(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6228930
(24)【登録日】2017年10月20日
(45)【発行日】2017年11月8日
(54)【発明の名称】ゴルフスイング練習器具
(51)【国際特許分類】
A63B 69/36 20060101AFI20171030BHJP
【FI】
A63B69/36 502A
【請求項の数】7
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2014-555060(P2014-555060)
(86)(22)【出願日】2012年8月8日
(65)【公表番号】特表2015-509020(P2015-509020A)
(43)【公表日】2015年3月26日
(86)【国際出願番号】CN2012079805
(87)【国際公開番号】WO2013113216
(87)【国際公開日】20130808
【審査請求日】2015年7月30日
(31)【優先権主張番号】201210023245.7
(32)【優先日】2012年2月2日
(33)【優先権主張国】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】514194750
【氏名又は名称】李 ▲漢▼威
【氏名又は名称原語表記】LI,Hanwei
(73)【特許権者】
【識別番号】514194761
【氏名又は名称】李 ▲鍵▼▲誠▼
【氏名又は名称原語表記】LI,Jiancheng
(74)【代理人】
【識別番号】110000383
【氏名又は名称】特許業務法人 エビス国際特許事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100076233
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 進
(74)【代理人】
【識別番号】100101661
【弁理士】
【氏名又は名称】長谷川 靖
(74)【代理人】
【識別番号】100135932
【弁理士】
【氏名又は名称】篠浦 治
(72)【発明者】
【氏名】李 ▲漢▼威
(72)【発明者】
【氏名】李 ▲鍵▼▲誠▼
【審査官】
砂川 充
(56)【参考文献】
【文献】
特公昭47−47743(JP,B1)
【文献】
特開2001−161879(JP,A)
【文献】
実開昭61−36667(JP,U)
【文献】
特開2000−51423(JP,A)
【文献】
実開平2−118586(JP,U)
【文献】
米国特許第3711103(US,A)
【文献】
米国特許第2868543(US,A)
【文献】
米国特許第5895327(US,A)
【文献】
米国特許第5634857(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63B 69/36
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
支持ロッドと、
前記支持ロッド上に、固定弧形軌道と第1調節弧形軌道との二段に分かれたバックスイングの軌跡軌道と、前記バックスイングの軌跡軌道と同一平面上にない第2調節弧形軌道と移動弧形軌道との二段に分かれたダウンスイングの軌跡軌道とを設け、
前記バックスイングの軌跡軌道の第1調節弧形軌道の末端と前記ダウンスイングの軌跡軌道の第2調節弧形軌道の末端とを接続するソフトロッドと、
前記バックスイングの軌跡軌道の前記固定弧形軌道に接続される自由端を有するフィニッシュ軌跡軌道と、
を具備することを特徴とするゴルフスイング練習器具。
【請求項2】
前記フィニッシュ軌跡軌道と、前記バックスイングの軌跡軌道及び前記ダウンスイングの軌跡軌道とを固定接続する支持軌道を備え、
前記バックスイングの軌跡軌道、前記ダウンスイングの軌跡軌道、前記フィニッシュ軌跡軌道及び前記支持軌道の高さは、前記支持ロッドのベースに設けられたベース部伸縮ロッドと、前記支持ロッドによって前記バックスイングの軌跡軌道、前記ダウンスイングの軌跡軌道、前記フィニッシュ軌跡軌道及び前記支持軌道を支える支柱とを利用して調節可能であることを特徴とする請求項1に記載のゴルフスイング練習器具。
【請求項3】
前記フィニッシュ軌跡軌道の自由端上に、更に、ゴルフクラブを開始位置に誘導するガイド軌道を、位置固定挿入ピンを設けて位置決めしたことを特徴とする請求項1に記載のゴルフスイング練習器具。
【請求項4】
前記支持ロッドのベース上に、更に、前記バックスイングの軌跡軌道、前記ダウンスイングの軌跡軌道、前記フィニッシュ軌跡軌道及び該支持ロッドのバランスを安定させることに用いる支持軌道を設けることを特徴とする請求項2に記載のゴルフスイング練習器具。
【請求項5】
前記ソフトロッドは、前記第1調節弧形軌道の末端に設けられた軌道の長さを調節可能な第1伸縮ロッドと、前記第2調節弧形軌道の末端に設けられた軌道の長さを調節可能な第2伸縮ロッドと、を接続する、
前記移動弧形軌道の下端、前記固定弧形軌道の中途部及び前記フィニッシュ軌跡軌道は、互いに適合する嵌合栓及び嵌合溝によって選択的に接続されることを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載のゴルフスイング練習器具。
【請求項6】
前記バックスイングの軌跡軌道及び前記フィニッシュ軌跡軌道にそれぞれ軌道回転湾折角度を調節することに用いる第1接続部材と第3接続部材とを設け、前記ダウンスイングの軌跡軌道に軌道回転湾折角度を調節することに用いる第2接続部材を設けることを特徴とする請求項5に記載のゴルフスイング練習器具。
【請求項7】
前記第1接続部材、前記第2接続部材及び前記第3接続部材は、何れも盤歯付きのスリーブ及び該スリーブを位置決めすることに用いる位置固定挿入ピンを含み、前記スリーブ上の盤歯は、ロックボルトによって固定されることを特徴とする請求項6に記載のゴルフスイング練習器具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ゴルフ練習器具に関し、具体的にゴルフスイングの練習器具に関する。
【背景技術】
【0002】
ゴルフにおいて、スイングは、重要な基本技術である。スイングの姿勢が適切であるか否かは、ゴルフボールの飛行軌跡に直接影響を及ぼし、成績にも影響及ぼす。ゴルフプレイヤーは、皆、姿勢さえ適切であれば、成績が甚だ悪くなることはないという経験がある。プレイヤーは、初級段階で適切なスイング動作が安定しておらず、更に、プレイ中の各種の要因により、スイングの姿勢は、最も変化を生じ易く、適切なスイングの姿勢を如何に安定させるかは、ゴルフの成績の重要なポイントとなっている。
【0003】
スイング動作は、簡単に見えるが、実際には、多くの順守しなければならない姿勢規範を含んでおり、身体の何れか
1箇所に適切でない動作があるだけで、ショットの力を発揮することができないだけでなく、打球が予期せぬ方向へ大幅にずれる可能性もある。従来のゴルフのスイング練習器具の発明者は、以下のように認識している
。標準的スイング動作は、ショットの準備、バックスイング、ダウンスイング、ショット、フォロースルー、フィニッシュのゴルフクラブの軌跡が何れも同一平面上に保持されることを要求し、即ち、いわゆるスイング平面について、理想的なスイング平面は、運動者の右肩(又は左肩)からショット点までの接続線及び目標線に構成される平面である。これに基づき、現有技術中のゴルフスイング練習器具のスイング軌跡は、何れも同一面にあり、
出願番号が200320100226.6であり、公開日が2004年12月22日
である中国における実用新案
出願の明細書は、ゴルフスイング練習装置を公開しており、それは、ベース構造、前記ベース構造に設けられる曲線軌道を含み、前記曲線軌道の後方は、練習者を立たせてスイングの動作を行わせることができる空間を定義する。前記曲線軌道の軌跡は、同一平面上に位置する。また、
出願番号が03277246.7であり、公開日が2004年9月8日である
中国における実用新
案出願
の明細書は、スイング練習器を公開しており、その軌道面の長さが人のスイング時のゴルフクラブのショット端の最大震動幅に基づいて構成される長さである弧形軌道と、弧形軌道を所定の使用角度状態に固定する固定台と、を含み、該固定台は、前記弧形軌道底部に設けられ、図中から分かるように、その弧形軌道は、同一平面内に位置する。また、
出願番号が200680056595.6であり、公開日が2009年12月9日である
中国における特許出願
の明細書は、気体充填式ゴルフスイング練習器具
を公開しており、気体充填式軌跡軌道、調節支持ロッドを含み、前記気体充填式軌跡軌道は、スイング軌跡の軌道弧度を有し、空気内包可能な弾性材料から製造される密閉カプセル体で囲われてなり、図中から分かるように、軌跡軌道は、同一平面にある。
【0004】
但し、高速撮影により撮影された全てのプロゴルファーのスイングから分かるように、その軌跡軌道は、正面から見て、バックスイング及びダウンスイングに示される円弧の中心点が同一点になく、側面から見て、そのバックスイング及びダウンスイングは、同一平面になく、且つ単独なバックスイング及びダウンスイングも同一平面になく、具体的には、
図1及び
図2に示すようであり、
図1は、飛行線後方から撮像したものであり、それは、プレイヤーのバックスイング及びダウンスイングのショットの動作を描いており、そのうち、100は、バックスイング及びダウンスイングの軌跡軌道であり、101は、プレイヤーである。
図2は、垂直スイング面の比較的高い位置から撮像したものであり、そのうち、103は、バックスイング及びダウンスイングの軌跡軌道であり、102は、プレイヤーの左肩の実際の位置であり、
図1及び
図2中のバックスイング及びダウンスイングの軌跡軌道100,103から分かるように、バックスイング及びダウンスイングは、同一平面内になく、従って、現在の軌跡軌道が同一平面にあるゴルフ練習器具は、完全なシミュレーション軌跡を有していないので、初級者は、上記ゴルフ練習器具によりスイングの練習をしても固定された適切なスイング動作を練習することができず、ゴルフが上達することもできない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】出願番号200320100226.6(中国実用新案公告第2664729号明細書)
【特許文献2】出願番号03277246.7(中国実用新案公告第2638793号明細書)
【特許文献3】出願番号200680056595.6(中国特許出願公開第101600482号明細書)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、スイングの軌跡軌道を同一平面に在らせないゴルフスイング練習器具を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成する為、本発明は、
支持ロッドと、前記支持ロッド上に、固定弧形軌道と第1調節弧形軌道との二段に分かれたバックスイングの軌跡軌道と、前記バックスイングの軌跡軌道と同一平面上にない第2調節弧形軌道と移動弧形軌道との二段に分かれたダウンスイングの軌跡軌道と
を設け、前記バックスイングの軌跡軌道の第1調節弧形軌道の末端と前記ダウンスイングの軌跡軌道の第2調節弧形軌道
の末端とを接続するソフトロッドと、前記バックスイングの軌跡軌道の前記固定弧形軌道に接続される自由端を有するフィニッシュ軌跡軌道と、を具備する
ことを特徴とする。
【0008】
ゴルフ練習者は、バックスイングをする時、バックスイングの軌跡軌道
に沿って動作を開始し、バックスイングの軌跡軌道の開口端とダウンスイングの軌跡軌道の接続箇所でダウンスイングの軌跡軌道に移り、ダウンスイングの軌跡軌道に沿って動作を開始し、その後、バックスイングの軌道軌跡及びダウンスイングの軌跡軌道の他端の接続箇所でバックスイングの軌跡軌道に移り、バックスイングの動作から全体のスイング動作の終了までを継続し、上記スイング動作を繰り返して反復練習の効果を達成する。該スイング動作の軌跡は、同一平面内になく、プロゴルファーのスイング動作の軌跡を完全にシミュレーションし、練習により適切なスイング動作を固定する作用を起こす。
【0009】
ゴルフにおいてスイングは、重要な基本技術であり、スイングの動力は、身体の旋回によってアームがショットに力を加える駆動力を連動する関係過程にある。プレイヤーは、スイング前の準備、各関節を曲げて立つ姿勢、立つ姿勢は、関節の角度からも構成され、スイングの適切性は、開始時に原因があり、それは、主に膝、皿、腰等の各関節の曲げ角度を某角度に限定してスイングする人の回転制御の支点位置が尾骨上になければならず、適切なスイングの回転は、この点にあるが、初級者は、この角度と支点の回転を制御することが困難であり、力み等の要因が人の本能に影響するからであり、更に重要要因は、ゴルフスイングが従属する回転運動であり、被とは、この過程でバランスを失うものであり、スイングの動力が角度と支点を保持することにあり、力は、先ず脚裏からプレート式で押圧して腿、腰、肩、手に伝わり、遠心力の補助を得て動力の速度が倍増してボールをショットするので、ゴルフが上手になりたければ、先ず、回転制御能力を訓練する必要があり、それこそが初めて良いショットの心髄であ
る。
【0011】
ゴルフは、計9本のゴルフクラブを有し、各クラブ毎のフェイス面の角度は、同じでなく、各ゴルフクラブの側面の弧度は同一でなく、各プレイヤーの身長、肩幅等の要素を加え、各個人の各種ゴルフクラブ毎のスイング軌跡は、何れも同一でなくなる。従って、上記技術試案は、更に、以下の改良の行うことができる:
ソフトロッドは、第1調節弧形軌道の末端に設けられた軌道の長さを調節可能な第1伸縮ロッド
と、第2調節弧形軌道の末端に設けられた軌道の長さを調節可能な第2伸縮ロッドと
、は接続される、
移動弧形軌道の下端、固定弧形軌道の中途部及びフィニッシュ軌跡軌道は、互いに適合する嵌合栓及び嵌合溝によって
選択的に接続される。
【0012】
バックスイング軌跡の軌道及びフィニッシュ軌跡の軌道上にそれぞれ軌道回転湾折角度を調節することに用いる第1接続部材及び第3接続部材を設け、前記ダウンスイングの軌跡の軌道上に軌道回転湾折角度を調節することに用いる第2接続部材を設ける。第1接続部材、第2接続部材及び第3接続部材は、何れも一対の盤歯付きのスリーブ及びスリーブを位置決めすることに用いる位置固定挿入ピンを含み、2つのスリーブ上の盤歯は、ロックボルトによって固定される。
【0013】
上記フィニッシュの軌跡軌道の自由端上にゴルフクラブを誘導するガイド軌道及びガイド軌道を定位することに用いる位置固定挿入ピンを含み、前記支持ロッド上に更にバックスイング軌跡軌道、ダウンスイングの軌跡軌道、フィニッシュ軌跡軌道及び支持ロッドのバランスを安定することに用いる支持軌道を設ける。
【0015】
第1接続部材、第2接続部材及び第3接続部材上の盤歯の噛み合わせによって対応する軌跡軌道の回転湾折角度を調節し、ダウンスイングの軌跡軌道及びバックスイングの軌跡軌道の互いに適合する嵌合栓及び嵌合溝に選択的な接続によりバックスイングの軌跡軌道及びダウンスイングの軌跡軌道の間の距離及びそれがある平面の間の挟み角を調節し、第1伸縮ロッド及び第2伸縮ロッドによって、軌道の長さを調節することができ、第1伸縮ロッド及び第2伸縮ロッド上のソフトロッドによってバックスイングからダウンスイングに転じる軌跡をシミュレーションすることができ、プロのプレイヤーのロッド上のグリップの親指及び人差し指下部の部位の軌跡と同じく、更に支柱及び支持を利用し、バックスイングの軌跡軌道及びダウンスイングの軌跡軌道の高さを調節し、異なる身長及び肩幅の練習者に適応することができる。
【発明の効果】
【0016】
本発明は、実際のプロゴルファーのスイングの軌跡を順守し、それを練習に利用し、異なる練習者が異なるゴルフクラブで練習する時、そのスイング動作中のゴルフクラブ軌跡はプロゴルファーのゴルフクラブの軌道軌跡を完全にシミュレーションし、これにより、練習者に更に理想的な適切なスイング姿勢を感受、学習、固定させることができ、練習者のゴルフの水準を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図1】プロゴルファーのスイングを飛行線の後方から撮影したスイング軌跡の説明図である。
【
図2】プロゴルファーの垂直なスイング面の比較的高い位置から撮影したスイング軌跡の説明図である。
【
図7】
バックスイングの軌跡の軌道及びフィニッシュの軌跡の軌道の調節後の状態図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下に図面及び実施例を併せて本発明の内容に対して更に説明を行う。
【0019】
図3に示すように、本発明は、スイング器及びスイング角度制限装置の2つの部分から構成され、そのうち、スイング器は、バックスイングの軌跡軌道1、ダウンスイングの軌跡軌道2、フィニッシュの軌跡軌道13、支持軌道18、支柱6、及び支持ロッド7から構成される。支持軌道18の一端は、接続ロッド19によってフィニッシュ軌跡軌道13と固定接続され、支持軌道18の他端は、バックスイングの軌跡軌道1及びダウンスイングの軌跡軌道2と固定接続されて、スイング練習時にバックスイングの軌跡軌道1、ダウンスイングの軌跡軌道2、フィニッシュ軌跡軌道13及び支柱6のバランスを安定させることができる。支柱6及び支持ロッド7を利用して、軌道の高さを調節することができる。スイング角度制限装置は、スイング器の補助として使用し、それは、回転盤9、分度器10及びガイド溝
17から構成され、練習時、ゴルフ練習者104がスイング器及びスイング角度制限装置の間に立ち、ゴルフクラブを軌道内に設置し、分度器10によりゴルフ練習者104が依存する最適な角度を測量し、回転盤9をゴルフ練習者104が依存する最適な支点まで回転させ、この後、スイング動作を開始してスイングの練習を行うことができる。
【0020】
図4に示すように、スイング器のバックスイングの軌跡軌道1は、第1接続部材3から第1調節弧形軌道12、固定弧形軌道11の二段に分かれ、ダウンスイングの軌跡軌道2は、第2接続部材4から第2調節弧形軌道22及び移動弧形軌道21の二段に分かれる。前記バックスイングの軌跡軌道1は、ダウンスイングの軌跡軌道2より長く、固定弧形軌道11は、第1調節弧形軌道12より長く、移動弧形軌道21は、第2調節弧形軌道22より長い。フィニッシュ軌跡軌道13上には更に、ゴルフクラブをガイドするガイド軌道14及びガイド軌道14の位置決めに用いる位置固定挿入ピン141を設ける。移動弧形軌道21の下端、
固定弧形軌道11の中途部及びフィニッシュ軌跡軌道13は、互いに適合する嵌合溝23及び嵌合栓15によって選択的に接続される。
図5に示すように、第1調節弧形軌道12及び第2調節弧形軌道22の末端に、それぞれ軌道の長さを調節可能な第1伸縮ロッド16及び第2伸縮ロッド24を設け、且つ第1伸縮ロッド16及び第2伸縮ロッド24の間は、ソフトロッド8によって接続され、ゴルフクラブをバックスイングの軌跡軌道1に沿ってソフトロッド8を介して順にダウンスイングの軌跡軌道2に転じさせる。
図6に示すように、第1接続部材3、第2接続部材4及び第3接続部材5が軌道回転湾折角度を調節する機構は、同一であり、スリーブ31及びスリーブ32上で対応して対をなす盤歯311,321の噛み合わせ作用によって、第1調節弧形軌道12と固定弧形軌道11及び第2調節弧形軌道22と移動弧形軌道21の間を湾折させた後、ロックボルト33で固定し、軌道湾折角度及び回転角度を変化させ、異なる身長、肩幅の人の要求を満たし、同時に、位置固定挿入ピン322によってスリーブ31を位置決めすることができる。
図7に示すのは、バックスイングの軌跡軌道1及びフィニッシュ軌跡軌道13を第1接続部材3及び第3接続部材5によって調節した後の使用状態である。
図8に示すのは、ダウンスイングの軌跡軌道2の第2接続部材4による調節後の使用状態図である。
【0021】
図4に示すように、支柱6は、第3伸縮ロッド62及び固定ロッド63を含み、固定ロッド63上に調節ウエイト61を設け、支持ロッド7は、ベース74を含み、ベース74上に位置固定挿入ピン72を用いて位置決めする第4伸縮ロッド71を設け、第4伸縮ロッド71及び固定ロッド63は、ロックボルト73により固定される。
【0022】
図4に示すように、スイング練習時、ゴルフクラブが
図4中の矢印の方向にバックスイングの軌跡軌道1でバックスイングし、ダウンスイングの軌跡軌道2でダウンスイングし、ゴルフクラブが最後にフィニッシュ軌跡軌道13上のガイド軌道14を通過し、バックスイングの軌跡軌道1の自由端を経て開始位置に戻り、次のスイング過程を開始する。
【0023】
なお、本発明では好ましい実施例を前述の通り開示したが、これらは決して本発明に限定するものではなく、当該技術を熟知する者なら誰でも、本発明の精神と領域を脱しない均等の範囲内で各種の変動や潤色を加えることができることは勿論である。
【符号の説明】
【0024】
100 バックスイングとダウンスイングの軌跡の軌道
101 プレイヤー
102 プレイヤーの左肩の実際の位置
103 バックスイング及びダウンスイングの軌跡軌道
104 ゴルフ練習者
1 バックスイングの軌跡軌道
11 固定弧形軌道
12 第1調節弧形軌道
13 フィニッシュの軌跡軌道
14 ガイド軌道
141 位置固定ラッチ
15 嵌合栓
16 第1伸縮ロッド
2 ダウンスイング軌跡軌道
21 移動弧形軌道
22 第2調節弧形軌道
23 嵌合溝
24 第2伸縮ロッド
3 第1接続部材
31 スリーブ
311 盤歯
32 スリーブ
321 盤歯
322 位置固定挿入ピン
33 ロックボルト
4 第2接続部材
5 第3接続部材
6 支柱
61 調節ウエイト
62 第3伸縮ロッド
63 固定ロッド
7 支持ロッド
71 第4伸縮ロッド
72 位置固定挿入ピン
73 ロックボルト
74 ベース
8 ソフトロッド
9 回転盤
10 分度器
17 ガイド溝
18 支持軌道
19 接続ロッド