特許第6229056号(P6229056)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6229056神経変性疾患の処置用の神経新生薬としてのピリド[4,3−b]ピラジン−2−カルボキサミド
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6229056
(24)【登録日】2017年10月20日
(45)【発行日】2017年11月8日
(54)【発明の名称】神経変性疾患の処置用の神経新生薬としてのピリド[4,3−b]ピラジン−2−カルボキサミド
(51)【国際特許分類】
   C07D 471/04 20060101AFI20171030BHJP
   A61P 25/18 20060101ALI20171030BHJP
   A61P 25/00 20060101ALI20171030BHJP
   A61P 25/24 20060101ALI20171030BHJP
   A61P 25/22 20060101ALI20171030BHJP
   A61P 25/08 20060101ALI20171030BHJP
   A61P 27/02 20060101ALI20171030BHJP
   A61P 25/16 20060101ALI20171030BHJP
   A61P 25/28 20060101ALI20171030BHJP
   A61P 27/16 20060101ALI20171030BHJP
   A61P 25/14 20060101ALI20171030BHJP
   A61P 9/00 20060101ALI20171030BHJP
   A61P 25/32 20060101ALI20171030BHJP
   A61P 25/36 20060101ALI20171030BHJP
   A61K 31/4985 20060101ALI20171030BHJP
   A61K 31/5377 20060101ALI20171030BHJP
   A61K 31/54 20060101ALI20171030BHJP
【FI】
   C07D471/04 120
   C07D471/04CSP
   A61P25/18
   A61P25/00
   A61P25/24
   A61P25/22
   A61P25/08
   A61P27/02
   A61P25/16
   A61P25/28
   A61P27/16
   A61P25/14
   A61P9/00
   A61P25/32
   A61P25/36
   A61K31/4985
   A61K31/5377
   A61K31/54
【請求項の数】11
【全頁数】59
(21)【出願番号】特願2016-530137(P2016-530137)
(86)(22)【出願日】2014年11月7日
(65)【公表番号】特表2016-536320(P2016-536320A)
(43)【公表日】2016年11月24日
(86)【国際出願番号】EP2014073988
(87)【国際公開番号】WO2015071178
(87)【国際公開日】20150521
【審査請求日】2016年6月30日
(31)【優先権主張番号】13192406.0
(32)【優先日】2013年11月12日
(33)【優先権主張国】EP
(73)【特許権者】
【識別番号】591003013
【氏名又は名称】エフ.ホフマン−ラ ロシュ アーゲー
【氏名又は名称原語表記】F. HOFFMANN−LA ROCHE AKTIENGESELLSCHAFT
(74)【代理人】
【識別番号】110001508
【氏名又は名称】特許業務法人 津国
(72)【発明者】
【氏名】ヤーガジア,ラヴィ
(72)【発明者】
【氏名】ヤーコップ−ルートネ,ローラント
(72)【発明者】
【氏名】ペータース,イエンス−ウーヴェ
(72)【発明者】
【氏名】ヴィッヒマン,ユルゲン
【審査官】 奥谷 暢子
(56)【参考文献】
【文献】 特表2012−519211(JP,A)
【文献】 国際公開第2012/006419(WO,A1)
【文献】 特表2012−524806(JP,A)
【文献】 国際公開第2014/177596(WO,A1)
【文献】 国際公開第2015/014768(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C07D 471/04
A61K 31/4985
A61K 31/5377
A61K 31/54
A61P 9/00
A61P 25/00
A61P 25/08
A61P 25/14
A61P 25/16
A61P 25/18
A61P 25/22
A61P 25/24
A61P 25/28
A61P 25/32
A61P 25/36
A61P 27/02
A61P 27/16
CAplus/REGISTRY(STN)
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I):
【化1】

[式中、
は、水素であり;
は、水素、低級アルキル、ベンジル、ヒドロキシにより置換されている低級アルキル又は場合によりシアノによって置換されているシクロアルキルであるか;或い
及びRは、これらが結合しているN原子と一緒に、場合により追加のN、O又はS環原子を含有し、場合によりヒドロキシによって置換されているヘテロシクロアルキル基を形成し;
は、ハロゲンであるか又は
1個以上のハロゲン、シアノ、ハロゲンにより置換されている低級アルキル、ハロゲンにより置換されている低級アルコキシ若しくはヒドロキシにより置換されている低級アルキルによって場合により置換されている、フェニルであるか、又は
場合により低級アルキル若しくはハロゲンによって置換されている、ヘテロアリールであるか、又は
3,6−ジヒドロ−ピラン−4−イルであるか、又は
場合により1個以上のハロゲンによって置換されているピペリジン−1−イルである]
で示される化合物、或いは薬学的に許容し得るその酸付加塩、そのラセミ混合物、又その対応するエナンチオマー若しくは光学異性体。
【請求項2】
が、水素であり、Rが、水素、低級アルキル、ベンジル、ヒドロキシにより置換されている低級アルキル又は場合によりシアノによって置換されているシクロアルキルであり、そしてRが、請求項1に記載されるとおりである、請求項1記載の化合物、或いは薬学的に許容し得るその酸付加塩、そのラセミ混合物、又はその対応するエナンチオマー若しくは光学異性体
【請求項3】
記:
8−(4−クロロフェニル)ピリド[4,3−b]ピラジン−2−カルボキサミド
8−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)ピリド[4,3−b]ピラジン−2−カルボキサミド
8−ブロモ−N−(1−シアノシクロプロピル)ピリド[4,3−b]ピラジン−2−カルボキサミド
8−(4−クロロフェニル)−N−(3−ヒドロキシ−3−メチルブタン−2−イル)ピリド[4,3−b]ピラジン−2−カルボキサミド
N−(3−ヒドロキシ−3−メチルブタン−2−イル)−8−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)ピリド[4,3−b]ピラジン−2−カルボキサミド
8−(4−クロロフェニル)−N−(1−シアノシクロプロピル)ピリド[4,3−b]ピラジン−2−カルボキサミド
N−(1−シアノシクロプロピル)−8−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)ピリド[4,3−b]ピラジン−2−カルボキサミド
N−ベンジル−8−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)ピリド[4,3−b]ピラジン−2−カルボキサミド
N−ベンジル−8−(4−クロロフェニル)ピリド[4,3−b]ピラジン−2−カルボキサミド
8−(2,4−ジクロロフェニル)ピリド[4,3−b]ピラジン−2−カルボキサミド
8−(4−フルオロフェニル)ピリド[4,3−b]ピラジン−2−カルボキサミド
8−(3,4,5−トリフルオロフェニル)ピリド[4,3−b]ピラジン−2−カルボキサミド
8−(2−フルオロフェニル)ピリド[4,3−b]ピラジン−2−カルボキサミド
8−(2−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル)ピリド[4,3−b]ピラジン−2−カルボキサミド
8−(6−クロロピリジン−3−イル)ピリド[4,3−b]ピラジン−2−カルボキサミド
8−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)ピリド[4,3−b]ピラジン−2−カルボキサミド
8−(2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル)ピリド[4,3−b]ピラジン−2−カルボキサミド
8−(3−(トリフルオロメトキシ)フェニル)ピリド[4,3−b]ピラジン−2−カルボキサミド
8−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)ピリド[4,3−b]ピラジン−2−カルボキサミド
8−(4−クロロ−3−フルオロフェニル)ピリド[4,3−b]ピラジン−2−カルボキサミド
8−(3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル)ピリド[4,3−b]ピラジン−2−カルボキサミド
8−(3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−4−イル)ピリド[4,3−b]ピラジン−2−カルボキサミド
8−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)ピリド[4,3−b]ピラジン−2−カルボキサミド
8−(3,4−ジフルオロフェニル)ピリド[4,3−b]ピラジン−2−カルボキサミド
8−(4−(ヒドロキシメチル)フェニル)ピリド[4,3−b]ピラジン−2−カルボキサミド
N−ベンジル−8−(ピリジン−3−イル)ピリド[4,3−b]ピラジン−2−カルボキサミド
8−(4−シアノフェニル)ピリド[4,3−b]ピラジン−2−カルボキサミド
N−tert−ブチル−8−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)ピリド[4,3−b]ピラジン−2−カルボキサミド
8−(2,4−ジクロロフェニル)−N−(3−ヒドロキシ−3−メチルブタン−2−イル)ピリド[4,3−b]ピラジン−2−カルボキサミド
8−(2−クロロフェニル)−N−(3−ヒドロキシ−3−メチルブタン−2−イル)ピリド[4,3−b]ピラジン−2−カルボキサミド
8−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−イル)ピリド[4,3−b]ピラジン−2−カルボキサミド
8−(4−クロロ−3−フルオロフェニル)−N−(3−ヒドロキシ−3−メチルブタン−2−イル)ピリド[4,3−b]ピラジン−2−カルボキサミド
N−(3−ヒドロキシ−3−メチルブタン−2−イル)−8−(3,4,5−トリフルオロフェニル)ピリド[4,3−b]ピラジン−2−カルボキサミド
N−(3−ヒドロキシ−3−メチルブタン−2−イル)−8−(1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)ピリド[4,3−b]ピラジン−2−カルボキサミド
8−(1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)ピリド[4,3−b]ピラジン−2−カルボキサミド
N−(3−ヒドロキシ−3−メチルブタン−2−イル)−8−(6−メチルピリジン−3−イル)ピリド[4,3−b]ピラジン−2−カルボキサミド、若しく
N−(3−ヒドロキシ−3−メチルブタン−2−イル)−8−(6−メチルピリジン−2−イル)ピリド[4,3−b]ピラジン−2−カルボキサミド
である請求項1又は2記の化合物、或いは薬学的に許容し得るその酸付加塩、そのラセミ混合物、又はその対応するエナンチオマー若しくは光学異性体
【請求項4】
及びRが、これらが結合しているN原子と一緒に、場合により追加のN、O又はS環原子を含有し、場合によりヒドロキシによって置換されているヘテロシクロアルキル基を形成し、Rは請求項1で定義したとおりである、請求項1記載の化合物、或いは薬学的に許容し得るその酸付加塩、そのラセミ混合物、又はその対応するエナンチオマー若しくは光学異性体
【請求項5】
記:
(8−ブロモピリド[4,3−b]ピラジン−2−イル)(モルホリノ)メタノン
(8−(4−クロロフェニル)ピリド[4,3−b]ピラジン−2−イル)(モルホリノ)メタノン
モルホリノ(8−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)ピリド[4,3−b]ピラジン−2−イル)メタノン
(3−ヒドロキシピロリジン−1−イル)(8−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)ピリド[4,3−b]ピラジン−2−イル)メタノン
(8−(4−クロロフェニル)ピリド[4,3−b]ピラジン−2−イル)(3−ヒドロキシピロリジン−1−イル)メタノン
[8−(4−クロロフェニル)ピリド[3,4−b]ピラジン−2−イル]−(1,1−ジオキソ−1,4−チアジナン−4−イル)メタノン
(1,1−ジオキソ−1,4−チアジナン−4−イル)−[8−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピリド[3,4−b]ピラジン−2−イル]メタノン
(8−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)ピリド[4,3−b]ピラジン−2−イル)(3−ヒドロキシピロリジン−1−イル)メタノン
(8−(2,4−ジクロロフェニル)ピリド[4,3−b]ピラジン−2−イル)(3−ヒドロキシピロリジン−1−イル)メタノン
(8−(2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル)ピリド[4,3−b]ピラジン−2−イル)(3−ヒドロキシピロリジン−1−イル)メタノン
(3−ヒドロキシピロリジン−1−イル)(8−(3−(トリフルオロメトキシ)フェニル)ピリド[4,3−b]ピラジン−2−イル)メタノン
(8−(6−クロロピリジン−3−イル)ピリド[4,3−b]ピラジン−2−イル)(3−ヒドロキシピロリジン−1−イル)メタノン
(8−(4−クロロ−3−フルオロフェニル)ピリド[4,3−b]ピラジン−2−イル)(3−ヒドロキシピロリジン−1−イル)メタノン
(8−(2−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル)ピリド[4,3−b]ピラジン−2−イル)(3−ヒドロキシピロリジン−1−イル)メタノン
(8−(4−(ヒドロキシメチル)フェニル)ピリド[4,3−b]ピラジン−2−イル)(3−ヒドロキシピロリジン−1−イル)メタノン、若しく
(8−(3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル)ピリド[4,3−b]ピラジン−2−イル)(3−ヒドロキシピロリジン−1−イル)メタノン
である請求項1又は4記の化合物、或いは薬学的に許容し得るその酸付加塩、そのラセミ混合物、又はその対応するエナンチオマー若しくは光学異性体
【請求項6】
請求項1〜5のいずれか一項記載の化合物、或いは薬学的に許容し得るその酸付加塩、そのラセミ混合物、又はその対応するエナンチオマー若しくは光学異性体を製造するための方法であって、
a)式(4):
【化2】

で示される化合物を式(2):
NHR (2)
で示される化合物と反応させることにより、式(I):
【化3】

で示される化合物にすること、そして必要に応じて、得られる化合物を薬学的に許容し得る酸付加塩に変換すること、又は
b)式(I−1):
【化4】

で示される化合物を式(3):
【化5】

で示される化合物と反応させることにより、式(I):
【化6】

で示される化合物にすること、そして必要に応じて、得られる化合物を薬学的に許容し得る酸付加塩に変換すること
を含む方法。
【請求項7】
治療活性物質として使用するための、請求項1〜5のいずれか一項記載の化合物、或いは薬学的に許容し得るその酸付加塩、そのラセミ混合物、又はその対応するエナンチオマー若しくは光学異性体
【請求項8】
統合失調症、強迫性人格障害、鬱病、双極性障害、不安障害、正常な老化、てんかん、網膜変性、外傷性脳損傷、脊髄損傷、外傷後ストレス障害、パニック障害、パーキンソン病、認知症、アルツハイマー病、認知障害、化学療法誘発性認知機能障害、ダウン症候群、自閉症スペクトラム障害、難聴、耳鳴、脊髄小脳失調、筋萎縮性側索硬化症、多発性硬化症、ハンチントン病、脳卒中、放射線療法、慢性ストレス、又はアルコール、アヘン剤、メタンフェタミン、フェンシクリジン若しくはコカインから選択される神経活性薬物の乱用の処置或いは予防に使用するための、請求項1〜5のいずれか一項記載の化合物、或いは薬学的に許容し得るその酸付加塩、そのラセミ混合物、又はその対応するエナンチオマー若しくは光学異性体
【請求項9】
請求項1〜5のいずれか一項記載の化合物、或いは薬学的に許容し得るその酸付加塩、そのラセミ混合物、又はその対応するエナンチオマー若しくは光学異性体と、薬学的に許容し得る賦形剤を含む医薬組成物。
【請求項10】
統合失調症、強迫性人格障害、鬱病、双極性障害、不安障害、正常な老化、てんかん、網膜変性、外傷性脳損傷、脊髄損傷、外傷後ストレス障害、パニック障害、パーキンソン病、認知症、アルツハイマー病、認知障害、化学療法誘発性認知機能障害、ダウン症候群、自閉症スペクトラム障害、難聴、耳鳴、脊髄小脳失調、筋萎縮性側索硬化症、多発性硬化症、ハンチントン病、脳卒中、放射線療法、慢性ストレス、又はアルコール、アヘン剤、メタンフェタミン、フェンシクリジン若しくはコカインから選択される神経活性薬物の乱用処置或いは予防するための医薬製造するための、請求項1〜5のいずれか一項記載の化合物、或いは薬学的に許容し得るその酸付加塩、そのラセミ混合物、又はその対応するエナンチオマー若しくは光学異性体の使用。
【請求項11】
統合失調症、強迫性人格障害、鬱病、双極性障害、不安障害、正常な老化、てんかん、網膜変性、外傷性脳損傷、脊髄損傷、外傷後ストレス障害、パニック障害、パーキンソン病、認知症、アルツハイマー病、認知障害、化学療法誘発性認知機能障害、ダウン症候群、自閉症スペクトラム障害、難聴、耳鳴、脊髄小脳失調、筋萎縮性側索硬化症、多発性硬化症、ハンチントン病、脳卒中、放射線療法、慢性ストレス、又はアルコール、アヘン剤、メタンフェタミン、フェンシクリジン若しくはコカインから選択される神経活性薬物の乱用処置或いは予防するため請求項1〜5のいずれか一項記載の化合物、或いは薬学的に許容し得るその酸付加塩、そのラセミ混合物、又はその対応するエナンチオマー若しくは光学異性体を含む医薬組成物。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般式(I):
【化1】

[式中、
は、水素であり;
は、水素、低級アルキル、ベンジル、ヒドロキシにより置換されている低級アルキル又は場合によりシアノによって置換されているシクロアルキルであるか;あるいは
及びRは、これらが結合しているN原子と一緒に、場合により追加のN、O又はS環原子を含有するヘテロシクロアルキル基(そして場合によりヒドロキシによって置換されている)を形成し;
は、ハロゲン、
場合により1個以上のハロゲン、シアノ、ハロゲンにより置換されている低級アルキル、ハロゲンにより置換されている低級アルコキシ若しくはヒドロキシにより置換されている低級アルキルによって置換されている、フェニル、又は
場合により低級アルキル若しくはハロゲンによって置換されている、ヘテロアリール、又は
3,6−ジヒドロ−ピラン−4−イル、又は
場合により1個以上のハロゲンによって置換されているピペリジン−1−イルである]で示される化合物、又は薬学的に許容し得る酸付加塩、ラセミ混合物若しくはそれの対応するエナンチオマー及び/又はその光学異性体に関する。
【背景技術】
【0002】
今や本発明の化合物は、神経幹細胞(NSC)からの神経新生を刺激することが証明されている。神経新生は、発生中及び成体の脳において生じる。概念的には、この神経新生の過程は4つの段階に分割できる:(i)NSCの増殖;(ii)NSCのニューロン運命決定;(iii)新しいニューロンの生存及び成熟;並びに(iv)神経回路網への新しいニューロンの機能統合。
【0003】
成体の神経新生は、成体脳において一生を通して起こる発生過程であって、これによって新しい機能性ニューロンが成体神経幹細胞から生成される。生理条件下での構成的成体神経新生は、主として2つの「神経新生」脳領域、1)海馬歯状回の顆粒細胞層下部(sub-granular zone)(SGZ)(ここで新しい歯状回顆粒細胞が生成される)、2)側脳室の脳室下帯(sub-ventricular zone)(SVZ)(ここで新しいニューロンが生成され、次に吻側移動経路(rostral migratory stream)(RMS)を通って嗅球に移動して介在ニューロンとなる)で起こる。
【0004】
海馬の成体神経新生は、その正確な機能が分かりにくいままであるにもかかわらず、認知及び情動状態において重要な役割を演じることを、広範な証拠が示唆している。比較的少数の新生顆粒ニューロンは、歯状回内の多数の介在ニューロンを支配し、このそれぞれが何百もの成熟顆粒細胞を阻害することにより神経新生依存性フィードバック阻害をもたらすため、全脳機能に影響を及ぼすことができると主張されてきた。発火の低い閾値との組合せで、新生ニューロンは、状況に応じて非常に微妙な変化に対する応答を誘発する。このプロセスの障害は、精神疾患に関連するパターン分離の欠損として行動面で現れることがある。例えば、成体の海馬神経新生は、認知及び情動能力と相関関係があり、例えば、運動、豊かな環境への曝露及び典型的な抗鬱薬は、成体の海馬神経新生並びに認知及び/又は情動状態を併用的に促進するが、一方慢性ストレス、鬱病、睡眠不足及び老化は、成体神経新生を低下させ、そして負の認知及び/又は情動状態と結び付く(Neuron 70, May 26, 2011, pp 582 -588及びpp 687 - 702; WO 2008/046072)。興味深いことに、抗鬱薬は、海馬の成体神経新生を促進し、そして特定の行動に及ぼすこれらの作用には、神経新生の刺激を必要とする。他の成体CNS領域における神経新生は、正常な生理条件下では非常に限定的と一般に考えられるが、脳卒中、並びに中枢及び末梢の脳損傷のような損傷後には誘導されうる。
【0005】
したがって、成体神経新生の刺激は、正常の老化のための、そして特に種々の神経変性及び神経精神疾患[統合失調症、強迫性人格障害、大鬱病、双極性障害、不安障害、てんかん、網膜変性、外傷性脳損傷、脊髄損傷、外傷後ストレス障害、パニック障害、パーキンソン病、認知症、アルツハイマー病、軽度認知障害、化学療法誘発性認知機能障害(「ケモブレイン(chemobrain)」)、ダウン症候群、自閉症スペクトラム障害、難聴(Neuroscience, 167 (2010) 1216-1226; Nature Medicine, Vol. 11, number 3, (2005), 271-276)、耳鳴、脊髄小脳失調、筋萎縮性側索硬化症、多発性硬化症、ハンチントン病、脳卒中、及び放射線療法に起因する障害、慢性ストレス、又は神経活性薬物(アルコール、アヘン剤、メタンフェタミン、フェンシクリジン及びコカインなど)の乱用を含む]のための神経再生治療の標的を表すと考えられる(US 2012/0022096)。
【0006】
成体神経新生の刺激はまた、視神経症(S. Isenmann, A. Kretz, A. Cellerino, Progress in Retinal and Eye Research, 22, (2003) 483)及び黄斑変性症(G. Landa, O. Butovsky, J. Shoshani, M. Schwartz, A. Pollack, Current Eye Research 33, (2008) 1011)のための治療の標的を表す。
【0007】
よって、成体神経新生の化学刺激は、神経疾患及び神経精神障害の処置用の新規な薬物を開発するための新しい再生の手段及び機会を提示する。
【0008】
したがって、本発明の目的は、神経新生を調節する化合物を同定することであった。式(I)の化合物は、この領域において活性であり、そのため統合失調症、強迫性人格障害、鬱病、双極性障害、不安障害、正常な老化、てんかん、網膜変性、外傷性脳損傷、脊髄損傷、外傷後ストレス障害、パニック障害、パーキンソン病、認知症、アルツハイマー病、軽度認知障害、化学療法誘発性認知機能障害(「ケモブレイン」)、ダウン症候群、自閉症スペクトラム障害、難聴、耳鳴、脊髄小脳失調、筋萎縮性側索硬化症、多発性硬化症、ハンチントン病、脳卒中、及び放射線療法に起因する障害、慢性ストレス、視神経症若しくは黄斑変性症、又は神経活性薬物(アルコール、アヘン剤、メタンフェタミン、フェンシクリジン又はコカインなど)の乱用の処置に使用できることが見い出された。
【0009】
式(I)の化合物の最も好ましい適応症は、アルツハイマー病、鬱病、不安障害及び脳卒中である。
【0010】
本発明は、式(I)の化合物及びその薬学的に許容し得る塩に、これが、エナンチオマー若しくはジアステレオマーの混合物又はそのエナンチオマー若しくはジアステレオマーとしての純粋形に適用される場合には、薬学活性物質としてのこれらの化合物に、その製造方法に、更には神経新生に関する疾患、統合失調症、強迫性人格障害、鬱病、双極性障害、不安障害、正常な老化、てんかん、網膜変性、外傷性脳損傷、脊髄損傷、外傷後ストレス障害、パニック障害、パーキンソン病、認知症、アルツハイマー病、軽度認知障害、化学療法誘発性認知機能障害(「ケモブレイン」)、ダウン症候群、自閉症スペクトラム障害、難聴、耳鳴、脊髄小脳失調、筋萎縮性側索硬化症、多発性硬化症、ハンチントン病、脳卒中、及び放射線療法に起因する障害、慢性ストレス、視神経症若しくは黄斑変性症、又は神経活性薬物(アルコール、アヘン剤、メタンフェタミン、フェンシクリジン又はコカインなど)の乱用の処置又は予防における使用に関する。
【0011】
本発明の1つの目的は、式(I)の化合物を含有する医薬組成物である。
【0012】
本発明の更なる1つの目的は、上記疾患の治療及び/又は予防処置用の医薬品の製造のための式(I)の化合物の使用である。
【0013】
本発明の更なる目的は、統合失調症、強迫性人格障害、大鬱病、双極性障害、不安障害、正常な老化、てんかん、網膜変性、外傷性脳損傷、脊髄損傷、外傷後ストレス障害、パニック障害、パーキンソン病、認知症、アルツハイマー病、認知障害、化学療法誘発性認知機能障害、ダウン症候群、自閉症スペクトラム障害、難聴、耳鳴、脊髄小脳失調、筋萎縮性側索硬化症、多発性硬化症、ハンチントン病、脳卒中、放射線療法、慢性ストレス、神経活性薬物(アルコール、アヘン剤、メタンフェタミン、フェンシクリジン及びコカインなど)の乱用の処置方法であって、有効量の式(I)の化合物を投与することを含む方法である。
【0014】
本発明の1つの実施態様は、Rが、水素であり、Rが、水素、低級アルキル、ベンジル、ヒドロキシにより置換されている低級アルキル又は場合によりシアノによって置換されているシクロアルキルであり、そしてRが、上記と同義である、式(I)の化合物、例えば、以下の化合物である:
8−(4−クロロフェニル)ピリド[4,3−b]ピラジン−2−カルボキサミド
8−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)ピリド[4,3−b]ピラジン−2−カルボキサミド
8−ブロモ−N−(1−シアノシクロプロピル)ピリド[4,3−b]ピラジン−2−カルボキサミド
8−(4−クロロフェニル)−N−(3−ヒドロキシ−3−メチルブタン−2−イル)ピリド[4,3−b]ピラジン−2−カルボキサミド
N−(3−ヒドロキシ−3−メチルブタン−2−イル)−8−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)ピリド[4,3−b]ピラジン−2−カルボキサミド
8−(4−クロロフェニル)−N−(1−シアノシクロプロピル)ピリド[4,3−b]ピラジン−2−カルボキサミド
N−(1−シアノシクロプロピル)−8−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)ピリド[4,3−b]ピラジン−2−カルボキサミド
N−ベンジル−8−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)ピリド[4,3−b]ピラジン−2−カルボキサミド
N−ベンジル−8−(4−クロロフェニル)ピリド[4,3−b]ピラジン−2−カルボキサミド
8−(2,4−ジクロロフェニル)ピリド[4,3−b]ピラジン−2−カルボキサミド
8−(4−フルオロフェニル)ピリド[4,3−b]ピラジン−2−カルボキサミド
8−(3,4,5−トリフルオロフェニル)ピリド[4,3−b]ピラジン−2−カルボキサミド
8−(2−フルオロフェニル)ピリド[4,3−b]ピラジン−2−カルボキサミド
8−(2−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル)ピリド[4,3−b]ピラジン−2−カルボキサミド
8−(6−クロロピリジン−3−イル)ピリド[4,3−b]ピラジン−2−カルボキサミド
8−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)ピリド[4,3−b]ピラジン−2−カルボキサミド
8−(2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル)ピリド[4,3−b]ピラジン−2−カルボキサミド
8−(3−(トリフルオロメトキシ)フェニル)ピリド[4,3−b]ピラジン−2−カルボキサミド
8−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)ピリド[4,3−b]ピラジン−2−カルボキサミド
8−(4−クロロ−3−フルオロフェニル)ピリド[4,3−b]ピラジン−2−カルボキサミド
8−(3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル)ピリド[4,3−b]ピラジン−2−カルボキサミド
8−(3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−4−イル)ピリド[4,3−b]ピラジン−2−カルボキサミド
8−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)ピリド[4,3−b]ピラジン−2−カルボキサミド
8−(3,4−ジフルオロフェニル)ピリド[4,3−b]ピラジン−2−カルボキサミド
8−(4−(ヒドロキシメチル)フェニル)ピリド[4,3−b]ピラジン−2−カルボキサミド
N−ベンジル−8−(ピリジン−3−イル)ピリド[4,3−b]ピラジン−2−カルボキサミド
8−(4−シアノフェニル)ピリド[4,3−b]ピラジン−2−カルボキサミド
N−tert−ブチル−8−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)ピリド[4,3−b]ピラジン−2−カルボキサミド
8−(2,4−ジクロロフェニル)−N−(3−ヒドロキシ−3−メチルブタン−2−イル)ピリド[4,3−b]ピラジン−2−カルボキサミド
8−(2−クロロフェニル)−N−(3−ヒドロキシ−3−メチルブタン−2−イル)ピリド[4,3−b]ピラジン−2−カルボキサミド
8−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−イル)ピリド[4,3−b]ピラジン−2−カルボキサミド
8−(4−クロロ−3−フルオロフェニル)−N−(3−ヒドロキシ−3−メチルブタン−2−イル)ピリド[4,3−b]ピラジン−2−カルボキサミド
N−(3−ヒドロキシ−3−メチルブタン−2−イル)−8−(3,4,5−トリフルオロフェニル)ピリド[4,3−b]ピラジン−2−カルボキサミド
N−(3−ヒドロキシ−3−メチルブタン−2−イル)−8−(1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)ピリド[4,3−b]ピラジン−2−カルボキサミド
8−(1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)ピリド[4,3−b]ピラジン−2−カルボキサミド
N−(3−ヒドロキシ−3−メチルブタン−2−イル)−8−(6−メチルピリジン−3−イル)ピリド[4,3−b]ピラジン−2−カルボキサミド、又は
N−(3−ヒドロキシ−3−メチルブタン−2−イル)−8−(6−メチルピリジン−2−イル)ピリド[4,3−b]ピラジン−2−カルボキサミド。
【0015】
本発明の1つの更なる実施態様は、R及びRが、これらが結合しているN原子と一緒に、場合により追加のN、O又はS環原子を含有するヘテロシクロアルキル基(そして場合によりヒドロキシによって置換されている)を形成する、式(I)の化合物、例えば、以下の化合物である:
(8−ブロモピリド[4,3−b]ピラジン−2−イル)(モルホリノ)メタノン
(8−(4−クロロフェニル)ピリド[4,3−b]ピラジン−2−イル)(モルホリノ)メタノン
モルホリノ(8−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)ピリド[4,3−b]ピラジン−2−イル)メタノン
(3−ヒドロキシピロリジン−1−イル)(8−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)ピリド[4,3−b]ピラジン−2−イル)メタノン
(8−(4−クロロフェニル)ピリド[4,3−b]ピラジン−2−イル)(3−ヒドロキシピロリジン−1−イル)メタノン
[8−(4−クロロフェニル)ピリド[3,4−b]ピラジン−2−イル]−(1,1−ジオキソ−1,4−チアジナン−4−イル)メタノン
(1,1−ジオキソ−1,4−チアジナン−4−イル)−[8−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピリド[3,4−b]ピラジン−2−イル]メタノン
(8−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)ピリド[4,3−b]ピラジン−2−イル)(3−ヒドロキシピロリジン−1−イル)メタノン
(8−(2,4−ジクロロフェニル)ピリド[4,3−b]ピラジン−2−イル)(3−ヒドロキシピロリジン−1−イル)メタノン
(8−(2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル)ピリド[4,3−b]ピラジン−2−イル)(3−ヒドロキシピロリジン−1−イル)メタノン
(3−ヒドロキシピロリジン−1−イル)(8−(3−(トリフルオロメトキシ)フェニル)ピリド[4,3−b]ピラジン−2−イル)メタノン
(8−(6−クロロピリジン−3−イル)ピリド[4,3−b]ピラジン−2−イル)(3−ヒドロキシピロリジン−1−イル)メタノン
(8−(4−クロロ−3−フルオロフェニル)ピリド[4,3−b]ピラジン−2−イル)(3−ヒドロキシピロリジン−1−イル)メタノン
(8−(2−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル)ピリド[4,3−b]ピラジン−2−イル)(3−ヒドロキシピロリジン−1−イル)メタノン
(8−(4−(ヒドロキシメチル)フェニル)ピリド[4,3−b]ピラジン−2−イル)(3−ヒドロキシピロリジン−1−イル)メタノン、又は
(8−(3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル)ピリド[4,3−b]ピラジン−2−イル)(3−ヒドロキシピロリジン−1−イル)メタノン。
【0016】
本説明に使用される一般用語の以下の定義は、問題の用語が単独で出現するか組合せで出現するかに関わりなく適用される。
【0017】
本明細書に使用されるとき、「低級アルキル」という用語は、1〜7個の炭素原子を持つ直線状又は分岐状炭素鎖を含む、飽和の、即ち、脂肪族の炭化水素基を意味する。「アルキル」の例は、メチル、エチル、n−プロピル、及びイソプロピルである。
【0018】
「アルコキシ」という用語は、−O−R’基(式中、R’は、上記と同義の低級アルキルである)を意味する。
【0019】
「ハロゲンにより置換されている低級アルキル」という用語は、上記と同義の低級アルキル基であって、少なくとも1個の水素原子が、ハロゲン原子により置換されている基を意味する。好ましい基は、CFである。
【0020】
「ハロゲンにより置換されている低級アルコキシ」という用語は、上記と同義の低級アルコキシ基であって、少なくとも1個の水素原子が、ハロゲン原子により置換されている基を意味する。好ましい基は、OCFである。
【0021】
「ヒドロキシにより置換されている低級アルキル」という用語は、上記と同義の低級アルキル基であって、少なくとも1個の水素原子が、ヒドロキシ基により置換されている基を意味する。好ましい基は、CH(CH)C(OH)(CHである。
【0022】
「シクロアルキル」という用語は、3〜7個の炭素原子を持つ炭素環を意味する。
【0023】
「ヘテロシクロアルキル」という用語は、N、O又はSから選択される少なくとも1個のヘテロ原子を含有する、非芳香環を含む。このような基は、ピペリジニル、モルホリニル、ピロリジニル、ピペラジニル又は1,1−ジオキソ−チオモルホリニルである。
【0024】
「ヘテロアリール」という用語は、1個以上の環を形成する5〜10個の環原子を含有する炭素環系であって、少なくとも1個の炭素原子が、O、N又はSよりなる群から選択されるヘテロ原子により置換されており、そして少なくとも1個の環が、芳香族性である環系、例えば、オキサゾリル、ピリジル、チオフェニル、キノリニル、ピロリル、フリル、ベンゾイミダゾリル、イミダゾリル、ピラゾリルなどを意味する。最も好ましい基は、ピリジル及びピラゾリルである。
【0025】
「ハロゲン」という用語は、塩素、臭素、フッ素又はヨウ素を意味する。
【0026】
本発明の新しい式(I)の化合物及びその薬学的に許容し得る塩は、当該分野において公知の方法により、例えば、後述の方法により調製することができるが、この方法は、
a) 式(4):
【化2】

で示される化合物を式(2):
NHR (2)
で示される化合物と反応させることにより、式(I):
【化3】

で示される化合物にすること、そして必要に応じて、得られる化合物を薬学的に許容し得る酸付加塩に変換すること、又は
b) 式(I-1):
【化4】

で示される化合物を式(3):
【化5】

で示される化合物と反応させることにより、式(I):
【化6】

で示される化合物にすること、そして必要に応じて、得られる化合物を薬学的に許容し得る酸付加塩に変換すること
を含む。
【0027】
本発明の式(I)の化合物の調製法は、逐次又は収束合成経路で実施できる。本発明の化合物の合成は、以下のスキーム1において示される。この反応及び生じる生成物の精製を実施するのに必要な技能は、当業者には公知である。以下の製造法の説明に使用される置換基及び添え字は、断りない限り本明細書に前述の意味を有する。
【0028】
更に詳細には、式(I)の化合物は、後述の方法により、実施例に与えられる方法により又は類似の方法により製造することができる。個々の反応工程に適切な反応条件は、当業者には公知である。しかし反応順序は、スキーム1に表示されるものに限定されず、出発物質及びそのそれぞれの反応性に応じて、反応工程の順序は自由に変更することができる。出発物質は、市販されているか、あるいは後述の方法と類似の方法により、本説明に若しくは実施例に引用される参考文献に記載される方法により、又は当該分野において公知の方法により調製することができるかのいずれかである。
【0029】
【化7】
【0030】
式(4)の前駆体化合物は、当該分野において公知の方法により調製することができる。8−ブロモ−2−メチル−ピリド[3,4−b]ピラジン(式(5))並びにジオキサン及び水中の式(3)のボロン酸及び炭酸セシウムの懸濁液に、ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン−パラジウム(II)ジクロリドを加える。この混合物を80℃で3時間撹拌する。蒸留による溶媒の除去及びクロマトグラフィーにより、式(6)の化合物が生成する。
【0031】
更に、この式(6)の8−置換2−メチルピリド[4,3−b]ピラジンをジオキサン中の二酸化セレンと合わせて100℃で3時間加熱した。生じたアルデヒドを水中のt−ブタノール、2−メチルブタ−2−エン、亜塩素酸ナトリウム及びリン酸二水素ナトリウムと合わせて室温で一晩撹拌することにより、式(4)の化合物が生成した。
【0032】
更に、例えば二酸化セレンでの8−ブロモ−2−メチル−ピリド[3,4−b]ピラジン(式(5))の酸化に続いて、亜塩素酸ナトリウム酸化を行うと、8−ブロモ−ピリド[3,4−b]ピラジン−2−カルボン酸(式(1))の形成が起こり、続いてエステル化により式(8)の化合物とし、これを次に式(10)(X=CF)の化合物と反応させることにより、式(9)の化合物とし、エステル開裂により式(4)の化合物の形成が起こる。
【0033】
更に詳細には、8−ブロモ−2−メチルピリド[4,3−b]ピラジン(式(5))とジオキサン中の二酸化セレンとの混合物を100℃で3時間加熱した。生じたアルデヒドを水中のt−ブタノール、2−メチルブタ−2−エン、亜塩素酸ナトリウム及びリン酸二水素ナトリウムと合わせて室温で2日間撹拌することにより、8−ブロモ−ピリド[3,4−b]ピラジン−2−カルボン酸(式(1))が生成した。
【0034】
ジメチルホルムアミド中の式(1)の8−ブロモ−ピリド[3,4−b]ピラジン−2−カルボン酸、N,N−ジイソプロピルエチルアミン及びヘキサフルオロリン酸O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウム(HATU)の混合物を室温で10分間撹拌する。式(2)の対応するアミンを加え、撹拌を一晩続けることにより、式(I-1)の化合物が生成する。
【0035】
更に、式(I-1)の8−ブロモ−ピリド[3,4−b]ピラジン−2−カルボン酸アミド並びにジオキサン及び水中の式(3)のボロン酸及び炭酸セシウムの懸濁液に、ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン−パラジウム(II)ジクロリドを加える。この混合物を80℃で3時間撹拌する。蒸留による溶媒の除去及びクロマトグラフィーにより、式(I)の化合物が生成する。
【0036】
あるいは、ジクロロメタン中の式(4)の8−(4−クロロフェニル)ピリド[4,3−b]ピラジン−2−カルボン酸及び1,1’−カルボニルジイミダゾールの混合物を式(2)の対応するアミンと合わせた。この混合物を室温で一晩撹拌することにより、式(I)の化合物が生成した。
【0037】
ジクロロメタン中の8−ブロモピリド[4,3−b]ピラジン−2−カルボン酸(式(1))及び塩化オキサリルの混合物を0℃で1時間、次に室温で1時間撹拌した。この混合物を真空濃縮してジクロロメタンに溶解した。メタノールを加えて、この混合物を真空濃縮することにより、8−ブロモピリド[4,3−b]ピラジン−2−カルボン酸メチル(式(8))が生成した。
【0038】
8−ブロモピリド[4,3−b]ピラジン−2−カルボン酸メチル(式(8))及びトルエン(6.0ml)中の炭酸セシウムの懸濁液を酢酸パラジウム(II)及び2,2’−ビス(ジフェニルホスフィノ)−1,1’−ビナフチル(BINAP)及び4,4−ジフルオロピペリジンと合わせた。この反応混合物を80℃で5時間加熱した。クロマトグラフィーによる精製によって、式(9)の化合物が生成する。ジオキサン及び水中の8−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−イル)ピリド[4,3−b]ピラジン−2−カルボン酸メチル(式(9)の化合物)の溶液を水酸化リチウム水溶液で処理した。酸性化及び抽出により、式(4)の化合物が生成する。
【0039】
化合物の単離及び精製
本明細書に記載される化合物及び中間体の単離及び精製は、必要に応じて、例えば、濾過、抽出、結晶化、カラムクロマトグラフィー、薄層クロマトグラフィー、厚層クロマトグラフィー、分取用低圧若しくは高圧液体クロマトグラフィー又はこれらの手順の組合せのような、任意の適切な分離又は精製手順により達成できる。適切な分離及び単離手順の具体例は、本明細書に後述の調製法及び実施例を参照することにより得られる。しかし、当然ながら他の同等の分離又は単離手順も利用することができる。式(I)のキラル化合物のラセミ混合物は、キラルHPLCを用いて分離することができる。
【0040】
式(I)の化合物の塩
式(I)の化合物は、塩基性であり、対応する酸付加塩に変換することができる。この変換は、少なくとも化学量論量の、塩酸、臭化水素酸、硫酸、硝酸、リン酸などのような適切な酸、及び酢酸、プロピオン酸、グリコール酸、ピルビン酸、シュウ酸、リンゴ酸、マロン酸、コハク酸、マレイン酸、フマル酸、酒石酸、クエン酸、安息香酸、ケイ皮酸、マンデル酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、サリチル酸などの有機酸のような適切な酸での処理によって達成される。典型的には、この遊離塩基を、ジエチルエーテル、酢酸エチル、クロロホルム、エタノール又はメタノールなどのような不活性有機溶媒に溶解し、そして酸を同様の溶媒に加える。温度を0℃〜50℃の間に維持する。生じる塩は、自然に沈殿するか、又は低極性溶媒で溶液から取り出すことができる。
【0041】
式(I)の塩基性化合物の酸付加塩は、少なくとも化学量論当量の、水酸化ナトリウム又はカリウム、炭酸カリウム、重炭酸ナトリウム、アンモニアなどのような適切な塩基での処理によって、対応する遊離塩基に変換することができる。
【0042】
式(I)の化合物及びその薬学的に利用し得る付加塩は、有用な薬理学的特性を有する。具体的には、本発明の化合物は、神経新生薬としての活性を有することが見い出された。本化合物は、本明細書に後述の試験法により調べた。
【0043】
神経新生アッセイ法
神経幹細胞増殖アッセイ法
低分子の神経新生性は、以前に報告されたように二重Smad阻害を介して誘導されたヒト胚性幹細胞由来神経幹細胞(NSC)の増殖に基づいて決定される(Chambers, S.M., et al., Highly efficient neural conversion of human ES and iPS cells by dual inhibition of SMAD signaling, Nature biotechnology, 2009. 27(3): p. 275-80.)。
化合物の応答は、4日間のインキュベーション後にATPレベル(Promega:CellTiterGlo(登録商標))に基づく細胞の増加により測定される。
NSCは、解凍して3継代にわたり増殖させる。14日目に、NSCをポリオルニチン/ラミニンコーティングした384ウェルプレートに21,000細胞/cmの細胞密度で38μlの培地容量で播種する。
細胞播種の4時間後、化合物溶液を2μlの容量で加える。化合物のストック液(水、5% DMSO)を希釈することにより、8μM〜8nMの範囲の用量反応(11点、希釈係数は2である)を得る。細胞の神経新生性を一貫して決定するために対照実験を行う:
陰性(中性)対照は細胞培養用培地(最終DMSO濃度:0.25%)である。
陽性対照は以下である:
1.細胞培養用培地+100ng/ml FGF2(最終DMSO濃度:0.1%)
2.細胞培養用培地+20ng/ml EGF(最終DMSO濃度:0.1%)
3.細胞培養用培地+100ng/ml Wnt3a(最終DMSO濃度:0.1%)。
37℃、5% COで4日間のインキュベーション後、ウェルあたりのATPの量を定量する。ATP濃度は、細胞数に比例する。ATPは、PromegaのCellTiterGlo(登録商標)キットを用いることにより定量する。CellTiterGlo(登録商標)試薬は、細胞溶解緩衝液、熱安定性ルシフェラーゼ(UltraGlo(商標)組換えルシフェラーゼ)、マグネシウム及びルシフェリンを含有する。ルシフェリンは、ATP産生オキシルシフェリン、AMP及び光と反応する。発光シグナルは、ATP含量に比例する。
陰性(中性)対照の値は、16個の陰性対照ウェルの平均をとることにより各アッセイプレートについて決定する。神経新生性化合物の応答は、各化合物について(化合物/陰性対照)×100として算出される。
用量反応曲線からのEC150の値は、各試験化合物について決定される。EC150は、対照(100%)の150%活性が達成される化合物濃度である。好ましい化合物は、表1に示されるとおり<3.0μMの範囲のEC150(μM)を示す。
【表1】







【0044】
式(I)の化合物及び式(I)の化合物の薬学的に許容し得る塩は、例えば、製剤の形で医薬品として使用することができる。この製剤は、例えば、錠剤、コーティング錠、糖衣錠、硬及び軟ゼラチンカプセル剤、液剤、乳剤又は懸濁剤の剤形で経口投与することができる。しかし投与はまた、例えば、坐剤の剤形で直腸内にも、又は注射液の剤形で非経口的にも達成できる。
【0045】
式(I)の化合物は、製剤の製造のために薬学的に不活性な無機又は有機担体と共に加工することができる。乳糖、トウモロコシデンプン又はその誘導体、タルク、ステアリン酸又はその塩などを、例えば、錠剤、コーティング錠、糖衣錠及び硬ゼラチンカプセル剤用の担体として使用することができる。軟ゼラチンカプセル剤に適切な担体は、例えば、植物油、ロウ、脂肪、半固体及び液体ポリオールなどである。しかし活性物質の性質に応じて、通常は軟ゼラチンカプセル剤の場合には担体を必要としない。液剤及びシロップ剤の製造に適切な担体は、例えば、水、ポリオール、グリセロール、植物油などである。坐剤に適切な担体は、例えば、天然又は硬化油、ロウ、脂肪、半液体又は液体ポリオールなどである。
【0046】
本製剤は更に、保存料、可溶化剤、安定剤、湿潤剤、乳化剤、甘味料、着色料、香味料、浸透圧を変化させる塩、緩衝剤、マスキング剤又は酸化防止剤を含有することができる。これらはまた、更に他の治療有用物質を含有することもできる。
【0047】
式(I)の化合物又は薬学的に許容し得るその塩及び治療不活性担体を含有する医薬品もまた、本発明の目的であり、1種以上の式(I)の化合物及び/又は薬学的に許容し得る酸付加塩、並びに必要に応じて1種以上の他の治療有用物質を、1種以上の治療不活性担体と一緒にガレヌス製剤の投与剤形にすることを含む、その製造方法も同様に本発明の目的である。
【0048】
本発明の最も好ましい適応症は、中枢神経系の障害を含むもの、例えば、鬱病、精神病、パーキンソン病、不安、注意欠陥多動障害(ADHD)及び糖尿病の処置又は予防である。
【0049】
用量は、広い限界内で変化させることができ、当然ながら各特定の場合の個々の要求に合わせて調整しなければならない。経口投与の場合には、成人の用量は、一般式(I)の化合物1日に約0.01mg〜約1000mg又は薬学的に許容し得るその塩の対応する量で変化させることができる。1日用量は、単回用量として又は分割用量にして投与してよく、そして更に上限もまた、適応があると分かればこれを超えることができる。
【0050】
錠剤の処方(湿式顆粒化)
品目 成分 mg/錠剤
5mg 25mg 100mg 500mg
1. 式Iの化合物 5 25 100 500
2. 無水乳糖DTG 125 105 30 150
3. Sta-Rx 1500 6 6 6 30
4. 微結晶性セルロース 30 30 30 150
5. ステアリン酸マグネシウム 1 1 1 1
合計 167 167 167 831
【0051】
製造手順
1. 品目1、2、3及び4を混合し、精製水と共に造粒する。
2. 顆粒を50℃で乾燥させる。
3. 顆粒を適切な微粉砕装置に通す。
4. 品目5を加え、3分間混合し、適切な成形機で圧縮する。
【0052】
カプセル剤の処方
品目 成分 mg/カプセル剤
5mg 25mg 100mg 500mg
1. 式Iの化合物 5 25 100 500
2. 含水乳糖 159 123 148 −−−
3. トウモロコシデンプン 25 35 40 70
4. タルク 10 15 10 25
5. ステアリン酸マグネシウム 1 2 2 5
合計 200 200 300 600
【0053】
製造手順
1. 品目1、2及び3を適切なミキサーで30分間混合する。
2. 品目4及び5を加え、3分間混合する。
3. 適切なカプセルに充填する。
【0054】
実施例1
8−(4−クロロフェニル)ピリド[4,3−b]ピラジン−2−カルボキサミド
【化8】
【0055】
a) 8−ブロモ−2−メチルピリド[4,3−b]ピラジン
【化9】

50mlの丸底フラスコ中で、5−ブロモピリジン−3,4−ジアミン(1.00g、5.32mmol)及び2−オキソプロパナール(0.96g、5.32mmol)を、ジオキサン(30.0ml)と合わせて、明褐色の溶液を与えた。反応混合物を100℃で5日間加熱した。粗反応混合物を真空下で濃縮し、クロマトグラフィー(シリカゲル、酢酸エチル/ヘプタン=50:50〜100:0)により精製して、標記化合物(1.00g、84%)を明褐色の固体として生成した。MS:m/e=224.3、226.3[M+H]
【0056】
b) 8−(4−クロロフェニル)−2−メチルピリド[4,3−b]ピラジン
【化10】

25mlの丸底フラスコ中で、8−ブロモ−2−メチルピリド[4,3−b]ピラジン(500mg、2.23mmol)、4−クロロフェニルボロン酸(349mg、2.23mmol)及び炭酸セシウム(800mg、2.45mmol)を、ジオキサン(10ml)及び水(1.0ml)と合わせて、明褐色の溶液を与えた。ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン−パラジウム(II)ジクロリド(81.6mg、112μmol)を加えた。反応混合物を80℃で2時間加熱した。粗反応混合物を真空下で濃縮し、クロマトグラフィー(シリカゲル、酢酸エチル/ヘプタン=20:80〜100:0)により精製して、標記化合物(618mg、92%)を明黄色の固体として生成した。MS:m/e=256.4[M+H]
【0057】
c) 8−(4−クロロフェニル)ピリド[4,3−b]ピラジン−2−カルボン酸
【化11】

25mlの丸底フラスコ中で、8−(4−クロロフェニル)−2−メチルピリド[4,3−b]ピラジン(610mg、2.39mmol)及び二酸化セレン(1.48g、13.4mmol)を、ジオキサン(13ml)と合わせて、明黄色の混合物を与えた。反応混合物を100℃で3時間加熱した。混合物を焼結ガラスに通して濾過し、真空下で濃縮した。粗物質を、クロマトグラフィー(シリカゲル、メタノール/ジクロロメタン=0:100〜2:98)により精製した。純粋な画分を真空下で濃縮し、t−ブタノール(13ml)及び2−メチルブタ−2−エン(4ml)と合わせて、明黄色の溶液を与えた。水(13ml)中の亜塩素酸ナトリウム(1.6g、17.7mmol)及びリン酸二水素ナトリウム(1.6g、13.4mmol)をゆっくり加え、混合物を室温で一晩撹拌した。粗反応混合物を真空下で濃縮し、水(13ml)でトリチュレートし、そして室温で30分間撹拌した。残留物を濾別し、真空下で乾燥させて、標記化合物(295mg、43%)を明黄色の固体として生成した。MS:m/e=284.4[M−H]
【0058】
d) 8−(4−クロロフェニル)ピリド[4,3−b]ピラジン−2−カルボキサミド
【化12】

25mlの丸底フラスコ中で、8−(4−クロロフェニル)ピリド[4,3−b]ピラジン−2−カルボン酸(195mg、683μmol)及び1,1’−カルボニルジイミダゾール(133mg、819μmol)を、ジクロロメタン(10ml)と合わせて、明黄色の懸濁液を与えた。1時間後、塩化アンモニウム(183mg、3.41mmol)及びトリエチルアミン(345mg、476μl、3.41mmol)加えた。混合物を室温で一晩撹拌した。次に、塩化アンモニウム(183mg、3.41mmol)及びトリエチルアミン(345mg、476μl、3.41mmol)を再び加え、混合物を室温で3日間撹拌した。クロマトグラフィー(シリカゲル、酢酸エチル/ヘプタン=10:90〜100:0)及びジエチルエーテル/ペンタン(0.5ml/0.5ml)でのトリチュレーションが、標記化合物(126mg、65%)を明黄色の固体として生成した。MS:m/e=285.3[M+H]
【0059】
実施例2
8−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)ピリド[4,3−b]ピラジン−2−カルボキサミド
【化13】
【0060】
a) 8−ブロモピリド[4,3−b]ピラジン−2−カルボン酸
【化14】

25mlの丸底フラスコ中で、8−ブロモ−2−メチルピリド[4,3−b]ピラジン(500mg、2.23mmol)及び二酸化セレン(1.39g、12.5mmol)を、ジオキサン(10ml)と合わせて、明黄色の混合物を与えた。反応混合物を100℃で3時間加熱した。混合物を濾過し、真空下で濃縮した。粗物質を、クロマトグラフィー(シリカゲル、メタノール/ジクロロメタン=0:100〜2:98)により精製した。純粋な画分を真空下で濃縮し、t−ブタノール(10ml)及び2−メチルブタ−2−エン(3ml)と合わせて、明黄色の溶液を与えた。水(10ml)中の亜塩素酸ナトリウム(1.5g、16.6mmol)及びリン酸二水素(1.5g、12.5mmol)をゆっくりと加え、そして混合物を室温で週末にかけて撹拌した。粗反応混合物を真空下で濃縮し、水を用いて室温で15分間トリチュレートした。残留物を濾別し、真空下で乾燥させて、標記化合物(329mg、58%)を明褐色の固体として生成した。MS:m/e=252.3、254.3[M−H]
【0061】
b) 8−ブロモピリド[4,3−b]ピラジン−2−カルボキサミド
【化15】

50mlの丸底フラスコ中で、8−ブロモピリド[4,3−b]ピラジン−2−カルボン酸(324mg、1.28mmol)及び1,1’−カルボニルジイミダゾール(227mg、1.4mmol)を、ジクロロメタン(10ml)と合わせて、褐色の懸濁液を与えた。混合物を室温で1時間撹拌した。次に、塩化アンモニウム(341mg、6.38mmol)及びトリエチルアミン(645mg、889μl、6.38mmol)を加え、撹拌を3時間続けた。粗反応混合物を真空下で濃縮し、クロマトグラフィー(シリカゲル、酢酸エチル/ヘプタン=50:50〜100:0)により精製して、標記化合物(65mg、20%)を明褐色の固体として生成した。MS:m/e=253.3、255.3[M+H]
【0062】
c) 8−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)ピリド[4,3−b]ピラジン−2−カルボキサミド
【化16】

25mlの丸底フラスコ中で、8−ブロモピリド[4,3−b]ピラジン−2−カルボキサミド(60mg、237μmol)、4−(トリフルオロメチル)フェニルボロン酸(45.0mg、237μmol)及び炭酸セシウム(77.3mg、237μmol)を、ジオキサン(10ml)及び水(1.0ml)と合わせて、明褐色の溶液を与えた。ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン−パラジウム(II)ジクロリド(173mg、237μmol)を加えた。反応混合物を80℃に加熱し、2時間撹拌した。粗反応混合物を真空下で濃縮し、フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、酢酸エチル/ヘプタン=50:50〜100:0)により精製した。ジエチルエーテル(1ml)でのトリチュレーションが、標記化合物(33mg、44%)をオフホワイトの固体として生成した。MS:m/e=319.4[M+H]
【0063】
実施例3
8−ブロモ−N−(1−シアノシクロプロピル)ピリド[4,3−b]ピラジン−2−カルボキサミド
【化17】

50mlの丸底フラスコ中で、8−ブロモピリド[4,3−b]ピラジン−2−カルボン酸(300mg、1.18mmol)、1−アミノシクロプロパンカルボニトリル(97.0mg、1.18mmol)及びトリエチルアミン(179mg、247μl)を、ジメチルホルムアミド(10.0ml)と合わせて、明褐色の溶液を与えた。O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムへキサフルオロホスファート(HATU、494mg、1.3mmol)を加え、撹拌を室温で続けた。反応は、1時間後に完了した。粗反応混合物を真空下で濃縮した。抽出及びクロマトグラフィー(シリカゲル、酢酸エチル/ヘプタン=50:50〜100:0)が、標記化合物(220mg、59%)をオフホワイトの固体として生成した。MS:m/e=319.4[M+H]
【0064】
実施例4
(8−ブロモピリド[4,3−b]ピラジン−2−イル)(モルホリノ)メタノン
【化18】

50mlの丸底フラスコ中で、8−ブロモピリド[4,3−b]ピラジン−2−カルボン酸(300mg、1.18mmol)、モルホリン(103mg、103μl 1.18mmol)及びトリエチルアミン(179mg、247μl、1.77mmol)を、ジメチルホルムアミド(10ml)と合わせて、明褐色の懸濁液を与えた。O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムへキサフルオロホスファート(HATU、494mg、1.3mmol)を加え、撹拌を室温で続けた。反応は、1時間後に完了した。酢酸エチルでの抽出及びクロマトグラフィー(シリカゲル、酢酸エチル/ヘプタン=50:50〜100:0)が、標記化合物(240mg、63%)をオフホワイトの固体として与えた。MS:m/e=323.4、235.4[M+H]
【0065】
実施例5
8−(4−クロロフェニル)−N−(3−ヒドロキシ−3−メチルブタン−2−イル)ピリド[4,3−b]ピラジン−2−カルボキサミド
【化19】
【0066】
a) 8−ブロモ−N−(3−ヒドロキシ−3−メチルブタン−2−イル)ピリド[4,3−b]ピラジン−2−カルボキサミド
【化20】

25mlの丸底フラスコ中で、8−ブロモピリド[4,3−b]ピラジン−2−カルボン酸(300mg、1.18mmol)、3−アミノ−2−メチルブタン−2−オール(122mg、1.18mmol)及びトリエチルアミン(179mg、247μl、1.77mmol)を、ジメチルホルムアミド(10ml)と合わせて、明褐色の溶液を与えた。アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムへキサフルオロホスファート(HATU、494mg、1.3mmol)を加え、撹拌を室温で一晩続けた。酢酸エチルでの抽出及びクロマトグラフィー(シリカゲル、酢酸エチル/ヘプタン=50:50〜100:0)が、標記化合物(218mg、54%)を明褐色の固体として生成した。MS:m/e=339.0、341.0[M+H]
【0067】
b) 8−(4−クロロフェニル)−N−(3−ヒドロキシ−3−メチルブタン−2−イル)ピリド[4,3−b]ピラジン−2−カルボキサミド
【化21】

25mlの丸底フラスコ中で、8−ブロモ−N−(3−ヒドロキシ−3−メチルブタン−2−イル)ピリド[4,3−b]ピラジン−2−カルボキサミド(50mg、147μmol)、4−クロロフェニルボロン酸(23.1mg、147μmol)及び炭酸セシウム(96.1mg、295μmol)を、ジオキサン(2.0ml)及び水(200μl)と合わせて、明褐色の溶液を与えた。ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン−パラジウム(II)ジクロリド(10.8mg、14.7μmol)を加えた。反応混合物を80℃で1時間加熱した。粗物質を、クロマトグラフィー(シリカゲル、酢酸エチル/ヘプタン=20:80〜100:0)により精製して、標記化合物(52.3mg、96%)を黄色の固体として生成した。MS:m/e=371.5[M+H]
【0068】
実施例6
N−(3−ヒドロキシ−3−メチルブタン−2−イル)−8−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)ピリド[4,3−b]ピラジン−2−カルボキサミド
【化22】

25mlの丸底フラスコ中で、8−ブロモ−N−(3−ヒドロキシ−3−メチルブタン−2−イル)ピリド[4,3−b]ピラジン−2−カルボキサミド(50mg、147μmol)、4−(トリフルオロメチル)フェニルボロン酸(28.0mg、147μmol)及び炭酸セシウム(96.1mg、295μmol)を、ジオキサン(2.0ml)及び水(200μl)と合わせて、明褐色の溶液を与えた。ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン−パラジウム(II)ジクロリド(10.8mg、14.7μmol)を加えた。反応混合物を80℃で1時間加熱した。粗物質を、クロマトグラフィー(シリカゲル、酢酸エチル/ヘプタン=20:80〜100:0)により精製して、標記化合物(58.2mg、98%)を黄色の固体として生成した。MS:m/e=405.6[M+H]
【0069】
実施例7
8−(4−クロロフェニル)−N−(1−シアノシクロプロピル)ピリド[4,3−b]ピラジン−2−カルボキサミド
【化23】

25mlの丸底フラスコ中で、8−ブロモ−N−(1−シアノシクロプロピル)ピリド[4,3−b]ピラジン−2−カルボキサミド(50mg、157μmol)、4−クロロフェニルボロン酸(24.6mg、157μmol)及び炭酸セシウム(102mg、314μmol)を、ジオキサン(2.0ml)及び水(200μl)と合わせて、無色の溶液を与えた。ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン−パラジウム(II)ジクロリド(11.5mg、15.7μmol)を加えた。反応混合物を80℃で30分間加熱した。粗物質を、クロマトグラフィー(シリカゲル、酢酸エチル/ヘプタン=20:80〜100:0)により精製して、標記化合物(48.5mg、88%)をオフホワイトの固体として生成した。MS:m/e=350.5[M+H]
【0070】
実施例8
N−(1−シアノシクロプロピル)−8−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)ピリド[4,3−b]ピラジン−2−カルボキサミド
【化24】

25mlの丸底フラスコ中で、8−ブロモ−N−(1−シアノシクロプロピル)ピリド[4,3−b]ピラジン−2−カルボキサミド(50mg、157μmol)、4−(トリフルオロメチル)フェニルボロン酸(29.9mg、157μmol)及び炭酸セシウム(102mg、314μmol、当量:2.00)を、ジオキサン(2.0ml)及び水(200μl)と合わせて、無色の溶液を与えた。ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン−パラジウム(II)ジクロリド(11.5mg、15.7μmol)を加えた。反応混合物を80℃で30分間加熱した。粗物質を、クロマトグラフィー(シリカゲル、酢酸エチル/ヘプタン=20:80〜100:0)により精製して、標記化合物(54.7mg、76%)をオフホワイトの固体として与えた。MS:m/e=384.5[M+H]
【0071】
実施例9
(8−(4−クロロフェニル)ピリド[4,3−b]ピラジン−2−イル)(モルホリノ)メタノン
【化25】

25mlの丸底フラスコ中で、(8−ブロモピリド[4,3−b]ピラジン−2−イル)(モルホリノ)メタノン(50mg、155μmol)、4−クロロフェニルボロン酸(24.2mg、155μmol)及び炭酸セシウム(101mg、309μmol)を、ジオキサン(2.0ml)及び水(200μl)と合わせて、明褐色の溶液を与えた。ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン−パラジウム(II)ジクロリド(11.3mg、15.5μmol)を加えた。反応混合物を80℃で1時間加熱した。粗物質を、クロマトグラフィー(シリカゲル、酢酸エチル/ヘプタン=20:80〜100:0)により精製して、標記化合物(44.7mg、81%)をオフホワイトの固体として生成した。MS:m/e=355.5[M+H]
【0072】
実施例10
モルホリノ(8−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)ピリド[4,3−b]ピラジン−2−イル)メタノン
【化26】

25mlの丸底フラスコ中で、(8−ブロモピリド[4,3−b]ピラジン−2−イル)(モルホリノ)メタノン(50mg、155μmol)、4−(トリフルオロメチル)フェニルボロン酸(29.4mg、155μmol)及び炭酸セシウム(101mg、309μmol)を、ジオキサン(2.0ml)及び水(200μl)と合わせて、明褐色の溶液を与えた。ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン−パラジウム(II)ジクロリド(11.3mg、15.5μmol)を加えた。反応混合物を80℃で1時間加熱した。粗物質を、クロマトグラフィー(シリカゲル、酢酸エチル/ヘプタン=20:80〜100:0)により精製して、標記化合物(51.7mg、86%)をオフホワイトの固体として与えた。MS:m/e=389.5[M+H]
【0073】
実施例11
N−ベンジル−8−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)ピリド[4,3−b]ピラジン−2−カルボキサミド
【化27】
【0074】
a) N−ベンジル−8−ブロモピリド[4,3−b]ピラジン−2−カルボキサミド
【化28】

25mlの丸底フラスコ中で、8−ブロモピリド[4,3−b]ピラジン−2−カルボン酸(170mg、669μmol)及び3滴のジメチルホルムアミドを、ジクロロメタン(10ml)と合わせて、明褐色の懸濁液を与えた。塩化オキサリル(849mg、586μl、6.69mmol)を加え、撹拌を1時間続けた。粗反応混合物を真空下で濃縮し、ジクロロメタン(10ml)に溶解し、そしてジクロロメタン(10ml)中のフェニルメタンアミン(71.7mg、669μmol)とトリエチルアミン(135mg、187μl、1.34mmol)の混合物に加えた。次に、反応混合物を室温で一晩撹拌した。ジクロロメタンでの抽出及びクロマトグラフィー(シリカゲル、酢酸エチル/ヘプタン=20:80〜100:0)が、標記化合物(159mg、69%)を明褐色の固体として生成した。MS:m/e=343.5、345.4[M+H]
【0075】
b) N−ベンジル−8−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)ピリド[4,3−b]ピラジン−2−カルボキサミド
【化29】

25mlの丸底フラスコ中で、N−ベンジル−8−ブロモピリド[4,3−b]ピラジン−2−カルボキサミド(50mg、146μmol)、4−(トリフルオロメチル)フェニルボロン酸(27.7mg、146μmol)及び炭酸セシウム(94.9mg、291μmol)を、ジオキサン(2.0ml)及び水(200μl)と合わせて、明黄色の溶液を与えた。ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン−パラジウム(II)ジクロリド(10.7mg、14.6μmol)を加えた。反応混合物を80℃で15分間加熱した。粗物質を、クロマトグラフィー(シリカゲル、酢酸エチル/ヘプタン=20:80〜100:0)により精製して、標記化合物(56.3mg、95%)をオフホワイトの固体として生成した。MS:m/e=409.6[M+H]
【0076】
実施例12
N−ベンジル−8−(4−クロロフェニル)ピリド[4,3−b]ピラジン−2−カルボキサミド
【化30】

25mlの丸底フラスコ中で、N−ベンジル−8−ブロモピリド[4,3−b]ピラジン−2−カルボキサミド(50mg、146μmol)、4−クロロフェニルボロン酸(22.8mg、146μmol)及び炭酸セシウム(94.9mg、291μmol)を、ジオキサン(2.0ml)及び水(200μl)と合わせて、明褐色の溶液を与えた。ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン−パラジウム(II)ジクロリド(10.7mg、14.6μmol)を加えた。反応混合物を80℃で30分間加熱した。粗物質を、クロマトグラフィー(シリカゲル、酢酸エチル/ヘプタン=20:80〜100:0)により精製して、標記化合物(37.8mg、69%)をオフホワイトの固体として生成した。MS:m/e=375.5[M+H]
【0077】
実施例13
8−(2,4−ジクロロフェニル)ピリド[4,3−b]ピラジン−2−カルボキサミド
【化31】

25mlの丸底フラスコ中で、8−ブロモピリド[4,3−b]ピラジン−2−カルボキサミド(50mg、198μmol)、2,4−ジクロロフェニルボロン酸(37.7mg、198μmol)及び炭酸セシウム(129mg、395μmol)を、ジオキサン(2.0ml)及び水(200μl)と合わせて、明褐色の溶液を与えた。ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン−パラジウム(II)ジクロリド(14.5mg、19.8μmol)を加えた。反応混合物を80℃で加熱し、30分間撹拌した。粗物質を、クロマトグラフィー(シリカゲル、酢酸エチル/ヘプタン=20:80〜100:0)により精製して、標記化合物(51.2mg、81%)をオフホワイトの固体として生成した。MS:m/e=319.4、321.4[M+H]
【0078】
実施例14
8−(4−フルオロフェニル)ピリド[4,3−b]ピラジン−2−カルボキサミド
【化32】

25mlの丸底フラスコ中で、8−ブロモピリド[4,3−b]ピラジン−2−カルボキサミド(50mg、198μmol)、4−フルオロフェニルボロン酸(27.6mg、198μmol)及び炭酸セシウム(129mg、395μmol)を、ジオキサン(2.0ml)及び水(200μl)と合わせて、明褐色の溶液を与えた。ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン−パラジウム(II)ジクロリド(14.5mg、19.8μmol)を加えた。反応混合物を80℃で30分間加熱した。粗物質を、クロマトグラフィー(シリカゲル、酢酸エチル/ヘプタン=20:80〜100:0)により精製して、標記化合物(33.4mg、63%)を黄色の固体として生成した。MS:m/e=269.1[M+H]
【0079】
実施例15
8−(3,4,5−トリフルオロフェニル)ピリド[4,3−b]ピラジン−2−カルボキサミド
【化33】

25mlの丸底フラスコ中で、8−ブロモピリド[4,3−b]ピラジン−2−カルボキサミド(50mg、198μmol)、3,4,5−トリフルオロフェニルボロン酸(34.8mg、198μmol)及び炭酸セシウム(129mg、395μmol)を、ジオキサン(2.0ml)及び水(200μl)と合わせて、明褐色の溶液を与えた。ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン−パラジウム(II)ジクロリド(14.5mg、19.8μmol)を加えた。反応混合物を80℃で30分間加熱した。粗物質を、クロマトグラフィー(シリカゲル、酢酸エチル/ヘプタン=20:80〜100:0)により精製して、標記化合物(49.6mg、83%)を明褐色の固体として生成した。MS:m/e=305.1[M+H]
【0080】
実施例16
8−(2−フルオロフェニル)ピリド[4,3−b]ピラジン−2−カルボキサミド
【化34】

25mlの丸底フラスコ中で、8−ブロモピリド[4,3−b]ピラジン−2−カルボキサミド(50mg、198μmol)、2−フルオロフェニルボロン酸(27.6mg、198μmol)及び炭酸セシウム(129mg、395μmol)を、ジオキサン(2.0ml)及び水(200μl)と合わせて、明褐色の溶液を与えた。ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン−パラジウム(II)ジクロリド(14.5mg、19.8μmol)を加えた。反応混合物を80℃で1時間加熱した。粗物質を、クロマトグラフィー(シリカゲル、酢酸エチル/ヘプタン=20:80〜100:0)により精製して、標記化合物(33mg、62%)をオフホワイトの固体として生成した。MS:m/e=269.1[M+H]
【0081】
実施例17
8−(2−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル)ピリド[4,3−b]ピラジン−2−カルボキサミド
【化35】

25mlの丸底フラスコ中で、8−ブロモピリド[4,3−b]ピラジン−2−カルボキサミド(50mg、198μmol)、2−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニルボロン酸(41.1mg、198μmol)及び炭酸セシウム(129mg、395μmol)を、ジオキサン(2.0ml)及び水(200μl)と合わせて、明褐色の溶液を与えた。ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン−パラジウム(II)ジクロリド(14.5mg、19.8μmol)を加えた。反応混合物を80℃で30分間加熱した。粗物質を、クロマトグラフィー(2×、シリカゲル、酢酸エチル/ヘプタン=20:80〜100:0)により精製して、標記化合物(26mg、39%)をオフホワイトの固体として生成した。MS:m/e=337.1[M+H]
【0082】
実施例18
8−(6−クロロピリジン−3−イル)ピリド[4,3−b]ピラジン−2−カルボキサミド
【化36】

25mlの丸底フラスコ中で、8−ブロモピリド[4,3−b]ピラジン−2−カルボキサミド(50mg、198μmol)、6−クロロピリジン−3−イルボロン酸(31.1mg、198μmol)及び炭酸セシウム(129mg、395μmol)を、ジオキサン(2.0ml)及び水(200μl)と合わせて、明褐色の溶液を与えた。ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン−パラジウム(II)ジクロリド(14.5mg、19.8μmol)を加えた。反応混合物を80℃で1時間加熱した。粗物質を、クロマトグラフィー(シリカゲル、酢酸エチル/ヘプタン=20:80〜100:0)により精製して、標記化合物(48mg、85%)を明黄色の固体として生成した。MS:m/e=286.1[M+H]
【0083】
実施例19
8−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)ピリド[4,3−b]ピラジン−2−カルボキサミド
【化37】

25mlの丸底フラスコ中で、8−ブロモピリド[4,3−b]ピラジン−2−カルボキサミド(50mg、198μmol)、4−(トリフルオロメトキシ)フェニルボロン酸(40.7mg、198μmol)及び炭酸セシウム(129mg、395μmol)を、ジオキサン(2.0ml)及び水(200μl)と合わせて、明褐色の溶液を与えた。ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン−パラジウム(II)ジクロリド(14.5mg、19.8μmol)を加えた。反応混合物を80℃で30分間加熱した。粗物質を、クロマトグラフィー(2×、シリカゲル、酢酸エチル/ヘプタン=20:80〜100:0)により精製して、標記化合物(21mg、32%)をオフホワイトの固体として与えた。MS:m/e=286.1[M+H]
【0084】
実施例20
8−(2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル)ピリド[4,3−b]ピラジン−2−カルボキサミド
【化38】

25mlの丸底フラスコ中で、8−ブロモピリド[4,3−b]ピラジン−2−カルボキサミド(50mg、198μmol)、2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)フェニルボロン酸(41.1mg、198μmol)及び炭酸セシウム(129mg、395μmol)を、ジオキサン(2.0ml)及び水(200μl)と合わせて、明褐色の溶液を与えた。ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン−パラジウム(II)ジクロリド(14.5mg、19.8μmol)を加えた。反応混合物を80℃で30分間加熱した。粗物質を、クロマトグラフィー(シリカゲル、酢酸エチル/ヘプタン=20:80〜100:0)により精製して、標記化合物(40mg、60%)をオフホワイトの固体として生成した。MS:m/e=337.1[M+H]
【0085】
実施例21
8−(3−(トリフルオロメトキシ)フェニル)ピリド[4,3−b]ピラジン−2−カルボキサミド
【化39】

25mlの丸底フラスコ中で、8−ブロモピリド[4,3−b]ピラジン−2−カルボキサミド(50mg、198μmol)、3−(トリフルオロメトキシ)フェニルボロン酸(40.7mg、198μmol)及び炭酸セシウム(129mg、395μmol)を、ジオキサン(2.0ml)及び水(200μl)と合わせて、明褐色の溶液を与えた。ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン−パラジウム(II)ジクロリド(14.5mg、19.8μmol)を加えた。反応混合物を80℃で30分間加熱した。粗物質を、クロマトグラフィー(シリカゲル、酢酸エチル/ヘプタン=20:80〜100:0)により精製して、標記化合物(40mg、61%)をオフホワイトの固体として生成した。MS:m/e=335.1[M+H]
【0086】
実施例22
8−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)ピリド[4,3−b]ピラジン−2−カルボキサミド
【化40】

25mlの丸底フラスコ中で、8−ブロモピリド[4,3−b]ピラジン−2−カルボキサミド(50mg、198μmol)、4−クロロ−2−フルオロフェニルボロン酸(34.5mg、198μmol)及び炭酸セシウム(129mg、395μmol)を、ジオキサン(2.0ml)及び水(200μl)と合わせて、明褐色の溶液を与えた。ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン−パラジウム(II)ジクロリド(14.5mg、19.8μmol)を加えた。反応混合物を80℃で30分間加熱した。粗物質を、クロマトグラフィー(2×、シリカゲル、酢酸エチル/ヘプタン=20:80〜100:0)により精製して、標記化合物(33mg、55%)をオフホワイトの固体として生成した。MS:m/e=303.1[M+H]
【0087】
実施例23
8−(4−クロロ−3−フルオロフェニル)ピリド[4,3−b]ピラジン−2−カルボキサミド
【化41】

25mlの丸底フラスコ中で、8−ブロモピリド[4,3−b]ピラジン−2−カルボキサミド(50mg、198μmol)、4−クロロ−3−フルオロフェニルボロン酸(34.5mg、198μmol)及び炭酸セシウム(129mg、395μmol)を、ジオキサン(2.0ml)及び水(200μl)と合わせて、明褐色の溶液を与えた。ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン−パラジウム(II)ジクロリド(14.5mg、19.8μmol)を加えた。反応混合物を80℃で30分間加熱した。粗物質を、クロマトグラフィー(シリカゲル、酢酸エチル/ヘプタン=20:80〜100:0)により精製して、標記化合物(43.1mg、72%)を明褐色の固体として生成した。MS:m/e=303.1[M+H]
【0088】
実施例24
8−(3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル)ピリド[4,3−b]ピラジン−2−カルボキサミド
【化42】

25mlの丸底フラスコ中で、8−ブロモピリド[4,3−b]ピラジン−2−カルボキサミド(50mg、198μmol)、3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニルボロン酸(41.1mg、198μmol)及び炭酸セシウム(129mg、395μmol)を、ジオキサン(2.0ml)及び水(200μl)と合わせて、明褐色の溶液を与えた。ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン−パラジウム(II)ジクロリド(14.5mg、19.8μmol)を加えた。反応混合物を80℃で30分間加熱した。粗物質を、クロマトグラフィー(シリカゲル、酢酸エチル/ヘプタン=20:80〜100:0)により精製して、標記化合物(34.1mg、51%)をオフホワイトの固体として生成した。MS:m/e=337.1[M+H]
【0089】
実施例25
8−(3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−4−イル)ピリド[4,3−b]ピラジン−2−カルボキサミド
【化43】

25mlの丸底フラスコ中で、8−ブロモピリド[4,3−b]ピラジン−2−カルボキサミド(50mg、198μmol)、3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−4−イルボロン酸(25.3mg、198μmol)及び炭酸セシウム(129mg、395μmol)を、ジオキサン(2.0ml)及び水(200μl)と合わせて、明褐色の溶液を与えた。ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン−パラジウム(II)ジクロリド(14.5mg、19.8μmol)を加えた。反応混合物を80℃で30分間加熱した。粗物質を、クロマトグラフィー(シリカゲル、酢酸エチル/ヘプタン=20:80〜100:0)により精製して、標記化合物(30mg、59%)を明黄色の油状物として生成した。MS:m/e=257.2[M+H]
【0090】
実施例26
8−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)ピリド[4,3−b]ピラジン−2−カルボキサミド
【化44】

25mlの丸底フラスコ中で、8−ブロモピリド[4,3−b]ピラジン−2−カルボキサミド(50mg、198μmol)、3−(トリフルオロメチル)フェニルボロン酸(37.5mg、198μmol)及び炭酸セシウム(129mg、395μmol)を、ジオキサン(2.0ml)及び水(200μl)と合わせて、明褐色の溶液を与えた。ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン−パラジウム(II)ジクロリド(14.5mg、19.8μmol)を加えた。反応混合物を80℃で30分間加熱した。粗物質を、クロマトグラフィー(シリカゲル、酢酸エチル/ヘプタン=20:80〜100:0)により精製して、標記化合物(25mg、40%)をオフホワイトの固体として生成した。MS:m/e=319.2[M+H]
【0091】
実施例27
8−(3,4−ジフルオロフェニル)ピリド[4,3−b]ピラジン−2−カルボキサミド
【化45】

25mlの丸底フラスコ中で、8−ブロモピリド[4,3−b]ピラジン−2−カルボキサミド(50mg、198μmol)、3,4−ジフルオロフェニルボロン酸(31.2mg、198μmol)及び炭酸セシウム(129mg、395μmol)を、ジオキサン(2.0ml)及び水(200μl)と合わせて、明褐色の溶液を与えた。ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン−パラジウム(II)ジクロリド(14.5mg、19.8μmol)を加えた。反応混合物を80℃で30分間加熱した。粗物質を、クロマトグラフィー(シリカゲル、酢酸エチル/ヘプタン=20:80〜100:0)により精製して、標記化合物(37.8mg、67%)を明黄色の固体として生成した。MS:m/e=287.1[M+H]
【0092】
実施例28
(3−ヒドロキシピロリジン−1−イル)(8−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)ピリド[4,3−b]ピラジン−2−イル)メタノン
【化46】
【0093】
a) (8−ブロモピリド[4,3−b]ピラジン−2−イル)(3−ヒドロキシピロリジン−1−イル)メタノン
【化47】

50mlの丸底フラスコ中で、8−ブロモピリド[4,3−b]ピラジン−2−カルボン酸(800mg、3.15mmol)、ピロリジン−3−オール(274mg、3.15mmol)及びトリエチルアミン(478mg、658μl、4.72mmol)を、ジメチルホルムアミド(25.0ml)と合わせて、明褐色の溶液を与えた。アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムへキサフルオロホスファート(HATU、1.32g、3.46mmol)を加え、撹拌を室温で一晩続けた。粗反応混合物を真空下で濃縮し、クロマトグラフィー(シリカゲル、酢酸エチル/ヘプタン=50:50〜100:0)により精製した。ジエチルエーテル(2ml)でのトリチュレーションが、標記化合物(104mg、10%)をオフホワイトの固体として生成した。MS:m/e=323.0、325.0[M+H]
【0094】
b) (3−ヒドロキシピロリジン−1−イル)(8−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)ピリド[4,3−b]ピラジン−2−イル)メタノン
【化48】

25mlの丸底フラスコ中で、(8−ブロモピリド[4,3−b]ピラジン−2−イル)(3−ヒドロキシピロリジン−1−イル)メタノン(50mg、155μmol)、4−(トリフルオロメチル)フェニルボロン酸(29.4mg、155μmol)及び炭酸セシウム(55.5mg、170μmol)を、ジオキサン(5.0ml)及び水(0.5ml)と合わせて、明褐色の溶液を与えた。ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン−パラジウム(II)ジクロリド(5.66mg、7.74μmol)を、アルゴン下で加えた。反応混合物を90℃で1時間加熱した。粗物質を真空下で濃縮し、クロマトグラフィー(シリカゲル、酢酸エチル/ヘプタン=50:50〜100:0)により精製して、標記化合物(44.3mg、74%)をオフホワイトの固体として生成した。MS:m/e=389.2[M+H]
【0095】
実施例29
8−(4−(ヒドロキシメチル)フェニル)ピリド[4,3−b]ピラジン−2−カルボキサミド
【化49】

25mlの丸底フラスコ中で、8−ブロモピリド[4,3−b]ピラジン−2−カルボキサミド(50mg、198μmol)、4−(ヒドロキシメチル)フェニルボロン酸(30.0mg、198μmol)及び炭酸セシウム(129mg、395μmol)を、ジオキサン(2.00ml)及び水(200μl)と合わせて、明褐色の溶液を与えた。ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン−パラジウム(II)ジクロリド(14.5mg、19.8μmol)を加えた。反応混合物を80℃で30分間加熱した。粗物質を、クロマトグラフィー(シリカゲル、酢酸エチル/ヘプタン=20:80〜100:0)により精製して、標記化合物(18mg、33%)を明黄色の固体として生成した。MS:m/e=281.2[M+H]
【0096】
実施例30
(8−(4−クロロフェニル)ピリド[4,3−b]ピラジン−2−イル)(3−ヒドロキシピロリジン−1−イル)メタノン
【化50】

25mlの丸底フラスコ中で、(8−ブロモピリド[4,3−b]ピラジン−2−イル)(3−ヒドロキシピロリジン−1−イル)メタノン(54mg、167μmol)、4−クロロフェニルボロン酸(26.1mg、167μmol)及び炭酸セシウム(59.9mg、184μmol)を、ジオキサン(5.0ml)及び水(0.5ml)と合わせて、明褐色の溶液を与えた。ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン−パラジウム(II)ジクロリド(6.11mg、8.36μmol)をアルゴン下で加えた。反応混合物を90℃で1時間加熱した。粗物質を真空下で濃縮し、クロマトグラフィー(シリカゲル、酢酸エチル/ヘプタン=25:75〜100:0)により精製して、標記化合物(36.5mg、61%)をオフホワイトの固体として生成した。MS:m/e=355.2[M+H]
【0097】
実施例31
N−ベンジル−8−(ピリジン−3−イル)ピリド[4,3−b]ピラジン−2−カルボキサミド
【化51】

25mlの丸底フラスコ中で、N−ベンジル−8−ブロモピリド[4,3−b]ピラジン−2−カルボキサミド(45mg、131μmol)、ピリジン−3−イルボロン酸(16.1mg、131μmol)及び炭酸セシウム(47.0mg、144μmol)を、ジオキサン(12.9ml)及び水(1.0ml)と合わせて、明褐色の懸濁液を与えた。ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン−パラジウム(II)ジクロリド(4.8mg、6.56μmol)を加えた。反応混合物を80℃で2時間加熱した。粗反応混合物を真空下で濃縮し、クロマトグラフィー(シリカゲル、酢酸エチル/ヘプタン=20:80〜100:0)により精製して、標記化合物(35mg、78%)をオフホワイトの固体として生成した。MS:m/e=342.2[M+H]
【0098】
実施例32
[8−(4−クロロフェニル)ピリド[3,4−b]ピラジン−2−イル]−(1,1−ジオキソ−1,4−チアジナン−4−イル)メタノン
【化52】
【0099】
a) (8−ブロモピリド[3,4−b]ピラジン−2−イル)−(1,1−ジオキソ−1,4−チアジナン−4−イル)メタノン
【化53】

50mlの丸底フラスコ中で、8−ブロモピリド[4,3−b]ピラジン−2−カルボン酸(300mg、1.18mmol)、チオモルホリン−1,1−ジオキシド(160mg、1.18mmol)及びトリエチルアミン(179mg、247μl、1.77mmol)を、ジメチルホルムアミド(10.0ml)と合わせて、明褐色の懸濁液を与えた。アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムへキサフルオロホスファート(HATU、494mg、1.3mmol)を加え、撹拌を室温で4時間続けた。粗反応混合物を真空下で濃縮し、酢酸エチル/水で抽出した。クロマトグラフィー(シリカゲル、酢酸エチル/ヘプタン=50:50〜100:0)による精製が、標記化合物(213mg、49%)を明褐色の固体として生成した。MS:m/e=373.1[M+H]
【0100】
b) [8−(4−クロロフェニル)ピリド[3,4−b]ピラジン−2−イル]−(1,1−ジオキソ−1,4−チアジナン−4−イル)メタノン
【化54】

25mlの丸底フラスコ中で、(8−ブロモピリド[3,4−b]ピラジン−2−イル)−(1,1−ジオキソ−1,4−チアジナン−4−イル)メタノン(70mg、189μmol)、4−クロロフェニルボロン酸(29.5mg、189μmol)及び炭酸セシウム(67.6mg、207μmol)を、ジオキサン(10ml)及び水(1.0ml)と合わせて、明褐色の懸濁液を与えた。ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン−パラジウム(II)ジクロリド(6.9mg、9.43μmol)を加えた。反応混合物を80℃で2時間加熱した。粗反応混合物を真空下で濃縮し、クロマトグラフィー(シリカゲル、酢酸エチル/ヘプタン=20:80〜100:0)により精製して、標記化合物(72mg、95%)をオフホワイトの固体として生成した。MS:m/e=403.1[M+H]
【0101】
実施例33
(1,1−ジオキソ−1,4−チアジナン−4−イル)−[8−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピリド[3,4−b]ピラジン−2−イル]メタノン
【化55】

25mlの丸底フラスコ中で、(8−ブロモピリド[3,4−b]ピラジン−2−イル)−(1,1−ジオキソ−1,4−チアジナン−4−イル)メタノン(70mg、189μmol)、4−(トリフルオロメチル)フェニルボロン酸(35.8mg、189μmol)及び炭酸セシウム(67.6mg、207μmol)を、ジオキサン(10ml)及び水(1.0ml)と合わせて、明褐色の懸濁液を与えた。ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン−パラジウム(II)ジクロリド(6.9mg、9.43μmol)を加えた。反応混合物を80℃で2時間加熱した。粗反応混合物を真空下で濃縮し、クロマトグラフィー(シリカゲル、酢酸エチル/ヘプタン=20:80〜100:0)により精製して、標記化合物(60mg、73%)を明褐色の固体として生成した。MS:m/e=437.1[M+H]
【0102】
実施例34
8−(4−シアノフェニル)ピリド[4,3−b]ピラジン−2−カルボキサミド
【化56】

25mlの丸底フラスコ中で、8−ブロモピリド[4,3−b]ピラジン−2−カルボキサミド(50mg、198μmol)、4−シアノフェニルボロン酸(29.0mg、198μmol)及び炭酸セシウム(129mg、395μmol)を、ジオキサン(2.0ml)及び水(200μl)と合わせて、明褐色の溶液を与えた。ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン−パラジウム(II)ジクロリド(14.5mg、19.8μmol)を加えた。反応混合物を80℃で30分間加熱した。粗物質を、クロマトグラフィー(シリカゲル、酢酸エチル/ヘプタン=20:80〜100:0)により精製して、標記化合物(19.4mg、36%)を明褐色の固体として生成した。MS:m/e=276.1[M+H]
【0103】
実施例35
N−tert−ブチル−8−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)ピリド[4,3−b]ピラジン−2−カルボキサミド
【化57】
【0104】
a) 8−ブロモ−N−tert−ブチルピリド[4,3−b]ピラジン−2−カルボキサミド
【化58】

50mlの丸底フラスコ中で、8−ブロモピリド[4,3−b]ピラジン−2−カルボン酸(200mg、787μmol)、2−メチルプロパン−2−アミン(57.6mg、82.7μl、787μmol)及びトリエチルアミン(119mg、165μl、1.18mmol)を、ジメチルホルムアミド(10ml)と合わせて、明褐色の懸濁液を与えた。アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムへキサフルオロホスファート(HATU、329mg、866μmol)を加え、撹拌を室温で続けた。粗反応混合物を真空下で濃縮し、酢酸エチル/水で抽出した。クロマトグラフィー(シリカゲル、酢酸エチル/ヘプタン=20:80〜100:0)が、標記化合物(156mg、64%)を白色の固体として生成した。MS:m/e=309.1、311.1[M+H]
【0105】
b) N−tert−ブチル−8−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)ピリド[4,3−b]ピラジン−2−カルボキサミド
【化59】

25mlの丸底フラスコ中で、8−ブロモ−N−tert−ブチルピリド[4,3−b]ピラジン−2−カルボキサミド(50mg、162μmol)、4−(トリフルオロメチル)フェニルボロン酸(30.7mg、162μmol)及び炭酸セシウム(52.7mg、162μmol)を、ジオキサン(10ml)及び水(1.0ml)と合わせて、明黄色の溶液を与えた。ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン−パラジウム(II)ジクロリド(118mg、162μmol)を加えた。反応混合物を80℃で2時間加熱した。粗反応混合物を真空下で濃縮し、クロマトグラフィー(シリカゲル、酢酸エチル/ヘプタン=20:80〜100:0)により精製して、標記化合物(50mg、83%)をオフホワイトの固体として生成した。MS:m/e=375.2[M+H]
【0106】
実施例36
8−(2,4−ジクロロフェニル)−N−(3−ヒドロキシ−3−メチルブタン−2−イル)ピリド[4,3−b]ピラジン−2−カルボキサミド
【化60】

25mlの丸底フラスコ中で、8−ブロモ−N−(3−ヒドロキシ−3−メチルブタン−2−イル)ピリド[4,3−b]ピラジン−2−カルボキサミド(50mg、147μmol)、2,4−ジクロロフェニルボロン酸(28.1mg、147μmol)及び炭酸セシウム(52.8mg、162μmol)を、ジオキサン(10.0ml)及び水(1.0ml)と合わせて、明褐色の懸濁液を与えた。ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン−パラジウム(II)ジクロリド(5.39mg、7.37μmol)を加えた。反応混合物を80℃で2時間加熱した。粗反応混合物を真空下で濃縮し、クロマトグラフィー(シリカゲル、酢酸エチル/ヘプタン=50:50〜100:0)により精製して、標記化合物(41mg、69%)を明褐色の固体として生成した。MS:m/e=405.6、407.7[M+H]
【0107】
実施例37
8−(2−クロロフェニル)−N−(3−ヒドロキシ−3−メチルブタン−2−イル)ピリド[4,3−b]ピラジン−2−カルボキサミド
【化61】

25mlの丸底フラスコ中で、8−ブロモ−N−(3−ヒドロキシ−3−メチルブタン−2−イル)ピリド[4,3−b]ピラジン−2−カルボキサミド(50mg、147μmol)、2−クロロフェニルボロン酸(23.1mg、147μmol)及び炭酸セシウム(52.8mg、162μmol)を、ジオキサン(10.0ml)及び水(1.0ml)と合わせて、明褐色の懸濁液を与えた。ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン−パラジウム(II)ジクロリド(5.39mg、7.37μmol)を加えた。反応混合物を80℃で2時間加熱した。粗反応混合物を真空下で濃縮し、クロマトグラフィー(シリカゲル、酢酸エチル/ヘプタン=50:50〜100:0)により精製して、標記化合物(50mg、92%)をオフホワイトの固体として生成した。MS:m/e=371.7[M+H]
【0108】
実施例38
(8−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)ピリド[4,3−b]ピラジン−2−イル)(3−ヒドロキシピロリジン−1−イル)メタノン
【化62】

25mlの丸底フラスコ中で、(8−ブロモピリド[4,3−b]ピラジン−2−イル)(3−ヒドロキシピロリジン−1−イル)メタノン(35mg、108μmol)、4−クロロ−2−フルオロフェニルボロン酸(18.9mg、108μmol)及び炭酸セシウム(38.8mg、119μmol)を、ジオキサン(10ml)及び水(1.0ml)と合わせて、明褐色の溶液を与えた。ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン−パラジウム(II)ジクロリド(3.96mg、5.42μmol)を加えた。反応混合物を90℃で4時間加熱した。粗物質を真空下で濃縮し、クロマトグラフィー(シリカゲル、酢酸エチル/ヘプタン=25:75〜100:0)により精製して、標記化合物(9.2mg、23%)をオフホワイトの固体として生成した。MS:m/e=373.2[M+H]
【0109】
実施例39
(8−(2,4−ジクロロフェニル)ピリド[4,3−b]ピラジン−2−イル)(3−ヒドロキシピロリジン−1−イル)メタノン
【化63】

25mlの丸底フラスコ中で、(8−ブロモピリド[4,3−b]ピラジン−2−イル)(3−ヒドロキシピロリジン−1−イル)メタノン(35mg、108μmol)、2,4−ジクロロフェニルボロン酸(20.7mg、108μmol)及び炭酸セシウム(38.8mg、119μmol)を、ジオキサン(10ml)及び水(1.0ml)と合わせて、明褐色の溶液を与えた。ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン−パラジウム(II)ジクロリド(3.96mg、5.42μmol)を加えた。反応混合物を90℃で4時間加熱した。粗物質を真空下で濃縮し、クロマトグラフィー(シリカゲル、酢酸エチル/ヘプタン=20:80〜100:0)により精製して、標記化合物(29mg、69%)を明褐色の固体として生成した。MS:m/e=389.2、391.2[M+H]
【0110】
実施例40
(8−(2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル)ピリド[4,3−b]ピラジン−2−イル)(3−ヒドロキシピロリジン−1−イル)メタノン
【化64】

25mlの丸底フラスコ中で、(8−ブロモピリド[4,3−b]ピラジン−2−イル)(3−ヒドロキシピロリジン−1−イル)メタノン(35mg、108μmol)、2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)フェニルボロン酸(22.5mg、108μmol)及び炭酸セシウム(70.6mg、217μmol)を、ジオキサン(2.0ml)及び水(200μl)と合わせて、明褐色の懸濁液を与えた。ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン−パラジウム(II)ジクロリド(7.93mg、10.8μmol)を加えた。反応混合物を80℃で1時間加熱した。粗物質を、クロマトグラフィー(シリカゲル、酢酸エチル/ヘプタン=20:80〜100:0)により精製して、標記化合物(20.1mg、46%)を無色の油状物として生成した。MS:m/e=407.3[M+H]
【0111】
実施例41
(3−ヒドロキシピロリジン−1−イル)(8−(3−(トリフルオロメトキシ)フェニル)ピリド[4,3−b]ピラジン−2−イル)メタノン
【化65】

25mlの丸底フラスコ中で、(8−ブロモピリド[4,3−b]ピラジン−2−イル)(3−ヒドロキシピロリジン−1−イル)メタノン(35mg、108μmol)、3−(トリフルオロメトキシ)フェニルボロン酸(22.3mg、108μmol)及び炭酸セシウム(70.6mg、217μmol)を、ジオキサン(2.0ml)及び水(200μl)と合わせて、明褐色の懸濁液を与えた。ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン−パラジウム(II)ジクロリド(7.93mg、10.8μmol)を加えた。反応混合物を80℃で1時間加熱した。粗物質を、クロマトグラフィー(シリカゲル、酢酸エチル/ヘプタン=20:80〜100:0)により精製して、標記化合物(19.5mg、45%)を無色の油状物として生成した。MS:m/e=405.3[M+H]
【0112】
実施例42
8−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−イル)ピリド[4,3−b]ピラジン−2−カルボキサミド
【化66】
【0113】
a) メチル 8−ブロモピリド[4,3−b]ピラジン−2−カルボキシラート
【化67】

50mlの丸底フラスコ中で、8−ブロモピリド[4,3−b]ピラジン−2−カルボン酸(300mg、1.18mmol)を、ジクロロメタン(10ml)及び10滴のジメチルホルムアミドと合わせて、明褐色の懸濁液を与えた。混合物を0℃に冷却し、塩化オキサリル(749mg、517μl、5.9mmol)を加えた。反応混合物を0℃で1時間撹拌し、次に室温で1時間撹拌した。混合物を真空下で濃縮し、ジクロロメタン(10ml)に溶解した。次に、それを過剰のメタノールに0℃でゆっくり加えた。1時間撹拌した後、混合物を真空下で濃縮して、標記化合物(148mg、47%)をオフホワイトの固体として生成した。MS:m/e=268.0、270.0[M+H]
【0114】
b) メチル 8−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−イル)ピリド[4,3−b]ピラジン−2−カルボキシラート
【化68】

25mlの3口フラスコ中で、メチル 8−ブロモピリド[4,3−b]ピラジン−2−カルボキシラート(100mg、373μmol)及び炭酸セシウム(365mg、1.12mmol)を、トルエン(6.0ml)と合わせて、明褐色の懸濁液を与えた。パラジウム(II)アセタート(8.38mg、37.3μmol)及び2,2’−ビス(ジフェニルホスフィノ)−1,1’−ビナフチル(BINAP、46.5mg、74.6μmol)及び4,4−ジフルオロピペリジン(45.2mg、373μmol)を加えた。反応混合物を80℃で5時間加熱した。粗反応混合物を真空下で濃縮し、クロマトグラフィー(シリカゲル、酢酸エチル/ヘプタン=20:80〜100:0)により精製して、標記化合物(82mg、71%)を明赤色の固体として生成した。MS:m/e=309.2[M+H]
【0115】
c) 8−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−イル)ピリド[4,3−b]ピラジン−2−カルボン酸
【化69】

25mlの丸底フラスコ中で、メチル 8−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−イル)ピリド[4,3−b]ピラジン−2−カルボキシラート(80mg、260μmol)を、ジオキサン(5.0ml)と合わせて、明赤色の溶液を与えた。水(1.0ml)中の水酸化リチウム(7.46mg、311μmol)を加え、混合物を室温で一晩撹拌した。反応混合物を水(5ml)に注ぎ、塩酸水溶液(2N)で酸性化し、そして酢酸エチル(5×25ml)で抽出した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濃縮し、真空下で乾燥させて、標記化合物(79mg、93%)を明赤色の固体として生成した。MS:m/e=293.3[M−H]
【0116】
d) 8−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−イル)ピリド[4,3−b]ピラジン−2−カルボキサミド
【化70】

25mlの丸底フラスコ中で、8−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−イル)ピリド[4,3−b]ピラジン−2−カルボン酸(70mg、238μmol)を、ジクロロメタン(5.0ml)及び3滴のジメチルホルムアミドと合わせて、赤色の懸濁液を与えた。混合物を0℃に冷却し、次に塩化オキサリル(302mg、208μl、2.38mmol)をゆっくり加えた。反応混合物を0℃で20分間撹拌し、次に室温で30分間撹拌した。混合物を真空下で濃縮し、ジクロロメタン(5.0ml)に溶解し、トリエチルアミン(72.2mg、99.5μl、714μmol)と水酸化アンモニウム(水中25%、4.5g、5ml、128mmol)の混合物に0℃で加えた。混合物を室温で一晩撹拌した。ジクロロメタン/水での抽出及びクロマトグラフィー(シリカゲル、酢酸エチル/ヘプタン=50:50〜100:0)が、標記化合物(9mg、13%)を橙色の固体として生成した。MS:m/e=294.2[M+H]
【0117】
実施例43
(8−(6−クロロピリジン−3−イル)ピリド[4,3−b]ピラジン−2−イル)(3−ヒドロキシピロリジン−1−イル)メタノン
【化71】

25mlの丸底フラスコ中で、(8−ブロモピリド[4,3−b]ピラジン−2−イル)(3−ヒドロキシピロリジン−1−イル)メタノン(35mg、108μmol)、6−クロロピリジン−3−イルボロン酸(17.0mg、108μmol)及び炭酸セシウム(70.6mg、217μmol)を、ジオキサン(2.0ml)及び水(200μl)と合わせて、明褐色の懸濁液を与えた。ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン−パラジウム(II)ジクロリド(7.93mg、10.8μmol)を加えた。反応混合物を80℃で1時間加熱した。粗物質を、クロマトグラフィー(シリカゲル、酢酸エチル/ヘプタン=20:80〜100:0)により精製して、標記化合物(32mg、83%)をオフホワイトの固体として生成した。MS:m/e=356.2[M+H]
【0118】
実施例44
(8−(4−クロロ−3−フルオロフェニル)ピリド[4,3−b]ピラジン−2−イル)(3−ヒドロキシピロリジン−1−イル)メタノン
【化72】

25mlの丸底フラスコ中で、(8−ブロモピリド[4,3−b]ピラジン−2−イル)(3−ヒドロキシピロリジン−1−イル)メタノン(35mg、108μmol)、4−クロロ−3−フルオロフェニルボロン酸(18.9mg、108μmol)及び炭酸セシウム(38.8mg、119μmol)を、ジオキサン(10.0ml)及び水(0.5ml)と合わせて、明褐色の懸濁液を与えた。ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン−パラジウム(II)ジクロリド(3.96mg、5.42μmol)を加えた。反応混合物を90℃で1時間加熱した。粗物質を真空下で濃縮し、クロマトグラフィー(シリカゲル、酢酸エチル/ヘプタン=25:75〜100:0)により精製して、標記化合物(6mg、15%)を明褐色の固体として生成した。MS:m/e=373.2[M+H]
【0119】
実施例45
(8−(2−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル)ピリド[4,3−b]ピラジン−2−イル)(3−ヒドロキシピロリジン−1−イル)メタノン
【化73】

25mlの丸底フラスコ中で、(8−ブロモピリド[4,3−b]ピラジン−2−イル)(3−ヒドロキシピロリジン−1−イル)メタノン(35mg、108μmol)、2−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニルボロン酸(22.5mg、108μmol)及び炭酸セシウム(70.6mg、217μmol)を、ジオキサン(2.0ml)及び水(200μl)と合わせて、明褐色の懸濁液を与えた。ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン−パラジウム(II)ジクロリド(7.93mg、10.8μmol)を加えた。反応混合物を80℃で1時間加熱した。粗物質を、クロマトグラフィー(シリカゲル、酢酸エチル/ヘプタン=20:80〜100:0)により精製して、標記化合物(11.2mg、25%)をオフホワイトの固体として生成した。MS:m/e=407.3[M+H]
【0120】
実施例46
8−(4−クロロ−3−フルオロフェニル)−N−(3−ヒドロキシ−3−メチルブタン−2−イル)ピリド[4,3−b]ピラジン−2−カルボキサミド
【化74】

25mlの丸底フラスコ中で、8−ブロモ−N−(3−ヒドロキシ−3−メチルブタン−2−イル)ピリド[4,3−b]ピラジン−2−カルボキサミド(50mg、147μmol)、4−クロロ−3−フルオロフェニルボロン酸(25.7mg、147μmol)及び炭酸セシウム(96.1mg、295μmol)を、ジオキサン(10ml)及び水(1.0ml)と合わせて、明褐色の懸濁液を与えた。ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン−パラジウム(II)ジクロリド(10.8mg、14.7μmol)を加えた。反応混合物を80℃で1時間加熱した。粗反応混合物を真空下で濃縮し、クロマトグラフィー(シリカゲル、酢酸エチル/ヘプタン=20:80〜100:0)により精製して、標記化合物(34mg、59%)をオフホワイトの固体として生成した。MS:m/e=389.3[M+H]
【0121】
実施例47
N−(3−ヒドロキシ−3−メチルブタン−2−イル)−8−(3,4,5−トリフルオロフェニル)ピリド[4,3−b]ピラジン−2−カルボキサミド
【化75】

25mlの丸底フラスコ中で、8−ブロモ−N−(3−ヒドロキシ−3−メチルブタン−2−イル)ピリド[4,3−b]ピラジン−2−カルボキサミド(50mg、147μmol)、3,4,5−トリフルオロフェニルボロン酸(25.9mg、147μmol)及び炭酸セシウム(96.1mg、295μmol)を、ジオキサン(10ml)及び水(1.0ml)と合わせて、明褐色の懸濁液を与えた。ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン−パラジウム(II)ジクロリド(10.8mg、14.7μmol)を加えた。反応混合物を80℃で1時間加熱した。粗反応混合物を真空下で濃縮し、クロマトグラフィー(シリカゲル、酢酸エチル/ヘプタン=20:80〜100:0)により精製して、標記化合物(50mg、87%)をオフホワイトの固体として生成した。MS:m/e=391.2[M+H]
【0122】
実施例48
(8−(4−(ヒドロキシメチル)フェニル)ピリド[4,3−b]ピラジン−2−イル)(3−ヒドロキシピロリジン−1−イル)メタノン
【化76】

25mlの丸底フラスコ中で、(8−ブロモピリド[4,3−b]ピラジン−2−イル)(3−ヒドロキシピロリジン−1−イル)メタノン(40mg、124μmol)、4−(ヒドロキシメチル)フェニルボロン酸(18.8mg、124μmol)及び炭酸セシウム(44.4mg、136μmol)を、ジオキサン(10ml)及び水(1.0ml)と合わせて、明褐色の懸濁液を与えた。ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン−パラジウム(II)ジクロリド(4.53mg、6.19μmol)を加えた。反応混合物を90℃で1時間加熱した。粗反応混合物を真空下で濃縮し、クロマトグラフィー(シリカゲル、メタノール/ジクロロメタン=2:98〜7:93)により精製して、標記化合物(30.6mg、71%)を褐色の固体として生成した。MS:m/e=351.2[M+H]
【0123】
実施例49
N−(3−ヒドロキシ−3−メチルブタン−2−イル)−8−(1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)ピリド[4,3−b]ピラジン−2−カルボキサミド
【化77】

25mlの丸底フラスコ中で、8−ブロモ−N−(3−ヒドロキシ−3−メチルブタン−2−イル)ピリド[4,3−b]ピラジン−2−カルボキサミド(40mg、118μmol)、1−メチル−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾール(24.5mg、118μmol)及び炭酸セシウム(42.3mg、130μmol)を、ジオキサン(10ml)及び水(1.0ml)と合わせて、明黄色の懸濁液を与えた。ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン−パラジウム(II)ジクロリド(4.31mg、5.9μmol)を加えた。反応混合物を90℃で一晩加熱した。粗物質を真空下で濃縮し、クロマトグラフィー(シリカゲル、酢酸エチル/ヘプタン=20:80〜100:0; 次にシリカゲル、メタノール/ジクロロメタン=2:98〜5:95)により精製して、標記化合物(12.5mg、31%)を明灰色の固体として生成した。MS:m/e=341.2[M+H]
【0124】
実施例50
8−(1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)ピリド[4,3−b]ピラジン−2−カルボキサミド
【化78】

25mlの丸底フラスコ中で、8−ブロモピリド[4,3−b]ピラジン−2−カルボキサミド(100mg、395μmol)、1−メチル−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾール(82.2mg、395μmol)及び炭酸セシウム(258mg、790μmol)を、ジオキサン(10.0ml)及び水(1.0ml)と合わせて、明褐色の溶液を与えた。ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン−パラジウム(II)ジクロリド(28.9mg、39.5μmol)を加えた。反応混合物を80℃で1時間加熱した。粗反応混合物を真空下で濃縮し、クロマトグラフィー(シリカゲル、酢酸エチル/ヘプタン=20:80〜100:0)により精製して、標記化合物(41mg、41%)を明灰色の固体として生成した。MS:m/e=255.2[M+H]
【0125】
実施例51
N−(3−ヒドロキシ−3−メチルブタン−2−イル)−8−(6−メチルピリジン−3−イル)ピリド[4,3−b]ピラジン−2−カルボキサミド
【化79】

25mlの丸底フラスコ中で、8−ブロモ−N−(3−ヒドロキシ−3−メチルブタン−2−イル)ピリド[4,3−b]ピラジン−2−カルボキサミド(50mg、147μmol)、6−メチルピリジン−3−イルボロン酸(20.2mg、147μmol)及び炭酸セシウム(96.1mg、295μmol)を、ジオキサン(10.0ml)及び水(1.0ml)と合わせて、明褐色の溶液を与えた。ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン−パラジウム(II)ジクロリド(10.8mg、14.7μmol)を加えた。反応混合物を80℃で1時間加熱した。粗反応混合物を真空下で濃縮し、クロマトグラフィー(シリカゲル、酢酸エチル/ヘプタン=20:80〜100:0)により精製して、標記化合物(16mg、31%)を明褐色の固体として生成した。MS:m/e=352.3[M+H]
【0126】
実施例52
(8−(3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル)ピリド[4,3−b]ピラジン−2−イル)(3−ヒドロキシピロリジン−1−イル)メタノン
【化80】

25mlの丸底フラスコ中で、(8−ブロモピリド[4,3−b]ピラジン−2−イル)(3−ヒドロキシピロリジン−1−イル)メタノン(40mg、124μmol)、3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニルボロン酸(25.7mg、124μmol)及び炭酸セシウム(44.4mg、136μmol)を、ジオキサン(10ml)及び水(1.0ml)と合わせて、明褐色の懸濁液を与えた。ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン−パラジウム(II)ジクロリド(4.53mg、6.19μmol)を加えた。反応混合物を90℃で1時間加熱した。粗反応混合物を真空下で濃縮し、クロマトグラフィー(シリカゲル、メタノール/ジクロロメタン=2:98〜7:93)により精製して、標記化合物(20.7mg、41%)をオフホワイトの固体として生成した。MS:m/e=407.3[M+H]
【0127】
実施例53
N−(3−ヒドロキシ−3−メチルブタン−2−イル)−8−(6−メチルピリジン−2−イル)ピリド[4,3−b]ピラジン−2−カルボキサミド
【化81】

25mlの丸底フラスコ中で、8−ブロモ−N−(3−ヒドロキシ−3−メチルブタン−2−イル)ピリド[4,3−b]ピラジン−2−カルボキサミド(70mg、206μmol)、6−メチルピリジン−2−イルボロン酸(28.3mg、206μmol)及び炭酸セシウム(74.0mg、227μmol)を、ジオキサン(10ml)及び水(1.0ml)と合わせて、明黄色の溶液を与えた。ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン−パラジウム(II)ジクロリド(7.55mg、10.3μmol)を加えた。反応混合物を90℃で3時間加熱した。再び、6−メチルピリジン−2−イルボロン酸(28.3mg、206μmol)及び炭酸セシウム(74.0mg、227μmol)及びビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン−パラジウム(II)ジクロリド(7.55mg、10.3μmol)を加えた。反応混合物を90℃で一晩撹拌した。3回目に、6−メチルピリジン−2−イルボロン酸(28.3mg、206μmol)及び炭酸セシウム(74.0mg、227μmol)及びビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン−パラジウム(II)ジクロリド(7.55mg、10.3μmol)を加えた。反応混合物を100℃で5日間加熱した。粗物質を真空下で濃縮し、クロマトグラフィー(シリカゲル、酢酸エチル/ヘプタン=20:80〜100:0)により精製して、標記化合物(8.8mg、12%)を明灰色の固体として生成した。MS:m/e=352.3[M+H]