(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の実施形態について、図面を用いて説明する。なお、すべての図面において、同様の構成要素には同一の符号を付し、適宜に説明を省略する。
本実施形態の説明において示す方向は、特に断りのない限り、遊技者が遊技機10に正対して視たときの方向、すなわち
図1に示す遊技機10の正面図における方向とする。
また、以下の説明においては、特に断りのない限り、遊技機10には電源が投入され正常に動作していることを前提として説明する。
【0012】
<遊技機10の概要>
まず、本実施形態における遊技機10の概要について、
図1、
図2、
図5または
図8を用いて説明する。
図1は、遊技機10の正面図である。
図2は、視認窓18と演出表示装置16の近傍を示す図である。
図5は、遊技機10の機能ブロック図である。
図8は、遊技機10における遊技のメインフローを示すフローチャートである。
【0013】
遊技機10は、複数のリール52と、図柄表示手段(リールユニット50)と、複数の停止操作受付手段(ストップボタン28)と、リール回動制御手段(回動制御部150)と、複数の報知手段(枠上ランプ40または枠下ランプ42)と、を備えている。
ここで複数のリール52とは、
図1または
図2に示すリール52L、リール52C、リール52Rのことである。また、ここで複数のストップボタン28とは、
図1に示すストップボタン28L、ストップボタン28C、ストップボタン28Rのことである。また、ここで複数の報知手段とは、
図2に示す枠上ランプ40L、枠上ランプ40C、枠上ランプ40R、枠下ランプ42L、枠下ランプ42C、枠下ランプ42Rのことである。
【0014】
複数のリール52には、それぞれに複数の図柄が表示されている。
リールユニット50には、それぞれのリール52の一部を区画している窓枠(視認窓18)が設けられており、視認窓18によって区画されている範囲内において複数のリール52を表示している。
複数のストップボタン28は、複数のリール52ごとに対応して設けられ、遊技者の停止操作を受け付ける。
回動制御部150は、遊技の開始に応じて複数のリールを回動させ、当該遊技の終了までに受け付けた停止操作を契機としてリールの回動をそれぞれ停止させ、図柄の組合せから構成される停止パターンを停止表示させる。
【0015】
複数の枠上ランプ40または枠下ランプ42は、複数のリール52にそれぞれが対応しており、視認窓18の外側近傍または内側に配置されているとよい。
他の停止操作より先に行われる第一停止操作が行われる前に、複数の枠上ランプ40または枠下ランプ42(報知手段)がそれぞれ異なる態様で作動する。これによって、第一停止操作に対応するリール52と、第一停止操作より後に行われる第二停止操作に対応するリール52と、第二停止操作より後に行われる第三停止操作に対応するリール52と、が遊技者に互いに識別されて報知されることを特徴とする。
【0016】
前段で述べた特徴を有しているので、本実施形態の遊技機10で遊技に興じている遊技者は、各リール52(視認窓18の内部領域)から大きく視点移動せずに第一停止操作から第三停止操作まで実行することができる。従って、遊技機10は快適な操作性を実現することができる。
【0017】
本実施形態では、
図2に示すとおり、報知手段である複数の枠上ランプ40を視認窓18の枠上近傍に、また報知手段である枠下ランプ42を視認窓18の枠下近傍に設ける実施例で説明する。
より詳細には、中央パネル14における視認窓18の枠上近傍または枠下近傍に設けられた透過性部材の裏側に、発光ダイオード(図示せず)を設けることによって枠上ランプ40または枠下ランプ42が構成されている。
【0018】
この構成は一例であり、他の構成も採りうる。例えば、リールユニット50の帯58(
図3参照)の裏側に発光ダイオードを設ける構成でも実現できる。また、視認窓18の内部領域を透過型液晶ディスプレイとすることによって各リール52に表示されている図柄の視認と、各リール52の前面における演出表示と、が両立されている場合には、当該透過型液晶ディスプレイを本発明の報知手段とする構成も可能である。これらの構成の場合、報知手段は視認窓18の内側に配置される。
【0019】
ここで「視認窓18の外側近傍または内側」とは、より具体的には、健全な視力を有する成人が遊技機10に正対する位置に存在するとき、視界の中心を各リール52の中央(ラインL2付近)に合わせた場合に、当該視界において無理なく視認可能な範囲である。当該範囲は、
図2に図示している範囲と略一致する。
なお、「視認窓18の外側近傍または内側」には、視認窓18の枠上や枠下のみならず、視認窓18の左右近傍も含まれる。
【0020】
ただし、本実施形態のように報知手段(枠上ランプ40または枠下ランプ42)が視認窓18(窓枠)の外側近傍に配置されている場合、枠上ランプ40または枠下ランプ42は演出表示手段より視認窓18に近接していると尚よい。
ここで「演出表示手段」は、遊技に関連する演出を表示する機能を有している構成要素であり、本実施形態においては演出表示装置16である。演出表示装置16は、一般的には液晶ディスプレイによって構成されているが、他の方式のディスプレイやドット表示器によって構成することも可能である。
【0021】
前段のように構成することにより、演出表示手段から視認窓18(各リール52)へと視点を移動させるより、報知手段から視認窓18(各リール)に視点を移動させる方が容易となる。すなわち、この種の遊技機において演出表示手段による報知に従って遊技することが一般的であるが、それより本実施形態における報知手段による報知の方が遊技者の視点移動が小さくて済む。従って、本実施形態における遊技機10は一般的な遊技機より操作性が高いといえる。
【0022】
ここで「遊技」とは、予め定められたルールに従って一連の処理を行うことによって遊技者に興趣を与えることをいい、より具体的には
図8に示すメインフローに含まれる処理を実行することをいう。また、「遊技に関連する演出」とは、
図8に示すメインフローに含まれる処理(遊技のために実行される一連の処理)と連動して、またはこれらの処理のいずれかを契機として実行され、遊技者が感得可能に出力される演出をいう。「遊技に関連する演出」に用いられる出力手段としては、例えば、演出表示装置16、スピーカ34、装飾ランプ36、枠上ランプ40、枠下ランプ42等が挙げられる。
【0023】
ここで「複数のリール52にそれぞれが対応している複数の報知手段」とは、それぞれの報知手段がリール52L、リール52C、リール52Rのいずれに対応しているのか、遊技者が識別可能になっていることをいう。
本実施形態では、枠上ランプ40Lと枠下ランプ42Lがリール52Lに、枠上ランプ40Cと枠下ランプ42Cがリール52Cに、枠上ランプ40Rと枠下ランプ42Rがリール52Rに、それぞれ対応している。
図2に示すように、各リール52に対応している枠上ランプ40または枠下ランプ42は、そのリール52の直上または直下に配置されており、遊技者はその配置を視認することによって対応関係を識別することができる。
なお、枠上ランプ40または枠下ランプ42の近傍に「右」「中」「左」を意味する文字を付したり、枠上ランプ40または枠下ランプ42による報知と連動してスピーカ34から「右」「中」「左」を意味するセリフを音声出力したりして、その対応関係を強調するとより好ましい。
【0024】
ここで「第一停止操作」とは、その遊技において回動停止条件が成立してから最初に停止操作受付手段(ストップボタン28)を押下することをいう。なお、「回動停止条件」については、後に詳述する。
また、「他の停止操作」とは、「第一停止操作」より後に停止操作受付手段を押下することをいい、本実施形態においては「第二停止操作」または「第三停止操作」のことをいう。なお、本実施形態における停止操作受付手段は三つであるため上記のとおりとなるが、四つ以上の停止操作受付手段が存在する場合には、「他の停止操作」には「第二停止操作」または「第三停止操作」より後に行われる停止操作も含まれる。
【0025】
ここで「異なる態様で作動する」とは、複数の報知手段のそれぞれが複数とおりに報知態様を有しており、一の報知手段と他の報知手段とが異なる報知態様を実行することをいう。
なお、具体的な報知態様の実施例については、後に詳述する。
【0026】
<遊技機10の外観>
次に、遊技機10の外観について、
図1〜
図5を用いて説明する。
図1は、遊技機10の正面図である。
図2は、視認窓18と演出表示装置16の近傍を示す図である。
図3は、リールユニット50の斜視図である。
図4は、各リール52の外周に描かれている図柄の配列を示す図である。
図5は、遊技機10の機能ブロック図である。
遊技機10は、前面を開口した直方体状の本体(図示せず)と、当該本体の左側縁側に対して回動開閉可能に軸支された前面扉12と、を備えている。
前面扉12には、中央パネル14と、BETボタン20と、MAXBETボタン22と、メダル投入口24と、スタートレバー26と、ストップボタン28と、精算スイッチ30と、メダル排出口32と、スピーカ34と、装飾ランプ36と、下皿38と、が配設されている。
【0027】
スタートレバー26は、回動開始条件が成立しているとき、遊技者の始動操作を受け付けることができる。ここで始動操作とは、具体的には初期状態において前面扉12に対して略垂直に設けられているスタートレバー26をいずれかの方向に倒すことである。
また、ここで回動開始条件とはスタートレバー26が始動操作を受け付けるための前提条件であり、回動開始条件が成立する要件は種々想定される。
例えば、当該要件の一つは、メダル投入口24から所定のベット数だけメダルを投入することである。ここで所定のベット数とは、遊技機10が行う1回の遊技において、投入可能なメダル数の上限値をいう。本実施形態の遊技機10においては、所定のベット数が3枚に設定されている。
また、当該要件の一つは、遊技機10に貯留されているメダル枚数(いわゆるクレジット)をBETボタン20およびMAXBETボタン22の押下によって減算させ、減算させた値を所定のベット数に到達させることである。本実施形態において、BETボタン20は1回の押下でクレジットを最大で1つ減算させることができ、MAXBETボタン22は1回の押下でクレジットを最大で3つ減算させることができる。なお、BETボタン20およびMAXBETボタン22を押下しても、当該遊技におけるクレジットの減算値が所定のベット数に達している場合には、それを超えてクレジットを減算させることができない。
また、当該要件の一つは、メダル投入口24から投入したメダル数と、BETボタン20またはMAXBETボタン22の押下で減算したクレジット数と、の合算値が所定のベット数に到達することである。
また、当該要件の一つは、前回の遊技において再遊技が作動した場合においては、当該再遊技の作動に起因して遊技機10が再遊技処理を行うことである。この場合、遊技者がメダル投入やクレジット減算を行わずとも、自動的に回動開始条件が成立する。ここで述べた再遊技については、後に詳述する。
【0028】
以上列挙した要件のいずれかを満足する場合、回動開始条件が成立する。ただし、遊技機10が遊技不能である場合は除く。
ここで遊技不能である場合としては、(i)前面扉12が開扉している場合、(ii)遊技機10に内蔵されているメダル払出装置70(
図5参照)の中にメダルが無い場合、(iii)貯留されているクレジットに相当するメダルを、精算スイッチ30の押下に起因してメダル排出口32からメダルを排出する処理が行われている場合、等が挙げられる。
【0029】
ここでメダルの貯留とは、遊技者の所有するメダルの一部または全部に代えて、その数に相当する数値(クレジット)を遊技機10の内部で記憶する機能をいう。メダルが貯留される(クレジットが増大する)場合は、例えば(i)所定のベット数を超えてメダル投入口24からメダルが投入された場合、(ii)遊技において入賞し、当該入賞の特典としてメダルが付与された場合、等が挙げられる。
なお、本実施形態においてクレジットの上限は「50」に設定されており、クレジットが上限値を超えるメダル投入またはメダル付与がなされる場合、上限値を超えた分に相当するメダルがメダル排出口32から下皿38に払い出される。より詳細には、クレジットが上限値に到達するとメダルブロッカ(図示せず)が作動し、当該メダルブロッカが作動しているときにメダル投入口24からメダルが投入された場合、投入されたメダルがそのままメダル排出口32から排出される。また、クレジットの上限値を超えてメダルが付与された場合、付与されたメダル数に相当するメダルがメダル払出装置70から取り出され、メダル排出口32から排出される。
【0030】
リールユニット50は、スタートレバー26が受け付けた始動操作に起因して回動を開始する。このとき、前回の遊技における回動開始から当該遊技における回動開始までの時間が所定の遅延時間、いわゆるウェイト時間を超えていることを要する。すなわち、スタートレバー26にてウェイト時間が経過する前に始動操作が受け付けられた場合、ウェイト時間が経過するまで待機した後にリールユニット50は回動を開始する。なお、本実施形態におけるウェイト時間は4.1秒に設定されている。
【0031】
リールユニット50が回動している最中、各リール52は原則として上から下へと回動する。以下の説明において、リール52における上から下への回動を「順方向」、下から上への回動を「逆方向」と称する。
【0032】
リールユニット50が回動を開始した後に回動停止条件が成立し、ストップボタン28は遊技者から停止操作を受け付け可能となる。ここで停止操作とは、具体的にはストップボタン28を押下することである。
また、ここで回動停止条件とはリールユニット50の停止操作を受け付けるための前提条件であり、回動停止条件が成立する要件は種々想定される。
例えば、(i)回動停止条件のすべてのリール52の速度が所定の回動速度に到達する、(ii)回動開始から当該回動速度の到達に十分な時間が経過する、(iii)回動開始位置を基準として当該回動速度の到達に十分な回動角度に到達する、等が挙げられる。
【0033】
ストップボタン28は、各リール52に対して一つずつ設けられている。具体的には、ストップボタン28Lは、リール52Lを停止させるための停止操作を受け付ける。ストップボタン28Cは、リール52Cを停止させるための停止操作を受け付ける。ストップボタン28Rは、リール52Rを停止させるための停止操作を受け付ける。
ここで挙げたストップボタン28は遊技者の任意の順番で押すことも可能であるが、多くの遊技においてストップボタン28Lを最初に押下しないと特典が受けられない等のペナルティが付与される。従って、ART等の特定の遊技状態を除いて、遊技者はストップボタン28Lを最初に押下して遊技を進行させる。
【0034】
前段で挙げたすべてのストップボタン28について回動停止条件が一旦は同時に成立するが、一のストップボタン28を押下すると所定の時間だけ回動停止条件が解除され、他のストップボタン28の停止操作を受け付けなくなる。そして、当該時間が経過した後に他のストップボタン28に対して再び回動停止条件が成立し、他のストップボタン28の停止操作を受け付けることが可能となる。このとき、停止操作受付済みの一のストップボタン28については回動停止条件が成立しない。
回動停止条件は以上のように成立するので、遊技者はストップボタン28の停止操作を当該時間未満の間隔で行えない。
なお、本実施形態におけるストップボタン28は、LEDランプ(図示せず)を内包し、その周囲を透過性の部材で覆う構成となっている。そして、ストップボタン28は、LEDランプの点灯色で回動停止条件の成立の可否を遊技者に報知する仕様となっている。
【0035】
ストップボタン28で受け付けた停止操作に起因して、当該停止操作を受け付けたストップボタン28に対応するリール52が停止する。リール52の停止位置は、ストップボタン28の押下時におけるリール52の位置を基準として最大4コマまで移動しうる。ストップボタン28を押下してからリール52が停止するまでのリール52の回動制御を、一般的にはすべり制御という。
ここでコマとは、リール52の外周(帯58)に示されている図柄の一つに対して与えられている領域をいい、1コマとは、一つの当該領域、または、一つの当該領域の上下方向の寸法をいう。本実施形態において、リール52の外周は21コマに等分されており、各コマにそれぞれ一つずつ図柄が配列されている(
図4参照)。
なお、本実施形態においてリール52の停止とは、所定のコマを基準に1コマ未満の変動幅でリール52が揺動している状態も含むものとする。
【0036】
中央パネル14には、上部に演出表示装置16が配置されており、下部に視認窓18が形成されている。
【0037】
演出表示装置16は、前面扉12の前面上部に配置されており、遊技機10の遊技に関する各種演出または各種情報を表示することができる。演出表示装置16には、例えば、液晶ディスプレイ型の表示装置や、ドットマトリクス型の表示装置などが用いられる。
演出表示装置16で表示される演出は、スピーカ34からの音声出力や装飾ランプ36の発光と連動しており、遊技者の興趣を好適に喚起させることができる。
また、演出表示装置16は、指令生成部170(
図5参照)から伝送される制御信号に従って表示出力することによって、特定の遊技を遊技者にとって有利な状態に遷移させることができる。当該機能については後に詳述する。
【0038】
視認窓18は、本体内部(前面扉12の裏面側)に備えられたリールユニット50の前面側に形成された窓枠で、内部領域と外部領域とに区画されている。
視認窓18の内部領域は透明部材で形成することによって、当該内部領域を介してリールユニット50の一部が視認可能にすると共に、リールユニット50を保護している。
また、視認窓18の外部領域は不透明部材(半透明部材や透明部材を着色した部材を含む)で形成されており、外部領域を介したリールユニット50の視認を困難としている。
【0039】
リールユニット50は、縦方向(上下方向)に回動可能な三つのリール52L、リール52C、リール52Rが横方向(左右方向)に配列され、フレーム54に収容されている。
リール52は、ドラム56の外周に帯58が貼られたものである。ドラム56は、その内側に内包されたステッピングモータ(図示せず)によって駆動されて回動する構成となっている。なお、当該ステッピングモータは、
図5に図示するリール駆動部511、リール駆動部512、およびリール駆動部513の主要構成部品であり、
図5に図示するメイン基板100(回動制御部150)からの制御信号に応じて動作する。
【0040】
帯58には21個の図柄(
図4参照)が描かれており、これらの図柄の一部が視認窓18の内部領域を介して遊技者に対して視認される。
より詳細には、視認窓18の内部領域は縦方向に三コマ分の寸法となっている。また、各リール52は視認窓18の内部領域の縦方向に3個の図柄が収まるように停止制御され、遊技者は当該3個の図柄を視認窓18の内部領域を介して視認できるようになっている。すなわち、リール52が横方向に3つ配置されているので、各リール52が停止している場合において、遊技者が3個の図柄×3リール=9個の図柄を視認可能になっている。
【0041】
前段のように各リール52が停止制御されるとき、各リール52において停止する図柄のうち上段・中段・下段に停止する図柄が形成する略直線(
図1等において一点鎖線で示す)をそれぞれラインL1・ラインL2・ラインL3と称す。
また、リール52Lの上段と、リール52Cの中段と、リール52Rの下段に停止する図柄が形成する略直線(
図1等において一点鎖線で示す)をラインL4と称す。リール52Lの下段と、リール52Cの中段と、リール52Rの上段に停止する図柄が形成する略直線(
図1等において一点鎖線で示す)をラインL5と称す。
【0042】
<遊技状態と内部抽選について>
次に、本実施形態の遊技機10における遊技状態と内部抽選について
図4〜
図7を用いて説明する。
図4は、各リール52の外周に描かれている図柄の配列を示す図である。
図5は、遊技機10の機能ブロック図である。
図6は、遊技機10における遊技状態の遷移図である。
図7は、内部抽選部120が用いる抽選テーブルを示す図である。
なお、ここで述べる遊技状態や入賞役(条件装置130)は一例であり、必ずしも図示したものに限られない。
【0043】
ここで条件装置130とは、入賞または再遊技を作動させる機能を有する。より具体的には、条件装置130は、内部抽選部120による内部抽選の当選によって作動を開始し、ストップボタン28が受け付けた停止操作に起因して停止した配列目に応じて特典付与部160を作動させる。
ここで入賞とは、入賞役が内部抽選部120によって抽選され、その入賞役に対応している図柄の組み合わせが入賞ライン上に停止することをいう。
ここで再遊技とは、次の遊技をメダル投入に因らずに行うことができる特典に対応している入賞役が内部抽選部120によって抽選され、その特典に対応している図柄の組み合わせが入賞ライン上に停止することをいう。
ここで入賞ラインとは、リールユニット50の回動方向に対して交差する略直線方向のいずれかであって遊技者に視認可能な位置に設けられているラインL1からラインL5のうち一又は複数に対して設定される。なお、本実施形態における入賞ラインは、ラインL1のみである。
上記のような構成になっているので、内部抽選部120によって入賞役が抽選されることは、その入賞役が入賞されることが許容される状態になると換言することができる。
なお、以下の説明において、内部抽選部120によって入賞役が抽選されることを「入賞役の当選」と表現する場合があるが、この表現は「入賞」の前提条件の少なくとも一部が満たされ、その入賞役に入賞されることが許容されていることを意味する。
【0044】
本実施形態における遊技状態にはメインモードM1〜M4とサブモードS1〜S5とが含まれ、それぞれ遊技管理部110によって管理されている。
メインモードM1〜M4には、それぞれ異なる抽選テーブルRT0〜RT3が割り当てられている。また、内部抽選部120は、その遊技において滞在しているメインモードに割り当てられた抽選テーブルを参照して各入賞役を抽選する。
また、サブモードS1〜S5は、サブ基板200によって実行される演出内容と密接に関わっており、それぞれ異なる態様の演出が割り当てられている。なお、本実施形態における各サブモードについて、メイン基板100(遊技管理部110)が各サブモードS1〜S5のいずれに滞在するかを管理する実施例で説明するが、この態様に限られない。例えば、後述する移行条件の成立をメイン基板100で制御し、当該移行条件の成立を契機として生成される制御信号に応じてサブ基板200が各サブモードを制御してもよい。
【0045】
メインモードM1〜M4とサブモードS1〜S5について、
図6と
図7を用いてより具体的に説明する。
なお、
図7に示す「条件番号」とは、各入賞役に対応して割り当てられている条件装置130の種別を示す番号であり、本実施形態における条件装置130には「00」〜「18」の19通りの種別が含まれる。
また、各抽選テーブルRT0〜RT3に割り振られている数値は、各入賞役に対応している抽選用乱数の基数であり、各抽選テーブルに割り振られている基数の合計はそれぞれ65536になっている。
【0046】
メインモードM1は、遊技機10を起動した際に滞在している遊技状態であり、抽選テーブルRT0が割り当てられている。メインモードM1は「ベル溢し」の成立によってメインモードM2に移行する一方で、他のメインモードM2、M3、M4から移行しないので、メインモードM1に滞在している遊技は限定的である。
【0047】
ここで「ベル溢し」とは、「押し順ベル」に関する入賞役のいずれかが当選しているにも関わらず、これらの入賞役を規定している所定の押し順で停止操作がされた場合に停止表示される停止パターンとは異なる停止パターンで各リール52が停止することをいう。より具体的には、本実施形態において以下のいずれかの場合において「ベル溢し」が成立する。
(i)ストップボタン28Lを第1停止と規定している条件番号「11」の「押し順ベル」が当選しており、規定されたその押し順で押下されない場合
(ii)ストップボタン28Cを第1停止と規定している条件番号「12」の「押し順ベル」が当選しており、規定されたその押し順で押下されない場合
(iii)ストップボタン28Rを第1停止と規定している条件番号「13」の「押し順ベル」が当選しており、規定されたその押し順で押下されない場合
【0048】
メインモードM2は、遊技機10にて行われる遊技において最も滞在する確率の高い遊技状態であり、抽選テーブルRT1が割り当てられている。メインモードM2は「移行リプレイ」の作動によってメインモードM3へ移行する。
【0049】
ここで「移行リプレイ」は、メインモードM3に移行するための条件として設けられている入賞役(再遊技)であり、より具体的には、本実施形態において以下のいずれかの場合において「移行リプレイ」が作動される。
(i)ストップボタン28Cを第1停止、ストップボタン28Rを第2停止として規定している条件番号「02」の「移行リプレイ」が当選しており、規定されたその押し順で押下される場合
(ii)ストップボタン28Cを第1停止、ストップボタン28Lを第2停止として規定している条件番号「03」の「移行リプレイ」が当選しており、規定されたその押し順で押下される場合
(iii)ストップボタン28Rを第1停止として規定している条件番号「04」の「移行リプレイ」が当選しており、規定されたその押し順で押下される場合
【0050】
メインモードM3は、メインモードM4への移行契機となる「赤7揃い」の抽選確率が高い遊技状態であり、抽選テーブルRT2が割り当てられている。メインモードM3は「赤7揃い」の作動によってメインモードM4に移行する一方で、「ベル溢し」または「維持リプレイ溢し」の成立によってメインモードM2に移行する。
【0051】
ここで「赤7揃い」は、メインモードM4に移行するための条件として設けられている入賞役(再遊技)であり、より具体的には、本実施形態において以下のいずれかの場合において「赤7揃い」が作動される。
(i)ストップボタン28Rを第1停止として規定している条件番号「09」の「赤7揃い」が当選しており、規定されたその押し順で押下される場合
(ii)ストップボタン28Rを第1停止として規定している条件番号「10」の「赤7揃い」が当選しており、規定されたその押し順で押下される場合
なお、上記のいずれかの場合において、各ストップボタン28を適切なタイミングで押下することにより、ラインL1〜L5のいずれかに「赤7」図柄が揃うようになっている。ここで「赤7」図柄とは、リール52Lにおける「LZ04」であり、リール52Cにおける「CZ04」であり、リール52Rにおける「RZ04」である。また、「赤7」図柄が揃ったときの停止パターンによって、遊技者は(i)の場合か(ii)の場合かを判別できるようになっている。
【0052】
ここで「維持リプレイ溢し」は、「維持リプレイ」に関する入賞役のいずれかが当選しているにも関わらず、これらの入賞役を規定している所定の押し順で停止操作がされた場合に停止表示される停止パターンとは異なる停止パターンで各リール52が停止することをいう。より具体的には、本実施形態において以下のいずれかの場合において「維持リプレイ溢し」が成立する。
(i)ストップボタン28Lを第1停止として規定している条件番号「05」の「維持リプレイ」が当選しており、規定されたその押し順で押下されない場合
(ii)ストップボタン28Cを第1停止、ストップボタン28Lを第2停止として規定している条件番号「06」の「維持リプレイ」が当選しており、規定されたその押し順で押下されない場合
(iii)ストップボタン28Cを第1停止、ストップボタン28Rを第2停止として規定している条件番号「07」の「維持リプレイ」が当選しており、規定されたその押し順で押下されない場合
(iv)ストップボタン28Rを第1停止として規定している条件番号「08」の「維持リプレイ」が当選しており、規定されたその押し順で押下されない場合
【0053】
メインモードM4は、主にART(サブモードS4)が行われている遊技状態であり、抽選テーブルRT3が割り当てられている。メインモードM4は「ベル溢し」または「維持リプレイ溢し」の成立によってメインモードM2に移行する。
【0054】
ここまで、各メインモードM1〜M4の移行条件の成立について、内部抽選部120による入賞役の当選とストップボタン28の押し順とを関連付けて説明したが、これは外部から認識しうる現象として捉えた説明である。遊技機10の内部処理としては、各移行条件の成立に対応している停止パターンがリールユニット50に停止表示された場合に、その停止パターンに対応している移行条件の成立を肯定する処理が行われる。
従って、例えば「ベル溢し」については、その成立に対応している停止パターンが存在し、当該停止パターンの停止表示を契機として「ベル溢し」が判定される構成になっている。また、「維持リプレイ溢し」についても、その成立に対応している停止パターンが存在し、当該停止パターンの停止表示を契機として「維持リプレイ溢し」が判定されると共に、当該停止パターンも再遊技の作動の契機となっており、次回の遊技にて再遊技処理が実行される。
【0055】
前段で述べた「ベル溢し」や「維持リプレイ溢し」等の押し順が規定される入賞役について、より具体的な処理は以下の手順となる。
(i)内部抽選部120によって押し順が規定される入賞役に当選する。
(ii)規定された押し順で停止操作された場合に対応している条件装置130および当該押し順で停止操作されない場合に対応している条件装置130が重複して作動する。
(iii−a)規定された押し順で停止操作された場合、それに対応している停止パターン(一の停止パターン)を他方(他の停止パターン)より優先して視認窓18の内部領域に停止表示させるように、通常回動制御部151が各リール52を制御する。
(iii−b)規定された押し順で停止操作されない場合、それに対応している停止パターン(他の停止パターン)を他方(一の停止パターン)より優先して視認窓18の内部領域に停止表示させるように、通常回動制御部151が各リール52を制御する。
(iv)表示図柄判定部153が、(iii−a)または(iii−b)にて停止表示された停止パターンを判定する。
【0056】
サブモードS1は、「通常モード」と称される遊技状態であり、メインモードM1またはメインモードM2に滞在している場合に行われる。なお、本実施形態における通常遊技状態はサブモードS1が含まれる。
【0057】
サブモードS2は、「チャンスゾーン」と称される遊技状態であり、ART(サブモードS4)への移行確率がサブモードS1より高確率となる遊技状態をいう。サブモードS2は、メインモードM1またはメインモードM2に滞在している場合に行われる。なお、本実施形態における通常遊技状態はサブモードS2が含まれる。
ただし、変形例によっては「チャンスゾーン」であるサブモードS2が有利遊技状態となる態様も採りうる。すなわち、サブモードS1に比べてARTへの移行確率が高確率であるという点に着目すれば、サブモードS2はサブモードS1に比べて有利な遊技状態であるともいえる。
【0058】
本実施形態におけるサブモードS2は、いわゆるバトル演出であり、敵キャラクターに与えたダメージが許容量を超えるときに特典付与部160によって特典が付与される。与えるダメージは、内部抽選部120によって抽選された入賞役や表示図柄判定部153によって判定された入賞の成立に応じて抽選される。また、バトル演出の結果として付与される特典は、本実施形態においてはサブモードS3(ART確定画面)への移行である。
【0059】
サブモードS3は、「ART確定画面」が演出表示装置16に表示される遊技状態であり、メインモードM1、メインモードM2またはメインモードM3に滞在している場合に行われる。なお、本実施形態における有利遊技状態はサブモードS3が含まれる。
ここで「ART確定画面」とは、サブモードS4への移行を確定的にする表示演出である。より具体的には、「ART確定画面」が演出表示装置16に表示されている間には、以下の報知が行われることによって、メインモードM4への移行(サブモードS4への移行)を担保している。
(i)「移行リプレイ」が抽選されたとき、対応しているストップボタン28の押し順を報知して、メインモードM2からメインモードM3への移行(昇格)を促す。
(ii)「維持リプレイ」が抽選されたとき、その「維持リプレイ」に対応しているストップボタン28の押し順を報知して、メインモードM3からメインモードM2への移行(転落)を防止する。
(iii)「赤7揃い」が抽選されたとき、第1停止をストップボタン28Rとするように報知して、メインモードM3からメインモードM4への移行(昇格)を促す。
(iv)「押し順ベル」が抽選されたとき、その「押し順ベル」に対応しているストップボタン28の押し順を報知して、メインモードM3からメインモードM2への移行(転落)を防止する。
【0060】
(i)から(iv)の報知に従う限りにおいて、メインモードM3からメインモードM4(サブモードS3からサブモードS4)への移行は確定的であり、数回程度の遊技の間に当該移行がなされるように
図7に示す各抽選テーブルが設定されている。
また、(i)から(iv)の報知に従う限りにおいて、サブモードS3において獲得可能となる遊技媒体の数は、サブモードS1またはサブモードS2(通常遊技状態)において獲得可能となる遊技媒体の数より多くなる。
なお、(i)から(iv)の報知は、報知制御部180によって制御される。報知制御部180の詳細については、後に詳述する。
【0061】
サブモードS4は、「ART」と称される遊技状態であり、本実施形態における有利遊技状態にはサブモードS4が含まれる。ここでARTとは、通常遊技状態より再遊技が成立する確率を高くすると共に、特定の入賞役に対応している停止操作を報知して当該特定の入賞役が成立する確率を実質的に高くする遊技状態をいう。なお、本実施形態における特定の入賞役とは「移行リプレイ」、「維持リプレイ」または「押し順ベル」である。
なお、上述のように設定されているので、サブモードS4において獲得可能となる遊技媒体の数は、サブモードS1またはサブモードS2(通常遊技状態)において獲得可能となる遊技媒体の数より多くなる。
【0062】
本実施形態では、原則として、メインモードM3からメインモードM4に移行(昇格)するときに合わせて、サブモードS3からサブモードS4移行するように設定されている。
ただし、サブモードS4に滞在している最中に「ベル溢し」または「維持リプレイ溢し」が成立した場合には、メインモードM4からメインモードM2に移行(転落)するが、サブモードS4は規定の遊技数が消化されるまでサブモードS1に転落しないように設定されている。従って、サブモードS4に滞在している最中に、メインモードM4からメインモードM2に転落して、メインモードM3を経由してメインモードM4に再び昇格する場合もありうる。
【0063】
本実施形態のART(サブモードS4)は、メインモードM4に滞在している場合において、以下のような態様で実行される。
(i)「維持リプレイ」が抽選されたとき、その「維持リプレイ」に対応しているストップボタン28の押し順を報知して、メインモードM4からメインモードM2への移行(転落)を防止する。
(ii)「赤7揃い」が抽選されたとき、第1停止をストップボタン28Rとして報知し、「赤7揃い」に対応する停止パターンを停止させるように促す。
(iii)「押し順ベル」が抽選されたとき、その「押し順ベル」に対応しているストップボタン28の押し順を報知して、メインモードM4からメインモードM2への移行(転落)を防止する。
なお、(i)から(iii)の報知は、報知制御部180によって制御される。報知制御部180の詳細については、後に詳述する。
また、上記の(ii)の報知に従ってARTにて「赤7揃い」が成立した場合、その時点で滞在しているARTの遊技数を延長させる、いわゆる上乗せ処理の契機となる。
【0064】
また、前段で説明した報知に従わずにストップボタン28が操作されてメインモードM4から転落した場合、本実施形態のART(サブモードS4)は、サブモードS3で説明した態様と同様の報知を実行することによって、メインモードM4への昇格を促すように設定されている。
【0065】
また、サブモードS4に付与された遊技数が消化された場合、サブモードS4は終了してサブモードS1に終了するが、移行条件である「ベル溢し」「維持リプレイ溢し」が成立するまでサブモードS1に対応しているメインモードM2に移行しないので、メインモードM4が維持される。
ただし、このような場合はサブモードS1に滞在しており、サブモードS4で行われる報知が行われないので、「押し順ベル」や「維持リプレイ」に当選した場合に、遊技者はその入賞役に対して規定されている押し順で停止操作しがたい。従って、サブモードS1に移行した後はメインモードM4に滞在していたとしてもそれを維持しがたく、数回程度の遊技が実行される間に「ベル溢し」「維持リプレイ溢し」が成立してメインモードM2に移行される。
【0066】
サブモードS5は、「ART特化ゾーン」と称される遊技状態であり、本実施形態における有利遊技状態にはサブモードS5が含まれる。サブモードS5は、サブモードS4と同様に、通常遊技状態より再遊技が成立する確率を高くすると共に、特定の入賞役に対応している停止操作を報知して当該特定の入賞役が成立する確率を実質的に高くする遊技状態である。従って、サブモードS5において獲得可能となる遊技媒体の数は、サブモードS1またはサブモードS2(通常遊技状態)において獲得可能となる遊技媒体の数より多くなる。
【0067】
なお、サブモードS5(ART特化ゾーン)は、有利遊技状態を延長させるための遊技状態であり、一部の入賞役の成立に応じてサブモードS5またはサブモードS4(ART)の遊技数の上乗せ処理を行う。このとき、上乗せされる遊技数は、成立された入賞役に起因して抽選される抽選テーブル(図示せず)に基づいて決定される。
【0068】
サブモードS5は、移行条件を満たすときサブモードS4から移行し、終了条件を満たすときサブモードS4へと移行する。ここで「移行条件」または「終了条件」については、様々な態様を採りうる。
例えば、「移行条件」の実施例としては(i)昇格に対応する入賞役に当選する(ii)特定の演出で成功する等が挙げられる。
また、「終了条件」としては(i)付与された遊技数を消化する(ii)転落に対応する入賞役に当選する等が挙げられる。
サブモードS5は終了してもサブモードS4に移行するのみであり、場合によっては再びサブモードS4から移行することがありうる。この点を鑑みるとサブモードS5はサブモードS4に比べて有利な遊技状態であるともいえる。
【0069】
本実施形態の遊技機10によって行われる遊技の多くは、サブモードS1またはサブモードS2に滞在するように設定されている。また、サブモードS1またはサブモードS2において所定の条件が成立することによってサブモードS3に移行し、サブモードS3を経由してサブモードS4に移行する。また、サブモードS4からはサブモードS5に移行する機会もある。
本実施形態では、サブモードS4またはサブモードS5において遊技媒体(メダル)の払出を多く受けることが遊技者の最大の関心事であり、サブモードS4またはサブモードS5に移行するプロセスにおいて遊技者の興趣を喚起させることが遊技機10の主な遊技性となる。
なお、サブモードS1またはサブモードS2からサブモードS3に移行する条件や、サブモードS4からサブモードS5に移行する条件は、様々な態様を採りうる。例えば、(i)特定の入賞役に当選する、(ii)内部抽選部120による抽選とは異なる個別の抽選に当選する、(iii)規定の遊技数に到達する等が挙げられる。
【0070】
<遊技機10の機能構成>
次に、遊技機10の機能構成について、主に
図5を用いて説明する。ただし、先に説明した
図1や
図3に図示される構成要素についても言及するので適宜参照されたい。
なお、
図5は、遊技機10の機能ブロック図である。
【0071】
遊技機10は、主要な構成要素としてメイン基板100とサブ基板200とを内蔵している。
メイン基板100は、CPU(図示せず)、ROM(図示せず)またはRAM(図示せず)等の電子部品が実装されており、これらの電子部品や各種センサ等の間で授受するデータや制御信号の処理を実行することによって、遊技に関する各種機能を実現している。また、メイン基板100はリールユニット50やメダル払出装置70も制御している。
一方で、サブ基板200も、CPU(図示せず)、ROM(図示せず)またはRAM(図示せず)等の電子部品が実装され、情報処理によって各種機能を実現している点においてはメイン基板100と同様である。しかし、サブ基板200は、メイン基板100(指令生成部170)からの制御信号(サブ送信コマンド)によって制御されている点、および、演出表示装置16、スピーカ34または装飾ランプ36等の主に遊技に関する演出に用いられる周辺機器がその制御対象である点においてメイン基板100とは異なる。
【0072】
メイン基板100は、遊技管理部110、内部抽選部120、条件装置130、メダル処理部140、回動制御部150、特典付与部160、指令生成部170および報知制御部180を備える。
【0073】
遊技管理部110は、他の機能や各種センサを監視または制御して遊技状態を管理し、少なくとも以下の処理を実行する。
(i)遊技不能である場合に、遊技を停止(中断)させる
(ii)前回の遊技において再遊技が成立している場合に、再遊技処理を行って回動開始条件を成立させる
(iii)回動開始条件が成立している場合に、始動操作センサ326を作動させて遊技者の始動操作を待機する
(iv)メインモードの移行条件が成立した場合に、該当するメインモードに移行させる
(v)サブモードの移行条件が成立した場合に、該当するサブモードに移行させる
【0074】
また、遊技管理部110は、遊技機10の遊技設定値も管理しており、遊技が実行されるごとに各種機能に当該遊技設定値を出力している。ここで遊技設定値とは、遊技機10に内蔵されている設定変更装置(図示せず)によって変更される値であり、前面扉12を開放した状態において設定キー(図示せず)を挿入することにより変更操作が可能となる。遊技設定値は、内部抽選部120における各種抽選の当選確率、または、サブ基板200によって制御される各種演出の発生確率、等に影響を与える。
【0075】
内部抽選部120は、始動操作センサ326による始動操作の検知に応じて入賞役の抽選を行う。また、内部抽選部120は、抽選された入賞役に対応している条件装置130を作動させる。
【0076】
メダル処理部140は、クレジットを記憶し、その増減を管理する機能を有する。より詳細には、BETボタンセンサ320がBETボタン20の押下を検知したとき、または、MAXBETボタンセンサ322がMAXBETボタン22の押下を検知したとき、メダル処理部140は記憶しているクレジットから所定の値を減算する。
また、メダル処理部140は、特典付与部160によって付与されたメダル数に相当する値を、記憶しているクレジットに加算する。
記憶しているクレジットが上限値であるときに特典付与部160から特典としてメダルが付与された場合、メダル処理部140は、メダル払出部370を介してメダル払出装置70に働きかけて、超過したメダル数に相当するメダルを払い出させる。
また、メダル処理部140は、精算スイッチセンサ330が精算スイッチ30の押下を検知したとき、メダル処理部140はメダル払出部370を制御し、メダル払出装置70に蓄えられているメダルを払い出させる。
【0077】
回動制御部150は、リールユニット50の回動を制御する機能を有している。より詳細には、回動制御部150は、通常回動制御部151、特別回動制御部152および表示図柄判定部153を有している。通常回動制御部151は、通常の回動態様でリールユニット50を制御する(通常回動制御)。特別回動制御部152は、フリーズ中のリール回動演出における回動態様でリールユニット50を制御する(特別回動制御)。表示図柄判定部153は、作動している条件装置130とリールユニット50によって表示されている停止パターンとを比較し、入賞の成否を判定する。
ここでフリーズ中のリール回動演出とは、ストップボタン28(停止操作受付手段)の押下を許容しない状態(回動停止条件が不成立である状態)においてリール52が回動する演出をいう。本実施形態では、特定の入賞役が抽選された、または特定の入賞役が成立(当選)した場合に、フリーズ中のリール回動演出が実行されるようになっている。
【0078】
始動操作センサ326がスタートレバー26の操作(始動操作)を検知したとき、遊技管理部110は通常回動制御部151に制御信号を出力する。当該制御信号を受けた通常回動制御部151は、いわゆるウェイト時間が経過した後に、通常回動態様で各リール52を回動させるようにリール駆動部511、リール駆動部512およびリール駆動部513にパルス信号を出力する。リール駆動部511はリール52Lを、リール駆動部512はリール52Cを、リール駆動部513はリール52Rを、それぞれ回動させる機能を有する。より詳細には、リール駆動部511、リール駆動部512およびリール駆動部513の主要な構成部品はステッピングモータ(図示せず)であり、通常回動制御部151が出力するパルス信号を入力することによって、断続的に可変な回動態様で各リール52を回動させることができる。
なお、リール52の回動角度(移動コマ数)は、通常回動制御部151が出力したパルス信号の長さに比例して増大する。また、リール52の回動速度は、通常回動制御部151が出力したパルス信号の周波数に比例して増大する。
【0079】
特典付与部160は、遊技者にとって有利な特典を付与する機能を有する。
ここで特典とは、遊技者にとって好まれる遊技機10の遊技に関する恩恵をいう。より具体的には、以下の態様等が挙げられる。
(i)クレジットまたはメダルの増加処理
(ii)有利遊技状態への移行処理
(iii)有利遊技状態の延長処理
(iv)希少な確率の演出(いわゆるプレミアム演出)、または通常は秘匿されている遊技状態または遊技設定値を示唆する演出処理
(v)遊技機10で行う遊技と外部システム(例えばウェブサイト)とを連携させるために必要な種々のデータの付与処理
先に述べたサブモードS3、サブモードS4またはサブモードS5への移行は、ここでは(ii)に該当する特典である。すなわち、所定の条件を満たすとき、特典付与部160は遊技管理部110を制御してサブモードS3、サブモードS4またはサブモードS5に移行させることができる。
【0080】
なお、前段の(i)から(v)の分類は便宜的に区分したに過ぎず、同一の処理が複数の分類に含まれることを排除するものではない。例えば、本実施形態におけるARTへの移行(サブモードS1またはサブモードS2からサブモードS3を介してサブモードS4へ移行する処理)は(ii)に該当する特典である。その一方で、結果として再遊技や入賞機会が増えてメダル払出が増大するため(i)にも該当する特典といえる。
【0081】
指令生成部170は、メイン基板100が有する種々の機能から出力されたデータを入力し、入力されたデータに基づいてサブ基板200を制御する制御信号(サブ送信コマンド)を生成して伝送する機能を有している。より詳細には、指令生成部170は、演出表示制御部210とランプ制御部220とスピーカ制御部230とに制御信号を伝送する。
【0082】
演出表示制御部210は、演出表示装置16を制御する機能を有し、メイン基板100によって制御される遊技と連動して表示出力による演出を演出表示装置16に実行させる。
ランプ制御部220は、装飾ランプ36、枠上ランプ40または枠下ランプ42を制御する機能を有し、メイン基板100によって制御される遊技と連動して発光出力による演出を装飾ランプ36、枠上ランプ40または枠下ランプ42に実行させる。
スピーカ制御部230は、スピーカ34を制御する機能を有し、メイン基板100によって制御される遊技と連動して音声出力による演出をスピーカ34に実行させる。
【0083】
指令生成部170は、遊技管理部110によって管理されている遊技状態や遊技管理部110から通知される遊技設定値に基づいて演出テーブル(図示せず)を選択する。また、指令生成部170は、回動制御部150によって制御される各リール52の回動態様(各リール52の停止した順番および停止した配列目を含む)、または特典付与部160によって付与される特典に起因して実行する演出処理を演出テーブルから選択または決定する。
また、指令生成部170は、その時点で滞在している遊技状態(サブモードS1〜S5)および報知制御部180からの制御信号に応じてストップボタン28の停止操作を報知する報知処理を演出表示装置16、装飾ランプ36、スピーカ34等に実行させる。
【0084】
なお、前段では指令生成部170が演出処理を抽選するように説明したが、メイン基板100またはサブ基板200によって実行される演出処理の全部を指令生成部170によって抽選する必要はない。例えば、指令生成部170は演出処理の種別や実行時間を抽選し、抽選された演出処理の種部や実行時間に即した具体的な演出内容についてはサブ基板200が抽選してもよい。
また変形例としては、指令生成部170はメイン基板100で成立した各条件に関する情報を制御信号に含めてサブ基板200に伝送する機能のみを有し、演出処理に関する抽選はサブ基板200が担う態様を採ってもよい。
【0085】
報知制御部180は、適切なストップボタン28の停止操作を報知する報知処理を、演出表示装置16、枠上ランプ40または枠下ランプ42に実行させる。すなわち、枠上ランプ40または枠下ランプ42(報知手段)による報知が行われるとき、演出表示装置16(演出表示手段)も第一停止操作と第二停止操作と第三停止操作とを表示することによって報知する。
より具体的には、報知制御部180は、内部抽選部120によって押し順が定められている入賞役が抽選された遊技の少なくとも一部(例えばサブモードS4に滞在している遊技)において、その入賞役に対応する押し順を示す報知処理に関する制御信号を、指令生成部170を介して演出表示制御部210またはランプ制御部220に伝送する。演出表示制御部210またはランプ制御部220は、伝送された制御信号に応じて演出表示装置16、枠上ランプ40または枠下ランプ42を制御して当該報知処理を実行させる。
本実施形態における報知制御部180によって制御される報知態様については、後に詳述する。
【0086】
なお、本実施形態においてはメイン基板100(報知制御部180)がサブ基板200を介して上記の各出力手段を制御して報知処理を実行させるように述べたが、この態様に限られない。例えば、メイン基板100が各出力手段を直接に制御して報知処理を実行させてもよい。
また、本実施形態においてはメイン基板100に報知制御部180が含まれる実施例で説明したが、この態様に限られない。例えば、メイン基板100ではARTへの移行契機(例えば「赤7揃い」の成立)とARTからの転落契機(例えば、ARTの遊技数が零となる)を管理しており、ART中の報知処理についてはサブ基板200が報知制御部180に相当する制御を実行する態様であってもよい。この場合、メイン基板100は、内部抽選部120によって抽選された入賞役を情報として含んでいる制御信号を指令生成部170からサブ基板200に伝送してもよい。
【0087】
<遊技機10における遊技のメインフロー>
次に、遊技機10における遊技のメインフローについて、主に
図8を用いて説明する。ただし、先に説明した
図1または
図5に図示される構成要素についても言及するので適宜参照されたい。
図8は、遊技機10における遊技のメインフローを示すフローチャートである。なお、
図8における遊技開始処理(ステップS102)から遊技終了処理(ステップS136)までの一連の処理を実行することをもって一回の遊技とする。
【0088】
遊技管理部110は、当該遊技における遊技状態や遊技設定値に関する情報を取得し、各種機能に出力して遊技を開始する(ステップS102)。
ここで、当該遊技の前回遊技において「再遊技」が作動している場合(ステップS104のYES)、遊技管理部110は再遊技処理を実行し(ステップS110)、回動開始条件を成立させる(ステップS112)。ここで再遊技処理とは、メダルをベットすることなく回動開始条件を成立させることをいう。
【0089】
また、前回遊技において「再遊技」が作動していない場合(ステップS104のNO)、遊技管理部110は、BETボタンセンサ320、MAXBETボタンセンサ322またはメダル通過センサ324の作動を待機する。これらのいずれかの作動に応じてベット数を増加させ(ステップS106)、ベット数がメダル3枚に達するまで待機し(ステップS108のNO)、ベット数がメダル3枚に達したとき(ステップS108のYES)、遊技管理部110は回動開始条件を成立させる(ステップS112)。
【0090】
回動開始条件が成立している状態において、遊技管理部110は、始動操作センサ326による始動操作の検知を待機する(ステップS114のNO)。また、始動操作センサ326が始動操作を検知したとき(ステップS114のYES)、遊技管理部110はこの通知に起因して内部抽選部120に内部抽選を実行させる(ステップS116)。また、この内部抽選において抽選された入賞役に対応している条件装置130が作動する(ステップS118)。
【0091】
また、遊技管理部110は、ステップS114における始動操作センサ326の検知を回動制御部150にも通知する。
ウェイト時間が経過するのを待ち(ステップS120のNO)、ウェイト時間が経過した後に(ステップS120のYES)、フリーズ中のリール回動演出を行う条件が成立しているか否かの判定を行う(ステップS122)。なお、本実施形態において、ステップS122の判定がYESとなるのは、上述のように、基準遊技の一つ前の遊技(遊技領域)における遊技状態がサブモードS4(ART)またはサブモードS5(ART特化ゾーン)であり、かつ「放出リプレイ」に入賞することである。
ステップS122の判定がYESの場合、特別回動制御部152はリールユニット50を制御してフリーズ中のリール回動演出(特別回動制御)を行う(ステップS124)。
また、ステップS122の判定がNOの場合、またはステップS124の特別回動制御が終了した後、通常回動制御部151は通常回動態様でリールユニット50を制御する(ステップS126)。
【0092】
表示図柄判定部153はステップS126で停止させた各リール52の停止パターンを判別し、ステップS118で作動した条件装置130に対応している図柄の組合せが入賞ラインに停止しているか否か(入賞しているか否か)を判定する(ステップS128)。
ステップS128の判定において入賞している旨が判定された場合(ステップS130のYES)、特典付与部160は判定された入賞に対応している特典を付与し(ステップS132)、メダル処理部140は当該入賞に対するメダル処理を実行する(ステップS134)。
【0093】
ステップS128の判定において入賞していない旨(はずれ)が判定された場合(ステップS130のNO)、または必要なメダル処理(ステップS134)が終了した後に、
当該遊技を終了させて次回の遊技に移行する(ステップS136)。
【0094】
<通常回動制御について>
次に、通常回動制御部151によって実行される通常回動制御について、主に
図9のフローチャートを用いて説明する。ただし、先に説明した
図1または
図5に図示される構成要素についても言及するので適宜参照されたい。
なお、
図9は、通常回動制御の処理手順を示すフローチャートである。
【0095】
通常回動制御部151は、リールユニット50に含まれるすべてのリール52R、52C、52Lが同一の到達速度で順方向に回動するように、リール駆動部511、512、513にパルス信号を出力する(ステップS202)。
ここで到達速度とは、通常回動制御部151または特別回動制御部152がリール駆動部511、512、513に与える制御上のパラメータであり、当該制御における所望の回動速度をいう。また、本実施形態における到達速度は、通常回動制御部151または特別回動制御部152がリール駆動部511、512、513に出力するパルス信号の周波数に依存して決まる。
【0096】
また、通常回動制御部151は、すべてのリール52の回動速度が定速になるまで(ステップS204の判定がNOであるとき)は回動停止条件を否定しつつ待機する。また、通常回動制御部151は、すべてのリール52の回動速度が定速になったとき(ステップS204の判定がYESであるとき)は回動停止条件を成立させる(ステップS206)。
なお、ステップS204の回動速度の定速判定は、既述のとおり、様々な態様を採ることができ、ここで示す態様は一例である。
また、ステップS206における回動停止条件の成立は、リールユニット50に含まれるすべてのリール52R、52C、52Lについて同時に行われる。
【0097】
通常回動制御部151は、回動停止条件を成立させた状態で、いずれかのストップボタン28が押下され、当該押下を停止操作センサ328が検知するまで(ステップS208の判定がNOであるとき)待機する。最初の停止操作(第1停止操作)を停止操作センサ328の検知が通知されたとき(ステップS208の判定がYESであるとき)、通常回動制御部151は、第1停止操作に対応しているリール52を停止させる(ステップS210)。
ここでステップS210の停止処理において、最大4コマまでリールが移動しうる制御(すべり制御)を行うため、停止操作センサ328の検知からリール52の停止までにはタイムラグが生じうる。なお、当該タイムラグは190ms以下となるように設定されている。
【0098】
通常回動制御部151は、回動停止条件を成立させた状態で、停止操作センサ328が次の停止操作(第2停止操作)を検知するまで(ステップS212の判定がNOであるとき)待機する。停止操作センサ328が第2停止操作を検知して通知されたとき(ステップS212の判定がYESであるとき)、通常回動制御部151は、第2停止操作に対応しているリール52を停止させる(ステップS214)。
通常回動制御部151は、回動停止条件を成立させた状態で、停止操作センサ328が最後の停止操作(第3停止操作)を検知するまで(ステップS216の判定がNOであるとき)待機する。停止操作センサ328が第3停止操作を検知して通知されたとき(ステップS216の判定がYESであるとき)、通常回動制御部151は、第3停止操作に対応しているリール52を停止させる(ステップS218)。
ステップS214またはステップS218の停止処理において、すべり制御が行われるのは、第1停止操作のときと同様である。
【0099】
<報知制御部180によって制御される報知態様について>
続いて、報知制御部180によって制御される報知態様について、主に
図10を用いて説明する。ただし、先に説明した
図1または
図5に図示される構成要素についても言及するので適宜参照されたい。
なお、
図10は、本実施形態における報知態様の一例を示す図である。より具体的には、第一停止操作がリール52Cであり、第二停止操作がリール52Rであり、第三停止操作がリール52Lである場合の報知態様を示す図である。
【0100】
図10における枠上ランプ40または枠下ランプ42の内側の模様(テクスチャ)は、ドットの密度が高いほど光量が大きいことを表している。すなわち、
図10における枠上ランプ40の光量の大小関係は、枠上ランプ40C>枠上ランプ40R>枠上ランプ40Lの順になっている。なお、ここで「光量」とは、遊技者が遊技機10に正対した場合において、当該遊技者が視認できる明るさの量をいう。また、ここで「光量の大小関係」とは、遊技者がそれぞれの発光手段を見比べたとき、視認しうる程度に光量の差異が存在する関係をいう。
【0101】
既述のとおり、枠上ランプ40および枠下ランプ42(報知手段)は、発光手段である発光ダイオードによって構成されている。
図10では、枠上ランプ40Cおよび枠下ランプ42Cが第一停止操作に対応するリール52Cを報知している。また、枠上ランプ40Rおよび枠下ランプ42Rが第二停止操作に対応するリール52Rを報知している。また、枠上ランプ40Lおよび枠下ランプ42Lが第三停止操作に対応するリール52Lを報知している。
第一停止操作を報知する枠上ランプ40C・枠下ランプ42Cは、第二停止操作を報知する枠上ランプ40R・枠下ランプ42Rおよび第三停止操作を報知する枠上ランプ40L・枠下ランプ42Lより光量が大きくなっている。
また、第二停止操作を報知する枠上ランプ40R・枠下ランプ42Rは、第三停止操作を報知する枠上ランプ40L・枠下ランプ42Lより光量が大きくなっている。
なお、本実施形態では、第三停止操作に対応するリール52Lを報知する枠上ランプ40L・枠下ランプ42L(報知手段)は消灯している。
【0102】
前段で述べたように各枠上ランプ40Cまたは枠下ランプ42Cは、それぞれの光量の大小によって各リール52を停止させる順番(各ストップボタン28の押し順)を示している。
前段で示すような報知態様を実現させるため、本実施形態における枠上ランプ40または枠下ランプ42は、少なくとも三通り以上の発光量で発光しうる発光ダイオードを含んでいる。なお、ここで「発光量」とは、発光ダイオード自体の明るさをいい、発光量が零である(消灯している)場合も含まれる。
なお、ここで説明した態様は実施例の一つであり、他の態様も採りうる。例えば、枠上ランプ40または枠下ランプ42に光量を調整する絞り機構を設け、発光ダイオードの発光量が均一であっても、絞り機構による調整によって遊技者に届く光量を変動させてもよい。
【0103】
演出表示装置16は、その左側、中央、右側に、それぞれ報知アイコン16L、報知アイコン16C、報知アイコン16Rを表示することによって、第一停止操作・第二停止操作・第三停止操作に対応している各リール52を報知する。
より詳細には、第一停止操作を報知する報知アイコン16Cには「1」と表示されており、かつ第二停止操作を報知する報知アイコン16Rまたは第三停止操作を報知する報知アイコン16Lより大きく表示されている。また、第二停止操作を報知する報知アイコン16Rには「2」と表示されており、かつ第三停止操作を報知する報知アイコン16Lより大きく表示されている。また、第三停止操作を報知する報知アイコン16Lには「3」と表示されており、かつ第一停止操作を報知する報知アイコン16Cまたは第二停止操作を報知する報知アイコン16Rより小さく表示されている。
【0104】
前段で述べたように、各報知アイコン16L、16C、16Rは、表示している数字とアイコンの大きさによって各リール52を停止させる順番(各ストップボタン28の押し順)を示している。
【0105】
各報知アイコン16Lは枠上ランプ40Lと比べて視認窓18から離間しており、報知アイコン16Cは枠上ランプ40Cと比べて視認窓18から離間しており、報知アイコン16Rは枠上ランプ40Rと比べて視認窓18から離間している。
すなわち、複数の報知手段(枠上ランプ40L、40C、40R)は、演出表示装置16における第一停止操作、第二停止操作または第三停止操作を示す表示箇所(報知アイコン)と比べて、視認窓18に近接している。
このような配置関係にあるので、遊技者が各リール52を注視したとき、各報知手段の方が各報知アイコンより視認しやすくなる。
【0106】
なお、
図10では、各報知アイコン16L、16C、16Rのみが演出表示装置16に表示されているように図示しているが、これと一緒に他の表示演出を実行してもよい。すなわち、演出表示装置16による報知処理と、他の表示演出を並行してもよい。
【0107】
図10に示す状態になった後に第一停止操作としてストップボタン28Cを押下し、リール52Cを停止したとき、枠上ランプ40または枠下ランプ42による報知と、演出表示装置16に表示される報知アイコンによる報知とは、以下のように変化する。
第一停止操作に対応している枠上ランプ40Cまたは枠下ランプ42Cは消灯する。また、第二停止操作に対応している枠上ランプ40Rまたは枠下ランプ42Rはより明るくなり、その光量は
図10に示す枠上ランプ40Cまたは枠下ランプ42Cと同等になる。また、第三停止操作に対応している枠上ランプ40Lまたは枠下ランプ42Lは点灯し、その光量は
図10に示す枠上ランプ40Rまたは枠下ランプ42Rと同等になる。
そして、第一停止操作に対応している報知アイコン16Cは演出表示装置16から消滅する(表示されなくなる)。また、第二停止操作に対応している報知アイコン16Rはより大きくなり、その大きさは
図10に示す報知アイコン16Cと同等になる。また、第三停止操作に対応している報知アイコン16Lも大きくなり、その大きさは
図10に示す報知アイコン16Rと同等になる。
なお、本実施形態において「
図10に示す状態になる」タイミング、すなわち本発明が実行されるタイミングは、スタートレバー26を操作して(始動操作の受付)から各リール52が通常の回動態様で回動を始める(通常回動制御部151による回動制御の開始)までの間に含まれる。各リール52の回動開始時点で押し順を報知した方が、遊技者にとって操作しやすいからである。
ただし、本発明が実行されるタイミングはこれに限られず、例えば各リール52が通常の回動態様で回動した後に開始されてもよい。
【0108】
さらに、前段で示す状態になった後に第二停止操作としてストップボタン28Rを押下し、リール52Rを停止したとき、枠上ランプ40または枠下ランプ42による報知と、演出表示装置16に表示される報知アイコンによる報知とは、以下のように変化する。
第一停止操作に対応している枠上ランプ40Cまたは枠下ランプ42Cは消灯を維持する。また、第二停止操作に対応している枠上ランプ40Rまたは枠下ランプ42Rは消灯する。また、第三停止操作に対応している枠上ランプ40Lまたは枠下ランプ42Lはより明るくなり、その光量は
図10に示す枠上ランプ40Cまたは枠下ランプ42Cと同等になる。
そして、第一停止操作に対応している報知アイコン16Cは演出表示装置16に表示されない状態が維持される。また、第二停止操作に対応している報知アイコン16Rは演出表示装置16から消滅する(表示されなくなる)。また、第三停止操作に対応している報知アイコン16Lは大きくなり、その大きさは
図10に示す報知アイコン16Cと同等になる。
【0109】
上記のように、各停止操作に起因して、枠上ランプ40または枠下ランプ42は光量を変動させ、演出表示装置16に表示される報知アイコンは大きさを変動させる。
そして、その時点で光量が最大の枠上ランプ40または枠下ランプ42、または大きさが最大の報知アイコンに対応しているリール52(ストップボタン28)を停止されることによって、適切な停止操作(ストップボタン28の押し順)になる仕様になっている。
【0110】
ここまで述べたように、第一停止操作より前に適切な停止操作が明確に識別できる(視認できる)報知態様になっているので、遊技者は適切な停止操作を簡単に行うことができる。すなわち、一度枠上ランプ40または枠下ランプ42を視認すれば適切なストップボタン28の押し順を認識することができるので、遊技者は当該押し順を認識した後ではストップボタン28を押下することに注意を払うだけでよい。
これにより、遊技機10は快適な操作性を遊技者に提供することができる。また、快適な操作できる遊技は興趣が向上しやすく、その遊技性の向上にもつながる。
【0111】
なお、以上説明した報知態様は本発明の実施例の一つであり、他にも以下のような態様を採ってもよい。
例えば、発光手段が点滅することによって適切な押し順を報知してもよい。この場合、最大の点滅速度である発光手段は第一停止操作に、中間の点滅速度である発光手段は第二停止操作に、最小の点滅速度である発光手段は第三停止操作に、それぞれ対応させてもよい。
または、可変に光量が変化する(光量の変化が連続的である)発光手段を用いて、発光手段の光量の変化によって適切な押し順を報知してもよい。この場合、光量の変化率が最大である発光手段は第一停止操作に、光量の変化率が中間である発光手段は第二停止操作に、光量の変化率が最小である(例えば、変化しない)発光手段は第三停止操作に、それぞれ対応させてもよい。
または、可変に色彩が変化する発光手段を用いて、発光手段の色彩の変化によって適切な押し順を報知してもよい。この場合、色彩の変化率が最大である発光手段は第一停止操作に、色彩の変化率が中間である発光手段は第二停止操作に、色彩の変化率が最小である(例えば、変化しない)発光手段は第三停止操作に、それぞれ対応させてもよい。
【0112】
なお、前段で説明した変形例は、報知手段として発光手段を用いる態様について言及したが、これに限られなくてもよい。例えば、視認窓18の外側近傍または内側に配設された可動性のギミック(可動物)を報知手段として用いた場合、以下のような報知態様を実現することができる。
すなわち、動作量が最大であるギミックは第一停止操作に、動作量が中間であるギミックは第二停止操作に、動作量が最小である(例えば、動作しない)ギミックは第三停止操作に、それぞれ対応させてもよい。
【0113】
また、上記の実施形態では、第一停止操作・第二停止操作・第三停止操作と、段階的に停止操作がなされた場合に各報知アイコンの大きさや枠上ランプ40または枠下ランプ42の発光態様が変化する旨を説明したが、所定の時間を超えて停止操作されない場合についても変動してもよい。
例えば、押し順が規定されている入賞役に当選して
図10に示す状態になった場合であって所定の時間を超えていずれのストップボタン28も押下されないとき、報知アイコン16Cの大きさを変動させる、または枠上ランプ40Cまたは枠下ランプ42Cの発光態様を変動させることによって、ストップボタン28Cの押下を促してもよい。
【0114】
本実施形態は以下の技術思想を包含する。
(1)それぞれに複数の図柄が表示されている複数のリールと、それぞれの前記リールの一部を区画している窓枠が設けられており、前記窓枠によって区画されている範囲内において前記複数のリールを表示している図柄表示手段と、前記複数のリールごとに対応して設けられ、遊技者の停止操作を受け付ける複数の停止操作受付手段と、遊技の開始に応じて前記複数のリールを回動させ、当該遊技の終了までに受け付けた前記停止操作を契機として前記リールの回動をそれぞれ停止させ、前記図柄の組合せから構成される停止パターンを停止表示させるリール回動制御手段と、前記複数のリールにそれぞれが対応しており、前記窓枠の外側近傍または内側に配置されている複数の報知手段と、を備え、他の前記停止操作より先に行われる第一停止操作が行われる前に、前記複数の報知手段がそれぞれ異なる態様で作動することによって、前記第一停止操作に対応する前記リールと、前記第一停止操作より後に行われる第二停止操作に対応する前記リールと、前記第二停止操作より後に行われる第三停止操作に対応する前記リールと、が前記遊技者に互いに識別されて報知される遊技機。
(2)遊技に関連する演出を表示する演出表示手段を備え、前記報知手段は、前記窓枠の外側近傍に配置されており、かつ前記演出表示手段より前記窓枠に近接している(1)に記載の遊技機。
(3)前記報知手段による報知が行われるとき、前記演出表示手段も前記第一停止操作と前記第二停止操作と前記第三停止操作とを表示することによって報知する(2)に記載の遊技機。
(4)前記報知手段は発光手段であり、前記第一停止操作に対応する前記リールを報知する前記報知手段は、前記第二停止操作および前記第三停止操作に対応する前記リールを報知する前記報知手段より光量が大きく、前記第二停止操作に対応する前記リールを報知する前記報知手段は、前記第三停止操作に対応する前記リールを報知する前記報知手段より光量が大きい(1)から(3)のいずれか一つに記載の遊技機。
(5)前記第三停止操作に対応する前記リールを報知する前記報知手段が消灯している(4)に記載の遊技機。