(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
血液量減少性ショック;血管拡張性ショック;出血性食道静脈瘤;肝腎症候群;I型肝腎症候群;II型肝腎症候群;麻酔誘発性低血圧症;穿刺誘発性循環機能障害;術中失血;急性出血;熱傷創面切除に関連した失血;鼻出血に関連した失血;特発性細菌性腹膜炎;難治性腹水;高血圧性胃出血;敗血症;重症敗血症;敗血症性ショック;低血圧症;心停止;外傷関連の失血;心肺バイパス術により誘発される血管拡張性ショック;うっ血性心不全におけるミルリノン誘発性血管拡張性ショック;アナフィラキシーショック;脳死により誘発される心血管不安定;急性呼吸窮迫症候群;急性肺損傷;メトホルミン中毒により誘発されるショック;ミトコンドリア病により誘発されるショック;シアン化物中毒により誘発されるショック;インターロイキン−2、別のサイトカイン、デニロイキンジフチトクスもしくは別の免疫毒素により誘発される血管漏出症候群、または卵巣過剰刺激症候群により誘発されるショック;末期腎疾患により誘発される低血圧症;炎症性腸疾患;再潅流損傷;乳児呼吸窮迫症候群;重症急性呼吸器症候群;腹水;血管抑制性失神;血管迷走神経性失神;毒素ショック症候群;および特発性全身性毛細管漏出症候群から選択される状態のための医薬組成物、または心肺蘇生を容易にするための医薬組成物であって、請求項1から87のいずれか一項に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物。
【発明を実施するための形態】
【0018】
いかなる理論にも制限されるものではないが、血管収縮の可能性に上限があるV1aバソプレシンアゴニストは、一貫したレベルの血管収縮を伴う長い作用持続時間を提供することができるボーラス投与パラダイムを使用する治療に使用することができ、それによって、肝硬変合併症に関連した腎不全の反転における安全性、利便性および臨床効果を劇的に改善すると考えられる。このような化合物は、強度の低い臨床状況において、あるいは外来患者用製品として、そのような血管収縮剤を使用することを可能にする改善された安全性を提供することができ、それによって、特発性細菌性腹膜炎、HRS2および難治性腹水などの状態の治療を可能にすると考えられている。
【0019】
本開示は、テルリプレシンの臨床的利点を実質的にもたらすと同時に、テルリプレシンよりも長い作用持続時間を通して改善された安全性と利便性を提供することができる選択的、部分的V1aアゴニストを記載している。血管収縮作用の望ましくない変動も、それによって低減される。このような化合物は、門脈圧亢進症の低減が臨床的に有効である心血管合併症の治療における最適の治療剤となる可能性がある。これらの利点は、一般に、完全アゴニスト化合物が適さない肝硬変合併症の実用的な治療を可能にすることができる。
【0020】
テルリプレシンなどの既存の完全アゴニスト化合物は、狭い治療指数を有する。完全アゴニスト薬物の濃度が増加するにつれて、血管収縮の治療レベルを超えて過剰な血管収縮を引き起こす可能性がある。これは、重度の組織低酸素および虚血をもたらし得る。最大の有効性が低減された、または「部分的に有効性がある」化合物は、望ましくない追加の血管収縮を引き起こすことなく、既存の完全アゴニスト化合物を用いて可能であるよりもはるかに高い濃度で使用することができるであろう。このような化合物で達成できる最大の血管収縮作用は、V1a受容体の準最大アゴニスト活性により低減される。
【0021】
本開示において、本明細書に記載の特定の特徴は、明確にするために、別個の実施形態の文脈で説明されているが、単一の実施形態において組み合わせて提供することもできると理解されたい。逆に、簡潔にするために、単一の実施形態の文脈で説明されている本明細書に記載の様々な特徴は、別個にまたは任意の適切なサブコンビネーションで提供することもできる。
【0022】
I.定義
別段の定義がない限り、本明細書で使用されるすべての技術的および科学的用語は、本開示が属する当業者によって一般に理解されるものと同じ意味を有する。
【0023】
用語「例えば」および「など」ならびにそれらの文法上の同義語については、明示的に別段の記載がない限り、語句「限定しない」が続くと理解される。
【0024】
本明細書で使用する単数形「a」、「an」および「the」は、文脈上別途明確に指示されない限り、複数の指示対象を含む。
【0025】
本明細書で使用する用語「約」は「およそ」(例えば、示される値のプラスまたはマイナスおよそ10%)を意味する。
【0026】
本明細書で使用する「部分的V1aアゴニスト」は、完全V1aアゴニストと考えられているアルギニンバソプレシン(AVP)によって提供されるものの約15%から約70%の間のヒトV1a受容体での(本明細書に記載のFLIPRアッセイによって決定される)アゴニズムを提供する化合物である。
【0027】
本明細書で使用する「アルキル」は、直鎖または分枝鎖であり得る飽和炭化水素鎖を指す。アルキル基は、形式的には、1つのC−H結合が化合物の残部へのアルキル基の結合点に置き換えられたアルカンに対応する。用語「(C
x〜C
y)アルキル」(式中、xおよびyは整数である)はそれ自体または別の置換基の一部として、特に明記しない限り、xからy個の炭素原子を含有するアルキル基を意味する。例えば、(C
1〜C
6)アルキル基は、その中に1から6個(1個と6個を含めて)の炭素原子を有し得る。(C
1〜C
6)アルキル基の例としては、メチル、エチル、n−プロピル、n−ブチル、n−ペンチル、n−ヘキシル、イソプロピル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、イソペンチル、ネオペンチルおよびイソヘキシルが挙げられるが、これらに限定されない。(C
x〜C
y)アルキル基としては、(C
1〜C
10)アルキル、(C
1〜C
6)アルキル、(C
1〜C
4)アルキルおよび(C
1〜C
3)アルキルが挙げられる。
【0028】
用語「(C
x〜C
y)アルキレン」(式中、xおよびyは整数である)は、xからy個の炭素原子を含有するアルキレン基を指す。アルキレン基は、形式的に、2つのC−H結合が化合物の残部へのアルキレン基の結合点に置き換えられたアルカンに対応する。例としては、−CH
2−、−CH
2CH
2−および−CH
2CH
2CH
2−などのメチレン基からなる二価の直鎖状炭化水素基である。(C
x〜C
y)アルキレン基としては、(C
1〜C
6)アルキレンおよび(C
1〜C
3)アルキレンが挙げられる。
【0029】
本明細書で使用する「アルコキシ」は、上記で定義したように、Rがアルキル基である基R−O−を指す。用語「(C
x〜C
y)アルコキシ」(式中、xおよびyは整数である)はそれ自体または別の置換基の一部として、特に明記しない限り、xからy個の炭素原子を含有するアルキル基を意味する。(C
1〜C
6)アルコキシ基としては、メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、イソプロポキシ、n−ブトキシおよびt−ブトキシが挙げられるが、これらに限定されない。(C
x〜C
y)アルコキシ基としては、(C
1〜C
6)アルコキシおよび(C
1〜C
3)アルコキシが挙げられる。
【0030】
本明細書で使用する「アルケニル」は、C=C二重結合を含む不飽和炭化水素鎖を指す。アルケニル基は、形式的には、1つのC−H結合が化合物の残部へのアルケニル基の結合点に置き換えられたアルケンに対応する。用語「(C
x〜C
y)アルケニル」(式中、xおよびyは整数である)は、少なくとも1つの炭素−炭素二重結合が存在する(したがって、xは少なくとも2でなければならない)、xからy個の炭素を含有する基を表す。いくつかの実施形態は2から4個の炭素であり、いくつかの実施形態は2〜3個の炭素であり、いくつかの実施形態は2個の炭素を有する。アルケニル基は、EとZ立体異性体の両方を含み得る。アルケニル基は、2つ以上の二重結合を含むことができる。アルケニル基の例としては、ビニル、アリル、2−ブテニル、3−ブテニル、2−ペンテニル、3−ペンテニル、4−ペンテニル、2−ヘキセニル、3−ヘキセニル、4−ヘキセニル、5−ヘキサニル、2,4−ヘキサジエニルなどが挙げられる。
【0031】
本明細書で使用する「アルキニル」は、C≡C三重結合を含む不飽和炭化水素鎖を指す。アルキニル基は、形式的には、1つのC−H結合が化合物の残部への
アルキル基の結合点に置き換えられたアルキンに対応する。用語「(C
x〜C
y)アルキニル」(式中、xおよびyは整数である)は、少なくとも1つの炭素−炭素三重結合が存在する(したがって、xは少なくとも2でなければならない)、xからy個の炭素を含有する基を表す。いくつかの実施形態は2から4個の炭素であり、いくつかの実施形態は2〜3個の炭素であり、いくつかの実施形態は2個の炭素を有する。アルキニルの例としては、エチニル、1−プロピニル、2−プロピニル、1−ブチニル、2−ブチニル、3−ブチニル、1−ペンチニル、2−ペンチニル、3−ペンチニル、4−ペンチニル、1−ヘキシニル、2−ヘキシニル、3−ヘキシニル、4−ヘキシニル、5−ヘキシニルなどが挙げられる。用語「アルキニル」は、ジインおよびトリインを含む。
【0032】
本明細書で使用する「ハロ」または「ハロゲン」は、−F、−CI、−Brおよび−Iを指す。
【0033】
本明細書で使用する用語「ハロアルキル」は、1つまたは複数の水素原子がハロゲン原子に置き換えられたアルキル基を指す。用語「(C
x〜C
y)ハロアルキル」(式中、xおよびyは整数である)はそれ自体または別の置換基の一部として、特に明記しない限り、xからy個の炭素原子を含有するアルキル基を意味する。アルキルは、例えば、式C
nF
2n+1で表されるように完全に置換されるまで、1個のハロゲンで置換されていてもよく、2個以上のハロゲンが存在する場合、それらは同じでも異なっていてもよく、F、CI、BrまたはIから選択される。いくつかの実施形態は、1から3個の炭素である。ハロアルキル基は、直鎖状でも分枝状でもよい。例としては、フルオロメチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、クロロジフルオロメチル、2,2,2−トリフルオロエチル、ペンタフルオロエチルなどが挙げられる。用語「ペルフルオロアルキル」は、式−C
nF
2n+1の基を表し、別の言い方をすれば、ペルフルオロアルキルは、アルキルがフッ素原子で完全に置換されているのでハロアルキルのサブセットと見なされる、本明細書で定義されるアルキルである。ペルフルオロアルキルの例としては、CF
3、CF
2CF
3、CF
2CF
2CF
3、CF(CF
3)
2、CF
2CF
2CF
2CF
3、CF
2CF(CF
3)
2CF(CF
3)CF
2CF
3などが挙げられる。
【0034】
本明細書で使用する「シクロアルキル」は、非芳香族、飽和、単環式、二環式または多環式炭化水素環系を指す。用語「(C
x〜C
y)シクロアルキル」(式中、xおよびyは整数である)は、環中にxからy個の炭素原子を含有するシクロアルキル基を指す。シクロアルキル基としては、(C
3〜C
12)シクロアルキル、(C
5〜C
7)シクロアルキルおよび(C
6)シクロアルキルが挙げられる。(C
3〜C
12)シクロアルキルの代表例としては、シクロプロピル、シクロペンチル、シクロヘプチル、シクロオクチル、デカヒドロナフタレン−1−イル、オクタヒドロ−lH−インデン−2−イル、デカヒドロ−1H−ベンゾ[7]アヌレン−2−イルおよびドデカヒドロ−s−インダセン−4−イルが挙げられるが、これらに限定されない。(C
3〜C
10)シクロアルキルの代表例としては、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロオクチル、デカヒドロナフタレン−1−イルおよびオクタヒドロ−lH−インデン−2−イルが挙げられるが、これらに限定されない。(C
3〜C
8)シクロアルキルの代表例としては、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロオクチルおよびオクタヒドロペンタレン−2−イルが挙げられるが、これらに限定されない。
【0035】
シクロアルキルは、非置換であっても、置換されていてもよい。置換シクロアルキルは、(C
1〜C
6)アルキル、(C
2〜C
6)アルケニル、(C
2〜C
6)アルキニル、ハロゲン、(C
1〜C
6)ハロアルキル、−CN、−NO
2、−C(=O)R、−C(=O)OR、−C(=O)NR
2、−C(=NR)NR
2、−NR
2、−NRC(=O)R、−NRC(=O)O(C
1〜C
6)アルキル、−NRC(=O)NR
2、−NRC(=NR)NR
2、−NRSO
2R、−OR、−O(C
1〜C
6)ハロアルキル、−OC(=O)R、−OC(=O)O(C
1〜C
6)アルキル、−OC(=O)NR
2、−SR、−S(O)R、−SO
2R、−OSO
2(C
1〜C
6)アルキル、−SO
2NR
2、−(C
1〜C
6)アルキレン−CN、−(C
1〜C
6)アルキレン−C(=O)OR、−(C
1〜C
6)アルキレン−C(=O)NR
2、−(C
1〜C
6)アルキレン−OR、−(C
1〜C
6)アルキレン−OC(=O)R、−(C
1〜C
6)アルキレン−NR
2、−(C
1〜C
6)アルキレン−NRC(=O)R、−NR(C
1〜C
6)アルキレン−C(=O)OR、−NR(C
1〜C
6)アルキレン−C(=O)NR
2、−NR(C
2〜C
6)アルキレン−OR、−NR(C
2〜C
6)アルキレン−OC(=O)R、−NR(C
2〜C
6)アルキレン−NR
2、−NR(C
2〜C
6)アルキレン−NRC(=O)R、−O(C
1〜C
6)アルキレン−C(=O)OR、−O(C
1〜C
6)アルキレン−C(=O)NR
2、−O(C
2〜C
6)アルキレン−OR、−O(C
2〜C
6)アルキレン−OC(=O)R、−O(C
2〜C
6)アルキレン−NR
2および−O(C
2〜C
6)アルキレン−NRC(=O)Rを含む1つまたは複数の基、例えば、1、2または3個の基で置換することができる。各Rは、独立して、水素または(C
1〜C
6)アルキルであり得る。さらに、炭素環の同じ炭素原子上の任意の2個の水素原子の各々は、酸素原子に置き換えられてオキソ(=O)置換基を形成することができる。
【0036】
用語「芳香族」は、芳香族性(すなわち、(4n+2)個の非局在化π(パイ)電子を有し、ここでnは整数である)を有する1つまたは複数の多価不飽和環を有する炭素環または複素環を指す。
【0037】
本明細書で使用するとき、単独でまたは他の用語と組み合わせて用いられる「アリール」は、芳香族炭化水素基を指す。アリール基は、例えば、単環式または二環式の環で構成されてもよく、フェニル、ビフェニルおよびナフチルなどの環中に例えば、6から12個の炭素を含有してもよい。用語「(C
x〜C
y)アリール」(式中、xおよびyは整数である)は、xからy個の環炭素原子を含有するアリール基を指す。(C
6〜C
14)アリール基の例としては、フェニル、α−ナフチル、β−ナフチル、ビフェニル、アントリル、テトラヒドロナフチル、フルオレニル、インダニル、ビフェニレニルおよびアセナナフチルが挙げられるが、これらに限定されない。C
6〜C
10アリール基の例としては、フェニル、α−ナフチル、β−ナフチル、ビフェニルおよびテトラヒドロナフチルが挙げられるが、これらに限定されない。
【0038】
アリール基は、非置換であっても、置換されていてもよい。置換アリール基は、(C
1〜C
6)アルキル、(C
2〜C
6)アルケニル、(C
2〜C
6)アルキニル、ハロゲン、(C
1〜C
6)ハロアルキル、−CN、−NO
2、−C(=O)R、−C(=O)OR、−C(=O)NR
2、−C(=NR)NR
2、−NR
2、−NRC(=O)R、−NRC(=O)O(C
1〜C
6)アルキル、−NRC(=O)NR
2、−NRC(=NR)NR
2、−NRSO
2R、−OR、−O(C
1〜C
6)ハロアルキル、−OC(=O)R、−OC(=O)O(C
1〜C
6)アルキル、−OC(=O)NR
2、−SR、−S(O)R、−SO
2R、−OSO
2(C
1〜C
6)アルキル、−SO
2NR
2、−(C
1〜C
6)アルキレン−CN、−(C
1〜C
6)アルキレン−C(=O)OR、−(C
1〜C
6)アルキレン−C(=O)NR
2、−(C
1〜C
6)アルキレン−OR、−(C
1〜C
6)アルキレン−OC(=O)R、−(C
1〜C
6)アルキレン−NR
2、−(C
1〜C
6)アルキレン−NRC(=O)R、−NR(C
1〜C
6)アルキレン−C(=O)OR、−NR(C
1〜C
6)アルキレン−C(=O)NR
2、−NR(C
2〜C
6)アルキレン−OR、−NR(C
2〜C
6)アルキレン−OC(=O)R、−NR(C
2〜C
6)アルキレン−NR
2、−NR(C
2〜C
6)アルキレン−NRC(=O)R、−O(C
1〜C
6)アルキレン−C(=O)OR、−O(C
1〜C
6)アルキレン−C(=O)NR
2、−O(C
2〜C
6)アルキレン−OR、−O(C
2〜C
6)アルキレン−OC(=O)R、−O(C
2〜C
6)アルキレン−NR
2および−O(C
2〜C
6)アルキレン−NRC(=O)Rを含む1つまたは複数の基、例えば、1、2または3個の基で置換することができる。各Rは、独立して、水素または(C
1〜C
6)アルキルであり得る。
【0039】
本明細書で使用する用語「ヘテロアリール」または「ヘテロ芳香族」は、少なくとも1つの環中に少なくとも1個のヘテロ原子を有し、環系中に2から9個の炭素原子を有する芳香族環系を指す。ヘテロアリール基は、環中に1または2個の酸素原子、1または2個の硫黄原子および/または1から4個の窒素原子を有し、炭素またはヘテロ原子を介して分子の残部に結合してもよい。例示的なヘテロアリールとしては、フリル、チエニル、ピリジル、オキサゾリル、ピロリル、インドリル、キノリニルまたはイソキノリニルなどが挙げられる。ヘテロアリール環系のヘテロ原子は、窒素、酸素および硫黄のうちの1つまたは複数から選択されるヘテロ原子を含むことができる。
【0040】
非芳香族複素環の例としては、アジリジン、オキシラン、チイラン、アゼチジン、オキセタン、チエタン、ピロリジン、ピロリン、イミダゾリン、ピラゾリジン、ジオキソラン、スルホラン、2,3−ジヒドロフラン、2,5−ジヒドロフラン、テトラヒドロフラン、チオファン、ピペリジン、1,2,3,6−テトラヒドロピリジン、1,4−ジヒドロピリジン、ピペラジン、モルホリン、チオモルホリン、ピラン、2,3−ジヒドロピラン、テトラヒドロピラン、1,4−ジオキサン、1,3−ジオキサン、ホモピペラジン、ホモピペリジン、1,3−ジオキセパン、4,7−ジヒドロ−1,3−ジオキセピンおよびヘキサメチレンオキシドなどの単環式基が挙げられる。
【0041】
ヘテロアリール基の例としては、ピリジル、ピラジニル、ピリミジニル、特に2−および4−ピリミジニル、ピリダジニル、チエニル、フリル、ピロリル、特に2−ピロリル、イミダゾリル、チアゾリル、オキサゾリル、ピラゾリル、特に3−および5−ピラゾリル、イソチアゾリル、1,2,3−トリアゾリル、1,2,4−トリアゾリル、1,3,4−トリアゾリル、テトラゾリル、1,2,3−チアジアゾリル、1,2,3−オキサジアゾリル、1,3,4−チアジアゾリルおよび1,3,4−オキサジアゾリルが挙げられる。
【0042】
多環式複素環の例としては、インドリル、特に3−、4−、5−、6−および7−インドリル、インドリニル、キノリル、テトラヒドロキノリル、イソキノリル、特に1−および5−イソキノリル、1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリル、シンノリニル、キノキサリニル、特に2−および5−キノキサリニル、キナゾリニル、フタラジニル、1,5−ナフチリジニル、1,8−ナフチリジニル、1,4−ベンゾジオキサニル、クマリン、ジヒドロクマリン、ベンゾフリル、特に3−、4−、5−、6−および7−ベンゾフリル、2,3−ジヒドロベンゾフリル、1,2−ベンゾイソオキサゾリル、ベンゾチエニル、特に3−、4−、5−、6−および7−ベンゾチエニル、ベンゾオキサゾリル、ベンズチアゾリル、特に2−ベンゾチアゾリルおよび5−ベンゾチアゾリル、プリニル、ベンゾイミダゾリル、特に2−ベンゾイミダゾリルおよびベンズトリアゾリルが挙げられる。
【0043】
ヘテロアリール基は、非置換であっても、置換されていてもよい。置換ヘテロアリール基は、(C
1〜C
6)アルキル、(C
2〜C
6)アルケニル、(C
2〜C
6)アルキニル、ハロゲン、(C
1〜C
6)ハロアルキル、−CN、−NO
2、−C(=O)R、−C(=O)OR、−C(=O)NR
2、−C(=NR)NR
2、−NR
2、−NRC(=O)R、−NRC(=O)O(C
1〜C
6)アルキル、−NRC(=O)NR
2、−NRC(=NR)NR
2、−NRSO
2R、−OR、−O(C
1〜C
6)ハロアルキル、−OC(=O)R、−OC(=O)O(C
1〜C
6)アルキル、−OC(=O)NR
2、−SR、−S(O)R、−SO
2R、−OSO
2(C
1〜C
6)アルキル、−SO
2NR
2、−(C
1〜C
6)アルキレン−CN、−(C
1〜C
6)アルキレン−C(=O)OR、−(C
1〜C
6)アルキレン−C(=O)NR
2、−(C
1〜C
6)アルキレン−OR、−(C
1〜C
6)アルキレン−OC(=O)R、−(C
1〜C
6)アルキレン−NR
2、−(C
1〜C
6)アルキレン−NRC(=O)R、−NR(C
1〜C
6)アルキレン−C(=O)OR、−NR(C
1〜C
6)アルキレン−C(=O)NR
2、−NR(C
2〜C
6)アルキレン−OR、−NR(C
2〜C
6)アルキレン−OC(=O)R、−NR(C
2〜C
6)アルキレン−NR
2、−NR(C
2〜C
6)アルキレン−NRC(=O)R、−O(C
1〜C
6)アルキレン−C(=O)OR、−O(C
1〜C
6)アルキレン−C(=O)NR
2、−O(C
2〜C
6)アルキレン−OR、−O(C
2〜C
6)アルキレン−OC(=O)R、−O(C
2〜C
6)アルキレン−NR
2および−O(C
2〜C
6)アルキレン−NRC(=O)Rを含む1つまたは複数の基、例えば、1、2または3個の基で置換することができる。各Rは、独立して、水素または(C
1〜C
6)アルキルであり得る。
【0044】
ヘテロシクリルおよびヘテロアリール部分の上述のリストは、代表的なものであり、限定するものではない。
【0045】
用語「置換」は、1つの原子または原子の基が、別の基に結合する「置換基」として、形式的に水素を置き換えることを指す。特に明記しない限り、用語「置換」は、そのような置換が許容される任意のレベルの置換、すなわち、モノ−、ジ−、トリ−、テトラ−またはペンタ−置換を指す。置換基は独立して選択され、置換は、化学的に接近可能な任意の位置であってよい。
【0046】
本明細書の説明および特許請求の範囲において、ペプチドの技術分野、より具体的には、バソプレシン化学における一般的な命名法が使用されている。物質中のアミノ酸は、L−またはD−アミノ酸のどちらかであり得る。配置が述べられていない場合、アミノ酸はL、または天然に生じる形態である。特定の構造式において、明確にするためにβ−メルカプトプロピオン酸(1)およびシステイン(6)単位のチオメンバーを加える。本明細書に記載の物質はまた、配列が逆ペプチド結合を有するペプチドを含む。これらの配列は、好ましくは反転された配列であり、より好ましくはD−アミノ酸を含む。
【0047】
用語「塩」は、化合物および1つまたは複数の対イオン種(カチオンおよび/またはアニオン)の任意のイオン形態を含む。塩はまた、双性イオン化合物(すなわち、1つまたは複数のカチオンおよびアニオン種を含有する分子、例えば、双性イオンアミノ酸)を含む。塩中に存在する対イオンは、任意のカチオン、アニオンまたは双性イオン種を含むことができる。例示的なアニオンとしては、塩化物、臭化物、ヨウ化物、硝酸塩、硫酸塩、重硫酸塩、亜硫酸塩、重亜硫酸塩、リン酸塩、過リン酸塩、過塩素酸塩、塩素酸塩、亜塩素酸塩、次亜塩素酸塩、過ヨウ素酸塩、ヨウ素酸塩、亜ヨウ素酸塩、次亜ヨウ素酸塩、炭酸塩、重炭酸塩、イソニコチン酸塩、酢酸塩、トリクロロ酢酸塩、トリフルオロ酢酸塩、乳酸塩、サリチル酸塩、クエン酸塩、酒石酸塩、パントテン酸塩、酒石酸水素塩、アスコルビン酸塩、コハク酸塩、マレイン酸塩、ゲンチジン酸塩、フマル酸塩、グルコン酸塩、グルカロン酸塩、サッカリン酸塩、ギ酸塩、安息香酸塩、グルタミン酸塩、メタンスルホン酸塩、トリフルオロメタンスルホン酸塩、エタンスルホン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、p−トルエンスルホン酸塩、p−トリフルオロメチルベンゼンスルホン酸塩、水酸化物、アルミン酸塩およびホウ酸塩が挙げられるが、これらに限定されない。例示的なカチオンとしては、リチウム、ナトリウム、カリウム、セシウムなどの一価アルカリ金属カチオン、ならびにベリリウム、マグネシウム、カルシウム、ストロンチウムおよびバリウムなどの二価アルカリ土類金属が挙げられるが、これらに限定されない。また、金、銀、銅および亜鉛などの遷移金属カチオン、ならびにアンモニウム塩などの非金属カチオンも含まれる。
【0048】
本明細書において記載および開示された化合物への言及は、遊離塩基とすべての付加塩の両方を含むと考えられる。付加塩は、C末端アミノ酸がGlyである、またはOHが存在する場合のように、末端酸基におけるNa
+、Ca
2+、K
+もしくはNa
+などの薬学的に許容されるカチオンとの塩、またはArg単位中などのペプチドの塩基性中心における薬学的に許容される酸付加塩との塩のいずれかであってもよい。酢酸塩の形態が有用であり、塩酸塩、臭化水素酸塩および他の強酸との塩も有用である。実施例において概説される単離手順では、ペプチド生成物は、多くの場合、単離され、酢酸塩として精製される。自由末端カルボキシ基が存在する場合、化合物はまた、分子内塩または双性イオンを形成することができる。用語「薬学的に許容される塩」は、薬学的用途において有用性を与える範囲内の毒性プロフィールを有している塩を指す。薬学的に許容されない塩は、それにもかかわらず、高結晶度などの特性を有することができ、例えば、本明細書に記載の化合物の合成、精製または製剤のプロセスでそれらを有用にすることができる。一般に、本明細書に記載の化合物の有用な特性は、化合物が塩形態であるかどうかに依存しないので、明らかに他に指示がない限り(化合物が「遊離塩基」または「遊離酸」形態でなければならないと指定するなど)、明細書における化合物への言及は、これが明示的に述べられているかどうかにかかわらず、化合物の塩形態を含むものとして理解されるべきである。適切な塩形態の調製と選択は、Stahlら、Handbook of Pharmaceutical Salts:Properties,Selection,and Use、Wiley−VCH2002に記載されている。
【0049】
固体状態である場合、本明細書に記載の化合物およびその塩は様々な形態で生じ、例えば、水和物を含む溶媒和物の形態をとることができる。一般に、本明細書に記載の化合物の有用な特性は、化合物またはその塩が、多形体または溶媒和物など特定の固体状態の形態であるか形態にあるかに依存しないので、明らかに他に指示がない限り、明細書における化合物および塩への言及は、これが明示的に述べられているかどうかにかかわらず、化合物の任意の固体状態の形態を含むものとして理解されるべきである。
【0050】
本明細書において提供される化合物はまた、中間体または最終化合物に存在する原子のすべての同位体を含むことができる。同位体は、原子番号は同じであるが、質量数が異なる原子を含む。例えば、水素の同位体にはトリチウムおよび重水素が含まれる。
【0051】
本明細書において、語句「薬学的に許容される」は、過度の毒性、刺激、アレルギー応答または合理的な利益/リスク比(benefit/risk ratio)に見合った他の問題もしくは合併症を伴わずに、妥当な医学的判断の範囲内で、ヒトおよび動物の組織と接触させて使用するのに適した化合物、材料、組成物および/または剤形を指すために用いられる。
【0052】
方法において投与される化合物の量を記述するために使用される表現「治療有効量」は、所望の薬理効果または他の効果を達成する化合物の量、例えば、異常な成長もしくは増殖を阻害する、または癌細胞のアポトーシスを誘導して有用な効果をもたらす量を指す。
【0053】
用語「治療する」および「治療」は、例えば、既存の症状を改善すること、追加の症状を予防もしくは軽減すること、症状の根本的な代謝上の原因を改善もしくは予防すること、障害のさらなる発生を延期もしくは予防すること、および/または症状を発症する、もしくは発症することが予想される症状の重症度を軽減することなど、治療的に有益である効果をもたらすことを意味する。
【0054】
また、以下の略語を本明細書において見出すことができる:AcOH(酢酸);Boc(t−ブトキシカルボニル);DCM(ジクロロメタン);DIAD(N,N’−ジイソプロピルアジドジカルボキシレート);DIC(N,N’−ジイソプロピルカルボジイミド);DIPEA(N,N−ジイソプロピルエチルアミン);DME(1,2−ジメトキシエタン);DMF(N,N−ジメチルホルムアミド);Et(エチル);Fmoc(9−フルオレニルメチルメトキシカルボニル);h(時間(複数可));ivDde(1−(4,4−ジメチル−2,6−ジオキソシクロヘキサ−1−イリデン)3−メチルブチル);HIPF(1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノール);HOBt(N−ヒドロキシベンゾトリアゾール);HPLC(高性能液体クロマトグラフィー);LC(液体クロマトグラフィー);MeOH(メタノール);MS(質量分析);Mtt(4−メチルトリチル);NMM(4−メチルモルホリン);Pbf(2,2,4,6,7−ペンタメチルジヒドロベンゾフラン−5−スルホニル);t−Bu(tert−ブチル);TEAP(リン酸トリエチルアンモニウム);TFA(トリフルオロ酢酸);TFE(2,2,2−トリフルオロエタノール);TIS(トリイソプロピルシラン);TPP(トリフェニルホスフィン);およびTrt(トリチル[トリフェニルメチル,(C
6H
5)
3C−])。
【0055】
本明細書において使用される他の略語は、以下の通りである:3−Pal(3−ピリジルアラニン);5−Ava(5−アミノ吉草酸);chexcarbonylまたはcHxCO(シクロヘキシルカルボニル);Orn(オルニチン);Tyr(Me)(チロシンのメトキシ類似体);Cit(シトルリン);Dab(2,4−ジアミノ酪酸);Hmp(2−ヒドロキシ−3−メルカプトプロピオン酸);Hgn(ホモグルタミン);iBuCO(イソバレロイル)、β−Ala(ベータアラニン;3−アミノプロピオン酸);およびisohArg(イソホモアルギニン)。
【0056】
II.化合物
本明細書において、以下の式(I):
【化3】
(式中、
R
1は、(C
1〜C
10)アルキル、(C
1〜C
10)アルコキシ、(C
1〜C
10)アルキルNH、Ar
1−L
1−および非置換または置換シクロアルキルから選択され;
Ar
1−L
1−は、Ar
1−、Ar
1−CH
2−、Ar
1−CH
2CH
2−、Ar
1−O−、Ar
1−CH
2O−、Ar
1−NH−およびAr
1−CH
2NH−から選択され;
Ar
1は、非置換アリールまたは置換アリールであり;
R
2は、水素、(C
1〜C
6)アルキル、ヒドロキシ、(C
1〜C
6)アルコキシおよびハロゲンから選択され;
R
3は、(C
1〜C
6)アルキル、非置換または置換シクロアルキルおよびCy
3−CH
2−から選択され;
Cy
3−は、非置換もしくは置換アリール、または非置換もしくは置換シクロアルキルであり;
R
4は、(C
1〜C
6)アルキル、(C
2〜C
6)アルケニル、(C
2〜C
6)アルキニル、(C
1〜C
6)ハロアルキル、−((C
1〜C
6)アルキレン)−OR
4a、−((C
1〜C
6)アルキレン)−NR
4a2、−((C
1〜C
6)アルキレン)−S(C
1〜C
6)アルキル、−((C
1〜C
6)アルキレン)−C(=O)OR
4a2、−((C
1〜C
6)アルキレン)−C(=O)NR
4a2、−((C
1〜C
6)アルキレン)−C(=NR
4a)NR
4a2、−((C
1〜C
6)アルキレン)−OC(=O)R
4a、−((C
1〜C
6)アルキレン)−OC(=O)OR
4a、−((C
1〜C
6)アルキレン)−OC(=O)NR
4a2、−((C
1〜C
6)アルキレン)−NR
4aC(=O)R
4a、−((C
1〜C
6)アルキレン)−NR
4aC(=O)OR
4a、−((C
1〜C
6)アルキレン)−NR
4aC(=O)NR
4a2、−((C
1〜C
6)アルキレン)−NR
4aC(=NR
4a)NR
4a2、Ar
4および−((C
1〜C
6)アルキレン)−Ar
4から選択され;
各R
4aは、独立して、水素および(C
1〜C
6)アルキルから選択され;
Ar
4は、非置換または置換アリールおよび非置換または置換ヘテロアリールから選択され;
R
5は、−((C
1〜C
6)アルキレン)−NR
5a2および−((C
1〜C
6)アルキレン)−NR
5aC(=NR
5a)NR
5a2から選択され;
各R
5aは、独立して、水素および(C
1〜C
6)アルキルから選択され;
Qは、基Q
1、Q
2、Q
3およびQ
4:
【化4】
から選択され;
aおよびbは、Qを分子の残部に付着させる結合を表し;
R
6は、水素、(C
1〜C
6)アルキルおよび−C(=NR
6a)NR
6a2から選択され;
各R
6aは、水素または(C
1〜C
6)アルキルであり;
R
7は、(C
1〜C
6)アルキル、非置換アリール、置換アリール、非置換シクロアルキルおよび置換シクロアルキルから選択され;
R
8は、NH
2およびヒドロキシルから選択され;
R
9は、水素、(C
1〜C
6)アルキル、(C
2〜C
6)アルケニル、(C
2〜C
6)アルキニル、(C
1〜C
6)ハロアルキル、−((C
1〜C
6)アルキレン)−OR
9a、−((C
1〜C
6)アルキレン)−NR
9a2、−((C
1〜C
6)アルキレン)−SR
9a、−((C
1〜C
6)アルキレン)−C(=O)OR
9a2、−((C
1〜C
6)アルキレン)−C(=O)NR
9a2、−((C
1〜C
6)アルキレン)−C(=NR
9a)NR
9a2、−((C
1〜C
6)アルキレン)−OC(=O)NR
9a、−((C
1〜C
6)アルキレン)−OC(=O)NR
9a、−((C
1〜C
6)アルキレン)−OC(=O)NR
9a2、−((C
1〜C
6)アルキレン)−NR
9aC(=O)R
9b、−((C
1〜C
6)アルキレン)−NR
9aC(=O)OR
9a、−((C
1〜C
6)アルキレン)−NR
9aC(=O)NR
9a2、−((C
1〜C
6)アルキレン)−NR
9aC(=NR
9a)NR
9a2、Ar
9および−((C
1〜C
6)アルキレン)−Ar
9から選択され;
各R
9aは、独立して、水素および(C
1〜C
6)アルキルから選択され;
各R
9bは、独立して、水素および(C
1〜C
10)アルキルから選択され;
Ar
9は、非置換アリール、置換アリール、非置換ヘテロアリール、置換ヘテロアリールから選択され;
R
10は、−((C
1〜C
6)アルキレン)−OR
10a、−((C
1〜C
6)アルキレン)−C(=O)NR
10a2およびAr
10−CH
2−から選択され;
Ar
10は、非置換ヘテロアリールまたは置換ヘテロアリールであり;
各R
10aは、水素および(C
1〜C
6)アルキルから選択され;
Arは、アリールまたは置換アリールから選択され;
各XはNHであり、各YはC=Oであり;または
各XはC=Oであり、各YはNHであり;
mは、0、1、2、3、4または5であり;
nは、0、1、2、3または4であり;
oは、1または2であり;
pは、1、2または3であり;
rは、0、1、2、3、4、5または6であり;但し、rが1より大きいとき、R
9は水素である)で表される特定の一般構造式を有するペプチド性部分的V1A受容体アゴニストが提供される。
【0057】
いくつかの実施形態において、R
1は(C
1〜C
10)アルキル、例えば、(C
1〜C
7)アルキル、(C
1〜C
6)アルキルまたは(C
1〜C
4)アルキルであることができる。R
1は、例えば、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、ネオペンチル、n−ヘキシルまたはn−ヘプチルであることができる。いくつかの実施形態において、R
1は(C
1〜C
10)アルコキシ、例えば、(C
1〜C
7)アルコキシまたは(C
1〜C
6)アルコキシであることができる。R
1は、例えば、メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、イソプロポキシ、イソブトキシ、sec−ブトキシ、tert−ブトキシ、ネオペントキシ、n−ヘキシルオキシまたはn−ヘプトキシであることができる。いくつかの実施形態において、R
1は(C
1〜C
10)アルキルアミノ、例えば、(C
1〜C
7)アルキルアミノまたは(C
1〜C
6)アルキルアミノであることができる。R
1は、例えば、メチルアミノ、エチルアミノ、n−プロピルアミノ、イソプロピルアミノ、イソブチルアミノ、sec−ブチルアミノ、tert−ブチルアミノ、ネオペンチルアミノ、n−ヘキシルアミノまたはn−ヘプチルアミノであることができる。
【0058】
いくつかの実施形態において、R
1は非置換または置換シクロアルキル、例えば、(C
3〜C
12)シクロアルキル、例えば、(C
5〜C
7)シクロアルキルまたは(C
6)シクロアルキルであることができる。R
1は、例えば、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシルまたはシクロヘプチルであることができる。いくつかの実施形態では、シクロアルキルは非置換であってもよい。いくつかの実施形態では、シクロアルキルは置換されていてもよい。R
1が置換シクロアルキルである場合、シクロアルキルは、例えば、独立して、(C
1〜C
6)アルキル、(C
2〜C
6)アルケニル、(C
2〜C
6)アルキニル、ハロゲン、(C
1〜C
6)ハロアルキル、−OR
1aおよびオキソから選択される1、2または3個の置換基によって置換されてもよく、各R
1aは、独立して、水素および(C
1〜C
6)アルキル、例えば、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、ネオペンチルまたはn−ヘキシルから選択される。
【0059】
いくつかの実施形態において、R
1は、式Ar
1−L
1−で表すことができ、Ar
1−L
1−は、Ar
1−、Ar
1−CH
2−、Ar
1−CH
2CH
2−、Ar
1−O−、Ar
1−CH
2O−、Ar
1−NH−またはAr
1−CH
2NH−であることができる。いくつかの実施形態では、Ar
1−L
1−はAr
1−CH
2−であることができる。いくつかの実施形態では、Ar
1−L
1−はAr
1−またはAr
1−CH
2CH
2−であることができる。Ar
1は、非置換アリールまたは置換アリール、例えば、非置換または置換フェニルである。Ar
1が置換されている場合、アリール、例えば、フェニルは、例えば、(C
1〜C
6)アルキル、(C
2〜C
6)アルケニル、(C
2〜C
6)アルキニル、ハロゲン、(C
1〜C
6)ハロアルキル、−CN、−NO
2、−OR
1a、−NR
1a2および−NR
1aC(=O)R
1aから独立して選択される1、2または3個の置換基によって置換されてもよく、各R
1aは、独立して、水素および(C
1〜C
6)アルキル、例えば、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、ネオペンチルまたはn−ヘキシルから選択される。
【0060】
いくつかの実施形態では、R
1は(C
1〜C
10)アルキル、(C
5〜C
7)シクロアルキルまたはAr
1−CH
2−である。いくつかの実施形態では、R
1はイソブチル、n−ヘキシルまたはシクロヘキシルである。いくつかの実施形態では、R
1はベンジルである。
【0061】
いくつかの実施形態では、R
2は(C
1〜C
6)アルキル、例えば、(C
1〜C
4)アルキルであることができる。R
2は、例えば、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、ネオペンチルまたはn−ヘキシルであることができる。いくつかの実施形態では、R
2はヒドロキシであることができる。いくつかの実施形態では、R
2は(C
1〜C
6)アルコキシ、例えば、(C
1〜C
4)アルコキシであることができる。R
2は、例えば、メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、イソプロポキシ、イソブトキシ、sec−ブトキシ、tert−ブトキシ、ネオペントキシまたはn−ヘキソキシであることができる。いくつかの実施形態では、R
2はメトキシであることができる。いくつかの実施形態では、R
2はハロゲン、例えば、フルオロ、クロロまたはブロモであることができる。
【0062】
いくつかの実施形態において、番号11の炭素原子がα炭素原子であるアミノ酸はD配置、または他の実施形態において、L配置を有する。アミノ酸は、例えば、D−O−メチル−チロシン、D−p−クロロフェニルアラニン、L−O−メチル−チロシンまたはL−p−クロロフェニルアラニンであることができる。
【0063】
いくつかの実施形態では、R
3は(C
1〜C
6)アルキル、例えば、(C
1〜C
4)アルキルであることができる。R
3は、例えば、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、ネオペンチルまたはn−ヘキシルであることができる。
【0064】
いくつかの実施形態において、R
3は非置換もしくは置換シクロアルキルまたはCy
3−CH
2−であることができ、Cy
3は非置換または置換シクロアルキルである。シクロアルキルは、例えば、(C
3〜C
12)シクロアルキル、例えば、(C
5〜C
7)シクロアルキル、または(C
6)シクロアルキル、例えば、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシルまたはシクロヘプチルであることができる。いくつかの実施形態では、シクロアルキルは、単独で、またはCy
3−CH
2−の一部として非置換であってもよい。いくつかの実施形態では、シクロアルキルは、単独で、またはCy
3−CH
2−の一部として置換されていてもよい。置換されている場合、シクロアルキルは、例えば、(C
1〜C
6)アルキル、(C
2〜C
6)アルケニル、(C
2〜C
6)アルキニル、ハロゲン、(C
1〜C
6)ハロアルキル、−OR
3aおよびオキソから独立して選択される1、2または3個の置換基によって置換されてもよく、各R
3aは、独立して、水素および(C
1〜C
6)アルキル、例えば、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、ネオペンチルまたはn−ヘキシルから選択される。
【0065】
いくつかの実施形態において、R
3はCy
3−CH
2−であることができ、Cy
3は非置換または置換アリール(Ar
3)である。Ar
3は、非置換アリールまたは置換アリール、例えば、非置換または置換フェニルである。いくつかの実施形態において、Ar
3が置換されている場合、アリール、例えば、フェニルは、例えば、(C
1〜C
6)アルキル、(C
2〜C
6)アルケニル、(C
2〜C
6)アルキニル、ハロゲン、(C
1〜C
6)ハロアルキル、−CN、−NO
2、−OR
3a、−NR
3a2および−NR
3aC(=O)R
3aから独立して選択される1、2または3個の置換基によって置換されてもよく、各R
3aは、独立して、水素および(C
1〜C
6)アルキル、例えば、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、ネオペンチルまたはn−ヘキシルから選択される。いくつかの実施形態では、置換アリール、例えば、フェニルは、ハロ置換、例えば、モノハロ置換である。
【0066】
いくつかの実施形態では、R
3は、(C
1〜C
6)アルキルおよびAr
3−CH
2−から選択され、Ar
3−は非置換または置換アリールである。いくつかの実施形態では、Ar
3は、非置換アリールまたはハロ置換アリールである。いくつかの実施形態では、Ar
3はフェニルである。いくつかの実施形態において、Ar
3は、フェニル、またはヒドロキシ、アルコキシもしくはハロゲンで置換されたフェニル、例えば、4−クロロフェニルであることができる。いくつかの実施形態において、R
3は、(C
1〜C
6)アルキルおよびAr
3−CH
2−から選択され、Ar
3はフェニルまたはハロ置換フェニルである。いくつかの実施形態では、R
3は、s−ブチル、ネオペンチル、ベンジルまたは4−クロロベンジルである。
【0067】
いくつかの実施形態において、番号12の炭素原子がα炭素原子である(すなわち、その側鎖としてR
3を有する)アミノ酸は、例えば、アラニン、ロイシン、イソロイシン、バリン、フェニルアラニン、4−クロロフェニルアラニンまたはチロシンであることができる。
【0068】
いくつかの実施形態において、R
4は(C
1〜C
10)アルキル、例えば、(C
1〜C
7)アルキルまたは(C
1〜C
6)アルキルであることができる。R
4は、例えば、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、ネオペンチル、n−ヘキシルまたはn−ヘプチルであることができる。
【0069】
いくつかの実施形態において、R
4は、−((C
1〜C
6)アルキレン)−OR
4a、−((C
1〜C
6)アルキレン)−OR
4a、−((C
1〜C
6)アルキレン)−NR
4a2、−((C
1〜C
6)アルキレン)−S(C
1〜C
6)アルキル、−((C
1〜C
6)アルキレン)−C(=O)OR
4a2、−((C
1〜C
6)アルキレン)−C(=O)NR
4a2、−((C
1〜C
6)アルキレン)−C(=NR
4a)NR
4a2、−((C
1〜C
6)アルキレン)−OC(=O)R
4a、−((C
1〜C
6)アルキレン)−OC(=O)OR
4a、−((C
1〜C
6)アルキレン)−OC(=O)NR
4a2、−((C
1〜C
6)アルキレン)−NR
4aC(=O)R
4a、−((C
1〜C
6)アルキレン)−NR
4aC(=O)OR
4a、−((C
1〜C
6)アルキレン)−NR
4aC(=O)NR
4a2、−((C
1〜C
6)アルキレン)−NR
4aC(=NR
4a)NR
4a2または−((C
1〜C
6)アルキレン)−Ar
4であることができ、R
4aは、水素または(C
1〜C
6)アルキル、例えば、メチルである。(C
1〜C
6)アルキレン鎖は、1、2、3、4、5または6個の炭素原子を有することができ、メチレン基で構成され得る。例えば、R
4は、式−(CH
2)
1〜
6−OR
4a、−(CH
2)
1〜
6−NR
4a2、−(CH
2)
1〜
6−C(=O)NR
4a2、−(CH
2)
1〜
6−NR
4aC(=O)NR
4a2、−(CH
2)
1〜
6−NR
4aC(=NR
4a)NR
4a2および−(CH
2)
1〜
6−Ar
4、例えば、−(CH
2)−OR
4a、−(CH
2)
2〜
4−NR
4a2、−(CH
2)
1〜
3−C(=O)NR
4a2、−(CH
2)
2〜
4−NR
4aC(=O)NR
4a2、−(CH
2)
2〜
4−NR
4aC(=NR
4a)NR
4a2および−(CH
2)−Ar
4のものであってもよい。
【0070】
いくつかの実施形態において、R
4は、(C
1〜C
6)アルキル、−((C
1〜C
6)アルキレン)−OR
4a、−((C
1〜C
6)アルキレン)−NR
4a2、−((C
1〜C
6)アルキレン)−C(=O)NR
4a2、−((C
1〜C
6)アルキレン)−NR
4aC(=O)NR
4a2、−((C
1〜C
6)アルキレン)−NR
4aC(=NR
4a)NR
4a2または−((C
1〜C
6)アルキレン)−Ar
4である。いくつかの実施形態において、R
4は、(C
1〜C
6)アルキル、−(CH
2)
1〜
6−OR
4a、−(CH
2)
1〜
6−NR
4a2、(CH
2)
1〜
6−C(=O)NR
4a2、−(CH
2)
1〜
6−NR
4aC(=O)NR
4a2、−(CH
2)
1〜
6−NR
4aC(=NR
4a)NR
4a2および−(CH
2)
1〜
6−Ar
4から選択される。いくつかの実施形態では、R
4は、(C
1〜C
6)アルキル、−(CH
2)−OR
4a、−(CH
2)
2〜
4−NR
4a2、−(CH
2)
1〜
3−C(=O)NR
4a2、−(CH
2)
2〜
4−NR
4aC(=O)NR
4a2、−(CH
2)
2〜
4−NR
4aC(=NR
4a)NR
4a2および−(CH
2)−Ar
4から選択される。
【0071】
R
4において、各R
4aは、独立して、水素または(C
1〜C
6)アルキル、例えばメチルであり得る。いくつかの実施形態では、各R
4aは、独立して、水素またはメチルである。いくつかの実施形態では、各R
4aは水素である。いくつかの実施形態において、R
4が2つ以上のR
4a基を有する場合、すべてのR
4a基が水素である、またはR
4a基の1つのみが(C
1〜C
6)アルキル、例えばメチルである。
【0072】
R
4およびその実施形態において、Ar
4は、非置換アリールまたは置換アリール、例えば、非置換もしくは置換フェニル、または非置換ヘテロアリールもしくは置換ヘテロアリールであることができる。Ar
4が置換されている場合、アリール、例えば、フェニルまたはヘテロアリールは、例えば、(C
1〜C
6)アルキル、(C
2〜C
6)アルケニル、(C
2〜C
6)アルキニル、ハロゲン、(C
1〜C
6)ハロアルキル、−CN、−NO
2、−OR
4b、−NR
4b2および−NR
4bC(=O)R
4bから独立して選択される1、2または3個の置換基によって置換されてもよく、各R
4bは、独立して、水素および(C
1〜C
6)アルキル、例えば、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、ネオペンチルまたはn−ヘキシルから選択される。いくつかの実施形態において、Ar
4は、ヘテロアリール、例えば、非置換ヘテロアリール、例えば、ピリジル、ピラジニル、ピリミジニル、ピリダジニル、チエニル、フリル、ピロリル、イミダゾリル、チアゾリル、オキサゾリル、ピラゾリル、ピラゾリル、イソチアゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、チアジアゾリル、オキサジアゾリル、インドリル、インドリニル、キノリル、イソキノリル、ベンゾフリル、ベンゾチエニル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾチアゾリルおよびベンゾイミダゾリルである。いくつかの実施形態では、Ar
4はイミダゾリル、例えば、1H−イミダゾール−4−イル、またはインドリル、例えば、インドール−3−イルである。
【0073】
いくつかの実施形態において、R
4は、メチル、イソブチル、−CH
2OH、−(CH
2)
2−NH
2、−(CH
2)
3−NH
2、−(CH
2)
4−NH
2、−(CH
2)
2−C(=O)NH
2、−(CH
2)
3−NHC(=NH)NH
2、−(CH
2)
3−NHC(=O)NH
2または−CH
2(1H−イミダゾール−4−イル)である。
【0074】
いくつかの実施形態において、番号15の炭素原子がα炭素原子である(すなわち、その側鎖としてR
4を有する)アミノ酸は、例えば、アラニン、アルギニン、アスパラギン、シトルリン、2,4−ジアミノ酪酸、グルタミン、ヒスチジン、イソロイシン、ロイシン、リジン、オルニチン、フェニルアラニン、セリン、トリプトファンまたはバリンであることができる。
【0075】
R
5は、−((C
1〜C
6)アルキレン)−NR
5a2または−((C
1〜C
6)アルキレン)−NR
5aC(=NR
5a)NR
5a2であり、各R
5aは、独立して、水素または(C
1〜C
6)アルキル、例えばメチルである。(C
1〜C
6)アルキレン鎖は、1、2、3、4、5または6個の炭素原子を有することができ、メチレン基で構成され得る。例えば、R
5は、式−(CH
2)
1〜
6−NR
5a2または式−(CH
2)
1〜
6−NR
5aC(=NR
5a)NR
5a2のものであってもよい。いくつかの実施形態では、R
5は−(CH
2)
2〜
4−NR
5a2または−(CH
2)
2〜
4−NR
5aC(=NR
5a)NR
5a2である。いくつかの実施形態では、各R
5aは、独立して、水素またはメチルである。いくつかの実施形態では、各R
5aは水素である。いくつかの実施形態において、R
5が−((C
1〜C
6)アルキレン)−NR
5aC(=NR
5a)NR
5a2である場合、すべてのR
5a基は水素である、またはR
5a基の1つのみが(C
1〜C
6)アルキル、例えばメチルである。
【0076】
いくつかの実施形態では、R
5は、−(CH
2)
2−NH
2、−(CH
2)
3−NH
2、−(CH
2)
4−NH
2または−(CH
2)
3−NHC(=NH)NH
2である。いくつかの実施形態では、R
5は−(CH
2)
3−NHC(=NH)NH
2である。
【0077】
したがって、いくつかの実施形態において、番号17の炭素原子がα炭素原子である(すなわち、その側鎖としてR
5を有する)アミノ酸は、例えば、アラニン、アルギニン、2,4−ジアミノ酪酸、リジンまたはオルニチンであることができる。
【0078】
いくつかの実施形態では、R
7は(C
1〜C
6)アルキル、例えば、(C
1〜C
4)アルキルであることができる。R
7は、例えば、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、ネオペンチルまたはn−ヘキシルであることができる。
【0079】
いくつかの実施形態において、R
7は非置換または置換シクロアルキル、例えば、(C
3〜C
12)シクロアルキル、例えば、(C
5〜C
7)シクロアルキルまたは(C
6)シクロアルキルであることができる。R
7は、例えば、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシルまたはシクロヘプチルであることができる。いくつかの実施形態では、シクロアルキルは非置換であってもよい。いくつかの実施形態では、シクロアルキルは置換されていてもよい。R
7が置換シクロアルキルである場合、シクロアルキルは、例えば、独立して、(C
1〜C
6)アルキル、(C
2〜C
6)アルケニル、(C
2〜C
6)アルキニル、ハロゲン、(C
1〜C
6)ハロアルキル、−OR
7aおよびオキソから選択される1、2または3個の置換基によって置換されてもよく、各R
7aは、独立して、水素および(C
1〜C
6)アルキル、例えば、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、ネオペンチルまたはn−ヘキシルから選択される。
【0080】
いくつかの実施形態において、R
7は、非置換または置換アリール(Ar
7)、例えば、非置換または置換フェニルであることができる。アリールが置換されている場合、アリール、例えば、フェニルは、例えば、(C
1〜C
6)アルキル、(C
2〜C
6)アルケニル、(C
2〜C
6)アルキニル、ハロゲン、(C
1〜C
6)ハロアルキル、−CN、−NO
2、−OR
7a、−NR
7a2および−NR
7aC(=O)R
7aから独立して選択される1、2または3個の置換基によって置換されてもよく、各R
7aは、独立して、水素および(C
1〜C
6)アルキル、例えば、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、ネオペンチルまたはn−ヘキシルから選択される。
【0081】
いくつかの実施形態では、R
7は(C
1〜C
6)アルキルまたは(C
4〜C
7)シクロアルキルである。いくつかの実施形態では、R
7は(C
1〜C
6)アルキルである。いくつかの実施形態では、R
7はs−ブチルである。
【0082】
したがって、いくつかの実施形態において、番号3の炭素原子がα炭素原子である(すなわち、その側鎖としてR
7を有する)アミノ酸は、例えば、アラニン、ロイシン、イソロイシンまたはバリンであることができる。
【0083】
R
8は−NH
2またはOHであることができる。いくつかの実施形態では、R
8は−NH
2である。いくつかの実施形態では、R
8は−OHである。したがって、いくつかの実施形態において、番号1の炭素原子がα炭素原子であるアミノ酸は、例えば、システインまたは(R)−2−ヒドロキシ−3−メルカプトプロパン酸であることができる。
【0084】
いくつかの実施形態では、R
10は、−((C
1〜C
6)アルキレン)−OR
10aおよび−((C
1〜C
6)アルキレン)−C(=O)NR
10a2から選択される。(C
1〜C
6)アルキレン鎖は、1、2、3、4、5または6個の炭素原子を有することができ、メチレン基で構成され得る。例えば、R
10は、式−(CH
2)
1〜
6−C(=O)NR
10a2、例えば、−(CH
2)
1〜
6−C(=O)NR
10a2のものであってもよい。各R
10aは、独立して、水素および(C
1〜C
6)アルキル、例えばメチルから選択される。いくつかの実施形態では、各R
10aは水素である。
【0085】
いくつかの実施形態では、R
10はAr
10−CH
2−である。いくつかの実施形態では、Ar
10は非置換ヘテロアリールである。いくつかの実施形態では、Ar
10は置換ヘテロアリールである。いくつかの実施形態において、Ar
10が置換されている場合、ヘテロアリールは、例えば、(C
1〜C
6)アルキル、(C
2〜C
6)アルケニル、(C
2〜C
6)アルキニル、ハロゲン、(C
1〜C
6)ハロアルキル、−CN、−NO
2、−OR
10b、−NR
10b2および−NR
10bC(=O)R
10bから選択される1、2または3個の置換基によって置換されている。各R
10bは、独立して、水素および(C
1〜C
6)アルキル、例えばメチルから選択される。いくつかの実施形態において、Ar
10は、ヘテロアリール、例えば、非置換ヘテロアリールであり、例えば、ピリジル、ピラジニル、ピリミジニル、ピリダジニル、チエニル、フリル、ピロリル、イミダゾリル、チアゾリル、オキサゾリル、ピラゾリル、ピラゾリル、イソチアゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、チアジアゾリル、オキサジアゾリル、インドリル、インドリニル、キノリル、イソキノリル、ベンゾフリル、ベンゾチエニル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾチアゾリルまたはベンゾイミダゾリルであることができる。いくつかの実施形態では、Ar
10はピリジル、例えば3−ピリジルである。
【0086】
いくつかの実施形態では、R
10は、1−ヒドロキシエチル、−(CH
2)
2−C(=O)NH
2または3−ピリジル−CH
2−である。いくつかの実施形態では、R
10は−(CH
2)
2−C(=O)NH
2である。
【0087】
したがって、いくつかの実施形態において、番号13の炭素原子がα炭素原子である(すなわち、その側鎖としてR
10を有する)アミノ酸は、例えば、アスパラギン、グルタミン、トレオニンまたは3−ピリジルアラニンであることができる。
【0088】
Arは、非置換または置換アリール、例えば、非置換または置換フェニルであることができる。Arが置換されている場合、アリール、例えば、フェニルは、例えば、(C
1〜C
6)アルキル、(C
2〜C
6)アルケニル、(C
2〜C
6)アルキニル、ハロゲン、(C
1〜C
6)ハロアルキル、−CN、−NO
2、−OR
Ar、−NR
Ar2および−NR
ArC(=O)R
Arから独立して選択される1、2または3個の置換基によって置換されてもよく、各R
Arは、独立して、水素および(C
1〜C
6)アルキル、例えば、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、ネオペンチルまたはn−ヘキシルから選択される。いくつかの実施形態では、Arはフェニルまたは置換フェニルである。いくつかの実施形態では、Arはフェニルである。
【0089】
したがって、いくつかの実施形態において、番号2の炭素原子がα炭素原子である(すなわち、その側鎖として−CH
2Arを有する)アミノ酸は、例えば、フェニルアラニンであることができる。
【0090】
いくつかの実施形態では、各XはNHであり、各YはC=Oである。
【0091】
他の実施形態では、各XはC=Oであり、各YはNHである。
【0092】
mは、0、1、2、3、4または5であることができる。いくつかの実施形態では、mは、0、1、2、3または4である。いくつかの実施形態では、mは1である。いくつかの実施形態では、mは3である。
【0093】
oは1または2であることができる。いくつかの実施形態では、oは1である。いくつかの実施形態では、oは2である。
【0094】
pは1、2または3である。いくつかの実施形態では、pは1である。いくつかの実施形態では、pは2である。いくつかの実施形態では、pは3である。
【0095】
したがって、いくつかの実施形態において、番号4の炭素原子がα炭素原子である(すなわち、その側鎖として(CH
2)
p(C=O)NH
2を有する)アミノ酸は、例えば、アスパラギン、グルタミンまたはホモグルタミンであることができる。
【0096】
いくつかの実施形態では、QはQ
1である。nは、0、1、2、3または4のいずれかであることができる。rは、0、1、2、3、4、5または6のいずれかであることができる。いくつかの実施形態では、QがQ
1である場合、nは1である。いくつかの実施形態では、QがQ
1である場合、nは2である。いくつかの実施形態では、QがQ
1である場合、nは3である。いくつかの実施形態では、QがQ
1である場合、R
6は水素または−C(=NR
6a)NR
6a2である。各R
6aは、独立して、水素または(C
1〜C
6)アルキル、例えばメチルである。いくつかの実施形態では、各R
6aは水素またはメチルである。いくつかの実施形態では、少なくとも2つのR
6aは水素である。いくつかの実施形態では、各R
6aは水素である。いくつかの実施形態では、QがQ
1である場合、R
6は水素または−C(=NH)NH
2である。
【0097】
いくつかの実施形態では、QがQ
1である場合、Q
1は、
a−NH(CH
2)
4CH(NH
2)−C(=O)−
b、
a−NH(CH
2)
4CH(NHC(=NH)NH
2)−C(=O)−
bまたは
a−C(=O)(CH
2)
2CH(NH
2)−C(=O)−
bである。いくつかの実施形態では、QがQ
1である場合、Q
1は、
a−NH(CH
2)
4C
(S)H(NH
2)−C(=O)−
b、
a−NH(CH
2)
4C
(S)H(NHC(=NH)NH
2)−C(=O)−
bまたは
a−C(=O)(CH
2)
2C
(S)H(NH
2)−C(=O)−
bまたは
a−C(=O)(CH
2)
2C
(R)H(NH
2)−C(=O)−
bである。
【0098】
いくつかの実施形態では、QはQ
2である。nは、0、1、2、3または4のいずれかであることができる。いくつかの実施形態では、QがQ
2である場合、nは0である。いくつかの実施形態では、QがQ
2である場合、nは1である。いくつかの実施形態では、QがQ
2である場合、nは2である。いくつかの実施形態では、QがQ
2である場合、nは3である。
【0099】
いくつかの実施形態では、QがQ
2である場合、Q
2は、
a−NH(CH
2)
4−
b、
a−NH(CH
2)
5−
b、
a−NH(CH
2)
6−
b、
a−C(=O)−(CH
2)
3−
bまたは
a−C(=O)−(CH
2)
5−
bである。
【0100】
いくつかの実施形態では、QはQ
3である。nは、0、1、2、3または4のいずれかであることができる。rは、0、1、2、3、4、5または6のいずれかであることができる。いくつかの実施形態では、QがQ
3である場合、nは3である。いくつかの実施形態では、QがQ
3である場合、rは0である。いくつかの実施形態では、QがQ
3である場合、rは3である。いくつかの実施形態では、QがQ
3である場合、R
6は水素または−C(=NR
6a)NR
6a2である。各R
6aは、独立して、水素または(C
1〜C
6)アルキル、例えばメチルである。いくつかの実施形態では、各R
6aは水素またはメチルである。いくつかの実施形態では、少なくとも2つのR
6aは水素である。いくつかの実施形態では、各R
6aは水素である。いくつかの実施形態では、QがQ
3である場合、R
6は水素または−C(=NH)NH
2である。
【0101】
Q
3において、いくつかの実施形態では、R
9は(C
1〜C
6)アルキル、例えば、(C
1〜C
7)アルキルまたは(C
1〜C
6)アルキルであることができる。R
9は、例えば、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、ネオペンチル、n−ヘキシルまたはn−ヘプチルであることができる。
【0102】
いくつかの実施形態において、R
9は、(C
1〜C
6)ハロアルキル、−((C
1〜C
6)アルキレン)−OR
9a、−((C
1〜C
6)アルキレン)−NR
9a2、−((C
1〜C
6)アルキレン)−SR
9a、−((C
1〜C
6)アルキレン)−C(=O)OR
9a2、−((C
1〜C
6)アルキレン)−C(=O)NR
9a2、−((C
1〜C
6)アルキレン)−C(=NR
9a)NR
9a2、−((C
1〜C
6)アルキレン)−OC(=O)R
9a、−((C
1〜C
6)アルキレン)−OC(=O)OR
9a、−((C
1〜C
6)アルキレン)−OC(=O)NR
9a2、−((C
1〜C
6)アルキレン)−NR
9aC(=O)R
9b、−((C
1〜C
6)アルキレン)−NR
9aC(=O)OR
9a、−((C
1〜C
6)アルキレン)−NR
9aC(=O)NR
9a2または−((C
1〜C
6)アルキレン)−NR
9aC(=NR
9a)NR
9a2であることができる。(C
1〜C
6)アルキレン鎖は、1、2、3、4、5または6個の炭素原子を有することができ、メチレン基で構成され得る。例えば、R
9は、式−(CH
2)
1〜
6−OR
9a、−(CH
2)
1〜
6−NR
9a2、−(CH
2)
1〜
6−SR
9a、−(CH
2)
1〜
6−C(=O)OR
9a2、−(CH
2)
1〜
6−C(=O)NR
9a2、−(CH
2)
1〜
6−C(=NR
9a)NR
9a2、−(CH
2)
1〜
6−OC(=O)R
9b、−(CH
2)
1〜
6−OC(=O)OR
9a、−(CH
2)
1〜
6−OC(=O)NR
9a2、−(CH
2)
1〜
6−NR
9aC(=O)R
9b、−(CH
2)
1〜
6−NR
9aC(=O)OR
9a、−(CH
2)
1〜
6−NR
9aC(=O)NR
9a2または−(CH
2)
1〜
6−NR
9aC(=NR
9a)NR
9a2のものであってもよい。いくつかの実施形態において、R
9は、−((C
1〜C
6)アルキレン)−C(=O)NR
9a2または−((C
1〜C
6)アルキレン)−NR
9aC(=O)R
9b、例えば、−(CH
2)
1〜
6−NR
9a2または−(CH
2)
1〜
6−NR
9aC(=O)R
9bであることができる。各R
9aは、独立して、水素および(C
1〜C
6)アルキル、例えばメチルから選択される。いくつかの実施形態では、各R
9aは水素である。各R
9bは、独立して、水素および(C
1〜C
10)アルキル、例えば(C
1〜C
6)アルキル、例えば、メチルまたはn−ヘキシルから選択される。いくつかの実施形態において、R
9は、例えば、−CH
2−NH
2、−(CH
2)
2−NH
2、−(CH
2)
3−NH
2もしくは−(CH
2)
4−NH
2、−CH
2−NHC(=O)R
9b、−(CH
2)
2−NHC(=O)R
9b、−(CH
2)
3−NHC(=O)R
9bもしくは−(CH
2)
4−NHC(=O)R
9bであることができ;または各式R
9bは、例えば、メチル、エチル、n−プロピル、n−ブチル、n−ペンチルもしくはn−ヘキシルであることができる。いくつかの実施形態では、R
9は、例えば、−(CH
2)
4−NH
2、−(CH
2)
4−NHAcまたは−(CH
2)
4−NHヘプタノイルであることができる。
【0103】
いくつかの実施形態では、R
9はAr
9または−((C
1〜C
6)アルキレン)−Ar
9であることができる。(C
1〜C
6)アルキレン鎖は、1、2、3、4、5または6個の炭素原子を有することができ、メチレン基で構成され得る。例えば、R
9は式−(CH
2)
1〜
6−Ar
9、例えば、−CH
2−Ar
9のものであってもよい。Ar
9は、非置換または置換アリール、例えば、フェニル、または非置換もしくは置換ヘテロアリールであることができる。いくつかの実施形態において、Ar
9が置換されている場合、アリール、例えば、フェニルまたはヘテロアリールは、例えば、(C
1〜C
6)アルキル、(C
2〜C
6)アルケニル、(C
2〜C
6)アルキニル、ハロゲン、(C
1〜C
6)ハロアルキル、−CN、−NO
2、−OR
9c、−NR
9c2および−NR
9cC(=O)R
9cから独立して選択される1、2または3個の置換基によって置換されてもよく、各R
9cは、独立して、水素および(C
1〜C
6)アルキル、例えば、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、ネオペンチルまたはn−ヘキシルから選択される。いくつかの実施形態において、Ar
9が、ヘテロアリール、例えば、非置換ヘテロアリールである場合、Ar
9は、例えば、ピリジル、ピラジニル、ピリミジニル、ピリダジニル、チエニル、フリル、ピロリル、イミダゾリル、チアゾリル、オキサゾリル、ピラゾリル、ピラゾリル、イソチアゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、チアジアゾリル、オキサジアゾリル、インドリル、インドリニル、キノリル、イソキノリル、ベンゾフリル、ベンゾチエニル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾチアゾリルまたはベンゾイミダゾリルであることができる。
【0104】
いくつかの実施形態において、Q
3は、
a−NH(CH
2)
4−C(=O)−NH−(CH
2)
4CH(NH
2)−C(=O)−
b、
a−NHCH((CH
2)
4NH
2)−C(=O)−NH−(CH
2)
4CH(NH
2)−C(=O)−
b、
a−NHCH((CH
2)
4NHAc)−C(=O)−NH−(CH
2)
4CH(NH
2)−C(=O)−
bまたは
a−NHCH((CH
2)
4NHヘプタノイル)−C(=O)−NH−(CH
2)
4CH(NH
2)−C(=O)−
bである。いくつかの実施形態において、Q
3は、
a−NH(CH
2)
4−C(=O)−NH−(CH
2)
4C
(S)H(NH
2)−C(=O)−
b、
a−NHC
(S)H((CH
2)
4NH
2)−C(=O)−NH−(CH
2)
4C
(S)H(NH
2)−C(=O)−
b、
a−NHC
(S)H((CH
2)
4NHAc)−C(=O)−NH−(CH
2)
4C
(S)H(NH
2)−C(=O)−
b、
a−NHC
(S)H((CH
2)
4NHAc)−C(=O)−NH−(CH
2)
4C
(R)H(NH
2)−C(=O)−
bまたは
a−NHC
(S)H((CH
2)
4NHヘプタノイル)−C(=O)−NH−(CH
2)
4C
(S)H(NH
2)−C(=O)−
bである。
【0105】
いくつかの実施形態では、QはQ
4である。nは、0、1、2、3または4のいずれかであることができる。rは、0、1、2、3、4、5または6のいずれかであることができる。いくつかの実施形態では、QがQ
4である場合、nは1である。いくつかの実施形態では、QがQ
4である場合、nは2である。いくつかの実施形態では、QがQ
4である場合、nは3である。いくつかの実施形態では、QがQ
4である場合、rは1である。いくつかの実施形態では、QがQ
4である場合、rは2である。いくつかの実施形態では、QがQ
4である場合、rは3である。
【0106】
いくつかの実施形態において、QがQ
4である場合、Q
4は、
a−NH−(CH
2)
2−C(=O)−NH−(CH
2)
5−
b、
a−NH−(CH
2)
4−C(=O)−NH−(CH
2)
6−
b、
a−C(=O)−(CH
2)
2−C(=O)−NH−(CH
2)
6−
bまたは
a−C(=O)−(CH
2)
3−C(=O)−NH−(CH
2)
4−
bであることができる。
【0107】
以下のペプチド性部分的V1aアゴニスト化合物は、式(I)において提供される一般構造を示すことができる。構造式(1)を参照すると、以下の配列において、
下の行は、式(I)において10〜18と標識されている炭素原子を含有するペプチド断片のアミノ酸を列挙しており、下の行は、式(I)において1〜9と標識されている炭素原子を含有するペプチド断片のアミノ酸を基Qとともに列挙している。Qと炭素原子1〜9を含有するペプチド断片の間の連結(すなわち、式(I)中の結合「b」)は、垂直線で示されている。
【0109】
以下は、特定の例示化合物の分子構造である。
【0120】
III.合成
一般に、ペプチド合成の方法は、式(I)の化合物の合成に適用可能である。ペプチド合成の方法は当該技術分野において十分に開発されており、典型的には、カルバメート基(例えば、t−ブチルオキシカルボニル(「BOC」)またはフルオレニルメトキシカルボニル(Fmoc))で保護された保護アミノ酸を典型的に使用する。典型的なプロセスでは、保護アミノ酸は成長するペプチド鎖の遊離アミノ基に結合され、追加のアミノ酸単位によって延長ペプチドを得る。次いで、成長するペプチド鎖の新しい末端アミノ酸のアミノ基は脱保護され、さらなるカップリング反応のために利用可能である。ペプチド合成のために利用可能な十分に開発された方法であるため、式(I)の化合物の合成に適した方法は、このような化合物の構造から当業者には明らかであろう。特定の化合物の合成は、本実施例において記載されており、記載されている方法は、例えば、必要に応じて適切なアミノ酸誘導体で置換することによって、式(I)の範囲内のさらなる化合物に適合させることができる。
【0121】
ペプチドおよびペプチド類似体の生物学的重要性のために、多種多様なアミノ酸は市販されている、または当技術分野で既知である。また、このような化合物を製造する多数の方法は、当技術分野において既知である。したがって、式(I)の化合物を製造するために必要なアミノ酸(ならびに他の中間体)は、当技術分野で既知であり、市販されている、または当技術分野で既知の方法によって製造することができる。
【0122】
アミノ酸およびペプチドを合成する方法は、例えば、Benoiton、Chemistry of Peptide Synthesis、CRC Press、2006年;Hughesら、Amino Acids, Peptides and Proteins in Organic Chemistry、Vol.1、Origins and Synthesis of Amino Acids、Wiley−VCH 2009年;Hughesら、Amino Acids, Peptides and Proteins in Organic Chemistry、Vol.2、Modified Amino Acids,Organocatalysis and Enzymes;Wiley−VCH 2010年;Hughesら、Amino Acids, Peptides and Proteins in Organic Chemistry Vol.3:Building Blocks,Catalysis and Coupling Chemistry、Wiley−VCH 2011年;Hughesら、Amino Acids, Peptides and Proteins in Organic Chemistry、Vol.4:Amino Acids,Peptides and Proteins in Organic Chemistry,Protection Reactions,Medicinal Chemistry,Combinatorial Synthesis、Wiley−VCH 2011年;Amino Acids,Peptides and Proteins in Organic Chemistry、Vol.5:Amino Acids,Peptides and Proteins in Organic Chemistry,Analysis and Function of Amino Acids and Peptides、Wiley−VCH 2011年;Howlら、Peptide Synthesis and Applications(Methods in Molecular Biology Vol.298)、Humana Press、2010年;Jones、Amino Acid and Peptide Synthesis、2nd edn.、Oxford University Press、2002年;Jones、The Chemical Synthesis of Peptides(International Series of Monographs on Chemistry)、Oxford University Press、1994年;Penningtonら、Peptide Synthesis Protocols(Methods in Molecular Biology Vol.35)、Humana Press、1994年;Sewaldら、Peptides:Chemistry and Biology、Wiley−VCH、2009年;Williamsら、Chemical Approaches to the synthesis of Peptides and Proteins(New Directions in Organic&Biological Chemistry)、CRC Press 1997年によって説明されている。
【0123】
IV.製剤および投与
本明細書において提供される組成物は、本明細書に記載の式(I)の部分的V1A受容体アゴニスト、それらの塩またはそれらの実施形態のいずれかを含んでもよい。本明細書において提供される化合物は、生理学的pH(例えば、約6.8から約7.4)で、特に可溶性であり、投与、特に皮下注射用の比較的濃縮された溶液として調製することができる。これらの化合物は、体内における忍容性に優れ、有効濃度で皮下投与されたときにゲル化する傾向がない。
【0124】
一般に、このような化合物および適当な薬学的に許容される賦形剤を含む医薬組成物は、例えば、静脈内、腹腔内、筋肉内、皮下など非経口的に投与することができる。医薬組成物は、通常、従来の薬学的に許容される担体または希釈剤とともに化合物の有効量を含有するであろう。静脈内に投与される場合、通常、ペプチドの投与量は、宿主の体重1キログラム当たり約1マイクログラムから約2.5ミリグラムであろう。これらの化合物の性質により、効果的な経口投与が可能となるが、経口投与量はより高くなり得る。
【0125】
非経口投与の場合、化合物は、例えば、滅菌溶液または懸濁液として製剤することができる。化合物は、例えば、レシピエントの血液と等張とすることができる滅菌水性調製物として製剤することができる。水性調製物は、例えば、適切な分散剤、湿潤剤および/または懸濁剤を使用し、既知の方法に従って製剤することができる。水、リンゲル液および等張食塩水が適切な希釈剤の例である。滅菌固定油が溶媒または懸濁系として用いられてもよい。合成モノまたはジグリセリド、およびオレイン酸などの脂肪酸を含む無刺激性の固定油が使用されてもよい。
【0126】
投与されるべき化合物または組成物の量は、関連するすべての因子を考慮して、担当する医師によって決定されるであろう。好ましい実施形態において、各注射で投与される化合物または組成物の量は、1日につき体重1kg当たり約0.001mgから約2.5mgの間であり、通常、約0.2mg/kg/日が十分である。
【0127】
化合物および化合物を含有する組成物は、例えば、全身の血管抵抗を増加させ、および/または内臓の血流を減少させて、任意の適応症を治療するために、1回または慢性的に、静脈内または皮下に投与することができる。いくつかの実施形態において、化合物は静脈内注射により投与される。一連の治療は、単回注射または反復注射を含んでもよい。
【0128】
一般に、投与頻度は、週に数回のまれな頻度から日に数回までの範囲とすることができる。一般に、治療期間は、数日または1週間程度ほど短いものから連続的までの範囲とすることができる。患者の治療が穿刺を含む場合、治療過程は、穿刺開始直前の注射、穿刺に続く1回または複数回(2または3回など)の注射、その後の少なくとも1回、例えば2回の注射を含むことができる。注射は、4から12時間、より好ましくは6時間から10時間の間など数時間離されてもよい。一連の治療は、穿刺開始前の注射および8から16時間後のフォローアップ注射を含むことができる。
【0129】
本明細書において提供される化合物は、多くの場合、酸付加塩などの薬学的に許容される無毒の塩、または、例えば、亜鉛、バリウム、カルシウム、マグネシウム、アルミニウムなどとの金属錯体(本出願の目的のための付加塩と考えられる)、またはその2つの組み合わせの形態で投与される。このような酸付加塩の例は、塩酸塩、臭化水素酸塩、硫酸塩、リン酸塩、硝酸塩、シュウ酸塩、フマル酸塩、グルコン酸塩、タンニン酸塩、パモ酸塩、マレイン酸塩、酢酸塩、クエン酸塩、安息香酸塩、コハク酸塩、アルギン酸塩、リンゴ酸塩、アスコルビン酸塩、酒石酸塩などである。
【0130】
V.使用方法
また、本明細書において、治療方法、ならびに例えば、治療効果のための医薬品の製造のための本明細書に記載され提供されている化合物および組成物を使用する方法が提供される。化合物および化合物を含有する組成物は、例えば、細菌性腹膜炎、HRS2および難治性腹水を含む肝硬変の合併症の治療のために有用である。
【0131】
本明細書においては、過剰な血管収縮のリスクが大幅に低減されるように、V1a受容体における最大有効性を低減させた化合物を提供する。化合物はまた、例えば、血圧を上昇させる治療のために有用である。これらの化合物は、血圧の適度な上昇が望ましい状態、例えば、血液量減少性(例えば出血性)または血管拡張性(例えば敗血症性)起源のショック、出血性食道静脈瘤(BEV)、I型およびII型肝腎症候群を含む肝腎症候群(HRS)、心肺蘇生ならびに麻酔誘発性低血圧症の治療において特に有用である。これらの化合物はまた、特発性細菌性腹膜炎、II型肝腎症候群(HRS2)および難治性腹水を含む肝硬変から生じる合併症の治療において特に有用である。難治性腹水は、腹水を動員することができないことを指し、以下の基準によって診断することができる:利尿薬の最大用量に対する少なくとも1週間の応答の欠如;他の増悪因子非存在下での利尿薬誘発性合併症;流体動員4週間以内での腹水の早期再発;ナトリウム制限にもかかわらず、持続的な腹水;利尿薬の最大用量にもかかわらず、4日間で0.8kg未満の平均体重減少;およびナトリウム摂取よりも少ない尿中ナトリウム排泄(Siqueiraら、Gastroenterol Hepatol、(N.Y.)、2009年、5(9)、647〜656)。
【0132】
本明細書に記載の化合物はまた、起立性低血圧症、穿刺誘発性循環機能障害、急性出血、術中失血ならびに熱傷創面切除に関連する失血および鼻出血に関連する失血の治療における臨床用途を有するであろう。
【0133】
本明細書に記載の化合物で治療することができる他の状態としては、高血圧性胃出血;敗血症;重症敗血症;敗血症性ショック;長期および重度の低血圧症を含む低血圧症、起立性低血圧症ならびに透析時低血圧症;心停止;外傷関連の失血;心肺バイパス術により誘発される血管拡張性ショック;うっ血性心不全におけるミルリノン誘発性血管拡張性ショック;I型肝腎症候群;II型肝腎症候群;アナフィラキシーショック;脳死により誘発される心血管不安定;急性呼吸窮迫症候群;急性肺損傷;メトホルミン中毒により誘発されるショック;ミトコンドリア病により誘発されるショック;シアン化物中毒により誘発されるショック;インターロイキン−2、別のサイトカイン、デニロイキンジフチトクスもしくは別の免疫毒素により誘発される血管漏出症候群、または卵巣過剰刺激症候群により誘発されるショック;末期腎疾患により誘発される低血圧症;炎症性腸疾患;再潅流損傷;乳児呼吸窮迫症候群;重症急性呼吸器症候群;腹水;血管抑制性失神;血管迷走神経性失神、例えば、失神を伴う体位性低血圧症または神経心臓性失神;毒素ショック症候群;ならびに特発性全身性毛細管漏出症候群(クラークソン病)が挙げられる。
【0134】
これらの化合物はまた、例えば、テルリプレシンを伴う治療上の治療指数の改善を示す。
【実施例】
【0135】
1.一般的方法
アミノ酸誘導体は、商業的供給元(Bachem、EMD BiosciencesおよびPeptides International)から購入した。樹脂は、商業的供給業者(PCAS BioMatrix Inc.およびEMD Biosciences)から購入した。すべての追加の試薬、化学物質および溶媒は、Sigma−AldrichおよびVWRから購入した。
【0136】
本明細書中の化合物のほとんどは、Fmoc法を用いて固相ペプチド化学の標準的な方法によって合成した。ペプチドは、Protein Technologies Tributeペプチドシンセサイザーを使用して手動、自動的に、または手動と自動合成の組み合わせによって組み立てた。より便利であれば、化合物は、BocとFmocの戦略の組み合わせを用いて手動で組み立てた(例えば、化合物26、29)。
【0137】
分取HPLCは、Waters Prep LC SystemでPrepPackカートリッジDelta−Pack C18、300Å、15μm、47×300mmを用い、流速100mL/minで、および/またはPhenomenex Luna C18カラム、100Å、5μm、30×100mmで、流速40mL/minで行った。分析用逆相HPLCは、Agilent Technologies 1200rr series液体クロマトグラフでAgilent Zorbax C18カラム、1.8μm、4.6×110mmを用い、流速1.5mL/minで行った。最終化合物分析は、Phenomenex Gemini 110Å C18カラム、3μm、2×150mmを用い、流速0.3mL/minでの逆相HPLCにより、Agilent Technologies 1200 Seriesクロマトグラフで行った。質量分析スペクトルは、MAT Finningan LCQエレクトロスプレー質量分析装置で記録した。特に記載しない限り、すべての反応は室温で行った。以下の標準的な参考文献は、一般的な実験の設定ならびに必要とされる出発物質および試薬の入手に関するさらなるガイダンスを提供している:Katesら、Solid Phase Synthesis:A Practical Guide, Marcel Dekker、New York、Basel、2000年;Greeneら、Protective Groups in Organic Synthesis、John Wiley Sons Inc.、2nd Edition、1991年;Stewartら、Solid Phase Synthesis、Pierce Chemical Company、1984年;Biselloら、J.Biol.Chem.、1998年、273、22498〜22505;Merrifield、J.Am.Chem.Soc、1963年、85、2149〜2154;およびChangら、Fmoc Solid Phase Peptide Synthesis:a Practical Approach、Oxford University Press、Oxford、2000年。H−Rink−ChemMatrix樹脂(PCAS BioMatrix Inc.、St−Jean−sur−Richelieu、Canada)を自動合成のための出発物質として使用し、Fmoc−Rink−AM樹脂(EMD Biosciences、San Diego、California)を手動合成のために使用した。
【0138】
所定のアミノ酸側鎖の官能基を保護するために、以下の保護基を利用した:ArgのためにPbf(2,2,4,6,7−ペンタメチルジヒドロベンゾフラン−5−スルホニル);Glu、Asp、Ser、ThrおよびTyrのためにtBu(t−ブチル);Cys、His、GinおよびAsnのためにTrt(トリチル);Dab、OrnおよびLysのためにBoc(t−ブトキシカルボニル)基。Mtt(4−メチルトリチル)またはivDde(1−(4,4−ジメチル−2,6−ジオキソシクロヘキサ−1−イリデン)3−メチルブチル)保護基は、分枝のためのさらなるレベルの直交性を提供するためにαアミノ酸8のジアミノ酸残基の側鎖で使用した。
【0139】
ペプチドは、固体支持体上で、式(I)で示されるペプチドの残基1〜9で始め、続いて8位の側鎖に直交する保護基を除去し、ペプチド断片を含有するαアミノ酸10〜18を添加して調製した。固相ペプチド合成は、Tributeペプチドシンセサイザー(Protein Technologies Inc.、Tucson、Arizona)で手動で、自動で、または手動と自動の方法の組み合わせによって行われた。
【0140】
DMF中のDIC/HOBtでカップリングさせたシステイン誘導体を除き、TributeシンセサイザーでのFmoc保護アミノ酸のカップリングはDMF中のHBTU/NMMで実施した。合成中、5倍過剰の活性化Fmoc保護アミノ酸を用いて30〜60分の単一サイクルを使用した。Fmoc保護基の除去は、UVによってモニターした。DMF中20%ピペリジンによるペプチド樹脂の2分間の洗浄を複数回(必要に応じて、10回まで)行った。
【0141】
手動モードでは、すべてのアミノ酸のためにDMF中のDIC/HOBtを介したカップリングを用いた。合成中、3倍過剰の活性化Fmoc保護アミノ酸を用いて少なくとも2時間の単一サイクルを使用した。カップリングの完全性は、ニンヒドリン(Kaiser)試験で評価した。Fmoc保護基の除去は、DMF中20%ピペリジンでペプチド樹脂を30分間1回洗浄することで達成した。
【0142】
α炭素1〜9を含有するペプチド断片を組み立てた後、8位の側鎖保護基を除去した。
Mtt基で保護されたペプチド樹脂をHIPF/TFE/TIS/DCM 4/2/1/13(v/v/v/v)カクテルで処理した(1時間で3回)。ivDde保護基を除去するために、ペプチド樹脂を2%ヒドラジン/DMFで処理した(10分間で3回)。直交保護基を除去した後、ペプチドの残りの部分(残基10〜18)は各アミノ酸を順次添加することにより組み立てた。
【0143】
ペプチド合成が完了したら、ペプチド樹脂をDCMで洗浄し、真空中で乾燥させた。樹脂をTFA/H20/TIS 96:2:2(v/v/v)で2時間処理して、側鎖保護基を除去し、同時に樹脂からペプチドを切断した。ペプチドを濾過し、ジエチルエーテルで沈殿させ、デカントした。沈殿物を、非希釈のTFA10mLに溶解し、続いてその溶液を、水中10%アセトニトリル200mL中に注いだ。線状ペプチドを0.1M I
2/MeOHで酸化させた。黄色が持続するまで、酸化剤溶液を滴下した。過剰のヨウ素を固体アスコルビン酸で還元した。次いで、濃アンモニアでpHを約4に調整した。得られた溶液をHPLC分取カラムに直接負荷し、成分Bの勾配(以下の表参照)で溶出した。
【0144】
各粗ペプチドを緩衝系Pで精製した。逆相分析HPLCにより決定された93%を超える純度を有する画分をプールし、カラムに再び負荷し、緩衝液Tで溶出し、トリフルオロ酢酸塩を形成した。酢酸塩を得るために、緩衝液Pでの操作からの画分をカラムに再び負荷し、カラムを5容量の0.1M酢酸アンモニウムで洗浄した。最終生成物を緩衝液Aで溶出した。画分をプールし、凍結乾燥させた。
【0145】
【表1】
【0146】
上述したように、アルキル結合(式(I)中の置換基「Q」としてのアルキル)ハイブリッドを調製するために、残基1〜9を8位に直交保護基(MttまたはivDde)を用いて組み立てた。次いで、直交保護基を除去し、2−ニトロベンゼンスルホニル基をDCM中の2−ニトロベンゼンスルホニルクロリド/2,4,6−コリジンとともに導入した。得られた樹脂に結合したスルホンアミドは、Mitsunobu反応条件(乾燥DME中のアルコール/TPP/DIAD10当量、一晩)下で、適当な第一級アルコール(例えば、5−Fmoc−アミノ−1−ペンタノール)を用いてアルキル化した。続いて残りの残基10〜18を1つずつ添加し、2−ニトロベンゼンスルホニルをDMF中5%カリウムチオフェノラートで除去した(30分で3回)。切断、環化および精製は、上記のように行った。
【0147】
調製された化合物は、典型的には、少なくとも約90%純粋、例えば、少なくとも約95%純粋、または少なくとも約97%純粋、または少なくとも約98.5%純粋であることが見出された。
【0148】
本明細書に記載の化合物のいくつかの例示的合成を以下に提供する。
【0149】
2.化合物番号2の合成
1〜9断片は、RinkアミドAM樹脂(EMD Biosciences、カタログ番号855004、0.68mmol/g)15g(10mmol)から出発して、手動で組み立てた。DCM/DMF(Gly、Orn、Pro、Cys、Ile、PheおよびCysを1:1v/v)中またはDMF(Asn、Gin)中のDIC/HOBtを介したカップリングを用いた。合成中、1.5〜3倍過剰の活性化Fmoc保護アミノ酸を用いて少なくとも2時間の単一サイクルを使用した。カップリングの完全性は、ニンヒドリン試験で評価した。Fmoc保護基の除去は、DMF中20%ピペリジンでペプチド樹脂を30分間1回洗浄することで達成した。樹脂結合ペプチドの残基1〜9を組み立てるために以下のアミノ酸誘導体を使用した:Fmoc−Gly−OH、Fmoc−Orn(Mtt)−OH、Fmoc−Pro−OH、Fmoc−Cys(Trt)−OH、Fmoc−Asn(Trt)−OH、Fmoc−Gln(Trt)−OH、Fmoc−Ile−OH、Fmoc−Phe−OHおよびBoc−Cys(Trt)−OH。残基1〜9ペプチド断片を組み立てた後、樹脂をDCMで十分に洗浄し、DCM/HFIP/TFE/TIS 13:4:2:1(v/v/v/v)カクテル(2×2時間、各200mL)で処理した。次いで、樹脂をDCM、MeOH、DMFおよびDCMで洗浄した。樹脂は、この時点で湿式分割し、合成を1mmolのスケールで継続した。(分割部分の残りは、本明細書の記載に従って、他の化合物を合成するために使用した。)
【0150】
2−ニトロベンゼンスルホニル基をDCM中の2−ニトロベンゼンスルホニルクロリド(1.11g、5mmol)および2,4,6−コリジン(1mL、7.5mmol)とともに導入した。2時間後、ニンヒドリン試験は陰性であった。得られた樹脂に結合したスルホンアミドを乾燥DMEで洗浄し、乾燥DME5mL中に懸濁させた。その後、2.63g(10mmol)の5−Fmoc−アミノ−1−ペンタノールおよび2.63g(10mmol)、続いてDIADの溶液1.97mL(10mmol)を懸濁液に添加し、樹脂を一晩振盪した。樹脂のアリコートをアルキル化の完全性をテストするために切断した。基質のピークは、切断されたペプチドのHPLC分析によって検出されなかった。樹脂を再び分割し、合成を0.2mmolのスケールで続行した。次いで、樹脂を、それぞれが約0.1mmolの樹脂に結合した中間体ペプチドを含有する2つの自動合成容器に入れた。合成はTributeペプチドシンセサイザーで並行して継続した。単一カップリング(それぞれアミノ酸10〜18が1つずつ添加される)は、5倍過剰のFmoc保護アミノ酸を用いてDMF中のHBTU/NMMで媒介した。Fmoc保護基は、DMF中20%ピペリジンで10分間の洗浄を2回連続で行うことにより除去した。以下の誘導体を自動合成に使用した:Fmoc−Glu−NH
2、Fmoc−Arg(Pbf)−OH、Fmoc−Pro−OH、Fmoc−Ala−OH、Fmoc−Asn(Trt)−OH、Fmoc−Gln(Trt)−OH、Fmoc−Phe−OH、Fmoc−D−Tyr(Me)−OHおよびPhAc−OH。
【0151】
全ペプチドを組み立てた後、2つの樹脂をプールし、2−ニトロベンゼンスルホニル基は、DMF中5%カリウムチオフェノレートで除去した(各30分間の2回の洗浄)。ペプチド合成が完了すると、ペプチド樹脂をDCMで洗浄し、真空中で乾燥させた。ペプチドはTFA/H
2O/TIS 96:2:2(v/v/v)20mLで2時間で樹脂から切断した。樹脂を濾去し、TFAを蒸発させた。粗生成物をジエチルエーテルで沈殿させ、デカントした。沈殿物を、生のTFA10mLに溶解し、続いてその溶液を、水中10%アセトニトリル200mL中に注いだ。線状ペプチドを0.1M I
2/MeOHで酸化させた。黄色が持続するまで、酸化剤溶液を滴下した。過剰のヨウ素を固体アスコルビン酸で還元した。次いで、pHを濃アンモニアで約4に調整した。得られた溶液をHPLC分取カラムに直接負荷し、緩衝系Pを用いて精製し、成分Bの勾配(以下の表参照)で溶出した。逆相分析HPLCにより決定された93%を超える純度を有する画分をプールし、カラムに再び負荷し、緩衝液Tで溶出し、トリフルオロ酢酸塩を形成した。画分をプールし、凍結乾燥させた。46.2mg(0.018mmol、85%のペプチド含有量と仮定して9%)の白色ペプチド粉末を得た。
【0152】
生成物の純度は分析HPLCにより99.0%と決定され、実測されたM+Hは2213.8であった(M+Hの計算値は2214.1であった)。
【0153】
3.化合物番号42の合成
残基5〜9を含む断片5〜9(式(I)を参照して)は、RinkアミドAM樹脂(EMD Biosciences、カタログ番号855004、0.68mmol/g)0.68g(1mmol)から出発して、手動で組み立てた。DMF中のDIC/HOBtを介したカップリングを用いた。合成中、3〜4倍過剰の活性化Fmoc保護アミノ酸を用いて少なくとも2時間の単一サイクルを使用した。カップリングの完全性は、ニンヒドリン試験で評価した。Fmoc保護基の除去は、DMF中20%ピペリジンでペプチド樹脂を30分間1回洗浄することで達成した。残基番号5〜9の樹脂結合ペプチドを組み立てるために以下のアミノ酸誘導体を使用した:Fmoc−Gly−OH、Fmoc−Dab(ivDde)−OH、Fmoc−Pro−OH、Fmoc−Cys(Trt)−OHおよびFmoc−Asn(Trt)−OH。番号5〜9の残基を含む断片を組み合わせた後、樹脂を湿式分割し、合成は、Tributeペプチドシンセサイザーで0.3mmolのスケールで、UVでモニターしながら継続した。(この生成物の残りを本明細書に記載の他の化合物の合成に使用した。)
【0154】
5倍過剰のFmoc保護アミノ酸を用いてDMF中のHBTU/NMMで媒介された単一カップリングを使用した。Fmoc保護基は、DMF中20%ピペリジンで2分間の洗浄を数回連続で行うことにより除去した。番号1〜4の残基を含む断片(式(I)参照)を樹脂結合ペプチドとして組み立てるために以下のアミノ酸誘導体を使用した:Fmoc−Gln(Trt)−OH、Fmoc−Ile−OH、Fmoc−Phe−OHおよびBoc−Cys(Trt)−OH。残基番号1〜4の断片を組み立てた後、ivDde基を2%ヒドラジン/DMFで除去し(20mL、3×10分)、リンカー(Q)およびペプチド配列の残基10〜18を導入するために合成をTributeで継続した。シンセサイザーの設定は、1〜4の断片の組み立てで使用されたものと同一であった。以下の誘導体を自動合成のこの部分に使用した:Boc−Lys(Fmoc)−OH、Fmoc−Lys(Mtt)−OH、Fmoc−Glu−NH
2、Fmoc−Arg(Pbf)−OH、Fmoc−Pro−OH、Fmoc−Ala−OH、Fmoc−Asn(Trt)−OH、Fmoc−Gln(Trt)−OH、Fmoc−Phe−OH、Fmoc−D−Tyr(Me)−OHおよびPhAc−OH。全ペプチド配列を組み立てた後、樹脂をDCMで十分に洗浄し、DCM/HFIP/TFE/TIS 13:4:2:1(v/v/v/v)カクテル(3×1時間、各20mL)で処理した。次いで、樹脂をDCMおよびDMFで洗浄し、DMF中無水酢酸(0.28mL、3mmol)でアセチル化した。最後に、樹脂をDMF、MeOHおよびDCMで洗浄し、真空中で乾燥させた。ペプチドはTFA/H
2O/TIS 96:2:2(v/v/v)20mLで2時間で樹脂から切断した。その後の工程は、化合物2の合成と同じであった。画分をプールし、凍結乾燥させた。249.6mg(0.088mmol、85%のペプチド含有量と仮定して29%)の白色ペプチド粉末を得た。
【0155】
生成物の純度は分析HPLCにより95.3%と決定され、実測されたM+Hは2413.0であった(M+Hの計算値=2413.2)。
【0156】
4.化合物番号47の合成
番号5〜9の残基を含む断片(式(I)参照)は、RinkアミドChemMatrix樹脂(PCAS BioMatrix Inc、カタログ番号7−600−1310、0.6mmol/g)0.6g(1mmol)から出発して、手動で組み立てた。DMF中のDIC/HOBtを介したカップリングを用いた。合成中、3〜4倍過剰の活性化Fmoc保護アミノ酸を用いて少なくとも2時間の単一サイクルを使用した。カップリングの完全性は、ニンヒドリン試験で評価した。Fmoc保護基の除去は、DMF中20%ピペリジンでペプチド樹脂を30分間1回洗浄することで達成した。1〜9の樹脂結合ペプチドを組み立てるために以下のアミノ酸誘導体を使用した:Fmoc−Gly−OH、Fmoc−Dab(ivDde)−OH、Fmoc−Pro−OH、Fmoc−Cys(Trt)−OH、Fmoc−Asn(Trt)−OH、Fmoc−Hgn(Trt)−OH、Fmoc−Ile−OH、Fmoc−Phe−OHおよびBoc−Cys(Trt)−OH。1〜9ペプチド断片を組み立てた後、樹脂を2%ヒドラジン/DMF20mLで3回洗浄し、この時点で湿式分割し、リンカー(Q)および残基10〜18ペプチド配列を導入するために、合成をTributeペプチドシンセサイザーで0.3mmolのスケールでUVでモニターしながら継続した。(1〜9残基樹脂生成物の残りを本明細書に記載の他の化合物の合成に使用した)
【0157】
5倍過剰のFmoc保護アミノ酸を用いてDMF中のHBTU/NMMで媒介された単一カップリングを自動合成に使用した。Fmoc保護基は、DMF中20%ピペリジンで2分間の洗浄を数回連続で行うことにより除去した。以下の誘導体を自動合成に使用した:Boc−Lys(Fmoc)−OH、Fmoc−Glu−NH
2、Fmoc−Arg(Pbf)−OH、Fmoc−Pro−OH、Fmoc−Cit−OH、Fmoc−Asn(Trt)−OH、Fmoc−Gln(Trt)−OH、Fmoc−Phe−OH、Fmoc−D−Tyr(Me)−OHおよびPhAc−OH。ペプチド合成が完了すると、ペプチド樹脂をDCMで洗浄し、真空中で乾燥させた。ペプチドはTFA/H
2O/TIS 96:2:2(v/v/v)20mLで2時間で樹脂から切断した。その後の工程は、化合物2の合成と同じであった。画分をプールし、凍結乾燥させた。174.3mg(0.063mmol、85%のペプチド含有量と仮定して21%)の白色ペプチド粉末を得た。
【0158】
生成物の純度は分析HPLCにより96.9%と決定され、実測されたM+Hは2343.2であった(
MHの計算値=2343.1)。
【0159】
5.Boc/Fmoc戦略による化合物番号29の合成
残基8〜9を含む断片5〜9(式(I)を参照して)は、MBHA樹脂(EMD Biosciences、カタログ番号855006、0.70mmol/g)5.00g(3.5mmol)から出発して、手動で組み立てた。DMF中のDCCまたはDIC/HOBtを介したカップリングを用いた。合成中、2〜4倍過剰の活性化Boc保護アミノ酸を用いて少なくとも2時間の単一サイクルを使用した。カップリングの完全性は、ニンヒドリン試験で評価した。Boc保護基の除去は、1%m−クレゾールを含有する50%TFA/DCMでペプチド樹脂を2回連続(5および25分)して洗浄することにより達成した。ペプチド樹脂の中和は、5%TEA/DCMで5分間の洗浄を2回行うことで達成された。残基番号8〜9の樹脂結合ペプチドを組み立てるために以下のアミノ酸誘導体を使用した:Boc−Gly−OHおよびBoc−Dab(Fmoc)−OH。番号8〜9の残基を含む断片を組み合わせた後、樹脂を分割し、合成を0.5mmolのスケールで手動で継続した。(この生成物の残りを本明細書に記載の他の化合物の合成に使用した。)
【0160】
続いて番号2〜7の残基を含む断片(式(I)参照)を8〜9断片について記載された合成方法を用いて組み立てた。以下の誘導体をこのセグメントにおいて使用した:Boc−Pro−OH、Boc−Cys(Mob)−OH、Boc−Asn−OH、Boc−Gln−OH、Boc−Ile−OHおよびBoc−Phe−OH。樹脂を再び分割し、合成を0.13mmolのスケールで手動で継続した。位置1のアミノ酸をZ(2−Cl)−Cys(Mob)−OHとして導入し、Fmoc基をDMF中25%ピペリジンで2回連続で洗浄することにより除去した(それぞれ5および20分)。次いで、Fmoc−Lys(Boc)−OHを結合し、続いて番号10〜18の残基を含む残りの断片(式(I)参照)をBoc化学により組み立てた。以下のアミノ酸誘導体をこの断片を合成するために使用した:Boc−Glu−NH
2、Boc−Arg(Tos)−OH、Boc−Pro−OH、Boc−Ala−OH、Boc−Asn−OH、Boc−Gln−OH、Boc−Phe−OH、Boc−D−Tyr(Me)−OHおよびPhAc−OH。全ペプチド配列を組み立てた後、樹脂をDMFで十分に洗浄し、DMF中25%ピペリジンで(5および20分)処理した。次いで、樹脂をDMFで洗浄し、NMP/DMSO(1:1、v/v)中に懸濁し、1H−ピラゾール−1−カルボキサミジンHCl(Aldrich番号02729LB)/DIPEAでグアニル化した。最後に、樹脂をDMF、MeOHおよびDCMで洗浄し、真空中で乾燥させた。ペプチドは、HF/アニソール20:1(v/v)20mLを用いて0℃、1.5時間で樹脂から切断した。樹脂/粗ペプチドをエチルエーテル100mLで洗浄し、ペプチドを酢酸/水3:1(v/v)100mLで抽出した。その後の工程は、化合物2の合成と同じであった。画分をプールし、凍結乾燥させた。47.5mg(0.018mmol、85%のペプチド含有量と仮定して7%)の白色ペプチド粉末を得た。
【0161】
生成物の純度は分析HPLCにより100.0%と決定され、実測されたM+Hは2285.1であった(M+Hの計算値=2285.2)。
【0162】
6.実施例化合物の分析データ
追加の実施例化合物は、一般に、上述したものと類似の合成方法を用いて調製した。調製された実施例化合物の分析データを表2に提供する。
【0163】
【表2】
【0164】
7.例示化合物の生物学的データ
a.バソプレシンV1a受容体におけるアゴニスト活性
方法は、細胞に基づいた蛍光イメージングプレートリーダー(FLIPR)アッセイでのバソプレシンV1a受容体における化合物のアゴニスト活性を決定し、それらのEC
50値(最大の可能な応答の50%をもたらす化合物の濃度)を評価するために設計される。有効性(%MPE)も最大可能効果の百分率として決定される。このアゴニストアッセイは、バソプレシンV1a受容体を発現する安定な細胞株(HEK−flpin)からの細胞を利用する。アゴニストに応答する細胞内カルシウムの増加は、細胞内カルシウム感受性色素のリアルタイム蛍光により測定される。細胞は、試験アゴニスト化合物の様々な濃度にさらされ、細胞内カルシウムの放出がアゴニスト効力および有効性を決定するために測定される。
【0165】
材料
使用されるヒト細胞は、Flp−In(商標)293細胞株(HEK−flpin)から得た。細胞株は、lacZ−Zeocin(商標)融合遺伝子を安定的に発現し、関心のある遺伝子およびFlpリコンビナーゼ発現プラスミドpOG44を含有するFlp−In(商標)発現ベクターで使用するために設計されている。細胞株は、pFRT/lacZeoまたはpFRT/lacZeo2からの単一の統合されたFlp組換え標的(FRT)部位を含有する。安定的にヒトV1aRを発現するHEK−flpin細胞株を生成するために、細胞を関心のある遺伝子(pcDNA5/FRT−hv1aR)およびFlpリコンビナーゼ発現プラスミドpOG44を含有するFlp−In(商標)発現ベクターとともに同時トランスフェクトした。FlPリコンビナーゼは、部位特異的DNA組換えを介して統合されたFRT部位でゲノムへのFlp−In(商標)発現ベクターの挿入を媒介する。Flp−In(商標)発現ベクターからhVlaRを発現する安定な細胞株は、ハイグロマイシンBを用いた選択によって生成することができる。詳細な情報については、Life Technologies/Invitrogenマニュアル、Growth and Maintenance of Flp−In(商標)Cell Lines、Version E、2003年2月12日出版を参照のこと。
【0166】
アルギニンバソプレシン(AVP)をアッセイにおける参照アゴニストとして使用した。この化合物の有効性を100%と設定した。5mMの原液をDMSO中で調製し、−20℃で保存した。
【0167】
使用した試薬は、以下の通りであった:ジメチルスルホキシド(DMSO)(Sigma、D8779);グルコースおよびピルビン酸ナトリウムを含有し、L−グルタミン(Mediatech、15−013−CV)を含有しないDulbecco’s Modification of Eagle’s Medium(DMEM);Fetal Bovine Serum−Heat inactivated(FBS−HI)(Invitrogen、16140−071);FLIPR Calcium 4 Assay Kit、バルク形式(Molecular Devices、R8141);Hanks’ Balanced Salt Solution(HBSS)(Invitrogen、14025−092);Hepes Buffer、pH7.2(Mediatech、25−060−CI);Hygromycin B 50mg/mL(Mediatech、30−240−CR);GlutaMAX(商標)−I Supplement、200mM(Invitrogen、35050−061);フェノールレッドを含有しないDMEM:4.5g/Lのグルコースおよびピルビン酸ナトリウムを含有し、L−グルタミンとフェノールレッドを含有しないDMEM(Mediatech、17−205−CV);プロベネシド(Sigma−Aldrich、P−8761);ならびにトリプシンEDTA:0.05%トリプシン/0.53mM EDTA(Mediatech、25−052−CI)。
【0168】
使用したサプライは、以下の通りであった:384ウェル黒色透明底、ポリ−D−リジンコーティングされたアッセイプレート(Corning、3712);384ウェルのV底プレート、希釈プレート(Greiner、781280);ポリスチレン試験管(BD Biosciences、352057);およびT175Cell
+Flask(Sarstedt、83.1812.302)。使用した機器およびソフトウェアは、以下の通りであった:蛍光イメージングプレートリーダー(FLIPR Tetra) (Molecular Devices);およびActivityBaseソフトウェア(IDBS、UK)。
【0169】
HEK−flpin−hVlaR、cmcqVlaR、dVlaRおよびpVlaR細胞は、加湿雰囲気において5%CO
2下、37℃で、10%(v/v)FBS−HI、4mM GlutaMAX(商標)−I、ハイグロマイシンB25μg/mLを含有するDMEM中で維持した。継代培養は、セミコンフルエントな培養物を1:3から1:6に分割することによって達成した。アッセイの前日に、細胞はトリプシンEDTAを使用して培養フラスコから除去し、10%FBS−HI、4mM GlutaMAX(商標)−Iを含有するフェノールレッドを含まないDMEM中で採取した。細胞を20,000個/ウェルの細胞密度で、384ウェル黒色透明底、ポリ−D−リジン処理されたプレート(20μl/ウェル)に播種し、一晩インキュベートした。
【0170】
すべての化合物は、10mMのストック濃度で100%DMSO中で作製し、−20℃で保存した。化合物は、アッセイの直前に解凍した。化合物は、化合物の効力に応じて、1または10μmの最高濃度で、半対数増分の漸減濃度で2連でアッセイした。10×最終アッセイ濃度の典型的な希釈手順は、1:100トップ希釈(例えば、2μlストックを198μl希釈媒体に)、続いて半対数連続希釈(例えば、25.3μlを1%DMSO(v/v)を補充した54.7μl希釈媒体に)を含む。(希釈培体は、10%FBS−HI、4mM GlutaMAX(商標)−Iを含有するフェノールレッドを含まないDMEMから構成された)参照(AVP)を1μmの最高濃度(例えば、1μlストックを999μl希釈媒体に)で試験した。アッセイにおける最終DMSO濃度は0.1%であった。各検討には、参照(AVP)および0.1%DMSO(v/v)を補充した希釈媒体からなるブランクが含まれた。
【0171】
EC
50の決定
ローディングバッファーは、1バイアルのカルシウム4アッセイ試薬を100mLの1×HBSS−20mM Hepes緩衝液に溶解することにより調製した。プロベネシドを250mMで1M NaOHに再懸濁させ、続いて最終作業濃度を2.5mMにするために、ローディングバッファーに1:100希釈した。pHを7.4に調整した。
【0172】
細胞に、以下のようにローディングバッファーを負荷した。細胞プレートをインキュベーターから取り出し、プロベネシド(2.5mM)を含有するローディングバッファー20μlを各ウェルに加えた。細胞を、加湿雰囲気中、5%CO
2下、37℃で1時間インキュベートした。以下の通り、カルシウム画像を得た。FLIPR Tetraでは、フィルタの選択によって決定される470〜495nmの励起波長および515〜575nmの発光波長を有する以下のデフォルトパラメータならびに読み取りモードを設定した:20のゲイン;80%の励起強度(デフォルト);0.4秒の露光時間(デフォルト)。
【0173】
細胞プレートは、10×最終試験濃度の試験化合物の半対数濃度で予め負荷した384ウェルV底プレートとともに、FLIPR Tetraに移した。アッセイの残りの工程はFLIPR Tetraによって進めた。ベースラインの読みは、5秒に対し1秒(s)間隔で採取し、続いて10×化合物5μl(試験、参照またはブランク)を加えた。次いで、アゴニスト誘導蛍光信号は、1秒間隔で最初の120の読みを180秒間、続いて3秒間隔で20の読みを測定した。全体的に、FLIPRアッセイにおける各ウェルは、50μlの総容量において、以下の構成要素で構成された:20μl細胞;20μlカルシウム4ローディングバッファー;4.4μl 10×試験または参照化合物。
【0174】
平均EC
50(nM)および有効性の平均(AVPと比較して)を表3に提示する。
【0175】
【表3】
【0176】
その他の実施形態
本発明をその詳細な説明とともに説明したが、前述の説明は例示であって、本発明の範囲を限定するものではなく、本発明の範囲は添付の特許請求の範囲により規定されるものであることを理解されたい。その他の態様、利点および改変は、以下の特許請求の範囲内にある。