(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
一般的には稼働率が高ければ人気のある面白い機種と判断することができるものの、単純に稼働率だけに着目しても正しい判断ができないという事情がある。具体的には、稼働率が同じであっても同じ遊技者が繰り返し遊技しているのか、又は異なる遊技者が入れ替わって遊技しているのかにより、その機種を好んで遊技する固定客がどの程度いるのかを高い精度で把握することは難しいという問題がある。
【0005】
本発明は、上記した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、従来とは異なる新たな視点で各機種の固定客の多さを把握することが可能な遊技場用管理システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1に記載した発明は、複数種類の遊技機が設置された遊技場における各遊技機の稼働状況を管理する遊技場用管理システムにおいて、各遊技機において遊技者が遊技を開始したことを判定する遊技開始判定手段と、前記遊技開始判定手段により遊技者が遊技を開始したことが判定されたときに、当該遊技者の人物を判定する人物判定手段と、前記遊技開始判定手段により遊技の開始が判定された回数を延べ遊技者数として、遊技機の種類別に計数する延べ遊技者数計数手段と、前記人物判定手段により新規の遊技者であると判定された回数を実遊技者数として、遊技機の種類別に計数する実遊技者数計数手段と、前記延べ遊技者数計数手段により計数された
同一種類の遊技機における延べ遊技者数を、前記実遊技者数計数手段により計数された
同一種類の遊技機における実遊技者数で除算することにより、一人の遊技者が同一種類の遊技機の中で移動した頻度を示す回遊回数を算出する回遊回数算出手段と、前記回遊回数算出手段により算出された回遊回数を出力する出力手段と、を備えたことを特徴とする。
【0007】
請求項2に記載した発明は、各遊技機に対応して設けられ、遊技者の識別情報を記録した記録媒体から当該識別情報を読み取る読取手段を備え、前記遊技開始判定手段は、前記読取手段が前記識別情報を読み取ったときに、遊技者が遊技を開始したと判定し、前記人物判定手段は、前記読取手段が読み取った識別情報を、予め登録されている各遊技者の識別情報と照合することにより、人物を判定することを特徴とする。
【0008】
請求項3に記載した発明は、各遊技機に対応して設けられ、遊技者の顔画像を取得する顔画像取得手段と、前記顔画像取得手段により取得された各遊技者の顔画像を記憶する顔画像記憶手段と、を備え、前記遊技開始判定手段は、前記顔画像取得手段が遊技者の顔画像を取得したときに、遊技者が遊技を開始したと判定し、前記人物判定手段は、前記顔画像取得手段が取得した顔画像を、前記顔画像記憶手段に記憶されている各遊技者の顔画像と照合することにより、人物を判定することを特徴とする。
【0009】
請求項4に記載した発明は、営業時間に対して実際に稼働した時間の割合を示す稼働率を算出する稼働率算出手段を備え、前記出力手段は、前記回遊回数と共に前記稼働率を出力することを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
請求項1に記載した発明によれば、遊技の開始を判定した回数を延べ遊技者数として遊技機の種類別に計数し、新規の遊技者であると判定した回数を実遊技者数として遊技機の種類別に計数し、
同一種類の遊技機における延べ遊技者数を
、同一種類の遊技機における実遊技者数で除算することにより、一人の遊技者が同一種類(同一機種)の遊技機の中で移動した頻度を示す回遊回数を算出して出力するようにしたので、回遊回数という新たな視点で各機種の固定客の多さを把握することできる。即ち、回遊回数は、遊技者が台移動の移動先として選択した遊技機が、直前まで遊技していた遊技機と同一機種であるか否かの程度を示す指標であるので、回遊回数が多い機種は固定客(前回と同一機種を選択した遊技者)が多い機種であり、逆に回遊回数が少ない機種は固定客が少ない(一見客(前回とは異なる機種を選択した遊技者)が多い)機種であると判断することができる。したがって、稼働率が同程度であったとしても、回遊回数が少ない機種は、遊技者が面白いと思わなかった可能性が高いと判断することができ、早期に稼働率が低下していく危険性があると判断することができる。一方、回遊回数が多い機種は、固定客が稼働に貢献していると判断することができ、長期にわたって一定の稼働率が維持されると判断することができる。このように回遊回数という新たな視点で各機種の固定客の多さを把握することで、増大及び減台を判断したり利益計画を立てたりすることができる。
【0011】
請求項2に記載した発明によれば、遊技者の識別情報を記録した記録媒体から当該識別情報を読み取り、その読み取った識別情報を、予め登録されている各遊技者の識別情報と照合して人物を判定するようにしたので、記録媒体を用いて遊技する遊技者に対しては、その遊技者が所有する記録媒体から識別情報を読み取ることで、新規の遊技者であるか否かを判断することができ、実遊技者数を計数することができる。
【0012】
請求項3に記載した発明によれば、遊技者の顔画像を取得し、その取得した顔画像を、各遊技者の顔画像と照合して人物を判定するようにしたので、遊技者の顔画像を撮像することで、新規の遊技者であるか否かを判断することができる。即ち、遊技者が所有する記録媒体の識別情報に基づいて新規の遊技者であるか否かを判断する構成では、記録媒体を用いずに遊技する遊技者を新規の遊技者であるか否かを判断することが困難であるが、遊技者の顔画像に基づいて新規の遊技者であるか否かを判断することで、記録媒体を用いずに遊技する遊技者に対しても、新規の遊技者であるか否かを判断することができ、実遊技者数を計数することができる。
【0013】
請求項4に記載した発明によれば、回遊回数と共に、営業時間に対して実際に稼働した時間の割合を示す稼働率をも算出して出力するようにしたので、固定客の多さを稼働率と対応付けて判断することができる。即ち、現在の稼働率が高くても回遊回数が少なければ、これから固定客が減少し、稼働率が低下していく危険性があると判断することができる。一方、現在の稼働率が低くても回遊回数が多ければ、稼働率が低下していく危険性が少なく、又、固定客の増加を期待することができ、稼働率が上昇していくと判断することができる。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の一実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、遊技場用管理システム1の全体構成を概略的に示している。遊技場内には複数台の遊技機(パチンコ遊技機)2が設置されている。各遊技機2には1対1に対応してカードユニット3が当該遊技機2の側方に設置されている。本実施形態では遊技機2がパチンコ遊技機であるので、遊技価値(遊技媒体)は玉(所謂パチンコ玉)である。遊技場内では複数台の遊技機2を単位とする幾つかの遊技機島が形成されている。同じ遊技機島に属する複数台の遊技機2は同一機種である。本実施形態では、機種Aの遊技機島、機種Bの遊技機島、機種Cの遊技機島を例示している。機種は、例えば大当たり確率、タイプ(マックスタイプ、ミドルタイプ等)、貸出単価(1玉4円、1玉2円等)等により区分される。
【0016】
機種Aの遊技機島に属する複数台の遊技機2及び複数台のカードユニット3は、それぞれLAN4を介して中継装置7に接続されている。機種Bの遊技機島に属する複数台の遊技機2及び複数台のカードユニット3は、それぞれLAN5を介して中継装置8に接続されている。機種Cの遊技機島に属する複数台の遊技機2及び複数台のカードユニット3は、それぞれLAN6を介して中継装置9に接続されている。中継装置7〜9は、LAN10を介して管理装置11(回遊回数算出手段、出力手段、顔画像記憶手段、稼働率算出手段)及び景品交換端末(POS)12に接続されている。尚、
図1では省略しているが、数100台の遊技機2が管理装置11の管理対象となる。
【0017】
遊技機2は、玉を台に封入して内部循環する所謂封入式のパチンコ遊技機であり、
図2に示すように、発射ハンドル21、各種操作ボタンを含む操作ボタン群22、液晶ディスプレイからなる情報表示部23、演出音や効果音等の音を出力するスピーカ24、装飾ランプ25を有する。又、遊技機2は、遊技盤面26に、スルー式の普図(普通図柄)始動口27、特図(特別図柄)始動口28、大入賞口29、アウト口30、液晶ディスプレイからなる図柄表示部31を有する。遊技機2は、
図3に示すように、電気的な機能ブロックの構成として、主制御部32、I/F部33、特図表示部34、普図表示部35、演出制御部36、AMP37、表示制御部38、液晶表示部39、払出制御部40、払出機構部41、特図入賞センサ42、普図入賞センサ43、大入賞センサ44、特図始動口SLD(ソレノイド)45、大入賞口SLD46、電源回路部47、操作部48を有する。
【0018】
主制御部32は、CPU、ROM、RAM、I/Oを有するマイクロコンピュータにより構成されており、ROMに記憶している制御プログラムを実行することにより、玉の打込みや入賞等に応じて遊技機2の動作を制御する。I/F部33は、カードユニット3や管理装置11との間で各種信号や各種情報を送受信する。特図表示部34は、主制御部32から表示指令信号を入力すると、特図の図柄変動を図柄表示部31にて行う。普図表示部35は、主制御部32から表示指令信号を入力すると、普図の図柄変動を図柄表示部31にて行う。演出制御部36は、主制御部32から演出指令信号を入力すると、AMP37を介してスピーカ24から演出音を出力させたり、装飾ランプ25を演出表示させたり、表示制御部38を介して液晶表示部39を演出表示させたりする。払出制御部40は、主制御部32から払出指令信号を入力すると、払出機構部41による払出を行う。特図入賞センサ42は、特図始動口28への入賞を検知すると、入賞検知信号を主制御部32に出力する。普図入賞センサ43は、普図始動口27への入賞を検知すると、入賞検知信号を主制御部32に出力する。大入賞センサ44は、大入賞口29への入賞を検知すると、入賞検知信号を主制御部32に出力する。特図始動口SLD45は、主制御部32から開放指令信号を入力すると、特図始動口28を開放する。大入賞口SLD46は、主制御部32から開放指令信号を入力すると、大入賞口29を開放する。電源回路部47は、遊技機2の動作電源を主制御部32を介して各機能ブロックに供給する。情報表示部23は、主制御部32から表示指信号を入力すると、例えば大当たり回数や特図抽選回数等の各種遊技データを表示する。操作部48は、例えば遊技者による操作ボタン群22の操作を検知すると、操作検知信号を主制御部32に出力する。
【0019】
遊技機2は以下に示す動作を行う。
(1)カードユニット3から持玉数を受信すると、その持玉数分の玉を発射することが可能となり、持玉数が「0」になった時点で玉を発射することが不可能となる。発射ハンドル21を操作すると、遊技盤面26の左上に配置された発射装置(図示せず)から玉が遊技盤面26に発射される。
(2)普図始動口27へ入賞すると、普図抽選を実行すると共に、普図の図柄変動を図柄表示部31にて開始する。普図抽選で当選すると、電動役物を開放し、特図始動口28への入賞を容易にする。
【0020】
(3)特図始動口28へ入賞すると、特図抽選を実行すると共に、特図の図柄変動を図柄表示部31にて開始する。特図抽選で当選すると、大当たり図柄を停止表示し、通常状態から大当たり状態に移行する。大当たり状態では、大入賞口29を規定回数開放し、入賞率を大幅に向上させる。
(4)確変状態では、通常状態よりも特図抽選及び普図抽選の当選確率が高まる。
(5)操作ボタン群22の操作に応じて、各種遊技データ(アウト、セーフ、差玉、出玉率、スタート回数、大当たり回数等)を情報表示部23に表示する。
【0021】
カードユニット3は、
図2に示すように、稼働状態やエラー状態等を表示する状態ランプ51、遊技者が紙幣を挿入(投入)するための紙幣挿入口52、例えば周知のCMOSセンサやCCDセンサ等の撮像素子を有するカメラ53(顔画像取得手段)、液晶ディスプレイからなる表示部54、貸出ボタン55、再プレイボタン56、返却ボタン57、カード71(記録媒体)を挿入するためのカード挿入口58を有する。カードユニット3は、
図3に示すように、電気的な機能ブロックの構成として、制御部59(遊技開始判定手段、人物判定手段、延べ遊技者数計数手段、実遊技者数計数手段)、I/F部60、紙幣処理部61、カード処理部62(読取手段)を有する。
【0022】
制御部59は、CPU、ROM、RAM、I/Oを有するマイクロコンピュータにより構成されており、ROMに記憶している制御プログラムを実行することにより、紙幣の挿入やカード71の挿入に応じてカードユニット3の動作を制御する。I/F部60は、遊技機2や管理装置11との間で各種信号や各種情報を送受信する。紙幣処理部61は、遊技者が紙幣を紙幣挿入口52に挿入すると、その挿入された紙幣の種類や枚数等を検知し、その検知結果を制御部59に出力する。カード処理部62は、遊技者がカード挿入口58に挿入したカード71に記録されている識別情報(カード71を特定可能なカードID等)を読み取り、その読み取った識別情報を制御部59に出力する。制御部59は、カード処理部62から識別情報を入力すると、その入力した識別情報をI/F部60から管理装置11に送信させる。カード71の種類としては、カードユニット3の本体内部に最大で10枚がストックされる一般カードと、会員登録した遊技者が所持している会員カードとがある。
【0023】
カードユニット3は以下に示す動作を行う。
(1)遊技機2から各種遊技信号を受信すると、その受信した各種遊技信号に基づいて各種遊技データを算出して記憶すると共に、その記憶している各種遊技データを管理装置11に逐一送信する。
(2)管理装置11から各種設定情報(対応する遊技機の遊技機番号(台番)、機種名、貸出単価等)を受信すると、その受信した各種設定情報を記憶する。
(3)遊技機2から持玉の加算信号又は減算信号を受信すると、遊技者が所有している持玉数を、その受信した加算信号により特定した加算数、又は減算信号により特定した減算数に応じて算出して記憶する。
【0024】
(4)遊技者がカード71をカード挿入口58に挿入すると、その挿入されたカード71に記憶されている識別情報をカード処理部62にて読み取り、その読み取った識別情報を管理装置11に送信する。カード71が会員カードであれば、識別情報を管理装置11に送信することで、その会員カードに対応して管理装置11に記憶されている貯玉情報を当該管理装置11から受信し、その受信した貯玉情報を記憶する。
【0025】
(5)遊技者が紙幣を紙幣挿入口52に挿入すると、その挿入された紙幣の種類や枚数を紙幣処理部61にて検知して金額を特定し、その特定した金額を入金残高に加算して記憶する。入金残高の上限は例えば10000円である。一定金額(例えば500円)以上の入金残高を記憶している状態で、遊技者が貸出ボタン55を操作すると、一定金額を貸出単価に応じた持玉数に変換する。貸出単価が例えば1玉4円であれば、500円分の入金残高を125玉の持玉数に変換する。一定金額分の入金残高を持玉数に変換すると、その持玉数に変換した分の金額を入金残高から差し引き、入金残高を更新すると、更新した入金残高を特定可能な入金残高情報を管理装置11に逐一送信する。
【0026】
(6)入金残高及び持玉数のうち少なくとも何れか一方が存在する状態で、遊技者が返却ボタン57を操作すると、入金残高や持玉数をカード71に記録してカード挿入口58から発行すると共に、そのカード71を発行した内容(カードID、発行時刻等)を特定可能な発行情報を管理装置11に出力する。この場合、カード71が会員カードである場合、会員カードに記録された持玉は当日のみでなく翌日以降も有効であり、当日中に景品交換されなかった持玉は貯玉として記憶されて翌日以降に持ち越される。一方、カード71が一般カードである場合、一般カードに記録された持玉は当日に限り有効であり、当日中に払い戻しされなかった入金残高や景品交換されなかった持玉は無効となる。
【0027】
(7)対応する遊技機2に着席した遊技者の顔をカメラ53により所定周期毎に(例えば4秒毎に)静止画として撮像して顔画像を取得し、その取得した顔画像を管理装置11に送信する。尚、遊技者の顔を所定周期毎に撮像することに限らず、遊技者の顔を連続して撮像しても良い(撮像し続けても良い)。又、遊技者の全身(顔を含む)を撮像しても良い。即ち、対応する遊技機2で遊技する遊技者を特定可能な画像であれば、どのような画像を取得しても良い。
【0028】
遊技機2、カードユニット3及び周辺機器は、遊技者による玉の打込み、普図始動口27への入賞、特図始動口28への入賞等の遊技の進行に伴って、以下に示す遊技信号を送信する。
「アウト信号」:消費(使用、打込、回収)玉を回収するアウトBOXから送信される消費価値(アウト)を特定可能な信号である。消費玉10玉に対して1パルスが送信されるので、「アウト信号数×10」をアウトとして特定する。尚、遊技機2から送信される信号であっても良い。アウト信号により特定されるアウトは、遊技で消費された遊技価値に相当する。
「セーフ信号」:遊技機2から送信される入賞付与価値(セーフ)を特定可能な信号である。払出(付与)玉10玉に対して1パルスが送信されるので、「セーフ信号数×10」をセーフとして特定する。尚、補給装置から送信される補給信号をセーフ信号としても良い。セーフ信号により特定されるセーフは、入賞の発生により遊技者に付与された遊技価値に相当する。
「始動信号」:遊技機2から送信される図柄変動の実行を特定可能な信号である。
「大当たり信号」:遊技機2から送信される大当たり状態である期間を特定可能な信号である。
「貸出信号」:カードユニット3から送信される貸出玉数(売上玉数)を特定可能な信号である。
【0029】
管理装置11は、主装置、モニタ及びキーボード等を有し、CPU、ROM、RAM、I/Oを有する制御部、遊技機2やカードユニット3との間で各種信号や各種情報を送受信するI/F部等を有する。
管理装置11は、以下に示す動作を行う。
(1)遊技機2、カードユニット3及び景品交換端末12との間で各種信号や各種情報を送受信することで、遊技機2、カードユニット3及び景品交換端末12の稼働状況を管理する。
(2)カードユニット3からカードID情報を受信すると、その受信したカードID情報に基づいてカードユニット3におけるカード71の利用履歴を管理する。
(3)カードユニット3から顔画像情報を受信すると、その受信した顔画像情報により特定した顔画像を照合用の顔画像として記憶し(登録し)、その照合用の顔画像と遊技データ(機種、台番、アウト、セーフ、差玉、出玉率、スタート回数、大当たり回数等)とを対応付けて個人データとして管理すると共に、その遊技者の遊技履歴を管理する。又、カードユニット3から受信した顔画像情報により特定した顔画像に対して特徴点の抽出(例えば輪郭、目や鼻の形、皺の位置の抽出)等の画像処理を行い、カードユニット3から受信した顔画像情報により特定した顔画像と、既に個人データとして記憶している照合用の顔画像とを比較し、それらの顔画像が同一人物のものであるか否かを特徴点の一致率に基づいて判定する。即ち、特徴点の一致率が所定値未満であると判定すると、その顔画像を未だ個人データとして記憶していないと特定し、その顔画像に対応する遊技者の個人データを新規に作成する。一方、特徴点の一致率が所定値以上であると判定すると、その顔画像を既に個人データとして記憶している特定し、その顔画像に対応する遊技者の個人データを更新する。
【0030】
上記した構成において、カードユニット3及び管理装置11は、上記した処理に加え、本発明に関連して以下に示す処理をも行う。以下、カードユニット3及び管理装置11が本発明に関連して行う処理について説明する。
【0031】
カードユニット3は、本発明に関連して
図4に示す遊技者数加算処理を所定周期で定期的に行う。カードユニット3は、遊技者数加算処理を開始すると、カード71がカード挿入口58に挿入されたか否かを判定すると共に(S1)、カード71がカード挿入口58に挿入されていない状態で紙幣が紙幣挿入口52に挿入されたか否かを判定する(S2)。カードユニット3は、カード71がカード挿入口58に挿入されたと判定すると(S1:YES)、その挿入されたカード71に記憶されている識別情報をカード処理部62にて読み取り、今回挿入されたカード71のカードIDと、前回(今回の1つ前の機会)挿入されたカード71のカードIDとが一致するか否かを判定する(S3)。
【0032】
カードユニット3は、両者が一致すると判定すると(S3:YES)、遊技者が遊技を開始したのではなく、遊技者が遊技を中断した(休憩した)後に再開したと判定し、延べ遊技者数を加算せずに遊技者数加算処理を終了してリターンする。一方、カードユニット3は、両者が一致しないと判定すると(S3:NO)、遊技者が遊技を開始したと判定し、延べ遊技者数を加算(+1)する(S4)。次いで、カードユニット3は、延べ遊技者数を加算した後に、その遊技を開始した遊技者が当日において直前まで同一機種の遊技機2で遊技していた遊技者であるか否かを判定する(S5)。この場合、カードユニット3は、遊技者がカード71を用いているので、その遊技を開始した遊技者の判定を、カードIDを用いて行う。即ち、カードユニット3は、自身のユニットID及び今回挿入されたカード71のカードIDを特定可能なカードID情報を管理装置11に送信する。
【0033】
管理装置11は、カードユニット3からカードID情報を受信すると、その受信したカードID情報からユニットIDを特定して当該カードユニット3に対応する遊技機2の機種を特定すると共に、カードID情報からカードIDを特定して当該カード71の当日のカード利用履歴を参照する。管理装置11は、カード利用履歴を参照することで、その遊技者が直前まで遊技していた遊技機2として同一機種の遊技機2の台番を記録していれば、その遊技を開始した遊技者が同一機種の遊技機2から移動してきた遊技者(同一機種で回遊した遊技者)であると判定する。一方、管理装置11は、その遊技者が直前まで遊技していた遊技機2として同一機種の遊技機2の台番を記録していなければ、その遊技を開始した遊技者が当日において初めて遊技する遊技者、又は異なる機種の遊技機2から移動してきた遊技者(新規の遊技者)であると判定する。そして、管理装置11は、その判定結果を、カードID情報を送信したカードユニット3に送信する。
【0034】
カードユニット3は、管理装置11から判定結果を受信すると、その受信した判定結果に基づいて、その遊技を開始した遊技者が同一機種の遊技機2から移動してきた遊技者であり、即ち、その遊技者が同一機種の遊技機2で続けて遊技した(新規の遊技者でない)と判定すると(S5:YES)、実遊技者数を加算せずに遊技者数加算処理を終了してリターンする。一方、カードユニット3は、その遊技を開始した遊技者が当日において初めて遊技する遊技者、又は異なる機種の遊技機2から移動してきた遊技者であり、即ち、その遊技者が同一機種の遊技機2で続けて遊技していない(新規の遊技者である)と判定すると(S5:NO)、実遊技者数を加算(+1)し(S6)、遊技者数加算処理を終了してリターンする。
【0035】
又、カードユニット3は、カード71がカード挿入口58に挿入されていない状態で紙幣が紙幣挿入口52に挿入されたと判定すると(S2:YES)、遊技者が遊技を開始したと判定し、延べ遊技者数を加算する(S7)。次いで、カードユニット3は、延べ遊技者数を加算した後に、その遊技を開始した遊技者が当日において直前まで同一機種の遊技機2で遊技していた遊技者であるか否かを判定する(S8)。この場合、カードユニット3は、遊技者がカード71を用いていないので、その遊技を開始した遊技者の判定を、顔画像(顔認証)を用いて行う。即ち、カードユニット3は、遊技者の顔をカメラ53により撮像し、自身のユニットID及び撮像した顔画像を特定可能な顔画像情報を管理装置11に送信する。
【0036】
管理装置11は、カードユニット3から顔画像情報を受信すると、その受信した顔画像情報からユニットIDを特定して当該カードユニット3に対応する遊技機2の機種を特定すると共に、顔画像情報から顔画像を特定して当該カード71を所有する遊技者の遊技履歴を参照する。管理装置11は、遊技者の遊技履歴を参照することで、その直前まで遊技していた遊技機2として同一機種の遊技機2の台番を記録していれば、その遊技を開始した遊技者が同一機種の遊技機2から移動してきた遊技者(同一機種で回遊した遊技者)であると判定する。一方、管理装置11は、その直前まで遊技していた遊技機2として同一機種の遊技機2の台番を記録していなければ、その遊技を開始した遊技者が当日において初めて遊技する遊技者、又は異なる機種の遊技機2から移動してきた遊技者(新規の遊技者)であると判定する。そして、管理装置11は、その判定結果を、カードID情報を送信したカードユニット3に送信する。
【0037】
この場合も、カードユニット3は、管理装置11から判定結果を受信すると、その受信した判定結果に基づいて、遊技者が同一機種の遊技機2で続けて遊技した(新規の遊技者でない)と判定すると(S8:YES)、実遊技者数を加算せずに遊技者数加算処理を終了してリターンし、一方、遊技者が同一機種の遊技機2で続けて遊技していない(新規の遊技者である)と判定すると(S8:NO)、実遊技者数を加算し(S9)、遊技者数加算処理を終了してリターンする。
【0038】
カードユニット3は、このようにして遊技者数加算処理を行うことで、自身のユニットID及び延べ遊技者数や実遊技者数を特定可能な遊技者数加算情報を、例えば所定時間が経過する都度、延べ遊技者数や実遊技者数を更新する都度、又は延べ遊技者数や実遊技者数が予め設定しておいた所定数に達する都度等の所定の送信タイミングで管理装置11に送信する。
【0039】
管理装置11は、カードユニット3から遊技者数加算情報を受信すると、その受信した遊技者数加算情報からユニットIDを特定して当該カードユニット3に対応する遊技機2の機種を特定すると共に、遊技者数加算情報から延べ遊技者数や実遊技者数を特定し、その特定した延べ遊技者数や実遊技者数を該当する遊技機2の機種毎に加算する。そして、管理装置11は、該当する遊技機2の機種についての回遊回数を、以下の演算式により算出する。
【0040】
回遊回数=延べ遊技者数÷実遊技者数
回遊回数は、一人の遊技者が同一機種の遊技機2の中で移動した頻度を示す指標であり、一人の遊技者が同一機種の遊技機2の中で移動した頻度が相対的に多ければ、その値は相対的に大きくなり、一方、頻度が相対的に少なければ、その値は相対的に小さくなる。管理装置11は、例えば機種Aについて、延べ遊技者数を「35人」と特定し、実遊技者数を「23人」と特定すると、
回遊回数=35人÷23人=1.52回
と算出する。
【0041】
又、管理装置11は、機種毎の稼働率を求め、上記した手法により求めた回遊回数と共に稼働率を表示する。管理装置11は、例えば遊技機2側からのアウト信号の受信状況、対応するカードユニット3からのカードID情報や顔画像情報の受信状況等に基づいて各遊技機2における当日の営業時間内の稼働時間を特定し、営業時間に対する各遊技機2の平均稼働時間の比率を算出することにより、機種毎の稼働率を算出する。例えば営業時間が14時間で各遊技機2の平均稼働時間が7時間の場合には、その機種の稼働率を「50%」と算出する。
【0042】
図5は、管理装置11が、機種Aについて回遊回数を「1.52回」と算出すると共に稼働率を「50%」と算出し、機種Bについて回遊回数を「1.04回」と算出すると共に稼働率を「55%」と算出し、機種Cについて回遊回数を「3.12回」と算出すると共に稼働率を「30%」と算出して表示した場合を例示している。
図5の例示では、機種Aと機種Bとでは稼働率が同程度であるが、機種Bの回遊回数は機種Aの回遊回数よりも少なく、機種Bで回遊する遊技者の数が機種Aで回遊する遊技者の数を下回っているので、機種Bの方が機種Aよりも早期に稼働率が低下していく危険性があると判断することができる。又、機種Cの稼働率は機種Aや機種Bの稼働率よりも低いが、機種Cの回遊回数は機種Aや機種Bの回遊回数を上回っているので、機種Cについては長期にわたって一定の稼働率が維持されると判断することができる。尚、管理装置11は、回遊回数と稼働率を営業日単位で算出し、例えば1週間や1ヶ月等の所定期間の平均を算出して表示しても良い。
【0043】
以上に説明したように本実施形態によれば、管理装置11において、遊技の開始を判定した回数を延べ遊技者数として遊技機2の機種別に計数し、その機種での新規の遊技者であると判定した回数を実遊技者数として遊技機2の機種別に計数し、延べ遊技者数を実遊技者数で除算することにより、一人の遊技者が同一機種の遊技機2中で移動した頻度を示す回遊回数を算出して出力するようにしたので、回遊回数という新たな視点で各機種の固定客の多さを把握することできる。即ち、回遊回数が多い機種は固定客が多い機種であり、逆に回遊回数が少ない機種は固定客が少ない機種であると判断することができる。
【0044】
本発明は、上記した実施形態にのみ限定されるものではなく、以下のように変形又は拡張することができる。又、複数の変形例を組み合わせても良い。
遊技の開始を判定する処理をカードユニット3が行う構成を例示したが、管理装置11が行う構成としても良い。管理装置11において、例えば遊技機2側からのアウト信号の受信状況、対応するカードユニット3からのカードID情報や顔画像情報の受信状況等に基づいて遊技の開始を判定しても良い。
【0045】
カードに基づいて人物を判定する処理を管理装置11が行う構成を例示したが、カードユニット3が行う構成としても良い。カードユニット3において、同一機種の全てのカードユニット3におけるカードの利用履歴を共有することで新規の遊技者であるか否かを判定しても良い。
【0046】
遊技者がカード71を用いて遊技する場合に、カード71に基づいて人物を判定する処理を行い、遊技者がカード71を用いずに遊技する場合に、顔画像に基づいて人物を判定する処理を行う構成を例示したが、遊技者がカード71を用いて遊技する場合でも、顔画像に基づいて人物を判定する処理を行う構成としても良い。即ち、遊技者が遊技を開始する際にカード71を用いるか否かに関わらず、顔画像に基づいて人物を判定する処理を優先して行う構成としても良い。又、遊技者がカード71を用いて遊技する場合に、カード71に基づいて人物を判定する処理と、顔画像に基づいて人物を判定する処理とを併用しても良い。
【0047】
延べ遊技者数を実遊技者数で除算することにより、一人の遊技者が同一機種の遊技機2の中で移動した頻度を示す回遊回数を算出する構成を例示したが、延べ遊技者数から実遊技者数を差引いた数を算出し、延べ遊技者数を当該数で除算することにより、一人の遊技者が同一機種の遊技機2の中で移動しなかった頻度を示す指標(非回遊回数)を算出しても良い。又、延べ遊技者数から実遊技者数を差引いた数を延べ遊技者数で除算することにより、延べ遊技者のうち回遊した遊技者が占める割合を算出しても良いし、実遊技者数を延べ遊技者数で除算することにより、延べ遊技者のうち回遊しなかった遊技者が占める割合を算出しても良い。
【0048】
当日において同一機種の遊技機2で続けて遊技した遊技者のみを新規の遊技者でないと判定する構成を例示したが、当日において一の機種の遊技機2で遊技した後に一旦別の機種の遊技機2で遊技してから再度一の機種の遊技機2で遊技した遊技者をも新規の遊技でないと判定しても良い。即ち、遊技場側において、回遊した遊技者をどのように定義して管理しても良い。
遊技機として封入式のパチンコ遊技機を例示したが、実際に玉を払い出すタイプのパチンコ遊技機であっても良いし、スロットマシンであっても良い。