(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記ユーザ判断ステップは、番組の録画を予約するか否かの前記ユーザによる入力を受け付けることによって、前記ユーザが番組の録画を予約するユーザであるか否かを判断する請求項1記載の番組録画方法。
前記ユーザ判断ステップは、音声又は画像により前記ユーザを認証することによって、前記ユーザが番組の録画を予約するユーザであるか否かを判断する請求項1記載の番組録画方法。
前記番組選択ステップは、前記キーワード選択受付ステップにおいて選択された前記キーワードに関連する番組を電子番組表の中から抽出し、抽出した番組を前記ユーザに提示し、提示した番組の中から録画する番組の前記ユーザによる選択を受け付ける請求項1〜3のいずれかに記載の番組録画方法。
前記キーワード提示ステップは、前記ユーザ判断ステップにおいて前記ユーザが番組の録画を予約するユーザであると判断された場合、前記目的地設定受付ステップにおいて受け付けられた前記目的地と、前記目的地の周辺の情報とに基づいて番組の録画を予約するためのキーワードを提示する請求項1〜5のいずれかに記載の番組録画方法。
前記目的地設定ステップは、自動で前記目的地を設定する自動設定モードと、手動で前記目的地を設定する手動設定モードとを切り替える請求項7〜9のいずれかに記載の番組録画方法。
前記目的地設定ステップは、前記自動設定モードにおいて、前記ユーザの現在位置を示すユーザ位置と、前記番組情報解析ステップにおいて抽出された前記キーワードにより特定される場所を示す候補位置との距離が所定の閾値以下である場合、前記候補位置を前記目的地に設定する請求項10記載の番組録画方法。
前記目的地設定ステップは、前記目的地を設定するユーザを特定し、特定したユーザが録画した番組の番組情報から抽出したキーワードのみを利用して前記目的地を設定する請求項10又は11記載の番組録画方法。
前記目的地設定ステップは、前記手動設定モードにおいて、前記番組情報解析ステップにおいて抽出された前記キーワードにより特定される場所を前記ユーザに提示し、提示した前記場所の中から前記目的地として設定する場所の前記ユーザによる選択を受け付ける請求項10〜12のいずれかに記載の番組録画方法。
前記目的地設定ステップは、前記ユーザの現在位置から、前記キーワードにより特定される場所までの移動時間に応じて、提示する前記場所の順番を変更する請求項13記載の番組録画方法。
【発明を実施するための形態】
【0011】
(発明の基礎となった知見)
電子番組表に登録されているテレビ番組の情報から、例えば、旅番組などの番組の種類を指定し、カーナビゲーション装置において設定される目的地を絞り込む技術が検討されている。しかしながら、電子番組表は、現在時刻以降の全チャンネルのテレビ番組に関する情報を有するものであり、過去のテレビ番組に関する情報は、電子番組表から破棄される。電子番組表に表示される番組は、将来放送される番組であるため、ユーザが見たことの無い番組である。
【0012】
したがって、ユーザが見たことの無い番組に関する情報から、目的地を設定するための番組が検索される。この場合、所望の場所に関する情報を検索することが難しく、また、番組を指定した場合でもその番組に所望の場所が含まれない可能性がある。そのため、既存の電子番組表を利用してテレビ番組に関する情報から目的地を検索することは可能であるが、過去に放送された番組又はユーザが録画した番組から目的地を検索することはできない。過去に放送された番組又はユーザが録画した番組から目的地を手軽に検索したいというニーズがある。
【0013】
また、カーナビゲーション装置に入力された目的地又は経路情報に基づいて録画する番組を決定する技術が検討されている。この場合、目的地までの経路が検索されることによって録画する番組が決定される。しかしながら、カーナビゲーション装置を搭載する車は特定の人物によって運転されるとは限らない。そのため、運転するユーザが誰であるかに関わらず録画処理が行われるため、録画された番組を視聴するユーザにとって不要な番組が録画される可能性がある。不要な番組が録画されないためにも、必要なときに必要な番組を録画したいというニーズがある。
【0014】
従来、これらのニーズを満たすための技術的な解決策に関して、検討されていなかった。
【0015】
このような課題を解決するために、本発明者らは、以下の態様に係る発明を想到するに至った。
【0016】
本発明の一態様に係る番組録画方法は、現在位置から目的地までの経路を案内する際に、ユーザによる前記目的地の設定を受け付ける目的地設定受付ステップと、前記目的地を設定した前記ユーザが番組の録画を予約するユーザであるか否かを判断するユーザ判断ステップと、前記ユーザ判断ステップにおいて前記ユーザが番組の録画を予約するユーザであると判断された場合、前記目的地設定受付ステップにおいて受け付けられた前記目的地に基づいて番組の録画を予約するためのキーワードを前記ユーザに提示するキーワード提示ステップと、前記キーワード提示ステップにおいて提示された前記キーワードの前記ユーザによる選択を受け付けるキーワード選択受付ステップと、前記キーワード選択受付ステップにおいて選択された前記キーワードに関連する番組を選択する番組選択ステップと、前記番組選択ステップにおいて選択された番組の録画を予約する録画予約ステップとを含む。
【0017】
この場合、ユーザが設定した目的地を利用して、番組の録画を予約することができる。また、目的地を設定したユーザが番組の録画を予約するユーザであるか否かが判定されるので、家族の中の不特定のユーザが車を運転する場合に、特定のユーザが目的地を設定した場合のみ番組の録画を予約することができ、不要な番組が録画されることを防止することができる。そのため、レコーダの記憶容量又は録画番組数を削減することができる。これにより、レコーダの記憶容量が不足するのを防止することができる。また、録画された番組を視聴する時に、ユーザが所望の番組を容易に検索することができる。
【0018】
また、上記態様において、前記ユーザ判断ステップは、番組の録画を予約するか否かの前記ユーザによる入力を受け付けることによって、前記ユーザが番組の録画を予約するユーザであるか否かを判断することが好ましい。
【0019】
この場合、目的地を設定したユーザが番組の録画を予約するユーザであるか否かをより確実に判断することができる。
【0020】
また、上記態様において、前記ユーザ判断ステップは、音声又は画像により前記ユーザを認証することによって、前記ユーザが番組の録画を予約するユーザであるか否かを判断することが好ましい。
【0021】
この場合、目的地を設定したユーザが番組の録画を予約するユーザであるか否かを、ユーザに確認することなく、自動的に判断することができる。
【0022】
また、上記態様において、前記番組選択ステップは、前記キーワード選択受付ステップにおいて選択された前記キーワードに関連する番組を電子番組表の中から抽出し、抽出した番組を前記ユーザに提示し、提示した番組の中から録画する番組の前記ユーザによる選択を受け付けることが好ましい。
【0023】
この場合、選択されたキーワードに関連する番組が電子番組表の中から抽出され、抽出された番組がユーザに提示され、提示された番組の中から録画する番組の記ユーザによる選択が受け付けられるので、複数の番組が録画する候補として抽出された場合に、ユーザが所望する番組のみを録画することができ、ユーザが必要としない番組が録画されるのを防止することができる。
【0024】
また、上記態様において、前記目的地設定受付ステップにおいて受け付けられた前記目的地を記憶する目的地記憶ステップをさらに含み、前記キーワード提示ステップは、前記ユーザ判断ステップにおいて前記ユーザが番組の録画を予約するユーザであると判断された場合、前記目的地履歴記憶ステップにおいて記憶された過去の前記目的地に基づいて番組の録画を予約するためのキーワードを提示することが好ましい。
【0025】
この場合、過去に設定された目的地を用いて番組の録画が予約されるので、ユーザが興味のある様々な種類の番組を録画することができる。
【0026】
また、上記態様において、前記キーワード提示ステップは、前記ユーザ判断ステップにおいて前記ユーザが番組の録画を予約するユーザであると判断された場合、前記目的地設定受付ステップにおいて受け付けられた前記目的地と、前記目的地の周辺の情報とに基づいて番組の録画を予約するためのキーワードを提示することが好ましい。
【0027】
この場合、受け付けられた目的地と、目的地の周辺の情報とに基づいて番組の録画を予約するためのキーワードが提示されるので、目的地だけでなく、目的地の周辺の情報も利用することにより、より広範囲なキーワードを抽出することができ、目的地の周辺を紹介した番組を録画することができる。
【0028】
また、上記態様において、録画した番組に関する番組情報を取得する番組情報取得ステップと、前記番組情報取得ステップにおいて取得された前記番組情報を解析してキーワードを抽出する番組情報解析ステップと、前記番組情報解析ステップにおいて抽出された前記キーワードを利用して新たな目的地を設定する目的地設定ステップとをさらに含むことが好ましい。
【0029】
この場合、録画した番組に関する番組情報が取得され、取得された番組情報を解析してキーワードが抽出され、抽出されたキーワードを利用して新たな目的地が設定される。したがって、過去にユーザが録画した番組に関する番組情報が利用されるため、ユーザが興味を持った番組に絞って目的地を設定することができる。また、電子番組表に含まれる膨大な番組に関する情報を用いて目的地を設定する場合に比べて、設定する目的地の候補を絞ることができるため、効率よく目的地を設定することができる。
【0030】
また、上記態様において、前記番組情報取得ステップは、電子番組表に含まれる番組情報、又は、ユーザが録画した番組に含まれる番組情報を取得することが好ましい。
【0031】
この場合、電子番組表に含まれる番組情報又はユーザが録画した番組に含まれる番組情報を用いて、目的地を設定することができる。
【0032】
また、上記態様において、前記番組情報取得ステップは、電子番組表には含まれない、サービスプロバイダによって提供される番組情報を取得することが好ましい。
【0033】
この場合、電子番組表には含まれない、サービスプロバイダによって提供される番組情報を用いて、目的地を設定することができる。
【0034】
また、上記態様において、前記目的地設定ステップは、自動で前記目的地を設定する自動設定モードと、手動で前記目的地を設定する手動設定モードとを切り替えることが好ましい。
【0035】
この場合、自動設定モードに切り替えることにより、ユーザが目的地を設定する手間を省くことができ、手動設定モードに切り替えることにより、ユーザが目的地を選択することができる。
【0036】
また、上記態様において、前記目的地設定ステップは、前記自動設定モードにおいて、前記ユーザの現在位置を示すユーザ位置と、前記番組情報解析ステップにおいて抽出された前記キーワードにより特定される場所を示す候補位置との距離が所定の閾値以下である場合、前記候補位置を前記目的地に設定することが好ましい。
【0037】
この場合、自動設定モードにおいて、ユーザの現在位置を示すユーザ位置と、抽出されたキーワードにより特定される場所を示す候補位置との距離が所定の閾値以下である場合、候補位置が目的地に設定される。したがって、現在位置に近い目的地を自動で設定することができる。
【0038】
また、上記態様において、前記目的地設定ステップは、前記目的地を設定するユーザを特定し、特定したユーザが録画した番組の番組情報から抽出したキーワードのみを利用して前記目的地を設定することが好ましい。
【0039】
この場合、目的地を設定するユーザが特定され、特定されたユーザが録画した番組の番組情報から抽出したキーワードのみを利用して目的地が設定されるので、ユーザ毎に最適な目的地を設定することができる。
【0040】
また、上記態様において、前記目的地設定ステップは、前記手動設定モードにおいて、前記番組情報解析ステップにおいて抽出された前記キーワードにより特定される場所を前記ユーザに提示し、提示した前記場所の中から前記目的地として設定する場所の前記ユーザによる選択を受け付けることが好ましい。
【0041】
この場合、手動設定モードにおいて、抽出されたキーワードにより特定される場所がユーザに提示され、提示された場所の中から目的地として設定する場所のユーザによる選択が受け付けられる。したがって、ユーザは、録画した番組に基づいて特定された場所の中から、所望する場所を選択することができる。
【0042】
また、上記態様において、前記目的地設定ステップは、前記ユーザの現在位置から、前記キーワードにより特定される場所までの移動時間に応じて、提示する前記場所の順番を変更することが好ましい。
【0043】
この場合、ユーザの現在位置から、キーワードにより特定される場所までの移動時間に応じて、提示する場所の順番が変更されるので、ユーザは、ユーザの現在位置から、キーワードにより特定される場所までの移動時間を考慮して、目的地を設定することができる。
【0044】
本発明の他の態様に係る番組録画装置は、現在位置から目的地までの経路を案内する際に、ユーザによる前記目的地の設定を受け付ける目的地設定受付部と、前記目的地を設定した前記ユーザが番組の録画を予約するユーザであるか否かを判断するユーザ判断部と、前記ユーザ判断部によって前記ユーザが番組の録画を予約するユーザであると判断された場合、前記目的地設定受付部によって受け付けられた前記目的地に基づいて番組の録画を予約するためのキーワードを抽出するキーワード抽出部と、前記キーワード抽出部によって抽出された前記キーワードを前記ユーザに提示するキーワード提示部と、前記キーワード提示部によって提示された前記キーワードの前記ユーザによる選択を受け付けるキーワード選択受付部と、前記キーワード選択受付部によって選択された前記キーワードに関連する番組を選択する番組選択部と、前記番組選択部によって選択された番組の録画を予約する録画予約部とを備える。
【0045】
この場合、ユーザが設定した目的地を利用して、番組の録画を予約することができる。また、目的地を設定したユーザが番組の録画を予約するユーザであるか否かが判定されるので、家族の中の不特定のユーザが車を運転する場合に、特定のユーザが目的地を設定した場合のみ番組の録画を予約することができ、不要な番組が録画されることを防止することができる。そのため、レコーダの記憶容量又は録画番組数を削減することができる。これにより、レコーダの記憶容量が不足するのを防止することができる。また、録画された番組を視聴する時に、ユーザが所望の番組を容易に検索することができる。
【0046】
本発明の他の態様に係る目的地設定方法は、録画した番組に関する番組情報を取得する番組情報取得ステップと、前記番組情報取得ステップにおいて取得された前記番組情報を解析してキーワードを抽出する番組情報解析ステップと、前記番組情報解析ステップにおいて抽出された前記キーワードを利用して、現在位置から目的地までの経路を案内する際の前記目的地を設定する目的地設定ステップとを含む。
【0047】
この場合、録画した番組に関する番組情報が取得され、取得された番組情報を解析してキーワードが抽出され、抽出されたキーワードを利用して、現在位置から目的地までの経路を案内する際の目的地が設定される。したがって、過去にユーザが録画した番組に関する番組情報が利用されるため、ユーザが興味を持った番組に絞って目的地を設定することができる。また、電子番組表に含まれる膨大な番組に関する情報を用いて目的地を設定する場合に比べて、設定する目的地の候補を絞ることができるため、効率よく目的地を設定することができる。
【0048】
本発明の他の態様に係る目的地設定装置は、録画した番組に関する番組情報を取得する番組情報取得部と、前記番組情報取得部によって取得された前記番組情報を解析してキーワードを抽出する番組情報解析部と、前記番組情報解析部によって抽出された前記キーワードを利用して、現在位置から目的地までの経路を案内する際の前記目的地を設定する目的地設定部とを備える。
【0049】
この場合、録画した番組に関する番組情報が取得され、取得された番組情報を解析してキーワードが抽出され、抽出されたキーワードを利用して、現在位置から目的地までの経路を案内する際の目的地が設定される。したがって、過去にユーザが録画した番組に関する番組情報が利用されるため、ユーザが興味を持った番組に絞って目的地を設定することができる。また、電子番組表に含まれる膨大な番組に関する情報を用いて目的地を設定する場合に比べて、設定する目的地の候補を絞ることができるため、効率よく目的地を設定することができる。
【0050】
なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも本発明の一具体例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、構成要素、ステップ及びステップの順序などは、一例であり、本発明を限定する趣旨ではない。また、以下の実施の形態における構成要素のうち、最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。また、全ての実施の形態において、各々の内容を組み合わせることもできる。
【0051】
(提供するサービスの全体像)
図1(A)は、本実施の形態における目的地設定機能又は番組録画機能を備えたカーナビゲーションシステムが提供するサービスの全体像を示す図である。カーナビゲーションシステムは、グループ100、データセンタ運営会社110及びサービスプロバイダ120を備える。
【0052】
グループ100は、例えば、企業、団体又は家庭等であり、その規模を問わない。グループ100には、機器A及び機器Bを含む複数の機器101と、ホームゲートウェイ102とが存在する。複数の機器101は、インターネットと接続可能な機器(例えば、スマートフォン、パーソナルコンピュータ(PC)又はハードディスク(HDD)レコーダ等)、及びそれ自身ではインターネットと接続不可能な機器を含む。複数の機器101は、それ自身ではインターネットと接続不可能な機器であっても、ホームゲートウェイ102を介してインターネットと接続可能となる機器を含んでもよい。また、ユーザ10は、グループ100内の複数の機器101を使用する。
【0053】
データセンタ運営会社110には、クラウドサーバ111が存在する。クラウドサーバ111は、インターネットを介して様々な機器と連携する仮想化サーバである。クラウドサーバ111は、主に通常のデータベース管理ツール等で扱うことが困難な巨大なデータ(ビッグデータ)等を管理する。データセンタ運営会社110は、データ管理、クラウドサーバ111の管理、及びそれらを行うデータセンタの運営等を行っている。
【0054】
ここで、データセンタ運営会社110は、データの管理又はクラウドサーバ111の運営等のみを行っている会社に限らない。例えば、
図1(B)に示すように、複数の機器101のうちの一つの機器を開発及び製造している機器メーカが、データの管理又はクラウドサーバ111の管理等を行っている場合は、機器メーカがデータセンタ運営会社110に該当する。また、データセンタ運営会社110は一つの会社に限らない。例えば、
図1(C)に示すように、機器メーカ及び他の管理会社が共同又は分担してデータの管理又はクラウドサーバ111の運営を行っている場合は、両者又はいずれか一方がデータセンタ運営会社110に該当する。
【0055】
サービスプロバイダ120には、サーバ121が存在する。ここで言うサーバ121とは、その規模は問わず、例えば、個人用PC内のメモリ等も含む。また、サービスプロバイダ120にサーバ121が存在していない場合もある。
【0056】
なお、上記サービスにおいて、ホームゲートウェイ102は必須ではない。例えば、クラウドサーバ111が全てのデータ管理を行っている場合等は、ホームゲートウェイ102は不要となる。また、家庭内のあらゆる機器がインターネットに接続されている場合のように、それ自身ではインターネットと接続不可能な機器は存在しない場合もある。
【0057】
次に上記サービスにおける情報の流れを説明する。
【0058】
まず、グループ100の機器A又は機器Bは、各ログ情報をデータセンタ運営会社110のクラウドサーバ111に送信する。クラウドサーバ111は、機器A又は機器Bのログ情報を収集する(
図1(A)の矢印131)。ここで、ログ情報とは、複数の機器101の例えば運転状況又は動作日時等を示す情報である。例えば、ログ情報は、洗濯物の量、冷蔵庫の開閉日時、冷蔵庫の開閉回数、又はレコーダによる録画履歴等を含むが、これらの情報に限らず、種々の機器から取得可能な種々の情報を含んでもよい。なお、ログ情報は、インターネットを介して複数の機器101自体から直接クラウドサーバ111に提供されてもよい。また、ログ情報は、複数の機器101から一旦ホームゲートウェイ102に集積され、ホームゲートウェイ102からクラウドサーバ111に提供されてもよい。
【0059】
次に、データセンタ運営会社110のクラウドサーバ111は、集積したログ情報を一定の単位でサービスプロバイダ120に提供する。ここで、一定の単位とは、データセンタ運営会社110が集積した情報を整理してサービスプロバイダ120に提供することのできる単位でもよいし、サービスプロバイダ120が要求する単位でもよい。また、一定の単位でログ情報を提供するとしているが、一定の単位でなくてもよく、状況に応じて提供する情報量が変化してもよい。ログ情報は、必要に応じてサービスプロバイダ120が保有するサーバ121に保存される(
図1(A)の矢印132)。そして、サービスプロバイダ120は、ログ情報をユーザに提供するサービスに適合する情報に整理し、ユーザに提供する。
【0060】
サービスが提供されるユーザは、複数の機器101を使用するユーザ10でもよいし、外部のユーザ20でもよい。
【0061】
ユーザ10,20へのサービス提供方法としては、例えば、サービスプロバイダ120から直接ユーザ10,20へサービスが提供されてもよい(
図1(A)の矢印133,134)。また、ユーザ10へのサービス提供方法としては、例えば、データセンタ運営会社110のクラウドサーバ111を再度経由して、ユーザ10にサービスが提供されてもよい(
図1(A)の矢印135,136)。また、データセンタ運営会社110のクラウドサーバ111は、ログ情報をユーザに提供するサービスに適合する情報に整理し、サービスプロバイダ120に提供してもよい。
【0062】
以下に示す実施の形態では、外部のユーザ20は、車内にてカーナビゲーション装置を操作し、サービスプロバイダ120から提供されるログ情報を用いて、目的地を設定する。また、外部のユーザ20は、カーナビゲーション装置が記憶する目的地情報、経路情報、目的地履歴又は位置情報を利用して、インターネットを介して機器101に含まれる録画装置を制御することで、番組を録画する。
【0063】
(実施の形態1)
本発明の実施の形態1にかかるカーナビゲーションシステムについて、図面を参照して説明する。
【0064】
本実施の形態1におけるカーナビゲーションシステムの概略構成について、
図2を用いて説明する。
図2は、本実施の形態1におけるカーナビゲーションシステムの概略構成を示す図である。本実施の形態1におけるカーナビゲーションシステムは、レコーダ210及びカーナビゲーション装置220を備える。レコーダ210は、機器101の1つであり、録画情報生成部201を備える。レコーダ210は、テレビ番組を記憶媒体に記憶する。記憶媒体は、例えば、半導体メモリ、磁気ディスク又は光ディスクで構成される。カーナビゲーション装置220は、目的地設定部202を備える。
【0065】
録画情報生成部201は、テレビ番組を録画し、録画されたテレビ番組に関する録画ログ情報をサービスプロバイダ120のサーバ121に送信する。ここで、録画ログ情報は、インターネットを通じて、クラウドサーバ111に送信された後、クラウドサーバ111からサービスプロバイダ120のサーバ121に提供される。目的地設定部202は、サービスプロバイダ120のサーバ121から録画ログ情報を受信する。目的地設定部202は、録画した番組に関する情報を用いて、現在位置から目的地までの経路を案内する際の目的地を設定する。
【0066】
図3は、本実施の形態1におけるカーナビゲーション装置のハードウェア構成の一例を示す図である。カーナビゲーション装置300は、演算処理部301、記憶媒体302、ディスプレイ303、ユーザ操作部304、位置取得部305、音声出力部306、音声入力部307及び画像入力部308を備える。
【0067】
演算処理部301は、カーナビゲーション装置全体の処理を制御する。演算処理部301は、各種プログラムを実行するCPU(中央演算処理装置)、プログラムを格納するためのROM(Read Only Memory)及びワークエリアとして利用されるRAM(Random Access Memory)などによって構成されるマイクロコンピュータ等で実現される。
【0068】
記憶媒体302は、地図情報データベース、地図情報に関連付けられた施設名などの情報、又は目的地を設定するために受信された録画番組に関するログ情報を保存する。記憶媒体302は、例えば、半導体メモリ、磁気ディスク又は光ディスクで構成される。
【0069】
ディスプレイ303は、例えば、液晶ディスプレイ又は有機ELディスプレイなどを含む。ディスプレイ303は、アイコン、カーソル、メニュー、ウィンドウ、文字、及び画像(静止画像及び動画像を含む)などの各種情報を表示する。また、ディスプレイ303は、記憶媒体302に記憶された地図情報又は経路誘導に関する情報、又は録画された番組から目的地を設定するための録画された番組に関する情報(番組の動画、番組名及び放送日時など)を表示する。地図情報は、地図に関する画像データ、施設名、店舗名、ホテル名、レストラン名、公共施設名、各施設の電話番号及び各施設の住所などの情報を含む。カーナビゲーション装置300は、これらの地図情報を利用して目的地を設定することができる。
【0070】
ユーザ操作部304は、文字、数値又は各種指示など、ユーザによって入力操作された情報を演算処理部301に対して出力する。ユーザ操作部304としては、物理的な押下を検出する押ボタンスイッチ、タッチパネル、キーボード、ジョイスティック及びマウスなど公知の各種形態を採用できる。
【0071】
位置取得部305は、GPS(Global Positioning System)等の位置情報取得センサで構成され、車の現在位置情報を取得する。音声出力部306は、ユーザを誘導するための音声情報、目的地を設定するための音声情報、及び録画番組に関する音声情報を出力する。
【0072】
音声入力部307は、音声認識によって目的地を設定する場合又は音声認識によって個人を特定する場合、外部からの音声の入力を受け付ける。
【0073】
画像入力部308は、車内の画像を撮影する。
【0074】
図4は、本発明の実施の形態1におけるカーナビゲーション装置の機能構成を示す図である。カーナビゲーション装置300は、録画ログ情報取得部401、録画ログ情報解析部402及び目的地設定部403を備える。なお、録画ログ情報取得部401、録画ログ情報解析部402及び目的地設定部403は、
図3に示すカーナビゲーション装置300の演算処理部301によって実現される機能である。
【0075】
録画ログ情報取得部401は、機器101に含まれるHDDレコーダによって録画された番組に関する録画ログ情報を取得する。録画ログ情報取得部401は、電子番組表に含まれる番組情報を録画ログ情報として取得する。また、録画ログ情報取得部401は、サービスプロバイダ120によって提供される番組情報(例えば、電子番組表には含まれない番組の出演者又は店等の詳細な情報など)を録画ログ情報として取得してもよい。このように、サービスプロバイダ120から提供される番組情報を利用することで、番組に関してより詳細な情報が得られる。サービスプロバイダ120から提供される番組情報の一例としては、ユーザが録画した番組に関する、番組名、出演者、番組に登場する施設、又は番組で流れた曲などが考えられる。電子番組表は、現在時刻以降の番組情報しか有していないが、サービスプロバイダ120から提供される情報は、ユーザが過去に録画した番組に関する情報を含む。ユーザが録画した番組は、ユーザが興味を持つ番組であると考えられる。そのため、電子番組表のみならず、過去に録画したユーザが興味を有する番組の情報からでも、目的地を設定できるという効果がある。
【0076】
さらに、録画ログ情報取得部401は、ユーザが録画した番組に含まれる番組情報を取得し、取得した番組情報を録画ログ情報として記憶してもよい。すなわち、施設名、住所、チャンネル、番組名、番組の種類、番組の出演者及び番組の内容を含む番組情報が、放送される番組に付与されている場合、録画ログ情報取得部401は、録画された番組から番組情報を取得してもよい。
【0077】
録画ログ情報解析部402は、録画ログ情報取得部401によって取得された録画ログ情報を解析して、目的地の設定に利用するキーワードを抽出する。キーワードは、例えば、番組で紹介された店舗名、店舗の住所、出演者、地域名、又は施設名などを含む。
【0078】
目的地設定部403は、録画ログ情報解析部402によって抽出されたキーワードを利用して目的地を設定する。目的地設定部403は、キーワードによって自動で目的地を設定する自動設定モードと、ユーザの操作によって目的地を設定する手動設定モードとを切り替える。
【0079】
図5は、本実施の形態1において、抽出されたキーワードから目的地を設定する処理を示すフローチャートである。録画ログ情報を利用して目的地を設定する際、まず、目的地設定部403は、目的地を設定する設定モードが自動設定モードと手動設定モードとのいずれであるかによって処理を切り替える。
【0080】
まず、目的地設定部403は、現在の設定モードが自動設定モードと手動設定モードとのいずれであるかを判断する(ステップS1)。
【0081】
自動設定モードと手動設定モードとのいずれを利用するかは、目的地設定の前にユーザによってあらかじめ設定されている。自動設定モードと手動設定モードとの切替方法としては、タッチパネルに切り替えボタンを表示し、表示された切り替えボタンの電子的な操作を受け付けることで、自動設定モードと手動設定モードとが切り替えられる。また、切り替えボタンの物理的な操作を受け付けることで、自動設定モードと手動設定モードとが切り替えられてもよい。
【0082】
また、標準の設定モードとして、自動設定モードが設定され、目的地の設定の有無にかかわらず、現在位置の近傍に録画ログ情報から抽出されたキーワードに一致する場所があれば、目的地設定部403は、キーワードに一致する場所をユーザに通知してもよい。録画ログ情報を利用して目的地を設定する場合、目的地設定部403は、例えば、住所、電話番号又は施設名などを入力する目的地設定処理に移行したことを検知し、録画ログ情報を利用して目的地を設定するか否かをユーザに選択させることで、手動設定モードに切り替えてもよい。なお、目的地設定部403は、手動設定モードにおいて一旦目的地が設定された後、自動設定モードに戻してもよい。これにより、目的地に向かう途中で、現在位置の近傍に録画ログ情報から抽出されたキーワードに一致する場所があれば、当該場所に関する情報を提示できる。
【0083】
設定モードが自動設定モードであると判断された場合(ステップS1で“自動設定モード”)、位置取得部305は、車の現在位置情報を取得する(ステップS2)。なお、現在位置情報は、緯度及び経度で表される。
【0084】
次に、録画ログ情報取得部401は、録画ログ情報を取得する(ステップS3)。
図6は、録画ログ情報の一例を示す図である。
図6に示すように、録画ログ情報は、録画された日時、録画したチャンネル、録画した番組の番組名、録画した番組のジャンル、番組を録画したユーザを特定するためのユーザID、録画した番組の出演者、録画した番組の内容、及び録画した番組で紹介された店舗又は施設に関する店舗/施設情報を対応付けて記憶する。なお、出演者、番組の内容及び店舗/施設情報は、番組内におけるシーン毎に記憶されている。また、店舗/施設情報は、店舗/施設名、住所及びURL(Uniform Resource Locator)を含む。
【0085】
次に、録画ログ情報解析部402は、取得した録画ログ情報からキーワードを抽出する(ステップS4)。ここで、録画ログ情報解析部402は、取得した録画ログ情報から店舗又は施設の住所をキーワードとして抽出する。なお、録画ログ情報解析部402は、取得した録画ログ情報から店舗又は施設の名称をキーワードとして抽出してもよく、目的地の位置を特定することが可能な情報をキーワードとして録画ログ情報から抽出すればよい。
【0086】
次に、目的地設定部403は、現在位置の近傍に目的地の候補があるか否かを判断する(ステップS5)。具体的には、目的地設定部403は、録画ログ情報からキーワードとして抽出した住所データを緯度及び経度に変換する。そして、目的地設定部403は、緯度及び経度で表される2次元座標空間上において、緯度及び経度に変換した住所と、取得した現在位置情報で表される現在位置との間のユークリッド距離が所定の閾値以下となる住所があるか否かを判断する。ここで、現在位置の近傍に目的地の候補がないと判断された場合(ステップS5でNO)、処理は終了する。
【0087】
一方、現在位置の近傍に目的地の候補があると判断された場合(ステップS5でYES)、目的地設定部403は、目的地の候補をディスプレイ303に表示し、目的地として設定する目的地の候補のユーザによる選択を受け付ける(ステップS6)。つまり、目的地設定部403は、車の現在位置と、録画された番組内で紹介された施設の住所との距離が近い場合、当該施設に関する情報をユーザに提示する。施設に関する情報とは、番組内で施設が紹介された場面のダイジェスト動画、施設名、又は出演者等である。
【0088】
図7は、目的地の候補を表示する表示画面の一例を示す図である。
図7に示す表示画面501は、ダイジェスト動画502及び候補目的地情報503を含む。
【0089】
ダイジェスト動画502は、レコーダ210に録画された番組から該当施設が登場するシーンを含む映像を要約したものである。映像の要約は、処理量及び通信量を考慮して、レコーダ210、データセンタ運営会社110のクラウドサーバ111及びカーナビゲーション装置300のいずれで行なってもよい。
【0090】
候補目的地情報503は、現在位置からの距離が所定の閾値以下であると判断された目的地の候補に関する情報である。候補目的地情報503は、目的地の名称、住所、録画された日時、チャンネル、番組名、番組の種類、番組の出演者及び番組の内容を含む。
【0091】
なお、目的地設定部403は、複数の目的地の候補が存在する場合、現在地との距離が近い順に目的地の候補を表示してもよい。また、目的地設定部403は、複数の目的地の候補が存在する場合、現在地との距離が最も近い目的地の候補のみを表示してもよい。
【0092】
次に、目的地設定部403は、ユーザによって選択された目的地の候補を目的地に設定する(ステップS7)。
【0093】
なお、本実施の形態では、現在位置の近傍に目的地の候補があると判断された場合、目的地設定部403は、目的地の候補を表示しているが、本発明は特にこれに限定されず、目的地設定部403は、目的地の候補を表示せずに、目的地の候補を目的地に設定してもよい。すなわち、目的地設定部403は、自動設定モードにおいて、ユーザの現在位置を示すユーザ位置と、録画ログ情報解析部402によって抽出されたキーワードにより特定される場所を示す候補位置との距離が所定の閾値以下である場合、候補位置を目的地に設定してもよい。また、複数の目的地の候補が存在する場合、目的地設定部403は、現在地から最も近い目的地の候補を目的地に設定してもよい。
【0094】
一方、設定モードが手動設定モードであると判断された場合(ステップS1で“手動設定モード”)、録画ログ情報取得部401は、録画ログ情報を取得する(ステップS8)。
【0095】
次に、録画ログ情報解析部402は、取得した録画ログ情報から複数のキーワードを抽出する(ステップS9)。録画ログ情報解析部402は、例えば、録画した番組で紹介された施設の名称、番組名、録画した番組で紹介された施設の住所、録画した番組の放送日時、録画した番組の出演者、及び録画した番組が放送された放送局(チャンネル)を録画ログ情報から抽出する。
【0096】
次に、目的地設定部403は、抽出された複数のキーワードをディスプレイ303に表示する(ステップS10)。その際、目的地設定部403は、例えば、施設名、番組名、住所、放送日時、出演者及び放送局等の異なる種類の複数のキーワードを階層的に表示することで検索を容易にする。目的地設定部403は、これらの情報から、ディスプレイ303のタッチパネルを用いたユーザによる操作を受け付けたり、音声認識処理を用いたユーザによる操作を受け付けたりすることによって対話型の目的地の選択を行う。演算処理部301は、音声入力部307に入力された音声信号を解析し、語彙を認識する。演算処理部301は、認識された語彙が、複数のキーワードのうちのいずれかに一致する場合、一致したキーワードに対応する情報をディスプレイ303に表示する。なお、クラウドサーバ111又はサーバ121が、ネットワークを介して音声信号を取得し、音声認識処理を行ってもよい。
【0097】
このように、目的地設定部403は、手動設定モードにおいて、録画ログ情報解析部402によって抽出されたキーワードにより特定される場所をユーザに提示し、提示した場所の中から目的地として設定する場所のユーザによる選択を受け付ける。
【0098】
図8は、抽出した複数のキーワードが階層的に表示される表示画面の一例を示す図である。
図8に示す表示画面601では、施設名、住所、出演者名、番組名、放送日時及び放送局に分類している。表示画面601に表示されるキーワードは一例であり、他にも、放送された曜日などの情報で分類してもよい。表示画面601に表示される各キーワードは、タッチパネル又は音声認識処理により選択可能である。
【0099】
次に、目的地設定部403は、複数のキーワードのいずれかに対応する目的地の候補をディスプレイ303に表示し、目的地として設定する目的地の候補のユーザによる選択を受け付ける(ステップS11)。
【0100】
図9は、
図8に示す複数のキーワードのうち施設名に対応するボタンが選択された場合に表示される表示画面の一例を示す図である。
図9に示す表示画面700には、施設名、番組名、放送された日時及び出演者に関する情報が表示される。さらに、表示画面700には、録画された番組の内容を要約したダイジェスト動画701が表示される。これにより、番組の内容を容易に把握することが可能である。また、表示画面700には、1つ前の情報を表示するためのボタン702及び次の情報を表示するためのボタン703のような、画面遷移を促すアイコンが表示される。ボタン702又はボタン703が押下(タッチ)される、又は、ボタン702又はボタン703に対応する音声が音声認識によって検出されると、他の情報を表示する画面に遷移する。これによって、複数の目的地の候補をディスプレイ303上に表示することができる。
【0101】
図10は、
図8に示す複数のキーワードのうち放送日時に対応するボタンが選択された場合に表示される表示画面の一例を示す図である。
図10に示す表示画面710には、録画された番組の放送日時を選択するためのカレンダー画像711が表示される。カレンダー画像711において、録画されている番組が存在する日の表示態様は、録画されている番組が存在しない日の表示態様と異なる。例えば、録画されている番組が存在する日の数字及び背景は、録画されている番組が存在しない日の数字及び背景に対して反転して表示される。ユーザは、所望の年月日をタッチパネル又は音声入力により選択する。
【0102】
図11は、
図10に示すカレンダー画像において年月日が選択された際に表示される表示画面の一例を示す図である。
図11に示す表示画面720は、ダイジェスト動画721及び候補目的地情報722を含む。
【0103】
ダイジェスト動画721は、レコーダ210に録画された番組から該当施設が登場するシーンを含む映像を要約したものである。
【0104】
候補目的地情報722は、録画ログ情報から抽出された、ユーザによって選択された年月日と録画された日時が一致する目的地の候補に関する情報である。候補目的地情報722は、目的地の名称、住所、録画された日時、チャンネル、番組名、番組の種類、番組の出演者及び番組の内容を含む。
【0105】
なお、目的地設定部403は、複数の目的地の候補が存在する場合、録画された時刻が早い順に目的地の候補を表示してもよい。また、目的地設定部403は、複数の目的地の候補が存在する場合、録画された時刻が遅い順に目的地の候補を表示してもよい。
【0106】
次に、目的地設定部403は、ユーザによって選択された目的地の候補を目的地に設定する(ステップS12)。
【0107】
本実施の形態1では、ボタン(アイコン)が選択されることにより画面を遷移させ、複数の目的地の候補が各画面に個別に表示されるが、本発明は特にこれに限定されず、複数の目的地の候補を表示することができれば、スクロールバーを利用することにより画面を遷移させることなく、複数の目的地の候補を1つの画面にまとめて表示してよい。
【0108】
また、演算処理部301は、音声認識処理の1つである声紋認証技術により、あらかじめ登録された個人を照合することも可能である。これによって、目的地を設定しているユーザを特定することができる。検索しているユーザを特定することができれば、特定されたユーザが録画した番組の録画ログ情報のみを取得することができるため、目的地を設定する際に不要な情報をあらかじめ取り除くことが可能となる。
【0109】
また、目的地設定部403は、目的地を設定するユーザを特定し、特定したユーザが録画した番組の番組情報から抽出したキーワードのみを利用して目的地を設定してもよい。この場合、目的地を設定するユーザは、音声認証、指紋認証又は顔認証などにより特定することができる。また、番組の録画を予約したユーザは、録画を予約する際にユーザIDの入力を受け付けることにより特定することができる。
【0110】
以上により、ユーザは、目的地の名称又は出演者等の情報を曖昧に記憶していても、放送日時等から順にたどっていくことにより、録画した番組に登場した施設等を思い出すことができる。そして、演算処理部301は、設定された施設を目的地とした経路探索を行い、ユーザを当該目的地まで誘導することが可能になる。
【0111】
なお、目的地設定部403は、目的地の候補を表示する際に、渋滞情報又は交通規制情報を考慮して目的地の候補を表示してもよい。例えば、目的地設定部403は、複数の目的地の候補を表示する際、渋滞情報を考慮して、到着時刻の最も速い目的地の候補から順に表示してもよい。渋滞情報又は交通規制情報は、公知のカーナビゲーション装置と同様に、例えばVICS(登録商標)(Vehicle Information and Communication System)センターから受信した道路交通情報に含まれる。目的地設定部403は、受信した道路交通情報を用いることができる。
【0112】
このように、目的地設定部403は、ユーザの現在位置から、キーワードにより特定される場所までの移動時間に応じて、提示する場所の順番を変更してもよい。
【0113】
なお、レコーダ210が、全てのチャンネルの番組を自動で録画する全番組録画機能を備える場合、カーナビゲーション装置220は、自動で録画された過去の録画ログ情報を利用することもできる。すなわち、目的地設定部403は、ユーザが録画を予約していない番組であっても、レコーダ210が自動で録画した番組であれば、自動で録画された番組の録画ログ情報を利用して目的地を設定してもよい。このとき、目的地設定部403は、全番組録画機能により録画された全ての番組の録画ログ情報を用いるのではなく、全番組録画機能により録画された番組のうち、ユーザによって再生された番組の録画ログ情報のみを利用して目的地を設定してもよい。
【0114】
また、本実施の形態1では、車を目的地に誘導するカーナビゲーション装置について説明しているが、本発明は特にこれに限定されず、ユーザを目的地に誘導するナビゲーション装置であれば、カーナビゲーション装置に限定されない。この場合、ナビゲーション装置は、例えばスマートフォン又はタブレット型コンピュータ等の端末装置で構成され、レコーダとネットワークを介して通信可能に接続される。
【0115】
また、本実施の形態1では、カーナビゲーション装置300が、録画ログ情報取得部401、録画ログ情報解析部402及び目的地設定部403を備えているが、本発明は特にこれに限定されず、番組を録画するレコーダが、録画ログ情報取得部401、録画ログ情報解析部402及び目的地設定部403のうちの少なくとも1つを備えてもよい。また、サーバ121が、録画ログ情報取得部401、録画ログ情報解析部402及び目的地設定部403のうちの少なくとも1つを備えてもよい。
【0116】
本実施の形態1における目的地設定方法によれば、ユーザが録画した番組に付与された情報を利用して、目的地の候補が推薦される。これにより、電子番組表のみを用いた従来の目的地設定方法に比べて、過去にユーザが録画した番組の情報を利用するため、あらかじめユーザが興味を持った番組に絞って目的地を設定することができる。また、電子番組表に含まれる膨大な番組に関する情報を用いて目的地を設定する場合に比べて、設定する目的地の候補を絞ることができるため、効率よく目的地を設定することができる。
【0117】
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2にかかるカーナビゲーションシステムについて、図面を参照して説明する。
図12は、本実施の形態2におけるカーナビゲーション装置のハードウェア構成の一例を示す図である。
【0118】
本実施の形態2におけるカーナビゲーション装置800は、演算処理部801、記憶媒体802、ディスプレイ803、ユーザ操作部804、位置取得部805、音声出力部806、音声入力部807、画像入力部808及び録画予約部809を備える。
【0119】
演算処理部801は、カーナビゲーション装置全体の処理を制御する。演算処理部801は、各種プログラムを実行するCPU、プログラムを格納するためのROM(Read Only Memory)及びワークエリアとして利用されるRAM(Random Access Memory)などによって構成されるマイクロコンピュータ等で実現される。
【0120】
記憶媒体802は、地図情報データベース、地図情報に関連付けられた施設名などの情報、ユーザを特定するための音声情報又は画像情報、又は、音声又は画像から抽出した照合処理を行うための特徴量などを格納している。
【0121】
ディスプレイ803は、例えば、液晶ディスプレイ又は有機ELディスプレイなどを含む。ディスプレイ803は、アイコン、カーソル、メニュー、ウィンドウ、文字、及び画像(静止画像及び動画像を含む)などの各種情報を表示する。また、ディスプレイ803は、記憶媒体802に記憶された地図情報又は経路誘導に関する情報などを表示する。地図情報は、地図に関する画像データ、施設名、店舗名、ホテル名、レストラン名、公共施設名、各施設の電話番号及び各施設の住所などの情報を含む。
【0122】
ユーザ操作部804は、文字、数値又は各種指示など、ユーザによって入力操作された情報を演算処理部801に対して出力する。ユーザ操作部804としては、物理的な押下を検出する押ボタンスイッチ、タッチパネル、キーボード、ジョイスティック及びマウスなど公知の各種形態を採用できる。
【0123】
位置取得部805は、GPS等の位置情報取得センサで構成され、車の現在位置情報を取得する。音声出力部806は、ユーザを誘導するための音声情報、及び目的地を設定するための音声情報などを出力する。
【0124】
音声入力部807は、音声認識によって目的地を設定する場合又は音声認識によってユーザを特定する場合、外部からの音声の入力を受け付ける。
【0125】
画像入力部808は、車内の画像(静止画像及び動画像を含む)を撮影する。画像入力部808は、画像による個人照合処理を行うために、目的地を設定したユーザの画像(例えば、顔、指紋又はジェスチャなど)を撮影する。
【0126】
録画予約部809は、カーナビゲーション装置800に目的地が設定をされたときに、目的地あるいは経路のキーワード情報と電子番組表の情報から録画を予約する番組の候補を検索し、検索結果をディスプレイ803又は音声出力部806から出力する。ユーザは、録画を予約する番組の候補からユーザ操作部804又は音声入力部807によって録画する番組を指定する。録画予約部809は、指定された番組を特定する情報を、ネットワークを介してレコーダ(不図示)に送信し、レコーダは、受信した番組を特定する情報に基づいて、ユーザによって指定された番組の録画を予約する。
【0127】
図13は、本発明の実施の形態2におけるカーナビゲーション装置の機能構成を示す図である。カーナビゲーション装置800は、目的地設定部901、ユーザ特定部902、キーワード抽出部903、キーワード表示部904、キーワード選択部905、番組選択部906及び番組予約部907を備える。なお、目的地設定部901、ユーザ特定部902、キーワード抽出部903、キーワード表示部904、キーワード選択部905及び番組選択部906は、
図12に示すカーナビゲーション装置800の演算処理部801によって実現される機能であり、番組予約部907は、
図12に示すカーナビゲーション装置800の録画予約部809によって実現される機能である。
【0128】
目的地設定部901は、現在位置から目的地までの経路を案内する際に、ユーザによる目的地の設定を受け付け、受け付けた目的地を、目的地まで車を案内する案内部(不図示)に設定する。目的地を設定する方法には、公知の方法が用いられる。例えば、目的地設定部901は、ユーザにより入力された施設名、電話番号又は住所等のキーワードに基づいて目的地の候補を検索し、検索された目的地の候補をユーザに提示し、提示された目的地の候補の中からユーザによる目的地の指定を受け付ける。また、例えば、目的地設定部901は、現在位置情報を用いて現在位置の近隣の施設を目的地の候補として検索し、検索された目的地の候補をユーザに提示し、提示された目的地の候補の中からユーザによる目的地の指定を受け付ける。案内部は、目的地が設定されると、現在位置から目的地までの経路を探索し、探索した経路に従ってユーザを案内する。
【0129】
ユーザ特定部902は、目的地を設定したユーザが、番組の録画を予約するユーザであるか否かを判断する。判断する方法としては、ユーザによって指定する方法と、装置が自動で判断する方法とがある。前者の場合、例えば、ユーザ特定部902は、ディスプレイ803又は音声出力部806によって、番組の録画を予約するユーザであるか否かをユーザに直接問合せる。その後、ユーザ特定部902は、ユーザ操作部804又は音声入力部807によって、番組の録画を予約するか否かの入力を受け付ける。これにより、ユーザ特定部902は、目的地を設定するユーザが、番組の録画を予約するユーザであるか否かを特定する。
【0130】
図14は、目的地を設定するユーザが番組の録画を予約するユーザであるか否かをユーザに問合せる際にディスプレイに表示される表示画面の一例を示す図である。表示画面1000には、番組の録画を予約するか否かをユーザに問い合わせる文章と、番組の録画を予約する際に選択される選択ボタン1001と、番組の録画を予約しない際に選択される選択ボタン1002とが表示される。ユーザは、表示された選択ボタン1001,1002のいずれかをユーザ操作部804を用いて指定する。これにより、ユーザ特定部902は、目的地を設定するユーザが、番組の録画を予約するユーザであるか否かを特定する。
【0131】
このように、ユーザ特定部902は、番組の録画を予約するか否かのユーザによる入力を受け付けることによって、ユーザが番組の録画を予約するユーザであるか否かを判断してもよい。
【0132】
一方、後者の場合、目的地を設定するユーザが番組の録画を予約するユーザであるか否かを自動で判定するために、ユーザ特定部902は、音声認識又は画像認識によりユーザ認証を行う。この際、ユーザ特定部902は、番組の録画を予約するユーザを識別するための識別情報を、あらかじめ記憶している。この識別情報とは、ユーザを識別するための音声情報又は画像情報、もしくは、ユーザ認証処理に用いるためにフィルタ処理が施された特徴量情報(例えば、音声信号又は画像信号に微分フィルタなどを施した情報)などである。ユーザ特定部902は、音声による声紋認証により、目的地を設定するユーザが番組の録画を予約するユーザであるか否かを自動で判定する。また、ユーザ特定部902は、画像による顔認証、指紋認証又はジェスチャ認証等により、目的地を設定するユーザが番組の録画を予約するユーザであるか否かを自動で判定する。ユーザ認証処理には、公知の方法が用いられる。ユーザ特定部902は、例えば、新たに入力されたユーザの特徴量と、あらかじめ登録されている各ユーザの特徴量との二乗誤差を各々求め、求めた二乗誤差の最小値が閾値より小さければ、目的地を設定するユーザが登録されているユーザであると判定する。
【0133】
このように、ユーザ特定部902は、音声又は画像によりユーザを認証することによって、ユーザが番組の録画を予約するユーザであるか否かを判断してもよい。
【0134】
キーワード抽出部903は、ユーザ特定部902によってユーザが番組の録画を予約するユーザであると判断された場合、目的地設定部901によって受け付けられた目的地に基づいて番組の録画を予約するためのキーワードを抽出する。キーワード抽出部903は、ユーザ特定部902によってユーザが番組の録画を予約するユーザであると判断された場合、目的地設定部901によって受け付けられた目的地と、目的地の周辺の情報とに基づいて番組の録画を予約するためのキーワードを抽出してもよい。
【0135】
キーワード抽出部903は、目的地又は目的地までの経路に関連するキーワード(施設名、住所、電話番号又は近隣の施設情報等)を抽出する。キーワード抽出部903は、目的地の名称情報又は目的地までの経路中にある施設の名称情報と、その施設に関連付けられた情報(住所又は電話番号等)とを抽出する。キーワードを抽出する方法としては、記憶媒体802に、施設名と、施設に関連するキーワードとを対応付けて予め記憶しておき、設定された施設に関連するキーワードを抽出結果として利用する方法がある。また、キーワード抽出部903は、インターネットを用いて施設(目的地)に関連する言葉を検索し、検索結果をキーワードとして利用してもよい。
【0136】
例えば、目的地が「大阪城」である場合、大阪城の近隣にある「大阪城公園」、大阪城に関連した人物である「豊臣秀吉」などがあらかじめキーワードとして登録される。キーワードは番組の録画を予約するための情報である。そのため、キーワード抽出部903は、電子番組表に記述されるキーワードを包含するようできるだけ多くのキーワードを抽出することが望ましい。
【0137】
キーワード表示部904は、キーワード抽出部903によって抽出されたキーワードをディスプレイ803に表示する。
図15は、キーワード抽出部によって抽出されたキーワードを表示する表示画面の一例を示す図である。例えば、「大阪城」が目的地として設定された場合、
図11に示す表示画面1100が表示される。
図11に示すように、キーワード抽出部903は、「大阪城」、「大阪府」、「大阪城公園」及び「豊臣秀吉」を、「大阪城」に関連したキーワード1101として抽出する。キーワード表示部904は、抽出したキーワード1101を表示画面1100上に表示する。このように、キーワード表示部904は、キーワード抽出部903によって抽出されたキーワードをユーザに提示する。
【0138】
キーワード選択部905は、キーワード表示部904によって提示されたキーワードのユーザによる選択を受け付ける。キーワード選択部905は、ユーザからの入力を受け付けることによって、キーワード表示部904によって表示されたキーワードを選択する。キーワードは、ユーザ操作部804によって指定される。あるいは、音声入力部807からキーワードが音声で入力され、演算処理部801又はサーバによって公知の音声認識処理が行われ、音声で入力されたキーワードに合致するキーワードが選択される。なお、キーワード選択部905は、複数のキーワードを選択してもよい。
【0139】
番組選択部906は、キーワード選択部905によって選択されたキーワードに関連する番組を選択する。番組選択部906は、キーワード選択部905によって選択されたキーワードに関連する番組を電子番組表の中から抽出し、抽出した番組をユーザに提示し、提示した番組の中から録画する番組のユーザによる選択を受け付ける。
【0140】
番組選択部906は、キーワード選択部905によって選択されたキーワードに関連する番組を、電子番組表から抽出する。番組選択部906は、抽出した番組を録画予約する候補として表示し、ユーザからの入力を受け付けることによって、録画を予約する番組を決定する。番組選択部906は、電子番組表内に含まれる文言と指定されたキーワードとが合致する番組を抽出し、抽出した番組を録画予約する候補として決定する。
【0141】
図16は、録画を予約する番組の候補を表示する表示画面の一例を示す図である。
図16に示すように、表示画面1200には、番組の候補番号と、番組に関する情報(番組名、出演者、施設名及び住所等)とを含む録画番組候補一覧1201が表示される。ユーザは、録画を予約する番組の候補として抽出された番組から録画を予約する番組を選択する。録画を予約する番組は、ユーザ操作部804によって直接的に選択される。あるいは、録画を予約する番組は、音声入力部807で入力された音声を認識することによって選択される。すなわち、音声入力部807から番組名又は番組の候補番号が音声で入力され、演算処理部801又はサーバによって公知の音声認識処理が行われ、音声で入力された番組名又は番組の候補番号に合致する番組が選択される。
【0142】
なお、本実施の形態2では、番組選択部906は、キーワード選択部905によって選択されたキーワードに関連する番組を、録画を予約する番組の候補として表示し、ユーザによる番組の選択を受け付けることによって、録画を予約する番組を決定しているが、本発明は特にこれに限定されない。番組選択部906は、キーワード選択部905によって選択されたキーワードに関連する番組を、録画を予約する番組として決定してもよい。すなわち、番組選択部906は、録画を予約する番組の候補を表示することなく、キーワードに関連する番組を、録画を予約する番組として決定してもよい。この場合、ユーザは、録画を予約する番組の候補を確認する必要がないので、録画を予約する番組を選択するユーザの手間を省くことができる。
【0143】
番組予約部907は、レコーダに対して、番組選択部906によって選択された番組の録画を予約する。指定された番組の録画を予約することができる場合は、レコーダは、当該番組の録画を予約し、ネットワークを介して予約が完了した旨をカーナビゲーション装置800に送信する。カーナビゲーション装置800のディスプレイ803又は音声出力部806は、番組の予約が完了したことをユーザに通知する。また、記憶容量不足等により指定された番組の録画を予約することができない場合は、レコーダは、当該番組の予約ができない旨をカーナビゲーション装置800に送信する。この場合も、カーナビゲーション装置800のディスプレイ803又は音声出力部806は、番組の予約ができないことをユーザに通知する。
【0144】
図17は、本実施の形態2におけるカーナビゲーション装置の番組録画処理を示すフローチャートである。
【0145】
番組録画処理は、目的地設定処理(ステップS21)と、ユーザ特定処理(ステップS22)と、キーワード抽出処理(ステップS23)と、キーワード表示処理(ステップS24)と、キーワード選択処理(ステップS25)と、番組選択処理(ステップS26)と、番組予約処理(ステップS27)とを含む。
【0146】
まず、目的地設定部901は、ユーザによる目的地の入力を受け付け、目的地を設定する(ステップS21)。
【0147】
次に、ユーザ特定部902は、目的地を設定したユーザが、番組の録画を予約するユーザであるか否かを判定する。ユーザ特定部902は、目的地を設定したユーザが、番組の録画を予約するユーザであるか否かによって処理を切り替える。ここで、目的地を設定したユーザが、番組の録画を予約しないユーザであると判断された場合(ステップS22でNO)、番組録画処理は終了する。
【0148】
一方、目的地を設定したユーザが、番組の録画を予約するユーザであると判断された場合(ステップS22でYES)、キーワード抽出部903は、番組の録画を予約するためのキーワードを抽出する(ステップS23)。
【0149】
次に、キーワード表示部904は、キーワード抽出部903によって抽出されたキーワードを表示し、ユーザにキーワードを提示する(ステップS24)。
【0150】
次に、キーワード選択部905は、キーワード表示部904によって表示されたキーワードのユーザによる選択を受け付ける(ステップS25)。
【0151】
次に、番組選択部906は、キーワード選択部905によって選択されたキーワードに関連する番組の候補を、電子番組表などの番組情報から抽出する(ステップS26)。
【0152】
次に、番組選択部906は、抽出された番組の候補をディスプレイ803に表示する(ステップS27)。
【0153】
次に、番組選択部906は、表示された番組の候補のユーザによる選択を受け付ける(ステップS28)。
【0154】
次に、番組予約部907は、ユーザによって選択された番組の録画を予約する(ステップS29)。このとき、番組予約部907は、録画を予約する番組を特定するための番組特定情報をレコーダへ送信する。レコーダは、番組特定情報によって特定される番組の録画を予約する。番組特定情報は、例えば、番組名、放送日時及びチャンネルを含む。ここで、番組予約部907は、番組の録画を予約することができたか否かをディスプレイ803又は音声出力部806を用いて提示する。
【0155】
なお、レコーダが、全てのチャンネルの番組を自動で録画する全番組録画機能を備える場合、番組選択部906は、電子番組表などの番組情報から録画を予約する番組を選択する際に、レコーダに保存されている番組の中から録画されている番組を選択してもよい。これにより、番組が放送された時には録画を予約していなかった過去の番組でも、目的地などの情報を用いて選ぶことができ、後から視聴することが可能となる。
【0156】
また、本実施の形態2では、車を目的地に誘導するカーナビゲーション装置について説明しているが、本発明は特にこれに限定されず、ユーザを目的地に誘導するナビゲーション装置であれば、カーナビゲーション装置に限定されない。この場合、ナビゲーション装置は、例えばスマートフォン又はタブレット型コンピュータ等の端末装置で構成され、レコーダとネットワークを介して通信可能に接続される。
【0157】
また、本実施の形態2では、カーナビゲーション装置800が、目的地設定部901、ユーザ特定部902、キーワード抽出部903、キーワード表示部904、キーワード選択部905、番組選択部906及び番組予約部907を備えているが、本発明は特にこれに限定されず、番組を録画するレコーダが、目的地設定部901、ユーザ特定部902、キーワード抽出部903、キーワード表示部904、キーワード選択部905、番組選択部906及び番組予約部907のうちの少なくとも1つを備えてもよい。また、サーバ121が、目的地設定部901、ユーザ特定部902、キーワード抽出部903、キーワード表示部904、キーワード選択部905、番組選択部906及び番組予約部907のうちの少なくとも1つを備えてもよい。
【0158】
本実施の形態2における番組録画方法によれば、ユーザが設定した目的地に関する情報(目的地又は目的地までの経路に関する情報)を利用して、番組の録画が予約される。その際に、目的地を設定したユーザが、番組の録画を予約するユーザであるか否かが判定される。家族の中の不特定のユーザが車を運転する場合に、特定のユーザが目的地を設定した場合のみ番組の録画を予約することが可能になるため、不要な番組が録画されることを防止することができる。そのため、本実施の形態2の番組録画方法により、レコーダの記憶容量又は録画番組数を削減することができる。これにより、レコーダの記憶容量が不足するのを防止することができる。また、録画された番組を視聴する時に、ユーザが所望の番組を容易に検索することができる。
【0159】
なお、ユーザによって目的地が設定される際に、設定された目的地のみを用いて番組の録画が予約されるだけでなく、設定された目的地だけでなく、過去に設定された目的地を用いて番組の録画が予約されてもよい。
【0160】
そこで、以下に、ユーザによって過去に設定された目的地を用いた番組録画方法について説明する。
【0161】
図18は、ユーザによって設定された目的地の履歴を示す目的地履歴情報の一例を示す図である。
【0162】
図18に示すように、目的地履歴情報は、ユーザによって目的地が検索された検索日時、ユーザによって目的地が検索された場所を示す検索地、ユーザによって設定された目的地、ユーザを識別するためのユーザID、及び目的地に関連した関連情報含む。また、関連情報は、現在位置から目的地までの経路上の関連キーワード、目的地の住所、及び目的地の電話番号を含む。また、関連キーワードは、例えば、経路上に存在する施設名などである。目的地履歴情報は、記憶媒体802に格納される。目的地設定部901は、受け付けられた目的地を記憶媒体802に記憶する。
【0163】
まず、目的地設定部901は、ユーザによる目的地の入力を受け付け、目的地を設定する。
【0164】
次に、ユーザ特定部902は、目的地を設定したユーザのユーザIDを特定する。ユーザ特定部902は、目的地を設定したユーザによるユーザIDの入力を受け付ける。ユーザ特定部902は、画像認証又は音声認証により、ユーザを特定し、特定したユーザに対応するユーザIDを取得してもよい。
【0165】
次に、キーワード抽出部903は、ユーザ特定部902によって特定されたユーザIDと、目的地履歴情報のユーザIDとが合致するレコードの中から、目的地、経路上の関連キーワード、目的地の住所、及び目的地の電話番号を、番組の録画を予約するためのキーワードとして抽出する。キーワード抽出部903は、ユーザ特定部902によってユーザが番組の録画を予約するユーザであると判断された場合、過去の目的地に基づいて番組の録画を予約するためのキーワードを抽出する。
【0166】
次に、キーワード表示部904は、キーワード抽出部903によって抽出されたキーワードを表示し、ユーザにキーワードを提示する。
【0167】
次に、キーワード選択部905は、キーワード表示部904によって表示されたキーワードのユーザによる選択を受け付ける。
【0168】
次に、番組選択部906は、キーワード選択部905によって選択されたキーワードに関連する番組の候補を、番組情報テーブルから抽出する。
【0169】
図19は、番組情報テーブルの一例を示す図である。
図19に示す番組情報テーブルは、現在時刻以降に放送される番組に関する情報を含み、番組が放送される日時、チャンネル、番組名、番組のジャンル、番組の内容、番組の出演者、番組で紹介される施設名、及び番組で紹介される施設の住所を対応付けて記憶する。なお、なお、出演者、番組で紹介される施設名、及び番組で紹介される施設の住所は、番組内におけるシーン毎に記憶されている。
【0170】
なお、レコーダが、全てのチャンネルの番組を自動で録画する全番組録画機能を備える場合、番組情報テーブルは、現在時刻以降に放送される番組に関する情報だけでなく、既に録画された番組のうちの視聴されていない番組に関する情報を含んでもよい。
【0171】
次に、番組選択部906は、抽出された番組の候補をディスプレイ803に表示する。このとき、番組選択部906は、抽出された候補番組の番組名、出演者、施設名及び住所を表す録画番組候補一覧1201(
図16)を作成して表示する。
【0172】
次に、番組選択部906は、表示された番組の候補のユーザによる選択を受け付ける。
【0173】
次に、番組予約部907は、ユーザによって選択された番組の録画を予約する。
【0174】
このように、過去にカーナビゲーション装置において設定された目的地を用いて番組の録画が予約されるので、ユーザが興味のある様々な種類の番組を録画することができる。
【0175】
また、実施の形態1と実施の形態2とを組み合わせてもよい。この場合、ユーザによる目的地の設定が受け付けられ、受け付けられた目的地を用いて番組の録画が予約された後、録画した番組に関する番組情報を取得され、番組情報を解析してキーワードが抽出され、抽出されたキーワードを利用して新たな目的地が設定される。