特許第6229631号(P6229631)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6229631
(24)【登録日】2017年10月27日
(45)【発行日】2017年11月15日
(54)【発明の名称】空調用レジスタ
(51)【国際特許分類】
   B60H 1/34 20060101AFI20171106BHJP
【FI】
   B60H1/34 611B
【請求項の数】3
【全頁数】16
(21)【出願番号】特願2014-210152(P2014-210152)
(22)【出願日】2014年10月14日
(65)【公開番号】特開2016-78557(P2016-78557A)
(43)【公開日】2016年5月16日
【審査請求日】2016年11月24日
(73)【特許権者】
【識別番号】000241463
【氏名又は名称】豊田合成株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100105957
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100068755
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 博宣
(72)【発明者】
【氏名】寺井 伸弘
(72)【発明者】
【氏名】浅野 賢二
【審査官】 河内 誠
(56)【参考文献】
【文献】 特開2012−179932(JP,A)
【文献】 特開2004−149063(JP,A)
【文献】 実開平04−103554(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60H 1/00−3/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
空調用空気の通風路を形成するケースと、
前記通風路の延伸方向と直交する第1方向に延びて前記ケース内に傾動可能に設けられた板状の第1フィンと、
前記第1フィンよりも空調用空気の流れ方向上流側に位置し、前記通風路の延伸方向及び前記第1方向の双方に直交する第2方向に延びて、前記ケース内に傾動可能に設けられた板状の第2フィンと、
前記第1フィンに取り付けられて前記第1方向に摺動可能なノブと、
前記第2フィン側に突出して前記第1方向において相対向する一対の係合壁を有するフォークと、を備え、
前記ノブに設けられた一対の連結溝のそれぞれに前記フォークに設けられた連結部が挿入されて凸部と凹部との嵌合により前記ノブと前記フォークとが連結され、且つ前記第2フィンに設けられた前記第2方向に延びる係合軸が前記係合壁の間に挟まれており、
前記ノブを前記第1方向に摺動させることにより、前記フォークを介して前記第2フィンを傾動させて同第2フィンによって前記通風路を閉塞して空調用空気の吹き出しを抑制することが可能な空調用レジスタであって、
前記連結溝は、前記第1方向における幅が、同連結溝に挿入される前記連結部の前記第1方向における長さと前記凸部の前記第1方向における長さとを加算した長さよりも狭く、
前記ノブでは、前記連結溝における相対向する対向壁のうち、内側に位置する内側対向壁を構成する内側部と、外側に位置する外側対向壁を構成する外側部とが別体に形成されている
空調用レジスタ。
【請求項2】
請求項1に記載の空調用レジスタにおいて、
前記ノブは、前記第1フィンの前記第2方向における一方の面を覆う第1部材と、前記第1フィンの前記第2方向における他方の面を覆う第2部材とからなり、
前記第1部材には前記内側対向壁を構成する前記内側部が設けられ、前記第2部材には前記外側対向壁を構成する前記外側部が設けられている
ことを特徴とする空調用レジスタ。
【請求項3】
請求項2に記載の空調用レジスタにおいて、
前記第1部材に設けられた前記内側対向壁に前記凸部が形成され、
前記フォークの前記連結部に前記凸部と嵌合する前記凹部として嵌合孔が形成されている
ことを特徴とする空調用レジスタ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、空調装置から送られてきた空調用空気の吹き出し方向をフィンにより変更する空調用レジスタに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、車両のインストルメントパネルに、空調装置から送られてきた空気を吹き出す空調用レジスタを設けた構成が知られている。(例えば、特許文献1など)。
特許文献1に記載の空調用レジスタには、空調用空気の通風路を形成するケースが設けられており、このケース内には、左右方向に延びる横フィンと、同横フィンよりも空調用空気の流れ方向上流側に位置し、上下方向に延びる縦フィンとが傾動可能に設けられている。横フィンには同横フィンに沿って摺動可能なノブが取り付けられている。ノブと縦フィンとの間にはノブの摺動に伴い縦フィンを傾動させるギア機構が設けられている。
【0003】
こうした空調用レジスタでは、横フィンを傾動させたり、横フィンに取り付けられているノブを操作して縦フィンを傾動させたりすることによって、空調用空気の吹き出し方向を変更する。
【0004】
ところで、上記構成のように通風路にギア機構を設けている場合には、通風面積が減少して圧力損失が大きくなる。そのため、特許文献2に記載の空調用レジスタでは、こうしたギア機構を設けずに、ノブと縦フィンとを連動させるようにしている。
【0005】
図18に示すように、特許文献2に記載の空調用レジスタでは、横フィン100に取り付けられたノブ101と縦フィン102との間にフォーク103が設けられている。フォーク103は、ノブ101側の端部が三股に分かれており、三股に分かれた端部のうち左端に位置する左端部104と右端に位置する右端部105とには、左右方向に延びる連結軸106が設けられている。ノブ101のフォーク103側の端部には、フォーク103側に突出して貫通孔が形成された一対の連結壁107と、同連結壁107と対向する支持壁108とが設けられている。そして、連結壁107を弾性変形させた状態で貫通孔に連結軸106を挿通し、連結壁107と支持壁108との間にフォーク103の端部104,105を組み付けることにより、フォーク103とノブ101とが連結されている。
【0006】
また、縦フィン102には、横フィン100側から切り欠かれた切り欠き部109が設けられている。そして、この切り欠き部109の周縁部における上部と下部とが係合軸110によって接続されている。フォーク103には、縦フィン102側に延びる一対の係合壁111が設けられており、この係合壁111が縦フィン102の係合軸110を左右から挟んでいる。
【0007】
このため、ノブ101を横フィン100に沿って左右方向に移動させると、係合壁111が係合軸110を移動させて縦フィン102が傾動する。
なお、こうした空調用レジスタでは、空調用空気の吹き出しを停止させるために、通風路を閉塞させるシャットダンパが設けられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開2010‐115972号公報
【特許文献2】特開2012‐179932号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
ところで、上述した空調用レジスタのように、通風路にシャットダンパを備えると、シャットダンパを可動させる機構が必要になり、装置が大型化するおそれがある。このため、近年では、縦フィンを隣り合うフィンに当接するまで回動させて通風路を閉塞することによって、縦フィンをシャットダンパとして機能させるようにしている。
【0010】
しかしながら、図19に示すように、こうして縦フィン102を大きく回動させた場合には、係合軸110の位置が上流側に移動して、フォーク103の係合壁111の先端部に係合軸110が位置することになる。ノブ101を操作して縦フィン102を傾動させるときに、ノブ101とフォーク103とを連結している連結壁107に作用する反力は、係合軸110が連結壁107から離れるほど大きくなる。このため、上記空調用レジスタのように、連結壁107を弾性変形させてフォーク103とノブ101とを連結した場合には、縦フィン102によって通風路を閉塞している状態から縦フィン102を傾動させたときに、縦フィン102からの反力によってフォーク103を支持する連結壁107が弾性変形してしまい、ノブ101からフォーク103が外れてしまう可能性が高くなる。
【0011】
本発明は、こうした課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、ノブからフォークが外れにくい空調用レジスタを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記課題を解決するための空調用レジスタは、空調用空気の通風路を形成するケースと、通風路の延伸方向と直交する第1方向に延びてケース内に傾動可能に設けられた板状の第1フィンと、第1フィンよりも空調用空気の流れ方向上流側に位置し、通風路の延伸方向及び前記第1方向の双方に直交する第2方向に延びて、ケース内に傾動可能に設けられた板状の第2フィンと、第1フィンに取り付けられて前記第1方向に摺動可能なノブと、第2フィン側に突出して前記第1方向において相対向する一対の係合壁を有するフォークと、を備え、ノブに設けられた一対の連結溝のそれぞれにフォークに設けられた連結部が挿入されて凸部と凹部との嵌合によりノブとフォークとが連結され、且つ第2フィンに設けられた前記第2方向に延びる係合軸が係合壁の間に挟まれており、ノブを前記第1方向に摺動させることにより、フォークを介して第2フィンを傾動させて同第2フィンによって通風路を閉塞して空調用空気の吹き出しを抑制する。そして、連結溝は、前記第1方向における幅が、同連結溝に挿入される連結部の前記第1方向における長さと凸部の前記第1方向における長さとを加算した長さよりも狭く、ノブでは、連結溝における相対向する対向壁のうち、内側に位置する内側対向壁を構成する内側部と、外側に位置する外側対向壁を構成する外側部とが別体に形成されている。
【0013】
上記構成によれば、連結溝の第1方向における幅が、連結部の第1方向における長さと凸部の第1方向における長さとを加算した長さよりも狭くなっているため、フォークの連結部が連結溝内で第1方向に移動したとしても凸部が凹部から抜ける前に連結部が内側対向壁または外側対向壁に当接するようになる。したがって、凹部から凸部が抜けてしまうことが抑制され、ノブからフォークが外れにくくなる。
【0014】
また、内側対向壁を構成する内側部と外側対向壁を構成する外側部とが別体であるため、内側部と外側部とを組み合わせる前に、凹部に凸部を嵌合させるようにすれば、フォークの連結部を弾性変形させて凹部に凸部を容易に嵌合させることができる。
【0015】
また、上記空調用レジスタでは、ノブは、第1フィンの前記第2方向における一方の面を覆う第1部材と、第1フィンの前記第2方向における他方の面を覆う第2部材とからなり、第1部材には内側対向壁を構成する内側部が設けられ、第2部材には外側対向壁を構成する外側部が設けられていることが望ましい。
【0016】
上記構成によれば、内側部が設けられた第1部材と外側部が設けられた第2部材とを第1フィンを挟むようにして組み付けることで、連結溝が形成される。このため、ノブを第1フィンに組付ける作業の際に連結溝を形成することができる。したがって、ノブを第1フィンに組み付ける作業と内側部と外側部とを組み合わせて連結溝を形成する作業とを別々に行う場合に比べて作業工数が減少し、空調用レジスタの組み立てが容易になる。
【0017】
また、上記空調用レジスタの一態様として、第1部材に設けられた内側対向壁に凸部を形成し、フォークの連結部に凸部と嵌合する凹部として嵌合孔を形成してもよい。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、ノブからフォークが外れにくい空調用レジスタを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】一実施形態としての空調用レジスタの構成を示す斜視図。
図2】同実施形態の空調用レジスタの一部の構成を示す分解斜視図。
図3】同実施形態の空調用レジスタの一部の構成を示す分解斜視図。
図4】同実施形態にかかるノブ、フォーク、及び縦フィンの構成を示す斜視図。
図5】同実施形態にかかるノブの構成を示す分解斜視図。
図6】同実施形態にかかるフォークの構成を示す斜視図。
図7】ノブの第1部材にフォークを組み付けた状態を示す分解斜視図。
図8】ノブとフォークとを組み付けた状態を示す斜視図。
図9】ノブの連結溝の構成を示す上面図。
図10】横フィンを通過する空調用空気の流れ方向を示す断面図であり、(a)は横フィンが水平になっているときの断面図、(b)は横フィンが水平方向に対して上方に傾動されたときの断面図、(c)は横フィンが水平方向に対して下方に傾動されたときの断面図。
図11】縦フィンを通過する空調用空気の流れ方向を示す断面図であり、(a)は縦フィンが通風路の延伸方向に対して平行になっているときの断面図、(b)は縦フィンが延伸方向に対して右側に傾動されたときの断面図、(c)は縦フィンを更に右側に傾動させて通風路を閉塞したときの断面図。
図12】縦フィンによって通風路を閉塞したときのフォークと係合軸との位置関係を示す断面図。
図13】他の実施形態にかかるノブの一部の構成とフォークの構成とを示す斜視図。
図14】他の実施形態にかかるノブの一部の構成とフォークの構成とを示す斜視図。
図15】他の実施形態にかかるノブの一部の構成とフォークの構成とを示す斜視図。
図16】他の実施形態にかかるノブとフォークとの構成を示す斜視図。
図17】他の実施形態にかかるノブとフォークとの構成を示す斜視図。
図18】従来の空調用レジスタにかかる横フィン、ノブ、フォーク、及び縦フィンの構成を示す斜視図。
図19】従来の空調用レジスタにおいて、縦フィンによって通風路を閉塞したときのフォークと係合軸との位置関係を示す部分断面図。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、空調用レジスタの一実施形態について、図1図12を参照して説明する。本実施形態では、車両のインストルメントパネルに設けられ、車室内に空調用空気を吹き出す空調用レジスタを例に説明する。なお、以下では、車幅方向を左右方向とし、車両前方に向かって左手側を左右方向における左側、右手側を左右方向における右側とする。また、車両上下方向を単に上下方向とする。
【0021】
図1に示すように、空調用レジスタ1には、左右方向に延びて相対向する一対の壁部2と、上下方向に延びて相対向する一対の壁部3とにより、四角筒形状に形成されたケース4が設けられている。ケース4の正面には、空調用空気が吹き出される開口5が設けられている。ケース4は、通風ダクトを通じて空調装置に接続されており、内部に空調装置から送られてきた空調用空気の通路(以下、通風路という)が形成されている。したがって、空調用空気の流れ方向では、空調装置に近い側が上流側となり、空調装置から遠い側、すなわち開口5側が下流側となる。また、ケース4の開口5から各壁部2,3と平行に奥に向かって延びる方向を通風路の延伸方向とする。
【0022】
図2及び図3に示すように、ケース4内には、下流側リテーナ6と上流側リテーナ7とが設けられている。各リテーナ6,7は、四角枠状をなし、それぞれフィン8,9が設けられる。
【0023】
図2に示すように、下流側リテーナ6には、通風路の延伸方向と直交する左右方向(第1方向)に延びる第1フィンとしての横フィン8が取り付けられる。横フィン8は、板状に形成されており、上下方向に複数(本実施形態では3つ)並んで設けられている。
【0024】
各横フィン8には、下流側の端部に左右方向に延びる回転軸10が設けられている。これら回転軸10の右端部には、支持板11が取り付けられる。支持板11には、上下方向における中央部に上流側から切り欠かれた溝12が設けられ、この溝12の上下に、支持孔を有し、右方に突出した筒形状の係止部13が設けられている。
【0025】
ここで、各横フィン8のうち上下方向における中央に位置する中央横フィン81は、回転軸10の右端に拡径部14が設けられており、回転軸10の右端部が括れた形状になっている。このため、この括れた部分を支持板11の溝12に差し込むとともに、他の横フィン8の回転軸10を支持板11の係止部13に挿通することによって、各横フィン8が支持板11に組み付けられる。
【0026】
また、各横フィン8の右端部には、回転軸10よりも上流側に、右方に突出した連動軸15が設けられている。各連動軸15には、支持孔が形成された板状の伝達部材16が組み付けられる。
【0027】
一方、下流側リテーナ6の左壁17には、3つの支持孔18が設けられている。また、下流側リテーナ6の右壁19には、下流側から切り欠かれた切り欠き部20が上下方向に3つ並んで設けられている。上下方向に並んで設けられた切り欠き部20のうち中央の切り欠き部201の周縁部には、同切り欠き部201を囲う囲い壁21が突設されている。
【0028】
また、下流側リテーナ6には、支持孔を有し、中央の切り欠き部201の囲い壁21に係止される係合片22が設けられている。
こうした構成を備える下流側リテーナ6には、例えば次のようにして、横フィン8が組み付けられる。
【0029】
すなわち、各横フィン8の右端部に支持板11と伝達部材16を組み付けて、各横フィン8の回転軸10の左端部を下流側リテーナ6の左壁17に設けられた支持孔18に挿通する。そして、各横フィン8の右端部に組み付けられた支持板11の係止部13を、下流側リテーナ6の右壁19に設けられた切り欠き部20のうち上方と下方に設けられた切り欠き部20にそれぞれ係止させる。これにより、各横フィン8が下流側リテーナ6の内部に配設されるとともに、中央横フィン81の回転軸10に設けられた拡径部14が、下流側リテーナ6の右壁19に設けられた中央の切り欠き部201内に位置した状態になる。そして、この中央横フィン81の拡径部14に支持孔を介して係合片22を組み付けつつ、同係合片22を囲い壁21に係止させる。これにより、各横フィン8は、それぞれが上下方向において離間して平行に並んだ状態で、下流側リテーナ6に回動可能に支持される。なお、伝達部材16は、各横フィン8の連動軸15に組み付けられており、下流側リテーナ6に対して変位可能になっている。
【0030】
また、空調用レジスタ1には、中央横フィン81に取り付けられるノブ23が設けられている。ノブ23は、中央横フィン81の上面を覆う第1部材24と、下面を覆う第2部材25とからなる。ノブ23には、フォーク26が連結される。
【0031】
次に、図3を参照して、上流側リテーナ7の構成について説明する。
図3に示すように、上流側リテーナ7には、通風路の延伸方向及び左右方向(第1方向)の双方に直交する上下方向(第2方向)に延びる第2フィンとしての縦フィン9が取り付けられる。縦フィン9は、板状に形成されており、左右方向に複数(本実施形態では7つ)並んで設けられている。
【0032】
各縦フィン9には、上下方向に延びる回転軸27が設けられている。また、各縦フィン9の右側面には、回転軸27よりも上流側の位置に上方に突出した連動軸28が設けられている。
【0033】
各縦フィン9のうち、左右方向における中央に位置する中央縦フィン91には、下流側から切り欠かれた切り欠き部29が設けられている。そして、この切り欠き部29の周縁部における上部と下部とが係合軸30によって接続されている。
【0034】
一方、上流側リテーナ7の下壁31には、下流側から切り欠かれた複数の切り欠き溝32が設けられている。また、上流側リテーナ7の上壁33には、下壁31に設けられた切り欠き溝32と対向する位置に、支持溝34が形成されている。そして、これら切り欠き溝32及び支持溝34に各縦フィン9の回転軸27を挿通することによって上流側リテーナ7内に縦フィン9が配設される。
【0035】
また、上流側リテーナ7には、下壁31に固定されて、同下壁31の切り欠き溝32の開口を塞ぐ封止板35が設けられている。このため、例えば、各縦フィン9の回転軸27を切り欠き溝32と支持溝34とに挿通して、上流側リテーナ7内に縦フィン9が配設された状態で、切り欠き溝32の開口を塞ぐように封止板35を下壁31に固定すれば、各縦フィン9の回転軸27が封止板35と切り欠き溝32の間に挟まれて所定の位置に支持される。その結果、上流側リテーナ7に縦フィン9が回転可能に支持される。
【0036】
また、上流側リテーナ7には、各縦フィン9に設けられた連動軸28を支持する複数の支持孔が形成された伝達部材36が設けられている。この伝達部材36は、上流側リテーナ7に縦フィン9が組み付けられたときに連動軸28に組み付けられた状態で上流側リテーナ7に変位可能に収容される。
【0037】
図2及び図3に示すように、上流側リテーナ7には、上壁33から上方に突出する係止爪37と下壁31から下方に突出する係止爪37とが設けられている。また、下流側リテーナ6の上流側の端部には、上壁及び下壁から上流側に突出して係止爪37と係合する係止孔が形成された係合片38が設けられている。そして、係止爪37と係止孔とを係合させることによって係合片38を介して上流側リテーナ7と下流側リテーナ6とが連結される。このように、各縦フィン9が組み付けられた上流側リテーナ7と、各横フィン8が組み付けられた下流側リテーナ6とを連結した状態では、縦フィン9が横フィン8よりも空調用空気の流れ方向において上流側に位置する。
【0038】
また、下流側リテーナ6の下流側には、上壁から上方に突出する係止爪39と下壁から下方に突出する係止爪39とが設けられている。また、ケース4の正面を構成する蓋体401には、その上端部又は下端部から下流側に突出して、係止爪39と係合する係止孔が形成された係合片40が設けられている。そして、係止爪39と係止孔とを係合させることによって係合片40を介して下流側リテーナ6と蓋体401とが連結される。
【0039】
そして、図1に示すように、これらの部材が連結された状態で各リテーナ6,7を覆うようにして各壁部2,3が組み付けられることによって、空調用レジスタ1が構成されている。
【0040】
次に、図4図6を参照して、中央横フィン81に取り付けられるノブ23及びフォーク26の構成について詳細に説明する。
図4に示すように、ノブ23は、中央横フィン81が挿通される摺動溝64を有し、同中央横フィン81に摺動可能に取り付けられている。ノブ23は、中央横フィン81の上面41を覆う第1部材24と、中央横フィン81の下面42を覆う第2部材25とからなり、下流側の端部に一対の連結溝43が形成されている。
【0041】
図5に示すように、第1部材24と第2部材25とは、分離可能に形成されている。第1部材24の下流側端部には、左右方向において一対の壁面44を有する半円柱状の内側部45が設けられている。内側部45は、その下端が第1部材24の他の部分よりも下方に位置している。なお、内側部45は、窪み46が形成されている。
【0042】
一方、第2部材25には、下流側端部の左右方向における両端に外側部47が設けられている。各外側部47は、半円柱状に形成され、相対向する一対の壁面48が設けられている。各外側部47は、その上端が第2部材25の他の部分よりも上方に位置している。
【0043】
第2部材25では、外側部47の相対向する一対の壁面48の間の左右方向における長さが、第1部材24に設けられた内側部45の左右方向における長さよりも長くなっている。また、第1部材24では、第1部材24と第2部材25とを組み合わせたときに、左右方向において、内側部45が各外側部47の間の略中央に位置するように内側部45が設けられている。
【0044】
こうした構成を備える第1部材24と第2部材25とが連結されると、内側部45の壁面44と外側部47の壁面48とが間に隙間を形成して対向し、連結溝43を構成する。すなわち、内側部45の壁面44が連結溝43における相対向する対向壁のうち内側に位置する内側対向壁を構成し、外側部47の壁面48が連結溝43における相対向する対向壁のうち外側に位置する外側対向壁を構成する。
【0045】
ここで、第1部材24には、内側部45の壁面44に円柱状の凸部49が形成されている。この凸部49には、フォーク26が連結される。
図6に示すように、フォーク26は、ノブ23の連結溝43に挿通される一対の連結部50を有している。連結部50には、左右方向に延びる嵌合孔51が設けられている。また、各連結部50を繋ぐ結合部52には、上流側、すなわち第2フィン側に突出し、左右方向において相対向する一対の係合壁53が設けられている。なお、結合部52は、中央がノブ23側に突出するように湾曲した形状になっている。
【0046】
こうしたノブ23とフォーク26とは、例えば次のようにして中央横フィン81及び中央縦フィン91に組み付けられる。
まず、ノブ23の第1部材24と第2部材25とが分離した状態で、フォーク26の一対の連結部50のうち一方の連結部50に設けられた嵌合孔51を、第1部材24の内側部45の壁面44のうち一方の壁面44に設けられた凸部49に嵌合する。そして、各連結部50の間を拡げるようにフォーク26を弾性変形させて、一対の連結部50によって内側部45を挟むように、第1部材24の内側部45の他方の壁面44に設けられた凸部49に他方の連結部50の嵌合孔51を嵌合する。
【0047】
図7に示すように内側部45にフォーク26が組み付けられると、次に、内側部45が設けられた第1部材24と外側部47が設けられた第2部材25とによって中央横フィン81を上下に挟むようにしてこれらを組み付ける。
【0048】
これにより、図8に示すように、一対の連結溝43が形成されたノブ23を構成し、この連結溝43に連結部50が挿通された状態になる。
そして、図4に示すように、中央縦フィン91に設けられた係合軸30をフォーク26の係合壁53の間に挟んだ状態で、上流側リテーナ7と下流側リテーナ6を連結する。
【0049】
なお、図9に示すように、連結溝43は、左右方向における幅wが、同連結溝43に挿入される連結部50の左右方向における長さl1と凸部49の左右方向における長さl2とを加算した長さよりも狭くなっている(w<l1+l2)。すなわち、凸部49の長さl2は、連結溝43と連結部50との隙間の左右方向における長さ(=w−l2)よりも長くなっている。
【0050】
次に、図10及び図11を参照して、こうした空調用レジスタ1の動作について説明する。
図10(a)に示すように、通風路には、上下方向に並んで3つの横フィン8が設けられており、各横フィン8が水平になっている場合には、通風路を流れてきた空調用空気が開口5から水平方向に吹き出される。
【0051】
一方、図10(b)に示すように、ノブ23を操作したり中央横フィン81を直接操作したりして、中央横フィン81の上流側の端部を水平方向に対して下方に移動させるように回転軸10を中心に中央横フィン81を傾動させると、中央横フィン81の回転軸10よりも上流側に設けられている連動軸15が下方に変位する。このため、この連動軸15に嵌合している伝達部材16が押し下げられる。これにより、中央横フィン81の上下に設けられている各横フィン8でも、伝達部材16に嵌合している連動軸15が下方に変位し、回転軸10を中心として上流側の端部が下方に移動する。このように、中央横フィン81の上流側の端部を下方に移動させるように中央横フィン81を傾けることで、中央横フィン81の上下方向に離間して設けられている各横フィン8の上流側の端部も下方に移動し、全ての横フィン8が下流側ほど上方に向かうように傾動して通風路を流れる空調用空気が上方に向けて吹き出されるようになる。
【0052】
他方、図10(c)に示すように、ノブ23を操作したり中央横フィン81を直接操作したりして、中央横フィン81の上流側の端部を上方に移動させるように回転軸10を中心に中央横フィン81を傾動させると、中央横フィン81の連動軸15が上方に変位し、伝達部材16が押し上げられる。これにより、中央横フィン81の上下に設けられている各横フィン8でも、伝達部材16に嵌合している連動軸15が上方に変位し、回転軸10を中心として上流側の端部が上方に傾動する。このように、中央横フィン81の上流側の端部を上方に移動させるように中央横フィン81を傾けることで、上下に離間して設けられている各横フィン8の上流側の端部も上方に移動し、全ての横フィン8が下流側ほど下方に向かうように傾動して通風路を流れる空調用空気が下方に向けて吹き出されるようになる。
【0053】
なお、こうして中央横フィン81が傾動すると、中央横フィン81に取り付けられているノブ23や同ノブ23に連結されているフォーク26も傾動する。フォーク26の係合壁53は、係合軸30を左右方向に挟んではいるが、上下方向には挟んでいないため、こうして横フィン8が傾動しても、縦フィン9は傾動しない。
【0054】
また、図11(a)に示すように、通風路には、左右方向に並んで複数の縦フィン9が設けられており、各縦フィン9が通風路の延伸方向に対して平行になっている場合には、通風路を流れてきた空調用空気が開口5から通風路の延伸方向に沿って吹き出される。
【0055】
一方、図11(a)に示す状態から図11(b)に示すように、中央横フィン81に沿って右方向にノブ23を摺動させると、フォーク26を介して、中央縦フィン91の係合軸30が右側に移動する。こうして係合軸30が右側に移動すると、回転軸27を中心として、中央縦フィン91は下流側の端部を右側に移動させるように傾動する。すると、中央縦フィン91の回転軸27よりも上流側に設けられている連動軸28は左側に変位し、同連動軸28が嵌合している伝達部材36が左側に移動する。これにより、中央縦フィン91の左右に設けられている各縦フィン9では、伝達部材36に嵌合している連動軸28が左側に変位して、各縦フィン9が下流側の端部を右側に移動させるように傾動する。このように、ノブ23を操作して中央縦フィン91の下流側の端部を右側に移動させることで、左右に設けられている各縦フィン9の下流側の端部も右側に移動し、全ての縦フィン9が下流側ほど右側に向かうように傾動して通風路を流れる空調用空気が右側に向けて吹き出されるようになる。
【0056】
そして、図11(c)に示すように、ノブ23を中央横フィン81に沿って更に右方向に摺動させると、各縦フィン9が更に傾動し、隣り合う縦フィン9同士が当接する。こうして各縦フィン9が当接すると、通風路が閉塞された状態になり、空調用レジスタ1からの空調用空気の吹き出しが抑制される。
【0057】
他方、こうした状態からノブ23を左方向に摺動させることで、各縦フィン9の下流側の端部を左側に移動させて通風路を開放し、空調用空気の吹き出しを再開させることができる。そして、ノブ23を更に左方向に摺動させて縦フィン9の下流側の端部を通風路の延伸方向に対して左側に移動させ、各縦フィン9を下流側ほど左側に向かうように傾動させることにより、各縦フィン9に沿って空調用空気が左側に向けて吹き出されるようになる。
【0058】
次に、こうした構成を備える空調用レジスタ1の作用について説明する。
図12に示すように、縦フィン9を大きく回動させて通風路を閉塞した場合には、係合軸30の位置が上流側に移動して、フォーク26の係合壁53の先端側に係合軸30が位置することになる。ノブ23を操作して縦フィン9を傾動させるときに、フォーク26に横方向の反力が作用するが、フォーク26の連結部50に作用する反力は、係合軸30が連結溝43から離れるほど大きくなる。このため、縦フィン9によって通風路を閉塞している状態から縦フィン9を傾動させるときには、縦フィン9からの反力によってフォーク26の連結部50に大きな荷重が作用する。
【0059】
本実施形態では、図9に示すように、連結溝43の左右における幅wが、連結部50の左右方向における長さl1と凸部49の左右方向における長さl2とを加算した長さよりも狭くなっている。このため、反力によってフォーク26の連結部50が連結溝43内で左右方向に移動したとしてもノブ23の凸部49がフォーク26の嵌合孔51から抜ける前に連結部50が内側部45の壁面44(内側対向壁)または外側部47の壁面48(外側対向壁)に当接する。これにより、内側部45や外側部47によってフォーク26の変位が制限され、凸部49が嵌合孔51から抜けてしまうことが抑制される。
【0060】
また、ノブ23では、内側対向壁を構成する内側部45と外側対向壁を構成する外側部47とを別体に形成している。そのため、内側部45と外側部47とを組み合わせる前には、フォーク26の連結部50同士を開くように弾性変形させて内側部45に設けられた凸部49とフォーク26の連結部50に設けられた嵌合孔51とを嵌合させることができる。
【0061】
また、ノブ23を、中央横フィン81の上面41を覆う第1部材24と、中央横フィン81の下面42を覆う第2部材25とによって構成し、第1部材24に内側部45を設け、第2部材25に外側部47を設けている。このため、第1部材24と第2部材25とを中央横フィン81を上下に挟むようにして組み付けることで、ノブ23に一対の連結溝43が形成される。
【0062】
以上説明した実施形態によれば、以下の効果が得られるようになる。
(1)連結溝43の左右方向における幅wを、連結溝43に挿入される連結部50の左右方向における長さl1と凸部49の左右方向における長さl2とを加算した長さよりも狭くした。このため、内側部45や外側部47でフォーク26の変位が制限され、ノブ23からフォーク26が外れにくくなる。
【0063】
(2)内側対向壁を構成する内側部45と外側対向壁を構成する外側部47とが別体であるため、内側部45と外側部47とを組み合わせる前に、嵌合孔51に凸部49を嵌合させるようにすれば、フォーク26の連結部50を弾性変形させて嵌合孔51に凸部49を容易に嵌合させることができる。
【0064】
(3)内側部45が設けられた第1部材24と外側部47が設けられた第2部材25とを中央横フィン81を挟むようにして組み付けて連結溝43を形成するようにした。このため、第1部材24と第2部材25とを中央横フィン81を上下に挟むようにして組み付けることで、ノブ23に一対の連結溝43が形成される。したがって、ノブ23を中央横フィン81に組み付ける作業と内側部45と外側部47とを組み合わせて連結溝43を形成する作業とを別々に行う場合に比べて作業工数が減少し、空調用レジスタ1の組み立てが容易になる。
【0065】
上記各実施形態は、以下のように変更して実施することもできる。
・凸部49の形状は円柱状に限らない。例えば、半球状であってもよい。なお、こうして凸部49を半球状に形成した場合には、凸部49の頂部での左右方向における長さが凸部49の左右方向における長さl2になる。
【0066】
・空調用レジスタ1の通風路の断面形状は適宜変更できる。要するに、ケース4は四角筒状に限らず、円筒状や他の形状であってもよい。
図13に示すように、ノブ23の第2部材25の外側部47の対向する壁面に凸部54を形成し、この凸部54にフォーク26の嵌合孔51を嵌合させるようにしてもよい。
【0067】
図14に示すように、フォーク26の連結部50に左右方向における外方に延びる凸部55を形成するとともに、第2部材25の外側部47の対向する壁面にこの凸部55と嵌合する凹部56を形成して、これら凸部55と凹部56との嵌合によってフォーク26を第2部材25に連結するようにしてもよい。
【0068】
図15に示すように、フォーク26の連結部50に左右方向における内方に向かって延びる凸部57を形成するようにしてもよい。すなわち、フォーク26の連結部50に一方の連結部50から他方の連結部50に延びる凸部57を形成するとともに、第1部材24の内側部45の壁面44にこの凸部57と嵌合する凹部58を形成し、これら凸部55と凹部58との嵌合によってフォーク26を第1部材24に連結するようにしてもよい。
【0069】
・ノブの構成としては、上述したものに限らず、例えば図16及び図17に示す構成を採用してもよい。
図16に示すように、ノブ59には、横フィン8が左右方向に差し込まれる摺動溝60が形成された本体部61が設けられている。本体部61は、上下方向に相対向する上壁部62及び下壁部63と、通風路の延伸方向に相対向する前壁部65及び後壁部66を有している。後壁部66には、一対の対向する壁面48を有する外側部47が設けられている。上壁部62は、その一部が切り欠かれている。
【0070】
また、ノブ59には、上壁部62の切り欠かれた形状に沿った形状を有する補助板部69が設けられている。本体部61と補助板部69とは別体に形成されており、補助板部69は本体部61の前壁部65の内面に蝶番などの回動機構を介して組み付けられている。補助板部69には、回動機構が組み付けられる端部と反対側に位置する端部に内側部45が設けられており、この内側部45の壁面44に設けられた凸部49を介してフォーク26が連結されている。こうした構成では、補助板部69を回動機構を中心に回動させて本体部61に組み付けることで、一対の連結溝43を備えるノブを構成することができる。
【0071】
また、図17に示すように、ノブ70を左右方向に3つに分割して、内側部45を備える中心部71と外側部47を備える右側部72及び左側部73とで構成してもよい。こうした場合には、右側部72及び左側部73に設けられた係止爪74を中心部に設けられた係止孔75に係合させることで、一対の連結溝を備えるノブを構成することができる。
【0072】
・空調用空気の流れ方向において上流側に設けられるフィンを上下方向に延びる縦フィン9とし、空調用空気の流れ方向において下流側に設けられるフィンを左右方向に延びる横フィン8としたが、上流側に設けられるフィンの延びる方向と下流側に設けられるフィンの延びる方向とが直交しているのであれば、フィンの延びる方向は適宜変更可能である。例えば、空調用空気の流れ方向において上流側に左右方向に延びる横フィンを設け、同横フィンよりも空調用空気の流れ方向において下流側に上下方向に延びる縦フィンを設けるようにしてもよい。こうした構成では、縦フィンに摺動可能にノブを取り付けて、同ノブと横フィンとを連結するフォークを設ける。こうした構成であっても、ノブの連結溝に上記構成を適用することで、上記(1)と同様の効果を得ることができる。
【符号の説明】
【0073】
1…空調用レジスタ、2,3…壁部、4…ケース、5…開口、6…下流側リテーナ、7…上流側リテーナ、8…横フィン、9…縦フィン、10…回転軸、11…支持板、12…溝、13…係止部、14…拡径部、15…連動軸、16…伝達部材、17…左壁、18…支持孔、19…右壁、20…切り欠き部、21…囲い壁、22…係合片、23…ノブ、24…第1部材、25…第2部材、26…フォーク、27…回転軸、28…連動軸、29…切り欠き部、30…係合軸、31…下壁、32…切り欠き溝、33…上壁、34…支持溝、35…封止板、36…伝達部材、37…係止爪、38…係合片、39…係止爪、40…係合片、64…摺動溝、41…上面、42…下面、43…連結溝、44…壁面(内側対向壁)、45…内側部、46…窪み、47…外側部、48…壁面(外側対向壁)、49…凸部、50…連結部、51…嵌合孔、52…結合部、53…係合壁、54,55…凸部、56…凹部、57…凸部、58…凹部、59…ノブ、60…摺動溝、61…本体部、62…上壁部、63…下壁部、65…前壁部、66…後壁部、69…補助板部、70…ノブ、71…中心部、72…右側部、73…左側部、74…係止爪、75…係止孔、81…中央横フィン、91…中央縦フィン、100…横フィン、101…ノブ、102…縦フィン、103…フォーク、104…左端部、105…右端部、106…連結軸、107…連結壁、108…支持壁、109…切り欠き部、110…係合軸、111…係合壁、201…切り欠き部、401…蓋体。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
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図10
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