特許第6231070号(P6231070)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6231070
(24)【登録日】2017年10月27日
(45)【発行日】2017年11月15日
(54)【発明の名称】改良型の後頭部プレートシステム
(51)【国際特許分類】
   A61B 17/70 20060101AFI20171106BHJP
   A61B 17/80 20060101ALI20171106BHJP
【FI】
   A61B17/70
   A61B17/80
【請求項の数】4
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2015-500503(P2015-500503)
(86)(22)【出願日】2013年3月12日
(65)【公表番号】特表2015-511861(P2015-511861A)
(43)【公表日】2015年4月23日
(86)【国際出願番号】US2013030356
(87)【国際公開番号】WO2013138272
(87)【国際公開日】20130919
【審査請求日】2015年10月9日
(31)【優先権主張番号】13/417,800
(32)【優先日】2012年3月12日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】507400686
【氏名又は名称】グローバス メディカル インコーポレイティッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000338
【氏名又は名称】特許業務法人HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK
(72)【発明者】
【氏名】ブラック,マイケル
【審査官】 中村 一雄
(56)【参考文献】
【文献】 米国特許出願公開第2011/0004250(US,A1)
【文献】 特表2009−511129(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2007/0191834(US,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2010/0324557(US,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2010/0222779(US,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2007/0118121(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61B 17/70
A61B 17/80
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
上部および下部を有する後頭部プレートと、
1つまたは複数の横方向部材とを備え、
関節継手部材としての前記下部は、第1把持アームおよび第2把持アームとしての前記横方向部材を受けるための少なくとも1つの開口部を含み、
前記関節継手部材は、第1端部および第2端部を有する筐体を含み、
前記第1把持アームは、前記関節継手部材の前記筐体の前記第1端部から延び、前記第2把持アームは、前記関節継手部材の前記筐体の前記第2端部から延び、
延長部材は、第1端部で前記後頭部プレートの前記下部に動作可能に取り付けられ、第2端部で前記関節継手部材に動作可能に取り付けられ、
前記関節継手部材は、前記第1把持アームおよび前記第2把持アームに対して関節動作することが可能であり、
前記第1把持アームおよび前記第2把持アームが、前記筐体に対して共に内側に引き込まれる場合、前記第1把持アームおよび前記第2把持アームは、固定され、
前記第1把持アームおよび前記第2把持アームは、前記第1把持アームおよび前記第2把持アームの内面にそって延びる複数個の歯を含み、
前記第1把持アームおよび前記第2把持アームが、共に内側に引き込まれる場合、前記複数個の歯は、前記第1把持アームおよび前記第2把持アームが互いに向かって内側に中心へ動くにつれて、椎骨に対してつかむ、後頭部プレートシステム。
【請求項2】
前記後頭部プレートが、前記後頭部プレートの上部と比較して下部の近くでより厚さが大きくなるように先細になる、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記後頭部プレートの前記上部が、複数の穴を含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項4】
前記穴が菱形のパターンで配置されている、請求項3に記載のシステム。
【発明の詳細な説明】
【発明の詳細な説明】
【0001】
〔技術分野〕
本出願は、一般に整形外科安定化システムに関し、特に、後頭部プレートシステムに関する。
【0002】
〔背景技術〕
脊椎の凹凸の多くのタイプは、痛みを引き起こし、動きの範囲を制限し、または脊柱内の神経系を傷つける。これらの凹凸は、制限なしに、外傷、腫瘍、椎間板変性、および疾病を生じさせ得る。多くの場合、これらの凹凸は、脊椎の一部分を固定することによって治療される。この治療は、一般的に複数のねじおよび/またはフックを1つまたは複数の脊椎骨に取り付けることおよびねじまたはフックを一般に脊椎の軸の方向に延びる1つまたは複数の細長いロッドとつなぐことを伴う。ねじおよびロッドのそのようなシステムは、下方椎体まで下がって頭蓋骨から延び得る。
【0003】
したがって、脊椎の安定化のためのねじおよびロッドを伴うシステムを改良する必要がある。
【0004】
〔発明の概要〕
さまざまな後頭部プレートシステムを提供する。いくつかの実施形態において、後頭部プレートシステムは、後頭部プレート、上部および下部を有する後頭部プレート、1つまたは複数の横方向部材を受けるための少なくとも1つの開口部を含む下部を含む。
【0005】
他の実施形態において、後頭部プレートシステムは、後頭部プレート、上部および下部を有する後頭部プレート、上部の厚さが下部の厚さよりも小さいような先細になる上部を含む。
【0006】
他の実施形態において、後頭部プレートシステムは、上部および下部を有する後頭部プレート、それを通って1つまたは複数の留め具を受けるための複数の穴を含む上部を含む。システムは、さらに後頭部プレートに動作可能に取り付けられた一組の把持アームを含み、把持アームはシステムを椎骨に固定するために中央方向に動かすことができる。
【0007】
本発明は、添付図面に示した実施形態を参照することにより、より容易に理解されるであろう。
【0008】
〔図面の簡単な説明〕
図1〕いくつかの実施形態による改良型の後頭部プレートの上面斜視図である。
【0009】
図2図1の後頭部プレートの上面図である。
【0010】
図3図1の後頭部プレートの側面図である。
【0011】
図4Aおよび図4B〕いくつかの実施形態に従って取り付けられた横方向コネクタを備えた後頭部プレートを示す。
【0012】
図5Aおよび図5B〕いくつかの実施形態に従って取り付けられた別の横方向コネクタを備えた後頭部プレートを示す。
【0013】
図6Aおよび図6B〕いくつかの実施形態に従って取り付けられた別の横方向コネクタを備えた後頭部プレートを示す。
【0014】
図7Aおよび図7B〕いくつかの実施形態に従って把持アームを用いた新しい後頭部プレートシステムを示す。
【0015】
図8〕いくつかの実施形態による後頭部プレートシステムの後頭部プレートおよび関節継手部材の側面図である。
【0016】
図9〕いくつかの実施形態による後頭部プレートシステムの関節継手部材の背面図である。
【0017】
図10Aおよび図10B〕いくつかの実施形態による後頭部プレートシステムの関節継手部材の別の上面図である。
【0018】
図11〕いくつかの実施形態による後頭部プレートシステムの把持アームの上面図である。
【0019】
〔発明を実施するための形態〕
本発明の実施形態について説明する。本発明の以下の詳細な説明は、全ての実施形態を例示することを意図するものではない。本発明の実施形態の説明において、特定の用語が明確化のために使用される。しかしながら、本発明は、そのように選択された特定の用語に限定されることを意図するものではない。各特定の要素は、同様の目的を達成するために同様の方法で動作する全ての技術的等価物を含むことを理解すべきである。
【0020】
本出願は、一般に整形外科安定化システムに関し、特に、後頭部プレートシステムに関する。改良型の後頭部プレートシステムは、1つまたは複数の安定化ロッドに動作可能に取り付けられた後頭部プレートを含むことができる。いくつかの実施形態において、安定化ロッドは、頭蓋骨(例えば、後頭骨)から頸部、胸部および/または腰椎まで延びている。
【0021】
図1は、いくつかの実施形態による改良型の後頭部プレートの上部斜視図である。一方図2は同じプレートの上面図である。後頭部プレート10は、上部22および下部24を有する筐体20を含む(図3参照)。プレートの詳細は後述する。
【0022】
後頭部プレート10の上部22は、1つまたは複数の穴15を含む。穴15は、後頭骨などの、骨部材に対してプレート10に固定するための1つまたは複数の留め具を受けるように構成されている。1つまたは複数の穴15は、骨にプレート10の取り付けを補助するために、所望のパターンで提供することができる。図1に示すように、プレート10を後頭骨に固定するための少なくとも4つの留め具を受けるために、穴15を、菱形のパターンで望ましく配置することができる。菱形のパターンが、留め具の穴の均一な分布を提供し、それによって後頭部プレートを骨部材に固定するための安全な手段を提供するが、他の形状およびパターンも穴に使用することができる。
【0023】
後頭部プレート10の上部22は、滑らかに下部24へ移行する。下部24は、1つまたは複数のロッド受容部材を収容できる1つまたは複数の横方向部材30を受けるための開口部27を含む(図4A図6Bに最もよく示す)。プレート10の側面プロファイルを示す、図3に示すように、プレートは、プレートの下部24と比較して上部22の近くで有利に先細になる。この先細の特徴は、プレートの上部の近くでプレート10の厚さを有利に最小化し、それによって頭蓋骨の後頭部におけるプレートのプロファイルを小さくする。したがって、患者へさらなる快適さを与える。いくつかの実施形態において、プレート10の上部22は、プレート10の下部24の厚さの20〜80%の厚さを有することができる。
【0024】
プレート10の下部24は、1つまたは複数の横方向部材30を受けるための開口部27を含むことができる。図1に示すように、横方向部材30は、1つまたは複数のロッド受容部品(例えば、図4A図6Bに示すような多軸ねじ頭受取部100、120または140)を受けることができる1つまたは複数の受取開口部(例えば、頂部開口部32または側面開口部36)をそれぞれ含むことができる。いくつかの実施形態において、横方向部材30は、回転可能および/または移動可能であり、部材をロックする前に、調節できる。他の実施形態において、横方向部材30は、望ましい方向に固定され、任意の調節せずに1つまたは複数のロッド受容部品を簡単に受けられる。図3に最もよく示すように、頂部開口部32は、プレートの長手方向軸に対して傾斜する長手方向軸を有する開口部33を有することができる。
【0025】
いくつかの実施形態において、プレート10の下部24は、後頭骨から後頭下部へ向かって延び、一部の例では、下部脊椎部材(例えば、頸部部材)に向かって下方へ延びる延長した長さを有する実質的に直線状の部分を含む。延長した長さを有することによって、下部24は、より短い後部安定化ロッドを有利に受け入れ、それにより、全体の構造の安定を助ける。
【0026】
ロッド受容部品は、1つまたは複数の安定化ロッドを受けるいくつかの異なる部材を含むことができる。いくつかの実施形態において、ロッド受容部品は、横方向部材30の側面開口部36から横方向に延びる横方向コネクタを含むことができる。横方向コネクタは、1つまたは複数の安定化ロッドを受ける1つまたは複数の多軸ねじ頭受取部を保持することができる。いくつかの実施形態において、多軸ねじ頭受取部は、有利に回転可能におよび/または移動可能に調整できる。横方向コネクタの変形は、図4A図6Bに示す。
【0027】
図4Aおよび図4Bは、いくつかの実施形態に従って横方向部材から外方へ延びる横方向コネクタを有する後頭部プレートを示す。横方向コネクタ100は、横方向部材30から外方へ動作可能に延びる。図4Aおよび図4Bに示すように、横方向コネクタ100は、外方へ延びて下方へ曲がるアームをそれぞれ含む。横方向コネクタ100の下端部は、ロッド部材を受けるための1つまたは複数の多軸ねじ頭受取部112を含む。横方向コネクタ100が、下方へ曲がり後頭下部を超えて脊椎骨(例えば、頸部)の方へ延びると、1つまたは複数の安定化ロッドを後頭部へ延ばす必要を有利に減らす。
【0028】
図5Aおよび図5Bは、いくつかの実施形態に従って横方向部材から外方へ延びる別の横方向コネクタを有する後頭部プレートを示す。図4Aおよび図4Bにおける横方向コネクタとは異なって、横方向コネクタ120は、その上に配置される多軸ねじ頭受取部112を有する真っ直ぐなアームを含む。多軸ねじ頭受取部112は、頭蓋骨部へ延びる1つまたは複数の安定化ロッドを受けるように構成され、それによってロッドを安定化する手段を提供する。
【0029】
図6Aおよび図6Bは、いくつかの実施形態に従って横方向部材から外方へ延びる別の横方向コネクタを有する後頭部プレートを示す。横方向コネクタ140は、その上に配置される多軸ねじ頭受取部152を有する真っ直ぐなアームを含む。図5Aおよび図5Bにおけるシステムと比較して、多軸ねじ頭受取部152は、異なる方向を有し、したがって、異なる角度で1つまたは複数の安定化ロッドを受けることができる。
【0030】
図4A図6Bに示すように、いくつかの異なる横方向コネクタは、横方向部材30から延ばすことができる。1つまたは複数の多軸ねじ頭受取部は、横方向コネクタに取り付けることができ、安定化ロッドを受けるための異なる方向を有することができる。いくつかの実施形態において、横方向コネクタを配置し、横方向部材に対して所望の位置に方向を合わせると、横方向コネクタを位置決めねじなどの、1つまたは複数のロック機構を用いて所定の位置に固定することができる。他の実施形態において、図4A図6Bでは、さまざまな横方向コネクタは、後頭部プレートの正中線を横切って対称であるように合わせて配置されるが、さらに具体的に言うと、プレートの反対側にある横方向コネクタは、患者の人体構造を受け入れるために異なる方向を有することができる。
【0031】
さらに、後頭部プレートシステムは、後頭下部の高さに対してシステムを固定するための把持技術を利用することがここで記載されている。システムを後頭下部の高さで脊椎骨に固定するためにねじおよびフックを用いることの代わりにまたはそれに加えて、本システムは、椎体に固定することができるいくつかの把持アームを利用する。システムに対して固定および安定性を追加するために把持アームを貫通して延長する1つまたは複数のケーブルを提供することができる。システムを脊椎骨に固定するために把持アームおよび任意のケーブルを用いることによって、場合によっては、従来のねじおよびフックベースのシステムより小さくすることができるロープロファイルシステムを有利に提供する。
【0032】
図7Aおよび図7Bは、いくつかの実施形態に従って把持アームを用いた新しい後頭部プレートシステムを示す。後頭部プレートシステム200は、後頭部プレート210、延長部材222、関節継手部材232およびそこから延びる把持アーム236を含む。把持アーム236は、張力ケーブル242が、把持アーム236を貫通して差し込まれ、張設されると、把持アーム236が骨(例えば、ラミナ)に対してつかむことができる複数個の歯237(図11に示す)を含む。
【0033】
後頭骨に取り付けることができる、後頭部プレート210は、プレート210を骨に固定するために1つまたは複数の留め具を受けるための複数の開口部215を含む。いくつかの実施形態において、開口部215は、1つまたは複数の留め具が後頭骨の中心軸に沿って走る皮質骨の突起部である、頭蓋骨のイニオンに配置されるように構成される。イニオンは、高い購入額の留め具および固定のための骨を有利に提供し、それによってシステムの固定を助ける。いくつかの中央開口部218も、プレート210の中央部の近くに配置することができる。これらの中央開口部218は、延長部材222の穴を貫通して延ばすことができる1つまたは複数の留め具219(例えば、止めねじ)を受けることができ、それによって後頭部プレート210および延長部材222を骨に固定する。いくつかの実施形態において、後頭部プレート210は、後頭骨の自然なカーブに合わせるために予備形成される。
【0034】
延長部材222は、後頭部プレート210から後頭下部継手部材232まで延びる連結アームを含む。いくつかの実施形態では、延長部材222が、(上述のように)留め具219を用いて後頭部プレート210に取り付けることができるが、他の実施形態では、延長部材222は、そこから延びる後頭部プレート210の底部に動作可能に取り付けられる。後頭部プレート210と同じように、延長部材222は曲がることができる。いくつかの実施形態において、延長部材222は、棘突起の標準の突出の高さ内に関節継手部材232のプロファイルを保持するために曲がることができる。
【0035】
図8に示すように、延長部材222は、関節継手部材232に取り付ける。図9図10Aおよび図10Bに示す関節継手部材232は、筐体233を含んでおり、そこから、一組の取り付けられた把持アーム236が延びている。いくつかの実施形態において、関節継手部材232は、位置に関節継手部材232をロックする前に把持アーム236に対して関節動作することができる。図9を参照して、関節継手部材232は、さらにロッキングウェッジ237に動作可能に取り付けられる位置決めねじ234を含む。ロッキングウェッジ237の下部は、把持アーム236に形成されるテーパー部243をはめ込むことができる一組のテーパー241を有する。位置決めねじ234が、ロッキングウェッジ237の中に下方へ回転すると、ロッキングウェッジ237のテーパー241は、把持アーム236のテーパー部243をはめ込み、それによって筐体233に対して把持アーム236を共に内側に引き込み、把持アーム236を位置に固定する。把持アーム236が中央方向に動くことを図10Aおよび図10Bに示す。把持アーム236は互いに向かって内側に動くので、把持アーム236の内面は椎骨(例えば、ラミナ)を圧迫し、それによって後頭部プレートシステムを後頭下の椎骨部材に固定する。
【0036】
図11は、いくつかの実施形態による後頭部プレートシステムの把持アームの上面図である。把持アーム236は、その内面にそって延びる複数個の歯237を含む。アーム236を位置決めねじ234の回転によって互いに向かって内側に中心へ動くので、歯237は、アーム236が椎骨上に有利につかむことができる。いくつかの実施形態において、歯237は、のこぎり歯状であることができ、他の実施形態において、歯237は、のこぎり状の歯ではない。いくつかの実施形態において、歯237を有するというよりはむしろ、突起部部材などの、複数の粗面処理の特徴が、把持アーム236の長さに沿って提供されることができる。
【0037】
把持アーム236は、自然な人体構造をより良く提供することができるいくつかの特徴を有する。例えば、図7Aに示すように、把持アーム236は、CI後弓の側面部を避けるために上部湾曲部分236aを有することができる。さらに、いくつかの実施形態において、図11に示すように、把持アーム236は、脊椎骨に沿って棘突起/ラミナ移行部を有利に合わせる下方テーパー部239を有し、それによって患者に自然な人体構造をより良く提供する。
【0038】
いくつかの実施形態において、把持アーム236のそれぞれは、アームの長さに沿って延びる複数の増分の穴248を含むことができる。穴248は、固定および安定性を得るために把持アーム236と共に用いられる1つまたは複数の張力ケーブル242を受けるように構成される。
【0039】
図11に示すように、張力ケーブル242は、把持アーム236を貫通して延びる可撓性部材を含む。それらの近接端部上で、張力ケーブル242は、把持アーム236の表面に対して置く固定用フランジ249を含み、それによってケーブルが把持アームの表面に対して引っ張られると、ケーブルは緊張状態に置かれることを可能にする。それらの遠位端部上で、張力ケーブル242は、棘間靱帯または棘突起を通って有利に貫通することができる鋭い貫入端を含むことができる。1つまたは複数のケーブル242は、把持アーム236の長さにそって断続的に配置し、緊張状態に置くことができる。それによって把持アーム236を椎体に固定し、ロックする。図7Aに示すように、組み合わせた把持アーム236および張力ケーブル242は、有利に目立たないようにする。いくつかの実施形態において、把持アーム236および張力ケーブル242は、これらが通る脊椎骨の、全部ではないが、大部分の上面より下である外形を維持する。
【0040】
図7A図11の後頭部プレートシステムは、後頭部プレート210を用いるが、当業者は、代わりの後頭部プレートを提供できることを認めるであろう。例えば、横方向部材30を有する図1に示す後頭部プレート10を、代わりに用いることができる。延長部材222は、後頭部プレート10の下部から延び、上記の筐体を有する関節継手部材をつなぐことができる。
【0041】
当業者は、上述した後頭部プレートシステムによって提供された多くの利点を認めるであろう。利点の中にはより重要な調整および柔軟性、ならびに目立たなさを含む。
【0042】
開示された本明細書の発明は、具体的な実施形態および出願によって説明されてきたが、本発明の範囲を逸脱することなく当業者によって数々の修正および変形を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0043】
図1】いくつかの実施形態による改良型の後頭部プレートの上面斜視図である。
図2図1の後頭部プレートの上面図である。
図3図1の後頭部プレートの側面図である。
図4A】いくつかの実施形態に従って取り付けられた横方向コネクタを備えた後頭部プレートを示す。
図4B】いくつかの実施形態に従って取り付けられた横方向コネクタを備えた後頭部プレートを示す。
図5A】いくつかの実施形態に従って取り付けられた別の横方向コネクタを備えた後頭部プレートを示す。
図5B】いくつかの実施形態に従って取り付けられた別の横方向コネクタを備えた後頭部プレートを示す。
図6A】いくつかの実施形態に従って取り付けられた別の横方向コネクタを備えた後頭部プレートを示す。
図6B】いくつかの実施形態に従って取り付けられた別の横方向コネクタを備えた後頭部プレートを示す。
図7A】いくつかの実施形態に従って把持アームを用いた新しい後頭部プレートシステムを示す。
図7B】いくつかの実施形態に従って把持アームを用いた新しい後頭部プレートシステムを示す。
図8】いくつかの実施形態による後頭部プレートシステムの後頭部プレートおよび関節継手部材の側面図である。
図9】いくつかの実施形態による後頭部プレートシステムの関節継手部材の背面図である。
図10A】いくつかの実施形態による後頭部プレートシステムの関節継手部材の別の上面図である。
図10B】いくつかの実施形態による後頭部プレートシステムの関節継手部材の別の上面図である。
図11】いくつかの実施形態による後頭部プレートシステムの把持アームの上面図である。
図1
図2
図3
図4A
図4B
図5A
図5B
図6A
図6B
図7A
図7B
図8
図9
図10A
図10B
図11