特許第6229079号(P6229079)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6229079
(24)【登録日】2017年10月20日
(45)【発行日】2017年11月8日
(54)【発明の名称】端末
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/0488 20130101AFI20171030BHJP
   G06F 3/041 20060101ALI20171030BHJP
   H04M 1/247 20060101ALI20171030BHJP
   H04M 1/00 20060101ALI20171030BHJP
【FI】
   G06F3/0488
   G06F3/041 590
   G06F3/041 500
   H04M1/247
   H04M1/00 R
【請求項の数】5
【全頁数】13
(21)【出願番号】特願2016-568994(P2016-568994)
(86)(22)【出願日】2015年8月31日
(65)【公表番号】特表2017-513154(P2017-513154A)
(43)【公表日】2017年5月25日
(86)【国際出願番号】CN2015088626
(87)【国際公開番号】WO2016112697
(87)【国際公開日】20160721
【審査請求日】2015年10月27日
(31)【優先権主張番号】201510017639.5
(32)【優先日】2015年1月13日
(33)【優先権主張国】CN
(31)【優先権主張番号】201510041290.9
(32)【優先日】2015年1月27日
(33)【優先権主張国】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】513309030
【氏名又は名称】シャオミ・インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100103894
【弁理士】
【氏名又は名称】家入 健
(72)【発明者】
【氏名】ジャン ジョンシェン
(72)【発明者】
【氏名】ヤン クン
(72)【発明者】
【氏名】タオ ジュン
【審査官】 加内 慎也
(56)【参考文献】
【文献】 特開2014−154954(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2014/0375582(US,A1)
【文献】 国際公開第2012/160867(WO,A1)
【文献】 特開2013−025503(JP,A)
【文献】 国際公開第2012/049942(WO,A1)
【文献】 国際公開第2014/104034(WO,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2013/0307769(US,A1)
【文献】 特開2014−85754(JP,A)
【文献】 特開2014−174631(JP,A)
【文献】 特開2009−99067(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 3/0488
G06F 3/041
H04M 1/00
H04M 1/247
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ロック解除装置と、タッチスクリーンと、を含む端末であって、
前記タッチスクリーンは、前記タッチスクリーンのエッジに位置するセンサと、前記センサの下方に位置する表示スクリーンと、前記センサと前記表示スクリーンの間に位置する遮蔽層と、を含み、
前記ロック解除装置は、
前記タッチスクリーンのエッジからの信号を収集するための収集モジュールと、
収集された信号に基づいて、前記端末がユーザーに把持されているか否かを判断するための判断モジュールと、
前記端末がユーザーに把持され、且つ前記端末がスリープ状態にある場合、前記端末に対してロック解除を行うためのロック解除モジュールと、
含み、
前記センサは、前記タッチスクリーンの左右両側に設置された複数の自己容量型センサを含むことを特徴とする端末
【請求項2】
前記端末がユーザーに把持され、且つ前記端末のタッチスクリーンにおいてタッチイベントが発生した場合、前記タッチイベントに対して応答するための第1応答モジュール、をさらに含むことを特徴とする請求項に記載の端末
【請求項3】
前記端末がユーザーに把持され、且つ前記端末のタッチスクリーンにおいてタッチイベントが発生した場合、第1タッチ時イベント応答閾値を用いてタッチイベントに対して応答するための第2応答モジュールと、
前記端末がユーザーに把持されず、且つ前記端末のタッチスクリーンにおいてタッチイベントが発生した場合、第2タッチ時イベント応答閾値を用いてタッチイベントに対して応答するための第3応答モジュールと、
をさらに含み、
前記第1タッチ時イベント応答閾値は、前記第2タッチ時イベント応答閾値より大きい
ことを特徴とする請求項に記載の端末
【請求項4】
前記判断モジュールは、
前記端末のタッチスクリーンの一方のエッジから第1信号と当該第1信号より弱い第2信号が収集され、前記端末のタッチスクリーンのもう一方のエッジから当該第1信号より弱い少なくとも一つの第3信号が収集されたか否かを判断するための第1判断サブモジュールと、
前記第1信号、前記第2信号及び前記第3信号が収集された場合、前記端末がユーザーに把持されたと判断するための第1判定サブモジュールと、
含むことを特徴とする請求項に記載の端末
【請求項5】
前記判断モジュールは、
収集された信号に基づいて、前記端末がユーザーの左手又は右手により把持されているか否か判断するための第2判断サブモジュールを含み、
前記ロック解除モジュールは、
前記端末がユーザーの左手又は右手により把持され、且つ前記端末がスリープ状態にある場合、前記端末に対してロック解除を行うためのロック解除サブモジュールを含む、
ことを特徴とする請求項に記載の端末
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、電子機器技術分野に関し、特にロック解除方法、装置端末、プログラム及び記録媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
端末の機能が絶えず増加することに伴い、端末のより多くの新機能は、ユーザーに更なる便利さをもたらしている。
【0003】
しかし、タッチスクリーンは、ヒューマン・マシン・インタラクション(HMI:Human−Machine Interaction)の基本単位として誤作動の問題が存在する。タッチスクリーンの感度が高いため、ユーザーに操作の便利さをもたらすと同時に、誤作動の確率も大いに増えてしまう。例えば、携帯電話がポケットやカバンに入っている場合、様々な誤応答を生じ易い。携帯電話がスリープモードに設定されている場合も、誤作動により携帯電話が起動されることがあり、また、タッチスクリーンのタッチイベントに対する応答は、タッチ信号の強度に基づくため、タッチイベントの応答閾値として同じタッチ信号の強度を用いても、異なる使用環境でのタッチスクリーンの感度が一致しない問題を引き起こしてしまう。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来技術に存在する上記のような問題を解決するために、本発明の実施例では誤作動の確率が減少できるロック解除方法、装置端末、プログラム及び記録媒体を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の実施例の第1態様によれば、
端末のタッチスクリーンのエッジからの信号を収集するステップと、
収集された信号に基づいて、前記端末がユーザーに把持されているか否かを判断するステップと、
前記端末がユーザーに把持され、且つ前記端末がスリープ状態にある場合、前記端末に対してロック解除を行うステップと、
を含むロック解除方法を提供する。
【0006】
一実施例において、前記方法は、
前記端末がユーザーに把持され、且つ前記端末のタッチスクリーンにおいてタッチイベントが発生した場合、前記タッチイベントに対して応答するステップをさらに含む。
【0007】
一実施例において、前記方法は、
前記端末がユーザーに把持され、且つ前記端末のタッチスクリーンにおいてタッチイベントが発生した場合、第1タッチ時イベント応答閾値を用いてタッチイベントに対して応答するステップと、
前記端末がユーザーに把持されず、且つ前記端末のタッチスクリーンにおいてタッチイベントが発生した場合、第2タッチ時イベント応答閾値を用いてタッチイベントに対して応答するステップと、
をさらに含み、
前記第1タッチ時イベント応答閾値は、前記第2タッチ時イベント応答閾値より大きい。
【0008】
一実施例において、収集された信号に基づいて、前記端末がユーザーに把持されているか否かを判断するステップは、
端末のタッチスクリーンの一方のエッジから第1信号と第1信号より弱い第2信号が収集され、端末のタッチスクリーンのもう一方のエッジから第1信号より弱い少なくとも一つの第3信号が収集されたか否かを判断するステップと、
前記第1信号、前記第2信号及び前記第3信号が収集された場合、前記端末がユーザーに把持されていると判断するステップと、
を含む。
【0009】
一実施例において、収集された信号に基づいて、前記端末がユーザーに把持されているか否かを判断するステップは、
収集された信号に基づいて、前記端末がユーザーの左手又は右手により把持されているか否かを判断するステップを含み、
前記端末がユーザーに把持され、且つ前記端末がスリープ状態にある場合、前記端末に対してロック解除を行うステップは、
前記端末がユーザーの左手又は右手により把持され、且つ前記端末がスリープ状態にある場合、前記端末に対してロック解除を行うステップを含む。
【0010】
本発明の実施例の第2態様によれば、
端末のタッチスクリーンのエッジからの信号を収集するための収集モジュールと、
収集された信号に基づいて、前記端末がユーザーに把持されているか否かを判断するための判断モジュールと、
前記端末がユーザーに把持され、且つ前記端末がスリープ状態にある場合、前記端末に対してロック解除を行うためのロック解除モジュールと
を含むロック解除装置を提供する。
【0011】
一実施例において、前記装置は、
前記端末がユーザーに把持され、且つ前記端末のタッチスクリーンにおいてタッチイベントが発生した場合、前記タッチイベントに対して応答するための第1応答モジュールをさらに含む。
【0012】
一実施例において、前記装置は、
前記端末がユーザーに把持され、且つ前記端末のタッチスクリーンにおいてタッチイベントが発生した場合、第1タッチ時イベント応答閾値を用いてタッチイベントに対して応答するための第2応答モジュールと、
前記端末がユーザーに把持されず、且つ前記端末のタッチスクリーンにおいてタッチイベントが発生した場合、第2タッチ時イベント応答閾値を用いてタッチイベントに対して応答するための第3応答モジュールと、
をさらに含み、
前記第1タッチ時イベント応答閾値は、前記第2タッチ時イベント応答閾値より大きい。
【0013】
一実施例において、前記判断モジュールは、
前記端末のタッチスクリーンの一方のエッジから第1信号と第1信号より弱い第2信号が収集され、端末のタッチスクリーンのもう一方のエッジから第1信号より弱い少なくとも一つの第3信号が収集されたか否かを判断するための第1判断サブモジュールと、
前記第1信号、前記第2信号及び前記第3信号が収集された場合、前記端末がユーザーに把持されたと判断するための第1判定サブモジュールと、
を含む。
【0014】
一実施例において、
前記判断モジュールは、
収集された信号に基づいて、前記端末がユーザーの左手又は右手により把持されているか否かの判断するための第2判断サブモジュールを含み、
前記ロック解除モジュールは、
前記端末がユーザーの左手又は右手により把持され、且つ前記端末がスリープ状態にある場合、前記端末に対してロック解除を行うためのロック解除サブモジュールを含む。
【0015】
本発明の実施例の第3態様によれば、
上述のいずれか一つの装置と、
タッチスクリーンと、
端末の前記タッチスクリーンのエッジに位置するセンサと
を含む端末を提供する。
【0016】
一実施例において、前記端末は、前記センサと前記端末の表示スクリーンの間に位置する遮蔽層をさらに含んでもよい。
本発明の実施例の第4態様によれば、
プロセッサに実行されることにより、第1態様による前記ロック解除方法を実現するプログラムを提供する。
本発明の実施例の第5態様によれば、
第4態様による前記プログラムが記録されている記録媒体を提供する。
【0017】
本発明の実施例に係る技術案によれば、以下のような有益な効果を奏することができる。即ち、端末のタッチスクリーンの一方のエッジからの信号を収集し、収集された信号に基づいて、端末がユーザーに把持されているか否かを判断し、端末がユーザーに把持され、且つ端末がスリープ状態にある場合、端末に対してロック解除を行うことにより、ユーザーが端末を把持した後、引き続き端末に対してロック解除を行うことができるので、ユーザーのロック解除の便利性とスマート性を向上することができる。
【0018】
以上の一般的な説明及び以下の詳細な説明は単なる例示及び解釈に過ぎず、本発明に限定として理解すべきではない。
【図面の簡単な説明】
【0019】
以下の図面は、明細書に組み込まれて本明細書の一部分となり、本発明に合致する実施例を示しており、且つ明細書とともに本発明の原理を解釈するために用いられる。
【0020】
図1図1は、本発明の例示的な一実施例に係るロック解除方法のフローチャートである。
図2図2は、本発明の例示的な一実施例に係るタッチスクリーンのエッジに自己容量型センサを設置した模式図である。
図3図3は、本発明の例示的な一実施例に係るユーザーが左手で端末を把持した時に収集される信号の模式図である。
図4図4は、本発明の例示的な一実施例に係るロック解除装置のブロック図である。
図5図5は、本発明の例示的な一実施例に係るもう一つのロック解除装置のブロック図である。
図6図6は、本発明の例示的な一実施例に係るもう一つのロック解除装置のブロック図である。
図7図7は、例示的な一実施例に係るロック解除装置に適用される端末のブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、図面を参照して、例示的な実施例について詳細に説明する。以下の図面に関する説明において、別途の説明がない限り、異なる図面中の同一の符号は、同一又は類似する要素を示すこととする。以下の例示的実施例において説明する実施形態は、本発明と一致する全ての実施形態を代表するわけではない。逆に、それらは、添付の特許請求の範囲に記載される本発明の一部の態様と一致する装置及び方法の例に過ぎない。
【0022】
図1は、本発明の例示的な一実施例に係るロック解除方法のフローチャートである。図1に示されるように、前記ロック解除方法は、端末例えば携帯電話、タブレットPCに適用され、以下のステップを含む。
【0023】
ステップS101において、端末のタッチスクリーンのエッジからの信号を収集する。
【0024】
例えば、本発明では、タッチスクリーンのエッジ領域において自己容量方式を採用することにより、比較的に高い信号対雑音比を提供することができ、また、マルチチャンネルによる信号収集により、エッジを把持する際の信号収集を実現することができる。図2に示されるように、タッチスクリーンの左右両側に複数の自己容量型センサを設置し、また、エッジ領域の信号対雑音比を更に向上するためには、これらのエッジにおける自己容量型センサの下方に一層の遮蔽層を更に加えて下方の表示スクリーンからの雑音による干渉を遮蔽してもよい。遮蔽層の要否は、実際の信号対雑音比が要求を満たしているか否かにより決められる。左右両側の自己容量型センサの下方に、二つの長方形の遮蔽層を設置してもよく、全画面にこの遮蔽層を設置して、下方の表示スクリーンからの雑音による干渉を遮蔽するようにしてもよい。
【0025】
ステップS102において、収集された信号に基づいて、端末がユーザーに把持されているか否かを判断する。
【0026】
一実施例において、前記ステップS102は、以下のステップA1−A2を含んでもよい。
【0027】
ステップA1において、端末のタッチスクリーンの一方のエッジから第1信号と第1信号より弱い第2信号が収集され、端末のタッチスクリーンのもう一方のエッジから第1信号より弱い少なくとも一つの第3信号が収集されたか否かを判断する。
【0028】
ステップA2において、第1信号、第2信号及び第3信号が収集された場合、端末がユーザーに把持されていると判断する。
【0029】
例えば、図3に示されるように、タッチスクリーンの一方側からは、それぞれ第2信号と第1信号に対応する把持手の親指と手のひらによるタッチ信号が収集され、タッチスクリーンのもう一方の側からは、第3信号に対応する当該把持手の他の指による一つ乃至四つのタッチ信号が収集される。図3は、左手が把持手である場合の状況を示している。タッチスクリーンの左側から収集されるのは、手のひらのタッチ信号即ち第1信号301、及び親指の信号即ち第2信号302であり、タッチスクリーンの右側からは左手の他の指による三つのタッチ信号、即ち第3信号303が識別される。
【0030】
以上の信号に基づいて、ユーザーが端末を把持しているか否かが判断できるだけでなく、ユーザーが端末を把持しているのは左手か右手かを判断することもできる。タッチスクリーンの左側からの信号が、第1信号と第2信号であり、右側からの信号が第3信号である場合は、左手で把持していると判断され、タッチスクリーンの右側からの信号が、第1信号と第2信号であり、左側からの信号が第3信号である場合は、右手で把持していると判断される。
【0031】
ステップS103において、端末がユーザーに把持され、且つ端末がスリープ状態にある場合、端末に対してロック解除を行う。
【0032】
一実施例において、前記ステップS102は、収集された信号により前記端末がユーザーの左手又は右手により把持されているか否かを判断するステップを含んでもよい。
【0033】
前記ステップS103は、端末がユーザーの左手又は右手により把持され、且つ端末がスリープ状態にある場合、端末に対しロック解除を行うステップを含んでもよい。
【0034】
例えば、以上の信号により、端末がスリープ状態にある場合、タッチスクリーンを起動させて、エッジセンサによるスキャンを開始し、ユーザーが端末を把持している場合、タッチスクリーンが応答し、左手又は右手により把持されているかを判断する。該当する左手又は右手による把持である場合、端末のシステムに中断信号を送信して、ウェイクアップを完成し、ロック解除操作を行う。非該当の左手又は右手による把持であると判断した場合、端末のシステムを引き続きスリープ状態にさせ、ロック解除操作は行わない。
【0035】
このように、ユーザーは余分な操作を必要とせず、システムのウェイクアップ、ロック解除を完成することができる。また、余分なアセンブリを必要とせず、従来のタッチスクリーンを利用して把持識別を完成する。
【0036】
一実施例において、本発明の方法は、端末がユーザーに把持され、且つ端末のタッチスクリーンにおいてタッチイベントが発生した場合、タッチイベントに対して応答するステップをさらに含んでもよい。
【0037】
例えば、以上の信号により、エッジ把持判断機能を働かせ、端末においてタッチイベントが発生すると、まず、端末がユーザーに把持されているか否かを検測する。ユーザーに把持されている場合、端末のシステムは、把持しているのは右手か左手かに関わらず、この時のタッチイベントに対して応答する。ユーザーに把持されていない場合、端末のシステムは今回のタッチイベントを無視する。
【0038】
一実施例において、本発明の方法は以下のステップB1−B2をさらに含んでもよい。
【0039】
ステップB1において、端末がユーザーに把持され、且つ端末のタッチスクリーンにおいてタッチイベントが発生した場合、第1タッチ時イベント応答閾値を用いてタッチイベントに対して応答する。
【0040】
ステップB2において、端末がユーザーに把持されず、且つ端末のタッチスクリーンにおいてタッチイベントが発生した場合、第2タッチ時イベント応答閾値を用いてタッチイベントに対して応答する。
【0041】
ここで、第1タッチ時イベント応答閾値は、第2タッチ時イベント応答閾値より大きい。
【0042】
例えば、以上の信号により、エッジ把持判断機能を働かせ、タッチスクリーンにおいてタッチイベントが発生した場合、まず、端末がユーザーに把持されているか否かを判断する。ユーザーに把持されている場合、タッチ信号強度が比較的に強く、比較的高い第1タッチ時イベント応答閾値を用いて感度を下げる。ユーザーに把持されていない場合、信号強度が比較的に低く、比較的低い第2タッチ時イベント応答閾値を用いて感度を向上する。
【0043】
このように、タッチスクリーンが異なる使用環境或いは使用モードにおいて、一致するタッチ感度を有することを実現し、タッチ感度の不一致の問題を解決した。
【0044】
図4は、本発明の例示的な一実施例に係るロック解除装置のブロック図である。図4に示されるように、前記ロック解除装置は端末、例えば携帯電話、タブレットPCに適用され、
端末のタッチスクリーンのエッジからの信号を収集するように配置された収集モジュール401と、
収集された信号に基づいて、端末がユーザーに把持されているか否かを判断するように配置された判断モジュール402と、
端末がユーザーに把持され、且つ端末がスリープ状態にある場合、端末に対してロック解除を行うように配置されたロック解除モジュール403とを含む。
【0045】
一実施例において、図5に示されるように、装置は、
端末がユーザーに把持され、且つ端末のタッチスクリーンにおいてタッチイベントが発生した場合、タッチイベントに対して応答するように配置された第1応答モジュール501をさらに含んでもよい。
【0046】
一実施例において、図6に示されるように、装置は、
端末がユーザーに把持され、且つ端末のタッチスクリーンにおいてタッチイベントが発生した場合、第1タッチ時イベント応答閾値を用いてタッチイベントに対して応答するように配置された第2応答モジュール601と、
端末がユーザーに把持されず、且つ端末のタッチスクリーンにおいてタッチイベントが発生した場合、第2タッチ時イベント応答閾値を用いてタッチイベントに対して応答するように配置された第3応答モジュール602とをさらに含んでもよい。
【0047】
ここで、第1タッチ時イベント応答閾値は、第2タッチ時イベント応答閾値より大きい。
【0048】
一実施例において、判断モジュールは、
端末のタッチスクリーンの一方のエッジから第1信号と第1信号より弱い第2信号が収集され、端末のタッチスクリーンのもう一方のエッジから第1信号より弱い少なくとも一つの第3信号が収集されたか否かを判断するように配置された第1判断サブモジュールと、
第1信号、第2信号と第3信号が収集された場合、端末がユーザーに把持されたと判断するように配置された第1判定サブモジュールとをさらに含んでもよい。
【0049】
一実施例において、判断モジュールは、
収集された信号により端末がユーザーの左手又は右手により把持されているか否かの判断するように配置された第2判断サブモジュールをさらに含んでもよく、
ロック解除モジュールは、
端末がユーザーの左手又は右手により把持され、且つ端末がスリープ状態にある場合、端末に対してロック解除を行うように配置されたロック解除サブモジュールをさらに含んでもよい。
【0050】
本発明の実施例により提供される技術方案によれば、以下のような有益な効果が得られる。
【0051】
端末のタッチスクリーンのエッジからの信号を収集し、収集された信号に基づいて、端末がユーザーに把持されているか否かを判断し、端末がユーザーに把持され、且つ端末がスリープ状態にある場合、端末に対してロック解除を行う。これにより、ユーザーが端末を把持してから、それに続いて端末をロック解除することができ、ユーザーの端末ロック解除の便利性とスマート性を向上することができる。
【0052】
本発明では、上述のいずれか一つの装置、タッチスクリーン及び端末のタッチスクリーンのエッジに位置するセンサを含む端末を提供する。
【0053】
一実施例において、端末は、センサと端末の表示スクリーンの間に位置する遮蔽層をさらに含んでもよい。
【0054】
例えば、本発明は、タッチスクリーンのエッジ領域において自己容量方式を採用することにより、比較的に高い信号対雑音比を提供することができ、また、マルチチャンネルによる信号収集により、エッジを把持して場合の信号収集を実現することができる。図2に示されるように、タッチスクリーンの左右の両側に複数の自己容量型センサを設置し、また、エッジ領域での信号対雑音比を更に向上するためには、これらのエッジにおける自己容量型センサの下方に一層の遮蔽層を更に加えて、下方の表示スクリーンからの雑音による干渉を遮蔽してもよい。遮蔽層の要否は、実際の信号対雑音比が要求を満たしているか否かにより決められる。左右両側の自己容量型センサの下方に、二つの長方形の遮蔽層を設置してもよく、全画面にこの遮蔽層を設置して、下方の表示スクリーンの雑音による干渉を遮蔽するようにしてもよい。
【0055】
図7は、例示的な一実施例に係るロック解除装置1200のブロック図であり、当該装置は端末機器に適用される。例えば、装置1200は、携帯電話、コンピュータ、デジタル放送端末、メッセージ送受信装置、ゲーム機、タブレットPC、医療設備、フィットネス設備、PDA(Personal Digital Assistant)などであってもよい。
【0056】
図7を参照すると、装置1200は、以下の一つ或いは複数のアセンブリ、処理アセンブリ1202、メモリ1204、電源アセンブリ1206、マルチメディアアセンブリ1208、オーディオアセンブリ1210、入力/出力(I/O)インターフェイス1212、センサアセンブリ1214及び通信アセンブリ1216を含んでもよい。
【0057】
処理アセンブリ1202は、装置1200の全体の操作を制御し、例えば、表示、電話呼出し、データ通信、カメラ操作及び記録操作と関連する操作を制御する。処理アセンブリ1202は、一つまたは複数のプロセッサ1220を含んでもよく、これらによりインストラクションを実行することにより、前記方法の全部または一部のステップを完成する。なお、処理アセンブリ1202は、処理アセンブリ1202、とその他のアセンブリとの間のインタラクションの便宜上、一つまたは複数のモジュールを含んでもよい。例えば、処理アセンブリ1202は、マルチメディアアセンブリ1208と処理アセンブリ1202、との間のインタラクションの便宜上、マルチメディアモジュールを含んでもよい。
【0058】
メモリ1204は、様々な種類のデータを記憶して装置1200の操作を支援するように構成される。これらのデータには、例示的に、装置1200上において操作される如何なるアプリケーションまたは方法のインストラクション(instruction)、連絡先データ、電話帳データ、メッセージ、イメージ、動画などが含まれる。メモリ1204は、如何なる種類の発揮性または不発揮性の記憶装置、例えば、スタティックランダムアクセスメモリ(SRAM)、電気的消却・プログラム可能型読取専用メモリ(EEPROM)、消却・プログラム可能型読取専用メモリ(EPROM)、プログラム可能型読取専用メモリ(PROM)、読取専用メモリ(ROM)、磁気メモリ、フラッシュメモリ、磁気ディスクまたは光ディスク、またはそれらの組み合わせにより実現されてもよい。
【0059】
電源アセンブリ1206は、装置1200の様々種類のアセンブリに電力が提供されるためのものである。電源アセンブリ1206は、電源管理システム、一つまたは複数の電源、及び装置1200のための電力の生成、管理及び分配と関連するその他のアセンブリを含んでもよい。
【0060】
マルチメディアアセンブリ1208は、前記装置1200とユーザーとの間の、一つの出力インターフェイスを提供するディスプレイを含む。一部の実施例おいて、ディスプレイは液晶表示スクリーン(LCD)とタッチパネル(TP)を含んでもよい。ディスプレイがタッチパネルを含む場合、ディスプレイは、ユーザーからの入力信号を受信できるようタッチスクリーンとして具現されてもよい。タッチパネルは、タッチ、スライド及びタッチパネル上の手振りを感知できるように一つまたは複数のタッチセンサを含む。前記タッチセンサは、タッチまたはスライド動作の境界を感知するのみならず、前記タッチまたはスライド操作と関係する持続時間と圧力を検出するようにしてもよい。一部の実施例において、マルチメディアアセンブリ1208は、一つのフロントカメラ及び/又はリアカメラを含む。装置1200が、操作モード例えば撮影モードまたは動画モードに処している場合、フロントカメラ及び/又はリアカメラは外部からのマルチメディアデータを受信することができる。それぞれのフロントカメラとリアカメラは、一つの固定された光学レンズシステムであってもよく、焦点距離と光学ズーミング機能を有しているものであってもよい。
【0061】
オーディオアセンブリ1210は、オーディオ信号を出力及び/又は入力するように構成される。例えば、オーディオアセンブリ1210は、一つのマイクロホン(MIC)を含み、マイクロホンは、装置1200が操作モード例えば呼出しモード、記録モード及び音声認識モードに処している場合、外部からのオーディオ信号を受信するように構成される。受信されたオーディオ信号は、さらにメモリ1204に記憶されるかまたは通信アセンブリ1216を介して送信されてもよい。一部の実施例において、オーディオアセンブリ1210は、さらにオーディオ信号を出力するための一つのスピカーを含んでもよい。
【0062】
I/Oインターフェイス1212は、処理アセンブリ1202と周辺のインターフェイスモジュールの間にインターフェイスを提供し、前記周辺のインターフェイスモジュールは、キーボード、クリックホイール、ボタン等であってもよい。これらのボタンには、ホームボタン、音声ボタン、スタートボタン及びロックボタンが含まれてもよいが、これに限られるものではない。
【0063】
センサアセンブリ1214は、装置1200のために各方面の状態評価が提供されるための一つまたは複数のセンサを含んでもよい。例えば、センサアセンブリ1214は、装置1200のオン/オフ状態、アセンブリの相対的位置決めを検出してもよく、例えば、前記アセンブリは、装置1200の表示装置とキーパッドである。センサアセンブリ1214は、さらに装置1200または装置1200の一つのアセンブリの位置変更、ユーザーと装置1200との接触の有無、装置1200の方向または加速/減速及び装置1200の温度変化を検出してもよい。センサアセンブリ1214は、近接センサを含んでもよく、当該近接センサは、如何なる物理的な接触がないとき付近物体の存在を検出するように構成される。センサアセンブリ1214は、さらに結像応用に用いられる光センサ、例えばCMOSまたはCCD画像センサを含んでもよい。一部の実施例において、当該センサアセンブリ1214は、加速度センサ、ジャイロセンサ、磁気センサ、圧力センサまたは温度センサをさらに含んでもよい。
【0064】
通信アセンブリ1216は、装置1200と其の他の設備との間の有線または無線方式による通信を便利にするように構成される。装置1200は、通信基準に基づく無線ネットワーク、例えばWiFi、2Gあるいは3G、またはこれらの組み合わせによって接続されることができる。一つの例示的な実施例において、通信アセンブリ1216は、放送チャネルを介して外部放送管理システムからの放送信号または放送と関連する情報を受信する。一つの例示的な実施例において、前記通信アセンブリ1216は、さらに近距離無線通信(NFC)モジュールを含むことによって、狭域通信を促進する。例えば、NFCモジュールは、無線自動識別(RFID)技術、赤外線通信協会(IrDA)技術、超広帯(UWB)技術、ブルートゥース(BT)技術及びその他の技術に基づいて実現されてもよい。
【0065】
例示的な実施例において、装置1200は、上述の方法を実行するため、一つまたは複数の特定用途向け集積回路(ASIC)、デジタル信号プロセッサ(DSP)、デジタル信号処理デバイス(DSPD)、プログラム可能論理回路(PLD)、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)、コントローラー、マイクロ・コントローラー、マイクロプロセッサまたはその他の電子素子により実現されてもよい。
【0066】
例示的な実施例において、さらにインストラクションを含んだ非一時的コンピュータ読み出し可能記録媒体、例えばインストラクションを含んだメモリ1204を提供した。前記インストラクションは、装置1200のプロセッサ1220によって実行され、それにより上述の方法の実行を完成することができる。例えば、前記非一時的コンピュータ読み出し可能記録媒体は、ROM、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)、CD−ROM、磁気テープ、ソフトディスク及び光データ記憶装置等であってもよい。
【0067】
当業者は明細書を検討し、ここで開示した発明を実践した後、本発明のその他の実施方案を容易に思いつくことができる。本願は本発明の全ての変更、用途又は適応性の変化を含む。これらの変更、用途又は適応性の変化は本発明の一般的な原理に従っており、本明細書に未開示の本技術分野における周知技術又は慣用技術手段を含む。明細書及び実施例は例示的なものに過ぎず、本発明の真の範囲及び主旨は以下の特許請求の範囲によって示される。
【0068】
本発明は、以上において説明され且つ図面により示された精確な構造に限定されず、その範囲を逸脱しない限り種々な変更及び修正を行うことができることは理解すべきである。本発明の範囲は付された特許請求の範囲のみにより限定される。
【0069】
本願は、出願番号がCN201510017639.5で、出願日が2015年01月13日である中国特許出願と、出願番号がCN201510041290.9で、出願日が2015年01月27日である中国特許出願に基づき優先権を主張し、これらの中国特許出願のすべての内容を本願に援用する。
図1
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図7