特許第6231311号(P6231311)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6231311
(24)【登録日】2017年10月27日
(45)【発行日】2017年11月15日
(54)【発明の名称】容器取り出し装置
(51)【国際特許分類】
   A47G 23/08 20060101AFI20171106BHJP
【FI】
   A47G23/08 Z
【請求項の数】1
【全頁数】13
(21)【出願番号】特願2013-143133(P2013-143133)
(22)【出願日】2013年7月9日
(65)【公開番号】特開2015-15984(P2015-15984A)
(43)【公開日】2015年1月29日
【審査請求日】2016年3月10日
(73)【特許権者】
【識別番号】396011174
【氏名又は名称】株式会社くらコーポレーション
(72)【発明者】
【氏名】田中 邦彦
【審査官】 栗山 卓也
(56)【参考文献】
【文献】 特開2001−169892(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47G 23/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
飲食物が盛られた容器を載置するための容器載置部を有する載置台と、前記容器載置部に対して開閉可能に取り付けられてこの載置台の容器載置部上を覆う蓋体と、前記容器載置部上への容器の載置に伴い前記蓋体を閉動作させ、前記容器載置部に対して容器を押し上げて前記容器載置部からの前記容器の取り出し可能に前記蓋体を開動作させるための開閉機構が備えられた飲食物搬送用収容体における前記容器載置部に載せられた容器を前記飲食物搬送用収容体から取り除くための容器取り出し装置であって、前記飲食物搬送用収容体は、店内の各座席に飲食物を搬送するための搬送部を備えた飲食物搬送装置における前記搬送部に載せられて搬送されるものであり、容器取り出し装置は、駆動装置の駆動により前記搬送部の搬送方向と直交する方向に往復動する移動体が備えられた往復駆動機構と、蓋体が開いた状態の前記飲食物搬送用収容体における容器載置部上から容器を取り出す容器取り出し機構が備えられ、前記往復動機構の移動体は、往動により前記搬送部に近接するとともに復動により前記搬送部から離間するように設けられ、前記容器取り出し機構は前記往復駆動機構の移動体に取り付けられ、また前記容器取り出し機構は、容器の取り出し体とこの取り出し体を上下方向に揺動させるための揺動駆動装置が備えられ、前記移動体の往動時における前記揺動駆動装置の駆動により前記取り出し体を前記容器上面に接触させて、前記移動体の復動により前記容器を前記容器載置部から引き出すように構成されていることを特徴とする容器取り出し装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、飲食物搬送用収容体に載せられた容器を前記飲食物搬送用収容体から取り出すための容器取り出し装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に回転寿司と称される飲食店では、客席に沿って循環移動する搬送部を備えた飲食物搬送装置が設置されている。
以上の飲食店では、調理人が寿司などの飲食物を例えば皿などの容器に載せた上で飲食物搬送装置の搬送部上に移し替えて客席に順次搬送する一方、顧客は順次送られてくる寿司などの飲食物を好みに応じて搬送部から適宜取り出して食するようにしている。
【0003】
しかしながら以上の搬送装置により搬送される例えば寿司は、皿上に載せられたままで搬送されることから乾燥し易いし、他の客に誤って触れられることも考えられるので、寿司を衛生的に提供することや寿司の乾燥を防止することが課題となっている。
そこで出願人は、先に例えば寿司を盛った皿を入れて搬送装置で搬送出来るようにした飲食物搬送用収容体を開発した。
この飲食物搬送用収容体は、飲食物が盛られた容器を載置するための容器載置部を有する載置台と、この載置台の容器載置部上を覆うために前記容器載置部に対して開閉可能に前記載置台に取り付けられた蓋体と、前記容器載置部上への皿の載置に伴い前記蓋体を閉動作させるとともに前記容器載置部に対して容器を押し上げて前記容器載置部からの前記容器の取り出しに伴い前記蓋体を開動作させるための開閉機構を備えており、また前記開閉機構は、容器載置部への容器の載置に伴い前記容器が当接して前記容器載置部に対して作動する作動体と、この作動体と前記蓋体とを連結し前記作動体の作動を前記蓋体に伝えて閉動作をさせる連結手段と、前記蓋体を開放位置に付勢するための付勢手段を備えたものである。(特許文献1参照)
【0004】
以上の飲食物搬送用収容体は、載置台上への容器の載置により、容器上の飲食物が蓋体で自動的に覆われ、容器上にのせた飲食物が不用意に乾燥することを抑制できるのは勿論のこと、顧客が誤って飲食物に触れることが防止され得る。
また容器載置部への容器の載置に伴い作動体が作動して、蓋体を閉止位置に位置変更させることができるとともに、載置台からの容器の取り出しにより、作動体が付勢手段を介して作動され蓋体が開放位置に確実に付勢されるのであって、載置台に対する容器の載置又は取り出しに際して、たとえば容器の周縁部を手で持って容器を載置台に載置するか若しくは載置台から取り出すだけで、簡単に容器の出し入れを行なうことができる。
【0005】
ところで、以上の飲食物搬送用収容体に収容した飲食物が食されることなく搬送部上で一定時間経過した場合には、その飲食物を皿とともに搬送部上から取り出す必要がある。
以上の飲食物を厨房側の従業員が前述の飲食物搬送用収容体から取り出す方法としては、厨房側にその飲食物が搬送されてきた時点で、その飲食物を収容した容器飲食物搬送用収容体をライトで照らすかあるいは警告音を発するなどして従業員に知らせ、従業員が飲食物搬送用収容体から皿を取り出す方法が考えられる。
しかしながらライトの点灯や警告音だけでは従業員が見落とす可能性が多分にあり、時間が経過した飲食物を飲食物搬送用収容体から取り出して廃棄することが確実に行なえなくなる不具合がある。
そこで、以上の不具合を解消するために、本願出願人は先に、飲食物搬送用収容体に載置された容器を押し上げるための容器押し上げ体と、この容器押し上げ体を作動させるための作動装置を備え、作動装置の動作により、容器押し上げ体を介して容器を載置台に対して押し上げて、蓋体を開動作させるようにした飲食物搬送用収容体の蓋体開放装置を開発(特願2012−2819号)したのであるが、この装置では飲食物搬送用収容体の蓋体を開けるだけで、容器載置部に載せた皿などの容器はそのままであり、そのため従業員が手作業で蓋体の開いた飲食物搬送用収容体から皿などの容器を取り出す必要がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特願2010−274181号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の目的とするところは、例えば製造後一定時間経過した飲食物が載せられた容器を飲食物搬送用収容体から自動的に取り除ける容器取り出し装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
以上の目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、飲食物が盛られた容器を載置するための容器載置部を有する載置台と、前記容器載置部に対して開閉可能に取り付けられてこの載置台の容器載置部上を覆う蓋体と、前記容器載置部上への容器の載置に伴い前記蓋体を閉動作させ、前記容器載置部に対して容器を押し上げて前記容器載置部からの前記容器の取り出し可能に前記蓋体を開動作させるための開閉機構が備えられた飲食物搬送用収容体における前記容器載置部に載せられた容器を前記飲食物搬送用収容体から取り除くための容器取り出し装置であって、前記飲食物搬送用収容体は、店内の各座席に飲食物を搬送するための搬送部を備えた飲食物搬送装置における前記搬送部に載せられて搬送されるものであり、容器取り出し装置は、駆動装置の駆動により前記搬送部の搬送方向と直交する方向に往復動する移動体が備えられた往復駆動機構と、蓋体が開いた状態の前記飲食物搬送用収容体における容器載置部上から容器を取り出す容器取り出し機構が備えられ、前記往復動機構の移動体は、往動により前記搬送部に近接するとともに復動により前記搬送部から離間するように設けられ、前記容器取り出し機構は前記往復駆動機構の移動体に取り付けられ、また前記容器取り出し機構は、容器の取り出し体とこの取り出し体を上下方向に揺動させるための揺動駆動装置が備えられ、前記移動体の往動時における前記揺動駆動装置の駆動により前記取り出し体を前記容器上面に接触させて、前記移動体の復動により前記容器を前記容器載置部から引き出すように構成されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、例えばフラットチエンコンベア上の飲食物搬送用収容体に載せられた容器が一定時間以上取り出されないまま搬送された場合、前記容器を飲食物搬送用収容体から取り出して一定時間以上経過した飲食物の廃棄処理を確実に行なうことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】飲食物搬送装置が備えられた店舗内を平面的に表した説明図。
図2】飲食物搬送装置の要部の拡大断面図。
図3】飲食物搬送用収容体の正面図。
図4】飲食物搬送用収容体の断面図。
図5】飲食物搬送用収容体の底面図。
図6】開閉機構の作動体の側面図。
図7】蓋開放装置を備えた飲食物搬送装置の説明図。
図8】ICタグを搭載したホルダーの正面図。
図9】ICタグを搭載したホルダーの平面図。
図10】容器取り出し装置を構成する往復動機構の斜視図。
図11】容器取り出し装置の一部を切り欠いて示す平面図。
図12】制御システムの説明図。
図13】容器取り出し装置の作動過程を示す説明図。
図14】容器取り出し装置の作動過程を示す説明図。
図15】容器取り出し装置の作動過程を示す説明図。
図16】容器取り出し装置の作動過程を示す説明図。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の実施形態を説明する。
先ず、図1は寿司店舗内を概略的に示した平面構成図であり、図2は前記飲食物搬送装置の要部の断面図である。寿司店舗は、図1及び図2に示されるように、客室S1の各客席に設置されたテーブル1と、厨房室S2の前面からテーブル1に沿って配置された仕切りハウジング2と、この仕切りハウジング2上に設置された飲食物搬送装置3を備えている。飲食物搬送装置3は、飲食物である寿司Fが盛り合された容器を、後記の飲食物搬送用収容体に収容して、厨房室S2内から各座席、即ち各テーブル1に循環搬送するものである。この実施形態では、皿20が寿司を盛り合せる容器として用いられる。
【0012】
仕切りハウジング2は、図2に示すように、所定間隔へだてて対向する側壁21,22と、これらの側壁21,22の上端を結ぶ上壁23と、側壁21,22の下端を結ぶ底壁(図示せず)を用いて、断面ボックス状に形成されたものである。そして、この仕切りハウジング2は、厨房室S2の前面に沿って配設されて厨房室S2と客室S1を区画する第1ハウジング部2aと、この第1ハウジング部2aから客室S1内に向かって直交する方向に延びる第2、第3、第4ハウジング部2b・2c・2dとから成り、第2、第3・第4ハウジング部2b・2c・2dにおける側壁21・22の外側方には、前記したテーブルTが配置されている。
飲食物搬送装置3は、ハウジング部2の上壁23に形成された凹所31と、この凹所31内に配備されていてモーター駆動により循環移動する搬送部としてのフラットチエンコンベア32を備えている。
【0013】
以上の構成からなる搬送装置3では、寿司Fを盛った皿20が、フラットチエンコンベア32上に順次載せられて厨房室S2から客室S1内の各テーブル1に向けて搬送され、各テーブル1の客は、好みの寿司Fが盛られた皿20を後記の飲食物搬送用収容体5から適宜取り出して食するようにしている。
容器としての皿20は、平面視円形の皿板20aとこの皿板20aの下面より下方に突出する円筒状の高台20bから構成されている。
なお図2おいて40は、飲食物搬送装置3におけるフラットチエンコンベア32の上方に配設された注文搬送装置であって、フラットチエンコンベア32の往路部分及び復路部分の上方位置にそれぞれ個別に配設されている。
【0014】
この注文飲食物搬送装置40は、注文の飲食物を載せて走行する搬送体40aと、この搬送体40aの走行路を構成する左右一対の走行案内レール40bと、搬送体40aを走行案内レール40bに沿って走行させるための駆動装置40cが備えられている。
【0015】
飲食物搬送用収容体5は、搬送装置3のフラットチエンコンベア32上に載せて用いるものであり、次にこの飲食物搬送用収容体を説明する。
図において符号5で示す飲食物搬送用収容体は、基本的には、前述の皿20を載置するための容器載置部60を有する載置台6と、この載置台6の容器載置部60上を覆うための蓋体7と、容器載置部60上への皿20の載置に伴い蓋体7を閉動作させるとともに容器載置部60上からの皿20の取り出しに伴い蓋体7を開動作させるための開閉機構8から構成されている。
載置台6は、図4にも示されるように、容器載置部60が円筒状のべース筒61の上端に一体に形成されている。この容器載置部60は、平面視円形のプレート状に形成された載置板62から構成され、この載置板62上に皿20が載置されるようになっている。
また載置板62の上面には、皿20の高台20bの下端部外周が係合可能なストッパ62aが突設されている。このストッパ62aの内周面は、高台20bの外周面に密接可能な平面視湾曲状に形成されている。
【0016】
蓋体7は、図3にも示すように、椀状に形成された蓋本体71と、この蓋本体71の後端部から下方に延びる左右一対のアーム片72を備えている。蓋本体71及びアーム片72は、透明な合成樹脂材料で構成されている。蓋体7は、前記の容器載置部60の上面に対して開閉可能に容器載置部60に取り付けられ、容器載置部60に載置された皿20上の飲食物(寿司F)を蓋本体71で覆うようになっている。
具体的には、枢軸73がアーム片72に一体形成されている。容器載置板62の上面後端部には、アーム片72の外側位置でアーム片72と対向する左右一対の支持片63が突設されている。この支持片63の上部には、嵌合孔64が開けられており、この嵌合孔64への枢軸73の嵌合により、蓋本体71が容器載置部60に対し枢軸73を支点にして上下方向に揺動可能に支持される。
また蓋本体71の外周縁には手指が通過可能な切り欠き74が設けられ、皿20の取り出しに際しては、この切り欠き74の部分から手指が入れられて皿板20aの周縁部が掴まれる。
【0017】
開閉機構8は、図4にも示すように、載置台6の容器載置部62の上面に前後方向にスライド可能に設けられた作動体81と、この作動体81を容器載置部62の前方向に向かって付勢させるための付勢手段としてのコイルスプリング82を備えている。
作動体81には、その下面に左右一対のガイド部材83とコイルスプリング82の取付片84が突設されている。このガイド部材83は容器載置部60の載置板62に開設された前後方向に延びるガイド孔(図示せず)に、また取付片84は、載置板62に開設された前後方向に延びる長孔62bにそれぞれ前後移動自由に遊挿されている。コイルスプリング82は、前記した取付片84と、載置板62の下面の前部側に設けられた取り付け片62cとの間に架け渡されている。これにより、作動体81は、載置板63上においてガイド部材83を介しガイド孔(図示せず)に沿って前後方向に移動可能に構成されている。また、作動体81は、後方への移動に伴って伸びるコイルスプリング82のばね反力により前方向(図4において右方向)に常に付勢されている。
【0018】
作動体81には、図4に示すように、皿20の高台20bの外周面が密接するように平面視湾曲面状の受け止め面81aが形成されている。また、作動体81の後端部両側には、上方に延びる左右一対の突片85が設けられ、これら突片85の外側面には連結軸86が突設されている。これらの連結軸86は、アーム片72の下端部に形成されたスリット状の長孔75に介装されることで、作動体81の後方(図4において左方向)へのスライドに伴って蓋本体71が閉鎖方向に揺動するとともに作動体81の前方へのスライドに伴って蓋本体71が開放方向に揺動するようになっている。
【0019】
以上の飲食物搬送用収容体5において、皿20が容器載置部60の載置板62上に載置されていない状態では、作動体81がスプリング82のばね反力により容器載置部60に対して前方に移動しているので、蓋本体71は図3にも示すように開放状態に維持されている。
【0020】
以上の構成からなる飲食物搬送用収容体5の使用態様を説明する。
先ず調理人が寿司Fを皿20の皿板20a上に盛った後、皿板20aの周縁部を手で持って、フラットチエンコンベア32上に置かれた飲食物搬送用収容体5の載置板62上に皿20を載せる。そして、その皿20を載置板62に対して後方に向けて押し込む。すると、開閉機構8の作動体81が受け止め面81aを介して皿20の高台20bの外周面で押されて後方に移動する。これにより、作動体81の連結軸86が蓋体7の長孔75を後向きに押すので、蓋本体71が枢軸73を中心として載置板62の上面を閉じる方向に揺動する。そして、高台20bの下端部前側の外周面がストッパ62aに係合するところまで皿20が後方に移動した時点で、図4にも示すように、高台20bの前部及び後部が容器載置部62のストッパ62aと作動体81の受け止め面81aとにより挟持される。これにより、皿板20a上の寿司Fが蓋本体71で覆われる位置で皿20が載置台6上に保持されるとともに、蓋本体71も閉鎖位置で保持されるので不用意に開かない。
【0021】
一方、顧客は、蓋本体71の切り欠き74を介して外周縁の外方に一部突出している皿板20aの縁部分を手で持って皿20を持ち上げると、ストッパ62aと高台20bとの当接が解除されて、作動体81がスプリング82の作用により皿20を前方に押しながら復動し、これにより、蓋本体71は開いて開放状態が維持される。
このように、寿司Fの搬送に際して上記の飲食物搬送用収容体5を用いることにより、皿20に盛られた寿司Fが不用意に乾燥することが抑制され得るし、また顧客が誤って寿司Fに手などを触れることを防ぐこともできる。加えて、皿20の容器載置部60への載置又は容器載置部60からの取り出しに際しては、飲食物搬送用収容体5に直接手を触れるようなことがないので、飲食物搬送用収容体5が不用意に汚れるといった不具合も防止できる。
【0022】
また前述の飲食物搬送装置3には、飲食物搬送用収容体5に収容されて飲食物搬送装置3により搬送される飲食物を管理するための飲食物管理装置が備えられているのであって、次にこの飲食物管理装置を説明する。
図に示す飲食物管理装置は、飲食物搬送用収容体5に取り付けられたRFIDと称される円板状のICタグ9と、フラットチエンコンベア32を介して搬送される飲食部収容体5のICタグ9に書き込まれた情報を読み取るための読み取り器4と、飲食物搬送用収容体5の蓋体7の開閉を検出するための開閉検出器10と、読み取り装置1により読み取られたICタグ9の情報と開閉検出器10で検出した蓋体7の開閉情報に基づいてフラットチエンコンベア32を介して搬送される飲食物の情報を算出するためのコントローラ11と、コントローラ11で算出した各種情報を報知するためのモニター12と、飲食物搬送用収容体5の蓋体7を開動作させるための蓋体開放装置13と、蓋体開放装置により開動作させた飲食物搬送用収容体5から皿20を取り出すための本発明にかかる容器取り出し装置14が備えられている。
前述のコントローラ11はコンピュータから構成されている。
【0023】
ICタグ9は、蓋体7の上面に着脱可能に取り付けられるホルダー90に装着している。
ホルダー90は、図8にも示すように、蓋体7の頂部に設けた貫通孔76に挿嵌可能な脚部91と、飲食物の種類名を掲載するための掲載部92と、ICタグ9を着脱可能に装着するための装着部93が備えられ、前記脚部91を貫通孔76に挿嵌することで、図7にも示すように蓋体7に対して取り外し可能に取り付けられる。
なお掲載部92には、装着部93のICタグ9に書き込まれた固有番号と対応する飲食物の種類が掲載されている。
【0024】
読み取り器4及び開閉検出器10は、所定時間食されることなくフラットチエンコンベア32上に滞留している飲食物の情報を得るためのものであって、読み取り器4を構成する後記のアンテナA及び開閉検出器10は、第4ハウジング部2dにおけるフラットチエンコンベア32の搬送方向終端部に設けられている。
読み取り器4は、リーダー本体RとアンテナAから構成された既知構造のICタグリーダーが用いられ、アンテナAがフラットチエンコンベア32の上方に配置され、アンテナAを介してリーダー本体Rで、各ICタグ9の固有番号やあらかじめライターにより書き込んだ飲食物の種類を表す個別番号を読み取るようにしている。
【0025】
開閉検出器10は、図2にも示すように、1つの発光素子Lと上下2段に配置した2個の受光素子M1・M2から構成され、発光素子Lがフラットチエンコンベア32の搬送方向と直交する方向一方側に配置され、また受光素子M1・M2がフラットチエンコンベア32の搬送方向と直交する方向他方側に配置されている。
そして、開閉検出器10は、飲食物搬送用収容体5が読み取り器4を通過する時点で、発光素子Lから照射される光が載置台6で遮られて下部受光素子M2で受光されないようにするとともに、この時、飲食物搬送用収容体5から皿20が取り出されて蓋体7が開いていると、発光素子Lから照射される光は上部受光素子M1で受光されるのに対して、皿20が取り出されずに蓋体7が閉じている状態では、発光素子Lから照射される光は主として皿20で遮られて上部受光素子M1で受光されないようにしている。
【0026】
コントローラ11は、読み取り器4及び開閉検出器10からの情報を入力するに伴い、所定時間食されることなくフラットチエンコンベア32上に滞留している飲食物、即ち、読み取り器4で読み取ったICタグ9の飲食物情報と、開閉検出器10で検出した蓋体7の開閉状態から、所定時間食されることなくフラットチエンコンベア32上に滞留している飲食物の種類とその飲食物が収容されている飲食物搬送用収容体5を算出して、その飲食物搬送用収容体5が後記する蓋体開放装置13を通過する時点でこの蓋体開放装置13を作動させるようにしている。
モニター12は厨房室S1に設置されている。
【0027】
蓋体開放装置13は、図7に示すように、飲食物搬送用収容体5に載置された皿20の一端側を押し上げるための容器押し上げ体13aと、この容器押し上げ体13aを作動させるための作動装置13bが備えられ、作動装置13bの動作により、容器押し上げ体13aを介して皿20を載置台6に対して押し上げ、蓋体7を開動作させるようにしている。
【0028】
次に本願発明の容器取り出し装置14を説明する。
容器取り出し装置14は、蓋体7が開いた状態で容器載置部60に載せられている皿20を取り出すためのものであって、基本的には、駆動装置の駆動により往復動する移動体150が備えられた往復駆動機構15と、蓋体7が開いた状態の前記飲食物搬送用収容体における容器載置部60から皿20を取り出す容器取り出し機構16と、これら往復動機構15及び容器取り出し機構16の駆動制御を行なうコントローラが備えられている。
往復動機構15と容器取り出し機構16の駆動制御を行なうコントローラは、前述のコントローラ11を兼用している。
【0029】
往復動機構15は、図10にも示すように、ハウジング15aの両端にキャップ15b、15cが取り付けられ、またハウジング15aの側面側に移動体150が配置されている。
そしてこの移動体150は、図13において矢印Zで示す方向に往復動(直動)して、往動により搬送部としてのフラットチエンコンベア32に近接し、復動により搬送部としてのフラットチエンコンベア32から離間するように配置されている。
移動体150が往復動するための構成は、図11に示すように、ボールネジ15dが配置され、このボールネジ15dの一端はサーボモータ15eに連結され、他端側は軸受部材15fによって回転可能に支持されている。
ボールネジ15dにはボールナット15gが螺合し、このボールナット15gには移動体150が設けられている。そして、サーボモータ15eが適宜の方向に回転することにより、回転を規制されているボールナット15gが適宜の方向に移動し、それに伴って移動体150が同方向に移動する。なおサーボモータ15eは、キャップ15b内に組み込まれている。
【0030】
容器取り出し機構16は、図11にも示すように往復駆動機構15の移動体150に取り付けられているのであって、この容器取り出し機構16は、容器の取り出し体16aと、この取り出し体16aを揺動させるための揺動駆動装置16bと、移動体150に取り付けられるベースプレート16cが備えられ、揺動駆動装置16bの駆動により、取り出し体16aの遊端部が皿20の上面に接触して皿20を容器載置部60から手前側に取り出すように構成されている。
取り出し体16aは、プレート状の取り出し片160と、この取り出し片160の左右に一体形成された一対の支持片161から構成されている。
【0031】
揺動駆動装置16bは、減速ギヤ機構を搭載したサーボモータから構成されている。この揺動駆動装置16bは、ベースプレートの長さ方向一端部に取り付けられて、この揺動駆動装置16bの出力軸162に取り出し体16aの支持片161を固定し、揺動駆動装置16bの正転により取り出し片160が図14において反時計方向に約30度揺動し、揺動駆動装置16bの逆転により取り出し片160が図15において時計方向に約30度揺動するようにしている。
また取り出し片160の遊端部下面には、皿20の取り出しを確実に行なえるようにするために軟質の発泡ゴムから成る滑り止め片163が貼り付けられている。
以上の容器取り出し装置16は、蓋体開放装置13の設置位置よりもフラットチエンコンベア32の搬送方向下流側に設置されているのであって、換言すれば、蓋体開放装置13は、容器取り出し装置14の設置位置よりもフラットチエンコンベア32の搬送方向上流側に設置されている。
また前記したコントローラ11には、容器取り出し機構16により皿20が取り出されたのを検出するための容器取り出し検出器17が接続されている。
この容器取り出し検出器17は、回収ボックス18の上方に設置され、皿20が回収ボックス18内に落下する時点で、その皿20を赤外線により検出するようにしている。
【0032】
次に以上の飲食物管理装置の作用を説明する。
蓋体7の閉じた飲食物搬送用収容体5が読み取り器1及び開閉検出器10を通過する時点で、読み取り器1によりICタグ9から飲食物の種類を示す番号やICタグの固有番号を読み取るとともに、開閉検出器10により蓋体7が閉じている飲食物搬送用収容体5を検出する。そして、これら読み取り器1及び開閉検出器10からの情報に基づき、コントローラ11により、蓋体7の閉じた飲食物搬送用収容体5、即ち寿司(飲食物)が収容されている飲食物搬送用収容体5のフラットチエンコンベア32上での滞留時間が予め設定された一定時間以上経過したか否か、換言すれば、飲食物搬送用収容体5内に収容した寿司Fが食されることなく一定時間以上搬送部に滞留しているか否かを判別する。
フラットチエンコンベア32での滞留時間が一定時間経過している場合には、その飲食物搬送用収容体5が蓋体開放装置13を通過する時点で、コントローラ11を介して蓋体開放装置13の押し上げ体13aが作動するのであって、押し上げ体13aの作動により、図7において2点鎖線で示すように、押し上げ体13aの遊端部が皿板20aの下面に当接して、皿20の手前側が押し上げられ、これに伴い、皿20の高台20bがストッパ62aから外れて、蓋体7が開くとともに、皿20が少し手前側に押し出されて、図13に示すように、高台20bの手前側がストッパ62a上に乗り上がる。
【0033】
続いて蓋体7が開けられた飲食物搬送用収容体5が容器取り出し装置16を通過する時点で、移動体150が往復動機構15の作動により往動して、図14に示すように、取り出し片160の遊端部が皿20の前部上方に来た時点で、揺動駆動装置16bの正転により、取り出し片160の遊端が滑り止め片163を介して皿20の上面に圧接し、図15に示すように、皿20の後部側が少し持ち上げられた時点で移動体150が往復動機構15の作動により復動し、これにより、図16に示すように、皿20が取り出し片160を介して容器載置部60から引き出されて回収ボックス18内に自動的に回収される。
そして容器取り出し検出器17が皿20の取り出しを検出すると、皿20が取り出された飲食物搬送用収容体5のフラットチエンコンベア32での滞留時間に関するデータがリセットされ、以降、その飲食物搬送用収容体5に新しく収容される寿司の滞留時間の管理が行なわれる。
【0034】
以上の実施形態では、飲食物搬送用収容体5に収容する飲食物として寿司を例にして説明したが、これに限定されるものではなく、例えば麺類やみそ汁、アイスクリーム、あるいはショートケーキなどの飲食物でもよい。
【符号の説明】
【0035】
20 皿(容器)
3 飲食物搬送装置
32 フラットチエンコンベア(搬送部)
5 飲食物搬送用収容体
6 載置台
60 容器載置部
7 蓋体
8 開閉機構
9 ICタグ
11 コントローラ
13 蓋体開放装置
13a 容器押し上げ体
13b 作動装置
14 容器取り出し装置
15 往復動機構
150 移動体
16 容器取り出し機構
16a 取り出し体
16b 揺動駆動装置
F 寿司(飲食物)
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