特許第6231341号(P6231341)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6231341
(24)【登録日】2017年10月27日
(45)【発行日】2017年11月15日
(54)【発明の名称】移動通信システム
(51)【国際特許分類】
   H04W 72/04 20090101AFI20171106BHJP
【FI】
   H04W72/04 111
   H04W72/04 136
【請求項の数】2
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2013-200657(P2013-200657)
(22)【出願日】2013年9月26日
(65)【公開番号】特開2015-70341(P2015-70341A)
(43)【公開日】2015年4月13日
【審査請求日】2016年9月12日
(73)【特許権者】
【識別番号】392026693
【氏名又は名称】株式会社NTTドコモ
(74)【代理人】
【識別番号】100083806
【弁理士】
【氏名又は名称】三好 秀和
(74)【代理人】
【識別番号】100100712
【弁理士】
【氏名又は名称】岩▲崎▼ 幸邦
(74)【代理人】
【識別番号】100101247
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 俊一
(74)【代理人】
【識別番号】100095500
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 正和
(74)【代理人】
【識別番号】100117064
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 市太郎
(74)【代理人】
【識別番号】100169797
【弁理士】
【氏名又は名称】橋本 浩幸
(72)【発明者】
【氏名】高橋 秀明
(72)【発明者】
【氏名】ウリ アンダルマワンティ ハプサリ
(72)【発明者】
【氏名】内野 徹
【審査官】 深津 始
(56)【参考文献】
【文献】 特表2015−530042(JP,A)
【文献】 Huawei, HiSilicon,"Throughput results for inter-frequency deployment of small cells",3GPP TSG-RAN WG2 Meeting #82 R2-131782,2013年 5月11日,URL,http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/wg2_rl2/TSGR2_82/Docs/R2-131782.zip
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24 −H04B 7/26
H04W 4/00 −H04W 99/00
3GPP TSG RAN WG1−4
SA WG1−4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
移動局が、マスター無線基地局配下のセル及びスレーブ無線基地局配下のセルを用いたキャリアアグリゲーションを行うことができるように構成されている移動通信システムであって、
前記キャリアアグリゲーションが行われている場合、SRB0、SRB1及びSRB2は、前記移動局と前記マスター無線基地局との間で確立されるように構成されており、
前記スレーブ無線基地局が追加される場合、該スレーブ無線基地局は、前記移動局に対して、SRBを追加又は変更するための信号を送信することによって、該移動局と前記マスター無線基地局との間で確立されている前記SRB1及び前記SRB2と同じ設定内容となるように、該移動局と前記スレーブ無線基地局との間でSRB1及びSRB2を確立するように構成されていることを特徴とする移動通信システム。
【請求項2】
移動局が、マスター無線基地局配下のセル及びスレーブ無線基地局配下のセルを用いたキャリアアグリゲーションを行うことができるように構成されている移動通信システムであって、
前記キャリアアグリゲーションが行われている場合、SRB0、SRB1及びSRB2は、前記移動局と前記マスター無線基地局との間で確立されるように構成されており、
前記マスター無線基地局は、前記スレーブ無線基地局に対して、前記SRB1及び前記SRB2の設定情報を通知すると共に、前記移動局に対して、該スレーブ無線基地局を追加するように指示するように構成されており、
前記移動局は、前記指示に応じて、前記マスター無線基地局との間で確立されている前記SRB1及び前記SRB2の設定情報を用いて、前記スレーブ無線基地局経由で該SRB1及び該SRB2上で信号を送るための設定を適用するように構成されていることを特徴とする移動通信システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、移動通信システムに関する。
【背景技術】
【0002】
LTE(Long Term Evolution)方式のRelease-10までで規定されているCA(Carrier Aggregation、キャリアアグリゲーション)では、図6(a)に示すように、同一の無線基地局eNB配下のCC(Component Carrier、コンポーネントキャリア)#1及びCC#2を用いて同時通信を行うことで高いスループットを実現することが可能であった。
【0003】
一方、LTE方式のRelease-12では、LTE方式のRelease-10までのCAを拡張して、図6(b)に示すように、異なる無線基地局eNB#1/eNB#2配下のCC#1/CC#2を用いて同時通信を行うことで高いスループットを実現する「Inter-eNB CA(或いは、Inter-node UP aggregation)」が検討されている(非特許文献1参照)。
【0004】
例えば、全てのCCを単一の無線基地局eNB内に収容することができない場合に、LTE方式のRelease-10と同程度のスループットを実現するためには、「Inter-eNB CA」を行うことが必要となる。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0005】
【非特許文献1】3GPP寄書R2-131782
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、既存のLTE方式では、上述の「Inter-eNB CA」が行われる際に、SRB(Signaling Radio Bearer)をどのように確立すべきかについて規定されていないという問題点があった。
【0007】
そこで、本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものであり、「Inter-eNB CA」を行う際に、適切に、SRB0〜SRB2を設定することができる移動通信システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の第1の特徴は、移動局が、マスター無線基地局配下のセル及びスレーブ無線基地局配下のセルを用いたキャリアアグリゲーションを行うことができるように構成されている移動通信システムであって、前記キャリアアグリゲーションが行われている場合、SRB0、SRB1及びSRB2は、前記移動局と前記マスター無線基地局との間で確立されるように構成されており、前記スレーブ無線基地局が追加される場合、該スレーブ無線基地局は、前記移動局に対して、SRBを追加又は変更するための信号を送信することによって、該移動局と前記マスター無線基地局との間で確立されている前記SRB1及び前記SRB2と同じ設定内容となるように、該移動局と前記スレーブ無線基地局との間でSRB1及びSRB2を確立するように構成されていることを要旨とする。
【0009】
本発明の第2の特徴は、移動局が、マスター無線基地局配下のセル及びスレーブ無線基地局配下のセルを用いたキャリアアグリゲーションを行うことができるように構成されている移動通信システムであって、前記キャリアアグリゲーションが行われている場合、SRB0、SRB1及びSRB2は、前記移動局と前記マスター無線基地局との間で確立されるように構成されており、前記マスター無線基地局は、前記スレーブ無線基地局に対して、前記SRB1及び前記SRB2の設定情報を通知すると共に、前記移動局に対して、該スレーブ無線基地局を追加するように指示するように構成されており、前記移動局は、前記指示に応じて、前記マスター無線基地局との間で確立されている前記SRB1及び前記SRB2の設定情報を用いて、前記スレーブ無線基地局経由で該SRB1及び該SRB2上で信号を送るための設定を適用するように構成されていることを要旨とする。
【発明の効果】
【0010】
以上説明したように、本発明によれば、「Inter-eNB CA」を行う際に、適切に、SRB0〜SRB2を設定することができる移動通信システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本発明の第1の実施形態に係る移動通信システムの全体構成図である。
図2】本発明の第1の実施形態に係る移動通信システムの動作を示すシーケンス図である。
図3】本発明の第1の実施形態に係る無線基地局eNB#2によって送信される「SRB-ToAddMod」のフォーマット例を示す図である。
図4】本発明の第2の実施形態に係る移動通信システムの全体構成図である。
図5】本発明の第2の実施形態に係る移動通信システムの動作を示すシーケンス図である。
図6】従来技術を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
(本発明の第1の実施形態に係る移動通信システム)
図1乃至図3を参照して、本発明の第1の実施形態に係る移動通信システムについて説明する。本実施形態に係る移動通信システムとして、LTE方式の移動通信システムを例示して説明するが、本発明は、LTE方式以外の移動通信システムにも適用可能である。
【0013】
図1に示すように、本実施形態に係る移動通信システムは、無線基地局eNB#1と、無線基地局eNB#2とを具備している。
【0014】
本実施形態に係る移動通信システムでは、無線基地局eNB#1は、マスター無線基地局(或いは、マクロセルを管理するマクロ無線基地局)M-eNBであり、無線基地局eNB#2は、スレーブ無線基地局(或いは、スモールセルを管理するスモール無線基地局)S-eNBであるものとする。
【0015】
また、本実施形態に係る移動通信システムでは、移動局UEが、無線基地局eNB#1配下のセル及び無線基地局eNB#2配下のセルを用いた「Inter-eNB CA」を行うことができるように構成されている。
【0016】
かかる「Inter-eNB CA」を行うために、無線基地局eNB#1及び移動局UEは、RRC(Radio Resource Contriol)レイヤ機能を具備しており、無線基地局eNB#2は、RRCレイヤ機能を具備していなくてもよい。
【0017】
かかる場合、無線基地局eNB#1のRRCレイヤ機能が、移動局UE宛ての全てのRRCメッセージを生成し、移動局UEに送信するように構成されている。
【0018】
或いは、かかる「Inter-eNB CA」を行うために、無線基地局eNB#1、無線基地局eNB#2及び移動局UEの全てが、RRC(Radio Resource Contriol)レイヤ機能を具備していてもよい。
【0019】
かかる場合、無線基地局eNB#1のRRCレイヤ機能及び無線基地局eNB#2のRRCレイヤ機能の各々が、移動局UE宛てのRRCメッセージを生成し、移動局UEに送信するように構成されている。
【0020】
なお、無線基地局eNB#1のRRCレイヤ機能によって生成されるRRCメッセージ及び無線基地局eNB#2のRRCレイヤ機能によって生成されるRRCメッセージは、LTE方式の規定によって決められるものとする。
【0021】
図1に示すように、かかる「Inter-eNB CA」が行われている場合、SRB0、SRB1及びSRB2が、移動局UEと無線基地局eNB#1との間で確立されるように構成されている。
【0022】
ここで、SRB0は、RRCコネクションの確立及び再確立や、RRCコネクション要求信号の拒絶といったRRCコネクションの確立のための基本的なシグナリングのみ送信するように構成されているため、移動局UEと無線基地局eNB#1との間にのみ確立され、移動局UEと無線基地局eNB#2との間では確立されないように構成されている。
【0023】
また、SRB1は、SRB2の確立前に、NAS(Non Access Stratum)メッセージと共に、RRCメッセージを送信するためのベアラである。
【0024】
さらに、SRB2は、NASメッセージと共に、「logged measurement information」を含むRRCメッセージを送信するためのベアラであり、SRB1よりも低い優先権を有しており、「security action」の後に、E-UTRANによって設定される。
【0025】
SRB1及びSRB2を介して送信すべきRRCメッセージは、無線基地局eNB#1によって送信されてもよいし、無線基地局eNB#2によって送信されてもよい。
【0026】
したがって、かかる「Inter-eNB CA」が行われている場合、移動局UEと無線基地局eNB#1との間で確立されているSRB1及びSRB2と同じ設定内容のSRB1及びSRB2が、移動局UEと無線基地局eNB#2との間で確立されるように構成されている。
【0027】
ここで、無線基地局eNB#2が追加される場合、かかる無線基地局はeNB#2は、移動局UEに対して、既存の「SRB-ToAddMod」を送信することによって、移動局UEと無線基地局eNB#1との間で確立されているSRB1及びSRB2と同じ設定内容となるように、移動局UEと無線基地局eNB#2との間でSRB1及びSRB2を確立するように構成されている。
【0028】
以下、図2及び図3を参照して、本実施形態に係る移動通信システムの動作について説明する。
【0029】
図2に示すように、移動局UEと無線基地局eNB#1との間でSRB0/SRB1/SRB2が設定されている状態で、無線基地局eNB#2を追加すること(移動局UEが、無線基地局eNB#1配下のセル及び無線基地局eNB#2配下のセルを用いた「Inter-eNB CA」を行うこと)が決定されると、ステップS1001において、無線基地局eNB#2は、移動局UEに対して、図3に示す「SRB-ToAddMod」を送信する。
【0030】
かかる「SRB-To-AddMod」は、移動局UEと無線基地局eNB#1との間で確立されているSRB1及びSRBと同じ設定内容のSRB1及びSRB2を、移動局UEと無線基地局eNB#2との間で確立するように指示するものである。
【0031】
具体的には、無線基地局eNB#2は、図3に示すように、「SRB-To-AddMod」内の情報要素「srb-Idenity」によってSRBの識別情報を設定し、「SRB-ToAddMod」内の情報要素「rlc-Config」によって、RLCレイヤにおける設定を行い、「SRB-ToAddMod」内の情報要素「logicalChannelConfig」によって、論理チャネルに係る設定を行うように構成されている。
【0032】
ステップS1002において、移動局UEと無線基地局eNB#2との間でSRB1及びSRB2が確立されると、無線基地局eNB#2は、SRB1及びSRB2を介して送信すべきRRCメッセージについて、確立されたSRB1及びSRB2を介して移動局UEに対して送信する。
【0033】
なお、SRB0を介して送信すべきRRCメッセージについては、移動局UEと無線基地局eNB#1との間で確立されているSRB0を介して、無線基地局eNB#1から移動局UEに対して送信される。
【0034】
本実施形態に係る移動通信システムによれば、上述の「Inter-eNB CA」が行われている場合に、移動局UEと無線基地局eNB#2との間で確立されているSRB1及びSRB2は、移動局UEと無線基地局eNB#1との間で確立されているSRB1及びSRB2と同一の設定内容を有しているため、移動局UEは、既存のLTE方式と同様に、1本のSRB1及び1本のSRB2が確立されているように見え、RRCメッセージを、どの無線基地局eNBとの間で確立しているSRB1及びSRB2を介して受信するべきか判断する必要がなくなるという効果を奏する。
【0035】
(本発明の第2の実施形態に係る移動通信システム)
以下、図4及び図5を参照して、本発明の第2の実施形態に係る移動通信システムについて、上述の第2の実施形態に係る移動通信システムとの相違点に着目して説明する。
【0036】
図4に示すように、上述の「Inter-eNB CA」が行われている場合、SRB0、SRB1及びSRB2が、移動局UEと無線基地局eNB#1との間で確立されるように構成されている。
【0037】
一方、上述の「Inter-eNB CA」が行われている場合、SRB1及びSRB2が、移動局UEと無線基地局eNB#2との間で確立されるように構成されている。
【0038】
かかる場合、無線基地局eNB#2は、移動局UEと無線基地局eNB#1との間で確立されているSRB1及びSRB2の設定情報を用いて、移動局UEに対して、かかるSRB1及びSRB2上で送信されるべき信号を送信するように構成されている。
【0039】
ここで、無線基地局eNB#2は、無線基地局eNB#2との間のX2インターフェイスを介して、かかるSRB1及びSRB2の設定情報を取得するように構成されている。
【0040】
以下、図5を参照して、本実施形態に係る移動通信システムの動作について説明する。
【0041】
図5に示すように、移動局UEと無線基地局eNB#1との間でSRB0/SRB1/SRB2が設定されている状態で、無線基地局eNB#1は、ステップS2001において、無線基地局eNB#2を追加すること(移動局UEが、無線基地局eNB#1配下のセル及び無線基地局eNB#2配下のセルを用いた「Inter-eNB CA」を行うこと)を決定すると、ステップS2002において、無線基地局eNB#2に対して、移動局UEと無線基地局eNB#1との間で確立されているSRB1及びSRB2の設定情報を送信する。
【0042】
無線基地局eNB#2は、ステップS2002において、かかる設定情報を受信した後、ステップS2003において、かかる設定を確認して旨を、無線基地局eNB#1に対して通知する。
【0043】
その後、無線基地局eNB#1は、ステップS2004において、「RRCConnectionReconfiguration」を移動局UEに対して送信し、無線基地局eNB#2の追加を指示する。
【0044】
移動局UEは、ステップS2005において、「RRCConnectionReconfigurationComplete」を無線基地局eNB#1に対して送信すると共に、ステップS2006において、無線基地局eNB#1との間で確立されているSRB1及びSRB2の設定情報を用いて、無線基地局eNB#2経由でSRB1及びSRB2上でデータを送るための設定を適用する。
【0045】
なお、SRB0を介して送信すべきRRCメッセージについては、移動局UEと無線基地局eNB#1との間で確立されているSRB0を介して、無線基地局eNB#1から移動局UEに対して送信される。
【0046】
本実施形態に係る移動通信システムによれば、上述の「Inter-eNB CA」が行われている場合には、移動局UEと無線基地局eNB#2との間でSRB1及びSRB2を確立しなくても、無線基地局eNB#2は、移動局UEと無線基地局eNB#1との間で確立されているSRB1及びSRB2の設定情報を用いて、SRB1及びSRB2を介して送信すべきRRCメッセージを送信するように構成されているため、移動局UEは、既存のLTE方式と同様に、1本のSRB1及び1本のSRB2が確立されているように見え、RRCメッセージを、どの無線基地局eNBとの間で確立しているSRB1及びSRB2を介して受信するべきか判断する必要がなくなるという効果を奏する。
【0047】
以上に述べた本実施形態の特徴は、以下のように表現されていてもよい。
【0048】
本実施形態の第1の特徴は、移動局UEが、無線基地局MeNB(マスター無線基地局)配下のセル及び無線基地局SeNB(スレーブ無線基地局)配下のセルを用いた「Inter-eNB CA(キャリアアグリゲーション)」を行うことができるように構成されている移動通信システムであって、かかる「Inter-eNB CA」が行われている場合、SRB0、SRB1及びSRB2は、移動局UEと無線基地局MeNBとの間で確立されるように構成されており、無線基地局SeNBが追加される場合、かかる無線基地局SeNBは、移動局UEに対して、「SRB-ToAddMod(SRBを追加又は変更するための信号)」を送信することによって、移動局UEと無線基地局MeNBとの間で確立されているSRB1及びSRB2と同じ設定内容となるように、移動局UEと無線基地局SeNBとの間でSRB1及びSRB2を確立するように構成されていることを要旨する。
【0049】
本実施形態の第2の特徴は、移動局UEが、無線基地局MeNB配下のセル及び無線基地局SeNB配下のセルを用いた「Inter-eNB CA」を行うことができるように構成されている移動通信システムであって、かかる「Inter-eNB CA」が行われている場合、SRB0、SRB1及びSRB2は、移動局UEと無線基地局MeNBとの間で確立されるように構成されており、無線基地局MeNBは、無線基地局SeNBに対して、上述のSRB1及びSRB2の設定情報を通知すると共に、移動局UEに対して、無線基地局SeNBを追加するように指示するように構成されており、移動局UEは、かかる指示に応じて、無線基地局MeNBとの間で確立されているSRB1及びSRB2の設定情報を用いて、無線基地局SeNB経由でSRB1及びSRB2上でRRCメッセージ(信号)を送るための設定を適用するように構成されていることを要旨とする。
【0050】
なお、上述の無線基地局MeNB/SeNBや移動局UEの動作は、ハードウェアによって実施されてもよいし、プロセッサによって実行されるソフトウェアモジュールによって実施されてもよいし、両者の組み合わせによって実施されてもよい。
【0051】
ソフトウェアモジュールは、RAM(Random Access Memory)や、フラッシュメモリや、ROM(Read Only Memory)や、EPROM(Erasable Programmable ROM)や、EEPROM(Electronically Erasable and Programmable ROM)や、レジスタや、ハードディスクや、リムーバブルディスクや、CD-ROMといった任意形式の記憶媒体内に設けられていてもよい。
【0052】
かかる記憶媒体は、プロセッサが当該記憶媒体に情報を読み書きできるように、当該プロセッサに接続されている。また、かかる記憶媒体は、プロセッサに集積されていてもよい。また、かかる記憶媒体及びプロセッサは、ASIC内に設けられていてもよい。かかるASICは、無線基地局MeNB/SeNBや移動局UE内に設けられていてもよい。また、かかる記憶媒体及びプロセッサは、ディスクリートコンポーネントとして無線基地局MeNB/SeNBや移動局UE内に設けられていてもよい。
【0053】
以上、上述の実施形態を用いて本発明について詳細に説明したが、当業者にとっては、本発明が本明細書中に説明した実施形態に限定されるものではないということは明らかである。本発明は、特許請求の範囲の記載により定まる本発明の趣旨及び範囲を逸脱することなく修正及び変更態様として実施することができる。従って、本明細書の記載は、例示説明を目的とするものであり、本発明に対して何ら制限的な意味を有するものではない。
【符号の説明】
【0054】
UE…移動局
eNB#1(MeNB)/eNB#2(SeNB)…無線基地局
図1
図2
図3
図4
図5
図6