4 H), 1.54-1.52 (m, 6 H), 1.43 (m, 1 H) LCMS: [MH]+ = 367.0。
エナンチオマー2(白色の固体、2.8mg、8%) 1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 8.55 (s, 1 H), 8.12 (s, 1 H), 6.07 (s, 1 H), 4.97 (s, 2 H), 4.61-4.56 (m, 1 H), 4.47-4.46 (d, J = 4.4 Hz, 1 H), 2.20-2.11 (m, 1 H), 1.94-1.90 (m, 1 H), 1.80-1.74 (m, 4 H), 1.54-1.52 m, 6 H), 1.43 (m, 1 H) LCMS: [MH]+ = 367.0。
【0283】
一般方法J
(±)−5−(1−イソプロピル−5−(4−メチルオクタヒドロ−2H−シクロプロパ[4,5]シクロペンタ[1,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−1H−ピラゾール−3−イル)−3−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−アミンの調製例
【化89】
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【0284】
工程1:(±)−6−(3−ヨード−1−イソプロピル−1H−ピラゾール−5−イル)−3−(メチルアミノ)−exo−ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−2−オール
【化90】
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3−ヨード−1−イソプロピル−5−(3−オキサトリシクロ[4.1.0.02,4]ヘプタン−7−イル)−1H−ピラゾール(exo−syn エナンチオマー)(3.9g、12mmol)、メチルアミンメタノール溶液(10mL)、及びエタノール(10mL)を入れた反応容器を密閉し、そして80℃で加熱した。16時間後、反応混合物を、室温に冷やし、そして減圧下で濃縮した。得られた残留物を、ジクロロメタン(30mL)で希釈し、そしてその溶液を、飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして減圧下で濃縮した。フラッシュカラム(石油中25% 酢酸エチル→酢酸エチル中5% メタノール)によって精製して、粗標記化合物を橙色の油状物として得(2.2g、LCMSにより56%純度)、それをさらに精製せずに使用した。LCMS (ESI): [MH]+ = 362.0。
【0285】
工程2:(±)−2−クロロ−N−(2−ヒドロキシ−6−(3−ヨード−1−イソプロピル−1H−ピラゾール−5−イル)−exo−ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−3−イル)−N−メチルアセトアミド
【化91】
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無水ジクロロメタン(200mL)中の(±)−6−(3−ヨード−1−イソプロピル−1H−ピラゾール−5−イル)−3−(メチルアミノ)−exo−ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−2−オール(2.2g、3.4mmol、56%純度)、トリエチルアミン(690mg、6.8mmol)の溶液に、窒素下、−48℃でジクロロメタン(1mL)中の2−クロロアセチルクロリド(390mg、3.4mmol)を加えた。2時間後、反応混合物を、水(50mL)で希釈した。回収した有機物を、飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして減圧下で濃縮した。フラッシュカラムクロマトグラフィー(石油エーテル中50% 酢酸エチル)によって精製して、無色の油状物を得た(660mg、44%収率)。LCMS (ESI): [MH]+ = 437.8。
【0286】
工程3:(±)−6−(3−ヨード−1−イソプロピル−1H−ピラゾール−5−イル)−4−メチルヘキサヒドロ−2H−シクロプロパ[4,5]シクロペンタ[1,2−b][1,4]オキサジン−3(6bH)−オン
【化92】
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ジクロロメタン(10mL)中の(±)−2−クロロ−N−(2−ヒドロキシ−6−(3−ヨード−1−イソプロピル−1H−ピラゾール−5−イル)−exo−ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−3−イル)−N−メチルアセトアミド(0.10g、0.23mmol)の氷冷溶液に、カリウム tert−ブトキシド(39mg、0.35mmol)を加えた。1時間後、反応混合物を濃縮した。分取薄層クロマトグラフィー(酢酸エチル)によって精製して、無色の油状物(50mg)を得、それをさらに精製せずに使用した。LCMS (ESI): [MH]+ = 401.9
【0287】
工程4:(±)−6−(3−(6−アミノ−5−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−イル)−1−イソプロピル−1H−ピラゾール−5−イル)−4−メチルヘキサヒドロ−2H−シクロプロパ[4,5]シクロペンタ[1,2−b][1,4]オキサジン−3(6bH)−オン
【化93】
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1.4−ジオキサン(2mL)及び水(0.5mL)中の(±)−6−(3−ヨード−1−イソプロピル−1H−ピラゾール−5−イル)−4−メチルヘキサヒドロ−2H−シクロプロパ[4,5]シクロペンタ[1,2−b][1,4]オキサジン−3(6bH)−オン(0.050g、0.12mmol)、5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−3−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−アミン(54mg、0.19mmol)、炭酸セシウム(78mg、0.24mmol)、及び1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン−パラジウム(II)ジクロリド(9mg、0.01mmol)の混合物を、窒素でパージした。混合物を、マイクロ波照射によって110℃に30分間加熱した。反応物を、減圧下で濃縮し、そして得られた残留物を、分取薄層クロマトグラフィー(酢酸エチル)によって精製して、白色の固体を得た(40mg、77%収率)。
【0288】
工程5:(±)−5−(1−イソプロピル−5−(4−メチルオクタヒドロ−2H−シクロプロパ[4,5]シクロペンタ[1,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−1H−ピラゾール−3−イル)−3−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−アミン
テトラヒドロフラン(5mL)中の(±)−6−(3−(6−アミノ−5−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−イル)−1−イソプロピル−1H−ピラゾール−5−イル)−4−メチルヘキサヒドロ−2H−シクロプロパ[4,5]シクロペンタ[1,2−b][1,4]オキサジン−3(6bH)−オン(0.040g、0.092mmol)の攪拌溶液に、ボランテトラヒドロフラン錯体(5mL、5mmol)を加えた。反応混合物を、窒素下、70℃で2時間加熱した。メタノールを加え、そして得られた溶液を、減圧下で濃縮した。分取HPLCによって精製して、ジアステレオマーの1.5:1 混合物を得た(15mg、39%)。LCMS (ESI): [MH]+ = 401.9 1H NMR (400 MHz, メタノール-d4) δ: 8.52 (d, J = 3.6 Hz, 1 H), 8.32 (s, 1 H), 8.13 (s, 1 H), 6.31 (s, 0.6 H), 6.22 (s, 0.4 H), 4.85-4.82 (m, 1 H), 4.06-4.02 (m, 1 H), 3.85-3.70 (m, 1.6 H), 3.50-3.45 (m, 0.4 H), 3.40-3.30 (m, 0.6 H), 3.20-3.17 (m, 0.4 H), 2.90-2.85 (m, 0.6 H), 2.79-2.65 (m, 3.4 H), 2.60 (s, 1 H), 2.37-2.36 (m, 1 H), 2.05-1.95 (m, 2 H), 1.90-1.80 (m, 1 H), 1.55-1.52 (m, 6 H)。
【0289】
一般方法K
(±)−3−(ジフルオロメトキシ)−5−(1−イソプロピル−5−((3aS,3bR,4S,4aR,5aR)−2−メチルオクタヒドロ−1H−シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2−c]ピロール−4−イル)−1H−ピラゾール−3−イル)ピリジン−2−アミンの調製例
【化94】
[この文献は図面を表示できません]
【0290】
工程1:(±)−(3aS,3bR,4S,4aR)−4−(3−ヨード−1−イソプロピル−1H−ピラゾール−5−イル)−2−メチルオクタヒドロ−1H−シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2−c]ピロールの合成
【化95】
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メタノール(10mL)中のトリメチルアミン(10mL、メタノール溶液)の氷冷溶液に、30%過酸化水素(10mL)を加えた。反応混合物を、室温に16時間温めた。溶媒を、減圧下で除去して、粗トリメチルアミンオキシド(9.5g)を白色の固体として得た。
【0291】
窒素下、テトラヒドロフラン(10mL)中のトリメチルアミンオキシド(717mg、9.55mmol)及び5−((1S,5R,6S)−ビシクロ[3.1.0]ヘキサ−2−エン−6−イル)−3−ヨード−1−イソプロピル−1H−ピラゾール(2.0g、6.4mmol)の氷冷溶液に、リチウムジイソプロピルアミド(28mmol)を加えた。0℃で1時間後、反応混合物を、水(50mL)で希釈し、そして得られた溶液を、酢酸エチルで抽出した(2×20mL)。回収した有機物を、飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして濃縮した。フラッシュカラムクロマトグラフィー(石油エーテル中17% 酢酸エチル)によって精製して、褐色の油状物を得た(110mg、4.7%)。LCMS (ESI): [MH]+ = 372.2。
【0292】
工程2:(±)−3−(ジフルオロメトキシ)−5−(1−イソプロピル−5−((3aS,3bR,4S,4aR,5aR)−2−メチルオクタヒドロ−1H−シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2−c]ピロール−4−イル)−1H−ピラゾール−3−イル)ピリジン−2−アミンの合成
5:1 1,4−ジオキサン/水(6mL)中の(±)−(3aS,3bR,4S,4aR)−4−(3−ヨード−1−イソプロピル−1H−ピラゾール−5−イル)−2−メチルオクタヒドロ−1H−シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2−c]ピロール(0.10g、0.27mmol)、5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−3−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−アミン(92mg、0.32mmol)、炭酸セシウム(176mg、0.540mmol)及びビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン−パラジウム(II)ジクロリド(20mg、0.03mmol)の混合物を、窒素でパージした。反応混合物を、窒素下、80℃で加熱した。2時間後、反応混合物を濃縮し、そして得られた残留物を、分取HPLCによって精製して、標記化合物を白色の固体として得た(15mg、13%収率)。LCMS (ESI): [MH]+ = 404.0. 1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 8.39 (s, 1 H), 8.11 (s, 1 H), 7.69 (s, 1 H), 6.85 (t, J=73.6 Hz, 1 H), 6.14 (s, 1 H), 4.75-4.70 (m, 1 H), 3.50-3.74 (m, 2 H), 3.32-3.29 (m, 2 H), 3.18-3.16 (m, 1 H), 2.92 (s, 3 H), 2.90-2.80 (m, 1 H), 2.38-2.25 (m, 1 H), 1.86-1.75 (m, 3 H), 1.63 (t, J=6.4 Hz, 1 H), 1.53 (m, 6 H)
【0293】
一般方法L
5−(5−((1R,5S,6r)−3−フルオロ−3−(メトキシメチル)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−6−イル)−1−イソプロピル−1H−ピラゾール−3−イル)−3−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−アミンの調製例
【化96】
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【0294】
工程1:((1R,5S,6r)−3−フルオロ−6−(3−ヨード−1−イソプロピル−1H−ピラゾール−5−イル)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−3−イル)メタノールの合成
【化97】
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ジクロロメタン(2mL)中の3−ヨード−1−イソプロピル−5−((1R,5S,6r)−スピロ[ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−3,2’−オキシラン]−6−イル)−1H−ピラゾール(172mg、0.500mmol)の氷冷溶液に、トリエチルアミントリヒドロフルオリド(1mL)を加えた。2時間後、反応物を、飽和重炭酸ナトリウム水溶液で希釈し、そして得られた混合物を、10:1 ジクロロメタン/メタノールで抽出した(2×15mL)。回収した有機物を、飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、そして濃縮して、粗((1R,5S,6r)−3−フルオロ−6−(3−ヨード−1−イソプロピル−1H−ピラゾール−5−イル)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−3−イル)メタノールを油状物として得(210mg)、それをさらに精製せずに使用した。LCMS (ESI): [MH]+ = 344.9。
【0295】
工程2:5−((1R,5S,6r)−3−フルオロ−3−(メトキシメチル)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−6−イル)−3−ヨード−1−イソプロピル−1H−ピラゾールの合成
【化98】
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N,N−ジメチルホルムアミド(2mL)中の((1R,5S,6r)−3−フルオロ−6−(3−ヨード−1−イソプロピル−1H−ピラゾール−5−イル)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−3−イル)メタノール(210mg、0.58mmol)の氷冷溶液に、水素化ナトリウム(46mg、1.2mmol、鉱油中60%)、続いてヨードメタン(830mg、5.8mmol)を加えた。混合物を、0℃で2時間攪拌した。水を反応混合物に加え、そして得られた混合物を、酢酸エチルで抽出した(2×20mL)。回収した有機物を、飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、そして濃縮した。フラッシュカラムクロマトグラフィー(石油エーテル中9% 酢酸エチル)によって精製して、生成物を油状物として得た(200mg、92%収率)。LCMS (ESI): [MH]+ = 379.1。
【0296】
工程3:5−(5−((1R,5S,6r)−3−フルオロ−3−(メトキシメチル)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−6−イル)−1−イソプロピル−1H−ピラゾール−3−イル)−3−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−アミン
5:1 ジオキサン/水(5mL)中の5−((1R,5S,6r)−3−フルオロ−3−(メトキシメチル)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−6−イル)−3−ヨード−1−イソプロピル−1H−ピラゾール(180mg、0.48mmol)、5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−3−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−アミン(151mg、0.524mmol)及び炭酸セシウム(310mg、0.95mmol)の溶液に、1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン−パラジウム(II)ジクロリド(35mg、0.048mmol)を加えた。混合物を、窒素でパージし、そしてマイクロ波照射によって110℃に30分間加熱した。反応物を、減圧下で濃縮し、そして得られた残留物を、分取HPLCによって精製して、生成物を黄色の固体として得た(54mg、27%収率)。LCMS(ESI):[MH]+=413.2. 1H NMR(400 MHz, CDCl3) δ: 8.56 (s, 1 H), 8.38 (s, 1 H), 7.51 (br s, 2 H), 6.07 (s, 1 H), 4.59 (t, J = 6.4 Hz, 1 H), 3.47-3.41 (m, 2 H), 3.39 (s, 3 H), 2.49-2.34 (m, 2 H), 2.08-1.94 (m, 2H), 1.83 (m, 2 H), 1.48 (d, J = 6.8 Hz, 6 H), 1.39 (m, 1 H)。
【0297】
一般方法M
1−(((1R,3r,5S,6r)−6−(3−(6−アミノ−5−(ジフルオロメトキシ)ピリジン−3−イル)−1−イソプロピル−1H−ピラゾール−5−イル)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−3−イル)オキシ)−2−メチルプロパン−2−オールの調製例
【化99】
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【0298】
工程1:1−(((1R,5S,6r)−6−(3−ヨード−1−イソプロピル−1H−ピラゾール−5−イル)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−3−イル)オキシ)−2−メチルプロパン−2−オールの合成
【化100】
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無水N,N−ジメチルホルムアミド(5mL)中の(1R,5S,6r)−6−(3−ヨード−1−イソプロピル−1H−ピラゾール−5−イル)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−3−オール(0.40g、1.5mmol)の氷冷溶液に、水素化ナトリウム(0.180g、4.52mmol、鉱油中60%)を加えた。反応混合物を、室温まで温めた。1時間後、反応混合物を、0℃に冷却し、その後2,2−ジメチルオキシラン(180mg、15mmol)を加えた。反応混合物を、室温まで16時間温めた。反応混合物を、水で希釈し、そして得られた溶液を、酢酸エチルで抽出した(2×20mL)。回収した有機物を、飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し(2×10mL)、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして濃縮して、標記化合物を黄色の油状物として得(300mg)、それをさらに精製せずに使用した。LCMS (ESI): [MH]+ = 405.1。
【0299】
工程2:1−(((1R,3r,5S,6r)−6−(3−(6−アミノ−5−(ジフルオロメトキシ)ピリジン−3−イル)−1−イソプロピル−1H−ピラゾール−5−イル)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−3−イル)オキシ)−2−メチルプロパン−2−オールの合成
5:1 ジオキサン/水(2mL)中の1−(((1R,5S,6r)−6−(3−ヨード−1−イソプロピル−1H−ピラゾール−5−イル)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−3−イル)オキシ)−2−メチルプロパン−2−オール(96mg、0.24mmol)、5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−3−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−アミン(74.7mg、0.261mmol)及び炭酸セシウム(155mg、0.475mmol)の溶液に、1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン−パラジウム(II)ジクロリド(17mg、0.024mmol)を加えた。混合物を、窒素でパージし、そしてマイクロ波照射によって100℃に15分間加熱した。反応物を、減圧下で濃縮し、そして得られた残留物を、分取HPLCによって精製して、生成物を白色の固体として得た(5mg、5%収率)。LCMS (ESI): [MH]+ = 437.2; 1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 8.19 (s, 1H), 8.06 (d, J = 1.2 Hz, 1H), 7.13 (t, J = 72 Hz, 1H), 6.29 (s, 1H), 4.82-4.72 (m, 1H), 4.02 (t, J =5.6 Hz, 1H), 3.21 (s, 2H), 2.20 - 2.06 (m, 5H), 1.69 (m, 2H), 1.50 (d, J = 6.8 Hz, 6H), 1.20 (s, 6H)。
【0300】
一般方法N
3−(ジフルオロメトキシ)−5−(1−イソプロピル−5−((1R,5S,6r)−スピロ[ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−3,3’−オキセタン]−6−イル)−1H−ピラゾール−3−イル)ピリジン−2−アミンの調製例
【化101】
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【0301】
工程1:(Z)−1,4−ジクロロブタ−2−エンの合成
【化102】
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(Z)−ブタ−2−エン−1,4−ジオール(150g、1.7mol)の氷冷溶液に、チオニルクロリド(250mL)を40分間かけて加えた。得られた混合物を、20℃まで温めた。16時間後、反応混合物を、水(500mL)で希釈し、そして得られた混合物を、酢酸エチルで抽出した(2L)。回収した有機物を、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして濃縮して、生成物を褐色の油状物として得た(180g、84%収率)。
【0302】
工程2:ジエチル シクロペンタ−3−エン−1,1−ジカルボキシラートの合成
【化103】
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テトラヒドロフラン(1.5L)中のマロン酸ジエチル(75.01g、468.3mmol)の氷冷溶液に、水素化ナトリウム(28.1g、1.17mmol)を少量ずつ加えた。1時間後、テトラヒドロフラン(500mL)中の(Z)−1,4−ジクロロブタ−2−エン(75.0g、468mmol)を、0℃で40分間かけて加えた。1時間後、反応混合物を、飽和塩化アンモニウム水溶液(500mL)で希釈し、そして得られた混合物を、酢酸エチルで抽出した(2×2L)。回収した有機物を、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして濃縮した。フラッシュカラムクロマトグラフィー(石油エーテル)によって精製して、生成物を黄色の油状物として得た(85g、86%収率)。
【0303】
工程3:シクロペンタ−3−エン−1,1−ジイルジメタノールの合成
【化104】
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テトラヒドロフラン(2L)中の水素化アルミニウムリチウム(25.54g、672.8mmol)の氷冷懸濁液に、テトラヒドロフラン(100mL)中のジエチルシクロペンタ−3−エン−1,1−ジカルボキシラート(42.0g、198mmol)の溶液を30分間かけて加えた。反応混合物を、26℃まで温めた。2時間後、反応物を、水(26mL)、3M 水酸化ナトリウム水溶液(26mL)、及び水(78mL)で順次希釈した。混合物を、0℃で15分間攪拌し、そして濾過した。濾液を濃縮して、生成物を無色の油状物として得た(45g、89%収率)。
【0304】
工程4:(1−(ヒドロキシメチル)シクロペンタ−3−エン−1−イル)メチル 4−メチルベンゼンスルホナートの合成
【化105】
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ジクロロメタン(2L)中のシクロペンタ−3−エン−1,1−ジイルジメタノール(44.0g、343mmol)、トリエチルアミン(34.7g、343mmol)及び4−ジメチルアミノピリジン(4.19g、34.3mmol)の氷冷溶液に、塩化トシル(58.9g、309mmol)を少量ずつ加えた。反応混合物を、26℃まで温めた。16時間後、混合物を濃縮し、そして得られた残留物を、フラッシュカラムクロマトグラフィー(石油エーテル中30% 酢酸エチル))によって精製して、生成物を褐色の固体として得た(34g、35%収率)。
【0305】
工程5:2−オキサスピロ[3.4]オクタ−6−エンの合成
【化106】
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テトラヒドロフラン(1.5L)及び(1−(ヒドロキシメチル)シクロペンタ−3−エン−1−イル)メチル 4−メチルベンゼンスルホナート(34g、60.21mmol)中の水素化ナトリウム(8.66g、361mmol)の懸濁液を、60℃で16時間加熱した。反応物を、飽和塩化アンモニウム水溶液で希釈し、そして得られた溶液を、ジクロロメタンで抽出した(2×2L)。回収した有機物を濃縮し、そして得られた油状物を蒸留して、無色の油状物を得た(3g、20%収率)。
【0306】
工程6:エチル スピロ[ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−3,3’−オキセタン]−6−カルボキシラートの合成
【化107】
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トルエン(5mL)中の2−オキサスピロ[3.4]オクタ−6−エン(1.0g、9.2mmol)及び硫酸銅(145mg、0.907mmol)の溶液に、トルエン(20mL)中のエチル 2−ジアゾアセタート(2.64g、22.7mmol)の溶液を100℃で16時間かけて加えた。反応混合物を濃縮し、そして得られた残留物を、フラッシュカラムクロマトグラフィー(石油エーテル中10% 酢酸エチル)によって精製して、生成物を褐色の油状物として得た(1.5g、84%収率)。
【0307】
工程7:スピロ[ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−3,3’−オキセタン]−6−カルボン酸の合成
【化108】
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エタノール(15mL)中のエチル スピロ[ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−3,3’−オキセタン]−6−カルボキシラート(1.5g、7.6mmol)の溶液に、水(5mL)中の水酸化ナトリウム(917mg、22.9mmol)を加えた。16時間後、反応混合物を濃縮し、そして得られた残留物を、水(20mL)で溶解した。得られた溶液を、酢酸エチルで抽出した(15mL)。水層を、1M HCl水溶液でpH=3に酸性化し、そしてその水溶液を、ジクロロメタン(20mL)で抽出した。回収した有機物を、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして濃縮して、白色の固体を得た(0.80g、62%収率)。
【0308】
工程8:N−メトキシ−N−メチルスピロ[ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−3,3’−オキセタン]−6−カルボキサミドの合成
【化109】
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ジクロロメタン(21mL)中のスピロ[ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−3,3’−オキセタン]−6−カルボン酸(0.70g、4.2mmol)の溶液に、カルボニルジイミダゾール(1.35g、8.33mmol)を15℃で加えた。30分後、N,O−ジメチルヒドロキシルアミン塩酸塩(487mg、4.99mmol)を、一度に加えた。16時間後、反応混合物を、ジクロロメタン(50mL)で希釈し、そして得られた混合物を、飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄した(2×20mL)。回収した有機物を濃縮し、そして得られた残留物を、フラッシュカラムクロマトグラフィー(石油エーテル中30% 酢酸エチル)によって精製して、生成物を白色の固体として得た(0.30g、34%収率)。
【0309】
工程9:1−(スピロ[ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−3,3’−オキセタン]−6−イル)エタノンの合成
【化110】
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テトラヒドロフラン(15mL)中のN−メトキシ−N−メチルスピロ[ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−3,3’−オキセタン]−6−カルボキサミド(0.30g、1.4mmol)の氷冷溶液に、メチルマグネシウムブロミド(1mL、テトラヒドロフラン中3M)を滴下した。1時間後、反応混合物を、飽和塩化アンモニウム水溶液(10mL)で希釈し、そして得られた溶液を、酢酸エチルで抽出した(3×20mL)。回収した有機物を濃縮して、生成物を褐色の油状物として得た(220mg、93%収率)。
【0310】
工程10:3,3−ビス(メチルチオ)−1−(スピロ[ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−3,3’−オキセタン]−6−イル)プロパ−2−エン−1−オンの合成
【化111】
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テトラヒドロフラン(10mL)中の1−(スピロ[ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−3,3’−オキセタン]−6−イル)エタノン(0.20g、1.2mmol)の氷冷溶液に、リチウムビス(トリメチルシリル)アミド(2.5mL、THF中1M)を加えた。30分後、二硫化炭素(91.6mg 1.20mmol)を滴下した。30分後、ヨードメタン(976mg 2.65mmol)を滴下した。混合物を、20℃まで1時間温めた。反応混合物を、飽和塩化アンモニウム水溶液で希釈し、そして得られた溶液を、酢酸エチルで抽出した(5×10mL)。回収した有機物を濃縮し、そして得られた残留物を、フラッシュカラムクロマトグラフィー(石油エーテル中30% 酢酸エチル)によって精製して、黄色の固体を得た(270mg、83%収率)。
【0311】
工程11:(E)−3−(6−アミノ−5−(ジフルオロメトキシ)ピリジン−3−イル)−3−(メチルチオ)−1−(スピロ[ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−3,3’−オキセタン]−6−イル)プロパ−2−エン−1−オンの合成
【化112】
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6:1 テトラヒドロフラン/水(3.5mL)中の3,3−ビス(メチルチオ)−1−(スピロ[ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−3,3’−オキセタン]−6−イル)プロパ−2−エン−1−オン(250mg、924mmol)の溶液に、3−(ジフルオロメトキシ)−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2−アミン(317mg、1.11mmol)、銅(I)チオフェン−2−カルボキシラート(353mg、1.85mmol)、炭酸セシウム(602mg、1.85mmol)、及びビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)ジクロリド(65mg、92mmol)を加えた。反応混合物を、マイクロ波照射で110℃で1.5時間加熱した。反応混合物を濃縮し、そして得られた残留物を、フラッシュカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル)によって精製して、生成物を白色の固体として得た(0.080g、23%)。
【0312】
工程12:3−(ジフルオロメトキシ)−5−(5−(スピロ[ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−3,3’−オキセタン]−6−イル)−1H−ピラゾール−3−イル)ピリジン−2−アミンの合成
【化113】
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エタノール(2mL)中の(E)−3−(6−アミノ−5−(ジフルオロメトキシ)ピリジン−3−イル)−3−(メチルチオ)−1−(スピロ[ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−3,3’−オキセタン]−6−イル)プロパ−2−エン−1−オン(0.080g、0.21mmol)の溶液に、ヒドラジン水和物(2mL)を加えた。反応混合物を、マイクロ波照射で100℃で1時間加熱した。反応混合物を濃縮して、生成物を得(200mg)、それをさらに精製することなく使用した。
【0313】
工程13:3−(ジフルオロメトキシ)−5−(1−イソプロピル−5−((1R,5S,6r)−スピロ[ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−3,3’−オキセタン]−6−イル)−1H−ピラゾール−3−イル)ピリジン−2−アミンの合成
N,N−ジメチルホルムアミド(2mL)中の粗3−(ジフルオロメトキシ)−5−(5−(スピロ[ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−3,3’−オキセタン]−6−イル)−1H−ピラゾール−3−イル)ピリジン−2−アミン(0.20g、0.21mmol)、2−ブロモプロパン(78mg、0.63mmol)、及び炭酸セシウム(561mg、1.72mmol)の溶液を、110℃で1.5時間加熱した。反応混合物を濃縮し、そして得られた残留物を、分取HPLCによって精製して、生成物を黄色の固体として得た(5mg、6%収率 2工程で)LCMS (ESI): [MH]+ =391。 1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ: 8.13 (s, 1 H), 7.66 (s, 1 H), 7.38-7.01 (t, 1 H) , 6.57 (brs, 1 H), 6.29 (s, 2 H), 4.62-4.56 (m, 1 H), 4.49 (s, 2 H), 4.39 (s, 2 H), 2.76 (m, 1H), 2.44-2.37 (m, 2 H), 2.05-2.02 (m, 2 H), 1.60 (m, 2 H), 1.40-1.39 (m, 6 H)。
【0314】
一般方法O
3−(ジフルオロメトキシ)−5−(5−((1R,5S,6r)−3−((ジメチルアミノ)メチル)−3−フルオロビシクロ[3.1.0]ヘキサン−6−イル)−1−イソプロピル−1H−ピラゾール−3−イル)ピリジン−2−アミンの調製例
【化114】
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【0315】
工程1:(1R,5S,6r)−3−((ジメチルアミノ)メチル)−6−(3−ヨード−1−イソプロピル−1H−ピラゾール−5−イル)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−3−オールの合成
【化115】
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エタノール(4mL)中の3−ヨード−1−イソプロピル−5−((1R,5S,6r)−スピロ[ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−3,2’−オキシラン]−6−イル)−1H−ピラゾール(138mg、0.401mmol)、ジメチルアミン塩酸塩(97mg、1.2mmol)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(155mg、1.20mmol)の溶液を、80℃で攪拌した。2時間後、反応混合物を濃縮し、そして得られた残留物を、ジクロロメタン(5mL)と水(5mL)で分液した。回収した有機物を、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして濃縮して、生成物を褐色の固体として得た(150mg、96%収率)。LCMS (ESI): [MH]+= 390.0。
【0316】
工程2:1−((1R,5S,6r)−3−フルオロ−6−(3−ヨード−1−イソプロピル−1H−ピラゾール−5−イル)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−3−イル)−N,N−ジメチルメタンアミンの合成
【化116】
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N,N−ジメチルホルムアミド(5mL)中の(1R,5S,6r)−3−((ジメチルアミノ)メチル)−6−(3−ヨード−1−イソプロピル−1H−ピラゾール−5−イル)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−3−オール(0.070g、0.18mmol)の氷冷溶液に、三フッ化ジエチルアミノ硫黄(87mg、0.54mmol)を加えた。2時間後、反応混合物を、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(10mL)で希釈し、そして得られた溶液を、ジクロロメタンで抽出した(3×10mL)。回収した有機物を、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして濃縮した。フラッシュカラムクロマトグラフィー(石油エーテル中50% 酢酸エチル)によって精製して、生成物を褐色の固体として得た(150mg、57%収率)。LCMS (ESI): [MH]+ = 391.8。
【0317】
工程3:3−(ジフルオロメトキシ)−5−(5−((1R,5S,6r)−3−((ジメチルアミノ)メチル)−3−フルオロビシクロ[3.1.0]ヘキサン−6−イル)−1−イソプロピル−1H−ピラゾール−3−イル)ピリジン−2−アミンの合成
5:1 1,4−ジオキサン/水(2.5mL)中の1−((1R,5S,6r)−3−フルオロ−6−(3−ヨード−1−イソプロピル−1H−ピラゾール−5−イル)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−3−イル)−N,N−ジメチルメタンアミン(0.050g、0.13mmol)、3−(ジフルオロメトキシ)−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2−アミン(40mg、0.14mmol)及び炭酸セシウム(104.32mg、0.32mmol)の混合物に、1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン−パラジウム(II)ジクロリド(9.4mg、0.013mmol)を加えた。反応混合物を、マイクロ波照射によって100℃に30分間加熱した。反応混合物を、減圧下で濃縮し、そして得られた残留物を、分取HPLCによって精製して、生成物を得た(2.7mg、10%収率)。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 8.24 (s, 1 H), 7.71 (s, 1 H), 6.56 (t, JHF = 73.6 Hz, 1 H), 6.00 (s, 1 H), 4.78-4.63 (m, 3 H), 2.73 - 2.71 (m, 2 H), 2.58 - 2.52 (m, 7 H), 2.10 - 2.02 (m, 3 H), 1.90 (s, 2 H), 1.52 (d, J = 6.8 Hz, 6 H), 1.26 (s, 1 H). LCMS (ESI): [MH]+ = 423.9。
【0318】
一般方法P
N−((1R,5S,6r)−6−(3−(6−アミノ−5−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−イル)−1−イソプロピル−1H−ピラゾール−5−イル)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−3−イル)−N−メチルアセトアミドの調製法
【化117】
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【0319】
工程1:(1R,5S,6r)−6−(3−ヨード−1−イソプロピル−1H−ピラゾール−5−イル)−N−メチルビシクロ[3.1.0]ヘキサン−3−アミンの合成
【化118】
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メタノール(4mL)中の(1R,5S,6r)−6−(3−ヨード−1−イソプロピル−1H−ピラゾール−5−イル)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−3−オン(150mg、0.45mmol)の溶液に、メチルアミン塩酸塩(167mg、1.35mmol)、酢酸(135mg、2.25mmol)、続いてシアノ水素化ホウ素ナトリウム(142mg、2.25mmol)を加えた。混合物を、窒素雰囲気下、50℃で16時間攪拌した。反応混合物を、水(30mL)で希釈し、そして得られた溶液を、酢酸エチルで抽出した(2×30mL)。回収した有機物を、減圧下で濃縮して、粗生成物を黄色の油状物として得(75mg)、それをさらに精製することなく使用した。
【0320】
工程2:N−((1R,5S,6r)−6−(3−ヨード−1−イソプロピル−1H−ピラゾール−5−イル)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−3−イル)−N−メチルアセトアミドの合成
【化119】
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ジクロロメタン(10mL)中の粗(1R,5S,6r)−6−(3−ヨード−1−イソプロピル−1H−ピラゾール−5−イル)−N−メチルビシクロ[3.1.0]ヘキサン−3−アミン(75mg、0.22mmol)及びトリエチルアミン(67mg、0.66mmol)の氷冷溶液に、塩化アセチル(34mg、0.44mmol)を加えた。30分後、反応混合物を、水(20mL)で希釈し、そして得られた溶液を、ジクロロメタンで抽出した(2×30mL)。回収した有機物を、減圧下で濃縮し、そして得られた残留物を、分取薄層クロマトグラフィー(酢酸エチル)によって精製して、生成物を黄色の油状物として得た(0.060g、71%収率)。
【0321】
工程3:N−((1R,5S,6r)−6−(3−(6−アミノ−5−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−イル)−1−イソプロピル−1H−ピラゾール−5−イル)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−3−イル)−N−メチルアセトアミドの合成
5:1 1,4−ジオキサン/水(2.5mL)中のN−((1R,5S,6r)−6−(3−ヨード−1−イソプロピル−1H−ピラゾール−5−イル)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−3−イル)−N−メチルアセトアミド(0.060g、0.15mmol)、5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−3−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−アミン(52mg、0.18mmol)及び炭酸セシウム(98mg、0.30mmol)の溶液に、窒素下、1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン−パラジウム(II)ジクロリド(14mg、0.02mmol)を加えた。反応混合物を、マイクロ波照射によって110℃に30分間加熱した。反応混合物を、減圧下で濃縮し、そして得られた残留物を、分取HPLCによって精製して、生成物を白色の固体として得た(17mg、27%収率)。1H NMR (400 MHz, メタノール-d4) δ: 8.50 (s, 1H), 8.10 (s, 1H), 6.17 (s, 1H), 4.84 - 4.81 (m, 2H), 2.92 - 2.78 (m, 3H), 2.38 - 2.31 (m, 2H), 2.18 - 2.08 (m, 3H), 1.81 - 1.68 (m, 5H), 1.54 (d, J = 6.4 Hz, 6H)。
【0322】
一般方法Q
3−(ジフルオロメトキシ)−5−(1−イソプロピル−5−((1R,3s,5S,6r)−3−メトキシビシクロ[3.1.0]ヘキサン−6−イル)−1H−ピラゾール−3−イル)ピリジン−2−アミンの調製例
【化120】
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【0323】
工程1:3−ヨード−1−イソプロピル−5−((1R,3s,5S,6r)−3−メトキシビシクロ[3.1.0]ヘキサン−6−イル)−1H−ピラゾールの合成
【化121】
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N,N−ジメチルホルムアミド(3mL)中の水素化ナトリウム(11mg、0.15mmol)の氷冷溶液に、(1R,3s,5S,6r)−6−(3−ヨード−1−イソプロピル−1H−ピラゾール−5−イル)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−3−オール(0.050g、0.15mmol)を加えた。10分後、ヨードメタン(64mg、0.45mmol)を加え、そして得られた混合物を、12℃まで温めた。16時間後、反応混合物を、酢酸エチル(30mL)で希釈し、そして得られた溶液を、飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄した(5×20mL)。回収した有機物を濃縮して、生成物を黄色の油状物として得た(0.040g、77%収率)。
【0324】
工程2:3−(ジフルオロメトキシ)−5−(1−イソプロピル−5−((1R,3s,5S,6r)−3−メトキシビシクロ[3.1.0]ヘキサン−6−イル)−1H−ピラゾール−3−イル)ピリジン−2−アミンの合成
5:1 1,4−ジオキサン/水(2mL)中の3−ヨード−1−イソプロピル−5−((1R,3s,5S,6r)−3−メトキシビシクロ[3.1.0]ヘキサン−6−イル)−1H−ピラゾール(52mg、0.15mmol)、3−(ジフルオロメトキシ)−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2−アミン(52mg、0.18mmol)及び炭酸セシウム(98mg、0.30mmol)の溶液に、窒素下、1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン−パラジウム(II)ジクロリド(11mg、0.015mmol)を加えた。反応混合物を、マイクロ波照射によって110℃に30分間加熱した。反応混合物を濃縮し、そして得られた残留物を、分取HPLCによって精製して、生成物を黄色の固体として得た(13mg、25%収率)。LCMS (ESI): [M+H]+ = 379.2。 1H NMR (400 MHz, メタノール-d4) δ: 8.14 (s, 1H), 7.71 (s, 1 H), 6.87 (t, J = 73.2 Hz, 1H), 6.12 (s, 1H), 4.76 - 4.70 (m, 1H), 3.81 - 3.74 (m, 1H), 3.31 (s, 3H), 2.42 - 2.37 (m, 2H), 1.84 - 1.79 (m, 2H), 1.69 (m, 2H), 1.57 (m, 1H), 1.50 (d, J = 6.8 Hz, 6H)。
【0325】
一般方法R
(1R,3r,5S,6r)−6−(3−(6−アミノ−5−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−イル)−1−イソプロピル−1H−ピラゾール−5−イル)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−3−カルボニトリル及び(1R,3s,5S,6r)−6−(3−(6−アミノ−5−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−イル)−1−イソプロピル−1H−ピラゾール−5−イル)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−3−カルボニトリルの調製例
【化122】
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【0326】
工程1:(1R,5S,6r)−6−(3−ヨード−1−イソプロピル−1H−ピラゾール−5−イル)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−3−カルボニトリルの合成
【化123】
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テトラヒドロフラン(15mL)中のトルエンスルホニルメチルイソシアニド(141mg、0.72mmol)の溶液に、カリウム tert−ブトキシド(1.5mL、1.5mmol)を−70℃で3分間かけて加えた。15分後、テトラヒドロフラン(3mL)中の(1R,5S,6r)−6−(3−ヨード−1−イソプロピル−1H−ピラゾール−5−イル)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−3−オン(150mg、0.45mmol)の溶液を、反応物に加えた。1.5時間後、メタノール(6mL)を加え、そして得られた混合物を、加熱還流した。30分後、反応溶液を、飽和塩化アンモニウム水溶液(15mL)で希釈し、そして得られた混合物を、酢酸エチルで抽出した(3×20mL)。回収した有機物を、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして濃縮した。フラッシュカラムクロマトグラフィー(石油エーテル中18% 酢酸エチル)によって精製して、生成物を得た(115mg、75%収率)。LCMS (ESI) [MH]+ = 342.0。
【0327】
工程2:(1R,3r,5S,6r)−6−(3−(6−アミノ−5−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−イル)−1−イソプロピル−1H−ピラゾール−5−イル)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−3−カルボニトリル及び(1R,3s,5S,6r)−6−(3−(6−アミノ−5−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−イル)−1−イソプロピル−1H−ピラゾール−5−イル)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−3−カルボニトリルの合成
5:1 1,4−ジオキサン/水(2.5mL)中の(1R,5S,6r)−6−(3−ヨード−1−イソプロピル−1H−ピラゾール−5−イル)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−3−カルボニトリル(150mg、0.44mmol)、5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−3−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−アミン(139mg、0.48mmol)及び炭酸セシウム(359mg、1.1mmol)を入れたマイクロ波バイアルに、窒素下、1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン−パラジウム(II)ジクロリド(32mg、0.044mmol)を加えた。バイアルを密閉し、そしてマイクロ波照射によって100℃に30分間加熱した。反応混合物を、減圧下で濃縮し、そして得られた残留物を、分取HPLCによって精製して、以下の生成物を得た:
ジアステレオマー1(16mg、14%収率) 1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 8.54 (s, 1 H), 8.11 - 8.10 (m, 1 H), 6.05 (s, 1 H), 4.96 (s, 2 H), 4.57 - 4.54 (m, 1 H), 2.57 - 2.46 (m, 3 H), 2.31-2.28 (m, 2 H), 1.81 - 1.80 (m, 2 H), 1.59 - 1.51 (m, 7 H).
ジアステレオマー2(32mg、28%収率) 1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 8.56 (m, 1 H), 8.12 (m, 1 H), 6.03 (s, 1 H), 4.95 (s, 2 H), 4.67 - 4.63 (m, 1 H), 3.13 - 3.10 (m, 1 H), 2.38 - 2.37 (m, 4 H), 2.12 - 2.10 (m, 1 H), 1.83 (m, 2 H), 1.58-1.55 (m, 6 H). LCMS: [MH]+ = 376.2。
【0328】
一般方法S
5−(1−イソプロピル−5−((1R,5S,6r)−4’−メチルスピロ[ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−3,2’−モルホリン]−6−イル)−1H−ピラゾール−3−イル)−3−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−アミンの調製例
【化124】
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【0329】
工程1:2−クロロ−N−(((1R,5S,6r)−3−ヒドロキシ−6−(3−ヨード−1−イソプロピル−1H−ピラゾール−5−イル)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−3−イル)メチル)−N−メチルアセトアミドの合成
【化125】
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ジクロロメタン(10mL)中の(1R,5S,6r)−6−(3−ヨード−1−イソプロピル−1H−ピラゾール−5−イル)−3((メチルアミノ)メチル)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−3−オール(360mg、0.96mmol)及びジイソプロピルエチルアミン(248mg、1.92mmol)の氷冷溶液に、2−クロロアセチルクロリド(129mg、1.15mmol)を加えた。2時間後、反応混合物を、水(8mL)で希釈し、そして得られた溶液を、ジクロロメタンで抽出した(3×10mL)。回収した有機物を、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして濃縮した。フラッシュカラムクロマトグラフィー(石油エーテル中50% 酢酸エチル)によって精製して、生成物を得た(290mg、67%収率)。LCMS (ESI) [MH]+ = 451.8。
【0330】
工程2:(1R,5S,6r)−6−(3−ヨード−1−イソプロピル−1H−ピラゾール−5−イル)−4’−メチルスピロ[ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−3,2’−モルホリン]−5’−オンの合成
【化126】
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N,N−ジメチルホルムアミド(7mL)中の2−クロロ−N−(((1R,5S,6r)−3−ヒドロキシ−6−(3−ヨード−1−イソプロピル−1H−ピラゾール−5−イル)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−3−イル)メチル)−N−メチルアセトアミド(290mg、0.64mmol)の氷冷溶液に、水素化ナトリウム(77mg、1.9mmol)を加えた。2時間後、反応混合物を、飽和塩化アンモニウム水溶液(10mL)で希釈し、そして得られた溶液を、2−メトキシ−2−メチルプロパンで抽出した(3×15mL)。回収した有機物を、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして濃縮した。フラッシュカラムクロマトグラフィー(石油エーテル中66% 酢酸エチル)によって精製して、生成物を得た(150mg、57%収率)。LCMS (ESI) [MH]+ = 415.9。
【0331】
工程3:(1R,5S,6r)−6−(3−ヨード−1−イソプロピル−1H−ピラゾール−5−イル)−4’−メチルスピロ[ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−3,2’−モルホリン]の合成
【化127】
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テトラヒドロフラン(10mL)中の(1R,5S,6r)−6−(3−ヨード−1−イソプロピル−1H−ピラゾール−5−イル)−4’−メチルスピロ[ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−3,2’−モルホリン]−5’−オン(124mg、0.3mmol)の溶液に、ボラン(3mL、テトラヒドロフラン中1M)を加えた。反応混合物を、窒素下、2時間還流した。反応混合物を、0℃に冷却し、そしてメタノール(3mL)、続いて2M HCl水溶液(2mL)を順次加えた。得られた混合物を、1時間還流した。室温まで冷やした後、反応混合物を、10% 水酸化ナトリウム水溶液に加えた。混合物を、酢酸エチルで抽出し(3×30mL)、そして回収した有機物を濃縮した。フラッシュカラムクロマトグラフィー(石油エーテル中50% 酢酸エチル)によって精製して、生成物を得た(150mg、57%収率)。LCMS (ESI) [MH]+ = 401.8。
【0332】
工程4:5−(1−イソプロピル−5−((1R,5S,6r)−4’−メチルスピロ[ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−3,2’−モルホリン]−6−イル)−1H−ピラゾール−3−イル)−3−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−アミンの合成
5:1 1,4−ジオキサン/水(2.5mL)中の(1R,5S,6r)−6−(3−ヨード−1−イソプロピル−1H−ピラゾール−5−イル)−4’−メチルスピロ[ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−3,2’−モルホリン](0.110g、0.274mmol)、5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−3−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−アミン(86.9mg、0.302mmol)、及び炭酸セシウム(223mg、0.685mmol)を入れたマイクロ波バイアルに、窒素下、1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン−パラジウム(II)ジクロリド(0.020mg、0.027mmol)を加えた。バイアルに蓋をし、そして混合物を、マイクロ波照射によって100℃で30分間加熱した。反応混合物を、減圧下で濃縮し、そして得られた残留物を、分取HPLCによって精製して、生成物を得た(31mg、36%収率):LCMS (ESI): [MH]+ = 436.2; 1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 11.20 (s, 2 H), 8.45 (s, 1 H), 8.30 (s, 2 H), 8.14 (s, 1 H), 5.97 (s, 1 H), 5.64 (s, 2 H), 4.63 - 4.60 (m, 1 H), 3.90 (s, 2 H), 2.81 - 2.75 (m, 4 H), 2.53 (s, 3 H), 2.33 - 2.29 (m, 2 H), 2.06 (s, 3 H), 1.67 (s, 2 H), 1.51 (d, J=6.0 Hz, 6 H)。
【0333】
一般方法T
3−(ジフルオロメトキシ)−5−(5−((1R,3r,5S,6r)−3−フルオロビシクロ[3.1.0]ヘキサン−6−イル)−1−イソプロピル−1H−ピラゾール−3−イル)ピリジン−2−アミン及び3−(ジフルオロメトキシ)−5−(5−((1R,3s,5S,6r)−3−フルオロビシクロ[3.1.0]ヘキサン−6−イル)−1−イソプロピル−1H−ピラゾール−3−イル)ピリジン−2−アミンの調製例
【化128】
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【0334】
工程1:(1R,3r,5S,6r)−6−(3−ヨード−1−イソプロピル−1H−ピラゾール−5−イル)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−3−オール及び(1R,3s,5S,6r)−6−(3−ヨード−1−イソプロピル−1H−ピラゾール−5−イル)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−3−オールの合成
【化129】
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9:1 テトラヒドロフラン/水(3L)中の(1R,5S,6r)−6−(3−ヨード−1−イソプロピル−1H−ピラゾール−5−イル)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−3−オン(25g、76mmol)の氷冷溶液に、窒素雰囲気下、L-selectride(115mL、115mmol)をゆっくりと加えた。反応混合物を、<10℃で維持した。6時間後、2M HCl水溶液(150mL)を、反応混合物に加え、そして得られた溶液を、減圧下で濃縮した。得られた残留物を、水(400mL)に溶解し、そしてその水溶液を、酢酸エチルで抽出した(3×500mL)。回収した有機物を、飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し(2×100mL)、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして減圧下で濃縮した。フラッシュカラムクロマトグラフィー(石油エーテル中16% 酢酸エチル)によって精製して、(1R,3r,5S,6r)−6−(3−ヨード−1−イソプロピル−1H−ピラゾール−5−イル)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−3−オール(17g、67%収率)及び(1R,3s,5S,6r)−6−(3−ヨード−1−イソプロピル−1H−ピラゾール−5−イル)−ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−3−オール(6g、23%収率)を得た。LCMS (ESI) [MH]+ =333.0。
【0335】
工程2:5−((1R,3s,5S,6r)−3−フルオロビシクロ[3.1.0]ヘキサン−6−イル)−3−ヨード−1−イソプロピル−1H−ピラゾールの合成
【化130】
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ジクロロメタン(2mL)中の(1R,3r,5S,6r)−6−(3−ヨード−1−イソプロピル−1H−ピラゾール−5−イル)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−3−オール(0.050g、0.15mmol)の溶液に、三フッ化ジエチルアミノ硫黄(2mL)を15℃で加えた。16時間後、飽和重炭酸ナトリウム水溶液を、反応混合物に加えた。混合物を、さらに水(15mL)で希釈し、そして得られた溶液を、ジクロロメタンで抽出した(3×15mL)。回収した有機物を、飽和塩化ナトリウム水溶液(15mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして減圧下で濃縮して、粗生成物を褐色の固体として得(40mg)、それをさらに精製せずに使用した。LCMS (ESI) [MH]+ = 334.7。
【0336】
5−((1R,3r,5S,6r)−3−フルオロビシクロ[3.1.0]ヘキサン−6−イル)−3−ヨード−1−イソプロピル−1H−ピラゾールの合成
【化131】
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5−((1R,3s,5S,6r)−3−フルオロビシクロ[3.1.0]ヘキサン−6−イル)−3−ヨード−1−イソプロピル−1H−ピラゾールの調製のための手順に従う、(1R,3s,5S,6r)−6−(3−ヨード−1−イソプロピル−1H−ピラゾール−5−イル)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−3−オール(0.050mg、0.15mmol)の反応によって、粗標記化合物を褐色の固体として得た(50mg、80%純度)。LCMS (ESI) [MH]+ = 334.7。
【0337】
工程3:3−(ジフルオロメトキシ)−5−(5−((1R,3s,5S,6r)−3−フルオロビシクロ[3.1.0]ヘキサン−6−イル)−1−イソプロピル−1H−ピラゾール−3−イル)ピリジン−2−アミンの合成
5:1 1,4−ジオキサン/水(2mL)中の5−((1R,3s,5S,6r)−3−フルオロビシクロ[3.1.0]ヘキサン−6−イル)−3−ヨード−1−イソプロピル−1H−ピラゾール(0.040g、0.12mmol)、3−(ジフルオロメトキシ)−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2−アミン(41mg、0.14mmol)及び炭酸セシウム(120mg、0.36mmol)を入れたマイクロ波バイアルに、窒素下、1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン−パラジウム(II)ジクロリド(9mg、0.01mmol)を加えた。バイアルを密閉し、そしてマイクロ波照射によって120℃で30分間加熱した。反応混合物を、減圧下で濃縮し、そして残留物を、酢酸エチル(20mL)に溶解した。得られた溶液を、水(2×5mL)及び飽和塩化ナトリウム水溶液(5mL)で順次洗浄した。回収した有機物を、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして減圧下で濃縮した。分取HPLCによって精製して、生成物を白色の固体として得た(8mg、18%収率)。LCMS (ESI): [MH]+ = 367.0; 1H NMR (400 MHz, メタノール-d4) δ: 8.13 (d, J = 1.6 Hz, 1 H), 7.70 (s, 1H), 6.87 (t, JHF = 73.6 Hz, 1 H), 6.13 (s, 1 H), 5.13-5.09 (m, 1 H), 4.74-4.68 (m, 1 H), 2.37-2.13 (m, 4 H), 1.78 (s, 2 H), 1.52-1.48 (m, 7 H)。
【0338】
3−(ジフルオロメトキシ)−5−(5−((1R,3r,5S,6r)−3−フルオロビシクロ[3.1.0]ヘキサン−6−イル)−1−イソプロピル−1H−ピラゾール−3−イル)ピリジン−2−アミンの合成
3−(ジフルオロメトキシ)−5−(5−((1R,3s,5S,6r)−3−フルオロビシクロ[3.1.0]ヘキサン−6−イル)−1−イソプロピル−1H−ピラゾール−3−イル)ピリジン−2−アミンの調製のための手順に従う、5−((1R,3r,5S,6r)−3−フルオロビシクロ[3.1.0]ヘキサン−6−イル)−3−ヨード−1−イソプロピル−1H−ピラゾール(50mg、80%純度)の反応によって、標記化合物を白色の固体として得た(9mg、16%収率)。LCMS (ESI): [MH]+ = 367.2; 1H NMR (400 MHz, メタノール-d4) δ: 8.14 (d, J=2 Hz, 1 H), 7.71 (d, J = 0.8 Hz, 1 H), 6.87 (t, JHF = 73.2 Hz, 1 H), 6.15 (s, 1 H), 5.26-5.11 (m, 1 H), 4.73-4.68 (m, 1 H), 2.29-2.20 (m, 4 H), 1.81-1.76 (m, 3 H), 1.52-1.48 (m, 6 H)。
【0339】
一般方法U
5−(5−((1R,5S,6r)−3,3−ジフルオロビシクロ[3.1.0]ヘキサン−6−イル)−1−イソプロピル−1H−ピラゾール−3−イル)−3−(ジフルオロメトキシ)ピリジン−2−アミンの調製例
【化132】
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【0340】
工程1:5−((1R,5S,6r)−3,3−ジフルオロビシクロ[3.1.0]ヘキサン−6−イル)−3−ヨード−1−イソプロピル−1H−ピラゾールの合成
【化133】
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5−((1R,3r,5S,6r)−3−フルオロビシクロ[3.1.0]ヘキサン−6−イル)−3−ヨード−1−イソプロピル−1H−ピラゾールの調製のための手順に従う、(1R,5S,6r)−6−(3−ヨード−1−イソプロピル−1H−ピラゾール−5−イル)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−3−オン(45mg、0.12mmol)の反応によって、粗生成物を褐色の固体として得(45mg、68%)、それをさらに精製せずに使用した。LCMS (ESI): [MH]+ 352.8。
【0341】
工程2:5−(5−((1R,5S,6r)−3,3−ジフルオロビシクロ[3.1.0]ヘキサン−6−イル)−1−イソプロピル−1H−ピラゾール−3−イル)−3−(ジフルオロメトキシ)ピリジン−2−アミンの合成
5:1 1,4−ジオキサン/水(2mL)中の5−((1R,5S,6r)−3,3−ジフルオロビシクロ[3.1.0]ヘキサン−6−イル)−3−ヨード−1−イソプロピル−1H−ピラゾール(45mg、0.12mmol)、3−(ジフルオロメトキシ)−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2−アミン(43mg、0.15mmol)、及び炭酸セシウム(97mg、0.3mmol)を入れたマイクロ波バイアルに、窒素下、1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン−パラジウム(II)ジクロリド(13mg、0.018mmol)を加えた。バイアルを密閉し、そしてマイクロ波照射によって120℃で30分間加熱した。反応混合物を、減圧下で濃縮し、そして残留物を、酢酸エチル(20mL)に溶解した。有機溶液を、水(2×5mL)及び飽和塩化ナトリウム水溶液(5mL)で順次洗浄した。回収した有機物を、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして減圧下で濃縮した。分取HPLCによって精製して、生成物を白色の固体として得た(6mg、13%収率)。LCMS (ESI): [MH]+ = 385.4; 1H NMR (400 MHz, メタノール-d4) δ: 8.14 (d, J = 2 Hz, 1 H), 7.71 (s, 1 H), 6.87 (t, JHF = 73.6 Hz, 1 H), 6.19 (s, 1 H), 4.72-4.66 (m, 1 H), 2.57-2.31 (m, 4 H), 1.83-1.77 (m, 3 H), 1.51 (d, J = 6.8 Hz, 6 H)
【0342】
一般方法V
5−(5−((1R,3s,5S,6r)−3−((2,2−ジフルオロエチル)アミノ)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−6−イル)−1−イソプロピル−1H−ピラゾール−3−イル)−3−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−アミン及び5−(5−((1R,3r,5S,6r)−3−((2,2−ジフルオロエチル)アミノ)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−6−イル)−1−イソプロピル−1H−ピラゾール−3−イル)−3−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−アミンの調製例
【化134】
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【0343】
工程1―N−((1R,5S,6r)−6−(3−ヨード−1−イソプロピル−1H−ピラゾール−5−イル)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−3−イル)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミドの合成
【化135】
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テトラヒドロフラン(13mL)中の(1R,5S,6r)−6−(3−ヨード−1−イソプロピル−1H−ピラゾール−5−イル)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−3−オン(440mg、1.3mmol)、(S)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(322mg、2.66mmol)、及びチタン(IV)イソプロポキシド(1.51g、5.32mmol)の溶液を、70℃で加熱した。3時間後、反応混合物を、L-selectride(5mL)の滴下の前に、−60℃に冷却した。反応混合物を、20℃まで温めた。16時間後、反応混合物を、水で希釈し、そして得られた懸濁液を濾過した。濾液を濃縮し、そして酢酸エチル(60mL)で希釈した。得られた溶液を、飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し(3×8mL)、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして濃縮した。フラッシュカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル)によって精製して、生成物を黄色の油状物として得た(320mg、56%収率)。LCMS (ESI) [MH]+ = 435.8。
【0344】
工程2:N−(2,2−ジフルオロエチル)−N−((1R,5S,6r)−6−(3−ヨード−1−イソプロピル−1H−ピラゾール−5−イル)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−3−イル)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミドの合成
【化136】
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テトラヒドロフラン(10mL)中のN−((1R,5S,6r)−6−(3−ヨード−1−イソプロピル−1H−ピラゾール−5−イル)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−3−イル)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(230mg、0.53mmol)の氷冷溶液に、水素化ナトリウム(106mg、2.65mmol)を加えた。1時間後、2,2−ジフルオロエチルトリフルオロメタンスルホナート(340mg、1.6mmol)を滴下し、そして得られた混合物を、20℃に16時間温めた。メタノールを、反応混合物に加え、そして得られた混合物を、減圧下で濃縮した。残留物を、酢酸エチル(20mL)に溶解し、そして溶液を、飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄した(2×8mL)。回収した有機物を、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして濃縮した。フラッシュカラムクロマトグラフィー(石油エーテル中20% 酢酸エチル)によって精製して、生成物を無色の油状物として得た(256mg、95%)。LCMS (ESI) [MH]+ = 367.1。
【0345】
工程3:(1R,5S,6r)−N−(2,2−ジフルオロエチル)−6−(3−ヨード−1−イソプロピル−1H−ピラゾール−5−イル)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−3−アミンの合成
【化137】
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メタノール(2mL)中のN−(2,2−ジフルオロエチル)−N−((1R,5S,6r)−6−(3−ヨード−1−イソプロピル−1H−ピラゾール−5−イル)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−3−イル)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(350mg、0.7mmol)の溶液に、メタノール中4M 塩化水素を20℃で加えた。3時間後、溶液を、減圧下で濃縮し、そして得られた残留物を、酢酸エチル(30mL)に溶解した。有機溶液を、飽和重炭酸ナトリウム水溶液で洗浄し(2×5mL)、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして減圧下で濃縮して、粗生成物を褐色の固体として得た(150mg、54%粗収率)。LCMS (ESI) [MH]+ = 395.9。
【0346】
工程4:5−(5−((1R,3s,5S,6r)−3−((2,2−ジフルオロエチル)アミノ)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−6−イル)−1−イソプロピル−1H−ピラゾール−3−イル)−3−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−アミン及び5−(5−((1R,3r,5S,6r)−3−((2,2−ジフルオロエチル)アミノ)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−6−イル)−1−イソプロピル−1H−ピラゾール−3−イル)−3−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−アミンの合成
5:1 1,4−ジオキサン/水(2mL)中の(1R,5S,6r)−N−(2,2−ジフルオロエチル)−6−(3−ヨード−1−イソプロピル−1H−ピラゾール−5−イル)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−3−アミン(0.030g、0.075mmol)、5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−3−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−アミン(23mg、0.08mmol)及び炭酸セシウム(0.050g、0.15mmol)を入れたマイクロ波バイアルに、窒素下、1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン−パラジウム(II)ジクロリド(11mg、0.015mmol)を加えた。バイアルを密閉し、そしてマイクロ波照射によって110℃で30分間加熱した。反応混合物を、減圧下で濃縮し、そして残留物を、酢酸エチル(20mL)で希釈した。有機溶液を、水(2×5mL)及び飽和塩化ナトリウム水溶液(5mL)で順次洗浄した。回収した有機物を、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして濃縮した。分取HPLCによって精製して、生成物を白色の固体として得た。
ジアステレオマー1(6.5mg、12%): LCMS (ESI): [MH]+ = 430.2; 1H NMR (400 MHz, メタノール-d4) δ: 8.49 (m, 1 H), 8.10 (d, J = 2 Hz, 1 H), 6.17 (s, 1 H), 6.05-5.74 (m, 1 H), 4.78-4.72 (m, 1 H), 3.06-2.88 (m, 3 H), 2.37-2.32 (m, 2 H), 1.72-1.66(m, 5 H), 1.50 (d, J = 7.2 Hz, 6 H)
ジアステレオマー2(5.1mg、9.4%): LCMS (ESI): [MH]+ = 430.2; 1H NMR (400 MHz, メタノール-d4) δ: 8.48 (s, 1 H), 8.10 (s, 1 H), 6.12 (s, 1 H), 6.01-5.72 (m, 1 H), 4.78-4.73 (m, 1 H), 3.43-3.40 (m, 1 H), 2.94-2.86 (m, 2 H), 2.34-2.25 (m, 3 H), 1.78-1.67 (m, 4 H), 1.51 (d, J = 6.8 Hz, 6 H)
【0347】
一般方法W
【化138】
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5−(1−(シクロプロピルメチル)−5−((1R,3r,5S,6r)−3−モルホリノビシクロ[3.1.0]ヘキサン−6−イル)−1H−ピラゾール−3−イル)−3−(トリフルオロメトキシ)ピリジン−2−アミン
5−(1−(シクロプロピルメチル)−5−((1R,3s,5S,6r)−3−モルホリノビシクロ[3.1.0]ヘキサン−6−イル)−1H−ピラゾール−3−イル)−3−(トリフルオロメトキシ)ピリジン−2−アミン
5−(1−(シクロプロピルメチル)−5−((1R,3r,5S,6s)−3−モルホリノビシクロ[3.1.0]ヘキサン−6−イル)−1H−ピラゾール−3−イル)−3−(トリフルオロメトキシ)ピリジン−2−アミン
の調製例
【0348】
工程1:1−(3−((tert−ブチルジフェニルシリル)オキシ)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−6−イル)−3,3−ビス(メチルチオ)プロパ−2−エン−1−オンの合成
【化139】
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テトラヒドロフラン(60mL)中の1−(3−((tert−ブチルジフェニルシリル)オキシ)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−6−イル)エタノン(10g、26mmol)の溶液に、リチウムビス(トリメチルシリル)アミド(79.24mL、79.24mmol、テトラヒドロフラン中1.0)を−40℃で30分間かけて加えた。二硫化炭素(2.2g、29mmol)の滴下前に、混合物を、0℃に30分間温めた。10分後、冷却浴を取り外し、そして混合物を、20℃で30分間攪拌した。反応物を、−40℃に冷却し、そしてヨードメタン(15g、105mmol)を加えた。10分後、反応混合物を、20℃に18時間温めた。メタノール(5mL)を加え、そして得られた溶液を、減圧下で濃縮した。フラッシュカラムクロマトグラフィー(石油エーテル中30% 酢酸エチル)によって精製して、生成物を黄色の油状物として得た(12g、80%収率)。LCMS (ESI) [MH]+ = 483.0。
【0349】
工程2:(E)−3−(6−アミノ−5−(トリフルオロメトキシ)ピリジン−3−イル)−1−(3−((tert−ブチルジフェニルシリル)オキシ)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−6−イル)−3−(メチルチオ)プロパ−2−エン−1−オンの合成
【化140】
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10:1 テトラヒドロフラン/水(22mL)中の1−(3−((tert−ブチルジフェニルシリル)オキシ)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−6−イル)−3,3−ビス(メチルチオ)プロパ−2−エン−1−オン(2.0g、4.1mmol)、5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−3−(トリフルオロ−メトキシ)−ピリジン−2−アミン(1.89g、6.23mmol)、((チオフェン−2−カルボニル)オキシ)銅(1.58g、8.29mmol)、炭酸セシウム(2.7g、8.3mmol)及びテトラ(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(957mg、0.83mmol)を入れたマイクロ波バイアルを、窒素で3分間パージした。反応混合物を密閉し、そしてマイクロ波照射によって100℃で1.5時間加熱した。反応混合物を、減圧下で濃縮し、そして得られた残留物を、フラッシュカラムクロマトグラフィー(石油エーテル中40% 酢酸エチル)によって精製して、生成物を黄色の油状物として得た(0.70g、26%収率)。LCMS (ESI) [MH]+ = 613.1。
【0350】
工程3:5−(5−(3−((tert−ブチルジフェニルシリル)オキシ)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−6−イル)−1H−ピラゾール−3−イル)−3−(トリフルオロメトキシ)ピリジン−2−アミンの合成
【化141】
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エタノール(5mL)中の(E)−3−(6−アミノ−5−(トリフルオロメトキシ)ピリジン−3−イル)−1−(3−((tert−ブチルジフェニルシリル)オキシ)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−6−イル)−3−(メチルチオ)プロパ−2−エン−1−オン(0.70g、1.1mmol)及びヒドラジン水和物(5mL)の溶液を、マイクロ波容器内に密閉し、そしてマイクロ波照射によって100℃で1時間加熱した。反応混合物を濃縮し、そして得られた残留物を、フラッシュカラムクロマトグラフィー(石油エーテル中60% 酢酸エチル)によって精製して、生成物を白色の固体として生成した(0.50g、76%収率)。LCMS (ESI) [MH]+ = 579.1。
【0351】
工程4:5−(5−(3−((tert−ブチルジフェニルシリル)オキシ)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−6−イル)−1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピラゾール−3−イル)−3−(トリフルオロメトキシ)ピリジン−2−アミンの合成
【化142】
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N,N−ジメチルホルムアミド(4mL)中の5−(5−(3−((tert−ブチルジフェニルシリル)オキシ)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−6−イル)−1H−ピラゾール−3−イル)−3−(トリフルオロメトキシ)ピリジン−2−アミン(0.40g、0.35mmol)及び炭酸セシウム(0.68g、2.1mmol)を入れた丸底フラスコに、ブロモメチルシクロプロパン(0.28mg、2.1mmol)を20℃で加えた。16時間後、反応混合物を、酢酸エチル(20mL)と水(10mL)で分液した。水層を、酢酸エチルで抽出した(3×10mL)。合わせた有機物を、飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し(2×10mL)、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして濃縮した。フラッシュカラムクロマトグラフィー(石油エーテル中30% 酢酸エチル)によって精製して、生成物を橙色の油状物として得た(0.30g、69%収率)。LCMS (ESI) [MH]+ = 633.1。
【0352】
工程5:6−(3−(6−アミノ−5−(トリフルオロメトキシ)ピリジン−3−イル)−1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピラゾール−5−イル)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−3−オールの合成
【化143】
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テトラヒドロフラン(2mL)及びトリエチルアミントリヒドロフルオリド(2mL)中の5−(5−(3−((tert−ブチルジフェニルシリル)オキシ)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−6−イル)−1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピラゾール−3−イル)−3−(トリフルオロメトキシ)ピリジン−2−アミン(0.30g、0.47mmol)の溶液を、60℃に16時間加熱した。反応物を、飽和重炭酸ナトリウム水溶液で希釈し、そして得られた混合物を、酢酸エチルで抽出した(2×10mL)。回収した有機物を、飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして濃縮した。フラッシュカラムクロマトグラフィー(石油エーテル中50% 酢酸エチル)によって精製して、生成物を固体として得た(140mg、75%収率)。LCMS (ESI) [MH]+ = 394.9。
【0353】
工程6:6−(3−(6−アミノ−5−(トリフルオロメトキシ)ピリジン−3−イル)−1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピラゾール−5−イル)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−3−イルメタンスルホナートの合成
【化144】
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ジクロロメタン(20mL)中の6−(3−(6−アミノ−5−(トリフルオロメトキシ)ピリジン−3−イル)−1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピラゾール−5−イル)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−3−オール(140mg、0.35mmol)及びトリエチルアミン(72mg、0.71mmol)の氷冷溶液に、ジクロロメタン(1mL)中の塩化メタンスルホニル(45mg、110mmol)を加えた。0℃で1時間後、反応混合物を、水で希釈し、そして得られた溶液を、ジクロロメタン(20mL)で抽出した。回収した有機物を、飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして濃縮した。フラッシュカラムクロマトグラフィー(石油エーテル中80% 酢酸エチル)によって精製して、生成物を無色の油状物として得た(110mg、66%収率)。LCMS: [MH]+ = 472.8。
【0354】
工程7:5−(1−(シクロプロピルメチル)−5−((1R,3r,5S,6r)−3−モルホリノビシクロ[3.1.0]ヘキサン−6−イル)−1H−ピラゾール−3−イル)−3−(トリフルオロメトキシ)ピリジン−2−アミン及び5−(1−(シクロプロピルメチル)−5−((1R,3s,5S,6r)−3−モルホリノビシクロ[3.1.0]ヘキサン−6−イル)−1H−ピラゾール−3−イル)−3−(トリフルオロメトキシ)ピリジン−2−アミン及び5−(1−(シクロプロピルメチル)−5−((1R,3r,5S,6s)−3−モルホリノビシクロ[3.1.0]ヘキサン−6−イル)−1H−ピラゾール−3−イル)−3−(トリフルオロメトキシ)ピリジン−2−アミンの合成
モルホリン(1mL)中の6−(3−(6−アミノ−5−(トリフルオロメトキシ)ピリジン−3−イル)−1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピラゾール−5−イル)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−3−イルメタンスルホナート(110mg、0.23mmol)の溶液を、マイクロ波照射によって160℃で1.5時間加熱した。反応混合物を、N,N−ジメチルホルムアミド(3mL)で希釈し、そして濾過した。濾液を濃縮し、そして得られた残留物を、分取HPLCによって精製して、標記化合物を白色の固体として得た。
立体異性体1:5−(1−(シクロプロピルメチル)−5−((1R,3s,5S,6r)−3−モルホリノビシクロ[3.1.0]ヘキサン−6−イル)−1H−ピラゾール−3−イル)−3−(トリフルオロメトキシ)ピリジン−2−アミン(7mg、7%)。LCMS (ESI): [MH]+ = 463.9. 1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 8.33 (s, 1 H), 7.80 (s, 1 H), 5.96 (s, 1 H), 4.71 (s, 2 H), 4.04 (d, J = 6.8 Hz, 2 H), 3.72 (s, 4 H), 2.89-2.87 (m, 1 H), 2.46 (br s, 4 H), 2.25-2.20 (m, 2 H), 1.89 (s, 1 H), 1.73-1.66 (m, 4 H), 1.32 (m, 1 H), 0.61 (m, 2 H), 0.43 (m, 2 H)
立体異性体2:5−(1−(シクロプロピルメチル)−5−((1R,3r,5S,6s)−3−モルホリノビシクロ[3.1.0]ヘキサン−6−イル)−1H−ピラゾール−3−イル)−3−(トリフルオロメトキシ)ピリジン−2−アミン(2.6mg、6%)。LCMS (ESI): [MH]+ = 463.9. 1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ: 8.00 (s, 1 H), 7.39 (s, 1 H), 5.90 (s, 1 H), 4.92 (s, 2 H), 3.88-3.77 (m, 6 H), 3.04 (br s, 1H), 2.56 (br s, 4 H), 2.31 (br s, 2 H), 1.90 (s, 1 H), 1.67 (br s, 4 H), 1.14 (br s, 1 H), 0.48 (d, J = 7.2 Hz, 2 H), 0.16 (d, J = 4.4 Hz, 2 H)
立体異性体3:5−(1−(シクロプロピルメチル)−5−((1R,3r,5S,6r)−3−モルホリノビシクロ[3.1.0]ヘキサン−6−イル)−1H−ピラゾール−3−イル)−3−(トリフルオロメトキシ)ピリジン−2−アミン(6.2mg、6%)。LCMS (ESI): [MH]+ = 464.0. 1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ: 8.32 (s, 1 H), 7.80 (s, 1 H), 6.00 (s, 1 H), 4.81 (br s, 2 H), 4.03 (d, J = 6.8 Hz, 2 H), 3.76 (s, 4 H), 2.51 (br s, 4 H), 2.41-2.39 (m, 1 H), 2.25-2.20 (m, 2 H), 1.92-1.90 (m, 2 H), 1.72-1.68 (m, 2 H), 1.57 (s, 1 H), 1.32 (br s, 1 H), 0.61 (d, J = 7.6 Hz, 2 H), 0.43 (d, J = 4.4 Hz, 2 H)。
【0355】
一般方法X
5−(1−イソプロピル−5−((1’R,2r,5’S,6’r)−1−(2−メトキシエチル)スピロ[アゼチジン−2,3’−ビシクロ[3.1.0]ヘキサン]−6’−イル)−1H−ピラゾール−3−イル)−3−(トリフルオロメトキシ)ピリジン−2−アミンの調製例
【化145】
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【0356】
工程1:(1’R,2r,5’S,6’r)−6’−(3−ヨード−1−イソプロピル−1H−ピラゾール−5−イル)−1−(2−メトキシエチル)スピロ[アゼチジン−2,3’−ビシクロ[3.1.0]ヘキサン]の合成
【化146】
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N,N−ジメチルアセトアミド(1mL)中の(1’R,2r,5’S,6’r)−6’−(3−ヨード−1−イソプロピル−1H−ピラゾール−5−イル)スピロ[アゼチジン−2,3’−ビシクロ[3.1.0]ヘキサン](0.070g、0.20mmol)、1−ブロモ−2−メトキシエタン(54mg、0.39mmol)、炭酸カリウム(54mg、0.39mmol)の懸濁液を、60℃で2時間加熱した。反応物を、水(12mL)で希釈し、そして得られた混合物を、酢酸エチルで抽出した(3×10mL)。回収した有機物を、飽和塩化ナトリウム水溶液(15mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして濃縮した。分取薄層クロマトグラフィー(酢酸エチル中11% メタノール)によって精製して、生成物を黄色の固体として得た(65mg、80%)。LCMS: [M+H]+ 415.8。
【0357】
工程2:5−(1−イソプロピル−5−((1’R,2r,5’S,6’r)−1−(2−メトキシエチル)スピロ[アゼチジン−2,3’−ビシクロ[3.1.0]ヘキサン]−6’−イル)−1H−ピラゾール−3−イル)−3−(トリフルオロメトキシ)ピリジン−2−アミンの合成
5:1 1,4−ジオキサン/水(1.8mL)中の(1’R,2r,5’S,6’r)−6’−(3−ヨード−1−イソプロピル−1H−ピラゾール−5−イル)−1−(2−メトキシエチル)スピロ[アゼチジン−2,3’−ビシクロ[3.1.0]ヘキサン](0.060g、0.14mmol)、5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−3−(トリフルオロメトキシ)ピリジン−2−アミン(53mg、0.17mmol)及び炭酸セシウム(113mg、0.347mmol)を入れたマイクロ波バイアルに、窒素下、1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン−パラジウム(II)ジクロリド(11mg、0.015mmol)を加えた。バイアルを密閉し、そしてマイクロ波照射によって110℃で30分間加熱した。反応混合物を、酢酸エチル(15mL)で希釈し、そして濾過した。濾液を、減圧下で濃縮し、そして得られた残留物を、分取薄層クロマトグラフィー(酢酸エチル中17% メタノール)、続いて分取HPLCによって精製して、生成物を固体として得た(21mg、32%)。LCMS: [M+H]+ 466.0; 1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 8.31 (s, 1 H), 7.80 (s, 1 H), 5.96 (s, 1 H), 4.75 (s, 2 H), 4.61-4.68 (m, 1 H), 3.40 (t, J = 5.6 Hz, 2 H), 3.34 (s, 3 H), 3.21 (t, J = 7.0 Hz, 2 H), 2.62 (t, J = 5.8 Hz, 2 H), 2.24 (m, 1 H), 2.16-2.21 (m, 3 H), 1.88 (m, 2 H), 1.57 (m, 2 H), 1.53 (d, J = 6.8 Hz, 6 H), 1.40 (t, J = 3.0 Hz, 1 H)。
【0358】
実施例3.化合物
表A中に開示された化合物を、先の実施例2において記載したとおりの一般方法A〜Xに従って調製し、表A中の化合物に達するために必要に応じて、当業者に公知であるような、それらの方法での出発反応物を変更した。
【0359】
【表1】
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【0360】
実施例4.DLK TR−FRET阻害アッセイ:キナーゼ反応緩衝液(50mM HEPES、pH7.5、0.01% TritonX-100、0.01% ウシγグロブリン、2mM DTT、10mM MgCl2及び1mM EGTA)中に5nMのN末端がGSTで標識されたDLK(触媒ドメインアミノ酸1〜520)(Carna Bioscience)、40nMのN末端がHIS標識されたMKK4 K131M基質及び30μMのATPを含有するDLKキナーゼ反応液(20μL)、及び20μMから出発して1:3段階希釈した試験化合物を、周囲温度で60分間、384ウェルOptiPlate(Perkin Elmer)内でインキュベートした。キナーゼ反応をクエンチし、そしてリン酸化MKK4を検出するために、検出緩衝液(25mM トリス pH7.5、100mM NaCl、100mM EDTA、0.01% Tween-20及び200mM KF)中に2nMのユーロピウムクリプタート(Cisbio)で標識された抗リン酸化MKK4及び23nMのD2(Cisbio)で標識された抗HISを含有するTR−FRET抗体混合物 15μLを、反応混合物に加えた。検出混合物を、周囲温度で3時間インキュベートし、そしてTR−FRETを、Perkin-ElmerからのLANCE/DELFIA Dual Enh labelを使用したEnVisionマルチラベルプレートリーダー(Perkin-Elmer)を用いて検出した(励起フィルター:UV2(TRF)320及び発光フィルター:APC 665及びユーロピウム615)。表Aに記載されたとおりの式0の化合物は、以下の表Bに提供されるとおりのマイクロモル濃度(μM)のKiでDLKキナーゼを阻害した。
【0361】
【表2】
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【0362】
特定の実施態様の変形がなされ、そして依然として添付の特許請求の範囲に入ることができるので、本発明は、先に記載された本発明の特定の実施態様に限定されないということが理解されるべきである。本明細書において言及されるか又は信頼された全ての文献は、引用により明確に組み入れられる。