特許第6231143号(P6231143)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6231143乗物の内部のモバイル機器の存在を検出し、動作を制御する装置、システム、および方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6231143
(24)【登録日】2017年10月27日
(45)【発行日】2017年11月15日
(54)【発明の名称】乗物の内部のモバイル機器の存在を検出し、動作を制御する装置、システム、および方法
(51)【国際特許分類】
   H04M 11/00 20060101AFI20171106BHJP
【FI】
   H04M11/00 301
【請求項の数】14
【外国語出願】
【全頁数】22
(21)【出願番号】特願2016-28843(P2016-28843)
(22)【出願日】2016年2月18日
(62)【分割の表示】特願2015-64345(P2015-64345)の分割
【原出願日】2012年1月13日
(65)【公開番号】特開2016-136739(P2016-136739A)
(43)【公開日】2016年7月28日
【審査請求日】2016年3月22日
(31)【優先権主張番号】61/433,854
(32)【優先日】2011年1月18日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】13/041,209
(32)【優先日】2011年3月4日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】513165078
【氏名又は名称】ハノン マルワン
(74)【代理人】
【識別番号】110000110
【氏名又は名称】特許業務法人快友国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ハノン マルワン
【審査官】 望月 章俊
(56)【参考文献】
【文献】 特開2002−335584(JP,A)
【文献】 特開平10−200961(JP,A)
【文献】 特開2006−304034(JP,A)
【文献】 特開2001−202129(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04M11/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
モバイル機器の存在を判定するシステムであって、
乗物の内部に位置するモバイル機器にプローブ信号を送信するように構成された送信機と、
センサを備える検出器であって、前記プローブ信号に応答した前記モバイル機器からのリターン信号を受信し、前記リターン信号に基づいて前記モバイル機器の位置を判定するように構成された検出器と、
前記検出器に接続された制御装置であって、前記モバイル機器が前記乗物の運転席側の近傍の所定の3次元領域に位置していることを判定し、制御信号を前記モバイル機器に送信するように構成された制御装置と、
前記検出器に接続された電力センサ回路であって、前記リターン信号の放射エネルギーを検出し、前記放射エネルギーを電位に変換するように構成された電力センサ回路と、
前記電力センサ回路に接続された論理モジュールであって、前記電位が所定値に実質的に等しい場合に、前記制御装置に検出信号を送信するように構成された論理モジュールを備えており、
前記所定値が、前記所定の3次元領域の内部の前記モバイル機器の前記存在の指標に対応している、システム。
【請求項2】
前記検出器に接続されたスキャナであって、前記モバイル機器に関連する複数の周波数帯域を走査するスキャナをさらに備える、請求項1のシステム。
【請求項3】
前記電力センサ回路が、前記複数の周波数帯域のそれぞれにおける前記検出器によって受信された前記リターン信号の放射電力レベルを監視する、請求項2のシステム。
【請求項4】
前記乗物の機能システムを監視する監視ロジックであって、前記監視される機能システムがアクティブになり、前記検出器が前記所定の3次元領域の内部に位置する前記モバイル機器によって前記リターン信号が送信されたことを判定した場合に、前記制御装置による前記制御信号の送信をアクティブにする監視ロジックをさらに備える、請求項1のシステム。
【請求項5】
前記乗物の前記機能システムが、イグニションシステム、トランスミッションシステム、およびセンサのうちの何れか1つ、あるいはそれらの組み合わせである、請求項4のシステム。
【請求項6】
前記制御装置が、不正改造のイベントを判定するように構成されている、請求項1のシステム。
【請求項7】
前記制御装置が、前記不正改造のイベントが前記検出器の無効化と関連するものであることを判定するように構成されている、請求項6のシステム。
【請求項8】
モバイル機器の存在を判定するシステムであって、
センサを備える検出器であって、乗物の内部に位置するモバイル機器からの第1の信号を受信し、前記モバイル機器の位置を判定するように構成された検出器と、
前記検出器に接続された制御装置であって、前記モバイル機器が前記乗物の所定の検出領域であって、前記乗物の運転席側に近接する3次元領域として規定された所定の検出領域の内部に位置することを判定するように構成された制御装置と、
前記検出器に接続された電力センサ回路であって、前記第1の信号の放射エネルギーを検出し、前記放射エネルギーを電位に変換するように構成された電力センサ回路と、
前記電力センサ回路に接続された論理モジュールであって、前記電位が所定値に実質的に等しい場合に、前記制御装置に検出信号を送信するように構成された論理モジュールを備えており、
前記所定値が、前記所定の検出領域の内部の前記モバイル機器の前記存在の指標に対応しており、
前記制御装置が、前記第1の信号が、前記所定の検出領域の内部に位置する前記モバイル機器に対応する所定の信号強度である場合、または当該所定の信号強度を超えている場合に、前記モバイル機器に第2の信号を送信するように構成された、システム。
【請求項9】
前記第1の信号におけるエネルギーを回収して、前記検出領域の内部の前記モバイル機器の前記位置に対応する電位を生成するように構成されたエネルギー回収装置をさらに備える、請求項8のシステム。
【請求項10】
モバイル機器の存在を判定する方法であって、
送信機によって、乗物の内部の前記モバイル機器にプローブ信号を送信するステップと、
検出器によって、前記プローブ信号に応答した前記モバイル機器からのリターン信号を受信するステップと、
前記検出器によって、前記モバイル機器からの前記リターン信号に基づいて前記モバイル機器の位置を判定するステップと、
制御装置によって、前記モバイル機器が前記乗物の運転席側の近傍の所定の3次元領域に位置していることを判定するステップと、
前記モバイル機器の前記位置が前記所定の検出領域の内部にあると判定された場合に、送信機によって、少なくとも1つの制御信号を前記モバイル機器に送信するステップを備えており、
前記送信機が前記制御装置に接続されており、前記検出器が前記制御装置に接続されており、
前記検出器によって、前記モバイル機器の位置を判定する前記ステップが、
前記検出器に接続された電力センサ回路によって、前記リターン信号の放射エネルギーを検出し、前記放射エネルギーを電位に変換するステップと、
前記電力センサ回路に接続された論理モジュールによって、前記電位が所定値に実質的に等しい場合に、前記制御装置に検出信号を送信するステップを備えており、
前記所定値が、前記所定の3次元領域の内部の前記モバイル機器の前記存在の指標に対応している、方法。
【請求項11】
前記リターン信号が、前記モバイル機器が前記プローブ信号を前記所定の3次元領域の内部に位置する前記モバイル機器に対応する所定の信号強度で受信したことを示す場合に、前記検出器によって、複数の検出/制御システムのうちの少なくとも1つの前記制御装置に検出信号を送信するステップをさらに備える、請求項10の方法。
【請求項12】
前記モバイル機器によって、前記制御信号を受信した後に、少なくとも1つのモバイル機器の機能を無効化するステップをさらに備える、請求項10の方法。
【請求項13】
前記モバイル機器によって、少なくとも1つのモバイル機器の機能を無効化するステップが、前記モバイル機器によって、テキスト機能を無効化するステップを備える、請求項12の方法。
【請求項14】
前記制御装置によって、前記乗物の機能システムを監視するステップをさらに備えており、
前記制御信号を送信するステップが、前記乗物の前記監視される機能システムがアクティブになり、かつ前記制御装置が前記所定の3次元領域の内部に位置する前記モバイル機器によって前記リターン信号が送信されたことを判定した場合に、前記送信機によって、前記制御信号を送信するステップを備える、請求項10の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書は、乗物の内部のモバイル機器の存在を検出し、動作を制御する装置、システム、および方法に関する。
【背景技術】
【0002】
モバイル機器、例えば、携帯電話、スマートフォン、ラップトップパソコン、ノートパソコン、タブレット機器(例えばアップル社のiPad(登録商標))を含む無線機器は、現代の社会に定着している。しかしながら、乗物を運転しながらモバイル機器を使用することは危険なことである。経験の浅い乗物の運転者、例えば運転の仕方を覚えたばかりの若者について、この問題は深刻である。モバイル機器が関与する乗物の事故の割合は、特にティーンエイジャーにおいて、増加している。移動中の乗物を運転しながらテキストメッセージをすることは、危険なことであり、事故を起こすことに繋がっている。より一般的には、乗物を運転しながらキーボードを操作することは、危険なことである。
【0003】
このように、モバイル機器が広く普及し、運転中のモバイル機器の使用が一般的となることで、運転者の注意力が散漫となることが懸念されている。運転者が携帯電話で話したりテキストメッセージをしたりすることで、運転から注意がそれてしまい、彼または彼女が運転している乗物の制御をできなくなってしまうおそれがある。したがって、道路に注意を払うことなく、モバイル機器で話したりテキストメッセージをしたりしている人が、事故に巻き込まれるのを見ることは、珍しいことではない。最近の研究では、乗物を運転しながら携帯電話で話している人は、酔っ払いながら運転している人と同じくらいの欠点を有することが示されている。運転者の注意力が散漫となるだけでなく、電話をかけたり、着信が誰からのものであるかを見たりするために、運転者がわき見をしてしまう。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
乗物の内部のモバイル機器、例えば無線機器の存在を検出し、そのモバイル機器の動作を制御または無効化することが、強く望まれている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
一実施形態では、乗物の内部の所定の検出領域の内部に位置するモバイル機器の存在を判定する方法が提供される。検出モジュールは、通信信号を受信する。検出モジュールは、通信信号が乗物の内部の所定の検出領域の内部に位置するモバイル機器によって送信されたことを判定する。制御モジュールは、所定の検出領域の内部に位置するモバイル機器に制御信号を送信する。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1】運転席に人物を収容するキャビンを備える乗物を示す。
図2】モバイル機器検出制御システムの一実施形態を示す。
図3】モバイル機器によって送信された電磁信号により放射されるエネルギーを検出する電力センサ回路の一実施形態を示す。
図4】アンテナと直列に配置されたスキャナとチューニング回路を備える電力センサ回路の一実施形態を示す。
図5】モバイル機器のアップリンク動作を監視するマルチバンド検出器の概略図を示す。
図6】乗物のダッシュボードの内部に配置されたモバイル機器検出制御システムの一実施形態を備える乗物の内部を示す。
図7】乗物の内部の所定の検出領域の内部に位置するモバイル機器の存在を判定するためのロジック図の一実施形態を示す。
【発明を実施するための形態】
【0007】
本明細書では、モバイル機器、例えば無線機器の存在を検出し、それが検出されたときにその動作を制御または無効化する、装置、システムおよび方法を説明する。特に、本明細書は、乗物の内部の所定の場所にあるモバイル機器、例えば無線機器の存在を検出し、それが所定の場所で検出された場合に、そのモバイル機器の機能の一部または全部を無効化する、装置、システムおよび方法の実施形態についてのものである。より具体的には、本明細書は、乗物の運転席にいる人物がモバイル機器を用いてテキストメッセージや他の同様の非常に危険な動作をすることを自動的に防止することについてのものである。
【0008】
本明細書は、記載された特定の態様または実施形態に限定されず、それらが変形されうることが理解されるべきである。また、本明細書で使用する用語は、特定の態様または実施形態を説明することのみを意図しており、限定することを意図するものではなく、乗物の内部のモバイル機器の存在を検出し、それが検出されたときに、そのモバイル機器の動作を制御する、装置、システムおよび方法の技術的範囲は、添付の特許請求の範囲によってのみ定義される。
【0009】
一実施形態において、本明細書は、乗物が動いているか停まっているかに関わらず、乗物内部のモバイル機器を検出し、その使用を制限する、装置、システムおよび方法を提供する。モバイル機器、例えば無線機器は、例えば携帯電話、スマートフォン、ラップトップパソコン、ノートパソコン、タブレット機器(例えばアップル社のiPad)、ネットブック、およびユーザが車内で関与しうる他の無線モバイル機器を含んでいてもよいが、これらに限定されるものではない。一実施形態において、乗物の内部に配置された少なくとも1つのセンサによって、乗物の運転席側の領域におけるモバイル機器の存在が検出される。モバイル機器の存在が検出されると、運転席側の領域に位置する人物について、モバイル機器の動作が制御、無効化、または変更されるが、乗物の他の領域に位置する他の人物については、モバイル機器の動作が制御、無効化、または変更されない。
【0010】
図1は、運転席106に人物を収容するキャビン104を備える乗物100を示す。なお、本明細書においては、「乗物」という用語が広い意味で用いられており、あらゆる種類の輸送機器を含む意味を有することが理解されるであろう。例えば、乗物100は、モバイル機器を使用した運転者による通信を検出し制御すべき、あらゆる種類の自動車、トラック、SUV、航空機、船舶、宇宙船、または他の輸送手段、またはこれらの組み合わせであってもよい。
【0011】
モバイル機器検出制御システム102は、乗物100のダッシュボード108上に、またはダッシュボード108の内部に配置される。一実施形態において、モバイル機器検出制御システム102は、乗物100の運転席106側に位置するモバイル機器の存在を検出し、そのモバイル機器の通信を妨害し、またはそのモバイル機器の特定の機能または特徴を妨害し、またはそのモバイル機器の動作をハンズフリー代替システムへリダイレクトする。他の実施形態において、モバイル機器検出制御システム102の少なくともいくつかの要素または構成部品は、乗物100の他の領域に配置されていてもよい。
【0012】
モバイル機器検出制御システム102の検出要素および妨害要素は、可能な限り運転者の近くに配置することが望ましいであろう。例えば、モバイル機器検出制御システム102のセンサおよび指向性アンテナは、運転席106の近傍に配置されていてもよい。この構成によれば、乗物100の運転席106側にあるモバイル機器の存在をより正確に検出し、乗物100の内部に位置する他のモバイル機器または他の人物への干渉を防ぐことで、運転者にはモバイル機器の使用を禁止しながら、助手席にいる人物にはモバイル機器の使用を許可することができる。他の要素または構成部品、例えば制御ロジックは、運転席106から離れた乗物100の他の場所に配置されていてもよい。
【0013】
一実施形態において、モバイル機器検出制御システム102は、検出領域の内部または近傍に位置するモバイル機器からの信号送信を検出するように構成されている。上述の実施形態によれば、検出領域は、実質的に、乗物100の運転席106側の、またはその近傍の領域として規定される。しかしながら、他の実施形態では、検出領域は、制限なしで、乗物100の内部のいかなる所定の領域であってもよい。一つの態様において、モバイル機器検出制御システム102の検出部は、一般的なセルラーチャネルで動作する従来の携帯電話によって使用される周波数帯における信号送信を検出するようにチューニングされていてもよい。信号が検出されると、モバイル機器検出制御システム102は、そのモバイル機器の動作を、1またはそれ以上の手法で、無線により制御する。例えば、一実施形態では、モバイル機器検出制御システム102は制御信号を送信して、そのモバイル機器の通信機構と干渉する妨害信号を介してモバイル機器の動作を無効化する。妨害信号が送信されている間、検出領域内のモバイル機器または他の通信機器は、動作不能にされるか、または能力が制限された状態でのみ動作可能にされる。モバイル機器によって使用されている1またはそれ以上のチャネル上で雑音または他の信号を送信することによって、妨害信号はモバイル機器の通信機構と強制的に干渉する。他の実施形態では、妨害信号がモバイル機器によって解釈されることで、モバイル機器の1またはそれ以上の機能を無効化してもよい。このような実施形態では、妨害信号は、二次チャネル、例えばBluetooth(登録商標)無線接続、または一次セルラー通信チャネルに対して二次的な他の接続を介して、モバイル機器に通信されてもよい。いくつかの実施形態では、妨害モジュールは、モバイル機器の一次通信チャネル上のみで、あるいは、それに加えて1またはそれ以上の二次チャネル上で、通信してもよい。
【0014】
したがって、モバイル機器検出制御システム102は、モバイル機器の発着信する能力を完全にブロックしてもよいし、モバイル機器の使用が望ましくないものとなるようにモバイル機器の信号と十分に干渉してもよい。例えば、妨害信号が会話の大部分を妨害していれば、ユーザは、会話を後回しにするか、会話を妨害されることなく継続するために乗物を停止させるであろう。別の実施形態において、モバイル機器検出制御システム102は、モバイル機器の特定の構成部品または機能の動作を無効化してもよい。例えば、モバイル機器のキーボード部を妨害して、モバイル機器のテキストメッセージ機能のユーザによる使用を防止してもよい。別の実施形態において、モバイル機器検出制御システム102は、モバイル機器の動作をハンズフリー動作にリダイレクトしてもよい。これらおよび他の実施形態は、以下により詳細に記載されている。
【0015】
一実施形態において、モバイル機器検出制御システム102は、検出領域内のモバイル機器の存在を検出するためのプローブ信号を送信することにより、検出処理を開始する。プローブ信号が送信されると、検出制御システム102は、モバイル機器によって反射されたエコー信号またはモバイル機器によって送信された応答信号を待つ。検出制御システム102がエコー信号またはモバイル機器による送信を検出すると、検出制御システム102はモバイル機器の動作を制御する制御信号を送信する。例えば、一実施形態では、検出制御システム102は、制御信号を送信して、モバイル機器の通信機構と干渉する妨害信号を介して、モバイル機器の動作を無効化する。別の実施形態では、検出制御システム102は、ハンズフリーシステム、例えばBluetooth通信システムに、通信経路を変更する。
【0016】
図2は、モバイル機器検出制御システム102の一実施形態を示す。一実施形態において、モバイル機器検出制御システム102は、乗物100の運転席106の領域の内部に、あるいはその近傍に配置された、モバイル機器200の存在を検出するように構成されている。モバイル機器200が検出されると、モバイル機器検出制御システム102は、モバイル機器200の動作を制御するように構成されている。一実施形態において、モバイル機器検出制御システム102は、検出モジュール202と、検出モジュール202に結合された制御モジュール204を備えている。検出モジュール202は、モバイル機器200からの信号送信を受信するマルチバンドアンテナ208を備えており、制御モジュール204は、モバイル機器200に制御信号を送信するアンテナ210を備えている。様々な実施形態において、検出モジュール202と制御モジュール204は、これらの構成部品が互いに近接して配置されている場合には、アンテナを共用していてもよい。
【0017】
様々な実施形態において、モバイル機器200は、ハンドヘルドの携帯機器、コンピュータ、携帯電話、スマートフォン、タブレット型パーソナルコンピュータ(PC)、ラップトップパソコン、またはこれらの組み合わせとして具現化されていてもよい。スマートフォンの例としては、例えば、Palm社の製品、例えばPalm社のTreo(登録商標)スマートフォン(現在はヒューレットパッカード社、HP社)、Blackberry(登録商標)スマートフォン、アップル社のiPhone(登録商標)、モトローラ社のDroid(登録商標)などが含まれる。タブレット機器は、アップル社によるiPad、およびネットブックとして知られるより一般的な軽量クラスの携帯コンピュータを含んでいる。いくつかの実施形態では、モバイル機器200は、独立した電源(例えばバッテリ)を備える、任意の種類の無線機器、移動局、または携帯型コンピュータ装置、例えばラップトップパソコン、ウルトララップトップパソコン、通信機能を有する携帯情報端末(PDA)、携帯電話、携帯電話一体型のPDA、モバイルユニット、加入者局、ユーザ端末、携帯型コンピュータ、ハンドヘルド型コンピュータ、パームトップ型コンピュータ、ウェアラブルコンピュータ、メディアプレーヤ、ページャ、メッセージ装置、データ通信機器などを備え、あるいはそれらにより実装されていてもよい。
【0018】
一実施形態では、検出モジュール202は、運転席106の内部またはその近傍の3次元領域として定義された検出領域220の内部に位置するモバイル機器200の存在を検出するように構成されている。モバイル機器200の存在を検出する方法は、モバイル機器200によって使用されている無線技術の通信規格に基づいて変更されてもよい。米国で使用することができる無線技術の通信規格の例としては、例えば、符号分割多元接続(CDMA)システム、汎欧州デジタル移動通信システム(GSM(登録商標))システム、北米デジタルセルラー(NADC)システム、時分割多元接続(TDMA)システム、拡張TDMA(E−TDMA)システム、狭帯域高機能携帯電話サービス(NAMPS)システム、3Gシステム、例えば広帯域CDMA(WCDMA(登録商標))、4Gシステム、CDMA−2000、ユニバーサル移動体通信システム(UMTS)システム、デジタル統合拡張ネットワーク(iDEN)(TDMA/GSMの改良方式)などを含んでいてもよい。これらの無線通信規格は、当業者には十分によく知られている。モバイル機器200によって送信される無線周波数(RF)信号の周波数および信号強度は、ネットワークのタイプと通信規格に依存する。一般的に言って、検出モジュール202は、モバイル機器200によって送信されたRF信号、または電磁エネルギー放射を検出する。したがって、一実施形態では、検出モジュール202は、特定のセルラー周波数またはセルラー周波数帯域にロックするように構成することもできるし、あるいはすべての利用可能なセルラー周波数またはセルラー周波数帯域をスキャンして、モバイル機器200によって送信されたRF信号にロックするように構成することもできる。
【0019】
一実施形態では、検出モジュール202は、マルチバンドアンテナ208に結合されたセンサモジュール216を含んでいてもよい。センサモジュール216は、モバイル機器200によって送信され、アンテナ208によって受信された電磁信号206、例えばRF信号において、所定の信号強度でエネルギーを検出するようにチューニングされてもよい。モバイル機器200が電話を発信するか、あるいはセルラー基地局と通信する(例えば、基地局信号を探索する、あるいは基地局またはセルと接触する)場合に、モバイル機器200によって送信された電磁信号206により放射されるエネルギーの信号強度または電力が最大となることが、理解されるであろう。モバイル機器200の電源が切られているか、あるいはセルラー基地局と通信していない場合には、電磁信号206においてエネルギーはほとんど放射されない。後者の場合、すなわちモバイル機器200の電源は入っているがセルラー基地局と通信していない場合、モバイル機器200はおそらく、検出モジュール202が極めて高感度の構成部品を備えている場合にのみ、検出されるであろう。一般的なモバイル機器200の多くは、約0.5mWから約数百mWまでの範囲の電力レベルのエネルギーを放射する。適切な感度を有する検出モジュール202は、この範囲の電力レベルの電磁信号206を検出するように構成することができる。多くの無線電子機器は、電磁信号206における低レベル電力を検出することが可能である。これは、航空会社がフライトの要所での電子機器の動作に非常に敏感であること、爆発のおそれがある現場の付近ではいくつかの電子機器の電源を切るべきであること、およびいくつかの種類の医療設備の周辺では携帯電話の電源を切るべきであることの、一つの理由である。
【0020】
モバイル機器200、例えば、GSM規格を使用する携帯電話は、検出可能な無線干渉を発生させることが知られている。GSM携帯電話の使用者には、その携帯電話を電子機器(例えば、ラジオ受信機、ステレオシステム、TVセット、有線/固定電話、または別のGSM携帯電話)の近くで使用すると、GSM携帯電話からの無線送信がその電子機器によって「拾い上げ」られて、無線送信の包絡線に比例する信号がその電子機器の内部に生成され得ることが、よく知られている。実際、この通常は望まれていない信号が、電子機器の動作を妨げてしまうことすらある。例えば、GSM携帯電話に心臓ペースメーカーの着用者にとって潜在的な危険性が存在することは、特によく知られている。これは、GSM携帯電話が着用者の胸部に非常に近い場所にある場合、GSM信号は適正なペースメーカーの動作を妨げるおそれがあるからである。
【0021】
一実施形態において、センサモジュール216は、モバイル機器200がセルラー基地局と通信しているときに、モバイル機器200によって生成される電磁信号206の検出可能な無線干渉を利用するように構成することができる。検出モジュール202のセンサモジュール216が電磁信号206を検出した場合、センサモジュール216は、検出領域220、すなわち運転席106の内部にまたはその近傍に位置するモバイル機器200の存在を推定し、制御モジュール204に信号212を通信する。妨害モジュール218は、制御モジュール204と通信可能に配置されている。一実施形態では、制御モジュール204が検出モジュールからの信号212を受信した場合、妨害モジュール218が、アンテナ210を介して、検出領域220に位置するモバイル機器200によってのみ検出可能な妨害信号214を送信する。様々な実施形態では、電磁妨害信号214は、モバイル機器200の動作を無効化する信号であってもよいし、モバイル機器200の特定の機能を無効化してもよいし、モバイル機器200の動作をハンズフリー動作にリダイレクトしてもよい。制御モジュール204は、乗物100のシステム、例えばイグニションシステム224、ギアボックス226、または様々なセンサ228と通信可能に配置されていてもよい。制御モジュール204のロジックは、モバイル機器200の存在の検出に加えて、乗物100のシステムの機能を監視する。従って、妨害モジュール218は、乗物100の監視されている機能がアクティブになったときにのみ、アクティブとされてもよい。例えば、センサモジュール216が検出領域220内のモバイル機器200の存在を検出する場合、妨害モジュール218は、乗物100が起動されたとき、乗物100が駐車場から移動したとき、またはギアを入れたとき、あるいは1またはそれ以上のセンサが乗物100の動作を検出したときにのみ、アクティブ化されてもよい。
【0022】
一実施形態において、センサモジュール216は、モバイル機器200によって送信された電磁信号206におけるエネルギーを回収するエネルギー回収装置を備えていてもよい。エネルギー回収装置は、放射されたエネルギーをアンテナ208で受信し、そのエネルギーを、検出モジュール202を駆動し、信号212を制御モジュール204へ通信するための電圧に変換する。他の実施形態では、エネルギー回収装置は、センサモジュール216とは別に設けられていてもよく、エネルギー回収装置によって生成された電圧でセンサモジュール216を駆動してもよい。任意の実施形態において、エネルギー回収装置によって生成された電圧を用いて、検出領域220におけるモバイル機器200の存在を判定してもよい。従って、センサモジュール216の感度は、エネルギー回収装置が、モバイル機器200が検出領域220の内部に位置する場合に通常起こり得る放射エネルギーレベルに対してのみ反応し、検出領域220の外部に位置するモバイル機器222によって送信された電磁エネルギーに対して反応しないように、調整されている。この場合、運転者でない乗員は、検出モジュール202をトリガすることのない、検出領域220の外部に位置する彼または彼女のモバイル機器222を、自由に使用することができる。
【0023】
他の実施形態では、検出モジュール202は、乗物100の電気系統に結合されており、乗物のバッテリから電力を供給されていてもよいし、あるいは別のバッテリから電力を供給されていてもよい。このような実施形態では、検出モジュール202は、モバイル機器200によって送信された電磁信号206の電力を測定する周波数スキャン/電力レベル測定モジュールを備えている。従って、検出モジュール202の感度は、検出モジュール202が検出領域220内に位置しているモバイル機器200に対応する送信電力レベルを検出したときに検出信号212をトリガし、検出領域220の外部に位置するモバイル機器222に対応する送信電力レベルに対しては検出信号212をトリガしないように、チューニングされてもよい。このことは、検出領域220の内部に位置するモバイル機器200によって放射される送信電力レベルに対して最大の感度を有し、検出領域220の外部に位置するモバイル機器222の送信電力レベルに対して最小の感度を有するように、指向性のマルチバンドアンテナ208の配置を工夫することによって、実現される。
【0024】
一実施形態では、制御モジュール204は、アンテナ210に結合された通信妨害モジュール218を備えていてもよい。妨害モジュール218は、アンテナ210と通信可能に配置されている。アンテナ210は、モバイル機器200の信号を妨げ、モバイル機器200を用いた発着信の能力を妨害または干渉する、妨害信号214を発信する。妨害モジュール218およびアンテナ210は、乗物100の電気系統によって電力を供給されてもよいし、別のバッテリによって電力を供給されてもよい。妨害モジュール218は、モバイル機器200へ干渉し、またはモバイル機器200を動作不能にする、妨害信号214を送信する、任意の機器であってもよい。いくつかの実施形態では、妨害モジュール218は、ノイズまたはモバイル機器200の1またはそれ以上の通信周波数と干渉するように選択された特殊な信号を送信してもよい。例えば、妨害モジュール218は、ノイズや携帯電話システムの制御チャネル周波数上で繰り返される干渉信号を送信してもよい。いくつかの実施形態では、妨害モジュール218は狭い周波数帯域上で送信してもよいし、他の実施形態では、非常に広い周波数帯域が選択されてもよい。妨害モジュール218によりモバイル機器200と干渉させる厳密な方法は、モバイル機器200の送受信特性に依存する。当業者であれば、考えられるあらゆる特定のモバイル機器200に対して、あらゆる適切な妨害モジュール218を使用することができるであろう。
【0025】
一態様によれば、妨害モジュール218は、乗物100に搭載されていてもよい。妨害モジュール218はアクティブにされると、検出領域220内に位置するモバイル機器200を用いた携帯電話の発着信の能力を阻害する。妨害モジュール218のワット数(または指向性アンテナの使用)に応じて、モバイル機器200が妨害を受ける領域を制御してもよい。従って、例えば、妨害モジュール218は、妨害装置218の位置から1−3フィートの空間に対して、あるいは、運転者の通話の発着信やテキストメッセージの送信の能力に干渉し、運転者以外の乗員の携帯電話による通話の発着信やテキストメッセージの送信の能力に干渉しないような方向の空間に対して、モバイル機器200で発着信する通話を効果的に妨害するように設定されてもよい。
【0026】
一実施形態では、アンテナ210は、乗物100のダッシュボードの下に、あるいは運転席側のフロントガラス上に、配置することができる。代替的に、指向性アンテナを運転席の内部に配置して、運転者が通話を発信したりテキストメッセージを送信したりすることに干渉することもできる。
【0027】
一実施形態では、制御モジュール204は、イグニションスイッチ、トランスミッションスイッチ、または他の乗物のセンサ機構との組み合わせによって、モバイル機器200が検出領域220の内部に検出された場合に、乗物100の運転者による通信を妨害するように使用することもできる。一実施形態では、イグニションスイッチを監視して、モバイル機器200が乗物100の運転席106側において検出され、かつイグニションスイッチがオンにされた場合についてのみ、妨害モジュール218に送信させるようにしてもよい。これによって、乗物100の運転者は、外部との通信を行うために、乗物100を停止させることが必要となる。妨害モジュール218は、乗物100のスイッチがオフになるまで、それ以上の通信を妨害するであろう。別の実施形態では、モバイル機器200が検出領域220の内部で検出され、かつ乗物100のオートマチックトランスミッションが「パーキング」から乗物100が移動可能なポジションへと動かされた場合にのみ、妨害モジュール218がアクティブにされてもよい。そのようなシステムが正常に動作すると、乗物100の運転者はモバイル機器200を操作するために、乗物100を停止して、トランスミッションを「パーキング」に動かすか、またはエンジンを切る必要がある。
【0028】
一実施形態では、妨害モジュール218は、乗物100の内部で動作するように構成されていてもよい。いくつかのケースでは、制御モジュール204の妨害モジュール218に結合されたアンテナ210は、乗物100の運転者以外の乗員が、他のモバイル機器222を操作し続けることができるように、妨害信号214が検出領域220にのみ作用するような、所定の電力レベルと方向属性を備えるように構成されていてもよい。このような場合には、妨害信号214は、おおむね乗物100の検出領域220の範囲内に制限されていてもよい。いくつかの実施形態では、妨害信号214を乗物100の他の領域に局在化させて、その領域の内部ではモバイル機器の動作を無効化し、その領域の外部にある他のモバイル機器は動作可能とすることもできる。
【0029】
様々な実施形態において、アンテナ210および妨害信号214の電力レベルは、妨害信号を非常に正確に検出領域220に送達するように構成することができる。一実施形態では、乗物100の内部の、最大の妨害信号が検出領域220に送達され、最小の妨害信号が検出領域220の外部に送達される位置に配置された指向性アンテナを用いて、上記を実装してもよい。このような実施形態では、検出モジュール202が、乗物100の内部にある全てのモバイル機器200、222からのあらゆる送信を無差別に検出し、妨害モジュール218が、検出領域220への妨害信号の送信のみを行って、検出領域220の外部のモバイル機器222に影響を及ぼすことなく、検出領域220の内部のモバイル機器200を妨害するように構成されていてもよい。このような実施例では、モバイル機器が検出領域220の内部にあるか否かを判断する必要がないため、検出モジュール202の設計を簡素化することができる。
【0030】
一実施形態では、妨害モジュール218は、モバイル機器200での通話の着信を許可しつつ、モバイル機器200からの通話の発信を禁止するようにしてもよい。検出モジュール202がモバイル機器200によって試みられた通話の発信による電磁信号206のエネルギーを検出すると、信号212が妨害信号214をアクティブにする。このような実施形態では、検出モジュール202は、モバイル機器200のIDを識別する追加のモジュールを備えており、それによって、制御モジュール204が、モバイル機器200のIDが認証された後に、妨害信号214を送信可能にしてもよい。
【0031】
他の実施形態では、センサモジュール216は、モバイル機器200のあらゆる種類の動作について、検出および許可または禁止をするように使用されてもよい。例えば、モバイル機器200による通話の着信はされるものの、通話の発信は妨害されるようにしてもよい。別の実施例では、いくつかの通話、例えば緊急通話は発信が許可され、他の通話の発信は妨害されるようにしてもよい。モバイル機器200の検出可能な他のあらゆる機能も、妨害モジュール218によって、選択的に許可または無効化することができる。
【0032】
一実施形態では、モバイル機器200は、妨害信号214を受信し、機能低下モードで動作する。例えば、モバイル機器200は、911への緊急通話を除く通話の発信を禁止されてもよい。別の実施例では、モバイル機器200は、通話の発信は禁止されつつ、全ての通話または所定のリストの発信者からの通話の受信は許可されていてもよい。種々の機能低下モードが使用されてもよく、いくつかの実施形態では、設定によって許可される動作の詳細を定義してもよい。
【0033】
一実施形態では、制御モジュール204は、検出領域220の内部のモバイル機器200の存在を検出するためのプローブ信号を送信することによって、検出プロセスを開始する。プローブ信号が送信されると、検出モジュール202は、モバイル機器200によって反射されるエコー信号またはモバイル機器200によって送信される応答信号を待つ。検出モジュール202がモバイル機器200によるエコー信号または送信を検出すると、制御モジュール204はモバイル機器200の動作を制御するための制御信号を送信する。例えば、一実施形態では、妨害モジュール218は、モバイル機器200の通信機構と干渉する妨害信号214によってモバイル機器200の動作を無効化するために、制御信号を送信する。別の実施形態では、制御モジュール204は、通信をハンズフリーシステム、例えばBluetooth通信システムへ、通信経路を変更してもよい。
【0034】
図3は、モバイル機器200によって送信された電磁信号206による放射エネルギーを検出する電力センサ回路300の一実施形態を示す。図示された電力センサ回路300は、図2に関連して説明したセンサモジュール216の一実施形態である。電力センサ回路300はまた、電磁信号206のエネルギーをモバイル機器200の位置を示す電圧に変換する。図示の実施形態では、電力センサ回路300は、乗物100の電源や別のバッテリに接続されていない。むしろ、電力センサ回路300は、それ自身の電力を、モバイル機器200によって送信された電磁信号206からの放射エネルギーから取り出す、エネルギー回収回路の一実装例である。アンテナ208により検出された電磁信号206は、チューニング回路306によってフィルタリングされて、モバイル機器によって使用される最も一般的な周波数帯域に適合される。一実施形態では、チューニング回路306は、電力センサ回路300を所望の周波数帯域にチューニングするように選択された、インダクタLおよびコンデンサCを備えていてもよい。当業者には、チューニング回路を、デジタルまたはアナログのチューニング技術を用いて実装することができ、従って図3に開示された実施形態に限定されないことが理解されるであろう。
【0035】
ダイオードDrfは、高周波ダイオードであり、アンテナ208によって受信され、LC回路によってチューニングされた電磁信号206を、部分的に整流するように動作する。高周波ダイオードの出力は、コンデンサCを所定の電圧Vに充電する。従って、電力センサ回路300は、放射された電磁信号206を、乗物100の内部のモバイル機器200の位置に対応する電圧Vに変換する。ここで図2図3を参照すると、出力コンデンサCの両端の電圧Vが所定のレベルを超える場合、それは検出領域220の内部におけるモバイル機器200の存在を示している。電圧Vは、比較器306によって、しきい値電圧Vtと比較される。しきい値電圧Vtは、検出領域220内に位置するモバイル機器200に対応する電圧レベルとして、予め定められている。比較器306の出力は、検出ロジックモジュール304に提供される。検出ロジックモジュール304は、検出モジュール202の一部であってもよい。検出ロジックモジュール304は、検出信号212を生成して、制御モジュール204に検出信号212を通信する。検出信号212を受信すると、制御モジュール204は、モバイル機器200の動作と干渉するように、妨害モジュール218をアクティブにする。前述のように、特定の実施形態では、妨害モジュール218は、他の論理条件、例えばイグニションシステム、ギアボックスまたは他のセンサの状態についての条件が成り立つ場合についてのみ、アクティブにされてもよい。
【0036】
さらに図2図3を参照すると、いつ妨害モジュール218をオフにするかを決定することが望ましい。従って、一実施形態では、ひとたびV信号が制御モジュール204に提供されると、検出ロジックモジュール304は、スイッチ302をアクティブにして、出力コンデンサCから放電する。ほぼ同時に、妨害回路218はオフとなる。モバイル機器200が検出領域220において依然としてアクティブである場合、電磁信号208がアンテナ208によって拾い上げられ、コンデンサCを充填して妨害モジュール218をアクティブにする電圧Vを生成するであろう。このサイクルは、モバイル機器200が検出領域220から取り除かれて、放射される電磁信号208が電力センサ回路300をアクティブにするには弱すぎるものとなるか、モバイル機器200が非アクティブまたはオフにされて、放射される電磁信号208がほとんどまたは全くなくなるまで、繰り返されるであろう。
【0037】
図3に示す実施形態では、チューニング回路306は、最もよく使われている携帯電話周波数を包含する帯域幅を有するように実装されていてもよい。チューニング回路306が固定されているので、以下の表1に示すように、約0.8GHzから約2GHzまでの電磁信号208を受信するように、広い周波数帯域にチューニングされる。しかしながら、他の実施形態では、図4に関連して説明するように、チューニング回路306は、電力センサ回路300を検出領域220に位置するモバイル機器200の適切な周波数帯域により正確にチューニングするように、多数の周波数に対して多数のチューニング要素の間で切り替えて検出領域220をスキャンする、周波数帯域スキャナを含んでいてもよい。
【0038】
図4は、アンテナ208と直列に配置されたスキャナ402を備えるチューニング回路406を備える電力センサ回路400の一実施形態を示す。スキャナ402は、ロジックモジュール404によって制御され、多数の周波数帯域を走査する。ここで図2から図4を参照すると、ロジックモジュール404は、検出領域220内に位置するモバイル機器200に関連する様々な周波数帯域を監視するために、チューニング要素L、L、Lを、周期的に切り替える。電圧Vは、比較器406によってしきい値電圧Vと比較される。しきい値電圧Vは、検出領域220の内部に位置するモバイル機器200に対応する電圧レベルとして、予め定められている。その他の点では、図4に示す電力センサ回路400は、図3に示す電力センサ回路300と同様に動作する。
【0039】
図5は、モバイル機器200のアップリンク動作を監視するマルチバンド検出器500の概略図を示す。図示の実施形態では、マルチバンド検出器500は、CDMA、GSM、PCS、およびWCDMAについての、携帯電話アップリンク周波数帯域の高速スキャンを提供する。一方向性のマルチバンドアンテナ508は、検出領域220の内部に位置するモバイル機器からの信号506を受信する。スキャナ510は、アクティブまたはアイドルの状態にある検出領域220の内部に位置するモバイル機器200に対して、CDMA、GSM、PCS、およびWCDMAの周波数帯域を連続的にスキャンする。前述したように、検出モジュール502は、信号506が検出されると、妨害モジュールをアクティブにするために、制御モジュール504に検出信号512を提供する。図5に示すマルチバンド検出器500によってカバーされるアップリンク周波数は、表1に列記されている。
【0040】
【表1】
【0041】
マルチバンド検出器500は、検出領域220内のモバイル機器200の存在を検出するために、一方向性のマルチバンドアンテナ508によって受信された信号506における放射エネルギーを検出し、検出モジュール502による低レベルでのRF電力測定を行う、様々な構成部品を用いて実装することができる。RF電力レベルは、直接測定されてもよいし、サンプリングされてもよい。最近では、無線ネットワークおよび携帯電話への適用が意図された、複数の集積化されたRF電力検出器が利用可能となっている。これらの集積回路は、集積回路技術を用いて大量生産されているので、信頼性があり、かつ安価であって、多くの場合、典型的なマイクロ波ダイオード、例えば図3および図4に示す高周波ダイオードよりも安い。それらの多くは、GHz領域において動作する仕様とされ、いくつかのアマチュア無線のマイクロ波帯域をカバーしており、10GHz以上で動作するものもある。
【0042】
一実施形態では、RF電力検出モジュール502は、7GHzまで対応可能なリニアテクノロジー社のLTC5508集積回路を用いて実装することができる。これは、表1に示すモバイル機器の周波数帯域について要求される帯域内で良好に動作する。この集積回路は、3−5Vで数mAで動作し、乗物の電源または別のバッテリに接続することができる。3GHzまで対応可能であり、60dBのダイナミックレンジを有するLT5534対数増幅器型検出器を、LTC5508集積回路によって検出されたRF電力信号の増幅に用いることができる。
【0043】
マルチバンド検出器500は、モバイル機器200によって送信されたRF電力の測定に用いることもできるし、アンテナ放射パターンの測定に用いることもできる。マルチバンド検出器500の感度は、モバイル機器200からのRFの漏れを検出する「RF探知器」として、低レベルの電力測定において有用であろう。マルチバンド検出器500は高速応答を提供するので、マルチバンドアンテナ506からの、変調の検出および雑音レベルの検出に用いることができる。
【0044】
図6は、乗物100のダッシュボード108の内部に配置されたモバイル機器検出制御システム102の一実施形態を備える乗物100の内側部分を示す図である。図6は、モバイル機器検出制御システム102を配置可能である、ダッシュボード108の内部の3つの潜在的な場所を示している。検出制御システム102は、ダッシュボード108上またはダッシュボード108の内部の、これらの場所の1つまたはそれ以上に配置することができることが、理解されるであろう。検出制御システム102は、ユーザによる不正改造を防ぐために、ダッシュボード108の内部に配置することが好ましいであろう。したがって、図示されている検出制御システム102は、ダッシュボード108の内部に配置された検出制御システム102を示すための、仮想的なものである。別の実施形態では、制御モジュール203は、自動車整備工の助けを借りて、または助けを借りずに、乗物100の所有者によって検出制御システム102が無効化された状況を記録するように、データ収集プロセスを行うように構成することができる。このような不正改造の記録および検出機能は、事故後の調査において、検出制御システム102が無効化され、それにより保険の適用を除外するか否かを判断する上で、役立つものとなるであろう。
【0045】
ここで図1から図6を参照すると、モバイル機器検出制御システム102は、検出モジュール202および検出モジュール202に結合された制御モジュール204を備えている。検出モジュール202は、検出領域220(「発見用の傘」)の内部のモバイル機器200の存在を検出する。検出モジュール202が検出領域220の内部のモバイル機器200の存在を検出すると、制御モジュール204は、制御信号214を送信する妨害モジュール218をアクティブにする。制御信号214は、検出領域220の外部に位置するモバイル機器222とは干渉することなく、検出領域220の内部に位置するモバイル機器200の動作と干渉する。
【0046】
一実施形態において、モバイル機器検出制御システム102は、運転者が乗物100に乗り込んだときにトリガしてもよい。トリガされると、モバイル機器検出制御システム102は始動されて、検出モードに移行して無通信システム(「NoComシステム」)を確立する。検出モードは、モバイル機器検出制御システム102が、1またはそれ以上のセンサおよびロジックを介して、モバイル機器200からの電磁信号206、例えばRF、WiFi(登録商標)、セルラー、および衛星通信の信号の存在を検出するプロセスである。一実施形態では、検出プロセスは、モバイル機器検出制御システム102によって開始される。この検出プロセスの開始は、運転者からの操作には依存しない。上記のプロセスの運転者(老若を問わない)からの分離は、現在有効な法律のもとでは上手く機能していない、自衛に対する信頼を排除するので、有利である。したがって、トリガ条件は、スイッチ、例えば乗物100のイグニションスイッチ602のアクティブ化、または乗物100のオートマチックトランスミッションの「パーキング」センサ604の非アクティブ化などであってもよい。
【0047】
したがって、乗物100のイグニションがされたときに、モバイル機器検出制御システム102は、検出モジュール202および制御モジュール204の動作を制御するロジックを介して、検出プロセスを開始するであろう。検出プロセスに従って、ロジックは、センサモジュール216に乗物100の運転席106の内部の検出領域220の内部のモバイル機器200から送信されるあらゆる種類の通信信号206の感知およびスキャンを開始することを指示するであろう。一実施形態において、センサモジュール216は、ダッシュボード108のコンソールの内部、またはハンズフリーセットのマイクの内部に配置することができる。この構成によれば、センサモジュール216を隠すことで、運転者がセンサモジュール216を遮蔽したり検出プロセスのアクティブ化を妨げたりしてモバイル機器検出制御システム102を不正改造することを防ぐことができる。一実施形態において、センサモジュール216をイグニション602に結合して、センサモジュール216が遮蔽されている場合に、乗物100を動作不能にしてもよい。
【0048】
上記のロジックは、運転者がモバイル機器200を通常通り使用することを防止するために、検出領域220の内部に位置するモバイル機器200によって送信された通信信号206を検出する検出プロセスを提供する。検出プロセスは、運転席側のモバイル機器200を検出して、制御するであろう。しかしながら、上記のロジックは、運転者以外の乗員が、検出領域220の外部のモバイル機器222を使用することを妨げることはない。
【0049】
検出プロセスが開始されると、一実施形態において、モバイル機器200がスマートフォンである場合、モバイル機器検出制御システム102は、乗物100のハンズフリー通信システムに、自動的に接続することができる。ハンズフリー通信システムが利用可能でない場合、モバイル機器200は妨害モジュール218によって送信される制御信号214によって、無効化されるであろう。この場合であっても、モバイル機器検出制御システム102は、911緊急通話は常に許可するであろう。
【0050】
また、検出プロセスが開始されると、モバイル機器200がスマートフォンであって、検出領域220の内部で検出された場合、一実施形態では、モバイル機器検出制御システム102は、モバイル機器200のテキストメッセージの送受信機能を無効化するように構成されていてもよい。一実施形態では、現状と同じように、すべての受信されたテキストメッセージが保存される。一実施形態において、モバイル機器検出制御システム102は、Bluetooth/ハンズフリー通信システムを介してテキストを読み上げ、Bluetooth/ハンズフリー通信システムを介して音声入力されたテキストにより返信するように、ロジックを介して構成されていてもよい。このような実施形態では、妨害モジュール216は、二次チャネル、例えばBluetooth無線接続または一次セルラー通信チャネルに対して二次的な他の任意の接続を介して、モバイル機器200と通信してもよい。いくつかの実施形態では、妨害モジュール216は、モバイル機器200の一次通信チャネル上で、あるいはそれに加えて、1またはそれ以上の二次セルラー通信チャネル上で、通信してもよい。
【0051】
さらに、検出プロセスが開始されると、モバイル機器200がスマートフォンであって、検出領域220の内部で検出された場合、一実施形態では、モバイル機器検出制御システム102は、電子メールの送受信機能を無効化するように構成されていてもよい。一実施形態では、現状と同じように、すべての受信された電子メールが保存される。モバイル機器検出制御システム102は、Bluetooth/ハンズフリー通信システムを介して電子メールを読み上げ、Bluetooth/ハンズフリー通信システムを介して音声入力された電子メールにより返信するように、ロジックモジュールを介して構成されていてもよい。
【0052】
さらに、検出プロセスが開始されると、モバイル機器200がiPadまたはネットブック機器であって、検出領域220の内部で検出された場合、一実施形態では、モバイル機器検出制御システム102は、テキストメッセージ/電子メール送受信機能を無効化するように構成されていてもよい。現状と同じように、すべての受信された電子メールが保存される。モバイル機器検出制御システム102は、Bluetooth/ハンズフリー通信システムを介して電子メール/テキストを読み上げ、Bluetooth/ハンズフリー通信システムを介して音声入力された電子メール/テキストを返信するように、ロジックモジュールを介して構成されていてもよい。
【0053】
図7は、乗物の内部の所定の検出領域の内部に位置するモバイル機器の存在を判定するためのロジック図700の一実施形態を示している。ここで図1図7を参照すると、一実施形態では、検出モジュール202は、通信信号206を受信する(702)。検出モジュール202は、通信信号206が乗物100の内部の所定の検出領域220の内部に位置するモバイル機器200によって送信されたことを判定する(704)。制御モジュール204は、制御信号214を所定の検出領域220の内部に位置するモバイル機器200に送信する(706)。
【0054】
一実施形態では、検出モジュール202は、電圧Vが所定のしきい値Vに実質的に等しい場合に、検出信号212を制御モジュール204に送信する。ここで、所定のしきい値Vの電圧は、所定の検出領域220の内部でのモバイル機器200の存在を示している。
【0055】
一実施形態では、検出モジュール202は、モバイル機器200に関連する複数の周波数帯域についてスキャンを行う。検出モジュール202によって受信された複数の周波数帯域における通信信号206の放射電力レベルは、検出モジュール202によって監視される。検出モジュール202は、測定された放射電力レベルが少なくとも所定値Vに実質的に等しい場合に、制御モジュール204に検出信号212を送信する。
【0056】
一実施形態では、検出モジュール202は、受信された通信信号206のエネルギーを回収して、検出領域220の内部のモバイル機器200の位置に対応する電圧を生成する。
【0057】
一実施形態では、制御モジュール204は、乗物100の機能システムを監視する。制御信号214の送信は、監視対象の機能システムがアクティブになるとアクティブ化され、検出モジュール202は、通信信号が所定の検出領域220の内部に位置するモバイル機器200によって送信されたことを判定する。一実施形態では、乗物100の機能システムは、イグニションシステム224、トランスミッションシステム226、およびセンサ228のうちの何れか1つである。
【0058】
一実施形態では、制御モジュール204が検出信号212を受信すると、制御モジュール204は、モバイル機器200を妨害してもよいし、モバイル機器200の少なくとも1つの機能を妨害してもよいし、あるいはモバイル機器200の動作をハンズフリー代替システムへリダイレクトしてもよい。
【0059】
様々な実施形態において、モバイル機器200は、様々なタイプの無線ネットワークシステムまたはプロトコルに応じて、音声および/またはデータ通信機能を提供するように構成されていてもよい。データ通信サービスを提供する適切な無線ネットワークシステムの例は、米国電気電子学会(IEEE)802.xxプロトコルシリーズ、例えばIEEE802.1a/b/g/n標準プロトコルシリーズおよびその派生物(「WiFi」とも称される)、IEEE802.16標準プロトコルシリーズおよびその派生物(「WiMAX(登録商標)」とも称される)、IEEE802.20標準プロトコルシリーズおよびその派生物などを含んでいてもよい。また、モバイル機器200は、様々なタイプの短距離無線システム、例えばBluetooth規格v1.0、V1.1、v1.2、v1.0、拡張データ通信速度(EDR)を備えるv2.0、および1またはそれ以上のBluetoothプロファイルなどを含む、Bluetooth分科会(SIG)のプロトコルシリーズに従って動作するBluetoothシステムを利用してもよい。他の実施例は、赤外線技術または近距離無線通信技術およびプロトコル、例えば電磁誘導(EMI)技術を利用するシステムを含んでいてもよい。EMI技術の例として、受動的または能動的な無線周波数識別(RFID)プロトコルおよび機器を含んでいてもよい。
【0060】
本明細書に開示された実施形態に関連して説明される様々な例示的な機能要素、論理ブロック、モジュールおよび回路は、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)または他のプログラム可能な論理デバイス、ディスクリートゲートまたはトランジスタロジック、ディスクリートハードウェアコンポーネント、あるいは本明細書に記載の機能を実行するように設計されたそれらの任意の組み合わせを用いて、実装または実行することができる。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであってもよいが、代替実施形態では、そのプロセッサは任意の従来のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、または状態機械であってもよい。そのプロセッサは、コンピュータシステムの一部とすることができる。そのコンピュータシステムは、ユーザインターフェースと通信を行い、かつユーザによって入力されたコマンドを受信するユーザインターフェースポートと、そのプロセッサの制御の下、ユーザインターフェースポートおよび任意の種類のビデオ出力フォーマットを介してその出力を生成するビデオ出力と通信しながら動作するプログラムを含む電子情報を格納する少なくとも1つのメモリ(例えば、ハードドライブまたは他の同等のストレージ、およびランダムアクセスメモリ)を有する。
【0061】
本明細書に開示された実施形態に関連して説明される様々な機能要素、論理ブロック、モジュール、および回路要素の機能は、専用ハードウェアの使用、ならびに適切なソフトウェアに関連してソフトウェアを実行可能なハードウェアを介して、実行されてもよい。プロセッサによって提供される場合、それらの機能は、単一の専用プロセッサによって、単一の共用プロセッサによって、あるいは複数の個々のプロセッサ(それらのいくつかは共用されていてもよい)によって、提供されてもよい。さらに、「プロセッサ」または「コントローラ」という用語の明示的な使用は、ソフトウェアを実行可能なハードウェアのみを排他的に意味するように解釈されるべきではなく、これらに限定されないが、DSPハードウェア、ソフトウェアを記憶するための読み出し専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、および不揮発性記憶装置を暗に含んでいてもよい。従来の、および/または慣用された、他のハードウェアもまた含まれていてもよい。同様に、図面に示されているすべてのスイッチは、単に概念的なものである。それらの機能は、プログラムロジックの動作を通して実行されてもよいし、専用ロジックを通して実行されてもよいし、プログラム制御および専用ロジックの相互作用を通して実行されてもよいし、あるいは手動で実行されてもよい。当業者によって選択可能な特定の技術は、文脈からより具体的に理解されるであろう。
【0062】
本明細書に開示された実施形態に関連して説明される種々の機能要素、論理ブロック、モジュール、および回路要素は、モバイル機器検出制御システム102に計算および処理動作を提供するためのソフトウェアプログラム命令を実行する処理ユニットを含んでいてもよい。処理ユニットは、モバイル機器200とハンズフリーシステムの間での様々な音声およびデータ通信動作の実行を担当していてもよい。処理ユニットは単一のプロセッサアーキテクチャを含んでいてもよいが、説明された実施形態に従って、任意の適切なプロセッサアーキテクチャおよび/または適切な複数のプロセッサを認識することができるであろう。一実施形態において、処理ユニットは、単一の集積されたプロセッサを用いて実装されていてもよい。
【0063】
本明細書に開示された実施形態に関連して説明される様々な機能要素、論理ブロック、モジュール、および回路要素の機能は、コンピュータ実行可能命令の一般的な前後関係、例えば処理ユニットによって実行されるソフトウェア、制御モジュール、および/またはロジックモジュールにおいて実装されていてもよい。一般に、ソフトウェア、制御モジュール、ロジック、および/またはロジックモジュールは、特定の動作を実行するように構成された任意のソフトウェア要素を含む。ソフトウェア、制御モジュール、ロジック、および/または論理モジュールは、特定のタスクを実行する、または特定の抽象的なデータタイプを実装する、ルーチン、プログラム、オブジェクト、コンポーネント、データ構造等を含むことができる。ソフトウェアの実装では、制御モジュール、ロジック、および/またはロジックモジュールおよび技術は、いくつかの形態のコンピュータ可読媒体に格納され、および/またはこれらを介して伝送されてもよい。この点において、コンピュータ可読媒体は、情報を格納するために使用可能であり、コンピュータ機器によってアクセス可能な、任意の利用可能な媒体とすることができる。いくつかの実施形態は、通信ネットワークを介して相互に接続された1またはそれ以上のリモート処理装置によって動作が実行される、分散コンピューティング環境でも実施することができる。分散コンピューティング環境では、ソフトウェア、制御モジュール、ロジック、および/またはロジックモジュールは、メモリ記憶装置を含むローカルおよびリモートの両方のコンピュータ記憶媒体の内部に配置することができる。
【0064】
さらに、本明細書で説明される実施形態は例示的な実装形態を説明しており、機能要素、論理ブロック、モジュール、および回路要素は、記載された実施形態と同様な他の様々な手法により実装できることが理解されるべきである。さらに、そのような機能要素、論理ブロック、モジュール、および回路要素によって実行される動作は、与えられた実装形態に対して組み合わされ、および/または分離されていてもよく、非常に多くの構成要素またはモジュールによって、あるいは非常に少ない構成要素またはモジュールによって、実行されてもよい。当業者が本明細書の開示を読めば明らかなように、本明細書で説明および図示した実施形態の各々は、本明細書の開示の範囲から逸脱することなく、任意の他のいくつかの機能の側面に対して、容易に分離または組み合わせが可能な、個別の構成要素および機能を有している。任意の記載された方法は、記載されたイベントの順序で、あるいは論理的に可能である他の任意の順序で、実行することができる。
【0065】
「一実施形態」または「実施形態」についての言及は、その実施形態に関連して説明される特定の特徴、構造、または特性が、少なくとも1つの実施形態に含まれていることを意味することには、留意する必要がある。本明細書の様々な箇所において現れる「一実施形態において」または「一側面において」という用語は、必ずしも同じ実施形態を指しているものではない。
【0066】
特に断りのない限り、「処理」、「コンピューティング」、「計算」、「特定」等の用語は、レジスタおよび/またはメモリの内部の(例えば電子的な)物理量として表現されるデータを、メモリ、レジスタまたは他の情報記憶装置、伝送装置またはディスプレイ装置の内部の物理量として同様に表現される他のデータへと操作および/または伝送する、本明細書で開示する機能を実行するように設計された、コンピュータまたはコンピューティングシステム、または同様な電子計算機器、例えば汎用プロセッサ、DSP、ASIC、FPGA、または他のプログラム可能な論理デバイス、ディスクリートゲートまたはトランジスタロジック、ディスクリートハードウェアコンポーネント、またはそれらの任意の組み合わせの動作および/またはプロセスを指している。
【0067】
いくつかの実施形態では、「接続され」または「結合され」という表現は、語尾の変化を伴って用いられている場合がある。これらの用語は、互いに同義語であることを意図していない。例えば、いくつかの実施形態では、「接続され」および/または「結合され」という用語を用いて、2またはそれ以上の要素が、直接、物理的または電気的に相互に接触していることを示している。しかしながら、「結合され」という用語は、2またはそれ以上の要素が、直接的に互いに接触していないものの、協調して動作する、あるいは相互作用することも意味する。ソフトウェア要素に対して、例えば、「結合され」という用語は、インターフェース、メッセージインターフェース、アプリケーションプログラムインターフェース(API)、メッセージのやり取り等を指している。
【0068】
本明細書において明示的に説明または図示されていないものであっても、本明細書の開示の原理を具現化しており、本明細書の開示の範囲に含まれる、様々な変形例を当業者が考え出すことが可能であることが理解されるであろう。さらに、本明細書に記載された全ての実施例および条件についての文言は、主に、本明細書の開示に記載された原理および当該技術分野をさらに発展させることに寄与する概念を読者が理解するのを助けることを意図しており、このような具体的な実施例および条件に限定されるものではないものと解釈されるべきである。さらに、原理、側面、および実施形態、ならびにその具体例を示す本明細書のすべての記述は、その構造的および機能的な均等物を包含することを意図している。また、そのような均等物は、現在知られている均等物と、将来開発されるであろう均等物、すなわち、構造に関わらず、同じ機能を実現するように開発されるであろうすべての要素を含むことを意図している。従って、本明細書の開示の範囲は、例示的な実施形態および本明細書に図示および説明された形態に限定されることを意図するものではない。むしろ、本明細書の開示の範囲は、添付の特許請求の範囲によって具現化される。
【0069】
特に断らない限り、または文脈と明らかに矛盾しない限り、本明細書の開示の文脈において使用している「ある」「前記」または同様の冠詞は、(特に添付の特許請求の範囲において)単数と複数の両方をカバーするものと解釈されるべきである。本明細書における数値範囲の記載は、その範囲に入る個々の値それぞれを個別に引用することの簡略化した記載方法として用いられることを意図している。特に示さない限り、個々の値それぞれは、それらが個々に本明細書に列挙されているかのように、本明細書に組み込まれる。本明細書に記載されているすべての方法は、本明細書に別に示されているか、または文脈と明らかに矛盾しない限りは、任意の適切な順序で行うことができる。本明細書における「任意の」「全ての」という表現、または例示的な文言(例えば、「例えば」「〜の場合」「例として」)の使用は、本発明をより際立たせることを意図しており、特許請求の範囲に記載するものを除いて、本発明の範囲を限定するものではない。明細書中のいかなる文言も、特許請求の範囲に記載されていないにも関わらず本発明の実施に不可欠とされるいかなる要素を示すとも解釈されるべきではない。さらに、特許請求の範囲は、任意の付加的な要素を除外するように記載されてもよいことに留意されたい。このように、この文章は、特許請求の範囲の構成要素の記載に関連する、このような排他的な用語の単独での使用、あるいは否定的な限定の使用に先立つ基礎として用いられることを意図している。
【0070】
本明細書に開示される代替的な要素または実施形態のグループは、限定として解釈されるべきではない。グループメンバーのそれぞれは、個別に、あるいは他のグループメンバーまたは本明細書に見出される他の要素との組み合わせで、参照され、または特許請求の範囲に記載されてもよい。利便性および/または特許性のために、1またはそれ以上のグループメンバーは、グループに含まれ、またはグループから削除されてもよいことが認識される。
【0071】
上記では、実施形態の特定の特徴が図示されているが、多くの修正形態、置換形態、変更形態および均等形態が、当業者には想起されるであろう。従って、添付の特許請求の範囲は、開示された実施形態の範囲内に入るような、全ての修正形態および変更形態をカバーするものと理解されるべきである。
図1
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図7