【実施例1】
【0019】
本発明の一実施形態である実施例1は、本発明を、駐車車両を発進させる際に、車両周囲の注意喚起が必要な情報を運転者に提示して発進操作を支援する車両用発進支援装置に適用した例である。
[車両用発進支援装置の構成の説明]
【0020】
まず、
図1と
図2を用いて、実施例1の構成を説明する。本実施例1の車両用発進支援装置10は、車両5に搭載されて、
図1に示すように、撮像部20と、測距センサ30と、電子制御ユニット40と、車両情報通信部60と、車両センサ70と、映像・音声通信部80と、モニタ85と、スピーカ90と、からなる。
【0021】
撮像部20は、CMOSセンサやCCDセンサ等の撮像素子を有するカメラで構成されており、車両5の前方を撮像する前方カメラ22と、車両5の左ドアミラーに装着されて、車両の左側方を撮像する左側方カメラ24と、車両5の後方を撮像する後方カメラ26と、車両5の右ドアミラーに装着されて、車両の右側方を撮像する右側方カメラ28と、からなる。撮像部20の車両5への装着状態については後述する。
【0022】
測距センサ30は、超音波センサやレーザレーダ等のセンサで構成されており、車両5の前方と車両5の後方に向けて装着されている。測距センサ30の車両5への装着状態については後述する。
【0023】
電子制御ユニット40は、車両5の発進操作が検出されたときに、撮像部20で撮像された車両5の周囲の画像と、測距センサ30で測定された車両5周辺の障害物までの距離と、に基づいて、車両5が現在位置に駐車される際に行われた駐車形式を判定して、判定された駐車形式に応じて、車両5の運転者に対し、発進操作を支援する情報提供を行う。
【0024】
この電子制御ユニット40は、画像入力部42と、距離計測部44と、車両周囲状況認識部46と、発進操作検出部48と、駐車形式判定部50と、監視領域設定部52と、車両周囲状況提供部54と、移動物体検出部55と、情報提供終了判定部56と、からなる。
【0025】
画像入力部42は、撮像部20で撮像された画像をAD変換し、デジタル画像に変換して出力する。
【0026】
距離計測部44は、測距センサ30で測定された距離データをAD変換し、デジタルデータに変換して出力する。
【0027】
車両周囲状況認識部46は、画像入力部42から出力されたデジタル画像と、距離計測部44から出力された距離データと、を用いて、車両5の周囲の駐車枠線,隣接車両,車両以外の障害物,縁石や道路端の検出を行う。
【0028】
発進操作検出部48は、車両5の運転者が、車両5を発進させる可能性のある操作を行ったことを検出する。
【0029】
駐車形式判定部50は、車両周囲状況認識部46の認識結果に基づいて、車両5が現在駐車している位置に駐車する際に行った駐車形式を判定する。
【0030】
監視領域設定部52は、駐車形式判定部50の判定結果と車両周囲状況認識部46の認識結果に基づいて、車両5を発進させるときに、運転者が注意を払うべき領域を設定する。
【0031】
移動物体検出部55は、車両周囲状況認識部46の認識結果と監視領域設定部52の設定結果に基づいて、設定された監視領域の内部で車両5に接近する移動物体の検出を行う。
【0032】
車両周囲状況提供部54は、監視領域設定部52の設定結果と、駐車形式判定部50の判定結果と、車両周囲状況認識部46の認識結果と、移動物体検出部55の検出結果に基づいて、車両5の運転者に対して、車両5を発進させる際に注意を払う必要がある、車両5の周囲状況に関する情報提供を行う。
【0033】
情報提供終了判定部56は、車両5の挙動に基づいて、車両周囲状況提供部54からの情報提供の終了を判定して情報提供を終了させる。
【0034】
車両情報通信部60は、ローカルエリアネットワーク(LAN:Local Area Network)で構成されており、車両に設置された各種センサで計測された車両情報や、車両を制御するために必要な制御情報の通信を行う。
【0035】
車両センサ70は、車両情報通信部60に接続されて、車両の様々な状態を検出する。具体的には、エンジンの動作状態を検出するイグニッションスイッチ(非図示)、シフトポジションを検出するシフトポジションセンサ(非図示)、方向指示器の動作状態を検出するウインカスイッチ(非図示)、車速を検出する車速センサ(非図示)、操舵角を検出する操舵角センサ(非図示)が利用される。
【0036】
映像・音声通信部80は、ローカルエリアネットワーク(LAN)で構成されており、車両に設置されたモニタ85に出力される画像情報や映像情報、および、スピーカ90に出力される音声情報の通信を行う。
【0037】
次に、
図2を用いて、撮像部20と測距センサ30の車両5への装着状態について説明する。
【0038】
撮像部20を構成する前方カメラ22は、
図2(a)に示すように、車両5の最前部に、車両5の前方に向かって斜め下向きに取り付けられている。この前方カメラ22は約180度の画角を有しており、前方カメラ22で撮像された画像には、車両5の一部と路面とが映り込むようになっている。
【0039】
左側方カメラ24は、車両5の左ドアミラーに、車両5の左側方に向かって斜め下向きに取り付けられている。この左側方カメラ24は約180度の画角を有しており、左側方カメラ24で撮像された画像には、車両5の一部と路面とが映り込むようになっている。
【0040】
後方カメラ26は、車両5後部のバックドアやトランクリッドに取り付けられている。この後方カメラ26は約180度の画角を有しており、後方カメラ26で撮像された画像には、車両5の一部と路面とが映り込むようになっている。
【0041】
右側方カメラ28は、車両5の右ドアミラーに、車両5の右側方に向かって斜め下向きに取り付けられている。この右側方カメラ28は約180度の画角を有しており、右側方カメラ28で撮像された画像には、車両5の一部と路面とが映り込むようになっている。
【0042】
また、
図2(a)〜(c)に示すように、車両5には、測距センサ30を構成する12個の超音波センサ32a〜32f,34a〜34fが取り付けられている。
【0043】
そして、
図2(a),(c)に示すように、6個の超音波センサ32a〜32fが車両5の前部に取り付けられている。
【0044】
このうち、超音波センサ32a〜32dは、車両5の前部バンパに、車両5の前方を向いて水平に取り付けられている。また、超音波センサ32eは、車両5の前部バンパの右側面に、車両5の右側面を向いて水平に取り付けられている。さらに、超音波センサ32fは、車両5の前部バンパの左側面に、車両5の左側面を向いて水平に取り付けられている。
【0045】
また、
図2(b),(c)に示すように、6個の超音波センサ34a〜34fが車両5の後部に取り付けられている。
【0046】
このうち、超音波センサ34a〜34dは、車両5の後部バンパに、車両5の後方を向いて水平に取り付けられている。また、超音波センサ34eは、車両5の後部バンパの左側面に、車両5の左側面を向いて水平に取り付けられている。さらに、超音波センサ34fは、車両5の後部バンパの右側面に、車両5の右側面を向いて水平に取り付けられている。
[車両用発進支援装置で取り扱う駐車形式の説明]
【0047】
次に、車両用発進支援装置10で取り扱う3種類の駐車形式について、
図2,
図3A,
図3B,
図4A,
図4B,
図5A,
図5Bを用いて説明する。
【0048】
図3A,
図3Bは、道路側端に直交する方向に横並びに並んだ駐車枠に車両を駐車させる並列駐車を示す。特に、
図3Aは、車両5を後退させて行う後退並列駐車の様子を表す。また、
図3Bは、車両5を前進させて行う前進並列駐車の様子を表す。
【0049】
後退並列駐車した車両5に取り付けられた撮像部20(
図2)は、それぞれ、
図3Aに示す領域を撮像する。すなわち、前方カメラ22(
図2)は、車両5の前方である撮像範囲22aを撮像する。左側方カメラ24(
図2)は、車両5の左側に隣接した駐車枠の方向である撮像範囲24aを撮像する。後方カメラ26(
図2)は、車両5の後方である撮像範囲26aを撮像する。そして、右側方カメラ28(
図2)は、車両5の右側に隣接した駐車枠の方向である撮像範囲28aを撮像する。
【0050】
また、前進並列駐車した車両5に取り付けられた撮像部20(
図2)は、それぞれ、
図3Bに示す領域を撮像する。すなわち、前方カメラ22(
図2)は、車両5の前方である撮像範囲22aを撮像する。左側方カメラ24(
図2)は、車両5の左側に隣接した駐車枠の方向である撮像範囲24aを撮像する。後方カメラ26(
図2)は、車両5の後方である撮像範囲26aを撮像する。そして、右側方カメラ28(
図2)は、車両5の右側に隣接した駐車枠の方向である撮像範囲28aを撮像する。
【0051】
図4A,
図4Bは、道路側端に対して斜交する方向に整列した駐車枠に車両を駐車させる斜め駐車を示す。特に、
図4Aは、車両5を後退させて行う後退斜め駐車の様子を表す。また、
図4Bは、車両5を前進させて行う前進斜め駐車の様子を表す。
【0052】
なお、以後の説明を簡単にするため、車両5が、
図4A,
図4Bの状態で斜め駐車をしている状態を「左に傾いて斜め駐車している」と表すことにする。また、
図4A,
図4Bの駐車枠が、紙面の右下に向かう方向に引かれている場合は「右に傾いて斜め駐車している」と表すことにする。
【0053】
後退斜め駐車した車両5に取り付けられた撮像部20(
図2)は、それぞれ、
図4Aに示す領域を撮像する。すなわち、前方カメラ22(
図2)は、車両5の前方である撮像範囲22aを撮像する。左側方カメラ24(
図2)は、車両5の左側に隣接した駐車枠の方向である撮像範囲24aを撮像する。後方カメラ26(
図2)は、車両5の後方である撮像範囲26aを撮像する。そして、右側方カメラ28(
図2)は、車両5の右側に隣接した駐車枠の方向である撮像範囲28aを撮像する。
【0054】
また、前進斜め駐車した車両5に取り付けられた撮像部20(
図2)は、それぞれ、
図4Bに示す領域を撮像する。すなわち、前方カメラ22(
図2)は、車両5の前方である撮像範囲22aを撮像する。左側方カメラ24(
図2)は、車両5の左側に隣接した駐車枠の方向である撮像範囲24aを撮像する。後方カメラ26(
図2)は、車両5の後方である撮像範囲26aを撮像する。そして、右側方カメラ28(
図2)は、車両5の右側に隣接した駐車枠の方向である撮像範囲28aを撮像する。
【0055】
図5A,
図5Bは、道路側端に沿って縦列状態で車両を駐車させる縦列駐車を示す。特に、
図5Aは、道路の左端に縦列駐車を行った左縦列駐車の様子を表す。また、
図5Bは、道路の右端に縦列駐車を行った右縦列駐車の様子を表す。
【0056】
このとき、左縦列駐車した車両5に取り付けられた撮像部20(
図2)は、それぞれ、
図5Aに示す領域を撮像する。すなわち、前方カメラ22(
図2)は、車両5の前方である撮像範囲22aを撮像する。左側方カメラ24(
図2)は、車両5の道路端側である撮像範囲24aを撮像する。後方カメラ26(
図2)は、車両5の後方である撮像範囲26aを撮像する。そして、右側方カメラ28(
図2)は、車両5の車道側である撮像範囲28aを撮像する。
【0057】
また、右縦列駐車した車両5に取り付けられた撮像部20(
図2)は、それぞれ、
図5Bに示す領域を撮像する。すなわち、前方カメラ22(
図2)は、車両5の前方である撮像範囲22aを撮像する。左側方カメラ24(
図2)は、車両5の車道側である撮像範囲24aを撮像する。後方カメラ26(
図2)は、車両5の後方である撮像範囲26aを撮像する。そして、右側方カメラ28(
図2)は、車両5の道路端側である撮像範囲28aを撮像する。
【0058】
車両用発進支援装置10は、路上で車両5を駐車させる場面において一般的に出現する、前述した3種類の駐車形式を取り扱う。そして、後述する駐車形式判定部50(
図1)において、いずれの駐車形式で駐車を行ったかが判定される。なお、前述した3種類の駐車形式のいずれにも該当しないと判定されたときには、該当する駐車形式なし、と判断する。
[車両用発進支援装置で行われる処理の全体の流れの説明]
【0059】
次に、車両用発進支援装置10で行われる処理の全体の流れについて、
図1と
図6を用いて説明する。なお、個々のステップの詳細については後述する。
【0060】
(ステップS10)発進操作検出部48において、運転者が、車両5を発進させるための操作を行ったことを検出する。
【0061】
(ステップS12)車両周囲状況認識部46において、車両5の周囲の駐車枠線,隣接車両,車両以外の障害物、縁石や道路端の検出を行う。
【0062】
(ステップS14)駐車形式判定部50において、車両5が現在駐車している位置に駐車する際に行った駐車形式を判定する。
【0063】
(ステップS16)監視領域設定部52において、車両5を発進させるときに、運転者が注意を払うべき監視領域を設定する。
【0064】
(ステップS18)車両周囲状況提供部54において、車両5の運転者に対して、ステップS16で設定された監視領域に対して、車両5に対する接近物体や撮像された画像を表示する等の情報提供を行う。
【0065】
(ステップS20)情報提供終了判定部56において、車両周囲状況提供部54からの情報提供を終了すべきか否かを判定して、終了すべきであると判定されたときに、情報提供を終了させる。
【0066】
以下、
図6に示した各ステップで行われる処理の詳細な内容について、
図1を用いて、順を追って説明する。
[発進操作検出処理の説明]
【0067】
発進操作検出部48において、車両5のイグニッションスイッチ(非図示)がON状態であるか否かを判定する。そして、イグニッションスイッチがON状態であること、すなわち、車両5のエンジンが始動していることが検出されたときには、次に、シフトポジションセンサ(非図示)の信号を参照して、車両5のシフトポジションがDレンジ(前進)またはRレンジ(後退)の位置にあるか否かを判定する。そして、車両5のシフトポジションがDレンジ(前進)またはRレンジ(後退)の位置にあると判定されたときには、運転者は車両5を発進させる可能性があると判断する。
【0068】
なお、前述した条件と併せて、さらに、パーキングブレーキが解除されたときに車両5を発進させる可能性があると判定して、車両発進の予測精度を高めることもできる。
[車両周囲状況認識処理の説明]
【0069】
車両周囲状況認識部46において、撮像部20で撮像された画像、および、測距センサ30で測定された距離データを用いて、車両5の周辺の環境を認識する。具体的には、
図7Aと
図7Bに示す物標や特徴量の検出を行う。以下、個々の物標、および特徴量ごとに、その認識方法について説明する。
<駐車枠線の認識>
【0070】
図7Aは、駐車枠に、車両5を並列駐車させた様子を示す。このとき、車両周囲状況認識部46において、駐車枠を示す境界線である駐車枠線の位置を検出する。具体的には、車両5が駐車している駐車枠D1を構成する左右の駐車枠線Eと、車両5の左右に隣接する長方形状の駐車枠D2の検出を行う。
【0071】
撮像された画像の中から駐車枠線Eや駐車枠D1,D2を検出する方法には、様々なものが提案されており、そのいずれの方法を用いてもよい。
【0072】
例えば、撮像部20で撮像された複数の画像を、それぞれ上空から俯瞰したように座標変換して合成し、車両5を含む俯瞰画像を生成して、この俯瞰画像の中から、車両5の前後方向と平行な方向を有するエッジ成分を検出する。そして、駐車枠D1,D2は長方形状をなしているという制約条件を考慮して、検出されたエッジ成分の中から、駐車枠D1,D2の横幅に相当する所定の間隔を隔てて存在するエッジ成分のペアを抽出する。
【0073】
このようにして抽出されたエッジ成分のうち、車両5を挟む左右直近で抽出されたエッジ成分のペアを、車両5が駐車している駐車枠D1を構成する左右の駐車枠線Eとして検出することができる。また、車両5の左側、または右側において検出された車両5の前後方向に延びるエッジ成分のペアを、それぞれ、車両5の左右に隣接する長方形状の駐車枠D2として検出することができる。
<駐車枠端点位置の認識>
【0074】
車両5が駐車している駐車枠D1を構成する左右の駐車枠線Eの検出結果に基づいて、駐車枠線Eの端点位置Fを検出する。
【0075】
具体的には、車両5の左右直近で検出された駐車枠線Eの両端点のうち、車両5の前方側の2つの端点、または、車両5の後方側の2つの端点の座標を求めて、端点位置Fとする。
<左右の隣接車両位置の認識>
【0076】
車両5の左右に隣接して停止している隣接車両Aを検出する。
【0077】
具体的には、撮像部20で撮像された複数の画像のうち、左側方カメラ24(
図2(a)参照)と右側方カメラ28(
図2(a)参照)で撮像された画像の中から、車両のタイヤの有無とその位置を検出する。車両のタイヤは、黒色のドーナツ形状の領域としてモデル化できるため、例えば、拡大縮小や透視変形を許容するテンプレートマッチングを用いて検出することができる。前後のタイヤが検出されたときには、車両5の左側または右側には隣接車両Aが存在すると判定される。
【0078】
また、このとき、併せて車両5と隣接車両Aの前後ずれ量Bを検出する。前後ずれ量Bは、車両5と隣接車両Aとの前後方向のずれ量を表す。例えば、
図7Aに示す並列駐車の例にあっては、車両5と左右の隣接車両A,Aは、いずれも前後方向のずれがない状態で駐車しているため、前後ずれ量Bはほぼ0となる。
【0079】
このずれ量は、例えば、先に検出した隣接車両のタイヤの位置に基づいて算出することができる。すなわち、左側方カメラ24で撮像された画像の中から検出された左側の隣接車両Aの前後いずれか一方のタイヤの位置に基づいて、車両5と左側の隣接車両Aとの前後位置を推定することができる。さらに、右側方カメラ28で撮像された画像の中から検出された右側の隣接車両Aの前後いずれか一方のタイヤの位置に基づいて、車両5と右側の隣接車両Aとの前後位置を推定することができる。
【0080】
具体的には、左側方カメラ24や右側方カメラ28で撮像された画像の中から検出されたタイヤの位置と、そのときの車両5と隣接車両Aの前後ずれ量Bと、の関係は、予め実験によって求めておくことができる。そのデータをテーブルとして記憶しておき、検出されたタイヤの位置をそのテーブルにあてはめることによって、前後ずれ量Bを算出することができる。
【0081】
前後ずれ量Bは、隣接車両Aの駐車状態によって変化する。例えば、
図4Aに示す斜め駐車の例にあっては、前後ずれ量Bは0ではない。すなわち、車両5の駐車位置に対して、左側の隣接車両Aは、駐車位置が前方にずれているものと判定される。
【0082】
なお、隣接車両Aと前後ずれ量Bを検出する際に、測距センサ30のうち、車両5の側方に向けて取り付けられた、超音波センサ32e,32f,34e,34f(
図2(a),(b)参照)で測定された距離データを用いて、隣接車両Aと前後ずれ量Bの検出精度を向上させるようにしてもよい。
<前後の隣接車両の認識>
【0083】
図7Bは、道路の左端に車両5を縦列駐車させた様子を示す。このとき、車両周囲状況認識部46において、車両5の前後に隣接して停止している隣接車両Cを検出する。
【0084】
具体的には、前方カメラ22で撮像された画像、および後方カメラ26で撮像された画像の中から、ナンバープレートを検出する。ナンバープレートが検出されたときには、車両5の前方または後方には隣接車両Cが存在すると判定される。
【0085】
なお、このとき、測距センサ30のうち、車両5の前方に向けて取り付けられた超音波センサ32a〜32d、および、車両5の後方に向けて取り付けられた超音波センサ34a〜34dで測定された距離データを用いて、前後の隣接車両Cの検出精度を向上させるようにしてもよい。
<車両以外の障害物の認識>
【0086】
図7Bに示すような、車両5の左右に存在する車両以外の障害物Gの検出を行う。
【0087】
具体的には、まず、左側方カメラ24と右側方カメラ28で撮像された画像の中から、前述したタイヤの検出を行う。タイヤが検出されたときには、車両5の横には車両が駐車していると判定して、前述した隣接車両位置検出処理を行う。一方、タイヤが検出できないときには、例えば、撮像部20で撮像された複数の画像から、車両5を含む俯瞰画像を生成する。
【0088】
路面から高さを有する物体が存在すると、生成された俯瞰画像の中で、その物体を構成する高さ方向のエッジ成分は、車両5の位置から放射状に広がるエッジ成分に変換される。したがって、俯瞰画像の中から、放射状に広がるエッジ成分を検出して、複数の放射状エッジ成分に挟まれた領域に、路面から高さを有する、車両以外の障害物Gが存在すると認識する。
【0089】
また、このとき、測距センサ30のうち、車両5の側方に向けて取り付けられた超音波センサ32e,32f,34e,34f(
図2(a),(b)参照)で測定された距離データを用いて、障害物Gの検出精度を向上させるようにしてもよい。
<縁石と道路端の認識>
【0090】
図7Bに示す道路端部Hを検出する。道路端部Hは、縁石状の凸部になっている場合と、道路端を表すペイントが施されている場合とがある。
【0091】
このような道路端部Hは、例えば、前述した駐車枠線Eと駐車枠D1,D2の検出処理を流用して検出することができる。例えば、車両5を含む俯瞰画像の中からエッジ成分を検出した後で、検出されたエッジ成分のうち、車両5の左方直近または右方直近において、車両5の前後方向に沿って長く伸びているエッジ成分を、道路端部Hとして検出することができる。
【0092】
なお、前述した一連の車両周囲状況認識処理の内容はあくまでも一例であって、記載した処理方法に限定されるものではない。すなわち、同様の作用を有する認識手法であれば、適用することができる。
[駐車形式判定処理の説明]
【0093】
駐車形式判定部50において、車両5が現在位置に駐車した際に行った駐車形式を判定する。このとき、前述した車両周囲状況認識部46において検出された物標や特徴量を利用する。
【0094】
図8は、各駐車形式を判定するために必要な、車両5の周辺の物標や特徴量の一覧であり、縦軸に示した駐車形式を判定するために、横軸に示した物標や特徴量を用いる必要があることを示している。なお、横軸に示した物標や特徴量は、いずれも、前述した車両周囲状況認識処理によって検出されたものである。
【0095】
図8に記載した判定を、網羅的に効率よく行うために、駐車形式判定部50において、
図9に示すフローチャートに従った駐車形式判定処理が行われる。以下、
図9のフローチャートに示した処理の流れについて説明する。
【0096】
(ステップS30)車両5の前方直近に隣接車両Cがあり、なおかつ、車両5の後方直近に隣接車両Cがあるか否かを判定する。具体的には、前述した、隣接車両Cの検出処理を行って判定する。判定の結果、条件に合致したとき(前後に隣接車両Cがあるとき)はステップS54に進み、条件に合致しないときはステップS32に進む。
【0097】
(ステップS32)車両5の左右両側に車両以外の障害物Gがあるか否かを判定する。具体的には、前述した、車両以外の障害物Gの検出処理を行って判定する。判定の結果、条件に合致したとき(左右両側に車両以外の障害物Gがあるとき)はステップS48に進み、条件に合致しないときはステップS34に進む。
【0098】
(ステップS34)車両5の左右どちらかに隣接車両Aがあるか否かを判定する。具体的には、前述した、隣接車両Aの検出処理を行って判定する。判定の結果、条件に合致したとき(左右どちらかに隣接車両Aがあるとき)はステップS36に進み、条件に合致しないときはステップS38に進む。
【0099】
(ステップS36)車両5と、左右いずれかに存在する隣接車両Aと、前後ずれ量Bを求めて、車両5と隣接車両Aとが前後方向で同じ位置にあるか否かを判定する。具体的には、前述した、前後ずれ量Bの検出を行って判定する。判定の結果、条件に合致したとき(車両5と隣接車両Aとが前後方向で同じ位置にあるとき)は、並列駐車の状態にあると判定してステップS50に進み、条件に合致しないとき(車両5と隣接車両Aとが前後方向にずれているとき)は、斜め駐車の状態にあると判定してステップS52に進む。
【0100】
なお、ステップS36において、前後ずれ量Bの符号(隣接車両Aが車両5の前方側にずれているか後方側にずれているか)を判定することによって、斜め駐車している車両5の方向(左に傾いて斜め駐車しているか、右に傾いて斜め駐車しているか)を判定することができる。この情報は、後ほど活用するため、駐車形式判定部50に記憶しておく。
【0101】
(ステップS38)車両5の左右どちらか一方に車両以外の障害物Gがあるか否かを判定する。具体的には、前述した、車両以外の障害物Gの検出処理を行って判定する。判定の結果、条件に合致したとき(車両5の左右どちらか一方に車両以外の障害物Gがあるとき)はステップS54に進み、条件に合致しないときはステップS40に進む。
【0102】
(ステップS40)車両5の左右どちらか一方に縁石や道路端部があるか否かを判定する。具体的には、前述した、道路端部Hの検出処理を行って判定する。判定の結果、条件に合致したとき(車両5の左右どちらか一方に縁石や道路端部があるとき)はステップS54に進み、条件に合致しないときはステップS42に進む。
【0103】
(ステップS42)車両5の左右どちらか一方に駐車枠D2があるか否かを判定する。具体的には、前述した、車両5の左右に隣接する駐車枠D2の検出処理を行って判定する。判定の結果、条件に合致したとき(車両5の左右どちらか一方に駐車枠D2があるとき)はステップS50に進み、条件に合致しないときはステップS44に進む。
【0104】
(ステップS44)車両5の左右直近に駐車枠線Eがあるか否かを判定する。具体的には、前述した、車両5が駐車している駐車枠D1を構成する左右の駐車枠線Eの検出処理を行って判定する。判定の結果、条件に合致したとき(車両5の左右直近に駐車枠線Eがあるとき)はステップS46に進み、条件に合致しないときはステップS54に進む。
【0105】
(ステップS46)車両5が駐車している駐車枠D1を構成する左右の駐車枠線Eの端点位置Fが左右で揃っているか否かを判定する。具体的には、前述した、駐車枠線Eの端点位置Fの検出処理を行って、車両5の左右の端点位置Fのずれ量を、ステップS36で行った前後ずれ量Bの評価と同様にして評価する。判定の結果、条件に合致したとき(左右の駐車枠線の端点位置が車両5の前後方向で同じ位置にあるとき)は、並列駐車の状態にあると判定してステップS50に進み、条件に合致しないとき(左右の駐車枠線Eの端点位置Fが車両5の前後方向にずれているとき)は、斜め駐車の状態にあると判定してステップS52に進む。
【0106】
なお、ステップS46において、左右の駐車枠線Eの端点位置Fを比較することによって、左右どちら側の駐車枠線Eの端点位置Fが、車両5の前方側(または後方側)にずれているかがわかる。したがって、斜め駐車している車両5の方向(左に傾いて斜め駐車しているか、右に傾いて斜め駐車しているか)を判定することができる。この情報は、後ほど行う監視領域設定処理において活用するため、駐車形式判定部50に記憶しておく。
【0107】
(ステップS48)車両5は、並列駐車,斜め駐車,縦列駐車のいずれにも該当しない形式で駐車を行って現在位置に駐車したものと判定して、駐車形式判定処理を終了する。
【0108】
(ステップS50)車両5は並列駐車を行って現在位置に駐車したものと判定して、駐車形式判定処理を終了する。
【0109】
(ステップS52)車両5は斜め駐車を行って現在位置に駐車したものと判定して、駐車形式判定処理を終了する。
【0110】
(ステップS54)車両5は縦列駐車を行って現在位置に駐車したものと判定して、駐車形式判定処理を終了する。
【0111】
なお、
図9に示した処理を実現するためには、
図9の各ステップにおいて、その都度、該当する物標や特徴量を検出する車両周囲状況認識処理を実行してもよいし、あるいは、前述した車両周囲状況認識処理を先に全て実行して、検出結果を記憶しておき、
図9のフローチャートにあてはめながら、記憶された検出結果を参照して駐車形式を判定するようにしてもよい。
[監視領域設定処理の説明]
【0112】
監視領域設定部52において、駐車形式判定部50の判定結果に基づいて、車両5を発進させるときに、運転者が注意を払うべき領域である監視領域Kを設定する。
【0113】
図10は、駐車形式に応じた監視領域Kの設定例を示す図であり、縦軸に示す駐車形式であることが検出されて、なおかつ、発進操作検出部48において車両5のシフトポジションが前進位置(Dレンジ)または後退位置(Rレンジ)にあることが認識されたときに、○印を付した方向を監視領域Kに設定することを示している。
【0114】
また、△印を付した領域は、その領域に隣接車両が存在しない場合、または、その方向が車道に面している場合に監視領域Kに設定することを示している。
【0115】
なお、
図10に記載した図番は、その箇所の監視領域の設定例について具体例を表す図番を示している。
【0116】
以下、監視領域の設定方法について、具体例を用いて説明する。
<並列駐車時の監視領域の設定例>
【0117】
図11Aに、後退で並列駐車を行った車両5が、シフトポジションを前進位置にして発進しようとしている様子を示す。
【0118】
このとき、前述した駐車形式判定処理によって、車両5が並列駐車されたことがわかり、なおかつ、シフトポジションが前進位置にあることから、車両5は前進状態で発進すると認識されて、前方カメラ22(非図示)の撮像範囲22aが監視領域Kに設定される。前方カメラ22(非図示)の撮像範囲22aは約180度の画角を有しているため、設定された監視領域Kは、発進した車両5の想定される進行方向を漏れなくカバーする。そして、例えば、車両5の側方から接近する移動車両92を監視領域Kの中に捉えることができる。
【0119】
次に、
図11Bに、前進で並列駐車を行った車両5が、シフトポジションを後退位置にして発進しようとしている様子を示す。
【0120】
このとき、前述した駐車形式判定処理によって、車両5が並列駐車されたことがわかり、なおかつ、シフトポジションが後退位置にあることから、車両5は後退状態で発進すると認識されて、後方カメラ26(非図示)の撮像範囲26aが監視領域Kに設定される。後方カメラ26(非図示)の撮像範囲26aは約180度の画角を有しているため、設定された監視領域Kは、発進した車両5の想定される進行方向を漏れなくカバーする。そして、例えば、車両5の側方から接近する移動車両92や歩行者93を監視領域Kの中に捉えることができる。
<斜め駐車時の監視領域の設定例>
【0121】
図12Aに、前進で斜め駐車を行った車両5が、シフトポジションを後退位置にして発進しようとしている様子を示す。
【0122】
このとき、前述した駐車形式判定処理によって、車両5が斜め駐車されたことがわかり、なおかつ、シフトポジションが後退位置にあることから、車両5は後退状態で発進すると認識されて、車両5の発進方向に対応する、後方カメラ26(非図示)の撮像範囲26aが監視領域Kに設定される。
【0123】
そして、さらに、前述した車両周囲状況認識処理によって、車両5の左側に隣接車両Aが存在しないことがわかるため、左側方カメラ24(非図示)の撮像範囲24aも監視領域Kに設定される。このようにして設定された監視領域Kは、車両5の想定される進行方向を漏れなくカバーする。そして、例えば、車両5の側方から接近する移動車両92や歩行者93を監視領域Kの中に捉えることができる。
【0124】
次に、
図12Bに、前進で斜め駐車を行った車両5が、シフトポジションを後退位置にして発進しようとしている様子を示す。
【0125】
このとき、前述した駐車形式判定処理によって、車両5が斜め駐車されたことがわかり、なおかつ、シフトポジションが後退位置にあることから、車両5は後退状態で発進すると認識されて、車両5の発進方向に対応する、後方カメラ26(非図示)の撮像範囲26aが監視領域Kに設定される。
【0126】
このとき、後方カメラ26(非図示)の撮像範囲26aは約180度の画角を有しているが、車両5は斜めに駐車された状態にあるため、車両5の左側方を十分に監視することができない。すなわち、設定された監視領域Kは、発進した車両5の想定される進行方向を漏れなくカバーすることができず、後方カメラ26(非図示)の撮像範囲26aから外れる領域(死角領域100)が生じる。そのため、例えば、車両5の側方から接近する移動車両92を監視領域Kの中に捉えることができない。
【0127】
さらに、
図12Bの状態にあるときには、前述した隣接車両Aの検出処理によって、車両5の左右にはともに隣接車両Aが存在することが検出される。したがって、左側方カメラ24と右側方カメラ28(ともに非図示)を起動しても、左右の隣接車両Aが映るのみであるため、これらの側方カメラは起動されない。
【0128】
したがって、
図12Bの状態にあるときは、設定された監視領域Kには死角領域100が生じてしまう。
【0129】
ここで、
図7Aで説明した、車両5が駐車している駐車枠D1を構成する左右の駐車枠線Eの端点位置Fのずれ量から、車両5が左右どちらに傾いて斜め駐車しているかがわかる。すなわち、
図12Bの例では、車両5が左に傾いて斜め駐車していることがわかるため、車両5の左側方に、後方カメラ26(非図示)の撮像範囲26aから外れる死角領域100が生じることは予測できる。したがって、このような場合には、後述するように、設定した監視領域Kには死角領域100が存在することを運転者に伝達して注意喚起することができる。
<縦列駐車時の監視領域の設定例>
【0130】
図13Aに、左縦列駐車を行った車両5が、シフトポジションを前進位置にして発進しようとしている様子を示す。
【0131】
このとき、前述した駐車形式判定処理によって、車両5が縦列駐車されたことがわかるため、シフトポジションが前進位置にあることから、車両5は前進状態で発進すると認識される。
【0132】
そして、前述した道路端部Hの検出処理の結果を参照して、車両5の左側に道路端があることを認識して、車両5は左縦列駐車されていると判断し、右側方カメラ28(非図示)の撮像範囲28aが監視領域Kに設定される。右側方カメラ28(非図示)の撮像範囲28aは約180度の画角を有しているため、設定された監視領域Kは、発進した車両5の想定される進行方向、および、発進の際に注意を払うべき右後方を漏れなくカバーする。そして、例えば、車両5の後方から接近する移動車両92を監視領域Kの中に捉えることができる。
【0133】
なお、このとき、車両5の後方には隣接車両Cが存在するため、後方カメラ26(非図示)に死角が生じる。したがって、車両5の後方は監視領域Kに設定しない。
【0134】
次に、
図13Bに、左縦列駐車を行った車両5が、シフトポジションを前進位置にして発進しようとしている様子を示す。
【0135】
このとき、前述した駐車形式判定処理によって、車両5が縦列駐車されたことがわかるため、シフトポジションが前進位置にあることから、車両5は前進状態で発進すると認識される。
【0136】
そして、前述した道路端部Hの検出処理の結果を参照して、車両5の左側に道路端があることを認識し、車両5は左縦列駐車されていると判断して、右側方カメラ28(非図示)の撮像範囲28aが監視領域Kに設定される。
【0137】
さらに、前述した車両周囲状況認識処理によって、車両5の後方に隣接車両Cが存在しないことがわかるため、後方カメラ26(非図示)の撮像範囲26aも監視領域Kに設定される。このようにして設定された監視領域Kは、車両5の想定される進行方向、および、発進の際に注意を払うべき右後方を、より一層、漏れなくカバーする。そして、例えば、車両5の後方から接近する移動車両92を監視領域Kの中に捉えることができる。
<監視領域設定処理の流れの説明>
【0138】
次に、監視領域設定部52において行われる監視領域設定処理の流れについて、
図14Aから
図14Cのフローチャートを用いて説明する。
【0139】
なお、以後の説明を簡単にするため、例えば、前方カメラ22の撮像範囲22aを監視領域Kに設定することを、K=22aと表すことにする。また、前方カメラ22の撮像範囲22aと左側方カメラ24の撮像範囲24aを合わせて監視領域Kに設定することを、K=22a+24aと表すことにする。
【0140】
(ステップS60)車両5が並列駐車状態にあるか否かを判定する。並列駐車状態にあるときはステップS62に進み、並列駐車状態にないときはステップS94(
図14B)に進む。
【0141】
(ステップS62)車両5のシフトポジションがDレンジであるか否かを判定する。DレンジであるときはステップS64に進み、Dレンジ以外であるときはステップS78に進む。
【0142】
(ステップS64)車両5の左右両側に隣接車両Aがあるか否かを判定する。左右両側に隣接車両AがあるときはステップS66に進み、それ以外のときはステップS68に進む。
【0143】
(ステップS66)監視領域Kを前方カメラ22の撮像範囲22aに設定する。すなわち、K=22aとする。その後、メインルーチン(
図6)に戻る。
【0144】
(ステップS68)車両5の左側のみに隣接車両Aがあるか否かを判定する。左側のみに隣接車両AがあるときはステップS70に進み、それ以外のときはステップS72に進む。
【0145】
(ステップS70)監視領域Kを前方カメラ22の撮像範囲22aと右側方カメラ28の撮像範囲28aに設定する。すなわち、K=22a+28aとする。その後、メインルーチン(
図6)に戻る。
【0146】
(ステップS72)車両5の右側のみに隣接車両Aがあるか否かを判定する。右側のみに隣接車両AがあるときはステップS74に進み、それ以外のときはステップS76に進む。
【0147】
(ステップS74)監視領域Kを前方カメラ22の撮像範囲22aと左側方カメラ24の撮像範囲24aに設定する。すなわち、K=22a+24aとする。その後、メインルーチン(
図6)に戻る。
【0148】
(ステップS76)監視領域Kを前方カメラ22の撮像範囲22aと左側方カメラ24の撮像範囲24aと後方カメラ26の撮像範囲26aと右側方カメラ28の撮像範囲28aに設定する。すなわち、K=22a+24a+28aとする。その後、メインルーチン(
図6)に戻る。
【0149】
(ステップS78)車両5のシフトポジションがRレンジであるか否かを判定する。RレンジであるときはステップS80に進み、Rレンジ以外(PレンジまたはNレンジ)であるときはステップS60に戻る。
【0150】
(ステップS80)車両5の左右両側に隣接車両Aがあるか否かを判定する。左右両側に隣接車両AがあるときはステップS82に進み、それ以外のときはステップS84に進む。
【0151】
(ステップS82)監視領域Kを後方カメラ26の撮像範囲26aに設定する。すなわち、K=26aとする。その後、メインルーチン(
図6)に戻る。
【0152】
(ステップS84)車両5の左側のみに隣接車両Aがあるか否かを判定する。左側のみに隣接車両AがあるときはステップS86に進み、それ以外のときはステップS88に進む。
【0153】
(ステップS86)監視領域Kを後方カメラ26の撮像範囲26aと右側方カメラ28の撮像範囲28aに設定する。すなわち、K=26a+28aとする。その後、メインルーチン(
図6)に戻る。
【0154】
(ステップS88)車両5の右側のみに隣接車両Aがあるか否かを判定する。右側のみに隣接車両AがあるときはステップS90に進み、それ以外のときはステップS92に進む。
【0155】
(ステップS90)監視領域Kを後方カメラ26の撮像範囲26aと左側方カメラ24の撮像範囲24aに設定する。すなわち、K=26a+24aとする。その後、メインルーチン(
図6)に戻る。
【0156】
(ステップS92)監視領域Kを後方カメラ26の撮像範囲26aと左側方カメラ24の撮像範囲24aと右側方カメラ28の撮像範囲28aに設定する。すなわち、K=26a+24a+28aとする。その後、メインルーチン(
図6)に戻る。
【0157】
(ステップS94)車両5が斜め駐車状態にあるか否かを判定する。斜め駐車状態にあるときはステップS96に進み、斜め駐車状態にないときはステップS160(
図14C)に進む。
【0158】
(ステップS96)車両5のシフトポジションがDレンジであるか否かを判定する。DレンジであるときはステップS98に進み、Dレンジ以外であるときはステップS128に進む。
【0159】
(ステップS98)車両5の左右両側に隣接車両Aがあるか否かを判定する。左右両側に隣接車両AがあるときはステップS100に進み、それ以外のときはステップS106に進む。
【0160】
(ステップS100)車両5が左に傾いて斜め駐車しているか否かを判定する。左に傾いて斜め駐車しているときはステップS102に進み、それ以外のときはステップS104に進む。
【0161】
(ステップS102)監視領域Kを前方カメラ22の撮像範囲22aに設定する。すなわち、K=22aとする。また、車両5の右側方に死角領域があると判定する。その後、メインルーチン(
図6)に戻る。
【0162】
(ステップS104)監視領域Kを前方カメラ22の撮像範囲22aに設定する。すなわち、K=22aとする。また、車両5の左側方に死角領域があると判定する。その後、メインルーチン(
図6)に戻る。
【0163】
(ステップS106)車両5の左側のみに隣接車両Aがあるか否かを判定する。左側のみに隣接車両AがあるときはステップS108に進み、それ以外のときはステップS114に進む。
【0164】
(ステップS108)車両5が左に傾いて斜め駐車しているか否かを判定する。左に傾いて斜め駐車しているときはステップS110に進み、それ以外のときはステップS112に進む。
【0165】
(ステップS110)監視領域Kを前方カメラ22の撮像範囲22aと右側方カメラ28の撮像範囲28aに設定する。すなわち、K=22a+28aとする。その後、メインルーチン(
図6)に戻る。
【0166】
(ステップS112)監視領域Kを前方カメラ22の撮像範囲22aと右側方カメラ28の撮像範囲28aに設定する。すなわち、K=22a+28aとする。また、車両5の左側方に死角領域があると判定する。その後、メインルーチン(
図6)に戻る。
【0167】
(ステップS114)車両5の右側のみに隣接車両Aがあるか否かを判定する。右側のみに隣接車両AがあるときはステップS116に進み、それ以外のときはステップS122に進む。
【0168】
(ステップS116)車両5が左に傾いて斜め駐車しているか否かを判定する。左に傾いて斜め駐車しているときはステップS118に進み、それ以外のときはステップS120に進む。
【0169】
(ステップS118)監視領域Kを前方カメラ22の撮像範囲22aと左側方カメラ24の撮像範囲24aに設定する。すなわち、K=22a+24aとする。また、車両5の右側方に死角領域があると判定する。その後、メインルーチン(
図6)に戻る。
【0170】
(ステップS120)監視領域Kを前方カメラ22の撮像範囲22aと左側方カメラ24の撮像範囲24aに設定する。すなわち、K=22a+24aとする。その後、メインルーチン(
図6)に戻る。
【0171】
(ステップS122)監視領域Kを前方カメラ22の撮像範囲22aと左側方カメラ24の撮像範囲24aと右側方カメラ28の撮像範囲28aに設定する。すなわち、K=22a+24a+28aとする。その後、メインルーチン(
図6)に戻る。
【0172】
(ステップS128)車両5のシフトポジションがRレンジであるか否かを判定する。RレンジであるときはステップS130に進み、Rレンジ以外(PレンジまたはNレンジ)であるときはステップS60(
図14A)に戻る。
【0173】
(ステップS130)車両5の左右両側に隣接車両Aがあるか否かを判定する。左右両側に隣接車両AがあるときはステップS132に進み、それ以外のときはステップS138に進む。
【0174】
(ステップS132)車両5が左に傾いて斜め駐車しているか否かを判定する。左に傾いて斜め駐車しているときはステップS134に進み、それ以外のときはステップS136に進む。
【0175】
(ステップS134)監視領域Kを後方カメラ26の撮像範囲26aに設定する。すなわち、K=26aとする。また、車両5の左側方に死角領域があると判定する。その後、メインルーチン(
図6)に戻る。
【0176】
(ステップS136)監視領域Kを後方カメラ26の撮像範囲26aに設定する。すなわち、K=26aとする。また、車両5の右側方に死角領域があると判定する。その後、メインルーチン(
図6)に戻る。
【0177】
(ステップS138)車両5の左側のみに隣接車両Aがあるか否かを判定する。左側のみに隣接車両AがあるときはステップS140に進み、それ以外のときはステップS146に進む。
【0178】
(ステップS140)車両5が左に傾いて斜め駐車しているか否かを判定する。左に傾いて斜め駐車しているときはステップS142に進み、それ以外のときはステップS144に進む。
【0179】
(ステップS142)監視領域Kを後方カメラ26の撮像範囲26aと右側方カメラ28の撮像範囲28aに設定する。すなわち、K=26a+28aとする。また、車両5の左側方に死角領域があると判定する。その後、メインルーチン(
図6)に戻る。
【0180】
(ステップS144)監視領域Kを後方カメラ26の撮像範囲26aと右側方カメラ28の撮像範囲28aに設定する。すなわち、K=26a+28aとする。その後、メインルーチン(
図6)に戻る。
【0181】
(ステップS146)車両5の右側のみに隣接車両Aがあるか否かを判定する。右側のみに隣接車両AがあるときはステップS148に進み、それ以外のときはステップS154に進む。
【0182】
(ステップS148)車両5が左に傾いて斜め駐車しているか否かを判定する。左に傾いて斜め駐車しているときはステップS150に進み、それ以外のときはステップS152に進む。
【0183】
(ステップS150)監視領域Kを後方カメラ26の撮像範囲26aと左側方カメラ24の撮像範囲24aに設定する。すなわち、K=26a+24aとする。その後、メインルーチン(
図6)に戻る。
【0184】
(ステップS152)監視領域Kを後方カメラ26の撮像範囲26aと左側方カメラ24の撮像範囲24aに設定する。すなわち、K=26a+24aとする。また、車両5の右側方に死角領域があると判定する。その後、メインルーチン(
図6)に戻る。
【0185】
(ステップS154)監視領域Kを後方カメラ26の撮像範囲26aと左側方カメラ24の撮像範囲24aと右側方カメラ28の撮像範囲28aに設定する。すなわち、K=26a+24a+28aとする。その後、メインルーチン(
図6)に戻る。
【0186】
(ステップS160)車両5が左縦列駐車状態にあるか否かを判定する。左縦列駐車状態にあるときはステップS162に進み、それ以外のときはステップS178に進む。
【0187】
(ステップS162)車両5のシフトポジションがDレンジまたはRレンジであるか否かを判定する。DレンジまたはRレンジであるときはステップS164に進み、それ以外であるときはステップS60(
図14A)に戻る。
【0188】
(ステップS164)車両5の前後両側に隣接車両Cがあるか否かを判定する。前後両側に隣接車両CがあるときはステップS166に進み、それ以外のときはステップS168に進む。
【0189】
(ステップS166)監視領域Kを右側方カメラ28の撮像範囲28aに設定する。すなわち、K=28aとする。その後、メインルーチン(
図6)に戻る。
【0190】
(ステップS168)車両5の前側のみに隣接車両Cがあるか否かを判定する。前側のみに隣接車両CがあるときはステップS170に進み、それ以外のときはステップS172に進む。
【0191】
(ステップS170)監視領域Kを右側方カメラ28の撮像範囲28aと後方カメラ26の撮像範囲26aとに設定する。すなわち、K=28a+26aとする。その後、メインルーチン(
図6)に戻る。
【0192】
(ステップS172)車両5の後側のみに隣接車両Cがあるか否かを判定する。後側のみに隣接車両CがあるときはステップS174に進み、それ以外のときはステップS176に進む。
【0193】
(ステップS174)監視領域Kを右側方カメラ28の撮像範囲28aと前方カメラ22の撮像範囲22aとに設定する。すなわち、K=28a+22aとする。その後、メインルーチン(
図6)に戻る。
【0194】
(ステップS176)監視領域Kを右側方カメラ28の撮像範囲28aと前方カメラ22の撮像範囲22aと後方カメラ26の撮像範囲26aに設定する。すなわち、K=28a+22a+26aとする。その後、メインルーチン(
図6)に戻る。
【0195】
(ステップS178)車両5が右縦列駐車状態にあるか否かを判定する。右縦列駐車状態にあるときはステップS180に進み、それ以外のときはステップS196に進む。
【0196】
(ステップS180)車両5のシフトポジションがDレンジまたはRレンジであるか否かを判定する。DレンジまたはRレンジであるときはステップS182に進み、それ以外であるときはステップS60(
図14A)に戻る。
【0197】
(ステップS182)車両5の前後両側に隣接車両Cがあるか否かを判定する。前後両側に隣接車両CがあるときはステップS184に進み、それ以外のときはステップS186に進む。
【0198】
(ステップS184)監視領域Kを左側方カメラ24の撮像範囲24aに設定する。すなわち、K=24aとする。その後、メインルーチン(
図6)に戻る。
【0199】
(ステップS186)車両5の前側のみに隣接車両Cがあるか否かを判定する。前側のみに隣接車両CがあるときはステップS188に進み、それ以外のときはステップS190に進む。
【0200】
(ステップS188)監視領域Kを左側方カメラ24の撮像範囲24aと後方カメラ26の撮像範囲26aとに設定する。すなわち、K=24a+26aとする。その後、メインルーチン(
図6)に戻る。
【0201】
(ステップS190)車両5の後側のみに隣接車両Cがあるか否かを判定する。後側のみに隣接車両CがあるときはステップS192に進み、それ以外のときはステップS194に進む。
【0202】
(ステップS192)監視領域Kを左側方カメラ24の撮像範囲24aと前方カメラ22の撮像範囲22aとに設定する。すなわち、K=24a+22aとする。その後、メインルーチン(
図6)に戻る。
【0203】
(ステップS194)監視領域Kを左側方カメラ24の撮像範囲24aと前方カメラ22の撮像範囲22aと後方カメラ26の撮像範囲26aに設定する。すなわち、K=24a+22a+26aとする。その後、メインルーチン(
図6)に戻る。
【0204】
(ステップS196)監視領域Kを前方カメラ22の撮像範囲22aと左側方カメラ24の撮像範囲24aと後方カメラ26の撮像範囲26aと右側方カメラ28の撮像範囲28aに設定する。すなわち、K=22a+24a+26a+28aとする。この場合、いずれの駐車形式にも当てはまらないと判定されたため、車両5の全周囲が監視領域に設定される。その後、メインルーチン(
図6)に戻る。
[車両周囲状況提供処理の説明]
【0205】
車両周囲状況提供部54は、監視領域設定部52において設定された監視領域Kの内部で観測された車両5の周囲状況を、車両5の運転者に提供する。
【0206】
具体的には、撮像部20で撮像された、監視領域設定部52で設定された監視領域Kを撮像した画像をモニタ85に表示する。このとき、撮像された画像の枚数に応じて、モニタ85に表示する画像には、適宜座標変換や画像合成が施される。そして、どの方向を撮像した画像であるかを示す情報とともにモニタ85に表示する。
【0207】
さらに、移動物体検出部55において、設定された監視領域Kの内部で移動物体を検出する移動体検出処理を行う。具体的には、設定された監視領域Kの内部に対して、時系列で撮像された画像間のフレーム差分や測距センサ30で測定された距離データの変動に基づいて、移動物体を検出する。検出された移動物体は、監視領域Kを撮像した画像に重畳して、モニタ85に表示する。
【0208】
また、監視領域Kに死角があるときには、監視領域Kを撮像した画像に重畳して、注意喚起が必要な死角領域があることを示すアイコンを表示し、運転者の注意を喚起する。
【0209】
次に、具体的な周囲状況の提供例について、
図16から
図18を用いて説明する。
【0210】
図16は、並列駐車した車両5が前進状態で発進する際(
図11A参照)にモニタ85に表示される画像の例である。
【0211】
このとき、モニタ85には、前方カメラ22で撮像された画像を、監視領域Kを示すカメラアイコン110とともに表示する。さらに、監視領域Kの内部で移動物体が検出されたときには、移動車両92(
図11A参照)が接近していることを示す移動物体アイコン101を画像に重畳して表示する。
【0212】
さらに、画像の下部には、移動物体が検出されたことを示す注意喚起情報を表示する。この注意喚起情報は、さらに、スピーカ90から音声情報として出力してもよい。
【0213】
図17は、左に傾いて斜め駐車した車両5が後退状態で発進する際(
図12B参照)にモニタ85に表示される画像の例である。
【0214】
このとき、モニタ85には、後方カメラ26で撮像された画像を、監視領域Kを示すカメラアイコン110とともに表示する。また、車両5の左側方に死角領域100(
図12B参照)があることを、死角領域100の存在する方向を示す画像上の位置に注意喚起アイコン102を重畳して表示する。
【0215】
さらに、画像の下部には、死角領域があることを示す注意喚起情報を表示する。この注意喚起情報は、さらに、スピーカ90から音声情報として出力してもよい。
【0216】
図18は、左縦列駐車した車両5が前進状態で発進する際(
図13A参照)にモニタ85に表示される画像の例である。
【0217】
このとき、モニタ85の右半分の領域には、右側方カメラ28で撮像された画像の中から、発進時に注意を払う必要がある車両5の右後方の領域を切り出して、車両5の右ドアミラーに映る映像を模擬できるように変換し、監視領域Kを示すカメラアイコン110とともに表示する。なお、この画像の変換は、右側方カメラ28で撮像された画像の中から、車両5の右後方の領域を切り出して、切り出した画像に対して、よく知られた鏡像変換やアフィン変換を施すことによって行われる。
【0218】
また、このとき、監視領域Kの内部で移動物体が検出されたときには、移動車両92(
図13A参照)が接近していることを示す移動物体アイコン103を画像に重畳して表示する。
【0219】
モニタ85の左半分の領域には、車両5を真上から俯瞰したCG(Computer Graphic)画像を表示する。そして、移動物体が接近していることを示す警報アイコン104と、注意を払う必要がある車両5の右後方領域を指し示す注意方向指示アイコン106を重畳して、注意を払うべき方向を明確に表示する。
【0220】
なお、モニタ85の左半分の領域には、
図18に示したCG画像ではなく、実際に撮像された画像を視点変換して合成し、車両を俯瞰した画像を表示しても構わない。
<車両周囲状況提供処理の流れの説明>
【0221】
次に、車両周囲状況提供部54において行われる車両周囲状況提供処理の流れについて、
図15のフローチャートを用いて説明する。
【0222】
(ステップS200)監視領域設定処理によって設定された監視領域Kに対応する撮像部20で、車両5の周囲の画像を撮像する。
【0223】
(ステップS202)車両5が縦列駐車状態にあるか否かを判定する。縦列駐車状態にあるときはステップS208に進み、それ以外のときはステップS204に進む。
【0224】
(ステップS204)設定された監視領域Kが複数のカメラにまたがった領域であるか否かを判定する。複数のカメラにまたがった領域であるときはステップS206に進み、それ以外のときはステップS212に進む。
【0225】
(ステップS206)設定された監視領域Kを撮像した複数の画像を1枚の画像に合成する。具体的には、各画像を視点変換して車両5を真上から見下ろした俯瞰図に合成する処理や、各画像をつなぎ合わせてパノラマ画像に合成する処理を行って、複数の画像を合成する。
【0226】
(ステップS208)撮像された画像の中から、発進時に注意が必要な、車道側の後側方領域を切り出して変形処理する。
【0227】
(ステップS210)車両5を真上から俯瞰した画像をCGまたは実際に撮像した映像を用いて作成する。
【0228】
(ステップS212)撮像された画像(ステップS200)、合成された画像(ステップS206)、切り出して変形された画像(ステップS208)、作成した俯瞰図(ステップS210)のうち、該当する画像をモニタ85に表示する。
【0229】
(ステップS214)モニタ85に表示した映像に、監視領域Kを示すカメラアイコン110を重畳する。
【0230】
(ステップS216)設定された監視領域Kに死角領域があるか否かを判定する。死角領域があるときはステップS218に進み、死角領域がないときはステップS220に進む。
【0231】
(ステップS218)モニタ85に表示した映像に、死角があることを示す注意喚起アイコン102を重畳する。
【0232】
(ステップS220)設定された監視領域K内で移動物体の検出を行う。具体的には、時系列で撮像された画像間のフレーム差分や測距センサ30で測定された距離データの変動に基づいて、移動物体を検出する。
【0233】
(ステップS222)移動物体が検出されたか否かを判定する。移動物体が検出されたときはステップS224に進み、移動物体が検出されないときはステップS226に進む。
【0234】
(ステップS224)モニタ85に表示した画像に、移動物体を示す移動物体アイコン101,103を重畳してメインルーチン(
図6)に戻る。
[周囲状況提供終了判定処理の説明]
【0235】
その後、メインルーチン(
図6)のステップS20において、前述した車両周囲状況提供処理によって行った情報提供を終了するか否かを判定して、情報提供を終了すると判定されたときに情報提供を終了させる情報提供終了判定処理を行う。
【0236】
具体的には、車両5に搭載された各種の車両センサ70の出力を用いて、車両5の挙動を検出する。そして、駐車枠D1から脱出したことを検出したときに、車両周囲状況提供部54からの情報提供を終了させる。
【0237】
本実施例においては、駐車形式の判定を行っているため、その判定結果を利用することによって、情報提供終了判定処理を効率的に行うことができる。
【0238】
例えば、車両5が並列駐車状態にあったときは、車両5が発進した後の車速と操舵角と走行距離を検出して、車両が駐車位置から所定距離以上移動したことと、車両の向きが所定角度以上変化したことを検出したときに、駐車枠D1から脱出したと判定して、車両周囲状況提供部54からの情報提供を終了させる。
【0239】
このとき、車速は車速センサの出力から得ることができる。操舵角は操舵角センサの出力から得ることができる。また走行距離は、車速を積分することによって算出することができる。
【0240】
また、車両5が斜め駐車状態にあったときは、車両5が発進した後の車速と操舵角と走行距離を検出して、車両が駐車位置から所定距離以上移動したことと、車両の向きが所定角度以上変化したことを検出したときに、駐車枠D1から脱出したと判定して、車両周囲状況提供部54からの情報提供を終了させる。なお、このときに使用される判定パラメータは、前述した並列駐車状態のときと同じであるが、判定のためのしきい値は、並列駐車のときと斜め駐車のときとで、適宜変更される。
【0241】
そして、本実施例では、車両5が行った駐車形式を判定することができるため、駐車枠D1から脱出したことを確実に認識できる判定パラメータのしきい値を、駐車形式に応じて適切に設定することができる。
【0242】
さらに、車両5が縦列駐車状態にあったときは、車両5が発進した後の車速とウインカスイッチの状態を検出して、車速が所定値を超えたこと、またはウインカが消灯したことを検出したときに、駐車枠D1から脱出したと判定して、車両周囲状況提供部54からの情報提供を終了させる。ここで、ウインカが消灯したことは、ウインカスイッチの出力がON状態からOFF状態に変化したことを検出して判断することができる。
【0243】
なお、車両5が走行中に道路端の位置を検出するレーン認識機能を有しているときには、車両5の発進時にレーン認識機能を作動させて、走行しているレーンが認識されたときに、駐車枠D1から脱出したと判定して、車両周囲状況提供部54からの情報提供を終了させてもよい。