(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本実施形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本実施形態の画像形成装置の構成例を概略的に示す図である。
図1に示すように、画像形成装置としてのデジタル複合機(MFP)1は、ローカルエリアネットワークに接続する機能を有する。
図1に示す構成例では、デジタル複合機1は、ローカルエリアネットワーク内のサーバ2、ユーザ端末3及び管理者端末4と、ルータ5を介して接続する。デジタル複合機1は、ルータ5に接続したファイアウォール6を介して外部ネットワークに接続する。また、デジタル複合機1は、電話回線に接続する機能を有する。
図1に示す構成例では、デジタル複合機1は、FAX7及び電話機8などを接続するPBX9に接続する。デジタル複合機1は、PBX9を介して電話交換局に接続する。
【0009】
デジタル複合機(MFP)1は、画像形成装置(印刷装置)として機能する。上記デジタル複合機1は、スキャナ機能、プリンタ機能、コピー機能、ネットワーク通信機能、及びファクシミリ通信機能などを有する。デジタル複合機1は、様々な構成のネットワークに接続できる。デジタル複合機1は、ユーザの利用形態に応じた様々な設定が可能である。デジタル複合機1は、設定内容に従って特定の機能を制限したり、データの処理方式を選択したりする。例えば、部門やユーザごとの印刷制限設定、デバイスごとの暗号化強度、上書き消去の設定、ネットワークポート遮断などのセキュリティに関する設定は、管理者端末4において管理者が指定する。
【0010】
サーバ2は、プロセッサ、メモリ及びインターフェースなどを有するサーバコンピュータである。サーバ2は、ルータ5を介してローカルエリアネットワーク内の各機器とデータ通信する。サーバ2では、メモリに記憶したプログラムをプロセッサが実行することにより様々な処理機能を実現する。
【0011】
ユーザ端末3は、ユーザが使用する端末装置である。ユーザ端末3は、プロセッサ、メモリ、インターフェース、操作部及び表示部などを有する。ユーザ端末3は、ルータ5を介して接続するローカルエリアネットワーク内の各機器とデータ通信する。ユーザ端末3では、メモリに記憶したプログラムをプロセッサが実行することにより様々な処理機能を実現する。ユーザ端末3は、例えば、パーソナルコンピュータである。また、ユーザ端末3は、デジタル複合機1との通信が可能な携帯型の端末装置であっても良い。
【0012】
管理者端末4は、管理者が使用する端末装置である。管理者端末4は、プロセッサ、メモリ、インターフェース、操作部及び表示部などを有する。管理者端末4は、ルータ5を介してローカルエリアネットワーク内の各機器とデータ通信する。管理者端末4では、メモリに記憶したプログラムをプロセッサが実行することにより様々な処理機能を実現する。管理者端末4は、デジタル複合機1との通信が可能な機器であれば良い。管理者端末4は、例えば、パーソナルコンピュータなどにより構成される。管理者端末4は、デジタル複合機1との通信が可能な携帯型の端末装置であっても良い。
【0013】
次に、デジタル複合機1の構成について説明する。
【0014】
図1に示すように、デジタル複合機1は、システム制御ユニット10、スキャナ11、プリンタ12、操作パネル13(表示部14)を有する。システム制御ユニット10は、デジタル複合機1内の各部を統括的に制御する。システム制御ユニット10は、スキャナ11、プリンタ12、操作パネル13(表示部14)に接続する。例えば、システム制御ユニット10は、操作パネル13あるいはユーザ端末3に入力された動作指示に応じてスキャナ11あるいはプリンタ12を制御する。また、システム制御ユニット10は、操作パネル13あるいは管理者端末4により入力された設定情報を取得する。
【0015】
スキャナ11は、原稿面の画像を画像データに変換する画像取得部である。例えば、スキャナ11は、原稿面を光学的に走査することにより原稿面上の画像をカラー画像データあるいはモノクロ画像データとして読み取る。スキャナ11は、走査機構、光電変換部及び原稿送り装置(ADF)などを有する。プリンタ12は、記録媒体上に画像を形成する画像形成部である。例えば、プリンタ12は、カラー画像あるいはモノクロ画像を用紙上に形成する。プリンタ12は、電子写真方式、インクジェット方式あるいは熱転写方式などの印刷方式により画像形成を行うものが適用できる。
【0016】
操作パネル13は、ユーザインターフェースである。操作パネル13は、例えば、各種の操作キー及びタッチパネル内蔵の表示部14などを有する。操作パネル13は、ユーザが操作指示を入力するための操作部、及び、ユーザに対する案内などを表示する表示部として機能する。例えば、操作パネル13は、処理の実行を指示するためだけでなく、管理者が当該デジタル複合機に対する設定に関する情報を入力するためにも用いる。操作パネル13(表示部14)では、例えばユーザが所定のタッチ操作(ドラッグ、フリック、タップなど)をすることで処理の実行を指示することができる。
【0017】
システム制御ユニット10は、プロセッサ(CPU)20、ランダムアクセスメモリ(RAM)21、リードオンリーメモリ(ROM)22、不揮発性メモリ23、画像処理ユニット24、ページメモリ25、ハードディスクドライブ(HDD)26、ネットワークインターフェース(NW I/F)27、通信ユニット28及びメディアインターフェース(I/F)29などを有する。
【0018】
プロセッサ20は、例えば、CPUである。プロセッサ20は、ROM22、不揮発性メモリ23あるいはHDD26に記憶されている制御プログラムを実行することにより各種の処理機能を実現する。RAM21は、ワーキングメモリとして機能するメインメモリである。ROM22は、デジタル複合機1の動作を司る制御プログラム及び制御データなどを記憶する。不揮発性メモリ23は、書換え可能な不揮発性のメモリである。不揮発性メモリ23は、各種の処理機能を実現するための制御プログラム及び制御データなどを記憶する。
【0019】
プロセッサ20により実行される制御プログラムには、ユーザ毎に設定されるユーザ情報に応じた制御をするためのプログラムが含まれる。例えば、プログラムは、ユーザ毎に設定された印刷に使用可能な印刷色ごとの印刷可能な残量の管理、残量に応じた操作パネル13(表示部14)におけるグラフ表示の制御、グラフに対するユーザ操作に応じた印刷色ごとの印刷可能な残量の変更などをする機能を実現することができる。
【0020】
不揮発性メモリ23は、現在のデジタル複合機1の機体設定を示す情報(機体設定情報)を記憶する記憶領域23aを有する。機体設定とは、デジタル複合機1に対する基本的な動作に関する設定である。機体設定は、実行する個別のジョブ(コピー、スキャンあるいはプリントなど)に対する設定(処理設定)とは別に設定される。機体設定は、例えば、セキュリティ設定あるいは動作制限などのデジタル複合機1が実行する機能に関する設定である。なお、機体設定情報は、HDD26に保存しても良い。
【0021】
画像処理ユニット24は、スキャナ11で読取った画像データ、あるいは、ネットワーク経由で受信した画像データを処理する。ページメモリ25は、少なくとも1ページ分の画像データを展開する記憶領域を有するメモリである。HDD26は、データ記憶用の大容量のメモリである。HDD26は、例えば、印刷対象とする画像データを蓄積する。
【0022】
ネットワークインターフェース(NW I/F)27は、ルータ5を介してローカルエリアネットワーク内の各装置とのデータ通信を行うためのインターフェースである。通信ユニット28は、PBX9を介して電話回線を用いたファクシミリ通信を行うためのインターフェースである。メディアインターフェース(I/F)29は、メモリデバイス、メモリカードなどの外部記憶装置を直接的(ローカル)に接続するためのインターフェースである。
【0023】
また、HDD26は、様々なデータベースを有する。例えば、HDD26は、ユーザ情報データベース(DB)31を有する。ユーザ情報データベース31は、デジタル複合機1の基本情報を含むユーザ情報を記憶する。デジタル複合機1の基本情報とは、利用形態、セキュリティ強度、使用する基本機能、設置環境などを示す情報である。利用形態の情報には、例えば部門やユーザごとの印刷制限設定に関する情報が含まれる。印刷制限設定に関する情報は、例えば管理者端末4を通じて管理者によって設定され、管理者端末4からデジタル複合機1が受信してHDD26に記憶される。また、操作パネル13に対するユーザ操作によって、設定内容を変更することもできる。なお、これらのデータベースに記憶する情報は、不揮発性メモリ23に記憶しても良い。
【0024】
図2は、本実施形態におけるデジタル複合機1に設定される印刷制限設定に関する情報の一例を示す図である。
図2に示す印刷制限設定に関する情報は、ユーザごとに設定された情報の一例を示しており、例えば、印刷に使用可能な印刷色の設定、使用可能な印刷色についての印刷可能な量を示す割り当て値、印刷することにより更新される割当残数(残量)などの情報が含まれる。デジタル複合機1は、印刷制限設定に関する情報をもとに、ユーザ(あるいは部門)毎に、印刷に使用可能な印刷色について印刷が可能な残量を管理する。
【0025】
図2に示す具体例では、ユーザ割り当て変更(オン/オフ)、ブラック割り当て設定(ブラック割り当て残数、ブラック割り当て初期値)、カラー割り当て設定(カラー割り当て残数、カラー割り当て初期値)、ブラック/レッド割り当て設定(ブラック/レッド割り当て残数、ブラック/レッド割り当て初期値)、ブラック/ブルー割り当て設定(ブラック/ブルー割り当て残数、ブラック/ブルー割り当て初期値)などの情報が含まれる。
【0026】
ブラック割り当て設定は、黒色(ブラック)による印刷が可能であるか否かを示すものでオン(印刷可能)/オフ(印刷不可)の何れかが設定される。ブラック割り当て初期値は、ブラック割り当て設定がオン(印刷可能)である場合に管理者によって設定されるもので、初期段階での印刷可能な量を示す。印刷可能な量は、例えば枚数あるいは金額によって設定される。ブラック割り当て残数は、印刷の実行に伴って更新されるもので、印刷可能な残量を示す。印刷可能な量が枚数で設定される場合には、印刷可能な残り枚数を示し、印刷可能な量が金額で設定される場合には、黒色(ブラック)による1枚当たりの印刷コストに応じて減算された金額を示す。
【0027】
カラー割り当て設定は、カラー(複数色)による印刷が可能であるか否かを示すものでオン(印刷可能)/オフ(印刷不可)の何れかが設定される。カラー割り当て初期値とカラー割り当て残数は、前述した黒色(ブラック)による印刷についての設定と同様であるものとして詳細な説明を省略する。
【0028】
ブラック/レッド割り当て設定は、ブラック/レッド(黒色(ブラック)と赤色(レッド)の2色)による印刷が可能であるか否かを示すものでオン(印刷可能)/オフ(印刷不可)の何れかが設定される。ブラック/レッド割り当て初期値とブラック/レッド割り当て残数は、前述した黒色(ブラック)による印刷についての設定と同様であるものとして詳細な説明を省略する。
【0029】
ブラック/ブルー割り当て設定は、ブラック/ブルー(黒色(ブラック)と青色(ブルー)の2色)による印刷が可能であるか否かを示すものでオン(印刷可能)/オフ(印刷不可)の何れかが設定される。ブラック/ブルー割り当て初期値とブラック/ブルー割り当て残数は、前述した黒色(ブラック)による印刷についての設定と同様であるものとして詳細な説明を省略する。
【0030】
なお、カラー印刷と2色印刷(ブラック/レッド、ブラック/ブルー、…)は、一方がオン(印刷可能)の設定がされた場合には、他方がオフ(印刷不可)の設定になるものとする。また、2色印については、ブラック/レッド印刷とブラック/ブルー印刷など、複数を組み合わせてオン(印刷可能)の設定が可能であるものとする。
図2に示していないが、赤色と青色以外の他の色(黄色、ピンクなど)を用いた2色印刷についての設定ができるようにしても良い。
【0031】
さらに、
図2では、黒色印刷と2色印刷についての印刷設定について示しているが、3色以上の色を組み合わせた印刷設定をできるようにしても良い。例えば、3色印刷(ブラック/レッド/ブルーなど)の設定ができるようにしても良い。
【0032】
また、ユーザ割り当て変更の設定は、黒色印刷と、カラー印刷あるいは2色印刷とが印刷可能に設定されている場合に、ユーザからの指示に応じて、黒色印刷と、カラー印刷あるいは2色印刷の割り当て残数(残量)を変更可能であるか否かを示すものでオン(変更可能)/オフ(変更不可)の何れかが設定される。
【0033】
例えば、ブラック割り当て設定とカラー割当設定がオン(印刷可能)に設定されている場合、ブラック割り当て残数とカラー割当残数との総和を管理して、ブラック割り当て残数を増加させる変更指示があった場合に、その増加分に応じて総和が等しくなるようにカラー割当残数を減少させ、同様にしてブラック割り当て残数を減少させる変更指示があった場合に、その減少分に応じて総和が等しくなるようにカラー割当残数を増加させる。カラー割当残数に対する変更指示があった場合も同様にして総和が等しくなるように、ブラック割り当て残数を変更する。
【0034】
なお、
図2では示していないが、ブラック割り当て設定、カラー割当設定、ブラック/レッド割り当て設定、ブラック/ブルー割り当て設定、…についてオン(印刷可能)の設定がされている場合に、残量グラフの表示の有り/無しの設定、残量値の表示の有り/無しの設定が可能であるものとする。残量グラフの表示有りが設定されている場合、プロセッサ20は、各印刷について管理されている割り当て残数の値の変化に合わせた割り当てのグラフを、表示部14において表示させる(QUOTA表示)。また、残量値の表示有りが設定されている場合、プロセッサ20は、各印刷について管理されている割り当て残数の値(さらには割り当て初期値を対象としても良い)に応じた残量値を、表示部14において表示させる。残量値は、印刷可能な量として設定され印刷枚数あるいは金額によって表される。
【0035】
ユーザ割り当て変更がオン(変更可能)に設定され、残量グラフの表示有りが設定されている場合には、割り当て残数の変更は、例えば残数に応じて操作パネル13(表示部14)に表示されるグラフに対する、ユーザによるタッチ操作により指示することができる。
【0036】
本実施形態におけるデジタル複合機1では、黒色以外の印刷色を用いた印刷についてのグラフは、例えば割り当て残数の変化に合わせて、グラフの全体に渡って複数の印刷色を用いてグラデーション表示する。例えば、残量グラフを横棒グラフによって表示する場合、カラー印刷については、7色を用いてグラフの伸縮方向(横方向)でグラデーション表示する。グラフは、割り当て残数の減少に伴って短くなっていくが、常に全体に渡ってカラー(例えば7色)を用いたグラデーションが施される。これにより、グラフ表示がカラー印刷についての残量を示していることを容易に認識できる。
【0037】
また、ブラック/レッドの2色印刷についてのグラフは、グラフの全体に渡って黒色と赤色の2色の印刷色を用いてグラデーション表示する。2色印刷についてのグラフは、カラー印刷の場合と同様にして、グラフの伸縮方向で、グラフの長さの変化に応じて常に全体に渡って黒色と赤色の2色を用いたグラデーションが施される。他の2色印刷についても同様にしてグラフが表示される。
なお、グラフの形状は、棒グラフに限るものではなく、円グラフ、ドーナツグラフ、円柱(円錐、角柱、角錐)グラフなど、他の形状を用いることも可能である。
【0038】
次に、本実施形態におけるデジタル複合機1の動作について説明する。
図3は、本実施形態におけるデジタル複合機1をユーザが利用する時の初期段階の処理を示すフローチャート、
図4は、本実施形態におけるデジタル複合機1においてカラー印刷される場合のカラー印刷処理を示すフローチャート、
図5は、本実施形態における印刷可能な残量の割り当て変更の処理を示すフローチャートである。
【0039】
デジタル複合機1の管理者は、例えば管理者端末4を操作することによって、デジタル複合機1を使用するユーザ(あるいは部門等)毎に、ユーザ情報を設定して、デジタル複合機1のユーザ情報データベース31に登録する。ユーザ情報には、
図2に示す印刷制限設定に関する情報が含まれている。
【0040】
まず、
図3に示すフローチャートを参照しながら、ユーザがデジタル複合機1を利用する初期段階の処理について説明する。
まず、デジタル複合機1は、ユーザによる印刷等の処理を受け付ける前に、ユーザ認証を実行する。例えば、操作パネル13には、ユーザ認証処理の実行を指示するための認証ボタンが設けられる。認証ボタンが操作されると、プロセッサ20は、ユーザ認証処理を開始して、表示部14にユーザ認証情報の入力の案内を表示する。ユーザは、表示部14に表示された案内に従ってユーザ認証情報を入力する(ACT A1)。プロセッサ20は、ユーザが入力したユーザ認証情報を取得し、このユーザ認証情報と不揮発性メモリ23(或はネットワーク接続されたサーバ2)に記憶した登録者の認証情報とを照合することによりユーザ認証処理を実行する(ACT A2)。ユーザ認証情報は、テンキーを用いて入力される数字等の情報や、ICカードなどの外部記録媒体17に記憶される情報とすることができる。外部記録媒体17から認証情報を入力する場合には、ICカードリーダなどのメディアインターフェース(I/F)29を通じてユーザ認証情報を読み取る。
【0041】
プロセッサ20は、ユーザ認証に成功した場合、ユーザ情報データベース31からユーザについて登録されているユーザ情報を読み出す(ACT A3)。プロセッサ20は、ユーザ情報に含まれる設定内容に応じて、ホーム画面を表示する(ACT A4)。
【0042】
図6は、本実施形態におけるデジタル複合機1の初期画面であるホーム画面の一例を示す図である。
図6に示すように、ホーム画面の上辺には、画面タイトル名40(ホーム)、ユーザ認証されたユーザのユーザ名42、同ユーザに設定された印刷制限設定(割り当て残数)に応じたグラフであるQUOTA表示44、デジタル複合機1の動作状態を表すジョブステータス46、ヘルプ画面の表示を指示するためのヘルプボタン47が表示される。
【0043】
ホーム画面の中央部には、複数(
図6では8つ)の実行ボタン48が配置されている。複数の実行ボタン48のそれぞれには、予め特定の機能が設定されている。例えば、「A3→A4に縮小コピー」「鈴木さんに送信」「共有フォルダに保管」「Webサービス」などがある。実行ボタン48の配置は、ユーザ毎にカスタマイズされている。ホーム画面に表示される実行ボタン48は、例えば左右ボタンの指示により切り替えることができる。
【0044】
ホーム画面の下辺には、設定ボタン49が設けられる。設定ボタン49は、実行ボタン48の編集(カスタマイズ)や、ホーム画面の形態(テーマ)の変更をするためのモードへの移行を指示するためのボタンである。
【0045】
図7(A)(B)には、本実施形態におけるQUOTA表示44の一例を示す図である。
図7(A)(B)は、印刷制限設定において、ブラック割り当て設定とカラー割当設定がオン(印刷可能)に設定されている場合の例を示している。すなわち、ブラック割り当て残数に応じて表示されるグラフ44Aと、カラー割当残数に応じて表示されるグラフ44Bの2本の横棒グラフが表示されている例を示している。なお、他の2色印刷などの割当設定がさらにオン(印刷可能)されている場合には3本以上の横棒グラフを表示しても良いし、ブラック割り当て設定のみがオン(印刷可能)に設定されている場合には1本のグラフ44Aのみを表示しても良い。
【0046】
図7(A)に示すように、グラフ44Aは、黒色印刷による印刷可能残数を表すため黒色によって表示する。一方、グラフ44Bは、カラー印刷による印刷残数を表すため、グラフ全体に渡ってカラー(例えば7色)を用いたグラデーションによって表示する。
【0047】
次に、
図4に示すフローチャートを参照しながらカラー印刷処理について説明する。
例えば、ユーザは、カラーによって作成された原稿(ファイル)について、カラー印刷を指示する。プロセッサ20は、ユーザからの指示に応じて、プリンタ12においてカラー印刷を実行する(ACT B1)。プロセッサ20は、ユーザに対応する印刷制限設定のカラー割当残数を、カラー印刷を実行した印刷枚数に応じて更新する(ACT B2)。例えば、カラー割当残数が枚数を表す場合には、カラー印刷した枚数を印刷前のカラー割当残数(枚数)から減算する。また、カラー割当残数が金額を表す場合には、プロセッサ20は、カラー印刷した枚数にカラー印刷1枚当たりのコスト(金額)を乗算した金額を、印刷前のカラー割当残数(金額)から減算する。なお、カラー印刷1枚当たりのコスト(金額)は、例えば管理者によって予めデジタル複合機1に設定されているものとする。
【0048】
プロセッサ20は、更新済みのカラー割り当て残数とカラー割り当て初期値との比に応じたグラフの長さを算出し(ACT B3)、グラフ44Bの表示を更新する(ACT B4)。
【0049】
なお、カラー割り当て初期値は、管理者によって更新することができる。従って、現時点でのカラー割り当て残数とカラー割り当て初期値との比に応じたグラフの長さを算出することで、現時点でのカラー割り当て残数をグラフ44Bにおいて明示することができる。
【0050】
グラフ44A,44Bは、黒色印刷あるいはカラー印刷をすることで割当残数が減少すると、
図7(B)に示すように残数の変化に合わせて短くなる。グラフ44Aは、黒色印刷による印刷可能残数を表すため全体が黒色によって表示される。一方、グラフ44Bは、カラー印刷による印刷残数を表すため、グラフ全体に渡ってカラー(例えば7色)を用いたグラデーションによって表示する。すなわち、グラフ44Bの長さが短くなっても、各色の範囲が狭くなるもののグラフ全体に渡ってカラーを用いたグラデーションが維持される。従って、グラフ44Bがカラー印刷による印刷残数を表すことを容易に認識することができ、その印刷残数を直感的に把握することが可能となる。
【0051】
なお、前述した説明では、カラー印刷の場合について説明しているが、2色印刷(例えばブラック/レッド)について割り当て設定がオンに設定されている場合、プロセッサ20は、2色印刷用のグラフをホーム画面に表示する。2色印刷用のグラフは、例えばグラフ全体に渡って2色を用いたグラデーションが施される。この場合、プロセッサ20は、2色印刷されると2色印刷1枚当たりのコスト(金額)に応じて割当残数を更新し、更新済みのカラー割り当て残数とカラー割り当て初期値との比に応じたグラフの長さを算出し、2色印刷に対応するグラフの表示を更新する。すなわち、グラフの長さが短くなっても、グラフ全体に渡る2色を用いたグラデーションが維持される。
【0052】
次に、
図5に示すフローチャートを参照しながら、印刷可能な残量の割り当て変更の処理について説明する。
まず、
図6に示すホーム画面において、例えばユーザ名42がユーザ操作によって選択されると(ACT C1、Yes)、プロセッサ20は、ユーザ情報データベース31からユーザについて登録されているユーザ情報を読み出す(ACT C2)。プロセッサ20は、ユーザ情報に含まれる設定内容に応じて、アカウント画面を表示する(ACT C3)。なお、ホーム画面を表示する際に、アカウント画面の表示に関係する情報を既に読み出している場合には(ACT A3)、ここでのユーザ情報の読出しを省略することができる。
【0053】
図8は、本実施形態におけるアカウント画面50の一例を示す図である。
アカウント画面50には、ユーザ名とログアウトボタン51が表示される。ログアウトボタン51は、タッチ操作によって選択することで、ユーザ認証処理前の状態に戻すことができる。
【0054】
また、アカウント画面50には、ホーム画面でのQUOTA表示44を拡大したQUOTA表示が含まれる。
図8に示すアカウント画面50では、
図7(A)(B)と同様にして、ブラック割り当て残数に応じて表示されるグラフ52Aと、カラー割当残数に応じて表示されるグラフ53Aの2本の横棒グラフが表示されている。
図9(A)(B)は、本実施形態におけるグラフ52A,グラフ53Aの詳細を示す図である。グラフ52A,グラフ53Aは、ユーザによるタッチ操作が可能なサイズで表示される。
【0055】
さらに、印刷制限設定において、残量値の表示有りが設定されている場合には、プロセッサ20は、
図8,
図9(A)に示すように、残量値52B,53Bを表す数字を、それぞれグラフ52A,52Bの近くに表示する。
図8,
図9(A)に示す残量値52B,53Bは、例えばドルによる金額を表している。例えば、残量値52Bは、876ドル54セントの金額分の印刷が可能であることを表している。
【0056】
プロセッサ20は、グラフ52Aあるいはグラフ52Bを選択するユーザのタッチ操作があると(ACT C4のYes)、印刷制限設定においてユーザ割り当て変更がオン(変更可能)に設定されているかを判別する。ここで、ユーザ割り当て変更がオン(変更可能)に設定されている場合(ACT C5のYes)、プロセッサ20は、割り当て変更モードを設定する。例えば、グラフ52Aあるいはグラフ52Bに対して、タッチ操作が予め決められた一定時間以上(例えば2秒以上)、続いた場合に、プロセッサ20は、ユーザによって割り当て変更モードへの移行が指示されたものと判別する。プロセッサ20は、割り当て変更モードへ移行すると、グラフ52A,53Aに対するユーザ操作に応じて、グラフ52A,53Aの長さを変更可能な状態にする。
【0057】
図10(A)(B)は、本実施形態における割り当て変更モードへ移行した状態のグラフ52A,53Aの一例を示している。
ここで、ユーザは、グラフ52Aあるいはグラフ53Aの先端部(
図10(A)(B)では右端)をタッチして、タッチした状態のままで左右方向にスライド操作をすることにより、グラフの長さを変更することができる。なお、割り当て変更モードへ移行した場合、グラフ52A,52Bに対する操作位置(タッチ位置)をユーザに明示するために、グラフ52A,52Bの先端部に特定のマークを表示するようにしても良い。
【0058】
図10(A)は、カラー印刷の残量値を表すグラフ53Aに対して、スライド操作がされる様子を表している。
図10(A)では、黒色印刷の残量値が少なくなってきたため、カラー印刷に割り当てられている現在の残量値の一部を、黒色印刷の残量値に割り当てるための操作を表している。すなわち、ユーザは、グラフ53Aの長さを短くする(残量値を少なくする)ようにスライド操作している。
【0059】
プロセッサ20は、ユーザによるスライド操作があると(ACT C7のYes)、スライド操作の前のグラフの先端位置と現在のタッチ位置との距離(スライド操作幅)に応じて、カラー印刷と黒色印刷の残量値をそれぞれ更新する(ACT C8)。すなわち、プロセッサ20は、スライド操作幅に相当するカラー印刷の残量値を算出し、カラー印刷の残量値を減少させる。また、プロセッサ20は、カラー印刷の残量値に相当する黒色印刷の印刷可能量(印刷枚数あるいは金額)を算出して、黒色印刷の残量値に加算する。プロセッサ20は、黒色印刷の残量値とカラー印刷の残量値との総和を管理しており、一方の残量値の変更が指示された場合に、残量値の総和が変更されないように他方の残量値を変更する。
【0060】
プロセッサ20は、割当残数の更新結果に応じて、グラフ52A,53Aを更新する(ACT C9)。
図10(B)に示すように、グラフ53Aは、スライド操作中の現在のタッチ位置が先端部となるように短くなり、グラフ52Aは、黒色刷の残量値の加算分に応じて長くなる。カラー印刷に対応するグラフ53Aは、スライド操作により短くされた場合でも、全体に渡ってカラーを用いたグラデーションが施される。また、プロセッサ20は、グラフ52A,53Aの更新に合わせて、残量値52B,53Bの表示を更新する。
【0061】
割り当て変更モードでは、ユーザは、前述したように、グラフ52A,53Aに対する操作によって、任意に残量値の割り当てを更新することができる。プロセッサ20は、ユーザ操作によって割り当て変更完了が指示されると(ACT C10のYes)、割り当て変更処理を終了する。
【0062】
なお、
図10(A)では、一方のグラフ53Aを短くする操作をすることで、他方のグラフ52Aを長く(残量値の増加)しているが、グラフ52Aを長く(残量値の増加)する操作をすることで、グラフ53Aを短くすることも可能である。
【0063】
また、前述した説明では、黒色印刷とカラー印刷のそれぞれに対応する2本のグラフ52A,53Aを表示する例を用いているため、一方のグラフを短くすることで他方のグラフを長くしている。3本以上のグラフを表示する場合には、例えば1つのグラフを操作することで残量値を増加させることにより、他の複数のグラフを予め設定された割合でそれぞれ短く(残量値を減少)するようにしても良い。例えば、他の複数のグラフについて均等に同じ残量値を減少させるようにしても良いし、残量値が最も多いグラフについてのみ残量値を減少させるようにしても良い。
【0064】
また、
図10では、横長の棒グラフによって残量値を表しているが、他の形態のグラフを用いている場合には、グラフの形態に応じた、直感的に残量値を変更するタッチ操作が予め決められているものとする。
【0065】
このようにして、本実施形態におけるデジタル複合機1では、ユーザ(あるいは部門等)毎に設定された印刷可能な印刷色について、それぞれの割り当て残量に応じたグラフを表示することができる。グラフは印刷色を用いて表示されるため、利用者が各印刷色についての印刷可能量を直感的に把握することができる。特に、黒色以外の複数色を用いたカラー印刷等についてのグラフは、グラフの長さが変化したとしても、常にグラフの全体に渡って複数の色を用いてグラデーション表示するので、複数色を用いたカラー印刷等についてのグラフであることを容易に認識でき、印刷可能量を直感的に把握することができる。
【0066】
さらに、デジタル複合機1は、複数のグラフを表示している場合に、ユーザによるグラフに対するタッチ操作によって、簡単に各印刷色についての残量の割り当てを変更することができる。このため、ユーザは、例えば大量に黒色印刷をしたために黒色印刷が可能な残量が少なくなった場合に、カラー割り当ての残量分に余裕があれば、管理者の作業負担を増大させることなく簡単に黒色印刷に振り分けることができる。
【0067】
また、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合せてもよい。