【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 平成27年6月20日に http://arxiv.org/find/all/1/all:+AND+micromirror+AND+digital+AND+a+AND+using+AND+active+illumination/0/1/0/all/0/1に掲載
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
デジタルマイクロミラー素子(Digital Micromirror Device:DMD)を使用して少なくとも1つ以上の入射光パターンをサンプルの平面に入射させる段階、
前記入射光のパターンを変更して少なくとも1つ以上の前記入射光パターンに対する二次元光学場を、干渉計を利用して測定する段階、および
測定された前記二次元光学場の情報から前記入射光パターンに含まれた互いに異なる角度の平面波に対する前記サンプルの反応を数値的に分析し、三次元屈折率映像を取得する段階
を含み、
前記サンプルに入射させる段階は、前記デジタルマイクロミラー素子(DMD)で反射した前記二次元光学場を伝達する第1レンズと第2レンズとの間に空間フィルタ(spatial filter)を配置する段階、
前記空間フィルタ(spatial filter)を通過することにより1次回折光に位相が調節されて線形的な傾きを有する前記入射光の平面波の進行角度を制御する段階、および
制御された前記平面波の進行角度を複数のレンズで拡大して前記サンプルに入射させる段階
を含む、
波面制御器を活用した三次元屈折率測定方法。
少なくとも1つ以上の入射光パターンをサンプルの平面に入射させるデジタルマイクロミラー素子(Digital Micromirror Device:DMD)、
前記入射光の平面波の進行角度を拡大して前記サンプルに入射させる複数のレンズ、
前記入射光パターンを変更し、少なくとも1つ以上の前記入射光パターンに対する二次元光学場を測定する干渉計、および
測定された前記二次元光学場の情報から前記入射光パターンに含まれた互いに異なる角度の平面波に対する前記サンプルの反応を数値的に分析し、三次元屈折率映像を取得する映像部
を備え、
前記デジタルマイクロミラー素子(DMD)は、波面制御器として多数のマイクロミラーを含む配列を備え、
さらに、前記デジタルマイクロミラー素子(DMD)で反射した前記二次元光学場を伝達する第1レンズおよび第2レンズ、
および前記第1レンズと前記第2レンズとの間に配置され、1次回折光に位相が調節されて線形的な傾きを有する前記入射光の平面波の進行角度を制御する空間フィルタ(spatial filter)、
を備える、
波面制御器を活用した三次元屈折率測定装置。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明の実施形態は、波面制御器(Wavefront Shaper)を活用した超高速高精密三次元屈折率測定方法および装置に関する。より詳細には、波面制御器を活用して光断層撮影法のための入射光を制御して超高速高精密三次元屈折率を測定する方法および装置を提供することを目的とする。
【0009】
また、本発明の実施形態は、超高速光断層撮影のために互いに異なる角度あるいは異なるパターンを有するように入射光を制御し、安定かつ迅速に入射光を制御することにより、高速かつ精密に三次元屈折率を測定することができる波面制御器を活用した超高速高精密三次元屈折率測定方法および装置を提供することを他の目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の一実施形態に係る波面制御器を活用した三次元屈折率測定方法は、波面制御器(wavefront shaper)を使用して入射光の走査角度および波面パターンのうち少なくとも1つを変更してサンプルに入射させる段階、前記サンプルを通過した二次元光学場を、干渉計を利用して少なくとも1つ以上の前記入射光にしたがって測定する段階、および測定された前記二次元光学場の情報によって三次元屈折率映像を取得する段階を含む。
【0011】
ここで、前記入射光を制御してサンプルに入射させる段階は、前記波面制御器として可変鏡(Deformable Mirror:DM)を使用し、前記可変鏡(DM)の傾く角度を制御して前記入射光の平面波の進行角度を制御する段階、および制御された前記平面波の進行角度を複数のレンズで拡大して前記サンプルに入射させる段階を含んでもよい。
【0012】
前記平面波の進行角度を制御する段階は、前記可変鏡で現れる勾配の2倍の傾きに前記平面波の進行角度を制御してもよい。
【0013】
前記入射光を制御してサンプルに入射させる段階は、前記波面制御器として多数のマイクロミラーを含む配列を備えるデジタルマイクロミラー素子(Digital Micromirror Device:DMD)を使用し、前記デジタルマイクロミラー素子(DMD)で反射した前記二次元光学場を伝達する第1レンズと第2レンズとの間に空間フィルタ(spatial filter)を配置する段階、前記空間フィルタ(spatial filter)を通過した1次回折光に位相が調節されて線形的な傾きを有する前記入射光の平面波の進行角度を制御する段階、および制御された前記平面波の進行角度を複数のレンズで拡大して前記サンプルに入射させる段階を含んでもよい。
【0014】
前記入射光を制御してサンプルに入射させる段階は、前記波面制御器として多数のマイクロミラーを含む配列を備えるデジタルマイクロミラー素子(DMD)を使用し、前記デジタルマイクロミラー素子(DMD)で反射した前記二次元光学場を伝達する第1レンズおよび第2レンズのうち少なくとも1つ以上のレンズの中心が光学軸から所定の間隔だけ外れるように配列する段階、前記第1レンズと前記第2レンズとの間に空間フィルタ(spatial filter)を配置して回折限界まで縮小して前記デジタルマイクロミラー素子(DMD)のピクセルをグルーピングして形成されるスーパーピクセルを構成するピクセルを区別できないようにして、位相が0〜2πまで調節可能なスーパーピクセル配列を形成する段階、前記スーパーピクセル配列の前記位相を調節して線形的な位相の傾きを有する前記入射光の平面波の進行角度を制御する段階、および制御された前記平面波の進行角度を複数のレンズで拡大して前記サンプルに入射させる段階を含んでもよい。
【0015】
前記入射光を制御してサンプルに入射させる段階は、前記波面制御器として多数のマイクロミラーを含む配列を備えるデジタルマイクロミラー素子(DMD)を使用し、前記デジタルマイクロミラー素子(DMD)を光学整列のフーリエ平面(Fourier plane)上に位置させ、個別の光源によって前記多数のマイクロミラーの位置の制御が可能なレーザ配列を形成する段階、前記レーザ配列を利用して光を反射させる前記多数のマイクロミラーの位置を変更して前記入射光の平面波の進行角度を制御する段階、および制御された前記平面波の進行角度を複数のレンズで拡大して前記サンプルに入射させる段階を含んでもよい。
【0016】
前記三次元屈折率映像を取得する段階は、三次元光回折断層撮影アルゴリズム(3D optical diffraction tomography algorithm)に入力して、前記三次元散乱ポテンシャルまたは三次元屈折率映像を取得してもよい。
【0017】
本発明の他の実施形態に係る波面制御器(wavefront shaper)を活用した超高速高精密三次元屈折率測定方法は、デジタルマイクロミラー素子(DMD)を使用して少なくとも1つ以上の入射光パターンをサンプルの平面に入射させる段階、前記入射光パターンを変更して少なくとも1つ以上の前記入射光パターンに対する前記二次元光学場を、干渉計を利用して測定する段階、および測定された前記二次元光学場の情報から前記入射光パターンに含まれた互いに異なる角度の平面波に対する前記サンプルの反応を数値的に分析し、三次元屈折率映像を取得する段階を含む。
【0018】
本発明のさらに他の実施形態に係る波面制御器を活用した超高速高精密三次元屈折率測定装置は、波面制御器を使用して入射光の走査角度および波面パターンのうち少なくとも1つを変更してサンプルに入射させる変調部、前記サンプルを通過した二次元光学場を、少なくとも1つ以上の前記入射光にしたがって測定する干渉計、および測定された前記二次元光学場の情報によって三次元屈折率映像を取得する映像部を備える。
【0019】
前記変調部は、傾く角度を制御して前記入射光の平面波の進行角度を制御する前記波面制御器である可変鏡(Deformable Mirror:DM)、および前記平面波の進行角度を拡大して前記サンプルに入射させる複数のレンズを含んでもよい。
【0020】
前記変調部は、前記波面制御器として多数のマイクロミラーを含む配列を備えるデジタルマイクロミラー素子(Digital Micromirror Device:DMD)、前記デジタルマイクロミラー素子(DMD)で反射した前記二次元光学場を伝達する第1レンズおよび第2レンズ、前記第1レンズと第2レンズとの間に配置され、1次回折光に位相が調節されて線形的な傾きを有する前記入射光の平面波の進行角度を制御する空間フィルタ(spatial filter)、および前記平面波の進行角度を拡大して前記サンプルに入射させる複数のレンズを含んでもよい。
【0021】
前記変調部は、前記波面制御器として多数のマイクロミラーを含む配列を備えるデジタルマイクロミラー素子(DMD)、前記デジタルマイクロミラー素子(DMD)で反射した前記二次元光学場を伝達し、少なくとも1つ以上のレンズの中心が光学軸から所定の間隔だけ外れるように配列される第1レンズおよび第2レンズ、前記第1レンズと前記第2レンズとの間に配置される空間フィルタ(spatial filter)、および前記平面波の進行角度を拡大して前記サンプルに入射させる複数のレンズを含み、前記変調部は、回折限界まで縮小して前記デジタルマイクロミラー素子(DMD)のピクセルをグルーピングして形成されるスーパーピクセルを構成するピクセルを区別できないようにし、位相が0〜2πまで調節可能なスーパーピクセル配列を形成し、前記スーパーピクセル配列の前記位相を調節して線形的な位相の傾きを有する前記入射光の平面波の進行角度を制御してもよい。
【0022】
前記変調部は、前記波面制御器として多数のマイクロミラーを含む配列を備えるデジタルマイクロミラー素子(DMD)、前記デジタルマイクロミラー素子(DMD)で反射した前記二次元光学場を伝達する第1レンズ、および前記平面波の進行角度を拡大して前記サンプルに入射させる複数のレンズを含み、前記変調部は、前記デジタルマイクロミラー素子(DMD)を光学整列のフーリエ平面(Fourier plane)上に位置させ、個別の光源によって前記多数のマイクロミラーの位置の制御が可能なレーザ配列を形成し、前記レーザ配列を利用して光を反射させる前記多数のマイクロミラーの位置を変更して前記入射光の平面波の進行角度を制御してもよい。
【0023】
前記映像部は、三次元光回折断層撮影アルゴリズム(3D optical diffraction tomography algorithm)に入力して、前記三次元散乱ポテンシャルまたは三次元屈折率映像を取得してもよい。
【0024】
本発明のさらに他の実施形態に係る波面制御器を活用した超高速高精密三次元屈折率測定装置は、少なくとも1つ以上の入射光パターンをサンプルの平面に入射させるデジタルマイクロミラー素子(DMD)、前記入射光の平面波の進行角度を拡大して前記サンプルに入射させる第1レンズおよび第2レンズ、前記入射光パターンを変更して少なくとも1つ以上の前記入射光パターンに対する前記二次元光学場を測定する干渉計、および測定された前記二次元光学場の情報から前記入射光パターンに含まれた互いに異なる角度の平面波に対する前記サンプルの反応を数値的に分析し、三次元屈折率映像を取得する映像部を備える。
【発明の効果】
【0025】
本発明の実施形態によると、超高速光断層撮影のために互いに異なる角度あるいは異なるパターンを有するように入射光を制御し、安定かつ迅速に入射光を制御することにより、高速かつ精密に三次元屈折率を測定することができる波面制御器を活用した超高速高精密三次元屈折率測定方法および装置を提供することができる。
【0026】
また、本発明の実施形態によると、可変鏡(DM)あるいはデジタルマイクロミラー素子(DMD)のような波面制御器を利用した超高速入射光制御により、既存のガルバノ(galvanometer)ミラーや機械的な試験片、あるいは光源の動きよりも遥かに安定かつ迅速に作動し、三次元屈折率測定を高速かつ精密に行うことができる。
【発明を実施するための形態】
【0028】
以下、添付の図面を参照しながら実施形態を説明する。しかし、記述される実施形態は、多様な他の形態に変形されてもよく、本発明の範囲が以下で説明される実施形態によって限定されることはない。また、多様な実施形態は、当技術分野において通常的な知識を有する者に、本発明をより完全に説明するために提供されるものである。図面において、要素の形状および大きさなどは、より明確な説明のために誇張されてもよい。
【0029】
本発明は、波面制御器(wavefront shaper)を活用して光断層撮影法のための入射光の制御技術に関し、光断層撮影法のために互いに異なる角度あるいは異なるパターンを有するように入射光を制御し、安定かつ迅速に入射光を制御する技術に関する。超高速で波面を制御することができる素子としては、可変鏡(Deformable Mirror:DM)とデジタルマイクロミラー素子(Digital Micromirror Device:DMD)を含んでもよい。
【0030】
このような素子を利用して入射光を制御する技術は、光学的整列に応じて数種類の方法を使用することが可能である。下記では、可変鏡(DM)とデジタルマイクロミラー素子(DMD)を活用して入射光を制御する技術について具体的に説明する。
【0031】
図1は、一実施形態に係る波面制御器を活用した超高速高精密三次元屈折率測定装置を概略的に説明するための図である。
【0032】
図1を参照すると、本発明の一実施形態に係る波面制御器を活用した超高速高精密三次元屈折率測定装置100は、変調部110、干渉計120、および映像部130を備えても構成されてもよい。
【0033】
変調部110は、波面制御器を使用して入射光の走査角度および波面パターンのうち少なくとも1つを変更してサンプル(試験片)に入射させてもよい。波面制御器としては、光の位相を制御することができる機器、または位相を制御することができる固定された形態のフィルムが使用されてもよい。例えば、波面制御器は、超高速で波面を制御することができる可変鏡(DM)とデジタルマイクロミラー素子(DMD)を含んでもよい。
【0034】
干渉計120は、少なくとも1つ以上の入射光から干渉信号を抽出するものであって、サンプルを通過した二次元光学場を少なくとも1つ以上の入射光にしたがって測定してもよい。
【0035】
映像部130は、測定された二次元光学場の情報によって三次元屈折率映像を取得するものであって、高速かつ精密に三次元屈折率の測定が可能な波面制御器を活用した超高速高精密三次元屈折率測定方法および装置を提供してもよい。
【0036】
以下では、実施形態を参照しながら、波面制御器を活用した超高速高精密三次元屈折率測定に関する技術についてさらに具体的に説明する。
【0037】
図2は、本発明の一実施形態に係る、可変鏡を活用した超高速高精密三次元屈折率測定装置を説明するための図である。
【0038】
図2を参照すると、可変鏡(DM)を利用して可変鏡が傾く角度を直接制御し、平面波の進行角度を制御してもよい。
【0039】
可変鏡(DM)を活用した超高速高精密三次元屈折率測定装置200は、変調部、干渉計、および映像部を備えて構成されてもよい。
【0040】
変調部は、波面制御器を使用して入射光の走査角度および波面パターンのうち少なくとも1つを変更してサンプルに入射させてもよい。
【0041】
より具体的に、変調部は、可変鏡(DM)210および複数のレンズ221、222を含んでもよい。
【0042】
可変鏡(Deformable Mirror:DM)210は、波面制御器のうち1つであって、傾く角度を制御して入射光の平面波の進行角度を制御してもよい。
【0043】
複数のレンズ221、222は、平面波の進行角度を拡大してサンプルに入射させてもよい。
【0044】
すなわち、可変鏡210を利用して可変鏡210が傾く角度を直接制御し、平面波の進行角度を制御してもよい。このとき、可変鏡210で反射する光が入射されるため、可変鏡210で表現する勾配の2倍の傾きによって平面波の進行角度を制御してもよい。このように制御された平面波の角度を複数のレンズ221、222で拡大してサンプルに入射させ、これに対応する二次元光学場を測定してもよい。ここで、複数のレンズ221、222は、一例として、チューブレンズ221と集光レンズ222を使用してもよい。
【0045】
干渉計は、少なくとも1つ以上の入射光から干渉信号を抽出するものであって、サンプルを通過した二次元光学場を少なくとも1つ以上の入射光にしたがって測定してもよい。
【0046】
映像部は、測定された二次元光学場の情報によって三次元屈折率映像を取得してもよい。このように、可変鏡210を利用して可変鏡210が傾く角度を直接制御し、平面波の進行角度を制御してもよい。
【0047】
光が進行する経路のとおりに作動順序を説明すると、レーザと共に光源から出た光が、波面制御器で位相が制御されてもよい。このとき、光源は、可視光線帯域の光源を含んでもよい。
【0048】
波面制御器(wavefront shaper)を使用して入射光の走査角度および波面パターンのうち少なくとも1つを変更してサンプルに入射させてもよい。ここで、波面制御器として可変鏡210を使用してもよい。可変鏡210の傾く角度を制御することにより、入射光の平面波の進行角度を制御し、制御された平面波の進行角度を複数のレンズ221、222で拡大してサンプルに入射させてもよい。可変鏡210で反射する光が入射されるため、可変鏡210で現れる勾配の2倍の傾きによって平面波の進行角度を制御してもよい。
【0049】
次に、サンプルを通過した二次元光学場を、干渉計を利用して少なくとも1つ以上の入射光によってそれぞれ撮影することにより、測定された二次元光学場の情報によって三次元屈折率映像を取得してもよい。
【0050】
したがって、超高速光断層撮影のために可変鏡210の傾く角度を制御して互いに異なる角度を有するように入射光の平面波の進行角度を制御し、安定かつ迅速に入射光を制御することにより、高速かつ精密に三次元屈折率を測定することができる。
【0051】
図3は、本発明の他の実施形態に係るデジタルマイクロミラー素子を活用した超高速高精密三次元屈折率測定装置を説明するための図である。
【0052】
図3を参照すると、デジタルマイクロミラー素子(DMD)を周期制御可能反射型振幅回折格子(period controllable reflective amplitude grating)として活用してもよい。
【0053】
デジタルマイクロミラー素子(DMD)を活用した超高速高精密三次元屈折率測定装置は、変調部、干渉計、および映像部を備えて構成されてもよい。ここで、デジタルマイクロミラー素子(DMD)は、周期制御可能反射型振幅回折格子として利用されてもよい。
【0054】
変調部は、波面制御器を使用して入射光の走査角度を変更してサンプルに入射させてもよい。
【0055】
そして、変調部は、デジタルマイクロミラー素子(DMD)、第1レンズ331、第2レンズ332、空間フィルタ(spatial filter)320、および複数のレンズ341、342を含んでもよい。ここで、複数のレンズ341、342は、一例として、チューブレンズと集光レンズを使用してもよい。
【0056】
デジタルマイクロミラー素子(Digital Micromirror Device:DMD)は、波面制御器で多数のマイクロミラーを含む配列を備えてもよい。
【0057】
第1レンズ331および第2レンズ332は、デジタルマイクロミラー素子(DMD)で反射した二次元光学場を伝達してもよい。
【0058】
空間フィルタ(spatial filter)320は、第1レンズ331と第2レンズ332との間に配置され、1次回折光に位相が調節されて線形的な傾きを有する入射光の平面波の進行角度を制御してもよい。
【0059】
複数のレンズ341、342は、平面波の進行角度を拡大してサンプルに入射させてもよい。
【0060】
そして、干渉計は、サンプルを通過した二次元光学場を少なくとも1つ以上の入射光にしたがって測定してもよい。
【0061】
映像部は、測定された二次元光学場の情報によって三次元屈折率映像を取得してもよい。
【0062】
具体的には、Lee hologram(非特許文献4)を利用して空間フィルタ(spatial filter)320によって回折された1次回折光に所望する位相情報を選択してもよく、線形的な傾きを有する平面波の位相で現すことにより、所望する角度に進む平面波を表現してもよい。所望する角度に進む平面波を表現するために、空間的には線形的に増加する位相が表現されなければならない。デジタルマイクロミラー素子(DMD)は、反射直後の光の強度だけが制御可能であるが、表現しようとする位相を含むLee hologramは、光の強度によって表現が可能であるため、DMDを利用して平面波に該当する位相の表現が可能となる。具体的に、光軸をz軸と定め、表現しようとする波長λを有するレーザ平面波のx軸、y軸方向の角度をそれぞれθ
x、θ
yとすると、これに該当する波面位相情報φ(x、y)は下記の数式(1)のように表現可能となる。
【0064】
このような波面の光をDMDで形成するために、DMDに下記の数式(2)のようなLee hologram patternを入力してもよい。
【0066】
この場合、2番目の式の2番目の項に該当する反射光だけをサンプルに走査し、残りの光を遮断すると、サンプルに走査される光はφ(x、y)をDMD上で直接制御が可能となり、所望する方向の平面波の形成が可能となる。このとき、Lee hologramを使用しながら発生する所望しない回折光は、空間フィルタなどを利用して除去してもよい。
【0067】
ここで、各ピクセルの位相を0〜2πまで制御可能であるため、デジタルマイクロミラー素子(DMD)によって制御可能な位相の傾きは、ピクセルのサイズによって制限される。一般的に、数マイクロメートルの長さのマイクロミラーによって素子が製作されたとき、制御可能な最大角度は約1〜2度である。2つのレンズを追加してこの角度を拡大してサンプルに入射させた後、二次元光学場情報を入射光の角度別に撮影すると、三次元散乱ポテンシャル(Scattering Potential)を得ることができる。
【0068】
光が進む経路のとおりに作動順序を説明すると、レーザと共に光源から出た光が波面制御器で位相が制御されてもよい。このとき、光源は、可視光線帯域の光源を含んでもよい。
【0069】
波面制御器(wavefront shaper)を使用して入射光の走査角度および波面パターンのうち少なくとも1つを変更してサンプルに入射させてもよい。ここで、波面制御器として、多数のマイクロミラーを含む配列を備えるデジタルマイクロミラー素子(Digital Micromirror Device:DMD)を使用してもよい。デジタルマイクロミラー素子(DMD)で反射した二次元光学場を伝達する第1レンズ331と第2レンズ332との間に空間フィルタ(spatial filter)320を配置してもよく、空間フィルタ(spatial filter)320を通過した1次回折光に位相が調節されて線形的な傾きを有する入射光の平面波の進行角度を制御してもよい。この後、制御された平面波の進行角度を複数のレンズ341、342で拡大してサンプルに入射させてもよい。
【0070】
サンプルを通過した二次元光学場を、干渉計を利用して少なくとも1つ以上の入射光にしたがって測定してもよい。
【0071】
測定された二次元光学場の情報によって三次元屈折率映像を取得してもよい。
【0072】
このように、超高速光断層撮影のためにデジタルマイクロミラー素子(DMD)を周期制御可能反射型振幅回折格子として活用し、互いに異なる角度を有するように入射光を制御し、安定かつ迅速に入射光を制御することにより、高速かつ精密に三次元屈折率を測定することができる。
【0073】
図4は、本発明のさらに他の実施形態に係る、デジタルマイクロミラー素子を活用した超高速高精密三次元屈折率測定装置を説明するための図である。
【0074】
図4を参照すると、スーパーピクセル方法を利用したデジタルマイクロミラー素子(DMD)410活用してもよい。
【0075】
デジタルマイクロミラー素子(DMD)を活用した超高速高精密三次元屈折率測定装置400は、変調部、干渉計、および映像部を備えて構成されてもよい。ここで、デジタルマイクロミラー素子(DMD)410は、スーパーピクセル方法を利用してもよい。
【0076】
変調部は、波面制御器を使用して入射光の走査角度および波面パターンのうち少なくとも1つを変更してサンプルに入射させてもよい。ここで、変調部は、デジタルマイクロミラー素子410を使用して走査角度を変調してサンプルに入射させてもよい。
【0077】
変調部は、デジタルマイクロミラー素子410、第1レンズ431、第2レンズ432、空間フィルタ(spatial filter)420、および複数のレンズ441、442を含んでもよい。ここで、複数のレンズ441、442は、一例として、チューブレンズと集光レンズを使用してもよい。
【0078】
デジタルマイクロミラー素子(Digital Micromirror Device:DMD)は、波面制御器であって、多数のマイクロミラーを含む配列を備えてもよい。
【0079】
第1レンズ431および第2レンズ432は、デジタルマイクロミラー素子410で反射した二次元光学場を伝達してもよい。また、第1レンズ431および第2レンズ432は、少なくとも1つ以上のレンズの中心が光学軸から所定の間隔だけ外れるように配列されてもよい。
【0080】
空間フィルタ(spatial filter)420は、第1レンズ431と第2レンズ432との間に配置され、1次回折光に位相が調節されて線形的な傾きを有する入射光の平面波の進行角度を制御してもよい。
【0081】
複数のレンズ441、442は、平面波の進行角度を拡大してサンプルに入射させてもよい。
【0082】
このような変調部は、回折限界まで縮小してデジタルマイクロミラー素子410の多数のピクセルをグルーピングして形成されるスーパーピクセルを構成するピクセルを区別できないようにし、位相が0〜2πまで調節可能なスーパーピクセル配列を形成し、スーパーピクセル配列の位相を調節して線形的な位相の傾きを有する入射光の平面波の進行角度を制御してもよい。
【0083】
より具体的に、A.Moskによってデジタルマイクロミラー素子410のピクセルを束ねて、スーパーピクセルを利用した光の位相変調方法が知られていた(非特許文献5)。具体的な方法は、デジタルマイクロミラー素子410で反射した光学場を伝達するレンズを光学軸から少しだけ外れるように配列し、マイクロミラーの位置によって光の位相が異なって表現される方法である。したがって、レンズの間に空間フィルタ(spatial filter)420を置いて回折限界まで縮小してスーパーピクセルを構成するピクセルを区別できないようにすると、位相が0〜2πまで調節可能なスーパーピクセル配列を生成するようになる。この方法を利用して線形的な位相の傾きを表現すると、所望する角度に進行する平面波を表現できるようになる。この方法も同じように、表現することができる位相の傾きがスーパーピクセルのサイズによって制限されるため、2つのレンズを追加して表現される角度を拡大した後、サンプルに入射させて三次元光断層撮影に活用してもよい。
【0084】
干渉計は、サンプルを通過した二次元光学場を少なくとも1つ以上の入射光にしたがって測定してもよい。
【0085】
映像部は、測定された二次元光学場の情報によって三次元屈折率映像を取得してもよい。
【0086】
光が進む経路のとおりに作動順序を説明すると、レーザと共に光源から出た光が波面制御器で位相が制御されてもよい。このとき、光源は、可視光線帯域の光源を含んでもよい。
【0087】
波面制御器(wavefront shaper)を使用して入射光の走査角度および波面パターンのうち少なくとも1つを変更してサンプルに入射させてもよい。ここで、波面制御器として多数のマイクロミラーを含む配列を備えるデジタルマイクロミラー素子410を使用し、デジタルマイクロミラー素子410で反射した二次元光学場を伝達する第1レンズ431および第2レンズ432のうち少なくとも1つ以上のレンズの中心が光学軸から所定の間隔だけ外れるように配列させてもよい。次に、第1レンズ431と第2レンズ432との間に空間フィルタ(spatial filter)420を配置して回折限界まで縮小してデジタルマイクロミラー素子410のピクセルをグルーピングして形成されるスーパーピクセルを構成するピクセルを区別できないようにし、位相が0〜2πまで調節可能なスーパーピクセル配列を形成してもよい。このためには、第1レンズ431と第2レンズ432を利用して4−f映像システムを構築し、映像の縮小倍率を第1レンズ431と第2レンズ432の焦点距離を適切に選択してデジタルマイクロミラー素子に形成されるスーパーピクセルが縮小され、光の回折限界、一般的には波長の半分の大きさになるように設定して構成してもよい。続いて、スーパーピクセル配列の位相を調節して線形的な位相の傾きを有する入射光の平面波の進行角度を制御し、制御された平面波の進行角度を複数のレンズ441、442で拡大してサンプルに入射させてもよい。
【0088】
サンプルを通過した二次元光学場を、干渉計を利用して少なくとも1つ以上の入射光にしたがって測定してもよく、測定された二次元光学場の情報によって三次元屈折率映像を取得してもよい。
【0089】
このように、超高速光断層撮影のためにスーパーピクセル方法を利用したデジタルマイクロミラー素子410を活用して互いに異なる角度を有するように入射光を制御し、安定かつ迅速に入射光を制御することにより、高速かつ精密に三次元屈折率を測定することができる。
【0090】
図5は、本発明のさらに他の実施形態に係る、デジタルマイクロミラー素子を活用した超高速高精密三次元屈折率測定装置を説明するための図である。
【0091】
図5を参照すると、デジタルマイクロミラー素子(DMD)510を個別光源制御可能レーザ配列(individual source controllable laser array)として活用してもよい。
【0092】
デジタルマイクロミラー素子(DMD)を活用した超高速高精密三次元屈折率測定装置500は、変調部、干渉計、および映像部を備えて構成されてもよい。ここで、デジタルマイクロミラー素子(DMD)510は、個別光源制御可能レーザ配列として活用(individual source controllable laser array)してもよい。
【0093】
変調部は、波面制御器を使用して入射光の走査角度および波面パターンのうち少なくとも1つを変更してサンプルに入射させてもよい。ここで、変調部は、デジタルマイクロミラー素子510を使用して走査角度を変調してサンプルに入射させてもよい。
【0094】
変調部は、デジタルマイクロミラー素子510、第1レンズ520、および複数のレンズ531、532を含んでもよい。
【0095】
デジタルマイクロミラー素子(DMD)は、波面制御器として多数のマイクロミラーを含む配列を備えてもよい。
【0096】
第1レンズ520は、デジタルマイクロミラー素子510で反射した二次元光学場を伝達してもよい。
【0097】
複数のレンズ531、532は、平面波の進行角度を拡大してサンプルに入射させてもよい。ここで、複数のレンズ531、532は、一例としてチューブレンズと集光レンズを使用してもよい。
【0098】
このような変調部は、デジタルマイクロミラー素子510を光学整列のフーリエ平面(Fourier plane)上に位置させ、個別の光源によって多数のマイクロミラーの位置の制御が可能なレーザ配列を形成し、レーザ配列を利用して光を反射させる多数のマイクロミラーの位置を変更して入射光の平面波の進行角度を制御してもよい。このために、平面波がフーリエ平面上に位置したデジタルマイクロミラー素子に走査され、特定のデジタルマイクロミラー素子だけを作動させ、その素子に該当する光だけを反射をさせることにより、サンプルに入射する光は特定の空間周波数だけを有する光、すなわち、特定の角度にだけ入射する平面波が生成される。
【0099】
干渉計は、サンプルを通過した二次元光学場を少なくとも1つ以上の入射光にしたがって測定してもよい。
【0100】
映像部は、測定された二次元光学場の情報によって三次元屈折率映像を取得してもよい。
【0101】
言い換えれば、デジタルマイクロミラー素子510をシステムの光学整列のフーリエ平面(Fourier plane)上に位置させ、光を反射させるマイクロミラーの位置を変えることにより、サンプルに入射される光の角度を制御してもよい。このとき、集光レンズ(condenser lens)の開口数(numerical aperture)の大きさにデジタルマイクロミラー素子510の大きさが対応するように、レンズの倍率を適切に調整してもよい。
【0102】
光が進む経路のとおりに作動順序を説明すると、レーザと共に光源から出た光が波面制御器で位相が制御されてもよい。このとき、光源は、可視光線帯域の光源を含んでもよい。
【0103】
波面制御器(wavefront shaper)を使用して入射光の走査角度および波面パターンのうち少なくとも1つを変更してサンプルに入射させてもよい。
【0104】
ここで、波面制御器として多数のマイクロミラーを含む配列を備えるデジタルマイクロミラー素子510を使用し、デジタルマイクロミラー素子510を光学整列のフーリエ平面(Fourier plane)上に位置させ、個別の光源によって多数のマイクロミラーの位置の制御が可能なレーザ配列を形成してもよい。次に、レーザ配列を利用して光を反射させる多数のマイクロミラーの位置を変更して入射光の平面波の進行角度を制御してもよい。制御された平面波の進行角度を複数のレンズ531、532で拡大してサンプルに入射させてもよい。
【0105】
サンプルを通過した二次元光学場を、干渉計を利用して少なくとも1つ以上の入射光にしたがって測定してもよく、測定された二次元光学場の情報によって三次元屈折率映像を取得してもよい。
【0106】
したがって、超高速光断層撮影のためにデジタルマイクロミラー素子510を個別光源制御可能レーザ配列として活用し、互いに異なる角度を有するように入射光を制御し、安定かつ迅速に入射光を制御することにより、高速かつ精密に三次元屈折率を測定することができる。
【0107】
図6は、本発明のさらに他の実施形態に係る、デジタルマイクロミラー素子を活用した超高速高精密三次元屈折率測定装置を説明するための図である。
【0108】
図6を参照すると、デジタルマイクロミラー素子(DMD)610を入射光パターン制御機(illumination pattern controller)として活用してもよい。
【0109】
デジタルマイクロミラー素子(DMD)を活用した超高速高精密三次元屈折率測定装置600は、デジタルマイクロミラー素子(DMD)610、第1レンズ621、第2レンズ622、干渉計、および映像部を備えて構成されてもよい。ここで、デジタルマイクロミラー素子610は、入射光パターン制御機(illumination pattern controller)として活用してもよい。
【0110】
デジタルマイクロミラー素子610は、少なくとも1つ以上の入射光パターンをサンプルの平面に入射させてもよい。
【0111】
第1レンズ621および第2レンズ622は、入射光の平面波の進行角度を拡大してサンプルに入射させてもよい。
【0112】
干渉計は、入射光パターンを変更し、少なくとも1つ以上の入射光パターンに対する二次元光学場を測定してもよい。
【0113】
映像部は、測定された二次元光学場の情報から入射光パターンに含まれた互いに異なる角度の平面波に対するサンプルの反応を数値的に分析し、三次元屈折率映像を取得してもよい。
【0114】
言い換えれば、デジタルマイクロミラー素子(DMD)を活用した超高速高精密三次元屈折率測定装置600は、デジタルマイクロミラー素子610の入射光パターンをサンプルの平面にイメージングして入射光パターンを変更して二次元光学場を撮影して測定された光学場情報から、パターンに含まれた互いに異なる角度の平面波に対するサンプルの反応を求めてもよい。すなわち、入射光パターンを変更することによってパターンに平面波の位相が含まれているため、平面波の位相を変更することができる。これは、構造化された入射光(structured illumination)を含んだ、分かっているパターンの情報を入れておき、パターンに含まれた各平面波の位相を変更することによって変わるパターンに対するサンプルの反応を数値的に分析することによって可能となる。
【0115】
このように測定した多数の二次元光学場に基づいて光学回折三次元映像技法(optical diffraction tomography)アルゴリズムを利用し、三次元屈折率分布図を抽出してもよい。
【0116】
光が進む経路のとおりに作動順序を説明すると、レーザと共に光源から出た光が波面制御器で位相が制御されてもよい。このとき、光源は、可視光線帯域の光源を含んでもよい。
【0117】
デジタルマイクロミラー素子610を使用して少なくとも1つ以上の入射光パターンをサンプルの平面に入射させてもよい。次に、入射光パターンを変更して少なくとも1つ以上の入射光パターンに対する二次元光学場を、干渉計を利用して測定してもよい。また、測定された二次元光学場の情報から入射光パターンに含まれた互いに異なる角度の平面波に対するサンプルの反応を数値的に分析して、三次元屈折率映像を取得してもよい。
【0118】
このように、超高速光断層撮影のためにデジタルマイクロミラー素子610を入射光パターン制御機(illumination pattern controller)として利用して互いに異なるパターンを有するように入射光を制御し、安定的かつ迅速に入射光を制御することにより、高速かつ精密に三次元屈折率を測定することができる。
【0119】
図1〜
図6で説明したように、可変鏡(DM)やデジタルマイクロミラー素子(DMD)を活用して入射光を制御した後、これをサンプルに入射させてもよい。サンプルを通過した二次元光学場を多様な入射光にしたがって測定した後、これを三次元光回折断層撮影アルゴリズム(3D optical diffraction tomography algorithm)に入力すると、三次元散乱ポテンシャル(Scattering Potential)または三次元屈折率映像を取得することができる。
【0120】
二次元光学場測定方法には、一般的な干渉計を利用してもよい。例えば、マッハ・ツェンダ干渉計(Mach−Zehnder interferometry)、位相移動干渉計(phase shifting interferometry)、定量位相イメージングユニット(Quantitative phase imaging unit)などを含んだ時間的(temporal)、空間的(spatial)強度変調(intensity modulation)を利用してもよいし、強度伝達公式(transport of intensity equation)を利用した二次元光学場測定方法を利用してもよい(非特許文献6)。
【0121】
以上、本発明の実施形態は、既存の三次元屈折率測定技術撮影法で機械的に動く要素なく超高速超精密撮影を行うためのものであって、超高速光断層撮影のための入射光の制御速度を高めて装置の動きを取り除くことによって雑音を最小化し、システムの安全性を増大させることができる。
【0122】
また、本発明の実施形態によると、可変鏡(DM)またはデジタルマイクロミラー素子(DMD)のような波面制御器(wavefront shaper)を利用した超高速入射光制御方法は、既存のガルバノ(galvanometer)ミラーや機械的な試験片、あるいは光源の動きよりも遥かに安定かつ迅速に作動する技術であって、三次元屈折率測定が高速かつ精密に可能となる。
【0123】
これを利用すると、多様な生物学的試験片(細胞、組職、バクテリアなど)の三次元形状測定やダイナミック分析が可能となる。さらに、携帯電話のカメラなどに使用される小さなサイズの光学レンズや部品などの精密な形状と屈折率の測定が可能となる。
【0124】
以上のように、実施形態を、限定された実施形態と図面に基づいて説明したが、当業者であれば、上述した記載から多様な修正および変形が可能である。例えば、説明された技術が、説明された方法とは異なる順序で実行されたり、かつ/あるいは、説明されたシステム、構造、装置、回路などの構成要素が、説明された方法とは異なる形態で結合されたりまたは組み合わされたり、他の構成要素または均等物によって対置されたり置換されたとしても、適切な結果を達成することができる。
【0125】
したがって、異なる実施形態であっても、特許請求の範囲と均等なものであれば、添付される特許請求の範囲に属する。