(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記コントローラのデジタルデータ記憶装置は、ゼロ、一つ、またはそれ以上の装置への前記コントローラのアクセスを制限するために、前記コントローラのプロセッサによって使用可能なデジタルデータを含むように構成されている、
請求項1に記載のシステム。
前記コントローラのデジタルデータ記憶装置は、一つまたはそれ以上の装置について、グループ分けされるように、かつ、それぞれのコントローラについて、一つのグループにおける既定の一つまたはそれ以上の装置を制御するように構成されている、
請求項1に記載のシステム。
前記コントローラは、識別されたユーザに対するコントローラのユーザの識別情報を判定するためのユーザ識別機構を有し、前記識別されたユーザによって利用可能なコントローラの機能およびアクセス制御を判定する、
請求項1に記載のシステム。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本明細書で説明される本発明は、上述の問題の少なくとも一部を扱い、関連する問題の多くの解決策のうちの1つまたは2つ以上を提供することにより、技術的現状に進展または少なくとも代替手段を提供する。これは、コントローラ(人間が使用できるリモコン装置)が、制御可能装置/電化製品と通信し、これらを管理し、また、装置/電化製品から情報を受け取る方法と、複数のコントローラを管理する方法と、複数のコントローラおよび複数のユーザのためのアクセス制御の実装と、無線ネットワーク(1つの装置がコントローラであり得るような2つまたは3つ以上の装置の間における少なくとも1つの無線通信リンク)を確立および管理する方法と、ユーザと装置/電化製品との対話のプロセスを簡素化するための様々なその他の手段と、コントローラの機能を物理的に拡張するための機構の提供とを含む。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の広範な一態様には、コントローラ装置があって、複数の装置を制御する。コントローラおよび装置は互いの近距離通信距離におかれ、その近接度は、コントローラおよび装置が通信して、少なくともコントローラおよびそれぞれの装置の間において通信を確立するプロセスを起動するような近接度である。ここで、コントローラおよび装置はそれぞれ、デジタルデータを処理するプロセッサ、および、デジタルデータ記憶装置を含み、記憶装置の部分が、装置がない場合または1つもしくは2つ以上の装置へのコントローラのアクセスを制限するための、プロセッサによって使用可能なデジタルデータを含む。
【0008】
本発明の一様態において、コントローラ装置のユーザにより操作可能なデータ入力のためのユーザインタフェースは、コントローラ装置のプロセッサにより使用可能なデータを含むデジタルデータ記憶装置の部分をさらに含んで、ユーザ入力データから、ユーザ入力データが記憶装置内の所定のデータと照応するかどうかを判定し、照応する場合、ユーザがコントローラを所定の方法で使用できるようにする。
【0009】
コントローラ装置は、コントローラ装置のプロセッサにより使用可能なデータを含む記憶装置の部分をさらに含んで、コントローラ装置においてユーザ入力データに照応しない場合、コントローラは、装置のユーザが、デフォルトユーザとして所定の方法でコントローラ装置を使用できるようにする。
【0010】
コントローラ装置は、デジタルデータ記憶装置に記憶される所定の制限を含んで、アクセス可能な装置の機能がない場合または1つもしくは2つ以上の機能へのコントローラのアクセスを制限する。
【0011】
コントローラ装置は、デジタルデータ記憶装置に記憶され、所定の期間に適用される所定の制限を含む。
【0012】
コントローラ装置は、バイオメトリクス装置のユーザに一意であるデータを取得してそのデータをコントローラ装置内で利用できるようにするユーザにより使用可能なバイオメトリクス装置を含み、また、コントローラ装置のプロセッサにより使用可能なデータを含む記憶装置の部分を含んで、バイオメトリクス装置から利用できるようにされたデータから、バイオメトリクス装置から利用できるようにされたデータが記憶装置内の所定のデータと照応するかどうかを判定し、照応する場合、ユーザがコントローラを所定の操作方法で使用できるようにする。
【0013】
コントローラ装置は、コントローラ装置のプロセッサにより使用可能なデータを含む記憶装置の部分を含んで、2人以上のユーザがコントローラ装置を所定の操作方法で利用可能であるか判定する。
【0014】
コントローラ装置は、コントローラ装置のプロセッサにより使用可能なデータを含む記憶装置の部分を含んで、所定の操作方法による変更を許可する前にユーザに提示した照会に対して、ユーザが照応する入力を与えるか判定する。
【0015】
コントローラ装置において、コントローラおよび装置がデジタル事前共有鍵をそれぞれ含んで、または、デジタル証明書をそれぞれ有して、通信中に識別情報を互いに検証する、または、コントローラと装置との間の符号化通信を許可する。
【0016】
コントローラ装置において、1つまたは複数のコントローラと1つまたは複数の装置とをペアリングすることにより構築された通信ネットワークを有する全てのコントローラおよびアクセス可能な装置は、同じ鍵またはデジタル証明書を有するが、あるいはもう一つの方法として、個別の鍵またはデジタル証明書をそれぞれ有していてもよい。
【0017】
コントローラ装置において、それぞれの装置が鍵または証明書ライフサイクルを有する。
【0018】
コントローラ装置において、1つまたは2つ以上の装置が照明スイッチ、電源ソケット/電源出力/電源、標識/広告用掲示板/情報板のグループのうちの1つである。
【0019】
本発明の別の一様態における1つまたは2つ以上のコントローラ装置と1つまたは2つ以上の装置との間のネットワーク構成において、ネットワーク構成は、一方が近距離通信機構であり他方が近距離無線通信機構以外の通信機構である少なくとも2つの通信機構を含むそれぞれのコントローラ装置および装置を含み、コントローラおよび装置は、近距離通信近傍に一方を他方に近づけることにより互いに関連付けられ、十分な情報が交換されて、少なくとも1つのコントローラ装置および1つの装置を有し、その間に近距離通信機構以外を用いる通信ネットワークが作成される、少なくとも1つのネットワークを作成するようにし、近距離通信近接データ交換中に2種類の装置の間で鍵が交換される。
【0020】
本発明の一様態において、ネットワーク構成は、1つまたは2つ以上のコントローラ装置および1つまたは2つ以上の装置を分類して、それぞれのコントローラ装置が1つのグループにおける所定の1つまたは2つ以上の制御可能装置を制御できるようにする。
【0021】
ネットワーク構成において、それぞれの制御装置は、1つまたは2つ以上の別のグループにおける別の所定の1つまたは2つ以上の装置を制御する。
【0022】
ネットワーク構成において、1つまたは2つ以上の電化製品装置が照明スイッチ、電源ソケット/電源出力/電源、標識/広告用掲示板/情報板のグループのうちの1つまたは2つ以上である。
【0023】
ネットワーク構成において、1つまたは2つ以上のコントローラ装置が適合されて、1つまたは2つ以上の装置の3つまたは4つ以上の動作状態をコントローラ装置上に示す。状態は、オン状態と、オフ状態と、これら2つの状態の間の遷移と、制御不能状態とを含む。
【0024】
ネットワーク構成は、デジタルデータ記憶装置を有するネットワーク内の一連の複数の装置における少なくとも1つの装置をさらに含み、記憶装置の部分が1つまたは2つ以上の鍵および証明書の両方、またはいずれか一方の複製を表すデジタルデータを含んで、バックアップ記憶装置の機能を果たす。
【0025】
ネットワーク構成は、それぞれの装置が、少なくとも1つのネットワーク内にネットワークアドレスを有することをさらに含み、バックアップ記憶装置のデジタルデータ記憶装置が、ネットワーク内のそれぞれの装置の装置識別情報および装置ネットワークアドレスを、少なくとも含むペアリングテーブルを表すデジタルデータを含む。
【0026】
ネットワーク構成において、ネットワーク構成は、互いの近距離通信距離におかれたコントローラおよび装置を含んで、コントローラおよび装置が通信して鍵とペアリングテーブルと許可とを交換するようにする。
【0027】
ネットワーク構成において、バックアップ鍵記憶機能を有する装置は、装置内に記憶された鍵、ペアリングテーブルおよびその他のデータを、所定の条件下のみにおいて利用可能にするように予めプログラムされる。
【0028】
ネットワーク構成は、近距離通信機構である少なくとも1つの通信機構を含むそれぞれの装置を含み、装置は、近距離通信近傍に一方を他方に互いに近づけることにより互いに関連付けられ、十分な情報が交換されて、少なくとも1つのネットワークを作成するようにし、近距離通信近接データ交換中に2種類の装置の間で鍵が交換される。
【0029】
ネットワーク構成において、コントローラが装置に命令すると、装置は、命令しているコントローラにコマンドを受けた旨を応答し、続いて全てのコントローラに状態更新を送って、新たな状態となったことを示す。
【0030】
ネットワーク構成において、1つまたは2つ以上の装置が照明スイッチ、電源ソケット/電源出力/電源、標識/広告用掲示板/情報板のグループのうちの1つである。
【0031】
本発明は、プロセス、装置、システム、または、コンピュータ可読記憶媒体などのコンピュータ可読媒体またはプログラム命令が無線通信回線、光通信回線もしくは電子通信回線で送られるコンピュータネットワーク、としての実施を含む多くの方法で実装できることを理解されたい。開示されたプロセスのステップの順番は、本発明の範囲内で変更されてもよいことに注意されたい。
【0032】
コンピュータ、コンピュータネットワーキング、ソフトウェアプログラミング、遠隔通信などに関する詳細は、完全な理解を得る必要はなく、本発明を実施する際に当業者を制限する必要もないと考えられ、あっても当業者の能力内であると考えられるため、具体的に説明されない場合もある。
【0033】
以下に続く本明細書および特許請求の範囲を通して、文脈がそうでないことを要求していない限り、「備える」、「含む」、および「備え」、「含み」などのバリエーションの語句は、記載された整数または整数のグループを含めることを意味するが、他の整数または整数のグループを排除することを意味しないことを理解されたい。
【0034】
本明細書内で任意の背景または先行技術を参照する場合、そのような背景または先行技術が一般常識の一部を形成していることへの容認または何らかの形態の提案として取られるべきではない。
【0035】
本発明の1つまたは2つ以上の好ましい実施形態の詳細な説明は、例により本発明の原理を説明する添付の図面と共に以下に与えられる。本発明はそのような実施形態に関連して説明されるが、本発明は、いかなる実施形態にも限定されるものではないことを理解されたい。逆に、本発明の範囲は添付の特許請求の範囲によってのみ限定されており、本発明は、多数の代替の実施形態、変更例、および均等物を網羅している。例示の目的のために、多くの具体的な詳細が本発明の完全な理解をもたらすために、以下の説明に記載されている。本発明はこれら特定の詳細の一部または全部を伴わなくても特許請求の範囲に従って実施することができる。明確にするために、本発明に関連する技術分野で既知の技術的材料は、本発明を不必要に不明瞭にしないために詳細には記載されていない。
【0036】
本発明の例示的な実施形態は、添付図面を参照して説明される。
【発明を実施するための形態】
【0038】
本明細書には、複数のコントローラ、制御可能装置または対話するための装置を構成できる装置および方法が開示される。電化製品という用語が本明細書で使用され、参照として組み込まれた文献において呼ばれるとおり、制御可能な装置および制御可能でないが情報を提供できる装置という用語と置き換え可能である。
【0039】
この説明において、コントローラは、制御、監視または別の方法でその他の装置と対話する機能を有する。これらの装置は制御可能な装置であってもよく、その場合、それらの状態はコントローラにより影響を受けることがある。さらに装置は、コントローラにより影響を受けない装置であってもよいが、コントローラが単純に装置の状態を監視できる、または、装置からの情報またはデータを別の方法で取得する構成を形成してもよい。コントローラまたは装置は、物理的なハードウェア装置であってもよく、プロセッサおよび記憶装置を含む装置上で動作するソフトウェアクライアントを表すものであってもよい。
【0040】
コントローラ装置は、複数の装置の制御に使用できる。コントローラが、別の方法では遠隔から制御可能とは限らない装置のコントローラとなり得る方法は、近距離通信機能をそれぞれ有する互いの近距離通信距離内におかれているコントローラおよび装置に依存する。コントローラおよび装置の近接度は、コントローラおよび装置が近距離通信プロトコルを用いて通信し、少なくともコントローラおよびそれぞれの装置の間における制御機構において近距離機能、または、コントローラおよび装置の別の一般的な通信機能を用いる通信を確立するプロセスを起動するような近接度であり、コントローラおよび装置はそれぞれ、デジタルデータを処理するプロセッサおよびデジタルデータ記憶装置を含む。近距離およびその他の通信のハードウェアおよびソフトウェアの詳細は、参照として組み込まれた特許文献において提供されるが、ハードウェアは、
図1において、コントローラおよび装置それぞれのうち1つについてイラストで示され、中央処理装置(CPU)、2つのモジュールとして記憶装置(MEM)、および、近距離モジュール(NFC)を含んでいる。記憶装置の部分は、プロセッサにより使用可能なデジタルデータを含んで、装置がない場合または1つもしくは2つ以上の装置へのコントローラのアクセスを制限する。
【0041】
本明細書に記述されたコントローラ、無線ネットワーク、パーソナルエリアネットワーク(PANs)、および電化製品は、ソフトウェアおよびハードウェアを含むが、これらのうちのどれも、これらの装置または機構を構成しない。これは、装置間またはコントローラと装置との間の1つまたは2つ以上の通信交換を介してそこへ事前に格納されるか、または、その受信後格納されたデジタルデータを記憶するデジタルデータ記憶装置を特に含む、ソフトウェアおよびハードウェア双方のいずれか最適な方を用いて要求および記述された機能を提供できるためである。装置は、グループ内に組み込まれた時点で、本明細書において後により詳細に説明するように、記憶装置または記憶装置の部分に初めて読み込む、または、例えば装置への最初のセットアップの時など、先に含まれたデジタルデータの更新であるデジタルデータを提供され得る。
【0042】
アクセス制御:
コントローラが複数存在する環境においては、選択されたコントローラ上でいくつかのサービスまたは機能へのアクセスを制限すると有益である。これらの制限は、アクセス制御のシステムを実装することにより、特定のコントローラ、装置、電化製品、サービスまたはユーザに関連付けることができる。
【0043】
アクセス制御の使用例には、コントローラを使用する子供が、所定の時間内または所定の時間後、インターネットへのアクセスを制限されるべき場合、または、ガレージドアを遠隔から開ける機能へのアクセスを拒否されるべき場合を含むことができる。大人のユーザは、これらの時間または期間を決定できる。このことは、個人用のコントローラが使用される場合、ユーザのコントローラにアクセス制御制限を適用することを介して達成できる。すなわち、コントローラは、主としてまたは排他的に単一のユーザにより使用される、または、複数のユーザ用のコントローラは、ユーザ別に異なる制限を潜在的に有する。
【0044】
複数のユーザが1つまたは2つ以上のコントローラにアクセスできる場合、アクセス制御は、単にコントローラに割り当てられるのではなく、個別のユーザに対して、そのユーザにより使用される時に割り当てられる必要がある。これは、ユーザの識別情報を判定できれば実施できる。これは、ユーザが入力した個人識別番号(PIN)、または、視覚カメラ手段、指紋スキャン、音声認識もしくはなんらかのその他のユーザ識別機構など、コントローラの使用に関して同様に制御する生体認証方法を使用して可能とされてもよい。
【0045】
1つの実施形態において、バイオメトリクス装置はユーザにより使用可能であり、バイオメトリクス装置のユーザに一意であるデータを取得して、そのデータをコントローラ装置内で利用できるようにする。この要求に対する1つの手法において、コントローラまたは装置内の記憶装置の一部分は、コントローラ装置のプロセッサにより使用可能なデータを含んで、バイオメトリクス装置から利用できるようにされたデータから、バイオメトリクス装置から利用できるようにされたデータが記憶装置内の所定のデータと照応するかどうかを判定し、照応する場合、ユーザがコントローラを所定の方法で使用できるようにする。本発明において、照応判定方法は重要なものではないが、判定できるようにするための方法であって。当業者に公知の方法はたくさんある。1つの例において、バイオメトリクス装置から取得したデータが完全に照応しない場合であっても、データは、当面の目的のために照応するかの判定にまだ使用できる。つまり、比較されているデータの特性で許容できる分散度内に収まるものは1つまたは2つ以上あり、ユーザが、事実、コントローラおよびその機能の正当なユーザであることの許容できる保証があるということである。将来比較が行われるデータを入力するには、ユーザ設定手順が要求されるが、これを実現するプロセスは、たくさんかつ様々に存在し当業者に公知である。1つの実施形態において、コントローラは、工場出荷時に設定されたアクセスコードを使用することのみにより入力可能である設定モードを有し、理想的には、保護者のみが利用できる(家庭のコントローラ環境において)。設定モードを実行すると複数の手順があり、これを介して、許可されたユーザは、秘密の個人識別番号(PIN)またはコントローラに関連づけられたバイオメトリクス装置に適するバイオメトリクスデータなどのデータを入力する。
【0046】
上述の手法に加え、または別の代替手法として物理的なリモコンの所有を要求することもでき、設定手順の間またはそのコントローラに関連付けられた設定または機能(割り当てまたはアクセス制御の変更を含む)を改変する際、プロセス内のステップを確認するために所定の時間内、リモコンに触れる/タップする/装置、制御可能装置またはその他の制御可能装置に近接する近距離(近距離とは、公知の近距離通信(NFC)装置および通信方法に関連付けられた数センチメートルの距離を横断してのみ作動することを意味している)内に持ってくる必要がある。
【0047】
好ましいアクセス制御の割り当て方法は、以下の段落および関連の図面における一連の図面および関連する説明により、多数、概説される。
【0048】
図1は、多数のコントローラと、本明細書において概して単に装置と呼ばれる制御可能装置および制御不能装置との間におけるアクセス制御の組織化方法の例を描写する。
【0049】
1.1 コントローラによる装置へのアクセスは、コントローラおよび装置の両方に互いの間の通信を暗号化するために、デジタル事前共有鍵を有すること、および、任意で、通信中にそれらの識別情報を互いに検証する、または、コントローラと装置との間の符号化通信を許可するために、デジタル証明書をそれぞれ有することを要求することにより保護可能である(関連する鍵を所有するという手段により対応する暗号解読も利用でき、これは、例えば、対称鍵、非対称鍵、公開鍵、秘密鍵などの当業者に公知の多くのタイプのうちの1つであってもよい)。
【0050】
1.2 PANなどの1つまたは複数のコントローラと1つまたは複数の装置とをペアリングすることにより構築された、同じ無線ネットワーク上の全ての装置は、同じ鍵を有していてもよく、あるいはもう一つの方法として、個別の鍵をそれぞれ有していてもよい。
【0051】
1.3 それぞれの装置が鍵ライフサイクルを有する。1つの購入後すぐに使える構成において、装置は鍵をもたない。装置とペアリングする最初のコントローラは、必要に応じて任意で鍵を設定する。コントローラは、鍵を選択し、それを、1つの好ましい構成において、揺する/触れるまたはコントローラおよび装置の近くに持ってくるのに要する時間の間、無線近距離通信リンク(近距離とは、数センチメートルの距離を横断してのみ作動することを意味している)を介して装置に伝達する。コントローラは、必要に応じてその他のコントローラにこの鍵を与えてもよい。装置と通信できるコントローラは、必要に応じてそれ自身の鍵を変更してもよい。鍵を変更するためのコントローラの機能は、ユーザレベルのアクセス制御により制限されてもよい。装置と通信できるコントローラの全てが遺失または損傷を受けた場合、装置は、例えば、それに備わる物理的なボタンをユーザが押して、新しいコントローラにより新しい鍵を設定できるようにすることにより、または、例えば、多くのその他の方法のうちの1つとして、リセットキーコードまたは管理用操作状態コードなどのコントローラへの入力により、その工場出荷時状態に設定し戻すことができる。
【0052】
本発明の一様態の別の実施形態において、デジタルデータ記憶装置を有するネットワーク内の一連の複数の装置における少なくとも1つの装置であって、記憶装置の部分が1つまたは2つ以上の鍵の複製を表すデジタルデータを含み、その一般的な機能に加えて、バックアップ記憶装置の機能を果たす装置、または、この重要な機能専用の装置。このように、その他のコントローラおよび装置との作動のために複数のコントローラおよび装置が起動されると、少なくとも1つの装置は、鍵バックアップ機能を有するが、コントローラがNFC通信距離にもたらされるたびに、例えば不揮発性メモリ内において参照テーブル(LUT)の形で様々な鍵を受信/収集する。鍵の記憶に加えて、後の取り出しのために、ペアリングテーブルが作成され、記憶される。このように、それぞれの装置が、少なくとも1つのネットワーク内にネットワークアドレスを有し、バックアップ記憶装置のデジタルデータ記憶装置が、ネットワーク内のそれぞれの装置の装置識別情報および装置ネットワークアドレスを、少なくとも含むペアリングテーブルを表すデジタルデータを含む。
【0053】
ペアリングテーブルは、装置識別情報(製造者名および型式識別手段)と、その装置ネットワークアドレス(例えば、媒体アクセス制御(MAC)アドレスおよびネットワーク識別子(例えば、PANID))とを少なくとも含み、装置が、少なくとも1つのネットワーク上で、または、通信対象が装置のみである場合、装置から装置へ通信できるようにする。装置識別情報およびネットワークに関するより詳細な情報は、本明細書において後述する。1つの実施形態において、全てのコントローラおよび装置は共通のPANに属する。別の実施形態において、全てのコントローラは、共通のPANに属するが、装置は、コントローラとは異なるPANに属してもよく、全ての装置は同じPANに属する必要はない。ネットワーク設定に関する詳細は、本明細書において後述する。
【0054】
別の構成は、初めにバックアップ装置へまたはバックアップ装置から収集/更新/復元するために使用される非NFC通信ネットワーク用であり、たいていポーリングモードによるが、ポーリング、ブロードキャストなどを含む、LUTおよびペアリングテーブル入力内の複数の鍵を適切なバックアップ表内へ受け取って記憶するための多くの方法のうちの1つによる。NFCを排他的に使用するなんらかの装置−装置間通信も存在する。
【0055】
コントローラまたは装置および別の装置の間のNFC間通信の例は、例えばキーパッドの使用であり、コントローラまたは装置と連携してコントローラまたは装置上に提供されたものとは異なるユーザ入力を可能にする。
そのような構成は、コントローラまたは装置からNFC距離内に配置されるように物理的に適合され、ペアリングされて、NFC通信プロトコルを使用して通信交換可能とするキーボードハウジングを含むことができる。コントローラまたは装置または別の装置の結合プロセスにより、それぞれの装置がデータを交換でき、分離距離が一定であり、一般的に非常に近いため、データの交換速度を、そのような特性を要求するアプリケーション向けに最大化できる。
【0056】
コントローラまたは装置のために鍵およびペアリングテーブルの両方、またはいずれか一方を取得する機能は、好ましくは、制御され保護された方法でなされるべきであり、それが達成可能な当業者に公知の方法は多数存在する。
【0057】
関連するコントローラが機能しない/遺失する/遺失して、新しいモデルのリモコンまたは装置の代替品へ復元された/置き換えられたそれ自身の記憶されたコード、および、ペアリングテーブルの両方またはいずれか一方を必要とする理由はたくさんある。
【0058】
代替のコントローラの場合、1つまたは2つ以上の制御可能装置を制御できるように、または、1つまたは2つ以上の装置から情報を受け取るようにプログラムされる必要があり、この場合、全ての関連する装置に再度触れる代わりに、鍵およびペアリングテーブルの記憶装置に1度触れるだけで、関連する鍵、ペアリングテーブルおよび許可(これはこうした必要性のためにも記憶できる)の受信を開始できる。プロセスは、そのような操作が適切であり、場合によっては、許可されていると確保するための適切な抑制と均衡なしに操作可能とするべきではないことはもちろんである。同様の操作および配慮は、更新される/復元される/置き換えられる必要のある装置とのやりとりに関係がある。
【0059】
1つの例において、バックアップ鍵記憶機能を有する装置は、装置内に記憶された鍵、ペアリングテーブルおよびその他のデータ(関連するかを問わない)を、特定の条件下において利用可能にするように予めプログラムできる。ユーザが操作可能なコードまたは状態/モード制御スイッチをユーザが利用できてもよい。ユーザが遠隔のオフィスへ照会を要し、それらの識別情報および要求を示したならば、ユーザにバックアップ解除鍵または状態/モード制御命令が提供されるものであってもよい。
【0060】
このように、バックアップ機能の操作により、全ての関連する装置/コントローラに再度触れる必要なしに、本発明に関連するコントローラまたは装置の機能の復元が可能になる。
【0061】
コントローラまたは装置をマスターリセットして再プログラムするために同様の構成が使用でき、再度触れる、または、再プログラムが起こり得て、コントローラまたは装置の操作を復活する、または、コントローラまたは装置への再プログラムまたはファームウェアもしくはソフトウェアの更新を起動するようにする。
【0062】
図3Aおよび
図3Bは、複数ユーザ機能のためのコントローラの設定方法を示す。コントローラを単一ユーザまたは制限された数のユーザまたは特定のユーザに限定する機能もまた、コントローラが電話帳、音楽および動画ファイル、セキュリティアクセスコードなどの各ユーザの個人用データ含むこともある場合に有益である。これを達成するためには、任意の他のユーザであるより幅広いユーザ基盤により操作およびアクセス可能となるコントローラには望ましくないことであるが、コントローラのユーザの識別情報が知られる必要がある。例えば、個人識別番号(PIN)は、特定のユーザ「父」または「母」のアカウントのそれぞれにログインするためには要求され、PINは、息子「ジョニー」および娘「メアリー」のアカウントには要求されない。
この構成は、特定のアカウントに著しい特権が与えられていて、これらの特権的な機能がアクセス権を持つユーザの全員には相応でないときに役立つ。
【0063】
ユーザの識別情報は、ビデオ認識のカメラ写真、指紋走査、音声認識、コントローラの物理的所有、または、PINシステムを含む多数の機構のうちの1つまたは2つ以上を用いて検証されてもよい。したがって、単一のコントローラが単一のユーザ権限を有することができるので、そのユーザは、ユーザ無しまたは1人もしくは2人以上の特定のその他のユーザまたはその他のユーザ全てに対して、制御機能を制限できる。加えて、コントローラは、多数のユーザによりアクセス可能であるが、その機能、および、コントローラを実際に使用するユーザの識別情報により判定されるアクセス制御を有する。上述の制限の種類を表す全てのデータは、コントローラのデジタルデータ記憶装置の一部分内に所定のデータとして記憶され、当業者には公知の方法でプロセッサにより実行されるプログラミング言語を用いて、所定のコントローラ操作方法を呼び出すためにプロセッサにより使用される。
【0064】
1つの実施形態において、コントローラに関連付けられたユーザインタフェースは、コントローラ装置のユーザによりデータ入力のために操作可能であり、コントローラ内のデジタルデータ記憶装置の部分は、コントローラ装置のプロセッサにより使用可能なデータを含んで、ユーザ入力データから、ユーザ入力データが記憶装置内の所定のデータと照応するかどうかを判定し、照応する場合、ユーザがコントローラを所定の方法で使用できるようにする。
【0065】
所定のデータは、PINであってもよいし、顔認識、指紋走査もしくは音声認識、またはこれらの組み合わせを表すデータであってもよい。あらゆる1つまたは2つ以上のデータは、ユーザによる入力データとの照応に使用できる。
【0066】
所定の方法は、1つまたは2つ以上の装置を制御する1つまたは2つ以上のモードによるコントローラの操作を含んで、アクセス可能な対象者および対象物、アクセス不能な対象者および対象物、時(使用期間、使用開始時刻および終了時刻として)、場所など、アクセス制御特権に関連するコントローラまたは装置に管理上の変更を加えてもよい。
【0067】
コントローラ装置には、コントローラ装置のプロセッサにより使用可能なデータを含む記憶装置の部分があり、コントローラ装置においてユーザ入力データに照応しない場合、コントローラは、装置のユーザが、デフォルトユーザとして所定の方法でコントローラ装置を使用可能にしてもよい。例えば、デフォルトユーザ特権では、限られたチャンネルでテレビをつけたり、特定の部屋の照明を操作したり、ドアを鎖錠および開錠したりできるが、家庭環境におけるその他の機能または装置との相互作用は含まれない。
【0068】
図5Aおよび
図5Bは、コントローラ(5A)およびユーザ(5B)によるアクセス制御の組織化方法の例を示す。それぞれのユーザに一連の特権またはアクセス制御がリストされ、それぞれの場合についてアクセス権が定義される(特定のユーザにこのように課せられた制限があることの逆)。アクセス/制限の制御は、(
図5Aに示すように)装置レベルで割り当てられてもよいし、(
図5Bに示すように)非常に細かいアクセス制御を要する場合は機能レベルで割り当てられてもよい。この例において、父ユーザおよび母ユーザは、4つの装置全てにアクセスできる。「ジョニー」ユーザは、装置1〜3のみにアクセスでき、「メアリー」ユーザは、装置3のみにアクセスできる。装置は、DVDプレイヤー、テレビ、同じテレビのインターネットアクセス機能などの家庭用娯楽機器であり得るし、また、点検扉、照明、空調装置、照明、汎用コンセント(GPO)(商用配電線で送り込まれる電源出力)、照明制御モジュールなどであり得ることに注意されたい。装置サービス欄は、ユーザが利用できる特定のサービスがあり得ることを示すが、全てのユーザはその特定のサービスへのアクセスを制限される。例えば、サービスは、家庭の制御コンピュータの管理レベルアクセス用の特定のソフトウェアプログラムであってもよい。
【0069】
1つの実施形態において、このシステムは、ユーザが装置上のアクセス権/特権を設定し、コントローラを装置の近距離近傍内へ持ってくることにより、それらの権利特権をコントローラに送信可能にする。
【0070】
所定の制限がデジタルデータ記憶装置に記憶される場合、それらの制限は、アクセス可能な装置の機能がない場合または1つもしくは2つ以上の機能へのコントローラのアクセスを制限する。つまり、そのコントローラは、その使用上の制限が1つの装置についてはないが、別の装置については1つまたは2つ以上の制限がある場合があるということである。
【0071】
システムが、システムの管理者または表項目スタイルを使用して、一連のアクセス制御を手動で設定するプロセスの外におけるユーザ特権付与機能をサポートすることも有益な場合がある。つまり、システムは、公衆またはゲストアクセスをサポートできる。このタイプのアプリケーションの1つの例は、システムがホテルで使用されて顧客に室内設備およびホテル設備へのアクセスを提供し、そして明らかに、それぞれの顧客がそれら様々な設備を要する、または、自動的に提供されるが、全ての顧客が同様ではない場合である。
【0072】
アクセス制御を割り当てる際にいくつかのゲストの分類が考えられる。
1.過去にアクセスポイントに割り当てられたことのないユーザ。
2.識別データを提供するように要求されないユーザ。
3.識別データを提供するように要求されるユーザ。
【0073】
1:この場合、連携が初めてであり、履歴上、アクセス特権は割り当てられていない。このユーザは、アクセスできないように制限されるか、限定的なアクセス特権を付与されてもよい。ユーザは、特別な初回アクセス特権を提供されてもよい。例えば特定の製品、特徴またはサービスを販売促進するために、それは、適格基準が確立された時点で、その後ユーザによりアクセスされてもよい。そのような基準は、追加料金の支払い、加入、秘密コードもしくはPINの入力、質問への回答、または、任意のその他の用件もしくは物理的手段であり得る。
【0074】
2:この場合、ユーザは事前に関連付けされていてもよいし、されていなくてもよい。このタイプのユーザは、PIN、生体識別特性などの追加の識別データの入力を必要とせずにアクセスできる。このことにより、訪問者の1回限りのアクセス、ホテル宿泊客の来客などゲスト特権に単純かつ自動的にアクセスできる機能をユーザに提供できる。
【0075】
3:この場合、ゲストとは特権を与えられたユーザグループの部分であり、条件を満たすことにより特権にアクセスできる。例えば、PINまたはその他のデータ、生体識別特性などを入力することにより、ユーザは識別され、そのグループに関連付けられた特権にアクセスできるようになる。
【0076】
加えて、本明細書においてハブまたはアクセスポイントと呼ばれるスタンドアロン型の装置などの中央システム制御構成に関連付けて接続する装置に、接続PINが求められて、未承諾ユーザが、かれらのコントローラをハブに単に触れるだけでシステムへのフリーアクセスを有するのを防いでもよい。PINは、電化製品内に記憶されていてもよいし、ユーザは、異なるレベルのアクセスを許可するかれら自身のPINを有していてもよい。
【0077】
この例は、家庭でパーティを催す場合である。家庭の家族構成員に関連付けられたコントローラは、インターネット接続、環境制御、セキュリティシステム、電化製品制御などのかれらの日々の利用のためにアクセス制御がすでに設定されていてもよい。しかしながら、ゲストが音楽システムすなわちジュークボックスへアクセスして、かれら自身のコントローラ(かれらに提供されたものか、彼ら自身の家庭から持ってきたもの)を用いて楽曲の曲名を閲覧および選択できることが望ましい。そのコントローラは、実際、適切に装備されたユーザの個人の携帯電話であってもよい。
【0078】
そのような場合、そうしたゲストは、ハブまたはアクセスポイントに触れ、家庭内の所定の一連の電化製品またはサービスに限定的にアクセスできるようにでき、同様の構成がホテル/ホテル環境に使用または適合できることは明らかである。
【0079】
このアクセスポイントは、部屋の入口部分にあるセキュリティパネル、便利な場所に配置されたタブレット型コンピュータ装置、または、電化製品などのなんらかのその他の装置であってもよい。この例において、電化製品は、ジュークボックスまたは任意のその他の制御可能装置であってもよい。
【0080】
アクセス制御を付与された実装される装置のために、装置はユーザのコントローラの近接を検出して、以下のいずれか一方を実行する。
1.アクセスポイント/ハブ(例えばRADIUSサーバ)と通信して、そのユーザまたはコントローラのアクセス権を確認する。
2.装置設計により決定され、また、装置およびシステムの両方、またはいずれか一方の製造者により決定される一連のデフォルトアクセス制御を呼び出す。
【0081】
1つの例において、上述の2つの選択肢のうちの後者によって、装置の設計者および製造者が、様々な特徴またはサービスに対して、全てのユーザまたはゲストユーザに対しても製造時に予め決定、または、任意の適切な手段で後に更新可能なアクセス権を定義できる。
【0082】
アクセス権は、リモコンの範囲にわたって時間制限のあるものであってもよい。時間制限のあるアクセスの例は、イベントが指定時刻に終了するように予定される場合である。アクセス制御は確実にその時間に終了されることが望ましい。別の例は、アクセス不可能とされる個人の家およびその寝室、または、1つまたは2つ以上の部屋へのアクセスが制限される、もしくは、イベントの求めに応じて許可されることになる商業ビル/ホテル/教育施設などの部屋またはキャビネットへの所定の時間の間のアクセスの制限である。
【0083】
関連するユーザが、家庭またはホテル、および、制御可能装置の環境、または、野外温度計、警報システム状態報知器などの制御可能ではないがデータ情報を利用できるように設計された装置からの情報受信から遠く離れていたとしても、装置、サービスまたはアクセス特権の遠隔操作を可能とするためには、インターネットでアクセスできる制御が望ましい。この特徴は、当業者に公知のソフトウェアおよび方法を用いて容易に構成される。
【0084】
この技術の別のアプリケーションは、売店にコントローラまたは装置モジュールを含むことであり、売店の提供するインタフェース(一般的にタッチスクリーン)を使用してユーザと別途対話するが、説明された技術により、コントローラまたは装置(要求された近接に持ってきた携帯電話を含むことができる)は、売店とのデータ交換を引き起こすことができる。新しいユーザと売店との間のコントローラまたは装置のインタフェースを最大化するインタフェースは、売店およびそのインタフェースが利用できないこともある機能、または、(オプトインまたはユーザにより承諾された)データの交換を許可したりできないこともある機能を含むことができ、これには例えば、ユーザが手隙の際に参照するための売店から新しいユーザへのファイルの提供、または、売店からユーザの装置へのユニバーサルリソースロケータ(URL)の提供、または、売店がユーザからの情報、例えば、彼らの氏名および住所、年齢などを受信して、ユーザに提供される支給された情報を調整することができるようにすること、などがある。スマートサインは、売店の形態のほんの一例にすぎない。
【0085】
例えば、施設に入場するユーザに対しては、ユーザがコントローラによりアクセスポイントに触れるようにすることによってコントローラが環境内の電化製品と対話する機能を起動することによりアクセスは許可されてもよいが、退出時には、遠隔にいる当事者がインターネット上のコマンドを使用してこれらのアクセス特権を無効にできる、または、所定の時間の後、アクセスが無効になる。さらなる例は、門扉などの制御可能なアクセスポイントの遠隔ラッチ解除であり、ラッチ制御が遠隔で行われるとしても信頼された人が門扉を通過できるようにする。実装可能な機能の種類には多くのバリエーションがあり、制限するのはシステムのユーザおよび設計者の想像力だけである。
【0086】
PANの形成:
複数のコントローラおよび装置の構成において、1つまたは複数のコントローラと1つまたは複数の装置とをペアリングすることにより構築されたPANネットワークなどの無線ネットワークを、単純な方法で管理者や中間的なPAN管理装置を要することなしに管理できることが望ましい。
【0087】
この方法において、1つまたは2つ以上の制御可能装置および1つまたは2つ以上の装置を含む1つまたは2つ以上のPANを形成し管理するために、コントローラ自身だけがあればよい。
【0088】
参照として組み込まれた明細書において詳述された近接接触機構を使用することにより、コントローラもまた、PANの管理を簡素化するために使用される。
【0089】
システムの初期状態は、コントローラと1つまたは2つ以上の装置との間にいかなる連携も存在せず、PANも一切確立されていない状態である。
【0090】
コントローラが装置と通信できるようにするためには、PANを形成することができる。1つの例において、このプロセスは、コントローラを装置に近づけることにより開始される。それぞれのコントローラおよび装置内の近接センサは、これを検出し、自動的にデータを伝達して、少なくともそのコントローラおよびその装置を含むPANを確立する。
【0091】
MAC層のPANを形成するために使用される1つの方法は、以下のとおりである。
1.コントローラは、最初に設定される際(購入後すぐ)に、そのPAN技術に関連付けられた全てのRFチャンネルを走査して、最も静かなチャンネルを判定する。
2.最も静かなチャンネルが見つかった時点で、コントローラは無作為にPANIDを選択し(いくつかの可能性のあるPANIDは、特定の目的のためにとっておき、一般的なPANの確立には使用しないものであってもよい)、そのチャンネルのトラフィックを(特定の期間)監視して、そのPANIDを有するあらゆるパケットを探す。そのPANIDを有するパケットが検出された場合、コントローラは新しいランダムなPANIDを選択し、再び監視する。
3.未使用のPANIDが見つかった時点で、コントローラはそれを選択して、その作業PANIDとする。
4.コントローラおよび装置は、近接無線周波数(RF)通信範囲に近づけられる(一般に5cm未満であるが、これは限定するものではなく、使用されるNFC構成に依存する)。
5.コントローラおよび装置は、それを使ってデータ通信が起こり得る近接RF通信リンクを確立する。
6.コントローラは、近接RF通信リンクを使って装置と通信し、以下の情報、PSK(事前共有鍵)、IFT(インタフェースタイプ)、PANアドレス、PANIDおよびRFチャンネルを送る。PSKは、無作為に生成された数字であり、リンク暗号鍵として使用され、IFTは、どのPAN技術上にコントローラがPANを構築するかを指定する(例えば、802.15.4、Bluetooth、Wi−Fiなど)。
7.装置は、近接RF通信リンクを使ってコントローラと折り返し通信し、以下の自信の情報、PS、MA、MO、CA、IFT、PANアドレス、PANIDおよびRFチャンネルを送る。ただし、PS(ペアリング状態)は、装置とコントローラとの間のペアリング連携の状態を表し、MAは製造者名、MOは装置の型式番号、CA(カテゴリー)は、装置の属するカテゴリーまたはファミリを指定し、IFTは、装置がサポートする全てのPANネットワークインタフェースを指定する。コントローラにより指定されたIFTがそれらの中にある場合、PANアドレス、PANIDおよびRFチャンネルのフィールドがそのインタフェースに適用される。
8.装置は、コントローラのPAN技術をサポートする場合、コントローラのため、ペアリングテーブルに暫定的なペアリング入力を作成し、コントローラは、装置のために、暫定的なペアリングテーブル入力を作成し、コントローラは、装置が近接状態にあることをユーザに通知し、その情報を確認のために任意で表示する。
a.コントローラと装置との間のペアリング状態に応じて、ユーザは、実行可能な1つまたは2つ以上の動作を提示され、それには、ペアリングする、ペアリングの解除、近接セッションを終了する、工場出荷時設定へのリセットおよびその他の装置固有の動作を含む。
b.ユーザがペアリング動作を選択する場合、コントローラおよび装置の両方は、それらのPAN連携を持続的な(過渡的でない)ものにする。ここで、事前に交換したPSKにより保護されるポイントツーポイントPANリンクを使って、双方向通信ができる。
9.装置がコントローラのPAN技術をサポートしない場合、コントローラは、装置により返されたEFTを調べて、共通する最も適切なインタフェース(もし存在すれば)を決定した後、ステップ6から8が繰り返される。
10.ステップ4から10は、コントローラのPANに加えられるそれぞれの装置に対して繰り返される。
【0092】
コントローラは装置にいつでも、ペアリングされて、PANIDおよびRFチャンネルの両方、またはいずれか一方を変更することを命令できる。
【0093】
つまり、コントローラは、ユーザの制御下においてPANを形成するのである。加えて、新しいPANを構築するユーザは、ユーザPINまたはパスフレーズなどをネットワークに関連付けて、セキュアなPANを形成することができる。
【0094】
複数のPANを構築する機能を有することは、関係する装置を分類および管理する手段を提供することから、また、セキュアかつその他の装置から操作上分離しておく必要がある装置を個別に扱うために、有益である。さらに、多数の装置は、通信チャンネルを異なる周波数上に有していてもよい。通常、装置は、無線通信に900MHz、2.4GHzおよび5GHzを使用し、したがって、これらを複数のPANを使用して周波数により分類することは、適切に装備されたコントローラによりネットワーク管理を簡素化でき、さらに、必要であれば周波数管理もできる。
【0095】
図2は、この構成の使用方法例を示す。
【0096】
この例において:
PAN1は、2.4GHzネットワークを操作し、居間のオーディオ/ビデオ(AV)機器に割り当てられる。
PAN2は、家庭の照明用として、900MHzネットワークを操作する。
PAN3は、家庭のホームセキュリティシステムおよびガレージドア制御を含み、2.4GHzネットワークを操作する。
【0097】
この例において、XGHzまたはZMHzネットワークの引例は、標準化された周波数範囲内で動作し、その範囲内で標準化されたチャンネルを有する「IEEE802.15.4(YYYYバージョン)」プロトコルなどの1つまたは2つ以上の公知の通信の標準技術の簡略化した引例である。
【0098】
コントローラ1は、3つ全てのPAN(PAN1、PAN2およびPAN3)ネットワーク上の装置へのアクセスを許可され、一般的に家庭の保護者により、あるいは商業的な環境においてはシステム管理者により使用される。
【0099】
コントローラ2は、PAN1内の装置のみにアクセスを許可され、一般的に制限されない家族、来客または子供のリモコンとして使用される。制御する機能、または、PAN2またはPAN3内に含まれる装置とさえ通信する機能はない。
【0100】
コントローラ3は、その機能が、子供の寝室または浴室へ夜間出入りするために便利な廊下灯スイッチ専用であることから、PAN2専用である。
【0101】
グループの形成:
装置管理またはアクセス制御を目的として装置を分類する別の方法は、グループを使用することである。
【0102】
グループを規定できる1つの方法は、機能的に類似する装置のサブセットがまとめて制御されることを可能にすることである。そのグループ内の単一の装置を、そのグループから切り離して制御することもできる。
【0103】
この種のグループ分けの例は、
図4に示されるように、コントローラが、全てPAN2内の照明5点のセットにペアリングされる場合である。
【0105】
属性またはグループIDは、各照明に関連付けできて、それがグループ分けされていることを示す。「台所の照明」グループを(画面上のアイコンを介して)選択すると、G1内の照明3点を一斉に制御でき、例えば、それらを同時に点灯および消灯または減光できる。個別の装置ダウンライト−1を制御することにより、グループから切り離して点灯および消灯または減光することもできる。
【0106】
複数のコントローラの環境において、有益なことに、照明の制御に任意のコントローラを使用できる。ある1つのコントローラを調光に使用した場合、そのコントローラによる状態変更は、範囲内にある他の全てのコントローラに無線で伝達されて、それらのコントローラに照明の真の状態をリアルタイムで反映できるようにしてもよい。
【0107】
コントローラがその装置の無線の範囲外にある場合には、装置の状態変更を受け取る機構をもたない。この場合、そのようなコントローラは、その装置との通信が再開したと判定した際に、その装置の状態を要求する。
【0108】
このことは、多数の照明スイッチが、二路または三路(または四路以上)スイッチ回路を用いて建物の至る所に配置されることがあるという事実にも関わらず、単一の主調光器しかこれらのスイッチの1つに固定できないという、従来の有線による調光器と比較して著しい進歩である。
【0109】
同様の品目のグループを、例えば、商用配電線で送り込まれるコンセント、モータのコントローラ、ヒーターバンクなどの汎用コンセント(G.P.O.)に適用できる。G.P.O.が制御可能装置であれば、例えば、卓上灯、DVD、コーヒーメーカーなどのあらゆる電化製品は、そのコンセントから電力を供給されて、その電化製品への商用配電線で送り込まれる電力の流れを制御することにより、遠隔でスイッチをオンおよびオフできると考えられる。
【0110】
1つの実施形態において、コントローラを所定の方法、モードまたは操作で配置すること、および、グループの一部分となるそれぞれの装置またはコントローラで接触技術を使用することにより、コントローラおよび装置の1つまたは2つ以上のグループを作成できる。そのようなグループは、その場限りとすることもできるし、その他は長期間存在するグループとなってもよい。それぞれのペアリングが作られる際に、関連するLUTおよびペアリングテーブルにペアリング情報が加えられる。
【0111】
電化製品に対する(直流電源であろう)商用配電線で送り込まれる電力またはその他の電力の制御は、任意の電化製品スイッチ(実際の電化製品内、電化製品に組み込み、または、電化製品から遠くにある壁スイッチ(例えば1つまたは2つ以上の天井灯))を制御可能装置モジュールに適合するまたは置き換えることにより達成される。
【0112】
照明がコントローラと関連付けられるようにするいくつかの実施形態を説明する。
【0113】
電球アダプタモジュール:
この実施形態において、アダプタハウジング内にある装置は、既存の電球の口金に配置される。アダプタハウジングは、同等の電球ソケットが組み込まれて、元の電球が挿入できるようにしてもよい。もう一つの方法として、アダプタハウジングは、自前の発光装置を含んでいてもよく、これはLED代用照明であってもよい。
【0114】
加えて、コントローラが照明の色も変えられるように、これらの照明に3色LEDを取り付けてもよい。
【0115】
ここで説明されたシステムの使用例は、環境の雰囲気を変える、または、娯楽もしくは舞台効果のために色の変更を使用することが有益な場合であろう。照明の色をイベントまたはその他のセンサに連携させることもできる。
【0116】
このような照明コントローラアダプタは、PANの部分であるコントローラ、近接センサおよびその他の通信機構との無線通信を可能とするために必要な回路全てと、スイッチおよび選択的に調光するために必要な回路とを含む。
【0117】
組み込みコントローラモジュール:
この実施形態において、モジュールは、既存の照明回路に供給する配線内へ組み込み配線される。装置は、手動の有線スイッチを有していてもよいし、スイッチプレートの裏で、既存の照明スイッチに置き換え、または、加えてもよい。
【0118】
加えてモジュールは、コントローラ、近接センサおよび通信機構との無線通信を可能とするために必要な回路全てと、スイッチおよび選択的に調光するために必要な回路とを含んでいてもよい。
【0119】
遷移状態:
複数のコントローラを含むシステムにおいて、1つのコントローラにより装置の状態が変更された場合、その状態をその他の全てのコントローラが更新され、それらにシステムの真の状態を示さなければならない。
【0120】
装置に送られた制御コマンドと、その装置に到達した実際の状態との間に遅延がある場合、それを把握することが重要かもしれなくてもどのコントローラによってもこの遷移時における状態変化が示されない。このように、従来の構成は、過渡的な情報をなにも提供しない。
【0121】
これらの状況の例は、ユーザが、サーモスタット制御の空調装置を所望の温度に設定する場合である。仮にそうした場合、室温が実際に所望の温度に到達するまでにかなりの時間差があり得る。
【0122】
別の例は、窓のロ−ラブラインドに、開放するようコマンドを送った場合である。開放位置へ到達するのに数秒かかることもある。
【0123】
電化製品が変更を命じられているこれらの遷移期間、および、その電化製品がその最終または命令された状態に到達していない時間は、遷移状態と定義される。
【0124】
間違いなく、全ての装置は、1つの状態から別の状態に変化する際に有限の遷移状態時間を有する。これはつまり、コマンドがコントローラにより送信された時と、装置が状態変化の最終段階に到達した時との間の時間であり、装置の初期状態と最終状態は異なる。しかしながら多くの場合、テレビセットのチャンネルの変更など、状態変化時間はユーザに感じられないほどにとても小さく、一瞬に感じられる。ソフトウェアおよびハードウェアを用いて、任意の制御システムの実装に関わるロジックを実装でき、そうして、1つまたは2つ以上の遷移段階における状態変化を検出および通知できる。
【0125】
図6は、遷移時間がかなりあって、装置が最終状態または定常状態に到達していないことをユーザに警告するのが有益である場合を示す。この遷移状態は、1つの例において、装置アイコンの外観の変更により、または、メッセージにより表され、好ましくは、その装置と関連付けられた全てのコントローラ上に表される。これは特に、ガレージドアの開閉機能のユーザに役立つ。
【0126】
図6は、いくつかの状態における制御可能装置の例を示す。この例において、装置はカーテンであり、開閉いずれかの位置となるように制御され得る。制御は、スイッチの図形として示される。図形に触ることにより、カーテンは開放または閉鎖するよう命令される。状態インジケータもまた示す。無線ネットワーク信号強度などの追加のインジケータも表示させてもよい。
【0127】
コンセプト1:初期状態の装置
図6Aは、初期状態における、制御可能装置およびその他の装置の状態のコントローラ上の表示例を説明する。図示された用途のうちのいくつかまたは全ては、スクリーン上の画像であり、この場合、スクリーンはタッチセンシティブスクリーンであり、例えばスイッチが操作できることに注意されたい。このような場合の照明は、明るくなるようまたは明るさを変えるように、点滅動作を示すようにプログラムされた1つまたは2つ以上のスクリーンの要素である。そのようなスクリーンは、そのうちの1つまたは2つ以上が操作できるような非常に様々なテキストおよびアイコンを表示できる。そのようなスクリーンは、モードまたはアプリケーションにふさわしいテキストおよびアイコンを、装置またはコントローラのユーザに最も役立つ関連する時間に表示できる。
【0128】
カーテンスイッチは、閉位置にあり、(スイッチに隣接して配置された)インジケータは点灯していない。これは、カーテンが問題なく定常状態の閉状態にあることを示す。
【0129】
コンセプト2:遷移状態の装置
図6Bは、遷移状態における、制御可能装置の状態のコントローラ上の表示例を説明する。
【0130】
この例において、カーテンは関連するスイッチを操作により、開放するよう命令されている。カーテンスイッチは、開位置で示され、インジケータは点滅している。これは、カーテンがまだ最終的な開位置に到達していないが、遷移状態にあることを示す。つまり、閉状態から離れて移動し、開放プロセスにあるということである。
【0131】
コンセプト3:最終状態の装置
図6Cは、最終状態における、制御可能装置およびその他の装置の状態のコントローラ上の表示例を説明する。
【0132】
この例において、カーテンは、開放するよう命令されている。カーテンスイッチは、開位置で示され、インジケータは点灯していない。これは、カーテンが問題なく最終開位置に到達したことを示す。
【0133】
コンセプト4:装置エラー
図6Dは、故障状態における、制御可能装置およびその他の装置の状態のコントローラ上の表示例を説明する。
【0134】
この例において、カーテンは、開放するよう命令されているが、インジケータは赤に変わりエラーが起こっていることを示している。例えば、カーテンは中間位置において動けず、タイムアウトまたはなんらかのその他のエラーが発生している。
【0135】
コンセプト5:装置の制御不能
図6Eは、操作不能状態における、制御可能装置およびその他の装置の状態のコントローラ上の表示例を説明する。
【0136】
この例において、カーテンは、制御不能である。図形はグレーアウトされ、ユーザ入力不可能であることを示す。これは、カーテンの電源の電源異常、無線ネットワークの範囲外などにより起こり得る。
【0137】
コンセプト6:複数のコントローラの更新
図7は、電化製品の状態をコントローラのグループに伝達する方法の例を説明する。装置を制御できるコントローラは、多数存在していてもよい。1つのコントローラが装置に命令すると、装置は、命令しているコントローラにコマンドを受けた旨を応答し、続いて全てのコントローラに状態更新を送って、新たな状態となったことを示す。
【0138】
ソフトウェアおよびハードウェアを用いて、任意の制御システムの実装に関わるロジックを実装でき、そのための方法は、当業者によく知られている。
【0139】
本明細書において使用される「ロジック」とは、機能もしくは動作を実行する、または、別の装置からの機能もしくは動作を引き起こす、またはこれらの組み合わせのためのハードウェア、ファームウェア、ソフトウェアのいずれか、またはそれぞれの組み合わせを含むが、これらに限定されない。例えば、所望のアプリケーションまたは要望に基づき、ロジックは、ソフトウェアに制御されるマイクロプロセッサ、特定用途向け集積回路(ASIC)などの別個のロジック、または、その他のプログラマブルロジックデバイスを含んでいてもよい。ロジックは、完全にソフトウェアとして実施されてもよい。
【0140】
本明細書において使用される「ソフトウェア」とは、コンピュータまたはその他の電子装置に機能、動作、所望の方法での運転のいずれか、またはこれらの組み合わせを実行させる可読および実行可能の両方、またはいずれか一方である1つまたは2つ以上のコンピュータ指示を含むが、これらに限定されない。指示は、ルーチン、アルゴリズム、モジュールまたはプログラムなどの様々な形態で実施されてもよく、別個のアプリケーションまたはダイナミックリンクライブラリからのコードを含む。ソフトウェアは、スタンドアロンプログラム、関数呼び出し、サーブレット、アプレット、記憶装置に記憶された指示、オペレーティングシステムの部分、または、その他のタイプの実行可能命令などの様々な形態で実装されてもよい。ソフトウェアの形態は、例えば、所望のアプリケーションの要求、それが実行される環境、設計者/プログラマの要望などのいずれか1つ、またはこれらの組み合わせに依存することが当業者によって理解されるであろう。
【0141】
当業者は、情報および信号が任意の様々な技術および技法を用いて表されてもよいことを理解するであろう。例えば、上記の記述の至る所で参照したかもしれないデータ、指示、コマンド、情報、信号、ビット、シンボルおよびチップは、電圧、電流、電磁波、磁場もしくは磁性粒子、光学場もしくは光学粒子、またはこれらの任意の組み合わせにより表されてもよい。
【0142】
本明細書内で開示された実施形態と関連して説明されている様々な例示的な論理ブロック、モジュール、回路、およびアルゴリズムのステップは、電子ハードウェア、コンピュータソフトウェア、またはその両方の組み合わせとして実装され得ることを、当業者はさらに理解しているであろう。このハードウェアとソフトウェアが交換可能であることを明確に説明するために、様々なコンポーネント、ブロック、モジュール、回路、およびステップが例示され、概してそれらの機能面が上述された。そのような機能がハードウェアとして実装されるかまたはソフトウェアとして実装されるかは、特定のアプリケーションやシステム全体に課せられた設計制約に依存する。当業者は、それぞれ特定のアプリケーションに対して様々な方法で、説明された機能を実装することができるが、そのような実装の決定は、本発明の範囲から逸脱するものと解釈されるべきではない。
【0143】
本明細書内で開示される実施形態に関連して説明される方法またはアルゴリズムのステップは、ハードウェア内に直接、プロセッサによって実行されるソフトウェアモジュール内に、またはこれら2つの組み合わせで具現化されることができる。ハードウェア実装の場合、処理は、1以上の特定用途向け集積回路(ASIC)、デジタル信号プロセッサ(DSP)、デジタル信号処理装置(DSPD)、プログラマブルロジックデバイス(PLD)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、本明細書内に記載される機能を実行するように設計された他の電子ユニット、またはそれらの組み合わせの内部で実装可能である。また、コンピュータプログラム、コンピュータコード、または命令として知られるソフトウェアモジュールは、多くのソースコードまたはオブジェクトコードのセグメントまたは命令を含むことができ、RAMメモリ、フラッシュメモリ、ROMメモリ、EPROMメモリ、レジスタ、ハードディスク、リムーバブルディスク、CD−ROM、DVD−ROM、またはコンピュータ可読媒体の他の形態などの任意のコンピュータ可読媒体内に常駐することができる。あるいはまた、コンピュータ可読媒体は、プロセッサと一体になることが可能である。プロセッサ及びコンピュータ可読媒体は、ASICまたは関連するデバイス内に存在することができる。ソフトウェアコードは、メモリユニット内に格納され、プロセッサによって実行されることができる。メモリユニットは、プロセッサ内に実装され、または当業者に既知の種々の手段を介してプロセッサに通信可能に結合することができる場合にはプロセッサの外部に実装されることができる。
【0144】
上記の実施例形態につき以下の付記を残しておく。
(付記1)
複数の装置を制御するためのコントローラ装置であって、コントローラおよび装置が互いの近距離通信距離におかれ、その近接度が、前記コントローラおよび装置が通信して、少なくとも前記コントローラおよびそれぞれの装置の間において制御機構を確立するプロセスを起動するような近接度であるコントローラ装置において、前記コントローラおよび装置はそれぞれ、
デジタルデータを処理するプロセッサと、
デジタルデータ記憶装置とを含み、前記記憶装置の部分が、装置がない場合または1つもしくは2つ以上の装置への前記コントローラのアクセスを制限するための、前記プロセッサによって使用可能なデジタルデータを含む、コントローラ装置。
(付記2)
前記コントローラ装置のユーザにより操作可能なデータ入力のためのユーザインタフェースと、
前記コントローラ装置の前記プロセッサにより使用可能なデータを含む前記デジタルデータ記憶装置の部分とをさらに含み、ユーザ入力データから、前記ユーザ入力データが前記記憶装置内の所定のデータと照応するかどうかを判定し、照応する場合、前記ユーザが前記コントローラを所定の方法で使用できるようにする、付記1に記載のコントローラ装置。
(付記3)
前記コントローラ装置の前記プロセッサにより使用可能なデータを含む前記記憶装置の部分をさらに含み、前記コントローラ装置において前記ユーザ入力データに照応しない場合、前記コントローラは、前記装置のユーザが、デフォルトユーザとして所定の方法で前記コントローラ装置を使用できるようにする、付記2に記載のコントローラ装置。
(付記4)
前記デジタルデータ記憶装置に記憶された所定の制限が、アクセス可能な装置の機能がない場合または1つもしくは2つ以上の機能への前記コントローラのアクセスを制限する、付記1に記載のコントローラ装置。
(付記5)
前記デジタルデータ記憶装置に記憶された所定の制限が、所定の期間に適用される、付記1に記載のコントローラ装置。
(付記6)
ユーザにより使用可能であり、バイオメトリクス装置のユーザに一意であるデータを取得して、そのデータを前記コントローラ装置内で利用できるようにするバイオメトリクス装置と、
前記コントローラ装置の前記プロセッサにより使用可能なデータを含む記憶装置の一部分とをさらに含み、前記バイオメトリクス装置から利用できるようにされたデータから、前記バイオメトリクス装置から利用できるようにされた前記データが前記記憶装置内の所定のデータと照応するかどうかを判定し、照応する場合、前記ユーザが前記コントローラを所定の方法で使用できるようにする、付記1に記載のコントローラ装置。
(付記7)
前記コントローラ装置の前記プロセッサにより使用可能なデータを含む前記記憶装置の部分をさらに含み、2人以上のユーザが前記コントローラ装置を所定の操作方法で利用可能であるか判定する、付記6に記載のコントローラ。
(付記8)
前記コントローラ装置の前記プロセッサにより使用可能なデータを含む前記記憶装置の部分をさらに含み、所定の操作方法による変更を許可する前に前記ユーザに提示した照会に対して、前記ユーザが照応する入力を与えるか判定する、付記7に記載のコントローラ。
(付記9)
前記コントローラおよび前記装置が、デジタル事前共有鍵をそれぞれ含む、または、デジタル証明書をそれぞれ有して、通信中に識別情報を互いに検証する、または、前記コントローラと前記装置との間の符号化通信を許可する、付記1に記載のコントローラ。
(付記10)
1つまたは複数のコントローラと1つまたは複数の装置とをペアリングすることにより構築された通信ネットワークを有する全ての前記コントローラおよびアクセス可能な装置は、同じ鍵またはデジタル証明書を有するが、あるいはもう一つの方法として、個別の鍵またはデジタル証明書をそれぞれ有していてもよい、付記9に記載のコントローラ。
(付記11)
それぞれの装置が鍵または証明書ライフサイクルを有する、付記9に記載のコントローラ。
(付記12)
1つまたは2つ以上の装置が照明スイッチ、電源ソケット/電源出力/電源、標識/広告用掲示板/情報板のグループのうちの1つである、付記1ないし11のいずれか1項に記載のコントローラ。
(付記13)
1つまたは2つ以上のコントローラ装置と1つまたは2つ以上の装置との間のネットワーク構成であって、
一方が近距離通信機構であり他方が前記近距離通信機構以外の通信機構である少なくとも2つの通信機構を含むそれぞれのコントローラ装置および装置を含み、コントローラおよび装置は、近距離通信近傍において、供に又は一方を他方に近づけることにより互いに関連付けられ、十分な情報が交換されて、少なくとも1つのコントローラ装置および1つの装置を有し、その間に前記近距離通信機構以外を用いる通信ネットワークが作成される、少なくとも1つのネットワークを作成するようにし、前記近距離通信近接データ交換中に2種類の装置の間で暗号鍵が交換される、ネットワーク構成。
(付記14)
1つまたは2つ以上のコントローラ装置および1つまたは2つ以上の装置を分類して、それぞれのコントローラ装置が1つのグループにおける所定の1つまたは2つ以上の制御可能装置を制御できるようにする、付記13に記載のネットワーク構成。
(付記15)
前記それぞれの制御装置は、1つまたは2つ以上の別のグループにおける別の所定の1つまたは2つ以上の装置を制御する、付記13に記載のネットワーク。
(付記16)
1つまたは2つ以上の電化製品装置が照明スイッチ、電源ソケット/電源出力/電源、標識/広告用掲示板/情報板の前記グループのうちの1つまたは2つ以上である、付記13に記載のネットワーク。
(付記17)
1つまたは2つ以上のコントローラ装置が適合されて、初期状態および最終状態および前記2つの状態の間の遷移状態および制御不能状態を含む1つまたは2つ以上の装置の3つまたは4つ以上の動作状態を前記コントローラ装置上に示す、付記13ないし16のいずれか1項に記載のネットワーク。
(付記18)
デジタルデータ記憶装置を有する前記ネットワーク内の一連の複数の装置における少なくとも1つの装置をさらに含み、記憶装置の部分が1つまたは2つ以上の鍵および証明書の両方、またはいずれか一方の複製を表すデジタルデータを含んで、バックアップ記憶装置の機能を果たす、付記13に記載のネットワーク。
(付記19)
少なくとも1つのネットワーク内にネットワークアドレスを有するそれぞれの装置をさらに含み、前記バックアップ記憶装置の前記デジタルデータ記憶装置が、前記ネットワーク内のそれぞれの装置の装置識別情報および前記装置ネットワークアドレスを少なくとも含むペアリングテーブルを表すデジタルデータを含む、付記18に記載のネットワーク。
(付記20)
互いの近距離通信距離におかれたコントローラおよび装置を含み、前記コントローラおよび装置が通信して前記鍵とペアリングテーブルと許可とを交換するようにする、付記19に記載のネットワーク構成。
(付記21)
前記バックアップ鍵記憶機能を有する前記装置は、前記装置内に記憶された鍵、ペアリングテーブルおよびその他のデータを、所定の条件下のみにおいて利用可能にするように予めプログラムされる、付記19に記載のネットワーク構成。
(付記22)
1つまたは2つ以上の装置間のネットワークであって、
近距離通信機構である少なくとも1つの通信機構を含むそれぞれの装置を含み、装置は、近距離通信近傍に一方を他方に互いに近づけることにより互いに関連付けられ、十分な情報が交換されて、少なくとも1つのネットワークを作成するようにし、前記近距離通信近接データ交換中に2種類の装置の間で暗号鍵が交換される、ネットワーク構成。
(付記23)
コントローラが前記装置に命令すると、前記装置が前記命令しているコントローラに前記コマンドを受けた旨を応答し、続いて全てのコントローラに状態更新を送って、新たな状態となったことを示す、付記13に記載のネットワーク構成。
(付記24)
1つまたは2つ以上の装置が照明スイッチ、電源ソケット/電源出力/電源、標識/広告用掲示板/情報板の前記グループのうちの1つである、付記13に記載のネットワーク構成。
(付記25)
前記コントローラが前記装置にコマンドを送ると、前記装置がセキュリティアクセスポイントから許可を要求して、そのコントローラおよびユーザの両方、またはいずれか一方から受け取った前記コマンドを実行すべきか否かを判定する、付記1に記載の装置。
(付記26)
前記アクセスポイントがRADIUSプロトコルを使用する、付記25に記載の前記セキュリティアクセスポイント。