【実施例1】
【0012】
アウターミラー装置は自動車に搭載されたものであり、右LRモータ1と右UDモータ2と左LRモータ3と左UDモータ4(いずれも
図1参照)と右ドアミラーと左ドアミラーを有している。右ドアミラーは運転者から見て右側のフロントドアの表面に装着されたものである。この右ドアミラーは上下方向へ指向する軸を中心とする左右方向および左右方向へ指向する軸を中心とする上下方向のそれぞれへ回転可能にされたものであり、右LRモータ1は正転することに応じて右ドアミラーを左方向および右方向の一方へ傾斜させると共に逆転することに応じて他方へ傾斜させ、右UDモータ2は正転することに応じて右ドアミラーを上方向および下方向の一方へ傾斜させると共に逆転することに応じて他方へ傾斜させる。
【0013】
左ドアミラーは運転者から見て左側のフロントドアの表面に装着されたものである。この左ドアミラーは上下方向へ指向する軸を中心とする左右方向および左右方向へ指向する軸を中心とする上下方向のそれぞれへ回転可能にされたものであり、左LRモータ3は正転することに応じて左ドアミラーを左方向および右方向の一方へ傾斜させると共に逆転することに応じて他方へ傾斜させ、左UDモータ4は正転することに応じて左ドアミラーを上方向および下方向の一方へ傾斜させると共に逆転することに応じて他方へ傾斜させる。
【0014】
スイッチ装置はアウターミラー装置の右LRモータ1〜左UDモータ4の4つのそれぞれに正転用の駆動電源および逆転用の駆動電源を供給するものである。このスイッチ装置は自動車の運転者側のフロントドアに当該フロントドアの閉鎖状態で車内に位置するように装着されたものであり、次のように構成されている。
【0015】
図2のボディ11は合成樹脂を材料に成形されたものであり、ボディ11内には平板状のインシュレータ12が収納されている。このインシュレータ12には複数の爪部13が一体成形されており、複数の爪部13のそれぞれは係合孔14内に係合されている。これら複数の係合孔14はボディ11に形成されたものであり、インシュレータ12は複数の爪部13が係合孔14内に係合することでボディ11内に移動不能に固定されている。
【0016】
インシュレータ12の後面には、
図2に示すように、固定基板15が固定されている。この固定基板15はプリント配線基板からなるものであり、固定基板15の後面にはゴム製のコンタクトラバー16が固定されている。このコンタクトラバー16は固定基板15の後面を水密に覆う平板状をなすものであり、コンタクトラバー16には10個のスカート17が一体成形されている。これら10個のスカート17のそれぞれは自然状態で前から後に向けて直径寸法が小さくなる円筒状をなすものであり、後から前への外力が作用した場合に自然状態から圧潰状態に弾性変形し、外力が消滅した場合に圧潰状態から自然状態に弾性復元力で復帰する。
【0017】
コンタクトラバー16の10個のスカート17のそれぞれには、
図2に示すように、円柱状のホルダ18が一体成形されている。これら10個のホルダ18は正方形の仮想線L(
図3参照)上に配列されたものであり、スカート17が自然状態および圧潰状態間で変形することに応じて前後方向へ移動する。
【0018】
図3のL‐UL可動接点19とLR‐U可動接点19とR‐U可動接点19とR‐R可動接点19とLR‐R可動接点19とL‐DR可動接点19とLR‐D可動接点19とR‐D可動接点19とR‐L可動接点19とLR‐L可動接点19の10個は相互に異なるホルダ18の前面にスカート17内に位置して固定されたものである。これら10個の可動接点19のそれぞれはスカート17の自然状態でオフ位置に静止するものであり、スカート17の圧潰状態でオフ位置に比べて前方のオン位置に移動する。これら10個の可動接点19のそれぞれは対向接点に相当するものであり、仮想線L上に配列されている。
【0019】
固定基板15の後面には、
図1に示すように、給電パターンが形成されている。この給電パターンはアウターミラー装置の右LRモータ1〜左UDモータ4のそれぞれに正転用の駆動電源および逆転用の駆動電源を供給するものであり、一対のLR‐L固定接点20と一対のLR‐R固定接点20と一対のLR‐U固定接点20と一対のLR‐D固定接点20と一対のL‐DR固定接点20と一対のL‐UL固定接点20と一対のR‐D固定接点20と一対のR‐U固定接点20と一対のR‐R固定接点20と一対のR‐L固定接点20の10個を有している。
【0020】
一対のLR‐L固定接点20はLR‐L可動接点19のオフ位置でLR‐L可動接点19に前から隙間を介して対向するものであり、LR‐L可動接点19のオン位置でLR‐L可動接点19が後から接触することに応じてLR‐L可動接点19を介して導通状態となる。一対のLR‐R固定接点20はLR‐R可動接点19のオフ位置でLR‐R可動接点19に前から隙間を介して対向するものであり、LR‐R可動接点19のオン位置でLR‐R可動接点19が後から接触することに応じてLR‐R可動接点19を介して導通状態となる。
【0021】
一対のLR‐U固定接点20はLR‐U可動接点19のオフ位置でLR‐U可動接点19に前から隙間を介して対向するものであり、LR‐U可動接点19のオン位置でLR‐U可動接点19が後から接触することに応じてLR‐U可動接点19を介して導通状態となる。一対のLR‐D固定接点20はLR‐D可動接点19のオフ位置でLR‐D可動接点19に前から隙間を介して対向するものであり、LR‐D可動接点19のオン位置でLR‐D可動接点19が後から接触することに応じてLR‐D可動接点19を介して導通状態となる。
【0022】
一対のL‐DR固定接点20はL‐DR可動接点19のオフ位置でL‐DR可動接点19に前から隙間を介して対向するものであり、L‐DR可動接点19のオン位置でL‐DR可動接点19が後から接触することに応じてL‐DR可動接点19を介して導通状態となる。一対のL‐UL固定接点20はL‐UL可動接点19のオフ位置でL‐UL可動接点19に前から隙間を介して対向するものであり、L‐UL可動接点19のオン位置でL‐UL可動接点19が後から接触することに応じてL‐UL可動接点19を介して導通状態となる。
【0023】
一対のR‐D固定接点20はR‐D可動接点19のオフ位置でR‐D可動接点19に前から隙間を介して対向するものであり、R‐D可動接点19のオン位置でR‐D可動接点19が後から接触することに応じてR‐D可動接点19を介して導通状態となる。一対のR‐U固定接点20はR‐U可動接点19のオフ位置でR‐U可動接点19に前から隙間を介して対向するものであり、R‐U可動接点19のオン位置でR‐U可動接点19が後から接触することに応じてR‐U可動接点19を介して導通状態となる。
【0024】
一対のR‐R固定接点20はR‐R可動接点19のオフ位置でR‐R可動接点19に前から隙間を介して対向するものであり、R‐R可動接点19のオン位置でR‐R可動接点19が後から接触することに応じてR‐R可動接点19を介して導通状態となる。一対のR‐L固定接点20はR‐L可動接点19のオフ位置でR‐L可動接点19に前から隙間を介して対向するものであり、R‐L可動接点19のオン位置でR‐L可動接点19が後から接触することに応じてR‐L可動接点19を介して導通状態となる。
【0025】
ボディ11内には、
図2に示すように、合成樹脂製のインナーボディ21が収納されている。このインナーボディ21は10個のホルダ18の後方に配置されたものであり、インナーボディ21には複数の爪部22が一体成形されている。これら複数の爪部22のそれぞれは係合孔23内に係合されている。これら複数の係合孔23はボディ11に形成されたものであり、インナーボディ21は複数の爪部22が係合孔23内に係合することでボディ11内に移動不能に固定されている。このインナーボディ21は受け部材に相当する。
【0026】
インナーボディ21には、
図2に示すように、10個のガイド筒部24が一体成形されている。これら10個のガイド筒部24のそれぞれは前面および後面が開口する筒状をなすものであり、10個のガイド筒部24内のそれぞれには柱状のプッシャ25が挿入されている。これら10個のプッシャ25のそれぞれはガイド筒部24の内面に沿って前後方向へ移動可能にされたものであり、10個のプッシャ25のそれぞれの前端部にはヘッド26が形成されている。これら10個のヘッド26のそれぞれはホルダ18に比べて直径寸法が大きな円板状をなすものであり、相互に異なるホルダ18に後から接触している。
【0027】
ボディ11内には、
図2に示すように、ロータ27が収納されている。このロータ27は前後方向へ延びる円筒状をなすものであり、ロータ27には凹状のガイド溝部28が形成されている。このガイド溝部28はロータ27の軸心線CLを中心とする円形状をなすものであり、ガイド溝部28内にはガイド突部29が挿入されている。このガイド突部29はボディ11に一体成形されたものである。このガイド突部29はロータ27の軸心線CLを中心とする円筒状をなすものであり、ロータ27はガイド溝部28の内面がガイド突部29によって案内されることに応じて軸心線CLを中心にボディ11およびインナーボディ21に対して回転可能にされている。このロータ27は回転部材に相当する。
【0028】
ロータ27内には、
図2に示すように、合成樹脂製のインナーロータ30が収納されている。このインナーロータ30はロータ27に対して同軸な円筒状をなすものであり、インナーロータ30には2つの軸部31が一体成形されている。これら2つの軸部31のそれぞれはインナーロータ30の外周面から径方向へ突出するものであり、軸心線CLを挟んで径方向に対向配置されている。これら2つの軸部31のそれぞれは円柱状をなすものであり、2つの軸部31のそれぞれには後半部に位置して傾斜面32が形成されている。
【0029】
ロータ27の内周面には、
図2に示すように、2つの軸受け部33が形成されている。これら2つの軸受け部33のそれぞれは内周面が円形状に設定された凹状をなすものであり、2つの軸受け部33内のそれぞれにはインナーロータ30の軸部31が挿入されている。このインナーロータ30はロータ27内に前から後に向けて2つの軸部31の傾斜面32を押込むことで挿入されたものである。このインナーロータ30は2つの軸部31を中心にロータ27に対して回転可能にされたものであり、ロータ27と一体的に軸心線CLを中心に回転可能にされている。
【0030】
インナーロータ30内には、
図2に示すように、ロッド34が挿入されている。このロッド34は透明な合成樹脂を材料とするものであり、透光性を有している。このロッド34はロータ27およびインナーロータ30に対して同軸な円柱状をなすものであり、ロッド34には2つの軸部35が一体成形されている。これら2つの軸部35のそれぞれはロッド34の外周面から径方向へ突出する円柱状をなすものであり、インナーロータ30の2つの軸部31に対して直交している。このロッド34は操作部材に相当する。
【0031】
ロッド34の2つの軸部35のそれぞれは、
図2に示すように、インナーロータ30に挿入されている。このロッド34は2つの軸部35を中心にロータ27およびインナーロータ30に対して傾倒可能にされたものであり、2つの軸部31を中心にインナーロータ30と一体的にロータ27に対して傾倒可能にされ、軸心線CLを中心にロータ27およびインナーロータ30と一体的に回転可能にされている。この軸心線CLは操作部材の軸に相当する。
【0032】
ロッド34の後端部には、
図2に示すように、ノブオペレート36が固定されている。このノブオペレート36は運転者がロッド34を操作するために手指で把持するものであり、ノブオペレート36には窓板37が固定されている。この窓板37はノブオペレート36の後面を塞ぐものであり、透光性を有する透明な合成樹脂を材料に成形されている。
【0033】
固定基板15には、
図2に示すように、LED38が搭載されている。このLED38は軸心線CL上に配置されたトップビュータイプのものであり、軸心線CLに沿って前から後へ光を投射する。このLED38は車載のヘッドライトのオン状態でオン状態とされるものであり、貫通孔39を介してロッド34の前端面に対向配置されている。この貫通孔39はインナーボディ21に形成されたものであり、LED38からの投射光は貫通孔39からロッド34の前端面を通してロッド34内に進入し、ロッド34の後端面から窓板37を通って出射する。即ち、LED38はロッド34および窓板37を照明するものであり、光源に相当する。
【0034】
ロータ27には、
図2に示すように、ばね収納部40が形成されている。このばね収納部40は後面が開口する凹状をなすものであり、ばね収納部40内には節度スプリング41が収納されている。この節度スプリング41は圧縮コイルスプリングからなるものであり、節度スプリング41の後端部には節度ボール42が固定されている。
【0035】
ボディ11のガイド突部29には、
図2に示すように、左凹部43が形成されている。この左凹部43は節度ボール42が節度スプリング41のばね力で前から係合可能な凹状をなすものであり、ロッド34は節度ボール42が左凹部43内に係合することで軸心線CLを中心とする回転方向のLポジションに静止する。
【0036】
ボディ11のガイド突部29には中凹部および右凹部が形成されている。これら中凹部および右凹部のそれぞれは節度ボール42が節度スプリング41のばね力で前から係合可能な凹状をなすものであり、ロッド34は節度ボール42が中凹部内に係合することでNポジションに静止し、節度ボール42が右凹部内に係合することでRポジションに静止する。中凹部は運転者から見て左凹部43を基準に時計回り方向へ45°ずれた位置に形成されたものであり、NポジションはLポジションに比べて時計回り方向へ45°ずれた位置に設定されている。右凹部は運転者から見て中凹部を基準に時計回り方向へ45°ずれた位置に形成されたものであり、RポジションはNポジションに比べて時計回り方向へ45°ずれた位置に設定されている。これらLポジションおよびRポジションのそれぞれは有効な回転位置に相当する。
【0037】
ロッド34には、
図2に示すように、上プレート44および下プレート45が一体成形されている。これら上プレート44および下プレート45のそれぞれは、
図3に示すように、正三角形の板状をなすものであり、軸心線CLを中心とした点対称な関係に設定されている。これら上プレート44および下プレート45は円周方向へ相互に位置ずれするものであり、スイッチ操作部に相当する。
【0038】
上プレート44および下プレート45のそれぞれは、
図2に示すように、ロッド34がNポジションとLポジションとRポジションのいずれに静止している場合であっても複数個のプッシャ25に後から接触するものであり、ロッド34にNポジション〜Rポジションのそれぞれで操作力が作用していない状態では上プレート44および下プレート45が複数個のスカート17の弾性力で垂直な中立姿勢に静止し、ロッド34が上プレート44および下プレート45を介して前後方向へ真直ぐに延びる起立姿勢に静止する。
【0039】
ロッド34のLポジションおよびRポジションでロッド34が起立姿勢から上下左右のそれぞれの方向へ傾倒操作された場合には上プレート44および下プレート45が中立姿勢に対して傾斜する傾斜姿勢となる。これら上プレート44および下プレート45のそれぞれは傾斜姿勢となることで10個のプッシャ25のうちの2つを後から前へ押すものであり、2つのプッシャ25が押された場合には2つのスカート17が自然状態から圧潰状態に弾性変形することで2つの可動接点19がオフ位置からオン位置へ移動し、2つの可動接点19がオフ位置からオン位置へ移動することで2組の固定接点20が導通状態となる。
【0040】
ロッド34が傾倒操作された状態でロッド34に対する操作力が消滅した場合には2つのスカート17が圧潰状態から自然状態に弾性復帰することで2つの可動接点19がオン位置からオフ位置に復帰し、2つの可動接点19がオフ位置に復帰することで2組の固定接点20が非導通状態となる。これら2つの可動接点19がオフ位置に復帰する場合には2つのプッシャ25がホルダ18を介して前から後へ移動操作されることで上プレート44または下プレート45を同方向へ押す。これら上プレート44および下プレート45は同方向へ押されることで傾斜姿勢から中立姿勢に復帰するものであり、ロッド34は上プレート44および下プレート45が中立姿勢に復帰することで起立姿勢に復帰する。
=ロッド34のNポジションでの傾倒操作について=
図3の(a)は上プレート44および下プレート45の10個の可動接点19に対する位置関係をロッド34のNポジションで示すものであり、上プレート44はLR‐U可動接点19とR‐U可動接点19とR‐R可動接点19にプッシャ25およびホルダ18を介して後から対向し、下プレート45はR‐L可動接点19とR‐D可動接点19とLR‐D可動接点19にプッシャ25およびホルダ18を介して後から対向する。このロッド34のNポジションではインナーロータ30の2つの軸部31が上下方向に対して45°傾斜し、ロッド34の2つの軸部35が左右方向に対して45°傾斜しており、ロッド34が上下左右のそれぞれの方向へ傾倒操作不能となる。
=ロッド34のLポジションでの傾倒操作について=
図3の(b)は上プレート44および下プレート45の10個の可動接点19に対する位置関係をロッド34のLポジションで示すものであり、上プレート44はLR‐L可動接点19とL−UL可動接点19とLR‐U可動接点19にプッシャ25およびホルダ18を介して後から対向し、下プレート45はLR‐D可動接点19とL−DR可動接点19とLR‐R可動接点19にプッシャ25およびホルダ18を介して後から対向する。このロッド34のLポジションではインナーロータ30の2つの軸部31が上下方向へ指向し、ロッド34の2つの軸部35が左右方向へ指向しており、ロッド34が上下左右のそれぞれの方向へ傾倒操作可能となる。
【0041】
ロッド34のLポジションでロッド34が上向きに傾倒動操作された場合には、
図3の(b)に示すように、上プレート44が中立姿勢から傾斜姿勢となることでL−UL可動接点19およびLR‐U可動接点19をオフ位置からオン位置へ移動操作する。これらL−UL可動接点19およびLR‐U可動接点19のオン位置では
図1のL−UL固定接点20およびLR‐U固定接点20が導通状態となることで左UDモータ4に正転用および逆転用の一方の駆動電源が供給され、左ドアミラーが上向きに傾斜する。
【0042】
ロッド34のLポジションでロッド34が下向きに傾倒操作された場合には、
図3の(b)に示すように、下プレート45が中立姿勢から傾斜姿勢となることでLR−D可動接点19およびL‐DR可動接点19をオフ位置からオン位置へ移動操作する。これらLR−D可動接点19およびL‐DR可動接点19のオン位置では
図1のLR−D固定接点20およびL‐DR固定接点20が導通状態となることで左UDモータ4に正転用および逆転用の他方の駆動電源が供給され、左ドアミラーが下向きに傾斜する。
【0043】
ロッド34のLポジションでロッド34が左向きに傾倒操作された場合には、
図3の(b)に示すように、上プレート44が中立姿勢から傾斜姿勢となることでL−UL可動接点19およびLR‐L可動接点19をオフ位置からオン位置へ移動操作する。これらL−UL可動接点19およびLR‐L可動接点19のオン位置では
図1のL−UL固定接点20およびLR‐L固定接点20が導通状態となることで左LRモータ3に正転用および逆転用の一方の駆動電源が供給され、左ドアミラーが左向きに傾斜する。
【0044】
ロッド34のLポジションでロッド34が右向きに傾倒操作された場合には、
図3の(b)に示すように、下プレート45が中立姿勢から傾斜姿勢となることでLR−R可動接点19およびL‐DR可動接点19をオフ位置からオン位置へ移動操作する。これらLR−R可動接点19およびL‐DR可動接点19のオン位置では
図1のLR−R固定接点20およびL‐DR固定接点20が導通状態となることで左LRモータ3に正転用および逆転用の他方の駆動電源が供給され、左ドアミラーが右向きに傾斜する。
【0045】
LR−U可動接点19とLR−R可動接点19とLR−D可動接点19とLR−L可動接点19(
図3の斜線参照)は弾性力が同一の高値に設定されたスカート17で支持されたものであり、LU−L可動接点19とR−U可動接点19とR−R可動接点19とL−DR可動接点19とR−D可動接点19とR−L可動接点19は(
図3の白抜き参照)は弾性力が同一の低値に設定されたスカート17で支持されたものであり、ロッド34がLポジションで上下左右のそれぞれの方向へ傾倒操作された場合には弾性力が高い1個のスカート17および弾性力が低い1個のスカート17の2つが自然状態から圧潰状態とされる。従って、ロッド34のLポジションでの上下左右のそれぞれの方向への傾倒操作に同一の節度感が付与される。
【0046】
10個の可動接点19は、
図3の(b)に示すように、正方形の仮想線L上に配列されたものであり、L−UL可動接点19およびLR−U可動接点19を上プレート44によってオフ位置からオン位置に操作するために必要なロッド34の操作ストロークとLR−D可動接点19およびL−DR可動接点19を下プレート45によってオフ位置からオン位置に操作するために必要なロッド34の操作ストロークとLR−L可動接点19およびL−UL可動接点19を上プレート44によってオフ位置からオン位置に操作するために必要なロッド34の操作ストロークとLR−R可動接点19およびL−DR可動接点19を下プレート45によってオフ位置からオン位置に操作するために必要なロッド34の操作ストロークは同一値(ST)に設定されている。従って、運転者がロッド34のLポジションでロッド34の傾倒操作を開始してから節度感を感じるまでの時間的なタイミングが上下左右のそれぞれの方向で一定化されるので、ロッド34のLポジションでの傾倒操作に同一の操作フィーリングが付与される。
=ロッド34のRポジションでの傾倒操作について=
図3の(c)は上プレート44および下プレート45の10個の可動接点19に対する位置関係をロッド34のRポジションで示すものであり、上プレート44はLR‐U可動接点19とR−U可動接点19とR−R可動接点19とLR‐R可動接点19にプッシャ25およびホルダ18を介して後から対向し、下プレート45はLR‐L可動接点19とR−L可動接点19とR−D可動接点19とLR‐D可動接点19にプッシャ25およびホルダ18を介して後から対向する。このロッド34のRポジションではインナーロータ30の2つの軸部31が左右方向へ指向し、ロッド34の2つの軸部35が上下方向へ指向しており、ロッド34が上下左右のそれぞれの方向へ傾倒操作可能となる。
【0047】
ロッド34のRポジションでロッド34が上向きに傾倒操作された場合には、
図3の(c)に示すように、上プレート44が中立姿勢から傾斜姿勢となることでLR−U可動接点19およびR‐U可動接点19をオフ位置からオン位置へ移動操作する。これらLR−U可動接点19およびR‐U可動接点19のオン位置では
図1のLR−U固定接点20およびR‐U固定接点20が導通状態となることで右UDモータ2に正転用および逆転用の一方の駆動電源が供給され、右ドアミラーが上向きに傾斜する。
【0048】
ロッド34のRポジションでロッド34が下向きに傾倒操作された場合には、
図3の(c)に示すように、下プレート45が中立姿勢から傾斜姿勢となることでLR−D可動接点19およびR‐D可動接点19をオフ位置からオン位置へ移動操作する。これらLR−D可動接点19およびR‐D可動接点19のオン位置では
図1のLR−D固定接点20およびR‐D固定接点20が導通状態となることで右UDモータ2に正転用および逆転用の他方の駆動電源が供給され、右ドアミラーが下向きに傾斜する。
【0049】
ロッド34のRポジションでロッド34が左向きに傾倒操作された場合には、
図3の(c)に示すように、下プレート45が中立姿勢から傾斜姿勢となることでLR−L可動接点19およびR‐L可動接点19をオフ位置からオン位置へ移動操作する。これらLR−L可動接点19およびR‐L可動接点19のオン位置では
図1のLR−L固定接点20およびR‐L固定接点20が導通状態となることで右LRモータ1に正転用および逆転用の一方の駆動電源が供給され、右ドアミラーが左向きに傾斜する。
【0050】
ロッド34のRポジションでロッド34が右向きに傾倒操作された場合には、
図3の(c)に示すように、上プレート44が中立姿勢から傾斜姿勢となることでR−R可動接点19およびLR‐R可動接点19をオフ位置からオン位置へ移動操作する。これらR−R可動接点19およびLR‐R可動接点19のオン位置では
図1のR−R固定接点20およびLR‐R固定接点20が導通状態となることで右LRモータ1に正転用および逆転用の他方の駆動電源が供給され、右ドアミラーが右向きに傾斜する。即ち、ロッド34がLポジションおよびRポジションのいずれで上下左右のいずれの方向へ傾倒操作されたかに応じて組合せが異なる2つの可動接点19が上プレート44または下プレート45によってオフ位置からオン位置へ移動操作される。
【0051】
ロッド34がRポジションで上下左右のそれぞれの方向へ傾倒操作された場合には、
図3の(c)に示すように、弾性力が高い1個のスカート17および弾性力が低い1個のスカート17の2つが自然状態から圧潰状態とされる。従って、ロッド34のRポジションでの上下左右のそれぞれの方向への傾倒操作にLポジションでの傾倒操作時と同一の節度感が付与される。
【0052】
LR−U可動接点19およびR−U可動接点19を上プレート44によってオフ位置からオン位置に操作するために必要なロッド34の操作ストロークとLR−D可動接点19およびR−D可動接点19を下プレート45によってオフ位置からオン位置に操作するために必要なロッド34の操作ストロークとLR−L可動接点19およびR−L可動接点19を下プレート45によってオフ位置からオン位置に操作するために必要なロッド34の操作ストロークとLR−R可動接点19およびR−R可動接点19を上プレート44によってオフ位置からオン位置に操作するために必要なロッド34の操作ストロークはロッド34のLポジションでの操作ストロークと同一値(ST)に設定されている。従って、運転者がロッド34のRポジションでロッド34の傾倒操作を開始してから節度感を感じるまでの時間的なタイミングが上下左右のそれぞれの方向で一定化されるので、ロッド34のRポジションでの傾倒操作にLポジションでの傾倒操作時と同一の操作フィーリングが付与される。
【0053】
上記実施例1によれば次の効果を奏する。
ロッド34がLポジションおよびRポジションのいずれで上下左右のいずれの方向へ傾倒操作されたかに応じて組合せが異なる2つの可動接点19が上プレート44または下プレート45によってオフ位置からオン位置へ移動操作される。従って、摺動接点が不要になるので、ロッド34の操作フィーリングが向上する。
【0054】
ロッド34の前端面にLED38を対向配置し、LED38から投射された光をロッド34の前端面から後端面を通して出射させたので、ロッド34がLED38からの投射光によって効率的に照明される。
【0055】
ロータ27をインナーボディ21によって前側から支持したので、ロッド34がLポジションおよびRポジションで傾倒操作された場合にロータ27がロッド34の操作力で後から前へ移動することがインナーボディ21によって防止される。従って、ロッド34が後から前へ移動することが防止されるので、ロッド34の傾倒方向に応じない可動接点19が上プレート44または下プレート45によってオフ位置からオン位置に誤操作されることが防止される。
【0056】
10個のスカート17および10個のホルダ18をコンタクトラバー16として一体成形した。従って、運転者側のフロントドアが開放された場合に10個の可動接点19および10組の固定接点20が雨水で濡れることがなくなるので、スイッチ装置の防水性が向上する。
【0057】
上記実施例1においては、ロッド34がLポジションおよびRポジションのいずれで上下左右のいずれの方向へ傾倒操作されたかに応じて組合せが異なる3以上の可動接点19が上プレート44または下プレート45によってオフ位置からオン位置へ移動操作されるように可動接点19を配列しても良い。この場合には可動接点19の配列に合わせて固定接点20の右LRモータ1〜左UDモータ4に対する配線を変更すれば良い。
【0058】
上記実施例1においては、本発明を自動車のアウターミラー装置以外のスイッチ装置に適用しても良い。この場合にはロッド34の回転位置をスイッチ装置の適用対象物に合わせて3以上に変更し、ロッド34の各回転位置での傾倒方向をスイッチ装置の適用対象物に合わせて2または3または5以上に変更すれば良い。