(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0020】
(実施の形態1)
以下本発明を実施の形態1に係る画材セット1を示す図面に基づいて説明する。
図1は画材セット1を略示する斜視図である。
【0021】
画材セット1は筐体2を備え、筐体2は、偏平な直方体状をなし、一面に開口を有するキャビネット3と、該キャビネット3に連結板4を介して連結しており、前記開口を覆う蓋5とを備える。以下の説明において、筐体2を平置きにした場合における筐体2の長手方向の寸法を縦寸法といい、長手方向に直交する方向の寸法を横寸法という。
【0022】
キャビネット3は、矩形の底面板3aと、該底面板3aの短辺それぞれから略直角に突出した第1側面板3bと、底面板3aの一方の長辺から略直角に突出した第2側面板3cと、底面板3aの他方の長辺から略直角に突出した二つの第3側面板3eとを備える。
【0023】
第1側面板3bは、底面板3aの短辺に平行な方向を長手方向とした矩形をなす。第2側面板3cは、底面板3aの一方の長辺に平行な方向を長手方向とした矩形をなす。第2側面板3cの両端部は第1側面板3bの一端部に連結している。第3側面板3eは、底面板3aの他方の長辺に平行な方向を長手方向とした矩形をなす。第3側面板3eの長手方向中央部には開口3fが設けられており、第3側面板3eは該開口3fによって分断されている。分断された第3側面板3eはそれぞれ、二つの第1側面板3bの他端部に連結している。第1側面板3b〜第3側面板3eの短辺寸法(筐体2の厚さ寸法)は略同じである。
【0024】
第2側面板3cには、後述する被係止部5cに係止する係止部3dが設けられている。係止部3dは、第2側面板3cから外向きに突出しており、その基端部を支点にして回動することができる。
【0025】
蓋5は、矩形の天面板5aと、該天面板5aの一方の長辺及び二つの短辺から略直角に突出した周壁5bとを備える。天面板5aの長辺及び短辺の寸法(縦及び横寸法)は、底面板3aの長辺及び短辺の寸法と略同じである。天面板5aの他方の長辺と底面板3aの他方の長辺とが連結板4を介して連結している。天面板5aの一方の長辺側において、周壁5bに、係止部3dに対応した被係止部5cが設けられている。被係止部5cは周壁5bから外向きに突出している。
【0026】
天面板5a及び底面板3aは、連結板4との連結部分において折り曲げ可能に構成されており、蓋5をキャビネット3の上側に被せることができる。蓋5をキャビネット3に被せて、係止部3dを被係止部5cに係止させることによって、蓋5はキャビネット3に取り付けられる。
【0027】
キャビネット3の内側には、パレット付き筆入れ10(パレット付き画材入れ)と、第1水入れ20と、第2水入れ30と、第1水入れ20及び第2水入れ30を起立させて保持する保持部40と、画材を収容する第1ケース50及び第2ケース60とが収容されている。第1水入れ20及び第2水入れ30は横倒しの状態(起立していない状態)でキャビネット3に収容されている。なおパレット付き筆入れ10、保持部40、第1ケース50又は第2ケース60は、逆さまの状態で収容されてもよい。
【0028】
図2は、パレット付き筆入れ10を略示する斜視図、
図3は、収容箱11を略示する平面図、
図4は、収容箱11を略示する側面図である。パレット付き筆入れ10は、一面が開口した筆を収容する矩形の収容箱11と、一面に調色部14を有し、他面にて前記収容箱11の開口11eを覆う矩形のパレット12と、該パレット12の一面を覆うパレットカバー19とを備える。パレットカバー19は、ヒンジ18を介してパレット12の一方の長辺部分に回動可能に連結している。
【0029】
収容箱11は、矩形の底面部11aと、該底面部11aの周縁部全体から略直角に突出した環状の周壁部11bとを備える。周壁部11bの突出端部によって開口11eが形成されている。前記突出端部の内側部分から環状のリブ11c(突出部)が突出している。底面部11aには、長手方向に平行な仕切り板11dが設けられている。仕切り板11dは底面部11aから略直角に突出しており、底面部11aの両短辺の中央部同士を連結するように、長手方向に延びている。
【0030】
図5は、パレットカバー19を開いた状態を略示するパレット付き筆入れ10の平面図、
図6は、
図5に示すVI−VI線を切断線とした断面図、
図7は、
図5に示すVII−VII線を切断線とした断面図、
図8は、
図6に示すVIII線で囲った部分の拡大図、
図9は、
図5に示すIX−IX線を切断線とした断面図である。
【0031】
パレット12は、矩形の浅皿状をなす本体13を備える。該本体13の表面(
図5における表側の面)には、調色部14が設けられている。調色部14は、複数の小凹部14aと、複数の大凹部14bとを備える。なお小凹部14a及び大凹部14bの数は単数でもよく、いずれかが無くてもよい。
図6に示すように大凹部14bは小凹部14aよりも浅い。小凹部14aには絵の具を載置することができる。ユーザは、小凹部14aに載置した絵の具を用いて、大凹部14bにて調色を行うことができる。例えば、複数色を混ぜるか又は色の濃度を調整することができる。
【0032】
本体13の表面の外周には、後述するパレットカバー19の周面部19bが係止する断面L形の溝13aが形成されている。
図8に示すように、本体13の裏面(
図5における裏側の面)には、前記リブ11cが嵌合する凹部13bが形成されている。凹部13bは、本体13の外周部に沿って溝状に形成されている。
【0033】
長手方向に平行な本体13の一側面には、ユーザが指を入れるための窪み16が設けられている。窪み16は、一側面の長手方向中央部に設けられている。窪み16には、後述する掛止部19dが掛止する被掛止部15が隣接している。
【0034】
長手方向に平行な本体13の他側面には、ヒンジ18を介して、矩形のパレットカバー19が連結している。
図9に示すように、パレットカバー19は、矩形の天面部19aと、該天面部19aの周縁部分からパレット12側に突出した周面部19bとを備える。
【0035】
天面部19aの長手方向に平行な一縁部分が、ヒンジ18を介して、本体13の他側面に連結している。周面部19bにおけるヒンジ18の反対側に、ヒンジ18側に突出した掛止部19dが設けられている。また天面部19aのパレット12に対向する面には複数の仕切り19cが設けられている。仕切り19cは長手方向に沿って並設されている。仕切り19cによって、天面部19aが複数の領域に分割され、ユーザは各領域を調色の為に使用することができる。なお仕切り19cは単数でもよく、仕切り19cを設けなくてもよい。
【0036】
ユーザはパレット12を収容箱11から取り外し、パレットカバー19を開いて、パレット12及びパレットカバー19の上で調色を行うことができる。
【0037】
パレットカバー19によってパレット12を閉じた場合、パレットカバー19の周面部19bはパレット12の溝13aに挿入され、パレットカバー19はパレット12に係止される。そのため、調色部14又は天面部19aに絵の具が載置されている場合に、パレットカバー19は絵の具の外部への飛散を防止する。
【0038】
なお
図2において、X1は、収容箱11又はパレット12の長辺寸法(パレット付き筆入れ10の縦寸法)を示し、Y1は、収容箱11又はパレット12の短辺寸法(パレット付き筆入れ10の横寸法)を示し、Z1は、パレット付き筆入れ10の厚さ寸法を示す。
【0039】
図10は、第1水入れ20を略示する正面図、
図11は、
図10に示すXI−XI線を切断線とした断面図である。第1水入れ20は一面が開口した直方体状をなし、矩形の底面板23と、該底面板23の各長辺から突出した第1側面板21と、底面板23の各短辺から突出した第2側面板22とを備える。
【0040】
第1側面板21は略正方形状をなす。第2側面板22は矩形状をなす。第2側面板22の各長辺は各第1側面板21の縁部分に連なっている。第2側面板22の短辺は底面板23に連なっている。第1水入れ20は、底面板23の反対側において、開口している。
【0041】
底面板23の反対側における第1側面板21の縁部分の寸法は、底面板23側の縁部分の寸法よりも若干大きい。また底面板23の反対側における第2側面板22の短辺の寸法は、底面板23側の短辺の寸法よりも若干大きい。すなわち、第1側面板21及び第2側面板22は、第1水入れ20の開口側が拡幅するように、底面板23に対して、若干傾斜している。
【0042】
なお
図10において、X2は、開口側における第1側面板21の縁部分の寸法(第1水入れ20の縦寸法)を示し、Y2は、第2側面板22の長辺寸法(第1水入れ20の横寸法)を示す。
図11において、Z2は、開口側における第2側面板22の短辺寸法(第1水入れ20の厚さ寸法)を示す。
【0043】
図12は、第2水入れ30を略示する正面図、
図13は、
図12に示すXIII−XIII線を切断線とした断面図である。第2水入れ30は一面が開口した直方体状をなし、矩形の底面板33と、該底面板33の各長辺から突出した第1側面板31と、底面板33の各短辺から突出した第2側面板32とを備える。
【0044】
第1側面板31及び第2側面板32は矩形状をなす。第1側面板31の短辺が底面板33に連なっている。第2側面板32の短辺は底面板33に連なっており、第2側面板32の各長辺は各第1側面板31の長辺に連なっている。第2水入れ30は、底面板33の反対側において、開口している。
【0045】
底面板33の反対側における第1側面板31の短辺の寸法は、底面板33側の短辺の寸法よりも若干大きい。また底面板33の反対側における第2側面板32の短辺の寸法は、底面板33側の短辺の寸法よりも若干大きい。すなわち、第1側面板31及び第2側面板32は、第2水入れ30の開口側が拡幅するように、底面板33に対して、若干傾斜している。
【0046】
なお第2水入れ30における第2側面板32の長辺の寸法(第1側面板31の長辺の寸法)は、第1水入れ20における第2側面板22の長辺の寸法(第2側面板の長辺に連なる第1側面板31の縁部分の寸法)よりも大きい。
【0047】
第1側面板31の長辺及び短辺寸法は、矩形のポケットティッシュの長辺及び短辺寸法に対応しており、ポケットティッシュを第2水入れ30に挿入することができる。ポケットティッシュの長辺寸法は、例えば約120mmであり、短辺寸法は、例えば約80mmである。なお第1側面板31の長辺及び短辺寸法は、必ずしもポケットティッシュの長辺及び短辺寸法以上である必要はない。第1側面板31の長辺及び短辺寸法がポケットティッシュの長辺及び短辺寸法未満であったとしても、ポケットティッシュは柔軟なので、湾曲させるか又は折り曲げて第2水入れ30に挿入させることができるからである。第1側面板31の長辺及び短辺寸法は、ポケットティッシュを容易に挿入することができる寸法であればよい。
【0048】
なお
図12において、X3は、第1側面板31の長辺寸法(第2水入れ30の縦寸法)を示し、Y3は、第1側面板31の短辺寸法(第2水入れ30の横寸法)を示す。
図13において、Z3は、開口側における第2側面板32の短辺寸法(第2水入れ30の厚さ寸法)を示す。
【0049】
図14は、保持部40を略示する平面図、
図15は、
図14に示すXV−XV線を切断線とした断面図である。保持部40は、一面が開口した偏平な箱状をなし、矩形の底面板43と、該底面板43の各長辺から突出した第1側面板41と、底面板43の各短辺から突出した第2側面板42とを備える。
【0050】
第1側面板41及び第2側面板42は矩形状をなす。第1側面板41の長辺が底面板43に連なっている。第2側面板42の長辺は底面板43に連なっており、第2側面板42の各短辺は各第1側面板41の短辺に連なっている。第2水入れ30は、底面板43の反対側において、開口している。
【0051】
各第1側面板41の内側面には、底面板43に対して略直角な二つの突条45が第1側面板41の長手方向に並設されている。各第2側面板42の内側面に突起44が設けられている。突起44は底面板43に対して略直角に延びている。突起44は、第2側面板42の長辺の中央部に位置している。
図15に示すように、突起44は細長い錐台状をなし、底面板43側における突起44の幅は、開口側における幅よりも大きい。
【0052】
突起44と第1側面板41の間の寸法は、第1水入れ20及び第2水入れ30の底面板43の短辺の寸法よりも若干大きい。なお第1水入れ20及び第2水入れ30において、底面板43の寸法は略同じである。
【0053】
第1水入れ20又は第2水入れ30を底面側から保持部40に挿入した場合、突起44と第1側面板41との間に挟まれ、第1水入れ20又は第2水入れ30を起立させることができる。また第1水入れ20又は第2水入れ30と保持部40との間に突条45が位置し、第1水入れ20又は第2水入れ30のがたつきを防止することができる。
【0054】
なお
図14において、X4は、第2側面板42の長辺寸法(保持部40の縦寸法)を示し、Y4は、第1側面板41の長辺寸法(保持部40の横寸法)を示す。
図15において、Z4は、第1側面板41又は第2側面板42の短辺寸法(保持部40の厚さ寸法)を示す。
【0055】
図16は、第1ケース50を略示する平面図、
図17は、
図16に示すXVII−XVII線を切断線とした断面図である。
【0056】
第1ケース50は、一面が開口した偏平な箱状をなし、矩形の底面板53と、該底面板53の各長辺から突出した第1側面板51と、底面板53の各短辺から突出した第2側面板52とを備える。
【0057】
第1側面板51及び第2側面板52は矩形状をなす。第1側面板51の長辺が底面板53に連なっている。第2側面板52の長辺は底面板53に連なっており、第2側面板52の各短辺は各第1側面板51の短辺に連なっている。第2水入れ30は、底面板53の反対側において、開口している。
【0058】
なお
図16において、X5は、第1側面板51の長辺寸法(第1ケース50の縦寸法)を示し、Y5は、第2側面板52の長辺寸法(第1ケース50の横寸法)を示す。
図17において、Z5は、第1側面板51又は第2側面板52の短辺寸法(第1ケース50の厚さ寸法)を示す。
【0059】
図18は、第2ケース60を略示する平面図、
図19は、
図18に示すXIX−XIX線を切断線とした断面図である。
【0060】
第2ケース60は、一面が開口した偏平な箱状をなし、矩形の底面板63と、該底面板63の各長辺から突出した第1側面板61と、底面板63の各短辺から突出した第2側面板52とを備える。
【0061】
第1側面板61及び第2側面板62は矩形状をなす。第1側面板61の長辺が底面板63に連なっている。第2側面板62の長辺は底面板63に連なっており、第2側面板62の各短辺は各第1側面板61の短辺に連なっている。第2水入れ30は、底面板63の反対側において、開口している。
【0062】
なお
図18において、X6は、第2側面板62の長辺寸法(第2ケース60の縦寸法)を示し、Y6は、第1側面板61の長辺寸法(第2ケース60の横寸法)を示す。
図19において、Z6は、第1側面板61又は第2側面板62の短辺寸法(第2ケース60の厚さ寸法)を示す。
【0063】
パレット付き筆入れ10、第1水入れ20、第2水入れ30、保持部40、第1ケース50及び第2ケース60における縦寸法X1〜X6の合計及び横寸法Y1〜Y6の合計それぞれが、筐体2の縦寸法及び横寸法それぞれに等しくなるように、パレット付き筆入れ10、第1水入れ20、第2水入れ30、保持部40、第1ケース50及び第2ケース60は設計されている。またパレット付き筆入れ10、第1水入れ20、第2水入れ30、保持部40、第1ケース50及び第2ケース60それぞれの厚さ寸法Z1〜Z6が、筐体2の厚さ寸法と略同じになるように、パレット付き筆入れ10、第1水入れ20、第2水入れ30、保持部40、第1ケース50及び第2ケース60は設計されている。
【0064】
第1水入れ20の縦寸法X2、第2水入れ30の縦寸法X3、保持部40の縦寸法X4及び第2ケース60の縦寸法X6の合計は筐体2の縦寸法に略等しい。また第2ケースの縦寸法X6及びパレット付き筆入れ10の縦寸法X1の合計は、筐体2の縦寸法に略等しい。また第1ケース50の縦寸法X5は筐体2の縦寸法に略等しい。
【0065】
第1ケース50の横寸法Y5及び第2ケース60の横寸法Y6の合計は、筐体2の横寸法に略等しい。また第2ケース60の横寸法Y6と、パレット付き筆入れ10の横寸法Y1と、第1水入れ20の横寸法Y2、第2水入れ30の横寸法Y3又は保持部40の横寸法Y4との合計は、筐体2の横寸法に略等しい。
【0066】
したがって、例えば
図1に示すように、パレット付き筆入れ10、第1水入れ20、第2水入れ30、保持部40、第1ケース50及び第2ケース60を筐体2内に収容することができる。なお
図1に示すパレット付き筆入れ10、第1水入れ20、第2水入れ30、保持部40、第1ケース50及び第2ケース60の配列は一例であり、他の配列に変更してもよい。
【0067】
実施の形態1に係るパレット付き筆入れ10及び画材セット1にあっては、収容箱11の開口11eをパレット12によって覆うので、パレット12及び収容箱11が一体化され、パレット12及び収容箱11を個別に製造する場合に比べて、小型になる。またユーザはパレット12及び収容箱11を個別に持つ必要がなくなり、携帯性が向上する。
【0068】
またパレット12及び収容箱11を組み合わせた場合に、リブ11cは凹部13bに嵌合し、両者は円滑に一体化される。そのため運搬時におけるパレット12及び収容箱11のガタつきが防止される。上記実施例では、パレット12の裏面に凹部13bを設け、収容箱11の開口11eの縁部分にリブ11cを設けているが、パレット12の裏面にリブを設け、収容箱11の開口11eの縁部分に凹部を設け、該凹部にリブを嵌合させてもよい。
【0069】
またパレット付き筆入れ10、第1水入れ20、第2水入れ30、保持部40、第1ケース50及び第2ケース60の厚さ寸法、縦寸法及び横寸法が、筐体2の厚さ寸法、縦寸法及び横寸法に応じて設定されており、パレット付き筆入れ10等の画材が筐体2に収容された場合に、筐体2内には余分な空間が存在せず、パレット付き筆入れ10等は、きっちりと筐体2内に収容される。また画材の筐体2内におけるレイアウトをユーザは好みに応じて変更することができる。
【0070】
またポケットティッシュを第2水入れ30に挿入し、第2水入れ30と共に運搬することができる。画材セット1の使用後、ポケットティッシュを用いて、第1水入れ20、第2水入れ30等に付着した水又は絵の具等を拭き取り、再度第2水入れ30にポケットティッシュを挿入することができる。
【0071】
第1水入れ20又は第2水入れ30を、底面部11aから保持部40に保持させた場合、第1水入れ20又は第2水入れ30は、保持部40の側面と突起44との間に挟まれ、起立することができる。
【0072】
(実施の形態2)
図20は、実施の形態2に係る画材セット1を略示する斜視図である。なお実施の形態2に係る構成の内、実施の形態1と同様な構成については同じ符号を付し、その詳細な説明を省略する。
【0073】
実施の形態2に係る画材セット1は、実施の形態1と異なり、第1ケース50及び第2ケース60を備えていない。筐体2は、パレット付き筆入れ10、第1水入れ20、第2水入れ30及び保持部40が、余計な空間を発生させることなく、収納されるように縦寸法及び横寸法が設計されている。
【0074】
パレット付き筆入れ10、第1水入れ20、第2水入れ30及び保持部40における縦寸法X1〜X4の合計及び横寸法Y1〜Y4の合計それぞれが、筐体2の縦寸法及び横寸法それぞれに等しくなるように、パレット付き筆入れ10、第1水入れ20、第2水入れ30及び保持部40は設計されている。
またパレット付き筆入れ10、第1水入れ20、第2水入れ30及び保持部40それぞれの厚さ寸法Z1〜Z4が、筐体2の厚さ寸法と略同じになるように、パレット付き筆入れ10、第1水入れ20、第2水入れ30及び保持部40は設計されている。
【0075】
第1水入れ20の縦寸法X2、第2水入れ30の縦寸法X3及び保持部40の縦寸法X4の合計は筐体2の縦寸法に略等しい。またパレット付き筆入れ10の縦寸法X1は、筐体2の縦寸法に略等しい。
【0076】
パレット付き筆入れ10の横寸法Y1と、第1水入れ20の横寸法Y2、第2水入れ30の横寸法Y3又は保持部40の横寸法Y4との合計は、筐体2の横寸法に略等しい。
【0077】
したがって、例えば
図20に示すように、パレット付き筆入れ10、第1水入れ20、第2水入れ30及び保持部40を筐体2内に収容することができる。なお
図1に示すパレット付き筆入れ10、第1水入れ20、第2水入れ30及び保持部40の配列は一例であり、他の配列に変更してもよい。
【0078】
第1ケース50及び第2ケース60を削減することによって、画材セット1の更なる小型化を実現する。
【0079】
なお実施の形態1及び2において、パレット付き筆入れ10の収容箱11には、筆以外の他の画材、例えば絵の具、ペン、布等を収容することができる。すなわち、パレット付き筆入れ10は、パレット付き画材入れとして機能する。
【0080】
今回開示した実施の形態は、全ての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。各実施例にて記載されている技術的特徴は互いに組み合わせることができ、本発明の範囲は、特許請求の範囲内での全ての変更及び特許請求の範囲と均等の範囲が含まれることが意図される。