(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6228675
(24)【登録日】2017年10月20日
(45)【発行日】2017年11月8日
(54)【発明の名称】食品切断装置用両刃ナイフ
(51)【国際特許分類】
B26D 3/28 20060101AFI20171030BHJP
B26D 1/28 20060101ALI20171030BHJP
B26D 1/03 20060101ALI20171030BHJP
【FI】
B26D3/28 620Z
B26D1/28 B
B26D1/28 J
B26D1/28 C
B26D1/03
【請求項の数】9
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2016-533568(P2016-533568)
(86)(22)【出願日】2014年12月10日
(65)【公表番号】特表2016-540652(P2016-540652A)
(43)【公表日】2016年12月28日
(86)【国際出願番号】US2014069502
(87)【国際公開番号】WO2015089160
(87)【国際公開日】20150618
【審査請求日】2016年6月16日
(31)【優先権主張番号】61/914,031
(32)【優先日】2013年12月10日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】14/565,011
(32)【優先日】2014年12月9日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】504444120
【氏名又は名称】アーシェル ラボラトリーズ,インク.
(74)【代理人】
【識別番号】110000811
【氏名又は名称】特許業務法人貴和特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ジャコー,マイケル スコット
(72)【発明者】
【氏名】ブルース,ポール
【審査官】
豊島 唯
(56)【参考文献】
【文献】
実開昭61−092596(JP,U)
【文献】
米国特許第5694824(US,A)
【文献】
米国特許第3139128(US,A)
【文献】
米国特許出願公開第2005/0000344(US,A1)
【文献】
米国特許第6968765(US,B2)
【文献】
特開2007−167961(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B26D 3/26 − 3/28
B26D 1/03
B26D 1/28
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
シューと、
該シューに取り付けられるナイフホルダと、
該ナイフホルダに取り付けられる平面状ナイフと、
前記ナイフホルダに前記ナイフを締め付けるための手段と、
を備え、食品のスライスに適した遠心タイプのスライス装置に取り付けられるように構成されたシューアッセンブリであって、
前記ナイフは、両側に配置された第1端部と第2端部、および、両側縁に配置され、かつ、第1端部と第2端部との間に形成された刃部を有する長手方向長さ部分を有し、それぞれの刃部は、食品のスライスに適した切断刃を有し、かつ、該ナイフの長手軸周りに回転対称であり、
前記装置の作動中に、前記両側縁に配置された刃部のうちの一方の刃部の切れ味が鈍くなった場合に、前記ナイフは前記ナイフホルダから取り外されて、裏返して再装着され、前記両側縁に配置された刃部のうちの未使用の刃部を切断刃として機能させることが可能であり、および、
前記ナイフホルダに前記ナイフを締め付けるための手段は、前記ナイフを固定している間、前記切断刃として使用されていない刃部を、該ナイフホルダに前記ナイフを締め付けるための手段の表面と接触しない状態で収容できるように構成されている、
食品のスライスに適した遠心タイプのスライス装置用のシューアッセンブリ。
【請求項2】
前記ナイフは、第1端部に配置されたハンドルをさらに備え、前記ナイフの切断刃は、前記ハンドルと第2端部との間に設けられているが、前記ハンドル上には設けられておらず、前記ハンドルは前記シューの縁部から突出している、請求項1に記載のシューアッセンブリ。
【請求項3】
前記切断刃が、左右非対称のバイアスカット刃である、請求項1に記載のシューアッセンブリ。
【請求項4】
前記切断刃が、左右対称で、実質的に中心に頂点を有するベベルカット刃である、請求項1に記載のシューアッセンブリ。
【請求項5】
遠心タイプのスライス装置に取り付けられる、請求項1〜4のいずれかに記載のシューアッセンブリ。
【請求項6】
切断ホイールに取り付けられるナイフホルダと、
該ナイフホルダの表面に取り付けられる平面状ナイフと、
前記ナイフホルダに前記ナイフを締め付けるための手段と、
を備え、食品のスライスに適した回転型切断ホイールスライス装置に取り付けられるように構成されたアッセンブリであって、
前記ナイフは、両側に配置された第1端部と第2端部、および、両側縁に配置され、かつ、第1端部と第2端部との間に形成された刃部を有する長手方向長さ部分を有し、それぞれの刃部は、食品のスライスに適した切断刃を有し、かつ、該ナイフの長手軸周りに回転対称であり、
前記装置の作動中に、前記両側縁に配置された刃部のうちの一方の刃部の切れ味が鈍くなった場合に、前記ナイフは前記ナイフホルダから取り外されて、裏返して再装着され、前記両側縁に配置された刃部のうちの未使用の刃部を切断刃として機能させることが可能であり、および、
前記ナイフホルダに前記ナイフを締め付けるための手段は、前記ナイフを固定している間、前記切断刃として使用されていない刃部を、該ナイフホルダに前記ナイフを締め付けるための手段の表面と接触しない状態で収容できるように構成されている、
食品のスライスに適した回転型切断ホイールスライス装置用のアッセンブリ。
【請求項7】
前記切断刃が、左右非対称のバイアスカット刃である、請求項6に記載のアッセンブリ。
【請求項8】
前記切断刃が、左右対称で、実質的に中心に頂点を有するベベルカット刃である、請求項6に記載のアッセンブリ。
【請求項9】
回転型切断ホイールタイプのスライス装置に取り付けられる、請求項6〜8のいずれかに記載のアッセンブリ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般的に食品切断方法や食品切断器具に関連する。
【背景技術】
【0002】
食品、すなわち、野菜、果物、乳製品、および肉製品を、輪切り、千切り、みじん切りするためのさまざまなタイプの器具が知られている。この目的で広く使われる種類の機械装置は、アーシェル ラボラトリーズ,インク.から、「アーシェル モデルCC(登録商標)」として、商業的に入手可能である。その一実施形態を
図1に示す。この「モデルCC(登録商標)」のラインは、高い生産能力で、さまざまな食品を均一に輪切り、拍子切り、千切り、みじん切りにする、遠心タイプのスライサを提供している。
【0003】
図2および
図3は、「モデルCC(登録商標)」で利用できるタイプの、インペラ10と切断ヘッド12の斜視図である。操作の際には、インペラ10は、切断ヘッド12の内側に同軸に取り付けられる。切断ヘッド12は、全体的に環状で、その周囲に、切断ナイフ14が装着されている。切断ヘッド12は静止状態を維持する一方、インペラ10は、切断ヘッド12の内側で回転する。それぞれの切断ナイフ14は、インペラ10の回転方向とはほぼ反対方向で、かつ、インペラ10に向かって径方向内側に突出し、径方向最も内側の先端部に切断刃を形成している。インペラ10は、ほぼ径方向に向いたパドル16を有し、パドル16のフェースが、インペラ10の回転に伴い、たとえばジャガイモのような食品に係合し、かつ、食品を切断ヘッド12の切断ナイフ14に対して径方向外側に向かわせる。
【0004】
図1は、「モデルCC(登録商標)」の装置を概略的に示しているが、この装置では、切断ヘッド12は、ギアボックス30の上のサポートリング28に取り付けられている。ハウジング32には、ギアボックス30に連結されたシャフトが入っていて、これらにより、インペラ10が切断ヘッド12内で駆動される。「モデルCC(登録商標)」の構造および操作に関するさらなる説明は、米国特許第5694824号公報および米国特許第6968765号公報に記載されており、それらの内容は、参照により本明細書に組み込まれる。
【0005】
図3に示した切断ヘッド12は、下方サポートリング18、上方マウントリング20、および、周方向に間隔をあけて配置された複数のサポートセグメメント(シュー)22を備える。切断ヘッド12の切断ナイフ14は、それぞれ締め付けアッセンブリ26によってシュー22に固定されており、かつ、シュー22は、ボルト25によって、下方サポートリング18および上方マウントリング20に固定されている。シュー22は、下方サポートリング18および/または上方マウントリング20に設けられた孔と係合する、同軸のピボットピン(図示せず)を備えている。そのピボットピンを旋回させることによって、切断ヘッド12の軸に対する切断ナイフ14の切断刃の径方向の向きが変更できるように調整可能となっている。それによって、食品のスライスの厚さを加減することができる。たとえば、このような調整は、ピボットピンの周方向後ろ側に配置されたアジャストスクリューおよび/またはピン24によって行われる。
図3には、オプションとしてそれぞれのシュー22に取り付けられたゲートインサートストリップ23がさらに示されているが、ゲートインサートストリップ23は、食品がその次のシュー22に取り付けられた切断ナイフ14に当たる前に、この食品と交差する。切断ナイフ14は、それぞれの締め付けアッセンブリ26とは別の部品となっている。
【0006】
アーシャル ラボラトリーズ,インク.から商業的に入手可能で、広く使われている別のタイプの装置には、高い生産能力でさまざまな食品に対応できる、横軸回転の切断ホイールタイプのスライサが含まれる。注目すべき商用の横軸回転の切断ホイール器具には、「トランスライサ2000(Tran Slicer 2000;登録商標)」と「マイクロスライス(Micro Slice;登録商標)」がある。
図9は、多数の切断ナイフ54が取り付けられた切断ホイール48を有する、「マイクロスライス(登録商標)」の具体例を例示している。切断ホイール48は、ハブ52とリム50を備え、切断ナイフ54は、たとえばナイフホルダ56によって、ハブ52とリム50に取り付けられている。操作に際して、切断ホイール48は、矢印66の方向に回転する。スペース64は、それぞれのナイフホルダ56の第2の縁58と隣接する切断ナイフ54の切断刃60の間に形成されていて、それぞれのスペース64は、径方向長さにわたって実質的に一定の周方向寸法を有する。スペース64が一定の周方向寸法を備えることにより、食品の正確な切断が可能となっている。通常は、食品は、一定の速度でカットホイール48の切断面を通るように移動させられ、カットホイール48も一定の速度で回転する。
【0007】
切断ナイフ14と切断ナイフ54は、それらの用途に起因して、頻繁に性能の低下や切れなくなることが生じやすい。それぞれの切断ナイフは、通常、切断ヘッド12、切断ホイール48、およびそれらの別の部品と比べて、その寿命がはるかに短い。したがって、切断ナイフは、装置が寿命を迎えるまでに、何度も交換される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】米国特許第5694824号公報
【特許文献2】米国特許第6968765号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明は、「モデルCC(登録商標)」のような遠心タイプの切断装置、および、「トランスライサ2000(登録商標)」のような回転ホイールタイプの切断装置のいずれにも使用可能で、大量の食品を均一に切断することを可能とする、両刃ナイフを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の一態様によれば、食品スライス用のナイフは、該ナイフの両側に配置された第1端部と第2端部、および、該ナイフの両側に配置され、かつ、第1端部と第2端部との間に形成された刃部を有する長手方向長さ部分を有する。それぞれの刃部は、食品のスライスに適した切断刃を有する。
【0011】
本発明の別の態様によれば、食品スライス用の遠心タイプの切断装置のシューアッセンブリは、シューと、該シューに取り付けられたナイフホルダ、該ナイフホルダに取り付けられたナイフ、前記ナイフホルダに前記ナイフを固定する手段を備える。前記ナイフは、両側に配置された第1端部と第2端部、および、両側に配置され、かつ、第1端部と第2端部との間に形成された刃部を有する長手方向長さ部分を有し、それぞれの刃部は、食品のスライスに適した切断刃を有する。
【発明の効果】
【0012】
本発明の技術的効果は、前記ナイフが2つの切断刃を有しているため、取り外し、かつ、再度取り付けることによって、前記切断刃のいずれかを利用することにより、2倍の寿命を有することになるので、従来の刃の半分の頻度で交換すれば十分となる。
【0013】
本発明のその他の態様と利点については、以下の詳細な説明によって、明らかにされる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図1】
図1は、従来の遠心タイプの切断装置を示す側面図でる。
【
図2】
図2は、
図1に示した切断装置での使用に適したインペラを示す斜視図である。
【
図3】
図3は、
図1に示した切断装置での使用に適した切断ヘッドを示す斜視図である。
【
図4】
図4は、本発明の一態様による、両刃ナイフを備えた、シューアッセンブリの斜視図である。
【
図5】
図5は、本発明の実施態様による、両刃ベベルカットのハンドル付きナイフを示す斜視図である。
【
図6】
図6は、本発明の実施態様による、両刃ベベルカットで、ハンドルなしのナイフの斜視図である。
【
図7】
図7は、
図5に示した両刃ベベルカットのナイフの端面図である。
【
図8】
図8は、バイアスカット刃に変更された両刃ナイフの
図7に類似する端面図である。
【
図9】
図9は、従来の切断ホイールを示す正面図である。
【
図10】
図10は、本発明の一態様による、両刃ナイフを備えたナイフホルダの斜視図である。
【
図11】
図11は、本発明の一態様による、両刃ナイフを備えたナイフホルダの斜視図である。
【
図12】
図12は、本発明の一態様による、両刃ナイフを備えたナイフホルダの側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本発明は、食品をスライスカットするためのナイフを提供する。そのようなナイフは、「アーシャルモデルCC(登録商標)」などの遠心タイプのスライサや、「アーシャルトランスライサ2000(登録商標)」などの切断ホイールを含む、高い生産能力で、さまざまな食品を均一に輪切り、拍子切り、千切り、みじん切りにすることができる装置に適用可能である。本発明の適用は限定されることはないが、便宜上、
図1〜
図3に示した装置およびその部品、および、
図9に示した切断ホイール、特に
図3に示した切断ヘッド12を参照しつつ、本発明について説明する。
【0016】
図4は、
図3に示した切断ヘッド12への使用に適しているが、
図5に示す両刃ナイフ34を使用している点で改良が施された、シュー22を示している。シュー22は、ナイフホルダ33が組み付けられた状態で示されている。ナイフホルダ33に対して、ナイフ34は、締め付けアッセンブリ26により取り付けおよび固定されている。シュー22のさらなる細部および特徴は、
図3に関する説明により理解できるため、その説明はここでは繰り返さない。
【0017】
図4に示したナイフ34は、
図5に単独で示す。ナイフ34は、縦長で、ナイフ34の両側に配置された長手方向の端部と、ナイフ34の両側に配置され、かつ、前記端部間に形成された刃部35を備える。食品のスライスに適した切断刃が、それぞれの刃部35に形成されている。切断刃35は、
図7から理解されるように、実質的に中心に頂点を有するベベルカット(傾斜カット)が施されている。ベベルカット刃35により、ナイフ34は、左右
対称の形状を備える。
図5に示したナイフ34は、その長手方向の一方の端部から伸びるハンドル36を備える。ハンドル36により、シューアッセンブリ22において、ナイフ34の着脱が容易となる。このため、ハンドル36にまでは、切断刃35が伸びておらず、ハンドル36は、ナイフ34のうちの切断刃35が形成されている部分よりも幅が狭くなっている。
図6は、本発明の他の適用可能な実施形態を示しており、この実施形態の両刃ベベルカットナイフ38は、
図5に示したナイフ34と同様の構成ではあるが、ハンドル38を備えておらず、長さ方向全体にわたって切断刃35が伸びている。
【0018】
図8は、
図6に示したナイフ38に類似するが、バイアスカットの切断刃41を備えた両刃ナイフ40を示す端面図である。バイアスカットは、それぞれの刃部の一方のみが切削加工された結果、ナイフ40が非対称となっている点で、
図5〜
図7に示したベベルカットとは異なっている。ベベルカットの刃部35を採用するか、バイアスカットの刃部41を採用するかについては、そのナイフの用途によって決定される。ベベルカットの刃部35およびバイアスカットの刃部41を形成するための加工については周知であるので、ここでの説明は省略する。
【0019】
加えて、上述のナイフは、このナイフが取り付けられるシュー22および締め付けアッセンブリ26に適合させるためのさらなる機構を有することもできる。このナイフを、シュー22、あるいはその他の適切なシューアッセンブリの所定の場所に取り付け、かつ、ロックさせるための、溝、切り欠き、孔、その他の機構が、シューの仕様に応じて設けられるが、これらが本発明を限定することはない。好ましくは、締め付けアッセンブリ26は、ナイフ34、38、40が、締め付けアッセンブリ26で固定されている間、使用されていない第1の刃部35、41が、締め付けアッセンブリ26の表面と接触しない状態で、ナイフ34、38、40を収容できるように設計される。これにより、ナイフ34、38、40の第2の刃部35、41が食品をスライスするのに使用されている間に、第1の刃部35、41が損傷する可能性が減じられる。
【0020】
上述したナイフ34、38、40の利点は、刃部35、41のうちの一方の切れ味が、切断装置を作動させているうちに鈍くなると、シューアッセンブリ22から除去できる点にある。未使用の刃部35、41は、ナイフ34、38、40の切断刃として機能するように、裏返して再装着される。その一方で、摩耗した方の刃部35、41は、好ましくは、シュー22と締め付けアッセンブリ26との間に、固定され隠される。
【0021】
図10〜
図12は、
図9に示した切断ホイール48での使用に適したナイフホルダ56を示す。ナイフホルダ56は、その上に取り付けられた両刃ナイフ68を備える。ナイフ68は、縦長で、ナイフ68の両側に配置された長手方向の端部と、ナイフ68の両側に配置され、かつ、前記端部間に形成された刃部60a、60bを備える。それぞれの刃部60a、60bには、食品のスライスに適した切断刃が形成される。ナイフ68は、恒久的にナイフホルダ56に取り付けられていてもよいが、クランプ70によって、着脱可能に取り付けられていてもよい。ナイフ68は、留め具72でナイフホルダ56に取り付けられるクランプ70によって、ナイフホルダ56上に形成されたサーフェス82上に保持される。クランプ70は、留め具72を緩めてクランプ70を動かすことによって、クランプ70の着脱を可能にする鍵穴型スロット74を介して、留め具72と係合する。これにより、留め具72の頭部を、鍵穴型スロット74の大きい方の開口部に位置合わせして、クランプ70を除去することが可能となる。位置決めスタッド76がナイフホルダ56から伸長して、ナイフ68に形成され開口部68a、68bと係合することにより、ナイフ68がナイフホルダ56上に適切に位置決めされるようになっている。ナイフホルダ56は、第2の縁部58を有するが、図面から理解されるとおり、第2の縁部58は、ナイフ68の切断刃60に対して、斜めに伸びる。ナイフホルダ56は、ハブ側取り付け孔78とリム側取り付け孔80aと80bを備え、これらにより、切断ホイール48のハブ52とリム50のそれぞれに取り付けられる。
図12は、クランプ70と共にナイフホルダ56に固定されたナイフ68の側面図を示す。ナイフ34、38、40と同様に、ナイフ68は、ベベルカットの刃部もしくはバイアスカットの刃部と、任意的にハンドル(図示せず)を備え、裏返して使用することにより寿命を2倍にするという同様の利点を有する。さらに、ナイフホルダ56は、ナイフ68の少なくとも一部をサーフェス82の方に向けてバイアスをかける手段を備え、ナイフ68がナイフホルダ56に固定される間、切断刃60bがナイフホルダ56と直接的に接しないようにすることもできる。たとえば、
図12には、ナイフ68の本体がサーフェス82に沿って押し付けられるようにナイフ68を固定する構造のクランプ70が示されている。
【0022】
本発明について、特定の具体形態を示しつつ、説明したが、当業者によって、別の形態も採用できることは明らかである。たとえば、ナイフアッセンブリと装置は、図面に示されたナイフアッセンブリや切断ヘッドとは、外形や構造において異なっていたり、使用すべきとされたものとは異なる材料や工程を採用したりすることもできる。したがって、本発明の範囲は、特許請求の範囲の記載によってのみ限定される。
【符号の説明】
【0023】
22 シュー
26 締め付け手段
33、56 ナイフホルダ
34、38、40、68 ナイフ
35、41、60a、60b 刃部
36 ハンドル
48 切断ホイール
70 締め付け手段(クランプ)