(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記圧縮機が少なくとも11個の段を含み、前記バイパス回路が、前記少なくとも11個の段の中の第3の段から台11番目の段のうちの少なくとも1つから前記流体の一部を取り出し、ここで少なくとも11の段は、前記圧縮機の吸入端部から前記圧縮機の燃焼室端部の順番で番号が付与されている、請求項1乃至4のいずれかに記載のタービン。
前記タービンセクションが、前記タービンセクションの燃焼端部から前記タービンセクションの出力端部まで昇順で番号が付与された少なくとも3つの段を含み、前記少なくとも3つの段が、前記タービンセクションの出力端部に隣接する最終段を含み、前記バイパス回路が前記タービンセクションの最終段に前記バイパス流を挿入する、請求項1乃至5のいずれかに記載のタービン。
前記タービンセクションにパージ流を提供する冷却回路を更に備え、前記タービンセクションのケーシングが、前記パージ流を受け取るパージ流入口と、前記バイパス流を受け取るバイパス流入口とを含む、請求項1乃至6のいずれかに記載のタービン。
前記外側翼形部支持体がキャビティを含み、該キャビティがこれを2つのセクションに分割するディバイダを有し、前記パージ流入口が前記2つのセクションの一方に開いており、前記バイパス流入口が、前記2つのセクションの他方に開いている、請求項7に記載のタービン。
前記冷却回路が、前記パージ流を前記第1の翼形部のパージ流キャビティに入力し、前記バイパス回路が、前記バイパス流を前記第1の翼形部のバイパス流キャビティに挿入し、
前記第1の翼形部が、前記バイパス流キャビティを前記ノズル開口に接続する開口を含む、請求項7乃至9のいずれかに記載のタービン。
【発明を実施するための形態】
【0010】
この詳細な説明は、例証として図面を参照しながら、本発明の利点及び特徴と共に例示的な実施形態を説明している。
【0011】
図1は、一実施形態によるタービン1を示す。タービン1は、空気、水、蒸気、又は別のガスなどの流体を加圧する圧縮機10を含む。本実施形態によれば、流体は空気である。
図2に示すように、圧縮機10は、ケーシング15によって囲まれたロータ11を含む。ロータ11は、シャフト12と、該シャフト12から突出するブレード13とを含む。ステータ又はベーン14は、ケーシング15から突出している。本実施形態では、空気は、参照符号Iで示されるように、圧縮機10に対する入力である。空気の流れは、空気吸入装置17により調節される。本実施形態では、空気吸入装置17はファンである。代替の実施形態によれば、空気吸入装置17は、調整可能ノズル又はガイドベーンを含む。空気は、ブレード13を用いて空気を加速し、次いで、ベーン14を用いて空気を拡散することによって加圧される。ブレード13は、シャフト12を環状に囲み、ベーン14は、ケーシング15の内部を環状に裏打ちする。参照符号S1〜S11で示されるように、ブレード13から直ぐ下流側にあるブレード13のセット及びベーン14のセットの各群は1つの段を構成する。
【0012】
図2は、11個の段のみを有する圧縮機10を示しているが、代替の実施形態は、所望の設計仕様に応じて変わる段数を含む。例えば、異なる実施形態の圧縮機は、10〜20個の段を含み、一部の実施形態によれば、これらの段は、低圧段と高圧段とに分けられる。
【0013】
図1を再度参照すると、タービン1は更に、圧縮機10からの空気を加熱する燃焼室20を含む。一実施形態によれば、空気が燃焼室20を通過すると、燃料が燃焼室20に供給されて点火される。
【0014】
タービン1は更に、加熱空気を機械的仕事に転換するタービンセクション30と、タービン1からの空気を排出する排気セクション40とを含む。用語「タービン」は、当該技術分野において、圧縮機、燃焼室、及びタービンセクションを含む全体の装置を記述するためと、単にタービンセクションを記述するための両方に使用される点に留意されたい。本発明の明細書及び請求項では、用語「タービンセクション」は、明確にするために燃焼室20の後に続くタービン1の部分を記載するのに使用され、タービン1のこの部分を全体の装置の説明と区別する。
【0015】
図3Aに示すように、タービンセクション30は、シャフト32及びバケット33を有するロータ31を含む。バケット33は、燃焼室20からの加熱空気がバケット33上に作用したときにシャフト32の回転軸の周りで回転し、シャフト32を転回させる。本実施形態によれば、シャフト32は、
図2のシャフト12と同じである。代替の実施形態によれば、タービンセクション30の少なくとも1つの段TS1、TS2、及びTS3は、
図2のシャフト12とは違うシャフトに接続される。例えば、一実施形態によれば、段TS1及びTS2のバケット33は、
図2のシャフト12に接続され、段TS3のバケット33は、別のシャフト32に接続されている。
【0016】
タービンセクション30は、所定角度で空気をバケット上に配向するノズル34を含む。ノズル34は、固定ベーン又は翼形部35、翼形部支持体36、及びケーシング37から構成される。代替の実施形態によれば、外側翼形部支持体が設けられ、ケーシング37に取り付けられる。加熱空気がノズル34によってバケット33に配向されると、バケット33は、シャフト32に対する回転力を発生する。電気エネルギーを発生する発電機などの1以上の装置がシャフトに接続され、シャフトによって駆動される。
【0017】
ノズル34及びバケット33は、シャフト32の周りを環状に配列される。ノズル34の環状群及びバケット33の後続の環状群の各群は、タービンセクション30の1つの段である。
図3Aにおいては3つの段TS1、TS2、及びTS3が例示されているが、代替の実施形態によれば、タービンセクション30は、2つの段、又は3つよりも多いあらゆる数の段を含む、任意の数の段を含むことができる。
【0018】
図1を再度参照すると、本実施形態のタービン1は、圧縮機10とタービンセクション30との間に接続されたバイパス回路50を含む。バイパス回路50は、圧縮機10からの加圧空気を送出する導管52と、圧縮機10とタービンセクション30との間での空気の送出を制御するバルブ51と、バルブ51からタービンセクション30に空気を送出する導管53とを含む。バイパス回路50を介して圧縮機10からタービンセクション30に移送される空気は、バイパス流Fである。
【0019】
図2に示すように、本実施形態によれば、圧縮機10の6番目の段S6において出口16を介して空気が圧縮機10から除去される。代替の実施形態によれば、空気は、任意の段の圧縮機10から、又は複数の段から、第3の段S3から11番目の段S11の間で移送される。
【0020】
加えて、本実施形態によれば、タービン1が、部分負荷又は90%未満の負荷を駆動するよう作動する場合、圧縮機10に入力される空気は、従来の部分負荷入力に対して10〜20%増加し、加圧空気の10〜20%は、バイパス回路50を介して圧縮機10からタービンセクション30に送出される。例えば、一実施形態によれば、圧縮機10に入力される空気は20%増加し、加圧空気の15%がバイパス回路50を介して圧縮機10からタービンセクション30に送出される。
【0021】
図3Aに示すように、バイパス回路50からのバイパス流Fは、導管53から、タービンセクション30の最終段TS3に位置する入口39に送出される。次いで、バイパス流Fは、最終段TS3のバケット33に直接注入されて段の圧力比を増大させ、結果として出力追加及び効率改善がもたらされる。最終段における圧力比の増大は、ディフューザ入口接線半径方向流れ角度を設計点により近づけるよう修正し、ストラット及びハブ壁上での流れ剥離を回避するようにする。ディフューザ入口流れ角度の是正は、ディフューザの理想及び実圧力かいふくを改善し、出力追加及び効率改善がもたらされる。
【0022】
図3Aは、バイパス流Fが最終段TS3の翼形部に対応する位置で注入されるタービンセクション30の1つの実施例を示す。しかしながら、代替の実施形態によれば、バイパス流Fは、
図3Bに示すように、長さ方向Zにおいて最終段TS3の翼形部35の前で、或いは
図3Cに示すように、長さ方向Zにおいて最終段TS3の翼形部35とバケット33との間でタービンセクション30に注入される。本明細書及び請求項によれば、用語「最終段において」及び「最終段に対して」は、
図3Aから3Cにおいてそれぞれ示すように、長さ方向Zにおいて最後から2番目の段TS2のバケット33と最終段TS3のバケット33との間の任意の位置を含む。
【0023】
図4は、タービン1が冷却回路70を含む一実施形態を示している。冷却回路70は、冷却ユニット71と、圧縮機10と冷却ユニット71との間で空気を送出する導管72と、冷却ユニット71からタービンセクション30に空気を送出する導管73とを含む。本実施形態による冷却ユニット71は、導管72から導管73に空気を直接送出するよう配管されている。圧縮機10からの空気は、タービンセクション30における加熱空気よりも低温であるので、圧縮機10からの空気は、タービンセクション30の部品を冷却する。代替の実施形態によれば、冷却ユニット71は、圧縮機10からの空気を更に冷却するための冷媒又は他の冷却溶液又は構造を含む。更に別の実施形態では、導管72が存在せず、代替として冷却空気がタービン1外部の供給源から冷却ユニット71に供給される。
【0024】
一実施形態では、冷却回路70は、タービンセクション30の第1の段の所定数にだけ空気を送出し、タービンセクション30の最終段の所定数には空気を送出しない。例えば、一実施形態によれば、冷却回路70は、空気を段TS1及びTS2にのみ送出し、タービンセクション30のTS3には送出しない。
【0025】
図3A及び4に示すように、冷却回路70は、入口38を介してタービンセクション30に空気を供給し、バイパス回路50は、入口38とは別個の入口39を介してタービンセクションに空気を供給する。入口38及び39は、明確にするために、長さ方向Zにおいて別個の位置で且つ高さ方向Yにおいてはタービンセクション30の同じ側部上にあるものとして例示されている。しかしながら、代替の実施形態では、入口38及び39は、長さ方向Zにおいて互いに隣接し且つ高さ方向Yにおいて互いに離間していることを含めて、タービンセクション30の円周周りに異なる位置に配置される。
【0026】
図4を参照すると、バイパス回路50は、バイパス流Fをタービンセクション30に送出する前にバイパス流Fを加熱するための加熱ユニット54を含む。バイパス流の加熱は、タービンセクション30のバケット33と接触する高エネルギーレベルの空気を維持し、タービン1の高い作動効率を維持する。
図5〜7は、幾つかの形式の加熱ユニット54の実施例を示す。
図5は、蒸気発生器55及びジャンクション57を含む加熱ユニット54を示している。蒸気発生器55からの蒸気は、圧縮機10からのバイパス流Fに加えられて該バイパス流Fを加熱し、蒸気を含むバイパス流Fは、タービンセクション30に提供される。
【0027】
図6は、燃焼ユニット58を含む加熱ユニット54を示している。バイパス流Fは、燃焼ユニット58を通過し、該燃焼ユニット58によって加熱された後、タービンセクション30に送出される。一実施形態によれば、燃焼ユニット58は、燃料が点火されてバイパス流Fを加熱する燃焼室を含む。
【0028】
図7は、排気セクション40からの出口41、ジャンクション57、及び出口41からジャンクション57への導管59を含む加熱ユニット54を示している。排気セクション40は、タービン1からの加熱空気を出力し、出口41は、排気セクション40の加熱空気の一部をバイパス流Fに送出してバイパス流Fを加熱し、或いは、排気セクション40の加熱空気をバイパス流Fと組み合わせ、その後、バイパス流はタービンセクション30に送出される。
【0029】
図8は、タービンセクション30の翼形部35の環状群の一部の平面図を示す。翼形部35の環状群は、ノズル34を構成する。詳細には、各ノズル34は、2つの隣接する翼形部35、内側翼形部支持体36、及び外側翼形部支持体62を備える。隣接する翼形部35、内側翼形部支持体36、及び外側翼形部支持体62は、空気が通ってバケット33に配向されるノズル開口61を定める。
図8において、翼形部35に対する開口のサイズは、本実施形態の構造を説明する際に明確にする目的で誇張されている。
【0030】
本実施形態では、外側翼形部支持体62は、複数のセグメント63を含む。各セグメントは、別個の翼形部35に対応し、セグメント63は、ケーシング37に接続されて翼形部35を固定する。代替の実施形態によれば、翼形部35は、ケーシング37に直接接続され、
図8のセグメント63において記載された構造は、ケーシング37内に設けられる。
【0031】
各セグメント63は、パージ流P及びバイパス流Fを受けるためのキャビティ64を含み、入口67を介してパージ流Pを翼形部35に送出し、また、入口68を介してバイパス流Fをキャビティ64に送出するようにする。キャビティ64は、セグメント63の上部及び下部内側壁から延びるディバイダ65により別個のセクションに分割される。ディバイダ65は、バイパス流Fとパージ流Pとの幾らかの空気混合を可能にする開口66を含む。開口66は、キャビティ64の外周よりも小さな外周を有する。換言すると、一部の空気は開口66を通って通過することが可能となるが、開口の外周がキャビティ64の外周よりも小さいので、パージ流Pに対応するキャビティの部分とバイパス流Fに対応する部分との間の空気流が開口66により制限される。
【0032】
各翼形部35は、パージ流Pを受けて該パージ流Pを出口81に送出するためのパージ流キャビティ69を含む。出口81は、入口67と反対側の翼形部35の端部にあり、パージ流Pが翼形部35の長さを移動し、高温ガスが内側翼形部支持体36及びシャフト12に対応する領域などのロータ領域内に流入するのを回避することを可能にする。
【0033】
図8では、本実施形態の説明を明確にする目的で、ただ1つのセグメント63及び翼形部35がキャビティ64及びパージ流キャビティ69を有するものとして例示されている。しかしながら、1つの段の各セグメント63及び翼形部25は同様の特徴要素を含む。
【0034】
種々の実施形態によれば、一部の段TS1、TS2、及びTS3がパージ流キャビティ69を含み、他の段は含まない。例えば、一実施形態によれば、最終段TS3を除く各段は、パージ流キャビティ69を有する翼形部35を含むが、最終段TS3の翼形部35は、パージ流キャビティ69を含まない。別の実施形態では、各段TS1、TS2、及びTS3がパージ流キャビティ69を有する翼形部35を含む。
【0035】
パージ流Pは、翼形部35を通って送出され、バイパス流Fは、開口61を介して直接バケット33に送出される。換言すると、
図8の実施形態によれば、バイパス流Fは、翼形部35に流入せず、パージ流Pだけが翼形部35のキャビティ69に流入する。バイパス回路50からの一部の空気が、セグメント63内のキャビティ64の開口66を介して翼形部35のキャビティ69に流入するが、バイパス流Fの大部分を構成する空気流は開口66を通過しない点に留意されたい。換言すると、開口66を通ってキャビティ69に流入する空気の一部は、本明細書及び請求項においてはもはやバイパス流Fの一部とはみなされない。代替の実施形態によれば、開口66は存在せず、代わりにディバイダ65がパージ流Pをバイパス流Fから完全に分離する。
【0036】
図9及び10は、代替の実施形態による、パージ流P及びバイパス流Fをタービンセクション30に導入する構造を示している。
【0037】
図9を参照すると、パージ流Pは、入口38及び67を通ってパージ流キャビティ69に流入する。パージ流キャビティ69は、翼形部35の長さに沿って延び、パージ流Pは、出口81を介して翼形部35から流出する。バイパス流Fは、入口39及び68を通ってバイパス流キャビティ82に流入する。バイパス流キャビティ82は、開口84を介してパージ流キャビティ69に接続される。バイパス流Fは、開口83を介してバケット33に直接送出される。換言すると、パージ流P及びバイパス流Fの各々は、最終的にはノズル34の開口61に流入するが、パージ流Pは最初に翼形部35の長さを横断し、バイパス流Fは、開口61に面する翼形部35の開口83を介して開口61に流入する。そのため、バイパス流Fは、翼形部35の周りを通過する空気の出口流れ角度を修正するが、パージ流Pは修正しない。
【0038】
翼形部35における開口84は、バイパス流Fからの空気とパージ流Pからの空気との幾らかの混合を可能にするが、パージ流キャビティ69及びバイパス流キャビティ82のサイズに対して開口のサイズが小さいことにより空気の混合は僅かとなる。そのため、パージ流P及びバイパス流Fは、パージ流キャビティ69及びバイパス流キャビティ82において分離されたままである。代替の実施形態によれば、開口84は存在せず、パージ流キャビティ69及びバイパス流キャビティ82は、翼形部35内で完全に分離されている。
【0039】
図10は、本発明の一実施形態による翼形部35を示す。翼形部35は、開口83が翼形部35の長さを延びていることを除いて、
図9と同様である。換言すると、
図9は、翼形部35の長さにわたる複数の開口83を示しているが、
図10は、翼形部35の長さに伸びる1つの開口83を示している。翼形部35のリム85は、開口83を定め、所定方向にバイパス流Fを配向し、圧力比及び翼形部35の周りを通過してバケット33に向かう空気の出口流れ角度を修正する。
【0040】
図11は、部分負荷で作動中のタービン1を制御する方法を示している。
【0041】
ステップ91において、タービン1が部分負荷で稼働しているか否かを判定する。本実施形態によれば、部分負荷は、タービンの基準出力の90%未満の負荷として定義される。換言すると、タービン1は、ピーク負荷又はベース負荷として定義される所定負荷で作動するよう設計される。本明細書及び請求項によれば、タービン1がベース負荷の90%未満の負荷で稼働するよう制御される場合、タービン1は部分負荷で稼働する。代替の実施形態によれば、部分負荷は、ベース負荷の60%未満、又はベース負荷の50%未満である。
【0042】
タービン1が通常運転で、すなわちベース負荷で運転するよう制御される場合、ステップ92において、通常運転設定が実施される。換言すると、空気吸入を100%に設定し、燃焼レベルを100%に設定し、バイパス流が部分負荷燃焼室20を迂回するようにするバルブ51は閉鎖する。
【0043】
他方、ステップ91において、タービン1が部分負荷で運転するよう制御されると判定した場合、本方法はステップ93に進む。ステップ93において、所定の部分負荷吸入レベルを決定し、所定吸入レベルを20%増大させる。代替の実施形態では、吸入レベルは、約15%〜20%の範囲のレベルを増大させる。
【0044】
ステップ94において、バルブ51を開放し、バイパス流Fが燃焼室20を迂回し、タービンセクション30に流れることが可能になる。本実施形態では、吸入空気の15%がバイパス流Fに転向され、バイパス回路50を介してタービンセクション30に送出される。しかしながら、代替の実施形態では、バイパス回路50を介して燃焼室20を迂回する吸入空気の割合は、タービン負荷に応じて10%〜20%の範囲の割合である。
【0045】
ステップ95において、バイパス流Fを加熱し、ステップ96において、加熱したバイパス流Fをタービンセクション30に供給する。本実施形態によれば、バイパス流Fは、タービンセクション30の最終段に供給される。
【0046】
上述の実施形態によれば、空気のバイパス流Fは、タービン1が部分負荷で運転している際に生成される。バイパス流Fは、加熱されてタービンセクション30に注入されて、タービンセクション30における段圧力比及び空気の出口流れ角度を修正し、部分負荷運転中のタービン1の効率を改善する。
【0047】
限られた数の実施形態のみに関して本発明を詳細に説明してきたが、本発明はこのような開示された実施形態に限定されないことは理解されたい。むしろ、本発明は、上記で説明されていない多くの変形、改造、置換、又は均等な構成を組み込むように修正することができるが、これらは、本発明の技術的思想及び範囲に相応する。加えて、本発明の種々の実施形態について説明してきたが、本発明の態様は記載された実施形態の一部のみを含むことができる点を理解されたい。従って、本発明は、上述の説明によって限定されるとみなすべきではなく、添付の請求項の範囲によってのみ限定される。