(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記制御部は、前記第2の荷を出庫する作業として、前記搬送装置に、前記アタッチメントに載置された前記第2の荷を前記保管部から前記ポートに搬送させる、請求項2に記載の保管庫。
【発明を実施するための形態】
【0010】
(1)保管庫の概要構成
図1は、保管庫の正面図、
図2は、保管庫の側面図、
図3は、保管庫の要部拡大正面図、
図4は、保管庫の要部拡大側面図である。
本発明に係る保管庫10は、外部から荷を入庫するための入庫ポート11と、外部に荷を出庫するための出庫ポート12とを備えている。
保管庫10に入出庫される荷は、
図2に示すような天井走行型のOHT(Overhead Hoist Transport)ビークル等の搬送車20を用いて搬送される。搬送車20は、荷の入出庫を行う際に、半導体素子製造工場あるいは半導体素子製造用の施設等の天井又は天井近傍に敷設されたレール等の軌道21に沿って走行するものであり、制御部91(後述)からの信号に基づいて走行及び荷の入出庫を実行する。
【0011】
搬送車20は、荷を保持するためのグリッパ22と、グリッパ22を昇降するためのホイスト23と、グリッパ22及びホイスト23を軌道21の側方に移動させる横送り部24とを備えている。
荷を入庫する際には、搬送車20は、グリッパ22により入庫すべき荷を保持した状態で、保管庫10の入庫ポート11に対応する位置で停止する。搬送車20は、横送り部24によりホイスト23及びグリッパ22を入庫ポート11側に移動させ、保持する荷を入庫ポート11の直上に位置させる。さらに、搬送車20は、ホイスト23によりグリッパ22で保持された荷を下降させ、保管庫10の入庫ポート11に載置する。
入庫ポート11には、入庫用コンベア13が設けられており、この入庫用コンベア13が入庫ポート11上に載置された荷を保管庫10内に搬入する。
【0012】
保管庫10から荷を出庫する際には、搬送車20は、制御部91からの信号に基づいて出庫ポート12に対応する位置で停止する。出庫ポート12には、出庫用コンベア14が設けられており、この出庫用コンベア14により保管庫10内から荷を出庫ポート12に搬送する。
この後、搬送車20は、横送り部24によりホイスト23及びグリッパ22を出庫ポート12側に移動させ、さらにホイスト23によりグリッパ22を出庫ポート12上の荷の直上に下降させる。搬送車20は、グリッパ22により荷を保持させた後、ホイスト23によりグリッパ22を上昇させ、横送り部24によりホイスト23及びグリッパ22を軌道21の直下に移動させる。この後、搬送車20は、軌道21を走行して出庫処理を完了する。
【0013】
保管庫10は、その外観が筐体又はフレームにより構成される保管庫本体31内に荷を収容する保管部が形成されており、保管部には、複数の棚32、33が配列されている。ここで、複数の棚とは、鉛直方向に1又は複数列配列された複数の載置面を有する棚列を示す。保管庫10は、例えば、鉛直方向にm段(但し、mは2以上の自然数)、水平方向n列(但し、nは1以上の自然数)、且つ、これに直交する水平方向(以下、厚み方向とする)にはo列(但し、oは1以上の自然数)に配列されたものとすることができる。図示した例では、入庫ポート11及び出庫ポート12が設けられる面側に、所定段×所定列の棚32が設けられ、入庫ポート11及び出庫ポート12が設けられる面と対向する面に、所定段×所定列の棚33が設けられている。
保管庫10内の棚32と棚33との間には、棚間の荷の移載を行うためのスタッカクレーン(図示せず)等の保管庫内搬送装置が設けられており、入庫ポート11及び出庫ポート12と棚との間、または棚同士の間で、荷の移載を行うことが可能となっている。
搬送車20により搬送されてきた荷は、入庫用コンベア13により入庫ポート11に隣接する棚32に搬入され、さらに、保管庫内搬送装置により、複数の棚32、33のうち所定の棚に収容される。
【0014】
ここで、保管庫10は、サイズの異なる2種類の荷を入出庫するものとする。
ここでは一例として、口径が450mmの半導体ウェハを収容する収納用容器であるFOUPと、口径が300mmの半導体ウェハを収容する収納用容器であるFOUPとを、荷として入出庫するものとする。
このため、保管庫10の棚32、33は、450mmの半導体ウェハを収容するFOUPを収容可能な大きさに設定されており、搬送車20のOHTも450mm半導体ウェハ用のFOUPに対応している。
【0015】
(2)容器及びアタッチメントの構成
図5A及び
図5Bは、容器の側面図である。
ここで、口径450mmの半導体ウェハを収容するFOUPを第1容器51とし、口径300mmの半導体ウェハを収容するFOUPを第2容器52とする。
図5A及び
図5Bに示すように、第2容器52は、第1容器51に比して、全体形状が小さくなっている。また、
図5A及び
図5Bに示すように、第2容器52はアタッチメント60上に載置されることにより、少なくとも高さ方向のサイズが第1容器51とほぼ同一のサイズとなる。
【0016】
アタッチメント60は、第2容器52をその上に載置すると共に、第1容器51と同じ機能を実現する底面を実現することで、第2容器52を第1容器51と同じように各種載置部に載置可能とするための部材である。
図6A〜
図6Cは、アタッチメントの説明図であって、
図6Aはその平面図、
図6Bはその正面図、
図6Cはその側面図である。
図6A〜
図6Cに示すように、アタッチメント60は、平板状のベース部61と、突出部62と、移載用開口部63と、300mm用キネマティックピン64と、位置決め用突部65と、フック部材67を有している。
【0017】
アタッチメント60の突出部62は、ベース部61の下面に突出しており、入庫用コンベア13、出庫用コンベア14及び棚32、33等に設けられる450mm用キネマティックピン(図示せず)に係合する係合溝66が形成されている。
300mm用キネマティックピン64は、300mm用の半導体ウェハを収容する第2容器52に設けられる位置決め孔53に対応する位置にベース部61の上面に設けられている。
【0018】
位置決め用突部65は、係合溝66に対応する位置にアタッチメント60の上面に設けられている。複数のアタッチメント60を積み重ねた際に、位置決め用突部65と係合溝66とが係合することにより、位置決めされる。
フック部材67は、アタッチメント60の上面に設けられ、アタッチメント60上に第2容器52を載置した際に、第2容器52の側面に当接することにより、第2容器52の脱落を防止する。また、アタッチメント60を積み重ねた際に、フック部材67を挿入可能な貫通孔68がベース部61に設けられており、積み重ねたアタッチメント60が荷崩れすることを防止することができる。
【0019】
移載用開口部63は、後述する移載装置71により保持されるための構成であって、例えば、グリッパ22の2つのアームが挿入されることが可能な2つの開口部を有している。
第2容器52をアタッチメント60上に載置する場合、300mm用キネマティックピン64が第2容器52の位置決め孔53に係合される。アタッチメント60の下部には、450mm用キネマティックピンに係合可能な係合部としての係合溝66が形成されていることから、アタッチメント60上に載置された第2容器52を450mm半導体ウェハ用の第1容器51と同様に扱うことが可能となる。
【0020】
(3)アタッチメント用コンベア
図1〜4に示すように、保管庫10は、入庫ポート11と出庫ポート12の間に位置して、アタッチメント用入出庫ポート16を有している。アタッチメント用入出庫ポート16は、アタッチメント60を一時保管するためのバッファ部を構成しており、保管庫10との間でアタッチメント60を入出庫するためのアタッチメント用コンベア15を有している。
【0021】
入庫ポート11、出庫ポート12及びアタッチメント用入出庫ポート16の上方に位置して、アタッチメント60を移載するための移載装置71が設けられている。
移載装置71は、レール72と、レール72を移動可能な移載機73とを備える。移載機73は、上下方向に移動可能なホイストを有し、ホイストの先端にアタッチメント60を保持することが可能なグリッパ(図示せず)を有している。
アタッチメント60を移載する際には、移載機73は、ホイストを下降させてグリッパをアタッチメント60の移載用開口部63に挿入して、アタッチメント60をすくい上げることによって保持することが可能となっている。なお、移載機73は、少なくとも、アタッチメント用入出庫ポート16上に積み重ねられた所定数のアタッチメント60を一体的に移動させることが可能であり、最上段に位置する1つのアタッチメント60だけを移動させることも可能な構成となっている。
【0022】
保管庫10に入庫される荷が第2容器52である場合には、移載機73を用いてアタッチメント用入出庫ポート16上のアタッチメント60を1つだけ入庫ポート11上に移動させる。
また、保管庫10から第2容器52を出庫した後に、出庫ポート12上に残ったアタッチメント60を移載機73を用いて、アタッチメント用入出庫ポート16上に移動させる。
【0023】
アタッチメント用入出庫ポート16に積み重ねられるアタッチメント60は、第1容器51と同等の高さになる所定の段数以下とすることができる。
図7は、積み重ねた状態のアタッチメントの説明図である。
図7に示すように、複数のアタッチメント60は、下方に位置するアタッチメント60の位置決め用突部65が、上方に位置するアタッチメント60の係合溝66に係合するように積み重ねられる。このとき、下方に位置するアタッチメント60のフック部材67が、上方に位置するアタッチメント60の貫通孔68に挿通される。
図示した例では、9個のアタッチメント60を積み重ねることにより、第1容器51とほぼ同一の高さとなっている。
アタッチメント用入出庫ポート16上において、9個のアタッチメント60が積み重なった状態となった場合に、アタッチメント用コンベア15を用いて、保管庫10内の棚32に収容することができる。
また、積み重なった状態で保管庫10内の棚32、33に収容されているアタッチメント60は、アタッチメント用コンベア15を用いて保管庫10から出庫させることが可能となっている。
【0024】
(4)手動入出庫ポート
なお、
図1〜
図2に示すように、保管庫10には、作業者が手動で荷を入出庫することが可能な入庫ポート81及び出庫ポート82を備えることができる。この入庫ポート81には、入庫ポート81に載置された荷を保管庫10内の棚32に移動させるための入庫用コンベア83を備えることができる。また、出庫ポート82には、保管庫10内の棚32から出庫ポート82に出庫するための出庫用コンベア84を備えることができる。
さらに、入庫ポート81と出庫ポート82の間には、アタッチメント用入出庫ポート86を設けることができる。アタッチメント用入出庫ポート86は、1又は複数のアタッチメント60が積み重ねた状態で一時的に載置される保管部を構成しており、所定の段数で積み重ねられたアタッチメント60を保管庫10との間で入出庫させるためのアタッチメント用コンベア85を備えている
【0025】
(5)保管庫の棚
図2に示す例では、保管庫10内には、入庫ポート11及び出庫ポート12を備える面には複数段の棚32が設けられており、棚32の各段をそれぞれ棚32A〜32Fとする。また、保管庫10内の入庫ポート11及び出庫ポート12に対向する面に、複数段の棚33が設けられており、棚33の各段をそれぞれ棚33A〜33Kとする。棚32A〜32Fと棚33A〜33Kの間には、スタッカクレーン95(
図20)が配置されており、各棚間の荷の移載が可能になっている。
棚32A〜32F、33A〜33Kは、それぞれ450mm半導体ウェハに対応する第1容器51を収容可能な大きさに形成されており、アタッチメント60上に載置された第2容器52、積み重ねられた所定段数のアタッチメント60等を収容可能となっている。
図示した例では、棚32A〜32Fには、第1容器51が収容されており、棚33A〜33Cには第1容器51が収容され、棚33D〜33Hにはアタッチメント60上に載置された第2容器52が収容され、棚33I〜33Kには積み重ねられたアタッチメント60が収容されている。
【0026】
(6)第2容器の入庫処理
図8は、第2容器の入庫処理のフローチャート、
図9A〜
図9Fは、第2容器の入庫処理の説明図である。前述したように、口径450mmの半導体ウェハを収容するFOUPを第1容器51とし、口径300mmの半導体ウェハを収容するFOUPを第2容器52として説明する。
【0027】
図20に示すように、保管庫10では、搬送指示を受け付ける搬送指示部(図示せず)、搬送車20を制御するためのビークルコントローラ(図示せず)、保管庫10の各部を制御するためのストッカコントローラ(図示せず)を含む制御部91を有している。
図20は、保管庫の制御構成を示すブロック構成図である。なお、
図20では、制御部は一つのブロックで描いているが、上述の複数のコントローラから構成されている。各コントローラは、CPU及びメモリを有するコンピュータである。
ステップS81において、制御部91は、入庫する荷が第2容器52であるか否かを判別する。制御部91は、搬送指示部などから入庫の指示を受け付けると、入庫の指示に含まれるデータ、又は荷に取り付けられたバーコード等から読み取ったデータに基づいて、入庫すべき荷が第2容器52であるか否かを判別する。ここでは、第2容器52は、300mmFOUPとすることができる。
制御部91は、入庫すべき荷が第2容器52であると判断した場合には、ステップS82に移行する。また、制御部91は、入庫すべき荷が第2容器52でないと判断した場合には、ステップS86に移行する。
【0028】
ここで、アタッチメント用入出庫ポート16上には、
図9Aに示すように、少なくとも1つのアタッチメント60が載置されているものとする。
ステップS82において、アタッチメント用入出庫ポート16上に載置されたアタッチメント60を、移載機73を用いて入庫ポート11に移動させる。
例えば、制御部91は、移載機73をアタッチメント用入出庫ポート16上に移動させ、グリッパがアタッチメント60の移載用開口部63に挿入されて、1つのアタッチメント60を保持するようにホイストを下降させた後、
図9Bに示すように、ホイストを上昇させる。
この後、制御部91は、移載機73を入庫ポート11上に移動させ(
図9C)、ホイストを下降させた後、グリッパによるアタッチメント60の保持を開放することで、アタッチメント60を入庫ポート11上に載置できる(
図9D)。
【0029】
ステップS83において、制御部91は、搬送車20により第2容器52を搬送させ、入庫ポート11上のアタッチメント60に第2容器52を載置させる(
図9E)。このとき、搬送車20は、横送り部24によりホイスト23及びグリッパ22を軌道21の直下位置から入庫ポート11の直上位置に移動させることにより、第2容器52を入庫ポート11上のアタッチメント60上に載置する。
前述したように、第2容器52が300mmFOUPである場合には、アタッチメント60の上面に設けられた300mm用キネマティックピン64と、第2容器52の位置決め孔53とを係合することにより、アタッチメント60上に載置された第2容器52を第1容器51と同等に扱うことが可能となる。
【0030】
ステップS84において、制御部91は、入庫ポート11に設けられた入庫用コンベア13により、アタッチメント60上に載置された第2容器52を保管庫10内に入庫させる(
図9F)。保管庫10内に入庫される第2容器52は、アタッチメント60上に載置されたままの状態であり、保管庫10内においてもこの状態で棚32、33に収容される。
ステップS85において、制御部91は、保管庫10内においてスタッカクレーン95(
図20)を用いて、アタッチメント60上に載置された第2容器52の移載を行う。
ステップS86において、制御部91は、第1容器51を保管庫10に入庫する処理を実行する。
【0031】
(7)第2容器の出庫処理
図10は、第2容器の出庫処理のフローチャート、
図11A〜
図11Eは、第2容器の出庫処理の説明図である。
【0032】
ステップS101において、制御部91は、出庫する荷が第2容器52であるか否かを判別する。制御部91は、搬送指示部などから出庫の指示を受け付けると、出庫の指示に含まれるデータ、又は荷に取り付けられたバーコード等から読み取ったデータに基づいて、出庫すべき荷が第2容器52であるか否かを判別する。
制御部91は、出庫すべき荷が第2容器52であると判断した場合には、ステップS102に移行する。また、制御部91は、入庫すべき荷が第2容器52でないと判断した場合には、ステップS105に移行する。
【0033】
保管庫10から出庫を行う際には、
図11Aに示すように、出庫ポート12上に他の荷、又はアタッチメント60がない状態であることが必要である。
ステップS102において、制御部91は、出庫指示に対応する荷を保管庫10内のスタッカクレーン95を用いて出庫ポート12に移動させ、出庫用コンベア14を用いてアタッチメント60上に載置された第2容器52を保管庫10外に出庫させる(
図11B)。
【0034】
ステップS103において、制御部91は、搬送車20により第2容器52を搬送させる。このとき、搬送車20は、横送り部24によりホイスト23及びグリッパ22を軌道21の直下位置から出庫ポート12の直上位置に移動させ、ホイスト23によりグリッパ22を下降させて、グリッパ22により第2容器52だけを保持させる。この後、搬送車20は、ホイスト23によりグリッパ22を上昇させ、横送り部24によりホイスト23及びグリッパ22を軌道21の直下位置に移動させて、目的地に移動する。このことにより、
図11Cに示すように、出庫ポート12上には、アタッチメント60のみが残される。
【0035】
ステップS104において、制御部91は、移載機73を用いて、出庫ポート12上に残ったアタッチメント60をアタッチメント用入出庫ポート16上に移動させる。制御部91は、移載機73を出庫ポート12の上方に移動して、ホイストを下降させて、グリッパによりアタッチメント60を保持して、ホイストを上昇する(
図11D)。制御部91は、さらに、移載機73をアタッチメント用入出庫ポート16に移動させ、ホイストを下降させて、グリッパによる保持を開放することにより、アタッチメント60をアタッチメント用入出庫ポート16に載置する。このとき、アタッチメント用入出庫ポート16上にアタッチメント60が載置されている場合には、最上段に位置するアタッチメント60の位置決め用突部65に係合溝66を係合させるとともに、最上段に位置するアタッチメント60のフック部材67を貫通孔68に挿通させることで、アタッチメント60が積み重ねられる(
図11E)。なお、S105において、制御部91は、第1容器51を保管庫10から出庫する処理を実行する。
【0036】
(8)アタッチメントの入庫処理
前述したように、所定数のアタッチメント60が積み重ねられると、第1容器51とほぼ同一の高さとなり、第1容器51と同様にして扱うことができ、保管庫10内への入出庫が可能となる。以下に、所定数の段数で積み重ねられたアタッチメント60を保管庫10内に入庫する処理について説明する。
【0037】
図12は、アタッチメントの入庫処理のフローチャートであり、
図13A〜
図13Bは、アタッチメントの入庫処理の説明図である。
ステップS121において、制御部91は、アタッチメント60の入庫処理を実行するか否かの判別を行う。
例えば、アタッチメント用入出庫ポート16に、積み重ねられたアタッチメント60の高さを測定する高さセンサ93を備える場合、高さセンサ93の出力信号に応じて、制御部91は、アタッチメント用入出庫ポート16上のアタッチメントが所定の段数に到達したか否かを判別できる。制御部91は、アタッチメント60が所定の段数に到達しており、さらにアタッチメント60の保管庫10からの出庫が予想される場合には、所定の段数で積み重ねられたアタッチメント60の入庫処理を行う。
また、制御部91がアタッチメント60の移動を全自動で制御している場合には、制御部91は、入庫ポート11、出庫ポート12及びアタッチメント用入出庫ポート16間のアタッチメント60の移載状況を把握して、アタッチメント用入出庫ポート16上のアタッチメント60が所定の段数に到達したか否かを判別することができる。制御部91は、アタッチメント60が所定の段数に到達しており、さらにアタッチメント60の保管庫10からの出庫が予想される場合には、所定の段数で積み重ねられたアタッチメント60の入庫処理を行う。
さらに、作業者からアタッチメント60の入庫処理を指示する入力があった場合には、制御部91は、アタッチメント60の入庫処理を行う。
【0038】
図13Aに示すように、アタッチメント60が第1容器51とほぼ同一の高さまで積み重なっている場合に、制御部91はアタッチメント60の入庫処理を実行する。
図7に示す例では、9個のアタッチメント60を積み重ねた場合に、第1容器51とほぼ同一の高さになることから、制御部91は9個積み重なったアタッチメント60を保管庫10内に入庫する。
【0039】
ステップS121において、制御部91は、アタッチメント60の入庫処理を行うと判断した場合には、ステップS122に移行し、そうでない場合には処理を終了する。
ステップS122において、制御部91は、アタッチメント用コンベア15によるアタッチメント60の入庫処理を行う(
図13B)。制御部91は、アタッチメント用コンベア15を用いて積み重ねられたアタッチメント60を保管庫10内に入庫した後、保管庫10内のスタッカクレーン95を用いて所定の棚32への移載を行う。
【0040】
(9)アタッチメントの出庫処理
アタッチメント用入出庫ポート16上のアタッチメント60がなくなった場合には、作業者がマニュアル操作によりアタッチメント60を補充するか、あるいは、アタッチメント60を収納する収納部から搬送する。ここでは、所定の段数で積み重ねられたアタッチメント60が、保管庫10内の棚32、33に収容されているとし、制御部91が、保管庫10内に収容されたアタッチメント60を出庫する処理について以下に説明する。
【0041】
図14は、アタッチメントの出庫処理のフローチャートであり、
図15A〜
図15Bは、アタッチメントの出庫処理の説明図である。
ステップS141において、制御部91は、アタッチメント60の出庫処理を実行するか否かの判別を行う。
例えば、アタッチメント用入出庫ポート16に、アタッチメント60の高さを測定する高さセンサ93を備える場合、高さセンサ93の出力信号に応じて、制御部91は、アタッチメント用入出庫ポート16上のアタッチメント60がなくなったか否かを判別し、アタッチメント60がないと判断した場合に、出庫処理を行うことができる。
また、制御部91がアタッチメント60の移動を全自動で制御している場合には、制御部91は、入庫ポート11、出庫ポート12及びアタッチメント用入出庫ポート16間のアタッチメント60の移載状況を把握して、アタッチメント用入出庫ポート16上のアタッチメント60がなくなったか否かを判別することができ、アタッチメント60がないと判断した場合に、出庫処理を行うことができる。
さらに、作業者からアタッチメント60の出庫処理を指示する入力があった場合に、制御部91は、アタッチメント60の出庫処理を行う。
【0042】
図15Aに示すように、アタッチメント用入出庫ポート16上のアタッチメント60がなくなった場合に、制御部91はアタッチメント60の出庫処理を実行する。
ステップS141において、制御部91は、アタッチメント60の出庫処理を行うと判断した場合には、ステップS142に移行し、そうでない場合には処理を終了する。
ステップS142において、制御部91は、アタッチメント用コンベア15を用いてアタッチメント60の出庫処理を行う。制御部91は、スタッカクレーン95を用いて所定の棚32から所定の段数積み重ねられたアタッチメント60を出庫ポート12に移載させ、出庫用コンベア14を用いてアタッチメント60を出庫させる(
図15B)。
【0043】
(10)第1容器の入庫処理
図16は、第1容器の入庫処理のフローチャート、
図17A〜
図17Cは、第1容器の入庫処理の説明図である。
ステップS161において、制御部91は、搬送車20により第1容器51を搬送させ、入庫ポート11上に第1容器51を載置させる(
図17B)。
ステップS162において、制御部91は、入庫用コンベア13により、第1容器51を保管庫10内に入庫させる(
図17C)。
ステップS163において、制御部91は、保管庫10内においてスタッカクレーン95を用いて、第1容器51の移載を行う。
【0044】
(11)第1容器の出庫処理
図18は、第1容器の出庫処理のフローチャート、
図19A〜
図19Cは、第1容器の出庫処理の説明図である。
ステップS181において、制御部91は、出庫指示に対応する荷を保管庫10内のスタッカクレーン95を用いて出庫ポート12に移動させ、出庫用コンベア14を用いて第1容器51を保管庫10外に出庫させる(
図19B)。
【0045】
ステップS182において、制御部91は、搬送車20により第1容器51を搬送させる。このとき、搬送車20は、ホイストを下降させた後、グリッパにより第1容器51を保持し、ホイストを上昇させて、目的地に移動する(
図19C)。
【0046】
(12)実施形態の特徴
保管庫10(保管庫の一例)は、棚32,33(保管部の一例)と、入庫ポート11及び出庫ポート12(ポートの一例)と、入庫用コンベア13及び出庫用コンベア14(搬送装置の一例)と、アタッチメント用入出庫ポート16(バッファ部の一例)と、移載機73(移載装置の一例)とを備える。
棚32,33は、第1容器51(第1の荷の一例)と、第2容器52(第2の荷の一例)とが保管される。第2容器52は、第1容器51と形状又は大きさが異なり、アタッチメント60(アタッチメントの一例)に載置されて搬送可能である。棚32,33は、第1容器51又はアタッチメント60に載置された第2容器52を載置可能な棚32A〜32F、33A〜33K(棚の一例)を有する。入庫ポート11及び出庫ポート12は、棚32,33に第1容器51又はアタッチメント60に載置された第2容器52を入庫させる、及び/又は、棚32,33から第1容器51又はアタッチメント60に載置された第2容器52を出庫させるために、第1容器51又はアタッチメント60に載置された第2容器52が載置される。入庫用コンベア13及び出庫用コンベア14は、棚32,33と入庫ポート11、出庫ポート12との間で第1容器51又はアタッチメント60に載置された第2容器52を搬送可能である。アタッチメント用入出庫ポート16は、アタッチメント60を一時保管可能である。移載機73は、アタッチメント用入出庫ポート16と入庫ポート11、出庫ポート12との間でアタッチメント60を移載可能である。
【0047】
このように構成した本発明では、第2容器52がアタッチメント60に載置された際に、第1容器51と形状又は大きさが類似するようにアタッチメント60を構成する。
第2容器52を入庫する場合には、他の装置から搬送されてきた第2容器52が、入庫ポート11にあらかじめ載置されたアタッチメント60上に載置される。なお、入庫ポート11にあらかじめ載置されたアタッチメント60は、例えば、移載機73がアタッチメント用入出庫ポート16又は出庫ポート12から入庫ポート11に移載したものである。続いて、第2容器52は、アタッチメント60に載置された状態で、入庫用コンベア13によって入庫ポート11から棚32,33に入庫される。
第2容器52を出庫する場合には、棚32,33に配置された第2容器52が、アタッチメント60に載置された状態で、出庫用コンベア14によって棚32,33から出庫ポート12に出庫される。続いて、出庫された第2容器52は他の装置に搬送され、出庫ポート12にはアタッチメント60が残される。出庫ポート12に残されたアタッチメント60は、次に、移載機70によってアタッチメント用入出庫ポート16又は入庫ポート11に移載される。
以上のように、移載機73とアタッチメント用入出庫ポート16によって、アタッチメント用入出庫ポート16と入庫ポート11、出庫ポート12との間でのアタッチメント60の移載が容易に行われる。この結果、共通の棚32,33、入庫ポート11、出庫ポート12、入庫用コンベア13、出庫用コンベア14を用いて、第1容器51及びアタッチメント60に載置された第2容器52を同様に扱うことができる。
【0048】
(13)他の実施形態
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。特に、本明細書に書かれた複数の実施形態及び変形例は必要に応じて任意に組み合せ可能である。
(13−1)入庫ポート及び出庫ポート
前述した実施形態では、荷を入庫する入庫ポート11及び荷を出庫する出庫ポート12を独立した構成としているが、荷の入庫及び出庫が可能な入出庫ポートとすることができる。この場合、第2の荷が出庫された後に入出庫ポートに残ったアタッチメントを、次の第2の荷が入庫されるときに、そのまま用いてもよい。つまり、この場合は、第2の荷が出庫された後に入出庫ポートに残ったアタッチメントを、入出庫ポートからアタッチメント用入出庫ポートに移載する必要はない。また、第2の荷が入庫されるときにアタッチメントをアタッチメント用入出庫ポートから入出庫ポートに移載する必要がない。
また、この場合、入庫用コンベア13及び出庫用コンベア14も同一の入出庫コンベアを用いて行うように構成できる。
【0049】
(13−2)搬送車
前述した実施形態では、天井に取り付けられたレールに沿って走行する天井走行型の搬送車(OHT)を例示しているが、これ特定されるものではなく、コンベアにより搬送する構成などを採用することが可能である。
【0050】
(13−3)容器
前述した実施形態では、450mmの半導体ウェハを収容するFOUPを第1容器として収容する保管庫に、同一のシステムで300mmの半導体ウェハを収容するFOUPを第2容器として保管可能にしているが、本発明では異なるサイズの荷を同一のシステムで扱えるようにすることを趣旨としており、実施形態のサイズに限定されるものではない。その場合、アタッチメントを、用いられる荷のサイズに整合するように構成することができる。
さらに、保管庫で保管される荷として、半導体ウェハを収容するFOUP等の収納用容器に限定されるものではない。
【0051】
(13−4)アタッチメント
前述した実施形態では、2種類の大きさの異なる荷を同一のシステムで同様に扱うことを開示しているが、3種類以上の大きさの異なる荷を同一のシステムで扱うように構成できる。この場合、保管庫内の棚の形状を最もサイズの大きい荷を収容可能に構成し、他の荷が載置された際に、最もサイズの大きい荷と同等のサイズになるように複数のアタッチメントを用意する。各アタッチメントをそれぞれ一時的に保管する保管部を設け、入出庫を行う荷の大きさに対応するアタッチメントを入出庫ポートとの間で移載することで、前述の実施形態と同様に処理することができる。
前記実施形態では、アタッチメント60は、複数段積み重ねることが可能であり、さらに、アタッチメント用入出庫ポート16に保管されるアタッチメント60は、第1容器51の荷の高さを超えない所定の段数以下で積み重ねられていた。しかし、アタッチメント60の配置の態様は、前記実施形態に限定されない。
(13−5)アタッチメント用コンベア
前記実施形態では、保管庫10とアタッチメント用入出庫ポート16との間でアタッチメント60を搬送可能な第2の搬送装置として、アタッチメント用コンベア15を設けていた。しかし、アタッチメント用コンベア15は省略されてもよい。