特許第6228567号(P6228567)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6228567
(24)【登録日】2017年10月20日
(45)【発行日】2017年11月8日
(54)【発明の名称】変形玩具
(51)【国際特許分類】
   A63H 3/04 20060101AFI20171030BHJP
   A63H 3/36 20060101ALI20171030BHJP
【FI】
   A63H3/04 A
   A63H3/36 G
【請求項の数】5
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2015-92060(P2015-92060)
(22)【出願日】2015年4月28日
(62)【分割の表示】特願2013-135625(P2013-135625)の分割
【原出願日】2013年6月27日
(65)【公開番号】特開2015-134247(P2015-134247A)
(43)【公開日】2015年7月27日
【審査請求日】2016年6月23日
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 特許法第30条第2項適用、月刊電撃ホビーマガジン8月号(平成25年6月25日)アスキー・メディアワークス発行第49ページに発表
(73)【特許権者】
【識別番号】000135748
【氏名又は名称】株式会社バンダイ
(72)【発明者】
【氏名】山中 信弘
【審査官】 坪内 優佳
(56)【参考文献】
【文献】 登録実用新案第3169835(JP,U)
【文献】 実開昭61−130292(JP,U)
【文献】 特開昭63−311985(JP,A)
【文献】 実開昭60−119492(JP,U)
【文献】 米国特許出願公開第2010/0330871(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63H 1/00−37/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1形態から第2形態に変形可能な変形玩具であって、
玩具本体と、
前記玩具本体に互いに対向して連結される一対の第1部位と、
前記一対の第1部位の互いに対向する少なくとも一方の対向面に、前記第2形態の際に他方の対向面との距離を大きくする方向に移動するように設けられた内側面部と
有し、
前記第1部位は、前記内側面部が設けられた本体部材と、前記本体部材に対して移動可能に前記本体部に接続された補助部材と、を有し、
前記内側面部の裏面に第1の突起部が設けられ、前記第1部位の前記第1の突起部と対向する位置に第2の突起部が設けられており、
前記第2の突起部は、前記第1部位の前記補助部材の移動に連動して、前記本体部に対して移動可能であり、
前記補助部材は、移動させることにより前記本体部材に対して伸縮可能であり、前記本体部材に対して伸張された第1の位置と、相対的に前記本体部材に対して短縮された第2の位置とをとり、
前記第1の突起部と前記第2の突起部とは、前記第1の位置で当接し、前記補助部材が前記第2の位置に移動することにより、前記当接が解除され、
前記第1の位置において、前記内側面部は、前記本体部材から離間し、前記第2の位置において、前記内側面部は、前記本体部材の内側に押し込み可能である変形玩具。
【請求項2】
前記第1の突起部は、少なくとも2つ設けられており、前記第2の突起部は、前記第1の突起部に対向する位置にそれぞれ当接可能に設けられている請求項1に記載の変形玩具。
【請求項3】
前記内側面部は、
嵌合部を介して前記第1部位に取り付けられ、
前記嵌合部は、
前記内側面部と前記第1部位のうちの一方に設けられた軸体と、
前記内側面部と前記第1部位のうちの他方に設けられ、前記軸体を前記内側面部の移動方向に2段階で嵌合させる切り欠き部と、
を有する請求項1または請求項に記載の変形玩具。
【請求項4】
第1形態の前記変形玩具はロボットの形態であり、
前記第1部位は脚体部となる請求項1乃至請求項のいずれか一項に記載の変形玩具。
【請求項5】
第2形態の前記変形玩具は飛行体の形態であり、
前記第1部位は飛行体の本体となる請求項1乃至請求項のいずれか一項に記載の変形玩具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は変形玩具に関する。
【背景技術】
【0002】
玩具本体を構成する可動部材を組みかえることによりロボット状の形態から他の形態に相互に変形させることができる玩具が知られている(例えば、特許文献1)。
特許文献1では、ロボットの形態における腕部を回動したり、脚部を折り畳み、展開したりすることにより、他の形態に変形可能な形態変形玩具の記載がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実開昭63−147488号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、特許文献1に記載されている玩具は、各パーツの回動や組み替えのみにより変形させるため、変形前後の見栄えをよくするためにはパーツ割りや変形ギミックを複雑にする必要があった。また、構成を簡易にするためにパーツ割り等を一方の形態に合わせて作成すると、他方の形態の見栄えがよくないという問題があった。
【0005】
本発明は、簡単な構成で、変形の前後ともに見栄えのよい変形玩具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の変形玩具は、第1形態から第2形態に変形可能な変形玩具であって、玩具本体と、前記玩具本体に互いに対向して連結される一対の第1部位と、前記一対の第1部位の互いに対向する少なくとも一方の対向面に、前記第2形態の際に他方の対向面との距離を大きくする方向に移動するように設けられた内側面部と、前記第1形態の際に前記玩具本体に連結され、前記第2形態の際に前記一対の第1部位の間に配置可能な第2部位と、を有し、前記第1部位は、前記内側面部が設けられた本体部材と、前記本体部材に対して移動可能に前記本体部に接続された補助部材と、を有し、前記内側面部の裏面に第1の突起部が設けられ、前記第1部位の前記第1の突起部と対向する位置に第2の突起部が設けられており、前記第2の突起部は、前記第1部位の前記補助部材の移動に連動して、前記本体部に対して移動可能である変形玩具。また、本発明の変形玩具は、第1形態から第2形態に変形可能な変形玩具であって、玩具本体と、前記玩具本体に互いに対向して連結される一対の第1部位と、前記一対の第1部位の互いに対向する少なくとも一方の対向面に、前記第2形態の際に他方の対向面との距離を大きくする方向に移動するように設けられた内側面部と、 を有し、前記第1部位は、前記内側面部が設けられた本体部材と、前記本体部材に対して移動可能に前記本体部材に接続された補助部材と、を有し、前記内側面部の裏面に第1の突起部が設けられ、前記第1部位の前記第1の突起部と対向する位置に第2の突起部が設けられており、前記第2の突起部は、前記第1部位の前記補助部材の移動に連動して、前記本体部材に対して移動可能であり、前記補助部材は、移動させることにより前記本体部材に対して伸縮可能であり、前記本体部材に対して伸張された第1の位置と、相対的に前記本体部材に対して短縮された第2の位置とをとり、前記第1の突起部と前記第2の突起部とは、前記第1の位置で当接し、前記補助部材が前記第2の位置に移動することにより、前記当接が解除され、前記第1の位置において、前記内側面部は、前記本体部材から離間し、前記第2の位置において、前記内側面部は、前記本体部材の内側に押し込み可能であることを特徴とする。
【0007】
本発明の変形玩具において、前記補助部材は、移動させることにより前記本体部に対して伸縮可能であり、前記本体部に対して伸張された第1の位置と、相対的に前記本体部に対して短縮された第2の位置とをとり、前記第1の突起部と前記第2の突起部とは、前記第1の位置で当接し、前記補助部材が前記第2の位置に移動することにより、前記当接が解除されることが好ましい。また、本発明の変形玩具において、前記第1の突起部は、少なくとも2つ設けられており、前記第2の突起部は、前記第1の突起部に対向する位置にそれぞれ当接可能に設けられていることが好ましい。
【0008】
本発明の変形玩具において、前記内側面部は、嵌合部を介して前記第1部位に取り付けられ、前記嵌合部は、前記内側面部と前記第1部位のうちの一方に設けられた軸体と、前記内側面部と前記第1部位のうちの他方に設けられ、前記軸体を前記内側面部の移動方向に2段階で嵌合させる切り欠き部と、を有することが好ましい。
【0009】
本発明の変形玩具において、第1形態の前記変形玩具はロボットの形態であり、前記第1部位は脚体部となり、前記第2部位は手腕部となることが好ましい。また、第1部位の前記本体部材が脚体部となり、前記補助部材が脚先部となることが好ましい。また、本発明の変形玩具において、第1形態の前記変形玩具はロボットの形態であり、前記第1部位は脚体部となることが好ましい。
【0010】
本発明の変形玩具において、第2形態の前記変形玩具は飛行体の形態であり、前記第1部位は、前記第2部位とともに、飛行体の本体となることが好ましい。本発明の変形玩具において、第2形態の前記変形玩具は飛行体の形態であり、前記第1部位は飛行体の本体となることが好ましい。
【発明の効果】
【0011】
本発明の変形玩具によれば、簡単な構成で、変形の前後ともに見栄えのよい変形玩具を提供することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】(a)、(b)は、本発明の玩具を示し、たとえば第1形態であるロボットを示した正面図、側面図である。
図2】本発明の玩具を示し、ロボットを変化させたたとえば第2形態の飛行体を示した上面図である。
図3】脚体部を、その長手方向に沿って腿部側に押すことによって、その長さを短くした状態を示した斜視図である。
図4】脚体部を、その長手方向に沿って腿部から離れる方向へ引っ張ることにより、その長さを長くした状態を示した斜視図である。
図5】脚体部から内側面部を取り外した場合を示した斜視図である。
図6】脚体部を外側面側から観た図であり、内側面に設けられている内側面部を脚体部から外した状態を示した斜視図である。
図7】内側面部が嵌合部を介して脚体部に取り付けられている状態を示した斜視図である。
図8】客体部に設けられた切り欠き部を拡大して示した斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、添付図面を参照して、本発明を実施するための形態(以下、実施形態)について説明する。なお、実施形態の説明の全体を通して同じ要素には同じ番号を付している。図1(a)、(b)は、本発明の玩具を示し、たとえば第1形態であるロボットを示した図である。図1(a)は正面図、図1(b)は側面図である。
【0014】
図1(a)、(b)において、ロボット10は、人とほぼ同様の姿態を有し、胸部11、頭部12、一対の手腕部13A、13B、腰部14、および一対の脚体部15A、15Bを有している。そして、胸部11の前方には、頭部12の下部から腰部14にかけて延在する尖頭部材16が配置されている。
なお、脚体部15A、15Bは、腿部20A、20Bを介して腰部14に連結され、該腿部20A、20Bと反対側の端部は、それぞれ、脚部21A、21Bが設けられている。
【0015】
また、図2は、本発明の玩具を示し、ロボット10を変化させたたとえば第2形態の飛行体10’を示した上面図である。
飛行体10’は、たとえば、ロボット10の胸部11(図1参照)が取り去られ、頭部12がその顔面を腰部14に対向させて配置されるとともに、尖頭部材16が逆方向に配置されて飛行体10’の先頭部16’を構成するようになっている。
【0016】
ここで、ロボット10から飛行体10’へ変化させる場合には次のようにして行うようになっている。
ロボット10の一対の脚体部15A、15Bを、それぞれ、長手方向に沿って腰部14側(図1中、α方向)に押すことによって、その長さを短くでき、この際に、各脚体部15A、15Bの内側面部17A、17Bを該脚体部15A、15B側(図1中、β方向)へ押圧させることによって該内側面部17A、17Bを該脚体部15A、15Bへ若干埋設させることができるようになっている。これにより、各脚体部15A、15Bの互いの離間距離を大きくすることができるようになっている。なお、内側面部17A、17Bと脚体部15A、15Bとの取付け構造については後に詳述する。
【0017】
そして、飛行体10’において、図2に示すように、一対の脚体部15A、15Bの間には、一対の手腕部13A、13Bをそれぞれ並列させて配置させるようになっている。この場合、各脚体部15A、15Bの内側の内側面部17A、17Bは、上述したように各脚体部15A、15B内に若干埋め込まれているため、各脚体部15A、15Bの間は比較的大きなスペースが形成されることになり、このスペース内に各手腕部13A、13Bを容易に配置させることができるようになっている。
なお、図2において、一対の脚体部15A、15Bの間に配置される各手腕部13A、13Bは、その先端に取り付けられる手部18A、18B(図1参照)が取り除かれて配置されるようになっている。
【0018】
また、図2に示すように、飛行体10’は、ロボット10の形態をとる際の腰部14の両脇に、該腰部14から左右に延在する一対の翼19A、19Bが取り付けられるようになっている。
【0019】
次に、脚体部15A、15Bと内側面部17A、17Bとの取付け構造について説明する。
図3は、たとえば左側の脚体部15Bを内側面部17Bの側から観た斜視図である。
図3は、脚体部15Bを、その長手方向に沿って腿部20B側(図3中、α方向)に押すことによって、その長さを短くした状態を示している。このような動作は、ロボット10(図1参照)から飛行体10’(図2参照)へ形態変化させる場合になされる。この場合、脚体部15Bの内側面部17Bを該脚体部15B側(図3中、β方向)へ押圧させることによって該内側面部17Bを移動させ該脚体部15Bへ若干埋設させることができる。
【0020】
図4は、脚体部15Bを、その長手方向に沿って腿部20Bから離れる方向(図3中、α’方向)へ引っ張ることにより、その長さを長くした状態を示している。このような動作は、飛行体10’からロボット10へ形態変化させる場合になされる。この場合、脚体部15Bの内側面部17Bは該脚体部15Bから離れる方向(図4中、β’方向)へ自動的に飛び出すようになっている。また、脚部21Bは、たとえば二股部材210で構成され、図4に示す状態にした際に、該二股部材210は開くようになり、ロボット10の足としての形態をとるようになっている。
【0021】
図5は、図3に示す脚体部15Bの構成において、内側面部17Bを取り外した場合を示す斜視図である。図5に示すように、脚体部15Bには、内側面部17B側に突出されたリブ21A、21Bが備えられている。
リブ21A、21Bは、脚体部15Bを腿部20B部側(図5中、α方向)に押すことによって、脚体部15Bに連動して図中γ、γ’方向に示すように互いに近接する方向に移動するようになっている。また、リブ21A、21Bは、脚体部15Bを腿部20Bから離れる方向(図5中、α’方向)移動する(引っ張る)ことによって、図中δ、δ’方向に示すように互いに離間する方向に移動するようになっている。
【0022】
図6は、脚体部15Bを外側面側から観た図であり、内側面に設けられている内側面部17Bを脚体部15Bから外した状態を示している。これにより、内側面部17Bは前記リブ21A、21Bと対向する面が目視されるようになっている。
内側面部のリブ21A、21Bに対向する面は、突起22B、22Aが互いに離間されて形成されている。
【0023】
図5に示すように、脚体部15Bを腿部20B側(図3中、α方向)に押すことによって、リブ21A、21Bが互いに近接する方向γ、γ’に移動している場合(図5参照)、これらリブ21A、21Bは突起22A、22Bに当接しない位置に配置されるようになっている。この位置で内側面17Bを脚体部15B側へ押し込むことにより、内側面17Bを内側に凹ませることができる。そして、脚体部15Bを腿部20Bから引っ張ることによって、リブ21A、21Bが互いに離間する方向δ、δ’(図5参照)に移動する場合、これらリブ21A、21Bは、いずれも、突起22A、22Bに当接し、乗り上げるようになり、結果、この位置では、内側面部17Bを脚体部15Bから離間する方向へ押し出すようになる。なお、本実施の形態において、2箇所にリブを設ける場合を説明したがこれに限定されるものではなく、1つまたは3つ以上のリブを設けてもよい。ただし、2つ以上のリブを設けたほうが、内側面の突起との接点の位置が増えるため、よりしっかりと押し出し操作がなされるため好ましい。
【0024】
図7は、内側面部17Bが嵌合部25を介して脚体部15Bに取り付けられている状態を示した図である。嵌合部25は、内側面部17Bの長手方向の少なくとも一端に形成された切り欠き内に設けられた軸体25Aと、脚体部15Bに設けられ該軸体25Aを嵌合させる切り欠き部25Bと、で構成されている。
切り欠き部25Bは、内側面部17Bの軸体25Aの移動方向(図7中、φ方向)に2段階で嵌合させる形状で形成されている。すなわち、切り欠き部25Bは、内側面部17Bの軸体25Aの移動方向に2個の孔26A、26Bが互いに共通する領域を有して並設されることによって形成されている。これにより、各孔26A、26Bの側壁の境界部は切り欠き部25Bの中心線側に突出する一対の突起部27を備えて形成される。
【0025】
図8は、切り欠き部25Bを拡大して示した斜視図であり、内側面部17Bの軸体25A(図7参照)の移動方向φに形成される各孔26A、26Bの直径は、軸体25A(図1参照)の直径よりも若干大きく形成されている。そして、該一対の突起部27の距離は軸体25Aの直径よりも小さく形成されている。
脚体部15Bと内側面部17Bとの嵌合部25をこのように構成することによって、内側面部17Bを脚体部15Bに埋設させるように移動させる際に、また、埋設された内側面部17Bを脚体部15Bから突出させるように移動させる際に、いずれもクリック感を有して相互に移動できるように構成することができる。
なお、図3ないし図8は、左側の脚体部15Bにおける構成について説明したものであるが、右側の脚体部15Aにおいても、左右の構成の相違があるが、同様の構成となっている。
【0026】
本実施の形態における変形玩具によれば、脚体部の内側面部を出っ張らせたり引っ込めたり移動可能であるため、第2の形態において、手腕部の幅を変化させることなく、一対の脚体部の間に手腕部を配置することが可能である。
【0027】
本実施の形態に示すような変形玩具では、一対の脚体部の間の空間に合わせて手腕部を設定する必要があるため、脚体部の幅が変化可能でない場合、手腕部は細くせざるを得なかった。よって、ロボット形態に変形した際、手腕部が細くなってしまい、ロボットとしては不恰好であった。
【0028】
しかしながら、本実施の形態のように脚体部の幅を変化可能とすることにより、予め手腕部の幅を細く設定する必要がない。これにより、飛行体形態においては、手腕部を設定した位置に配置可能であり、ロボット形態においては、手腕部を太く見せることができ、見栄えのよい変形玩具とすることができる。
【0029】
以上のように、本実施の形態に示す変形玩具では、簡単な構成で、変形の前後ともに見栄えのよい変形玩具を提供することが可能である。
【0030】
なお、本実施の形態では、脚体部と手腕部を用いて本発明の構成を説明したが、これに限られることはなく、本発明は様々な部位に適用可能である。また、本実施形態では、脚体部15Bと内側面部17Bとの嵌合部25は、脚体部15B側に切り欠き部25Bを形成し、内側面部17B側に軸体25Aを形成して構成したものである。しかし、脚体部15B側に軸体25Aを形成し、内側面部17B側に切り欠き部25Bを形成して構成してもよいことはもちろんである。
【0031】
また、本実施形態では、第1形態としてロボットを、第2形態として飛行体を示したものであるが、ロボットから飛行体に変形可能なものに限定されないことはいうまでもない。例えば、ロボットから車両や船体に変形するもの、動物から飛行体や車両、船体等に変形するもの等、種々の変形玩具に適用可能である。
【0032】
以上、実施形態を用いて本発明を説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲には限定されないことは言うまでもない。上記実施形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。また、その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得る。
【符号の説明】
【0033】
10 ロボット
10’ 飛行体
11 胸部
12 頭部
13A、13B 手腕部
14 腰部
15A、15B 脚体部
16 先頭部材
17A、17B 内側面部
18A、18B 手部
19A、19B 翼
20A、20B 腿部
21A、21B リブ
22A、22B 突起
25 嵌合部
25A 軸体
25B 切り欠き部
26A、26B 孔
27 突起部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8