特許第6230102号(P6230102)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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  • 特許6230102-チェン 図000002
  • 特許6230102-チェン 図000003
  • 特許6230102-チェン 図000004
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6230102
(24)【登録日】2017年10月27日
(45)【発行日】2017年11月15日
(54)【発明の名称】チェン
(51)【国際特許分類】
   F16G 13/12 20060101AFI20171106BHJP
   B01D 21/18 20060101ALI20171106BHJP
【FI】
   F16G13/12 E
   B01D21/18 A
【請求項の数】1
【全頁数】5
(21)【出願番号】特願2013-201105(P2013-201105)
(22)【出願日】2013年9月27日
(65)【公開番号】特開2015-68373(P2015-68373A)
(43)【公開日】2015年4月13日
【審査請求日】2016年7月26日
(73)【特許権者】
【識別番号】316001674
【氏名又は名称】センクシア株式会社
(72)【発明者】
【氏名】山口 徹
【審査官】 藤村 聖子
(56)【参考文献】
【文献】 特開平10−238599(JP,A)
【文献】 特開2001−220009(JP,A)
【文献】 特開2013−052332(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F16G 13/12
B01D 21/18
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
樹脂製で一体成形されるリンク本体を連ねて構成されるチェンにおいて、
前記リンク本体は、長さ方向一方の端部にピン挿入孔を有するバレル部を有し、他方の端部にピン挿入孔を有する一対のピンリンク部を有し、
前記バレル部の幅は、前記一対のピンリンク部の間の空隙と略同一に構成され、
また、前記バレル部と前記ピンリンク部の間の前記リンク本体の下面には、スプロケットに係合する部位であるノッチ部が形成され、
前記バレル部と前記ピンリンク部の間の前記リンク本体の上面には、窪み部が形成され、
前記窪み部を覆うように蓋部材を取り付けたことを特徴とするチェン。



【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、下水処理施設の汚泥掻き寄せ機などに用いられる、樹脂製のチェンに関するものである。
【背景技術】
【0002】
汚泥掻き寄せ機は、下水処理施設の沈澱池において、チェンのアタッチメントに取り付けられるフライト(汚泥掻き寄せ板)を、チェンを駆動することにより動かし、汚泥を掻き寄せるものである。
【0003】
チェンは、リンク本体を相当数連結ピンで連結し、つなぎ合わせて組み立てられる。外側に配置されるリンクプレートと内側に配置されるリンクプレートを別部材で構成して組み立てる形式のチェンもあるが、本発明は、樹脂製の同一形状のリンクをつなぎ合わせるタイプのチェンについてのものである。
【0004】
リンク本体80は、図3に示すようなものである。リンク本体80は、その長さ方向一方の端部に、ピン挿入孔86を有するバレル部82があり、他方の端部には、ピン挿入孔88を有する一対のピンリンク部84がある。バレル部82の幅は、一対のピンリンク部84の間の空隙と略同一に構成される。リンク本体80がこのように構成されることにより、リンク本体80のバレル部82を他のリンク本体80の一対のピンリンク部84間の空隙に挟み連結ピンで連結することが可能となる。
また、リンク本体80は、図3(b)に示すように、スプロケットに係合する部位である、ノッチ部90を有する。
そして、また、リンク本体80は、アタッチメントを取り付けるアタッチメント取付用孔92を有し、リンク本体80の上面(図3(a)が表す面)のアタッチメント取付用孔92のリンク本体80の幅方向の両側には、樹脂成形の成形上、窪み部94が設けられている。
【0005】
以上のような、リンク本体80を相当数連結することにより、汚泥掻き寄せ機に用いられるチェンは構成されていた。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
汚泥掻き寄せ機は、頻繁に運転する必要がないため、場合によっては数週間稼働させないことがある。
【0007】
従来のチェンは、リンク本体が水面上に来た時に上向きになる窪み部を有するため、汚泥掻き寄せ機を稼働させてない時は、その窪み部に水が溜まったまま空気中にさらされることとなっていた。
そして、その窪み部に溜まった水が汚泥掻き寄せ機が稼働しない期間の間に蒸発し、窪み部に溜まった水が有していた酸性物質が濃縮され強酸化し、樹脂製であるリンク本体を侵食し破断することが多々あった。
【0008】
そこで、本発明は、上記の問題点に鑑みて、リンク本体の窪み部に水が溜まることを防止し、酸性物質によるリンク本体の侵食、破断を防止することを課題とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、樹脂製で一体成形されるリンク本体を連ねて構成されるチェンにおいて、前記リンク本体の窪み部に蓋部材を取り付けたことを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0010】
このような本発明によれば、樹脂製で一体成形されるリンク本体を連ねて構成されるチェンにおいて、前記リンク本体の窪み部に蓋部材を取り付けることにより、リンク本体の窪み部に水が溜まることを防止し、酸性物質によるリンク本体の侵食、破断を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本発明の実施の形態に係るチェンのリンク本体の全体図であり、(a)が正面図、(b)が側面図である。
図2】本発明の実施の形態に係るチェンのリンク本体の窪み部に取り付ける蓋部材の全体図であり、(a)が正面図、(b)が側面図である。
図3】従来のチェンのリンク本体の全体図であり、(a)が正面図、(b)が側面図である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、本発明を実施するための最良の形態について、図面に基づいて具体的に説明する。チェン本体の形状のうち、従来のチェン本体とほとんど変わらない部分は説明を省略する。
【0013】
図1は、本発明の実施の形態に係るリンク本体10の全体図である。
【0014】
本発明の実施の形態に係るリンク本体10では、窪み部24を覆うように蓋部材26が取り付けられる。
【0015】
蓋部材26が取り付けられることによりリンク本体10の窪み部24に酸性物質を含んだ水が窪み部24に入り込まないので、リンク本体10の窪み部24に水が溜まることを防止し、酸性物質によるリンク本体10の侵食、破断を防止することができる。
【0016】
本実施の形態では、一体の蓋部材を取り付ける例を説明したが、蓋部材を、窪み部ごとにわけて取り付けてもかまわないのは言うまでもない。
【符号の説明】
【0017】
10 リンク本体
12 バレル部
14 ピンリンク部
16 ピン挿入孔
18 ピン挿入孔
20 ノッチ部
22 アタッチメント取付用孔
24 窪み部
26 蓋部材
80 リンク本体
82 バレル部
84 ピンリンク部
86 ピン挿入孔
88 ピン挿入孔
90 ノッチ部
92 アタッチメント取付用孔
94 窪み部
図1
図2
図3