【課題を解決するための手段】
【0010】
前記の目的のために、本発明は、以下の構成のインビトロ診断用分析装置に関わる。
【0011】
すなわち、インビトロ診断用分析装置は、
シール部材を有しかつ分析対象である生体液の検体を収容する複数の容器を
列状に配列されるように受け入れるように構成された少なくとも1つのラックと、
前記少なくとも1つのラック
内での前記複数の容器の配列方向に直交する第1の移動方向に沿って、前記少なくとも1つのラックを、ローディング位置と第1の中間位置との間で移動させるように構成されたローディングモジュールと、
前記少なくとも1つのラックを、前記第1の中間位置と第2の中間位置との間で移動させ、かつ前記少なくとも1つのラックをシェークする(揺り動かす)ように構成されているとともに、前記少なくとも1つのラックを、前記第1の中間位置と前記第2の中間位置とにおいて略同じ向きに延びるように配置するシェークモジュールと、
前記少なくとも1つのラック
内での前記複数の容器の配列方向に直交する第2の移動方向に沿って、前記少なくとも1つのラックを、前記第2の中間位置とアンローディング位置との間で移動させるように構成されたアンローディングモジュールと、
前記少なくとも1つのラックに受け入れられた複数の容器内の生体液の検体を採取するように構成された検体採取モジュールと、
を備え、
前記シェークモジュールは、
前記少なくとも1つのラックの、前記第1の中間位置と前記第2の中間位置との間の移動を、案内方向に沿って案内する
とともに、旋回軸を中心に旋回可能に設けられかつハウジングを規定するラック支持部材と、
前記少なくとも1つのラックを、前記案内方向に沿って、前記第1の中間位置と前記第2の中間位置との間で並進移動するように駆動する並進移動駆動手段と、
前記
ラック支持部材を、
前記旋回軸を中心に旋回駆動する旋回手段と、
を有
し、
前記少なくとも1つのラックは、前記ハウジング内を前記案内方向に摺動可能であり、
前記ラック支持部材は、前記ラックが該ラック支持部材の前記ハウジング内を摺動している間、該ラックの側壁と連係するように構成された少なくとも1つの第1の案内壁と、前記ラック支持部材が旋回している間、前記ラックに受け入れられた複数の容器を該ラックに保持するべく、該複数の容器のシール部材と連係するように構成された保持壁と、を有し、
前記検体採取モジュールは、前記シェークモジュールにロードされかつ前記第1の中間位置と前記第2の中間位置との間の位置に位置する前記少なくとも1つのラックに受け入れられた複数の容器内の生体液の検体を採取するように構成されている。
【0012】
このような構成を有するシェークモジュール、ローディングモジュール及びアンローディングモジュールにより、簡略な移動手段を用いて、複数のラックをローディング位置とアンローディング位置との間で移動させることが確実に可能になり、これによって、本発明による分析装置の信頼性を向上させ、かつその製造コストを削減することが可能になる。
【0013】
また、このような構成を有するローディングモジュール及びアンローディングモジュールにより、例えば、ローディングモジュール及びアンローディングモジュールに、ローディングコンベヤー及びアンローディングコンベヤーをそれぞれ配置することによって、複数のラックを、本発明による分析装置に自動的にロードしかつ分析装置から自動的にアンロードすることが確実に可能になる。これらの構成によって、高い分析速度を保証することが可能になる。
【0014】
本発明による分析装置は、具体的には、血液学的分析、全血球計算(Complete BloodCount (CBC))分析、細胞診断分析、フローサイトメトリー(流動細胞計測)分析、免疫血液学的分析、血液凝固分析を実行するのに用いることができ、細胞の顕微鏡分析により自動観察用のブレードを調製したり、沈降速度を決定したりすることにも用いることができる。
【0015】
本発明の或る実施形態によれば、前記シェークモジュールは、前記少なくとも1つのラックを、前記第1の中間位置と前記第2の中間位置とにおいて略同じ平面内で延びるように配置するよう構成される。
【0016】
本発明の或る実施形態によれば、前記シェークモジュールは、前記少なくとも1つのラックを、前記第1の中間位置と前記第2の中間位置とにおいて略鉛直方向に延びるように配置するよう構成される。
【0017】
或る好適な態様では、前記第1及び第2の中間位置は、前記ラックを前記シェークモジュールに導入する位置、及び、前記ラックを前記シェークモジュールから取り出す位置にそれぞれ対応する。
【0018】
好ましくは、前記第1及び第2の中間位置は、ローディングモジュールの一端部、及び、アンローディングモジュールの一端部にそれぞれ配置される。
【0019】
本発明の或る実施形態によれば、前記ローディングモジュール及び前記アンローディングモジュールは、前記第1及び第2の移動方向が、前記少なくとも1つのラックが延びる平面に対して略垂直な方向になるように構成される。
【0020】
本発明の1つの特徴によれば、前記ローディングモジュール及び前記アンローディングモジュールは、前記少なくとも1つのラックの、前記第1及び第2の移動方向に沿った移動中、前記少なくとも1つのラック(具体的には、そのラックに受け入れられた複数の容器)を略鉛直方向に起立した状態で保持するように構成される。
【0021】
本発明の或る実施形態によれば、前記シェークモジュールは、前記少なくとも1つのラックの、前記第1の中間位置と前記第2の中間位置との間の移動中、前記少なくとも1つのラック(具体的には、そのラックに受け入れられた複数の容器)を略鉛直方向に起立した状態で保持するように構成されている。
【0022】
本発明の或る実施形態によれば、前記第1及び第2の移動方向は略平行である。
【0023】
前記ローディングモジュール及び前記アンローディングモジュールは、例えば、第1のコンベヤー及び第2のコンベヤーをそれぞれ有する。これら第1及び第2のコンベヤーは、ベルトコンベヤー又はバンドコンベヤーであることが有利である。
【0024】
本発明の或る実施形態によれば、前記案内方向は、前記第1及び第2の移動方向に対して略垂直な方向である。
【0025】
本発明の或る実施形態によれば、前記案内方向並びに前記第1及び第2の移動方向は、装置使用中、略水平である。
【0026】
本発明の或る実施形態によれば、前記
ラック支持部材は、ローディングモジュールの端部とアンローディングモジュールの端部との間に配置される。
【0027】
本発明の或る実施形態によれば、前記
ラック支持部材は、前記少なくとも1つのラックの、前記第1の中間位置と前記第2の中間位置との間の前記案内方向に沿った並進移動を、側方から案内するように構成される。
【0028】
本発明の或る実施形態によれば、前記シェークモジュール、前記ローディングモジュール及び前記アンローディングモジュールは、略U字状のラック搬送経路を規定する。そのラック搬送経路は、装置使用時に略水平であることが有利である。
【0029】
前記
ラック支持部材の旋回軸は、前記案内方向に対して略平行であることが有利である。或る有利な態様では、前記
ラック支持部材の旋回軸は、装置使用時に略水平である。
【0030】
有利な態様では、前記ラック支持部材により規定された前記ハウジングは、複数のラックを同時に収容可能に構成される。
【0031】
本発明の或る実施形態によれば、前記ラック支持部材は、ラック導入部と、ラック取出部とを有しており、前記並進移動駆動手段は、前記ラック支持部材の前記ハウジングに収容された前記少なくとも1つのラックを、前記ラック導入部と前記ラック取出部との間で並進移動するように駆動するよう構成される。
【0032】
前記ラック支持部材は、前記ローディングモジュール及び前記アンローディングモジュールに対して略垂直に延びていることが有利である。
【0033】
本発明の或る実施形態によれば、前記ラック支持部材は、前記ラックを前記ラック支持部材に対して挿入又は取り出し可能な少なくとも第1の角度位置と、該第1の角度位置から角度的にずらされた第2の角度位置との間で、前記旋回軸を中心として旋回可能なように設けられており、そのラック支持部材の前記旋回軸は、該ラック支持部材が前記第1の角度位置にあるとき、ラック支持部材のハウジングの下側に配置される。このような構成によって、前記シェークモジュールに配置されたラックにおける複数の容器を、簡単にかつ効率的にシェークすることが確実に可能になる。
【0034】
前記ラック支持部材は、前記第1の角度位置において、略鉛直方向に延びていることが有利である。
【0035】
本発明の或る実施形態によれば、前記ラック支持部材は、前記ラックが該ラック支持部材の前記ハウジング内を摺動している間、該ラックの底部と連係するように構成された案内面を有しており、前記ラック支持部材の前記旋回軸は、該ラック支持部材が前記第1の角度位置にあるときに前記案内面の下側に位置する。
【0036】
本発
明によれば、前記ラック支持部材は、前記ラックが該ラック支持部材の前記ハウジング内を摺動している間、該ラックの側壁と連係するように構成された少なくとも1つの第1の案内壁と、該ラック支持部材が旋回している間、該ラックに受け入れられた複数の容器を該ラックに保持するべく、該複数の容器のシール部材と連係するように構成された保持壁と、を有する。このような構成を有するラック支持部材により、簡略で安価なラックの使用を可能にしながら、複数のラックの、前記第1の中間位置と前記第2の中間位置との間での最適な案内を確実に可能にする。
【0037】
本発明の或る実施形態によれば、前記ラック支持部材は、前記ラックが該ラック支持部材の前記ハウジング内を摺動している間、該ラックの下面と連係するように構成された第2の案内壁を更に有する。
【0038】
本発明の或る実施形態によれば、前記保持壁はまた、前記ラックが前記ラック支持部材の前記ハウジング内を摺動している間も、該ラックに受け入れられた複数の容器のシール部材と連係するように構成される。
【0039】
本発明の或る実施形態によれば、前記保持壁は、検体採取針を通すための通過オリフィスを有している。
【0040】
本発明の或る実施形態によれば、前記旋回手段は、0°から160°までの間の角度変位を伴うように(例えば、0°の角度位置と約120°角度変位した角度位置との間で)、前記
ラック支持部材を前記旋回軸を中心に旋回駆動するように構成される。
【0041】
前記ラック支持部材は、前記第2の角度位置にあるときには、鉛直方向に対して約120°の角度でもって傾斜することが有利である。
【0042】
本発明の或る実施形態によれば、前記検体採取モジュールは、前記シェークモジュールの近傍に配置される。
【0043】
本発明の或る実施形態によれば、前記並進移動駆動手段は、前記少なくとも1つのラックを、前記第1の中間位置と前記第2の中間位置との間に位置する少なくとも1つの検体採取位置に固定するように構成され、前記検体採取モジュールは、前記ラックが前記少なくとも1つの検体採取位置に固定されたとき、該ラックに受け入れられた少なくとも1つの容器内の生体液の検体を採取するように構成される。
【0044】
好ましくは、前記並進移動駆動手段は、前記少なくとも1つのラックを、前記第1の中間位置と前記第2の中間位置との間に位置する複数の検体採取位置に固定するように構成される。各検体採取位置は、検体採取モジュールが、ラックに受け入れられた各容器内に収容された生体液の検体をそれぞれ採取する位置に対応している。例えば、N個の容器がラックに受け入れられている場合には、前記並進移動駆動手段は、前記ラックをN個の別々の検体採取位置に固定するように構成される。
【0045】
本発明の或る実施形態によれば、前記並進移動駆動手段は、前記ラック支持部材の前記ハウジングに収納されたラックと連係するように設けられた少なくとも1つのフォーク状部材と、前記案内方向と平行に延び、該フォーク状部材が摺動可能なように取り付けられる案内レールと、該フォーク状部材に接続された、例えば無端歯付ベルトのような無端ベルトと、この無端ベルトを駆動する駆動モータと、を有する。
【0046】
本発明の或る実施形態によれば、前記シェークモジュールは、前記
ラック支持部材を、前記少なくとも1つのラックが前記第1及び第2の中間位置の間で案内され得る移送位置で固定するように構成される。
【0047】
本発明の或る実施形態によれば、前記旋回手段は、前記ラック支持部材に回転一体に取り付けられたプーリーであって、該プーリーの軸がラック支持部材の旋回軸と一致するプーリーに対して、例えば無端歯付ベルトのような無端ベルトを介して連結された、ステッピングモータのような駆動モータを有する。
【0048】
本発明の或る実施形態によれば、前記分析装置は、前記ラック支持部材の前記ハウジングへのラックの挿入を検出する検出手段と、該検出手段に接続された制御手段であって、該検出手段がラック支持部材のハウジングへのラックの挿入を検出したとき、ラック支持部材の旋回を開始させるように構成された制御手段と、を備えている。
【0049】
本発明の或る実施形態によれば、前記旋回手段は、前記旋回軸を中心とした揺動運動によって、前記
ラック支持部材を旋回駆動するように構成される。前記旋回手段は、前記
ラック支持部材を、前記旋回軸を中心にして、例えば1分間当たり少なくとも12回揺動させるように構成される。ここで、ラックに受け入れられた各容器の中に生じた気泡が、当該容器の高さ方向の全体に亘って移動して、これにより検体が最適なかたちで混合されるように、1回の揺動と次の揺動との間に休止期間を挟むことが好ましい。
【0050】
本発明の或る実施形態によれば、前記旋回手段は、前記ラックを、該ラックが上向きとなる位置と、該ラックが下向きとなる位置との間で、傾動可能に構成される。より具体的には、前記旋回手段は、前記ラックを、該ラックに受け入れられた複数の容器が上向きになる位置と、該ラックに受け入れられた複数の容器が下向きになる位置との間で、傾動可能に構成される。
【0051】
本発明の或る実施形態によれば、前記分析装置は、
前記ローディングモジュールと前記アンローディングモジュールとの間に配置され、略鉛直方向に延びる回転軸を有し、分析対象である生体液の検体又は試薬を収容する複数の容器を受け入れ可能な複数の受入部を有するローディングロータと、
前記ローディングロータに連結され、該ローディングロータを、該ローディングロータの前記回転軸を中心に回転駆動するように構成された回転駆動手段と、
を更に備え、
前記検体採取モジュールは、前記ローディングロータに受け入れられた前記容器内の検体又は試薬を採取するように構成されている。
【0052】
本発明の或る実施形態によれば、前記ローディングロータは、取り外すことが可能である。
【0053】
本発明の或る実施形態によれば、前記ローディングロータに設けられた各受入部は、該ローディングロータの上面に開口している。
【0054】
本発明の或る実施形態によれば、前記ローディングロータに設けられた少なくとも2つの受入部が、互いに異なる寸法を有する。これらの構成により、互いに異なる寸法を有する複数の容器を、前記ローディングロータに装填することが可能になる。
【0055】
本発明の或る実施形態によれば、前記分析装置は、調製・測定モジュールを更に備え、その調製・測定モジュールは、
複数の調製キュベットを有し、略鉛直方向に延びる回転軸を中心に回転する調製ロータと、
前記調製ロータに連結され、該調製ロータを該調製ロータの前記回転軸を中心に回転駆動する回転駆動手段と、
を有し、
前記検体採取モジュールは、前記調製キュベットに、予め採取された生体液の検体又は試薬を供給するように構成されている。
【0056】
前記調製キュベットのそれぞれは、例えば、前記調製ロータの径方向に対して略垂直な平面内で延びていてもよい。
【0057】
本発明の或る実施形態によれば、各調製キュベットの延びる方向の中央を通る線は、前記調製ロータの径方向に延びる。
【0058】
本発明の或る実施形態によれば、前記調製キュベットは、前記調製ロータの周縁部に分散配置され、好ましくは、該調製ロータの周縁部に等間隔で分散配置される。
【0059】
少なくとも1つの前記調製キュベットは、丸みを帯びた上向きの凹面とされた底面を有していることが有利である。
【0060】
本発明の或る実施形態によれば、前記調製ロータは透明である。前記調製ロータは、例えば、ポリメタクリル酸メチル樹脂(PMMA)のような透明プラスチック材料からなる。
【0061】
前記調製ロータに連結された前記回転駆動手段は、該調製ロータを第1の回転方向と、該第1の回転方向とは反対の第2の回転方向とに回転駆動するように構成されることが有利である。前記調製ロータに連結された前記回転駆動手段は、例えば、1つ又は複数の調製キュベットに収容された液体の固有振動数に一致する振動数でもって、調製ロータを第1及び第2の回転方向に交互に回転駆動するように構成される。
【0062】
本発明の或る実施形態によれば、前記調製ロータに連結された前記回転駆動手段は、ステッピングモータを有する。
【0063】
本発明の或る実施形態によれば、前記調製・測定モジュールは、前記複数の調製キュベットの温度を所定のレベルに調整する調整手段を有する。
【0064】
本発明の或る実施形態によれば、前記調製・測定モジュールは、前記調製ロータの周辺に配置された少なくとも1つの測定及び/又は分析ステーションを有する。その少なくとも1つの測定及び/又は分析ステーションは、例えば、分光光度読み出しモジュール、蛍光読み取りモジュール、ルミネセンス読み取りモジュール又は凝血測定モジュールである。
【0065】
本発明の或る実施形態によれば、前記調製ロータは、前記調製キュベットが着脱可能に取り付けられる回転体を有する。本発明の或る実施形態によれば、前記分析装置は、その回転体に複数の調製キュベットを供給するように構成された供給ステーションを備える。これらの構成により、特に調製ロータを用いて全血凝固試験を行うことが可能になる。実際、そのような試験を行えば、洗浄が困難な調製キュベット内に凝血塊が形成されるので、そのような試験は、取り外しできない複数の調製キュベットを備えた調製ロータでは、実行が不可能である。
【0066】
本発明の或る実施形態によれば、前記調製ロータは回転体を有し、該回転体上に、複数の調製キュベットが配列される。
【0067】
本発明の或る実施形態によれば、前記少なくとも1つのラックは、前記ラックに受け入れられた複数の容器が持つ識別コードを光学的に読み取ることを可能にする複数の窓を有する。
【0068】
本発明の或る実施形態によれば、前記検体採取モジュールは、検体採取針が設けられた検体採取ヘッドと、該検体採取ヘッドを、略水平方向でかつ前記案内方向に対して垂直な方向に並進移動させる第1の移動手段と、該検体採取ヘッドを略鉛直方向に移動させる第2の移動手段と、を有する。
【0069】
前記検体採取針は、前記少なくとも1つのラックに受け入れられた複数の容器のシール部材に突き刺すことが可能な先端部を有することが有利である。
【0070】
本発明の或る実施形態によれば、前記検体採取モジュールは、前記検体採取ヘッドの検体採取針を受け入れて、これを洗浄することが可能な少なくとも1つの洗浄ウェルを有する。
【0071】
本発明の或る実施形態によれば、前記ローディングモジュール及び前記アンローディングモジュールは、前記少なくとも1つのラックに設けられた相補的案内手段と連係するように構成された第1及び第2の案内手段を有する。これら第1及び第2の案内手段は、例えば、前記少なくとも1つのラック(より具体的には、前記ラックの底部)に設けられた前記相補的案内手段と連係可能な第1及び第2の案内レールをそれぞれ有する。
【0072】
本発明の或る実施形態によれば、前記ローディングモジュール及び前記アンローディングモジュールは、それぞれ、少なくとも15個のラックを保持する容量を有する。
【0073】
本発明の或る実施形態によれば、各ラックは、対応する複数の容器を受け入れるように設けられかつ該ラックが延びる平面内で略直線状に配列された複数の受入部を有する。有利な態様では、各受入部は、ラックの外側の面に開口する導入口であって、対応する容器を該受入部内に導入することを可能にする形状の導入口を有する。好ましくは、各容器は、対応するラックに着脱可能に装填される。本発明の或る実施形態によれば、各受入部は、略円形の断面を有する。有利な態様では、各容器は、対応する受入部内に回転自在に装填される。
【0074】
いずれにせよ、本発明は、添付の模式的図面を参照して、以下に述べる説明を読めば、よりよく理解できることであろう。それらの図面は、本分析装置の一実施形態を非限定的な例として示しているにすぎない。