(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
回転動力源の回転運動エネルギーにより第1伝動装置(T101)が直接駆動され、または、入力端クラッチ装置(CL101)を介して第1伝動装置(T101)が駆動され、
第1伝動装置(T101)の出力端と2個以上の負荷ギアセットとの間に、出力端伝動装置が個別に設置されていることにより、共通負荷(L100)の両側に設置されている負荷ギアセットが駆動されてから、共通負荷が駆動され、
個別制御される出力端クラッチ装置が第一伝動装置と輪軸との間に設置されており、
出力端伝動装置とギアセットと輪軸とを制御することにより、動力伝達を行い、
または、伝達を切断し、共通負荷(L100)側と同軸上の両側にある負荷ギアセットの輪軸との間に、スリップ式締付けトルクを備えるデュアルシャフト連結装置によって構成され、制振しつつ摺動により動力を伝達する可撓性伝動装置が設置され、その中の片側の個別制御される出力端クラッチ装置により動力伝達を行い、
相対的に同軸上の他方の側の出力端クラッチ装置が動力の伝達を遮断するとき、可撓性伝動装置を介して、動力伝達側から動力遮断側に対して、回転速度差を有する可撓性伝動を行うことを特徴とする差動システム。
共通負荷(L100)に1個の回転動力源(P100)の回転運動エネルギーにより駆動される第1伝動装置(T101)が設けられ、第1伝動装置(T101)の出力軸(1011)と負荷端にある左側ギアセット(W100)との間に左側出力端伝動装置(T100)が設置され、左側ギアセット(W100)により連結されている左側輪軸(S101)の入力端に左側出力端クラッチ装置(CL100)が設置され、および第1伝動装置の出力軸(1012)と右側ギアセット(W200)との間に、右側出力端伝動装置(T200)が設置され、また右側ギアセット(W200)により連結されている右側輪軸(S102)の入力端にクラッチ装置(CL200)が設置され、かつ可撓性伝動装置(FC100)の2軸が別々に左側輪軸(S101)と右側輪軸(S102)に連結され、その主な構成は次の通りであって、
回転動力源(P100)は、回転出力運動エネルギーの動力源、内燃エンジン、外燃エンジン、バネ力、油圧源、圧力源、フライホイール動力源或いは人力、野獣の力、風力エネルギーにより駆動される交流や直流、ブラシレスまたはブラシ、同期または非同期、内転型や外転型モータにより構成され、直接またはクラッチにより出力し、
入力端クラッチ装置(CL101)は、回転動力源(P100)の出力端と第1伝動装置(T101)の入力端との間に設置され、回転動力源(P100)により第1伝動装置(T101)の回転運動エネルギーの伝達または遮断を行い、人力または遠心力により制御され、または外部操作インタフェース(MI100)の制御により、電力、磁力、機械力、気圧力、油圧力のいずれか、またはその組み合わせにより駆動される伝動連結または離脱機能を備えるクラッチ装置または構造を含み、
第1伝動装置(T101)は、機械式の歯車セット、スプロケットセット、プーリセット、またはリンケージロッドセットのいずれかにより構成され、固定速比、可変速比、または、無段変速の伝動装置であり、回転動力源(P100)と左側出力端伝動装置(T100)および右側出力端伝動装置(T200)の入力端との間に設置され、片側に出力軸を有し、全てのギアセットを駆動し、または、両側の出力軸に第1伝動装置の出力軸(1011)と第1伝動装置の出力軸(1012)が設けられ、左側出力端伝動装置(T100)と右側出力端伝動装置(T200)を介して、別々に共通負荷(L100)の両側に設置されているギアセットを駆動し、
外部操作インタフェース(MI100)は、人力、機械力、または電気エネルギーにより制御される操作機構、電気機械装置および固体素子回路の三者、またいずれか一つにより構成されるアナログ、デジタル、または二者の組み合わせにより構成される外部制御装置であって、回転動力源(P100)の動作状態、可撓性伝動装置(FC100)、左側出力端伝動装置(T100)、右側出力端伝動装置(T200)、左側出力端クラッチ装置(CL100)、右側出力端クラッチ装置(CL200)、入力端クラッチ装置(CL101)の全部または一部を制御し、
可撓性伝動装置(FC100)は、リミテッド・スリップ・デフ、滑りダンパーを備えるカップリング装置、または、滑りダンパー式締付けトルクを備えるデュアルシャフト連結装置により構成され、流体粘性効果、流体減衰効果、機械的摩擦効果、渦電流効果、または発電時の回転トルク効果を利用する2軸構造の可撓性伝動装置を含み、2個の回転端がそれぞれ、左側ギアセット(W100)に連結されている左側輪軸(S101)と、右側ギアセット(W200)に連結されている右側輪軸(S102)との間に連結され、駆動するとき、個別負荷端の左右両側の負荷が変動し、稼動が不安定になったとき、滑りダンパー式締付けトルクにより運動エネルギーを伝達し、
左側出力端伝動装置(T100)の入力端は、第1伝動装置の出力軸(1011)から来る回転運動エネルギーに駆動され、出力端により負荷端にある左側ギアセット(W100)を駆動し、
右側出力端伝動装置(T200)の入力端は、第1伝動装置の出力軸(1012)から来る回転運動エネルギーに駆動され、出力端により右側ギアセット(W200)を駆動し、
左側出力端伝動装置(T100)と右側出力端伝動装置(T200)は、機械式の歯車セット、スプロケットセット、プーリセット、リンケージロッドセットのいずれかにより構成され、加速・減速・方向変換を有する固定速比伝動装置、人力操作・自動・半自動変速比、または、ベルト式無段変速機やトルクコンバータの伝動装置により構成され、
左側出力端クラッチ装置(CL100)は、左側ギアセット(W100)に連結されている左側輪軸(S101)の入力端に設置され、左側ギアセット(W100)により出力される回転運動エネルギーを制御し、
右側出力端クラッチ装置(CL200)は、右側ギアセット(W200)により連結されている右側輪軸(S102)の入力端に設置され、右側ギアセット(W200)により出力される回転運動エネルギーを制御し、
左側出力端クラッチ装置(CL100)と右側出力端クラッチ装置(CL200)は、人力または遠心力に制御され、外部操作インタフェース(MI100)の制御により、電力、磁力、機械力、気圧力、油圧力のいずれか、またはその組み合わせにより駆動される伝動連結または離脱機能を有するクラッチ装置または構造であり、回転入力端と回転出力端を有し、電力、磁力、機械力、気圧力、油圧力のいずれか、またはその組み合わせにより駆動され、連結から離脱までの締付けトルクの大きさの制御を含み、励磁電流を通して、締付けトルクの湿式多板電磁クラッチを制御し、または機械力、気圧力、油圧力のいずれか、或いはその組み合わせにより駆動される湿式多板電磁クラッチ装置により構成され、
左側出力端クラッチ装置(CL100)及び右側出力端クラッチ装置(CL200)は、
(一)電力、磁力、機械力、気圧力、油圧力のいずれか、またはその組み合わせにより駆動され、伝動力の伝達または遮断を行うクラッチ装置または構造を制御し、
(二)電力、磁力、機械力、気圧力、油圧力のいずれか、またはその組み合わせにより駆動され、伝動力の伝達から遮断までの連続トルクカップリングの大きさに対して線形制御を行い、
(三)電力、磁力、機械力、気圧力、油圧力のいずれか、またはその組み合わせにより駆動され、伝動力の伝達、遮断、または、遮断後の伝達トルクより小さいトルクリミッター付カップリングを有し、
(四)電力、磁力、機械力、気圧力、油圧力のいずれか、またはその組み合わせにより駆動され、伝動力の伝達、遮断、または、遮断後の伝達トルクより小さい回転差に従う線形制御機能を有し、
(五)(一)〜(四)の機能を有する径方向クラッチ装置または軸方向クラッチ装置のどちらか一方を含み、
共通負荷(L100)には、少なくとも一つの非動力輪が設けられ、
共通負荷(L100)が回転動力源(P100)に駆動されるとき、かつ負荷端左側にある左側ギアセット(W100)と負荷端左側にある右側ギアセット(W200)が差速運転を行うとき、内側ギアセットと第1伝動装置(T101)との間の出力端クラッチをリリースし、外側にある高回転速度側ギアセットにより可撓性伝動装置(FC100)を介して、内側にある低回転速度側ギアセットに対して、回転差がある可撓性伝動を行うことにより、内側ギアセットの回転速度を外側ギアセットより低くするが、駆動動力を有することを特徴とする請求項1に記載の差動システム。
第1伝動装置(T101)の出力端と個別負荷端にあるギアセットとの間には、個別に固定速比の加速・減速・回転方向転換機能を有する有段または無段伝動装置が設置され、
出力端伝動装置は、機械式の歯車セット、スプロケットセット、プーリセット、またはリンケージロッドセットにより構成され、加速・減速・回転方向転換機能を有する固定速度比である伝動装置、または、人力操作・自動・半自動変速比を有するベルト式無段変速機またはトルクコンバータ式流体変速機の伝動装置により構成されることを特徴とする請求項1に記載の差動システム。
共通負荷(L100)の駆動方向に沿って、両側の水平方向に並ぶ同軸上の対向する位置に設置されている二つの伝達ユニットとの間に、リミテッド・スリップ・デフまたはスリップトルクカップリングの2軸連結装置により構成される可撓性伝動装置が設置され、
可撓性伝動装置の2軸により連結される左側の輪軸及び左側ギアセットと右側輪軸及び右側ギアセットとの間で差速運転を行うときであって、可撓性伝動装置を介して、共通負荷(L100)が方向を転換し、差速運転を行うとき、内側ギアセットと第1伝動装置(T101)との間の出力端クラッチ装置をリリースし、外側にある高回転速度側のギアセットを介して、可撓性伝動装置が内側にある低回転速度側のギアセットに対して、回転差がある可撓性伝動をすることにより、内側にあるギアセットの回転速度が外側にあるギアセットの回転速度より低くなり、
可撓性伝動装置は、滑りダンパーカップリング装置有するトルクリカップリングの2軸連結装置により構成され、流体粘性効果、流体減衰効果、機械的摩擦効果、渦電流効果、または発電時の回転トルク効果を利用する2軸構造の安定装置を含み、2個の回転端が下記の伝達ユニットの横方向に設置される同軸上の対向する位置である、
(一)共通負荷(L100)の左側と右側ギアセットにより連結する輪軸との間、
(二)共通負荷(L100)の左側と右側出力端伝動装置の相対入力端との間、
(三)共通負荷(L100)の左側と右側出力端にあるクラッチ装置の相対出力端との間、および、
(四)共通負荷(L100)の左側および右側出力端伝動装置の伝動輪システムの中で、平常時に直行するとき、同じ回転速度の伝動部品の間、のうち少なくとも一つの位置に接続されることを特徴とする請求項1または2に記載の差動システム。
前輪駆動、後輪駆動、4輪駆動、多輪全輪駆動、または、両側のキャタピラにより駆動される車両、工事用、農用または特殊キャリアへ応用可能であることを特徴とする請求項1または2に記載の差動システム。
【発明を実施するための形態】
【0007】
(第一実施形態)
本発明の第一実施形態による差動システムを
図1に示す。
図1に示すように、本実施形態では、共通負荷(L100)に1個の回転動力源(P100)の回転運動エネルギーにより駆動される第1伝動装置(T101)を設け、および第1伝動装置(T101)の第1伝動装置の出力軸(1011)と負荷端にある左側ギアセット(W100)との間に出力端伝動装置(T100)を設置し、またギアセット(W100)により連結されている左側輪軸(S101)の入力端に出力端クラッチ装置(CL100)を設置し、および第1伝動装置の出力軸(1012)と右側ギアセット(W200)との間に、出力端伝動装置(T200)を設置し、またギアセット(W200)により連結されている右側輪軸(S102)の入力端に出力端クラッチ装置(CL200)を設置し、かつ可撓性伝動装置(FC100)の2軸を別々に左側輪軸(S101)と右側輪軸(S102)に連結する。その主な構成は次の通りである。
【0008】
回転動力源(P100)は、回転出力運動エネルギーの動力源、例えば内燃エンジン、外燃エンジン、バネ力、油圧源、圧力源、フライホイール動力源或いは人力、野獣の力、風力エネルギー、関連制御装置及びエネルギー供給配置、貯蔵装置の電力により駆動される交流や直流、ブラシレスまたはブラシ、同期または非同期、内転型や外転型モータにより構成される。その出力端は、直接出力またはクラッチにより出力することを含む。
【0009】
入力端クラッチ装置(CL101)は、回転動力源(P100)の出力端と第1伝動装置(T101)の入力端との間に設置される。回転動力源(P100)により第1伝動装置(T101)の回転運動エネルギーの伝達または遮断ウィ行う。入力端クラッチ装置(CL101)は、人力または遠心力により制御され、または外部操作インタフェース(MI100)の制御を経て、電力、磁力、機械力、気圧力、油圧力のいずれか、またはその組み合わせにより駆動される伝動連結または離脱機能を備えるクラッチ装置または構造は下記を含む。本実施形態の入力端クラッチ装置(CL101)は、ニーズにより設置或いは設置しないことができる。
【0010】
第1伝動装置(T101)は、機械式の歯車セットまたはスプロケットセット、プーリセットまたはリンケージロッドセットのいずれかにより構成される固定速比、可変速比または無段変速の伝動装置であり、回転動力源(P100)と出力端伝動装置(T100)と出力端伝動装置(T200)の入力端との間に設置される。片側に出力軸を備え、全てのギアセットを駆動し、または両側の出力軸に第1伝動装置の出力軸(1011)と第1伝動装置の出力軸(1012)を備え、出力端伝動装置(T100)と出力端伝動装置(T200)を経て、別々に共通負荷(L100)の両側に設置されるギアセットを駆動することを含む。
【0011】
外部操作インタフェース(MI100)は、人力、機械力、または電気エネルギーにより制御される操作機構、電気機械装置および固体回路の三者、またいずれか一つにより構成される線型アナログ、デジタル式、または二者の組み合わせにより構成される外部制御装置である。回転動力源(P100)の動作状態、可撓性伝動装置(FC100)、出力端伝動装置(T100)、出力端伝動装置(T200)、出力端クラッチ装置(CL100)、出力端クラッチ装置(CL200)、入力端クラッチ装置(CL101)稼動の全部または一部を制御する。
【0012】
可撓性伝動装置(FC100)は、リミテッド・スリップ・デフ(Limited Slip Differential)を通して、または滑りダンパーを備えるカップリング装置は、滑りダンパー式締付けトルクを備えるデュアルシャフト連結装置により構成され、流体粘性効果、流体減衰効果、機械的摩擦効果、渦電流効果、または発電時の回転トルク効果によって構成される2軸構造の可撓性伝動装置を含む。その2個の回転端を別々に負荷端左側ギアセット(W100)により連結されている左側輪軸(S101)、と右側ギアセット(W200)により連結されている右側輪軸(S102)との間に連結することにより、稼動を駆動するとき、個別負荷端の左右両側の負荷が変動するため、稼動が不安定になったとき、左右両側のギアセット間に設置される可撓性伝動装置(FC100)の滑りダンパー式締付けトルクを通して、互いに運動エネルギーを伝達する。
【0013】
出力端伝動装置(T100)、(T200)の出力端伝動装置(T100)の入力端は、第1伝動装置の出力軸(1011)から来る回転運動エネルギーに駆動される。出力端により負荷端左側ギアセット(W100)を駆動する。出力端伝動装置(T200)の入力端は、第1伝動装置の出力軸(1012)から来る回転運動エネルギーに駆動される。出力端により右側ギアセット(W200)を駆動する。出力端伝動装置(T100)と出力端伝動装置(T200)は機械式の歯車セット、スプロケットセット、プーリセット、リンケージロッドセットのいずれかにより構成され、加速・減速・方向変換を備える固定速比伝動装置、または人力操作・自動・半自動変速比、またはベルト式無段変速機やトルクコンバータ(Torque Converter)の伝動装置により構成される。本実施形態の出力端伝動装置(T100)、(T200)は、ニーズにより設置或いは設置しないことができる。
【0014】
出力端クラッチ装置(CL100)、(CL200)の出力端クラッチ装置(CL100)は、ギアセット(W100)により連結されている左側輪軸(S101)の入力端に設置され、ギアセット(W100)により出力される回転運動エネルギーを制御する。出力端クラッチ装置(CL200)は、ギアセット(W200)により連結されている右側輪軸(S102)の入力端に設置され、ギアセット(W200)により出力される回転運動エネルギーを制御する。出力端クラッチ装置(CL100)と出力端クラッチ装置(CL200)は、人力または遠心力に制御され、または外部操作インタフェース(MI100)の制御を経て、電力、磁力、機械力、気圧力、油圧力のいずれか、またはその組み合わせにより駆動される伝動連結または離脱機能を備えるクラッチ装置または構造、また回転入力端と回転出力端を備えることを含む。出力端クラッチ装置を更に一歩進ませ、電力、磁力、機械力、気圧力、油圧力のいずれか、またはその組み合わせにより駆動され、連結から離脱までの締付けトルクの大きさの制御を含む。例えば励磁電流を通して、締付けトルクの湿式多板電磁クラッチを制御し、または機械力、気圧力、油圧力のいずれか、或いはその組み合わせにより駆動される湿式多板電磁クラッチ装置により構成される。
出力端クラッチ装置(CL100)、(CL200)の構造は下記を含む。
【0015】
(一)電力、磁力、機械力、気圧力、油圧力のいずれか、またはその組み合わせにより駆動され、また伝動連結や離脱機能を備えるクラッチ装置または構造を制御する。
【0016】
(二)電力、磁力、機械力、気圧力、油圧力のいずれか、またはその組み合わせにより駆動され、また伝動連結から離脱までの連続トルクカップリングの大きさに対して線形制御を行う。
【0017】
(三)電力、磁力、機械力、気圧力、油圧力のいずれか、またはその組み合わせにより駆動され、また伝動連結、離脱、または離脱後、連結トルクにより小さいトルクリミッター付カップリングを備える。
【0018】
(四)電力、磁力、機械力、気圧力、油圧力のいずれか、またはその組み合わせにより駆動され、また伝動連結、離脱、または離脱後、連結トルクにより小さい回転差に従って、線形ダンプ増加また増大機能を備える。
【0019】
(五)電力、磁力、機械力、気圧力、油圧力のいずれか、またはその組み合わせにより駆動され、また伝動連結、離脱、離脱後、連結トルクにより小さい回転差に従って、線形ダンプ増加また減少機能を備える。
(六)(一)〜(五)径方向クラッチ装置を含む。
(七)(一)〜(五)軸方向クラッチ装置を含む。
共通負荷(L100)は、ニーズにより1個または1個以上の非動力輪を設置する。
【0020】
上述した装置の稼動を通して、共通負荷(L100)が回転動力源(P100)に駆動されるとき、また負荷端左側ギアセット(W100)と右側のギアセット(W200)が差速運転を行うとき、内側ギアセットと第1伝動装置(T101)との間の出力端クラッチをリリースし、外側にある高回転速度側ギアセットにより可撓性伝動装置(FC100)を経て、内側にある低回転速度側ギアセットに対して、回転差がある可撓性伝動を行うことにより、内側ギアセットの回転速度を外側ギアセットにより低くするが、駆動動力を持っている。
【0021】
(第二実施形態)
図2に
図1の中の出力端クラッチ装置を第1伝動装置(T101)の出力端に設置するシステムの構成模式図を示す。
【0022】
図2に示すように、本実施形態では、出力端クラッチ装置(CL100)は第1伝動装置の出力軸(1011)の出力端に設置される。出力端クラッチ装置(CL200)は第1伝動装置の出力軸(1012)の出力端に設置される。その主な構成は次の通りである。
【0023】
回転動力源(P100)は、回転出力運動エネルギーの動力源、例えば内燃エンジン、外燃エンジン、バネ力、油圧源、圧力源、フライホイール動力源或いは人力、野獣の力、風力エネルギー、関連制御装置及びエネルギー供給配置、貯蔵装置の電力により駆動される交流や直流、ブラシレスまたはブラシ、同期または非同期、内転型や外転型モータにより構成される。その出力端は、直接出力またはクラッチにより出力することを含む。
【0024】
入力端クラッチ装置(CL101)は、回転動力源(P100)の出力端と第1伝動装置(T101)の入力端との間に設置される。回転動力源(P100)により第1伝動装置(T101)の回転運動エネルギーの伝達または遮断ウィ行う。入力端クラッチ装置(CL101)は、人力または遠心力により制御され、または外部操作インタフェース(MI100)の制御を経て、電力、磁力、機械力、気圧力、油圧力のいずれか、またはその組み合わせにより駆動される伝動連結または離脱機能を備えるクラッチ装置または構造は下記を含む。本実施形態の入力端クラッチ装置(CL101)は、ニーズにより設置或いは設置しないことができる。
【0025】
第1伝動装置(T101)は、機械式の歯車セットまたはスプロケットセット、プーリセットまたはリンケージロッドセットのいずれかにより構成される固定速比、可変速比または無段変速の伝動装置であり、回転動力源(P100)と出力端伝動装置(T100)と出力端伝動装置(T200)の入力端との間に設置される。片側に出力軸を備え、全てのギアセットを駆動し、または両側の出力軸に第1伝動装置の出力軸(1011)と第1伝動装置の出力軸(1012)を備え、出力端伝動装置(T100)と出力端伝動装置(T200)を経て、別々に共通負荷(L100)の両側に設置されるギアセットを駆動することを含む。
【0026】
外部操作インタフェース(MI100)は、人力、機械力、または電気エネルギーにより制御される操作機構、電気機械装置および固体回路の三者、またいずれか一つにより構成される線型アナログ、デジタル式、または二者の組み合わせにより構成される外部制御装置である。回転動力源(P100)の動作状態、可撓性伝動装置(FC100)、出力端伝動装置(T100)、出力端伝動装置(T200)、出力端クラッチ装置(CL100)、出力端クラッチ装置(CL200)、入力端クラッチ装置(CL101)稼動の全部または一部を制御する。
【0027】
可撓性伝動装置(FC100)は、リミテッド・スリップ・デフ(Limited Slip Differential)を通して、または滑りダンパーを備えるカップリング装置は、滑りダンパー式締付けトルクを備えるデュアルシャフト連結装置により構成され、流体粘性効果、流体減衰効果、機械的摩擦効果、渦電流効果、または発電時の回転トルク効果によって構成される2軸構造の可撓性伝動装置を含む。その2個の回転端を別々に負荷端にある左側ギアセット(W100)により連結されている左側輪軸(S101)、と右側ギアセット(W200)により連結されている右側輪軸(S102)との間に連結することにより、稼動を駆動するとき、個別負荷端の左右両側の負荷が変動するため、稼動が不安定になったとき、左右両側のギアセット間に設置される可撓性伝動装置(FC100)の滑りダンパー式締付けトルクを通して、互いに運動エネルギーを伝達する。
【0028】
出力端伝動装置(T100)、(T200)の出力端伝動装置(T100)の出力端により、負荷端にある左側ギアセット(W100)を駆動する。入力端は、第1伝動装置の出力軸(1011)から来る回転運動エネルギーに駆動される。出力端伝動装置(T200)の出力端により、右側ギアセット(W200)を駆動する。入力端は、第1伝動装置の出力軸(1012)から来る回転運動エネルギーに駆動される。出力端伝動装置(T100)と出力端伝動装置(T200)は機械式の歯車セット、スプロケットセット、プーリセット、リンケージロッドセットのいずれかにより構成され、加速・減速・方向変換を備える固定速比伝動装置、または人力操作・自動・半自動変速比、またはベルト式無段変速機やトルクコンバータ(Torque Converter)の伝動装置により構成される。本実施形態の出力端伝動装置(T100)、(T200)は、ニーズにより設置或いは設置しないことができる。
【0029】
出力端クラッチ装置(CL100)、(CL200)の出力端クラッチ装置(CL100)は、第1伝動装置の出力軸(1011)にある出力端に設置され、ギアセット(W100)に対して出力する回転運動エネルギーを制御する。出力端クラッチ装置(CL200)は、第1伝動装置の出力軸(1012)にある出力端に設置され、ギアセット(W200)に対して出力する回転運動エネルギーを制御する。
【0030】
出力端クラッチ装置(CL100)と出力端クラッチ装置(CL200)は、人力または遠心力に制御され、または外部操作インタフェース(MI100)の制御を経て、電力、磁力、機械力、気圧力、油圧力のいずれか、またはその組み合わせにより駆動される伝動連結または離脱機能を備えるクラッチ装置または構造、また回転入力端と回転出力端を備えることを含む。出力端クラッチ装置を更に一歩進ませ、電力、磁力、機械力、気圧力、油圧力のいずれか、またはその組み合わせにより駆動され、連結から離脱までの締付けトルクの大きさの制御を含む。例えば励磁電流を通して、締付けトルクの湿式多板電磁クラッチを制御し、または機械力、気圧力、油圧力のいずれか、或いはその組み合わせにより駆動される湿式多板電磁クラッチ装置により構成される。
出力端クラッチ装置(CL100)、(CL200)の構造は下記を含む。
【0031】
(一)電力、磁力、機械力、気圧力、油圧力のいずれか、またはその組み合わせにより駆動され、また伝動連結や離脱機能を備えるクラッチ装置または構造を制御する。
【0032】
(二)電力、磁力、機械力、気圧力、油圧力のいずれか、またはその組み合わせにより駆動され、また伝動連結から離脱までの連続トルクカップリングの大きさに対して線形制御を行う。
【0033】
(三)電力、磁力、機械力、気圧力、油圧力のいずれか、またはその組み合わせにより駆動され、また伝動連結、離脱、または離脱後、連結トルクにより小さいトルクリミッター付カップリングを備える。
【0034】
(四)電力、磁力、機械力、気圧力、油圧力のいずれか、またはその組み合わせにより駆動され、また伝動連結、離脱、または離脱後、連結トルクにより小さい回転差に従って、線形ダンプ増加また増大機能を備える。
【0035】
(五)電力、磁力、機械力、気圧力、油圧力のいずれか、またはその組み合わせにより駆動され、また伝動連結、離脱、離脱後、連結トルクにより小さい回転差に従って、線形ダンプ増加また減少機能を備える。
(六)(一)〜(五)径方向クラッチ装置を含む。
(七)(一)〜(五)軸方向クラッチ装置を含む。
共通負荷(L100)は、ニーズにより1個または1個以上の非動力輪を設置する。
【0036】
上述した装置の稼動を通して、共通負荷(L100)が回転動力源(P100)に駆動されるとき、また負荷端左側ギアセット(W100)と右側のギアセット(W200)が差速運転を行うとき、内側ギアセットと第1伝動装置(T101)との間の出力端クラッチをリリースし、外側にある高回転速度側ギアセットにより可撓性伝動装置(FC100)を経て、内側にある低回転速度側ギアセットに対して、回転差がある可撓性伝動を行うことにより、内側ギアセットの回転速度を外側ギアセットにより低くするが、駆動動力を持っている。
【0037】
(第三実施形態)
図3に
図1システム構造の可撓性伝動装置の各設置位置の模式図を示す。
【0038】
図3に示すように、本実施形態の可撓性伝動装置(FC100)は、左側輪軸(S101)と右側輪軸(S102)との間、または出力端伝動装置(T100)と出力端伝動装置(T200)の入力端との間、または出力端伝動装置本体内部伝動構造の間に設置される。その主な構成は次の通りである。
【0039】
回転動力源(P100)は、回転出力運動エネルギーの動力源、例えば内燃エンジン、外燃エンジン、バネ力、油圧源、圧力源、フライホイール動力源或いは人力、野獣の力、風力エネルギー、関連制御装置及びエネルギー供給配置、貯蔵装置の電力により駆動される交流や直流、ブラシレスまたはブラシ、同期または非同期、内転型や外転型モータにより構成される。その出力端は、直接出力またはクラッチにより出力することを含む。
【0040】
入力端クラッチ装置(CL101)は、回転動力源(P100)の出力端と第1伝動装置(T101)の入力端との間に設置される。回転動力源(P100)により第1伝動装置(T101)の回転運動エネルギーの伝達または遮断ウィ行う。入力端クラッチ装置(CL101)は、人力または遠心力により制御され、または外部操作インタフェース(MI100)の制御を経て、電力、磁力、機械力、気圧力、油圧力のいずれか、またはその組み合わせにより駆動される伝動連結または離脱機能を備えるクラッチ装置または構造は下記を含む。本実施形態の入力端クラッチ装置(CL101)は、ニーズにより設置或いは設置しないことができる。
【0041】
第1伝動装置(T101)は、機械式の歯車セットまたはスプロケットセット、プーリセットまたはリンケージロッドセットのいずれかにより構成される固定速比、可変速比または無段変速の伝動装置であり、回転動力源(P100)と出力端伝動装置(T100)と出力端伝動装置(T200)の入力端との間に設置される。片側に出力軸を備え、全てのギアセットを駆動し、または両側の出力軸に第1伝動装置の出力軸(1011)と第1伝動装置の出力軸(1012)を備え、出力端伝動装置(T100)と出力端伝動装置(T200)を経て、別々に共通負荷(L100)の両側に設置されるギアセットを駆動することを含む。
【0042】
外部操作インタフェース(MI100)は、人力、機械力、または電気エネルギーにより制御される操作機構、電気機械装置および固体回路の三者、またいずれか一つにより構成される線型アナログ、デジタル式、または二者の組み合わせにより構成される外部制御装置である。回転動力源(P100)の動作状態、可撓性伝動装置(FC100)、出力端伝動装置(T100)、出力端伝動装置(T200)、出力端クラッチ装置(CL100)、出力端クラッチ装置(CL200)、入力端クラッチ装置(CL101)稼動の全部または一部を制御する。
【0043】
可撓性伝動装置(FC100)は、リミテッド・スリップ・デフ(Limited Slip Differential)を通して、または滑りダンパーを備えるカップリング装置は、滑りダンパー式締付けトルクを備えるデュアルシャフト連結装置により構成され、流体粘性効果、流体減衰効果、機械的摩擦効果、渦電流効果、または発電時の回転トルク効果によって構成される2軸構造の可撓性伝動装置を含む。その2個の回転端を別々に負荷端左側ギアセット(W100)により連結されている左側輪軸(S101)、と右側ギアセット(W200)により連結されている右側輪軸(S102)との間に連結し、または出力端伝動装置(T100)と出力端伝動装置(T200)の伝動輪システムに連結し、また平常時に直行するとき、同じ回転速度の伝動部品間を駆動することにより、個別負荷端の左右両側の負荷が変動するため、稼動が不安定になったとき、左右両側のギアセット間に設置される可撓性伝動装置(FC100)の滑りダンパー式締付けトルクを通して、互いに運動エネルギーを伝達する。
【0044】
出力端伝動装置(T100)、(T200)の出力端伝動装置(T100)の出力端により、負荷端左側ギアセット(W100)を駆動する。入力端は、第1伝動装置の出力軸(1011)から来る回転運動エネルギーに駆動される。出力端伝動装置(T200)の出力端により、右側ギアセット(W200)を駆動する。入力端は、第1伝動装置の出力軸(1012)から来る回転運動エネルギーに駆動される。出力端伝動装置(T100)と出力端伝動装置(T200)は機械式の歯車セット、スプロケットセット、プーリセット、リンケージロッドセットのいずれかにより構成され、加速・減速・方向変換を備える固定速比伝動装置、または人力操作・自動・半自動変速比、またはベルト式無段変速機やトルクコンバータ(Torque Converter)の伝動装置により構成される。本実施形態の出力端伝動装置(T100)、(T200)は、ニーズにより設置或いは設置しないことができる。
【0045】
出力端クラッチ装置(CL100)、(CL200)の出力端クラッチ装置(CL100)は、第1伝動装置の出力軸(1011)出力端に設置され、ギアセット(W100)に対して出力する回転運動エネルギーを制御する。出力端クラッチ装置(CL200)は、第1伝動装置の出力軸(1012)にある出力端に設置され、ギアセット(W200)に対して出力する回転運動エネルギーを制御する。
【0046】
出力端クラッチ装置(CL100)と出力端クラッチ装置(CL200)は、人力または遠心力に制御され、または外部操作インタフェース(MI100)の制御を経て、電力、磁力、機械力、気圧力、油圧力のいずれか、またはその組み合わせにより駆動される伝動連結または離脱機能を備えるクラッチ装置または構造、また回転入力端と回転出力端を備えることを含む。出力端クラッチ装置を更に一歩進ませ、電力、磁力、機械力、気圧力、油圧力のいずれか、またはその組み合わせにより駆動され、連結から離脱までの締付けトルクの大きさの制御を含む。例えば励磁電流を通して、締付けトルクの湿式多板電磁クラッチを制御し、または機械力、気圧力、油圧力のいずれか、或いはその組み合わせにより駆動される湿式多板電磁クラッチ装置により構成される。
出力端クラッチ装置(CL100)、(CL200)の構造は下記を含む。
【0047】
(一)電力、磁力、機械力、気圧力、油圧力のいずれか、またはその組み合わせにより駆動され、また伝動連結や離脱機能を備えるクラッチ装置または構造を制御する。
【0048】
(二)電力、磁力、機械力、気圧力、油圧力のいずれか、またはその組み合わせにより駆動され、また伝動連結から離脱までの連続トルクカップリングの大きさに対して線形制御を行う。
【0049】
(三)電力、磁力、機械力、気圧力、油圧力のいずれか、またはその組み合わせにより駆動され、また伝動連結、離脱、または離脱後、連結トルクにより小さいトルクリミッター付カップリングを備える。
【0050】
(四)電力、磁力、機械力、気圧力、油圧力のいずれか、またはその組み合わせにより駆動され、また伝動連結、離脱、または離脱後、連結トルクにより小さい回転差に従って、線形ダンプ増加また増大機能を備える。
【0051】
(五)電力、磁力、機械力、気圧力、油圧力のいずれか、またはその組み合わせにより駆動され、また伝動連結、離脱、離脱後、連結トルクにより小さい回転差に従って、線形ダンプ増加また減少機能を備える。
(六)(一)〜(五)径方向クラッチ装置を含む。
(七)(一)〜(五)軸方向クラッチ装置を含む。
共通負荷(L100)は、ニーズにより1個または1個以上の非動力輪を設置する。
【0052】
上述した装置の稼動を通して、共通負荷(L100)が回転動力源(P100)に駆動されるとき、また負荷端左側ギアセット(W100)と右側のギアセット(W200)が差速運転を行うとき、内側ギアセットと第1伝動装置(T101)との間の出力端クラッチをリリースし、外側にある高回転速度側ギアセットにより可撓性伝動装置(FC100)を経て、内側にある低回転速度側ギアセットに対して、回転差がある可撓性伝動を行うことにより、内側ギアセットの回転速度を外側ギアセットにより低くするが、駆動動力を持っている。
【0053】
(第四実施形態)
図4は、四輪駆動システムにより構成される実施形態の模式図を示す。
【0054】
図4に示すように、本実施形態では、第1伝動装置(T101)の第1伝動装置の出力軸(1011)と負荷端の左側後方ギアセット(W100)と左側前方ギアセット(W300)との間に、個別に出力端伝動装置(T100)、(T300)を設置し、また出力端伝動装置(T100)出力端とギアセット(W100)により連結されている左側輪軸(S101)の伝動輪システムとの間に、出力端クラッチ装置(CL100)を設置し、および出力端伝動装置(T300)出力端とギアセット(W300)により連結されている左側輪軸(S103)の伝動輪システムとの間に、出力端クラッチ装置(CL300)を設置し、および第1伝動装置の出力軸(1012)と右側後方ギアセット(W200)と右側前方のギアセット(W400)との間に、個別に出力端伝動装置(T200)、(T400)を設置し、また出力端伝動装置(T200)出力端とギアセット(W200)により連結されている右側輪軸(S102)の伝動輪システムとの間に、出力端クラッチ装置(CL200)を設置し、および出力端伝動装置(T400)出力端とギアセット(W400)により連結されている右側輪軸(S104)の伝動輪システムとの間に、出力端クラッチ装置(CL400)を設置し、かつ可撓性伝動装置(FC100)の2軸を別々に左側輪軸(S101)と右側輪軸(S102)との間に連結し、可撓性伝動装置(FC200)の2軸を別々に左側輪軸(S103)と右側輪軸(S104)との間に連結する。その主な構成は次の通りである。
【0055】
回転動力源(P100)は、回転出力運動エネルギーの動力源、例えば内燃エンジン、外燃エンジン、バネ力、油圧源、圧力源、フライホイール動力源または人力、野獣の力、風力エネルギー、関連制御装置及びエネルギー供給配置、貯蔵装置の電力により駆動される交流や直流、ブラシレスまたはブラシ、同期または非同期、内転型や外転型モータにより構成される。その出力端は、直接出力またはクラッチにより出力することを含む。
【0056】
入力端クラッチ装置(CL101)は、回転動力源(P100)の出力端と第1伝動装置(T101)の入力端との間に設置される。回転動力源(P100)により第1伝動装置(T101)の回転運動エネルギーの伝達または遮断ウィ行う。入力端クラッチ装置(CL101)は、人力または遠心力により制御され、または外部操作インタフェース(MI100)の制御を経て、電力、磁力、機械力、気圧力、油圧力のいずれか、またはその組み合わせにより駆動される伝動連結または離脱機能を備えるクラッチ装置または構造は下記を含む。本実施形態の入力端クラッチ装置(CL101)は、ニーズにより設置または設置しないことができる。
【0057】
第1伝動装置(T101)は、機械式の歯車セットまたはスプロケットセット、プーリセットまたはリンケージロッドセットのいずれかにより構成される固定速比、可変速比または無段変速の伝動装置であり、回転動力源(P100)と出力端伝動装置(T100)、(T200)、(T300)、(T400)の入力端との間に設置される。片側に出力軸を備え、全てのギアセットを駆動し、または両側の出力軸に第1伝動装置の出力軸(1011)と第1伝動装置の出力軸(1012)を備え、出力端伝動装置(T100)、(T200)、(T300)、(T400)を経て、別々に共通負荷(L100)の両側に設置されるギアセットを駆動することを含む。
【0058】
外部操作インタフェース(MI100)は、人力、機械力、または電気エネルギーにより制御される操作機構、電気機械装置および固体回路の三者、またいずれか一つにより構成される線型アナログ、デジタル式、または二者の組み合わせにより構成される外部制御装置である。回転動力源(P100)の動作状態、可撓性伝動装置(FC100)、(FC200)、出力端伝動装置(T100)、(T200)、(T300)、(T400)、出力端クラッチ装置(CL100)、(CL200)、(CL300)、(CL400)、入力端クラッチ装置(CL101)の全部または一部の稼動を制御する。
【0059】
可撓性伝動装置(FC100)、(FC200)は、リミテッド・スリップ・デフ(Limited Slip Differential)を通して、または滑りダンパーを備えるカップリング装置は、滑りダンパー式締付けトルクを備えるデュアルシャフト連結装置により構成され、流体粘性効果、流体減衰効果、機械的摩擦効果、渦電流効果、または発電時の回転トルク効果によって構成される2軸構造の可撓性伝動装置を含む。その可撓性伝動装置(FC100)の2個の回転端を別々に負荷端にある左後側ギアセット(W100)により連結されている左側輪軸(S101)、と右後側ギアセット(W200)により連結されている右側輪軸(S102)との間に連結し、可撓性伝動装置(FC200)の2個の回転端を別々に負荷端にある左前側ギアセット(W300)により連結されている左側輪軸(S103)、と右前側ギアセット(W400)により連結されている右側輪軸(S104)との間に連結し、駆動することにより、個別負荷端の左右両側の負荷が変動するため、稼動が不安定になったとき、左右両側の相対ギアセット間に設置される可撓性伝動装置(FC100)と可撓性伝動装置(FC200)の両方、またはいずれか一方の滑りダンパー式締付けトルクを通して、互いに運動エネルギーを伝達する。
【0060】
出力端伝動装置(T100)、(T200)、(T300)、(T400)の出力端伝動装置(T100)の出力端により、負荷端にある左後側ギアセット(W100)を駆動する。入力端は、第1伝動装置の出力軸(1011)から来る回転運動エネルギーに駆動される。出力端伝動装置(T200)の出力端により、右側ギアセット(W200)を駆動する。入力端は、第1伝動装置の出力軸(1012)から来る回転運動エネルギーに駆動される。出力端伝動装置(T300)の出力端により、負荷端左前側ギアセット(W300)を駆動する。入力端は、第1伝動装置の出力軸(1011)から来る回転運動エネルギーに駆動される。出力端伝動装置(T400)の出力端により右前側のギアセット(W400)を駆動する。入力端は、第1伝動装置の出力軸(1012)から来る回転運動エネルギーに駆動される。出力端伝動装置(T100)、(T200)、(T300)、(T400)は機械式の歯車セット、スプロケットセット、プーリセット、リンケージロッドセットのいずれかにより構成され、加速・減速・方向変換を備える固定速比伝動装置、または人力操作・自動・半自動変速比、またはベルト式無段変速機やトルクコンバータ(Torque Converter)の伝動装置により構成される。本実施形態の出力端伝動装置(T100)、(T200)と(T300)、(T400)の両方、またはいずれか一方は、ニーズにより設置或いは設置しないことができる。
【0061】
出力端クラッチ装置(CL100)、(CL200)、(CL300)、(CL400)の出力端クラッチ装置(CL100)は、第1伝動装置の出力軸(1011)とギアセット(W100)により連結されている左側輪軸(S101)の伝動輪システムとの間に設置され、ギアセット(W100)に対して出力する回転運動エネルギーを制御する。出力端クラッチ装置(CL200)は、第1伝動装置の出力軸(1012)とギアセット(W200)により連結されている右側輪軸(S102)の伝動輪システムとの間に設置され、ギアセット(W200)に対して出力する回転運動エネルギーを制御する。出力端クラッチ装置(CL300)は、第1伝動装置の出力軸(1011)とギアセット(W300)により連結されている左側輪軸(S103)の伝動輪システムとの間に設置され、ギアセット(W300)に対して出力する回転運動エネルギーを制御する。出力端クラッチ装置(CL400)は、第1伝動装置の出力軸(1012)とギアセット(W400)により連結されている右側輪軸(S104)の伝動輪システムとの間に設置され、ギアセット(W400)に対して出力する回転運動エネルギーを制御する。
【0062】
出力端クラッチ装置(CL100)、(CL200)、(CL300)、(CL400)は、人力または遠心力に制御され、または外部操作インタフェース(MI100)の制御を経て、電力、磁力、機械力、気圧力、油圧力のいずれか、またはその組み合わせにより駆動される伝動連結または離脱機能を備えるクラッチ装置または構造、また回転入力端と回転出力端を備えることを含む。出力端クラッチ装置を更に一歩進ませ、電力、磁力、機械力、気圧力、油圧力のいずれか、またはその組み合わせにより駆動され、連結から離脱までの締付けトルクの大きさの制御を含む。例えば励磁電流を通して、締付けトルクの湿式多板電磁クラッチを制御し、または機械力、気圧力、油圧力のいずれか、或いはその組み合わせにより駆動される湿式多板電磁クラッチ装置により構成される。
出力端クラッチ装置(CL100)、(CL200)、(CL300)、(CL400)の構造は下記を含む。
【0063】
(一)電力、磁力、機械力、気圧力、油圧力のいずれか、またはその組み合わせにより駆動され、また伝動連結や離脱機能を備えるクラッチ装置または構造を制御する。
【0064】
(二)電力、磁力、機械力、気圧力、油圧力のいずれか、またはその組み合わせにより駆動され、また伝動連結から離脱までの連続トルクカップリングの大きさに対して線形制御を行う。
【0065】
(三)電力、磁力、機械力、気圧力、油圧力のいずれか、またはその組み合わせにより駆動され、また伝動連結、離脱、または離脱後、連結トルクにより小さいトルクリミッター付カップリングを備える。
【0066】
(四)電力、磁力、機械力、気圧力、油圧力のいずれか、またはその組み合わせにより駆動され、また伝動連結、離脱、または離脱後、連結トルクにより小さい回転差に従って、線形ダンプ増加また増大機能を備える。
【0067】
(五)電力、磁力、機械力、気圧力、油圧力のいずれか、またはその組み合わせにより駆動され、また伝動連結、離脱、離脱後、連結トルクにより小さい回転差に従って、線形ダンプ増加また減少機能を備える。
(六)(一)〜(五)径方向クラッチ装置を含む。
(七)(一)〜(五)軸方向クラッチ装置を含む。
【0068】
上述した共通負荷(L100)後方に設置される出力端クラッチ装置(CL100)、(CL200)は必要である。(CL300)、(CL400)は、ニーズにより設置或いは設置しないことができる。
共通負荷(L100)は、ニーズにより1個または1個以上の非動力輪を設置する。
【0069】
上述した装置の稼動を通して、共通負荷(L100)が回転動力源(P100)に駆動されるとき、また負荷端左後側にあるギアセット(W100)と右後側のギアセット(W200)が差速運転を行うとき、内側ギアセットと第1伝動装置(T101)との間の出力端クラッチをリリースし、外側にある高回転速度側ギアセットにより可撓性伝動装置(FC100)を経て、内側にある低回転速度側ギアセットに対して、回転差がある可撓性伝動を行うことにより、内側ギアセットの回転速度を外側ギアセットにより低くするが、駆動動力を持っている。同じように負荷端左前側にあるギアセット(W300)および右前側のギアセット(W400)が差速運転を行うとき、を通して、内側ギアセットと第1伝動装置(T101)間の出力端クラッチ装置をリリースし、外側にある高回転速度側ギアセットから可撓性伝動装置(FC200)を経て、内側にある低回転速度側ギアセットに対して、回転差がある可撓性伝動を行うことにより、内側ギアセットの回転速度を外側ギアセットにより低くするが、駆動動力を持っている。
【0070】
本実施形態の差動システムを更に一歩進ませ、方向転換の信号検知器(S100)を設置することにより、方向転換するとき、方向転換の信号検知器(S100)の信号を通して、制御装置(ECU100)を経て、出力端伝動装置(T100)と出力端伝動装置(T200)の相対速度比を切り替えることにより、方向転換するときの駆動機能を高める。
【0071】
(第五実施形態)
図5に示す第五実施形態では、方向転換の信号検知器(S100)の信号により制御装置(ECU100)を経て、出力端伝動装置(T100)と出力端伝動装置(T200)を制御し、相対的な速度比を切り替える。
【0072】
図5に示すように、本実施形態では、共通負荷(L100)に1個の回転動力源(P100)の回転運動エネルギーにより駆動される第1伝動装置(T101)を設け、および第1伝動装置(T101)の第1伝動装置の出力軸(1011)と負荷端の左側にあるギアセット(W100)との間に出力端伝動装置(T100)を設置し、またギアセット(W100)により連結されている左側輪軸(S101)の入力端に出力端クラッチ装置(CL100)を設置し、および第1伝動装置の出力軸(1012)と右側ギアセット(W200)との間に、出力端伝動装置(T200)を設置し、またギアセット(W200)により連結されている右側輪軸(S102)の入力端に出力端クラッチ装置(CL200)を設置し、かつ可撓性伝動装置(FC100)の2軸を別々に左側輪軸(S101)と右側輪軸(S102)に連結する。その主な構成は次の通りである。
【0073】
回転動力源(P100)は、回転出力運動エネルギーの動力源、例えば内燃エンジン、外燃エンジン、バネ力、油圧源、圧力源、フライホイール動力源またはいは人力、野獣の力、風力エネルギー、関連制御装置及びエネルギー供給配置、貯蔵装置の電力により駆動される交流や直流、ブラシレスまたはブラシ、同期または非同期、内転型や外転型モータにより構成される。その出力端は、直接出力またはクラッチにより出力することを含む。
【0074】
入力端クラッチ装置(CL101)は、回転動力源(P100)の出力端と第1伝動装置(T101)の入力端との間に設置される。回転動力源(P100)により第1伝動装置(T101)の回転運動エネルギーの伝達または遮断を行う。入力端クラッチ装置(CL101)は、人力または遠心力により制御され、または外部操作インタフェース(MI100)の制御を経て、電力、磁力、機械力、気圧力、油圧力のいずれか、またはその組み合わせにより駆動される伝動連結または離脱機能を備えるクラッチ装置または構造は下記を含む。本実施形態の入力端クラッチ装置(CL101)は、ニーズにより設置または設置しないことができる。
【0075】
第1伝動装置(T101)は、機械式の歯車セットまたはスプロケットセット、プーリセットまたはリンケージロッドセットのいずれかにより構成される固定速比、可変速比または無段変速の伝動装置であり、回転動力源(P100)と出力端伝動装置(T100)と出力端伝動装置(T200)の入力端との間に設置される。片側に出力軸を備え、全てのギアセットを駆動し、または両側の出力軸に第1伝動装置の出力軸(1011)と第1伝動装置の出力軸(1012)を備え、出力端伝動装置(T100)と出力端伝動装置(T200)を経て、別々に共通負荷(L100)の両側に設置されるギアセットを駆動することを含む。
【0076】
外部操作インタフェース(MI100)は、人力、機械力、または電気エネルギーにより制御される操作機構、電気機械装置および固体回路の三者、またいずれか一つにより構成される線型アナログ、デジタル式、または二者の組み合わせにより構成される外部制御装置である。回転動力源(P100)の動作状態、可撓性伝動装置(FC100)、出力端伝動装置(T100)、出力端伝動装置(T200)、出力端クラッチ装置(CL100)、出力端クラッチ装置(CL200)、入力端クラッチ装置(CL101)稼動の全部または一部を制御する。
【0077】
制御装置(ECU100)は、電気機械装置、電子回路部品、パワー半導体、マイクロプロセッサとソフトウェアの全部または一部により構成され、電源(B100)を接続し、および外部操作インタフェース(MI100)の制御を受け、または方向転換の信号検知器(S100)の制御または制御システムの動作状態の信号により操作されることより、回転動力源(P100)の動作状態出力端伝動装置(T100)、出力端伝動装置(T200)の全部または一部の稼動速比を制御する。
【0078】
方向転換の信号検知器(S100)は、1個または1個以上の物理センサーを指す。ステアリングマシーンから来る方向転換角度の信号、車体の傾斜角度の信号、車速信号、勾配の信号、加速・減速信号の一種または一種以上を含む信号方向転換関連信号を検知する。かつ外部操作インタフェース(MI100)の信号と共同して、制御装置(ECU100)へ伝達する。
【0079】
可撓性伝動装置(FC100)は、リミテッド・スリップ・デフ(Limited Slip Differential)を通して、または滑りダンパーを備えるカップリング装置は、滑りダンパー式締付けトルクを備えるデュアルシャフト連結装置により構成され、流体粘性効果、流体減衰効果、機械的摩擦効果、渦電流効果、または発電時の回転トルク効果によって構成される2軸構造の可撓性伝動装置を含む。その2個の回転端を別々に負荷端にある左側ギアセット(W100)により連結されている左側輪軸(S101)、と右側ギアセット(W200)により連結されている右側輪軸(S102)との間に連結することにより、稼動を駆動するとき、個別負荷端の左右両側の負荷が変動するため、稼動が不安定になったとき、左右両側のギアセット間に設置される可撓性伝動装置(FC100)の滑りダンパー式締付けトルクを通して、互いに運動エネルギーを伝達する。
【0080】
出力端伝動装置(T100)、(T200)の出力端伝動装置(T100)の入力端は、第1伝動装置の出力軸(1011)から来る回転運動エネルギーに駆動される。出力端により負荷端にある左側ギアセット(W100)を駆動する。出力端伝動装置(T200)の入力端は、第1伝動装置の出力軸(1012)から来る回転運動エネルギーに駆動される。出力端により右側ギアセット(W200)を駆動する。出力端伝動装置(T100)と出力端伝動装置(T200)は機械式の歯車セット、スプロケットセット、プーリセット、リンケージロッドセットのいずれかにより構成され、加速・減速・方向変換を備える固定速比伝動装置、または人力操作・自動・半自動変速比、またはベルト式無段変速機やトルクコンバータ(Torque Converter)の伝動装置により構成される。本実施形態の出力端伝動装置(T100)、(T200)は、ニーズにより設置或いは設置しないことができる。
【0081】
出力端クラッチ装置(CL100)、(CL200)の出力端クラッチ装置(CL100)は、ギアセット(W100)により連結されている左側輪軸(S101)の入力端に設置され、ギアセット(W100)により出力される回転運動エネルギーを制御する。出力端クラッチ装置(CL200)は、ギアセット(W200)により連結されている右側輪軸(S102)の入力端に設置され、ギアセット(W200)により出力される回転運動エネルギーを制御する。出力端クラッチ装置(CL100)と出力端クラッチ装置(CL200)は、人力または遠心力に制御され、または外部操作インタフェース(MI100)と制御装置(ECU100)の制御を経て、電力、磁力、機械力、気圧力、油圧力のいずれか、またはその組み合わせにより駆動される伝動連結または離脱機能を備えるクラッチ装置または構造、また回転入力端と回転出力端を備えることを含む。出力端クラッチ装置を更に一歩進ませ、電力、磁力、機械力、気圧力、油圧力のいずれか、またはその組み合わせにより駆動され、連結から離脱までの締付けトルクの大きさの制御を含む。例えば励磁電流を通して、締付けトルクの湿式多板電磁クラッチを制御し、または機械力、気圧力、油圧力のいずれか、或いはその組み合わせにより駆動される湿式多板電磁クラッチ装置により構成される。
出力端クラッチ装置(CL100)、(CL200)の構造は下記を含む。
【0082】
(一)電力、磁力、機械力、気圧力、油圧力のいずれか、またはその組み合わせにより駆動され、また伝動連結や離脱機能を備えるクラッチ装置または構造を制御する。
【0083】
(二)電力、磁力、機械力、気圧力、油圧力のいずれか、またはその組み合わせにより駆動され、また伝動連結から離脱までの連続トルクカップリングの大きさに対して線形制御を行う。
【0084】
(三)電力、磁力、機械力、気圧力、油圧力のいずれか、またはその組み合わせにより駆動され、また伝動連結、離脱、または離脱後、連結トルクにより小さいトルクリミッター付カップリングを備える。
【0085】
(四)電力、磁力、機械力、気圧力、油圧力のいずれか、またはその組み合わせにより駆動され、また伝動連結、離脱、または離脱後、連結トルクにより小さい回転差に従って、線形ダンプ増加また増大機能を備える。
【0086】
(五)電力、磁力、機械力、気圧力、油圧力のいずれか、またはその組み合わせにより駆動され、また伝動連結、離脱、離脱後、連結トルクにより小さい回転差に従って、線形ダンプ増加また減少機能を備える。
(六)(一)〜(五)径方向クラッチ装置を含む。
(七)(一)〜(五)軸方向クラッチ装置を含む。
共通負荷(L100)は、ニーズにより1個または1個以上の非動力輪を設置する。
【0087】
上述した装置の稼動を通して、共通負荷(L100)が回転動力源(P100)に駆動されるとき、また負荷端左側ギアセット(W100)と右側のギアセット(W200)が差速運転を行うとき、内側ギアセットと第1伝動装置(T101)との間の出力端クラッチをリリースし、外側にある高回転速度側ギアセットにより可撓性伝動装置(FC100)を経て、内側にある低回転速度側ギアセットに対して、回転差がある可撓性伝動を行うことにより、内側ギアセットの回転速度を外側ギアセットにより低くするが、駆動動力を持っている。
【0088】
前述した
図1〜
図5は、本実施形態の差動システムの実務の事例である。複数組の負荷端ギアセットを使用するとき、その構成システムを更に一歩進ませ、類推することができる。
【0089】
上述した
図1〜
図5の実施形態の駆動システムは、前輪駆動、後輪駆動、4輪駆動、多輪全輪駆動或いは両側のキャタピラにより駆動される車両、工事用、農用または特殊キャリアへの応用ができる。
【0090】
本実施形態の差動システムを更に一歩進ませ、第1伝動装置(T101)の出力端から個別負荷端にあるギアセットまでの間に、個別に固定速比の加速・減速・回転方向転換機能を備えた有段または無段伝動装置を設置する。上述した出力端伝動装置は、機械式の歯車セット、スプロケットセット、プーリセット、またはリンケージロッドセットにより構成され、加速・減速・回転方向転換機能を備えた固定速度比である伝動装置、人力操作・自動・半自動変速比、またはベルト式無段変速機やトルクコンバータ式流体変速機(Torque Converter)の伝動装置により構成される。
【0091】
本実施形態の差動システムを更に一歩進ませ、第1伝動装置(T101)の出力端から個別負荷端にあるギアセットまでの間に、個別に出力端クラッチ装置を設置し、以下の1箇所または1箇所以上に設置されることを含む。
(一)第1伝動装置(T101)の出力端と個別の出力端伝動装置の入力端との間に設置される。
(二)出力端伝動装置の入力端に設置される。
(三)出力端伝動装置の出力端に設置される。
(四)個別の出力端伝動装置の内部伝達ユニットとの間に直列接続して設置される。
(五)負荷端にあるギアセットの入力端に設置される。
【0092】
上述した出力端クラッチ装置は、人力或いは遠心力により制御され、または外部にある外部操作インタフェースを通して、操作インタフェースを制御し、またまた電力、磁力、機械力、気圧力、油圧力のいずれか、またはその組み合わせにより駆動される伝動連結または離脱機能を備えるクラッチ装置または構造、また回転入力端と回転出力端を備えることを含む。
【0093】
本実施形態の差動システムを更に一歩進ませ、共通負荷(L100)の駆動方向に沿って、両側の水平方向に並ぶ同軸上の相対位置に設置される同じ伝達ユニットとの間に、リミテッド・スリップ・デフ(Limited Slip Differential)またはスリップトルクカップリングの2軸連結装置により構成されるフレキシブルな伝動装置を設置する。フレキシブルな伝動装置の2軸により連結する左側の輪軸及びギアセットと右側輪軸及びギアセットとの間で差速運転を行うとき、例えばフレキシブルな伝動装置を通して、共通負荷(L100)が方向を転換し、差速運転を行うとき、内側ギアセットと第1伝動装置(T101)との間の出力端クラッチ装置をリリースすることにより、外側にある高回転速度側のギアセットを経て、フレキシブルな伝動装置が内側にある低回転速度側のギアセットに対して、回転差があるフレキシブルな伝動をすることにより、内側にあるギアセットの回転速度を外側にあるギアセットにより低くするが、駆動動力を持っている。
【0094】
フレキシブルな伝動装置は、滑りダンパーカップリング装置を備えるトルクリカップリングの2軸連結装置により構成され、流体粘性効果、流体減衰効果、機械的摩擦効果、渦電流効果、または発電時の回転トルク効果により構成される2軸構造の安定装置を含む。その2個の回転端を別々に下記の伝達ユニットの横方向に設置される同軸上の相対位置に1箇所または1箇所以上に連結し、また下記を含む。
(一)共通負荷(L100)の左側と右側ギアセットにより連結する輪軸との間に設置される。
(二)共通負荷(L100)の左側と右側出力端伝動装置の相対入力端との間に設置される。
(三)共通負荷(L100)の左側と右側出力端クラッチ装置の相対出力端との間に設置される。
(四)共通負荷(L100)の左側と右側出力端伝動装置の伝動輪システムの中で、平常時に直行するとき、同じ回転速度の伝動部品間に設置される。
【0095】
本実施形態の差動システムは、共通負荷(L100)の駆動方向に沿って、両側の水平方向に並ぶ同軸上の相対位置に設置されるギアセットまたは駆動ユニットの間に設置されるリミテッド・スリップ・デフ(Limited Slip Differential)、またはスリップトルクカップリングの2軸連結装置により構成されるフレキシブルな伝動装置を全部設置または一部設置することができる。