(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
タンポン装着のためにタンポンを保持するための円筒形本体であって、前記円筒形本体が、遠位端および近位端と、前記近位端にある凸状先端に連結された真っ直ぐな筒に前記タンポンを挿入するための前記遠位端にある底面開口部とを含み、
前記凸状先端が、タンポン装着中に前記タンポンが通るためのスリット開口部を含み、
前記スリット開口部が、前記近位端から前記遠位端まで延出して、前記円筒形本体の第1の側面上に完全なスリットを形成し;かつ
前記スリット開口部が、前記近位端から前記遠位端に向かって延出して、前記円筒形本体の前記第1の側面に向かい合った、前記円筒形本体の第2の側面上に、部分的なスリットを形成し、前記部分的なスリットが、前記完全なスリットよりも前記円筒形本体に沿った長さが短い、円筒形本体と、
前記円筒形本体内に入れ子式に挿入するため、およびタンポン装着中に前記タンポンを前記スリット開口部から押し出すためのプッシャーと
を含む、再利用可能なタンポンアプリケータ。
前記円筒形本体が、外側のシリコーン層と内側のプラスチック支持層とを含み、前記外側のシリコーン層が、前記円筒形本体の外側表面全体に完全に広がっている、請求項1に記載の再利用可能なタンポンアプリケータ。
前記プッシャーが、使用していない時に前記円筒形本体と前記プッシャーとを固定するため、外側の側面上に少なくとも1つのノッチ部を含む、請求項1に記載の再利用可能なタンポンアプリケータ。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図1A】本発明の一実施形態に従った、再利用可能なタンポンアプリケータ用カバーケースの背面、側面、底面、および前面をそれぞれ示す。
【
図1B】本発明の一実施形態に従った、再利用可能なタンポンアプリケータ用カバーケースの背面、側面、底面、および前面をそれぞれ示す。
【
図1C】本発明の一実施形態に従った、再利用可能なタンポンアプリケータ用カバーケースの背面、側面、底面、および前面をそれぞれ示す。
【
図1D】本発明の一実施形態に従った、再利用可能なタンポンアプリケータ用カバーケースの背面、側面、底面、および前面をそれぞれ示す。
【
図2A】本発明の一実施形態に従った、再利用可能なタンポンアプリケータ用の本体の背面、側面、底面、断面、および前面をそれぞれ示す。
【
図2B】本発明の一実施形態に従った、再利用可能なタンポンアプリケータ用の本体の背面、側面、底面、断面、および前面をそれぞれ示す。
【
図2C】本発明の一実施形態に従った、再利用可能なタンポンアプリケータ用の本体の背面、側面、底面、断面、および前面をそれぞれ示す。
【
図2D】本発明の一実施形態に従った、再利用可能なタンポンアプリケータ用の本体の背面、側面、底面、断面、および前面をそれぞれ示す。
【
図2E】本発明の一実施形態に従った、再利用可能なタンポンアプリケータ用の本体の背面、側面、底面、断面、および前面をそれぞれ示す。
【
図3A】本発明の一実施形態に従った、再利用可能なタンポンアプリケータ用プッシャーの背面、側面、底面、および前面をそれぞれ示す。
【
図3B】本発明の一実施形態に従った、再利用可能なタンポンアプリケータ用プッシャーの背面、側面、底面、および前面をそれぞれ示す。
【
図3C】本発明の一実施形態に従った、再利用可能なタンポンアプリケータ用プッシャーの背面、側面、底面、および前面をそれぞれ示す。
【
図3D】本発明の一実施形態に従った、再利用可能なタンポンアプリケータ用プッシャーの背面、側面、底面、および前面をそれぞれ示す。
【
図4A】本発明の一実施形態に従った、
図2Aおよび
図2Eの拡大図として、再利用可能なタンポンアプリケータ用の本体の背面および前面をそれぞれ示す。
【
図4B】本発明の一実施形態に従った、
図2Aおよび
図2Eの拡大図として、再利用可能なタンポンアプリケータ用の本体の背面および前面をそれぞれ示す。
【
図5A】本発明の一実施形態に従い、
図1A、
図2A、および
図3Aにそれぞれ示す、ケース、本体、およびプッシャーを有する再利用可能なタンポンアプリケータの分解斜視図を示す。
【
図5B】本発明の一実施形態に従った、
図5Aの再利用可能なタンポンアプリケータのそれぞれの組立図を示す。
【
図5C】本発明の一実施形態に従った、
図5Aの再利用可能なタンポンアプリケータのそれぞれの組立図を示す。
【
図5D】本発明の一実施形態に従った、
図5Aの再利用可能なタンポンアプリケータのそれぞれのズームインされた組立図を示す。
【
図5E】本発明の一実施形態に従った、
図5Aの再利用可能なタンポンアプリケータのそれぞれのズームインされた組立図を示す。
【
図6A】本発明の一実施形態に従い、タンポンをタンポンアプリケータ内に入れ、そのタンポンをユーザーの身体内に挿入するための再利用可能なタンポンアプリケータの使用をそれぞれ示す。
【
図6B】本発明の一実施形態に従い、タンポンをタンポンアプリケータ内に入れ、そのタンポンをユーザーの身体内に挿入するための再利用可能なタンポンアプリケータの使用をそれぞれ示す。
【
図6C】本発明の一実施形態に従い、タンポンをタンポンアプリケータ内に入れ、そのタンポンをユーザーの身体内に挿入するための再利用可能なタンポンアプリケータの使用をそれぞれ示す。
【
図6D】本発明の一実施形態に従い、タンポンをタンポンアプリケータ内に入れ、そのタンポンをユーザーの身体内に挿入するための再利用可能なタンポンアプリケータの使用をそれぞれ示す。
【
図7A】本発明の第2の実施形態に従った、再利用可能なタンポンアプリケータの分解図および組立図をそれぞれ示す。
【
図7B】本発明の第2の実施形態に従った、再利用可能なタンポンアプリケータの分解図および組立図をそれぞれ示す。
【
図7C】
図7Aの模範的な再利用可能なタンポンアプリケータ本体の背面図を示す。
【
図8A】本発明の第3の実施形態に従った、再利用可能なタンポンアプリケータの分解図および組立図をそれぞれ示す。
【
図8B】本発明の第3の実施形態に従った、再利用可能なタンポンアプリケータの分解図および組立図をそれぞれ示す。
【
図8C】
図8Aの模範的な再利用可能なタンポンアプリケータの本体およびプッシャーのそれぞれの上面図を示す。
【
図8D】
図8Aの模範的な再利用可能なタンポンアプリケータの本体およびプッシャーのそれぞれの上面図を示す。
【
図9A】本発明の第4の実施形態に従った、再利用可能なタンポンアプリケータの分解図および組立図をそれぞれ示す。
【
図9B】本発明の第4の実施形態に従った、再利用可能なタンポンアプリケータの分解図および組立図をそれぞれ示す。
【
図9C】
図9Aの模範的な再利用可能なタンポンアプリケータの本体およびプッシャーのそれぞれの上面図を示す。
【
図9D】
図9Aの模範的な再利用可能なタンポンアプリケータの本体およびプッシャーのそれぞれの上面図を示す。
【
図10】本発明の一実施形態に従った、再利用可能なタンポンアプリケータの衛生パックを示す。
【
図11A】本発明の一実施形態に従った、模範的なアプリケータ本体の斜視図を示す。
【
図11B】
図11Aの模範的なアプリケータ本体のそれぞれの側面および断面の図を、例示的な寸法と共に示す。
【
図11C】
図11Aの模範的なアプリケータ本体のそれぞれの側面および断面の図を、例示的な寸法と共に示す。
【
図11D】
図11Aの模範的なアプリケータ本体のそれぞれの側面および断面の図を、例示的な寸法と共に示す。
【
図11E】
図11Aの模範的なアプリケータ本体のそれぞれの側面および断面の図を、例示的な寸法と共に示す。
【
図11F】
図11Aの模範的なアプリケータ本体のそれぞれの側面および断面の図を、例示的な寸法と共に示す。
【
図11G】
図11Aの模範的なアプリケータ本体のそれぞれの側面および断面の図を、例示的な寸法と共に示す。
【
図11H】
図11Aの模範的なアプリケータ本体のそれぞれの側面および断面の図を、例示的な寸法と共に示す。
【
図11J】
図11Aの模範的なアプリケータ本体のそれぞれの側面および断面の図を、例示的な寸法と共に示す。
【
図12A】本発明の一実施形態に従った、模範的なプッシャーの斜視図を示す。
【
図12B】
図12Aの模範的なプッシャーのそれぞれの側面および断面の図を、例示的な寸法と共に示す。
【
図12C】
図12Aの模範的なプッシャーのそれぞれの側面および断面の図を、例示的な寸法と共に示す。
【
図12D】
図12Aの模範的なプッシャーのそれぞれの側面および断面の図を、例示的な寸法と共に示す。
【
図12E】
図12Aの模範的なプッシャーのそれぞれの側面および断面の図を、例示的な寸法と共に示す。
【
図12F】
図12Aの模範的なプッシャーのそれぞれの側面および断面の図を、例示的な寸法と共に示す。
【
図13A】本発明の一実施形態に従った、模範的なケースの斜視図を示す。
【
図13B】
図13Aの模範的なケースのそれぞれの側面および断面の図を、例示的な寸法と共に示す。
【
図13C】
図13Aの模範的なケースのそれぞれの側面および断面の図を、例示的な寸法と共に示す。
【
図13D】
図13Aの模範的なケースのそれぞれの側面および断面の図を、例示的な寸法と共に示す。
【
図13E】
図13Aの模範的なケースのそれぞれの側面および断面の図を、例示的な寸法と共に示す。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下の記述では、説明を目的として、多数の特定の詳細が本発明の完全な理解を提供するために記載される。しかし、当業者にとっては、本発明はこれら特定の詳細なしでも実施できることが明らかであろう。他の例では、構造、装置、プロセス、および方法が、本発明を曖昧にするのを回避するために、概略図、使用事例、および/または略図を使用して示される。以下の記述は、説明のために多数の詳細を含むが、当業者であれば、提案した詳細に対する多数の変形および/または代替が本発明の範囲内であることを理解するであろう。同様に、本発明の特徴の多くは、相互の観点から、または相互に関連して説明されているが、当業者であれば、これらの特徴の多くは、他の特徴とは関係なく提供できることを理解するであろう。その結果、本発明のこの説明は、本発明の一般性を失うことなく、また、本発明に制限を課すことなく、記述される。
【0019】
大まかに、本発明の実施形態は、再利用可能なタンポンアプリケータ、ならびに製造のための方法およびシステム、ならびに前記タンポンアプリケータ装置の使用方法に関する。かかる再利用可能なタンポンアプリケータは、今日市販されている使い捨てのプラスチックまたは紙製のタンポンアプリケータを補完、代用、または置換するために設計および開発されて、使い捨てのプラスチック製アプリケータよりも、環境を意識した、安全で、清潔な代替品を提供する。
【0020】
より詳細には、本発明の様々な実施形態は、プッシャーまたはプランジャーのうちの1つ以上、アプリケータ本体、および外囲カバーケースを含み、構成する構成要素は、使用していない時、入れ子式にしっかりと組み立てられ得る。プッシャーおよび外囲ケースは任意の適切な形状に形成され得るが、アプリケータ本体は円筒形状で、弾丸または口紅容器に外観が似ていて、チューブ形状の筒が遠位端から、凸状先端へ湾曲している近位端まで延出している。タンポン装着中、1つの使い捨てタンポンまたは再利用可能なタンポンが、円筒形本体の遠位端上の底面開口部から筒の内部に置かれ、プッシャーまたはプランジャーで円筒形本体の中を通って押されて、円筒形本体の上面に配置された先端上の1つ以上の交差するスリット開口部から出る。一旦、清浄にされてしっかりと組み立てられると、再利用可能なタンポンアプリケータは、視覚的には口紅と区別がつかず、従って、ユーザーがそれを人前で扱ったり、容易に持ち運んだりできるようにする。
【0021】
本発明の1つの特徴は、少なくとも1つのスリット開口部が、円筒形本体の近位端から遠位端まで側方に延出して、一方の側面上に完全なスリットを、また、おそらくは別の側面上に部分的なスリットを形成することである。完全なスリットは、使用後に、円筒形本体の内部を完璧に清浄にするためにブラシまたは指が入るようにし、従って、ユーザーに、必要に応じて、全ての内側表面をこすり洗いし得るという快適さを提供する。完全なスリットは、タンポンの装着時に、タンポンの紐も通るようにして、誤って紐がアプリケータに引っ掛かったり、紐が絡まった状態のままになったりする可能性を最小限にするが、そのような状態は、使用後にタンポンを取り除く際に紐を掴むのを困難にする。他方、部分的なスリットは、円筒形本体の先端または湾曲した形状の頂点を通る、真っ直ぐな筒への数ミリメートルの切れ目であり、開いている完全なスリットの方にタンポンを傾けさせることなく、先端が十分に広く開いてタンポンが意図した真っ直ぐな方向に通過するのを可能にする。
【0022】
本発明の別の特徴は、ユーザーの快適さを最大限にしながら、同時に、迅速で快適なタンポン挿入と容易な清浄のためにスリット開口部および側面スリットの両方の可撓性も最大限するために、円筒形本体の外側表面上に医療用または食品グレードのシリコーンを使用することである。その上、ナイロンなどの硬質プラスチック材料が、筒の内側を形成するために、おそらくは、シリコーン層内に完全に埋め込まれて使用されて、頑丈な支持を提供し、タンポン挿入を容易にする。円筒形本体のシリコーンの外側およびプラスチックの内側は、共成形または同様のプロセスを通して形成され得る。
【0023】
本発明のさらに別の特徴は、別々の構成要素を一緒に組み合わせるか、または固定するために、突起、突出、窪み、溝、または他の同様の形体が、最小限にしか使用されていないことである。かかる最小限主義設計は、現代的でアイコン的であるだけでなく、多数の機能的な優位性も提供する。まず、挟んだり切ったりする潜在的な要因を最小限にして、再利用可能なタンポンアプリケータを、薄っぺらな使い捨てタンポンアプリケータよりも遥かに望ましくする。次に、かかる形体の周囲に血液が溜まる可能性を最小限にして、再利用可能なタンポンアプリケータを、素手でさえ、容易に清浄にできるようにする。最後に、タンポンアプリケータの表面形状の複雑さが減少するにつれて製造コストが減少し得、本発明は、現在市販されている使い捨てタンポンアプリケータに対する実用的な補完または代用となり、海綿から作られたか、または綿もしくは同様の材料で編まれたか、もしくはクローシェ編みされた洗えるタンポンとの使用に最適である。製造、使用、保守の容易さ、および比較的低コストのためにさらに、本発明を発展途上国で展開するのを可能にし、発展途上国では、衛生的な生理用品は何百万人もの女性の生活の質の向上に役立ち得る。
【0024】
その上、使い捨てタンポンアプリケータと一緒に予め包装された使い捨てタンポンは使うのに便利であり得るが、箱から出したばかりで、汚れてかび臭いタンポンが見つかる場合がある。かかるタンポンは、装着時または挿入時にのみ開けられるので、ユーザーは、包装されたタンポンの状態を視覚的に検査することができないであろう。細菌汚染は、短期間および長期間の両方にわたってユーザーの健康に著しい影響を及ぼし得る、膣感染症および骨盤内炎症性疾患などの安全性リスクを消費者にもたらす。比較すると、本明細書で開示する再利用可能なタンポンアプリケータは、タンポンとアプリケータを別々に保管できるようにし、従って、ユーザーが、タンポン装着の前にタンポンを綿密に調査して、必要ならば、目に見えるほど汚染されたタンポンを廃棄できるようにする。
【0025】
THINXは、本発明の実施形態を支持する商標名であり、従って、前述の商標名は、本発明の様々な実施形態に従って作られた製品を参照するために、明細書および図面内で区別しないで使用され得る。用語THINXは、提示する任意の再利用可能なタンポンアプリケータを記述するために本明細書で使用され得る。図を参照して、ここで、本発明の実施形態を詳細に説明する。
【0026】
図1A、
図1B、
図1C、および
図1Dは、本発明の一実施形態に従った、再利用可能なタンポンアプリケータ用カバーケース100の背面、側面、底面、および前面をそれぞれ示す。この図示例では、カバーケース100は、単純で真っ直ぐな円筒形状で、近位端110に密封された平らな表面111があり、遠位端130に底面開口部をもつ開いた平らな表面131がある。筒(barrel)120は、真っ直ぐな円筒形状で、近位端110から遠位端130まで延出して、カバーケース100を形成する。タンポンアプリケータが使用されていない時、カバーケース100は、ハンドバッグまたは後ポケットに衛生的かつコンパクトに保管するために、タンポンアプリケータの他の構成要素を封入する。平らな近位および遠位表面111および131は、テーブル上に置きやすいように、また水から上げた後に速く乾かすために、カバーケース100が、どちらの側でも立つことができるようにする。いくつかの実施形態では、近位表面111および遠位表面131は、湾曲しているか、または異なる形状であり得、筒120は、さらに形成または湾曲され得る。
図1Cに示す底面図は、この特定の図示例における円形の底面開口部を明らかにする。いくつかの実施形態では、筒120の異なる位置に沿ったカバーケース100の断面は、形状が異なり得る。カバーケース100は、可撓性または剛性材料で作られ得、シリコーン、プラスチック、金属、および織物などの1つ以上の材料を含み得る。
【0027】
図2A、
図2B、
図2C、
図2D、および
図2Eは、本発明の一実施形態に従った、再利用可能なタンポンアプリケータ用の本体200の背面、側面、底面、断面、および前面図をそれぞれ示す。この図示例では、本体200は円筒形状で、近位端210の凸状先端215、中空の筒部220、移行部(transition portion)225、および遠位端230の底面把持部235を含む。いくつかの実施形態では、移行部225および底面把持部235は、任意選択で、除かれる。存在する場合、底面把持部235は、筒220よりも大きな外径を有し得、他方、湾曲した移行部225は、底面把持部235を筒部220に向かってスムーズに移行させるために次第に細くされ得る。かかる設計は、ユーザーが、使用中に結果として内部組織と接触する筒220に触ることなく、円筒形本体200を、底面把持部235でしっかりと保持できるようにするので、使用中に、タンポンアプリケータの衛生的な取扱いを可能する。筒220は、この例では、真っ直ぐな円筒形状であるが、いくつかの他の実施形態では、凸状隆起または凹状狭小をその上部、中央、または下部に含み得る。
【0028】
凸状先端215は、
図2A、
図2B、および
図2Eでは円形または球形として示されているが、本発明のいくつかの他の実施形態では、凸状先端215は、タンポン装着中にユーザーの膣への容易な挿入を促進し得る、鋭角、鈍角、または任意の他の凸形状であり得る。
図2Aに示す単一のスリット開口部205は、先端215を2つの別個の部分、すなわち「花弁」204に切り分け、花弁204は、タンポン装着中にタンポンがスリット開口部205を通過するのを可能にするように曲がり得る。さらに、スリット開口部205は、筒220に沿って側方に、近位端210から遠位端230に向かって下方に延出して、
図2Aに示すような部分的なスリット260を形成し得、また、近位端210から遠位端230まで延出して、
図2Eに示すような完全なスリット270を形成し得る。いくつかの実施形態では、部分的なスリット260は、凸状先端215を過ぎて数ミリメートルだけ筒220に切り込む。例えば、部分的なスリット260は、凸状先端215を過ぎて、2mm〜5mm、5mm〜7mm、または7mm〜10mm、筒220に切り込み得る。いくつかの他の実施形態では、部分的なスリット260は、真っ直ぐな筒220の側方の長さの半分まで切り込むか、または延出し得る。さらにいくつかの他の実施形態では、部分的なスリット260は、筒220の側方の長さのほぼ全体まで切り込むか、または延出し得る。部分的なスリットは、完全なスリットよりも、円筒形本体に沿った長さが短い。ここで示していない、いくつかの他の実施形態では、2つ以上のスリットが凸状先端で交差して3つ以上の花弁を形成して、凸状先端を、タンポン装着中に容易に開くことができる小花に似せ得る。各スリット開口部は、真っ直ぐな筒部に異なる深さで切り込み得る。さらに、
図2Aに示すように、遠位端230の平らな遠位表面231は、テーブル上に立てて置きやすいように、また洗浄後の迅速な水抜きおよび乾燥のために、円筒形本体200を真っ直ぐに立つことができるようにする。いくつかの他の実施形態では、遠位表面231は、立てて置くための平面部の有無にかかわらず、異なって形成されるか、または湾曲し得る。
【0029】
より詳細には、
図2Aおよび
図2Eに示す部分的なスリット260は、タンポンを反対側の開いている完全なスリット270の方に押すか、またはそこから出すことなく、スリット開口部205が十分に広く開いて、使用中にタンポンが意図した真っ直ぐな方向に通過するのを可能にする。
図2Eに示す完全なスリット270は、各使用後に、円筒形本体200の内部を完璧に清浄にするためにブラシまたは指を入れることができるようにする。完全なスリット270は、タンポンの装着中に、タンポンの紐も通るようにし、従って、誤ってタンポンの紐がアプリケータに引っ掛かったり、タンポンの紐が絡まった状態のままになったりする可能性を最小限にするが、そのような状態は、タンポンの使用後にタンポンの紐を掴むのを困難にし得る。その上、完全なスリット270と平らな遠位表面231が接する湾曲した角280が、ユーザーの安全および快適さを最大限にするように形成される。同様の湾曲は、タンポンアプリケータの他の角、縁、へり、隆起、または同様の形体にさらに含まれ得る。一例として、
図11A〜
図13Eは、個々の湾曲にそれぞれラベルが付けられている例示的な実施形態を提供する。
【0030】
図2Cは、円筒形本体200の底面図を示す。この例示的な実施形態では、部分的輪状突起部243が、円筒形本体200の内側の周囲に沿って適切な側方位置に形成される。部分的輪状突起部243は、
図3Aに関して説明するように、使用していない時に、プッシャー300上のラッチまたはノッチ部323と連結して、円筒形本体200およびプッシャー300をしっかりと固定する。かかる部分的輪状突起部は、ここでは明示的に示されていない、いくつかの他の実施形態では、任意選択であって除かれ得る。
【0031】
図2Dは、
図2Bの対応する切断面A−Aに沿って得られた円筒形本体の断面図を示す。この例示的な実施形態では、円筒形本体200は、外層250および内側支持層255を含む。内側支持層255は、外層250と完全に同一平面上であると示されている。結果として得られた円筒形本体200の平滑な内側表面は、タンポンが容易に滑り抜けるのを可能にする。内側および外側の層は、機械的に貼り付けられ得るか、または共射出成形もしくは二材射出成形などの共成形プロセスを通して結合され得る。外層250は、筒220、凸状先端215、ならびに任意選択の移行部225および把持部235を含め、円筒形本体200の外側表面全体に完全に広がり得る。
図2Eに示す部分的なスリット260および完全なスリット270は、外層250に切り込まれる。いくつかの実施形態では、外層250は、医療用または食品グレードのシリコーンなどの可撓性生体適合性材料で作られていて、円筒形本体200が使用中に内部組織と接触する際にアレルギー反応または免疫反応の可能性を減らす。いくつかの実施形態では、外層250は、疎水性材料もしくは撥水性材料で作られているか、またはかかる層でコーティングされていて、血液もしくは他の体液が蓄積する可能性を低くする。疎水性組成またはコーティングを有していると、水から上げた後に迅速な乾燥も可能にする。いくつかの実施形態では、外層250は、耐水性または防水性材料で作られている。加えて、外層250は、十分に可撓であるように作られているので、
図2Aに示すような花弁204がタンポン装着中に開いて、タンポンがスリット開口部205を通過するのを可能にする。加えて、
図2Dに示すような可撓性の囲いまたはフラップ251は、完全なスリット270が、洗浄および清浄を容易にするために、わずかに開くのを可能にする。
【0032】
さらに、この例では、内側支持層255は、筒220の内側の側面上に広がる。側方向に、内側支持層255は、筒220の全部または一部を覆い得る。
図2Aに示す任意選択の移行部225および底面把持部235が存在する場合、
図2Dに示す内側支持層255は、これらの部分の内側表面にも同様に完全にまたは部分的に広がり得る。その上、内側支持層255は、
図2Dに示すように、完全なスリット開口部270に沿ってさらに広く開き得る。スリット開口部の幅におけるこの相違が、囲いまたはフラップ251を形成する。
【0033】
この説明に役立つ例では、内側支持層255は、外層250と完全に同一平面上である。円筒形本体200の平滑な内側表面は、タンポンが容易に滑り抜けるのを可能にする。様々な実施形態では、内側支持層255の一部または全部が晒されて、円筒形本体200の内側表面から見え得るが、同時に外層250と完全に同一平面上である。いくつかの実施形態では、内側支持層255は、外層250内に完全に埋め込まれ得、この場合、内側支持層255は円筒形本体200の内側表面からは見えない。内側支持層255と外層250との間に部品線(part−line)がないことは、公衆衛生または衛生状態問題を引き起こす血液も細菌もその間に入り得ないことを確実にし得る。
【0034】
いくつかの実施形態では、内側支持層255は、ポリマー、金属、および/またはセラミックスなどの、天然または合成の、硬質、剛性、もしくは半剛性材料で作られている。例えば、内側支持層255は、アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)、ナイロン、ゴム、ラテックスなどの高分子材料で作られたプラスチック支持であり得る。
【0035】
加えて、この例には明示的に示されていないが、内側支持層255は、1つ以上の追加の側方、螺旋形、または回転スリットもしくは切込みを含むようにパターン形成され得、そのため、円筒形本体200の断面図は、歯が内側表面上に形成される、切り開いた内「歯車」に似ている。「歯車」の歯は、円筒形本体200の横軸と平行であるか、またはある角度をなし得、平歯車、はすば歯車、ウォーム歯車などに似ている。説明するような、パターン形成された内側支持層255は、その剛性に著しい影響を及ぼすことなく、円筒形本体200の可撓性を強化し得る。従って、ユーザーは、徹底的なこすり洗いおよび清浄のために円筒形本体200を十分に「拡げ」得るが、内層255は依然として、使用中にタンポン挿入のための十分な構造上の支持を提供する。パターン形成された内側支持層255は、装着しているタンポンに対する移動ガイドとしても機能し得る。その上、内側支持層255がパターン形成されている、いくつかの実施形態では、内側支持層255内のスリットまたは切込みは、外層250と同じ材料で充填されるか、または注入され得、そのため、内側支持層255は、円筒形本体200の内側表面上の外層250と同一平面上であるか、または外層250内に完全に埋め込まれている。
【0036】
図3A、
図3B、
図3C、および
図3Dは、本発明の一実施形態に従った、再利用可能なタンポンアプリケータ用プッシャー300の背面、側面、底面、および前面図をそれぞれ示す。この図示例では、
図3Aに示すプッシャー300は、近位端310から遠位端330まで延出する円筒形状の真っ直ぐな筒部320を含む。任意選択で、プッシャー300は、近位端310における円錐形ピラミッド型先端315、真っ直ぐな筒320の遠位端330における移行部325、階段移行部326、および遠位端330における底面把持部335のうちの1つ以上をさらに含む。円錐形ピラミッド型先端315は、タンポン装着中にタンポンに力を及ぼすための平らな近位表面311を含み得る。存在する場合、底面把持335は、真っ直ぐな筒320および階段移行部326よりも大きいか、または小さい外径を有し得る。同様に、階段移行部326は、真っ直ぐな筒320よりも大きいか、または小さい直径を有し得る。階段移行部326および真っ直ぐな筒320の直径に応じて、移行部325は、その2つの部分の間をスムーズに移行させるように適切に次第に細くされ得る。移行部325、階段移行部326、および底面把持部335はまた、完全に除かれ得る。底面把持部335は、ユーザーが、タンポン装着中にタンポンおよび円筒形本体200と接触する真っ直ぐな筒320に触ることなく、プッシャー300をしっかりと保持できるようにするので、使用中に、タンポンアプリケータの衛生的な取扱いを可能する。いくつかの実施形態では、プッシャー300の平らな遠位表面331は、テーブル上に立てて置きやすいように、また洗浄後の迅速な水抜きおよび乾燥のために、プッシャー300を真っ直ぐに立つことができるようにする。いくつかの他の実施形態では、遠位表面331は、立てて置くための平面部の有無にかかわらず、異なって形成されるか、または湾曲し得る。さらにいくつかの他の実施形態では、
図3Cに示す底面図は、正方形、長方形、星形、または任意の他の形状であり得る。
【0037】
その上、
図3Aに示す323および327などの1つ以上の突起、ラッチまたはノッチ部が、タンポンアプリケータが使用中でない場合に、プッシャー300、円筒形本体200、および/またはケース100をしっかりと固定するために存在し得る。当業者は、図面が必ずしも一定の縮尺で描かれておらず、従って、ノッチ部323および327は、側表面上にほんのわずかに高くなっているか、または隆起し得ることが理解されるであろう。いくつかの実施形態では、図のようにノッチ部との連結またはクリック止めのために、対応する個々の、または輪状の窪み、へこみ、溝、または突起が、円筒形本体200および/またはケース100の内側表面上に存在し得る。かかるノッチ部および/または窪みは、真っ直ぐな筒220の内側の側面外周、ケース100の内側の側面外周、または真っ直ぐな筒320および階段移行部326の外側の側面外周の周囲に対称的に、または非対称的に配置され得る。さらにいくつかの他の実施形態では、ノッチ部も窪みも存在せず、ケース100、本体200、およびプッシャー300の様々な内径および外径が、しっかりと固定されて頑丈な組立体が実現できるように、注意深く設計され得る。
【0038】
図2Aおよび
図2Eに対応する、
図4Aおよび
図4Bは、本発明の一実施形態に従った、円筒形本体200の背面
図400および前面
図450をそれぞれ示す。前述のように、この図示例では、円筒形本体200は、近位端210の凸状先端215、筒部220、任意選択の先細移行部225、および遠位端230の任意選択の底面把持部235を含む。
図4Aの点線415は、凸状先端215と真っ直ぐな筒220との間の隣接する境界を表す。スリット開口部205は、真っ直ぐな筒220に沿って側方または長手方向に、近位端210から遠位端230に向かって下方に延出して、
図4Aに示す部分的なスリット260を、長さ460で形成し、また、近位端210から遠位端230まで延出して、
図4Bに示す完全なスリット270を、長さ470で形成する。様々な実施形態では、長さ460対長さ470の比率は、包括的または排他的のいずれかで、1:10〜2:7の間、2:7〜1:3の間、1:3〜1:2の間、または1:2〜19:20の間である。いくつかの実施形態では、部分的なスリット260は、真っ直ぐな筒220は切り込まない。従って、
図4Aに示す長さ440は、境界線415を通過した部分的なスリット260の部分を測定するが、ゼロに等しい。ここに示すようないくつかの他の実施形態では、部分的なスリット260は、真っ直ぐな筒220に切り込み、長さ440は、2mm〜5mm、5mm〜7mm、7mm〜10mmの間、または10mmを上回る。部分的なスリット260は、完全なスリット270よりも長さが短い。
【0039】
図4Bに示す前面
図450では、部分的なスリット260および完全なスリット270は同じ均一の幅472を有する。いくつかの他の実施形態では、スリット幅は、部分的なスリット260と完全なスリット270との間で異なり得、また、スリット幅472は、円筒形本体200の側面に沿って変わり得る。例えば、スリット幅472は、容易なタンポン排出を促進するために、近位端に向かって大きくなり得るか、または洗浄を容易にするために遠位端に向かって大きくなり得る。加えて、
図4Aからの真っ直ぐな筒部220は、
図4Bにおける均一の外径420を有すると示されている。いくつかの実施形態では、外径420は、円筒形本体200に沿って側方に変わり得る。例えば、筒部220は、凸状隆起をその上部、中央、もしくは下部に、もっと狭い凸状先端215および/もしくはもっと狭い底面把持部235と共に含み得るか、または凹状狭小をその上部、中央、もしくは下部に、もっと広い凸状先端215および/もしくはもっと広い底面把持部235と共に含み得る。底面把持部235は、この図示例では、外径490を有する。前述のように、長さ425の移行部225は、真っ直ぐな筒部220を、長さ435の底面把持部235にスムーズに移行させる。長さ425および435の各々は、ゼロと、長さ470の3分の1との間で変わり得る。底面把持の外径490が筒の外径420より大きいため、ユーザーは、筒部220に触れることなく、円筒形本体200をしっかりと保持することができる。ここでは明示的に示されていない、いくつかの他の実施形態では、底面把持の外径490が筒の外径420よりも小さく、移行部225は、底面把持部225に向かって外側に湾曲しているのではなく、内側に湾曲している。かかる設計は、タンポンが、一旦、円筒形本体200の内部に入れられると、タンポンを捕捉するのに役立ち得、従って、タンポンの装着中に誤ってタンポンが落ちるのを防ぐ。
【0040】
図5Aは、本発明の一実施形態に従い、
図1A、
図2A、および
図3Aにそれぞれ示す、ケース、本体、およびプッシャーを有する再利用可能なタンポンアプリケータの分解斜視
図500を示す。ケース510、円筒形本体520、およびプッシャー530は、
図1A〜
図4Bに関して説明した通りである。ケース510、円筒形本体520、およびプッシャー530の各々は、射出成形プロセスで製造され得る。円筒形本体520の外層と内層を形成するか、または結合するために共成形プロセスも採用され得る。加えて、ケース510およびプッシャー520の少なくとも一部分は、射出成形することなく、打ち抜きされた金属で作られ得る。
【0041】
図5Bは、プッシャー530が円筒形本体520に入れ子式に挿入される場合の組立体580の前面図を示し、
図5Cは、ケース510が組立体580を封入した場合の組立体590の別の前面図を示す。
図5Dおよび
図5Eは、それぞれ
図5Bおよび
図5Cにおける組立図のタンポンアプリケータの遠位端の周囲にズームインして、個々の構成要素を一緒に固定するための任意選択のノッチ部を示す。
【0042】
再利用可能なタンポンアプリケータの使用
図6A、
図6B、
図6C、および
図6Dは、本発明の一実施形態に従い、タンポンをタンポンアプリケータ内に入れて、タンポンをユーザーの身体内に挿入するための再利用可能なタンポンアプリケータの使用を示す。より詳細には、
図6Aは、使用または保管の準備が整った、組み立てられたタンポンアプリケータ610を提示する。カバーケースが取り除かれた後、
図6Bは、入れ子式に挿入されたプッシャー630を円筒形本体620から取り除くための引っ張る動作を示す。次に、
図6Cに示すタンポン640は、ユーザーによって円筒形本体620に挿入され得、その後にプッシャー630が続く。タンポンの紐645は、このプロセス中、
図6Dに示す完全なスリット670に沿って置かれ得る。組み立てられたプッシャー−タンポン−本体は、次いで、膣口に挿入され得、
図6Dによって示すように、プッシャー630を通して力が印加されて、円筒形本体620の近位端上のスリット開口部を通ってタンポン640を放出または押し出し得る。スリット開口部によって形成された「花弁」604および606が外側に開くか、または曲がって、タンポン640が通過できるようにし、タンポンの紐645は、このとき、完全なスリット670に沿って滑り得る。かかる完全なスリット設計は、誤って紐がアプリケータに引っ掛かったり、またはタンポンの紐が絡まった状態のままになったりする可能性を最小限にするが、そのような状態は、タンポンの使用後にタンポンの紐を掴むのを困難にし得る。一旦、タンポン640がうまく装着または挿入されると、残りのプッシャー−本体組立体は、膣から取り除かれ、分解されて、カバーケースに封入されて保管される前に、洗浄され得る。
【0043】
代替実施形態
図7Aは、ケース710、円筒形本体720、およびプッシャー730をもつ、本発明の第2の実施形態に従った、再利用可能なタンポンアプリケータの分解斜視
図700を示す。
図7Bは、対応する組立
図750を示し、
図7Cは、円筒形本体720の背面図を示す。この特定の実施形態では、ケース710は、遠位端が平らであるが、近位端は凸状に湾曲している。当業者にとっては、ケース710は、開示する再利用可能なタンポンアプリケータの本体およびプッシャー部を封入可能である限り、任意の形状をとり得ることが明らかであろう。加えて、この特定の実施形態では、
図7Aおよび
図7Cに示す円筒形本体720は、近位端から遠位端まで延出する完全なスリット722、および近位端から遠位端に向かって延出する部分的なスリット726を含み、部分的なスリットと完全なスリットとの間の長さの比率は、1:2〜2:3、および2:3〜19:20の間の範囲であり得る。円筒形本体720の遠位表面721は、この特定の例では、湾曲している。さらに、プッシャー730は、湾曲した移行部を除外しているが、円筒形本体720の遠位表面721と連結する湾曲した近位表面754をもつ座部755を含み得る。プッシャー730は、表面ライン757などの装飾的な構成要素をさらに含み得、他方、底面把持758は、湾曲した遠位表面759を含み得る。
【0044】
図8Aは、ケース810、円筒形本体820、およびプッシャー830をもつ、本発明の第3の実施形態に従った、再利用可能なタンポンアプリケータの分解斜視
図800を示す。
図8Bは、対応する組立
図850を示す。
図8Cおよび
図8Dはそれぞれ、円筒形本体820およびプッシャー830の上面
図825および835を示す。この特定の実施形態では、ケース810は、遠位端が傾斜していて、近位端は凸状に湾曲している。円筒形本体820は、完全なスリット827を含み、反対側に部分的なスリットを含む。プッシャー830は中空であり得、タンポンの紐がそこを通って挿入できるか、または通ることができる近位開口部831をもつ。プッシャー830の一方の側にある完全なスリット837もタンポンの紐が通るのを可能にする。円形のへり832は、タンポンアプリケータが使用されていない時に、プッシャー830と本体820を一緒に固定するための締付けノッチ部として機能し得る。さらに、この例では、底面把持833は、形成された遠位表面834を有する。
【0045】
図9Aは、ケース910、円筒形本体920、およびプッシャー930をもつ、本発明の第4の実施形態に従った、再利用可能なタンポンアプリケータの分解斜視
図900を示す。
図9Bは、対応する組立
図950を示す。
図9Cおよび
図9Dはそれぞれ、円筒形本体920およびプッシャー930の上面
図925および935を示す。この特定の実施形態では、ケース910は、遠位端および近位端の両方が平らで、十角形の断面を有する。同様に、円筒形本体920も十角形の断面を有する。いくつかの他の実施形態では、ケース910、円筒形本体920、およびプッシャー930は、任意の数の辺をもつ、正多角形または非正多角形としての形状の断面を有し得る。加えて、この特定の実施形態では、円筒形本体920は、いかなる完全な側面スリットも含まない。代わりに、2つ以上のスリット開口部が凸状先端922上に切り込まれて、3つ以上の花弁を含む小花を形成する。
図9Cに示すように、この特定の例では、花弁928を含む5つの花弁が存在する。他方、プッシャー930は、
図9Dによって示される、スポーク状の断面を有する。いくつかの実施形態では、凸状先端922上のスリット開口部が延在して、同じか、または異なる長さまたは深さで、本体920の筒部に切り込み得る。
【0046】
再利用可能なタンポンアプリケータの衛生パック
図10は、本発明の一実施形態に従った、THINX再利用可能なタンポンアプリケータの衛生パック1000を示す。
図1A〜
図9Dに関連して以前に説明したTHINX再利用可能なタンポンアプリケータ1010は個別に持ち運ばれて使用され得るが、生分解性フィルム1040、生分解性ティッシュ1050、組込みフィルム(built−in film)をもつタンポン1060、およびクラッチまたは携帯用バッグ1070などの、1つ以上の他の任意選択の付属品とも組み合わされ得る。生分解性フィルム1040は、タンポンが穿孔から出る間、タンポン挿入の前にタンポンアプリケータ全体を覆うために使用され得る。生分解性フィルム1040は、再利用可能なタンポンアプリケータが血液または他の体液と直接接触するのを最小限にする便利で衛生的な方法を提供するために、使い捨てであり得る。組込みフィルムをもつタンポン1060は、オーガニックコットンで作られ、タンポンの本体を越えて延出する衛生的な生分解性フィルムで梱包されて包まれて、タンポンが、再利用可能なタンポンアプリケータの円筒形本体の内側表面と直接接触するのを最小限にすることにより追加の衛生保護を提供し得る。生分解性ティッシュ1050は、オーガニックコットンで作られていて、タンポン交換の前および/または後に、ユーザーの手または再利用可能なタンポンアプリケータを清浄にしてリフレッシュするための携帯可能で使い捨てのソリューションを提供するためにウェットタイプである。さらに、クラッチまたは携帯用バッグ1070は、再利用可能なタンポンアプリケータ1010、生分解性フィルム1040、生分解性ティッシュ1050、およびタンポン1060のいずれかを保管するために区切られ得る。
【0047】
図示例
図を参照すると、以下は、技術設計図面向けの典型的な線のスタイルおよびタイプで示された、模範的な実施形態の斜視図および断面図である。これらの図は、必ずしも原寸に厳密に比例しておらず、代わりに、本明細書で説明する装置および方法の様々な態様を例示することに重点が置かれている。長さ、半径、直径、および開口角度などの装置寸法は、必要に応じて、この特定の模範的な実施形態に対して個別にラベル付けされている。より詳細には、直径は、前に記号Φが付き、湾曲に対する半径は、前に記号Rが付き、また、全ての寸法は、ミリメートル(mm)のメートル単位で表されている。インチまたは他の非メートル単位への変換は、当業者には容易に明らかであろう。図示した寸法は単なる模範例であり、本発明の機能的構造が維持されている限り、任意の適切な変更が同様の実施形態で使用され得ることが、当業者によってさらに理解されるであろう。
【0048】
図11Aは、本発明の一実施形態に従った、模範的なアプリケータ本体の3つの斜視
図1110、1120、および1130を示す。以下の一般的な技術図面プロトコル、部品の輪郭線および区切り線は実線であるが、陰線は点線である。完全なスリットは斜視
図1110および1120で見えており、他方、部分的なスリットは斜視
図1130で見えている。
【0051】
最後に、
図13Aは、本発明の一実施形態に従った、模範的なケースの斜視図を示す。対応して、
図13B、
図13C、
図13D、および
図13Eは、
図13Aの模範的なケースのそれぞれの側面および断面の図を、必要に応じて、例示的な寸法と共に示す。
【0052】
使用事例、構造、概略図、および略図は、他の組合せまたは順序で構築され得るか、または実行され得るが、本発明の発明概念は、本発明のより広い範囲から逸脱することなく、存続することを当業者は知っている。あらゆる実施形態は、固有であり、構成する構成要素は、短くされ得るか、または長くされ得、狭くされ得るか、または広くされ得;方法およびステップも、本発明の実施中に、短くされるか、または長くされ、他の活動で重ねられ、先送りされ、遅延され、時間間隔の後に継続され得る。
【0053】
本発明は、特定の模範的な実施形態に関連して説明しているが、様々な修正および変更が、本発明のより広い範囲から逸脱することなく、これらの実施形態に対して行われ得ることが明らかであろう。それに応じて、本明細書および図面は、限定的意味ではなく、例示的意味で考慮されるべきである。当業者には、上述した実施形態は、教示した単独の記述のいずれよりも広い範囲を有し得る単一のより広い発明の特定例であることも明らかであろう。添付の請求項によって定義される通り、本発明の範囲から逸脱することなく、多数の変更が記述において行われ得る。
開示されるのは、再利用可能なタンポンアプリケータ、使用方法、およびその製造方法である。再利用可能なタンポンアプリケータは、円筒形本体、およびタンポン装着中にタンポンを円筒形本体の中を通って押すためのプッシャーを含む。円筒形本体は、近位端にある凸状先端に連結された真っ直ぐな筒にタンポンを挿入するための遠位端にある底面開口部を含む。凸状先端は、タンポン装着中にタンポンが通るためのスリット開口部を含む。スリット開口部は、近位端から遠位端まで延出して、円筒形本体の第1の側面上に完全なスリットを形成し;スリット開口部はさらに、近位端から遠位端に向かって延出して、第2の側面上に部分的なスリットを形成する。かかる再利用可能なタンポンアプリケータは、使い捨てのタンポンアプリケータに対して、衛生的で環境に配慮した代替品を提供する。