特許第6231409号(P6231409)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6231409顧客交換可能ユニットモニタの位置決め装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6231409
(24)【登録日】2017年10月27日
(45)【発行日】2017年11月15日
(54)【発明の名称】顧客交換可能ユニットモニタの位置決め装置
(51)【国際特許分類】
   G03G 15/08 20060101AFI20171106BHJP
【FI】
   G03G15/08 330
【請求項の数】8
【全頁数】7
(21)【出願番号】特願2014-42694(P2014-42694)
(22)【出願日】2014年3月5日
(65)【公開番号】特開2014-182377(P2014-182377A)
(43)【公開日】2014年9月29日
【審査請求日】2017年3月3日
(31)【優先権主張番号】13/832,697
(32)【優先日】2013年3月15日
(33)【優先権主張国】US
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】596170170
【氏名又は名称】ゼロックス コーポレイション
【氏名又は名称原語表記】XEROX CORPORATION
(74)【代理人】
【識別番号】110001210
【氏名又は名称】特許業務法人YKI国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】リカルド・エイチ・メンドーザ
【審査官】 國田 正久
(56)【参考文献】
【文献】 特開2012−185437(JP,A)
【文献】 特開2012−226289(JP,A)
【文献】 特開2012−252178(JP,A)
【文献】 特開2004−133481(JP,A)
【文献】 特開2006−178146(JP,A)
【文献】 特開2006−301071(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2012/0308242(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G03G 15/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
CRUM読み取り装置で読み取るためにCRUM装置を位置合わせする、印刷システム用のCRUM装置位置決め装置であって、
容器を覆ったり、または前記容器に栓をしたりするように構成されたキャップを含み、前記キャップは、
周辺表面と、
取り付け表面と、を含み、前記取り付け表面は前記周辺表面により取り囲まれており、
前記取り付け表面は、静止位置にあるとき、前記周辺表面の前記CRUM読み取り装置側である上方であって、かつ前記キャップが前記容器と係合しているときに前記容器が覆われることで形成される空洞から離れる方向に延在し、
シリコンで形成された耐摩耗帯が前記取り付け表面に設けられて摩耗を最小限にし、前記CRUM読み取り装置が前記印刷システムのカートリッジカバードアに設けられており、
さらに、前記取り付け表面は、
前記取り付け表面の中心に配置される取り付け表面本体と、前記取り付け表面本体の外周側に連結された柔軟な内周側壁と、前記内周側壁より外周側に配置される柔軟な外周側壁と、前記内周側壁及び前記外周側壁を連結し、前記周辺表面よりも前記CRUM読み取り装置とは反対側に配置される柔軟な連結壁とを含み、前記内周側壁は荷重を受けると収縮しやすく、これにより前記取り付け表面本体は前記静止位置から耐荷重位置まで押し下げ可能であり、スプリング力が前記取り付け表面本体を前記静止位置の方へ押しやる、装置。
【請求項2】
請求項に記載の装置であって、
前記取り付け表面本体内に配置した凹部を含み、前記凹部は、前記キャップが前記容器と係合するとき、前記容器の回転軸に沿って中心軸配置となるようにCRUM装置を中心に整列させるように形成されている、装置。
【請求項3】
前記取り付け表面本体上に配置したCRUM装置を含む、
請求項1に記載の装置。
【請求項4】
前記凹部内に配置したCRUM装置を含む、
請求項に記載の装置。
【請求項5】
前記キャップがつながっている容器が係合位置にあるとき、前記取り付け表面本体が前記CRUM読み取り装置と接触する、請求項1に記載の装置。
【請求項6】
請求項に記載の装置であって、
前記凹部が前記CRUM装置の厚さより0.2mm大きい深さを有する、装置。
【請求項7】
請求項1に記載の装置であって、
前記容器がトナーカートリッジである、装置。
【請求項8】
請求項に記載の装置であって、
前記凹部が、前記キャップと前記容器との軸方向中心線または中心回転軸上の位置に前記CRUM装置を配置させるように構成されている、装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
開示は、顧客交換可能ユニットモニタ(「CRUM」)装置に関する。特に、開示は、検出器またはCRUM読み取り装置に対してCRUMを位置決めするためのCRUM位置決め装置に関する。
【背景技術】
【0002】
関連技術のCRUMシステムが、消耗品サブシステムのステータスまたは状態を決定して、CRUM装置と、CRUM装置からデータを取得するためのCRUM読み取り装置、センサ、または検出器とを用いてシステム生産性およびシステム効率を向上させるように構成されている。CRUM装置は、CRUM読み取り装置により、すなわち、CRUM装置が発信するデータを受け取るように構成された受信器を有する装置により、読み取ることができるプログラムされたチップ素子である。例えば、トナー供給システムが、トナーレベルを決定するためにCRUM監視が静電写真システムを監視できるように構成されていてもよい。CRUMは、トナーレベルなどのシステムデータを取得して伝達するように構成された装置であってもよい。このようなシステムデータは、CRUM対応のトナー供給システムを有するシステムを用いて、例えば、何枚の印刷を行ってもよいかを決定することを可能にしてもよい。
【0003】
インクまたはトナー・カートリッジ・システムなどの一部のCRUM対応システムは、例えば、半径方向表面などのカートリッジの外表面上に配置したCRUM装置を含んでいてもよい。一部の関連技術のCRUM対応カートリッジシステムは、カートリッジの中心回転軸に配置したCRUM装置を含み、CRUM読み取り装置がCRUMに360°アクセスできるようになっている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
半径方向配置がカートリッジが1回転する間に1回だけCRUM読み取り装置によるCRUM装置の読み取りを可能にする場合、カートリッジ上のCRUM装置のこの半径方向配置は不利である可能性があることが分かっている。許容差スタックアップが原因で、CRUM読み取り装置によりCRUM装置からCRUMデータを使用可能な形で読み取るには広過ぎる読み取りギャップを、CRUM装置とCRUM読み取り装置とが形成することになる可能性がある場合、CRUM装置が中心軸に配置されている関連するCRUMシステムは不利である可能性があることが分かっている。異なるCRUM読み取り装置が、積み重なる異なる許容差を有していてもよい。カートリッジを有するCRUM対応システム用の改良したCRUM装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
装置の実施形態が、CRUM読み取り装置で読み取るためにCRUM装置を位置合わせするCRUM装置位置決め装置を含んでいてもよく、CRUM装置位置決め装置は、容器を覆ったり、または容器に栓をしたりするように構成されたキャップを有し、キャップは、周辺表面と、取り付け表面と、を含み、取り付け表面は周辺表面により取り囲まれており、取り付け表面は、静止位置にあるとき、周辺表面の上方に広がっているとともに、キャップが容器と係合しているとき容器が覆われることにより形成される空洞から離れる方向に取り付け表面が広がっている。
【0006】
実施形態では、装置が、取り付け表面と周辺表面とを連結する柔軟な側壁を含んでいてもよく、柔軟な側壁は荷重を受けると収縮しやすく、これにより取り付け表面は静止位置から耐荷重位置まで押し下げ可能であり、スプリング力が取り付け表面を静止位置の方へ押しやる。装置が、取り付け表面内に配置した凹部を含んでいてもよく、凹部は、キャップが容器と係合するとき、容器の回転軸に沿って中心軸配置となるようにCRUM装置を中心に整列させるように形成されている。
【0007】
実施形態では、装置が、凹部内にCRUM装置を固定することを形成する取り付け表面内に形成した複数の戻り止めを含んでいてもよい。CRUM装置は取り付け表面上に配置してもよい。戻り止めはCRUM装置を固定するために凹部内に構成してもよく、CRUM装置は凹部内に配置してもよい。容器が係合位置にあるときCRUM装置からデータを読み取るようにCRUM読み取り装置を配置してもよい。例えば、CRUM装置対応のカートリッジ上の、CRUM読み取り装置を取り付ける扉を閉じるときに、CRUMを読み取るために位置決めされるようにCRUM読み取り装置を構成してもよい。
【0008】
実施形態では、凹部の深さがCRUM装置の厚さよりも0.2mmほど深くてもよい。容器がトナーカートリッジであってもよい。CRUM読み取り装置と接触する取り付け表面上に耐摩耗材料を配置してもよい。あるいは、または加えて、CRUM読み取り装置と接触するCRUM装置上に耐摩耗材料を配置してもよい。CRUM装置がキャップおよび容器の軸方向中心線または中心回転軸上の位置にセットされるように凹部を構成してもよく、これによりCRUM装置がCRUM読み取り装置と1列に並ぶように構成される。
【0009】
本明細書では例示的実施形態について説明する。しかしながら、例示的実施形態の範囲および要旨が、本明細書に記載のシステムの特徴を取り入れた任意のシステムを網羅しているものと想定される。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1図1は、関連技術のCRUM対応のカートリッジシステムを示している。
図2図2は、カートリッジのキャップ上に配置したCRUM装置を有する関連技術のCRUM対応のカートリッジシステムを示している。
図3図3は、実施形態の、カートリッジのキャップ上に配置したCRUM装置を有する関連技術のCRUM対応のカートリッジシステムを示している。
【発明を実施するための形態】
【0011】
CRUM対応のカートリッジシステムを監視するためのCRUM装置の理解を提供するために図面を参照する。図面では、類似のまたは同じ要素を示すために全体を通じて類似の参照番号を使用している。図面は、インクまたはトナーなどのマーキング材料を保管して供給するためのカートリッジなどの顧客交換可能ユニットを監視するための説明に役立つシステムのさまざまな実施形態を示している。
【0012】
例えば、トナー・レベル・データなどのシステムデータを取得するためのCRUM装置を含むようにトナーカートリッジを構成してもよい。トナーカートリッジが、それといっしょに動作するように構成された静電写真印刷システムと係合するとき、CRUM読み取り装置にシステムデータを伝達するようにCRUM装置を構成してもよい。
【0013】
図1は、関連技術のCRUM対応のカートリッジシステムを示しており、キャップまたは充てんプラグ103を有するカートリッジ101が、キャップまたは充てんプラグ103に取り付けられるCRUM装置105を含んでいる。カートリッジ105が図示のようにシステムと係合するとき、CRUM装置105がCRUM読み取り装置115と通信できるようにCRUM装置105を位置決めする。図1は、許容差スタックの差異が、キャップ103と読み取り装置115とが規定する読み取り装置ギャップのギャップ差異をもたらす可能性があることを示している。読み取り装置ギャップが大き過ぎる場合、CRUM装置を確実に読み取らない可能性があり、自らじかに読み取ったり、および/またはシステムの遠隔操作を行ったりする必要がある。したがって、許容差スタックアップの差異によらず、異なるカートリッジの間で均一な読み取り装置ギャップを確保する要求を決定した。
【0014】
トナーカートリッジなどの関連技術のカートリッジは、カートリッジ本体内のトナー充てん口に栓をするのに柔軟な充てんプラグを使用する。関連技術のキャップまたはプラグ203を図2に示している。特に、キャップ203は、カートリッジをトナーで充てんした後にカートリッジ内の開口部をふさぐのに使用される。キャップ203は実質的に平面の内表面207に配置されたCRUM装置205を含み、周辺表面209の上端部より下に広がっている。キャップ203は、カートリッジと係合するときに充てん口の縁端部を覆う隆起した周辺縁端部表面209を含んでいる。内表面207は周辺縁端部表面209より上に広がることはない。
【0015】
実施形態のキャップは、図1図2に示すように、改良したキャップまたはプラグであってもよい。具体的には、実施形態のキャップまたはプラグは、さまざまな許容差スタックアップに適合する形態を含んでいてもよく、CRUM装置をキャップの表面上に保持して、これによりCRUM読み取り装置により読み取るためにCRUM装置を中心方向軸方向に配置することを確保してもよい。キャップの取り付け表面が、CRUM装置を受け入れて保持するように構成してある。周辺表面が取り付け表面を取り囲んでいる。キャップが非係合位置にあるときには、取り付け表面を周辺表面の最上部より上に配置してもよい。取り付け表面および周辺表面は、潜在的な力の増加量を保存しながら、係合していない静止位置から、取り付け表面が周辺表面の平面に近づいたり、および/または周辺表面の平面を通り越したりする位置まで取り付け表面を押し下げることができるように形成してもよい。スプリング力により、取り付け表面に対する反作用力がゼロに減少するおかげで、取り付け表面が、係合していない静止位置の方へ容易に戻る。
【0016】
取り付け表面は、CRUM装置を受け入れるための凹部と、CRUM装置を取り付け表面に固定するための掛け金手段、留め金手段、または他の固定手段と、を含むように形成してもよい。CRUM読み取り装置と接触するキャップまたはプラグの領域は、例えば、回転移動などに起因する摩耗を最小にするためにテフロン(登録商標)などの耐摩耗材料または潤滑材料を含むように形成してもよい。あるいは、CRUM装置表面上に耐摩耗表面を配置してもよい。実施形態のカートリッジキャップは、軸方向位置から信頼性の高いCRUM装置読み取りを可能にする。
【0017】
図3は、例示的実施形態の、トナーカートリッジ用のキャップまたはプラグを示している。具体的には、図3は、周辺表面311により取り囲まれた取り付け表面308を有するCRUM対応キャップ305を示している。図3のキャップ305は、取り付け表面308が周辺表面311と切れ目なく連続するように形成してある。キャップ305は柔軟な材料で形成されており、これにより取り付け表面の側壁315が荷重をかけて押し下げ可能である。側壁315は、荷重を取り除くと図3に示すように静止位置の方へはねかえる。
【0018】
凹部319が、CRUM装置を受け入れるように構成されている。カートリッジが、CRUM読み取り装置を有するシステムと係合するとき、CRUM装置は、キャップと、キャップを取り付けるカートリッジとの回転軸に対して中心軸位置に配置されていることが好ましい。取り付け表面308が付加的な荷重を受けない静止位置では、取り付け表面は、周辺表面311より上の位置、または周辺表面311の最上部が位置する平面に、配置してもよい。カートリッジをCRUM読み取り装置に押し付けるとき、取り付け表面308を押し下げて、取り付け表面308をカートリッジの方へ押しやってもよい。その結果、許容差スタックアップが変化する場合でさえ、読み取り装置ギャップが生じないようにする可能性がある。
【0019】
周辺表面311より上に広がる取り付け表面308はスプリングを形成しており、例えば、印刷システムと係合するカートリッジ上のCRUM読み取り装置を含む扉を閉じるときなどに起こるように、取り付け表面308に垂直荷重が加わるとき、柔軟な側壁315は収縮してもよい。摩耗を防止したり、または最小にしたりするために、例えば、シリコンまたはテフロンなどで形成した摩耗帯(wear strip)を取り付け表面308内に設置してもよい。凹部319の深さがCRUM装置の厚さよりも0.2mmほど深いことが、CRUMを環状システム内に設置することを確保する。凹部の縁端部の周囲の表面内に形成した戻り止め321を、凹部319内にCRUM装置を固定するように構成してもよい。
図1
図2
図3