特許第6231566号(P6231566)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6231566神経新生促進化合物
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6231566
(24)【登録日】2017年10月27日
(45)【発行日】2017年11月15日
(54)【発明の名称】神経新生促進化合物
(51)【国際特許分類】
   C07D 401/12 20060101AFI20171106BHJP
   C07D 209/88 20060101ALI20171106BHJP
   A61K 31/4439 20060101ALI20171106BHJP
   A61K 31/403 20060101ALI20171106BHJP
   A61P 21/02 20060101ALI20171106BHJP
   A61P 25/00 20060101ALI20171106BHJP
   A61P 25/18 20060101ALI20171106BHJP
   A61P 25/08 20060101ALI20171106BHJP
   A61P 25/24 20060101ALI20171106BHJP
   A61P 25/16 20060101ALI20171106BHJP
   A61P 25/14 20060101ALI20171106BHJP
   A61P 25/28 20060101ALI20171106BHJP
   A61P 25/36 20060101ALI20171106BHJP
   A61P 25/02 20060101ALI20171106BHJP
   A61P 27/02 20060101ALI20171106BHJP
【FI】
   C07D401/12CSP
   C07D209/88
   A61K31/4439
   A61K31/403
   A61P21/02
   A61P25/00
   A61P25/18
   A61P25/08
   A61P25/24
   A61P25/16
   A61P25/14
   A61P25/28
   A61P25/36
   A61P25/02
   A61P27/02
【請求項の数】7
【全頁数】298
(21)【出願番号】特願2015-528446(P2015-528446)
(86)(22)【出願日】2012年8月24日
(65)【公表番号】特表2015-529663(P2015-529663A)
(43)【公表日】2015年10月8日
(86)【国際出願番号】US2012052283
(87)【国際公開番号】WO2014031125
(87)【国際公開日】20140227
【審査請求日】2015年8月18日
(31)【優先権主張番号】13/594,223
(32)【優先日】2012年8月24日
(33)【優先権主張国】US
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】500039463
【氏名又は名称】ボード・オブ・リージエンツ,ザ・ユニバーシテイ・オブ・テキサス・システム
(74)【代理人】
【識別番号】100101454
【弁理士】
【氏名又は名称】山田 卓二
(74)【代理人】
【識別番号】100106518
【弁理士】
【氏名又は名称】松谷 道子
(74)【代理人】
【識別番号】100156144
【弁理士】
【氏名又は名称】落合 康
(72)【発明者】
【氏名】スティーブン・エル・マクナイト
(72)【発明者】
【氏名】アンドリュー・エイ・ピーパー
(72)【発明者】
【氏名】ジョゼフ・エム・レディ
(72)【発明者】
【氏名】ジェフ・カー・デ・ブラバンダー
【審査官】 伊藤 幸司
(56)【参考文献】
【文献】 国際公開第2012/006419(WO,A1)
【文献】 特表2012−515166(JP,A)
【文献】 特表2012−507566(JP,A)
【文献】 特表2011−507835(JP,A)
【文献】 特表2011−510932(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2007/0203236(US,A1)
【文献】 MacMillan, Karen S.; Naidoo, Jacinth; Liang, Jue; Melito, Lisa; Williams, Noelle S.; Morlock, Lorraine; Huntington, Paula J.; Estill, Sandi Jo; Longgood, Jamie; Becker, Ginger L.; McKnight, Steven L.; Pieper, Andrew A.; De Brabander, Jef K.; Ready, Joseph M.,Development of Proneurogenic, Neuroprotective Small Molecules,Journal of the American Chemical Society (2011), 133(5), 1428-1437,2011年,2011, 133(5), 1428-1437
【文献】 Kumar, Arun Babu; Anderson, Jordan Micheal; Melendez, Anthony Lester;Manetsch, Roman,Synthesis and structure-activity relationship studies of 1,3-disubstituted 2-propanols as BACE-1 inhibitors,Bioorganic & Medicinal Chemistry Letters,2012年 6月 6日,(2012), 22(14), 4740-4744
【文献】 Ivashchenko, A. V.; Frolov, E. B.; Mit'kin, O. D.; Tkachenko, S. E.;Khvat, A. V.,Synthesis of 5- and 8-substituted 2-methyl-2,3,4,5-tetrahydro-1H-γ- carbolines - antagonists of serotonin 5-HT6 receptors,Izvestiya Vysshikh Uchebnykh Zavedenii, Khimiya i KhimicheskayaTekhnologiya,2009年,2009, 52(10), 55-60
【文献】 PIEPER, A. A. et al.,Discovery of a Pro-neurogic, Neuroprotective Chemical,Cell,2011年,Vol.142, No.1,p.39-51
【文献】 ChemMedChem,2008年,3(10),1530-1534
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C07D
A61K
CAplus/REGISTRY(STN)
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
N−(3−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−2−フルオロプロピル)−6−メトキシピリジン−2−アミンまたはその薬学的に許容される塩。
【請求項2】
請求項1に記載の化合物または塩と、薬学的に許容される担体を含む、医薬組成物。
【請求項3】
望まない神経細胞死が原因であるまたは不十分な神経新生と関係する疾患、障害または状態の処置のための医薬の製造における、請求項1または2に記載の化合物または或いは組成物の使用。
【請求項4】
疾患、障害または状態が統合失調症、大鬱病、双極性障害、正常老化、癲癇、外傷性脳傷害、外傷後ストレス障害、パーキンソン病、アルツハイマー病、ダウン症候群、脊髄小脳失調、筋萎縮性側索硬化症、ハンチントン病、卒中、放射線療法、慢性ストレス、神経刺激性薬剤の濫用、網膜変性症、脊髄傷害、末梢神経傷害、種々の状態に関係する生理的体重減少ならびに正常老化および化学療法と関係する認知低下からなる群から選択される精神神経および/または神経変性疾患である、請求項3に記載の使用。
【請求項5】
2−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)酢酸またはその薬学的に許容される塩と、薬学的に許容される担体を含む、医薬組成物。
【請求項6】
望まない神経細胞死が原因であるまたは不十分な神経新生と関係する疾患、障害または状態の処置のための医薬の製造における、請求項に記載の組成物の使用。
【請求項7】
疾患、障害または状態が統合失調症、大鬱病、双極性障害、正常老化、癲癇、外傷性脳傷害、外傷後ストレス障害、パーキンソン病、アルツハイマー病、ダウン症候群、脊髄小脳失調、筋萎縮性側索硬化症、ハンチントン病、卒中、放射線療法、慢性ストレス、神経刺激性薬剤の濫用、網膜変性症、脊髄傷害、末梢神経傷害、種々の状態に関係する生理的体重減少ならびに正常老化および化学療法と関係する認知低下からなる群から選択される精神神経および/または神経変性疾患である、請求項に記載の使用。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願との相互参照
本出願は、米国仮出願番号61/143,755(2009年1月9日出願)の利益を主
の一部継続出願である米国出願番号12/832,056(2010年7月7日出願)の一部継続出願である米国出願番号13/177,981(2011年7月7日出願)の一部継続出願である米国出願番号13/594,223(2012年8月24日出願)の優先権を主張し、これら先行出願の各々は、引用によりその全体を本明細書に包含させる。
【0002】
連邦政府による資金提供を受けた研究開発の記載
本発明は、国立衛生研究所による助成金番号5DPlOD00027605、5R37MH05938809および1RO1MH087986の下、政府支援によりなされ、政府は本発明に一定の権利を有する。
【0003】
技術分野
本発明は、一般に神経新生を促進させるおよび/または神経細胞死を減少させる能力を有する神経新生促進化合物の発見に関する。
【背景技術】
【0004】
背景
現在、成体脊椎動物の脳が、神経細胞の新生と新しく形成された神経細胞の機能的取り込みを助長することは受け入れられている(Goldman and Nottebohm, Proc Natl Acad Sci USA 1983, 80: 2390-2394; Paton and Nottebohm, Science 1984, 225, 1046-1048; Burd and Nottebohm, J Comp Neurol 1985, 240:143-152)。しかしながら、新しい神経細胞を成体哺乳類の脳に加えることはできないと長い間考えられていた。この定説は、成体ラットの海馬歯状回、嗅球、および大脳皮質における新しい神経細胞形成のオートラジオグラフィによる証拠が提示された1960年代に、疑問がもたれた(Altman, J. Science 1962, 135, 1127-1128; Altman, J. J Comp Neurol 1966, 128:431-474; Altman, Anat Rec 1963, 145:573-591; Altman and Das, J. Comp. Neurol. 1965, 124, 319-335; Altman and Das, J Comp Neurol 1966, 126:337-390)。現在、ヒトを含む全哺乳動物種で(Eriksson et al., Nat. Med. 1998, 4(11), 1313-1317)、2箇所の主要な神経幹細胞の貯蔵所があり、一方は海馬歯状回の顆粒細胞下帯(SGZ)に位置し、他方は脳室下帯(SVZ)にあることが受け入れられている(Gross, Natl. Rev. 2000, 1, 67-72)。SVZの神経幹細胞は吻側に移動して嗅球を形成する新しい神経細胞の形成を促進するが、SGZの神経幹細胞は生涯続く構造的および機能的可塑性を示す海馬の領域である歯状回の顆粒層で局所的に統合する神経細胞を生成する。
【0005】
成体マウスの脳における新しい神経細胞の形成の過程は、環境的、化学的および遺伝的変動に影響され得る。Gageおよび同僚によって立証されたとおり、成体マウスの脳における神経新生は、動物が豊かな環境にさらされる(Kempermann et al., Nature 1997, 386, 493-495)または自由に運動できる(van Praag et al., Nat. Neuro-sci. 1999, 2, 266-270)ときに高められる。さらに最近、抗鬱剤がヒトを含む動物における成体神経新生のレベルを高めることが示されている(Schmidt et al., Behav Pharmacol. 2007 Sep; 18(5-6):391-418; Boldrini et al., Neuropsychopharmacology 2009, 34, 2376-2389)。成体神経新生に影響を与えると報告されている多数の遺伝子の中に、統合失調症および双極性障害に関連づけられている中枢神経系(CNS)特異的な転写因子である神経PASドメインタンパク質3(NPAS3)をコードする遺伝子がある(Kamnasaran et al., J. Med.Genet. 2003, 40, 325-332; Pickard et al., Am. J. Med.Genet. B. Neuropsychiatr.Genet. 2005, 136B, 26-32; Pickard et al., Ann. Med. 2006, 38, 439-448; Pickard et al., Mol. Psychiatry 2009, 14, 874-884; Lavedan et al., Pharmacogenomics 2008, 9: 289-301)。NPAS3遺伝子の両コピーがない動物は、顕著な行動の欠陥と組み合わさった成体海馬神経新生の広範な喪失がある(Pieper et al., Proc. Natl. Acad. Sci. USA 2005, 102, 14052-14057)。出生後の神経新生の障害が不都合な表現型欠陥を誘発するという知見により、神経新生促進化合物が好都合な治療上の利益を示すことが予測される。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
概要
本発明は、一般に、哺乳動物の脳における神経細胞の生成または存在する神経細胞の生存を促進する化合物に関する。簡素化する目的で、これらの化合物を神経新生促進性と呼ぶ。ある態様において、本化合物は、出生後の哺乳動物脳における神経細胞の生成または生存を促進する。ある態様において、本化合物は、神経細胞、特にCNS、脳、大脳および海馬の神経細胞の生存、増殖、発達および/または機能を促進する。ある態様において、本化合物は出生後の海馬神経新生を刺激し、これは、理論に縛られることを望まないが、統合失調症、大鬱病、双極性障害、正常老化、癲癇、外傷性脳傷害、外傷後ストレス障害、パーキンソン病、アルツハイマー病、ダウン症候群、脊髄小脳失調、筋萎縮性側索硬化症、ハンチントン病、卒中、放射線療法、慢性ストレス、神経刺激性薬剤(例えば、アルコール、アヘン剤、メタンフェタミン、フェンサイクリジンおよびコカイン)の濫用、網膜変性症、脊髄傷害および末梢神経傷害を含む(しかしこれらに限定されない)多様な精神神経疾患および神経変性疾患に対する治療標的をもたらすと考えられる。ある態様において、本化合物は出生後の視床下部神経新生を刺激し、正常老化、化学療法、放射線療法、ストレス、薬物濫用、摂食障害、ならびにここに開示する他の疾患を含むが、これらに限定されない生理的体重減少のような体重管理に治療的利益を提供し得る。
【0007】
ここに開示する態様はまた、このような化合物を含む組成物(例えば、医薬組成物)ならびにこのような化合物を製造し、同定し、そして使用する方法にも関する。他の特性および利点は、本明細書および添付する図面に記載されまたはそれらから明らかである。
【0008】
従って、一つの面において、処置を必要とする対象における出生後の哺乳動物神経新生を促進するおよび/または神経細胞死を抑制する方法が記載され、本方法は、式(I)
【化1】
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を有する化合物またはその薬学的に許容される塩の有効量を投与することを含む
〔式中、
、R、RおよびRの各々は独立して水素、ハロ、ヒドロキシル、スルフヒドリル、C−Cアルコキシ、C−Cチオアルコキシ、C−Cハロアルコキシ、C−Cチオハロアルコキシ、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、C−Cアルキニル、シクロプロピル、−N、シアノ、−NH、−NH(C−Cアルキル)、−N(C−Cアルキル)、−NHC(O)(C−Cアルキル)およびニトロから選択され;
【0009】
RおよびR’は下記(1)、(2)、(3)、(4)または(5)
(1) RおよびR’は各々CおよびCと一体となって、式(II)
【化2】
[この文献は図面を表示できません]
のフェニル環を形成する
(ここで、R、R、RおよびRの各々は水素、ハロ、ヒドロキシル、スルフヒドリル、C−Cアルコキシ、C−Cチオアルコキシ、C−Cハロアルコキシ、C−Cチオハロアルコキシ、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、C−Cアルキニル、シクロプロピル、−N、シアノ、−NH、−NH(C−Cアルキル)、−N(C−Cアルキル)、−NHC(O)(C−Cアルキル)およびニトロから独立して選択される);または
(2) RおよびR’の各々は、独立して水素、C−CアルキルまたはC−Cハロアルキルである;または
(3) RおよびR’は各々CおよびCと一体となって、5〜6環原子を含む縮合ヘテロ環式環を形成する(ここで、環原子の1〜2個はN、NH、N(C−Cアルキル)、NC(O)(C−Cアルキル)、OおよびSから独立して選択され;そして該ヘテロ環式環は場合により1〜3個の独立して選択されるRにより置換されていてよい);または
(4) RおよびR’は各々CおよびCと一体となって、縮合C−Cシクロアルキル環を形成し、これは場合により1〜4個の独立して選択されるRで置換されていてよい;または
(5) RおよびR’は各々CおよびCと一体となって、5〜6環原子を含む縮合ヘテロアリール環を形成し、ここで、環原子の1〜2個はN、NH、N(C−Cアルキル)、OおよびSから独立して選択され;そして該ヘテロアリール環は場合により1〜3個の独立して選択されるRにより置換されていてよい
に従い定義されるものであり;
【0010】

(i) 場合により1〜2個の独立して選択されるRによって置換されていてよいC−C直鎖アルキレン;または
(ii) 式(I)の5員環のNを式(I)のAに直接連結する結合であり;

(i) 場合により1〜2個の独立して選択されるRによって置換されていてよいC−C直鎖アルキレン;または
(ii) 式(I)のAを式(I)のZに直接連結する結合であり;
Aは
(i) CRA1A2(ここで、RA1およびRA2の各々は水素、ハロ、C−CアルキルまたはORから独立して選択される);または
(ii) C=O;または
(iii) (a)1個のオキソで置換されており、かつ(b)場合により1〜4個の独立して選択されるRでさらに置換されていてよいC−Cシクロアルキレン;または
(iv) 3〜5環原子を含むヘテロシクロアルキレン(ここで、環原子の1〜2個はN、NH、N(C−Cアルキル)、OおよびSから独立して選択され;そして該ヘテロシクロアルキレンは(a)1個のオキソで置換されており、かつ(b)場合により1〜4個の独立して選択されるRでさらに置換されていてよい)
であり;
【0011】
Zは
(i) −NR1011;または
(ii) −C(O)NR1011;または
(iii) −OR12;または
(iv) −S(O)13(ここで、nは0、1または2である);または
(v) 5〜6環原子を含むヘテロシクロアルケニルであり(ここで、環原子の1〜3個はN、NH、N(C−Cアルキル)、NC(O)(C−Cアルキル)、OおよびSから独立して選択され;そして該ヘテロシクロアルケニルは場合により1〜4個の独立して選択されるRで置換されていてよい);
(vi) 場合により1〜4個の独立して選択されるRで置換されていてよいC−C10アリール;または
(vii) 5〜14環原子を含むヘテロアリール(ここで、環原子の1〜6個はN、NH、N(C−Cアルキル)、OおよびSから独立して選択され;そして該ヘテロアリールは場合により独立して選択される1〜4個のRで置換されていてよい);または
(viii) C−C14アリールシクロアルキル(ここで、
(1) アリール部分は場合により独立して選択される1〜4個のRで置換されていてよく、かつ
(2) シクロアルキル部分は場合により1〜4個の独立して選択されるRで置換されていてよい);
または
(ix) 8〜14環原子を含むアリールヘテロシクリル(ここで、
(1) アリール部分は場合により独立して選択される1〜4個のRで置換されていてよく、かつ
(2) ヘテロシクリル部分の環原子の1〜2個はN、NH、N(C−Cアルキル)、NC(O)(C−Cアルキル)、OおよびSから独立して選択され;そして該ヘテロシクリル部分は場合により1〜3個の独立して選択されるRで置換されていてよい);
または
(x) 8〜14環原子を含むヘテロアリールヘテロシクリル(ここで、
(1) ヘテロアリール部分の環原子の1〜2個はN、NH、N(C−Cアルキル)、OおよびSから独立して選択され;そして該ヘテロアリール部分は場合により1〜3個の独立して選択されるRにより置換されていてよく;かつ
(2) ヘテロシクリル部分の環原子の1〜2個はN、NH、N(C−Cアルキル)、NC(O)(C−Cアルキル)、OおよびSから独立して選択され;そして該ヘテロシクリル部分は場合により1〜3個の独立して選択されるRで置換されていてよい);
または
(xi) 8〜14環原子を含むヘテロアリールシクロアルキル(ここで、
(1) ヘテロアリール部分の環原子の1〜2個はN、NH、N(C−Cアルキル)、OおよびSから独立して選択され;そして該ヘテロアリール部分は場合により1〜3個の独立して選択されるRにより置換されていてよく;かつ
(2) シクロアルキル部分は場合により1〜4個の独立して選択されるRで置換されていてよい)
であり;
【0012】
は水素であるかまたは場合によりヒドロキシルもしくはC−Cアルコキシで置換されていてよいC−Cアルキルであり;
10およびR11の各々は次の(a)〜(l)
(a) 水素;
(b) 場合により1〜4個のRで置換されていてよいC−C10アリール;
(c) 5〜14環原子を含むヘテロアリール(ここで、環原子の1〜6個はN、NH、N(C−Cアルキル)、OおよびSから独立して選択され;そして該ヘテロアリールは場合により1〜4個のRで置換されていてよい);
(d) C−CアルキルまたはC−Cハロアルキル(この各々は場合により1〜3個のRで置換されていてよい);
(e) −C(O)(C−Cアルキル)、−C(O)(C−Cハロアルキル)または−C(O)O(C−Cアルキル);
(f) C−CアルケニルまたはC−Cアルキニル;
(g) C−C14アリールシクロアルキル(ここで、
(1) アリール部分は場合により独立して選択される1〜4個のRで置換されていてよく、かつ
(2) シクロアルキル部分は場合により1〜4個の独立して選択されるRで置換されていてよい);
(h) 8〜14環原子を含むアリールヘテロシクリル(ここで、
(1) アリール部分は場合により独立して選択される1〜4個のRで置換されていてよく、かつ
(2) ヘテロシクリル部分の環原子の1〜2個はN、NH、N(C−Cアルキル)、NC(O)(C−Cアルキル)、OおよびSから独立して選択され;そして該ヘテロシクリル部分は場合により1〜3個の独立して選択されるRで置換されていてよい);
(i) 8〜14環原子を含むヘテロアリールヘテロシクリル(ここで、
(1) ヘテロアリール部分の環原子の1〜2個はN、NH、N(C−Cアルキル)、OおよびSから独立して選択され;そして該ヘテロアリール部分は場合により1〜3個の独立して選択されるRにより置換されていてよく;かつ
(2) ヘテロシクリル部分の環原子の1〜2個はN、NH、N(C−Cアルキル)、NC(O)(C−Cアルキル)、OおよびSから独立して選択され;そして該ヘテロシクリル部分は場合により1〜3個の独立して選択されるRで置換されていてよい);
(j) 8〜14環原子を含むヘテロアリールシクロアルキル(ここで、
(1) ヘテロアリール部分の環原子の1〜2個はN、NH、N(C−Cアルキル)、OおよびSから独立して選択され;そして該ヘテロアリール部分は場合により1〜3個の独立して選択されるRにより置換されていてよく;かつ
(2) シクロアルキル部分は場合により1〜4個の独立して選択されるRで置換されていてよい);
(k) 場合により1〜4個の独立して選択されるRで置換されていてよいC−CシクロアルキルまたはC−Cシクロアルケニル;および
(l) C−C12アラルキル(ここで、アリール部分は場合により独立して選択される1〜4個のRで置換されていてよい)
に集合的に記載した置換基から独立して選択されるものであり、
【0013】
12
(i) 場合により1〜4個のRで置換されていてよいC−C10アリール;または
(ii) 5〜14環原子を含むヘテロアリール(ここで、環原子の1〜6個はN、NH、N(C−Cアルキル)、OおよびSから独立して選択され;そして該ヘテロアリールは場合により1〜4個のRで置換されていてよい);または
(iii) 場合により1〜3個のRで置換されていてよC−CアルキルまたはC−Cハロアルキル;または
(iv) C−C14アリールシクロアルキル(ここで、
(1) アリール部分は場合により独立して選択される1〜4個のRで置換されていてよく、かつ
(2) シクロアルキル部分は場合により1〜4個の独立して選択されるRで置換されていてよい);または
(v) 8〜14環原子を含むアリールヘテロシクリル(ここで、
(1) アリール部分は場合により独立して選択される1〜4個のRで置換されていてよく、かつ
(2) ヘテロシクリル部分の環原子の1〜2個はN、NH、N(C−Cアルキル)、NC(O)(C−Cアルキル)、OおよびSから独立して選択され;そして該ヘテロシクリル部分は場合により1〜3個の独立して選択されるRで置換されていてよい);または
(vi) 8〜14環原子を含むヘテロアリールヘテロシクリル(ここで、
(1) ヘテロアリール部分の環原子の1〜2個はN、NH、N(C−Cアルキル)、OおよびSから独立して選択され;そして該ヘテロアリール部分は場合により1〜3個の独立して選択されるRにより置換されていてよく;かつ
(2) ヘテロシクリル部分の環原子の1〜2個はN、NH、N(C−Cアルキル)、NC(O)(C−Cアルキル)、OおよびSから独立して選択され;そして該ヘテロシクリル部分は場合により1〜3個の独立して選択されるRで置換されていてよい);または
(vii) 8〜14環原子を含むヘテロアリールシクロアルキル(ここで、
(1) ヘテロアリール部分の環原子の1〜2個はN、NH、N(C−Cアルキル)、OおよびSから独立して選択され;そして該ヘテロアリール部分は場合により1〜3個の独立して選択されるRにより置換されていてよく;かつ
(2) シクロアルキル部分は場合により1〜4個の独立して選択されるRで置換されていてよい)
であり;
【0014】
13
(i) 場合により1〜4個のRで置換されていてよいC−C10アリール;または
(ii) 5〜14環原子を含むヘテロアリール(ここで、環原子の1〜6個はN、NH、N(C−Cアルキル)、OおよびSから独立して選択され;そして該ヘテロアリールは場合により1〜4個のRで置換されていてよい);
(iii) C−C14アリールシクロアルキル(ここで、
(1) アリール部分は場合により独立して選択される1〜4個のRで置換されていてよく、かつ
(2) シクロアルキル部分は場合により1〜4個の独立して選択されるRで置換されていてよい);または
(iv) 8〜14環原子を含むアリールヘテロシクリル(ここで、
(1) アリール部分は場合により独立して選択される1〜4個のRで置換されていてよく、かつ
(2) ヘテロシクリル部分の環原子の1〜2個はN、NH、N(C−Cアルキル)、NC(O)(C−Cアルキル)、OおよびSから独立して選択され;そして該ヘテロシクリル部分は場合により1〜3個の独立して選択されるRで置換されていてよい);または
(v) 8〜14環原子を含むヘテロアリールヘテロシクリル(ここで、
(1) ヘテロアリール部分の環原子の1〜2個はN、NH、N(C−Cアルキル)、OおよびSから独立して選択され;そして該ヘテロアリール部分は場合により1〜3個の独立して選択されるRにより置換されていてよく;かつ
(2) ヘテロシクリル部分の環原子の1〜2個はN、NH、N(C−Cアルキル)、NC(O)(C−Cアルキル)、OおよびSから独立して選択され;そして該ヘテロシクリル部分は場合により1〜3個の独立して選択されるRで置換されていてよい);または
(vi) 8〜14環原子を含むヘテロアリールシクロアルキル(ここで、
(1) ヘテロアリール部分の環原子の1〜2個はN、NH、N(C−Cアルキル)、OおよびSから独立して選択され;そして該ヘテロアリール部分は場合により1〜3個の独立して選択されるRにより置換されていてよく;かつ
(2) シクロアルキル部分は場合により1〜4個の独立して選択されるRで置換されていてよい)
であり;
【0015】
は、各々、ハロ、ヒドロキシル、C−Cアルコキシ、C−Cチオアルコキシ、C−Cハロアルコキシ、C−Cチオハロアルコキシ、オキソ、チオキソ、=NH、=N(C−Cアルキル)、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、−NH、−NH(C−Cアルキル)、N(C−Cアルキル)、−NHC(O)(C−Cアルキル)およびシアノから独立して選択され;
【0016】
は、各々次の(aa)〜(dd)
(aa) C−Cアルコキシ;C−Cハロアルコキシ;C−Cチオアルコキシ;C−Cチオハロアルコキシ;−O−(CH)1−3−[O(CH)1−3]1−3−H;−C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、−NH(C−Cアルキル)、−N(C−Cアルキル)、−NHC(O)(C−Cアルキル)(ここで、アルキル部分の各々は、場合により1〜3個の独立して選択されるRで置換されていてよい);
(bb) ハロ;ヒドロキシル;シアノ;ニトロ;−NH;アジド;スルフヒドリル;C−Cアルケニル;C−Cアルキニル;−C(O)H;−C(O)(C−Cアルキル);−C(O)(C−Cハロアルキル);C(O)OH;−C(O)O(C−Cアルキル);−C(O)NH;−C(O)NH(C−Cアルキル);C(O)N(C−Cアルキル);−SO(C−Cアルキル);−SONH;−SONH(C−Cアルキル);−SON(C−Cアルキル)
(cc) C−Cシクロアルキルまたは5〜6環原子を含むヘテロシクリ(ここで、ヘテロシクリルの1〜2個の環原子はN、NH、N(C−Cアルキル)、NC(O)(C−Cアルキル)、OおよびSから独立して選択され;そして該シクロアルキルおよびヘテロシクリルの各々は場合により1〜3個の独立して選択されるRで置換されていてよい);および
(dd) フェニルまたは5〜6環原子を含むヘテロアリール(ここで、ヘテロアリールの環原子の1〜2個はN、NH、N(C−Cアルキル)、OおよびSから独立して選択され;ここで、該フェニルおよびヘテロアリールの各々は場合によりハロ;ヒドロキシル;シアノ;ニトロ;−NH;−NH(C−Cアルキル)、N(C−Cアルキル)、−NHC(O)(C−Cアルキル)、C−Cアルコキシ;C−Cハロアルコキシ;C−Cチオアルコキシ;C−Cチオハロアルコキシ;C−CアルキルおよびC−Cハロアルキルから独立して選択される1〜3個の置換基で置換されていてよい)
に記載した置換基から独立して選択されるものであり;
【0017】
は、各々、ハロ、C−Cアルコキシ、C−Cチオアルコキシ、C−Cハロアルコキシ、C−Cチオハロアルコキシ、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、−NH、−NH(C−Cアルキル)、N(C−Cアルキル)、−NHC(O)(C−Cアルキル)およびシアノから独立して選択され;
【0018】
は、各々、ヒドロキシル、C−Cアルコキシ、C−Cチオアルコキシ、C−Cハロアルコキシ、C−Cチオハロアルコキシ、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、−NH、−NH(C−Cアルキル)、N(C−Cアルキル)、−NHC(O)(C−Cアルキル)およびシアノから独立して選択され;
は、各々、ヒドロキシル、C−Cアルコキシ;C−Cチオアルコキシ;C−Cハロアルコキシ;C−Cチオハロアルコキシ;−NH;−NH(C−Cアルキル);N(C−Cアルキル);−NHC(O)(C−Cアルキル);シアノ;−C(O)H;−C(O)(C−Cアルキル);−C(O)(C−Cハロアルキル);C(O)OH;−C(O)O(C−Cアルキル);−C(O)NH;−C(O)NH(C−Cアルキル);C(O)N(C−Cアルキル);−SO(C−Cアルキル);−SONH;−SONH(C−Cアルキル);−SON(C−Cアルキル);およびL−(C−Cアルキレン)−Cyから独立して選択され、ここで、Lは−O−、−NH−、−NCH−、−C(O)−、−C(O)NH−、−C(O)NCH−、−NHC(O)−または−NCHC(O)−であり、Cyは飽和、一部不飽和または芳香族系炭素環式環またはヘテロ環式環である。〕。
【0019】
ある態様において、(A)、(B)または(C)の1個以上が適用される。
(A) RおよびR’が定義(3)に従い定義されているならば、
(i) AがCHであるとき、LおよびLの各々はC−Cアルキレンでなければならず、これは、場合により1〜2個の独立して選択されるRで置換されていてよく;または
(ii) Zは5〜14(例えば、5〜6または6)環原子を含むヘテロアリール以外でなければならず、ここで、環原子の1〜6個はN、NH、N(C−Cアルキル)、OおよびSから独立して選択され;そして該ヘテロアリールは場合により独立して選択される1〜4個のRで置換されていてよく;例えば、置換ピリジル以外、例えば、C−Cアルキル(例えば、CH)で置換されたピリジル以外、例えば、2−または6−メチルピリジル以外である。
【0020】
(B) R10およびR11の各々は場合により置換されていてよいナフチルであってはならない(例えば、R10およびR11の各々は非置換ナフチルであってはならない)。ある態様において、RおよびR’が定義(1)、(2)および(4)の定義に従い定義されているとき、場合により置換されていてよいナフチル(例えば、非置換ナフチル)以外であり;CRA1A2(例えば、CHOR、例えば、CHOH)であり、LおよびLの各々はC−Cアルキレン(例えば、LおよびLの各々はCH)である。
【0021】
(C) R12および/またはR13は置換フェニルであってはならない。ある態様において、RおよびR’が定義(1)の定義に従い定義されているとき、R12および/またはR13は置換フェニルであってはならず;CRA1A2(例えば、CHOR、例えば、CHOH)であり、LおよびLの各々はC−Cアルキレン(例えば、LおよびLの各々はCH)である。
【0022】
ある態様において、(A)、(B)または(C)が適用される。他の態様において、(A)および(B);または(A)および(C);または(B)および(C)が適用される。さらに他の態様において、(A)、(B)および(C)が適用される。
【0023】
他の面において、処置を必要とする対象における出生後の哺乳動物神経新生を促進する方法を特徴する。本方法は、対象に式(I)
【化3】
[この文献は図面を表示できません]
を有する化合物またはその薬学的に許容される塩の有効量を投与することを含む
〔式中、
、R、RおよびRの各々は水素、ハロ、ヒドロキシル、スルフヒドリル、C−Cアルコキシ、C−Cチオアルコキシ、C−Cハロアルコキシ、C−Cチオハロアルコキシ、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、シアノ、−NH、−NH(C−Cアルキル)、−N(C−Cアルキル)、−NHC(O)(C−Cアルキル)およびニトロから独立して選択され;
RおよびR’は下記(1)、(2)、(3)、(4)または(5)
(1) RおよびR’は各々CおよびCと一体となって、式(II)
【化4】
[この文献は図面を表示できません]
のフェニル環を形成する
(ここで、R、R、RおよびRの各々は水素、ハロ、ヒドロキシル、スルフヒドリル、C−Cアルコキシ、C−Cチオアルコキシ、C−Cハロアルコキシ、C−Cハロチオアルコキシ、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、シアノ、−NH、−NH(C−Cアルキル)、N(C−Cアルキル)、−NHC(O)(C−Cアルキル)およびニトロから独立して選択される);または
(2) RおよびR’の各々は、独立して水素、C−CアルキルまたはC−Cハロアルキルである;または
(3) RおよびR’は各々CおよびCと一体となって、5〜6環原子を含む縮合ヘテロ環式環を形成する(ここで、環原子の1〜2個はN、NH、N(C−Cアルキル)、NC(O)(C−Cアルキル)、OおよびSから独立して選択され;そして該ヘテロ環式環は場合により1〜3個の独立して選択されるRにより置換されていてよい);または
(4) RおよびR’は各々CおよびCと一体となって、場合により1〜4個の独立して選択されるRで置換されていてよい縮合C−Cシクロアルキル環を形成する;または
(5) RおよびR’は各々CおよびCと一体となって、5〜6環原子を含む縮合ヘテロアリール環を形成する(ここで、環原子の1〜2個はN、NH、N(C−Cアルキル)、OおよびSから独立して選択され;そして該ヘテロアリール環は場合により1〜3個の独立して選択されるRにより置換されていてよい)
に従い定義されるものであり;
【0024】

(i) 場合により1〜2個の独立して選択されるRによって置換されていてよいC−C直鎖アルキレン;または
(ii) 式(I)の5員環のNを式(I)のAに直接連結する結合
であり;

(i) 場合により1〜2個の独立して選択されるRによって置換されていてよいC−C直鎖アルキレン;または
(ii) 式(I)のAを式(I)のZに直接連結する結合であり;
Aは
(i) CRA1A2(ここで、RA1およびRA2の各々は水素、ハロ、C−CアルキルまたはORから独立して選択される);または
(ii) C=O;または
(iii) C−Cシクロアルキレン(これは(a)1個のオキソで置換されており;かつ
(b)場合により1〜4個の独立して選択されるRでさらに置換されていてよい);または
(iv) 3〜5環原子を含むヘテロシクロアルキレン(ここで、環原子の1〜2個はN、NH、N(C−Cアルキル)、OおよびSから独立して選択され;そして該ヘテロシクロアルキレンは(a)1個のオキソで置換されており;かつ(b)場合により1〜4個の独立して選択されるRでさらに置換されていてよい)
であり;
ある態様において、AはCHではなく、ある態様において、AがCRA1A2であるとき、RA1およびRA2の一方は水素、ハロ、C−CアルキルまたはORであってよく;RA1およびRA2の他方はハロ、C−CアルキルまたはORであってよく、
【0025】
Zは
(i) −NR1011;または
(ii) −C(O)NR1011;または
(iii) −OR12;または
(iv) −S(O)13(ここで、nは0、1または2である);または
(v) 5〜6環原子を含むヘテロシクロアルケニル(ここで、環原子の1〜3個はN、NH、N(C−Cアルキル)、NC(O)(C−Cアルキル)、OおよびSから独立して選択され;そして該ヘテロシクロアルケニルは場合により1〜4個の独立して選択されるRで置換されていてよい);
(vi) 場合により1〜4個の独立して選択されるRで置換されていてよいC−C10アリール;または
(vii) 5〜14環原子を含むヘテロアリール(ここで、環原子の1〜6個はN、NH、N(C−Cアルキル)、OおよびSから独立して選択され;そして該ヘテロアリールは場合により独立して選択される1〜4個のRで置換されていてよい);または
(viii) C−C14アリールシクロアルキル(ここで、
(1) アリール部分は場合により独立して選択される1〜4個のRで置換されていてよく、かつ
(2) シクロアルキル部分は場合により1〜4個の独立して選択されるRで置換されていてよい);または
(ix) 8〜14環原子を含むアリールヘテロシクリル(ここで、
(1) アリール部分は場合により独立して選択される1〜4個のRで置換されていてよく、かつ
(2) ヘテロシクリル部分の環原子の1〜2個はN、NH、N(C−Cアルキル)、NC(O)(C−Cアルキル)、OおよびSから独立して選択され;そして該ヘテロシクリル部分は場合により1〜3個の独立して選択されるRで置換されていてよい);または
(x) 8〜14環原子を含むヘテロアリールヘテロシクリル(ここで、
(1) ヘテロアリール部分の環原子の1〜2個はN、NH、N(C−Cアルキル)、OおよびSから独立して選択され;そして該ヘテロアリール部分は場合により1〜3個の独立して選択されるRにより置換されていてよく;かつ
(2) ヘテロシクリル部分の環原子の1〜2個はN、NH、N(C−Cアルキル)、NC(O)(C−Cアルキル)、OおよびSから独立して選択され;そして該ヘテロシクリル部分は場合により1〜3個の独立して選択されるRで置換されていてよい);または
(xi) 8〜14環原子を含むヘテロアリールシクロアルキル(ここで、
(1) ヘテロアリール部分の環原子の1〜2個はN、NH、N(C−Cアルキル)、OおよびSから独立して選択され;そして該ヘテロアリール部分は場合により1〜3個の独立して選択されるRにより置換されていてよく;かつ
(2) シクロアルキル部分は場合により1〜4個の独立して選択されるRで置換されていてよい)
であり;
【0026】
は水素であるかまたは場合によりヒドロキシルもしくはC−Cアルコキシで置換されていてよいC−Cアルキルであり;
10およびR11の各々は次の(a)〜(l)
(a) 水素;
(b) 場合により1〜4個のRで置換されていてよいC−C10アリール;
(c) 5〜14環原子を含むヘテロアリール(ここで、環原子の1〜6個はN、NH、N(C−Cアルキル)、OおよびSから独立して選択され;そして該ヘテロアリールは場合により1〜4個のRで置換されていてよい);
(d) 場合により1〜3個のRで置換されていてよいC−CアルキルまたはC−Cハロアルキル;
(e) −C(O)(C−Cアルキル)、−C(O)(C−Cハロアルキル)または−C(O)O(C−Cアルキル);
(f) C−CアルケニルまたはC−Cアルキニル;
(g) C−C14アリールシクロアルキル(ここで、
(1) アリール部分は場合により独立して選択される1〜4個のRで置換されていてよく、かつ
(2) シクロアルキル部分は場合により1〜4個の独立して選択されるRで置換されていてよい);
(h) 8〜14環原子を含むアリールヘテロシクリル(ここで、
(1) アリール部分は場合により独立して選択される1〜4個のRで置換されていてよく、かつ
(2) ヘテロシクリル部分の環原子の1〜2個はN、NH、N(C−Cアルキル)、NC(O)(C−Cアルキル)、OおよびSから独立して選択され;そして該ヘテロシクリル部分は場合により1〜3個の独立して選択されるRで置換されていてよい);
(i) 8〜14環原子を含むヘテロアリールヘテロシクリル(ここで、
(1) ヘテロアリール部分の環原子の1〜2個はN、NH、N(C−Cアルキル)、OおよびSから独立して選択され;そして該ヘテロアリール部分は場合により1〜3個の独立して選択されるRにより置換されていてよく;かつ
(2) ヘテロシクリル部分の環原子の1〜2個はN、NH、N(C−Cアルキル)、NC(O)(C−Cアルキル)、OおよびSから独立して選択され;そして該ヘテロシクリル部分は場合により1〜3個の独立して選択されるRで置換されていてよい);
(j) 8〜14環原子を含むヘテロアリールシクロアルキル(ここで、
(1) ヘテロアリール部分の環原子の1〜2個はN、NH、N(C−Cアルキル)、OおよびSから独立して選択され;そして該ヘテロアリール部分は場合により1〜3個の独立して選択されるRにより置換されていてよく;かつ
(2) シクロアルキル部分は場合により1〜4個の独立して選択されるRで置換されていてよい);
(k) 場合により1〜4個の独立して選択されるRで置換されていてよいC−CシクロアルキルまたはC−Cシクロアルケニル;および
(l) C−C12アラルキル(ここで、アリール部分は場合により独立して選択される1〜4個のRで置換されていてよい)
に集合的に記載した置換基から独立して選択されるものであり、
【0027】
12
(i) 場合により1〜4個のRで置換されていてよいC−C10アリール;または
(ii) 5〜14環原子を含むヘテロアリール(ここで、環原子の1〜6個はN、NH、N(C−Cアルキル)、OおよびSから独立して選択され;そして該ヘテロアリールは場合により1〜4個のRで置換されていてよい);または
(iii) 場合により1〜3個のRで置換されていてよいC−CアルキルまたはC−Cハロアルキル;または
(iv) C−C14アリールシクロアルキル(ここで、
(1) アリール部分は場合により独立して選択される1〜4個のRで置換されていてよく、かつ
(2) シクロアルキル部分は場合により1〜4個の独立して選択されるRで置換されていてよい);または
(v) 8〜14環原子を含むアリールヘテロシクリル(ここで、
(1) アリール部分は場合により独立して選択される1〜4個のRで置換されていてよく、かつ
(2) ヘテロシクリル部分の環原子の1〜2個はN、NH、N(C−Cアルキル)、NC(O)(C−Cアルキル)、OおよびSから独立して選択され;そして該ヘテロシクリル部分は場合により1〜3個の独立して選択されるRで置換されていてよい);または
(vi) 8〜14環原子を含むヘテロアリールヘテロシクリル(ここで、
(1) ヘテロアリール部分の環原子の1〜2個はN、NH、N(C−Cアルキル)、OおよびSから独立して選択され;そして該ヘテロアリール部分は場合により1〜3個の独立して選択されるRにより置換されていてよく;かつ
(2) ヘテロシクリル部分の環原子の1〜2個はN、NH、N(C−Cアルキル)、NC(O)(C−Cアルキル)、OおよびSから独立して選択され;そして該ヘテロシクリル部分は場合により1〜3個の独立して選択されるRで置換されていてよい);または
(vii) 8〜14環原子を含むヘテロアリールシクロアルキル(ここで、
(1) ヘテロアリール部分の環原子の1〜2個はN、NH、N(C−Cアルキル)、OおよびSから独立して選択され;そして該ヘテロアリール部分は場合により1〜3個の独立して選択されるRにより置換されていてよく;かつ
(2) シクロアルキル部分は場合により1〜4個の独立して選択されるRで置換されていてよい)
であり;
【0028】
13
(i) 場合により1〜4個のRで置換されていてよいC−C10アリール;または
(ii) 5〜14環原子を含むヘテロアリール(ここで、環原子の1〜6個はN、NH、N(C−Cアルキル)、OおよびSから独立して選択され;そして該ヘテロアリールは場合により1〜4個のRで置換されていてよい);
(iii) C−C14アリールシクロアルキル(ここで、
(1) アリール部分は場合により独立して選択される1〜4個のRで置換されていてよく、かつ
(2) シクロアルキル部分は場合により1〜4個の独立して選択されるRで置換されていてよい);または
(iv) 8〜14環原子を含むアリールヘテロシクリル(ここで、
(1) アリール部分は場合により独立して選択される1〜4個のRで置換されていてよく、かつ
(2) ヘテロシクリル部分の環原子の1〜2個はN、NH、N(C−Cアルキル)、NC(O)(C−Cアルキル)、OおよびSから独立して選択され;そして該ヘテロシクリル部分は場合により1〜3個の独立して選択されるRで置換されていてよい);または
(v) 8〜14環原子を含むヘテロアリールヘテロシクリル(ここで、
(1) ヘテロアリール部分の環原子の1〜2個はN、NH、N(C−Cアルキル)、OおよびSから独立して選択され;そして該ヘテロアリール部分は場合により1〜3個の独立して選択されるRにより置換されていてよく;かつ
(2) ヘテロシクリル部分の環原子の1〜2個はN、NH、N(C−Cアルキル)、NC(O)(C−Cアルキル)、OおよびSから独立して選択され;そして該ヘテロシクリル部分は場合により1〜3個の独立して選択されるRで置換されていてよい);または
(vi) 8〜14環原子を含むヘテロアリールシクロアルキル(ここで、
(1) ヘテロアリール部分の環原子の1〜2個はN、NH、N(C−Cアルキル)、OおよびSから独立して選択され;そして該ヘテロアリール部分は場合により1〜3個の独立して選択されるRにより置換されていてよく;かつ
(2) シクロアルキル部分は場合により1〜4個の独立して選択されるRで置換されていてよい)
であり;
【0029】
は、各々、ハロ、ヒドロキシル、C−Cアルコキシ、C−Cチオアルコキシ、C−Cハロアルコキシ、C−Cチオハロアルコキシ、オキソ、チオキソ、=NH、=N(C−Cアルキル)、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、−NH、−NH(C−Cアルキル)、N(C−Cアルキル)、−NHC(O)(C−Cアルキル)およびシアノから独立して選択され;
【0030】
は、各々次の(aa)〜(dd)
(aa) C−Cアルコキシ;C−Cハロアルコキシ;C−Cチオアルコキシ;C−Cチオハロアルコキシ;C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、−NH(C−Cアルキル)、N(C−Cアルキル)、−NHC(O)(C−Cアルキル)(ここで、アルキル部分の各々は、場合により1〜3個の独立して選択されるRで置換されていてよい);
(bb) ハロ;ヒドロキシル;シアノ;ニトロ;−NH;アジド;スルフヒドリル;C−Cアルケニル;C−Cアルキニル;−C(O)H;−C(O)(C−Cアルキル);−C(O)(C−Cハロアルキル);C(O)OH;−C(O)O(C−Cアルキル);−C(O)NH;−C(O)NH(C−Cアルキル);C(O)N(C−Cアルキル);−SO(C−Cアルキル);−SONH;−SONH(C−Cアルキル);−SON(C−Cアルキル)
(cc) C−Cシクロアルキルまたは5〜6環原子を含むヘテロシクリル(ここで、ヘテロシクリルの1〜2個の環原子はN、NH、N(C−Cアルキル)、NC(O)(C−Cアルキル)、OおよびSから独立して選択され;そして該フェニルおよびヘテロシクリルの各々は場合により1〜3個の独立して選択されるRで置換されていてよい);および
(dd) フェニルまたは5〜6環原子を含むヘテロアリール(ここで、ヘテロアリールの環原子の1〜2個はN、NH、N(C−Cアルキル)、OおよびSから独立して選択され;ここで、該フェニルおよびヘテロアリールの各々は場合によりハロ;ヒドロキシル;シアノ;ニトロ;−NH;−NH(C−Cアルキル)、N(C−Cアルキル)、−NHC(O)(C−Cアルキル)、C−Cアルコキシ;C−Cハロアルコキシ;C−Cチオアルコキシ;C−Cチオハロアルコキシ;C−CアルキルおよびC−Cハロアルキルから独立して選択される1〜3個の置換基で置換されていてよい)
に記載した置換基から独立して選択されるものであり;
【0031】
は、各々、ハロ、C−Cアルコキシ、C−Cチオアルコキシ、C−Cハロアルコキシ、C−Cチオハロアルコキシ、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、−NH、−NH(C−Cアルキル)、N(C−Cアルキル)、−NHC(O)(C−Cアルキル)およびシアノから独立して選択され;
【0032】
は、各々、ヒドロキシル、C−Cアルコキシ、C−Cチオアルコキシ、C−Cハロアルコキシ、C−Cチオハロアルコキシ、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、−NH、−NH(C−Cアルキル)、N(C−Cアルキル)、−NHC(O)(C−Cアルキル)およびシアノから独立して選択され;
は、各々、ヒドロキシル、C−Cアルコキシ;C−Cチオアルコキシ;C−Cハロアルコキシ;C−Cチオハロアルコキシ;−NH;−NH(C−Cアルキル);N(C−Cアルキル);−NHC(O)(C−Cアルキル);シアノ;−C(O)H;−C(O)(C−Cアルキル);−C(O)(C−Cハロアルキル);C(O)OH;−C(O)O(C−Cアルキル);−C(O)NH;−C(O)NH(C−Cアルキル);C(O)N(C−Cアルキル);−SO(C−Cアルキル);−SONH;−SONH(C−Cアルキル);−SON(C−Cアルキル)から独立して選択され;L−(C−Cアルキレン)−Cy、ここで、Lは−O−、−NH−、−NCH−、−C(O)−、−C(O)NH−、−C(O)NCH−、−NHC(O)−または−NCHC(O)−であり、Cyは飽和、一部不飽和または芳香族系炭素環式環またはヘテロ環式環である。〕
またはその塩(例えば、薬学的に許容される塩)。
【0033】
ある態様において、(A)、(B)または(C)の1個以上が適用される。
(A) RおよびR’が定義(3)に従い定義されているならば、
(i) AがCHであるとき、LおよびLの各々はC−Cアルキレンでなければならず、これは、場合により1〜2個の独立して選択されるRで置換されていてよく;または
(ii) Zは5〜14(例えば、5〜6または6)環原子を含むヘテロアリール以外でなければならず、ここで、環原子の1〜6個はN、NH、N(C−Cアルキル)、OおよびSから独立して選択され;そして該ヘテロアリールは場合により独立して選択される1〜4個のRで置換されていてよく;例えば、置換ピリジル以外、例えば、C−Cアルキル(例えば、CH)で置換されたピリジル以外、例えば、2−または6−メチルピリジル以外である。
【0034】
(B) R10およびR11の各々は場合により置換されていてよいナフチルであってはならない(例えば、R10およびR11の各々は非置換ナフチルであってはならない)。ある態様において、RおよびR’が定義(1)、(2)および(4)の定義に従い定義されているとき、場合により置換されていてよいナフチル(例えば、非置換ナフチル)以外であり;CRA1A2(例えば、CHOR、例えば、CHOH)であり、LおよびLの各々はC−Cアルキレン(例えば、LおよびLの各々はCH)である。
【0035】
(C) R12および/またはR13は置換フェニルであってはならない。ある態様において、RおよびR’が定義(1)の定義に従い定義されているとき、R12および/またはR13は置換フェニルであってはならず;CRA1A2(例えば、CHOR、例えば、CHOH)であり、LおよびLの各々はC−Cアルキレン(例えば、LおよびLの各々はCH)である。
【0036】
ある態様において、(A)、(B)または(C)が適用される。他の態様において、(A)および(B);または(A)および(C);または(B)および(C)が適用される。さらに他の態様において、(A)、(B)および(C)が適用される。
【0037】
他の面において、処置を必要とする対象における出生後の哺乳動物神経新生を促進する方法を特徴する。本方法は式(I)を有する化合物またはその薬学的に許容される塩の有効量を対象に投与することを含み、ここで、RおよびR’は各々CおよびCと一体となって、式(II)
【化5】
[この文献は図面を表示できません]
のフェニル環を形成する。
【0038】
明確にするために、RおよびR’が各々CおよびCと一体となって式(II)を有する縮合フェニル環を形成する化合物は、次の一般式
【化6】
[この文献は図面を表示できません]
〔式中、R、R、R、R、L、L、AおよびZは本明細書中に定義したとおりであり得る。〕
を有する化合物に対応すると解釈される。
【0039】
ある態様において、(A)、(B)または(C)が適用される。他の態様において、(A)および(B);または(A)および(C);または(B)および(C)が適用される。さらに他の態様において、(A)、(B)または(C)が適用される。
【0040】
他の面において、処置を必要とする対象における出生後の哺乳動物神経新生を促進する方法を特徴する。本方法は、対象に式(I)を有する化合物またはその薬学的に許容される塩の有効量を投与することを含み、ここで、
およびLの各々がCHであり;
AがCRA1A2であり、ここで、RA1およびRA2の一方がORであり、他方が水素であり;
Zが−NR1011であり;
10およびR11の各々が独立して
(a) 水素;
(b) 場合により1〜4個のRで置換されていてよいC−C10アリール;
(d) 場合により1〜3個のRで置換されていてよいC−CアルキルまたはC−Cハロアルキル;
(f) C−CアルケニルまたはC−Cアルキニル
から選択される。
【0041】
ある態様において、(A)、(B)または(C)が適用される。他の態様において、(A)および(B);または(A)および(C);または(B)および(C)が適用される。さらに他の態様において、(A)、(B)および(C)が適用される。
【0042】
一つの面において、組成物(例えば、医薬組成物)を特徴とし、これは本明細書において定義する式(I)の化合物(および/またはここに記載する他の式のいずれかの化合物)またはその塩(例えば、薬学的に許容される塩)および薬学的に許容される担体を含む。ある態様において、本組成物は有効量の本化合物または塩を含み得る。ある態様において、本組成物はさらに1種以上の付加的治療剤を含み得る。これらは、抗鬱剤(選択的セロトニン再取り込み阻害剤、三環式抗鬱剤、モノアミンオキシダーゼ阻害剤およびベンラフェキシン、ネファザドン、ブプロピオン、ミルタザピン、リチウムおよびトラゾドンを含むが、これらに限定されない他の抗鬱剤を含む)およびコリンエステラーゼ阻害剤(アリセプト、レミニルおよびエクセロンを含むが、これらに限定されない)を含むが、これらに限定されない。
【0043】
他の面において、投与形態を特徴とし、これは、約0.05ミリグラム〜約2,000ミリグラム(例えば、約0.1ミリグラム〜約1,000ミリグラム、約0.1ミリグラム〜約500ミリグラム、約0.1ミリグラム〜約250ミリグラム、約0.1ミリグラム〜約100ミリグラム、約0.1ミリグラム〜約50ミリグラムまたは約0.1ミリグラム〜約25ミリグラム)の本明細書中に定義する式(I)の化合物(および/またはここに記載する他の式のいずれかの化合物)またはその塩(例えば、薬学的に許容される塩)を含む。本投与形態はさらに薬学的に許容される担体および/または付加的治療剤を含み得る。
【0044】
一つの面において、本明細書中に定義される式(I)の化合物自体(および/またはここに記載する他の式のいずれかの化合物)またはその塩(例えば、薬学的に許容される塩)を特徴する。他の面において、ここに具体的に記載する式(I)の化合物のいずれかを特徴する。
【0045】
一つの面において、式(I)
【化7】
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を有する化合物またはその薬学的に許容される塩を特徴する
〔式中、
、R、RおよびRの各々は水素、ハロ、ヒドロキシル、スルフヒドリル、C−Cアルコキシ、C−Cチオアルコキシ、C−Cハロアルコキシ、C−Cチオハロアルコキシ、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、C−Cアルキニル、シクロプロピル、−N、シアノ、−NH、−NH(C−Cアルキル)、−N(C−Cアルキル)、−NHC(O)(C−Cアルキル)およびニトロから独立して選択され;
【0046】
RおよびR’は下の(1)または(2)
(1) RおよびR’は各々CおよびCと一体となって、式(II)
【化8】
[この文献は図面を表示できません]
のフェニル環を形成する
(ここで、R、R、RおよびRの各々は水素、ハロ、ヒドロキシル、スルフヒドリル、C−Cアルコキシ、C−Cチオアルコキシ、C−Cハロアルコキシ、C−Cチオハロアルコキシ、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、C−Cアルキニル、シクロプロピル、−N、シアノ、−NH、−NH(C−Cアルキル)、−N(C−Cアルキル)、−NHC(O)(C−Cアルキル)およびニトロから独立して選択される);または
(2) RおよびR’は各々CおよびCと一体となって、6環原子を含む縮合ヘテロアリール環を形成する(ここで、独立して選択した環原子の1〜2個はNであり;そして該ヘテロアリール環は場合により1〜2個の独立して選択されるRで置換されていてよい)
に従い定義したとおりであり;
【0047】
およびLの各々は、独立してC−Cアルキレンであり、これは、場合により1〜2個の独立して選択されるRで置換されていてよく;
Aは
(i) CRA1A2(ここで、RA1およびRA2の各々は水素、ハロ、C−CアルキルおよびORから独立して選択され、ここで、Rは水素であるかまたは場合によりヒドロキシもしくはC−Cアルコキシで置換されていてよいC−Cアルキルである);または
(ii) C=O;または
(iii) C−Cシクロアルキレン(これは(a)1個のオキソで置換されており;かつ(b)場合により1〜4個の独立して選択されるRでさらに置換されていてよい);または
(iv) 3〜5環原子を含むヘテロシクロアルキレン(ここで、環原子の1〜2個はN、NH、N(C−Cアルキル)、OおよびSから独立して選択され;そして該ヘテロシクロアルキレンは(a)1個のオキソで置換されており;かつ(b)場合により1〜4個の独立して選択されるRでさらに置換されていてよい)
であり;
【0048】
Zは
(i) −NR1011;または
(ii) −C(O)NR1011;または
(iii) −OR12;または
(iv) −S(O)13(ここで、nは0、1または2である);または
(v) 5〜6環原子を含むヘテロシクロアルケニル(ここで、環原子の1〜3個はN、NH、N(C−Cアルキル)、NC(O)(C−Cアルキル)、OおよびSから独立して選択され;そして該ヘテロシクロアルケニルは場合により1〜4個の独立して選択されるRで置換されていてよい);
(vi) 場合により1〜4個の独立して選択されるRで置換されていてよいC−C10アリール;または
(vii) 5〜14環原子を含むヘテロアリール(ここで、環原子の1〜6個はN、NH、N(C−Cアルキル)、OおよびSから独立して選択され;そして該ヘテロアリールは場合により独立して選択される1〜4個のRで置換されていてよい);または
(viii) C−C14アリールシクロアルキル(ここで、
(1) アリール部分は場合により独立して選択される1〜4個のRで置換されていてよく、かつ
(2) シクロアルキル部分は場合により1〜4個の独立して選択されるRで置換されていてよい);または
(ix) 8〜14環原子を含むアリールヘテロシクリル(ここで、
(1) アリール部分は場合により独立して選択される1〜4個のRで置換されていてよく、かつ
(2) ヘテロシクリル部分の環原子の1〜2個はN、NH、N(C−Cアルキル)、NC(O)(C−Cアルキル)、OおよびSから独立して選択され;そして該ヘテロシクリル部分は場合により1〜3個の独立して選択されるRで置換されていてよい);または
(x) 8〜14環原子を含むヘテロアリールヘテロシクリル(ここで、
(1) ヘテロアリール部分の環原子の1〜2個はN、NH、N(C−Cアルキル)、OおよびSから独立して選択され;そして該ヘテロアリール部分は場合により1〜3個の独立して選択されるRにより置換されていてよく;かつ
(2) ヘテロシクリル部分の環原子の1〜2個はN、NH、N(C−Cアルキル)、NC(O)(C−Cアルキル)、OおよびSから独立して選択され;そして該ヘテロシクリル部分は場合により1〜3個の独立して選択されるRで置換されていてよい);または
(xi) 8〜14環原子を含むヘテロアリールシクロアルキル(ここで、
(1) ヘテロアリール部分の環原子の1〜2個はN、NH、N(C−Cアルキル)、OおよびSから独立して選択され;そして該ヘテロアリール部分は場合により1〜3個の独立して選択されるRにより置換されていてよく;かつ
(2) シクロアルキル部分は場合により1〜4個の独立して選択されるRで置換されていてよい)
であり;
【0049】
10およびR11の各々は次の(a)〜(l)
(a) 水素;
(b) 場合により1〜4個のRで置換されていてよいC−C10アリール;
(c) 5〜14環原子を含むヘテロアリール(ここで、環原子の1〜6個はN、NH、N(C−Cアルキル)、OおよびSから独立して選択され;そして該ヘテロアリールは場合により1〜4個のRで置換されていてよい);
(d) 場合により1〜3個のRで置換されていてよいC−CアルキルまたはC−Cハロアルキル;
(e) −C(O)(C−Cアルキル)、−C(O)(C−Cハロアルキル)または−C(O)O(C−Cアルキル);
(f) C−CアルケニルまたはC−Cアルキニル;
(g) C−C14アリールシクロアルキル(ここで、
(1) アリール部分は場合により独立して選択される1〜4個のRで置換されていてよく、かつ
(2) シクロアルキル部分は場合により1〜4個の独立して選択されるRで置換されていてよい);
(h) 8〜14環原子を含むアリールヘテロシクリル(ここで、
(1) アリール部分は場合により独立して選択される1〜4個のRで置換されていてよく、かつ
(2) ヘテロシクリル部分の環原子の1〜2個はN、NH、N(C−Cアルキル)、NC(O)(C−Cアルキル)、OおよびSから独立して選択され;そして該ヘテロシクリル部分は場合により1〜3個の独立して選択されるRで置換されていてよい);
(i) 8〜14環原子を含むヘテロアリールヘテロシクリル(ここで、
(1) ヘテロアリール部分の環原子の1〜2個はN、NH、N(C−Cアルキル)、OおよびSから独立して選択され;そして該ヘテロアリール部分は場合により1〜3個の独立して選択されるRにより置換されていてよく;かつ
(2) ヘテロシクリル部分の環原子の1〜2個はN、NH、N(C−Cアルキル)、NC(O)(C−Cアルキル)、OおよびSから独立して選択され;そして該ヘテロシクリル部分は場合により1〜3個の独立して選択されるRで置換されていてよい);
(j) 8〜14環原子を含むヘテロアリールシクロアルキル(ここで、
(1) ヘテロアリール部分の環原子の1〜2個はN、NH、N(C−Cアルキル)、OおよびSから独立して選択され;そして該ヘテロアリール部分は場合により1〜3個の独立して選択されるRにより置換されていてよく;かつ
(2) シクロアルキル部分は場合により1〜4個の独立して選択されるRで置換されていてよい);
(k) 場合により1〜4個の独立して選択されるRで置換されていてよいC−CシクロアルキルまたはC−Cシクロアルケニル;および
(l) C−C12アラルキル(ここで、アリール部分は場合により独立して選択される1〜4個のRで置換されていてよい)
に集合的に記載した置換基から独立して選択されるものであり;
ただしR10およびR11の一方は(b)、(c)、(g)、(h)、(i)、(j)および(k)から選択されなければならず;
【0050】
12
(i) 場合により1〜4個のRで置換されていてよいC−C10アリール;または
(ii) 5〜14環原子を含むヘテロアリール(ここで、環原子の1〜6個はN、NH、N(C−Cアルキル)、OおよびSから独立して選択され;そして該ヘテロアリールは場合により1〜4個のRで置換されていてよい);または
(iii) 1〜3個のRで置換されているC−CアルキルまたはC−Cハロアルキルであり;
(iv) C−C14アリールシクロアルキル(ここで、
(1) アリール部分は場合により独立して選択される1〜4個のRで置換されていてよく、かつ
(2) シクロアルキル部分は場合により1〜4個の独立して選択されるRで置換されていてよい);または
(v) 8〜14環原子を含むアリールヘテロシクリル(ここで、
(1) アリール部分は場合により独立して選択される1〜4個のRで置換されていてよく、かつ
(2) ヘテロシクリル部分の環原子の1〜2個はN、NH、N(C−Cアルキル)、NC(O)(C−Cアルキル)、OおよびSから独立して選択され;そして該ヘテロシクリル部分は場合により1〜3個の独立して選択されるRで置換されていてよい);または
(vi) 8〜14環原子を含むヘテロアリールヘテロシクリル(ここで、
(1) ヘテロアリール部分の環原子の1〜2個はN、NH、N(C−Cアルキル)、OおよびSから独立して選択され;そして該ヘテロアリール部分は場合により1〜3個の独立して選択されるRにより置換されていてよく;かつ
(2) ヘテロシクリル部分の環原子の1〜2個はN、NH、N(C−Cアルキル)、NC(O)(C−Cアルキル)、OおよびSから独立して選択され;そして該ヘテロシクリル部分は場合により1〜3個の独立して選択されるRで置換されていてよい);または
(vii) 8〜14環原子を含むヘテロアリールシクロアルキル(ここで、
(1) ヘテロアリール部分の環原子の1〜2個はN、NH、N(C−Cアルキル)、OおよびSから独立して選択され;そして該ヘテロアリール部分は場合により1〜3個の独立して選択されるRにより置換されていてよく;かつ
(2) シクロアルキル部分は場合により1〜4個の独立して選択されるRで置換されていてよい)
であり;
【0051】
13
(i) 場合により1〜4個のRで置換されていてよいC−C10アリール;または
(ii) 5〜14環原子を含むヘテロアリールで(ここで、環原子の1〜6個はN、NH、N(C−Cアルキル)、OおよびSから独立して選択され;そして該ヘテロアリールは場合により1〜4個のRで置換されていてよい);
(iii) C−C14アリールシクロアルキル(ここで、
(1) アリール部分は場合により独立して選択される1〜4個のRで置換されていてよく、かつ
(2) シクロアルキル部分は場合により1〜4個の独立して選択されるRで置換されていてよい);または
(iv) 8〜14環原子を含むアリールヘテロシクリル(ここで、
(1) アリール部分は場合により独立して選択される1〜4個のRで置換されていてよく、かつ
(2) ヘテロシクリル部分の環原子の1〜2個はN、NH、N(C−Cアルキル)、NC(O)(C−Cアルキル)、OおよびSから独立して選択され;そして該ヘテロシクリル部分は場合により1〜3個の独立して選択されるRで置換されていてよい);または
(v) 8〜14環原子を含むヘテロアリールヘテロシクリル(ここで、
(1) ヘテロアリール部分の環原子の1〜2個はN、NH、N(C−Cアルキル)、OおよびSから独立して選択され;そして該ヘテロアリール部分は場合により1〜3個の独立して選択されるRにより置換されていてよく;かつ
(2) ヘテロシクリル部分の環原子の1〜2個はN、NH、N(C−Cアルキル)、NC(O)(C−Cアルキル)、OおよびSから独立して選択され;そして該ヘテロシクリル部分は場合により1〜3個の独立して選択されるRで置換されていてよい);または
(vi) 8〜14環原子を含むヘテロアリールシクロアルキル(ここで、
(1) ヘテロアリール部分の環原子の1〜2個はN、NH、N(C−Cアルキル)、OおよびSから独立して選択され;そして該ヘテロアリール部分は場合により1〜3個の独立して選択されるRにより置換されていてよく;かつ
(2) シクロアルキル部分は場合により1〜4個の独立して選択されるRで置換されていてよい)
であり;
【0052】
は、各々、ハロ、ヒドロキシル、C−Cアルコキシ、C−Cチオアルコキシ、C−Cハロアルコキシ、C−Cチオハロアルコキシ、オキソ、チオキソ、=NH、=N(C−Cアルキル)、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、−NH、−NH(C−Cアルキル)、N(C−Cアルキル)、−NHC(O)(C−Cアルキル)およびシアノから独立して選択され;
【0053】
は、各々次の(aa)〜(dd)
(aa) C−Cアルコキシ;C−Cハロアルコキシ;C−Cチオアルコキシ;C−Cチオハロアルコキシ;−O−(CH)1−3−[O(CH)1−3]1−3−H;−C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、−NH(C−Cアルキル)、−N(C−Cアルキル)、−NHC(O)(C−Cアルキル)(ここで、アルキル部分の各々は、場合により1〜3個の独立して選択されるRで置換されていてよい);
(bb) ハロ;ヒドロキシル;シアノ;ニトロ;−NH;アジド;スルフヒドリル;C−Cアルケニル;C−Cアルキニル;−C(O)H;−C(O)(C−Cアルキル);−C(O)(C−Cハロアルキル);C(O)OH;−C(O)O(C−Cアルキル);−C(O)NH;−C(O)NH(C−Cアルキル);C(O)N(C−Cアルキル);−SO(C−Cアルキル);−SONH;−SONH(C−Cアルキル);−SON(C−Cアルキル)
(cc) C−Cシクロアルキルまたは5〜6環原子を含むヘテロシクリル(ここで、ヘテロシクリルの1〜2個の環原子はN、NH、N(C−Cアルキル)、NC(O)(C−Cアルキル)、OおよびSから独立して選択され;そして該フェニルおよびヘテロシクリルの各々は場合により1〜3個の独立して選択されるRで置換されていてよい);および
(dd) フェニルまたは5〜6環原子を含むヘテロアリール(ここで、ヘテロアリールの環原子の1〜2個はN、NH、N(C−Cアルキル)、OおよびSから独立して選択され;ここで、該フェニルおよびヘテロアリールの各々は場合によりハロ;ヒドロキシル;シアノ;ニトロ;−NH;−NH(C−Cアルキル)、N(C−Cアルキル)、−NHC(O)(C−Cアルキル)、C−Cアルコキシ;C−Cハロアルコキシ;C−Cチオアルコキシ;C−Cチオハロアルコキシ;C−CアルキルおよびC−Cハロアルキルから独立して選択される1〜3個の置換基で置換されていてよい)
に記載した置換基から独立して選択されるものであり;
【0054】
は、各々、ハロ、C−Cアルコキシ、C−Cチオアルコキシ、C−Cハロアルコキシ、C−Cチオハロアルコキシ、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、−NH、−NH(C−Cアルキル)、N(C−Cアルキル)、−NHC(O)(C−Cアルキル)およびシアノから独立して選択され;
【0055】
は、各々、ヒドロキシル、C−Cアルコキシ、C−Cチオアルコキシ、C−Cハロアルコキシ、C−Cチオハロアルコキシ、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、−NH、−NH(C−Cアルキル)、N(C−Cアルキル)、−NHC(O)(C−Cアルキル)およびシアノから独立して選択され;
は、各々、ヒドロキシル、C−Cアルコキシ;C−Cチオアルコキシ;C−Cハロアルコキシ;C−Cチオハロアルコキシ;−NH;−NH(C−Cアルキル);N(C−Cアルキル);−NHC(O)(C−Cアルキル);シアノ;−C(O)H;−C(O)(C−Cアルキル);−C(O)(C−Cハロアルキル);C(O)OH;−C(O)O(C−Cアルキル);−C(O)NH;−C(O)NH(C−Cアルキル);C(O)N(C−Cアルキル);−SO(C−Cアルキル);−SONH;−SONH(C−Cアルキル);−SON(C−Cアルキル);およびL−(C−Cアルキレン)−ビオチン、ここで、Lは−O−、−NH−、−NCH−、−C(O)−、−C(O)NH−、−C(O)NCH−、−NHC(O)−または−NCHC(O)−から独立して選択される。〕。
【0056】
ある態様において、次の1個、2個、3個、4個、5個または6個を適用できる。
・ AがCHであり、RおよびR’が定義(1)に従い定義されているとき、RおよびRの両者は水素であってはならない;
・ AがCHであり、RおよびR’が定義(2)に従い定義されているとき、Rは水素であってはならない;
・ AがCHであり、RおよびR’が定義(1)に従い定義され、Zが−OR12であり、R12が非置換フェニルであるとき、RおよびRの両者はクロロであってはならない;
・ AがCHであり、RおよびR’が定義(1)に従い定義され、Zが−OR12であり、R12がピリジルで置換されたフェニルまたは1〜3個のReで置換されたアルキルであるとき、RおよびRの両者はブロモであってはならない;
・ AがCH(CH)であり、RおよびR’が定義(1)に従い定義され、ZがNR1011であり、R10がCHであり、R11が非置換フェニルであるとき、RおよびRの両者は水素であってはならない;
・ AがCRA1A2であり、RA1およびRA2の一方がOH(すなわち、RがH)であるならば、RA1およびRA2の他方はC−Cアルキルである。
【0057】
他の面において、上記化合物(またはここに記載するその塩)および薬学的に許容される担体を含む医薬組成物を特徴とする。ある態様において、上記条件の1個、2個、3個、4個、5個または6個を適用できる。
【0058】
一つの面において、式(I)
【化9】
[この文献は図面を表示できません]
を有する化合物またはその薬学的に許容される塩を特徴する
〔式中、
、R、RおよびRの各々は水素、ハロ、ヒドロキシル、スルフヒドリル、C−Cアルコキシ、C−Cチオアルコキシ、C−Cハロアルコキシ、C−Cチオハロアルコキシ、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、C−Cアルキニル、シクロプロピル、−N、シアノ、−NH、−NH(C−Cアルキル)、−N(C−Cアルキル)、−NHC(O)(C−Cアルキル)およびニトロから独立して選択され;
【0059】
RおよびR’は下の(1)または(2)
(1) RおよびR’は各々CおよびCと一体となって、式(II)
【化10】
[この文献は図面を表示できません]
のフェニル環を形成する
に従い定義したとおりでありここで、R、R、RおよびRの各々は水素、ハロ、ヒドロキシル、スルフヒドリル、C−Cアルコキシ、C−Cチオアルコキシ、C−Cハロアルコキシ、C−Cチオハロアルコキシ、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、C−Cアルキニル、シクロプロピル、−N、シアノ、−NH、−NH(C−Cアルキル)、−N(C−Cアルキル)、−NHC(O)(C−Cアルキル)およびニトロから独立して選択される);または
(2) RおよびR’は各々CおよびCと一体となって、6環原子を含む縮合ヘテロアリール環を形成する(ここで、独立して選択した環原子の1〜2個はNであり;そして該ヘテロアリール環は場合により1〜2個の独立して選択されるRで置換されていてよい)
に従い定義したとおりであり;
およびLの各々は、独立してC−Cアルキレンであり、これは、場合により1〜2個の独立して選択されるRで置換されていてよく;
【0060】
Aは
(i) CRA1A2(ここで、RA1およびRA2の各々は水素、ハロ、C−CアルキルおよびORから独立して選択され、ここで、Rは場合によりヒドロキシルまたはC−Cアルコキシで置換されていてよいC−Cアルキルである);または
(ii) C=O;または
(iii) C−Cシクロアルキレン(これは(a)1個のオキソで置換されており;かつ(b)場合により1〜4個の独立して選択されるRでさらに置換されていてよい);または
(iv) 3〜5環原子を含むヘテロシクロアルキレン(ここで、環原子の1〜2個はN、NH、N(C−Cアルキル)、OおよびSから独立して選択され;そして該ヘテロシクロアルキレンは(a)1個のオキソで置換されており;かつ(b)場合により1〜4個の独立して選択されるRでさらに置換されていてよい)
であり;
【0061】
Zは
(i) −NR1011;または
(ii) −C(O)NR1011;または
(iii) −OR12;または
(iv) −S(O)13(ここで、nは0、1または2である);または
(v) 5〜6環原子を含むヘテロシクロアルケニル(ここで、環原子の1〜3個はN、NH、N(C−Cアルキル)、NC(O)(C−Cアルキル)、OおよびSから独立して選択され;そして該ヘテロシクロアルケニルは場合により1〜4個の独立して選択されるRで置換されていてよい);
(vi) 場合により1〜4個の独立して選択されるRで置換されていてよいC−C10アリール;または
(vii) 5〜14環原子を含むヘテロアリール(ここで、環原子の1〜6個はN、NH、N(C−Cアルキル)、OおよびSから独立して選択され;そして該ヘテロアリールは場合により独立して選択される1〜4個のRで置換されていてよい);または
(viii) C−C14アリールシクロアルキル(ここで、
(1) アリール部分は場合により独立して選択される1〜4個のRで置換されていてよく、かつ
(2) シクロアルキル部分は場合により1〜4個の独立して選択されるRで置換されていてよい);または
(ix) 8〜14環原子を含むアリールヘテロシクリル(ここで、
(1) アリール部分は場合により独立して選択される1〜4個のRで置換されていてよく、かつ
(2) ヘテロシクリル部分の環原子の1〜2個はN、NH、N(C−Cアルキル)、NC(O)(C−Cアルキル)、OおよびSから独立して選択され;そして該ヘテロシクリル部分は場合により1〜3個の独立して選択されるRで置換されていてよい);または
(x) 8〜14環原子を含むヘテロアリールヘテロシクリル(ここで、
(1) ヘテロアリール部分の環原子の1〜2個はN、NH、N(C−Cアルキル)、OおよびSから独立して選択され;そして該ヘテロアリール部分は場合により1〜3個の独立して選択されるRにより置換されていてよく;かつ
(2) ヘテロシクリル部分の環原子の1〜2個はN、NH、N(C−Cアルキル)、NC(O)(C−Cアルキル)、OおよびSから独立して選択され;そして該ヘテロシクリル部分は場合により1〜3個の独立して選択されるRで置換されていてよい);または
(xi) 8〜14環原子を含むヘテロアリールシクロアルキル(ここで、
(1) ヘテロアリール部分の環原子の1〜2個はN、NH、N(C−Cアルキル)、OおよびSから独立して選択され;そして該ヘテロアリール部分は場合により1〜3個の独立して選択されるRにより置換されていてよく;かつ
(2) シクロアルキル部分は場合により1〜4個の独立して選択されるRで置換されていてよい)
であり;
【0062】
10およびR11の各々は次の(a)〜(l)
(a) 水素;
(b) 場合により1〜4個のRで置換されていてよいC−C10アリール;
(c) 5〜14環原子を含むヘテロアリール(ここで、環原子の1〜6個はN、NH、N(C−Cアルキル)、OおよびSから独立して選択され;そして該ヘテロアリールは場合により1〜4個のRで置換されていてよい);
(d) 場合により1〜3個のRで置換されていてよいC−CアルキルまたはC−Cハロアルキル;
(e) −C(O)(C−Cアルキル)、−C(O)(C−Cハロアルキル)または−C(O)O(C−Cアルキル);
(f) C−CアルケニルまたはC−Cアルキニル;
(g) C−C14アリールシクロアルキル(ここで、
(1) アリール部分は場合により独立して選択される1〜4個のRで置換されていてよく、かつ
(2) シクロアルキル部分は場合により1〜4個の独立して選択されるRで置換されていてよい);
(h) 8〜14環原子を含むアリールヘテロシクリル(ここで、
(1) アリール部分は場合により独立して選択される1〜4個のRで置換されていてよく、かつ
(2) ヘテロシクリル部分の環原子の1〜2個はN、NH、N(C−Cアルキル)、NC(O)(C−Cアルキル)、OおよびSから独立して選択され;そして該ヘテロシクリル部分は場合により1〜3個の独立して選択されるRで置換されていてよい);
(i) 8〜14環原子を含むヘテロアリールヘテロシクリル(ここで、
(1) ヘテロアリール部分の環原子の1〜2個はN、NH、N(C−Cアルキル)、OおよびSから独立して選択され;そして該ヘテロアリール部分は場合により1〜3個の独立して選択されるRにより置換されていてよく;かつ
(2) ヘテロシクリル部分の環原子の1〜2個はN、NH、N(C−Cアルキル)、NC(O)(C−Cアルキル)、OおよびSから独立して選択され;そして該ヘテロシクリル部分は場合により1〜3個の独立して選択されるRで置換されていてよい);
(j) 8〜14環原子を含むヘテロアリールシクロアルキル(ここで、
(1) ヘテロアリール部分の環原子の1〜2個はN、NH、N(C−Cアルキル)、OおよびSから独立して選択され;そして該ヘテロアリール部分は場合により1〜3個の独立して選択されるRにより置換されていてよく;かつ
(2) シクロアルキル部分は場合により1〜4個の独立して選択されるRで置換されていてよい);
(k) 場合により1〜4個の独立して選択されるRで置換されていてよいC−CシクロアルキルまたはC−Cシクロアルケニル;および
(l) C−C12アラルキル(ここで、アリール部分は場合により独立して選択される1〜4個のRで置換されていてよい)、
に集合的に記載した置換基から独立して選択されるものであり;
ただしR10およびR11の一方は(b)、(c)、(g)、(h)、(i)、(j)および(k)から選択されなければならず;
【0063】
12
(i) 場合により1〜4個のRで置換されていてよいC−C10アリール;または
(ii) 5〜14環原子を含むヘテロアリール(ここで、環原子の1〜6個はN、NH、N(C−Cアルキル)、OおよびSから独立して選択され;そして該ヘテロアリールは場合により1〜4個のRで置換されていてよい);または
(iii) 1〜3個のRで置換されているC−CアルキルまたはC−Cハロアルキル;
(iv) C−C14アリールシクロアルキル(ここで、
(1) アリール部分は場合により独立して選択される1〜4個のRで置換されていてよく、かつ
(2) シクロアルキル部分は場合により1〜4個の独立して選択されるRで置換されていてよい);または
(v) 8〜14環原子を含むアリールヘテロシクリル(ここで、
(1) アリール部分は場合により独立して選択される1〜4個のRで置換されていてよく、かつ
(2) ヘテロシクリル部分の環原子の1〜2個はN、NH、N(C−Cアルキル)、NC(O)(C−Cアルキル)、OおよびSから独立して選択され;そして該ヘテロシクリル部分は場合により1〜3個の独立して選択されるRで置換されていてよい);または
(vi) 8〜14環原子を含むヘテロアリールヘテロシクリル(ここで、
(1) ヘテロアリール部分の環原子の1〜2個はN、NH、N(C−Cアルキル)、OおよびSから独立して選択され;そして該ヘテロアリール部分は場合により1〜3個の独立して選択されるRにより置換されていてよく;かつ
(2) ヘテロシクリル部分の環原子の1〜2個はN、NH、N(C−Cアルキル)、NC(O)(C−Cアルキル)、OおよびSから独立して選択され;そして該ヘテロシクリル部分は場合により1〜3個の独立して選択されるRで置換されていてよい);または
(vii) 8〜14環原子を含むヘテロアリールシクロアルキル(ここで、
(1) ヘテロアリール部分の環原子の1〜2個はN、NH、N(C−Cアルキル)、OおよびSから独立して選択され;そして該ヘテロアリール部分は場合により1〜3個の独立して選択されるRにより置換されていてよく;かつ
(2) シクロアルキル部分は場合により1〜4個の独立して選択されるRで置換されていてよい)
であり;
13
(i) 場合により1〜4個のRで置換されていてよいC−C10アリール;または
(ii) 5〜14環原子を含むヘテロアリール(ここで、環原子の1〜6個はN、NH、N(C−Cアルキル)、OおよびSから独立して選択され;そして該ヘテロアリールは場合により1〜4個のRで置換されていてよい);
(iii) C−C14アリールシクロアルキル(ここで、
(1) アリール部分は場合により独立して選択される1〜4個のRで置換されていてよく、かつ
(2) シクロアルキル部分は場合により1〜4個の独立して選択されるRで置換されていてよい);または
(iv) 8〜14環原子を含むアリールヘテロシクリル(ここで、
(1) アリール部分は場合により独立して選択される1〜4個のRで置換されていてよく、かつ
(2) ヘテロシクリル部分の環原子の1〜2個はN、NH、N(C−Cアルキル)、NC(O)(C−Cアルキル)、OおよびSから独立して選択され;そして該ヘテロシクリル部分は場合により1〜3個の独立して選択されるRで置換されていてよい);または
(v) 8〜14環原子を含むヘテロアリールヘテロシクリル(ここで、
(1) ヘテロアリール部分の環原子の1〜2個はN、NH、N(C−Cアルキル)、OおよびSから独立して選択され;そして該ヘテロアリール部分は場合により1〜3個の独立して選択されるRにより置換されていてよく;かつ
(2) ヘテロシクリル部分の環原子の1〜2個はN、NH、N(C−Cアルキル)、NC(O)(C−Cアルキル)、OおよびSから独立して選択され;そして該ヘテロシクリル部分は場合により1〜3個の独立して選択されるRで置換されていてよい);または
(vi) 8〜14環原子を含むヘテロアリールシクロアルキル(ここで、
(1) ヘテロアリール部分の環原子の1〜2個はN、NH、N(C−Cアルキル)、OおよびSから独立して選択され;そして該ヘテロアリール部分は場合により1〜3個の独立して選択されるRにより置換されていてよく;かつ
(2) シクロアルキル部分は場合により1〜4個の独立して選択されるRで置換されていてよい)
であり;
【0064】
は、各々、ハロ、ヒドロキシル、C−Cアルコキシ、C−Cチオアルコキシ、C−Cハロアルコキシ、C−Cチオハロアルコキシ、オキソ、チオキソ、=NH、=N(C−Cアルキル)、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、−NH、−NH(C−Cアルキル)、N(C−Cアルキル)、−NHC(O)(C−Cアルキル)およびシアノから独立して選択され;
【0065】
は、各々次の(aa)〜(dd)
(aa) C−Cアルコキシ;C−Cハロアルコキシ;C−Cチオアルコキシ;C−Cチオハロアルコキシ;−O−(CH)1−3−[O(CH)1−3]1−3−H;−C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、−NH(C−Cアルキル)、−N(C−Cアルキル)、−NHC(O)(C−Cアルキル)(ここで、アルキル部分の各々は、場合により1〜3個の独立して選択されるRで置換されていてよい);
(bb) ハロ;ヒドロキシル;シアノ;ニトロ;−NH;アジド;スルフヒドリル;C−Cアルケニル;C−Cアルキニル;−C(O)H;−C(O)(C−Cアルキル);−C(O)(C−Cハロアルキル);C(O)OH;−C(O)O(C−Cアルキル);−C(O)NH;−C(O)NH(C−Cアルキル);C(O)N(C−Cアルキル);−SO(C−Cアルキル);−SONH;−SONH(C−Cアルキル);−SON(C−Cアルキル)
(cc) C−Cシクロアルキルまたは5〜6環原子を含むヘテロシクリル(ここで、ヘテロシクリルの1〜2個の環原子はN、NH、N(C−Cアルキル)、NC(O)(C−Cアルキル)、OおよびSから独立して選択され;そして該フェニルおよびヘテロシクリルの各々は場合により1〜3個の独立して選択されるRで置換されていてよい);および
(dd) フェニルまたは5〜6環原子を含むヘテロアリール(ここで、ヘテロアリールの環原子の1〜2個はN、NH、N(C−Cアルキル)、OおよびSから独立して選択され;ここで、該フェニルおよびヘテロアリールの各々は場合によりハロ;ヒドロキシル;シアノ;ニトロ;−NH;−NH(C−Cアルキル)、N(C−Cアルキル)、−NHC(O)(C−Cアルキル)、C−Cアルコキシ;C−Cハロアルコキシ;C−Cチオアルコキシ;C−Cチオハロアルコキシ;C−CアルキルおよびC−Cハロアルキルから独立して選択される1〜3個の置換基で置換されていてよい)
に記載した置換基から独立して選択されるものであり;
【0066】
は、各々、ハロ、C−Cアルコキシ、C−Cチオアルコキシ、C−Cハロアルコキシ、C−Cチオハロアルコキシ、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、−NH、−NH(C−Cアルキル)、N(C−Cアルキル)、−NHC(O)(C−Cアルキル)およびシアノから独立して選択され;
は、各々、ヒドロキシル、C−Cアルコキシ、C−Cチオアルコキシ、C−Cハロアルコキシ、C−Cチオハロアルコキシ、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、−NH、−NH(C−Cアルキル)、N(C−Cアルキル)、−NHC(O)(C−Cアルキル)およびシアノから独立して選択され;
は、各々、ヒドロキシル、C−Cアルコキシ;C−Cチオアルコキシ;C−Cハロアルコキシ;C−Cチオハロアルコキシ;−NH;−NH(C−Cアルキル);N(C−Cアルキル);−NHC(O)(C−Cアルキル);シアノ;−C(O)H;−C(O)(C−Cアルキル);−C(O)(C−Cハロアルキル);C(O)OH;−C(O)O(C−Cアルキル);−C(O)NH;−C(O)NH(C−Cアルキル);C(O)N(C−Cアルキル);−SO(C−Cアルキル);−SONH;−SONH(C−Cアルキル);−SON(C−Cアルキル);およびL−(C−Cアルキレン)−ビオチン、ここで、Lは−O−、−NH−、−NCH−、−C(O)−、−C(O)NH−、−C(O)NCH−、−NHC(O)−または−NCHC(O)−から独立して選択される。〕。
【0067】
ある態様において、次の1個、2個、3個、4個または5個を適用できる。
・ AがCHであり、RおよびR’が定義(1)に従い定義されているとき、RおよびRの両者は水素であってはならない;
・ AがCHであり、RおよびR’が定義(2)に従い定義されているとき、Rは水素であってはならない;
・ AがCHであり、RおよびR’が定義(1)に従い定義され、Zが−OR12であり、R12が非置換フェニルであるとき、RおよびRの両者はクロロであってはならない;
・ AがCHであり、RおよびR’が定義(1)に従い定義され、Zが−OR12であり、R12がピリジルで置換されたフェニルまたは1〜3個のReで置換されたアルキルであるとき、RおよびRの両者はブロモであってはならない;および
・ AがCH(CH)であり、RおよびR’が定義(1)に従い定義され、ZがNR1011であり、R10がCHであり、R11が非置換フェニルであるとき、RおよびRの両者は水素であってはならない。
【0068】
他の面において、上記化合物(またはここに記載するその塩)および薬学的に許容される担体を含む医薬組成物を特徴とする。態様において、上記条件の1個、2個、3個、4個または5個を適用できる。
【0069】
他の面において、式(I)
【化11】
[この文献は図面を表示できません]
を有する化合物またはその薬学的に許容される塩を特徴とする
〔式中、
、R、RおよびRの各々は水素、ハロ、ヒドロキシル、スルフヒドリル、C−Cアルコキシ、C−Cチオアルコキシ、C−Cハロアルコキシ、C−Cチオハロアルコキシ、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、C−Cアルキニル、シクロプロピル、−N、シアノ、−NH、−NH(C−Cアルキル)、−N(C−Cアルキル)、−NHC(O)(C−Cアルキル)およびニトロから独立して選択され;
RおよびR’は下の(1)または(2)
(1) RおよびR’は各々CおよびCと一体となって、式(II)
【化12】
[この文献は図面を表示できません]
のフェニル環を形成する
(ここで、R、R、RおよびRの各々は水素、ハロ、ヒドロキシル、スルフヒドリル、C−Cアルコキシ、C−Cチオアルコキシ、C−Cハロアルコキシ、C−Cチオハロアルコキシ、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、C−Cアルキニル、シクロプロピル、−N、シアノ、−NH、−NH(C−Cアルキル)、−N(C−Cアルキル)、−NHC(O)(C−Cアルキル)およびニトロから独立して選択される);または
(2) RおよびR’は各々CおよびCと一体となって、6環原子を含む縮合ヘテロアリール環を形成する(ここで、独立して選択した環原子の1〜2個はNであり;そして該ヘテロアリール環は場合により1〜2個の独立して選択されるRで置換されていてよい
に従い定義したとおりであり;
およびLの各々は、独立してC−Cアルキレンであり、これは、場合により1〜2個の独立して選択されるRで置換されていてよく;
【0070】
AはCRA1A2であり、ここで、RA1およびRA2の一方は−OHRA1であり、RA2の他方は水素またはC−Cアルキルであり;
Zは−OR12または−S(O)13であり、ここで、nは0、1または2であり;
12およびR13の各々は
(i) 場合により1〜4個のRで置換されていてよいC−C10アリール;または
(ii) 5〜14環原子を含むヘテロアリール(ここで、環原子の1〜6個はN、NH、N(C−Cアルキル)、OおよびSから独立して選択され;そして該ヘテロアリールは場合により1〜4個のRで置換されていてよい);
(iii) 1〜3個のRで置換されているC−CアルキルまたはC−Cハロアルキル(例えば、C−Cアルキル);または
(iv) C−C14アリールシクロアルキル(ここで、
(1) アリール部分は場合により独立して選択される1〜4個のRで置換されていてよく、かつ
(2) シクロアルキル部分は場合により1〜4個の独立して選択されるRで置換されていてよい);または
(v) 8〜14環原子を含むアリールヘテロシクリル(ここで、
(1) アリール部分は場合により独立して選択される1〜4個のRで置換されていてよく、かつ
(2) ヘテロシクリル部分の環原子の1〜2個はN、NH、N(C−Cアルキル)、NC(O)(C−Cアルキル)、OおよびSから独立して選択され;そして該ヘテロシクリル部分は場合により1〜3個の独立して選択されるRで置換されていてよい);または
(vi) 8〜14環原子を含むヘテロアリールヘテロシクリル(ここで、
(1) ヘテロアリール部分の環原子の1〜2個はN、NH、N(C−Cアルキル)、OおよびSから独立して選択され;そして該ヘテロアリール部分は場合により1〜3個の独立して選択されるRにより置換されていてよく;かつ
(2) ヘテロシクリル部分の環原子の1〜2個はN、NH、N(C−Cアルキル)、NC(O)(C−Cアルキル)、OおよびSから独立して選択され;そして該ヘテロシクリル部分は場合により1〜3個の独立して選択されるRで置換されていてよい);または
(vii) 8〜14環原子を含むヘテロアリールシクロアルキル(ここで、
(1) ヘテロアリール部分の環原子の1〜2個はN、NH、N(C−Cアルキル)、OおよびSから独立して選択され;そして該ヘテロアリール部分は場合により1〜3個の独立して選択されるRにより置換されていてよく;かつ
(2) シクロアルキル部分は場合により1〜4個の独立して選択されるRで置換されていてよい)
であり;
【0071】
は、各々、ハロ、ヒドロキシル、C−Cアルコキシ、C−Cチオアルコキシ、C−Cハロアルコキシ、C−Cチオハロアルコキシ、オキソ、チオキソ、=NH、=N(C−Cアルキル)、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、−NH、−NH(C−Cアルキル)、N(C−Cアルキル)、−NHC(O)(C−Cアルキル)およびシアノから独立して選択され;
は、各々次の(aa)〜(dd)
(aa) C−Cアルコキシ;C−Cハロアルコキシ;C−Cチオアルコキシ;C−Cチオハロアルコキシ;−O−(CH)1−3−[O(CH)1−3]1−3−H;−C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、−NH(C−Cアルキル)、−N(C−Cアルキル)、−NHC(O)(C−Cアルキル)(ここで、アルキル部分の各々は、場合により1〜3個の独立して選択されるRで置換されていてよい);
(bb) ハロ;ヒドロキシル;シアノ;ニトロ;−NH;アジド;スルフヒドリル;C−Cアルケニル;C−Cアルキニル;−C(O)H;−C(O)(C−Cアルキル);−C(O)(C−Cハロアルキル);C(O)OH;−C(O)O(C−Cアルキル);−C(O)NH;−C(O)NH(C−Cアルキル);C(O)N(C−Cアルキル);−SO(C−Cアルキル);−SONH;−SONH(C−Cアルキル);−SON(C−Cアルキル)
(cc) C−Cシクロアルキルまたは5〜6環原子を含むヘテロシクリル(ここで、ヘテロシクリルの1〜2個の環原子はN、NH、N(C−Cアルキル)、NC(O)(C−Cアルキル)、OおよびSから独立して選択され;そして該フェニルおよびヘテロシクリルの各々は場合により1〜3個の独立して選択されるRで置換されていてよい);および
(dd) フェニルまたは5〜6環原子を含むヘテロアリール(ここで、ヘテロアリールの環原子の1〜2個はN、NH、N(C−Cアルキル)、OおよびSから独立して選択され;ここで、該フェニルおよびヘテロアリールの各々は場合によりハロ;ヒドロキシル;シアノ;ニトロ;−NH;−NH(C−Cアルキル)、N(C−Cアルキル)、−NHC(O)(C−Cアルキル)、C−Cアルコキシ;C−Cハロアルコキシ;C−Cチオアルコキシ;C−Cチオハロアルコキシ;C−CアルキルおよびC−Cハロアルキルから独立して選択される1〜3個の置換基で置換されていてよい)
に記載した置換基から独立して選択されるものであり;
【0072】
は、各々、ハロ、C−Cアルコキシ、C−Cチオアルコキシ、C−Cハロアルコキシ、C−Cチオハロアルコキシ、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、−NH、−NH(C−Cアルキル)、N(C−Cアルキル)、−NHC(O)(C−Cアルキル)およびシアノから独立して選択され;
は、各々、ヒドロキシル、C−Cアルコキシ、C−Cチオアルコキシ、C−Cハロアルコキシ、C−Cチオハロアルコキシ、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、−NH、−NH(C−Cアルキル)、N(C−Cアルキル)、−NHC(O)(C−Cアルキル)およびシアノから独立して選択され;
【0073】
は、各々、ヒドロキシル、C−Cアルコキシ;C−Cチオアルコキシ;C−Cハロアルコキシ;C−Cチオハロアルコキシ;−NH;−NH(C−Cアルキル);N(C−Cアルキル);−NHC(O)(C−Cアルキル);シアノ;−C(O)H;−C(O)(C−Cアルキル);−C(O)(C−Cハロアルキル);C(O)OH;−C(O)O(C−Cアルキル);−C(O)NH;−C(O)NH(C−Cアルキル);C(O)N(C−Cアルキル);−SO(C−Cアルキル);−SONH;−SONH(C−Cアルキル);−SON(C−Cアルキル);およびL−(C−Cアルキレン)−ビオチン、ここで、Lは−O−、−NH−、−NCH−、−C(O)−、−C(O)NH−、−C(O)NCH−、−NHC(O)−または−NCHC(O)−から独立して選択される。〕。
【0074】
ある態様において、次の1個、2個、3個または4個を適用できる。
・ RおよびR’が定義(1)に従い定義されているとき、RおよびRの両者は水素であってはならない;
・ RおよびR’が定義(1)に従い定義され、Zが−OR12であり、R12がクロロ、ホルミルまたは−NHC(O)CHで置換されているフェニルであるとき、RおよびRの両者はクロロであってはならない;
・ RおよびR’が定義(1)に従い定義され、Zが−OR12であり、R12がフェニルで置換されたフェニルであるとき、RおよびRの両者はブロモであってはならない;および
・ RおよびR’が定義(1)に従い定義され、Zが−SR13であり、R13が−OHで置換されたフェニルであるとき、RおよびRの両者はブロモであってはならない。
【0075】
他の面において、上記化合物(またはここに記載するその塩)および薬学的に許容される担体を含む医薬組成物を特徴とする態様において、上記条件の1個、2個、3個、4個または5個を適用できる。
【0076】
他の面において、式(I)
【化13】
[この文献は図面を表示できません]
を有する化合物またはその薬学的に許容される塩を特徴とする
〔式中、
、R、RおよびRの各々は水素、ハロ、ヒドロキシル、スルフヒドリル、C−Cアルコキシ、C−Cチオアルコキシ、C−Cハロアルコキシ、C−Cチオハロアルコキシ、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、C−Cアルキニル、シクロプロピル、−N、シアノ、−NH、−NH(C−Cアルキル)、−N(C−Cアルキル)、−NHC(O)(C−Cアルキル)およびニトロから独立して選択され;
RおよびR’は各々CおよびCと一体となって、5〜6環原子を含む縮合ヘテロ環式環を形成し、ここで、環原子の1〜2個はN、NH、N(C−Cアルキル)、NC(O)(C−Cアルキル)、OおよびSから独立して選択され;そして該ヘテロ環式環は場合により1〜3個の独立して選択されるRにより置換されていてよく;
およびLの各々は、独立してC−Cアルキレンであり、これは、場合により1〜2個の独立して選択されるRで置換されていてよく;
Aは
(i) CRA1A2(ここで、RA1およびRA2の一方は水素、ハロ、C−CアルキルおよびORから独立して選択され;RA1およびRA2の他方は独立してハロ、C−CアルキルおよびORから選択され;ここで、Rは水素であるかまたは場合によりヒドロキシもしくはC−Cアルコキシで置換されていてよいC−Cアルキルである);または
(ii) C=O
であり;
【0077】
Zは
(i) −NR1011;または
(ii) −C(O)NR1011;または
(iii) −OR12;または
(iv) −S(O)13(ここで、nは0、1または2である);または
(vi) 場合により1〜4個の独立して選択されるRで置換されていてよいC−C10アリール;または
(vii) 5〜14環原子を含むヘテロアリール(ここで、環原子の1〜6個はN、NH、N(C−Cアルキル)、OおよびSから独立して選択され;そして該ヘテロアリールは場合により独立して選択される1〜4個のRで置換されていてよい)
であるか;または
【0078】
10およびR11の各々は下の(a)〜(g)
(a) 水素;
(b) 場合により1〜4個のRで置換されていてよいC−C10アリール;
(c) 5〜14環原子を含むヘテロアリール(ここで、環原子の1〜6個はN、NH、N(C−Cアルキル)、OおよびSから独立して選択され;そして該ヘテロアリールは場合により1〜4個のRで置換されていてよい);
(d) 場合により1〜3個のRで置換されていてよいC−CアルキルまたはC−Cハロアルキル;
(e) −C(O)(C−Cアルキル)、−C(O)(C−Cハロアルキル)または−C(O)O(C−Cアルキル);
(f) C−CアルケニルまたはC−Cアルキニル;および
(g) C−C12アラルキル(ここで、アリール部分は場合により独立して選択される1〜4個のRで置換されていてよい)
に集合的に記載する置換基から独立して選択され、
ただし、R10およびR11の一方は(b)および(c)から選択されなければならず;
【0079】
12
(i) 場合により1〜4個のRで置換されていてよいC−C10アリール;または
(ii) 5〜14環原子を含むヘテロアリール(ここで、環原子の1〜6個はN、NH、N(C−Cアルキル)、OおよびSから独立して選択され;そして該ヘテロアリールは場合により1〜4個のRで置換されていてよい)
であり;
13
(i) 場合により1〜4個のRで置換されていてよいC−C10アリール;または
(ii) 5〜14環原子を含むヘテロアリール(ここで、環原子の1〜6個はN、NH、N(C−Cアルキル)、OおよびSから独立して選択され;そして該ヘテロアリールは場合により1〜4個のRで置換されていてよい)
であり;
は、各々、ハロ、ヒドロキシル、C−Cアルコキシ、C−Cチオアルコキシ、C−Cハロアルコキシ、C−Cチオハロアルコキシ、オキソ、チオキソ、=NH、=N(C−Cアルキル)、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、−NH、−NH(C−Cアルキル)、N(C−Cアルキル)、−NHC(O)(C−Cアルキル)およびシアノから独立して選択され;
は、各々次の(aa)〜(dd)
(aa) C−Cアルコキシ;C−Cハロアルコキシ;C−Cチオアルコキシ;C−Cチオハロアルコキシ;−O−(CH)1−3−[O(CH)1−3]1−3−H;−C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、−NH(C−Cアルキル)、−N(C−Cアルキル)、−NHC(O)(C−Cアルキル)(ここで、アルキル部分の各々は、場合により1〜3個の独立して選択されるRで置換されていてよい);
(bb) ハロ;ヒドロキシル;シアノ;ニトロ;−NH;アジド;スルフヒドリル;C−Cアルケニル;C−Cアルキニル;−C(O)H;−C(O)(C−Cアルキル);−C(O)(C−Cハロアルキル);C(O)OH;−C(O)O(C−Cアルキル);−C(O)NH;−C(O)NH(C−Cアルキル);C(O)N(C−Cアルキル);−SO(C−Cアルキル);−SONH;−SONH(C−Cアルキル);−SON(C−Cアルキル)
(cc) C−Cシクロアルキルまたは5〜6環原子を含むヘテロシクリル(ここで、ヘテロシクリルの1〜2個の環原子はN、NH、N(C−Cアルキル)、NC(O)(C−Cアルキル)、OおよびSから独立して選択され;そして該フェニルおよびヘテロシクリルの各々は場合により1〜3個の独立して選択されるRで置換されていてよい);および
(dd) フェニルまたは5〜6環原子を含むヘテロアリール(ここで、ヘテロアリールの環原子の1〜2個はN、NH、N(C−Cアルキル)、OおよびSから独立して選択され;ここで、該フェニルおよびヘテロアリールの各々は場合によりハロ;ヒドロキシル;シアノ;ニトロ;−NH;−NH(C−Cアルキル)、N(C−Cアルキル)、−NHC(O)(C−Cアルキル)、C−Cアルコキシ;C−Cハロアルコキシ;C−Cチオアルコキシ;C−Cチオハロアルコキシ;C−CアルキルおよびC−Cハロアルキルから独立して選択される1〜3個の置換基で置換されていてよい)
に記載した置換基から独立して選択されるものであり;
【0080】
は、各々、ハロ、C−Cアルコキシ、C−Cチオアルコキシ、C−Cハロアルコキシ、C−Cチオハロアルコキシ、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、−NH、−NH(C−Cアルキル)、N(C−Cアルキル)、−NHC(O)(C−Cアルキル)およびシアノから独立して選択され;
は、各々、ヒドロキシル、C−Cアルコキシ、C−Cチオアルコキシ、C−Cハロアルコキシ、C−Cチオハロアルコキシ、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、−NH、−NH(C−Cアルキル)、N(C−Cアルキル)、−NHC(O)(C−Cアルキル)およびシアノから独立して選択され;および
は、各々、ヒドロキシル、C−Cアルコキシ;C−Cチオアルコキシ;C−Cハロアルコキシ;C−Cチオハロアルコキシ;−NH;−NH(C−Cアルキル);N(C−Cアルキル);−NHC(O)(C−Cアルキル);シアノ;−C(O)H;−C(O)(C−Cアルキル);−C(O)(C−Cハロアルキル);C(O)OH;−C(O)O(C−Cアルキル);−C(O)NH;−C(O)NH(C−Cアルキル);C(O)N(C−Cアルキル);−SO(C−Cアルキル);−SONH;−SONH(C−Cアルキル);−SON(C−Cアルキル);およびL−(C−Cアルキレン)−ビオチン、ここで、Lは−O−、−NH−、−NCH−、−C(O)−、−C(O)NH−、−C(O)NCH−、−NHC(O)−または−NCHC(O)−から独立して選択される。〕。
【0081】
ある態様において、ここに記載する条件(A)を適用できる。
【0082】
他の面において、式(I)
【化14】
[この文献は図面を表示できません]
を有する化合物またはその薬学的に許容される塩を特徴とする
〔式中、
、R、RおよびRの各々は水素、ハロ、ヒドロキシル、スルフヒドリル、C−Cアルコキシ、C−Cチオアルコキシ、C−Cハロアルコキシ、C−Cチオハロアルコキシ、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、C−Cアルキニル、シクロプロピル、−N、シアノ、−NH、−NH(C−Cアルキル)、−N(C−Cアルキル)、−NHC(O)(C−Cアルキル)およびニトロから独立して選択され;
RおよびR’の各々は、独立して水素、C−CアルキルまたはC−Cハロアルキルであり;
およびLの各々は、独立してC−Cアルキレンであり、これは、場合により1〜2個の独立して選択されるRで置換されていてよく;
【0083】
Aは
(i) CRA1A2(ここで、RA1およびRA2の一方は水素、フルオロ、クロロ、C−CアルキルおよびORから独立して選択され;RA1およびRA2の他方はフルオロ、クロロ、C−CアルキルおよびORから独立して選択され;ここで、Rは水素であるかまたは場合によりヒドロキシもしくはC−Cアルコキシで置換されていてよいC−Cアルキルである);または
(ii) C=O
であり;
【0084】
Zは
(i) −NR1011;または
(ii) −C(O)NR1011;または
(iii) −OR12;または
(iv) −S(O)13(ここで、nは0、1または2である);または
(vi) 場合により1〜4個の独立して選択されるRで置換されていてよいC−C10アリール;または
(vii) 5〜14環原子を含むヘテロアリール(ここで、環原子の1〜6個はN、NH、N(C−Cアルキル)、OおよびSから独立して選択され;そして該ヘテロアリールは場合により独立して選択される1〜4個のRで置換されていてよい)
であるか;または
【0085】
10およびR11の各々は下の(a)〜(g)
(a) 水素;
(b) 場合により1〜4個のRで置換されていてよいC−C10アリール;
(c) 5〜14環原子を含むヘテロアリール(ここで、環原子の1〜6個はN、NH、N(C−Cアルキル)、OおよびSから独立して選択され;そして該ヘテロアリールは場合により1〜4個のRで置換されていてよい);
(d) 場合により1〜3個のRで置換されていてよいC−CアルキルまたはC−Cハロアルキル;
(e) −C(O)(C−Cアルキル)、−C(O)(C−Cハロアルキル)または−C(O)O(C−Cアルキル);
(f) C−CアルケニルまたはC−Cアルキニル;および
(g) C−C12アラルキル(ここで、アリール部分は場合により独立して選択される1〜4個のRで置換されていてよい)
に集合的に記載する置換基から独立して選択され、
ただし、R10およびR11の一方は(b)および(c)から選択されなければならず;
【0086】
12およびR13の各々は
(i) 場合により1〜4個のRで置換されていてよいC−C10アリール;または
(ii) 5〜14環原子を含むヘテロアリール(ここで、環原子の1〜6個はN、NH、N(C−Cアルキル)、OおよびSから独立して選択され;そして該ヘテロアリールは場合により1〜4個のRで置換されていてよい)
であり;
は、各々、ハロ、ヒドロキシル、C−Cアルコキシ、C−Cチオアルコキシ、C−Cハロアルコキシ、C−Cチオハロアルコキシ、オキソ、チオキソ、=NH、=N(C−Cアルキル)、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、−NH、−NH(C−Cアルキル)、N(C−Cアルキル)、−NHC(O)(C−Cアルキル)およびシアノから独立して選択され;
【0087】
は、各々次の(aa)〜(dd)
(aa) C−Cアルコキシ;C−Cハロアルコキシ;C−Cチオアルコキシ;C−Cチオハロアルコキシ;−O−(CH)1−3−[O(CH)1−3]1−3−H;−C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、−NH(C−Cアルキル)、−N(C−Cアルキル)、−NHC(O)(C−Cアルキル)(ここで、アルキル部分の各々は、場合により1〜3個の独立して選択されるRで置換されていてよい);
(bb) ハロ;ヒドロキシル;シアノ;ニトロ;−NH;アジド;スルフヒドリル;C−Cアルケニル;C−Cアルキニル;−C(O)H;−C(O)(C−Cアルキル);−C(O)(C−Cハロアルキル);C(O)OH;−C(O)O(C−Cアルキル);−C(O)NH;−C(O)NH(C−Cアルキル);C(O)N(C−Cアルキル);−SO(C−Cアルキル);−SONH;−SONH(C−Cアルキル);−SON(C−Cアルキル)
(cc) C−Cシクロアルキルまたは5〜6環原子を含むヘテロシクリル(ここで、ヘテロシクリルの1〜2個の環原子はN、NH、N(C−Cアルキル)、NC(O)(C−Cアルキル)、OおよびSから独立して選択され;そして該フェニルおよびヘテロシクリルの各々は場合により1〜3個の独立して選択されるRで置換されていてよい);および
(dd) フェニルまたは5〜6環原子を含むヘテロアリール(ここで、ヘテロアリールの環原子の1〜2個はN、NH、N(C−Cアルキル)、OおよびSから独立して選択され;ここで、該フェニルおよびヘテロアリールの各々は場合によりハロ;ヒドロキシル;シアノ;ニトロ;−NH;−NH(C−Cアルキル)、N(C−Cアルキル)、−NHC(O)(C−Cアルキル)、C−Cアルコキシ;C−Cハロアルコキシ;C−Cチオアルコキシ;C−Cチオハロアルコキシ;C−CアルキルおよびC−Cハロアルキルから独立して選択される1〜3個の置換基で置換されていてよい)
に記載した置換基から独立して選択されるものであり;
【0088】
は、各々、ハロ、C−Cアルコキシ、C−Cチオアルコキシ、C−Cハロアルコキシ、C−Cチオハロアルコキシ、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、−NH、−NH(C−Cアルキル)、N(C−Cアルキル)、−NHC(O)(C−Cアルキル)およびシアノから独立して選択され;
は、各々、ヒドロキシル、C−Cアルコキシ、C−Cチオアルコキシ、C−Cハロアルコキシ、C−Cチオハロアルコキシ、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、−NH、−NH(C−Cアルキル)、N(C−Cアルキル)、−NHC(O)(C−Cアルキル)およびシアノから独立して選択され;
は、各々、ヒドロキシル、C−Cアルコキシ;C−Cチオアルコキシ;C−Cハロアルコキシ;C−Cチオハロアルコキシ;−NH;−NH(C−Cアルキル);N(C−Cアルキル);−NHC(O)(C−Cアルキル);シアノ;−C(O)H;−C(O)(C−Cアルキル);−C(O)(C−Cハロアルキル);C(O)OH;−C(O)O(C−Cアルキル);−C(O)NH;−C(O)NH(C−Cアルキル);C(O)N(C−Cアルキル);−SO(C−Cアルキル);−SONH;−SONH(C−Cアルキル);−SON(C−Cアルキル);およびL−(C−Cアルキレン)−ビオチン、ここで、Lは−O−、−NH−、−NCH−、−C(O)−、−C(O)NH−、−C(O)NCH−、−NHC(O)−または−NCHC(O)−から独立して選択される。〕。
【0089】
一つの面において、式(III)の化合物またはその塩(例えば、薬学的に許容される塩)を特徴とし、ここで、
AはCRA1A2であり、ここで、RA1およびRA2の各々は独立して水素、ハロまたはC−Cアルキルであり;または
AはCRA1A2であり、ここで、RA1およびRA2の一方はハロ(例えば、フルオロ)であり、RA1およびRA2の他方は独立して水素、ハロまたはC−Cアルキル(例えば、水素)であり;または
AはCRA1A2であり、ここで、RA1およびRA2の一方はハロ(例えば、フルオロ)であり、RA1およびRA2の他方は水素であり;
、R、R、R、L、LおよびZは本明細書中に定義したとおりであり得る。
【0090】
ある態様において、(B)および/または(C)が適用される。
【0091】
一つの面において、式(III)の化合物またはその塩(例えば、薬学的に許容される塩)を特徴とし、ここで、
A1およびRA2の一方はORであってよく、ある態様において、RA1およびRA2の他方は本明細書中に定義したとおりであってよく;例えば、RA1およびRA2の他方は水素またはC−Cアルキルであってよく、例えば、RA1およびRA2の一方はORA1およびRA2の他方は水素またはC−Cアルキルでありってよく、ある態様において、Rは水素またはC−Cアルキルであってよく;
、R、R、R、L、LおよびZは本明細書中に定義したとおりであり得る。
【0092】
ある態様において、例えば、AがCHOHであり、ZがNR1011であるとき、次の1個以上が適用される。
・ RおよびRの各々はCHである;および/またはRおよびRの各々はブロモである;および/またはRおよびRの各々はクロロである;および/またはRおよびRの一方はCH(例えば、R)であり、他方はブロモ(例えば、R)である;
・ R10およびR11の各々は水素以外である;
・ R10およびR11の各々は水素である;
・ R10およびR11の一方は本明細書中に定義するヘテロアリールである;
・ Lおよび/またはLはC−Cアルキレン(場合により置換されていてよい)である;
・ (B)および/または(C)が適用される。
【0093】
一つの面において、式(III)の化合物またはその塩(例えば、薬学的に許容される塩)を特徴とし、ここで、ZはNR1011以外であり;R、R、R、R、L、L、ZおよびAは本明細書中に定義したとおりであり得る。ある態様において、(B)および/または(C)が適用される。
【0094】
一つの面において、式(III)の化合物またはその塩(例えば、薬学的に許容される塩)を特徴とし、ここで、Zは−OR12および/または−S(O)13であり;R、R、R、R、L、LおよびAは本明細書中に定義したとおりであり得る。ある態様において、(B)および/または(C)が適用される。
【0095】
一つの面において、式(III)の化合物またはその塩(例えば、薬学的に許容される塩)を特徴とし、ここで、Aは(ii) C=O;および/または(iv) 3〜5環原子を含むヘテロシクロアルキレンであり、ここで、環原子の1〜2個はN、NH、N(C−Cアルキル)、OおよびSから独立して選択され;そして該ヘテロシクロアルキレンは(a)1個のオキソで置換されており;かつ(b)場合により1〜4個の独立して選択されるRでさらに置換されていてよく;R、R、R、R、L、LおよびZは本明細書中に定義したとおりであり得る。
【0096】
さらに別の面において、式(VI)
【化15】
[この文献は図面を表示できません]
の化合物またはその薬学的に許容される塩を特徴とする
〔式中、
〜Rは各々水素、ハロ、ヒドロキシル、スルフヒドリル、C−Cアルコキシ、C−Cチオアルコキシ、C−Cハロアルコキシ、C−Cチオハロアルコキシ、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、C−Cアルキニル、シクロプロピル、−N、シアノ、−NH、−NH(C−Cアルキル)、−N(C−Cアルキル)、−NHC(O)(C−Cアルキル)およびニトロから独立して選択され;
Xは場合により1〜4個のRで置換されていてよいC−C10アリール;または5〜14環原子を含むヘテロアリールであり、ここで、環原子の1〜6個はN、NH、N(C−Cアルキル)、OおよびSから独立して選択されそして該ヘテロアリールは場合により1〜4個のRで置換されていてよく;
およびLの各々は、独立してC−Cアルキレンであり、これは、場合により1〜2個の独立して選択されるRで置換されていてよく;
AはCRA1A2であり、ここで、RA1およびRA2の一方は水素、フルオロ、クロロ、C−CアルキルおよびORから独立して選択され;RA1およびRA2の他方はフルオロ、クロロ、C−CアルキルおよびORから独立して選択され;ここで、Rは水素であるかまたは場合によりヒドロキシもしくはC−Cアルコキシで置換されていてよいC−Cアルキルであり;
Zは−NR1011または−OR12であり;
10およびR11の各々は下の(a)〜(g)
(a) 水素;
(b) 場合により1〜4個のRで置換されていてよいC−C10アリール;
(c) 5〜14環原子を含むヘテロアリール(ここで、環原子の1〜6個はN、NH、N(C−Cアルキル)、OおよびSから独立して選択され;そして該ヘテロアリールは場合により1〜4個のRで置換されていてよい);
(d) 場合により1〜3個のRで置換されていてよいC−CアルキルまたはC−Cハロアルキル;
(e) −C(O)(C−Cアルキル)、−C(O)(C−Cハロアルキル)または−C(O)O(C−Cアルキル);
(f) C−CアルケニルまたはC−Cアルキニル;および
(g) C−C12アラルキル(ここで、アリール部分は場合により独立して選択される1〜4個のRで置換されていてよい)
に集合的に記載する置換基から独立して選択され、
ただし、R10およびR11の一方は(b)および(c)から選択されなければならず;
12
(i) 場合により1〜4個のRで置換されていてよいC−C10アリール;または
(ii) 5〜14環原子を含むヘテロアリール(ここで、環原子の1〜6個はN、NH、N(C−Cアルキル)、OおよびSから独立して選択され;そして該ヘテロアリールは場合により1〜4個のRで置換されていてよい)
であり;
は、各々、ハロ、ヒドロキシル、C−Cアルコキシ、C−Cチオアルコキシ、C−Cハロアルコキシ、C−Cチオハロアルコキシ、オキソ、チオキソ、=NH、=N(C−Cアルキル)、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、−NH、−NH(C−Cアルキル)、−N(C−Cアルキル)、−NHC(O)(C−Cアルキル)およびシアノから独立して選択され;
は、各々次の(aa)〜(dd)
(aa) C−Cアルコキシ;C−Cハロアルコキシ;C−Cチオアルコキシ;C−Cチオハロアルコキシ;−O(CH)1−3[O(CH)1−3]1−3H;C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、−NH(C−Cアルキル)、−N(C−Cアルキル)、−NHC(O)(C−Cアルキル)(ここで、アルキル部分の各々は、場合により1〜3個の独立して選択されるRで置換されていてよい);
(bb) ハロ;ヒドロキシル;シアノ;ニトロ;−NH;アジド;スルフヒドリル;C−Cアルケニル;C−Cアルキニル;−C(O)H;−C(O)(C−Cアルキル);−C(O)(C−Cハロアルキル);−C(O)OH;−C(O)O(C−Cアルキル);−C(O)NH;−C(O)NH(C−Cアルキル);C(O)N(C−Cアルキル);−SO(C−Cアルキル);−SONH;−SONH(C−Cアルキル);−SON(C−Cアルキル)
(cc) C−Cシクロアルキルまたは5〜6環原子を含むヘテロシクリル(ここで、ヘテロシクリルの1〜2個の環原子はN、NH、N(C−Cアルキル)、NC(O)(C−Cアルキル)、OおよびSから独立して選択され;そして該フェニルおよびヘテロシクリルの各々は場合により1〜3個の独立して選択されるRで置換されていてよい);および
(dd) フェニルまたは5〜6環原子を含むヘテロアリール(ここで、ヘテロアリールの環原子の1〜2個はN、NH、N(C−Cアルキル)、OおよびSから独立して選択され;ここで、該フェニルおよびヘテロアリールの各々は場合によりハロ;ヒドロキシル;シアノ;ニトロ;−NH;−NH(C−Cアルキル)、−N(C−Cアルキル)、−NHC(O)(C−Cアルキル)、C−Cアルコキシ;C−Cハロアルコキシ;C−Cチオアルコキシ;C−Cチオハロアルコキシ;C−CアルキルおよびC−Cハロアルキルから独立して選択される1〜3個の置換基で置換されていてよい)
に記載した置換基から独立して選択されるものであり;
は、各々、ハロ、C−Cアルコキシ、C−Cチオアルコキシ、C−Cハロアルコキシ、C−Cチオハロアルコキシ、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、−NH、−NH(C−Cアルキル)、−N(C−Cアルキル)、−NHC(O)(C−Cアルキル)およびシアノから独立して選択され;
は、各々、ヒドロキシル、C−Cアルコキシ、C−Cチオアルコキシ、C−Cハロアルコキシ、C−Cチオハロアルコキシ、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、−NH、−NH(C−Cアルキル)、−N(C−Cアルキル)、−NHC(O)(C−Cアルキル)およびシアノから独立して選択され;
は、各々、ヒドロキシル、C−Cアルコキシ;C−Cチオアルコキシ;C−Cハロアルコキシ;C−Cチオハロアルコキシ;−NH;−NH(C−Cアルキル);−N(C−Cアルキル);−NHC(O)(C−Cアルキル);シアノ;−C(O)H;−C(O)(C−Cアルキル);−C(O)(C−Cハロアルキル);−C(O)OH;−C(O)O(C−Cアルキル);−C(O)NH;−C(O)NH(C−Cアルキル);−C(O)N(C−Cアルキル);−SO(C−Cアルキル);−SONH;−SONH(C−Cアルキル);−SON(C−Cアルキル);およびL−(C−Cアルキレン)−ビオチンから独立して選択され、ここで、Lは−O−、−NH−、−NCH−、−C(O)−、−C(O)NH−、−C(O)NCH−、−NHC(O)−または−NCHC(O)−である〕。
【0097】
ある態様において、式(VI)の化合物は、ハロ、ヒドロキシル、スルフヒドリル、C−Cアルコキシ、C−Cチオアルコキシ、C−Cハロアルコキシ、C−Cチオハロアルコキシ、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、C−Cアルキニル、シクロプロピル、−N、シアノ、−NH、−NH(C−Cアルキル)、−N(C−Cアルキル)、−NHC(O)(C−Cアルキル)およびニトロから選択されるRを有し得る。ある態様において、Rはブロモのようなハロである。ある態様において、R、R、RおよびRの各々は水素である。
【0098】
ある態様において、式(VI)の化合物は1個以上のブロモのようなハロで置換されているC−C10アリールであるXを有し得る。例えば、Xは4−ブロモフェニルであり得る。Xは5〜14環原子を含むヘテロアリールであってもよく、ここで、環原子の1〜6個はN、NH、N(C−Cアルキル)、OおよびSから独立して選択されそして該ヘテロアリールは場合により1〜4個のRで置換されていてよい。例えば、Xは場合により1〜4個のRで置換されていてよいピリジンであり得る。
【0099】
ある態様において、式(VI)の化合物は、CRA1A2であり、ここで、RA1およびRA2の各々が独立して水素、C−CアルキルまたはORである、Aを有し得る。ある態様において、RA1およびRA2の一方はORであり;RA1およびRA2の他方は水素またはC−Cアルキルであり得る。例えば、RA1およびRA2の一方はOHであり;RA1およびRA2の他方は水素であり得る。
【0100】
ある態様において、AはCRA1A2であり、RA1およびRA2に結合した炭素は4個の異なる置換基で置換されている。RA1およびRA2に結合した炭素は(R)または(S)立体配置であり得る。一つの態様において、(R)立体配置の式(VI)の化合物は、RA1およびRA2に結合した炭素原子がS立体配置である式(VI)の化合物を実質的に含まないことが可能である。ある態様において、(S)立体配置の式(VI)の化合物は、RA1およびRA2に結合した炭素原子で(R)立体配置である式(VI)の化合物を実質的に含まないことが可能である。
【0101】
式(VI)の化合物は、ある態様において、(+)または(−)(右旋性)であり得る。
ある態様において、(+)(右旋性)化合物は、(左旋性)である式(I)の化合物を実質的に含まないことが可能である。ある態様において、(−)(左旋性)化合物は、(+)(右旋性)である式(I)の化合物を実質的に含まないことが可能である。
【0102】
上記化合物のいずれも本明細書中に記載するあらゆる方法または組成物に使用できる。
【0103】
ここに開示する態様は、一般に本明細書中に定義する式(I)の化合物(および/またはここに記載する他の式のいずれかの化合物)またはその塩(例えば、薬学的に許容される塩)による神経新生(例えば、出生後の神経新生、例えば、出生後の海馬および/または視床下部神経新生)の刺激および神経細胞を死から保護することに関する。
【0104】
例えば、神経細胞の生成を促進する方法を特徴する。他の例として、神経細胞、特にCNS、脳、脳、海馬および視床下部の神経細胞の生存、増殖、発達および/または機能を促進する方法を特徴する。さらに別の例として、出生後の海馬および/または視床下部神経新生を刺激する方法を特徴する。
【0105】
ある態様において、このような方法は、インビトロ方法、例えば、サンプル(例えば、細胞または組織)と本明細書中に定義する式(I)の化合物(および/またはここに記載する他の式のいずれかの化合物)またはその塩(例えば、薬学的に許容される塩)の接触を含む。他の態様において、本方法は、本明細書中に定義する式(I)の化合物(および/またはここに記載する他の式のいずれかの化合物)またはその塩(例えば、薬学的に許容される塩)の対象(例えば、ヒトのような哺乳動物)への投与を含み得る。
【0106】
従って、さらに別の面において、ここに開示する態様は、神経新生(例えば、出生後の神経新生、例えば、出生後の海馬および/または視床下部神経新生)を刺激するまたは新生神経細胞を細胞死から保護する化合物をスクリーニングする(それにより同定する)方法を含み、特徴とする。例えば、実施例の章に記載するようなものである。
【0107】
一つの面において、処置を必要とする対象における不十分な(例えば、異常)神経新生または望まない神経細胞死が原因であるまたはこれに関係する1種以上の疾患、障害または状態を処置する(例えば、制御する、緩和する、改善する、軽減する、または進行を遅らせる)方法または予防する(例えば、その発症を遅らせるまたは発生のリスクを減らす)方法を特徴する。本方法は、対象への本明細書中に定義する式(I)の化合物(および/またはここに記載する他の式のいずれかの化合物)またはその塩(例えば、薬学的に許容される塩)の有効量の投与を含む。
【0108】
他の面において、不十分な(例えば、異常)神経新生または望まない神経細胞死が原因であるまたはこれに関係する1種以上の疾患、障害または状態の処置(例えば、制御する、緩和する、改善する、軽減する、または進行を遅らせる)または予防(例えば、その発症を遅らせるまたは発生のリスクを減らす)のための医薬の製造における本明細書中に定義する式(I)の化合物(および/またはここに記載する他の式のいずれかの化合物)またはその塩(例えば、薬学的に許容される塩)の使用、または医薬として使用するためのその化合物を特徴とする。
【0109】
ある態様において、一種以上の疾患、障害または状態はニューロパシー、神経外傷および神経変性疾患を含み得る。ある態様において、一種以上の疾患、障害または状態は、精神神経疾患で起こると考えられるような不十分な神経新生(例えば、異常海馬および/または視床下部神経新生)または神経変性疾患で起こると考えられるような異常神経細胞死が原因であるまたはこれに関係する疾患、障害または状態であり得る。一種以上の疾患、障害または状態の例は、統合失調症、大鬱病、双極性障害、正常老化、癲癇、外傷性脳傷害、外傷後ストレス障害、パーキンソン病、アルツハイマー病、ダウン症候群、脊髄小脳失調、筋萎縮性側索硬化症、ハンチントン病、卒中、放射線療法、慢性ストレスおよび神経刺激性薬剤(例えば、アルコール、アヘン剤、メタンフェタミン、フェンサイクリジンおよびコカイン)の濫用、網膜変性症、脊髄傷害、末梢神経傷害、種々の状態に関係する生理的体重減少ならびに正常老化、放射線療法および化学療法に関連する認知低下を含むが、これらに限定されない。
【0110】
ある態様において、対象は、処置を必要とする対象(例えば、上に記載する1種以上の疾患または状態を有するまたは有する危険性のある対象のようなこのような処置を必要とすると同定された対象)であり得る。このような処置を必要とする対象の同定は対象または医療専門家の判断であってよく、主観的(例えば所見)または客観的(例えば試験または診断法により測定可能)であり得る。ある態様において、対象は哺乳動物であり得る。ある態様において、対象はヒトであり得る。
【0111】
他の面において、ここに記載する化合物の製造方法を特徴する。ある態様において、本方法は、ここに記載する中間体化合物のいずれか一つを取り、それと1個以上の化学反応材を1工程以上で反応させ、本明細書中に定義する式(I)の化合物(および/またはここに記載する他の式のいずれかの化合物)またはその塩(例えば、薬学的に許容される塩)を製造することを含む。
【0112】
ある態様において、AがCHOHであり、LおよびLの各々がC−Cアルキレン(例えば、LおよびLの各々はCH)である化合物を、AがC(O)であり、LおよびLの各々がC−Cチオアルコキシ(例えば、−SCH)で置換されているC−Cアルキレン(例えば、LおよびLの各々はCH)である化合物に変換できる。本方法は、出発物質と酸化剤である三酸化硫黄ピリジン錯体を接触させることを含む(例えば、実施例7aおよび7b参照)。
【0113】
一つの面において、ここに記載する医薬組成物の製造方法を特徴する。ある態様において、本方法は、本明細書中で定義する式(I)の化合物(および/またはここに記載する他の式のいずれかの化合物)またはその塩(例えば、薬学的に許容される塩)の任意の1個以上を取り、該化合物と1種以上の薬学的に許容される担体を混合することを含む。
【0114】
一つの面において、不十分な(例えば、異常)神経新生または望まない神経細胞死が原因であるまたはこれに関係する1種以上の疾患、障害または状態の処置(例えば、制御する、緩和する、改善する、軽減する、または進行を遅らせる)または予防(例えば、その発症を遅らせるまたは発生のリスクを減らす)ためのキットを記載する。本キットは、(i)本明細書中に定義する式(I)の化合物(および/またはここに記載する他の式のいずれかの化合物)またはその塩(例えば、薬学的に許容される塩);および(ii)該化合物を対象に投与する指示を含む指示書(例えば、患者)を含む。
【0115】
ある態様は、例えば、次の特性の任意の1個以上を含み得る。
【0116】
はハロ、ヒドロキシル、スルフヒドリル、C−Cアルコキシ、C−Cチオアルコキシ、C−Cハロアルコキシ、C−Cチオハロアルコキシ、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、C−Cアルキニル、シクロプロピル、−N、シアノ、−NH、−NH(C−Cアルキル)、−N(C−Cアルキル)、−NHC(O)(C−Cアルキル)およびニトロから選択される。ある態様において、Rはハロ(例えば、ブロモ)である。ある態様において、R、RおよびRの各々は水素である。
【0117】
RおよびR’は各々CおよびCと一体となって、式(II)
【化16】
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のフェニル環を形成する。
【0118】
はハロ、ヒドロキシル、スルフヒドリル、C−Cアルコキシ、C−Cチオアルコキシ、C−Cハロアルコキシ、C−Cチオハロアルコキシ、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、C−Cアルキニル、シクロプロピル、−N、シアノ、−NH、−NH(C−Cアルキル)、−N(C−Cアルキル)、−NHC(O)(C−Cアルキル)およびニトロから選択される。ある態様において、Rはハロ(例えば、ブロモ)またはC−Cアルキル(例えば、CH)である。ある態様において、Rはハロ(例えば、ブロモ)である。ある態様において、R、RおよびRの各々は水素である。
【0119】
ある態様において、RおよびRの各々は水素以外である独立して選択された置換基である。ある態様において、RおよびRの各々は独立してハロ、ヒドロキシル、スルフヒドリル、C−Cアルコキシ、C−Cチオアルコキシ、C−Cハロアルコキシ、C−Cチオハロアルコキシ、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、C−Cアルキニル、シクロプロピル、−N、シアノ、−NH、−NH(C−Cアルキル)、−N(C−Cアルキル)、−NHC(O)(C−Cアルキル)およびニトロから選択される。例えば、Rはハロ(例えば、ブロモ)であってよく;Rはハロ(例えば、ブロモ)またはC−Cアルキル(例えば、CH)であってよく;例えば、ハロ(例えば、ブロモ)である。ある態様において、R、RおよびRの各々は水素であり;R、RおよびRの各々は水素である。
【0120】
ある態様において、RおよびR’は各々CおよびCと一体となって、5〜6環原子を含む縮合ヘテロアリール環を形成し、ここで、環原子の1〜2個はN、NH、N(C−Cアルキル)、OおよびSから独立して選択され;そして該ヘテロアリール環は場合により1〜3個の独立して選択されるRにより置換されていてよい。
【0121】
例えば、RおよびR’は各々CおよびCと一体となって、〜6環原子を含む縮合ヘテロアリール環を形成し、ここで、独立して選択した環原子の1〜2個はNであり;そして該ヘテロアリール環は場合により1〜2個の独立して選択されるRで置換されていてよい。
【0122】
ある態様において、RおよびR’は各々CおよびCと一体となって、5〜6環原子を含む縮合ヘテロ環式環を形成し、ここで、環原子の1〜2個はN、NH、N(C−Cアルキル)、NC(O)(C−Cアルキル)、OおよびSから独立して選択され;そして該ヘテロ環式環は場合により1〜3個の独立して選択されるRにより置換されていてよい。
【0123】
例えば、RおよびR’は各々CおよびCと一体となって、6環原子を含む縮合ヘテロ環式環を形成し、ここで、環原子の1〜2個はN、NH、N(C−Cアルキル)およびNC(O)(C−Cアルキル)から独立して選択され;そして該ヘテロ環式環は場合により1〜3個の独立して選択されるRにより置換されていてよい。
【0124】
ある態様において、RおよびR’は、独立して水素、C−CアルキルまたはC−Cハロアルキル(例えば、C−CアルキルまたはC−Cハロアルキル;例えば、C−Cアルキル)である。
【0125】
およびLの各々は、独立してC−C直鎖アルキレンであり、これは、場合により1〜2個の独立して選択されるRで置換されていてよい。例えば、LおよびLの各々はCHである。
【0126】
AはCRA1A2であり、ここで、RA1およびRA2の各々は、独立して水素、ハロ、C−CアルキルまたはORである。
【0127】
ある態様において、AはCH以外である。
【0128】
ある態様において、RA1およびRA2の一方は水素、ハロ、C−CアルキルおよびORから独立して選択されてよく;RA1およびRA2の他方はハロ、C−CアルキルおよびORから独立して選択されてよい。例えば、RA1およびRA2の一方はハロ、C−CアルキルまたはOR(例えば、ハロまたはOR)であり;他方は水素またはC−Cアルキルである。
【0129】
ある態様において、RA1およびRA2の一方はハロであり、RA1およびRA2の他方は水素またはハロである。例えば、RA1およびRA2の一方はフルオロであり、RA1およびRA2の他方は水素またはフルオロである。いずれの態様においても、RA1およびRA2の一方はORであり;RA1およびRA2の他方はC−Cアルキルである。例えば、RA1およびRA2の一方はOHであり;RA1およびRA2の他方はCHである。
【0130】
ある態様において、RA1およびRA2に結合した炭素は4個の異なる置換基で置換されており(明確にするために、これら4個の置換基はRA1およびRA2を含む)、それゆえに、不斉中心である。
【0131】
ある態様において、RA1およびRA2に結合した炭素は(R)立体配置を有し、RA1およびRA2に結合した炭素が(R)配置を有することを意味する(カーン・インゴルド・プレローグ順位則表示法)。このような化合物は、ここで、“(R)立体配置の化合物”と呼ぶことがある(この用語はまた(R)−CRA1A2不斉中心に加えて1個以上の不斉中心をさらに含む化合物も含む)。
【0132】
他の態様において、RA1およびRA2に結合した炭素は(S)立体配置を有し、RA1およびRA2に結合した炭素が(S)配置を有することを意味する(カーン・インゴルド・プレローグ順位則表示法)。このような化合物、ここで、“(S)立体配置の化合物”と呼ぶことがある(この用語はまた(S)−CRA1A2不斉中心に加えて1個以上の不斉中心をさらに含む化合物も含む)。
【0133】
ある態様において、(R)立体配置の化合物(またはその塩、例えば、薬学的に許容される塩)は、RA1およびRA2に結合した炭素が(S)立体配置(すなわち、RA1およびRA2に結合した炭素が(S)配置を有する式(I)の化合物)を実質的に含まない(例えば、約5%未満、約2%未満、約1%未満、約0.5%未満含む)。例えば、(R)立体配置の化合物は、その相対する(S)エナンチオマーを実質的に含まない(R)エナンチオマーであり得る。他の例として、(R)立体配置の化合物は、RA1およびRA2に結合した炭素が(S)配置を有するジアステレオマーを実質的に含まないことが可能である。ある態様において、(R)立体配置の化合物はさらに実質的に純粋な形態であり得る(例えば、例えば、他の式(I)の化合物、式(I)ではない化合物または生物学的媒体を含む他の物質を約5%未満、約2%未満、約1%未満、約0.5%未満含む)。
【0134】
ある態様において、(S)立体配置の化合物(またはその塩、例えば、薬学的に許容される塩)は、RA1およびRA2に結合した炭素が(R)立体配置(すなわち、RA1およびRA2に結合した炭素が(R)配置を有する式(I)の化合物)を実質的に含まない(例えば、約5%未満、約2%未満、約1%未満、約0.5%未満含む)。例えば、(S)立体配置の化合物は、その相対する(R)エナンチオマーを実質的に含まない(S)エナンチオマーであり得る。他の例として、(S)立体配置の化合物は、RA1およびRA2に結合した炭素が(R)配置を有するジアステレオマーを実質的に含まないことが可能である。ある態様において、(S)立体配置の化合物はさらに実質的に純粋な形態であり得る(例えば、例えば、他の式(I)の化合物、式(I)ではない化合物または生物学的媒体を含む他の物質を約5%未満、約2%未満、約1%未満、約0.5%未満含む)。
【0135】
ある態様において、式(I)の化合物は、平面偏光の存在下で(+)(右旋性)である。
ある態様において、式(I)の化合物は、平面偏光の存在下で(−)(左旋性)である。
【0136】
ある態様において、(+)(右旋性)化合物は、(−)(左旋性)である式(I)の化合物(またはここに記載するその塩)を実質的に含まない(例えば、約5%未満、約2%未満、約1%未満、約0.5%未満含む)。ある態様において、(+)(右旋性)化合物はさらに実質的に純粋な形態であり得る(例えば、例えば、他の式(I)の化合物、式(I)ではない化合物または生物学的媒体を含む他の物質を約5%未満、約2%未満、約1%未満、約0.5%未満含む)。
【0137】
ある態様において、(−)(左旋性)化合物は、(+)(右旋性)である式(I)の化合物(またはここに記載するその塩)を実質的に含まない(例えば、約5%未満、約2%未満、約1%未満、約0.5%未満含む)。ある態様において、(−)(左旋性)化合物はさらに実質的に純粋な形態であり得る(例えば、例えば、他の式(I)の化合物、式(I)ではない化合物または生物学的媒体を含む他の物質を約5%未満、約2%未満、約1%未満、約0.5%未満含む)。
【0138】
Aは(i) CRA1A2であり、ここで、RA1およびRA2の各々は水素、ハロ、C−CアルキルおよびORから独立して選択され、ここで、Rは場合によりヒドロキシルまたはC−Cアルコキシで置換されていてよいC−Cアルキルであるか;または(ii) C=Oである。
【0139】
AはCRA1A2であり、ここで、RA1およびRA2の各々は、独立して水素、ハロ、C−CアルキルまたはORである。
【0140】
ある態様において、RA1およびRA2の一方は水素、ハロ、C−CアルキルおよびORから独立して選択され;RA1およびRA2の他方は独立してハロ、C−CアルキルおよびORから選択される。
【0141】
ある態様において、RA1およびRA2の一方はハロであり、RA1およびRA2の他方は水素、ハロまたはC−Cアルキルである。ある態様において、、RA1およびRA2の一方はハロであり、RA1およびRA2の他方は水素である。例えば、RA1およびRA2の一方はフルオロであり、RA1およびRA2の他方は水素である。
【0142】
他の態様において、RA1およびRA2の各々は、独立してハロであり;例えば、RA1およびRA2の各々はフルオロである。
【0143】
ある態様において、RA1およびRA2の一方は−OHRA1であり、RA2の他方は水素である。
【0144】
ある態様において、AはCRA1A2であり、ここで、RA1およびRA2の一方は水素、ハロ、C−CアルキルおよびORから独立して選択され;RA1およびRA2の他方は独立してハロ、C−CアルキルおよびORから選択され;ここで、Rは水素であるかまたは場合によりヒドロキシもしくはC−Cアルコキシで置換されていてよいC−Cアルキルである。
【0145】
ある態様において、RA1およびRA2の一方はORおよび他方は水素であり、ここで、Rは水素である。
【0146】
ある態様において、RA1およびRA2の一方はハロであり、RA1およびRA2の他方は水素またはハロである。例えば、RA1およびRA2の一方はフルオロであり、RA1およびRA2の他方は水素またはフルオロである。
【0147】
他の態様において、RA1およびRA2の一方はORであり;RA1およびRA2の他方はC−Cアルキルである。例えば、RA1およびRA2の一方はOHであり;RA1およびRA2の他方はCHである。
【0148】
Zは(i) −NR1011;または(ii) −C(O)NR1011;または(iii) −OR12;または(iv) −S(O)13であり、ここで、nは0、1または2である。
【0149】
Zは−NR1011である。ある態様において、R10およびR11の一方は(b) 場合により1〜4個のRで置換されていてよいC−C10アリール;または(c) 5〜14環原子を含むヘテロアリールであり、ここで、環原子の1〜6個はN、NH、N(C−Cアルキル)、OおよびSから独立して選択され;そして該ヘテロアリールは場合により1〜4個のRで置換されていてよく;R10およびR11の他方は水素またはC−Cアルキルである。
【0150】
Zは−OR12または−S(O)13である。
【0151】
ある態様において、Zは−OR12である。ある態様において、R12は場合により1〜4個のRで置換されていてよいC−C10アリールである。
【0152】
ある態様において、R12はC−CアルキルまたはC−Cハロアルキル(例えば、C−Cアルキル)であり、この各々は1〜3個のRで置換されている。他の態様において、R12は、置換されていないかまたは1〜3個のRで置換されているC−CアルキルまたはC−Cハロアルキル(例えば、C−Cアルキル)以外である。
【0153】
はハロ、ヒドロキシル、スルフヒドリル、C−Cアルコキシ、C−Cチオアルコキシ、C−Cハロアルコキシ、C−Cチオハロアルコキシ、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、シアノ、−NH、−NH(C−Cアルキル)、N(C−Cアルキル)、−NHC(O)(C−Cアルキル)およびニトロから選択できる。例えば、Rはハロ(例えば、ブロモ)であり得る。ある態様において、R、RおよびRの各々は水素であり得る。
【0154】
はC−C直鎖アルキレンであってよく、これは、場合により1〜2個の独立して選択されるRで置換されていてよい。例えば、LはCHであり得る。
【0155】
はC−C直鎖アルキレンであってよく、これは、場合により1〜2個の独立して選択されるRで置換されていてよい。例えば、LはCHであり得る。
【0156】
およびLの各々は、独立してC−C直鎖アルキレンであってよく、これは、場合により1〜2個の独立して選択されるRで置換されていてよい。例えば、LおよびLの各々はCHであり得る。
【0157】
AはCRA1A2であってよく、ここで、RA1およびRA2の各々は、独立して水素、ハロ、C−CアルキルまたはORである。
【0158】
AはCRA1A2であってよく、ここで、RA1およびRA2の各々は独立して水素、ハロまたはC−Cアルキルである。
【0159】
AはCRA1A2であってよく、ここで、RA1およびRA2の一方はハロ(例えば、フルオロ)であり、RA1およびRA2の他方は独立して水素、ハロまたはC−Cアルキル(例えば、水素)である。
【0160】
AはCRA1A2であってよく、ここで、RA1およびRA2の一方はハロ(例えば、フルオロ)であり、RA1およびRA2の他方は水素である。
【0161】
A1およびRA2の一方はハロまたはORであり、他方は水素であってよい。
【0162】
A1およびRA2の一方はORであり得る。ある態様において、RA1およびRA2の他方は本明細書中に定義したとおりであってよく;例えば、RA1およびRA2の他方は水素またはC−Cアルキルであり得る。例えば、RA1およびRA2の一方はORであり、RA1およびRA2の他方は水素であってよい。ある態様において、Rは水素であり得る。
【0163】
A1およびRA2の一方はハロであり得る。ある態様において、RA1およびRA2の他方は本明細書中に定義したとおりであってよく;例えば、RA1およびRA2の他方は水素、C−Cアルキルまたはハロであり得る。例えば、RA1およびRA2の一方はハロ(例えば、フルオロ)であり、RA1およびRA2の他方は水素であり得る。
【0164】
A1およびRA2に結合した炭素はR配置を有し得る。
A1およびRA2に結合した炭素はS配置を有し得る。
【0165】
およびLの各々は、独立してC−Cアルキレンであり、これは、場合により1〜2個の独立して選択されるRで置換されていてよい。例えば、LおよびLの各々はCHであり得る。
【0166】
Zは−NR1011であり得る。
【0167】
10およびR11の一方は場合により1〜4個のRで置換されていてよいC−C10アリールであり得る。
【0168】
10およびR11の一方は場合により1〜4個のRで置換されていてよいC−C10アリールであり、他方は水素またはC−Cアルキルであり得る。
【0169】
10およびR11の一方は場合により1〜4個のRで置換されていてよいC−C10アリールであり、他方は水素であり得る。例えば、R10およびR11の一方は非置換フェニルであり、他方は水素であり得る。他の例として、R10およびR11の一方は1個のRで置換されているフェニルであり、他方は水素であり得る。ある態様において、RはC−Cアルコキシ(例えば、OCH)であり得る。例えば、R10およびR11の一方は3−メトキシフェニルであり、他方は水素であり得る。
【0170】
Zは−OR12であり得る。ある態様において、R12はC−CアルキルまたはC−Cハロアルキルであってよく、この各々は場合により1〜3個のRで置換されていてよい。他の態様において、R12は場合により1〜4個のRで置換されていてよいC−C10アリールであり得る。例えば、R12は非置換フェニルであり得る。
【0171】
Zは−S(O)13であってよく、ここで、nは0、1または2であり得る。他の態様において、R13は場合により1〜4個のRで置換されていてよいC−C10アリールであり得る。例えば、R13は非置換フェニルであり得る。
【0172】
Zは5〜6環原子を含むヘテロシクロアルケニルであってよく、ここで、環原子の1〜3個はN、NH、N(C−Cアルキル)、NC(O)(C−Cアルキル)、OおよびSから独立して選択され;そして該ヘテロシクロアルケニルは場合により1〜4個の独立して選択されるRで置換されていてよい。
【0173】
RおよびR’は各々CおよびCと一体となって、式(II)
【化17】
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のフェニル環を形成する。
【0174】
はハロ、ヒドロキシル、スルフヒドリル、C−Cアルコキシ、C−Cチオアルコキシ、C−Cハロアルコキシ、C−Cチオハロアルコキシ、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、シアノ、−NH、−NH(C−Cアルキル)、N(C−Cアルキル)、−NHC(O)(C−Cアルキル)およびニトロから選択できる。例えば、Rはハロ(例えば、ブロモ)であり得る。ある態様において、R、RおよびRの各々は水素であり得る。ここに記載するR、R、R、R、L、L、AおよびZの態様の任意の1個以上をここに記載するR、R、RおよびRの態様の任意の1個以上と組み合わせてよい。
【0175】
およびLの各々はCHであってよく;AはCRA1A2であってよく、ここで、RA1およびRA2の一方がORであり、他方が水素であり;Zが−NR1011であり;R10およびR11の各々は(a) 水素;(b) 場合により1〜4個のRで置換されていてよいC−C10アリール;(d) C−CアルキルまたはC−Cハロアルキルであり、この各々は場合により1〜3個のRで置換されていてよい;および(f) C−CアルケニルまたはC−Cアルキニルから独立して選択できる。
【0176】
およびRの各々はハロ(例えば、ブロモ)であってよく;R、R、R、R、RおよびRの各々は水素であり得る。Rは水素であり得る。R10およびR11の一方は場合により1〜4個のRで置換されていてよいC−C10アリールであり、他方は水素であり得る。R10およびR11の一方は非置換フェニルであり、他方は水素であり得る。R10およびR11の一方は1個のRで置換されているフェニルであり、他方は水素であり得る。RはC−Cアルコキシ(例えば、OCH)であり得る。R10およびR11の一方は3−メトキシフェニルであり、他方は水素であり得る。
【0177】
およびLの各々はCHであり;AはCRA1A2であり、ここで、RA1およびRA2の一方がORであり、他方が水素であり;Zが−NR1011であり;R10およびR11の各々は独立して(a) 水素;(b) 場合により1〜4個のRで置換されていてよいC−C10アリール;(d) C−CアルキルまたはC−Cハロアルキルであり、この各々は場合により1〜3個のRで置換されていてよい;および(f) C−CアルケニルまたはC−Cアルキニルから選択される。態様は次の特性の1個以上を含み得る。
【0178】
およびRの各々はハロ(例えば、ブロモ)であり;R、R、R、R、RおよびRの各々は水素である。Rは水素であり得る。R10およびR11の一方は場合により1〜4個のRで置換されていてよいC−C10アリールであり、他方は水素であり得る。R10およびR11の一方は非置換フェニルであり、他方は水素であり得る。R10およびR11の一方は1個のRで置換されているフェニルであり、他方は水素であり得る。RはC−Cアルコキシ(例えば、OCH)であり得る。R10およびR11の一方は3−メトキシフェニルであり、他方は水素であり得る。
【0179】
ある態様において、(A)、(B)または(C)が適用される。他の態様において、(A)および(B);または(A)および(C);または(B)および(C)が適用される。さらに他の態様において、(A)、(B)または(C)が適用される。
【0180】
RおよびR’の各々は独立して水素、C−CアルキルまたはC−Cハロアルキルであり得る。RおよびR’の各々は独立してC−Cアルキルであり得る(例えば、RおよびR’の各々はCHであり得る)。RおよびR’の各々は水素であり得る。
【0181】
本発明の化合物は次のものから選択される任意の1個以上の化合物を含み得る。
R−1−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−3−(3−メトキシフェニルアミノ)−プロパン−2−オール;
S−1−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−3−(3−メトキシフェニルアミノ)−プロパン−2−オール;
1−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−3−(2−イミノピリジン−1(2H)−イル)プロパン−2−オール;
1−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−3−(フェニルチオ)プロパン−2−オール;
N−(3−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−2−ヒドロキシプロピル)−N−(3−メトキシフェニル)アセトアミド;
5−((3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)メチル)−3−(3−メトキシフェニル)−オキサゾリジン−2−オン;
N−(3−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−2−フルオロプロピル)−3−メトキシアニリン;
1−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−3−(3−メトキシフェニルアミノ)−プロパン−2−オン;
N−(3−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−2−メトキシプロピル)−3−メトキシアニリン;
1−(3,6−ジメチル−9H−カルバゾール−9−イル)−3−(3−メトキシフェニルアミノ)プロパン−2−オール;
1−(3−ブロモ−6−メチル−9H−カルバゾール−9−イル)−3−(3−メトキシフェニルアミノ)−プロパン−2−オール;
1−(3,6−ジクロロ−9H−カルバゾール−9−イル)−3−(3−メトキシフェニルアミノ)プロパン−2−オール;
1−(5−ブロモ−2,3−ジメチル−1H−インドール−1−イル)−3−(フェニルアミノ)プロパン−2−オール;
1−(3,6−ジブロモ−9H−ピリド[3,4−b]インドール−9−イル)−3−(フェニルアミノ)プロパン−2−オール;
1−(3−アジドフェニルアミノ)−3−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)プロパン−2−オール;
1,3−ビス(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)プロパン−2−オール;
1−(9H−カルバゾール−9−イル)−3−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)プロパン−2−オール;
3−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−2−ヒドロキシ−N−(3−メトキシフェニル)−プロパンアミド;
エチル5−(2−ヒドロキシ−3−(3−メトキシフェニルアミノ)プロピル)−8−メチル−3,4−ジヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−2(5H)−カルボキシレート;
4−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−1−(フェニルアミノ)ブタン−2−オール;
N−(3−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)プロピル)アニリン;
1−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−4−(フェニルアミノ)ブタン−2−オール;
1−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−3−(ピリジン−2−イルアミノ)プロパン−2−オール;
1−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−3−((3−メトキシフェニル)(メチル)−アミノ)プロパン−2−オール;
3−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−1−(3−メトキシフェニルアミノ)−1−(メチルチオ)プロパン−2−オン;
3−アミノ−1−(3−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−2−ヒドロキシプロピル)ピリジニウム;
1−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−3−(ピリミジン−2−イルアミノ)プロパン−2−オール;
N−(3−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−2−フルオロプロピル)−3−メトキシ−N−メチルアニリン;
1−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−3−メトキシプロパン−2−オール;
【0182】
1−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−4−フェニルブタン−2−オール;
1−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−3−(1H−インドール−1−イル)プロパン−2−オール;
3−(1−(3−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−2−ヒドロキシプロピル)−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)プロパン−1−オール;
1−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−3−(3−エトキシフェニルアミノ)プロパン−2−オール;
1−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−3−(3,5−ジメチル−1H−ピラゾール−1−イル)プロパン−2−オール;
1−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−3−(フェニルスルフィニル)プロパン−2−オール;
1−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−3−(フェニルスルホニル)プロパン−2−オール;
1−(3−ブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−3−(3−メトキシフェニルアミノ)プロパン−2−オール;
N−(5−(3−(3−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−2−ヒドロキシプロピルアミノ)フェノキシ)ペンチル)−2−(7−(ジメチルアミノ)−2−オキソ−2H−クロメン−4−イル)アセトアミド;
1−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−3−フェノキシプロパン−2−オール;
N−(2−(3−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−2−ヒドロキシプロポキシ)エチル)−アセトアミド;
1−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−3−(ピリジン−3−イルアミノ)プロパン−2−オール;
1−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−3−(ピリジン−4−イルアミノ)プロパン−2−オール;
1−(2,8−ジメチル−3,4−ジヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−5(2H)−イル)−3−(フェニルアミノ)プロパン−2−オール;
N−(3−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−2,2−ジフルオロプロピル)−3−メトキシアニリン;
1−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−3−フェノキシプロパン−2−オール;
1−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−3−(フェニルアミノ)プロパン−2−オール;
1−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−3−(o−トリルアミノ)プロパン−2−オール;
1−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−3−(m−トリルアミノ)プロパン−2−オール;
1−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−3−(2−メトキシフェニルアミノ)プロパン−2−オール;
1−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−3−(ナフタレン−1−イルアミノ)プロパン−2−オール;
1−(4−ブロモフェニルアミノ)−3−(3,6−ジクロロ−9H−カルバゾール−9−イル)プロパン−2−オール;
1−(4−ブロモフェニルアミノ)−3−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)プロパン−2−オール;
1−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−3−(4−エトキシフェニルアミノ)プロパン−2−オール;
1−(4−クロロフェニルアミノ)−3−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)プロパン−2−オール;
1−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−3−(フェネチルアミノ)プロパン−2−オール;
1−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−3−(2−ヒドロキシエチルアミノ)プロパン−2−オール;
1−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−3−(2,4−ジメトキシフェニルアミノ)プロパン−2−オール;
1−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−3−(2,3−ジメチルフェニルアミノ)プロパン−2−オール;
【0183】
1−(2−クロロフェニルアミノ)−3−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)プロパン−2−オール;
1−(tert−ブチルアミノ)−3−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)プロパン−2−オール;
1−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−3−(イソプロピルアミノ)プロパン−2−オール;
1−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−3−(4−メトキシフェニルアミノ)プロパン−2−オール;
1−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−3−(3−メトキシフェニルアミノ)プロパン−2−オール;
1−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−3−(m−トリルアミノ)プロパン−2−オール;
1−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−3−(3,5−ジメチルフェニルアミノ)プロパン−2−オール;
1−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−3−(3,4−ジメチルフェニルアミノ)プロパン−2−オール;
1−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−3−(3,4−ジメチルフェニルアミノ)プロパン−2−オール;
1−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−3−(2,5−ジメチルフェニルアミノ)プロパン−2−オール;
1−(4−ブロモフェニルアミノ)−3−(2,3−ジメチル−1H−インドール−1−イル)プロパン−2−オール;
1−(2,3−ジメチル−1H−インドール−1−イル)−3−(4−メトキシフェニルアミノ)プロパン−2−オール;
1−(2,3−ジメチル−1H−インドール−1−イル)−3−(4−エトキシフェニルアミノ)プロパン−2−オール;
1−(2,3−ジメチル−1H−インドール−1−イル)−3−(p−トリルアミノ)プロパン−2−オール;
1−(2,3−ジメチル−1H−インドール−1−イル)−3−(フェニルアミノ)プロパン−2−オールオキサレート;
1−(1H−インドール−1−イル)−3−(4−メトキシフェニルアミノ)プロパン−2−オールヒドロクロライド;
1−(1H−インドール−1−イル)−3−(フェニルアミノ)プロパン−2−オールオキサレート;
1−(3,4−ジヒドロ−1H−カルバゾール−9(2H)−イル)−3−(m−トリルアミノ)プロパン−2−オール;
1−(9H−カルバゾール−9−イル)−3−(フェニルアミノ)プロパン−2−オール;
1−(3,6−ジクロロ−9H−カルバゾール−9−イル)−3−(フェニルアミノ)プロパン−2−オール;
1−(9H−カルバゾール−9−イル)−3−(p−トリルアミノ)プロパン−2−オール;
1−(3,6−ジクロロ−9H−カルバゾール−9−イル)−3−(p−トリルアミノ)プロパン−2−オール;
1−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−3−(p−トリルアミノ)プロパン−2−オール;
N−(4−(3−(9H−カルバゾール−9−イル)−2−ヒドロキシプロポキシ)フェニル)アセトアミド;
1−(9H−カルバゾール−9−イル)−3−フェノキシプロパン−2−オール;
1−(9H−カルバゾール−9−イル)−3−(4−メトキシフェニルアミノ)プロパン−2−オール;
1−(ベンジルアミノ)−3−(9H−カルバゾール−9−イル)プロパン−2−オール;
メチル4−(3−(9H−カルバゾール−9−イル)−2−ヒドロキシプロポキシ)ベンゾエート;
1−(9H−カルバゾール−9−イル)−3−(4−メトキシフェノキシ)プロパン−2−オール;
【0184】
1−アミノ−3−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)プロパン−2−オール;
(S)−1−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−3−フェノキシプロパン−2−オール;
(R)−1−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−3−フェノキシプロパン−2−オール;
3,6−ジブロモ−9−(2−フルオロ−3−フェノキシプロピル)−9H−カルバゾール;
1−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−3−(3−メトキシフェニルアミノ)−2−メチルプロパン−2−オール;
1−(2,8−ジメチル−3,4−ジヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−5(2H)−イル)−3−(3−メトキシフェニルアミノ)プロパン−2−オール;
1−(4−アジドフェニルアミノ)−3−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)プロパン−2−オール;
1−(3−アジド−6−ブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−3−(3−メトキシフェニルアミノ)プロパン−2−オール;
1−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−3−(4−メトキシフェノキシ)プロパン−2−オール;
1−(3,6−ジクロロ−9H−カルバゾール−9−イル)−3−(フェニルスルホニル)プロパン−2−オール;
3,6−ジブロモ−9−(2−フルオロ−3−(フェニルスルホニル)プロピル)−9H−カルバゾール;
S)−1−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−3−(フェニルスルホニル)プロパン−2−オール;
(R)−1−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−3−(フェニルスルホニル)プロパン−2−オール;
1−(3,6−ジシクロプロピル−9H−カルバゾール−9−イル)−3−(フェニルアミノ)プロパン−2−オール;
1−(3,6−ジヨード−9H−カルバゾール−9−イル)−3−(フェニルアミノ)プロパン−2−オール;
1−(3,6−ジエチニル−9H−カルバゾール−9−イル)−3−(3−メトキシフェニルアミノ)プロパン−2−オール;
9−(2−ヒドロキシ−3−(3−メトキシフェニルアミノ)プロピル)−9H−カルバゾール−3,6−ジカルボニトリル;
N−(3−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−2−フルオロプロピル)アニリン;
3,6−ジブロモ−9−(2,2−ジフルオロ−3−フェノキシプロピル)−9H−カルバゾール;
N−(3−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−2−フルオロプロピル)−4−メトキシアニリン;
N−(2−ブロモ−3−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)プロピル)−N−(4−メトキシフェニル)−4−ニトロベンゼンスルホンアミド;
エチル2−(4−(3−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−2−フルオロプロピルアミノ)フェノキシ)アセテート;および
N−(3−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−2−フルオロプロピル)−4−(2−(2−メトキシエトキシ)エトキシ)アニリン;
N−(2−(2−(4−(3−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−2−フルオロプロピルアミノ)フェノキシ)アセトアミド)エチル)−5−(2−オキソヘキサヒドロ−1H−チエノ[3,4−d]イミダゾール−4−イル)ペンタnアミド;
2−(4−(3−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−2−フルオロプロピルアミノ)フェノキシ)−N,N−ジメチルアセトアミド;
2−(4−(3−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−2−フルオロプロピルアミノ)フェノキシ)−N−(2−ヒドロキシエチル)アセトアミド;
1−(ビス(4−ブロモフェニル)アミノ)−3−(フェニルアミノ)プロパン−2−オール;
(E)−3,6−ジブロモ−9−(3−フェノキシアリル)−9H−カルバゾール;
(E)−3,6−ジブロモ−9−(3−フェノキシプロプ−1−エン−1−イル)−9H−カルバゾール;
1−(3,6−ビス(トリフルオロメチル)−9H−カルバゾール−9−イル)−3−(フェニルアミノ)プロパン−2−オール;
【0185】
1−(2,8−ジブロモ−10,11−ジヒドロ−5H−ジベンゾ[b,f]アゼピン−5−イル)−3−(3−メトキシフェニルアミノ)プロパン−2−オール;
1−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−3−(3−メトキシフェニルチオ)プロパン−2−オール;
1−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−3−(4−メトキシフェニルチオ)プロパン−2−オール;
3,6−ジブロモ−9−(2−フルオロ−3−(3−メトキシフェニルチオ)プロピル)−9H−カルバゾール;
3,6−ジブロモ−9−(2−フルオロ−3−(4−メトキシフェニルチオ)プロピル)−9H−カルバゾール;
3,6−ジブロモ−9−(2−フルオロ−3−(3−メトキシフェニルスルホニル)プロピル)−9H−カルバゾール;
1−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−3−(3−メトキシフェニルスルホニル)プロパン−2−オール;
3,6−ジブロモ−9−(2−フルオロ−3−(4−メトキシフェニルスルホニル)プロピル)−9H−カルバゾール;
1−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−3−(4−メトキシフェニルスルホニル)プロパン−2−オール;
3−(3−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−2−ヒドロキシプロピルチオ)フェノール;
4−(3−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−2−ヒドロキシプロピルチオ)フェノール;
3−(3−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−2−ヒドロキシプロピルスルホニル)フェノール;
4−(3−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−2−ヒドロキシプロピルスルホニル)フェノール;
1−(3−アミノフェニルチオ)−3−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)プロパン−2−オール;
1−(4−アミノフェニルチオ)−3−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)プロパン−2−オール;
1−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−3−フェノキシプロパン−2−アミン;
N−ベンジル−2−(3−(3−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−2−ヒドロキシプロピルチオ)−フェノキシ)アセトアミド;
N−ベンジル−2−(4−(3−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−2−ヒドロキシプロピルチオ)−フェノキシ)アセトアミド;
3−(3−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−2−フルオロプロピルスルホニル)フェノール;N−ベンジル−2−(3−(3−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−2−ヒドロキシプロピルスルホニル)−フェノキシ)アセトアミド;
4−(3−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−2−フルオロプロピルスルホニル)フェノール;
5−(5−(3−(3−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−2−ヒドロキシプロピルアミノ)フェノキシ)ペンチルカルバモイル)−2−(6−ヒドロキシ−3−オキソ−3H−キサンテン−9−イル)安息香酸;
1−(8−ブロモ−3,4−ジヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−5(2H)−イル)−3−フェノキシプロパン−2−オール;
1−(8−ブロモ−2−シクロプロピル−3,4−ジヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−5(2H)−イル)−3−フェノキシプロパン−2−オール;
8−ブロモ−5−(2−ヒドロキシ−3−フェノキシプロピル)−3,4−ジヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−2(5H)−カルボニトリル;
8−ブロモ−5−(2−フルオロ−3−フェノキシプロピル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール;
1−(シクロヘキシルアミノ)−3−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)プロパン−2−オール;
(9−(2−ヒドロキシ−3−(フェニルチオ)プロピル)−9H−カルバゾール−3,6−ジカルボニトリル;
9−(2−ヒドロキシ−3−フェノキシプロピル)−9H−カルバゾール−3,6−ジカルボニトリル;
R−N−(3−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−2−フルオロプロピル)−3−メトキシアニリン
S−N−(3−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−2−フルオロプロピル)−3−メトキシアニリン
N−(2−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)エチル)アニリン;
【0186】
2−(6−アミノ−3−イミノ−3H−キサンテン−9−イル)−4−(6−(5−(3−(3−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−2−ヒドロキシプロピルアミノ)フェノキシ)ペンチルアミノ)−6−オキソヘキシルカルバモイル)安息香酸および2−(6−アミノ−3−イミノ−3H−キサンテン−9−イル)−5−(6−(5−(3−(3−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−2−ヒドロキシプロピルアミノ)フェノキシ)ペンチルアミノ)−6−オキソヘキシルカルバモイル)安息香酸;
1−(8−ブロモ−2−メチル−3,4−ジヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−5(2H)−イル)−3−フェノキシプロパン−2−オール;
6−((4−ブロモフェニル)(2−ヒドロキシ−3−フェノキシプロピル)アミノ)ニコチノニトリル;
1−(3−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−2−ヒドロキシプロピル)ピリジン−2(1H)−オン;
9−(2−ヒドロキシ−3−フェノキシプロピル)−9H−カルバゾール−3−カルボニトリル;
tert−ブチル(5−(4−((3−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−2−ヒドロキシプロピル)スルホニル)フェノキシ)ペンチル)カルバメート;
6−ブロモ−9−(2−ヒドロキシ−3−フェノキシプロピル)−9H−カルバゾール−3−カルボニトリル;
6−ブロモ−9−(2−ヒドロキシ−3−フェノキシプロピル)−9H−カルバゾール−3−カルボキサミド;
1−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−3−(ピリジン−2−イルオキシ)プロパン−2−オール;
メチル6−ブロモ−9−(2−ヒドロキシ−3−フェノキシプロピル)−9H−カルバゾール−3−カルボキシレート;
6−ブロモ−9−(2−ヒドロキシ−3−フェノキシプロピル)−9H−カルバゾール−3−カルボン酸;
6−ブロモ−9−(2−ヒドロキシ−3−フェノキシプロピル)−9H−ピリド[2,3−b]インドール−3−カルボニトリル;
9−(2−ヒドロキシ−3−フェノキシプロピル)−9H−ピリド[2,3−b]インドール−3−カルボニトリル;
tert−ブチル3−(2−(2−(2−(3−((3−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−2−ヒドロキシプロピル)アミノ)フェノキシ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)プロパノエート;
1−(3,6−ジブロモ−1,4−ジメトキシ−9H−カルバゾール−9−イル)−3−(フェニルアミノ)プロパン−2−オール;
1−(3,6−ジブロモ−1,8−ジメチル−9H−カルバゾール−9−イル)−3−(フェニルアミノ)プロパン−2−オール;
2−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)酢酸;
1−(6−ブロモ−3−メトキシ−1−メチル−9H−カルバゾール−9−イル)−3−(フェニルアミノ)プロパン−2−オール;
1−(4,6−ジブロモ−3−メトキシ−1−メチル−9H−カルバゾール−9−イル)−3−(フェニルアミノ)プロパン−2−オール;
1−(3,6−ジブロモ−4−メトキシ−9H−カルバゾール−9−イル)−3−(フェニルアミノ)プロパン−2−オール;
9−(2−ヒドロキシ−3−フェノキシプロピル)−9H−ピリド[3,4−b]インドール−3−カルボン酸;
6−ブロモ−9−(2−ヒドロキシ−3−フェノキシプロピル)−9H−ピリド[3,4−b]インドール−3−カルボン酸;
エチル6−ブロモ−9−(2−ヒドロキシ−3−フェノキシプロピル)−9H−ピリド[3,4−b]インドール−3−カルボキシレート;
9−(2−フルオロ−3−フェノキシプロピル)−9H−カルバゾール−3,6−ジカルボニトリル;
9−(2−ヒドロキシ−2−メチル−3−フェノキシプロピル)−9H−カルバゾール−3,6−ジカルボニトリル;
1−(シクロヘキシルオキシ)−3−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)プロパン−2−オール;
(E)−N−(3−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)プロプ−1−エン−1−イル)−1,1,1−トリフルオロ−N−(3−メトキシフェニル)メタンスルホンアミド;
1−(3,6−ジブロモ−9H−ピリド[2,3−b]インドール−9−イル)−3−フェノキシプロパン−2−オール;
1−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−3−((6−メトキシピリジン−2−イル)アミノ)プロパン−2−オール;
【0187】
1−(8−ブロモ−5H−ピリド[4,3−b]インドール−5−イル)−3−フェノキシプロパン−2−オール;
6−ブロモ−9−(2−ヒドロキシ−3−フェノキシプロピル)−9H−ピリド[3,4−b]インドール−3−カルボキサミド;
8−ブロモ−5−(2−ヒドロキシ−3−フェノキシプロピル)−5H−ピリド[4,3−b]インドール2−オキシド;
8−ブロモ−5−(2−ヒドロキシ−3−フェノキシプロピル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール1−オキシド;
(6−ブロモ−9H−ピリド[3,4−b]インドール−3−イル)メタノール;
エチル6−ブロモ−9H−ピリド[3,4−b]インドール−3−カルボキシレート;
tert−ブチル(3−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−2−フルオロプロピル)カルバメート;
2−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−N−メチルアセトアミド;
3−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−2−フルオロプロパン−1−アミンヒドロクロライド;
N−(3−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−2−フルオロプロピル)アセトアミド;
2−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)プロパンアミド;
6−ブロモ−9H−ピリド[3,4−b]インドール−3−カルボニトリル;
6−ブロモ−3−メチル−9H−ピリド[3,4−b]インドール;
メチル(2−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)アセチル)カルバメート;
N−(3−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−2−フルオロプロピル)−1,1,1−トリフルオロ−N−(3−メトキシフェニル)メタンスルホンアミド;
N−(3−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−2−フルオロプロピル)−6−メトキシピリジン−2−アミン;
N−(3−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−2−ヒドロキシプロピル)−1,1,1−トリフルオロ−N−(3−メトキシフェニル)メタンスルホンアミド;1−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−3−((4−メトキシベンジル)(3−メトキシフェニル)アミノ)プロパン−2−オール;
N−(3−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−2−ヒドロキシプロピル)−2,2,2−トリフルオロアセトアミド;
tert−ブチル(3−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−2−ヒドロキシプロピル)カルバメート;
5−(2−ヒドロキシ−3−フェノキシプロピル)−5H−pyrimido[5,4−b]インドール−2−カルボン酸;
N−(3−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−2−ヒドロキシプロピル)アセトアミド;
エチル(3−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−2−ヒドロキシプロピル)カルバメート;
6−ブロモ−9−(3−(4−ブロモフェノキシ)−2−ヒドロキシプロピル)−9H−カルバゾール−3−カルボニトリル;
メチル9−(2−ヒドロキシ−3−フェノキシプロピル)−9H−ピリド[3,4−b]インドール−3−カルボキシレート;
N−(3−(3−ブロモ−6−メチル−9H−カルバゾール−9−イル)−2−フルオロプロピル)−6−メトキシピリジン−2−アミン;
またはその塩(例えば、薬学的に許容される塩)(またはこれらの任意の1個以上のサブセット、例えば、請求の範囲に記載するとおり)。
【0188】
ある態様において、式(I)を有する化合物は1−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−3−(フェニルアミノ)プロパン−2−オール;またはその塩(例えば、薬学的に許容される塩)であり得る。
【0189】
ある態様において、式(I)を有する化合物はR−1−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−3−(3−メトキシフェニルアミノ)−プロパン−2−オール;またはその塩(例えば、薬学的に許容される塩)であり得る。ある態様において、R−1−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−3−(3−メトキシフェニルアミノ)−プロパン−2−オールまたはその塩(例えば、薬学的に許容される塩)は、S−1−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−3−(3−メトキシフェニルアミノ)−プロパン−2−オールまたはその塩(例えば、薬学的に許容される塩)を実質的に含まないものであり得る(例えば、約5%未満、約2%未満、約1%未満、約0.5%未満含む)。
【0190】
ある態様において、式(I)を有する化合物はS−1−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−3−(3−メトキシフェニルアミノ)−プロパン−2−オール;またはその塩(例えば、薬学的に許容される塩)であり得る。ある態様において、S−1−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−3−(3−メトキシフェニルアミノ)−プロパン−2−オールまたはその塩(例えば、薬学的に許容される塩)は、R−1−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−3−(3−メトキシフェニルアミノ)−プロパン−2−オールまたはその塩(例えば、薬学的に許容される塩)を実質的に含まないものであり得る(例えば、約5%未満、約2%未満、約1%未満、約0.5%未満含む)。
【0191】
ある態様において、式(I)を有する化合物はここに記載する1−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−3−(3−メトキシフェニルアミノ)−プロパン−2−オールの(+)(右旋性)エナンチオマーまたはその塩(例えば、薬学的に許容される塩)であり得る。例えば、実施例1aおよび1b参照。ある態様において、ここに記載する1−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−3−(3−メトキシフェニルアミノ)−プロパン−2−オールの(+)(右旋性)エナンチオマーまたはその塩(例えば、薬学的に許容される塩)は、ここに記載する1−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−3−(3−メトキシフェニルアミノ)−プロパン−2−オールの(−)(左旋性)エナンチオマーまたはその塩(例えば、薬学的に許容される塩)を実質的に含まないものであり得る(例えば、約5%未満、約2%未満、約1%未満、約0.5%未満含む)。
【0192】
ある態様において、式(I)を有する化合物はここに記載する1−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−3−(3−メトキシフェニルアミノ)−プロパン−2−オールの(−)(左旋性)エナンチオマーまたはその塩(例えば、薬学的に許容される塩)であり得る。例えば、実施例1aおよび1b参照。ある態様において、ここに記載する1−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−3−(3−メトキシフェニルアミノ)−プロパン−2−オールの(−)(左旋性)エナンチオマーまたはその塩(例えば、薬学的に許容される塩)は、ここに記載する1−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−3−(3−メトキシフェニルアミノ)−プロパン−2−オールの(+)(右旋性)エナンチオマーまたはその塩(例えば、薬学的に許容される塩)を実質的に含まないものであり得る(例えば、約5%未満、約2%未満、約1%未満、約0.5%未満含む)。
【0193】
ある態様において、本化合物は、ここに記載する(+)(右旋性)−N−(3−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−2−フルオロプロピル)−3−メトキシアニリンまたはその塩(例えば、薬学的に許容される塩)であり得る。例えば、実施例144aおよび144b参照。ある態様において、ここに記載するN−(3−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−2−フルオロプロピル)−3−メトキシアニリンの(+)(左旋性)エナンチオマーまたはその塩(例えば、薬学的に許容される塩)は、ここに記載するN−(3−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−2−フルオロプロピル)−3−メトキシアニリンの(−)(右旋性)エナンチオマーまたはその塩(例えば、薬学的に許容される塩)を実質的に含まないものであり得る(例えば、約5%未満、約2%未満、約1%未満、約0.5%未満含む)。
【0194】
ある態様において、本化合物はここに記載する(−)(右旋性)−N−(3−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−2−フルオロプロピル)−3−メトキシアニリンまたはその塩(例えば、薬学的に許容される塩)であり得る。例えば、実施例144aおよび144b参照。ある態様において、ここに記載するN−(3−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−2−フルオロプロピル)−3−メトキシアニリンの(−)(左旋性)エナンチオマーまたはその塩(例えば、薬学的に許容される塩)は、ここに記載するN−(3−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−2−フルオロプロピル)−3−メトキシアニリンの(+)(右旋性)エナンチオマーまたはその塩(例えば、薬学的に許容される塩)を実質的に含まないものであり得る(例えば、約5%未満、約2%未満、約1%未満、約0.5%未満含む)。
【0195】
式(I)、(II)、(III)および(IV)の化合物またはその薬学的に許容される塩は、実施例1a、1b、3a、3b、3d、6a、10、13、21、22、88b、90、92、96、97a、97b、102、116、117、118、119、120、121、122、132、143および144aの表題化合物を含めて特徴付けられる。
【0196】
種々の態様において、式(I)、(II)、(III)および(IV)の化合物は、処置を必要とする対象における望まない神経細胞死または不十分な神経新生が原因の疾患、障害または状態を処置する方法に使用できる。本方法は、対象にここに定義する式(I)、(II)、(III)または(VI)を有する化合物またはその薬学的に許容される塩の有効量を投与することを含み得る。
【0197】
本方法は、さらに得られた向神経性(neurotrophism)(例えば、神経新生)の検出および/または特にそれの検出および/または診断によりそれと関係する患者が異常向神経性、特に異常神経新生、特に異常海馬および/または視床下部神経新生または疾患もしくは障害を有することの決定を含む。
【0198】
本方法はさらに得られた向神経性作用の検出を含む。
本方法は、さらに、それを該対象で検出することにより、対象が異常神経新生または神経細胞の死またはそれと関係する疾患もしくは障害を有することを決定することを含む。
本方法はさらに得られた海馬および/または視床下部神経新生の検出を含む。
【0199】
疾患、障害または状態は、統合失調症、大鬱病、双極性障害、正常老化、癲癇、外傷性脳傷害、外傷後ストレス障害、パーキンソン病、アルツハイマー病、ダウン症候群、脊髄小脳失調、筋萎縮性側索硬化症、ハンチントン病、卒中、放射線療法、慢性ストレスおよび神経刺激性薬剤(例えば、アルコール、アヘン類、メタンフェタミン、フェンサイクリジンおよびコカイン)の濫用、網膜変性症、脊髄傷害、末梢神経傷害、種々の状態に関係する生理的体重減少ならびに正常老化および化学療法と関係する認知低下を含む(が、これらに限定されない)精神神経疾患および神経変性疾患である。
【0200】
ある態様において、式(I)を有する化合物またはその塩(例えば、薬学的に許容される塩)は、表1と共に記載したアッセイで評価して、少なくとも約27(×10−06)BrdU細胞/mm歯状回を提供する(すなわち、4匹の12週齢成体雄C57/Bl6マウスで10μM濃度での我々の標準的インビボアッセイにおける神経新生促進能/神経保護で評価)。
【0201】
ある態様において、式(I)を有する化合物またはその塩(例えば、薬学的に許容される塩)は、表1と共に記載したアッセイで評価して、少なくとも約19(×10−06)BrdU細胞/mm歯状回を提供する。
【0202】
ある態様において、式(I)を有する化合物またはその塩(例えば、薬学的に許容される塩)は、表1と共に記載したアッセイで評価して、約18〜約30(例えば、18〜27、19〜26、20〜25、27〜30、27〜29)(×10−06)BrdU細胞/mm歯状回を提供する。
【0203】
ある態様において、式(I)を有する化合物またはその塩(例えば、薬学的に許容される塩)は、表1と共に記載したアッセイで評価して、約18〜約26(例えば、19〜26、20〜25)(×10−06)BrdU細胞/mm歯状回を提供する。
【0204】
ある態様において、式(I)を有する化合物またはその塩(例えば、薬学的に許容される塩)は、表1と共に記載したアッセイで評価して、約27〜約30(例えば、27〜29)(×10−06)BrdU細胞/mm歯状回を提供する。
【0205】
ある態様において、組成物(例えば、医薬組成物)は、上記レベルを達成する有効量を含み得る。
【0206】
ある態様において、ここに記載するあらゆる化合物、組成物または方法はまた、詳細な記載および/または特許請求の範囲に記載した他の特性の任意の1個以上も含み得る。
【0207】
定義
用語“哺乳動物”は、マウス、ラット、ウシ、ヒツジ、ブタ、ウサギ、ヤギ、ウマ、サル、イヌ、ネコおよびヒトを含む生物を含む。
【0208】
“有効量”は、処置対象に治療効果(例えば、処置、例えば、制御、緩和、改善、軽減または進行遅延;または予防、例えば、疾患、障害もしくは状態またはその症状の発症遅延または発症のリスク減少)をもたらす化合物の量をいう。治療効果は客観的(すなわち、ある試験またはマーカーにより測定可能)または主観的(すなわち、対象が効果の兆候を示すか、効果を感じる)であり得る。上記化合物の有効量は、約0.01mg/kg〜約1000mg/kg(例えば、約0.1mg/kg〜約100mg/kg、約1mg/kg〜約100mg/kg)の範囲であり得る。有効量はまた投与経路ならびに他剤との共使用の可能性により変わる。
【0209】
用語“ハロ”または“ハロゲン”はフッ素、塩素、臭素またはヨウ素のいずれかの基をいう。
【0210】
一般に、そして特に断らない限り、置換基(基)接頭部は、(i)親水素化合物の“ane”を接尾部“イル”、“ジイル”、“トリイル”、“テトライル”などに置き換え;または(ii)親水素化合物の“e”を接尾部“イル”、“ジイル”、“トリイル”、“テトライル”などに置き換えることにより、親水素化合物から導く(ここで、自由原子価を有する原子は、特定するとき、親水素化合物で付与される番号付けのいずれかと一致するできるだけ低い数字とする)。慣用されている短縮名、例えば、アダマンチル、ナフチル、アントリル、フェナントリル、フリル、ピリジル、イソキノリル、キノリルおよびピペリジルおよび慣用名、例えば、ビニル、アリル、フェニルおよびチエニルも本明細書をとおして使用する。慣用の番号付け/標記システムも、縮合二環式、三環式、多環式環の置換基の番号付けおよび命名のために遵守する。
【0211】
特に断らない限り、次の定義を使用する。基、置換基および範囲について、下に挙げる特定のおよび一般的な値は説明のためだけであり、基および置換基の定義した範囲内の他に定義した値または他の値を除外するものではない。特に断らない限り、アルキル、アルコキシ、アルケニルなどは直鎖基および分枝鎖基の両者をいう。
【0212】
用語“アルキル”は、指示された数の炭素原子を含む、直鎖でも分枝鎖でもよい飽和炭化水素鎖をいう。例えば、C−Cアルキルは、その中に1〜6個(両端を含む)の炭素原子を有し得る基を示す。任意の原子は、例えば、1個以上の置換基で場合により置換されていてよい。アルキル基の例は、限定しないが、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピルおよびtert−ブチルを含む。
【0213】
ここで、使用する用語“直鎖Cn−mアルキレン”は単独で用いても、他の用語と組み合わせて用いても、n〜m個の炭素原子を有する、基を連結する非分枝二価アルキルをいう。任意の原子は、例えば、1個以上の置換基で場合により置換されていてよい。例はメチレン(すなわち、−CH−)を含む。
【0214】
用語“ハロアルキル”は、少なくとも1個の水素原子がハロに置き換わっているアルキル基をいう。ある態様において、1個を超える(例えば、2個、3個、4個、5個、6個、7個、8個、9個、10個、11個、12個、13個または14個の)水素原子がハロに置き換わる。これらの態様において、複数水素原子が同じハロゲン(例えば、フルオロ)で置換されていても、複数水素原子が異なるハロゲンの組み合わせ(例えば、フルオロとクロロ)で置換されていてもよい。“ハロアルキル”はまた全水素がハロに置き換わっているアルキル部分も含む(ここで、ペルハロアルキル、例えば、ペルフルオロアルキル、例えばトリフルオロメチルということがある)。任意の原子は、例えば、1個以上の置換基で場合により置換されていてよい。
【0215】
ここで使用する用語“アルコキシ”は、式−O(アルキル)の基をいう。アルコキシは、例えば、メトキシ(−OCH)、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ、イソ−ブトキシ、sec−ブトキシ、ペントキシ、2−ペントキシ、3−ペントキシまたはヘキシルオキシであり得る。同様に、用語“チオアルコキシ”は式−S(アルキル)の基をいう。さらに、用語“ハロアルコキシ”および“チオアルコキシ”は、それぞれ−O(ハロアルキル)および−S(ハロアルキル)をいう。用語“スルフヒドリル”は−SHをいう。ここで、使用する用語“ヒドロキシル”は単独で用いても、他の用語と組み合わせて用いても、式OHの基をいう。
【0216】
用語“アラルキル”は、アルキル水素原子がアリール基に置き換わったアルキル部分をいう。アルキル部分の炭素の1個が、アラルキル基と他の部分の結合点として働く。任意の環または鎖原子は、例えば、1個以上の置換基で場合により置換されていてよい。“アラルキル”の非限定的例はベンジル基、2−フェニルエチル基および3−フェニルプロピル基を含む。
【0217】
用語“アルケニル”は、指示する数の炭素原子を含み、1個以上の炭素−炭素二重結合を有する、直鎖または分枝鎖の炭化水素鎖をいう。任意の原子は、例えば、1個以上の置換基で場合により置換されていてよい。アルケニル基は、例えば、ビニル、アリル、1−ブテニルおよび2−ヘキセニルを含み得る。二重結合炭素の一個が、所望によりアルケニル置換基の結合点であり得る。
【0218】
用語“アルキニル”は、指示する数の炭素原子を含み、1個以上の炭素−炭素三重結合を有する、直鎖または分枝鎖の炭化水素鎖をいう。アルキニル基は、例えば、1個以上の置換基で場合により置換されていてよい。アルキニル基は、例えば、エチニル、プロパルギルおよび3−ヘキシニルを含み得る。三重結合炭素の一個が、所望によりアルキニル置換基の結合点であり得る。
【0219】
用語“ヘテロシクリル”は、O、N(1個または2個のさらなる基が窒素原子価を充足するためおよび/または塩を形成するために存在し得ると理解される)またはSから独立して選択される1個以上の構成ヘテロ原子である環原子を有する、完全に飽和された単環式、二環式、三環式または他の多環式環系をいう。ヘテロ原子または環炭素がヘテロシクリル置換基と他の部分の結合点であり得る。任意の原子は、例えば、1個以上の置換基で場合により置換されていてよい。ヘテロシクリル基は、例えば、テトラヒドロフリル、テトラヒドロピラニル、ピペリジル(ピペリジノ)、ピペラジニル、モルホリニル(モルホリノ)、ピロリニルおよびピロリジニルを含み得る。例えば、“5〜6環原子を含むヘテロ環式環であり、ここで、環原子の1〜2個はN、NH、N(C−Cアルキル)、NC(O)(C−Cアルキル)、OおよびSから独立して選択され、そして該ヘテロ環式環は場合により1〜3個の独立して選択されるRにより置換されていてよい”という表現は、テトラヒドロフリル、テトラヒドロピラニル、ピペリジル(ピペリジノ)、ピペラジニル、モルホリニル(モルホリノ)、ピロリニルおよびピロリジニルを含むが、これらに限定されない。
【0220】
用語“ヘテロシクロアルケニル”は、1個以上(例えば1〜4個)のO、N(1個または2個のさらなる基が窒素原子価を充足するためおよび/または塩を形成するために存在し得ると理解される)またはSから独立して選択されるヘテロ原子である環原子を有する、一部不飽和の単環式、二環式、三環式または他の多環式炭化水素基をいう。環炭素(例えば、飽和または不飽和)またはヘテロ原子がヘテロシクロアルケニル置換基の結合点であり得る。任意の原子は、例えば、1個以上の置換基で場合により置換されていてよい。ヘテロシクロアルケニル基は、例えば、ジヒドロピリジル、テトラヒドロピリジル、ジヒドロピラニル、4,5−ジヒドロオキサゾリル、4,5−ジヒドロ−1H−イミダゾリル、1,2,5,6−テトラヒドロ−ピリミジニルおよび5,6−ジヒドロ−2H−[1,3]オキサジニルを含み得る。
【0221】
用語“シクロアルキル”は、完全に飽和された単環式、二環式、三環式または他の多環式炭化水素基をいう。任意の原子は、例えば、1個以上の置換基で場合により置換されていてよい。環炭素は、シクロアルキル基と他の部分の結合点として働く。シクロアルキル部分は、例えば、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、アダマンチルおよびノルボロニル(ビサイクル[2.2.1]ヘプチル)を含み得る。
【0222】
用語“シクロアルケニル”は、一部不飽和の単環式、二環式、三環式または他の多環式炭化水素基をいう。環炭素(例えば、飽和または不飽和)は、シクロアルケニル置換基の結合点である。任意の原子は、例えば、1個以上の置換基で、場合により置換されていてよい。シクロアルケニル部分は、例えば、シクロヘキセニル、シクロヘキサジエニルまたはノルボルネニルを含み得る。
【0223】
ここで、使用する用語“シクロアルキレン”は、指示された数の環原子を有する、二価単環式シクロアルキル基をいう。
【0224】
ここで、使用する用語“ヘテロシクロアルキレン”は、指示された数の環原子を有する、二価単環式ヘテロシクリル基をいう。
【0225】
用語“アリール”は、芳香族単環式、二環式(2縮合環)または三環式(3縮合環)または多環式(>3縮合環)炭化水素環系をいう。環原子の1個以上は、例えば、1個以上の置換基で場合により置換されていてよい。アリール部分は、例えば、フェニルおよびナフチルを含む。
【0226】
用語“ヘテロアリール”は、1個以上のO、N(1個または2個のさらなる基が窒素原子価を充足するためおよび/または塩を形成するために存在し得ると理解される)またはSから独立して選択されるヘテロ原子である環原子を有する、芳香族単環式、二環式(2縮合環)、三環式(3縮合環)または多環式(>3縮合環)炭化水素基をいう。1個以上の環原子は、例えば、1個以上の置換基で場合により置換されていてよい。
【0227】
ヘテロアリール基の例は、2H−ピロリル、3H−インドリル、4H−キノリジニル、アクリジニル、ベンゾ[b]チエニル、ベンゾチアゾリル、β−カルボリニル、カルバゾリル、クマリニル、クロメニル、シンノリニル、ジベンゾ[b,d]フラニル、フラザニル、フリル、イミダゾリル、イミジゾリル、インダゾリル、インドリル、イソベンゾフラニル、イソインドリル、イソキノリル、イソチアゾリル、イソオキサゾリル、ナフチリジニル、オキサゾリル、ペリミジニル、フェナントリジニル、フェナントロリニル、フェナルサジニル、フェナジニル、フェノチアジニル、フェノキサチイニル、フェノキサジニル、フタラジニル、プテリジニル、プリニル、ピラニル、ピラジニル、ピラゾリル、ピリダジニル、ピリジル、ピリミジニル、ピロリル、キナゾリニル、キノリル、キノキサリニル、チアジアゾリル、チアンスレニル、チアゾリル、チエニル、トリアゾリルおよびキサンテニルを含むが、これらに限定されない。
【0228】
用語“アリールシクロアルキル”および“アリールヘテロシクリル”は、それぞれシクロアルキルおよびヘテロシクリルに縮合したアリール環を含む二環式、三環式または他の多環式環系をいう。同様に、用語“ヘテロアリールヘテロシクリル”および“ヘテロアリールシクロアルキル”は、それぞれヘテロシクリルおよびシクロアルキルに融合したヘテロアリール環を含む二環式、三環式または他の多環式環系をいう。任意の原子は、例えば、1個以上の置換基で置換されていてよい。例えば、アリールシクロアルキルはインダニルを含んでよく、アリールヘテロシクリルは2,3−ジヒドロベンゾフリル、1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリルおよび2,2−ジメチルクロマニルを含んでよい。
【0229】
“C=O”または“C(O)”なる記載は、酸素原子に二重結合により結合した炭素原子をいう。
【0230】
用語“オキソ”は、炭素上の置換基であるときの、二重結合した酸素をいう。オキソが窒素または硫黄上の置換基であるとき、得られる基はそれぞれN→OおよびS(O)およびSOの構造を有すると理解される。
【0231】
ここで、使用する用語“シアノ”は単独で用いても、他の用語と組み合わせて用いても、式−CNの基を意味し、ここで、炭素および窒素原子は互いに三重結合により結合している。
【0232】
一般に、特定の可変基の定義が水素および非水素(ハロ、アルキル、アリールなど)のどちらの可能性も有するとき、用語“水素以外の置換基”は、その特定の可変基について、非水素の可能性を包括的にいう。
【0233】
用語“置換基”は、例えば、アルキル基、ハロアルキル基、シクロアルキル基、ヘテロシクリル基、ヘテロシクロアルケニル基、シクロアルケニル基、アリール基またはヘテロアリール基上の、この基の任意の原子上で“置換した”基をいう。一つの面において、ある基上の置換基は、独立して、その置換基について定められた許容される一原子または複数原子の基の任意の1個または任意の2個以上の組み合わせである。他の面において、置換基は、それ自体、上記置換基の任意の1個以上で置換されていてよい。
【0234】
さらに、ここで、使用する、 “場合により置換されていてよい”なる表現は、非置換(例えば、Hで置換)または置換を意味する。ここで、使用する用語“置換”は、水素原子が除かれ、置換基に置き換わっていることを意味する。ある原子での置換は、原子価により制限されると理解される。
【0235】
“場合により1〜4個の独立して選択されるRで置換されていてよいC−C10アリール”(など)のような表現は、非置換C−C10アリール基および1〜4個の独立して選択されるRで置換されているC−C10アリール基の両者を含むことを意図する。“場合により置換されていてよい”または“置換”のような形容詞を伴わないアルキルのような置換基(基)は、その特定の置換基が置換されていないことを意味すると理解される。しかしながら、“場合により置換されていてよい”または“置換”のような形容詞を伴わない“ハロアルキル”の使用は、少なくとも1個の水素原子がハロで置き換えられたアルキル基をなお意味すると解釈される。
【0236】
ある態様において、Rは、(aa)〜(dd)のいずれか1個、2個、3個または全てに定義されたとおりであり得る。例えば、Rは(aa)および(bb)またはその組み合わせに定義されたとおりであり得る。
【0237】
の定義における “Cyは飽和、一部不飽和のまたは芳香族炭素環式またはヘテロ環式環系である”なる記載は、上で定義した環のいずれかを含むと解釈される(例えば、Cyは、本明細書中に定義したとおりに場合により置換されていてよいクマリニルまたはビオチンの環要素であってよい)。
【0238】
1個以上の態様の詳細を下に示す。ここに開示する態様の他の特性および利点は、記載および特許請求の範囲から明らかである。
【図面の簡単な説明】
【0239】
図1】歯状回における新神経細胞誕生後の細胞死の強度および時期を同定するBrdU標識のパルスチェイス解析である。12週齢野生型雄C57/B6マウスを、個々に回し車を利用させずに飼育し、0日目にBrdU(50mg/kg、i.p.)を注射した。歯状回(DG)顆粒細胞下帯(SGZ)および顆粒層(GL)の神経前駆細胞増殖を、その後、注射後1日目、5日目、10日目、15日目、20日目および25日目にBrdUに対する免疫組織化学法により追跡した。4匹のマウスを各時点で評価し、各マウスからの海馬を介する25〜30個の隣接する冠状切片(錐体上部葉および錐体下部葉を頂領域で結合し、歯状回を脳梁下に水平方向に配向した点から後側に進む)を試験した。1日目および5日目に、DG内のほぼ100%のBrdU陽性細胞がSGZに局在化した。細胞総数はSGZ内のアポトーシス細胞体出現に従い、1〜5日目の間に約40%減少した。10日目までに、DG内のBrdU陽性細胞の総数に有意な変化なく、BrdU陽性細胞の一部はGLに移動していた。15日目までに、GLのBrdU陽性細胞が一定のままであるのに対して、SGZ内のBrdU陽性細胞は減少し、10〜15日目の間にSGZから出てGLに移動した幾分かの細胞がアポトーシスを受けたことを示唆する。この傾向は、20〜25日目の間も続いた。これらの結果は、SGZ内の新生細胞の40%が通常死滅する期間である1週間の連続分子注入によるBrdUの連日の注射が、歯状回の新生細胞の増殖または生存を促進する化合物の検出を可能にするであろうことを示す。
【0240】
図2】カニューレおよびポンプの外科的留置は、脳の反対側の海馬神経新生または新生神経細胞の生存に影響を与えなかった。媒体(人工脳脊髄液)の外科的に埋め込んだAlzet浸透圧ミニポンプ(媒体注入、n=5)による7日間にわたる注入は、手術を行わない点を除き同一の処置したマウス(手術なし、n=4)と、歯状回体積に対して正規化したBrdU取り込みで評価して、海馬神経前駆細胞増殖に差異を示さなかった。しかしながら、Alzet浸透圧ミニポンプに線維芽細胞増殖因子2(FGF−2;10mg/mL)(n=5)を充填したとき、海馬神経前駆細胞増殖は、他の2群に対してほぼ倍加した(*、p<0.001、スチューデントのt検定)。
【0241】
図3】BrdUの異所性取り込みは、さらなる考察から分子を除外するのに役立った。海馬野におけるBrdUの免疫組織化学染色は、左側に示すとおり、通常歯状回のSGZに制限されている。用いたインビボ神経原性スクリーニングは、SGZ中の複製している細胞へのBrdU取り込みを選択的に刺激する小分子を検出するよう設計した。稀に、右側に示すとおり、CA3、CA1、皮質および線条体のような異所性領域に非特異的BrdU取り込みを示す化合物があった。BrdUの異所性取り込みを示したあらゆる分子を本研究から除外した。
【0242】
図4】10化合物の100プールのスクリーニングは、神経新生促進能を有する10プールを同定した。歯状回顆粒細胞下帯(SGZ)のBrdU標識細胞総数は、媒体(人工脳脊髄液(aCSF)(n=5)を注入したマウスに対して、線維芽細胞増殖因子2(FGF−2;10mg/mL)(n=5)注入7日目でほぼ倍加した。10化合物の各プールを、2匹の別のマウスで、各化合物10μM濃度で7日間神経新生促進能を試験した。プール7、14、18、19、41、53、54、61、69および70はFGF−2注入と同等の神経前駆細胞増殖刺激を示した。プールの大部分は海馬神経前駆細胞増殖に効果を示さなかった。
【0243】
図5】陽性プールの再評価は、増強されたBrdU取り込みの統計的有意差を確認した。最初の同定後、プール7、14、18、19、41、53、54、61、69および70を、さらにそれぞれ2匹のマウスで再評価した。示された結果は、各化合物を評価した全4匹のマウスの平均とSEMである。全プールは、媒体対照と比較して、海馬歯状回SGZにおける神経前駆細胞増殖を有意に(*、P<0.001、スチューデントのt検定)刺激した。
【0244】
図6】個々の神経新生促進化合物を同定するために神経新生促進プールを分解した。図6A − プール#7を構成する10個の独立した化合物のインビボ評価は、化合物#3がSGZにおける神経前駆細胞の増殖または生存を刺激するが、プール#7の残りの個々の化合物は刺激しないことを証明した。本明細書においてこの分子を相互交換可能に“P7C3”または“実施例45の化合物”と呼ぶ。各化合物を、各2匹のマウスに2種の濃度(100μM(AおよびB)および10μM(CおよびD))で注入した。実施例45の化合物は、両濃度で神経新生促進または神経保護活性を示した。グラフの下は、SGZにおけるBrdU取り込みの典型的結果であり、これは、プール#7または実施例45の化合物を注入された動物で顕著に大きかった。図6B − インビボスクリーニングで同定された個々の神経新生促進化合物の分子式および分子量。図6C − 再供給された化合物を、化合物あたり3匹のマウスで10μM濃度で評価して、神経幹細胞に対する神経新生促進または神経保護効果が、UTSWMC化学化合物ライブラリーの保存条件の人為的結果ではないことを確認した。再供給された化合物はマススペクトロメトリーで99%純度であることが確認され、インビボで神経幹細胞で増殖性促進性または神経保護特性を維持することを示した。全化合物は、媒体対照と比較して、海馬歯状回SGZにおける神経前駆細胞増殖を有意に(*、P<0.001、スチューデントのt検定)刺激した。
【0245】
図7】経口投与した実施例45の化合物の神経原性効力は用量相関的であった。最上部のグラフは、連続7日間の連日強制経口投与により化合物を投与されたマウスの脳組織における実施例45の化合物の濃度は、投与した実施例45の化合物の投与量と相関した。下部のグラフは、実施例45の化合物の神経新生促進または神経保護有効性は、5〜40mg/kgの範囲の用量で、媒体対照のほぼ倍であった。実施例45の化合物の用量を減らすと、神経新生は、1.0mg/kg未満の用量の本化合物で媒体対照より大きくならなくなるまで、それに従い減少した。示されている結果は5匹の成体野生型雄マウスの各投与量での解析から得た平均値である。
【0246】
図8】実施例45の化合物(P7C3)と構造的に近似する分子の解析は、インビボ活性の喪失なく化学修飾できるであろう化合物の部位を明らかにした。インビボSAR研究を、37種の実施例45の化合物の化学類似体を使用して行い、それぞれ4匹または5匹の成体C57/B6雄マウスで評価した。ある類似体は親化合物と同等の活性を示したが、他のものは活性が有意に減少するかまたは媒体とFGF対照の中間の神経新生促進効果が証明された。この試行は、活性の喪失なしに化学修飾されるはずである親化合物の領域の同定を可能にした。一例として、実施例62の化合物は、実施例45の化合物のアニリン環をアニシジンに置き換えて、強い活性を維持した。この誘導体化合物を、活用し、クマリン部分をN−フェニル環に結合させて蛍光誘導体を製造した。
【0247】
図9】実施例62の化合物の活性はエナンチオマー特異的である。図9A − 実施例62の化合物の(+)および(−)エナンチオマーを製造した。図9B− 実施例62の化合物のエナンチオマーの評価により、インビボ神経新生促進または神経保護有効性は(+)エナンチオマーでは用量依存的様式で完全に保持されていることが示されたが、(−)エナンチオマーは活性の減少が示された。各エナンチオマーを、3〜5投与量で、3ヶ月齢成体野生型雄C57/B6マウスで評価した。
【0248】
図10】実施例45の化合物は、歯状回における新生神経細胞の生存を増強した。図10A − 神経細胞分化に不可逆的に拘束されたとき、増殖している海馬神経前駆細胞で特異的かつ一過性に発現される抗原であるダブルコルチン(DCX)の免疫組織化学染色は、媒体のみを与えられたマウスで見られるものに対して、実施例45の化合物(20mg/kg)を30日間強制経口投与により連日投与されたマウスにおける新生神経細胞で実質的に増加した。これらの結果は、各群5匹のマウスからの10セクションの代表であり、実施例45の化合物が海馬神経新生を特異的に促進することを示した。図10B − 実施例45の化合物は、新生神経細胞の生存の促進により海馬神経新生を増強する。3ヶ月齢野生型C57/B6雄マウスを、経口送達実施例45の化合物または媒体に30日間(n=5動物/群)に曝し、IP注射(150mg/kg)により単一パルスのBrdUを投与し、歯状回の顆粒細胞下層に局在化した細胞へのBrdU取り込みの免疫組織化学検出のために1時間後、1日後、5日後または30日後に屠殺した。1時間または1日時点で有意差は見られなかったが、1日目に実施例45の化合物処置群でBrdU細胞が増加する傾向があった。通常新生神経細胞の40%が死滅する5日時点で、実施例45の化合物を受けた動物は、媒体のみ対照群と比較して、統計的有意(*、P<0.001、スチューデントのt検定)な、BrdU細胞の25%増加を示した。群間のこの差異は時間と共に広がり、BrdUパルス投与24時間に開始する、実施例45の化合物の連日経口投与を30日間受けたマウスでは、媒体のみ対照と比較して、歯状回におけるBrdU細胞の量が5倍増加した。この長期試験で、BrdU細胞は歯状回のSGZおよび顆粒層の両者に見られた。
【0249】
図11】歯状回における短時間(1時間パルス)BrdU取り込みおよび開裂カスパーゼ3(CCSP3)形成の定量は、NPAS3欠損マウスは、野生型同腹仔(BrdU)と歯状での新生細胞の増殖速度が同じであるが、プログラム細胞死(CCSP3)のレベルは約2倍(*、P<0.01、スチューデントのt検定)であることを示した。各群3匹の6週齢雄マウス(NPAS3欠損または野生型同腹仔)を評価した。
【0250】
図12】NPAS3欠損マウスの歯状回における顆粒細胞神経細胞は、樹状分枝および棘密度に形態上の欠損を示した。図12A − 歯状回のゴルジコックス染色は、npas3−/−マウスの歯状回顆粒細胞神経細胞の樹状分枝が、野生型同腹仔よりも実質的に発達が少ないことを示す。示す結果は、各遺伝子型5匹の12〜14週齢成体雄マウスからの15セクションの代表である。図12B − 明らかに減少した樹状長および分枝に加えて、npas3−/−マウスの歯状回の顆粒状神経細胞の棘密度は、野生型同腹仔と比較した有意に減少していた(*、P<0.00001、スチューデントのt検定)。これらの遺伝子型特異的差異は、海馬のCA1領域における神経細胞では示されなかった。
【0251】
図13】npas3−/−マウスからの海馬スライス標本において、シナプス伝達は、野生型マウスからの海馬スライスと比較して、歯状回の外部分子層(図13A)および海馬のCA1領域(図13B)の両者で増加した。実施例45の化合物での長期処置は、歯状回でのシナプス応答を正常化したが、npas3−/−マウスのCA1領域では正常化しなかった。実施例45の化合物の長期処置は、野生型応答に影響しなかった。データを平均±SEMとして示す。各群、5匹のマウス各々からの1個または2個のスライス標本からなる。
【0252】
図14】実施例45の化合物は、NPAS3欠損動物の歯状回における神経新生促進または神経保護有効性を有する。6匹の12週齢npas3−/−マウスに、媒体または実施例45の化合物(20mg/kg/日)を12日間経口投与、BrdU(50mg/kg)も連日注射した。12日目の終わりに、マウスを屠殺し、組織をBrdUおよびダブルコルチン(DCX)で染色した。BrdU染色は、実施例45の化合物が、グラフにより示されるとおり、npas3−/−マウスの神経新生の強度を約4倍増加することを示した(*、P<0.001、スチューデントのt検定)。DCX染色は、実施例45の化合物がまたnpas3−/−マウスにおける成体歯状回の分化している神経細胞のはるかに広い突起形成も促進することを示す。
【0253】
図15】歯状回の神経細胞のゴルジコックス染色は、npas3−/−マウスの実施例45の化合物(20mg/kg/日)での長期連日処置連日処置が樹状分枝を増強することを示す。高出力顕微鏡写真を上部に示し、全歯状回を示す低出力顕微鏡写真を下に示す。
【0254】
図16】実施例45の化合物(20mg/kg/日)または媒体で胎児期14日目から3ヶ月齢まで連日処置したnpas3−/−および野生型同腹仔のうちの一匹のマウスからの海馬亜領域の厚みの測定は、実施例45の化合物が、CA1領域またはCA3領域の錐体細胞層の厚みに影響することなく、歯状回顆粒状細胞層の厚みを、野生型の厚みに近づくレベルまで選択的に増加させることを示す(*、P<0.01、スチューデントのt検定)。
【0255】
図17】アポトーシスのマーカーである開裂カスパーゼ3(CCSP3)の免疫組織化学検出は、NPAS3欠損動物の歯状回におけるプログラム細胞死のレベルの上昇を示した。NPAS3欠損動物におけるアポトーシスは実施例45の化合物(20mg/kg/日、p.o.、12日間)の処置で阻止され、一方、媒体単独での類似処置は効果が無かった。示す画像は、群あたり3〜5匹の8週齢雄NPAS3欠損マウスでの、動物あたりに評価した10〜12セクションの代表である。
【0256】
図18】実施例45の化合物は、ミトコンドリアで機構的に作用する。図18A − 実施例45の化合物は、無傷ミトコンドリアにより容易に捕捉される細胞浸透性、カチオン性の赤〜橙色蛍光色素であるTMRM色素の蛍光造影で判断して、用量依存的に、カルシウムイオノフォアA23187への暴露後のミトコンドリア膜電位を保護した。図18B − 実施例62の化合物の保護効果はエナンチオマー特異的であり、(+)エナンチオマーは(−)エナンチオマーよりはるかに長く活性を保持した。
【0257】
図19】既知薬剤と比較した実施例45の化合物。実施例45の化合物および抗ヒスタミン剤ダイムボンは(図19A)、海馬神経新生を増強し(図19B)、ミトコンドリアをカルシウムイオノフォアA23187への毒性暴露後の溶解から保護した(図19C)。神経新生のインビボアッセイにおいて、実施例45の化合物は、抗ヒスタミン剤ダイムボンより効果の上限が高かった。全3種のアッセイで、実施例45の化合物は、抗ヒスタミン剤ダイムボンより強い相対的効力で作用した。
【0258】
図20】高齢ラットにおける実施例45の化合物の効果。図20A − 実施例45の化合物(20mg/kg/日、i.p.)およびBrdU(50mg/kg、i.p.)を、7日間、12〜18ヶ月齢Fisher 344ラットに投与した(n=各群4)。P7C3は、媒体と比較して、神経前駆細胞増殖を約5倍増強した(*p<0.001、スチューデントのt検定)。DCX染色は、P7C3の神経細胞分化および樹状分枝特異的促進を示した。これらの顕微鏡写真は同じ倍率で撮った。スケールバー=50mm。データを平均±SEMとして表す。処置前および処置後2ヶ月の両方でのP7C3または媒体で処置した高齢ラットの(図20B)モリス水迷路課題における隠れたプラットフォームを発見するまでの遅延時間ならびに(図20C)水泳速度および自発運動活性(図20D)は群間で差異はなかった。データを平均±SEMとして表す。(図20E)高齢ラットの定量した食事量(上部パネル)および空腹時血糖値は、ラットがP7C3または媒体のどちらを投与されたかで異ならなかった。データを平均±SEMとして表す。
【0259】
図21】実施例45の化合物は末期高齢ラットにおける海馬神経新生を促進し、認知低下を軽減し、体重減少を予防する。(図21A)処置前、両群(n=各群23)は、目的プラットフォームを通過する頻度が同等であった。2ヶ月処置後、しかしながら、実施例45の化合物処置ラットは、媒体処置ラットに対して、目的プラットフォーム領域の通過が統計的有意に増加した。(図21B)実施例45の化合物処置ラットは、媒体処置ラットと比較して、BrdU取り込みで評価して、海馬神経新生が有意に増強した。BrdU標識細胞のはるかに多くが、媒体処置動物と比較して実施例45の化合物処置ラットの顆粒層に移動していることが示され、適切に配線された神経細胞としての歯状回へのその機能的取り込みと一致した。スケールバーは50mMを表す。(図21C)媒体処置動物に対して、実施例45の化合物処置ラットは、歯状回における開裂カスパーゼ3陽性細胞の数が有意に少なく、P7C3が高齢ラット脳におけるアポトーシスを阻害できることを示す。スケールバーは50mMを表す。(図21D)媒体処置動物と比較して、実施例45の化合物処置ラットは、末期加齢に応じる安定な体重を維持することが観察された。全てのグラフにおいて、データは平均±SEMとして表す。
【0260】
図22】実施例45の化合物は、神経原性促進性活性に平行してミトコンドリア膜電位を維持する。U2OS細胞にテトラメチルローダミンメチルエステル(TMRM)色素を負荷し、カルシウムイオノフォアA23187に試験化合物存在下または非存在下に暴露した。実施例45の化合物(図22A)は、カルシウムイオノフォアA23187への暴露後、用量依存的様式でミトコンドリア膜電位を維持する。P7C3の保護効果はエナンチオマー特異的であった。他の化合物の(R)エナンチオマー(図22B)は1nMの低濃度で色素遊離を阻止したが、(S)エナンチオマー(図22C)は試験した最高薬物用量でも(100nM)色素遊離を阻止しなかった。神経原性促進性化合物であるP7C3A20(図22D)は、試験した全用量で色素遊離保護を示し、さらに神経原性促進性活性が低い化合物(図22Eおよび図22F)は、あらゆる試験用量でミトコンドリア膜電位保護に効果が低かった。各化合物を3回評価し、同等な結果であった。
【0261】
図23】実施例45の化合物は、培養初代皮質神経細胞のミトコンドリア膜電位を保護する。胎児期14日目のラットから培養した皮質神経細胞に、6日間成熟後テトラメチルローダミンメチルエステル(TMRM)色素を添加した。上部パネル(無カルシウムイオノフォア)は、この色素単独では神経細胞の健康に影響しないことを示した。残りのパネルは、0時にカルシウムイオノフォアA23187に暴露した細胞由来である。媒体単独で、イオノフォア暴露後急速に皮質神経細胞ミトコンドリア膜電位は喪失した。実施例45の化合物(図23A)を増やしていくと、用量依存的様式でカルシウムイオノフォアA23187暴露後のミトコンドリア膜電位を保護し、1mMで完全な保護が達成された。低活性化合物(図23B)は、試験したあらゆる濃度でミトコンドリア膜電位保護に効果が低かった。示す結果は全条件について各2実験において解析した10領域の代表例である。
【0262】
図24】実施例45の化合物(P7C3)は、筋萎縮性側索硬化症(ALS)動物モデルで治療効果をもたらす。雌G93A SOD1マウス(n=各群30、全マウス同胞を全処置群にわたってマッチさせた)を、40日齢から開始して媒体またはP7C3(10mg/kg i.p.1日2回)で処置した。P7C3処置マウスは、最大体重から10%下回る年齢が遅いことにより証明されるとおり、有意な疾患進行遅延を示した(図24A)。P7C3処置マウスはまた媒体処置マウスよりも遅い年齢で神経学的重症度スコア2に達し(図24B)、同様にP7C3処置が疾患進行を遅延させることが示された。このスコアは次の通り決定する:‘0’=試験マウスの尾部を吊り上げたとき、後肢が外側正中線から離れ完全に伸び、これを2秒維持、2〜3回吊り上げ;‘1’=尾で吊り上げている間の、外側正中線に向かう肢伸長の虚脱または一部虚脱(弱化)または後肢振戦;‘2’=12インチ歩く間の少なくとも2回の足先の丸まりまたはケージ底/テーブルに添った肢のいずれかの部分の引きずり;‘3’=強固な麻痺または関節可動最小、前への移動に脚を使用しない;および’4’=マウスはいずれの側からも30秒以内に正しい位置に戻れない。さらに疾患が進行すると、媒体処置マウスは加速ロータロッドでの保持時間の予測どおりの減少を示し、4試験を平均した保持時間を示す(図24C、白色棒)。しかしながら、P7C3処置マウスは、疾患の発症後の課題の一貫した改善傾向を示し(図24C、黒色棒)、131日目、138日目および145日目に統計的有意な改善があった(*、p<0.001、スチューデントのt検定)。上に示す全てのグラフデータは標準±SEMであり、スチューデントのt検定を使用して行った統計解析を伴う。疾患進行の他の指標として、歩調を評価した。図24Dは、92日目(疾患発症前)および118日目(疾患発症後)の2匹の姉妹(VEHおよびP7C3)の足跡データである。前脚を赤色インクに浸し、後脚を黒色インクに浸す。VEH処置マウスは、疾患発症後188日目に予想どおりの歩調の減少を示し、そのP7C3処置姉妹は、118日目に正常歩調を維持していた。全解析を処置群に対して盲検により実施した。
【0263】
図25】実施例6aの化合物(P7C3A20)は、パーキンソン病の動物モデルに治療効果をもたらす。マウスをMPTP(30mg/kg i.p.)または媒体のみで5日間処置し、21日後にチロシンヒドロキシラーゼ染色(TH)について免疫組織化学的に解析した(図25A)。MPTPおよび媒体(n=6)での処置は、媒体のみ(n=8)を投与されたマウスと比較して、黒質のTH神経細胞の数(図25B)を約50%減少させた(*、p=0.0002、スチューデントのt検定)。黒質のMPTP介在細胞死は、さらにP7C3A20(10mg/kg i.p.1日2回)(n=5)を受けたマウスで有意に減弱した(**、p=0.005)。全マウスの黒質のTH神経細胞を、2名の研究者がImage Jソフトウェアを使用して処置群に対して盲検により計数し、結果を平均した。
【0264】
図26】実施例45の化合物(P7C3)は、ハンチントン病の動物モデルで治療効果をもたらす。40匹の雌R6/2マウスを、VEH(媒体)およびP7C3(10mg/kg P7C3 i.p.1日2回)群の各々に含め、処置を6週齢で開始した。(図26A)P7C3での処置は、R6/2マウスの寿命を統計的有意に延長した(p<0.001、ゲーハン・ブレスロウ・ウィルコクソン検定)。(図26B)14週齢で、P7C3処置R6/2マウスの全身状態の客観的指標も有意に改善した(低いスコアは、良好な全身状態に相関、*p<0.0001、スチューデントのt検定)。全ての測定を、遺伝子型および処置群に対して盲検により実施した。
【0265】
図27】実施例45の化合物(P7C3)は視床下部神経新生を増強する。1ヶ月間にわたるP7C3の投与は、弓状核(ARC)、視床下部背内側部(DMH)および視床下部腹内側核(VMH)における視床下部神経前駆細胞(赤色で示す)の増殖を増強する。示す顕微鏡写真は、各処置群4〜6匹のマウスの視床下部中の3セクション毎の染色の代表である。
【0266】
図28】成体海馬における新生神経細胞のためのP7C3、P7C3A20およびダイムボンの神経保護有効性。試験化合物を、成体歯状回の新生神経前駆細胞の正常アポトーシス細胞死を遮断する能力について、用量反応アッセイにより評価した。P7C3A20は最大効力および効果の天井を示し、およびダイムボンが最低である。P7C3は両方の測定値の間である。群あたり6匹の動物を試験した。用量を総mg/日として表し、化合物を1日2回に分けた用量で腹腔内投与した。データを平均±SEMで表す。P7C3およびP7C3A20の値を媒体(VEH)と比較し、ダイムボンの値を食塩水(SAL)と比較した。
【0267】
図29】SNcドーパミン作働性神経細胞に対するMPTP毒性からのP7C3およびP7C3A20の神経保護有効性。図29A − 試験化合物を、SNcにおけるMPTP神経毒性を遮断する能力について用量反応アッセイにより評価した。P7C3A20は、P7C3より大きな効力およびCoEを示し、ダイムボンは保護有効性を示さなかった。群あたり15匹の動物を試験した。VEH群は30匹の動物を含み、P7C3A20/P7C3媒体を投与された15匹の動物およびダイムボン媒体(食塩水)を投与された15動物であった。これらの2対照群は生存TH神経細胞数に差はなく、ゆえに、統合した。SNcのTH染色の代表的免疫組織化学図をグラフの下部に示す。用量を総mg/日として表し、1日2回に分けた用量で腹腔内投与した。データを平均±SEMで表す。図29B − 個々の動物の線条体からのTH染色の代表図は、5日間のMPTPの連日投与の3週間後、P7C3およびP7C3A20がドーパミン作働性アキソン末端の喪失を阻止することを示す。P7C3A20は大きな効果でそのように作用し、ダイムボンは保護しなかった。線条体セクションを図2で使用したのと同じマウスから得て、化合物処置群は、20mg/kg/日の用量を投与されたマウスから得た。
【0268】
図30】MPTP投与3週間後の、P7C3、P7C3A20およびダイムボンの脳内および血中濃度。試験化合物内の相対的神経保護活性は、その化合物の脳内濃度と相関し、脳内濃度はその試験化合物の血中濃度と相関する。P7C3と比較して、P7C3A20は約1/10量しか脳に蓄積されなかった。ダイムボンの脳蓄積はP7C3と同等であった。データを平均±SEMで表す。群あたり3匹の動物を試験した。
【0269】
図31】線虫におけるドーパミン作働性神経細胞でのMPP毒性に対するP7C3およびP7C3A20の神経保護有効性。寄生虫を5mM MPPで40時間処置し、30分種々の濃度の試験化合物または媒体とプレインキュベートした。MPPに曝さなかったVEH動物はドーパミン作働性神経細胞で正常GFP発現を示した(黒色矢印)。対照的に、40時間のMPP暴露後GFP発現は喪失した(白色矢印)。P7C3A20およびP7C3のいずれもドーパミン作働性神経細胞をMPP毒性から用量依存的に保護し、P7C3A20が大きな効力および効果の天井を示した。20匹の寄生虫を群あたり解析し、各群を3回行った。データを平均±SEMで表す。
【0270】
図32】線虫におけるMPP誘発移動性に対するP7C3およびP7C3A20の保護有効性。上部パネルは、頭部を緑色の点で示した寄生虫を示す。パネルの第二行は10秒の各寄生虫の通り道を示し、緑色の点の追跡により決定した。追跡を青色で開始するように可視化し、10秒の完了までに白色に変わった。緑色の点を自発運動の決定に使用し、寄生虫の頭が10秒で移動距離を体長で割ったものと規定した。スケールバーは70μMを示す。自発運動の定量的解析は、未処置VEH対照の値が16.2±0.49(n=30)であることを示した。寄生虫をMPPで処置したとき、自発運動は50%を超えて減少した(7.2±0.68;n=31、p<0.0001)。10μM P7C3A20は、正常のほぼ80%まで移動を保護し(12.8±0.81;n=34、*p<0.01)、10μM P7C3はほぼ60%保護した(9.6±0.72のm.i.;n=28、*p<0.05)。10μM ダイムボンは保護しなかった(7.7±1.0;n=30)。実験を3回行っており、データを平均±SEMで表す。
【0271】
図33】インビボ海馬神経新生アッセイにおける新規P7C3類似体の効果は、インビボMPTP神経保護アッセイにおける活性と相関する。図33A − P7C3−S7は、P7C3と、アニリンNHをスルフィドリンカーに置き換えた点で異なる。P7C3−S8は、P7C3と、アニリンフェニル環をピリミジンに置き換えた点で異なる。P7C3−S25は、P7C3と、アニリン部分をジメチルピラゾールに置き換えた点で異なる。P7C3−S40およびS41は、P7C3とアニリンNHを酸素リンカーに置き換えた点で異なり、これらはそれぞれ単一RおよびSエナンチオマーである。P7C3−S54は、P7C3と主にプロピルリンカーの中央炭素へのメチル基の付加およびアニリンへのOMe基の付加により異なる。P7C3−S165は、P7C3と、アニリンおよびカルビノールフラグメントをカルボン酸に置き換えた点で異なる。P7C3−S184は、P7C3と、カルバゾールの臭素を塩素に置き換え、アニリンをナフチルアミンに置き換えた点で異なる。図33B − P7C3の新規類似体を、海馬神経新生(各4匹のマウス)およびMPTP保護(各10匹のマウス)アッセイでのインビボ試験に付した。結果は、これらの二つのアッセイの活性が、インビボ神経新生スクリーニングが、P7C3類似体の黒質におけるドーパミン作働性神経細胞の神経保護有効性の予測として有用であるように相関する。C57BL/6マウスに10mg/kg(i.p.)で一度に投与した全化合物の血中および脳内濃度のLC/MS/MSアッセイは、腹腔内投与後これらが血液脳関門を通過することを示す。
【0272】
図34】P7C3A20およびP7C3は、G93A−SOD1変異体マウスに疾患発症時に投与したとき、脊髄における運動神経細胞死を阻止する。G93A−SOD1変異体マウスのP7C3A20、P7C3またはダイムボンまたは適当な媒体の20mg/kg/日での処置を、80日目に開始した。各群からの5匹のマウスを90日目、100日目、110日目および120日目に屠殺した。腰部脊髄立方ミリメートルあたりの脊髄運動神経細胞数を、ChATに対する免疫組織化学染色により決定し、NIH Image Jソフトウェアで定量した。全画像を処置群に対して盲検により解析した。G93A−SOD1変異体マウスの脊髄運動神経細胞は予想どおり、時間と共に死滅した。脊髄運動神経細胞死はP7C3A20投与により阻止された。P7C3の保護は中度であり、ダイムボンは神経保護有効性を有しなかった。(図34A)各処置群からの各5匹のマウスの1個の前角の110日目のChATの代表的染色である。(図34B)グラフ表示である。
【0273】
図35】P7C3A20は、G93A−SOD1変異体マウスに疾患発症時に投与したとき、加速ロータロッド試験での能力を保持する。G93A−SOD1変異体マウスのP7C3A20、P7C3またはダイムボンまたは適当な媒体20mg/kg/日での処置を、80日目に開始し、各群20匹のマウスであった。全化合物を、量を分けて20mg/kg/日i.p.で投与した。各化合物処置マウスは媒体を投与された同性同胞がいた。同胞対のみを各時点で解析した。16週目までに、13化合物−媒体対が各群で残った。全媒体処置マウスは、予想どおり、経時的に加速ロータロッド上の保持時間の減少を示し、P7C3およびダイムボン群は、媒体群と比較して保持時間に差はなかった。P7C3A20で処置したマウスは、13週目、14週目、15週目および16週目にロータロッドでの有意に長い保持時間を示した。全ての試験および解析は、処置群に対して盲検により実施した。
【0274】
図36】P7C3A20は、G93A−SOD1変異体マウスに疾患発症時に投与したとき歩調を保持した。図36A − 模式図は、歩調の測定に使用したパラメータを示す。前肢および後肢の歩幅を、後肢の足跡から次の足跡までの直線として集めた。後−前の距離を、後足跡と対応する前足跡までの直線として集めた。各パラメータの20測定値(各側10)をマウスあたりで測定し、群あたり20匹のマウスを90日および118日時点で評価した。全測定を処置群に対して盲検により実施し、スチューデントのt検定を、処置群とそのマッチした媒体群の統計比較に使用した。図36B − 90日目に、いずれの群間でも後肢歩幅、前肢歩幅および後−前の距離に差異はなかった。118日目に、媒体群およびP7C3処置群およびダイムボン処置群のマウス全てが、これらの測定で、疾患進行を反映した有意差を示した。後肢歩幅および前肢歩幅は118日目にP7C3A20処置マウスでほぼ正常レベルに維持された。132日目に、P7C3およびダイムボン処置マウスはこの課題に参加するには重症となりすぎた。この時点で、P7C3A20処置マウスは、正常な後肢歩幅および前肢歩幅レベルを示し続けた。
【0275】
図37】P7C3A20、P7C3およびダイムボンの血漿、脳および脊髄濃度。各化合物群について5匹のマウスを、85日目に開始して、21日間、本化合物20mg/kg/日で処置した。血液、脳および脊髄を最後の注射6時間後に採取し、化合物濃度をLC/MS/MSで測定した。濃度を平均±SEMとして表す。
【発明を実施するための形態】
【0276】
詳細な記載
ここに開示する態様は、一般に神経新生(例えば、出生後の神経新生、例えば、出生後の海馬および/または視床下部神経新生)を刺激しおよび/または神経細胞死を抑制することにより存在する神経細胞の生存を促進することに関する。
【0277】
化合物
一つの面において、ここに開示する態様は、一般式(I)
【化18】
[この文献は図面を表示できません]
を有する化合物を特徴とする。
ここおよび本明細書をとおして、R、R、R、R、R、R’、L、L、AおよびZは本明細書中で定義したとおりであり得る。
【0278】
当然であるが、明瞭化のために、別の態様の文脈において記載されているここに開示する態様のある特性を、一つの態様に組み合わせて提供もできる。逆に、簡略化のために、一つの態様の文脈において記載されているここに開示する態様の種々の特性を、別々にまたは任意の適当な下位の組み合わせでも提供できる。
【0279】
それゆえに、説明を平易にするために、本明細書において可変基(例えば、R)が“本明細書中に定義したとおり”(など)と定義されているとき、その特定の可変基は、また、最初に示した、最も広い一般的定義ならびに本明細書のどこかで示されたあらゆる一般的定義の下位群および具体的定義により定義されるとも理解される。
【0280】
可変基R、R、R、R
ある態様において、R、R、RおよびRの1個以上(例えば、1個、例えば、R)はハロ、ヒドロキシル、スルフヒドリル、C−Cアルコキシ、C−Cチオアルコキシ、C−Cハロアルコキシ、C−Cチオハロアルコキシ、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、シアノ、−NH、−NH(C−Cアルキル)、N(C−Cアルキル)、−NHC(O)(C−Cアルキル)およびニトロから選択され、他方は水素である。
【0281】
ある態様において、R、R、RおよびRの1個以上(例えば、1個、例えば、R)はハロ、C−Cアルコキシ、C−Cハロアルコキシ、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、シアノおよびニトロ選択され、他方は水素である。
【0282】
ある態様において、R、R、RおよびRの1個以上(例えば、1個、例えば、R)はハロ、C−CアルキルおよびC−Cハロアルキル選択され、他方は水素である。
【0283】
ある態様において、R、R、RおよびRの1個以上(例えば、1個、例えば、R)はハロおよびC−Cアルキル選択され、他方は水素である。
【0284】
ある態様において、R、R、RおよびRの1個以上(例えば、1個、例えば、R)はハロ(例えば、ブロモまたはクロロ)およびC−Cアルキルであり、他方は水素である。
【0285】
ある態様において、R、R、RおよびRの1個以上(例えば、1個、例えば、R)はブロモであり、他方は水素である。
【0286】
ある態様において、Rはハロ、ヒドロキシル、スルフヒドリル、C−Cアルコキシ、C−Cチオアルコキシ、C−Cハロアルコキシ、C−Cチオハロアルコキシ、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、シアノ、−NH、−NH(C−Cアルキル)、N(C−Cアルキル)、−NHC(O)(C−Cアルキル)およびニトロから選択され、R、RおよびRの各々は本明細書中に定義したとおりであり得る。
【0287】
ある態様において、Rはハロ、ヒドロキシル、スルフヒドリル、C−Cアルコキシ、C−Cチオアルコキシ、C−Cハロアルコキシ、C−Cチオハロアルコキシ、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、シアノ、−NH、−NH(C−Cアルキル)、N(C−Cアルキル)、−NHC(O)(C−Cアルキル)およびニトロから選択され、R、RおよびRの各々は水素である。
【0288】
ある態様において、Rはハロ、C−Cアルコキシ、C−Cハロアルコキシ、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、シアノおよびニトロから選択され、R、RおよびRの各々は本明細書中に定義したとおりであり得る。
【0289】
ある態様において、Rはハロ、C−Cアルコキシ、C−Cハロアルコキシ、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、シアノおよびニトロから選択され、R、RおよびRの各々は水素である。
【0290】
ある態様において、Rはハロ、C−CアルキルおよびC−Cハロアルキルから選択され、R、RおよびRの各々は本明細書中に定義したとおりであり得る。
【0291】
ある態様において、Rはハロ、C−CアルキルおよびC−Cハロアルキルから選択され、R、RおよびRの各々は水素である。
【0292】
ある態様において、RはハロおよびC−Cアルキルから選択され、R、RおよびRの各々は本明細書中に定義したとおりであり得る。
【0293】
ある態様において、RはハロおよびC−Cアルキルから選択され、R、RおよびRの各々は水素である。
【0294】
ある態様において、Rはハロ(例えば、ブロモまたはクロロ)であり、R、RおよびRの各々は本明細書中に定義したとおりであり得る。
【0295】
ある態様において、Rはハロ(例えば、ブロモまたはクロロ)であり、R、RおよびRの各々は水素である。
【0296】
ある態様において、Rはブロモであり、R、RおよびRの各々は本明細書中に定義したとおりであり得る。
【0297】
ある態様において、Rはブロモであり、R、RおよびRの各々は水素である。
【0298】
ある態様において、R、R、RおよびRの各々は水素、ハロおよびC−Cアルキルから独立して選択される。
【0299】
ある態様において、R、R、RおよびRの各々は水素およびハロ(例えば、ブロモまたはクロロ)から独立して選択される。
【0300】
ある態様において、R、R、RおよびRの各々は水素である。
【0301】
ある態様において、R、R、RおよびRの任意の1個以上が水素以外の置換基であってよいとき、該置換基または該置換基の各々はC−Cアルキル以外(例えば、C−Cアルキル以外、例えば、CH以外)であり得る。
【0302】
可変基L
ある態様において、LはC−C(例えば、C−C)直鎖アルキレンであり、これは、場合により1〜2個の独立して選択されるRで置換されていてよい。
【0303】
ある態様において、Lはメチレン(すなわち、−CH−)である。他の態様において、Lは、独立して選択されるRで1個または2個(例えば1個)置換されているメチレンである。ある態様において、RはC−Cアルキル(例えば、C−Cアルキル、例えば、CH)である。
【0304】
ある態様において、Lはエチレン(すなわち、−CHCH−)である。他の態様において、Lは、独立して選択されるRで1個または2個(例えば1個)置換されているエチレンである。ある態様において、RはC−Cアルキル(例えば、C−Cアルキル、例えば、CH)である。
【0305】
可変基L
ある態様において、LはC−C(例えば、C−C)直鎖アルキレンであり、これは、場合により1〜2個の独立して選択されるRで置換されていてよい。
【0306】
ある態様において、Lはメチレン(すなわち、−CH−)である。他の態様において、Lは、独立して選択されるRで1個または2個(例えば1個)置換されているメチレンである。ある態様において、RはC−Cアルキル(例えば、C−Cアルキル、例えば、CH)である。ある態様において、RはC−Cアルコキシ、C−Cチオアルコキシ、C−CハロアルコキシまたはC−Cチオハロアルコキシである。例えば、Rは−SCHのようなC−C(例えば、C−C)チオアルコキシであり得る。
【0307】
ある態様において、Lはエチレン(すなわち、−CHCH−)である。他の態様において、Lは、独立して選択されるRで1個または2個(例えば1個)置換されているエチレンである。例えば、エチレンの式(I)のZに近い側の炭素は前の段落に記載したとおり置換され得る。
【0308】
ある態様において、Lは、式(I)のAと式(I)のZを直接連結する結合である。
【0309】
可変基LおよびLの非限定的組み合わせ
ある態様において、LおよびLの各々は、独立してC−Cアルキレンであり、これは、場合により1〜2個の独立して選択されるRで置換されていてよい。
【0310】
ある態様において、LおよびLの各々はCHである。
【0311】
ある態様において、LおよびLの一方(例えば、L)はCHであり、他方(例えば、L)は、独立して選択されるRで1個または2個(例えば1個)置換されているメチレンであり、ここで、Rは本明細書中に定義したとおりであり得る。
【0312】
ある態様において、LおよびLの各々は独立して選択される1個または2個(例えば、1個)のRで置換されているメチレンであり、ここで、Rは本明細書中に定義したとおりであり得る。
【0313】
ある態様において、LはC−C(例えば、C−C)直鎖アルキレンであり、これは、場合により1〜2個の独立して選択されるRで置換されていてよくおよびLは、式(I)のAと式(I)のZを直接連結する結合である。ある態様において、Lは、例えば、メチレン(すなわち、−CH−)または独立して選択されるR(例えば、C−Cアルキル、例えば、C−Cアルキル、例えば、CH)で1個または2個(例えば1個)置換されているメチレンであり得る。
【0314】
可変基A
[I] ある態様において、Aは
(i) CRA1A2(ここで、RA1およびRA2の各々は水素、ハロ、C−CアルキルまたはORから独立して選択される);または
(ii) C=O;または
(iv) 3〜5環原子を含むヘテロシクロアルキレン(ここで、環原子の1〜2個はN、NH、N(C−Cアルキル)、OおよびSから独立して選択され;そして該ヘテロシクロアルキレンは(a)1個のオキソで置換されており;かつ(b)場合により1〜4個の独立して選択されるRでさらに置換されていてよい)
である。
【0315】
ある態様において、AはCRA1A2であり、ここで、RA1およびRA2の各々は、独立して水素、ハロ、C−CアルキルまたはORである(例えば、水素、ハロまたはOR)。
【0316】
ある態様において、AはCRA1A2であってよく、ここで、RA1およびRA2の各々は独立して水素、ハロまたはC−Cアルキルである。
【0317】
ある態様において、AはCRA1A2であってよく、ここで、RA1およびRA2の一方はハロ(例えば、フルオロ)であり、RA1およびRA2の他方は独立して水素、ハロまたはC−Cアルキル(例えば、水素)である。
【0318】
ある態様において、RA1およびRA2の一方は水素である。ある態様において、RA1およびRA2の一方はハロまたはORおよび他方は水素である。
【0319】
ある態様において、RA1およびRA2の一方はORであり得る。ある態様において、RA1およびRA2の他方は本明細書中に定義したとおりであってよく;例えば、RA1およびRA2の他方は水素またはC−Cアルキルであり得る。例えば、RA1およびRA2の一方はORであり、RA1およびRA2の他方は水素であってよい。ある態様において、Rは水素であってよく、またはRはC−Cアルキル(例えば、CH)であってよい。
【0320】
ある態様において、RA1およびRA2の一方はハロであり得る。ある態様において、RA1およびRA2の他方は本明細書中に定義したとおりであってよく;例えば、RA1およびRA2の他方は水素、C−Cアルキルまたはハロであり得る。例えば、RA1およびRA2の一方はハロ(例えば、フルオロ)であり、RA1およびRA2の他方は水素であり得る。
【0321】
ある態様において、RA1およびRA2の一方はハロまたはORおよび他方は水素である。
【0322】
例えば、RA1およびRA2の一方はORであり、他方は水素であってよい。ある態様において、Rは水素であり得る。RはC−Cアルキル(例えば、CH)であってよい。
【0323】
他の例として、RA1およびRA2の一方はハロ(例えば、フルオロ)であり、他方は水素であり得る。
【0324】
他の態様において、RA1およびRA2の各々は水素以外の置換基である。
【0325】
例えば、RA1およびRA2の各々はハロ(例えば、フルオロ)であり得る。
【0326】
他の例として、RA1およびRA2の一方はOR(例えば、ここで、Rは水素)であり、他方はC−Cアルキル(例えば、CH)であってよい。
【0327】
さらに別の例として、RA1およびRA2の各々はC−Cアルキル(例えば、CH)であってよい。
【0328】
さらに他の態様において、RA1およびRA2の各々は水素である。
【0329】
態様は次の特性の任意の1個以上をさらに含み得る。
【0330】
A1およびRA2に結合した炭素が4個の異なる置換基で置換されているとき、RA1およびRA2に結合した炭素はR配置を有し得る。
【0331】
A1およびRA2に結合した炭素が4個の異なる置換基で置換されているとき、RA1およびRA2に結合した炭素はS配置を有し得る。
【0332】
[II] ある態様において、AはC=Oである。
【0333】
[III] ある態様において、Aは3〜5環原子を含むヘテロシクロアルキレンであり、ここで、環原子の1〜2個はN、NH、N(C−Cアルキル)、OおよびSから独立して選択され;そして該ヘテロシクロアルキレンは(a)1個のオキソで置換されている(例えば、環炭素上に1個のオキソ);かつ(b)場合により1〜4個の独立して選択されるRでさらに置換されていてよい。
【0334】
ある態様において、Aは5環原子を含むヘテロシクロアルキレンであり、ここで、環原子の1〜2個はN、NH、N(C−Cアルキル)、OおよびSから独立して選択され;そして該ヘテロシクロアルキレンは(a)1個のオキソで置換されており;かつ(b)場合により1〜4個の独立して選択されるRでさらに置換されていてよい。例えば、Aは
【化19】
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であり得る。
【0335】
可変基L、LおよびAの非限定的組み合わせ
ある態様において
Aは(i) CRA1A2であり、ここで、RA1およびRA2の各々は水素、ハロ、C−CアルキルまたはORから独立して選択され;または(ii) C=Oであり;
およびLの各々は、独立してC−Cアルキレンであり、これは、場合により1〜2個の独立して選択されるRで置換されていてよい。
【0336】
ある態様において
AはCRA1A2であり、ここで、RA1およびRA2の各々は水素、ハロ、C−CアルキルまたはORから独立して選択され;
およびLの各々は、独立してC−Cアルキレンであり、これは、場合により1〜2個の独立して選択されるRで置換されていてよい。
【0337】
態様は次の特性の1個以上を含み得る。
A1およびRA2の各々は本明細書中に定義したとおりであり得る。
およびLの各々はCHである。
【0338】
およびLの一方(例えば、L)はCHであり、他方(例えば、L)は、独立して選択されるRで1個または2個(例えば1個)置換されているメチレンであり、ここで、Rは本明細書中に定義したとおりであり得る。例えば
・ LはCHであってよく;
・ RA1およびRA2の一方は水素であり;
・ Lは、独立して選択される1個または2個(例えば1個)のRで置換されたメチレン(例えば、CHのようなC−C(例えば、C−C)アルキル;またはC−C(例えば、−SCHのような(C−C)チオアルコキシ)であってよい。
【0339】
およびLの各々は、独立して選択されるRで1個または2個(例えば1個)置換されているメチレンであり、ここで、Rは本明細書中に定義したとおりであり得る。例えば
・ RA1およびRA2の各々は水素以外の置換基であってよく(例えば、その一方はCHである)、
・ LおよびLの各々は、CHのようなC−Cアルキルで置換されているメチレンである。
【0340】
ある態様において
Aは3〜5(例えば、5)環原子を含むヘテロシクロアルキレンであり、ここで、環原子の1〜2個はN、NH、N(C−Cアルキル)、OおよびSから独立して選択され;そして該ヘテロシクロアルキレンは(a)1個のオキソで置換されており;かつ(b)場合により1〜4個の独立して選択されるRでさらに置換されていてよく;
はC−C(例えば、C−C)直鎖アルキレンであり、これは、場合により1〜2個の独立して選択されるRで置換されていてよく、
は、式(I)のAと式(I)のZを直接連結する結合である。
【0341】
可変基Z
[I] ある態様において、Zは
(i) −NR1011;または
(ii) −C(O)NR1011;または
(iii) −OR12;または
(iv) −S(O)13(ここで、nは0、1または2である);または
(v) 5〜6環原子を含むヘテロシクロアルケニル(ここで、環原子の1〜3個はN、NH、N(C−Cアルキル)、NHC(O)(C−Cアルキル)、OおよびSから独立して選択され;そして該ヘテロシクロアルケニルは場合により1〜4個の独立して選択されるRで置換されていてよい);
(vi) 場合により1〜4個の独立して選択されるRで置換されていてよいC−C10アリール;または
(vii) 5〜14環原子を含むヘテロアリール(ここで、環原子の1〜6個はN、NH、N(C−Cアルキル)、OおよびSから独立して選択され;そして該ヘテロアリールは場合により独立して選択される1〜4個のRで置換されていてよい)
である。
【0342】
ある態様において、Zは先の段落の(i)、(iii)、(iv)、(v)、(vi)または(vii)に定義したとおりである。
【0343】
ある態様において、Zは先の段落の(i)、(iii)、(iv)、(v)または(vii)に定義したとおりである。
【0344】
ある態様において、Zは先の段落の(i)、(iii)、(v)または(vii)に定義したとおりである。
【0345】
ある態様において、Zは先の段落の(i)、(iii)または(iv)に定義したとおりである。
【0346】
ある態様において、Zは
(i) −NR1011;または
(iii) −OR12;または
(v) 5〜6環原子を含むヘテロシクロアルケニルであり、ここで、環原子の1〜3個はN、NH、N(C−Cアルキル)、NC(O)(C−Cアルキル)、OおよびSから独立して選択され;そして該ヘテロシクロアルケニルは場合により1〜4個の独立して選択されるRで置換されていてよい。
【0347】
ある態様において、Zは(i) −NR1011;または(iii) −OR12である。
【0348】
ある態様において、Zは(i) −NR1011;または(iv) −S(O)13であり、ここで、nは0、1または2である。
【0349】
ある態様において、Zは(iii) −OR12;または(iv) −S(O)13であり、ここで、nは0、1または2である。
【0350】
ある態様において、Zはその構造の一部(例えば、縮合環または他の環に結合により結合しているものとして)にヘテロシクリル(例えば、含窒素ヘテロシクリル、例えば、ピペラジニルまたはピペリジニル)を含まない。
【0351】
ある態様において、Zは5〜6環原子を含むヘテロシクロアルケニル以外であり、ここで、環原子の1〜3個はN、NH、N(C−Cアルキル)、NC(O)(C−Cアルキル)、OおよびSから独立して選択され;そして該ヘテロシクロアルケニルは場合により1〜4個の独立して選択されるRで置換されていてよい。
【0352】
ある態様において、Zは 5〜14環原子を含むヘテロアリール以外であり、ここで、環原子の1〜6個はN、NH、N(C−Cアルキル)、OおよびSから独立して選択され;そして該ヘテロアリールは場合により独立して選択される1〜4個のRで置換されていてよい(例えば、ピリジル以外)。
【0353】
[II] ある態様において、Zは−NR1011である。
【0354】
[A] ある態様において、R10およびR11の一方は水素であり、R10およびR11の他方は水素以外の置換基である。
【0355】
ある態様において、R10およびR11の一方は水素または水素以外の置換基であり、R10およびR11の他方は水素以外の置換基である。
【0356】
ある態様において、R10およびR11の各々は水素以外の置換基である。
【0357】
ある態様において、R10およびR11の各々は水素である。
【0358】
[B] ある態様において、R10およびR11の一方は下の(b)、(c)、(g)〜(k)および(l)
(b) 場合により1〜4個のRで置換されていてよいC−C10アリール;
(c) 5〜14環原子を含むヘテロアリール(ここで、環原子の1〜6個はN、NH、N(C−Cアルキル)、OおよびSから独立して選択され;そして該ヘテロアリールは場合により1〜4個のRで置換されていてよい);
(g) C−C14アリールシクロアルキル(ここで、
(1) アリール部分は場合により独立して選択される1〜4個のRで置換されていてよく、かつ
(2) シクロアルキル部分は場合により1〜4個の独立して選択されるRで置換されていてよい);
(h) 8〜14環原子を含むアリールヘテロシクリル(ここで、
(1) アリール部分は場合により独立して選択される1〜4個のRで置換されていてよく、かつ
(2) ヘテロシクリル部分の環原子の1〜2個はN、NH、N(C−Cアルキル)、NC(O)(C−Cアルキル)、OおよびSから独立して選択され;そして該ヘテロシクリル部分は場合により1〜3個の独立して選択されるRで置換されていてよい);
(i) 8〜14環原子を含むヘテロアリールヘテロシクリル(ここで、
(1) ヘテロアリール部分の環原子の1〜2個はN、NH、N(C−Cアルキル)、OおよびSから独立して選択され;そして該ヘテロアリール部分は場合により1〜3個の独立して選択されるRにより置換されていてよく;かつ
(2) ヘテロシクリル部分の環原子の1〜2個はN、NH、N(C−Cアルキル)、NC(O)(C−Cアルキル)、OおよびSから独立して選択され;そして該ヘテロシクリル部分は場合により1〜3個の独立して選択されるRで置換されていてよい);
(j) 8〜14環原子を含むヘテロアリールシクロアルキル(ここで、
(1) ヘテロアリール部分の環原子の1〜2個はN、NH、N(C−Cアルキル)、OおよびSから独立して選択され;そして該ヘテロアリール部分は場合により1〜3個の独立して選択されるRにより置換されていてよく;かつ
(2) シクロアルキル部分は場合により1〜4個の独立して選択されるRで置換されていてよい);
(k) 場合により1〜4個の独立して選択されるRで置換されていてよいC−CシクロアルキルまたはC−Cシクロアルケニル;および
(l) C−C12アラルキル(ここで、アリール部分は場合により独立して選択される1〜4個のRで置換されていてよい)
に集合的に示す置換基から独立して選択され、そして、R10およびR11の他方は本明細書中に定義したとおりであり得る。
【0359】
ある態様において、R10およびR11はC−CシクロアルキルまたはC−Cシクロアルケニルであってはならず、この各々は場合により1〜4個の独立して選択されるRで置換されていてよい。
【0360】
ある態様において、R10およびR11の一方は上記(b)、(c)、(g)〜(j)および(l)に集合的に示した置換基から独立して選択され、R10およびR11の他方は本明細書中に定義したとおりであり得る。
【0361】
ある態様において、R10およびR11の一方は上記(b)、(c)および(g)〜(j)に集合的に示した置換基から独立して選択され、R10およびR11の他方は本明細書中に定義したとおりであり得る。
【0362】
ある態様において、R10およびR11の一方は独立して
(b) 場合により1〜4個のRで置換されていてよいC−C10アリール;
(c) 5〜14環原子を含むヘテロアリールであり、ここで、環原子の1〜6個はN、NH、N(C−Cアルキル)、OおよびSから独立して選択され;そして該ヘテロアリールは場合により1〜4個のRで置換されていてよい;
から選択され、
10およびR11の他方は本明細書中に定義したとおりであり得る。
【0363】
ある態様において、R10およびR11の一方は場合により1〜4個(例えば、1〜3個、1〜2個または1個)のRで置換されていてよいC−C10アリール(例えば、C)であり、R10およびR11の他方は本明細書中に定義したとおりであり得る。
【0364】
ある態様において、Rは、各々はハロ;またはC−Cアルコキシ;C−Cハロアルコキシ;C−Cチオアルコキシ;C−Cチオハロアルコキシ;場合により1〜3個の独立して選択されるRで置換されていてよいC−Cアルキル、C−Cハロアルキル、−NH(C−Cアルキル)、N(C−Cアルキル)および−NHC(O)(C−Cアルキル)から独立して選択される。
【0365】
ある態様において、Rは、各々C−Cアルコキシ;C−Cハロアルコキシ;C−Cチオアルコキシ;および場合により1〜3個の独立して選択されるRで置換されていてよいC−Cチオハロアルコキシから独立して選択される。ある態様において、Rはさらにハロを含み得る。
【0366】
ある態様において、Rは、各々C−CアルコキシおよびC−Cハロアルコキシから独立して選択され、この各々は場合により1〜3個の独立して選択されるRで置換されていてよい。ある態様において、Rはさらにハロを含み得る。
【0367】
ある態様において、Rは、各々C−Cアルコキシから独立して選択され、この各々は場合により1〜3個の独立して選択されるRで置換されていてよい。ある態様において、RはC−Cアルコキシ(例えば、OCH)である。ある態様において、Rはさらにハロを含み得る。
【0368】
ある態様において、R10およびR11の一方は非置換フェニルであり、R10およびR11の他方は本明細書中に定義したとおりであり得る。
【0369】
ある態様において、R10およびR11の一方は1個のRで置換されているフェニルおよびR10およびR11の他方は本明細書中に定義したとおりであり得る。Rは本明細書中に定義したとおりであり得る(例えば、RはC−Cアルコキシ、例えば、OCHであり得る)。例えば、R10およびR11の一方は3−メトキシフェニルであり得る。ある態様において、Rはさらにハロを含み得る。
【0370】
[C] ある態様において、R10およびR11の一方が上記(b)、(c)、(g)〜(k)および(l)に集合的に示す置換基から独立して選択されるとき、R10およびR11の他方は
(a) 水素;または
(d) C−CアルキルまたはC−Cハロアルキル(例えば、C−Cアルキル)であり、この各々は場合により1〜3個のRで置換されていてよく;または
(e) −C(O)(C−Cアルキル)、−C(O)(C−Cハロアルキル)または−C(O)O(C−Cアルキル);または
(f) C−CアルケニルまたはC−Cアルキニル
であり得る。
【0371】
ある態様において、R10およびR11の他方は
(a) 水素;または
(d) C−CアルキルまたはC−Cハロアルキル(例えば、C−Cアルキル)であり、この各々は場合により1〜3個のRで置換されていてよく;または
(e) −C(O)(C−Cアルキル)、−C(O)(C−Cハロアルキル)または−C(O)O(C−Cアルキル)
である。
【0372】
ある態様において、R10およびR11の他方は
(a) 水素;または
(d) C−CアルキルまたはC−Cハロアルキル(例えば、C−Cアルキル)であり、この各々は場合により1〜3個のRで置換されていてよく;または
(e) −C(O)(C−Cアルキル)、or−C(O)(C−Cハロアルキル)
である。
【0373】
ある態様において、R10およびR11の他方は
(a) 水素;または
(d) 場合により1〜3個のRで置換されていてよいC−Cアルキル(例えば、C−Cアルキル、例えば、CH);または
(e) −C(O)(C−Cアルキル)、例えば、C−Cアルキル、例えば、CH
であり得る。
【0374】
ある態様において、R10およびR11の他方は
(a) 水素;または
(d) 場合により1〜3個のRで置換されていてよいC−Cアルキル(例えば、C−Cアルキル、例えば、CH)
であり得る。
【0375】
ある態様において、R10およびR11の他方は水素であり得る。
【0376】
ある態様において、R10およびR11の他方は(d)または(e)またはその任意の下位集団であり得る。
【0377】
[E] ある態様において、R10およびR11の一方は場合により1〜4個のRで置換されていてよいC−C10(例えば、C)アリールであり、他方は水素またはC−Cアルキル(例えば、C−Cアルキル、例えば、CH)である。
【0378】
ある態様において、R10およびR11の一方は場合により1〜4個のRで置換されていてよいC−C10(例えば、C)アリールであり、他方は水素である。
【0379】
ある態様において、R10およびR11の一方は非置換フェニルであり、他方は水素である。
【0380】
ある態様において、R10およびR11の一方は1個のRで置換されているフェニルであり、他方は水素である。ある態様において、RはC−Cアルコキシ(例えば、C−Cアルコキシ、例えば、OCH)である。例えば、R10およびR11の一方は3−メトキシフェニルであり、他方は水素である。
【0381】
[F] ある態様において、R10およびR11の各々は場合により置換されていてよいナフチルであってはならない(例えば、R10およびR11の各々は非置換ナフチルであってはならない)。ある態様において、RおよびR’が定義(1)、(2)および(4)の定義に従い定義されているとき、場合により置換されていてよいナフチル(例えば、非置換ナフチル)以外であり;AはCRA1A2(例えば、CHOR、例えば、CHOH)であり、LおよびLの各々はC−Cアルキレン(例えば、LおよびLの各々はCH)である。
【0382】
[G] ある態様において、R10およびR11の一方は水素であり、他方は5〜14環原子を含むヘテロアリールであり、ここで、環原子の1〜6個はN、NH、N(C−Cアルキル)、OおよびSから独立して選択され;そして該ヘテロアリールは場合により1〜4個のRで置換されていてよい。
【0383】
ある態様において、R10およびR11の一方は水素であり、他方は5〜6環原子を含むヘテロアリールであり、ここで、環原子の1〜2個はN、NH、N(C−Cアルキル)、OおよびSから独立して選択され;そして該ヘテロアリールは場合により1〜2個のRで置換されていてよい。
【0384】
[III] ある態様において、Zは−OR12である。
【0385】
ある態様において、R12はC−CアルキルまたはC−Cハロアルキルであり、この各々は場合により1〜3個のRで置換されていてよい。
【0386】
ある態様において、R12はC−Cアルキルであり、これは場合により1〜3個のRで置換されていてよい。
【0387】
ある態様において、R12はC−Cアルキル(例えば、C−Cアルキル、例えば、CH)である。
【0388】
ある態様において、R12はC−Cアルキル(例えば、C−Cアルキル、例えば、CH)であり、これは、場合により1〜3個(例えば、1個または2個、例えば、1個)のRで置換されていてよい。ある態様において、Rの各々は−NH、−NH(C−Cアルキル)、N(C−Cアルキル)および−NHC(O)(C−Cアルキル)から独立して選択され得る。
【0389】
ある態様において、R12は場合により1〜4個(例えば、1〜3個、1〜2個または1個)のRで置換されていてよいC−C10アリールである。
【0390】
ある態様において、Rは、各々ハロ;またはC−Cアルコキシ;C−Cハロアルコキシ;C−Cチオアルコキシ;C−Cチオハロアルコキシ;場合により1〜3個の独立して選択されるRで置換されていてよいC−Cアルキル、C−Cハロアルキル、−NH(C−Cアルキル)、N(C−Cアルキル)および−NHC(O)(C−Cアルキル)から独立して選択される。
【0391】
ある態様において、Rは、各々C−Cアルコキシ;C−Cハロアルコキシ;C−Cチオアルコキシ;および場合により1〜3個の独立して選択されるRで置換されていてよいC−Cチオハロアルコキシから独立して選択される。
【0392】
ある態様において、Rは、各々C−CアルコキシおよびC−Cハロアルコキシから独立して選択され、この各々は場合により1〜3個の独立して選択されるRで置換されていてよい。
【0393】
ある態様において、Rは、各々C−Cアルコキシから独立して選択され、この各々は場合により1〜3個の独立して選択されるRで置換されていてよい。ある態様において、RはC−Cアルコキシ(例えば、OCH)である。
【0394】
ある態様において、Rはさらにハロを含み得る。
【0395】
ある態様において、R12は非置換フェニルである。
【0396】
ある態様において、R12は1個のRで置換されているフェニルである。Rは本明細書中に定義したとおりであり得る(例えば、RはC−Cアルコキシ、例えば、OCHであり得る)。例えば、R12は3−メトキシフェニルであり得る。
【0397】
[IV] ある態様において、Zは−S(O)13であり、ここで、nは0、1または2であり得る。
【0398】
ある態様において、R13は、場合により1〜4個(例えば、1〜3個、1〜2個または1個)のRで置換されていてよいC−C10アリールである。
【0399】
ある態様において、Rは、各々ハロ;またはC−Cアルコキシ;C−Cハロアルコキシ;C−Cチオアルコキシ;C−Cチオハロアルコキシ;場合により1〜3個の独立して選択されるRで置換されていてよいC−Cアルキル、C−Cハロアルキル、−NH(C−Cアルキル)、N(C−Cアルキル)および−NHC(O)(C−Cアルキル)から独立して選択される。
【0400】
ある態様において、Rは、各々C−Cアルコキシ;C−Cハロアルコキシ;C−Cチオアルコキシ;および場合により1〜3個の独立して選択されるRで置換されていてよいC−Cチオハロアルコキシから独立して選択される。
【0401】
ある態様において、Rは、各々C−CアルコキシおよびC−Cハロアルコキシから独立して選択され、この各々は場合により1〜3個の独立して選択されるRで置換されていてよい。
【0402】
ある態様において、Rは、各々C−Cアルコキシから独立して選択され、この各々は場合により1〜3個の独立して選択されるRで置換されていてよい。態様において、RはC−Cアルコキシ(例えば、OCH)である。
【0403】
ある態様において、Rはさらにハロを含み得る。
【0404】
ある態様において、R13は非置換フェニルである。
【0405】
ある態様において、R13は1個のRで置換されているフェニルである。Rは本明細書中に定義したとおりであり得る(例えば、RはC−Cアルコキシ、例えば、OCHであり得る)。例えば、R13は3−メトキシフェニルであり得る。
【0406】
ある態様において、R12および/またはR13置換はフェニルであってはならない。ある態様において、RおよびR’が定義(1)の定義に従い定義されているとき、R12および/またはR13は置換フェニルであってはならず;CRA1A2(例えば、CHOR、例えば、CHOH)であり、LおよびLの各々はC−Cアルキレン(例えば、LおよびLの各々はCH)。
【0407】
[V] ある態様において、Zは5〜6環原子を含むヘテロシクロアルケニルであり、ここで、環原子の1〜3個はN、NH、N(C−Cアルキル)、NC(O)(C−Cアルキル)、OおよびSから独立して選択され;そして該ヘテロシクロアルケニルは場合により1〜4個の独立して選択されるRで置換されていてよい。
【0408】
ある態様において、Zは6環原子を含むヘテロシクロアルケニルであり、ここで、環原子の1〜3個はN、NH、N(C−Cアルキル)、NC(O)(C−Cアルキル)、OおよびSから独立して選択され;そして該ヘテロシクロアルケニルは場合により1〜4個の独立して選択されるRで置換されていてよい。
【0409】
ある態様において、環原子の1〜3個はN、NH、N(C−Cアルキル)およびNC(O)(C−Cアルキル)から独立して選択される。
【0410】
ある態様において、Rは、各々、オキソ、チオキソ、=NHおよび=N(C−Cアルキル)、例えば、=NHから独立して選択される。
【0411】
例えば、Zは
【化20】
[この文献は図面を表示できません]
であり得る。
【0412】
ある態様において、Zは5〜14環原子を含むヘテロアリールであり、ここで、環原子の1〜6個はN、NH、N(C−Cアルキル)、OおよびSから独立して選択され;そして該ヘテロアリールは場合により1〜4個のRで置換されていてよい。
【0413】
ある態様において、Zは5〜6環原子を含むヘテロアリールであり、ここで、環原子の1〜4個はN、NHおよびN(C−Cアルキル)から独立して選択され;そして該ヘテロアリールは場合により1〜2個のRで置換されていてよい。
【0414】
可変基RおよびR’
[I] ある態様において、RおよびR’は各々CおよびCと一体となって、式(II)
【化21】
[この文献は図面を表示できません]
のフェニル環を形成し、
ここで、R、R、RおよびRの各々は水素、ハロ、ヒドロキシル、スルフヒドリル、C−Cアルコキシ、C−Cチオアルコキシ、C−Cハロアルコキシ、C−Cハロチオアルコキシ、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、シアノ、−NH、−NH(C−Cアルキル)、N(C−Cアルキル)、−NHC(O)(C−Cアルキル)およびニトロから独立して選択される。
【0415】
明確にするために、RおよびR’が各々CおよびCと一体となって式(II)を有する縮合フェニル環を形成する化合物は、次の一般式
【化22】
[この文献は図面を表示できません]
〔式中、R、R、R、R、L、L、AおよびZは本明細書中に定義したとおりであり得る。〕
を有する化合物に対応すると解釈される。
【0416】
ある態様において、R、R、RおよびRの1個(例えば、1個、例えば、R)はハロ、ヒドロキシル、スルフヒドリル、C−Cアルコキシ、C−Cチオアルコキシ、C−Cハロアルコキシ、C−Cチオハロアルコキシ、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、シアノ、−NH、−NH(C−Cアルキル)、N(C−Cアルキル)、−NHC(O)(C−Cアルキル)およびニトロから選択され、他方は水素である。
【0417】
ある態様において、R、R、RおよびRの1個(例えば、1個、例えば、R)はハロ、C−Cアルコキシ、C−Cハロアルコキシ、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、シアノおよびニトロ選択され、他方は水素である。
【0418】
ある態様において、R、R、RおよびRの1個(例えば、1個、例えば、R)はハロ、C−CアルキルおよびC−Cハロアルキル選択され、他方は水素である。
【0419】
ある態様において、R、R、RおよびRの1個(例えば、1個、例えば、R)はハロおよびC−Cアルキル選択され、他方は水素である。
【0420】
ある態様において、R、R、RおよびRの1個(例えば、1個、例えば、R)はハロ(例えば、ブロモまたはクロロ)およびC−Cアルキルであり、他方は水素である。
【0421】
ある態様において、R、R、RおよびRの1個(例えば、1個、例えば、R)はブロモであり、他方は水素である。
【0422】
ある態様において、Rはハロ、ヒドロキシル、スルフヒドリル、C−Cアルコキシ、C−Cチオアルコキシ、C−Cハロアルコキシ、C−Cチオハロアルコキシ、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、シアノ、−NH、−NH(C−Cアルキル)、N(C−Cアルキル)、−NHC(O)(C−Cアルキル)およびニトロから選択され、R、RおよびRの各々は本明細書中に定義したとおりであり得る。
【0423】
ある態様において、Rはハロ、ヒドロキシル、スルフヒドリル、C−Cアルコキシ、C−Cチオアルコキシ、C−Cハロアルコキシ、C−Cチオハロアルコキシ、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、シアノ、−NH、−NH(C−Cアルキル)、N(C−Cアルキル)、−NHC(O)(C−Cアルキル)およびニトロから選択され、R、RおよびRの各々は水素である。
【0424】
ある態様において、Rはハロ、C−Cアルコキシ、C−Cハロアルコキシ、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、シアノおよびニトロから選択され、R、RおよびRの各々は本明細書中に定義したとおりであり得る。
【0425】
ある態様において、Rはハロ、C−Cアルコキシ、C−Cハロアルコキシ、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、シアノおよびニトロから選択され、R、RおよびRの各々は水素である。
【0426】
ある態様において、Rはハロ、C−CアルキルおよびC−Cハロアルキルから選択され、R、RおよびRの各々は本明細書中に定義したとおりであり得る。
【0427】
ある態様において、Rはハロ、C−CアルキルおよびC−Cハロアルキルから選択され、R、RおよびRの各々は水素である。
【0428】
ある態様において、RはハロおよびC−Cアルキルから選択され、R、RおよびRの各々は本明細書中に定義したとおりであり得る。
【0429】
ある態様において、RはハロおよびC−Cアルキルから選択され、R、RおよびRの各々は水素である。
【0430】
ある態様において、Rはハロ(例えば、ブロモまたはクロロ)であり、R、RおよびRの各々は本明細書中に定義したとおりであり得る。
【0431】
ある態様において、Rはハロ(例えば、ブロモまたはクロロ)であり、R、RおよびRの各々は水素である。
【0432】
ある態様において、Rはブロモであり、R、RおよびRの各々は本明細書中に定義したとおりであり得る。
【0433】
ある態様において、Rはブロモであり、R、RおよびRの各々は水素である。
【0434】
ある態様において、R、R、RおよびRの各々は水素、ハロおよびC−Cアルキルから独立して選択される。
【0435】
ある態様において、R、R、RおよびRの各々は水素およびハロ(例えば、ブロモまたはクロロ)から独立して選択される。
【0436】
ある態様において、R、R、RおよびRの各々は水素である。
【0437】
ある態様において、R、R、RおよびRのいずれか1個以上が水素以外の置換基であり得るとき、該置換基または該置換基の各々はC−Cアルキル以外(例えば、C−Cアルキル、例えば、CH)である。
【0438】
態様は下記のものを含む(しかしこれに限定されない)、ここに記載した任意の1個以上の特性を含み得る。
【0439】
{A}
、R、RおよびRの各々は本明細書中に定義したとおりであり得る。
【0440】
はハロ、ヒドロキシル、スルフヒドリル、C−Cアルコキシ、C−Cチオアルコキシ、C−Cハロアルコキシ、C−Cチオハロアルコキシ、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、シアノ、−NH、−NH(C−Cアルキル)、N(C−Cアルキル)、−NHC(O)(C−Cアルキル)およびニトロから選択され、R、RおよびRの各々は本明細書中に定義したとおりであり得る(例えば、R、RおよびRの各々は水素である)。
【0441】
はハロおよびC−Cアルキルから選択され、R、RおよびRの各々は本明細書中に定義したとおりであり得る(例えば、R、RおよびRの各々は水素である)。
【0442】
はハロ(例えば、ブロモまたはクロロ)であり、R、RおよびRの各々は本明細書中に定義したとおりであり得る(例えば、R、RおよびRの各々は水素である)。
【0443】
はブロモであり、R、RおよびRの各々は本明細書中に定義したとおりであり得る(例えば、R、RおよびRの各々は水素である)。
【0444】
、R、RおよびRの各々は水素およびハロ(例えば、ブロモまたはクロロ)から独立して選択される。
【0445】
、R、RおよびRの各々は水素である。
【0446】
{B}
およびLの各々は、独立してC−Cアルキレンであり、これは、場合により1〜2個の独立して選択されるRで置換されていてよい。
【0447】
およびLの各々はCHである。
【0448】
およびLの一方(例えば、L)はCHであり、他方(例えば、L)は、独立して選択されるRで1個または2個(例えば1個)置換されているメチレンであり、ここで、Rは本明細書中に定義したとおりであり得る。
【0449】
およびLの各々は、独立して選択されるRで1個または2個(例えば1個)置換されているメチレンであり、ここで、Rは本明細書中に定義したとおりであり得る。
【0450】
はC−C(例えば、C−C)直鎖アルキレンであり、これは、場合により1〜2個の独立して選択されるRで置換されていてよくおよびLは、式(I)のAと式(I)のZを直接連結する結合である。
【0451】
{C}
A1およびRA2の一方はORおよび他方は水素である。ある態様において、Rは水素であり得る。RはC−Cアルキル(例えば、CH)であってよい。
【0452】
A1およびRA2の一方はハロ(例えば、フルオロ)であり、他方は水素であり得る。
【0453】
A1およびRA2の各々は水素以外の置換基であり得る。例えば、RA1およびRA2の各々はハロ(例えば、フルオロ)であり得る。他の例として、RA1およびRA2の一方はOR(例えば、ここで、Rは水素である)であってよく、他方はC−Cアルキル(例えば、CH)である。
【0454】
A1およびRA2の各々は水素である。
【0455】
AはCRA1A2であり、ここで、RA1およびRA2の各々は水素、ハロ、C−CアルキルまたはORから独立して選択され;およびLおよびLの各々は、独立してC−Cアルキレンであり、これは、場合により1〜2個の独立して選択されるRで置換されていてよい。
【0456】
{D}
Zは−NR1011であり、ここで、R10およびR11は本明細書中に定義したとおりであり得る。
【0457】
10およびR11の一方は場合により1〜4個のRで置換されていてよいC−C10アリールである。ある態様において、R10およびR11の他方は水素またはC−Cアルキル(例えば、CH)である。ある態様において、R10およびR11の他方は水素である。
【0458】
ある態様において、R10およびR11の一方は非置換フェニルであり、他方は水素である。
【0459】
ある態様において、R10およびR11の一方は1個のRで置換されているフェニルであり、他方は水素である。ある態様において、RはC−Cアルコキシ(例えば、C−Cアルコキシ、例えば、OCH)である。例えば、R10およびR11の一方は3−メトキシフェニルであり、他方は水素である。
【0460】
Zは−OR12または−S(O)13であり、ここで、R12およびR13は本明細書中に定義したとおりであり得る。
【0461】
態様は{A}、{B}、{C}および{D}のいずれか1個、2個、3個または4個からの特性またはそのあらゆる組み合わせを含み得る。
【0462】
ある態様において
は水素以外の置換基(例えば、ハロおよびC−Cアルキル;例えば、ハロ、例えば、ブロモ)であり;R、RおよびRの各々は本明細書中に定義したとおりであってよく(例えば、R、RおよびRの各々は水素である);
は水素以外の置換基(例えば、ハロおよびC−Cアルキル;例えば、ハロ、例えば、ブロモ)であり;R、RおよびRの各々は本明細書中に定義したとおりであり得る(例えば、R、RおよびRの各々は水素である)。
【0463】
ある態様において
は水素以外の置換基(例えば、ハロおよびC−Cアルキル;例えば、ハロ、例えば、ブロモ)であり;R、RおよびRの各々は本明細書中に定義したとおりであってよく(例えば、R、RおよびRの各々は水素である);
は水素以外の置換基(例えば、ハロおよびC−Cアルキル;例えば、ハロ、例えば、ブロモ)であり;R、RおよびRの各々は本明細書中に定義したとおりであってよく(例えば、R、RおよびRの各々は水素である);
AはCRA1A2であり、ここで、RA1およびRA2の各々は水素、ハロ、C−CアルキルまたはORから独立して選択され;およびLおよびLの各々は、独立してC−Cアルキレンであり、これは、場合により1〜2個の独立して選択されるRで置換されていてよい。
【0464】
態様はここに記載する任意の1個以上の特性(例えば、上の{B}および{C}の下に記載したとおり)を含み得る。
【0465】
ある態様において
は水素以外の置換基(例えば、ハロおよびC−Cアルキル;例えば、ハロ、例えば、ブロモ)であり;R、RおよびRの各々は本明細書中に定義したとおりであってよく(例えば、R、RおよびRの各々は水素である);
は水素以外の置換基(例えば、ハロおよびC−Cアルキル;例えば、ハロ、例えば、ブロモ)であり;R、RおよびRの各々は本明細書中に定義したとおりであってよく(例えば、R、RおよびRの各々は水素である);
AはCRA1A2であり、ここで、RA1およびRA2の各々は水素、ハロ、C−CアルキルまたはORから独立して選択され;およびLおよびLの各々は、独立してC−Cアルキレンであり、これは、場合により1〜2個の独立して選択されるRで置換されていてよく;および
Zは−NR1011であり、ここで、R10およびR11は本明細書中に定義したとおりであり得る。
【0466】
態様はここに記載する任意の1個以上の特性(例えば、上の{B}、{C}および{D}の下に記載したとおり)を含み得る。
【0467】
ある態様において
およびLの各々はCH.;
AはCRA1A2であり、ここで、RA1およびRA2の一方がORであり、他方が水素であり;
Zが−NR1011であり;
10およびR11の各々は独立して
(a) 水素;
(b) 場合により1〜4個のRで置換されていてよいC−C10アリール;
(d) 場合により1〜3個のRで置換されていてよいC−CアルキルまたはC−Cハロアルキル;
(f) C−CアルケニルまたはC−Cアルキニル
から選択される。
【0468】
態様はここに記載する任意の1個以上の特性(例えば、上の{A}、{C}および{D}の下に記載したとおり)を含み得る。
【0469】
ある態様において
AはCRA1A2であり、ここで、RA1およびRA2の各々は独立して水素、ハロまたはC−Cアルキルであり;または
AはCRA1A2であり、ここで、RA1およびRA2の一方はハロ(例えば、フルオロ)であり、RA1およびRA2の他方は独立して水素、ハロまたはC−Cアルキル(例えば、水素)であり;または
AはCRA1A2であり、ここで、RA1およびRA2の一方はハロ(例えば、フルオロ)であり、RA1およびRA2の他方は水素であり;および
、R、R、R、L、LおよびZは本明細書中に定義したとおりであってよく;またはその塩(例えば、薬学的に許容される塩)。
【0470】
態様は{A}、{B}、{C}および{D}のいずれか1個、2個、3個または4個からの特性またはそのあらゆる組み合わせを含み得る。
【0471】
ある態様において
A1およびRA2の一方はORであり得る。ある態様において、RA1およびRA2の他方は本明細書中に定義したとおりであってよく;例えば、RA1およびRA2の他方は水素またはC−Cアルキルであり得る。例えば、RA1およびRA2の一方はORであり、RA1およびRA2の他方は水素であってよい。ある態様において、Rは水素であってよく;
、R、R、R、L、LおよびZは本明細書中に定義したとおりであってよく;またはその塩(例えば、薬学的に許容される塩)。
【0472】
ある態様において、例えば、AがCHOHであり、ZがNR1011であるとき、次の1個以上が適用される
・ RおよびRの各々はCHである;および/またはRおよびRの各々はブロモであり、/またはRおよびRの各々はクロロであり;および/またはRおよびRの一方(例えば、R)はCHおよび他方(例えば、R)はブロモであり;
・ R10およびR11の各々は水素以外であり;
・ R10およびR11の各々は水素であり;
・ R10およびR11の一方は本明細書中に定義するヘテロアリールである;
・ Lおよび/またはLはC−Cアルキレン(場合により置換されていてよい)であり;
・ (B)および/または(C)が適用される。
【0473】
態様は{A}、{B}、{C}および{D}のいずれか1個、2個、3個または4個からの特性またはそのあらゆる組み合わせを含み得る。
【0474】
ある態様において、ZはNR1011以外であり;R、R、R、R、L、L、ZおよびAは本明細書中に定義したとおりであってよく;またはその塩(例えば、薬学的に許容される塩)である。ある態様において、(B)および/または(C)が適用される。態様は{A}、{B}、{C}および{D}のいずれか1個、2個、3個または4個からの特性またはそのあらゆる組み合わせを含み得る。
【0475】
ある態様において、Zは−OR12および/または−S(O)13であり;R、R、R、R、L、LおよびAは本明細書中に定義したとおりであってよく;またはその塩(例えば、薬学的に許容される塩)。ある態様において、(B)および/または(C)が適用される。態様は{A}、{B}、{C}および{D}のいずれか1個、2個、3個または4個からの特性またはそのあらゆる組み合わせを含み得る。
【0476】
ある態様において、Aは(ii) C=O;および/または(iv) 3〜5環原子を含むヘテロシクロアルキレンであり、ここで、環原子の1〜2個はN、NH、N(C−Cアルキル)、OおよびSから独立して選択され;そして該ヘテロシクロアルキレンは(a)1個のオキソで置換されており;かつ(b)場合により1〜4個の独立して選択されるRでさらに置換されていてよく;およびR、R、R、R、L、LおよびZは本明細書中に定義したとおりであってよく;またはその塩(例えば、薬学的に許容される塩)である。態様は{A}、{B}、{C}および{D}のいずれか1個、2個、3個または4個からの特性またはそのあらゆる組み合わせを含み得る。
【0477】
[II] ある態様において、RおよびR’の各々は、独立して水素、C−CアルキルまたはC−Cハロアルキルである。
【0478】
ある態様において、RおよびR’は同一でも異なってもよい。
【0479】
ある態様において、RおよびR’の各々は独立してC−Cアルキルであり、例えば、RおよびR’の各々はCHである。
【0480】
他の態様において、RおよびR’の各々は水素である。
【0481】
態様は、式(III)と併せて記載したものを含む(しかし、これに限定されない)、本明細書中に記載した任意の1個以上の特性を含み得る。
【0482】
[III] ある態様において、RおよびR’は各々CおよびCと一体となって、5〜6環原子を含む縮合ヘテロ環式環を形成し、ここで、環原子の1〜2個はN、NH、N(C−Cアルキル)、NC(O)(C−Cアルキル)、OおよびSから独立して選択され;そして該ヘテロ環式環は場合により1〜3個の独立して選択されるRにより置換されていてよい。明確化および説明のために、これらの化合物の非限定的例を次に記載する(式(IV))
【化23】
[この文献は図面を表示できません]
〔式中、R、R、R、R、L、L、AおよびZは本明細書中に定義したとおりであり得る。〕。ここで、RおよびR’は各々CおよびCと一体となって、5〜6環原子を含む縮合ヘテロ環式環を形成する。
【0483】
態様は、式(III)と併せて記載したものを含む(しかし、これに限定されない)、本明細書中に記載した任意の1個以上の特性を含み得る。ある態様において、R63は水素またはC−Cアルキル(例えば、CH)であり得る。
【0484】
ある態様において、次のものが提供される。
(i) AがCHであるとき、LおよびLの各々はC−Cアルキレンでなければならず、これは、場合により1〜2個の独立して選択されるRで置換されていてよく;または
(ii) Zは5〜14(例えば、5〜6または6)環原子を含むヘテロアリール以外でなければならず、ここで、環原子の1〜6個はN、NH、N(C−Cアルキル)、OおよびSから独立して選択され;そして該ヘテロアリールは場合により独立して選択される1〜4個のRで置換されていてよく;例えば、置換ピリジル以外、例えば、C−Cアルキル(例えば、CH)で置換されたピリジル以外、例えば、2−または6−メチルピリジル以外である。
【0485】
[IV] ある態様において、RおよびR’は各々CおよびCと一体となって、縮合C−Cシクロアルキル環を形成し、これは場合により1〜4個の独立して選択されるRで置換されていてよい。明確化および説明のために、このような化合物の非限定的例を下に示す(式(V))
【化24】
[この文献は図面を表示できません]
〔式中、R、R、R、R、L、L、AおよびZは本明細書中に定義したとおりであり得る。〕。ここで、RおよびR’は各々CおよびCと一体となって、縮合Cシクロアルキル環を形成する。態様は、式(III)と併せて記載したものを含む(しかし、これに限定されない)、本明細書中に記載した任意の1個以上の特性を含み得る。
【0486】
[V] ある態様において、RおよびR’は各々CおよびCと一体となって、5〜6環原子を含む縮合ヘテロアリール環を形成し、ここで、環原子の1〜2個はN、NH、N(C−Cアルキル)、OおよびSから独立して選択され;そして該ヘテロアリール環は場合により1〜3個の独立して選択されるRにより置換されていてよい。例えば、実施例13の表題化合物を参照のこと。態様は、式(III)と併せて記載したものを含む(しかし、これに限定されない)、本明細書中に記載した任意の1個以上の特性を含み得る。
【0487】
ここに記載するあらゆる化合物群、下位群または具体的化合物は、ここに記載する(例えば、概要に示す)立体化学特性の1個以上を含み得る。
【0488】
化合物形態および塩
ここに開示する態様の化合物は1以上の不斉中心を含有してもよく、したがって、ラセミ体およびラセミ混合物、エナンチオマー混合物、単一のエナンチオマー、個々のジアステレオマーおよびジアステレオマー混合物として存在する。これらの化合物の全てのこのような異性体形態はここに開示する態様に明示的に包含させる。ここに開示する態様の化合物はまた結合(例えば、炭素−炭素結合、アミド結合のような炭素−窒素結合)を含んでもよく、その際、結合回転は特定の結合に関して限定され、例えば、限定は環または二重結合が原因である。従って、全てのcis/transおよびE/Z異性体および回転異性体はここに開示する態様に明示的に包含させる。ここに開示する態様の化合物はまた互変異性形態で表すことも可能であり、このような場合、ここに開示する態様は、単一互変異性形態しか表していないとしても、ここに記載する化合物の全互変異性形態を明示的に含む。このような化合物の全てのこのような異性体形態はここに開示する態様に明示的に包含させる。
【0489】
ジアステレオマー塩形成、速度論的分割および不斉合成を含むが、これらに限定されない、当業者に知られている常法によって、光学異性体を純粋な形態で得ることができる。例えば、各々、引用によりその全体を本明細書に包含させるJacques, et al., Enantiomers, Racemates and Resolutions (Wiley Interscience, New York, 1981); Wilen, S.H., et al., Tetrahedron 33:2725 (1977); Eliel, E.L. Stereochemistry of Carbon Compounds (McGraw-Hill, NY, 1962); Wilen, S.H. Tables of Resolving Agents and Optical Resolutions p. 268 (E.L. Eliel, Ed., Univ. of Notre Dame Press, Notre Dame, IN 1972)を参照のこと。ここに開示する態様は、全ての可能な位置異性体およびその混合物を含み、カラムクロマトグラフィー、薄層クロマトグラフィー、および高速液体クロマトグラフィーを含むが、これらに限定されない、当業者に知られる標準的な分離法によって得ることができる。
【0490】
ここに開示する態様の化合物は、本化合物自体、ならびに適切ならばその塩およびそのプロドラッグを含む。塩は、例えば、アニオンと、ここに記載する化合物上の正に荷電した置換基(例えば、アミノ)との間で形成することができる。適切なアニオンは、塩化物、臭化物、ヨウ化物、硫酸、硝酸、リン酸、クエン酸、メタンスルホン酸、トリフルオロ酢酸および酢酸を含む。同様に、塩は、カチオンと、ここに記載する化合物上の負に荷電した置換基(例えば、カルボン酸塩)との間で形成することができる。適切なカチオンは、ナトリウムイオン、カリウムイオン、マグネシウムイオン、カルシウムイオン、テトラメチルアンモニウムイオンのようなアンモニウムカチオンを含む。プロドラッグの例は、対象への投与により、活性化合物を提供することが可能であるカルボン酸基のC1−6アルキルエステルを含む。
【0491】
ここに開示する態様の化合物の薬学的に許容される塩は、薬学的に許容される無機および有機酸および塩基由来のものを含む。ここで、使用する用語“薬学的に許容される塩”は、ここに開示する化合物への薬学的に許容される酸または塩基の付加により形成される塩を含む。ここで、使用する、用語“薬学的に許容される”は、毒性の観点から医薬適用での使用に許容可能であり、有効成分と有害に相互作用しない物質をいう。
【0492】
適切な酸塩は、酢酸塩、アジピン酸塩、アルギン酸塩、アスパラギン酸塩、安息香酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、重硫酸塩、酪酸塩、クエン酸塩、ショウノウ酸塩、カンファースルホン酸塩、ジグルコン酸塩、ドデシル硫酸塩、エタンスルホン酸塩、蟻酸塩、フマル酸塩、グルコヘプタン酸塩、グリコール酸塩、ヘミ硫酸塩、ヘプタン酸塩、ヘキサン酸塩、塩酸塩、臭化水素酸塩、ヨウ化水素酸塩、2−ヒドロキシエタンスルホン酸塩、乳酸塩、マレイン酸塩、マロン酸塩、メタンスルホン酸塩、2−ナフタレンスルホン酸塩、ニコチン酸塩、硝酸塩、パルモ酸塩、ペクチン酸塩、過硫酸塩、3−フェニルプロピオン酸塩、リン酸塩、ピクリン酸塩、ピバリン酸塩、プロピオン酸、サリチル酸塩、コハク酸塩、硫酸塩、酒石酸塩、チオシアン酸塩、トシル酸塩およびウンデカン酸塩を含む。シュウ酸のような他の酸は、それ自体薬学的に許容されないが、ここに開示する態様の化合物およびその薬学的に許容される酸付加塩を得る中間体として有用な塩の製造に用い得る。適当な塩基に由来する塩は、アルカリ金属(例えば、ナトリウム)、アルカリ土類金属(例えば、マグネシウム)、アンモニウムおよびN−(アルキル)塩を含む。ここに開示する態様はまた、本明細書で開示される化合物のあらゆる塩基性窒素含有基の四級化も想定する。そのような四級化によって水または油に溶解可能なまたは分散可能な生成物を得てよい。ここで、の式のいずれかの化合物の塩形態は、カルボキシル基のアミノ酸塩(例えば、L−アルギニン、−リジン、−ヒスチジンの塩)であり得る。
【0493】
適切な塩の一覧は、各々、引用によりその全体を本明細書に包含させる、Remington's Pharmaceutical Sciences, 17th ed., Mack Publishing Company, Easton, Pa., 1985, p. 1418; Journal of Pharmaceutical Science, 66, 2 (1977); and "Pharmaceutical Salts: Properties, Selection, and Use A Handbook; Wermuth, C. G. and Stahl, P. H. (eds.) Verlag Helvetica Chimica Acta, Zurich, 2002 [ISBN 3-906390-26-8]に見られる。
【0494】
本化合物の中性形態は、塩を塩基または酸と接触させ、慣用法で親化合物を単離することによって再生し得る。化合物の親形態は、極性溶媒における溶解性のような特定の物性で種々の塩の形態とは異なるが、他の点では、塩はここに開示する態様の目的で化合物の親形態と同等である。
【0495】
塩の形態に加えて、ここに開示する態様は、プロドラッグ形態である化合物を提供する。ここに記載する化合物のプロドラッグは、生理的条件下で化学変化を受け、ここに開示する態様の化合物を提供する化合物である。さらに、プロドラッグは、エクスビボ環境で化学的または生化学的方法によりここに開示する態様の化合物に変換できる。例えば、プロドラッグは、適切な酵素または化学物質と共に経皮パッチリザーバーに入れたとき、ここに開示する態様の化合物にゆっくり変換できる。プロドラッグは、ある状況では親薬剤よりも投与するのが容易であり得るため、しばしば有用である。それらは、例えば、親薬物よりも経口投与による生体利用効率が良い可能性がある。プロドラッグは、親薬物よりも薬理学的組成物への溶解度も改善させ得る。プロドラッグの加水分解性開裂または酸化的活性化を利用するもののような多種多様なプロドラッグ誘導体が当分野で知られる。プロドラッグの例は、限定しないが、エステル(“プロドラッグ”)として投与され、その後、代謝により加水分解されて活性本体であるカルボン酸となる、ここに開示する態様の化合物である。さらなる例は、ここに開示する態様の化合物のペプチジル誘導体を含む。
【0496】
ここに開示する態様はまた、本化合物の種々の水和物および溶媒和物形態を含む。
【0497】
ここに開示する態様の化合物はまた、このような化合物を構成する1個以上の原子の原子同位体比が天然と異なってもよい。例えば、化合物は、トリチウム(H)、ヨウ素−125(125I)または炭素−14(14C)のような放射性同位体によって放射性標識されてよい。ここに開示する態様の化合物の全ての同位体変異体は、放射性であろうとなかろうと、ここに開示する態様の範囲内に含まれることを意図する。
【0498】
合成
ここに開示する態様の化合物は、実施例の章に概略される手順に従って、市販の出発物質、文献で既知の化合物または容易に調製される中間体から、当業者に既知の標準的な合成方法および手順を用いて、好都合に調製することができる。有機分子を製造するための標準的な合成方法および手順ならびに官能基の変換および操作は、関係する科学文献からまたは当分野の標準的な教科書から容易に得ることができる。典型的なまたは好ましい処理条件(すなわち、反応温度、時間、反応材のモル比、溶媒、圧力など)を示すとき、特に断らない限り、他の処理条件も使用することができることは理解されるであろう。最適反応条件は、使用される特定の反応材または溶媒によって異なり得るが、そのような条件は日常的な最適化手順によって当業者により決定され得る。有機合成の当業者は、提示される合成工程の性質および順序が、ここに記載する化合物の形成を最適化する目的で異なってもよいことを認識する。
【0499】
ここに記載する化合物の合成に有用な合成化学変換(保護基の方法論を含む)は、当分野で知られ、例えば、R.C. Larock, Comprehensive Organic Transformations, 2d.ed., Wiley-VCH Publishers (1999); P.G.M. Wuts and T.W. Greene, Protective Groups in Organic Synthesis, 4th Ed., John Wiley and Sons (2007); L. Fieser and M. Fieser, Fieser and Fieser's Reagents for Organic Synthesis, John Wiley and Sons (1994); おいびL. Paquette, ed., Encyclopedia of Reagents for Organic Synthesis, John Wiley and Sons (1995)およびこれらのその後の版に記載されているものを含む。
【0500】
ここに記載する方法は、当該技術で既知の好適な方法に従ってモニターすることができる。例えば、分光分析手段、例えば、核磁気共鳴分光分析(例えば、Hまたは13C)、赤外線分光分析(FT−IR)、分光光度法(例えば、UV−可視)、若しくは質量分光法(MS)、またはクロマトグラフィー、例えば、高速液体クロマトグラフィー(HPLC)若しくは薄層クロマトグラフィー(TLC)によって生成物の形成をモニターすることができる。
【0501】
化合物の製造は、種々の化学基の保護および脱保護を含み得る。保護および脱保護の必要性ならびに適当な保護基の選択は、当業者によって容易に決定され得る。保護基の化学は、全体を引用により本明細書に包含させるGreene, et al., Protective Groups in Organic Synthesis, 2d. Ed., Wiley & Sons, 1991に見ることができる。
【0502】
ここに記載する方法は、有機合成の分野の当業者が容易に選択できる適切な溶媒中で実施できる。適切な溶媒は、反応が行われる温度にて、すなわち、溶媒の凝固点から溶媒の沸点の範囲であり得る温度で、出発物質(反応物)、中間体、または生成物と実質的に非反応性であり得る。ある反応は、1種の溶媒または1個を超える溶媒の混合物中で実施できる。特定の反応工程によって、特定の反応工程のための適切な溶媒を選択できる。
【0503】
当該分野で既知の多数の方法のいずれかによって化合物のラセミ混合物の分割を行うことができる。方法の例は、それぞれ対応するアルコールまたはアミンのモッシャーのエステルまたはアミドの製造を含む。エステルまたはアミドの絶対配置をプロトンおよび/または19FのNMR分光分析で決定する。方法の例は、光学的に活性のある塩形成有機酸である“キラル分割酸”を用いた分画再結晶化を含む。分画再結晶化法に好適な分割剤は、例えば、光学活性酸、例えば、酒石酸、ジアセチル酒石酸、ジベンゾイル酒石酸、マンデル酸、リンゴ酸、乳酸、または種々の光学的に活性のあるカンファースルホン酸のDおよびLの形態である。ラセミ混合物の分割はまた、光学的に活性のある分割剤(例えば、ジニトロベンゾイルフェニルグリシン)を充填したカラムでの溶出によっても実施できる。適切な溶出溶媒組成物は当業者が決定できる。
【0504】
ここに開示する態様の化合物は、例えば、次に記載する反応経路および技術を使用して製造できる。
【0505】
式3の一連のカルバゾール1,2−アミノアルコール化合物を、スキーム1に概説する方法により製造できる。式2の9−オキシラニルメチル−9H−カルバゾールを、式1の適切に置換されたカルバゾールおよびエピクロロヒドリンから、水素化ナトリウムのような強塩基の存在下、製造できる。
【化25】
[この文献は図面を表示できません]
【0506】
1級または2級のアミンの存在下で式2のオキシラニル環を開環して、式3の1,2−アミノアルコールを製造し得る。このような反応性の1級または2級のアミンは、フェネチルアミン、3−フェニルアリルアミンおよびN−置換ピペラジン類などであり得るが、これらに限定されない。
【0507】
あるいは、多様な式8のカルバゾール1,2−アミノアルコール化合物を、スキーム2に概説する方法により製造できる式2の9−オキシラニルメチル−9H−カルバゾールのエポキシドを、1級アミンであるHNR10で開環して、式4の2級アミノアルコールを得て、次いでtert−ブトキシカルボニル(Boc)のようなアミン保護基(P)で保護して、式5の保護されたアミノアルコールが得られる。次に、式5のヒドロキシル基を、水素化ナトリウムのような強塩基およびアルキルハライド、トシレート、トリフレートまたはメシレートのようなアルキル化剤(RX)でアルキル化して、式6のエーテルを製造し得る。適切な酸の存在下でのアミン保護基の除去により、式7の所望のORエーテル化合物を得る。最後に、式7の2級アミンの還元的アルキル化をアルデヒドおよびナトリウムシアノボロハイドライド(NaCNBH)のような還元剤の存在下で達成して、式8の3級1,2−アミノアルコールが得られ得る。
【化26】
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【0508】
式11および12の一連の置換インドール化合物を、下のスキーム3に概説する方法により製造し得る。式11の化合物を、式9のインドールを、エポキシドA、例えばエピクロロヒドリンまたはエピブロモヒドリンを用いる、水酸化カリウム(KOH)またはn−ブチルリチウム(n−BuLi)のような強塩基の存在下のアルキル化により製造し、式10のオキシラニルインドールを製造し得る。次に、式10の化合物のエポキシドの、1級アミン、置換アルコールまたはチオール存在下、強塩基または弱ルイス酸、例えば臭化リチウム(LiBr)または塩化ビスマス(BiCl)での開環により、式11のアルコールを得ることができる。さらに、式12の化合物を、障害が少ない位置で、式9のインドール窒素を用いるエポキシドBの開環により製造できる。
【化27】
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【0509】
さらに、多様なエポキシド誘導体を、スキーム4に概説する方法に従い製造できる。式11の化合物の2級アルコールを酸化剤の使用によりまたはスワン様酸化条件下に酸化して、式13のケトンを得ることができ、これをさらに還元的アミノ化に付して、14のアミン化合物を得ることができる。あるいは、2級アルコールを、標準的アルキル化条件を使用してカルボン酸無水物(式中Z=R”C(O))またはエーテル(式中Z=アルキル)を使用してエステルに変換し、式15の化合物を得ることができる。式16のフッ素化合物を、式11のアルコールと、三フッ化ジエチルアミノ硫黄(DAST)のようなフッ素化剤の反応により製造できる。式17の窒素ヘテロアリール化化合物を、式11の化合物(式中、Y=N)から出発して、触媒量のヨウ化銅およびヨウ化ヘテロアリールの存在下で製造できる。最後に、式18のスルホキシドおよびスルホンを、式11のスルフリド(式中、Y=S)から出発して、酸化的条件下、例えばm−クロロペルオキシ安息香酸(m−CPBA)の存在下、製造できる。
【化28】
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【0510】
医薬組成物
用語“薬学的に許容される担体”は、ここに開示する態様の化合物と共に対象(例えば、患者)に投与でき、治療量の化合物を送達するのに十分な用量で投与されたとき、その薬理学的な活性を破壊せず、非毒性である担体またはアジュバントをいう。
【0511】
ここに開示する態様の組成物に使用し得る薬学的に許容される担体、アジュバントおよび媒体は、イオン交換体、アルミナ、ステアリン酸アルミニウム、レシチン、d−α−トコフェロールフェニルエチレングリコール1000スクシネートのような自己乳化剤送達システム(SEDDS)、ツイーンまたはそのほかの類似のポリマー送達マトリクスのような医薬投与形態で使用される界面活性剤、ヒトの血清アルブミンのような血清タンパク質、リン酸、グリシン、ソルビン酸、ソルビン酸カリウムのような緩衝液物質、飽和植物性脂肪酸の部分グリセリド混合物、水、塩、または硫酸プロタミン、リン酸水素二ナトリウム、リン酸水素カリウム、塩化ナトリウム、亜鉛塩のような電解質、コロイド状シリカ、三珪酸マグネシウム、ポリビニルピロリドン、セルロース系物質、ポリエチレングリコール、ナトリウムカルボキシメチルセルロース、ポリアクリレート、ワックス、ポリエチレン−ポリオキシプロピレンブロックポリマー、ポリエチレングリコール、および羊毛脂を含むが、これらに限定されない。α−、β−およびγ−シクロデキストリンのようなシクロデキストリンまたは2−および3−ヒドロキシプロピル−β−シクロデキストリンを含むヒドロキシアルキルシクロデキストリンのような化学的に修飾された誘導体、または他の可溶性誘導体も、ここに記載する式の化合物の送達を高めるのに有利に使用され得る。
【0512】
投与のための組成物は、バルク液体溶液または懸濁液またはバルク粉末の形態を取ることができる。しかしながら、さらに一般には、組成物は正確な投与を円滑にするために単位投与形態で提示される。用語“単位投与形態”は、ヒト対象および他の哺乳動物に対する単一の投与量として適切な物理的に分離した単位をいい、各単位は、適切な医薬添加物と共に、所望の治療効果を生じるように算出された活性物質の所定の量を含有する。典型的単位投与形態は、液体組成物の事前に満たされた、事前に測定されたアンプルもしくはシリンジまたは固形組成物の場合、丸剤、錠剤、カプセル剤、トローチ剤などを含む。このような組成物において、本化合物は通常、少量成分(約0.1〜約50重量%または好ましくは1〜約40重量%)であり、残りは種々の媒体または担体および所望の投与形態を形成するのに役立つ加工助剤である。
【0513】
投与量は、化合物製剤、投与経路などにより、一般に経験的に慣用の治験で決定され、標的、宿主および投与経路などによって変動は必然的に生じる。一般に、製剤の単位用量における活性化合物の量は、特定の適用に従って、約1mg、3mg、10mgまたは30〜約30mg、100mg、300mgまたは1000mgで変化できまたは調整できる。特定の態様において、ブリスターパックのような連続使用に適応した複数パックに詰められ、それは、少なくとも6個、9個または12個の単位投与形態のシートを含む。用いる実際の投与量は、患者の要求および治療される症状の重症度によって変化し得る。特定の状況についての適切な投与量の決定は当分野の技量の範囲内である。一般に、処置は、化合物の最適な用量を下回る低い投与量で開始される。その後、その状況下で最適な効果に達するまで投与量を少量ずつ増やす。利便性のために、所望であれば、1日の全体投与量を分割し、1日の間に数回投与してもよい。
【0514】
以下は、カプセル製剤の例(製剤1〜4)である。
【表1】
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【0515】
固溶体の製造
結晶カルバゾール(80g/バッチ)およびポビドン(160g/バッチでNF K29/32)を塩化メチレン(5000mL)に溶解する。適切な溶媒スプレー乾燥機を用いて溶液を乾燥させ、残留物を粉砕によって微粒子に小さくする。次いで30メッシュの篩を通過させてX線解析によって非晶性であることを確認する。
【0516】
固溶体、二酸化ケイ素およびステアリン酸マグネシウムを適切なミキサーで10分混合する。混合物を適切なローラー圧縮機で圧縮し、30メッシュ篩に適合させた適切なミルを用いて粉にする。クロスカルメロースナトリウム、Pluronic F68および二酸化ケイ素を、粉砕混合物に加え、さらに10分撹拌する。ステアリン酸マグネシウムおよび同量の混合物でプレミックスを作製する。プレミックスを混合物の残りに加え、5分混合し、硬質ゼラチンカプセル殻に混合物をカプセル封入する。
【0517】
使用
一つの面において、処置を必要とする対象における異常な(例えば、不十分な)神経新生または加速された神経細胞死が原因のまたはこれに関係する1種以上の疾患、障害または状態を処置する(例えば、制御する、緩和する、改善する、軽減する、または進行を遅らせる)方法または予防する(例えば、その発症を遅らせるまたは発生のリスクを減らす)方法を特徴する。本方法は、対象への本明細書中に定義する式(I)の化合物(および/またはここに記載する他の式のいずれかの化合物)またはその塩(例えば、薬学的に許容される塩)の有効量の投与を含む。
【0518】
他の面において、異常な(例えば、不十分な)神経新生または増悪した神経細胞死が原因のまたはこれに関係する1種以上の疾患、障害または状態の処置(例えば、制御する、緩和する、改善する、軽減する、または進行を遅らせる)または予防(例えば、その発症を遅らせるまたは発生のリスクを減らす)のための医薬の製造における本明細書中に定義する式(I)の化合物(および/またはここに記載する他の式のいずれかの化合物)またはその塩(例えば、薬学的に許容される塩)の使用、またはそのための化合物の使用を特徴とする。
【0519】
ある態様において、一種以上の疾患、障害または状態はニューロパシー、神経外傷および神経変性疾患を含み得る。ある態様において、一種以上の疾患、障害または状態は、異常な(例えば、不十分な)神経新生(例えば、精神神経疾患で起きていると考えられるような異常海馬神経新生)または既存神経細胞の加速した死が原因のまたはこれと関係する疾患、障害または状態であり得る。1種以上の精神神経疾患および神経変性疾患の例は、統合失調症、大鬱病、双極性障害、正常老化、癲癇、外傷性脳傷害、外傷後ストレス障害、パーキンソン病、アルツハイマー病、ダウン症候群、脊髄小脳失調、筋萎縮性側索硬化症、ハンチントン病、卒中、放射線療法、慢性ストレスおよび神経刺激性薬剤(例えば、アルコール、アヘン剤、メタンフェタミン、フェンサイクリジンおよびコカイン)の濫用、網膜変性症、脊髄傷害、末梢神経傷害、種々の状態に関係する生理的体重減少ならびに正常老化、放射線療法および化学療法に関連する認知低下を含むが、これらに限定されない。神経新生または既存の神経細胞の生存の得られた促進(すなわち得られた神経細胞の生存、増殖、発達、機能促進および/または発生)は、既存の神経細胞の異常な神経新生または生存が原因となるまたはそれに伴う疾患または障害の1種以上の症状における向上または改善から直接的に、間接的にまたは推論的に検出され得る。神経生存、増殖、発達、機能および/または発生を直接的または関節的に検出する適切なアッセイは当分野で知られ、ラットモデルにおける軸索再生(例えばPark et al., Science. 2008 Nov 7; 322:963-6)、ウサギ顔面神経傷害モデルにおける神経再生(例えばZhang et al., J Transl Med. 2008 Nov 5; 6(1):67)、ラットモデルにおける坐骨神経の再生(例えば、Sun et al., Cell Mol Neurobiol. 2008 Nov 6)、マウスにおける運動神経変性に対する保護(例えばPoesen et al., J. Neurosci. 2008 Oct 15; 28(42):10451-9);アルツハイマー病のラットモデル(例えばXuan et al., Neurosci Lett. 2008 Aug 8; 440(3):331-5)、鬱病の動物モデル(例えばSchmidt et al., Behav Pharmacol. 2007 Sep; 18(5-6):391-418; Krishnan et al., Nature 2008, 455, 894-902);および/またはここに例示されるものを含む。
【0520】
投与
ここに記載する化合物および組成物、例えば、約0.01mg/kg〜約1000mg/kg(例えば、約0.01〜約100mg/kg、約0.1〜約100mg/kg、約1〜約100mg/kg、約1〜約10mg/kg)の範囲の投与量で、4時間〜120時間毎にまたは特定の薬物の要求に従って、経口的に、非経腸的に(例えば、皮下に、皮内に、静脈内に、筋肉内に、関節内に、動脈内に、滑膜内に、胸骨内に、クモ膜下に、病変内におよび頭蓋内注入または点滴法によって)、吸入スプレーによって、局所に、直腸内に、鼻内に、頬内に、膣内に、インプラントリザーバを介して、皮下に、腹腔内に、経粘膜で注射によって、または眼科製剤にて投与することができる。動物とヒトへの投与量の相互関係(体表面の平方メートル当たりのミリグラムに基づく)は、Freireich et al., Cancer Chemother. Rep. 50, 219 (1966)に記載されている。体表面積、患者の身長と体重から大まかに決定できる。例えば、Scientific Tables, Geigy Pharmaceuticals, Ardsley, New York, 537 (1970)参照。ある態様において、本組成物を経口投与または注射投与する。ここでの方法は、所望のまたは記載する効果を達成するための化合物または化合物組成物の有効量の投与を意図する。典型的に、ここに開示する態様の医薬組成物は、1日約1〜約6回、あるいは、連続注入として投与し得る。このような投与は慢性または急性治療として使用することができる。
【0521】
上に記載したものより低用量または高用量が必要とされるかもしれない。ある特定の患者に対する具体的投与量および処置レジメンは、用いる具体的化合物の活性、年齢、体重、一般的健康状態、性別、食習慣、投与時間、排泄速度、併用薬、疾患、状態または症状の重症度または経過、疾患、状態または症状に対する患者の素養および処置医の判断を含む多様な因子による。
【0522】
患者の状態が改善したら、ここに開示する化合物、組成物または組み合わせの維持用量を必要に応じて投与してもよい。その後、症状が所望のレベルに改善されているとき、投与量または投与頻度、またはその両者を症状に応じて改善された状態が保持されるレベルに減らしてもよい。しかしながら、患者は、疾患症状の再発により、長期の間欠的処置を必要とする可能性がある。
【0523】
ある態様において、ここに記載する化合物を1種以上の他の治療剤と併用できる。ある態様において、さらなる薬剤を、ここに開示する態様の化合物と、別々に、複数投与レジメンの一部として(例えば、1個以上の式(I)の化合物(その任意の下位式または具体的化合物を含む)の投与と別々に、例えば、異なって、重なるスケジュールで連続的に)投与してよい。他の態様において、これらの薬剤は、一組成物中にここに開示する態様の化合物と混合された、一投与形態の一部であり得る。さらに別の態様において、これらの薬剤は、1個以上の式(I)の化合物(その任意の下位式または具体的化合物を含む)を投与するのとほぼ同じ時間に別に投与(例えば、1個以上の式(I)の化合物(その任意の下位式または具体的化合物を含む)と同時投与)できる。ここに開示する態様の組成物がここに記載する式の化合物と1種以上の付加的治療剤または予防剤を含むとき、本化合物および付加的薬剤のいずれも、単剤療法レジメンで通常投与する投与量の約1〜100%、より好ましくは約5〜95%の投与量で存在できる。
【0524】
ここに開示する態様の組成物は、任意の慣用の非毒性の薬学的に許容される担体、アジュバントまたは媒体を含み得る。ある場合には、製剤された化合物またはその送達形の安定性を高めるために、製剤のpHを薬学的に許容される酸、塩基または緩衝液で調製してよい。
【0525】
本組成物例えば、無菌の注射用の水性または油性の懸濁液として、無菌の注射用製剤の形態であってもよい。この懸濁液は、適切な分散または湿潤剤(例えば、Tween 80)および懸濁化剤を用いて当該技術で既知の技法に従って製剤化できる。無菌注射製剤はまた、例えば、1,3−ブタンジオール溶液のような、非毒性非経腸的許容される希釈剤または溶媒の無菌注射溶液または懸濁液でもあり得る。用い得る許容される媒体および溶媒は、とりわけ、マンニトール、水、リンゲル溶液および等張塩化ナトリウム溶液である。さらに、無菌、固定油は、溶媒または懸濁媒体として慣用的に用いられる。この目的で、合成モノ−またはジ−グリセリドを含む任意の非刺激性固定油を含み得る。オレイン酸およびそのグリセリド誘導体のような脂肪酸は、オリーブ油またはヒマシ油、特にそのポリオキシエチル化体のような天然の薬学的に許容される油と同様、注射剤の製造に有用である。これらの油溶液または懸濁液はまた、エマルジョンおよびまたは懸濁液のような薬学的に許容される投与形態の製剤に一般に使用される長鎖アルコール希釈剤または分散剤またはカルボキシメチルセルロースまたは類似の分散剤を含み得る。薬学的に許容される固体、液体または他の投与形態の製造に一般に使用されるTweensまたはSpansおよび/または他の類似の乳化剤またはバイオアベイラビリティ増強剤のような他の一般に使用される界面活性剤も製剤の目的で使用し得る。
【0526】
ここに開示する態様の組成物は、カプセル剤、錠剤、エマルション剤ならびに水性懸濁液、分散液および溶液を含むが、これらに限定されない経口的に許容可能な投与形態で経口的に投与されてよい。経口で使用するための錠剤の場合、一般に使用される担体はラクトースおよびトウモロコシデンプンを含む。ステアリン酸マグネシウムのような滑沢剤も典型的に添加する。カプセル形態での経口投与については、有用な希釈剤はラクトースおよび乾燥トウモロコシデンプンを含む。水性懸濁液および/またはエマルジョンを経口投与するとき、活性成分は、乳化剤および/または懸濁剤を組み合わせた油相に懸濁されてもよくまたは溶解されてもよい。所望により、ある種の甘味剤および/または風味剤および/または着色剤を添加し得る。
【0527】
ここに開示する態様の組成物を、直腸投与用の坐薬の形態でも投与し得る。これらの組成物は、ここに開示する態様の化合物と、室温では固体であるが直腸温では液体であり、したがって直腸で溶解して有効成分を放出する適切な非刺激性添加物の混合により製造できる。このような物質は、カカオバター、蜜蝋およびポリエチレングリコール類を含むが、これらに限定されない。
【0528】
ここに開示する態様の組成物の局所投与は、所望の処置が局所適用により容易に接近できる領域または臓器に関与するとき、有用である。皮膚への局所適用のために、本組成物は、担体に懸濁または溶解させた活性成分を含む適切な軟膏として製剤すべきである。ここに開示する態様の化合物の局所投与用担体は、鉱油、流動石油、白色石油、プロピレングリコール、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン化合物、乳化蝋および水を含むが、これらに限定されない。あるいは、本組成物を、適切な乳化剤と共に担体に懸濁または溶解された活性化合物を含む適切なローションまたはクリームに製剤できる。適切な担体は、鉱油、ソルビタンモノステアレート、ポリソルベート60、セチルエステル類蝋、セテアリールアルコール、2−オクチルドデカノール、ベンジルアルコールおよび水を含むが、これらに限定されない。ここに開示する態様の組成物はまた、直腸坐薬製剤または適切な浣腸製剤により、消化管下部に局所適用もできる。
【0529】
ある態様において、ここに記載する化合物および組成物の局所投与は、エアロゾル、半固体医薬組成物、粉末または溶液の形態で提示されてよい。用語“半固体組成物”は、軟膏、クリーム、膏薬、ゼリーまたは皮膚への投与に適切な実質的に類似する年度の他の医薬組成物を含む。半固体組成物の例は、全体を引用により本明細書に包含させるChapter 17 of The Theory and Practice of Industrial Pharmacy, Lachman, Lieberman and Kanig, published by Lea and Febiger (1970)およびRemington's Pharmaceutical Sciences, 21st Edition (2005) published by Mack Publishing Companyに示される。
【0530】
局所的経皮パッチも、ここに開示する態様に含まれる。またここに開示する態様の範囲内であるのは、ここで、の活性化学療法併用剤を送達するためのパッチである。パッチは、物質層(例えば、ポリマー、布、ガーゼ、バンデージ)およびここに示す式の化合物を含む。物質層の片側は、本化合物または組成物の通過を阻止する、接着した保護層を有し得る。パッチは、さらに該パッチを対象に正しい位置に固定するための接着剤を含むことができる。接着剤は、対象の皮膚と接触したとき、一時的に皮膚に接触する、天然または合成起源のものを含む、組成物である。それは防水性であり得る。接着剤は、長時間対象の皮膚と接触を維持するためにパッチ上に載せ得る。接着剤は、デバイスを対象と付随的接触を維持するような粘着性または接着性強度で構成されるが、積極的な行為(例えば、もぎ取ること、剥がすこと、または他の意図的な除去)により、該接着剤は、デバイスまたは接着剤それ自体にかかる外部圧力に屈し、接着接触の破壊を可能にする。接着剤は感圧性であってよく、すなわち、接着剤またはデバイスへの圧力の適用(例えば、押すこと、擦ること)によって皮膚に対して接着剤(および皮膚に接着されるデバイス)を配置することを可能にする。
【0531】
ここに開示する態様の組成物は経鼻エアロゾルまたは吸入により投与し得る。このような組成物は、医薬製剤の分野で周知の技術に従い製造し、ベンジルアルコールまたは他の適切な防腐剤、バイオアベイラビリティを増強するための吸収促進剤、フッ化炭素および/または当分野で知られる他の溶解剤または分散剤を用い、食塩水中の溶液として製造してよい。
【0532】
ここでの式の化合物および付加的薬剤(例えば、治療剤)を含む組成物は、ここに記載するあらゆる投与経路を使用して投与できる。ある態様において、ここでの式の化合物および付加的薬剤(例えば、治療剤)を含む組成物は埋込デバイスを使用して投与できる。埋込デバイスおよび関連技術は当分野で知られ、ここに記載する化合物または組成物の連続的または持続放出的送達が望まれるとき、送達計として有用である。さらに、埋込デバイス送達系は、化合物または組成物送達の特定の点を標的とするために有用である(例えば、局所化部位、臓器)。Negrin et al., Biomaterials, 22(6):563 (2001)。交互送達方法を含む持続放出技術も、ここに開示する態様で使用できる。例えば、ポリマー技術、徐放性技術およびカプセル封入技術(例えば、ポリマー、リポソーム)に基づいた持続放出製剤もここに記載する化合物および組成物の送達に使用できる。
【0533】
ここに開示する態様を、次の実施例にさらに記載する。これらの実施例は単に説明を目的とし、ここに開示する態様をいかなる方法でも限定すると解釈してはならないと理解されるべきである。
【実施例】
【0534】
実施例1aおよび1b. P7C3−S16およびP7C3−S17:S−およびR−1−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−3−(3−メトキシフェニルアミノ)−プロパン−2−オール
【化29】
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【0535】
代表的方法1.
工程1. 3,6−ジブロモ−9−(オキシラン−2−イルメチル)−9H−カルバゾール(エポキシド2−A)の合成
【化30】
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文献法に従い(Asso, V.; Ghilardi, E.; Bertini, S.; Digiacomo, M.; Granchi, C.; Minutolo, F.; Rapposelli, S.; Bortolato, A.; Moro, S. Macchia, M. ChemMedChem, 2008, 3, 1530-1534)、粉末KOH(0.103g、1.85mmol)を3,6−ジブロモカルバゾール(0.500g、1.54mmol)のDMF(1.5mL)溶液に添加し、溶解するまで環境温度で30分撹拌した。エピブロモヒドリン(0.32mL、3.8mmol)をシリンジで添加し、反応物を室温で一夜撹拌した。完了時、溶液をEtOAcおよびHOに分配した。水層をEtOAcで3回洗浄し、併せた有機層を飽和NaCl水溶液で洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過し、減圧下濃縮した。粗製の残渣をEtOAc/ヘキサンから再結晶して、所望の生成物を得た(389mg、66%)。
1H NMR (CDCl3, 500 MHz) δ 8.10 (d, 2H, J = 2.0 Hz), 7.54 (dd, 2H, J = 2.0, 8.5 Hz), 7.31 (d, 2H, J = 8.5 Hz), 4.62 (dd, 1H, J = 2.5, 16.0 Hz), 4.25 (dd, 1H, J = 5.5, 16.0 Hz), 3.29 (m, 1H), 2.79 (dd, 1H, J = 4.0, 4.5 Hz), 2.46 (dd, 1H, J = 2.5, 5.0 Hz)
ESI m/z 381.0 ([M+H]+, C15H12Br2NO計算値379.9)
【0536】
代表的方法2
工程2. 1−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−3−(3−メトキシフェニルアミノ)プロパン−2−オールの合成
【化31】
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文献法に従い(Asso, V.; Ghilardi, E.; Bertini, S.; Digiacomo, M.; Granchi, C.; Minutolo, F.; Rapposelli, S.; Bortolato, A.; Moro, S. Macchia, M. ChemMedChem, 2008, 3, 1530-1534)、m−アニシジン(1.0mL、8.95mmol)をエポキシド2−A(3.02g、7.92mmol)のシクロヘキサン(73mL)懸濁液に添加した。BiCl(0.657g、2.08mmol)を添加し、混合物を一夜還流した。完了時、反応物をEtOAcおよびHOに分配した。水層をEtOAcで3回洗浄し、併せた有機層を飽和NaCl水溶液で洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過し、減圧下濃縮した。粗製の残渣をクロマトグラフィー(SiO、0〜50%EtOAc/ヘキサン)で精製して、所望のアルコールを不透明黄色固体として得た(998mg、25%)。
1H NMR (CDCl3, 400 MHz) δ 8.12 (d, 2H, J = 1.6 Hz), 7.52 (dd, 2H, J = 2.0, 8.8 Hz), 7.32 (d, 2H, J = 8.8 Hz), 7.07 (dd, 1H, J = 8.0 Hz), 6.31 (dd, 1H, J = 2.4, 8.0 Hz), 6.21 (dd, 1H, J = 2.0, 8.0 Hz), 6.12 (dd, 1H, J = 2.0, 2.4 Hz), 4.34-4.39 (m, 3H), 4.00 (br s, 1H), 3.71 (s, 3H), 3.30 (dd, 1H, J = 3.6, 13.2 Hz), 3.16 (dd, 1H, J = 6.4, 13.2 Hz), 2.16 (br s, 1H)
13C NMR (CDCl3, 100 MHz) δ 161.0, 149.2, 139.9 (2C), 130.4 (2C), 129.5 (2C), 123.8 (2C), 123.5 (2C), 112.8, 111.0 (2C), 106.7, 103.8, 99.8, 69.5, 55.3, 48.0, 47.4
ESI m/z 502.9 ([M+H]+, C22H21Br2N2O2計算値503.0)
【0537】
工程3. 1−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−3−(3−メトキシフェニルアミノ)プロパン−2−イル3,3,3−トリフルオロ−2−メトキシ−2−フェニルプロパノエートの合成
【化32】
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1−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−3−(3−メトキシフェニルアミノ)プロパン−2−オール(0.150g、0.298mmol)を無水ジクロロメタン(6mL)に溶解し、0℃に冷却した。ピリジン(0.053mL、0.655mmol)、続いてS−(+)−α−メトキシ−α−トリフルオロメチルフェニルアセチルクロライド(S−モッシャー酸クロライド、0.083mL、0.446mmol)およびジメチルアミノピリジン(0.004g、0.030mmol)を添加した。反応物を4時間かけて室温に温め、その後飽和NaHCO水溶液の添加により反応停止させた。混合物をEtOAcで3回抽出し、併せた有機層を飽和NaCl水溶液で洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過し、減圧下濃縮した。粗製の残渣をクロマトグラフィー(SiO、0〜50%EtOAc/ヘキサン)で精製して、可能なエステル両者および可能なアミド両者の混合物を得た(H NMRで〜5:1エステル:アミド比、132mg、64%)。混合物の分離はHPLC(Phenomenex SiO2 Luna、21×250mm、15%EtOAc/ヘキサン、16mL/分;HPLC保持時間:25.6分(エステル1)および41.2分(エステル2))を使用して行った。
エステル1:1H NMR (CDCl3, 500 MHz) δ 8.11 (d, 2H, J = 2.0 Hz), 7.45 (dd, 2H, J = 8.5 Hz), 7.24 (m, 2H), 7.22 (m, 4H), 7.05 (t, 1H, J = 8.0 Hz), 6.32 (dd, 1H, J = 2.0, 8.0 Hz), 6.12 (dd, 1H, J = 2.0, 8.0 Hz), 6.05 (dd, 1H, J = 2.0, 2.5 Hz), 5.59 (m, 1H), 4.54 (d, 2H, J = 6.5 Hz), 3.71 (br s, 1H), 3.69 (s, 3H), 3.43 (m, 1H), 3.29 (ddd, 1H, J = 5.5, 13.5 Hz), 3.19 (s, 3H)
エステル2:1H NMR (CDCl3, 500 MHz) δ 8.08 (d, 2H, J = 2.0 Hz), 7.42 (dd, 2H, J = 2.0, 9.0 Hz), 7.28 (m, 2H), 7.24 (m, 4H), 7.04 (t, 1H, J = 8.0 Hz), 6.31 (dd, 1H, J = 2.0, 8.5 Hz), 6.11 (dd, 1H, J = 2.0, 8.0 Hz), 6.01 (dd, 1H, J = 2.0, 2.5 Hz), 5.63 (m, 1H), 4.49 (d, 2H, J = 6.5 Hz), 3.82 (dd, 1H, J = 5.5, 6.0 Hz), 3.66 (s, 3H), 3.42 (s, 3H), 3.39 (m, 1H), 3.28 (dd, 1H, J = 5.0, 13.5 Hz)
【0538】
工程4. S−およびR−1−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−3−(3−メトキシフェニルアミノ)−プロパン−2−オールの合成
【化33】
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文献法に従い(Abad, J-L.; Casas, J.; Sanchez-Baeza, F.; Messeguer, A. J. Org. Chem. 1995, 60, 3648-3656)、実施例3のエステル1(0.011g、0.015mmol)を脱気EtO(0.150mL)に溶解し、0℃に冷却した。リチウムアルミニウムハイドライド(THF中1M、0.018mL、0.018mmol)をシリンジで添加し、反応物を20分撹拌した。TLCで反応完了を確認後、MeOHの添加により反応停止し、45分撹拌した。混合物をEtOAcおよびHOに分配した。水層をEtOAcで3回抽出し、併せた有機層を飽和NaCl水溶液で洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過し、減圧下濃縮した。粗製の残渣をクロマトグラフィー(SiO、0〜30%EtOAc/ヘキサン)で精製して、所望のアルコールを得た(4.7mg、64%)。
(エステル1から):[α]=+10°(c=0.1、CHCl);実施例1a
(エステル2から):[α]=−14°(c=0.1、CHCl);実施例1b
【0539】
実施例2. P7C3−S5:1−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−3−(2−イミノピリジン−1(2H)−イル)プロパン−2−オール
【化34】
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実施例2の化合物を、2日間、80℃の反応時間以外、代表的方法2に従い製造した。粗製の生成物をさらに精製することなく使用した。
1H NMR (CDCl3, 400 MHz) d = 8.14 (2H, J = 1.9 Hz), 7.55 (dd, 2H, J = 1.9, 8.8 Hz), 7.35 (d, 2H, J = 8.7 Hz), 6.83 (t, 1H, J = 7.6 Hz), 6.37 (d, 1H, J = 6.8), 6.32 (d, 1H, J = 9.1 Hz), 5.65 (t, 1H, J = 6.7 Hz), 4.39 (dm, 5H), 3.54 (d, 1H, J = 13.9 Hz). MS (ESI), m/z: 実測値473.9 (M+1)+(C20H18Br2N3Oの[M+1]+計算値474.0)
【0540】
実施例3a. P7C3−S7:1−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−3−(フェニルチオ)プロパン−2−オール
【化35】
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ベンゼンチオール(30μl、0.29mmol)を、3,6−ジブロモ−9−(オキシラン−2−イルメチル)−9H−カルバゾール(エポキシド2−A、101.6mg、0.27mmol)のMeOH(5.0ml)溶液に室温で添加した。反応混合物を80℃に加熱し、一夜、同じ温度で撹拌した。出発物質の消費により反応をlc/msでモニターした。反応物を冷却し、酢酸エチルで希釈し、水および塩水で洗浄した。有機層をNaSOで乾燥し、濾過し、濃縮した。
1H NMR (CDCl3, 400 MHz) δ 8.03 (d, 2H, J = 2.1 Hz), 7.48 (dd, 2H, J = 2.0, 8.7 Hz), 7.33-7.20 (m, 7H), 4.33 (dd, 1H, J = 4.3, 14.9 Hz), 4.20 (dd, 1H, J = 6.9, 14.9 Hz), 4.00-4.12 (m, 1H), 3.05 (dd, 1H, J = 5.3, 13.9 Hz), 2.93 (dd, 1H, J = 7.2, 13.9 Hz), 2.51 (bs, 1H); 13C NMR (CDCl3, 126 MHz) δ 139.9, 134.5, 130.4, 129.6, 129.4, 127.4, 123.8, 123.4, 112.7, 111.1, 69.3, 48.1, 39.4; MS (ESI), m/z: 実測値: 505.9 [M+O-1]- (C21H17Br2NOSの[M+O-1]-計算値504.9;(MS条件下で酸化が起こった;NMRはスルホキシドと不一致)
【0541】
実施例3b. P7C3−S39:1−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−3−フェノキシプロパン−2−オール
【化36】
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代表的方法1に従い、実施例3bの表題化合物をジブロモカルバゾールおよびフェノキシメチルオキシランから61%収率で得た。
1H NMR (CDCl3, 400 MHz) δ 8.14 (d, 2H, J = 1.9 Hz), 7.51 (dd, 2H, J = 1.9, 8.7 Hz), 7.36 (d, 2H, J = 8.8 Hz), 7.127-7.32 (m, 2H), 7.00 (t, 1H, J = 7.3 Hz), 6.87 (dd, 2H, J = 0.8, 8.9 Hz), 4.58 (dd, 1H, J = 7.9, 16.7 Hz), 4.41-4.49 (m, 2H), 4.00 (dd, 1H, J-4.4, 9.6 Hz), 3.89 (dd, 1H, J = 4.5, 9.5 Hz), 2.38 (d = 1H, J = 5.7Hz). MS (ESI), m/z: 517.9 [M+HCOO]- (C21H17Br2NO2の[M+HCOO]-計算値518.0
【0542】
実施例3c. P7C3−S27:1−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−3−(フェニルスルフィニル)プロパン−2−オール
【化37】
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NaIO(5.14g)水溶液をシリカゲル(20g)に添加し、自由に流動する固体となるまで振盪した。チオ−エーテル(1−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−3−(フェニルチオ)プロパン−2−オール、(0.0120g、0.0244mmol)およびNaIO/シリカゲル(0.1018gのNaIO、0.122mmol)をCHCl(1mL)に懸濁した。白色懸濁液を、TLCで出発物質の完全な消費が示されるまで、4時間密閉バイアルで50℃で加熱した。反応混合物を、ヘキサン/EtOAc(1:9)を使用するシリカゲルクロマトグラフィーに付して、0.0081gの白色固体を生成物として得て、65.4%をジアステレオマーの1:1混合物として得た。
1H NMR (CDCl3, 400 MHz) δppm = 2.39 (dd, J = 13.7, 1.7 Hz, 1 H ジアステレオマーA) 2.83 (dd, J = 13.2, 2.9 Hz, 1 Dias. B) 2.97 (dd, J = 13.2, 8.6 Hz, 1 H Diast. B) 3.15 (dd, J = 13.7, 9.3 Hz, 1 H Diast. A) 3.90 (d, J = 1.7 Hz, 1 H Dias. B) 3.96 (d, J = 2.6 Hz, 1 H Diast. A), 4.24 (dd, J = 15.0, 6.3 Hz, 1H Dias A), 4.30 (dd, J = 15.2, 6.7, 1H Diast. B), 4.35 (dd, J = 15.2, 6.0 Hz, 1 H Diast. B), 4.45 (dd, J = 15.1, 6.4 Hz, 1H Diast. B), 4.65 - 4.55 (m, 1 H Diast. A) 4.87 - 4.76 (m, 1 H Diast. B) 7.16 (d, J = 8.7 Hz, 2 H Diast. A) 7.34 (d, J = 8.8 Hz, 2H Diast B) 7.60 - 7.30 (m, 7 H Diast A +7 H Dast. B) 8.08 (d, J = 1.9 Hz, 2 H Diast. A) 8.13 (d, J = 1.9 Hz, 2 H Diast B). MS (ESI) m/z: 549.9 [M +HCOO]- (C21H17Br2NO2Sの[M+CHOO]-計算値549.9)
【0543】
実施例3d. P7C3−S28:1−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−3−(フェニルスルホニル)プロパン−2−オール
【化38】
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チオ−エーテル(1−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−3−(フェニルチオ)プロパン−2−オール、(0.0113g、0.0230mmol)のCHCl(0.5mL)溶液に、mCPBA(約77%純度、0.0129g、0.0575mmol)のCHCl(0.5mL)溶液を滴下した。混合物を室温で一夜撹拌した。粗製の反応混合物をEtN(9mL)で中和し、30分撹拌し、EtOAc(30mL)で希釈し、飽和NaHCO(3×30mL)および塩水(1×30mL)で洗浄した。有機層を無水NaSOで乾燥し、蒸発して粗製の生成物を得て、これをヘキサン/EtOAc(3:7)を使用するシリカゲルクロマトグラフィーに付して、白色固体を生成物として得た(0.0120g、収率99.7%)。
1H NMR (CDCl3, 400 MHz) δ ppm 3.15 (dd, J = 14.2, 3.0 Hz, 1 H) 3.21 - 3.31 (m, 2 H) 4.38 (d, J = 6.3 Hz, 2 H) 4.60 - 4.76 (m, 1 H) 7.25 - 7.31 (m, 2 H) 7.47 - 7.56 (m, 4 H) 7.60 - 7.70 (m, 1H) 7.79 (dd, J = 8.4, 1.2 Hz, 2 H) 8.11 (d, J = 1.9 Hz, 2 H); MS (ESI) m/z: 565.9 [M +HCOO]; 543.7 [M +Na]+(C21H17Br2NO3Sの[M+HCOO]-計算値595.9; [M+Na]+計算値543.9)
【0544】
実施例4. P7C3−S9:N−(3−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−2−ヒドロキシプロピル)−N−(3−メトキシフェニル)アセトアミド
【化39】
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文献法に従い(Morcuende et al., J. Org. Chem. 1996, 5264-5270)、トリエチルアミン(14μl、0.10mmol)およびアセチルクロライド(8μl、0.11mmol)を無水トルエン(1.5ml)中の1−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−3−(3−メトキシフェニルアミノ)プロパン−2−オール(53mg、0.11mmol)および酸化ジブチルスズ(5.5mg、0.022mmol)の不均質混合物に添加した。反応容器を窒素で通気し、密閉し、マイクロ波照射下に150℃で9分加熱した。反応をlc/msでモニターし、全ての出発物質が消費されていた。不均質溶液を減圧下に濾過して、白色固体を得た。粗製の生成物をさらに精製することなく使用した。
1H NMR (CDCl3, 500 MHz) δ 8.09 (2H, J = 1.6 Hz), 7.52 (dd, 2H, J = 1.8, 8.7 Hz), 7.29 (d, 2H, J = 8.8 Hz), 7.26 (t, 1H, J = 8.2 Hz), 6.86 (dd, 1H, J = 2.5, 8.4 Hz), 6.68 (dd, 1H, J = 1.3, 7.7 Hz), 6.62 (s, 1H,), 4.33-4.40 (m, 1H), 4.29 (dd, 2H, J = 2.6, 6.0 Hz), 3.94 (d, 1H, J = 4.1 Hz), 3.76 (s, 3H), 3.51 (dd, 1H, J = 2.3, 14.0 Hz), 1.9 (s, 3H);
13C NMR (CDCl3, 126 MHz) δ 173.6, 160.9, 144.5, 139.9, 131.0, 129.4, 123.8, 123.4, 119.7, 113.9, 113.5, 112.6, 111.1, 70.9, 55.7, 55.2, 46.0, 22.8
MS (ESI), m/z: 544.9 (M+1)+(C24H22Br2N2O3の[M+1]+計算値545.0)
【0545】
実施例5. P7C3−S12:5−((3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)メチル)−3−(3−メトキシフェニル)−オキサゾリジン−2−オン
【化40】
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クロロギ酸メチル(10μl、0.13mmol)を、撹拌中のjn−128−186(55.0mg、0.11mmol)およびインジウム粉末(3.5mg、0.030mmol)のアセトニトリル(3.0ml)溶液に添加し、反応混合物を一夜、室温で撹拌した。さらに3.1mg(0.027mmol)のインジウムおよび20μl(2.6当量)のクロロギ酸メチルを添加した。数時間後、反応物を酢酸エチルで希釈し、水、続いて塩水で洗浄した。有機層をNaSOで乾燥し、濾過し、濃縮した。炭酸メチルをフラッシュクロマトグラフィーで20〜40%酢酸エチル/ヘキサンで精製した。ナトリウムメトキシド(3.0ml)を、炭酸(21.3mg、0.038mmol)およびメタノール(1.0ml)の溶液に添加した。1時間、環境温度の後、溶液を水で希釈し、酢酸エチルで抽出した。有機層を水および塩水で洗浄し、濃縮した。
1H NMR (CD3COCD3, 500 MHz) δ8.40 (s, 2H), 7.78 (d, 2H, J = 8.5 Hz), 7.64 (d, 2H, J = 8.9 Hz), 7.23-7.28 (m, 2H), 7.05 (d, 1H, J = 8.3 Hz), 6.70 (d, 1H, J = 8.3 Hz), 5.24-5.31 (m, 1H), 5.00 (dd, 1H, J = 7.9, 15.7 Hz), 4.91 (dd, 1H, J = 3.2, 15.8 Hz), 4.38 (t, 1H, J = 9.3 Hz), 4.05 (m, 1H), 3.78 (s, 3H);
13C NMR (CDCl3, 126 MHz) δ 160.4, 153.9, 140.3, 140.2, 129.8, 129.4, 124.0, 123.5, 112.4, 112.1, 110.3, 109.0, 104.4, 71.9, 54.9, 47.9, 46.6
MS (ESI), m/z: 528.9 (M+1)+(C23H19Br2N2O3の[M+1]+計算値529.0)
【0546】
実施例6a. 7C3−S10:N−(3−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−2−フルオロプロピル)−3−メトキシアニリン(別称“P7C3A20”)
【化41】
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【0547】
代表的方法3:N−保護アニリンでのエポキシド開環
N−(3−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−2−ヒドロキシプロピル)−N−(3−メトキシフェニル)−4−ニトロベンゼンスルホンアミド
【化42】
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N−(4−メトキシフェニル)−4−ニトロベンゼンスルホンアミド(100.2mg、0.32mmol)のトルエン(2.5ml、0.13M)中の不均質混合物を、N雰囲気下ドライアイス/アセトン浴で冷却し、n−ブチルリチウム(200μlのヘキサン中1.78M、0.36mmol)を滴下した。反応物を−78℃で10分撹拌し、カルバゾールエポキシド2−Aを添加した。不均質混合物を室温で5分撹拌し、100℃で48時間加熱した。冷却した反応物をEtOAcで希釈し、5%酢酸溶液で3回洗浄し、塩水で洗浄した。有機層をNaSOで乾燥し、濾過し、濃縮した。粗製の混合物を100%ジクロロメタンで精製した。収率=88%。
1H NMR (CDCl3, 400 MHz) δ 8.23(d, 2H, J = 8.5 Hz), 8.06 (d, 2H, J = 1.9 Hz), 7.65 (d, 2H, J = 8.5 Hz), 7.46, (dd, 2H, J = 8.6, 1.9 Hz), 7.22 (d, 2H, J = 8.8 Hz), 6.94 (d, 2H, 8.8 Hz), 6.83 (d, 2H, 9.1 Hz), 4.44 (dd, 1H, J = 14.9, 3.6 Hz), 4.26-4.34 (m, 1H), 4.17-4.24 (bs, 1H), 3.81 (s, 3H), 3.62-3.75 (m, 2H). MS (ESI), m/z: 732.0 [(M+HCOO-); C28H23Br2N3O6S (M)計算値687]
【0548】
代表的方法4:2級アルコールのフッ素化
N−(3−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−2−フルオロプロピル)−N−(3−メトキシフェニル)−4−ニトロベンゼンスルホンアミド
【化43】
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N−(3−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−2−ヒドロキシプロピル)−N−(3−メトキシフェニル)−4−ニトロベンゼンスルホンアミド(18.3mg、0.027mmol;上記代表的方法3参照)を含むオーブン乾燥した20mlシンチレーションバイアルをNで通気し、無水ジクロロメタン(1.5ml、0.018M)を入れた。密閉バイアルをドライアイス/アセトン浴で冷却し、三フッ化ジエチルアミノ硫黄(DAST、7μl、0.053mmol)を滴下した。反応温度を−78℃で1時間維持し、次いで室温までゆっくり温め、一夜撹拌した。飽和NaHCO溶液(2.0ml)で反応停止し、CHCl(6ml)で希釈し、3回抽出した。併せた有機層をNaSOで乾燥し、濾過し、濃縮した。粗製の生成物をその後用いた。定量的収率。
あるいは、三フッ化モルホリノ硫黄(MORPHO−DAST)を室温で使用してよい。
1H NMR (CDCl3, 400 MHz) δ 8.28 (d, 2H, J = 8.0 Hz), 8.13 (s, 2H), 7.72 (d, 2H, J = 8.7 Hz), 7.54, (d, 2H, J = 8.0 Hz), 7.21 (d, 3H, J = 8.1 Hz), 6.89 (dd,1H, 8.3, 2.4 Hz), 6.67 (t, 1H, J = 2.0 Hz), 6.55 (d, 1H, J = 8.0 Hz) 4.93 (m, 1H), 4.43-4.68 (m, 2H), 4.20 (t, 1H, J = 6.2 Hz), 3.81-3.99(m, 2H), 3.75 (s, 3H)
MS (ESI), m/z: 計算値688.96, 実測値733.9 (M+HCOO-)
【0549】
代表的方法5:ノシル基脱保護(Fukuyama, T.; Jow, C.-K.; Cheung, M. Tetrahedron Lett. 1995, 36, 6373-6374参照)
N−(3−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−2−フルオロプロピル)−3−メトキシアニリン
【化44】
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N−(3−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−2−フルオロプロピル)−N−(3−メトキシフェニル)−4−ニトロベンゼンスルホンアミド(21.0mg、0.030mmol;代表的方法4参照)を含むバイアルに、水酸化リチウム(3.2mg、0.134mmol)、ジメチルホルムアミド(0.5ml、0.06M)およびメルカプト酢酸(4.2μl、0.060mmol)を添加した。室温で1時間撹拌後、反応混合物をEtOAcで希釈し、水、飽和重炭酸ナトリウム溶液、水(3×)および塩水で連続的に洗浄した。有機層をNaSOで乾燥し、濾過し、濃縮した。粗製の反応混合物を30%EtOAc/ヘキサン(+0.2%TEA)で精製し、13.6mgが単離された。収率=88%
【0550】
さらなる代表的方法
DAST[(EtNSF)0.12ml、0.916mmol]を1−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−3−(3−メトキシフェニルアミノ)プロパン−2−オール(0.102g、0.203mmol)の無水DCM(6.0ml)溶液に−78℃で滴下した。反応物を−78℃で1時間撹拌し、5時間かけて0℃までゆっくり温めた。リン酸緩衝液(pH=8)で反応停止させ、DCMで抽出した。水層をDCM(10ml)で2回抽出した。併せた有機層をNaSOで乾燥し、濾過し、濃縮した。粗製の反応物をSiO上のフラッシュクロマトグラフィー(20%EtOAc/ヘキサン/0.2%TEA)で精製した。所望のフッ化生成物を含むフラクションをさらに40%EtOAc/ヘキサン(+0.1%TEA)で精製した。5.7mgの所望の生成物を単離した。
【0551】
実施例6aの表題化合物の分析データ
1H NMR (CDCl3, 500 MHz) δ8.16 (2H, J = 2.0 Hz), 7.56 (dd, 2H, J = 1.9, 8.7 Hz), 7.31 (d, 2H, J = 8.6 Hz), 7.11 (t, 1H, J = 8.1 Hz), 6.36 (dd, 1H, J = 2.2, 8.1 Hz), 6.23 (dd, 1H, J = 2.0, 8.0 Hz), 6.15 (t, 1H, J = 2.3 Hz), 5.11 (dddd, 1H, J = 4.6, 5.8, 10.4, 47.7 Hz), 4.60 (m, 2H), 4.39 (dm, 2H), 3.95 (t, 1H, J = 6.3 Hz), 3.75 (s, 3H)
MS (ESI), m/z: 504.9 (M+1)+. (C22H19Br2FN2Oの[M+1]+計算値505.0)
【0552】
P7C3−S10(P7C3A20としても知られる)のグラム規模の合成
3,6−ジブロモ−9−(オキシラン−2−イルメチル)−9H−カルバゾール
【化45】
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二組の反応を設定した。3,6−ジブロモカルバゾール(それぞれ49.61および51.98g、152.6および159.9mmol)および破砕水酸化カリウムペレット(それぞれ11.1および10.6g、197.8および188.9mmol)のジメチルホルムアミド(各1L)を1時間撹拌し、エピブロモヒドリン(それぞれ32および35ml、386.6および422.9mmol)を添加した。反応物を一夜撹拌した。各反応物をEtOAcでの希釈により少しずつ後処理し、数回水、続いて塩水で洗浄した。有機層をMgSOで乾燥し、濾過し、濃縮した。灰白色固体を最少量のEtOAcで洗浄して、95.2gのエポキシドを80%収率で得た。
1H NMR (CDCl3, 400 MHz) δ 8.15 (d, J = 1.9 Hz, 2H), 7.58 (dd, J = 8.6, 2.0 Hz, 2H), 7.35 (d, J = 8.7 Hz, 2H), 4.66 (dd, J = 16.0, 2.7 Hz, 1H), 4.29 (dd, J = 15.9, 5.1 Hz, 1H), 3.33 (ddd, J = 6.7, 5.2, 2.8 Hz, 1H), 2.82 (t, J = 4.3 Hz, 1H), 2.50 (dd, J = 4.7, 2.6 Hz, 1H)
【0553】
1,1,1−トリフルオロ−N−(3−メトキシフェニル)メタンスルホンアミド
【化46】
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トリフルオロメタンスルホン無水物(45ml、26.7mmol)の塩化メチレン(250ml)溶液を、氷冷したm−アニシジン(25ml、22.3mmol)およびトリエチルアミン(39ml、28.0mmol)の塩化メチレン(1.25L)溶液に添加した。反応物を一夜、室温で撹拌した。後処理を2部に分けて実施した。2部のそれぞれを、2.5N NaOH溶液(250ml)およびMeOH(625ml)添加により塩基性化した。水層を塩化メチレンで3回(各100ml)抽出し、未反応アニリンまたは二重にトリフレート化された生成物を除去した。水層を併せ、水層を併せ、18%HClでpH2に酸性化し、再度塩化メチレンで3回抽出した。有機層をMgSOで乾燥し、濾過し、濃縮して、17.69gの褐色固体を77%収率で製造する。
1H NMR (CDCl3, 400 MHz) δ 7.48-7.13 (m, 1H), 6.97-6.61 (m, 3H), 3.82 (m, 3H).
MS (ESI), m/z: 計算値255.21, 実測値255.9 (M+1)+
【0554】
N−(3−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−2−ヒドロキシプロピル)−1,1,1−トリフルオロ−N−(3−メトキシフェニル)メタンスルホンアミド(P7C3−S244)
【化47】
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N−ブチルリチウム(ヘキサン中2.5M、48ml)を氷冷した1,1,1−トリフルオロ−N−(3−メトキシフェニル)メタンスルホンアミド(22.07g、86.5mmol)の乾燥ジオキサン(145ml)溶液に40分かけて滴下した。溶液を室温で15分撹拌し、3,6−ジブロモ−9−(オキシラン−2−イルメチル)−9H−カルバゾール(25.05g、65.7mmol)を添加し、90℃で1時間加熱した。これらの条件は、アジリデン副産物の形成を最小にしながら、最大変換を行うように最適化した。反応物を室温に冷却し、酢酸エチル(1.2L)で希釈し、数回水、最後に塩水で洗浄した。有機層をMgSOで乾燥し、濾過し、濃縮して、橙色粘性混合物を得た。この混合物に60%塩化メチレン/ヘキサン(150ml)を添加し、溶液を濃縮して、黄色泡状物を得た(おそらくこの工程は、残留酢酸エチルおよび/またはジオキサンの除去を助ける)。さらに60%塩化メチレン/ヘキサン(150ml)を添加し、一夜撹拌した。混合物を濾過し、固体が白色になるまで60%塩化メチレン/ヘキサンで数回洗浄し、20.1gの99%純度を得た。2番晶は2.98gを91%純度で得た。濾液および洗液を併せて得た混合物は、SM:生成物:アジリデン副産物を2:2.6:1で含んでいた。この混合物を、アンモニアのメタノール(7N、それぞれ11および8ml)溶液中、100℃で密閉加圧チューブ中、一夜混合物(24gを約2当量ずつ)を加熱するアミノ化条件に付した。エポキシドSMをβ−ヒドロキシアミンに変換し(MacMillan et al., J. Am. Chem. Soc. 2011, 133, 1428)、これはクロマトグラフ精製を容易にする。80%DCM/ヘキサンでのカラムクロマトグラフィーにより、さらに9.7gの生成物を得た。合計収量は32.78g、収率78%であった。
1H NMR (CDCl3, 400 MHz) δ 8.13 (d, J = 1.9 Hz, 2H), 7.54 (dd, J = 8.7, 1.9 Hz, 2H), 7.33 (t, J = 8.1 Hz, 1H), 7.22 (d, J = 8.7 Hz, 2H), 6.95 (dd, J = 8.4, 2.3 Hz, 2H), 6.88 (s, 1H), 4.56- 4.10 (m, 4H), 3.99 (m, 1H), 3.81 (s, 3H), 1.98 (d, J = 4.2 Hz, 1H)
MS (ESI), m/z: 計算値633.94, 実測値678.6 (M+HCOO)-
【0555】
3,6−ジブロモ−9−((1−(3−メトキシフェニル)アジリジン−2−イル)メチル)−9H−カルバゾール
【化48】
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1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.94 (d, J = 1.9 Hz, 2H), 7.40 (dd, J = 8.7, 1.9 Hz, 2H), 7.26 (d, J = 8.7 Hz, 2H), 6.84 (t, J = 8.1 Hz, 1H), 6.31 (dd, J = 8.2, 2.4 Hz, 1H), 6.12- 5.94 (m, 1H), 5.84 (t, J = 2.2 Hz, 1H), 4.42 (dd, J = 15.4, 2.8 Hz, 1H), 3.94 (dd, J = 15.4, 8.0 Hz, 1H), 3.33 (s, 3H), 2.22 (dq, J = 8.7, 3.0 Hz, 1H), 2.16 (d, J = 3.3 Hz, 1H), 2.02 (d, J = 6.3 Hz, 1H)
MS (ESI), m/z: 計算値483.98, 実測値484.7 (M+1)+
【0556】
N−(3−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−2−フルオロプロピル)−1,1,1−トリフルオロ−N−(3−メトキシフェニル)メタンスルホンアミド(P7C3−S241)
【化49】
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三フッ化モルホリノ硫黄(14.0ml、115mmol)を、N−(3−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−2−ヒドロキシプロピル)−1,1,1−トリフルオロ−N−(3−エトキシフェニル)メタンスルホンアミド(20.6g、32.4mmol)の無水塩化メチレン(315ml)溶液に添加し、一夜撹拌した。環境温度の水浴中の溶液、飽和重炭酸溶液(375ml)滴下により中和した。二相混合物を塩化メチレンで2回抽出した。併せた有機層をMgSOで乾燥し、濾過し、濃縮して、21.5gの灰白色泡状物を定量的収率で得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.15 (d, J = 1.9 Hz, 2H), 7.56 (dd, J = 8.7, 1.9 Hz, 2H), 7.32 (t, J = 8.2 Hz, 1H), 7.21 (d, J = 8.6 Hz, 2H), 6.99- 6.90 (m, 2H), 6.86 (m, 1H), 5.08- 4.86 (dm, 1H), 4.57- 4.44 (m, 2H), 4.09 (m, 2H), 3.79 (s, 3H)
MS (ESI), m/z: 計算値635.93, 実測値680.6 (M+HCOO-)-
【0557】
P7C3−S10(P7C3A20):N−(3−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−2−フルオロプロピル)−3−メトキシアニリン
【化50】
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N−(3−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−2−フルオロプロピル)−1,1,1−トリフルオロ−N−(3−メトキシフェニル)メタンスルホンアミド(5.00g、7.83mmol)を含む二首フラスコをNで通気し、脱気キシレン(52.0ml)を添加した。溶液をドライアイス/アセトン浴で冷却し、Red−Al(登録商標)(ナトリウムビス(2−メトキシエトキシ)アルミニウムハイドライドの65%wtトルエン溶液、11.0ml、36.1mmol)を滴下し、その間内部温度を−50〜−40℃に維持した。冷却浴をRed−Al添加完了直後に除いた。反応物を約−23℃までゆっくり温め、その時点で反応フラスコをヒーティングブロックに移した。反応フラスコを内部温度59.3〜62.0℃まで加熱した。加熱を1時間続け、混合物を30分かけて環境温度に冷却した。HPLC/MS−ESIによる分析は次のことを確認した。出発物質92%消費、75%生成物を得た(N−(3−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−2−フルオロプロピル)−3−メトキシアニリン)、1%カルバゾールおよび7%デス−ブロモ分解生成物、3%N−(3−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−2−ヒドロキシプロピル)−1,1,1−トリフルオロ−N−(3−メトキシフェニル)メタンスルホンアミドおよび5%未満の脱離生成物を得た(P7C3−S179)。反応混合物をEtOAcで希釈し、白色固体Al塩が観察されなくなるまで水で洗浄した。有機層を黄色沈殿が形成されるまで6M HClで数回洗浄した。塩酸塩を濾取して、3.60g(85%収率)を得た。この塩形成は粗製の反応混合物からカルバゾール分解生成物、未反応出発物質およびある脱離生成物を除去した。塩を、塩化メチレンおよび飽和重炭酸溶液の1:1混合物中、半透明2層混合物がえら得るまで激しく撹拌することにより遊離塩基とした。有機層を分離し、水層を塩化メチレンで3回抽出した。併せた有機層をMgSOで乾燥し、濾過し、濃縮して、固体を得て、これはデス−ブロム化生成物を微量不純物(約3%)として含んだ。固体を、一夜、40%EtO/ヘキサンおよび30%DCM/ヘキサン中で連続して数回撹拌することにより洗浄し、固体を濾過した。最終精製のために、3回の反応で得られた固体(計19.5gトリフラートSM)を併せ、96%純度の固体を得た。この固体30%DCM/ヘキサン中で一夜撹拌し、濾過して、10.6gの生成物を98%純度、69%収率で得た。
1H NMR (CDCl3, 500 MHz) δ 8.16 (d, J = 2.0 Hz, 2H), 7.56 (dd, J = 1.9, 8.7 Hz, 2H), 7.31 (d, J = 8.6 Hz, 2H), 7.11 (t, J = 8.1 Hz, 1H), 6.36 (dd, J = 2.2, 8.1 Hz, 1H), 6.23 (dd, J = 2.0, 8.0 Hz, 1H), 6.15 (t, J = 2.3 Hz, 1H), 5.11 (dddd, J = 4.6, 5.8, 10.4, 47.7 Hz, 1H), 4.60 (dm, 2H), 3.95 (t, J = 6.3 Hz, 1H), 3.75 (s, 3H), 4.39 (dm, 2H)
13C NMR (CDCl3, 100.5 MHz) δ 161.0, 148.6, 139.6, 130.4, 129.6, 123.9, 123.5, 112.9, 110.6 (d, 4J = 2.0 Hz), 106.5, 103.9, 99.7, 90.7 (d, 1J = 176.9 Hz), 55.3, 45.6 (d, 2J = 22.1 Hz), 45.1 (d, 2J = 25.1 Hz),
MS (ESI), m/z: 計算値503.98, 実測値504.9 (M+1)+
【0558】
(E)−N−(3−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)プロプ−1−エン−1−イル)−1,1,1−トリフルオロ−N−(3−メトキシフェニル)メタンスルホンアミド(P7C3−S179)。
【化51】
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1H NMR (CDCl3, 400 MHz) δ 8.13 (d, J = 1.9 Hz, 2H), 7.55 (dd, J = 8.6, 2.0 Hz, 2H), 7.32 (t, J = 8.2 Hz, 1H), 7.21 (d, J = 8.7 Hz, 2H), 7.01 (d, J = 13.4 Hz, 1H [オレフィンCH]), 6.98- 6.93 (m, 1H), 6.80 (dd, J = 7.9, 1.9 Hz, 1H), 6.73 (t, J = 2.3 Hz, 1H), 4.83 (d, J = 6.7 Hz, 2H), 4.76 (ddd, J = 12.8, 7.2, 5.4 Hz, 1H), 3.75 (s, 3H)
MS (ESI), m/z: 計算値615.93, 実測値660.5 (M+HCOO)-
【0559】
実施例6b. P7C3−S11:N−(3−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−2−フルオロプロピル)−3−メトキシ−N−メチルアニリン
【化52】
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実施例6bの表題化合物を、1−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−3−((3−メトキシフェニル)(メチル)−アミノ)プロパン−2−オールを使用する以外代表的方法4に記載した方法に従い製造した(実施例23参照)。
1H NMR (CDCl3, 500 MHz) δ 8.13 (d, 2H, J=1.9 Hz), 7.54 (dd, 2H, J=1.9, 8.8 Hz), 7.23 (d, 2H, J=8.7 Hz), 7.12 (t, 1H, J=8.2 Hz), 6.32 (dd, 1H, J=2.2, 8.1 Hz), 6.26 (dd, 1H, J=2.3, 8.0 Hz), 6.17 (t, 1H, J=2.4 Hz), 5.10 (dddd, 1H, J=4.6, 6.4, 10.7, 48.5 Hz), 4.37-4.48 (m, 2H), 3.72 (s, 3H), 3.60-3.71 (m, 1H), 3.53 (td, 1H, J=6.9, 15.9 Hz), 2.99 (s, 3H)
MS (ESI), m/z: 518.9 [M+1]+(C23H21Br2FN2Oの[M+H]+計算値519.0)
【0560】
実施例7a. P7C3−S3:1−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−3−(3−メトキシフェニルアミノ)−プロパン−2−オン
【化53】
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トリエチルアミン(1.65ml、11.8mmol)を、撹拌中の1−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−3−(3−メトキシフェニルアミノ)プロパン−2−オール(1.02g、2.02mmol)のDMSO(21ml)溶液に添加した。溶液を30分撹拌し、三酸化硫黄ピリジン錯体(0.659g、4.14mmol)を添加した。一夜撹拌後、さらにトリエチルアミン(1.0ml、7.17mmol)、続いて1時間後に三酸化硫黄ピリジン錯体(0.663mg、4.17mmol)を添加した。1時間撹拌後、橙色溶液を酢酸エチル(〜150ml)で希釈し、数回水、続いて塩水で洗浄した。有機層をNaSOで乾燥し、濾過し、濃縮して、褐色泡状物を得た。SiO上のフラッシュクロマトグラフィー100%(CHCl+0.2%TEA)により、高R値ケトン(チオエーテル、18%)および低R値ケトン(収率=40%)を得た。
大量生成物:1H NMR (CDCl3, 400 MHz) δ 8.18 (2H, J = 1.9 Hz), 7.56 (dd, 2H, J = 1.9, 8.7 Hz), 7.11 (d, 2H, J = 8.8 Hz), 7.06 (t, 1H, J = 8.1 Hz), 6.30 (dd, 1H, J = 2.3, 8.2 Hz), 6.07 (dd, 1H, J = 2.0, 8.0 Hz), 6.11 (t, 1H, J = 2.2 Hz), 5.08 (s, 2H,), 4.41 (t, 1H, J = 4.8 Hz), 3.90 (d, 2H, J = 5.1 Hz), 3.72 (s, 3H)
13C NMR (CDCl3, 126 MHz) δ = 202.9, 161.1, 147.9 (2 C), 139.5, 130.6 (2 C), 129.9 (2 C), 124.1(2 C), 123.9(2 C), 113.5, 110.1(2 C), 103.7, 99.3, 55.4, 51.9, 51.0
MS (ESI), m/z: 500.9 (M+1)+(C22H18Br2N2O2の[M+1]+計算値501.0)
【0561】
実施例7b. P7C3−S4:3−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−1−(3−メトキシフェニルアミノ)−1−(メチルチオ)プロパン−2−オン
【化54】
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実施例7bの表題化合物を、実施例7aの表題化合物の製造における少量生成物として得た。
1H NMR (CDCl3, 400 MHz): δ 8.16 (d, 2H, J = 2.0 Hz), 7.55 (dd, 2H, J = 1.7, 8.8 Hz), 7.25 (d, J = 8.8 Hz, 2H), 7.12 (t, 1H, J = 8.4 Hz), 6.39 (dd, 1H, J = 2.2, 8.2 Hz), 6.33 (dd, 1H, J = 2.2, 8.0 Hz), 6.29 (t, 1H, J = 2.2 Hz), 5.50 (d, 1H, J = 18.0 Hz), 5.22 (d, 1H, J = 18.4 Hz), 5.25 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 4.50 (d, J = 8.0 Hz, 1H, 交換可能), 3.76 (s, 3H), 1.74 (s, 3H)
13C NMR (CDCl3, 126 MHz) δ = 193.2, 160.9, 143.9 (2 C), 139.8(2C), 130.4, 129.8(2C), 124.1, 123.7(2C), 113.4(2C), 110.3(2C), 107.8, 104.7, 101.0, 60.3, 55.4, 48.9, 9.0
ESI m/z 498.9 [M-SMe+H]+(C23H20Br2N2O2Sの[M-SMe+H]+計算値499.0
HRMS m/z: 546.9675 [M+H]+(C23H20Br2N2O2Sの[M+H]+計算値545.9612
【0562】
実施例8. P7C3−S13:N−(3−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−2−メトキシプロピル)−3−メトキシアニリン
【化55】
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水素化ナトリウム(9.0mg、0.23mmol)を、撹拌中の1−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−3−(3−メトキシフェニルアミノ)プロパン−2−オール(99.3mg、0.20mmol)のDMF(0.5ml、0.39M)溶液に添加した。溶液を室温で約70分撹拌し、ヨウ化メチル(14ml、0.22mol)のDMF(1.0ml)溶液を滴下した。出発物質の消費ならびにOおよびN−メチル生成物の出現について反応をlc/msでモニターした。2.5時間、室温で撹拌後、変換は約30%であり、約5%N−メチル生成物が形成していた。O−Meに対してN−Meの増加が観察されたときに反応を停止し、変換は約50%。褐色溶液を酢酸エチルで希釈し、数回水、最後に塩水で洗浄した。有機層をNaSOで乾燥し、濾過し、濃縮した。混合物を分取TLC(30%EtOAc/ヘキサン)で精製した
1H NMR (CDCl3, 400 MHz) δ8.13(s, 2H), 7.51 (dd, 2H, J = 1.8, 8.8 Hz), 7.31 (d, 2H, J = 8.7 Hz), 7.09 (t, 1H, J = 8.2 Hz), 6.33 (dd, 1H, J = 2.3, 8.3 Hz), 6.21 (dd, 1H, J = 2.1, 8.0 Hz), 6.12 (m, 1H), 4.42 (m, 1H), 4.03 (bs, 1H), 3.85 (m, 1H), 3.74(s, 3H), 3.29 (s, 3H), 3.09(m, 2H)
13C NMR (CDCl3, 126 MHz) δ 161.0, 149.4, 139.8, 130.4, 129.5, 123.8, 123.5, 112.7, 110.9, 106.7, 103.6, 99.7, 78.2, 58.3, 55.3, 45.3, 44.3
MS (ESI), m/z: 516.9 (M+1)+(C23H22Br2N2O2の[M+1]+計算値517.0)
【0563】
実施例9。P7C3−S2:1−(3,6−ジメチル−9H−カルバゾール−9−イル)−3−(3−メトキシフェニルアミノ)プロパン−2−オール
【化56】
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工程1. 3,6−ジメチル−9−(オキシラン−2−イルメチル)−9H−カルバゾール
の合成
【化57】
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代表的方法1に従い、3,6−ジメチルカルバゾール(Beyer et al., O. J. Org. Chem. 2003, 68, 2209-2215)をエピクロロヒドリンに添加して、69%収率で得た。
1H NMR (CDCl3, 500 MHz) δ7.84 (d, 2H, J = 1.0 Hz), 7.30 (d, 2H, J = 8.5 Hz), 7.26 (dd, 2H, J = 1.0, 8.5 Hz), 4.54 (dd, 1H, J = 3.5, 16.0 Hz), 4.35 (dd, 1H, J = 4.5, 16.0 Hz), 3.30 (m, 1H), 2.76 (dd, 1H, J = 4.0, 5.0 Hz), 2.52 (s, 6H), 2.51 (m, 1H)
【0564】
工程2. 1−(3,6−ジメチル−9H−カルバゾール−9−イル)−3−(3−メトキシフェニルアミノ)プロパン−2−オールの合成
【化58】
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代表的方法2に従い、1−(3,6−ジメチル−9H−カルバゾール−9−イル)−3−(3−メトキシフェニルアミノ)プロパン−2−オールを3,6−ジメチル−9−(オキシラン−2−イルメチル)−9H−カルバゾールから製造し、分取TLCでの精製後22%であった。
1H NMR (CDCl3, 500 MHz) δ 7.84 (d, 2H, J = 0.5 Hz), 7.30 (d, 2H, J = 8.0 Hz), 7.23 (d, 2H, J = 8.0 Hz), 7.05 (t, 1H, J = 8.0 Hz), 6.28 (dd, 1H, J = 2.5, 8.0 Hz), 6.21 (dd, 1H, J = 2.5, 8.0 Hz), 6.12 (dd, 1H, J = 2.0, 2.5 Hz), 4.39 (m, 3H), 4.01 (br s, 1H), 3.68 (s, 3H), 3.31 (dd, 1H, J = 3.0, 11.5 Hz), 3.17 (dd, 1H, J = 6.5, 13.0 Hz), 2.51 (s, 6H), 2.13 (br s, 1H)
13C NMR (CDCl3, 125 MHz) δ 161.0, 149.5, 139.5 (2C), 130.3 (2C), 128.7, 127.3 (2C), 123.2 (2C), 120.5 (2C), 108.7 (2C), 106.7, 103.7, 99.5, 69.7, 55.2, 48.0, 47.4, 21.6 (2C)
ESI m/z 375.2 ([M+H]+, C24H27N2O2計算値375.2)
【0565】
実施例10. P7C3−S14:1−(3−ブロモ−6−メチル−9H−カルバゾール−9−イル)−3−(3−メトキシフェニルアミノ)−プロパン−2−オール
【化59】
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工程1. 3−ブロモ−6−メチル−9−(オキシラン−2−イルメチル)−9H−カルバゾールの合成
【化60】
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代表的方法2に従い、実施例14を74%収率で得た。
1H NMR (CDCl3, 500 MHz) δ 8.13 (d, 1H, J = 1.5 Hz), 7.80 (d, 1H, J = 1.0 Hz), 7.50 (dd, 1H, J = 2.0, 8.5 Hz), 7.33-7.28 (m, 3H), 4.57 (dd, 1H, J = 3.0, 15.5 Hz), 4.29 (dd, 1H, J = 5.0, 15.5 Hz), 3.29 (m, 1H), 2.77 (dd, 1H, J = 4.0, 4.5 Hz), 2.51 (s, 3H), 2.48 (dd, 1H, J = 2.5, 4.5 Hz)
【0566】
工程2. 1−(3−ブロモ−6−メチル−9H−カルバゾール−9−イル)−3−(3−メトキシフェニルアミノ)−プロパン−2−オールの合成
【化61】
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代表的方法2に従い、実施例15を、3−ブロモ−6−メチル−9−(オキシラン−2−イルメチル)−9H−カルバゾールから41%収率で得た。
1H NMR (CDCl3, 500 MHz) δ 8.14 (d, 1H, J = 2.0 Hz), 7.81 (s, 1H), 7.48 (dd, 1H, J = 2.0, 8.5 Hz), 7.31 (d, 1H, J = 5.0 Hz), 7.29 (br s, 1H), 7.06 (t, 1H, J = 8.5 Hz), 6.29 (dd, 1H, J = 2.0, 8.0 Hz), 6.21 (dd, 1H, J = 2.0, 8.0 Hz), 6.11 (t, 1H, J = 2.0 Hz), 4.37 (m, 3H), 3.99 (br s, 1H), 3.70 (s, 3H), 3.30 (dd, 1H, J = 3.5, 13.5 Hz), 3.16 (dd, 1H, J = 6.5, 13.5 Hz), 2.51 (s, 3H), 2.14 (br s, 1H)
13C NMR (CDCl3, 125 MHz) δ 161.0, 149.4, 139.8, 139.5, 130.3, 129.4, 128.5, 128.2, 124.7, 123.2, 122.3 120.7, 112.1, 110.6, 109.0, 106.7, 103.7, 99.6, 69.5, 55.3, 47.9, 47.4, 21.5
ESI m/z 439.1 ([M+H]+, C23H24BrN2O2計算値439.1)
【0567】
実施例11. P7C3−S15:1−(3,6−ジクロロ−9H−カルバゾール−9−イル)−3−(3−メトキシフェニルアミノ)プロパン−2−オール
【化62】
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工程1. 3,6−ジクロロ−9−(オキシラン−2−イルメチル)−9H−カルバゾールの合成
【化63】
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代表的方法1に従い、3,6−ジクロロ−9−(オキシラン−2−イルメチル)−9H−カルバゾールを23%収率で得た。
1H NMR (CDCl3, 600 MHz) δ 7.92 (d, 2H, J = 1.8 Hz), 7.40 (dd, 2H, J = 1.8, 9.0 Hz), 7.32 (d, 2H, J = 9.0 Hz), 4.59 (dd, 1H, J = 3.0, 16.2 Hz), 4.22 (dd, 1H, J = 5.4, 16.2 Hz), 3.27 (m, 1H), 2.78 (dd, 1H, J = 4.2, 4.8 Hz), 2.46 (dd, 1H, J = 2.4, 4.8 Hz)
【0568】
工程2. 1−(3,6−ジクロロ−9H−カルバゾール−9−イル)−3−(3−メトキシフェニルアミノ)プロパン−2−オールの合成
【化64】
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代表的方法2に従い、1−(3,6−ジクロロ−9H−カルバゾール−9−イル)−3−(3−メトキシフェニルアミノ)プロパン−2−オールを3,6−ジクロロ−9−(オキシラン−2−イルメチル)−9H−カルバゾールから37%収率で得た。
1H NMR (CDCl3, 500 MHz) δ 7.95 (d, 2H, J = 2.0 Hz), 7.38 (dd, 2H, J = 2.0, 8.5 Hz), 7.33 (d, 2H, J = 9.0 Hz), 7.06 (t, 1H, J = 8.0 Hz), 6.30 (dd, 1H, J = 2.0, 8.0 Hz), 6.20 (dd, 1H, J = 2.0, 8.0 Hz), 6.11 (dd, 1H, J = 2.0, 2.5 Hz), 4.30-4.35 (m, 3H), 3.70 (s, 3H), 3.28 (dd, 1H, J = 3.5, 13.0 Hz), 3.13 (dd, 1H, J = 6.5, 13.0 Hz)
13C NMR (CDCl3, 150 MHz) δ 161.0, 149.3, 139.7, 130.4 (2C), 126.9 (2C), 125.5 (2C), 123.4 (2C), 120.4 (2C), 110.5 (2C), 106.7, 103.8, 99.8, 69.6, 55.3, 48.0, 47.5
ESI m/z 415.0 ([M+H]+, C22H20Cl2N2O2計算値415.1)
【0569】
実施例12. P7C3−S18:1−(5−ブロモ−2,3−ジメチル−1H−インドール−1−イル)−3−(フェニルアミノ)プロパン−2−オール
【化65】
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工程1. 5−ブロモ−2,3−ジメチル−1H−インドールの合成
【化66】
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公開された方法(Gundersen, E. G.、米国特許公開番号2005/070592))に従い、2−ブタノン(0.11mL、1.278mmol)を4−ブロモフェニルヒドラジンヒドロクロライド(0.300g、1.342mmol)のEtOH(3.8mL)溶液に添加した。混合物を22時間加熱還流し、減圧下濃縮し、EtOAcおよび1N HClに分配した。有機層をHOおよび飽和NaHCO水溶液で洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過し、濃縮した。粗製の残渣をクロマトグラフィー(SiO、0−20%EtOAc/ヘキサン)で精製して、所望のインドールをピンク色粉末として得た(200mg、67%)。
1H NMR (CDCl3, 500 MHz) δ 7.69 (br s, 1H), 7.55 (d, 1H, J = 2.0 Hz), 7.15 (dd, 1H, J = 2.0, 8.5 Hz), 7.09 (dd, 1H, J = 0.5, 8.5 Hz), 2.34 (s, 3H), 2.15 (d, 3H, J = 0.5 Hz). ESI m/z 224.0 ([M+H]+, C10H11BrN計算値224.0)
【0570】
工程2. 5−ブロモ−2,3−ジメチル−1−(オキシラン−2−イルメチル)−1H−インドールの合成
【化67】
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代表的方法1に従い、5−ブロモ−2,3−ジメチル−1−(オキシラン−2−イルメチル)−1H−インドールを5−ブロモ−2,3−ジメチル−1H−インドールを48%収率で得た。
1H NMR (CDCl3, 500 MHz) δ 7.58 (d, 1H, J = 2.0 Hz), 7.20 (dd, 1H, J = 2.0, 8.5 Hz), 7.10 (d, 1H, J = 8.5 Hz), 4.35 (dd, 1H, J = 3.0, 16.0 Hz), 4.09 (dd, 1H, J = 4.5, 16.0 Hz), 3.17 (m, 1H), 2.72 (t, 1H, J = 4.5 Hz), 2.35 (dd, 1H, J = 3.0, 5.0 Hz), 2.33 (s, 3H), 2.19 (s, 3H). ESI m/z 280.0 ([M+H]+, C13H15BrNO計算値280.0)
【0571】
工程3. 1−(5−ブロモ−2,3−ジメチル−1H−インドール−1−イル)−3−(フェニルアミノ)プロパン−2−オールの合成
【化68】
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代表的方法2に従い、1−(5−ブロモ−2,3−ジメチル−1H−インドール−1−イル)−3−(フェニルアミノ)プロパン−2−オールを5−ブロモ−2,3−ジメチル−1−(オキシラン−2−イルメチル)−1H−インドールを39%収率で得た。
1H NMR (CDCl3, 500 MHz) δ 7.58 (d, 1H, J = 2.0 Hz), 7.17 (dd, 2H, J = 7.0, 8.5 Hz), 7.11 (d, 1H, J = 8.5 Hz), 6.75 (t, 1H, J = 7.0 Hz), 6.60 (d, 2H, J = 8.5 Hz), 4.17 (m, 1H), 4.15 (m, 2H), 3.27 (dd, 1H, J = 3.0, 8.5 Hz), 3.12 (dd, 1H, J = 7.0, 13.0 Hz), 2.34 (s, 3H), 2.19 (s, 3H)
13C NMR (CDCl3, 125 MHz) δ 147.9, 135.1, 134.3, 130.6, 129.6 (2C), 123.6, 120.9, 118.6, 113.7 (2C), 112.5, 110.5, 107.1, 69.9, 47.7, 47.4, 10.7, 9.0. ESI m/z 373.0 ([M+H]+, C19H22BrN2O計算値373.1)
【0572】
実施例13. P7C3−S26:1−(3,6−ジブロモ−9H−ピリド[3,4−b]インドール−9−イル)−3−(フェニルアミノ)プロパン−2−オール
【化69】
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工程1. 3,6−ジブロモ−β−カルボリンの合成
【化70】
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文献法に従い(Ponce, M. A.; Erra-Balsells, R. J. Heterocyclic Chem. 2001, 38, 1087)、β−カルボリン(0.100g、0.595mmol)およびSiO(1.00g)をCHCl(15mL)に懸濁した。N−ブロモスクシンイミド(0.212g、1.189mmolをCHCl(15mL)に溶解し、溶液を遮光してシリンジによりカルボリン混合物にゆっくり添加した。反応物を環境温度で2.5時間撹拌し、その後シリカゲルを濾別し、CHClで3回洗浄した。併せた有機層を0.1M NaOHおよび飽和NaCl水溶液で抽出し、NaSOで乾燥し、濾過し、減圧下濃縮した。粗製の生成物をクロマトグラフィー(SiO、0〜100%EtOAc/ヘキサン)で精製して、所望の3,6−ジブロム化カルボリン(25mg、13%)ならびに6,8−ジブロム化カルボリン(15mg、8%)およびトリブロム化カルボリン(36mg、19%)を得た。
1H NMR (d6-DMSO, 500 MHz) δ 8.72 (s, 1H), 8.58 (d, 1H, J = 1.5 Hz), 8.48 (s, 1H), 7.70 (dd, 1H, J = 1.5, 9.0 Hz), 7.58 (d, 1H, J = 9.0 Hz). ESI m/z 326.9 ([M+H]+, C11H7Br2N2計算値326.9)
【0573】
工程2. 3,6−ジブロモ−9−(オキシラン−2−イルメチル)−9H−ピリド[3,4−b]インドールの合成
【化71】
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代表的方法1に従い、3,6−ジブロモ−9−(オキシラン−2−イルメチル)−9H−ピリド[3,4−b]インドールを3,6−ジブロモ−9−カルボリンを73%収率で得た。
1H NMR (CDCl3, 400 MHz) δ 8.62 (d, 1H, J = 0.8 Hz), 8.17 (d, 1H, J = 2.0 Hz), 8.02 (d, 1H, J = 1.2 Hz), 7.69 (dd, 1H, J = 2.0, 8.8 Hz), 7.41 (d, 1H, J = 8.8 Hz), 5.34 (br s, 1H), 4.73 (dd, 1H, J = 2.4, 16.0 Hz), 4.27 (dd, 1H, J = 5.2, 16.0 Hz), 3.32 (m, 1H), 2.83 (dd, 1H, J = 4.0, 4.4 Hz), 2.49 (dd, 1H, J = 2.4, 4.4 Hz)
ESI m/z 382.9 ([M+H]+, C14H11Br2N2O計算値382.9)
【0574】
工程3. 1−(3,6−ジブロモ−9H−ピリド[3,4−b]インドール−9−イル)−3−(フェニルアミノ)プロパン−2−オールの合成
【化72】
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代表的方法2に従い、1−(3,6−ジブロモ−9H−ピリド[3,4−b]インドール−9−イル)−3−(フェニルアミノ)プロパン−2−オールを3,6−ジブロモ−9−(オキシラン−2−イルメチル)−9H−ピリド[3,4−b]インドールを製造し、分取TLCで精製後14%収率であった。
1H NMR (CDCl3, 500 MHz) δ 8.64 (s, 1H), 8.18 (d, 1H, J = 2.0 Hz), 7.99 (s, 1H), 7.66 (dd, 1H, J = 1.5, 9.0 Hz), 7.40 (d, 1H, J = 9.0 Hz), 7.18 (dd, 2H, J = 7.5 Hz), 6.76 (t, 1H, J = 7.5 Hz), 6.63 (d, 2H, J = 8.5 Hz), 5.33 (br s, 1H), 4.38-4.49 (m, 3H), 3.37 (dd, 1H, J = 4.0, 13.0 Hz), 3.21 (dd, 1H, J = 7.0, 13.0 Hz)
13C NMR (CDCl3, 125 MHz) δ 147.7, 141.2, 137.0, 132.6, 132.5, 130.9, 130.1, 129.7 (2C), 125.0, 122.0, 119.0, 118.6, 113.8 (2C), 113.4, 111.9, 69.6, 48.1, 47.9. ESI m/z 475.9 ([M+H]+, C20H18Br2N3O計算値476.0)
【0575】
実施例14. P7C3−S36:1−(3−アジドフェニルアミノ)−3−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)プロパン−2−オール
【化73】
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代表的方法2に従い、実施例14を14%収率で得た。
1H NMR (CDCl3, 500 MHz) δ 8.13 (d, 2H, J = 2.0 Hz), 7.53 (dd, 2H, J = 2.0, 8.5 Hz), 7.31 (d, 2H, J = 8.5 Hz), 7.12 (t, 1H, J = 8.0 Hz), 6.44 (dd, 1H, J = 1.5, 8.0 Hz), 6.36 (dd, 1H, J = 1.5, 8.0 Hz), 6.20 (dd, 1H, J = 2.0 Hz), 4.35-4.41 (m, 3H), 4.10 (br s, 1H), 3.31 (dd, 1H, J = 3.0, 13.0 Hz), 3.17 (dd, 1H, J = 6.5, 13.0 Hz), 2.11 (br s, 1H)
ESI m/z 513.9 ([M+H]+, C21H18Br2N5O計算値514.0)
【0576】
実施例15. P7C3−S34:1,3−ビス(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)プロパン−2−オール
【化74】
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3,6−ジブロモカルバゾール(0.050g、0.154mmol)をDMF(1.5mL)に冷却し、0℃に冷却した。NaH(鉱油中60%分散、0.007g、0.169mmol)を添加し、反応物を45分、0℃で撹拌した。3,6−ジブロモ−9−(オキシラン−2−イルメチル)−9H−カルバゾール(0.059g、0.154mmol)を添加し、反応物を環境温度で24時間撹拌した。TLCにより出発物質の消費を確認し、反応物をEtOAcおよびHOに分配した。水層をEtOAcで3回洗浄し、併せた有機層を飽和NaCl水溶液で洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過し、減圧下濃縮した。粗製の残渣をクロマトグラフィー(SiO、0〜50%EtOAc/ヘキサン)で精製して、所望の生成物を得た(37mg、34%)。
1H NMR (アセトン-d6, 400 MHz) δ 8.36 (d, 4H, J = 2.0 Hz), 7.64 (d, 4H, J = 8.8 Hz), 7.56 (dd, 4H, J = 2.0, 8.8 Hz), 4.72 (m, 5H), 2.78 (br s, 1H)
13C NMR (アセトン-d6, 100 MHz) δ 141.2 (4C), 129.8 (4C), 124.6 (4C), 124.1 (4C), 112.9 (4C), 112.7 (4C), 70.3, 48.3 (2C). ESI m/z 747.0 ([M+CO2H]-, C28H19Br4N2O3計算値746.8)
【0577】
実施例16. P7C3−S35:1−(9H−カルバゾール−9−イル)−3−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)プロパン−2−オール
【化75】
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実施例15の化合物の製造に使用した方法に準じて、実施例16を48%収率で得た。
1H NMR (アセトン-d6, 400 MHz) δ 8.36 (m, 2H), 8.14 (d, 2H, J = 8.0 Hz), 7.63 (d, 2H, J = 8.4 Hz), 7.55 (s, 2H), 7.42 (dt, 2H, J = 1.2, 7.2 Hz), 7.20 (dt, 2H, J = 0.8, 7.2 Hz), 4.76 (m, 1H), 4.64-4.72 (m, 4H), 2.77 (br s, 1H)
13C NMR (アセトン-d6, 100 MHz) δ 142.0 (2C), 141.0 (2C), 129.8 (2C), 126.6 (2C), 124.5 (2C), 124.1 (2C), 123.8 (2C), 121.0 (2C), 119.9 (2C), 112.7 (2C), 112.6 (2C), 110.5 (2C), 70.3, 48.4, 48.1
ESI m/z 591.0 ([M+CO2H]-, C28H21Br2N2O3計算値591.0)
【0578】
実施例17. P7C3−S31:3−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−2−ヒドロキシ−N−(3−メトキシフェニル)−プロパンアミド
【化76】
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工程1. メチル3−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−2−ヒドロキシプロパノエートの合成
【化77】
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3,6−ジブロモカルバゾール(0.300g、0.923mmol)をDMF(1.2mL)に溶解し、0℃に冷却した。NaH(鉱油中60%分散、0.074g、1.846mmol)を添加し、反応物を1時間、0℃で撹拌した。メチルグリシデート(0.471g、4.615mmol)を添加し、反応物を3.5時間かけて撹拌し、環境温度に温めた。TLCで反応完了を確認したら、反応混合物をEtOAcおよびHOに分配した。水層をEtOAcで3回抽出し、併せた有機層を飽和NaCl水溶液で洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過し、減圧下濃縮した。粗製の残渣をクロマトグラフィー(SiO、0〜30%EtOAc/ヘキサン)で精製して、所望の生成物を得た(125mg、32%)。
1H NMR (CDCl3, 500 MHz) δ 8.10 (d, 2H, J = 2.0 Hz), 7.53 (dd, 2H, J = 2.0, 9.0 Hz), 7.36 (d, 2H, J = 9.0 Hz), 4.63-4.55 (m, 3H), 3.69 (s, 3H), 2.94 (d, 1H, J = 5.5 Hz)
ESI m/z 425.8 ([M+H]+, C16H14Br2NO3計算値425.9)
【0579】
工程2. 3−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−2−ヒドロキシプロパン酸の合成
【化78】
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NaOH(0.64mL、HO中1M溶液)をメチル3−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−2−ヒドロキシプロパノエート(0.055g、0.129mmol)のEtOH(2.6mL)懸濁液に添加し、反応物を環境温度で2.5時間撹拌した。反応物を減圧下濃縮し、残渣を1N HCl水溶液で酸性化した。混合物をEtOAc(3×)で抽出し、併せた有機層を飽和NaCl水溶液で洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過し、減圧下濃縮して、所望の生成物を白色固体として得た(53mg、99%)。
1H NMR (CDCl3, 500 MHz) δ 8.10 (d, 2H, J = 1.5 Hz), 7.52 (dd, 2H, J = 1.5, 8.5 Hz), 7.40 (d, 2H, J = 9.0 Hz), 4.68 (m, 2H), 4.60 (dd, 1H, J = 6.5, 15.5 Hz)
ESI m/z 411.9 ([M+H]+, C15H12Br2NO3計算値411.9)
【0580】
工程3. 3−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−2−ヒドロキシ−N−(3−メトキシフェニル)−プロパンアミドの合成
【化79】
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3−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−2−ヒドロキシプロパン酸(0.025g、0.061mmol)を無水CHClに懸濁し、0℃に冷却した。塩化チオニル(0.005mL、0.073mmol)を滴下し、反応物を0℃で1時間撹拌した。m−アニシジン(0.008mL、0.073mmol)およびEtN(0.010mL、0.073mmol)を添加し、反応物を2.5時間かけて環境温度に温めた。完了時、溶液をEtOAcおよびHOに分配した。水層をEtOAcで3回洗浄し、併せた有機層を飽和NaCl水溶液で洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過し、減圧下濃縮した。粗製の残渣をクロマトグラフィー(SiO、0〜30%EtOAc/ヘキサン)で精製して、所望の生成物を得た(15mg、48%)。
1H NMR (アセトン-d6, 500 MHz) δ 9.22 (br s, 1H), 8.34 (d, 2H, J = 1.5 Hz), 7.65 (d, 2H, J = 8.5 Hz), 7.59 (dd, 2H, J = 4.0, 8.5 Hz), 7.42 (dd, 1H, J = 2.0 Hz), 7.24 (m, 1H), 7.20 (dd, 1H, J = 8.0 Hz), 6.67 (dd, 1H, J = 2.0, 8.0 Hz), 5.56 (br s, 1H), 4.82 (m, 1H), 4.73 (m, 2H), 3.77 (s, 3H)
13C NMR (CDCl3, 100 MHz) δ 170.9, 161.1, 141.1, 140.3, 130.3 (2C), 129.8 (2C), 124.6 (2C), 124.0 (2C), 113.1 (2C), 112.8 (2C), 112.7, 110.5, 106.4, 72.7, 55.6, 48.4
ESI m/z 514.9 ([M-H]-, C22H17Br2N2O3計算値515.0)
【0581】
実施例18. エチル5−(2−ヒドロキシ−3−(3−メトキシフェニルアミノ)プロピル)−8−メチル−3,4−ジヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−2(5H)−カルボキシレート
【化80】
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工程1. エチル8−メチル−3,4−ジヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−2(5H)−カルボキシレートの合成
【化81】
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文献法に従い(Harbert et al., J. Med. Chem. 1980, 23, 635-643)、p−トリルヒドラジンヒドロクロライド(0.500g、3.15mmol)および1−カルボエトキシ−4−ピペリドン(0.18mL、1.17mmol)をEtOH(0.880mL)に懸濁し、2時間加熱還流した。反応混合物を熱源から離し、一夜、環境温度で静置した。得られた混合物を濾過し、50%EtOH水溶液で洗浄して、所望の生成物をベージュ色粉末として得た(259mg、86%)。
1H NMR (CDCl3, 500 MHz) δ 7.73 (br s, 1H), 7.23 (s, 1H), 7.18 (d, 1H, J = 8.0 Hz), 6.96 (d, 1H, J = 8.0 Hz), 4.64 (br s, 2H), 4.18 (q, 2H, J = 7.0 Hz), 3.85 (m, 2H), 2.81 (br s, 2H), 2.42 (s, 3H), 1.28 (t, 3H, J = 7.0 Hz)
【0582】
工程2. エチル8−メチル−5−(オキシラン−2−イルメチル)−3,4−ジヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−2(5H)−カルボキシレートの合成
【化82】
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エチル8−メチル−3,4−ジヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−2(5H)−カルボキシレート(0.025g、0.097mmol)を無水脱気THFに溶解し、−78℃に冷却した。n−BuLi(0.082mL、ヘキサン中1.78M)溶液を滴下し、反応物を−78℃で30分撹拌した。エピブロモヒドリン(0.016mL、0.194mmol)を添加し、反応物をゆっくり環境温度まで温めた。3.5時間後、エピブロモヒドリン(0.008mL、0.097mmol)を添加し、反応物を一夜、環境温度で撹拌した。完了時、飽和NHCl水溶液を添加して反応を停止させ、混合物をEtOAc(3×)で抽出した。併せた有機層を塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過し、濃縮した。粗製の残渣をクロマトグラフィー(SiO、0〜50%EtOAc/ヘキサン)で精製して、所望の生成物を得た(15mg、49%)。
1H NMR (CDCl3, 500 MHz) δ 7.19 (m, 1H), 7.00 (d, 1H, J = 8.5 Hz), 4.65 (br s, 2H), 4.32 (dd, 1H, J = 3.0, 15.5 Hz), 4.18 (q, 2H, J = 7.0 Hz), 4.08 (dd, 1H, J = 5.0, 15.5 Hz), 3.85 (m, 2H), 3.18 (m, 1H), 2.81 (br s, 2H), 2.73 (dd, 1H, J = 4.0, 4.5 Hz), 2.44 (s, 3H), 2.38 (br s, 1H), 1.29 (t, 3H, J = 7.0 Hz)
【0583】
工程3. エチル5−(2−ヒドロキシ−3−(3−メトキシフェニルアミノ)プロピル)−8−メチル−3,4−ジヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−2(5H)−カルボキシレートの合成
【化83】
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文献法に従い(Chakraborti et al., Eur. J. Org. Chem. 2004, 3597-3600)、LiBr(0.001g、0.010mmol)およびm−アニシジン(0.011mL、0.102mmol)をエチル8−メチル−5−(オキシラン−2−イルメチル)−3,4−ジヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−2(5H)−カルボキシレート(0.032g、0.102mmol)に添加し、環境温度で一夜激しく撹拌した。完了後、反応物をEtOAc/HOに分配し、有機層を橙色油状物まで濃縮した。粗製の残渣をクロマトグラフィー(SiO、0〜50%EtOAc/ヘキサン)で精製して、所望の生成物を得た(30mg、67%)。
1H NMR (CDCl3, 500 MHz) δ 7.23 (br s, 1H), 7.17 (d, 1H, J = 8.0 Hz), 7.05 (dd, 1H, J = 8.0 Hz), 6.97 (d, 1H, J = 8.5 Hz), 6.28 (dd, 1H, J = 1.5, 8.0 Hz), 6.19 (d, 1H, J = 8.0 Hz), 6.11 (br s, 1H), 4.64 (br s, 2H), 4.18 (m, 1H), 4.16 (q, 2H, J = 7.5 Hz), 4.12 (m, 1H), 3.80 (br s, 2H), 3.71 (s, 3H), 3.23 (dd, 1H, J = 3.5, 13.0 Hz), 3.07 (dd, 1H, J = 7.5, 13.0 Hz), 2.83 (m, 1H), 2.76 (m, 1H), 2.42 (s, 3H), 1.27 (t, 3H, J = 7.0 Hz)
ESI m/z 438.2 ([M+H]+, C25H32N3O4計算値438.2)
【0584】
実施例19. P7C3−S26:4−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−1−(フェニルアミノ)ブタン−2−オール
【化84】
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工程1. 3,6−ジブロモ−9−(2−(オキシラン−2−イル)エチル)−9H−カルバゾールの合成
【化85】
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破砕KOH(0.0054g、0.0954mmol、1.2当量)を3,6−ジブロモカルバゾール(0.0258g、0.0795mmol、1当量)のDMF(0.5mL)溶液に添加し、混合物を30分撹拌した。1−ブロモ−3,4−エポキシブタン(0.0300g、0.199mmol)のDMF(0.5mL)溶液を混合物に滴下し、環境温度で一夜撹拌した。粗製の反応物をEtOAc(20mL)で希釈し、水(5×10mL)で洗浄した。有機層を無水NaSOで乾燥し、蒸発して、31.2mgの白色固体を生成物として、収率97.9%で得た。
1H NMR (CDCl3, 400 MHz) δ ppm 1.65-1.81 (m, 1H) 2.13-2.27 (m, 1H) 2.34 (dd, J = 4.88, 2.64 Hz, 1H) 2.64 (dd, J = 4.78, 4.05 Hz, 1H) 2.69-2.80 (m, 1H) 4.26-4.54 (m, 2H) 7.27 (d, J = 8.69 Hz, 2H) 7.50 (dd, J = 8.69, 1.90 Hz, 2H) 8.08 (d, J = 1.90 Hz, 2H)
【0585】
工程2. 4−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−1−(フェニルアミノ)ブタン−2−オールの合成
【化86】
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代表的方法2に従い、実施例19を白色固体として31%収率で単離した。
1H NMR (CDCl3, 400 MHz) δ ppm 1.87-1.98 (m, 1H) 2.05-2.14 (m, 1H) 2.99-3.07 (dd, J = 13.24, 3.43 Hz, 1H) 3.09-3.17 (dd, J = 13.24, 8.27 Hz, 1H) 3.60-3.74 (m, 1H) 4.39-4.48 (m, 1H) 4.51-4.60 (m, 1H) 6.57 (d, J = 7.71 Hz, 2H) 6.74 (t, J = 7.34 Hz, 1H) 7.15 (dd, J = 8.27, 7.59 Hz, 2H) 7.38 (d, J = 8.69 Hz, 2H) 7.56 (dd, J = 8.69, 1.90 Hz, 2H) 8.14 (d, J = 1.85 Hz, 2H)
13C NMR (CDCl3, 500 MHz) δ = 148.1, 139.6, 129.6, 129.4, 123.8, 123.6, 118.7, 113.6, 112.4, 110.8, 67.7, 51.0, 39.9, 33.7
m/z (ESI): 486.9 (M+H+)(C22H20Br2N2Oの[M+1]計算値467.0)
【0586】
実施例20. P7C3−S33:N−(3−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)プロピル)アニリン
【化87】
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工程1. 3,6−ジブロモ−9−(3−ブロモプロピル)−9H−カルバゾールの合成
【化88】
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破砕KOH(0.0673g、1.20mmol、1.2当量)を3,6−ジブロモカルバゾール(0.3250g、1.00mmol)のDMF(2mL)溶液に添加し、混合物を30分撹拌した。1,3−ジブロモプロパン(0.5047g、2.50mmol、2.5当量)のDMF(3mL)溶液を混合物に滴下し、室温で一夜撹拌した。粗製の反応混合物をEtOAc(30mL)で希釈し、1M HCl(2×10mL)および水(3×10mL)で洗浄した。有機層を無水NaSOで乾燥し、蒸発して粗製の生成物を得て、これをヘキサン/EtOAcを使用するシリカゲルクロマトグラフィーに付して、0.1275gの無色油状物を生成物として、収率28.6%で得た。
1H NMR (CDCl3, 400 MHz) δ ppm 2.24-2.44 (m, 2H) 3.29 (t, J = 6.05 Hz, 2H) 4.33 (t, J = 6.59 Hz, 2H) 7.26 (d, J = 8.83 Hz, 2H) 7.51 (dd, J = 8.69, 1.95 Hz, 2H) 8.02 (d, J = 1.71 Hz, 2H)
【0587】
工程2. N−(3−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)プロピル)−2−ニトロ−N−フェニルベンゼンスルホンアミドの合成
【化89】
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破砕KOH(0.0024g、0.0431mmol)を2−ニトロ−N−フェニルベンゼンスルホンアミド(0.0100g、0.0359mmol)のDMF(0.2mL)溶液に添加し、混合物を30分撹拌した。3,6−ジブロモ−9−(3−ブロモプロピル)−9H−カルバゾール(実施例35、0.0240g、0.0538mmol)のDMF(0.3mL)溶液を混合物に滴下し、室温で一夜撹拌した。粗製の反応混合物をEtOAc(20mL)で希釈し、水(5×10mL)で洗浄した。有機層を無水NaSOで乾燥し、蒸発して粗製の生成物を得て、これをヘキサン/EtOAcを使用するシリカゲルクロマトグラフィーに付して、0.0082gの白色固体を不純生成物として、純度66.9%(不純物はNs−アニリン;さらに精製することなく使用)、収率35.5%で得た。
1H NMR (CDCl3, 400 MHz) δ ppm 1.89-2.01 (m, 2H) 3.95 (t, J = 6.61 Hz, 2H) 4.32-4.38 (m, 2H) 7.15 (s, 1H) 7.17 (s, 1H) 7.18-7.25 (m, 3H) 7.32 (d, J = 3.66 Hz, 2H) 7.41-7.44 (m, 2H) 7.51 (dd, J = 8.69, 1.95 Hz, 2H) 7.59-7.71 (m, 2H) 8.09 (d, J = 1.90 Hz, 2H)
【0588】
工程3. N−(3−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)プロピル)アニリンの合成
【化90】
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N−(3−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)プロピル)−2−ニトロ−N−フェニルベンゼンスルホンアミド(0.0378g、0.0588mmol、1当量)、炭酸セシウム(0.0574g、0.176mmol、3当量)およびベンゼンチオール(0.0194g、0.176mmol)を無水THF(1mL)中で混合した。混合物を室温で3時間撹拌した。THFを減圧下除去し、残渣をヘキサン/EtOAcを使用するシリカゲルクロマトグラフィーで精製して、0.0164gの無色油状物を生成物として、収率60.9%で得た。
1H NMR (CDCl3, 400 MHz) δ ppm 2.08-2.29 (m, 2H) 3.09 (t, J = 6.56 Hz, 2H) 3.55 (br. s., 1H) 4.37 (t, J = 6.69 Hz, 2H) 6.53 (dd, J = 8.56, 0.95 Hz, 2H) 6.73 (t, J = 7.32 Hz, 1H) 7.16 (dd, J = 8.49, 7.37 Hz, 2H) 7.25 (d, J = 8.69 Hz, 2H) 7.51 (dd, J = 8.69, 1.95 Hz, 2H) 8.12 (d, J = 1.85 Hz, 2H)
13C NMR (CDCl3, 400 MHz) δ = 148.0, 139.5, 129.6, 129.4, 123.7, 123.6, 118.2, 113.3, 112.4, 110.5, 41.4, 40.9, 28.9
MS (ESI), m/z: 456.9 [M+H]+(C21H18Br2N2の[M+H]+計算値457.0)
【0589】
実施例21. P7C3−S32:1−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−4−(フェニルアミノ)ブタン−2−オール
【化91】
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工程1. N−(ブト−3−エンイル)−2−ニトロ−N−フェニルベンゼンスルホンアミドの合成
【化92】
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破砕KOH(0.0484g、0.862mmol、1.2当量)を2−ニトロ−N−フェニルベンゼンスルホンアミド(0.200g、0.719mmol)のDMF(1mL)溶液に添加し、混合物を30分撹拌した。4−ブロモ−1−ブテン(0.2426g、1.80mmol)のDMF(2mL)溶液を混合物に滴下し、室温で一夜撹拌した。反応混合物をEtOAc(30mL)で希釈し、1M HCl(2×10mL)および水(3×10mL)で洗浄した。有機層を無水NaSOで乾燥し、蒸発して粗製の生成物を得て、これをヘキサン/EtOAcを使用するシリカゲルクロマトグラフィーに付して、0.1546gの白色固体、収率63.5%を得た。
1H NMR (CDCl3, 400 MHz) δ ppm 2.20 (q, J = 6.90 Hz, 2H) 3.83 (t, J = 7.15 Hz, 2H) 5.00 (d, J = 4.39 Hz, 1H) 5.03 (s, 1H) 5.64-5.83 (m, 1H) 7.14-7.21 (m, 3H) 7.30 (d, J = 1.85 Hz, 2H) 7.42-7.46 (m, 2H) 7.52-7.58 (m, 1H) 7.60-7.66 (m, 1H)
【0590】
工程2. 2−ニトロ−N−(2−(オキシラン−2−イル)エチル)−N−フェニルベンゼンスルホンアミドの合成
【化93】
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mCPBA(77%、0.0550g、0.246mmol)をN−(ブト−3−エンイル)−2−ニトロ−N−フェニルベンゼンスルホンアミド(0.0653g、0.196mmol)のCHCl(1mL)に0℃で添加した。混合物を0℃で30分撹拌し、室温に徐々に温め、18時間撹拌を続けた。TLCで出発物質の消失が示された後、反応混合物を水および飽和NaHCOの1:1混合物(2×10mL)および水(10mL)に希釈した。有機層を無水NaSOで乾燥し、蒸発して粗製の生成物を得て、これをヘキサン/EtOAcを使用するシリカゲルクロマトグラフィーに付して、0.0662gの無色油状物を生成物として、収率96.9%で得た。
1H NMR (CDCl3, 400 MHz) δ ppm 1.66-1.79 (m, 2H) 2.46 (dd, J = 4.95, 2.66 Hz, 1H) 2.70-2.80 (m, 1H) 2.93-3.03 (m, 1H) 3.87-4.07 (m, 2H) 7.19-7.23 (m, 2H) 7.28-7.34 (m, 3H) 7.43-7.47 (m, 2H) 7.57-7.66 (m, 2H)
MS (ESI) m/z: 371.0 (M+Na+)(C16H16N2O5Sの[M+Na]+計算値371.1)
【0591】
工程3. N−(2−(オキシラン−2−イル)エチル)アニリンの合成
【化94】
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2−ニトロ−N−(2−(オキシラン−2−イル)エチル)−N−フェニルベンゼンスルホンアミドから、実施例20の化合物の製造に使用した方法に準じて製造した。
1H NMR (CDCl3, 400 MHz) δ ppm 1.64-1.79 (m, 1H) 1.98-2.15 (m, 1H) 2.55 (dd, J = 4.90, 2.71 Hz, 1H) 2.79 (t, J = 4.44 Hz, 1H) 3.00-3.10 (m, 1H) 3.31 (t, J = 6.64 Hz, 2H) 3.87 (br. s., 1H) 6.62 (d, J = 7.71 Hz, 2H) 6.71 (t, J = 7.32 Hz, 1H) 7.18 (dd, J = 8.49, 7.37 Hz, 2H)
MS (ESI) m/z: 164.1 (M+H+)(C10H13NOの[M+1]+計算値164.1)
【0592】
工程4. 1−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−4−(フェニルアミノ)ブタン−2−オールの合成
【化95】
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NaH(鉱油中60%分散、0.0018g、0.0452mmol)を、3,6−ジブロモカルバゾール(0.0147g、0.0452mmol)の無水THF(0.5mL)に溶解し、混合物を15分撹拌した。N−(2−(オキシラン−2−イル)エチル)アニリン(0.0067g、0.0410mmol)の無水THF(1.5mL)溶液を滴下し、得られた混合物を60℃で一夜撹拌した。THFを減圧下除去し、残渣をEtOAc(10mL)に溶解し、水(2×5mL)で洗浄した。有機層を無水NaSOで乾燥し、蒸発して粗製の生成物を得て、これをヘキサン/EtOAcを使用するシリカゲルクロマトグラフィーに付して、0.0115g油状物を得た;収率57.5%。
1H NMR (CDCl3, 400 MHz) δ ppm 1.76-1.95 (m, 2H) 3.22-3.41 (m, 2H) 4.20-4.38 (m, 3H) 6.63 (d, J = 8.49 Hz, 2H) 6.76 (t, J = 7.32 Hz, 1H) 7.18 (t, J = 7.95 Hz, 2H) 7.31 (d, J = 8.74 Hz, 2H) 7.54 (dd, J = 8.69, 1.95 Hz, 2H) 8.12 (d, J = 1.95 Hz, 2H)
13C NMR (CDCl3, 400 MHz) δ = 148.1, 139.9, 129.6, 129.5, 123.8, 123.5, 118.7, 113.9, 112.7, 111.1, 70.7, 50.0, 42.2, 34.1
MS (ESI) m/z: 531.0 [M+HCOO]-486.9 [M+H]+(C22H20Br2N2Oの[M+H]+計算値487.0)
【0593】
実施例22. P7C3−S38:1−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−3−(ピリジン−2−イルアミノ)プロパン−2−オール
【化96】
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工程1. 1−アミノ−3−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)プロパン−2−オールの合成
【化97】
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NH(9.4mLのMeOH中7M、65.6mmol)溶液を3,6−ジブロモ−9−(オキシラン−2−イルメチル)−9H−カルバゾール(0.500g、1.31mmol)に添加した。バイアルを密閉し、反応混合物を100℃に加熱し、1時間撹拌した。揮発性成分を減圧下除去した。残渣をCHClに懸濁し、白色沈殿を濾過した。濾液を貯め、CHClを減圧下に除去して、0.3413gの白色固体を粗製の生成物として得て、これは約50%未定副産物を含んだ。この粗製の生成物をさらに精製せずにそのまま次工程で使用した。フラッシュシリカゲルクロマトグラフィーによる精製により、純粋物質を得た。
1H NMR (CDCl3, 400 MHz) δ ppm 2.61 (dd, J = 12.66, 7.78 Hz, 1H) 2.90 (dd, J = 12.52, 4.03 Hz, 1H) 3.96-4.06 (m, 1H) 4.32 (d, J = 5.81 Hz, 2H) 7.36 (d, J = 8.74 Hz, 2H) 7.55 (dd, J = 8.69, 1.95 Hz, 2H) 8.13 (d, J = 1.90 Hz, 2H)
MS (ESI) m/z: 396.9 (M+H+)(C15H14Br2N2Oの[M+H]+計算値397.0)
【0594】
工程2. 5−((3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)メチル)オキサゾリジン−2−オンの合成
【化98】
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トリホスゲン(0.0890g、0.300mmol、0.35当量)の無水CHCl(2mL)を溶液を、1−アミノ−3−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)プロパン−2−オール(0.3413g、0.857mmol)およびEtN(0.1909g、1.886mmol)のCHCl(1mL)溶液に、N雰囲気下、4℃で滴下した。反応混合物を15分、4℃で撹拌し、室温に温め、1時間撹拌した。CHClを減圧下除去した。飽和NHCl(5mL)およびEtOAc(10mL)を残渣に添加し、20分撹拌した。水層を分離し、有機層を水(2×10mL)で洗浄した。併せた水層をEtOAcで抽出し、無水NaSOで乾燥し、蒸発して粗製の生成物を得て、これをCHCl/EtOAcを使用するシリカゲルクロマトグラフィーに付して、0.1173gの白色固体を、2工程で収率20.0%で得た。
1H NMR (CDCl3, 400 MHz) δ ppm 3.37 (dd, J = 8.98, 6.34 Hz, 1H) 3.67 (t, J = 8.49 Hz, 1H) 4.54 (dd, J = 5.22, 1.81 Hz, 2H) 5.02 (br. s., 1H) 5.05-5.14 (m, 1H) 7.31 (d, J = 8.69 Hz, 2H) 7.58 (dd, J = 8.69, 1.85 Hz, 2H) 8.14 (d, J = 1.85 Hz, 2H)
MS (ESI) m/z: 466.9 [M+HCOO]-(C16H12Br2N2O2の[M+HCOO]-計算値466.9)
【0595】
工程3. 5−((3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)メチル)−3−(ピリジン−2−イル)オキサゾリジン−2−オンの合成
【化99】
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5−((3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)メチル)オキサゾリジン−2−オン(0.0195g、0.0460mmol)、2−ヨードピリジン(0.0209g、0.102mmol)、CuI(0.0009g、0.00460mmol)およびKCO(0.0058g、0.0418mmol)のDMSO(0.5mL)中の混合物をバイアルに密閉し、130℃で12時間加熱した。反応混合物を冷却し、EtOAc(20mL)で希釈し、水(5×10mL)で洗浄した。有機層を無水NaSOで乾燥し、蒸発して粗製の生成物を得て、これを溶離液としてCHCl/EtOAcを使用するシリカゲルクロマトグラフィーに付して、0.0183gの白色固体を生成物として、収率79.4%で得た。
1H NMR (CDCl3, 400 MHz) δ ppm 4.04 (dd, J = 10.79, 7.08 Hz, 1H) 4.36 (dd, J = 10.69, 8.74 Hz, 1H) 4.60 (d, J = 5.03 Hz, 2H) 5.02-5.16 (m, 1H) 7.02 (t, J = 6.08 Hz, 1H) 7.35 (d, J = 8.69 Hz, 2H) 7.59 (dd, J = 8.66, 1.73 Hz, 2H) 7.68 (t, J = 7.88 Hz, 1H) 8.11 (s, 1H) 8.13 (d, J = 1.32 Hz, 2H) 8.25 (d, J = 4.93 Hz, 1H)
MS (ESI) m/z: 543.9 [M+HCOO]-(C21H15Br2N3O2の[M+HCOO]-計算値544.0)
【0596】
工程4. 1−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−3−(ピリジン−2−イルアミノ)プロパン−2−オールの合成
【化100】
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LiOH・HO(0.0076g、0.182mmol、10当量)を5−((3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)メチル)−3−(ピリジン−2−イル)オキサゾリジン−2−オン(0.0091g、0.0182mmol)のTHF(208μL)およびHO(23μL)の混合物(v/v=9:1)に添加した。混合物を室温で7日間撹拌した。反応混合物をを溶離液としてCHCl/EtOAcを使用するシリカゲルクロマトグラフィーで精製して、0.0071gの白色固体を生成物として、収率41.0%で得た。
1H NMR (CDCl3, 400 MHz) δ ppm 2.27-2.44 (m, 1H) 3.15-3.32 (m, 1H) 3.44 (dd, J = 15.23, 5.03 Hz, 1H) 4.26-4.41 (m, 3H) 4.52 (t, J = 5.00 Hz, 1H) 6.46 (d, J = 8.00 Hz, 1H) 6.66 (t, J = 6.20 Hz, 1H) 7.37 (d, J = 8.74 Hz, 2H) 7.40-7.48 (m, 1H) 7.56 (dd, J = 8.69, 1.90 Hz, 2H) 8.04 (d, J = 4.49 Hz, 1H) 8.14 (d, J = 1.85 Hz, 2H)
13C NMR (CDCl3, 400 MHz) δ = 158.6, 146.7, 139.5, 138.1, 129.2, 123.6, 123.3, 113.9, 112.3, 110.9, 109.6, 70.5, 47.4, 46.8
MS (ESI) m/z: 518.0 [M+HCOO]-(C20H17Br2N3Oの[M+HCOO]-計算値518.0)
【0597】
実施例23. P7C3−S1:1−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−3−((3−メトキシフェニル)(メチル)−アミノ)プロパン−2−オール
【化101】
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代表的方法2の方法に準じる合成法を使用して合成した。
【0598】
実施例25. P7C3−S6:3−アミノ−1−(3−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−2−ヒドロキシプロピル)ピリジニウム
【化102】
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実施例25の化合物を、代表的方法2の方法に準じる合成法を使用して合成した。
【0599】
実施例26. P7C3−S8:1−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−3−(ピリミジン−2−イルアミノ)プロパン−2−オール
【化103】
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4ml バイアルに、対応する1級アミン(34.8mg、0.087mmol)、2−クロロピリミジン(10.3mg、0.090mmol)およびジメチルホルムアミド(1.5ml、0.058M)を添加した。反応物を100℃で一夜加熱した。冷却した反応混合物をEtOAcで希釈し、数回水および塩水で洗浄した。有機層をNaSOで乾燥し、濾過し、濃縮した。粗製の混合物をシリカゲルクロマトグラフィー(20%MeOH/CHCl)に付した。
1H NMR (CDCl3, 400 MHz) δ 8.26 (d, 2H, J = 4.94 Hz), 8.14 (d, 2H, J = 1.88 Hz), 7.56 (dd, 2H, J = 6.7, 1.9 Hz), 7.37 (d, 2H, J = 8.7 Hz), 6.63 (t, 1H, J = 4.9 Hz), 5,43 (t, 1H, J = 5.71 Hz), 4.36 (s, 3H), 3.56 (m, 1H), 3.30-3.38 (m, 1H)
13C NMR (CDCl3, 126 MHz) δ 139.4, 29.5(2C), 129.3(2C), 123.7 (2C), 123.4(2C), 118.6(2)(2 C), 113.5(2C), 112.3, 110.7(2 C), 67.6 , 50.9, 33.6
MS (ESI) m/z: 474.9 [(M+1)+; C19H16Br2N4O(M)計算値474)]
【0600】
実施例26の表題化合物は、代表的方法2に記載する方法にに準じる合成法を使用しても合成できる
【0601】
実施例28. P7C3−S19:1−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−3−メトキシプロパン−2−オール
【化104】
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代表的方法1に従い、実施例28をジブロモカルバゾールおよびメトキシメチルオキシランから製造した。
【0602】
実施例29. P7C3−S21:1−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−4−フェニルブタン−2−オール
【化105】
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代表的方法1に従い、実施例29をジブロモカルバゾールおよび2−フェネチルオキシランから製造した。
【0603】
実施例30. P7C3−S22:1−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−3−(1H−インドール−1−イル)プロパン−2−オール
【化106】
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代表的方法1に従い、実施例30をジブロモカルバゾールおよび1−(オキシラン−2−イルメチル)−1H−インドールから製造した。
【0604】
実施例31. P7C3−S23:3−(1−(3−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−2−ヒドロキシプロピル)−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)プロパン−1−オール
【化107】
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実施例31の化合物を、代表的方法2の方法に準じる合成法を使用して合成した。
【0605】
実施例32. P7C3−S24:1−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−3−(3−エトキシフェニルアミノ)プロパン−2−オール
【化108】
[この文献は図面を表示できません]
実施例32の化合物を、代表的方法2の方法に準じる合成法を使用して合成した。
【0606】
実施例33. P7C3−S25:1−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−3−(3,5−ジメチル−1H−ピラゾール−1−イル)プロパン−2−オール
【化109】
[この文献は図面を表示できません]
実施例33の化合物を、代表的方法2の方法に準じる合成法を使用して合成した。
【0607】
実施例36. P7C3−S29:1−(3−ブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−3−(3−メトキシフェニルアミノ)プロパン−2−オール
【化110】
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工程1. 3−ブロモ−9−(オキシラン−2−イルメチル)−9H−カルバゾール
【化111】
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実施例36、工程1の表題化合物を、代表的方法1に記載の方法に準じる方法を使用して製造した。
1H NMR (CDCl3, 400 MHz) δ = 2.52 (dd, J = 4.6, 2.6 Hz, 1H) 2.80 (t, J = 4.3 Hz, 1H) 3.33 (td, J = 5.3, 2.2 Hz, 1H) 4.34 (dd, J = 15.9, 4.9 Hz, 1H) 4.64 (dd, J = 15.9, 2.9 Hz, 1H) 7.26 (t, J = 7.3 Hz, 1H) 7.35 (d, J = 8.7 Hz, 1H) 7.58-7.42 (m, 3H) 8.02 (d, J = 5.1 Hz, 1H) 8.19 (d, J = 1.7 Hz, 1H)
【0608】
工程2. 表題化合物を3−ブロモ−9−(オキシラン−2−イルメチル)−9H−カルバゾールから、代表的方法2に記載の方法に準じる方法を使用して製造した。
1H NMR (CDCl3, 400 MHz) δ = 2.13 (d, J = 3.0 Hz, 1H) 3.21 (dd, J = 13.0, 6.5 Hz, 1H) 3.35 (dd, J = 13.0, 3.2 Hz, 1H) 3.72 (s, 3H) 4.03 (s, br, 1H) 4.50-4.36 (m, 3H) 6.15 (t, J = 2.3 Hz, 1H) 6.24 (dd, J = 8.0, 2.2 Hz, 1H) 6.32 (dd, J = 8.2, 2.3 Hz, 1H) 7.08 (t, J = 8.1 Hz, 1H) 7.30-7.24 (m, 1H) 7.36 (d, J = 8.7 Hz, 1H) 7.51-7.44 (m, 2H) 7.53 (dd, J = 8.7, 1.9 Hz, 1H) 8.05 (d, J = 7.9 Hz, 1H) 8.21 (d, J = 1.9 Hz, 1H)
13C NMR (CDCl3, 400 MHz) δ = 161.0, 149.4, 141.2, 139.6, 130.4, 128.8, 126.9, 125.0, 123.3, 122.2, 120.8, 120.1, 112.4, 110.7, 109.4, 106.7, 103.8, 99.7, 69.6, 55.3, 48.0, 47.4
ESI m/z: 425.0 [(M+H+), C22H21BrN2O2(M)計算値421.1]
【0609】
実施例37. P7C3−S37:N−(5−(3−(3−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−2−ヒドロキシプロピルアミノ)フェノキシ)ペンチル)−2−(7−(ジメチルアミノ)−2−オキソ−2H−クロメン−4−イル)アセトアミド
【化112】
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クマリンを実施例62の化合物に既知方法(Alexander, et al., ChemBioChem, 2006, 7, 409-416)を使用して結合させた。
【0610】
実施例39. P7C3−S43:N−(2−(3−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−2−ヒドロキシプロポキシ)エチル)−アセトアミド
【化113】
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工程1. 2−(2−(3−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−2−ヒドロキシプロポキシ)エチル)イソインドリン−1,3−ジオン
【化114】
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水素化ナトリウム分散体(31.6mg、0.79mmol)を、N−(2−ヒドロキシエチル)−フタルイミド(153.7mg、0.80mmol)の無水THF(1.2ml、0.67M)溶液に添加した。懸濁液を15分撹拌し、カルバゾールエポキシド2−Aを添加する。反応物を室温で5分、次いで60℃で1時間撹拌した。冷却した反応物をEtOAcで希釈し、水で洗浄した。水層を抽出し、併せた有機層をセライトパッドで濾過した。粗製の生成物をさらに精製することなく使用した。収率=44%
1H NMR (CDCl3, 500 MHz) δ 8.12 (s, 2H), 7.85 (s, 2H), 7.72 (m, 2H), 7.55 (d, 2H, J = 8.5 Hz), 7.33 (d, 2H, J = 8.7 Hz), 4.64 (d, 1H, J = 16.1 Hz), 4.27 (d, 1H), 3.88 (m, 4H), 3.31 (bs, 1H), 2.80 (m, 1H), 2.48 (m, 1H), 2.04 (s, 1H)
MS (ESI), m/z: 614.9 [(M+HCOO)-; C25H20Br2N2O4(M)計算値570]
【0611】
工程2. 1−(2−アミノエトキシ)−3−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)プロパン−2−オール
【化115】
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ヒドラジン水和物(400μl、8.22mmol)を、上記工程1で製造したフタルイミド(53mg、0.093mmol)のエタノール(2.0ml、0.046M)溶液に添加した。反応物を一夜撹拌し、濃縮し、5〜10%MeOH/DCMで精製した。
1H NMR (CDCl3, 500 MHz) δ 8.11 (s, 2H), 7.53 (dd, 2H, J = 8.7, 1.8 Hz), 7.38 (d, 2H, J = 8.5 Hz), 4.37 (dm, 5H), 4.05 (t, 1H, J = 6.8 Hz), 2.84 (m, 2H), 2.62 (m, 1H)
MS (ESI), m/z: 440.9 [(M+1)+; C17H18Br2N2O2(M)計算値440.0]
【0612】
工程3. 実施例39の表題化合物を次のとおり製造した。トリエチルアミン(33.5μl、0.26mmol)および酢酸無水物(17μl、0.18mmol)を、アミンXIII(71mg、0.16mmol)のTHF(3.0ml、0.053M)溶液に添加した。反応物を一夜撹拌した。反応混合物をEtOAcで希釈し、水で洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過し、濃縮した。粗製の混合物をフラッシュクロマトグラフィー(5%MeOH/CHCl)に付した。
1H NMR (CDCl3, 500 MHz) δ 8.13 (d, 2H, J = 1.7 Hz, 7.55 (dd, 2H, J = 8.7, 1.8 Hz), 7.34 (d, 2H, 9.1 Hz), 5.78 (bs, 1H), 4.35 (ddd, 3H, J = 6.2, 6.8 Hz), 4.22 (m, 1H), 3.46 (m, 4H), 3.33 (dd, 1H, J = 9.7, 5.4 Hz), 2.80 (bs, 1H), 1.98 (s, 3H)
MS (ESI), m/z: 482.9 [(M+1)+; C19H20Br2N2O3(M)計算値482.0]
【0613】
実施例40. P7C3−S44:1−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−3−(ピリジン−3−イルアミノ)プロパン−2−オール
【化116】
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工程1. 5−((3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)メチル)−3−(ピリジン−3−イル)オキサゾリジン−2−オン
【化117】
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対応するN−Hオキサゾリジノン(0.0390g、0.0920mmol)、3−ヨードピリジン(0.0419g、0.204mmol)、CuI(0.0018g、0.00920mmol)およびKCO(0.0116g、0.0837mmol)のDMSO(0.5mL)中の混合物を、130℃で12時間、密閉バイアル中で加熱した。反応混合物を冷却し、EtOAc(20mL)で希釈し、水(2×10mL)で洗浄し、塩水2×10mL。有機層を無水NaSOで乾燥し、蒸発して粗製の生成物を得て(0.0383gの白色固体、収率83.7%)、これをさらに精製することなく使用した。
1H NMR (CDCl3, 400 MHz) δ = 3.82 (dd, J = 9.1, 6.6 Hz, 1H) 4.12 (dd, J = 10.0, 7.9 Hz, 1H) 4.72-4.55 (m, 2H) 5.15 (td, J = 11.8, 5.4 Hz, 1H) 7.27 (dd, J = 8.3, 4.9 Hz, 1H) 7.34 (d, J = 8.7 Hz, 2H) 7.59 (dd, J = 8.7, 1.9 Hz, 2H) 8.03 (ddd, J = 8.5, 2.6, 1.2 Hz, 1H) 8.14 (d, J = 1.9 Hz, 2H) 8.37 (d, J = 4.2 Hz, 1H) 8.44 (s, 1H). ESI m/z: 543.9 [(M+HCOO-); C21H15Br2N3O2(M)計算値499]
【0614】
工程2. 実施例40の表題化合物を次のとおり製造した。LiOH・HO(0.0097g、0.231mmol)を、5−((3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)メチル)−3−(ピリジン−3−イル)オキサゾリジン−2−オン(0.0116g、0.0231mmol)のTHF(265μL)およびHO(29μL)(v/v=9:1)混合物に添加した。混合物を室温で7日間撹拌した。反応混合物を、溶離液としてCHCl/MeOHを使用するシリカゲルクロマトグラフィーで精製して、0.0087gの白色固体を生成物として、収率79.3%で得た。
1H NMR (CDCl3, 600 MHz) δ = 3.15 (dd, J = 12.6, 6.2 Hz, 1H) 3.30 (d, J = 11.8 Hz, 1H) 4.45-4.33 (m, 3H) 6.81 (d, J = 7.4 Hz, 1H) 7.02 (s, br, 1H) 7.32 (d, J = 8.7 Hz, 2H) 7.52 (dd, J = 8.7, 1.8 Hz, 2H) 7.83 (s, br, 2H) 8.11 (d, J = 1.6 Hz, 2H)
13C NMR (CDCl3, 400 MHz) δ = 139.8, 139.5, 136.2, 130.0, 129.5, 124.1, 123.8, 123.5, 119.7, 112.8, 110.9, 69.0, 47.6, 47.3
ESI m/z: 517.9 [(M+HCOO-); C20H17Br2N3O(M)計算値473]
【0615】
実施例41. P7C3−S45:1−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−3−(ピリジン−4−イルアミノ)プロパン−2−オール
【化118】
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工程1. 5−((3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)メチル)−3−(ピリジン−4−イル)オキサゾリジン−2−オン
【化119】
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対応するN−Hオキサゾリジノン(0.0195g、0.0460mmol)、4−ヨードピリジン(0.0209g、0.102mmol)、CuI(0.0009g、0.00460mmol)およびKCO(0.0058g、0.0418mmol)のDMSO(0.5mL)中の混合物を、130℃で12時間、密閉バイアル中で加熱した。反応混合物を冷却し、EtOAc(20mL)で希釈し、塩水(3×10mL)で洗浄した。有機層を無水NaSOで乾燥し、蒸発して粗製の生成物を得て、これをさらにCHCl懸濁液からヘキサンによりトリチュレートして、0.0187gの白色固体を生成物として、収率74.6%で得た。
1H NMR (CDCl3, 400 MHz) δ = 3.77 (dd, J = 9.4, 6.8 Hz, 1H) 4.08 (t, J = 9.0 Hz, 1H) 4.64 (d, J = 4.6 Hz, 2H) 5.23-5.10 (m, 1H) 7.34 (d, J = 8.7 Hz, 2H) 7.37 (s, br, 2H) 7.61 (dd, J = 8.6, 1.8 Hz, 2H) 8.16 (d, J = 1.8 Hz, 2H) 8.55 (s, br, 2H)
ESI m/z: 544.0 [(M+HCOO-); C21H15Br2N3O2(M)計算値499]
【0616】
工程2. 実施例41の表題化合物を次のとおり製造した。LiOH・HO(0.0157g、0.373mmol)を、5−((3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)メチル)−3−(ピリジン−4−イル)オキサゾリジン−2−オン(0.0187g、0.0373mmol)のTHF(428μL)およびHO(48μL)(v/v=9:1)混合物に添加した。混合物を室温で3日間撹拌した。反応混合物をEtOAc(30mL)で希釈し、塩水で洗浄し3×30mL。有機層を無水NaSOで乾燥し、蒸発して粗製の生成物を得て、これは精製を必要としなかった(0.0013gの白色固体、7.3%)。
1H NMR (d6-アセトン, 400 MHz) δ = 3.33 (dd, J = 13.1, 6.4 Hz, 1H) 3.49 (dd, J = 13.2, 4.4 Hz, 1H) 4.41 (td, J = 7.6, 4.1 Hz, 1H) 4.51 (dd, J = 15.0, 7.6 Hz, 1H) 4.61 (dd, J = 14.8, 3.4 Hz, 1H) 6.61 (s, 2H) 7.56 (d, J = 8.6 Hz, 2H) 7.62 (d, J = 8.7 Hz, 2H) 8.10 (s, br, 2H) 8.37 (s, 2H)
13C NMR (d6-アセトン, 400 MHz) δ = 179.0, 149.6, 140.4, 129.0, 123.8, 123.3, 112.1, 111.8, 107.8, 68.8, 47.6, 46.4
ESI m/z: 517.9 [(M+HCOO-); C20H17Br2N3O(M)計算値473]
【0617】
実施例42. P7C3−S46:1−(2,8−ジメチル−3,4−ジヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−5(2H)−イル)−3−(フェニルアミノ)プロパン−2−オール
【化120】
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実施例42の化合物を、代表的方法2の方法に準じる合成法を使用して合成した。
【0618】
実施例43. P7C3−S59:N−(3−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−2,2−ジフルオロプロピル)−3−メトキシアニリン
【化121】
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工程1. N−(3−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−2−オキソプロピル)−N−(3−メトキシフェニル)−4−ニトロベンゼンスルホンアミド
【化122】
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実施例62の表題化合物のノシレート(ここに記載する方法に従い製造)を、実施例103に記載するものに準じる方法を使用したDess-Martinペルヨージナンで酸化した。定量的収率。
1H NMR (CDCl3, 500 MHz) δ 8.24 (d, 2H, J = 8.9 Hz), 8.14 (s, 2H), 7.68 (d, 2H, J = 9.1 Hz), 7.53 (d, 2H, J = 8.6 Hz), 7.18 (t, 1H, J = 8.7 Hz), 7.05 (t, 2H, J = 8.1 Hz), 6.87 (dd, 1H, J = 8.3, 2.5 Hz) 5.21, (s, 2H), 4.30 (s, 2H), 2.48 (s, 3H). MS (ESI), m/z: 683.9 [(M-1)-; C28H21Br2N3O6S (M)計算値685.0]
【0619】
工程2. N−(3−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−2,2−ジフルオロプロピル)−N−(3−メトキシフェニル)−4−ニトロベンゼンスルホンアミド
【化123】
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実施例43、工程2の表題化合物を上記工程1で製造したケトンから、実施例103に記載するものに準じる方法を使用して製造した。収率は定量的であり、粗製の生成物をさらに精製することなく使用。
1H NMR (CDCl3, 500 MHz) δ 8.31 (d, 2H, J = 8.9 Hz), 8.11 (s, 2H), 7.77 (d, 2H, J = 8.9 Hz), 7.55 (dd, 2H, J = 8.7, 1.8 Hz), 7.25 (m, 3H), 6.92 (dd, 1H, J = 8.3, 2.0 Hz), 6.73 (m, 1H) 6.61, (d, 1H, J = 7.7 Hz), 4.78 (t, 2H, T = 14.7 Hz), 4.18 (t, 2H, J = 11.2 Hz), 3.78 (s, 3H)
MS (ESI), m/z: 751.9 [(M+HCOO)-; C28H21Br2F2N3O5S (M)計算値707.0]
【0620】
工程3. 実施例43の表題化合物を次のとおり製造した。N−(3−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−2,2−ジフルオロプロピル)−N−(3−メトキシフェニル)−4−ニトロベンゼンスルホンアミドのノシル基を、代表的方法5に記載する方法を使用して除去した。
1H NMR (CDCl3, 400 MHz) δ 8.11 (d, 2H, J = 1.6 Hz), 7.49 (dd, 2H, J = 8.7, 2.0 Hz), 7.32 (d, 2H, J = 8.9 Hz), 7.11 (t, 1H, J = 8.2 Hz) 6.39 (dd, 1H, J = 8.2, 2.3 Hz), 4.68 (t, 2H, J = 13.2 Hz), 3.89 (t, 1H, J = 7.0 Hz), 3.74 (s, 3H), 3.47 (m, 2H)
MS (ESI), m/z: 566.9 [(M+HCOO)-; C22H18Br2F2N2O(M)計算値522.0]
【0621】
実施例45. P7C3:1−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−3−(フェニルアミノ)プロパン−2−オール
【化124】
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【0622】
実施例46. 1−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−3−(o−トリルアミノ)プロパン−2−オール
【化125】
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【0623】
実施例47. 1−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−3−(m−トリルアミノ)プロパン−2−オール
【化126】
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【0624】
実施例48. 1−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−3−(2−メトキシフェニルアミノ)プロパン−2−オール
【化127】
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【0625】
実施例50. 1−(4−ブロモフェニルアミノ)−3−(3,6−ジクロロ−9H−カルバゾール−9−イル)プロパン−2−オール
【化128】
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【0626】
実施例51. 1−(4−ブロモフェニルアミノ)−3−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)プロパン−2−オール
【化129】
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【0627】
実施例52. 1−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−3−(4−エトキシフェニルアミノ)プロパン−2−オール
【化130】
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【0628】
実施例53. 1−(4−クロロフェニルアミノ)−3−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)プロパン−2−オール
【化131】
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【0629】
実施例54. 1−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−3−(フェネチルアミノ)プロパン−2−オール
【化132】
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【0630】
実施例55. 1−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−3−(2−ヒドロキシエチルアミノ)プロパン−2−オール
【化133】
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【0631】
実施例56. 1−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−3−(2,4−ジメトキシフェニルアミノ)プロパン−2−オール
【化134】
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【0632】
実施例57. 1−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−3−(2,3−ジメチルフェニルアミノ)プロパン−2−オール
【化135】
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【0633】
実施例58. 1−(2−クロロフェニルアミノ)−3−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)プロパン−2−オール
【化136】
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【0634】
実施例59. 1−(tert−ブチルアミノ)−3−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)プロパン−2−オール
【化137】
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【0635】
実施例60. 1−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−3−(イソプロピルアミノ)プロパン−2−オール
【化138】
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【0636】
実施例61. 1−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−3−(4−メトキシフェニルアミノ)プロパン−2−オール
【化139】
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【0637】
実施例62. 1−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−3−(3−メトキシフェニルアミノ)プロパン−2−オール
【化140】
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【0638】
実施例63. 1−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−3−(m−トリルアミノ)プロパン−2−オール
【化141】
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【0639】
実施例64. 1−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−3−(3,5−ジメチルフェニルアミノ)プロパン−2−オール
【化142】
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【0640】
実施例65. 1−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−3−(3,4−ジメチルフェニルアミノ)プロパン−2−オール
【化143】
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【0641】
実施例66. 1−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−3−(3,4−ジメチルフェニルアミノ)プロパン−2−オール
【化144】
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【0642】
実施例67. 1−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−3−(2,5−ジメチルフェニルアミノ)プロパン−2−オール
【化145】
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【0643】
実施例68. 1−(4−ブロモフェニルアミノ)−3−(2,3−ジメチル−1H−インドール−1−イル)プロパン−2−オール
【化146】
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【0644】
実施例69. 1−(2,3−ジメチル−1H−インドール−1−イル)−3−(4−メトキシフェニルアミノ)プロパン−2−オール
【化147】
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【0645】
実施例70. 1−(2,3−ジメチル−1H−インドール−1−イル)−3−(4−エトキシフェニルアミノ)プロパン−2−オール
【化148】
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【0646】
実施例71. 1−(2,3−ジメチル−1H−インドール−1−イル)−3−(p−トリルアミノ)プロパン−2−オール
【化149】
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【0647】
実施例72. 1−(2,3−ジメチル−1H−インドール−1−イル)−3−(フェニルアミノ)プロパン−2−オールオキサレート
【化150】
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【0648】
実施例73. 1−(1H−インドール−1−イル)−3−(4−メトキシフェニルアミノ)プロパン−2−オールヒドロクロライド
【化151】
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【0649】
実施例74. 1−(1H−インドール−1−イル)−3−(フェニルアミノ)プロパン−2−オールオキサレート
【化152】
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【0650】
実施例75. 1−(3,4−ジヒドロ−1H−カルバゾール−9(2H)−イル)−3−(m−トリルアミノ)プロパン−2−オール
【化153】
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【0651】
実施例76. P7C3−S229:1−(9H−カルバゾール−9−イル)−3−(フェニルアミノ)プロパン−2−オール
【化154】
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別のバッチも独立して合成した。具体的に、代表的方法2に従い、1−(9H−カルバゾール−9−イル)−3−(フェニルアミノ)プロパン−2−オールを80%収率で得た。
1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 8.09 (d, J = 7.7 Hz, 2H), 7.45 (q, J = 8.2 Hz, 4H), 7.24 (d, J = 6.6 Hz, 2H), 7.17 (t, J = 7.6 Hz, 2H), 6.80 (t, J = 7.5 Hz, 2H), 6.71 (d, J = 7.8 Hz, 2H), 4.49 (s, 1H), 4.46 (d, J = 5.1 Hz, 2H), 3.40 (d, J = 12.9 Hz, 1H), 3.28 (dd, J = 12.3, 7.5 Hz, 1H). ESI m/z: 317.1 ([M+H]+, C21H20N2O計算値317.16)
【0652】
実施例77. 1−(3,6−ジクロロ−9H−カルバゾール−9−イル)−3−(フェニルアミノ)プロパン−2−オール
【化155】
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【0653】
実施例78. 1−(9H−カルバゾール−9−イル)−3−(p−トリルアミノ)プロパン−2−オール
【化156】
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【0654】
実施例79. 1−(3,6−ジクロロ−9H−カルバゾール−9−イル)−3−(p−トリルアミノ)プロパン−2−オール
【化157】
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【0655】
実施例80. 1−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−3−(p−トリルアミノ)プロパン−2−オール
【化158】
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【0656】
実施例81. N−(4−(3−(9H−カルバゾール−9−イル)−2−ヒドロキシプロポキシ)フェニル)アセトアミド
【化159】
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【0657】
実施例82. 1−(9H−カルバゾール−9−イル)−3−フェノキシプロパン−2−オール
【化160】
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【0658】
実施例83. 1−(9H−カルバゾール−9−イル)−3−(4−メトキシフェニルアミノ)プロパン−2−オール
【化161】
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【0659】
実施例84. 1−(ベンジルアミノ)−3−(9H−カルバゾール−9−イル)プロパン−2−オール
【化162】
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【0660】
実施例85. メチル4−(3−(9H−カルバゾール−9−イル)−2−ヒドロキシプロポキシ)ベンゾエート
【化163】
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【0661】
実施例86. 1−(9H−カルバゾール−9−イル)−3−(4−メトキシフェノキシ)プロパン−2−オール
【化164】
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【0662】
実施例87. P7C3−S20:1−アミノ−3−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)プロパン−2−オール
【化165】
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【0663】
実施例88a. P7C3−S40:(S)−1−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−3−フェノキシプロパン−2−オール
【化166】
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【化167】
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実施例88b. P7C3−S41:(R)−1−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−3−フェノキシプロパン−2−オール
実施例88aおよび88bの表題化合物を、エポキシド出発物質として適当な市販光学活性フェノキシメチルオキシランを使用した以外、実施例3bに記載する方法に従い製造した。
【0664】
実施例89. P7C3−S42:3,6−ジブロモ−9−(2−フルオロ−3−フェノキシプロピル)−9H−カルバゾール
【化168】
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実施例89の表題化合物を、実施例3bの表題化合物を出発物質として使用する以外代表的方法4に記載した方法に従い製造した。粗製の混合物を100%DCM(+0.2%TEA)で精製した。単離収率=97%。
1H NMR (CDCl3, 400 MHz) δ 8.13(d, 2H, J = 1.7 Hz), 7.51 (dd, 2H, J = 8.7, 1.9 Hz), 7.29-7.35 (m, 4H), 7.01 (t, 1H,J = 7.5 Hz), 6.91 (d, 1H, J = 7.8 Hz), 5.16 (dddd, 1H, J = 4.5, 5.4, 9.7, 46.0 Hz), 4.59-4.79 (m, 2H), 4.03-4.17 (m, 2H)
MS (ESI), m/z: 519.9 [(M+HCOO)-; C21H16Br2FNO(M)計算値475.0]
【0665】
実施例90. P7C3−S54:1−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−3−(3−メトキシフェニルアミノ)−2−メチルプロパン−2−オール
【化169】
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工程1. クロロヒドリン−19
【化170】
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m−アニシジン(0.18mL、1.62mmol)を2−クロロメチル−2−メチルオキシラン(0.154mL、1.62mmol)の酢酸(2mL)溶液に添加し、混合物を75℃に加熱した。完了時、反応物を飽和重炭酸ナトリウムでpH7に中和し、EtOAcで3回抽出し、塩水で洗浄し、MgSOで乾燥し、濾過し、減圧下濃縮した。粗製の残渣をクロマトグラフィー(SiO、0〜25%EtOAc/ヘキサン)で精製して、所望のアルコールを得た(332mg、89%)。
1H NMR (CDCl3, 400 MHz) δ 7.08 ( t, 1H, J = 8.1 Hz), 6.29 (m, 2H), 6.23 (t, 1H, J = 2.3 Hz), 3.95 (s, NH), 3.77 (s, 3H), 3.60 (dd, 2H, J = 35.1, 11.0 Hz), 3.25 (dd, 2H, J = 44.8, 13.0 Hz), 2.31 (明白なd, OH), 1.36 (s, 3H) ESI m/z 230.1 ([M+H]+)
【0666】
工程2. エポキシド−20
【化171】
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クロロヒドリン−19(0.166g、0.722mmol)をジオキサン(1mL)に溶解し、KOH(0.168mgs、3.0mmol)予液に添加した。反応物を出発物質が消費されるまでTLC(20%EtOAc/ヘキサン)で追跡し、低極性生成物を得た。水性後処理後、粗製の生成物をさらに精製することなく使用した。
1H NMR (CDCl3, 400 MHz) δ 7.07 ( t, 1H, J = 8.1 Hz), 6.27 (dd, 1H, J = 8.2, 0.8 Hz), 6.22 (dd, 1H, J = 8.2, 0.8 Hz), 6.16 (t, 1H, J = 2.3 Hz), 3.83 (s, NH), 3.32 (br s, 2H), 2.82 (d, 1H, J = 4.5 Hz), 2.63 (d, 1H, J = 4.5 Hz)
参考: Chemistry of Heterocyclic Compounds volume 41, No 4, 2005, pg 426.
【0667】
工程3. 実施例90の表題化合物を、3,6−ジブロモカルバゾール、水素化ナトリウム(NaH)およびエポキシド20を使用して83%収率で得た。例えば、実施例21、工程4に記載の方法参照。
1H NMR (CDCl3, 400 MHz): δ 8.14 (s, 2H), 7.53 (d, 2H, J = 8.9 Hz), 7.42 (d, 2H, J = 8.4 Hz), 7.09 (t, 1H, J = 8.4 Hz), 6.33 (d, 1H, J = 6.3 Hz), 6.27 (d, 1H, J = 6.3 Hz), 6.18 (s, 1H), 4.41 (d, 1H, J = 15.3 Hz), 4.32 (d, 1H, J = 15.3 Hz) 3.74 (s, NH), 3.49 (s, 3H), 3.28 (d, 1H, 12.4 Hz), 3.22 (d, 1H, 12.4 Hz), 2.03 (s, OH), 1.33 (s, 3H) ESI m/z 518.9 ([M+H]+)
13C NMR (CDCl3, 100 MHz) δ 161.0, 149.8, 140.6 (2C), 130.4 (2C), 129.4 (2C), 123.8 (2C), 123.2 (2C), 112.8, 111.8 (2C), 106.9, 103.8, 99.8, 75.0, 55.4, 52.5, 51.5, 25.1
ESI m/z 516.9 ([M+H]+, C23H22Br2N2O2計算値516.04
【0668】
実施例91. 1−(2,8−ジメチル−3,4−ジヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−5(2H)−イル)−3−(3−メトキシフェニルアミノ)プロパン−2−オール
【化172】
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文献法に従い(Zoidis et al., Bioorg. Med. Chem. 2009, 17, 1534-1541)、実施例18の表題化合物(0.015g、0.034mmol)を無水THF(0.34mL)に溶解し、0℃に冷却した。LAH(0.10mL、THF中1.0M)溶液を滴下し、反応物を2時間、0℃で撹拌した。MeOHを添加して、残ったLAHを消費させ、45分後、混合物をEtOAc/HOに分配した。有機層を分離し、水層をEtOAc(3×)で抽出し、併せた有機層を飽和NaCl水溶液で洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過し、濃縮した。粗製の残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO、0−20%MeOH/アセトン+1%EtN)、続いてPTLC(10%MeOH/アセトン+1%EtN)で精製して、所望の生成物を得た(0.6mg、5%)。
1H NMR (CDCl3, 500 MHz) δ = 7.14 (m, 2H), 7.04 (dd, 1H, J = 8.0, 8.0 Hz), 6.98 (d, 1H, J = 8.5 Hz), 6.27 (d, 1H, J = 8.0 Hz), 6.18 (d, 1H, J = 8.0 Hz), 6.12 (s, 1H), 4.14 (m, 1H), 4.10 (m, 1H), 4.01 (m, 1H), 3.72 (s, 3H), 3.20 (m, 1H), 3.06 (m, 1H), 2.72 (s, 3H), 2.41 (s, 3H)
ESI m/z 380.2 ([M+H]+, C23H30N3O2計算値380.2)
【0669】
実施例92. P7C3−S48:1−(4−アジドフェニルアミノ)−3−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)プロパン−2−オール
【化173】
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4−アジドアニリン(0.038g、0.283mmol)を、3,6−ジブロモ−9−(オキシラン−2−イルメチル)−9H−カルバゾール(0.100g、0.262mmol)のTHF(0.10mL)の溶液に添加した。LiBr(0.001g、0.013mmol)を添加し、反応物を室温で3日間撹拌した。反応物をクロマトグラフィー(SiO、0〜25%EtOAc/ヘキサン)で精製して、所望の生成物を得た(31mg、23%)。
1H NMR (d6-アセトン, 500 MHz) δ = 8.36 (d, 2H, J = 2.0 Hz), 7.61 (m, 2H), 7.55 (m, 2H), 6.85 (m, 2H), 6.74 (m, 2H), 5.19 (br s, 1H), 4.61 (dd, 1H, J = 4.0, 15.0 Hz), 4.56 (br s, 1H), 4.50 (dd, 1H, J = 8.0, 15.0 Hz), 4.39 (m, 1H), 3.39 (dd, 1H, J = 4.5, 13.0 Hz), 3.25 (dd, 1H, J = 6.5, 13.0 Hz)
13C NMR (アセトン-d6, 100 MHz) δ = 147.7, 141.1, 129.8 (2C), 128.9, 124.5, 124.0 (2C), 120.7 (2C), 114.9 (2C), 112.8 (2C), 112.6, 111.9, 69.6, 48.5, 48.4
ESI m/z 513.9 ([M+H]+, C21H18Br2N5O計算値514.0)
【0670】
実施例93. P7C3−S47:1−(3−アジド−6−ブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−3−(3−メトキシフェニルアミノ)プロパン−2−オール
【化174】
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工程1. 3−アジド−6−ブロモ−9H−カルバゾール
【化175】
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3,6−ジブロモカルバゾール(0.500g、1.538mmol)、NaN(0.120g、1.846mmol)、CuI(0.029g、0.154mmol)、L−プロリン(0.053g、0.461mmol)およびNaOH(0.019g、0.461mmol)を7:3 EtOH/HO(3.0mL)に溶解し、N雰囲気下、95℃で24時間加熱した。完了した反応物をEtOAc/HO(3×)に分配し、併せた有機層を飽和NaCl水溶液で洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過し、濃縮した。粗製の残渣をクロマトグラフィー(SiO、0−15%EtOAc/トルエン)、続いてHPLC(Phenomenex SiO2 Luna 10μ、250×21.2mmカラム、50%EtOAc/ヘキサン、21mL/分、保持時間=48分)で精製して、所望の生成物を得た。
1H NMR (CDCl3, 500 MHz) δ 8.14 (s, 1H), 8.08 (br s, 1H), 7.64 (s, 1H), 7.50 (d, 1H, J = 8.5 Hz), 7.38 (d, 1H, J = 9.0 Hz), 7.29 (d, 1H, J = 8.5 Hz), 7.10 (d, 1H, J = 9.0 Hz)
ESI m/z 285.0 ([M-H]-, C12H6BrN4計算値285.0)
【0671】
工程2. 実施例93の表題化合物を、3−アジド−6−ブロモ−9H−カルバゾールから、実施例90、工程3に記載のものに準じる方法を使用して46%収率で得た。
1H NMR (CDCl3, 500 MHz) δ 8.14 (d, 1H, J = 1.5 Hz), 7.64 (d, 1H, J = 2.0 Hz), 7.52 (dd, 1H, J = 1.5, 8.5 Hz), 7.40 (d, 1H, J = 9.0 Hz), 7.31 (d, 1H, J = 8.5 Hz), 7.12 (dd, 1H, J = 2.0, 8.5 Hz), 7.07 (dd, 1H, J = 8.0, 8.0 Hz), 6.31 (dd, 1H, J = 2.0, 8.0 Hz), 6.21 (dd, 1H, J = 1.5, 8.0 Hz), 6.13 (dd, 1H, J = 2.0, 2.5 Hz), 4.39-4.35 (m, 3H), 3.71 (s, 3H), 3.31 (dd, 1H, J = 3.5, 13.0 Hz), 3.16 (dd, 1H, J = 7.0, 13.0 Hz), 2.17 (br s, 1H)
ESI m/z 466.0 ([M+H]+, C22H21BrN5O2計算値466.1)
【0672】
実施例94. P7C3−S49:1−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−3−(4−メトキシフェノキシ)プロパン−2−オール
【化176】
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実施例93の表題化合物を、ジブロモカルバゾールおよび(p−メトキシフェニル)−グリシジルエーテルから、実施例90、工程3および実施例93、工程2に記載のものに準じる方法を使用して47%収率で得た。
1H NMR (CDCl3, 500 MHz) δ 8.12 (d, 2H, J = 2.0 Hz), 7.50 (dd, 2H, J = 2.0, 8.5 Hz), 7.34 (d, 2H, J = 8.5 Hz), 6.81 (m, 2H), 6.79 (m, 2H), 4.56 (m, 1H), 4.42 (m, 3H), 3.93 (dd, 1H, J = 4.5, 9.5 Hz), 3.81 (dd, 1H, J = 4.5, 9.5 Hz), 3.76 (s, 3H), 2.39 (d, 1H, J = 6.0 Hz)
13C NMR (アセトン-d6, 100 MHz) δ 155.2, 153.8, 141.2 (2C), 129.8 (2C), 124.5 (2C), 124.0 (2C), 116.4 (2C), 115.5 (2C), 112.9 (2C), 112.5 (2C), 71.1, 69.8, 55.9, 47.4
ESI m/z 547.9 ([M+CO2H]-, C23H20Br2NO5計算値548.0)
【0673】
実施例95. P7C3−S52:1−(3,6−ジクロロ−9H−カルバゾール−9−イル)−3−(フェニルスルホニル)プロパン−2−オール
【化177】
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工程1. 1−(3,6−ジクロロ−9H−カルバゾール−9−イル)−3−(フェニルチオ)プロパン−2−オール
【化178】
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実施例95、工程1の表題化合物実施例3aに記載のものに準じる方法を使用して製造した(白色固体、0.0293g、収率99.0%)。
1H NMR (CDCl3, 400 MHz) δ = 2.55 (s, 1H) 2.97 (dd, J = 13.8, 7.2 Hz, 1H) 3.09 (dd, J = 13.9, 5.2 Hz, 1H) 4.20-4.06 (m, 1H) 4.28 (dd, J = 15.0, 7.0 Hz, 1H) 4.41 (dd, J = 15.0, 4.1 Hz, 1H) 7.46-7.14 (m, 9H) 7.93 (d, J = 1.8 Hz, 2H)
13C NMR (CDCl3, 400 MHz) δ = 139.7, 134.5, 130.3, 129.5, 127.3, 126.8, 125.4, 123.3, 120.4, 110.6, 69.3, 48.2, 39.4
ESI m/z: 446.0, 436.0 [(M+HCOO-), (M+Cl-); C21H17Cl2NOS (M)計算値401.0]
【0674】
工程2. 実施例95の表題化合物を次のとおり製造した。1−(3,6−ジクロロ−9H−カルバゾール−9−イル)−3−(フェニルチオ)プロパン−2−オール(0.0081g、0.0201mmol)のCHCl(0.2mL)溶液に、mCPBA(77%、0.0113g、0.0503mmol)のCHCl(0.2mL)溶液を滴下した。混合物を密閉し、室温で一夜撹拌した。粗製反応物をEtOAc(30mL)で希釈し、飽和NaHCO(3×30mL)および塩水(1×30mL)で洗浄した。有機層を無水NaSOで乾燥し、蒸発して粗製の生成物を得て、これをヘキサン/EtOAcを使用するシリカゲルクロマトグラフィーに付して、白色固体を生成物として得た(0.0080g、収率91.3%)。
1H NMR (CDCl3, 400 MHz) δ = 3.17 (dd, J = 14.2, 3.0 Hz, 1H) 3.28 (dd, J = 14.3, 8.3 Hz, 1H) 3.29 (d, J = 2.9 Hz, 1H) 4.39 (d, J = 6.3 Hz, 2H) 4.67 (dtt, J = 8.7, 5.9, 3.0 Hz, 1H) 7.31 (d, J = 8.7 Hz, 2H) 7.40 (dd, J = 8.7, 2.0 Hz, 2H) 7.52 (t, J = 7.9 Hz, 2H) 7.66 (t, J = 7.5 Hz, 1H) 7.80 (d, J = 7.3 Hz, 2H) 7.96 (d, J = 2.0 Hz, 2H)
13C NMR (CDCl3, 400 MHz) δ = 139.6, 138.8, 134.5, 129.8, 128.0, 127.0, 125.7, 123.5, 120.5, 110.5, 65.8, 60.0, 48.5
ESI m/z: 477.9 [(M+HCOO-); C21H17Cl2NO3S (M)計算値433.0]
【0675】
実施例96. P7C3−S53:3,6−ジブロモ−9−(2−フルオロ−3−(フェニルスルホニル)プロピル)−9H−カルバゾール
【化179】
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工程1. 3,6−ジブロモ−9−(2−フルオロ−3−(フェニルチオ)プロピル)−9H−カルバゾール
【化180】
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実施例96、工程1の表題化合物を、代表的方法4に記載のものに準じる方法を使用して実施例31の表題化合物のフッ素化により製造した。
1H NMR (CDCl3, 400 MHz) δ = 3.09 (ddd, J = 14.2, 11.3, 8.4 Hz, 1H) 3.37-3.23 (m, 1H) 4.53 (ddd, J = 20.8, 15.9, 6.7 Hz, 1H) 4.66 (ddd, J = 26.6, 15.9, 2.8 Hz, 1H) 5.04-4.81 (m, 1H) 7.36-7.27 (m, 5H) 7.42 (dt, J = 3.2, 2.0 Hz, 2H) 7.54 (dd, J = 8.7, 1.9 Hz, 2H) 8.13 (d, J = 1.9 Hz, 2H)
13C NMR (CDCl3, 400 MHz) δ = 139.8, 134.3, 129.6, 129.5, 127.6, 123.9, 123.4, 112.9, 110.91 (d, J = 2.1 Hz, 1C) 92.2, 90.4, 46.16 (d, J = 22.8 Hz, 1C) 35.63 (d, J = 23.3 Hz, 1C)
【0676】
工程2. 実施例96の表題化合物を次のとおり製造した。3,6−ジブロモ−9−(2−フルオロ−3−(フェニルチオ)プロピル)−9H−カルバゾール(0.0143g、0.0290mmol)のCHCl(0.5mL)溶液に、mCPBA(77%、0.0162g、0.0725mmol)のCHCl(0.5mL)溶液を滴下した。混合物を密閉し、室温で一夜撹拌した。粗製反応物をEtOAc(30mL)で希釈し、飽和NaHCO(3×30mL)および塩水(1×30mL)で洗浄した。有機層を無水NaSOで乾燥し、蒸発して粗製の生成物を得て、これを溶離液としてヘキサン/EtOAcを使用するシリカゲルクロマトグラフィーに付して、白色固体を生成物として得た(0.0114g、収率74.8%)。
1H NMR (CDCl3, 400 MHz) δ = 3.61-3.40 (m, 2H) 4.56 (ddd, J = 22.4, 16.0, 6.6 Hz, 1H) 4.72 (dd, J = 26.8, 15.9 Hz, 1H) 5.38 (dd, J = 47.1, 5.9 Hz, 1H) 7.34 (d, J = 8.7 Hz, 2H) 7.63-7.53 (m, 4H) 7.68 (t, J = 7.4 Hz, 1H) 7.90 (d, J = 8.0 Hz, 2H) 8.12 (s, J = 2.0 Hz, 2H)
13C NMR (CDCl3, 400 MHz) δ = 139.8, 134.7, 129.84, 129.79, 128.2, 124.1, 123.5, 113.3, 110.91, 110.89, 88.1, 86.3, 58.4, 58.1, 47.3, 47.1
ESI m/z: 557.9 [(M+Cl-); C21H16Br2FNO2S (M)計算値522.9]
【0677】
実施例97a. P7C3−S50:(S)−1−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−3−(フェニルスルホニル)プロパン−2−オール
【化181】
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実施例97b. P7C3−S51:(R)−1−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−3−(フェニルスルホニル)プロパン−2−オール
【化182】
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実施例97aおよび97bの表題化合物を、(S)−または(R)−3,6−ジブロモ−9−(オキシラン−2−イルメチル)−9H−カルバゾールから、実施例3dに記載のものに準じる方法を使用して製造した。
【0678】
(S)−3,6−ジブロモ−9−(オキシラン−2−イルメチル)−9H−カルバゾール[(S)−エポキシドA]の製造
【化183】
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3,6−ジブロモカルバゾール(0.2194g、0.675mmol)およびトリフェニルホスフィン(0.1770g、0.675mmol)のTHF(5.4mL)溶液に、S−(−)−グリシドール(44.8μL、0.0500g、0.675mmol)を添加した。反応混合物を氷浴で冷却し、アゾジカルボン酸ジエチル(106.3μL、0.1175g、0.675mmol)を添加した。反応混合物を室温に温め、一夜撹拌した。THFを減圧下除去し、残渣をEtOAc(30mL)に溶解し、塩水(3×30mL)で洗浄した。有機層を無水NaSOで乾燥し、蒸発して粗製の生成物を得て、これをヘキサン/EtOAcを使用するシリカゲルクロマトグラフィーに付して、白色固体を生成物として得た(0.0514g、収率20.0%)。
【0679】
実施例98. P7C3−S62:1−(3,6−ジシクロプロピル−9H−カルバゾール−9−イル)−3−(フェニルアミノ)プロパン−2−オール
【化184】
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工程1. tert−ブチル3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−カルボキシレート
【化185】
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3,6−ジブロモカルバゾール(0.8288g、2.55mmol)のTHF(20mL)溶液を、NaH(60%、0.1122g、2.81mmol)のTHF(10mL)懸濁液に−78℃で添加した。1時間撹拌後、(Boc)O無水物(0.6122g、2.81mmol)のTHF(20mL)を混合物に滴下した。反応物を室温に温め、一夜撹拌した。THFを減圧下除去し、残渣をEtOAc(30mL)に溶解し、1M HCl(2×30mL)および塩水(1×30mL)で洗浄した。有機層を無水NaSOで乾燥し、蒸発し、粗製の生成物をヘキサン/EtOAcを使用するシリカゲルクロマトグラフィーに付して、白色固体を生成物として得た(0.9890g、収率91.7%)。
1H NMR (CDCl3, 400 MHz) δ = 1.75 (s, 9H) 7.58 (dd, J = 8.9, 2.0 Hz, 1H) 8.05 (d, J = 1.8 Hz, 1H) 8.16 (d, J = 8.9 Hz, 1H)
13C NMR (CDCl3, 400 MHz) δ = 150.5, 137.5, 130.5, 126.3, 122.6, 117.9, 116.4, 84.9, 28.5
【0680】
工程2. tert−ブチル3,6−ジシクロプロピル−9H−カルバゾール−9−カルボキシレート
【化186】
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文献法に従い(Petit et al., ChemMedChem 2009, 4, 261-275)、tert−ブチル3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−カルボキシレート(0.0200g、0.0470mmol)、シクロプロピルボロン酸(0.0202g、0.235mmol)、酢酸パラジウム(10mol%、0.0011g、0.00470mmol)、リン酸三カルシウム(0.0350g、0.165mmol)、トリシクロヘキシルホスフィン(0.0026g、0.00941mmol)、水(12.2μL)および撹拌子を密閉バイアル中で併せた。バイアルをNで通気し、脱気トルエン(0.22mL)を添加した。混合物を100℃で65時間撹拌した。粗製の反応混合物をEtOAc(10mL)で希釈し、塩水(3×10mL)で洗浄した。有機層を無水NaSOで乾燥し、蒸発して粗製の生成物を得て、これをそのままさらに精製することなく使用した。
1H NMR (CDCl3, 400 MHz) δ = 0.82-0.76 (m, 4H) 1.02 (ddd, J = 8.4, 6.4, 4.4 Hz, 4H) 1.74 (s, 9H) 2.11-2.01 (m, 2H) 7.19 (dd, J = 8.6, 1.9 Hz, 2H) 7.65 (d, J = 1.7 Hz, 2H) 8.14 (d, J = 8.5 Hz, 2H)
【0681】
工程3. 3,6−ジシクロプロピル−9H−カルバゾール
【化187】
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対応するN−Bocカルバゾール(0.0163g、0.0469mmol)のCHCl(1mL)溶液に、TFA(144.8μL、1.876mmol)を滴下した。混合物を密閉し、室温で6時間撹拌した。CHClおよびTFAを減圧下に除去した。残渣をEtOAc(30mL)で希釈し、飽和NaHCO(3×30mL)で洗浄した。有機層を無水NaSOで乾燥し、蒸発して粗製の生成物を得て、これを溶離液としてヘキサン/EtOAcを使用するシリカゲルクロマトグラフィーに付して、白色固体を生成物として得た(0.0139g)。
1H NMR (CDCl3, 400 MHz) δ = 0.77 (dt, J = 6.4, 4.5 Hz, 4H) 0.99 (ddd, J = 8.4, 6.2, 4.4 Hz, 4H) 2.13-2.03 (m, 2H) 7.16 (dd, J = 8.4, 1.7 Hz, 2H) 7.28 (d, J = 8.4 Hz, 2H) 7.76 (d, J = 1.1 Hz, 2H) 7.83 (s, br, 1H)
【0682】
工程4. 3,6−ジシクロプロピル−9−(オキシラン−2−イルメチル)−9H−カルバゾール
【化188】
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実施例98、工程4の表題化合物を3,6−ジシクロプロピル−9H−カルバゾールから、代表的方法1に記載するものに準じる方法を使用して製造した。
1H NMR (CDCl3, 400 MHz) δ = 0.81-0.74 (m, 4H) 1.03-0.96 (m, 4H) 2.09 (ddd, J = 14.4, 8.9, 5.6 Hz, 2H) 2.53 (dd, J = 4.8, 2.6 Hz, 1H) 2.77 (t, J = 4.3 Hz, 1H) 3.30 (dt, J = 7.4, 3.9 Hz, 1H) 4.35 (dd, J = 15.8, 4.6 Hz, 1H) 4.54 (dd, J = 15.8, 3.4 Hz, 1H) 7.22 (dd, J = 8.4, 1.7 Hz, 2H) 7.31 (d, J = 8.4 Hz, 2H) 7.78 (d, J = 1.1 Hz, 2H)
【0683】
工程5. 実施例98の表題化合物を3,6−ジシクロプロピル−9−(オキシラン−2−イルメチル)−9H−カルバゾールから、代表的方法2に記載の方法に準じる方法を使用して製造した。
1H NMR (CDCl3, 600 MHz) δ = 0.79-0.75 (m, 4H) 0.99 (td, J = 6.2, 4.6 Hz, 4H) 2.08 (ddd, J = 13.6, 8.5, 5.1 Hz, 2H) 3.21 (dd, J = 12.9, 5.6 Hz, 1H) 3.35 (d, J = 13.8 Hz, 1H) 4.39 (s, J = 23.7 Hz, 3H) 6.62 (d, J = 8.4 Hz, 2H) 6.75 (t, J = 7.3 Hz, 1H) 7.17 (t, J = 7.9 Hz, 2H) 7.20 (dd, J = 8.4, 1.1 Hz, 2H) 7.32 (d, J = 8.4 Hz, 2H) 7.78 (s, 2H)
13C NMR (CDCl3, 500 MHz) δ = 148.2, 139.8, 134.9, 129.6, 124.8, 123.2, 118.5, 117.5, 113.7, 108.8, 69.8, 48.0, 47.6, 15.7, 9.1
ESI m/z: 441.2 [(M+HCOO-); C27H28N2O(M)計算値396.2]
【0684】
実施例99. P7C3−S63:1−(3,6−ジヨード−9H−カルバゾール−9−イル)−3−(フェニルアミノ)プロパン−2−オール
【化189】
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工程1. 3,6−ジヨード−9−(オキシラン−2−イルメチル)−9H−カルバゾール
【化190】
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実施例99、工程1の表題化合物を3,6−ジヨードカルバゾール(Maegawa et al., Tetrahedron Lett. 2006, 47, 6957-6960)から、代表的方法1に記載するものに準じる方法を使用して製造した。
1H NMR (CDCl3, 400 MHz) δ = 2.48 (dd, J = 4.6, 2.6 Hz, 1H) 2.80 (t, J = 4.3 Hz, 1H) 3.37-3.24 (m, 1H) 4.28 (dd, J = 16.0, 5.1 Hz, 1H) 4.64 (dd, J = 15.9, 2.7 Hz, 1H) 7.24 (d, J = 8.6 Hz, 2H) 7.73 (dd, J = 8.6, 1.6 Hz, 2H) 8.33 (d, J = 1.7 Hz, 2H)
13C NMR (CDCl3, 500 MHz) δ = 140.0, 135.0, 129.5, 124.3, 111.3, 82.6, 50.6, 45.2, 44.9
【0685】
工程2. 実施例99の表題化合物を3,6−ジヨード−9−(オキシラン−2−イルメチル)−9H−カルバゾールから、代表的方法1に記載するものに準じる方法を使用して製造した。
1H NMR (CDCl3, 400 MHz) δ = 2.92 (s, br, 1H) 3.19 (dd, J = 12.8, 6.1 Hz, 1H) 3.33 (d, J = 10.9 Hz, 1H) 4.49-4.29 (m, 3H) 6.63 (d, J = 8.3 Hz, 2H) 6.78 (t, J = 7.3 Hz, 1H) 7.20 (t, J = 7.7 Hz, 2H) 7.28 (d, J = 2.5 Hz, 2H) 7.72 (d, J = 8.6 Hz, 2H) 8.35 (s, 2H)
13C NMR (CDCl3, 400 MHz) δ = 147.9, 140.1, 135.1, 129.65, 129.63, 124.4, 118.9, 113.7, 111.5, 82.6, 69.6, 48.0, 47.3
ESI m/z: 613.0 [(M+HCOO-); C21H18I2N2O(M)計算値568.0]
【0686】
実施例100. P7C3−S64:1−(3,6−ジエチニル−9H−カルバゾール−9−イル)−3−(3−メトキシフェニルアミノ)プロパン−2−オール
【化191】
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工程1. 1−(3,6−ビス((トリイソプロピルシリル)エチニル)−9H−カルバゾール−9−イル)−3−(3−メトキシフェニルアミノ)プロパン−2−オール
【化192】
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実施例62の表題化合物(0.0112g、0.0222mmol)、ビス(ベンゾニトリル)ジクロロパラジウム(3mol%、0.0003g、0.0007mmol)、[(tBu)PH]BF(6.2mol%、0.0004g、0.0014mmol)、ヨウ化銅(I)(2mol%、0.0001g、0.0004mmol)、DABCO(0.0060g、0.0533mmol)を、N雰囲気下に併せた。脱気ジオキサン(0.1mL)を添加し、得られた溶液を室温で10分撹拌した。トリメチルシリルアセチレン(11.8μL、0.0533mmoL)をマイクロシリンジにより混合物に添加した。混合物を室温で一夜撹拌した。粗製の反応混合物をEtOAc(10mL)で希釈し、塩水(3×10mL)で洗浄した。有機層を無水NaSOで乾燥し、蒸発して粗製の生成物を得て、これをヘキサン/EtOAcを使用するシリカゲルクロマトグラフィーに付して、無色油状物を生成物として得た(0.0152g、収率96.8%)。
1H NMR (CDCl3, 400 MHz) δ = 1.22-1.13 (m, 42H) 2.24 (s, br, 1H) 3.17 (dd, J = 12.6, 6.7 Hz, 1H) 3.31 (d, J = 12.1 Hz, 1H) 3.71 (s, 3H) 4.48-4.31 (m, 3H) 6.12 (t, J = 2.1 Hz, 1H) 6.22 (dd, J = 8.0, 1.8 Hz, 1H) 6.31 (dd, J = 8.1, 2.1 Hz, 1H) 7.07 (t, J = 8.1 Hz, 1H) 7.37 (d, J = 8.5 Hz, 2H) 7.58 (dd, J = 8.5, 1.5 Hz, 2H) 8.22 (d, J = 1.4 Hz, 2H)
13C NMR (CDCl3, 400 MHz) δ = 171.5, 161.0, 149.3, 140.9, 130.6, 130.4, 124.9, 122.7, 115.1, 109.3, 108.2, 106.7, 103.9, 99.7, 88.7, 69.5, 55.3, 47.4, 19.0, 11.6
【0687】
工程2. 実施例100の表題化合物を次のとおり製造した。1−(3,6−ビス((トリイソプロピルシリル)エチニル)−9H−カルバゾール−9−イル)−3−(3−メトキシフェニルアミノ)プロパン−2−オール(0.0152g、0.0215mmol)の無水THF(200μL)溶液に、THF中のTBAF溶液(1M、64.5μL、0.0645mmol)および酢酸(2.5μL、0.0430mmol)を添加した。混合物を密閉し、N雰囲気下、室温で27時間、TLCで出発物質の完全な消失が示されるまで撹拌した。粗製反応物をEtOAc(10mL)で希釈し、飽和NaHCO(3×10mL)で洗浄した。有機層を無水NaSOで乾燥し、蒸発して粗製の生成物を得て、これをヘキサン/EtOAcを使用するシリカゲルクロマトグラフィーに付して、白色固体を生成物として得た(0.0061g、収率71.9%)。
1H NMR (CDCl3, 400 MHz) δ = 2.24 (s, br, 1H) 3.09 (s, 2H) 3.20 (s, br, 1H) 3.32 (s, br, 1H) 3.72 (s, 3H) 4.48-4.27 (m, 3H) 6.14 (s, 1H) 6.23 (dd, J = 8.0, 1.4 Hz, 1H) 6.32 (dd, J = 8.2, 1.8 Hz, 1H) 7.08 (t, J = 8.1 Hz, 1H) 7.40 (d, J = 8.5 Hz, 2H) 7.59 (dd, J = 8.5, 1.4 Hz, 2H) 8.21 (d, J = 1.1 Hz, 2H)
13C NMR (CDCl3, 500 MHz) δ = 161.1, 149.3, 141.2, 130.7, 130.4, 125.0, 122.7, 113.6, 109.6, 106.7, 103.8, 99.8, 84.7, 76.0, 69.6, 55.3, 48.0, 47.4
ESI m/z: 439.1 [(M+HCOO-); C26H22N2O2(M)計算値394.2]
【0688】
実施例101. P7C3−S65:9−(2−ヒドロキシ−3−(3−メトキシフェニルアミノ)プロピル)−9H−カルバゾール−3,6−ジカルボニトリル
【化193】
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文献法に従い(Weissman et al., J. Org. Chem. 2005, 70, 1508-1510)、実施例62の表題化合物(0.0252g、0.05mmol)、ヘキサシアノ鉄(II)酸カリウム三水和物(0.0106g、0.025mmol)、重炭酸ナトリウム(0.0106g、0.1mmol)および酢酸パラジウム(1mol%、0.0001g)をN雰囲気下に併せた。無水ジメチルアセトアミド(0.1mL)を添加し、反応混合物を120℃で一夜撹拌した。粗製の反応混合物をEtOAc(10mL)で希釈し、水(2×10mL)および塩水(1×30mL)で洗浄した。有機層を無水NaSOで乾燥し、蒸発して粗製の生成物を得て、これをヘキサン/EtOAcを使用するシリカゲルクロマトグラフィーに付して、白色固体を生成物として得た(0.0110g、収率54.6%)。
1H NMR (d6-アセトン, 400 MHz) δ = 2.81 (s, 1 H) 3.36-3.28 (m, 1H) 3.50-3.43 (m, 1H) 3.71 (s, 3 H) 4.44 (s, br, 1 H) 4.66 (dd, J = 15.0, 8.5 Hz, 1 H) 4.77 (dd, J = 15.1, 3.4 Hz, 1 H) 5.16 (t, J = 5.8 Hz, 1H) 6.22 (dd, J = 8.1, 2.1 Hz, 1H) 6.27 (t, J = 2.0 Hz, 1H) 6.31 (dd, J = 8.1, 1.2 Hz, 1H) 7.01 (t, J = 8.1 Hz, 1H) 7.84 (dd, J = 8.6, 1.2 Hz, 2H) 7.91 (d, J = 8.6 Hz, 2H) 8.74 (s, 2H)
13C NMR (d6-アセトン, 500 MHz) δ = 161.3, 150.4, 143.9, 130.02, 129.95, 126.0, 122.4, 119.8, 112.0, 106.0, 103.3, 102.5, 98.9, 69.0, 54.5, 48.0, 47.7
ESI m/z: 441.1 [(M+HCOO-); C24H20N4O2(M)計算値396.2)
【0689】
実施例102. P7C3−S55:N−(3−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−2−フルオロプロピル)アニリン
【化194】
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工程1. N−(3−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−2−フルオロプロピル)−4−ニトロ−N−フェニルベンゼンスルホンアミド
【化195】
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実施例102、工程1の表題化合物をエポキシド2−AおよびNs−アニリンから、代表的方法3および4に記載するものに準じる方法を使用して製造した。粗製の混合物を40%EtOAc/ヘキサン(+0.1%TEA)で精製した。単離収率は60%であった。
1H NMR ((CD3)2CO)3, 400 MHz) δ 8.37(m, 2H), 7.90 (m, 2H), 7.68 (m, 1H), 7.53-7.60 (m, 6H), 7.32-7.40 (m, 5H), 5.03 (dm, 1H), 4.71-4.93 (m, 2H), 4.27-4.41 (m, 2H)
MS (ESI), m/z: 703.9 [(M+HCOO)-; C27H20Br2FN3O4S (M)計算値659.0]
【0690】
工程2. 実施例102の表題化合物を次のとおり製造した。炭酸セシウム(11.5mg、0.036mmol)、上記工程1で製造したノシレート(7.9mg、0.012mmol)、THF(0.7ml、0.017M)およびベンゼンチオール(3.8μl、0.037mmol)を併せ、一夜撹拌した。粗製の反応混合物をEtOAcで希釈し、水および塩水で洗浄した。有機層をNaSOで乾燥し、濾過し、濃縮した。SiO(20%EtOAc/ヘキサン(0.2%TEA))でのクロマトグラフィー精製により、74%を得た(4.2mg)。
1H NMR (CDCl3, 500 MHz) δ = 8.16 (s, 2H), 7.56 (d, 2H, J = 8.5 Hz), 7.31 (d, 2H, J = 8.5 Hz), 7.21 (t, 2H, J = 7.4 Hz), 6.80 (t, 1H, J = 7.3 Hz), 6.62 (d, 2H, J = 8.5 Hz), 5.11 (dddd, 1H, J = 5.4, 5.4, 10.4, 47.4 Hz), 4.52-4.68 (m, 2H), 3.94 (t, 1H, J = 6.02 Hz), 3.30-3.51, (dm, 2H)
MS (ESI), m/z: 475.0 [(M+1)-; C21H17Br2FN2 (M)計算値474.0]
【0691】
実施例103. P7C3−S56:3,6−ジブロモ−9−(2,2−ジフルオロ−3−フェノキシプロピル)−9H−カルバゾール
【化196】
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工程1. 1−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−3−フェノキシプロパン−2−オン
【化197】
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Dess-Martinペルヨージナン(58.2mg、0.137mmol)を、実施例3bの表題化合物(45.0mg、0.095mmol)のジクロロメタン(1.0ml、0.095M)溶液に添加した。2時間後、反応混合物をEtOAcで希釈し、飽和チオ硫酸ナトリウム溶液、水および塩水で洗浄した。有機層をNaSOで乾燥し、濾過し、濃縮した。粗製の生成物をさらに精製することなく使用した。収率=74%
1H NMR (CDCl3, 400 MHz) δ 8.15 (d, 2H, J = 1.9 Hz), 7.52 (dd, 2H, J = 8.6, 1.9 Hz) 7.35 (m, 2H), 7.08 (t, 1H, J = 7.3 Hz), 7.04 (d, 2H, J = 8.9 Hz), 6.91 (m, 2H), 5.29 (s, 2H), 4.68 (m, 2H)
MS (ESI), m/z: 469.9 [(M-1)-; C21H15Br2NO2(M)計算値570.9]
【0692】
工程2. 実施例103の表題化合物を次のとおり製造した。三フッ化ジエチルアミノ硫黄(39μl、0.30mmol)を、1−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−3−フェノキシプロパン−2−オン(33.3mg、0.070mmol)の無水ジクロロメタン(1.5ml、0.047M)溶液に滴下した。反応物を飽和重炭酸ナトリウム溶液で反応停止させ、ジクロロメタンで3回抽出した。有機層is NaSOで乾燥し、濾過し、濃縮した。粗製の混合物をSiO(10%EtOAc/ヘキサン+0.2%TEA)で精製した。単離収率は69%であった。
1H NMR (CDCl3, 400 MHz) δ 8.09 (d, 2H, J = 1.9 Hz), 7.48 (dd, 2H, J = 8.7, 1.8 Hz) 7.30-7.4 (m, 4H), 7.06 (t, 1H, J = 7.3 Hz), 6.91 (d, 2H, J = 7.9 Hz), 4.79 (t, 2H, J = 12.4 Hz), 4.07 (t, 2H, J = 11.1Hz)
MS (ESI), m/z: 537.9 [(M+HCOO)-; C21H15Br2F2NO(M)計算値492.9]
【0693】
実施例104. P7C3−S60:N−(3−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−2−フルオロプロピル)−4−メトキシアニリン
【化198】
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工程1. N−(3−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−2−ヒドロキシプロピル)−N−(4−メトキシフェニル)−4−ニトロベンゼンスルホンアミド
【化199】
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実施例104、工程1の表題化合物をエポキシド2−AおよびNs−アニシジンから、代表的方法3に従い製造した。収率=71%
1H NMR (CDCl3, 400 MHz) δ 8.29 (d, 2H, J = 8.7 Hz), 8.11 (d, 2H, J = 1.9 Hz), 7.71 (, 2H, J = 8.6 Hz), 7.52 (dd, 2H, J = 8.6, 1.9 Hz), 7.23 (d, 2H, J = 8.9 Hz), 6.94 (d, 2H, J = 8.9 Hz), 6.82 (d, 2H, J = 8.9 Hz), 4.44 (dd, 1H, J = 14.8, 3.8 Hz), 4.30 (m, 1H), 4.21 (bs, 1H), 3.81 (s, 3H), 3.69 (m, 2H)
MS (ESI), m/z: 732.0 [(M+HCOO-); C28H23Br2N3O6S (M)計算値687.0]
【0694】
工程2. N−(3−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−2−フルオロプロピル)−N−(4−メトキシフェニル)−4−ニトロベンゼンスルホンアミド
【化200】
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実施例104、工程2の表題化合物を上記工程1で製造したノシレートから、代表的方法4に従い製造した。
1H NMR (CDCl3, 400 MHz) δ 8.27 (m, 2H), 8.09 (m, 2H), 7.71 (d, 2H, J = 7.41 Hz), 7.53 (m, 2H), 7.19 (m, 2H), 6.95 (d, 2H, J = 8.8 Hz), 6.82 (d, 2H, J = 8.8 Hz), 4.92 (dm, 1H, Jd = 48.3 Hz), 4.55 (m, 2H), 3.88 (m, 2H), 3.79 (s, 3H)
MS (ESI), m/z: 734.0 (M+HCOO)-; C28H22Br2FN3O5S (M)計算値689.0]
【0695】
工程3. 実施例104の表題化合物を、代表的方法5に従い製造した。単離収率70%。
1H NMR (CDCl3, 400 MHz) δ 8.14 (m, 2H0, 7.53 (dt, 2H, J = 8.8, 1.6 Hz), 7.30 (d, 2H, 8.6 Hz), 6.78 (d, 2H, J = 7.9 Hz), 6.57 (d, 2H, J = 7.9 Hz), 5.07 (dddd, 1H, J = 4.7, 6.1, 9.4, 47.7), 4.58 (m, 2H), 3.75 (s, 3H), 3.32 (m, 2H)
MS (ESI), m/z: 549. 0 [(M+HCOO)-; C22H19Br2FN2O(M)計算値505.0)
【0696】
実施例105. P7C3−S67:N−(2−ブロモ−3−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)プロピル)−N−(4−メトキシフェニル)−4−ニトロベンゼンスルホンアミド
【化201】
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工程1. N−(2−ブロモ−3−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)プロピル)−N−(4−メトキシフェニル)−4−ニトロベンゼンスルホンアミド
【化202】
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表題化合物実施例104、工程1(20.5mg、0.030mmol)の無水ジクロロメタン(1.0ml、0.03M)溶液を氷浴で冷却し、BBr(7μl、0.074mmol)を添加した。1時間後反応物をEtOAcで希釈し、2回水、飽和重炭酸ナトリウム溶液および塩水で洗浄した。有機層をNaSOで乾燥し、濾過し、濃縮した。粗製の混合物を100%CHCl(+0.2%TEA)で精製した。単離収率=56%。
1H NMR (CDCl3, 500 MHz) δ 8.26 (d, 2H, J = 8.9 Hz), 8.12 (d, 2H, J = 1.7 Hz), 7.60 (d, 2H, J = 8.8 Hz) 7.53 (dd, 2H, J = 8.7, 1.9 Hz), 7.18 (d, 2H, J = 8.7 Hz), 6.89 (d, 2H, J = 8.9 Hz) 6.81 (d, 2.H, J = 9.0 Hz), 4.86 (dd, 1H, J = 15.6, 5.4 Hz), 4.57 (m, 1H), 4.44 (m, 1H), 3.92 (m, 2H), 3.82 (s, 3H). MS (ESI), m/z: 747.9 [(M-1)-; C28H22Br3N3O5S (M)計算値748.9]
【0697】
工程2. 実施例105の表題化合物を上記工程1で製造したノシレートから、代表的方法5に従い製造した。単離収率=約90%純度で43%。
1H NMR (CDCl3, 400 MHz) δ 8.14 (d, 2H, J = 1.7 Hz), 7.51 (dd, 2H, J = 8.6, 1.9 Hz), 7.28 (d, 2H, J = 8.7 Hz), 6.71 (d, 2H, J = 8.9 Hz), 6.41 (d, 2H, J = 8.8 Hz), 4.84 (m, 1H), 4.63 (m, 3H), 3.82 (m, 1H), 3.73 (s, 3H). MS (ESI), m/z: 564.8 [(M+1)+; C22H19Br3N2O計算値563.9]
【0698】
実施例106〜109の表題化合物を、ここに記載する方法を使用しておよび/または慣用の合成方法を使用して製造できる
【0699】
実施例106. P7C3−S61:エチル2−(4−(3−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−2−フルオロプロピルアミノ)フェノキシ)アセテート
【化203】
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【0700】
実施例107. P7C3−S66:N−(3−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−2−フルオロプロピル)−4−(2−(2−メトキシエトキシ)エトキシ)アニリン
【化204】
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工程1. N−(3−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−2−ヒドロキシプロピル)−N−(4−メトキシフェニル)−4−ニトロベンゼンスルホンアミド
【化205】
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表題化合物を代表的方法3に従い製造した。
【0701】
工程2. N−(3−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−2−ヒドロキシプロピル)−N−(4−ヒドロキシフェニル)−4−ニトロベンゼンスルホンアミド
【化206】
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三臭化ホウ素(290μl、3.06mmol)を工程1の生成物を得た(598mg、0.87mmol)の無水ジクロロメタン(17.0ml)溶液に0℃で添加した。反応混合物を濃縮し、酢酸エチルで希釈し、水、飽和重炭酸ナトリウム、水および塩水で洗浄した。純粋生成物を粗製の混合物の1%MeOH/DCMでのカラムクロマトグラフィーにより単離した。収率=59%
1H NMR (CD3)2CO, 500 MHz) δ 8.42 (d, 2H, J = 8.8 Hz), 8.35 (s, 2H), 7.87 (d, 2H, J = 8.8 Hz), 7.56 (dd, 2H, J = 1.7, 8.8 Hz), 7.49 (d, 2H, J = 8.9 Hz) 7.05 (d, 2H, J = 8.7 Hz), 6.81 (d, 2H, J = 8.6 Hz), 4.59 (dd, 1H, J = 2.9, 15.2 Hz), 4.53 (d, 1H, J = 5.5 Hz), 4.15 (m, 1H), 3.87 (m, 1H)
【0702】
工程3. N−(3−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−2−フルオロプロピル)−N−(4−ヒドロキシフェニル)−4−ニトロベンゼンスルホンアミド
【化207】
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工程2の生成物を代表的方法4に従いフッ素化した。純粋生成物を1%MeOH/DCM(+0.2%TEA)でのカラムクロマトグラフィー後に得た。収率=89%。
1H NMR (CD3)2CO, 400 MHz) δ 8.48 (d, 2H, J = 9.0 Hz), 8.41 (d, 2H, J = 1.7 Hz), 7.94 (d, 2H, J = 8.6 Hz), 7.66 (dd, 2H, J = 1.9, 8.8 Hz), 7.60 (d, 2H, J = 8.8 Hz), 7.10 (d, 2H, J = 9.0 Hz), 6.89 (d, 2H, J = 8.8 Hz), 5.10 (dm, 1H), 4.74-4.94 (m, 2H), 4.20-4.32 (m, 2H)
【0703】
工程4. N−(3−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−2−フルオロプロピル)−N−(4−(2−(2−メトキシエトキシ)エトキシ)フェニル)−4−ニトロベンゼンスルホンアミド
【化208】
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工程3の生成物を得た(15.9mg、0.023mmol)、炭酸カリウム(13.6mg、0.098mmol)および1−ブロモ−2−(2−メトキシエトキシ)エタン(8.5mg、0.041mmol)のジメチルホルムアミド(1.0ml)溶液を70℃で一夜加熱した。反応物をEtOAcで希釈し、水で数回、次いで塩水で洗浄した。100%DCM(+0.2%TEA)−1%MeOH/DCM(+0.2%TEA)でのカラムクロマトグラフィーにより、純粋生成物を得た。収率=43%。
1H NMR (CDCl3, 500 MHz) δ 8.30 (d, 2H, J = 8.9 Hz), 8.14 (d, 2H, J = 1.7 Hz), 7.72 (d, 2H, J = 8.8 Hz), 7.56 (dd, 2H, J = 1.8, 8.6 Hz), 7.23 (d, 2H, J = 8.8 Hz), 6.95 (d, 2H, J = 8.7Hz), 6.85 (d, 2H, J = 8.7 Hz), 4.93 (dm, 1H), 4.46-4.69 (m, 2H), 4.13 (t, 2H, J = 5.2 Hz), 3.85-3.91 (m,3H), 3.72 (m, 2H), 3.58 (m, 2H), 3.46-3.50 (m, 1H), 3.39 (s, 3H). MS (ESI), m/z: 824.0 (M+HCOO)-
【0704】
工程5. P7C3−S66:N−(3−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−2−フルオロプロピル)−4−(2−(2−メトキシエトキシ)エトキシ)アニリン
【化209】
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ニトロスルホニル基を工程4の生成物から代表的方法5により除去した。純粋生成物を分取TLC後に単離した。収率=92%
1H NMR (CDCl3, 400 MHz) δ 8.15 (d, 2H, J = 1.8 Hz), 7.55 (dd, 2H, J = 1.9, 8.7 Hz), 7.30 (d, 2H, J = 8.6 Hz), 6.81 (d, 2H, J = 8.9 Hz), 6.57 (d, 2H, J = 9.2 Hz), 5.08 (dm, 1H, 1JH-F = 47.8 Hz), 4.50-4.69 (m, 2H), 4.08 (m, 2H), 3.84 (m, 2H), 3.66-3.75 (m, 2H), 3.59 (m, 2H), 3.40 (s, 3H), 3.27-3.45 (m, 2H). MS (ESI), m/z: 計算値594.31, 実測値595 (M+1)+
【0705】
実施例108. P7C3−S68:N−(2−(2−(4−(3−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−2−フルオロプロピルアミノ)フェノキシ)アセトアミド)エチル)−5−(2−オキソヘキサヒドロ−1H−チエノ[3,4−d]イミダゾール−4−イル)ペンタンアミド
【化210】
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実施例108の表題化合物(P7C3−S68)を、実施例107化合物(P7C3−S66)の工程3の生成物のヨード酢酸エチルを用いるアルキル化および続くアミド化および脱スルホニル化により製造した。生成物を10%MeOH/CHCl(+0.2%TEA)での分取TLCにより精製した。
1H NMR (CD3OD, 500 MHz) δ = 8.23 (s, 2H), 7.51 (dd, 4H, J = 31.0, 8.8, Hz), 6.84 (d, 2H, J = 8.9 Hz) 6.67 (d, 2H, J = 8.6 Hz), 5.04 (dm, 1H, J = 48.9 Hz), 4.69 (d, 1H, J = 5.2 Hz) 4.65 (m, 1H), 3.37-3.42 (m, 3H), 4.17 (m, 1H), 3.42-3.52 (m, 1H), 3.37 (m, 4H) 3.05 (m, 1H), 2.82 (dm, 1H), 2.69 (m, 1H), 2.63 (d, 1H, J = 12.7 Hz), 2.13-2.18 (m, 2H), 1.15-1.69 (m, 6H). 13C NMR (CDCl3, 126 MHz) δ = 176.6, 166.0, 151.7, 144.6, 141.2, 130.3, 124.9, 124.1, 117.1, 115.5, 113.4, 112.4, 106.2, 92.6 (d, 1J = 176.7 Hz), 69.2, 63.3, 61.6, 56.9, 47.2 (d, 2J = 22.2 Hz), 46.1 (d, 2J = 24.1 Hz), 41.0, 40.2, 39.7, 36.8, 29.7, 29.4, 26.8. MS (ESI), m/z: 計算値816.11, 実測値817.1 (M+1)+
【0706】
実施例109. P7C3−S57
【化211】
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【0707】
実施例110. P7C3−S70:2−(4−(3−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−2−フルオロプロピルアミノ)フェノキシ)−N,N−ジメチルアセトアミド
【化212】
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表題化合物をP7C3−S66に準じて製造した。
1H NMR (CDCl3, 400 MHz) δ = 8.04 (d, 2H, J = 8.6 Hz), 7.45 (dd, 2H, J = 1.9, 8.6 Hz), 7.20 (d, 2H, J = 9.7 Hz), 6.75 (d, 2H, J = 8.8 Hz), 6.47 (d, 2H, J = 9.1 Hz), 4.97 (dm, 1H, 1JH-F = 47.2 Hz), 4.53 (s, 2H), 4.38-4.60 (m, 2H), 3.11-3.36 (m, 2H), 3.00 (s, 3H), 2.89 (s, 3H). 13C NMR (CDCl3, 100 MHz) δ = 184.0, 168.3, 151.4, 142.0, 139.6, 129.5, 123.4, 116.1, 112.9, 110.7(d, 4J = 1.8 Hz), 90.8 (d, 1J = 175.5 Hz), 68.4, 46.4 (d, 2J = 24.7 Hz), 45.0 (d, 2J = 92.3 Hz), 29.8, 32.9. MS (ESI), m/z: 計算値575.02, 実測値622.0 (M+HCOO)-
【0708】
実施例111. P7C3−S71:2−(4−(3−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−2−フルオロプロピルアミノ)フェノキシ)−N−(2−ヒドロキシエチル)アセトアミド
【化213】
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表題化合物をP7C3−S66に準じて製造し、シリカゲルクロマトグラフィー(5%MeOH/DCM+0.2%TEA)で精製した。
1H NMR (CDCl3, 400 MHz) δ = 12.07 (bs, 1H), 8.15 (d, 2H), 7.55 (dd, 2H, J = 2.0, 8.5 Hz), 7.31 (d, 2H, J = 8.8 Hz), 7.06 (bm, 1H), 6.80 (d, 2H, J = 9.1 Hz), 6.57 (d, 2H, 9.2 Hz), 5.09 (dm, 1H, 1JH-F = 47.2 Hz), 4.51-4.68 (m, 2H), 4.51-4.68 (m, 2H), 4.45 (s, 2H), 3.78 (t, 3H, J = 4.9 Hz), 3.53 (q, 2H, J = 5.4 Hz), 3.22-3.45 (m, 2H), 2.57 (bs, 1H). 13C NMR (CDCl3, 100 MHz). δ = 169.9, 150.5, 142.5, 139.7, 129.6, 123.5, 116.2, 110.7 (d, 4J = 1.2 Hz), 90.8 (d, 1J = 176.5 Hz), 68.3, 62.4, 46.3 (d, 2J = 21.8 Hz), 45.0 (d, 2J = 25.7 Hz), 42.2. MS (ESI), m/z: 計算値591.02, 実測値638.0 (M+HCOO)-
【0709】
実施例112. P7C3−S72:1−(ビス(4−ブロモフェニル)アミノ)−3−(フェニルアミノ)プロパン−2−オール
【化214】
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P7C3−S72をジ−(4−ブロモフェニル)アミン、エピブロモヒドリンおよびアニリンから、代表的方法1および2に従い製造した。
1H NMR (CDCl3, 400 MHz) δ = 7.38 (d, 4H, J = 8.8 Hz), 7.19 (d, 2H, J = 7.4 Hz), 6.95 (d, 4H, J = 8.8 Hz), 6.76 (t, 1H, J = 7.4 Hz), 6.62 (d, 2H, J = 7.9 Hz), 4.17 (bm, 1H), 3.89 (dd, 1H, J = 4.3, 15.2 Hz), 3.72-3.81 (m, 1H), 3.32 (dd, 1H, J = 3.2, 12.8 Hz), 3.08-3.18 (m, 1H). 13C NMR (CDCl3, 100 MHz) δ = 148.0, 147.0, 132.6, 129.5, 123.1, 118.4, 114.9, 113.5, 67.9, 56.6, 47.8. MS (ESI), m/z: 計算値473.99, 実測値521 (M+HCOO)-
【0710】
実施例113. P7C3−S73:(E)−3,6−ジブロモ−9−(3−フェノキシアリル)−9H−カルバゾールおよび(E)−3,6−ジブロモ−9−(3−フェノキシプロプ−1−エン−1−イル)−9H−カルバゾール。
工程1. 3,6−ジブロモ−9−(2−ブロモ−3−フェノキシプロピル)−9H−カルバゾール
【化215】
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氷冷したP7C3−S39(95.0mg、0.20mmol、1当量)およびトリフェニルホスフィン(78.7mg、0.30mmol、1.5当量)のジクロロメタン(0.6mL)溶液に、テトラブロモメタン(73.0mg、0.22mmol、1.1当量)を添加した。混合物を室温で3時間撹拌した。ジクロロメタンwasおよび粗製の残渣を9%EtOAc/Hexを使用するシリカゲルクロマトグラフィーで精製して、7.4mgの白色固体を生成物として、収率6.9%で得た。
1H NMR (CDCl3, 400 MHz) δ = 4.22-4.11 (m, 2H) 4.61 (dt, J = 12.2, 6.2 Hz, 1H) 4.68 (dd, J = 15.2, 6.4 Hz, 1H) 4.98 (dd, J = 15.2, 7.1 Hz, 1H) 6.88 (d, J = 7.8 Hz, 2H) 7.02 (t, J = 7.4 Hz, 1H) 7.37-7.26 (m, 4H) 7.49 (dd, J = 8.7, 1.8 Hz, 2H) 8.12 (d, J = 1.8 Hz, 2H)
【0711】
工程2. P7C3−S73. (E)−3,6−ジブロモ−9−(3−フェノキシアリル)−9H−カルバゾールおよび(E)−3,6−ジブロモ−9−(3−フェノキシプロプ−1−エン−1−イル)−9H−カルバゾール
【化216】
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4mL バイアルに、工程1の生成物、kryptofix 222(4.8mg、0.0130mmol、1当量)、KF(0.5mg、0.0090mmol、0.7当量)、KCO(0.3mg、0.0019mmol、0.15当量)およびアセトニトリル(0.15mL)を添加した。バイアルを密閉し、80℃で20分加熱した。粗製反応物を9%EtOAc/Hexを使用するシリカゲルクロマトグラフィーで精製して、4.9mgの白色固体を、45:55比のこれら2個のオレフィンの混合物として1フラクションで、総収率83.6%で得た。
1H NMR (CDCl3, 400 MHz) δ = 4.51 (dd, J = 6.5, 1.4 Hz, 0.45×1H) 4.83 (dd, J = 6.2, 1.2 Hz, 0.55×1H) 6.21 (dt, J = 8.0, 6.6 Hz, 0.45×1H) 6.31 (dt, J = 14.2, 6.1 Hz, 0.55×1H) 6.74 (d, J = 7.9 Hz, 1H) 6.94-6.85 (m, 1H) 7.05-6.98 (m, 2H) 7.38-7.15 (m, 4H) 7.49 (d, J = 8.7 Hz, 1H) 7.57 (ddd, J = 8.6, 4.1, 1.9 Hz, 2H) 8.14 (dd, J = 13.0, 1.8 Hz, 2H)
【0712】
実施例114. P7C3−S75:1−(3,6−ビス(トリフルオロメチル)−9H−カルバゾール−9−イル)−3−(フェニルアミノ)プロパン−2−オール
工程1. 4−(トリフルオロメチル)フェニルトリフルオロメタンスルホネート
【化217】
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4−トリフルオロメチルフェノール(324.2mg、2.0mmol、1当量)のジクロロメタン(1.2mL)溶液に、ピリジン(194.1μL、2.4mmol、1.2当量)を添加した。トリフル酸無水物(370.1μL、2.2mmol、1.1当量)のジクロロメタン(1.2mL)溶液を0℃で滴下した。混合物を0℃で1時間、次いで室温で2.5時間撹拌した。反応物を水(1mL)で反応停止させた。有機層を飽和NaHCO、1M HClおよび塩水で洗浄し、MgSOで乾燥し、濃縮して、粗製の生成物を得た。これをさらに5%EtOAc/Hexを使用するシリカゲルクロマトグラフィーで精製して、449.4mg無色油状物を生成物として、収率76.4%で得た。
1H NMR (CDCl3, 400 MHz) δ = 7.42 (d, J = 8.8 Hz, 2H) 7.75 (d, J = 9.0 Hz, 1H)
【0713】
工程2. 3,6−ビス(トリフルオロメチル)−9H−カルバゾール
【化218】
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Watanabe et al., J. Org. Chem. 2009, 74, 4720-4726の方法に従い、工程1の生成物を得た(29.4mg、0.10mmol、1当量)、4−(トリフルオロメチル)アニリン(17.7mg、0.11mmol、1.1当量)、Pd(OAc)(2.2mg、0.01mmol、0.1当量)、XPhos(7.2mg、0.015mmol、0.15当量)およびCsCO(39.1mg、0.12mmol、1.2当量)を含むバイアルに、アルゴン雰囲気下、トルエン(0.2mL)を添加した。混合物を100℃で1.5時間撹拌した。冷却後、粗製の混合物を酢酸エチルで希釈し、塩水で洗浄した。有機層をMgSOで乾燥し、濃縮した。粗製の生成物をさらに0〜5%のEtOAc/Hexを使用するシリカゲルクロマトグラフィーで精製して、22.2mgのジアリールアミンを無色油状物として、収率69.2%で得た。この中間体に酢酸(0.8mL)およびPd(OAc)(2.5mg)を添加した。混合物を酸素バルーン下、90℃で12時間加熱した。固形NaHCOを添加して反応を停止させた。混合物を酢酸エチルで希釈し、NaHCOで洗浄した。有機層をMgSOで乾燥し、濃縮して、粗製の生成物を得た。これを25%EtOAc/Hexを使用するシリカゲルクロマトグラフィーでさらに精製して、9.2mgの白色固体を41.7%収率で得た。
1H NMR (CDCl3, 400 MHz) δ = 7.54 (d, J = 8.6 Hz, 2H) 7.72 (dd, J = 8.6, 1.5 Hz, 2H) 8.38 (s, 2H) 8.47 (s, br, 1H). ESI(m/z): 302.0 (M-H+)
【0714】
工程3. 1−クロロ−3−(フェニルアミノ)プロパン−2−オール
【化219】
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酢酸(0.56mL)、アニリン(456μL、5.0mmol、1当量)およびエピクロロヒドリン(469μL、6.0mmol、1.2当量)を併せ、密閉バイアル中、75℃で3時間撹拌した。反応物を固形NaHCO(0.8218g)で反応停止させ、混合物を酢酸エチルで希釈し、飽和NaHCOで洗浄した。併せた有機抽出物をMgSOで乾燥し、濃縮して、粗製の生成物を得た。これをさらに30%EtOAc/Hexを使用するシリカゲルクロマトグラフィーで精製して、495.5mg無色油状物を生成物として、収率53.4%で得た。
1H NMR (CDCl3, 400 MHz) δ = 2.10 (d, J = 0.9 Hz, 1H) 3.25 (dd, J = 13.3, 7.1 Hz, 1H) 3.39 (dd, J = 13.3, 4.5 Hz, 1H) 3.77-3.56 (m, 2H) 4.17-4.03 (m, 1H) 6.67 (dd, J = 8.6, 1.0 Hz, 2H) 6.76 (tt, J = 7.4, 1.0 Hz, 1H) 7.20 (dd, J = 8.5, 7.4 Hz, 2H). ESI(m/z): 186.1 (M+H+); 230.1 (M+HCOO-)
【0715】
工程4. N−(オキシラン−2−イルメチル)アニリン
【化220】
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工程3の生成物を得た(185.7mg、1.0mmol、1当量)の1,4−ジオキサン(3.3mL)溶液に、KOH粉末(67.3mg、1.2mmol、1.2当量)を添加した。混合物を室温で24時間撹拌した。混合物をEtOAcで希釈し、1M HClおよび塩水で洗浄した。有機層をMgSOで乾燥し、濃縮して、粗製の生成物を得た。これをさらに20%EtOAc/Hexを使用するシリカゲルクロマトグラフィーで精製して、141.8mg無色油状物を生成物として、収率95.0%で得た。
1H NMR (CDCl3, 400 MHz) δ = 2.70 (dd, J = 4.9, 2.3 Hz, 1H) 2.87-2.77 (m, 1H) 3.23-3.18 (m, 1H) 3.26 (t, J = 4.9 Hz, 1H) 3.59-3.48 (m, 1H) 3.87 (s, 1H) 6.64 (d, J = 7.7 Hz, 2H) 6.73 (t, J = 7.3 Hz, 1H) 7.18 (dd, J = 8.3, 7.5 Hz, 2H)
【0716】
工程5. P7C3−S75:1−(3,6−ビス(トリフルオロメチル)−9H−カルバゾール−9−イル)−3−(フェニルアミノ)プロパン−2−オール
【化221】
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工程2の生成物を得た(4.6mg、0.0152mmol、1当量)のTHF(0.25mL)溶液に、NaH(鉱油中60%分散、0.7mg、0.0167mmol、1.1当量)を添加し、混合物を室温で15分撹拌した。工程4の生成物を得た(2.7mg、0.0182mmol、1.2当量)を添加し、得られた混合物を室温で一夜撹拌し、65℃で4時間加熱した。塩水を添加し、粗製の反応物をEtOAcで3回抽出した。併せた有機抽出物をMgSOで乾燥し、濃縮して、粗製の生成物を得た。これをさらに30%EtOAc/Hexを使用するシリカゲルクロマトグラフィーで精製して、4.1mgの白色固体を生成物として、収率59.6%で得た。
1H NMR (CDCl3, 400 MHz) δ = 2.33 (s, 1H) 3.25 (dd, J = 13.1, 7.1 Hz, 1H) 3.40 (dd, J = 13.1, 4.0 Hz, 1H) 4.43 (ddd, J = 11.3, 6.8, 4.6 Hz, 1H) 4.62-4.46 (m, 2H) 6.64 (d, J = 8.3 Hz, 2H) 6.79 (t, J = 7.3 Hz, 1H) 7.23-7.12 (m, 2H) 7.60 (d, J = 8.6 Hz, 2H) 7.75 (dd, J = 8.6, 1.4 Hz, 2H) 8.41 (s, 2H). 13C NMR (CDCl3, 400 MHz) δ = 147.8, 143.1, 129.7, 123.9 (dd, J = 7.0, 3.5 Hz, 1C), 123.0, 122.7, 122.5, 119.0, 118.5 (q, J = 4.2 Hz, 1C), 113.8, 110.0, 69.7, 48.1, 47.5. ESI(m/z): 497.1 (M+HCOO-)
【0717】
実施例115. P7C3−S77:1−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−3−(3−メトキシフェニルチオ)プロパン−2−オール
【化222】
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実施例3aに準じて製造した。クロマトグラフィー(0〜50%EtOAcのヘキサン溶液)により242mg(88%収率)の灰白色泡状物を得た。
1H NMR (CDCl3, 500 MHz) δ = 8.01 (d, J = 1.5 Hz, 2H), 7.46 (dd, J = 1.5, 8.5 Hz, 2H), 7.21 (d, J = 9.0 Hz, 2H), 7.14 (dd, J = 8.0, 8.0 Hz, 1H), 6.85 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 6.80 (m, 1H), 6.72 (dd, J = 2.0, 8.0 Hz, 1H), 4.32 (dd, J = 4.0, 15.0 Hz, 1H), 4.20 (dd, J = 7.0, 15.0 Hz, 1H), 4.09 (m, 1H), 3.69 (s, 3H), 3.03 (dd, J = 5.0, 14.0 Hz, 1H), 2.91 (dd, J = 7.5, 14.0 Hz, 1H), 2.55 (d, J = 3.0 Hz, 1H). 13C NMR (CDCl3, 125 MHz) δ = 160.1, 139.7, 135.7, 130.3, 129.3 (2C), 123.6, 123.3 (2C), 122.0, 115.4, 112.7, 112.6, 111.0 (2C), 69.2, 55.4, 48.0, 39.0. ESI m/z: 563.6 ([M+HCOO]-)
【0718】
実施例116. P7C3−S78:1−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−3−(4−メトキシフェニルチオ)プロパン−2−オール
【化223】
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実施例3aに準じて製造した。クロマトグラフィー(0〜50%EtOAcのヘキサン溶液)により263mg(96%収率)の灰白色固体を得た。
1H NMR (CDCl3, 500 MHz) δ = 8.02 (d, J = 2.0 Hz, 2H), 7.47 (dd, J = 2.0, 8.5 Hz, 2H), 7.28 (d, J = 8.5 Hz, 2H), 7.22 (d, J = 9.0 Hz, 2H), 6.77 (d, J = 9.0 Hz, 2H), 4.31 (dd, J = 4.0, 15.0 Hz, 1H), 4.18 (dd, J = 7.0, 15.5 Hz, 1H), 4.01 (m, 1H), 3.75 (s, 3H), 2.93 (dd, J = 5.0, 14.0 Hz, 1H), 2.79 (dd, J = 7.5, 13.5 Hz, 1H), 2.6 (d, J = 3.5 Hz, 1H). 13C NMR (CDCl3, 125 MHz) δ = 159.7, 139.8 (2C), 133.9 (2C), 129.3 (2C), 124.4, 123.6 (2C), 123.3 (2C), 115.1 (2C), 112.6 (2C), 111.0 (2C), 69.1, 555.5, 48.0, 41.3. ESI m/z: 563.5 ([M+HCOO]-)
【0719】
実施例117. P7C3−S79:3,6−ジブロモ−9−(2−フルオロ−3−(3−メトキシフェニルチオ)プロピル)−9H−カルバゾール
【化224】
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P7C3−S77から実施例96に準じて製造した。クロマトグラフィー(0〜5%EtOAcのヘキサン溶液)により32mg(32%収率)の灰白色固体を得た。
1H NMR (CDCl3, 500 MHz) δ = 8.07 (d, J = 1.5 Hz, 2H), 7.50 (dd, J = 1.5, 8.5 Hz, 2H), 7.26 (d, J = 8.5 Hz, 2H), 7.21 (t, J = 8.0 Hz, 1H), 6.96 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 6.92 (br s, 1H), 6.77 (dd, J = 2.0, 8.5 Hz, 1H), 4.90 (dm, J = 47.5 Hz, 1H), 4.59 (ddd, J = 2.5, 16.0, 26.5 Hz, 1H), 4.45 (ddd, J = 7.0, 16.0, 22.0 Hz, 1H), 3.76 (s, 3H), 3.26 (ddd, J = 4.5, 15.0, 15.0 Hz, 1H), 3.06 (m, 1H). 13C NMR (CDCl3, 125 MHz) δ = 160.2, 139.8 (2C), 135.5, 130.5, 129.5 (2C), 123.9 (2C), 123.4 (2C), 122.2 (2C), 115.8, 113.0, 112.9, 110.9 (d, J = 2.1 Hz, 2C), 104.9, 91.3 (d, J = 180 Hz), 55.5, 46.1 (d, J = 22.9 Hz), 35.4 (d, J = 23.9 Hz). ESI m/z: 565.7 ([M+HCOO]-)
【0720】
実施例118. P7C3−S80:3,6−ジブロモ−9−(2−フルオロ−3−(4−メトキシフェニルチオ)プロピル)−9H−カルバゾール
【化225】
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P7C3−S78から実施例96に準じて製造した。クロマトグラフィー(0〜5%EtOAcのヘキサン溶液)により23mg(23%収率)の灰白色固体を得た。
1H NMR (CDCl3, 500 MHz) δ = 8.08 (d, J = 1.5 Hz, 2H), 7.52 (dd, J = 1.5, 8.5 Hz, 2H), 7.39 (d, J = 9.0 Hz, 2H), 7.28 (d, J = 8.5 Hz, 2H), 6.84 (d, J = 9.0 Hz, 2H), 4.83 (dm, J = 48.0 Hz, 1H), 4.58 (ddd, J = 2.5, 15.5, 27.0 Hz, 1H), 4.45 (ddd, J = 7.0, 16.0, 20.5 Hz, 1H), 3.78 (s, 3H), 3.13 (ddd, J = 4.5, 14.5, 14.5 Hz, 1H), 2.96 (m, 1H). 13C NMR (CDCl3, 125 MHz) δ = 159.9, 134.2, 129.5, 124.4, 123.9, 123.4, 115.2, 112.9, 110.9 (d, J = 2.1 Hz, 2C), 104.9, 91.5 (d, J = 179.6 Hz), 55.6, 46.1 (d, J = 22.6 Hz), 37.6 (d, J = 22.4 Hz). ESI m/z: 565.7 ([M+HCOO]-565.9)
【0721】
実施例119. P7C3−S81:3,6−ジブロモ−9−(2−フルオロ−3−(3−メトキシフェニルスルホニル)プロピル)−9H−カルバゾール
【化226】
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P7C3−S77から実施例96に準じて製造した。クロマトグラフィー(0〜30%EtOAcのヘキサン溶液)により17.7mg(84%収率)の灰白色固体を得た。
1H NMR (CDCl3, 500 MHz) δ = 8.11 (d, J = 1.5 Hz, 2H), 7.55 (dd, J = 1.5, 8.5 Hz, 2H), 7.43 (m, 2H), 7.34 (d, J = 8.5 Hz, 2H), 7.33 (m, 1H), 7.16-7.14 (m, 1H), 5.34 (dm, J = 49.0 Hz, 1H), 4.71 (ddd, J = 2.5, 16.0, 26.5 Hz, 1H), 4.56 (ddd, J = 7.0, 16.0, 22.5 Hz, 1H), 3.81 (s, 3H), 3.48 (m, 2H). 13C NMR (CDCl3, 125 MHz) δ = 160.4, 140.0, 139.7 (2C), 130.9, 129.7 (2C), 124.0 (2C), 123.5 (2C), 121.1 (2C), 120.2, 113.2, 112.6, 110.9 (d, J = 2.1 Hz, 2C), 87.1 (d, J = 181.3 Hz), 58.1 (d, J = 23.4 Hz), 56.0, 47.1 (d, J = 22.0 Hz). ESI m/z: 531.7 ([M-H2F]-)
【0722】
実施例120. P7C3−S82:1−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−3−(3−メトキシフェニルスルホニル)プロパン−2−オール
【化227】
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P7C3−S77から実施例3dに準じて製造した。クロマトグラフィー(0〜25%EtOAcのヘキサン溶液)により30mg(94%収率)の灰白色固体を得た。
1H NMR (CDCl3, 500 MHz) δ = 8.06 (d, J = 2.0 Hz, 2H), 7.49 (dd, J = 2.0, 9.0 Hz, 2H), 7.36 (明白なt, J = 8.0 Hz, 1H), 7.31 (m, 1H), 7.22 (d, J = 9.0 Hz, 2H), 7.20 (m, 1H), 7.10 (m, 1H), 4.61 (m, 1H), 4.33 (m, 2H), 3.78 (s, 3H), 3.32 (br s, 1H), 3.23 (dd, J = 8.0, 14.0 Hz, 1H), 3.12 (dd, J = 3.0, 14.5 Hz, 1H). 13C NMR (CDCl3, 125 MHz) δ = 160.3, 139.7, 139.6 (2C), 130.8, 129.6 (2C), 123.8, 123.4 (2C), 120.8, 119.9, 113.0 (2C), 112.3 (2C), 110.9 (2C), 65.6, 59.9, 55.9, 48.2. ESI m/z: 595.6 ([M+HCOO]-)
【0723】
実施例121. P7C3−S83:3,6−ジブロモ−9−(2−フルオロ−3−(4−メトキシフェニルスルホニル)プロピル)−9H−カルバゾール
【化228】
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P7C3−S78から実施例96に準じて製造した。クロマトグラフィー(0〜30%EtOAcのヘキサン溶液)により18.9mg(89%収率)の灰白色固体を得た。
1H NMR (CDCl3, 500 MHz) δ = 8.10 (d, J = 2.0 Hz, 2H), 7.78 (d, J = 8.5 Hz, 2H), 7.54 (dd, J = 1.5, 8.5 Hz, 2H), 7.32 (d, J = 8.5 Hz, 2H), 6.96 (d, J = 9.0 Hz, 2H), 5.32 (dm, J = 47.5 Hz, 1H), 4.69 (ddd, J = 2.5, 16.0, 27.0 Hz, 1H), 4.54 (ddd, J = 7.0, 16.0, 22.5 Hz, 1H), 3.85 (s, 3H), 3.49-3.42 (m, 2H). 13C NMR (CDCl3, 125 MHz) δ = 164.5, 139.7 (2C), 130.5 (2C), 130.3, 129.7 (2C), 124.0 (2C), 123.5 (2C), 114.9 (2C), 113.2 (2C), 110.9 (d, J = 2.25 Hz, 2C), 87.4 (d, J = 181.1 Hz), 58.5 (d, J = 23.1 Hz), 56.0, 47.2 (d, J = 22.0 Hz). ESI m/z: 531.5 ([M-H2F]-
【0724】
実施例122. P7C3−S84:1−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−3−(4−メトキシフェニルスルホニル)プロパン−2−オール
【化229】
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P7C3−S78から実施例3dに準じて製造した。クロマトグラフィー(0〜30%EtOAcのヘキサン溶液)により27mg(85%収率)の灰白色固体を得た。
1H NMR (CDCl3, 500 MHz) δ = 8.09 (d, J = 2.0 Hz, 2H), 7.67 (d, J = 9.0 Hz, 2H), 7.50 (dd, J = 2.0, 9.0 Hz, 2H), 7.25 (d, J = 8.0 Hz, 2H), 6.92 (d, J = 9.0 Hz, 2H), 4.61 (m, 1H), 4.36 (d, J = 6.0 Hz, 2H), 3.86 (s, 3H), 3.35 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 3.20 (dd, J = 8.5, 14.0 Hz, 1H), 3.10 (dd, J = 2.5, 14.0 Hz, 1H). 13C NMR (d6-アセトン, 125 MHz) δ = 164.7, 141.0 (2C), 132.8, 131.2 (2C), 129.8 (2C), 124.5 (2C), 124.0 (2C), 115.2 (2C), 112.74 (2C), 112.68 (2C), 66.6, 61.0, 56.3, 49.7. ESI m/z: 595.6 ([M+HCOO]-)
【0725】
実施例123. P7C3−S91:3−(3−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−2−ヒドロキシプロピルチオ)フェノール
【化230】
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実施例3aに準じて製造した。シリカクロマトグラフィー(0〜40%EtOAcのヘキサン溶液)、続くHPLC精製(75%MeCN/HO+0.1%HCOH、Phenomenex C18 Luna、10×250mm、3mL/分)により、9.9mg(21%収率)の灰白色固体を得た。
1H NMR (d6-アセトン, 400 MHz) δ = 8.35 (br s, 2H), 7.56 (m, 4H), 7.13 (明白なt, J = 8.0 Hz, 1H), 6.94 (br s, 1H), 6.88 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 6.69 (dd, J = 1.6, 8.0 Hz, 1H), 4.66 (dd, J = 3.2, 15.2 Hz, 1H), 4.47 (dd, J = 8.4, 14.8 Hz, 1H), 4.26 (m, 1H), 3.22 (d, J = 6.4 Hz). 13C NMR (d6-アセトン, 125 MHz) δ = 158.8, 141.1 (2C), 138.2, 130.9, 129.7 (2C), 124.4 (2C), 124.0 (2C), 120.7 (2C), 116.5, 114.2, 112.8 (2C), 112.5, 70.2, 49.2, 38.5. ESI m/z: 549.7 ([M+HCOO]-)
【0726】
実施例124. P7C3−S92:4−(3−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−2−ヒドロキシプロピルチオ)フェノール
【化231】
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実施例3aに準じて製造した。クロマトグラフィー(0〜3%アセトンのジクロロメタン溶液)、続くHPLC精製(75%MeCN/HO+0.1%HCOH、Phenomenex C18 Luna、10×250mm、3mL/分)により、11.4mg(25%収率)の灰白色固体を得た。
1H NMR (d6-アセトン, 500 MHz) δ = 8.64 (br s, 1H), 8.34 (s, 2H), 7.56 (m, 4H), 7.36 (d, J = 8.5 Hz, 2H), 6.82 (d, J = 8.5 Hz, 2H), 4.62 (dd, J = 3.5, 15.0 Hz, 1H), 4.54 (br s, 1H), 4.43 (dd, J = 8.5, 15.0 Hz, 1H), 4.16 (m, 1H), 3.09 (d, J = 6.5 Hz, 2H). 13C NMR (d6-アセトン, 125 MHz) δ = 158.0, 141.1 (2C), 134.3 (2C), 129.7 (2C), 125.3, 124.4 (2C), 124.0 (2C), 117.1 (2C), 112.9 (2C), 112.5 (2C), 70.3, 49.1, 41.2. ESI m/z: 503.6 ([M-H]-, C21H16Br2NO2S計算値503.9)
【0727】
実施例125. P7C3−S93:3−(3−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−2−ヒドロキシプロピルスルホニル)フェノール
【化232】
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P7C3−S91から実施例3dに準じて製造した。クロマトグラフィー(0〜40%EtOAcのヘキサン溶液)、続くHPLC精製(75%MeCN/HO+0.1%HCOH、Phenomenex C18 Luna、10×250mm、3mL/分)により、9.9mg(46%収率)の灰白色固体を得た。
1H NMR (d6-アセトン, 500 MHz) δ = 9.28 (br s, 1H), 8.36 (s, 2H), 7.59 (m, 4H), 7.44 (明白なt, J = 8.0 Hz, 1H), 7.43 (m, 1H), 7.38 (br s, 1H), 7.16 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 4.72 (br s, 1H), 4.64 (dd, J = 2.5, 14.0 Hz, 1H), 4.76 (m, 1H), 4.54 (dd, J = 8.5, 14.0 Hz, 1H), 3.66 (dd, J = 5.0, 14.5 Hz, 1H), 3.58 (dd, J = 6.5, 14.5 Hz, 1H). 13C NMR (d6-アセトン, 125 MHz) δ = 158.9, 142.5, 141.0 (2C), 131.4, 129.8 (2C), 124.5 (2C), 124.1 (2C), 121.7, 119.8, 115.3, 112.8 (2C), 112.7 (2C), 66.5, 60.7, 49.7. ESI m/z: 535.5 ([M-H]-, C21H16Br2NO4S計算値535.9)
【0728】
実施例126. P7C3−S94:4−(3−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−2−ヒドロキシプロピルスルホニル)フェノール
【化233】
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P7C3−S92から実施例3dに準じて製造した。クロマトグラフィー(0〜40%EtOAcのヘキサン溶液)により5.5mg(23%収率)の灰白色固体を得た。
1H NMR (d6-アセトン, 500 MHz) δ = 8.36 (s, 2H), 7.79 (d, J = 9.0 Hz, 2H), 7.60 (m, 4H), 7.01 (d, J = 9.0 Hz, 2H), 4.66-4.50 (m, 3H), 3.61 (dd, J = 5.0, 14.5 Hz, 1H), 3.52 (dd, J = 6.0, 14.5 Hz, 1H). 13C NMR (d6-アセトン, 125 MHz) δ = 163.2, 141.0 (2C), 131.7, 131.4 (2C), 129.8 (2C), 124.5 (2C), 124.0 (2C), 116.7 (2C), 112.8 (2C), 112.7 (2C), 66.6, 61.1, 49.7. ESI m/z: 535.5 ([M-H]-, C21H16Br2NO4S計算値535.9)
【0729】
実施例127. P7C3−S95:1−(3−アミノフェニルチオ)−3−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)プロパン−2−オール
【化234】
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実施例3aに準じて製造した。クロマトグラフィー(0〜50%EtOAcのヘキサン溶液)により5.5mg(23%収率)の灰白色固体を得た。
1H NMR (CDCl3, 400 MHz) δ = 8.08 (s, 2H), 7.50 (d, J = 8.8 Hz, 2H), 7.26 (d, J = 8.8 Hz, 2H), 7.01 (明白なt, J = 8.0 Hz, 1H), 6.66 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 6.49 (m, 2H), 4.39 (dd, J = 4.8, 15.2 Hz, 1H), 4.27 (dd, J = 6.8, 15.6 Hz, 1H), 4.13 (m, 1H), 3.58 (br s, 2H), 3.01 (dd, J = 5.2, 14.0 Hz, 1H), 2.88 (dd, J = 7.6, 14.0 Hz, 1H), 2.53 (br s, 1H). 13C NMR (CDCl3, 125 MHz) δ = 147.3, 139.8 (2C), 135.2, 130.3 (2C), 129.4 (2C), 123.7, 123.4 (2C), 120.0 (2C), 116.1, 114.0, 112.7, 111.1 (2C), 69.2, 48.1, 39.0. ESI m/z: 504.6 ([M+H]+, C21H19Br2N2OS計算値505.0)
【0730】
実施例128. P7C3−S96:1−(4−アミノフェニルチオ)−3−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)プロパン−2−オール
【化235】
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実施例3aに準じて製造した。クロマトグラフィー(0〜50%EtOAcのヘキサン溶液)により31mg(23%収率)の灰白色固体を得た。
1H NMR (CDCl3, 400 MHz) δ = 8.09 (s, 2H), 7.50 (d, J = 8.8, 2H), 7.28 (d, J = 8.4 Hz, 2H), 7.18 (d, J = 8.4 Hz, 2H), 6.55 (d, J = 8.4 Hz, 2H), 4.36 (dd, J = 4.0, 15.6 Hz, 1H), 4.23 (dd, J = 6.8, 15.2 Hz, 1H), 4.03 (m, 1H), 3.73 (br s, 2H), 2.91 (dd, J = 5.2, 14.0 Hz, 1H), 2.75 (dd, J = 8.0, 13.6 Hz, 1H), 2.59 (br s, 1H). 13C NMR (CDCl3, 125 MHz) δ = 146.9, 139.9 (2C), 134.6 (2C), 129.3 (2C), 123.7, 123.3 (2C), 121.0 (2C), 115.9 (2C), 112.6 (2C), 111.2 (2C), 69.1, 48.1, 41.9. ESI m/z: 504.7 ([M+H]+, C21H19Br2N2OS計算値505.0)
【0731】
実施例129. P7C3−S97:1−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−3−フェノキシプロパン−2−アミン
工程1. 1−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−3−フェノキシプロパン−2−オン
【化236】
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P7C3−S39(87.2mg、0.1835mmol、1当量)のCHCl(3mL)溶液にDess-Martinペルヨージナン(DMP、77.8mg、0.1835mmol、1当量)を添加した。混合物を室温で撹拌した。1時間後、2回目のDMP(31.1mg、0.0734mmol、0.4mmol)を反応混合物に添加し、さらに4時間撹拌した。溶媒を減圧下除去し、粗製の残渣を28%EtOAcを使用するシリカゲルクロマトグラフィーで精製して、31.7mgの白色固体を生成物として、収率36.9%で得た。
1H NMR (CDCl3, 400 MHz) δ = 4.69 (s, 2H) 5.30 (s, 2H) 6.92 (d, J = 8.7 Hz, 2H) 7.04 (d, J = 8.6 Hz, 2H) 7.08 (t, J = 8.7 Hz, 1H) 7.36 (t, J = 8.0 Hz, 2H) 7.53 (d, J = 8.7 Hz, 2H) 8.16 (s, 2H)
【0732】
工程2. (Z)−1−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−3−フェノキシプロパン−2−オンO−ベンジルオキシム
【化237】
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工程1の生成物を得た(17.7mg、0.0374mmol、1.0当量)のTHF(400μL)溶液に、2,6−ルチジン(4.4μL、0.0374mmol、1.0当量)、O−ベンジルヒドロキシルアミン塩酸塩(14.3mg、0.0898mmol、2.4当量)および4A モレキュラー・シーブ(15.8mg)を添加した。混合物をTLCで出発物質の完全な消費が示されるまで12時間撹拌した。反応混合物を飽和NaHCOで反応停止し、ジクロロメタンで3回抽出した。併せた有機抽出物をMgSOで乾燥し、濃縮して、粗製の生成物を得た。これをさらにシリカゲルクロマトグラフィー(5〜10%EtOAc/Hex)で精製して、20.2mgの白色固体を生成物として、収率93.4%で得た。
1H NMR (CDCl3, 400 MHz) δ = 4.68 (s, 2H) 5.00 (s, 2H) 5.14 (s, 2H) 6.72 (d, J = 8.2 Hz, 2H) 6.94 (t, J = 7.3 Hz, 1H) 7.47-7.16 (m, 11H) 8.06 (s, 2H)
【0733】
工程3. P7C3−S97:1−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−3−フェノキシプロパン−2−アミン
【化238】
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撹拌中の工程2の生成物を得た(5.8mg、0.01mmol、1当量)の無水THF(0.2mL)溶液に、0℃でボラン−THF錯体(THF中1M、150μL、0.15mmol、15.0当量)を添加した。混合物を室温で一夜撹拌した。反応混合物をメタノールで反応停止させ、減圧下濃縮した。10%Pd−C(4.0mg)および無水メタノールを添加し、混合物を室温で5時間、水素バルーン下に撹拌した。混合物をシリカゲルプラグで濾過し、NaHCOをさらにシリカゲルクロマトグラフィー(1〜5%MeOH/0.2%EtN/ジクロロメタン)で精製して、4.1mgの白色固体を生成物として、収率58.1%で得た。
1H NMR (CD3OD, 500 MHz) δ = 3.61 (td, J = 9.7, 4.0 Hz, 1H) 3.72 (dd, J = 9.6, 4.0 Hz, 1H) 3.89 (dd, J = 9.5, 4.2 Hz, 1H) 4.39 (dd, J = 14.9, 5.9 Hz, 1H) 4.59 (dd, J = 14.9, 8.2 Hz, 1H) 6.88 (d, J = 8.0 Hz, 2H) 6.94 (t, J = 7.4 Hz, 1H) 7.26 (t, J = 8.0 Hz, 2H) 7.46 (dd, J = 8.8, 1.7 Hz, 2H) 7.49 (d, J = 8.7 Hz, 2H) 8.21 (s, 2H). 13C NMR (CD3OD, 500 MHz) δ = 159.8, 141.0, 130.5, 130.2, 124.9, 124.2, 122.2, 115.5, 113.3, 112.2, 69.8, 51.2, 46.9 ESI(m/z): 472.7 (M+H+)
【0734】
実施例130. P7C3−S98:N−ベンジル−2−(3−(3−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−2−ヒドロキシプロピルチオ)−フェノキシ)アセトアミド
【化239】
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P7C3−S91からP7C3−S66に準じて製造した。クロマトグラフィー(0〜50%EtOAcのヘキサン溶液)により6.6mg(23%収率)の灰白色固体を得た。
1H NMR (CDCl3, 500 MHz) δ = 8.05 (d, J = 1.5 Hz, 2H), 7.47 (dd, J = 1.5, 8.5 Hz, 2H), 7.30-7.23 (m, 5H), 7.18-7.15 (m, 2H), 6.92 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 6.81 (br s, 1H), 6.72-6.69 (m, 2H), 4.43 (s, 2H), 4.41-4.35 (m, 3H), 4.28 (dd, J = 7.0, 15.0 Hz, 1H), 4.12 (m, 1H), 3.04 (dd, J = 6.0, 14.0 Hz, 1H), 2.97 (dd, J = 7.0, 14.0 Hz, 1H), 2.75 (br s, 1H). 13C NMR (CDCl3, 125 MHz) δ = 169.3, 168.1, 157.7, 139.8, 137.7, 136.7, 130.6, 129.4, 129.0, 127.92, 127.90, 123.8, 123.4, 123.2, 115.5, 113.2, 112.7, 111.1, 69.3, 67.5, 48.1, 43.2, 38.7. ESI m/z: 696.6 ([M+HCOO]-
【0735】
実施例131. P7C3−S99:N−ベンジル−2−(4−(3−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−2−ヒドロキシプロピルチオ)−フェノキシ)アセトアミド
【化240】
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P7C3−S92からP7C3−S66に準じて製造した。クロマトグラフィー(0〜70%EtOAcのヘキサン溶液、続いて0〜10%EtOACのジクロロメタン溶液)により、8.7mg(22%収率)の灰白色固体を得た。
1H NMR (CDCl3, 500 MHz) δ = 8.10 (s, 2H), 7.50 (dd, J = 1.5, 8.5 Hz, 2H), 7.32-7.26 (m, 8H), 6.79 (m, 3H), 4.51 (d, J = 6.0 Hz, 2H), 4.48 (s, 2H), 4.40 (dd, J = 4.5, 15.0 Hz, 1H), 4.29 (dd, J = 7.0, 15.5 Hz, 1H), 4.07 (m, 1H), 2.99 (dd, J = 5.0, 14.0 Hz, 1H), 2.85 (dd, J = 7.5, 13.5 Hz, 1H), 2.54 (br s, 1H). 13C NMR (CDCl3, 125 MHz) δ = 167.8, 157.0, 139.9, 133.7, 129.4, 129.0, 128.0, 127.9, 123.9, 123.8, 123.5, 115.8, 112.7, 111.1, 69.2, 67.6, 48.1, 43.2, 41.1. ESI m/z: 696.5 ([M+HCOO]-, C31H27Br2N2O5S計算値697.0)
【0736】
実施例132. P7C3−S100
【化241】
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アミン末端化P7C3アナログ(P7C3−S66に準じるフェノールのアルキル化により製造)(5.0mg、0.0087mmol)のDMF(300μl)溶液を、4,4−ジフルオロ−5,7−ジメチル−4−ボラ−3a,4a−ジアザ−s−インダセン−3−プロピオン酸スクシンイミジルエステル(Bodipy−OSu、4.0mg、0.010mmol)に添加し、続いてジイソプロピルエチルアミン(25μl、0.14mmol)を添加した。反応物を遮光して一夜撹拌した。反応物をEtOAcで希釈し、数回水、続いて塩水で洗浄した。有機層をNaSOで乾燥し、濾過し、濃縮した。粗製の混合物を遮光して100%EtOAcで分取TLCで精製して、所望の生成物を得た。収率=54%。MS (ESI), m/z: 計算値848.18, 実測値848.7 (M+1)+
【0737】
実施例133. P7C3−S101:3−(3−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−2−フルオロプロピルスルホニル)フェノール
【化242】
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実施例96に準じて、P7C3−S91から製造した。クロマトグラフィー(0〜50%EtOAcのヘキサン溶液)、続くHPLC精製(30%EtOAc/ヘキサン、Phenomenex Silica Luna、10×250mm、3mL/分)により、13.9mg(14%収率)の淡黄色固体を得た。
1H NMR (d6-アセトン, 500 MHz) δ = 9.41 (br s, 1H), 8.38 (s, 2H), 7.60 (m, 4H), 7.45 (明白なt, J = 8.0 Hz, 1H), 7.39 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.35 (br s, 1H), 7.16 (dd, J = 2.0, 8.0 Hz, 1H), 5.42 (dm, J = 47.0 Hz, 1H), 4.89-4.78 (m, 2H), 3.92 (d, J = 5.5 Hz, 1H), 3.87 (m, 1H). 13C NMR (d6-アセトン, 125 MHz) δ = 159.0, 142.2, 140.8, 131.5, 130.1, 124.7, 124.3, 122.0, 119.8, 115.4, 113.2, 112.5 (d, J = 1.75 Hz), 88.6 (d, J = 178.8 Hz), 58.5 (d, J = 21.8 Hz), 47.1 (d, J = 21.1 Hz). ESI m/z: 537.7 ([M-H]-
【0738】
実施例134. P7C3−S102:N−ベンジル−2−(3−(3−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−2−ヒドロキシプロピルスルホニル)−フェノキシ)アセトアミド
【化243】
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P7C3−S66に準じて、P7C3−S93から製造した。クロマトグラフィー(0〜50%アセトンのヘキサン溶液)により、10.1mg(20%収率)の灰白色固体を得た。
1H NMR (d6-アセトン, 500 MHz, 45℃) δ = 8.32 (s, 2H), 8.00 (br s, 1H), 7.57 (s, 3H), 7.55-7.52 (m, 2H), 7.32-7.30 (m, 1H), 7.29 (m, 2H), 7.22 (m, 1H), 4.65 (s, 2H), 4.63-4.60 (m, 2H), 4.53 (m, 1H), 4.47 (d, J = 6.0 Hz, 1H), 3.61 (m, 2H), 3.32 (d, J = 5.5 Hz, 1H). 13C NMR (d6-アセトン, 125 MHz) δ = 168.1, 159.0, 142.7, 141.0, 140.2, 131.5, 129.9, 129.2, 128.4, 127.8, 124.5, 124.1, 121.7, 121.0 115.2, 112.8, 112.7, 68.3, 66.5, 60.7, 49.6, 43.1. ESI m/z: 728.5 ([M+HCOO]-
【0739】
実施例135. P7C3−S103:4−(3−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−2−フルオロプロピルスルホニル)フェノール
【化244】
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実施例96に準じて、P7C3−S94から製造した。HPLC精製(40%EtOAc/ヘキサン、Phenomenex Silica Luna、21.2×250mm、13.5mL/分)により、11.4mg(16%収率)の灰白色固体を得た。
1H NMR (d6-アセトン, 500 MHz) δ = 8.39 (s, 2H), 7.76 (d, J = 8.5 Hz, 2H), 7.60 (m, 4H), 7.00 (d, J = 8.5 Hz, 2H), 5.39 (dm, J = 51.5 Hz, 1H), 4.89-4.81 (m, 2H), 3.85 (m, 1H), 3.80 (d, J = 5.5 Hz). 13C NMR (d6-アセトン, 125 MHz) δ = 163.5, 140.8 (2C), 131.5(2C), 131.3, 130.1 (2C), 124.7 (2C), 124.3 (2C), 116.8 (2C), 113.2 (2C), 112.5 (d, J = 1.9 Hz, 2C), 88.8 (d, J = 178.5 Hz), 58.8 (d, J = 21.6 Hz), 47.2 (d, J = 21.3 Hz). ESI m/z: 537.6 ([M-H]-
【0740】
実施例136. P7C3−S104:5−(5−(3−(3−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−2−ヒドロキシプロピルアミノ)フェノキシ)ペンチルカルバモイル)−2−(6−ヒドロキシ−3−オキソ−3H−キサンテン−9−イル)安息香酸
【化245】
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表題化合物をP7C3−S100に準じて合成した。MS (ESI), m/z: 計算値931.1, 実測値931.6 (M)+
【0741】
実施例137. P7C3−S105:1−(8−ブロモ−3,4−ジヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−5(2H)−イル)−3−フェノキシプロパン−2−オール
工程1. tert−ブチル8−ブロモ−3,4−ジヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−2(5H)−カルボキシレート
【化246】
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8−ブロモ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(813mg、3.2mmol)、ジメチルアミノピリジン(53.5mg、0.14mmol)および二炭酸ジ−tert−ブチル(1.46g、6.7mmol)の塩化メチレン(10ml)およびメタノール(5.0ml)溶液と、トリエチルアミン(0.95ml、6.8mmol)を一夜撹拌した。反応物を濃縮して、深赤色半固体を得て、塩化メチレンで希釈した。有機層を2回水および塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過し、濃縮した。粗製の反応生成物を50%EtOAc/ヘキサンで精製して、931.8mgの生成物を得た(82%)。
1H NMR (CDCl3, 500 MHz) δ = 7.88 (bs, 1H), 7.58 (s, 1H), 7.22 (dd, 2H, J = 8.3, 28.1 Hz), 4.58 (s, 2H), 3.82 (s, 2H), 2.83 (s, 2H), 1.51 (s, 9H). (ESI(m/z): 350.8 (M+1)+
【0742】
工程2. tert−ブチル8−ブロモ−5−(2−ヒドロキシ−3−フェノキシプロピル)−3,4−ジヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−2(5H)−カルボキシレート
【化247】
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tert−ブチル8−ブロモ−3,4−ジヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−2(5H)−カルボキシレート(449.7mg、1.28mmol)および粉末水酸化カリウム(86.9mg、1.54mmol)のアセトン(4.0ml)溶液を15分撹拌し、2−(フェノキシメチル)オキシラン(254mg、1.69mmol)を添加した。1時間後反応物を濃縮し、EtOAcで希釈し、2回水、続いて塩水で洗浄した。有機層をNaSOで乾燥し、濾過し、濃縮した。粗製の混合物をシリカゲルクロマトグラフィー(1%MeOH/CHCl+0.1%EtN)で精製した。収率=21%。ESI(m/z): 546.6 (M+CHCOO-)
【0743】
工程3. P7C3−S105:1−(8−ブロモ−3,4−ジヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−5(2H)−イル)−3−フェノキシプロパン−2−オール
【化248】
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トリフルオロ酢酸(31μl、0.40mmol)を工程2の生成物(20.1mg、0.04mmol)の塩化メチレン(0.3ml)溶液に添加した。100分後反応混合物を濃縮し、分取TLC(10%MeOH/CHCl)で精製した。収率=96%。
1H NMR (CDCl3, 400 MHz)) δ = 7.43 (s, 1H), 7.27 (s, 1H), 7.17 (dd, 2H, J = 8.5, 26.7 Hz), 6.97 (t, 1H, 4.58 J = 7.0 Hz), 6.86 (d, 2H, J = 6.9 Hz), 4.24 (dm, 5H), 4.06 (m, 1H), 3.88 (m, 2H), 3.34 (m, 2H), 3.16 (m, 1H), 2.96 (m, 1H). ESI(m/z): 400.8 (M+1)+
【0744】
実施例138. P7C3−S106:1−(8−ブロモ−2−シクロプロピル−3,4−ジヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−5(2H)−イル)−3−フェノキシプロパン−2−オール
【化249】
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文献法に従い(Barta, Thomas E. et al. WO2003/091247A2)、エトキシシクロプロピル−オキシトリメチルシラン(30μl、0.15mmol)をP7C3−S105(45.9mg、0.114mmol)のメタノール(1.0ml)および酢酸(70μl、1.2mmol)溶液に添加した。反応物を10分撹拌し、ナトリウムシアノボロハイドライド(37.0mg、0.59mmol)を添加した。密閉バイアルを2.5時間加熱還流し、その後濃縮し、EtOAcで希釈し、1N NaOH溶液、水および塩水で洗浄した。有機層をNaSOで乾燥し、濾過し、濃縮した。精製by分取TLC(5%MeOH/CHCl)により、生成物を8%収率で得た。
1H NMR (CDCl3, 400 MHz) δ 7.54 (s, 1H), 7.30 (t, 1H, J = 7.7 Hz), 7.18 (s, 2H), 7.00 (t, 1H, J = 7.3 Hz), 6.88 (d, 2H, J = 8.4 Hz), 4.29 (m, 2H), 4.15 (m, 1H), 3.92 (m, 4H), 3.00 (m, 4H), 1.98 (bs, 1H), 1.33 (m, 1H), 0.6 (m, 4H). 13C NMR (CDCl3, 126 MHz) δ 158.1, 135.7, 125.2, 129.8, 127.6, 123.9, 121.7, 120.5, 114.6, 112.7, 110.7, 69.6, 38.8, 50.8, 49.6, 45.7, 45.7, 38.0, 8.7, 6.4. ESI(m/z): 計算値440.11, 実測値440.9 (M+1)+
【0745】
実施例139. P7C3−S107:8−ブロモ−5−(2−ヒドロキシ−3−フェノキシプロピル)−3,4−ジヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−2(5H)−カルボニトリル
【化250】
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文献法に従い(Kong, Chan Chun et al..;WO2004/52885)、臭化シアン(CHCN中5.0M、44μl)をP7C3−S105(88.1mg、0.22mmol)および炭酸カリウム(45.4mg、0.33mmol)の塩化メチレン(2.1ml)溶液に添加した。反応物を環境温度で撹拌し、次いで一夜還流した。冷却した反応混合物を小セライトプラグで濾過し、直接分液漏斗に入れた。有機層を水および塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過し、濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィー(1%MeOH/CHCl)により、精製生成物を得た。収率=12%
1H NMR (CDCl3, 400 MHz)) δ = 7.52 (s, 1H), 7.32 (t, 1H, J = 8.2 Hz), 7.25 (m, 2H), 7.02 (t, 1H, J = 7.3 Hz), 6.90 (d, 2H, J = 7.8 Hz), 4.46 (s, 2H), 4.34 (m, 2H), 4.19 (m, 1H), 4.00 (dd, 1H, J = 4.4, 9.5 Hz), 3.87 (dd, 1H, J = 4.8, 9.7 Hz), 3.55 (m, 2H), 3.01 (m, 2H) 2.49 (bs, 1H). 13C NMR (CDCl3, 126 MHz) δ 160.0, 125.4, 133.9, 129.9, 124.9, 120.5, 118.2, 113.3, 111.0, 104.8, 69.5, 68.8, 46.7, 46.3, 45.9, 22.1
ESI(m/z): 計算値425.07, 実測値471.8(M+CH3COO)-
【0746】
実施例140. P7C3−S108:8−ブロモ−5−(2−フルオロ−3−フェノキシプロピル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール
工程1. tert−ブチル8−ブロモ−5−(2−フルオロ−3−フェノキシプロピル)−3,4−ジヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−2(5H)−カルボキシレート
【化251】
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代表的方法4に従い、表題化合物をP7C3−S105の工程2の生成物から合成した。粗製の反応生成物を精製せずに使用した。
【0747】
工程2. P7C3−S108:8−ブロモ−5−(2−フルオロ−3−フェノキシプロピル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール
【化252】
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トリフルオロ酢酸(15μl、0.20mmol)を、工程1の生成物を得た(20.6mg、0.04mmol)の塩化メチレン(0.4ml)溶液に添加した。さらに3時間後トリフルオロ酢酸(25μl、0.32mmol)を添加した。反応物を塩化メチレンで希釈し、水で2回および10%NaCl溶液で2回洗浄した。有機層をNaSOで乾燥し、濾過し、濃縮した。粗製反応物を分取TLC(7%MeOH/DCM+0.15%TEA)で精製し、定量的収率で単離した。
1H NMR (CD3OD, 500 MHz)) δ = 7.62 (m, 1H), 7.38 (d, 1H, J = 9.9 Hz), 7.25 (m, 3H), 6.92 (m, 2H), 5.06 (dm, 1H), 4.56 (m, 2H), 4.37 (s, 2H), 4.08-4.24 (m, 2H), 3.57 (m, 2H), 3.27 (m, 1H), 3.18 (m, 2H). 13C NMR (CD3OD, 126 MHz) δ = 159.7, 137.1, 134.5, 130.7, 126.0, 121.4, 115.6, 114.3, 112.6, 103.2, 91.7 (d, 1J = 177.1 Hz), 68.0 (d, 2J = 23.5 Hz), 47.9, 45.0 (d, 2J = 22.9 Hz), 42.9, 41.9, 20.8, 9.2. MS (ESI), m/z: 計算値402.07, 実測値402.8 (M+1)+
【0748】
実施例141. P7C3−S109:1−(シクロヘキシルアミノ)−3−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)プロパン−2−オール
【化253】
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シクロヘキシルアミン(152μl、1.3mmol)を3,6−ジブロモ−9−(オキシラン−2−イルメチル)−9H−カルバゾール(102.5mg、0.27mmol)のエタノール(2.6ml)中の不均質溶液に添加した。反応混合物を1時間加熱還流し、濃縮して、純粋な所望の生成物を得た。収率=97%。
1H NMR (CDCl3, 500 MHz)) δ 8.13 (d, 2H, J = 1.5 Hz), 7.55 (dd, 2H, J = 1.8, 8.6 Hz), 7.36 (d, 2H, J = 8.8 Hz), 4.28 (d, 2H, J = 5.5 Hz), 4.01 (m, 1H), 2.81 (dd, 1H, J = 3.5, 12.0 Hz), 2.50 (m, 1H), 2.29 (m, 1H), 1.77 (d, 2H, J = 11.4 Hz), 1.63 (m, 3H), 0.84-1.28 (m, 6H). 13C NMR (CDCl3, 500 MHz) δ 140.0, 129.3, 123.7, 123.3, 112.4, 111.1, 69.2, 56.8, 50.0, 47.6, 34.1, 33.7, 26.0, 25.1 ESI(m/z): 計算値478.03, 実測値524.7 (M+CHCOO)-
【0749】
実施例142. P7C3−S110:(9−(2−ヒドロキシ−3−(フェニルチオ)プロピル)−9H−カルバゾール−3,6−ジカルボニトリル
【化254】
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P7C3−S7から、5.3%収率で実施例101に準じて製造した。
1H NMR (d6-アセトン, 400 MHz) δ = 3.40-3.24 (m, 2H) 4.30 (tdd, J = 9.0, 6.1, 2.9 Hz, 1H) 4.66 (dd, J = 15.1, 8.7 Hz, 1H) 4.74 (d, J = 5.1 Hz, 1H) 4.82 (dd, J = 15.1, 3.0 Hz, 1H) 7.22 (t, J = 7.4 Hz, 1H) 7.33 (t, J = 7.6 Hz, 2H) 7.47 (dd, J = 8.3, 1.0 Hz, 2H) 7.92-7.77 (m, 4H) 8.73 (s, 2H) 13C NMR (d6-アセトン, 500 MHz) δ = 143.8, 136.3, 130.1, 129.4, 129.2, 126.4, 126.0, 122.4, 119.8, 111.9, 103.2, 69.4, 48.7, 37.9 ESI(m/z): 427.8 (M+HCOO-)
【0750】
実施例143. P7C3−S111:9−(2−ヒドロキシ−3−フェノキシプロピル)−9H−カルバゾール−3,6−ジカルボニトリル
【化255】
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P7C3−S39から16.5%収率で実施例101に準じて製造した。
1H NMR (d6-アセトン, 400 MHz) δ = 4.15 (d, J = 5.4 Hz, 2H) 4.56 (dt, J = 9.2, 5.1 Hz, 1H) 4.76 (dd, J = 15.1, 7.6 Hz, 1H) 4.86 (dd, J = 15.1, 3.9 Hz, 1H) 6.98 (dd, J = 16.4, 8.0 Hz, 3H) 7.31 (t, J = 8.0 Hz, 2H) 7.85 (dd, J = 8.6, 1.4 Hz, 2H) 7.96 (d, J = 8.6 Hz, 2H) 8.75 (s, 1H). 13C NMR (d6-アセトン, 500 MHz) δ = 158.9, 143.9, 130.1, 129.7, 126.0, 122.5, 121.2, 119.7, 114.7, 112.0, 103.3, 69.7, 69.0, 46.9. ESI(m/z): 411.9 (M+HCOO-)
【0751】
実施例144aおよび144b. P7C3−S113およびP7C3−S114:N−(3−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−2−フルオロプロピル)−3−メトキシアニリン(R−およびSエナンチオマー)
工程1. (2R)−N−(3−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−2−フルオロプロピル)−3,3,3−トリフルオロ−2−メトキシ−N−(3−メトキシフェニル)−2−フェニルプロパンアミド
【化256】
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P7C3−S10(20.0mg、0.0395mmol、1.0当量)のジクロロメタン(790μL)溶液に、NaH(鉱油中60%分散、0.9mg、0.0395mmol、1.0当量)を添加した。混合物を室温で15分撹拌した。(S)−(+)−α−メトキシ−α−トリフルオロメチル−フェニルアセチルクロライド(14.8μL、0.0790mmol、2.0当量)を反応混合物に滴下した。4−(ジメチルアミノ)ピリジン(DMAP、触媒)を1時間後に上記混合物に添加した。混合物を室温で一夜撹拌し、水で反応停止させた。粗製の反応物を酢酸エチルで希釈し、塩水で洗浄した。有機層をMgSOで乾燥し、濃縮して、粗製の生成物を得た。これをさらにシリカゲル分取HPLC(20〜25%EtOAc/Hex)で精製して、10.1mgの白色固体の速く溶出するジアステレオマーおよび6.8mgの白色固体の遅く溶出するジアステレオマーを、収率59.2%で得た。
1H NMR (CDCl3, 400 MHz)速く溶出するジアステレオマー:δ = 3.39 (s, 3H) 3.54 (s, 3H) 3.70-3.61 (m, 1H) 4.34 (dd, J = 30.0, 14.2 Hz, 1H) 4.61-4.44 (m, 2H) 5.24 (d, J = 50.4 Hz, 1H) 6.66 (d, J = 8.1 Hz, 1H) 7.40-7.23 (m, 10H) 7.54 (d, J = 8.6 Hz, 2H) 8.12 (s, 2H)。
遅く溶出するジアステレオマー: δ = 3.25 (s, 3H) 3.50 (s, 3H) 3.61-3.53 (m, 1H) 4.27 (dd, J = 32.4, 14.4 Hz, 1H) 4.61-4.40 (m, 2H) 5.32 (d, J = 50.3 Hz, 1H) 6.65 (d, J = 7.9 Hz, 1H) 7.42-7.20 (m, 10H) 7.56 (d, J = 8.6 Hz, 2H) 8.12 (s, 2H)
P7C3−S113(下記参照)は、逆相HPLC(C18カラム)で速く溶出し、順相(シリカゲル)HPLCで遅く溶出するジアステレオマーに由来した。
【0752】
工程2. P7C3−S113およびP7C3−S114:N−(3−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−2−フルオロプロピル)−3−メトキシアニリン(絶対化学未割り当て)
【化257】
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別の工程1の生成物(4.0mg、0.00554mmol、1当量)を含む、乾燥させ、窒素通気したバイアルに、無水および脱気ジエチルエーテル(206μL)を得た。懸濁液を0℃に冷却した。リチウムアルミニウムハイドライド溶液(THF中1M、60μL、0.06mmol、3当量)を上記冷却懸濁液に添加した。混合物を氷浴で1時間、さらに室温で1時間撹拌した。水(0.4μL)、15%NaOH(0.4μL)および水(1.2μL)を混合物に連続的に添加し、反応を停止させた。粗製反応物を酢酸エチルで希釈し、塩水で洗浄した。有機層をMgSOで乾燥し、濃縮した。これをさらにシリカゲルクロマトグラフィー(30%EtOAC/Hex)で精製して、1.5mgの白色固体を生成物として、収率50〜55%で得た。P7C3−S113および−S114は、P7C3−S10と同一のLC/MSクロマトグラムおよびNMRスペクトルを示した。P7C3−S113は、HPLC(Chiralcel OD-H、1mL/分、100%アセトニトリルtS113=5.45分、tS114=5.74分)で>99%eeと測定された。P7C3−S114は79%eeと測定された。
【0753】
当業者には当然であろうが、一般に知られるとおり、異なるエナンチオマーは異なる活性を有し得る。一方のエナンチオマーは他方のエナンチオマーより活性であり得る。2個のエナンチオマーの組み合わせは、いずれかの実質的に純粋なエナンチオマーと異なる活性レベルを有し得る。予備実験は、12週齢生体雄C57/Bl6マウスを10μMのいずれかの化合物で処置したインビボアッセイでの神経新生促進および/または抗アポトーシス活性において、P7C3−S113がP7C3−S114よりも活性であることが示唆された。エナンチオマー活性のこのような差異は、ここに開示する態様の他の化合物でも観察され得ることは注意すべきである。また、このような活性はアッセイモード、化合物濃度、化合物純度、化合物安定性、ならびに他のパラメータによることも注意すべきである。異なる濃度で試験したとき、低活性エナンチオマーの活性が上昇する可能性もあり、その逆もある。
【0754】
実施例145. P7C3−S115:N−(2−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)エチル)アニリン
工程1. エチル2−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)アセテート
【化258】
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3,6−ジブロモカルバゾール(325.0mg、1.0mmol、1当量)の無水N,N−ジメチルホルムアミド(5mL)溶液に、破砕KOH(67.3mg、1.2mmol、1.2当量)を添加した。混合物を30分撹拌した。臭化酢酸エチル(277.2μL、2.5mmol、2.5当量)を混合物に添加し、これを室温で一夜撹拌した。粗製の反応物を酢酸エチル(30mL)で希釈し、1M HClおよび水で洗浄した。有機層をMgSOで乾燥し、濃縮して、396.3mgの白色固体を生成物として得た(96.4%)。
1H NMR (CDCl3, 400 MHz) δ = 1.22 (t, J = 7.1 Hz, 3H) 4.20 (q, J = 7.1 Hz, 2H) 4.94 (s, 2H) 7.21 (d, J = 8.7 Hz, 2H) 7.57 (dd, J = 8.6, 1.1 Hz, 2H) 8.16 (s, 2H). ESI(m/z): 407.6 (M-H+)
【0755】
工程2. 2−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)酢酸
【化259】
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工程1の生成物を得た(41.1mg、0.1mmol、1当量)のTHF−メタノール−水(3:2:1、計1.2mL)溶液に、LiOH(12.0mg、0.5mmol、5当量)を添加した。混合物を室温で1時間撹拌した。反応物を1M HCl(10mL)で希釈し、酢酸エチル(10mL)で抽出した。有機層を水(10mL)で2回洗浄し、MgSOで乾燥して、38.3mgの白色固体を生成物として、収率99%で得た。
1H NMR (CDCl3, 400 MHz) δ = 5.02 (s, 2H) 7.22 (d, J = 8.8 Hz, 2H) 7.58 (dd, J = 8.7, 1.2 Hz, 2H) 8.16 (d, J = 1.6 Hz, 2H). ESI(m/z): 379.6 (M-H+)
【0756】
工程3. 2−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−N−フェニルアセトアミド
【化260】
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工程3の生成物(9.6mg、0.025mmol、1当量)の無水ジクロロメタン(1.5mL)溶液に、N−(3−ジメチルアミノプロピル)−N’−エチルカルボジイミドヒドロクロライド(EDC、5.8mg、0.03mmol、1.2当量)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール水和物(HOBt、4.1mg、0.03mmol、1.2当量)および4−(ジメチルアミノ)ピリジン(DMAP、1結晶)を添加した。混合物を室温で20分撹拌後、アニリン(3.4μL、0.0375mmol、1.5当量)を添加し、得られた混合物を80℃で一夜加熱した。反応混合物を酢酸エチル(20mL)で希釈し、1M NaOH、1M HClおよび水で連続的に洗浄した。有機層をMgSOで乾燥し、濃縮して、難溶性白色固体を得て、これは次工程で使用するのに十分な純度であった。
1H NMR (d6-DMSO, 400 MHz) δ = 5.29 (s, 2H) 7.06 (t, J = 7.3 Hz, 1H) 7.31 (t, J = 7.8 Hz, 2H) 7.66-7.55 (m, 6H) 8.50 (s, 2H) 10.55 (s, 1H). ESI(m/z): 454.6 (M-H+)
【0757】
工程4. P7C3−S115. N−(2−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)エチル)アニリン
【化261】
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工程3の生成物(9.2mg、0.02mmol、1当量)を含む乾燥させ、窒素通気したバイアルに、無水および脱気ジエチルエーテル(750μL)を添加した。懸濁液を0℃に冷却した。リチウムアルミニウムハイドライド(THF中1M、60μL、0.06mmol、3当量)を添加し、混合物を氷浴中で1時間、次いで室温で一夜撹拌した。水(3.6μL)、15%NaOH(3.6μL)および水(10.8μL)を混合物に連続的に添加し、反応を停止させた。粗製の混合物を酢酸エチルで希釈し、塩水で洗浄した。有機層をMgSOで乾燥し、濃縮して、粗製の生成物を得た。これをさらにシリカゲルクロマトグラフィー(60%のジクロロメタン/Hex)で精製して、2.7mgの白色固体を生成物として、収率28.8%で得た。
1H NMR (CDCl3, 400 MHz) δ = 3.70-3.56 (m, 2H) 4.46 (t, J = 5.5 Hz, 2H) 6.55 (d, J = 7.8 Hz, 2H) 6.76 (t, J = 7.4 Hz, 1H) 7.16 (d, J = 8.8 Hz, 2H) 7.20 (t, J = 7.9 Hz, 2H) 7.50 (dd, J = 8.7, 1.9 Hz, 2H) 8.14 (d, J = 1.7 Hz, 2H). 13C NMR (CDCl3, 500 MHz) δ = 146.8, 139.5, 129.7, 129.4, 123.7, 123.5, 118.4, 113.1, 112.6, 110.5, 42.7, 42.5. ESI(m/z): 486.7 (M+HCOO-); 476.7 (M+Cl-)
【0758】
実施例146. P7C3−S129:2−(6−アミノ−3−イミノ−3H−キサンテン−9−イル)−4−(6−(5−(3−(3−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−2−ヒドロキシプロピルアミノ)フェノキシ)ペンチルアミノ)−6−オキソヘキシルカルバモイル)安息香酸および2−(6−アミノ−3−イミノ−3H−キサンテン−9−イル)−5−(6−(5−(3−(3−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−2−ヒドロキシプロピルアミノ)フェノキシ)ペンチルアミノ)−6−オキソヘキシルカルバモイル)安息香酸
【化262】
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P7C3−S100に準じて製造した。HPLC精製(45%MeCN/HO+0.1%HCOH、Phenomenex C18 Luna、10×250mm、3mL/分)により、1.7mg(50%収率)を異性体混合物として得た。ESI m/z: 1043.2 ([M+H]+, C53H53Br2N6O7計算値1043.2)
【0759】
実施例147. P7C3−S130
【化263】
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実施例P7C3−S66に準じて、P7C3−S94から製造した。クロマトグラフィー(1%MeOHのジクロロメタン溶液)、続くヘキサンでのトリチュレーションにより、1.2mg(5.3%収率)の灰白色固体を得た。
1H NMR (CDCl3, 500 MHz) δ = 8.12 (s, 2H), 7.71 (d, J = 7.0 Hz, 2H), 7.54 (d, J = 9.0 Hz, 2H), 7.29 (m, 2H), 6.98 (d, J = 7.0 Hz, 2H), 4.62 (br s, 1H), 4.39 (s, 2H), 4.19 (s, 2H), 3.88 (s, 2H), 3.72 (m, 11H), 3.42 (s, 1H), 3.23 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 3.16 (s, 1H), 2.49 (t, J = 14.0 Hz, 2H), 1.43 (s, 9H). ESI m/z: 841.6 ([M+HCOO]-, C35H42Br2NO11S計算値842.1)
【0760】
実施例148. P7C3−S131:1−(8−ブロモ−2−メチル−3,4−ジヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−5(2H)−イル)−3−フェノキシプロパン−2−オール
【化264】
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粉末KOH(13.6mg、0.24mmol)を8−ブロモ−2−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(Boekelheide, V.; Ainsworth, C. J. Am. Chem. Soc. 1950, 72, 2134)(52.5mg、0.20mmol)のDMF(1.0mL)溶液に添加し、溶解するまで環境温度で30分撹拌した。2−(フェノキシメチル)オキシランをシリンジで添加し、反応物を室温で一夜撹拌した。完了時、溶液をEtOAcで希釈した。混合物をHOおよび塩水で洗浄した。有機層をNaSOで乾燥し、濾過し、減圧下濃縮した。粗製の残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィーで精製して、生成物を白色泡状物として得た(35.3mg、43%)。
1H NMR (CDCl3) δ = 7.49 (s, 1H), 7.27 (t, J = 7.9 Hz, 2H), 7.18-7.15 (m, 2H), 6.98 (t, J = 7.8 Hz, 1H), 6.81 (d, J = 8.0 Hz, 2H), 4.23 (dd, J = 14.6, 4.5 Hz, 1H), 4.15-4.08 (m, 1H), 4.03 (dd, J = 14.6, 7.1 Hz, 1H), 3.83-3.75 (m, 2H), 3.53-3.43 (m, 2H), 2.85-2.63 (m, 4H), 2.47 (s, 3H). 13C NMR (CDCl3, 126 MHz) δ = 158.0, 135.4, 135.0, 123.6, 121.3, 114.4, 110.7, 107.7, 69.1, 68.9, 52.2, 51.3, 46.0, 45.6, 23.0. ESI m/z: 414.8 ([M+H]+, C21H23BrN2O2計算値415.0)
【0761】
実施例149. P7C3−S137:1−(3−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−2−ヒドロキシプロピル)ピリジン−2(1H)−オンの合成
【化265】
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n−BuLi(ヘキサン中2.5M、80μl、0.2mmol)を、3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール(32.1mg、0.10mmol)のTHF(1.0mL)溶液に−78℃で添加し、30分撹拌した。1−(オキシラン−2−イルメチル)ピリジン−2(1H)−オンを−78℃で添加し、反応物を室温で一夜撹拌した。完了時、溶液をHOで反応停止させた。CHClを添加し、混合物をHOおよび飽和NaCl水溶液で洗浄した。有機層をNaSOで乾燥し、濾過し、減圧下濃縮した。粗製の残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィーで精製して、生成物を白色固体として得た(42.2mg、89%)。
1H NMR (d6-DMSO, 500 MHz) δ 8.47 (s, 2H), 7.64-7.53 (m, 5H), 7.40 (t, 1H, J = 7.2 Hz), 6.35 (d, 1H, J = 9.0 Hz), 6.19 (t, 1H, J = 6.2 Hz), 5.33 (d, 1H, J = 5.5 Hz), 4.44 (d, 1H, J = 14.8 Hz), 4.35 (dd, 1H, J = 7.9, 14.8 Hz), 4.28 (d, 1H, J = 13.0 Hz), 4.25-4.17 (m, 1H), 3.74 (dd, 1H, J = 8.8, 12.5 Hz). MS (ESI) m/z: 474.6 ([M+H]+, C20H17Br2N2O2計算値475.0)
【0762】
実施例150. P7C3−S138:9−(2−ヒドロキシ−3−フェノキシプロピル)−9H−カルバゾール−3−カルボニトリル
工程1. 9H−カルバゾール−3−カルボニトリルの合成
【化266】
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3−ブロモ−9H−カルバゾール(123.4mg、0.50mmol)およびCuCN(49.9mg、0.56mmol)のN−メチル−ピロリドン(2mL)溶液を200℃で5時間加熱した。冷却した反応混合物を水に注加し、沈殿を濾過し、酢酸エチルで洗浄した。濾液を酢酸エチルで抽出し、併せた酢酸エチル抽出物を水で洗浄し、塩水、乾燥し(NaSO)、濾過し、減圧下濃縮した。粗製の残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィーで精製して、生成物を白色固体として得た(84.7mg、88%)。
1H NMR (CD3OD, 500 MHz) δ 8.46 (s, 1H), 8.13 (d, 1H, J = 7.9 Hz), 7.65 (d, 1H, J = 8.4 Hz), 7.55 (d, 1H, J = 8.4 Hz), 7.51 (d, 1H, J = 8.1 Hz), 7.47 (t, 1H, J = 7.5 Hz), 7.24 (t, 1H, J = 7.5 Hz), 3.35 (s, 1H). MS (ESI) m/z: 193.0 ([M+H]+, C13H9N2計算値193.1)
【0763】
工程2. 9−(2−ヒドロキシ−3−フェノキシプロピル)−9H−カルバゾール−3−カルボニトリルの合成
【化267】
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P7C3−S138を、9H−カルバゾール−3−カルボニトリルおよび2−(フェノキシメチル)オキシランを使用した以外、P7C3−S137に準じて合成し、61%収率で単離した。
1H NMR (CD3OD, 400 MHz) δ 8.45 (s, 1H), 8.14 (d, 1H, J = 7.8 Hz), 7.73-7.56 (m, 3H), 7.47 (t, 1H, J = 7.7 Hz), 7.27 (td, 3H, J = 2.0, 7.9 Hz), 6.94 (t, 3H, J = 8.6 Hz), 4.66 (dd, 1H, J = 5.0, 15.0 Hz), 4.52 (dd, 1H, J = 6.8, 15.0 Hz), 4.43-4.34 (m, 1H), 3.99 (dd, 1H, J = 5.4, 9.8 Hz), 3.93 (dd, 1H, J = 4.6, 9.8 Hz). MS (ESI) m/z: 342.9 ([M+H]+, C22H19N2O2計算値343.1)
【0764】
実施例151. P7C3−S141:tert−ブチル(5−(4−((3−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−2−ヒドロキシプロピル)スルホニル)フェノキシ)ペンチル)カルバメート
【化268】
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表題化合物をP7C3−S98に準じて合成した。
MS (ESI) m/z: 766.6 [M+ギ酸]-, C31H36Br2N2O6S計算値722.1
【0765】
実施例152. P7C3−S142:6−ブロモ−9−(2−ヒドロキシ−3−フェノキシプロピル)−9H−カルバゾール−3−カルボニトリル
【化269】
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N−ブロモスクシンイミド(8.0mg、0.09mmol)をP7C3−S138(14.0mg、0.04mmol)のトルエン(0.7mL)および酢酸エチル(0.3mL)溶液に室温で添加した。反応物を70℃で2日間撹拌し、室温に冷却し、その時点でさらにN−ブロモスクシンイミド(8.1mg、0.09mmol)を添加した。反応物をさらに70℃で2日間撹拌した。H NMRでモニターして反応完了時、懸濁液を水で洗浄し、乾燥し(NaSO)、濾過し、減圧下濃縮した。粗製の残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィーで精製して、生成物を白色固体として得た(9.7mg、56%)。
1H NMR (CDCl3, 400 MHz) δ 8.31 (s, 1H), 8.20 (d, 1H, J = 1.7 Hz), 7.66 (d, 1H, J = 8.6 Hz), 7.63-7.53 (m, 2H), 7.43 (d, 1H, J = 8.7 Hz), 7.31 (t, 2H, J = 8.0 Hz), 7.02 (t, 1H, J = 7.4 Hz), 6.89 (d, 2H, J = 8.6 Hz), 4.63 (dd, 1H, J = 5.0, 14.4 Hz), 4.57-4.41 (m, 2H), 4.04 (dd, 1H, J = 4.5, 9.4 Hz), 3.91 (dd, 1H, J = 4.5, 9.4 Hz), 2.49 (d, 1H, J = 5.6 Hz). MS (ESI) m/z: 420.8 ([M+H]+, C22H18BrN2O2計算値421.1)
【0766】
実施例153. P7C3−S146:6−ブロモ−9−(2−ヒドロキシ−3−フェノキシプロピル)−9H−カルバゾール−3−カルボキサミド
【化270】
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P7C3−S142(4.5mg、0.01mmol)、50%過酸化水素(0.008mL)および1N NaOH水溶液(0.007mL)のエタノール(1mL)の混合物を30℃で30時間撹拌した。さらに50%過酸化水素(0.008mL)および1N NaOH水溶液(0.007μL)を添加し、15時間、30℃後に反応が完了した。溶液を濃縮し、粗製の残渣を分取薄層クロマトグラフィーで精製して、生成物を得た(3.9mg、72%)。
1H NMR (CDCl3, 400 MHz) δ 8.48 (s, 1H), 8.19 (d, 1H, J = 1.6 Hz), 7.86 (dd, 1H, J = 1.6, 8.6 Hz), 7.58-7.46 (m, 2H), 7.40 (d, 1H, J = 8.7 Hz), 7.33-7.28 (m, 2H), 7.01 (t, 1H, J = 7.4 Hz), 6.90 (d, 2H, J = 7.8 Hz), 6.08 (s, 1H), 5.61 (s, 1H), 4.61 (t, 1H, J = 8.5 Hz), 4.55-4.40 (m, 2H), 4.03 (dd, 1H, J = 4.6, 9.5 Hz), 3.93 (dd, 1H, J = 4.6, 9.5 Hz), 2.73 (s, 1H). MS (ESI) m/z: 438.8 ([M+H]+, C22H20BrN2O3計算値439.1)
【0767】
実施例154. P7C3−S147:1−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−3−(ピリジン−2−イルオキシ)プロパン−2−オール
工程1. 3−(ピリジン−2−イルオキシ)プロパン−1,2−ジオールの合成
【化271】
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文献法に準じて、ソルケタール(1.25mL、0.01mol)のTHF(20mL)溶液を撹拌し、N下0℃に冷却し、KOBu(1.349g、0.012mol)を添加した。混合物を15分撹拌し、2−ブロモピリジン(1.1mL、0.011mol)を添加し、混合物を18時間、室温で撹拌し、HOで希釈し、CHC1で抽出した。併せた抽出物を乾燥し(NaSO)、濾過し、蒸発して、粗製の表題生成物を得た(288.1mg、17%)。
1H NMR (CDCl3, 400 MHz) δ 7.98 (d, 1H, J = 3.2 Hz), 7.50 (t, 1H, J = 6.8 Hz), 6.81 (t, 1H, J = 5.8 Hz), 6.69 (d, 1H, J = 8.3 Hz), 4.35 (d, 2H, J = 4.5 Hz), 4.09 (s, 1H), 3.95-3.83 (m, 1H), 3.63-3.46 (m, 2H), 2.81 (s, 1H). MS (ESI) m/z: 170.0 ([M+H]+, C8H12NO3計算値170.1)
【0768】
工程2. 1−(メシチルオキシ)−3−(ピリジン−2−イルオキシ)プロパン−2−オール
【化272】
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2−メシチレンスルホニルクロライド(120.8mg、0.55mmol)、BuSnO(63.1mg、0.25mmol)、DMAP(61.9mg、0.51mmol)およびEtN(1mL)を、3−(ピリジン−2−イルオキシ)プロパン−1,2−ジオール(83.7mg、0.50mmol)のトルエン(5mL)溶液に添加した。反応混合物を室温で2時間撹拌した。水の添加後、混合物をCHClで抽出した。有機層をNaSOで乾燥し、溶媒を減圧下除去した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィーで精製して、表題生成物を得た(123.9mg、71%)。
1H NMR (CDCl3, 400 MHz) δ 8.05 (dd, 1H, J = 1.9, 5.1 Hz), 7.65-7.56 (m, 1H), 7.01-6.87 (m, 3H), 6.74 (d, 1H, J = 7.8 Hz), 4.98 (s, 1H), 4.43 (qd, 2H, J = 4.1, 12.2 Hz), 4.15 (s, 1H), 4.02 (d, 2H, J = 5.6 Hz), 2.61 (s, 6H), 2.27 (s, 3H). MS (ESI) m/z: 351.9 ([M+H]+, C17H22SNO5計算値352.1)
【0769】
工程3. 1−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−3−(ピリジン−2−イルオキシ)プロパン−2−オール(P7C3−S147)の合成
【化273】
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代表的方法1に従い、1、3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール(32.4mg、0.10mmol)の乾燥DMF(0.5mL)をKOH(10.2mg、0.15mmol)および1−(メシチルオキシ)−3−(ピリジン−2−イルオキシ)プロパン−2−オール(47.5mg、0.14mmol)の乾燥DMF(1.0mL)溶液で処理して、表題生成物を得た(34.1mg、72%)。
1H NMR (d6-DMSO, 400 MHz) δ 8.46 (d, 2H, J = 1.8 Hz), 8.15-8.10 (m, 1H), 7.79-7.67 (m, 1H), 7.62 (d, 2H, J = 8.8 Hz), 7.56 (dd, 2H, J = 1.9, 8.7 Hz), 7.04-6.93 (m, 1H), 6.86 (d, 1H, J = 8.3 Hz), 5.39 (d, 1H, J = 3.6 Hz), 4.53 (dd, 1H, J = 3.6, 14.8 Hz), 4.44 (dd, 1H, J = 6.9, 14.8 Hz), 4.31-4.19 (m, 3H). MS (ESI) m/z: 474.7 ([M+H]+, C20H17Br2N2O2計算値475.0)
【0770】
実施例155. P7C3−S150:1−(3−ブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−3−フェノキシプロパン−2−オール
【化274】
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代表的方法1に従い、ブロモカルバゾール(24.7mg、0.10mmol)の乾燥DMF(0.6mL)溶液をKOH(10.0mg、0.15mmol)および2−(フェノキシメチル)オキシラン(30.8mg、0.21mmol)の乾燥DMF(0.4mL)溶液で処理して、表題生成物を得た(10.5mg、31%)。
1H NMR (CDCl3, 400 MHz) δ 8.19 (d, 1H, J = 1.8 Hz), 8.03 (d, 1H, J = 7.8 Hz), 7.54-7.42 (m, 3H), 7.36 (d, 1H, J = 8.7 Hz), 7.34-7.21 (m, 3H), 7.00 (t, 1H, J = 7.4 Hz), 6.89 (d, 2H, J = 7.8 Hz), 4.60 (dd, 1H, J = 8.1, 16.1 Hz), 4.53-4.43 (m, 2H), 4.01 (dd, 1H, J = 4.2, 9.5 Hz), 3.91 (dd, 1H, J = 4.5, 9.5 Hz), 2.44 (d, 1H, J = 5.6 Hz). MS (ESI) m/z: 395.8 ([M+H]+, C21H19BrNO2計算値396.1)
【0771】
実施例156. P7C3−S151:メチル6−ブロモ−9−(2−ヒドロキシ−3−フェノキシプロピル)−9H−カルバゾール−3−カルボキシレート
工程1. 6−ブロモ−9−(2−ヒドロキシ−3−フェノキシプロピル)−9H−カルバゾール−3−カルボン酸の合成
【化275】
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濃HCl(773μL)をP7C3−S142(10.8mg、0.026mmol)のジオキサン(3.1mL)溶液に室温で添加した。混合物をマイクロ波リアクター中、150℃で4時間粗油者した。完了時、1N NaOH水溶液を添加して、pH値約4とした。溶液をEtOAcで希釈した。混合物をHOおよび飽和NaCl水溶液で洗浄した。有機層をNaSOで乾燥し、濾過し、減圧下濃縮して、粗製の表題生成物を得た。
【0772】
工程2. メチル6−ブロモ−9−(2−ヒドロキシ−3−フェノキシプロピル)−9H−カルバゾール−3−カルボキシレート(P7C3−S151)の合成
【化276】
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上記粗製の酸のMeOH(1mL)溶液に濃HSO(20μL)を室温で添加した。溶液を70℃で一夜撹拌した。完了時、溶液を減圧下濃縮した。粗製の残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィーで精製して、生成物を得た(5.8mg、2工程で50%)。
1H NMR (CDCl3, 400 MHz) δ 8.75 (s, 1H), 8.25 (d, J = 1.7 Hz, 1H), 8.13 (dd, J = 8.7, 1.5 Hz, 1H), 7.54 (dd, J = 8.7, 1.9 Hz, 1H), 7.49 (d, J = 8.7 Hz, 1H), 7.40 (d, J = 8.7 Hz, 1H), 7.31 (t, J = 8.0 Hz, 2H), 7.01 (t, J = 7.3 Hz, 1H), 6.89 (d, J = 7.9 Hz, 2H), 4.70-4.57 (m, 1H), 4.56-4.40 (m, 2H), 4.04 (dd, J = 9.6, 4.4 Hz, 1H), 4.00-3.86 (m, 4H), 2.51 (d, J = 5.2 Hz, 1H). MS (ESI) m/z: 453.8 ([M+H]+, C23H21BrNO4計算値454.1)
【0773】
実施例157. P7C3−S153:6−ブロモ−9−(2−ヒドロキシ−3−フェノキシプロピル)−9H−カルバゾール−3−カルボン酸
【化277】
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LiOH・HOをP7C3−S151の2mL THF/HO/MeOH(v/v/v=3/1/1)溶液に室温で添加し、60℃で3時間撹拌した。完了時、溶液を1.0N HClで処理して、pH値約3とした。混合物を酢酸エチルで抽出し、酢酸エチル抽出物をHOおよび飽和NaCl水溶液で洗浄した。有機層をNaSOで乾燥し、濾過し、減圧下濃縮した。粗製の残渣を分取薄層クロマトグラフィーで精製して、生成物を白色固体として得た(2.2mg、67%)。
1H NMR (d6-DMSO, 400 MHz) δ 8.84 (d, 1H, J = 1.3 Hz), 8.54 (d, 1H, J = 1.8 Hz), 8.03 (dd, 1H, J = 1.6, 8.7 Hz), 7.68 (dd, 2H, J = 8.8, 14.4 Hz), 7.59 (dd, 1H, J = 1.9, 8.7 Hz), 7.33-7.26 (m, 2H), 6.99-6.91 (m, 3H), 5.45 (s, 1H), 4.61 (dd, 1H, J = 4.1, 14.7 Hz), 4.49 (dd, 1H, J = 4.1, 14.8 Hz), 4.31-4.22 (m, 1H), 4.05-3.93 (m, 2H). MS (ESI) m/z: 437.8 ([M-H]-, C22H17BrNO4計算値438.0)
【0774】
実施例158aおよび158b. P7C3−S154:6−ブロモ−9−(2−ヒドロキシ−3−フェノキシプロピル)−9H−ピリド[2,3−b]インドール−3−カルボニトリルおよびP7C3−S155:9−(2−ヒドロキシ−3−フェノキシプロピル)−9H−ピリド[2,3−b]インドール−3−カルボニトリル
工程1. 6−アミノ−5−ブロモニコチノニトリルの合成
【化278】
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Br(0.52mL、0.01mol)を6−アミノニコチノニトリル(1.1901g、0.01mol)のAcOH(10mL)溶液に室温で添加した。混合物を室温で2時間撹拌した。混合物を濃縮し、残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィーで精製して、表題生成物を得た(980.0mg、49%)。
1H NMR (d6-DMSO, 400 MHz) δ 8.36 (s, 1H), 8.19 (s, 1H), 7.33 (bs, 2H). MS (ESI) m/z: 197.9 ([M+H]+, C6H5BrN3計算値198.0)
【0775】
工程2. 5,6−ジブロモニコチノニトリルの合成
【化279】
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−BuONO(77.4mg、0.75mmol)を無水CuBr(135.2mg、0.61mmol)のCHCN(3mL)溶液に室温で添加した。混合物を65℃に加熱し、6−アミノ−5−ブロモニコチノニトリル(98.1mg、0.50mmol)のCHCN(2mL)懸濁液を添加した。混合物を65℃で3時間撹拌した。混合物を3M HClに注加し、酢酸エチルで抽出した。有機層を無水NaSOで乾燥し、濾過し、濃縮した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィーで精製して、表題生成物を得た(81.0mg、62%)。
1H NMR (CD3OD, 400 MHz) δ 8.70 (d, 1H, J = 2.0 Hz), 8.53 (d, 1H, J = 2.0 Hz). MS (ESI) m/z: 260.7 ([M+H]+, C6H3Br2N2計算値260.9)
【0776】
工程3. 5−ブロモ−6−((4−ブロモフェニル)アミノ)ニコチノニトリルの合成
【化280】
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文献法に準じて、2,4−ブロモアニリン(59.0mg、0.34mmol)、5,6−ジブロモニコチノニトリル(81.0mg、0.31mmol)、Pd(OAc)(3.6mg、0.016mmol)、PPh(8.2mg、0.03mmol)およびNaO−Bu(36.1mg、0.38mmol)のo−キシレン(3mL)中の混合物を約5分、室温でNで通気し、N雰囲気下に置き、ネジ蓋式サンプルバイアルで120℃で3時間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、減圧下濃縮した。粗製の残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィーで精製して、生成物を白色固体として得た(56.4mg、52%)。
1H NMR (CDCl3, 400 MHz) δ 8.41 (d, 1H, J = 1.7 Hz), 7.94 (d, 1H, J = 1.7 Hz), 7.55-7.46 (m, 4H), 7.34 (s, 1H). MS (ESI) m/z: 351.7 ([M+H]+, C12H8Br2N3計算値351.9)
【0777】
工程4. 混合物ブロモおよびデス−ブロモカルボリンの合成
【化281】
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文献法に準じて、Pd(OAc)(1.3mg、0.006mmol)、PCy(3.3mg、0.012mmol)およびDBU(16.0mg、0.11mmol)を5−ブロモ−6−((4−ブロモフェニル)アミノ)ニコチノニトリル(36.0mg、0.10mmol)のDMA(2mL)溶液に室温で添加した。反応混合物を約5分通気し、N雰囲気下に置き、145℃で約16時間加熱した。反応混合物を減圧下濃縮した。残渣を40〜50℃に加熱しながら酢酸エチルに溶解した。混合物を数回水、続いて塩水で洗浄し、無水NaSOで乾燥し、濾過し、濃縮した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィーで精製して、6−ブロモ−9H−ピリド[2,3−b]インドール−3−カルボニトリルおよび9H−ピリド[2,3−b]インドール−3−カルボニトリル(5.9mg)の混合物および回収した5−ブロモ−6−((4−ブロモフェニル)アミノ)ニコチノニトリル(19.8mg)を得た。
【0778】
工程5. 6−ブロモ−9−(2−ヒドロキシ−3−フェノキシプロピル)−9H−ピリド[2,3−b]インドール−3−カルボニトリル(P7C3−S154)および9−(2−ヒドロキシ−3−フェノキシプロピル)−9H−ピリド[2,3−b]インドール−3−カルボニトリル(P7C3−S155)の合成
【化282】
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MeLi(EtO中1.6M、108μl、0.17mmol)に、6−ブロモ−9H−カルバゾール−3−カルボニトリルおよび9H−カルバゾール−3−カルボニトリル(24.1mg)のTHF(1.0mL)の混合物を−78℃で添加し、40分撹拌した。フェニルグリシジルエーテル(24.1mg、0.16mmol)を−78℃で添加し、反応物を45℃で一夜撹拌した。完了時、溶液をHOで反応停止させた。酢酸エチルを添加し、混合物をHOおよび飽和NaCl水溶液で洗浄した。有機層をNaSOで乾燥し、濾過し、減圧下濃縮した。少量を逆相HPLCで精製して、表題生成物P7C3−S154およびP7C3−S155をえ他。
P7C3-S154: 1H NMR (d6-DMSO, 400 MHz) δ 9.13 (d, 1H, J = 1.9 Hz), 8.91 (d, 1H, J = 1.9 Hz), 8.55 (d, 1H, J = 1.7 Hz), 7.81 (d, 1H, J = 8.8Hz), 7.74 (dd, 1H, J = 1.9, 8.8Hz), 7.27 (t, 2H, J = 7.9 Hz), 6.93 (t, 1H, J = 7.3 Hz), 6.88 (d, 2H, J = 8.0 Hz), 5.42 (s, 1H), 4.68 (dd, 1H, J = 4.8, 14.3 Hz), 4.61 (dd, J = 1H, 7.7, 14.2 Hz), 4.41-4.32 (m, 1H), 4.04 (dd, 1H, J = 4.9, 9.9 Hz), 3.98 (dd, 1H, J = 5.5, 9.9 Hz). MS (ESI) m/z: 421.8 ([M+H]+, C21H17BrN3O2計算値422.1)
P7C3-S155: 1H NMR (d6-DMSO, 400 MHz) δ 9.11 (d, 1H, J = 2.0 Hz), 8.87 (d, 1H, J = 2.0 Hz), 8.29 (d, 1H, J = 8.0 Hz), 7.82 (d, 1H, J = 8.3 Hz), 7.60 (dt, 1H, J = 0.8, 7.6 Hz), 7.38 (t, 1H, J = 7.5 Hz), 7.29-7.23 (m, 2H), 6.92 (t, 1H, J = 7.3 Hz), 6.88 (d, 2H, J = 7.8Hz), 5.41 (s, 1H), 4.68 (dd, 1H, J = 5.2, 14.3 Hz), 4.62 (dd, 1H, J = 7.4, 14.3 Hz), 4.44-4.34 (m, 1H), 4.04 (dd, 1H, J = 4.8, 9.9 Hz), 3.98 (dd, 1H, J = 5.4, 9.9 Hz). MS (ESI) m/z: 343.8 ([M+H]+, C21H18N3O2計算値344.1)
【0779】
実施例159. P7C3−S157:tert−ブチル3−(2−(2−(2−(3−((3−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−2−ヒドロキシプロピル)アミノ)フェノキシ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)プロパノエート
【化283】
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表題化合物をP7C3−S219に準じて合成した(下記参照)。
MS (ESI) m/z: 748.7 [M+H]+, C34H42Br2N2O7計算値748.1
【0780】
実施例160. P7C3−S159:1−(3−ブロモ−6−メトキシ−9H−カルバゾール−9−イル)−3−(フェニルアミノ)プロパン−2−オール
代表的方法6:ヘテロ環の臭素化
工程1. 3−ブロモ−6−メトキシ−9H−カルバゾールの合成
【化284】
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3−メトキシ−9H−カルバゾール(Bedford, R. B.; Betham, M. J. Org. Chem. 2006, 71, 9403-9410)(0.029g、0.147mmol)を乾燥DMF(0.28mL)に溶解し、NBS(0.026g、0.147mmol)を溶液に添加した。反応混合物を遮光下、室温で2時間撹拌した。溶液を水(2mL)に注加し、濾過し、水で洗浄した。表題化合物を灰色固体として単離した(0.033g、82%)。
1H NMR (CDCl3, 400 MHz) δ 8.13 (s, 1H), 7.91 (brs, 1H), 7.50-7.43 (m, 2H), 7.30 (d, 1H, J = 8.7 Hz), 7.25 (d, 1H, J = 5.6 Hz), 7.08 (d, 1H, J = 8.7 Hz), 3.91 (s, 3H). MS(ESI) m/z 276.9 [M+H]+([M+H]+, C13H11BrNO計算値276.0)
【0781】
代表的方法7:NaHを用いるカルバゾールのアルキル化
工程2. 1−(3−ブロモ−6−メトキシ−9H−カルバゾール−9−イル)−3−(フェニルアミノ)プロパン−2−オール(P7C3−S159)の合成
【化285】
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NaH(0.0023gの60%懸濁液(油中)、0.093mmol)を3−ブロモ−6−メトキシ−9H−カルバゾール(0.014g、0.052mmol)の無水THF(0.1mL)溶液に0℃で添加し、30分撹拌した。N−(オキシラン−2−イルメチル)アニリン(0.0093g、0.062mmol)の無水THF(0.1mL)溶液反応混合物に滴下した。反応物を室温に温め、48時間撹拌した。反応物を飽和NHCl水溶液で反応停止させ、EtOAcで抽出した。併せた有機層を濃縮し、クロマトグラフィー(SiO、0〜30%EtOAc/ヘキサン)で精製して、表題化合物を得た(0.007g、25%)。
1H NMR (CDCl3, 500 MHz) δ 8.15 (s, 1H), 7.56-7.44 (m, 2H), 7.33 (dd, 2H, J = 8.8, 22.6 Hz), 7.19 (t, 2H, J = 7.7 Hz,), 7.11 (dd, 1H, J = 2.2, 8.8 Hz), 6.80 (t, 1H, J = 7.3 Hz), 6.67 (d, 2H, J = 7.8 Hz), 4.41 (mc, 1H), 4.39 (mc, 2H), 3.91 (s, 3H), 3.34 (dd, 1H, J = 3.0, 12.9 Hz), 3.20 (dd, 1H, J = 6.9, 12.9 Hz). MS(ESI) m/z 424.8 [M+H]+([M+H]+, C22H22BrN2O2計算値425.0)
【0782】
実施例161. P7C3−S160:1−(3,6−ジブロモ−1,4−ジメトキシ−9H−カルバゾール−9−イル)−3−(フェニルアミノ)プロパン−2−オール
【化286】
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代表的方法8:連続的アミノ化およびC−H活性化を介するカルバゾールの合成
工程1. 1,4−ジメトキシ−9H−カルバゾールの合成
【化287】
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公開された方法に従い(Bedford, R. B.; Betham, M. J. Org. Chem. 2006, 71, 9403-9410)、NaOtBu(0.754g、7.84mmol)、Pd(OAc)(0.014g、0.06mmol)および[HPtBu][BF](0.023g、0.078mmol)をマイクロ波バイアル中、乾燥トルエン(5mL)に懸濁した。2−クロロアニリン(0.165mL、1.567mmol)および2−ブロモ−1,4−ジメトキシベンゼン(0.240mL、1.598mmol)を添加し、バイアルを封した。反応物をマイクロ波リアクターで170℃で4時間加熱し、冷却し、1M HCl添加により反応停止させた。水層をCHClで抽出した、有機層をNaSOで乾燥し、濾過し、濃縮した。粗製の混合物をクロマトグラフィー(SiO、0〜10%EtOAc/ヘキサン)で精製して、表題生成物を得た(0.193g、55%)。
1H NMR (CDCl3, 500 MHz) δ 8.19 (d, 1H, J = 7.8 Hz), 8.15 (brs, 1H), 7.29-7.22 (m, 2H), 7.10 (t, 1H, J = 7.2 Hz), 6.63 (d, 1H, J = 8.4 Hz), 6.38 (d, 1H, J = 8.4 Hz), 3.88 (s, 3H), 3.81 (s, 3H). MS(ESI) m/z 228.0 [M+H]+([M+H]+, C14H14NO2計算値228.2)
【0783】
工程2. 3,6−ジブロモ−1,4−ジメトキシ−9H−カルバゾールの合成
【化288】
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代表的方法6に従い、1,4−ジメトキシ−9H−カルバゾール(0.050g、0.22mmol)をNBS(0.078g、0.44mmol)の乾燥CHCl(11mL)溶液で処理して、表題化合物を得た(0.073g、88%)。
1H NMR (CDCl3, 400 MHz) δ 8.33 (brs, 1H), 8.31 (d, 2H, J = 1.8 Hz), 7.52 (dd, 1H, J = 1.8, 8.6 Hz), 7.32 (d, 1H, J = 8.6 Hz), 6.99 (s, 1H), 4.03 (s, 3H), 3.97 (s, 3H). MS(ESI) m/z 383.7 [M-H]-([M-H]-, C14H10Br2NO2計算値384.0)
【0784】
工程3. 1−(3,6−ジブロモ−1,4−ジメトキシ−9H−カルバゾール−9−イル)−3−(フェニルアミノ)プロパン−2−オールの合成
【化289】
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代表的方法7に従い、表題化合物を46%収率で得た。
1H NMR (CDCl3, 500 MHz) δ 8.32 (s, 1H), 7.54 (dd, 1H, J = 1.7, 8.8 Hz), 7.39 (d, 1H, J = 8.8 Hz), 7.19 (t, 2H, J = 7.8 Hz), 7.01 (s, 1H), 6.75 (t, 1H, J = 7.3 Hz), 6.64 (d, 2H, J = 7.8 Hz), 4.76 (dd, 1H, J = 3.9, 14.7 Hz), 4.55 (dd, 1H, J = 7.8, 14.7 Hz), 4.37 (mc, 1H), 4.01 (s, 3H), 3.94 (s, 3H), 3.35 (dd, 1H, J = 3.8, 13.0 Hz), 3.20 (dd, 1H, J = 7.4, 13.0 Hz). MS(ESI) m/z 534.7 [M+H]+([M+H]+, C23H23Br2N2O3計算値535.2)
【0785】
実施例162. P7C3−S161:1−(3,6−ジブロモ−1,8−ジメチル−9H−カルバゾール−9−イル)−3−(フェニルアミノ)プロパン−2−オール
【化290】
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表題化合物をP7C3−S160に準じて製造した。
1H NMR (CDCl3, 500 MHz) δ 7.97 (s, 2H), 7.29 (s, 2H), 7.13 (t, 2H, J = 7.7 Hz), 6.73 (t, 1H, J = 7.3 Hz), 6.43 (d, 2H, J = 8.1 Hz), 4.85 (dd, 1H, J = 8.1, 15.6 Hz), 4.74 (dd, 1H, J = 4.7, 15.6 Hz), 3.92 (mc, 1H), 3.86 (mc, 1H), 3.00 (dd, 1H, J = 3.4, 13.2 Hz), 2.94 (dd, 1H, J = 7.2, 13.2 Hz), 2.73 (s, 6H). MS(ESI) m/z 502.7 [M+H]+([M+H]+, C23H23Br2N2O計算値503.2)
【0786】
実施例163. P7C3−S164:エチル2−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)アセテート
【化291】
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水素化ナトリウムを、撹拌中の3,6−ジブロモカルバゾール(250mg、0.77mmol)のDMF(4ml)溶液に添加した。溶液を30分撹拌し、クロロ酢酸エチルを滴下した。12時間後水を添加し、微白色沈殿が形成し、これを濾過し、水およびヘキサンで濯いで、所望のエチルエステルを93%収率で得た。
1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 8.15 (s, 2H), 7.56 (d, J = 8.6 Hz, 2H), 7.21 (d, J = 8.5 Hz, 2H), 4.94 (s, 2H), 4.20 (q, J = 6.3 Hz, 2H), 1.26-1.18 (m, 3H). ESI m/z: 409.7 ([M+H]+, C16H13Br2NO2計算値409.9)
【0787】
実施例164. P7C3−S165:2−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)酢酸
【化292】
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エチル2−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)アセテート(50mg、0.12mmol)をTHF(0.6ml)に溶解した。この撹拌中の溶液に、メタノール(0.4ml)、水(0.2ml)および水酸化リチウム(14.5mg、0.6mmol)を添加した。1時間後全出発物質が消費されていた。溶液を1N HClで酸性化した。PHが約4になると、沈殿が形成され、これを回収し、新鮮な水で濯いで、所望の酸を95%収率で得た。
1H NMR (500 MHz, アセトン-d6) δ 8.41 (s, 2H), 7.62 (dt, J = 8.6, 1.7 Hz, 2H), 7.58 (dd, J = 8.7, 1.5 Hz, 2H), 5.31 (d, J = 1.6 Hz, 2H). ESI m/z: 381.7 ([M+H]+, C14H9Br2NO2計算値381.9)
【0788】
実施例165. P7C3−S166:1−(6−ブロモ−3−メトキシ−1−メチル−9H−カルバゾール−9−イル)−3−(フェニルアミノ)プロパン−2−オール
【化293】
[この文献は図面を表示できません]
表題化合物をP7C3−S160に準じて製造した。
1H NMR (CDCl3, 400 MHz) δ 8.13 (d, 1H, J = 1.9 Hz), 7.47 (dd, 1H, J = 1.9, 8.7 Hz), 7.34 (d, 1H, J = 2.5 Hz), 7.30 (d, 1H, J = 8.7 Hz), 7.21-7.15 (m, 2H), 6.86 (d, 1H, J = 1.9 Hz), 6.75 (t, 1H, J = 7.3 Hz), 6.60 (d, 2H, J = 7.7 Hz), 4.65 (dd, 1H, J = 8.3, 15.4 Hz), 4.56 (dd, 1H, J = 4.4, 15.4 Hz), 4.31 (mc, 1H), 3.89 (s, 3H), 3.30 (dd, 1H, J = 3.8, 13.0 Hz), 3.21 (dd, 1H, J = 7.2, 13.0 Hz), 2.76 (s, 3H). MS(ESI) m/z 440.9 [M+H]+([M+H]+, C23H24BrN2O2計算値440.3)
【0789】
実施例166. P7C3−S167:1−(4,6−ジブロモ−3−メトキシ−1−メチル−9H−カルバゾール−9−イル)−3−(フェニルアミノ)プロパン−2−オール
【化294】
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表題化合物をP7C3−S160に準じて合成した。
1H NMR (CDCl3, 400 MHz) δ 9.03 (d, 1H, J = 1.9 Hz), 7.53 (dd, 1H, J = 1.9, 8.8 Hz), 7.29 (d, 1H, J = 8.8 Hz), 7.22-7.15 (m, H), 6.86 (s, 1H), 6.76 (t, 1H, J = 7.3 Hz), 6.60 (d, 2H, J = 7.7 Hz), 4.65 (dd, 1H, J = 8.4, 15.4 Hz), 4.53 (dd, 1H, J = 4.1, 15.4 Hz), 4.27 (mc, 1H), 3.94 (s, 3H), 3.29 (dd, 1H, J = 3.9, 13.1 Hz), 3.20 (dd, 1H, J = 7.2, 13.1 Hz), 2.77 (s, 3H). MS(ESI) m/z 518.7 [M+H]+([M+H]+, C23H23Br2N2O2計算値519.2)
【0790】
実施例167. P7C3−S168:1−(3,6−ジブロモ−4−メトキシ−9H−カルバゾール−9−イル)−3−(フェニルアミノ)プロパン−2−オール
【化295】
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表題化合物をP7C3−S160に準じて合成した。
1H NMR (CDCl3, 500 MHz) δ 8.46 (s, 1H), 7.62-7.47 (m, 2H), 7.44 (d, 1H, J = 8.7 Hz), 7.18 (t, 2H, J = 7.6 Hz), 6.75 (t, 1H, J = 7.2 Hz), 6.64 (d, 2H, J = 8.2 Hz), 6.60 (d, 1H, J = 8.5 Hz), 5.04 (dd, 1H, J = 4.1, 15.2 Hz), 4.68 (dd, 1H, J = 8.1, 15.2 Hz), 4.51 (mc, 1H), 4.07 (s, 3H), 3.39 (dd, 1H, J = 3.1, 13.0 Hz), 3.24 (dd, 1H, J = 7.5, 13.0 Hz). MS(ESI) m/z 504.7 [M+H]+([M+H]+, C22H21Br2N2O2計算値505.2)
【0791】
実施例168. P7C3−S172:9−(2−ヒドロキシ−3−フェノキシプロピル)−9H−ピリド[3,4−b]インドール−3−カルボン酸
工程1. エチル9−(2−ヒドロキシ−3−フェノキシプロピル)−9H−ピリド[3,4−b]インドール−3−カルボキシレート
【化296】
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代表的方法1に従い、表題化合物エチル9−(2−ヒドロキシ−3−フェノキシプロピル)−9H−ピリド[3,4−b]インドール−3−カルボキシレートをエチル9H−ピリド[3,4−b]インドール−3−カルボキシレートおよびフェノキシメチルオキシランから67%収率で得た。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) d 9.12 (s, 1H), 8.92 (s, 1H), 8.43 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 7.80 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.66 (t, J = 7.4 Hz, 1H), 7.37 (t, J = 7.4 Hz, 1H), 7.30 (t, J = 7.6 Hz, 2H), 6.96 (dd, J = 12.0, 8.0 Hz, 3H), 5.50 (s, 1H), 4.75 (dd, J = 14.8, 3.4 Hz, 1H), 4.64 (dd, J = 14.8, 7.3 Hz, 1H), 4.38 (dd, J = 14.2, 7.1 Hz, 1H), 4.31 (s, 1H), 4.03 (p, J = 9.7 Hz, 2H), 1.41-1.32 (m, 3H). ESI m/z: 390.9 ([M+H]+, C23H22N2O4計算値391.16)
【0792】
工程2:P7C3−S172:9−(2−ヒドロキシ−3−フェノキシプロピル)−9H−ピリド[3,4−b]インドール−3−カルボン酸
【化297】
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エチル9−(2−ヒドロキシ−3−フェノキシプロピル)−9H−ピリド[3,4−b]インドール−3−カルボキシレート(42mg、0.107mmol)を10%NaOH(水性)に懸濁し、3時間加熱還流した。完了時、反応物を室温に冷却し、氷冷HCl(濃)で酸性化した。温度を0℃に維持し、1時間撹拌した。沈殿を濾過し、水で濯ぎ、減圧下乾燥して、所望の化合物を92%収率で得た。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 9.16 (s, 1H), 9.00 (s, 1H), 8.48 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 7.83 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.66 (t, J = 7.4 Hz, 1H), 7.37 (t, J = 7.4 Hz, 1H), 7.30 (t, J = 7.6 Hz, 2H), 6.96 (dd, J = 12.0, 8.0 Hz, 3H), 5.52 (s, 1H), 4.78 (dd, J = 14.8, 3.4 Hz, 1H), 4.68 (dd, J = 14.8, 7.3 Hz, 1H), 4.31 (s, 1H), 4.03 (p, J = 9.7 Hz, 2H). ESI m/z: 362.9 ([M+H]+, C21H18N2O4計算値363.13)
【0793】
実施例169. P7C3−S173:6−ブロモ−9−(2−ヒドロキシ−3−フェノキシプロピル)−9H−ピリド[3,4−b]インドール−3−カルボン酸
工程1. エチル6−ブロモ−9H−ピリド[3,4−b]インドール−3−カルボキシレートの合成
【化298】
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Chem. Bio. Chem, 2009, 10, 889-895の方法に従い、N−ブロモスクシンイミド(37mg、0.208mmol)をエチル9H−ピリド[3,4−b]インドール−3−カルボキシレート(50mg、0.208mmol)の酢酸(1.5ml)溶液に添加し、室温で撹拌した。45分後酢酸を除去し、固形物をEtOAcおよびNaHCOに分配した。有機層を水および塩水で洗浄し、NaSOで乾燥して、所望の化合物を98%収率で得た。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 8.99 (d, J = 3.4 Hz, 2H), 8.70 (s, 1H), 7.67 (dd, J = 24.8, 8.5 Hz, 2H), 4.37 (q, J = 7.1 Hz, 2H), 1.37 (t, J = 7.1 Hz, 3H). ESI m/z: 318.8 ([M+H]+, C14H11BrN2O2計算値319.0)
【0794】
工程2. エチル6−ブロモ−9−(2−ヒドロキシ−3−フェノキシプロピル)−9H−ピリド[3,4−b]インドール−3−カルボキシレート(P7C3−S174)
【化299】
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代表的方法1に従い、表題化合物エチル6−ブロモ−9−(2−ヒドロキシ−3−フェノキシプロピル)−9H−ピリド[3,4−b]インドール−3−カルボキシレートをエチル6−ブロモ−9H−ピリド[3,4−b]インドール−3−カルボキシレートおよびフェノキシメチルオキシランから71%収率で得た。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 9.26 (s, 1H), 9.19 (s, 1H), 8.87 (s, 1H), 7.90-7.80 (m, 2H), 7.30 (t, J = 6.6 Hz, 2H), 6.96 (d, J = 7.5 Hz, 3H), 4.81 (d, J = 14.9 Hz, 1H), 4.73 (dd, J = 15.7, 8.6 Hz, 1H), 4.44 (dd, J = 13.8, 6.8 Hz, 2H), 4.29 (s, 1H), 4.03 (s, 2H), 1.40 (td, J = 7.0, 2.6 Hz, 3H). ESI m/z: 468.8 ([M+H]+, C23H21BrN2O4計算値469.07)
【0795】
工程3. P7C3−S173:6−ブロモ−9−(2−ヒドロキシ−3−フェノキシプロピル)−9H−ピリド[3,4−b]インドール−3−カルボン酸
【化300】
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P7C3−S173を、エチル6−ブロモ−9−(2−ヒドロキシ−3−フェノキシプロピル)−9H−ピリド[3,4−b]インドール−3−カルボキシレート使用した以外、P7C3−S172に準じて合成した。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 9.35 (s, 1H), 9.27 (s, 1H), 8.91 (s, 1H), 7.90 (dd, J = 24.1, 9.5 Hz, 2H), 7.30 (t, J = 7.4 Hz, 2H), 6.96 (d, J = 7.4 Hz, 3H), 4.89-4.73 (m, 3H), 4.29 (s, 1H), 4.04 (d, J = 4.2 Hz, 2H). ESI m/z: 440.8 ([M+H]+, C21H17BrN2O4計算値441.0)
【0796】
実施例170. P7C3−S174:エチル6−ブロモ−9−(2−ヒドロキシ−3−フェノキシプロピル)−9H−ピリド[3,4−b]インドール−3−カルボキシレート
【化301】
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P7C3−S174はP7C3−S173の合成中間体であった。
【0797】
実施例171. P7C3−S175:9−(2−フルオロ−3−フェノキシプロピル)−9H−カルバゾール−3,6−ジカルボニトリル
【化302】
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表題化合物をP7C3−S111を出発物質として使用した以外、Morpho-Dastを用いて代表的方法4に記載の方法に準じて製造した。粗製の混合物を100%DCM(+0.2%TEA)でシリカゲルで精製した。単離収率=75%。
1H NMR (THF-d8, 400 MHz) δ 8.62 (s, 2H), 7.80 (s, 4H), 7.27 (t, J = 8.2 Hz, 2H), 6.84 (dm, 1H, JH-F = 47.3 Hz), 4.84-5.04 (m, 2H), 4.16-4.34 (m, 2H). MS(ESI), m/z: 計算値369.13, 実測値413.9 (M+HCOO-)
【0798】
実施例172. P7C3−S176:1−(シクロペンチルアミノ)−3−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)プロパン−2−オール
【化303】
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3,6−ジブロモ−9−(オキシラン−2−イルメチル)−9H−カルバゾール(153mg、0.40mmol)およびシクロペンチルアミン(200μl、2.02mmol)のエタノール(4.0ml)溶液を80℃で3時間加熱した。反応物を冷却し、濃縮して、所望のものを定量的収率で得た。
1H NMR (CDCl3, 400 MHz) δ 8.15 (d, J = 1.9 Hz, 2H), 7.56 (dd, J = 8.7, 2.0 Hz, 2H), 7.38 (d, J = 8.7 Hz, 2H), 4.32 (d, J = 5.6 Hz, 2H), 4.11-4.00 (m, 1H), 3.75 (q, J = 6.6 Hz,1H), 3.06-2.95 (m, 1H), 2.79 (dd, J = 12.1, 3.7 Hz, 1H), 2.52 (dd, J = 12.0, 8.8 Hz, 1H), 1.90-1.39 (m, 6H), 1.32-1.17 (m, 2H). MS(ESI), m/z: 計算値464.01, 実測値508.7 (M+HCOO-)
【0799】
実施例173. P7C3−S177:9−(2−ヒドロキシ−2−メチル−3−フェノキシプロピル)−9H−カルバゾール−3,6−ジカルボニトリル
工程1. 1−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−2−メチル−3−フェノキシプロパン−2−オール
【化304】
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臭化メチルマグネシウム(92μl、THF中3.0M)を氷冷中の実施例103、工程1の表題化合物、1−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−3−フェノキシプロパン−2−オン(86mg、0.18mmol)の無水THF(1.8ml)溶液に添加した。反応物を氷浴で穏やかに温めながら6時間撹拌し、水の添加により反応停止させた。粗製の混合物をEtOAcで希釈し、飽和重炭酸ナトリウム、水および塩水で洗浄した。有機層をNaSOで乾燥し、濾過し、濃縮した。一部未反応出発物質が〜50%アセトン/ヘキサンから沈殿した。濃縮した濾液をその後用いた。収率=89%。MS(ESI)、m/z:計算値486.98、実測値531.7 (M+HCOO)。
【0800】
工程2. 9−(2−ヒドロキシ−2−メチル−3−フェノキシプロピル)−9H−カルバゾール−3,6−ジカルボニトリル(P7C3−S177)
【化305】
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オーブン乾燥したバイアルに1−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−2−メチル−3−フェノキシプロパン−2−オール(79.5mg、0.16mmol)、ヨウ化銅(16mg、0.08mmol)、シアン化ナトリウム(22mg、0.45mmol)およびヨウ化カリウム(16mg、0.10mmol)を添加した。密閉バイアルに3回窒素を充填し、排気し、N,N−ジメチル−1,2−エタンジアミン(22.5μl、0.21mmol)および無水トルエン(75μl)を添加した。反応物を100℃で60時間を超えて加熱した。冷却した混合物をEtOacで希釈し、水および塩水で洗浄した。有機層をNaSOで乾燥し、濾過し、濃縮した。粗製の混合物を40%THF/ヘキサンでシリカゲルで精製した。収率=34%。
1H NMR (THF-d8, 400 MHz) δ 8.49 (d, J = 1.0 Hz, 2H), 7.79 (d, J = 8.6 Hz, 2H), 7.60 (dd, J = 8.7, 1.5 Hz, 2H), 7.17 (d, J = 8.0 Hz, 2H), 6.89-6.74 (m, 3H), 4.46-4.70 (m, 2H), 371-3.89 (m, 2H), 1.32 (s, 3H). MS(ESI), m/z: 計算値381.15, 実測値425.9 (M+HCOO-)
【0801】
実施例174. P7C3−S178:1−(シクロヘキシルオキシ)−3−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)プロパン−2−オール
【化306】
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スパーテルの先の量の水素化ナトリウム(鉱油中60%懸濁液)を,6−ジブロモ−9−(オキシラン−2−イルメチル)−9H−カルバゾール(エポキシド2−A)(145mg、0.38mmol)のシクロヘキサノール(10ml)溶液に添加した。反応物を一夜、60℃で撹拌した。混合物を水で洗浄し、数日間減圧下に乾燥した。収率=45%
1H NMR (CDCl3, 400 MHz) δ 8.14 (d, J = 1.9 Hz, 2H), 7.56 (dd, J = 8.7, 1.9 Hz, 2H), 7.39 (d, J = 8.7 Hz, 2H), 4.43 (dd, J = 15.0, 6.8 Hz, 1H), 4.32 (dd, J = 14.9, 5.7 Hz, 1H), 4.18 (m, 1H), 3.49 (dd, J = 9.4, 4.1 Hz, 1H), 3.27 (m, 2H), 2.53 (d, J = 6.0 Hz, 1H),1.89 (m, 2H), 1.79-1.69 (m, 2H), 1.56 (m, 2H), 1.40-1.17 (m, 4H). MS(ESI), m/z: 計算値479.01, 実測値523.7 (M+HCOO-)
【0802】
実施例175. P7C3−S179:(E)−N−(3−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)プロプ−1−エン−1−イル)−1,1,1−トリフルオロ−N−(3−メトキシフェニル)メタンスルホンアミド
【化307】
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表題化合物は、N−(3−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−2−フルオロプロピル)−1,1,1−トリフルオロ−N−(3−メトキシフェニル)メタンスルホンアミド(P7C3−S241)のトルエン溶液とRed−Alの80℃での反応産物として単離した。これを10%EtOAc/ヘキサンでカラムクロマトグラフィーで精製した。
1H NMR (CDCl3, 400 MHz) δ 8.13 (d, J = 1.9 Hz, 2H), 7.55 (dd, J = 8.6, 2.0 Hz, 2H), 7.32 (t, J = 8.2 Hz, 1H), 7.21 (d, J = 8.7 Hz, 2H), 7.01 (d, J = 13.4 Hz, 1H), 6.98-6.93 (m, 1H), 6.80 (dd, J = 7.9, 1.9 Hz, 1H), 6.73 (t, J = 2.3 Hz, 1H), 4.83 (d, J = 6.7 Hz, 2H), 4.76 (ddd, J = 12.8, 7.2, 5.4 Hz, 1H), 3.75 (s, 3H). MS(ESI), m/z: 計算値615.93, 実測値660.5 (M+HCOO-)
【0803】
実施例176. P7C3−S180:1−(9H−カルバゾール−9−イル)−3−(ナフタレン−1−イルアミノ)プロパン−2−オール
【化308】
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表題化合物を代表的方法2および9−(オキシラン−2−イルメチル)−9H−カルバゾールを使用して製造した。10%EtOAc/ヘキサンでのクロマトグラフィーにより49%収率で得た。
1H NMR (CDCl3, 400 MHz) δ 8.13 (d, J = 7.7 Hz, 2H), 7.83 (ddd, J = 9.7, 6.8, 3.0 Hz, 2H), 7.57-7.43 (m, 6H), 7.37-7.27 (m, 4H), 6.58 (dd, J = 6.6, 2.0 Hz, 1H), 4.77 (s, 1H), 4.68-4.50 (m, 3H), 3.55 (dd, J = 12.6, 3.6 Hz, 1H), 3.41 (dd, J = 12.7, 6.9 Hz, 1H), 2.23 (s, 1H). MS(ESI), m/z: 計算値366.17, 実測値367.0 (M+1)
【0804】
実施例177. P7C3−S183:1−(8−ブロモ−5H−ピリド[4,3−b]インドール−5−イル)−3−フェノキシプロパン−2−オール
【化309】
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表題化合物をP7C3−S160に準じて、フェニルグリシジルエーテルおよび適当なカルボリン(Sako, K. et al. Bioorg. Med. Chem. 2008, 16, 3780-3790)を使用して合成した。
1H NMR (CDCl3-MeOD [4: 2], 500 MHz) δ 8.98 (s, 1H), 8.25 (d, 1H, J = 5.9 Hz), 8.12 (d, 1H, J = 1.5 Hz), 7.46 (d, 1H, J = 8.6 Hz), 7.40-7.33 (m, 2H), 7.19 (t, 2H, J = 7.8 Hz), 6.88 (t, 1H, J = 7.3 Hz), 6.81 (d, 2H, J = 8.5 Hz), 4.52 (dd, 1H, J = 4.9, 14.8 Hz), 4.36 (dd, 1H, J = 6.4, 14.8 Hz), 4.30 (mc, 1H), 3.85 (mc, 2H). MS(ESI) m/z 398.8 [M+H]+([M+H]+, C20H18BrN2O2計算値398.2)
【0805】
実施例178. P7C3−S184:1−(3,6−ジクロロ−9H−カルバゾール−9−イル)−3−(ナフタレン−1−イルアミノ)プロパン−2−オール
【化310】
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表題化合物をP7C3−S180に準じて製造した。10%EtOAc/ヘキサンでのクロマトグラフィーにより、所望のものを59%収率で得た。
1H NMR (400 MHz, アセトン-d6) δ 8.22 (d, J = 2.0 Hz, 2H), 8.17-7.96 (m, 1H), 7.88-7.73 (m, 1H), 7.68 (d, J = 8.8 Hz, 2H), 7.59-7.34 (m, 4H), 7.26 (m, 1H), 7.21 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 6.61 (d, J = 7.4 Hz, 1H), 5.63 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 4.71 (m, 1H), 4.60 (m, 2H), 3.58 (dm, 3H). MS(ESI), m/z: 計算値434.10, 実測値434.9 (M-1)
【0806】
実施例179. P7C3−S186:1−(6−ブロモ−9H−ピリド[2,3−b]インドール−9−イル)−3−フェノキシプロパン−2−オール
【化311】
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表題化合物をP7C3−S160に準じて、α−カルボリン(Sako, K. et al. Bioorg. Med. Chem. 2008, 16, 3780-3790)およびフェニルグリシジルエーテルを使用して合成した。
1H NMR (CDCl3, 500 MHz) δ 8.46 (d, 1H, J = 4.7 Hz), 8.29 (d, 1H, J = 7.6 Hz), 8.15 (s, 1H), 7.55 (d, 1H, J = 8.7 Hz), 7.42 (d, 1H, J = 8.7 Hz), 7.27 (t, 2H, J = 7.9 Hz), 7.23 (dd, 1H, J = 5.0, 7.5 Hz), 6.96 (t, 1H, J = 7.3 Hz), 6.88 (d, 2H, J = 8.1 Hz), 4.73 (dd, 1H, J = 2.6, 14.9 Hz), 4.66 (dd, 1H, J = 5.6, 14.9 Hz), 4.53 (mc, 1H), 4.07 (dd, 1H, J = 5.1, 9.1 Hz), 3.86 (dd, 1H, J = 7.6, 9.1 Hz). MS(ESI) m/z 397.8 [M+H]+([M+H]+, C20H18BrN2O2計算値398.2)
【0807】
実施例180. P7C3−S187:1−(3,6−ジブロモ−9H−ピリド[2,3−b]インドール−9−イル)−3−フェノキシプロパン−2−オール
【化312】
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表題化合物を、過剰のNBSを臭素化に使用する以外、P7C3−S186に準じて合成した。
1H NMR (CDCl3-MeOD [4: 2], 500 MHz) δ 8.39 (s, 1H), 8.33 (s, 1H), 8.05 (s, 1H), 7.52-7.43 (m, 1H), 7.43-7.32 (m, 1H), 7.18 (t, 2H, J = 7.1 Hz), 6.87 (t, 1H, J = 7.3 Hz), 6.78 (d, 2H, J = 7.9 Hz), 4.60 (dd, 1H, J = 4.6, 14.7 Hz), 4.53 (dd, 1H, J = 6.0, 14.7 Hz), 4.38 (mc, 1H), 3.89 (mc, 2H). MS(ESI) m/z 476.7 [M+H]+([M+H]+, C20H17Br2N2O2計算値477.1)
【0808】
実施例181. P7C3−S188:1−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−3−((6−メトキシピリジン−2−イル)アミノ)プロパン−2−オール
【化313】
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表題化合物をP7C3−S10(別名P7C3A20)に準じて製造した。
MS(ESI) m/z: 503.7 [M+H]+, C21H19Br2N3O2計算値503.0
【0809】
実施例182. P7C3−S190:1−(6−ブロモ−3−メチル−9H−ピリド[3,4−b]インドール−9−イル)−3−フェノキシプロパン−2−オール
【化314】
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工程1. 6−ブロモ−9H−ピリド[3,4−b]インドール−3−イル)メタノール(P7C3−S204)
【化315】
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エチル6−ブロモ−9H−ピリド[3,4−b]インドール−3−カルボキシレート(141mg、0.44mmol)およびリチウムボロハイドライド(19mg、0.88mmol)をTHF(2ml)に溶解し、60℃で一夜撹拌した。完了時、反応物を1N HClで反応停止させた。混合物をCHCl(3×)で抽出し、塩水およびHOで洗浄し、NaSOで乾燥した。本物質をさらに精製することなく次工程で使用した。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 12.05 (s, 1H), 8.99 (s, 1H), 8.74 (s, 1H), 8.65 (s, 1H), 7.77 (d, J = 8.7 Hz, 1H), 7.67 (d, J = 8.7 Hz, 1H), 4.90 (s, 2H). ESI m/z: 276.8 ([M+H]+, C12H9BrN2O計算値276.99)
【0810】
工程2. 6−ブロモ−9H−ピリド[3,4−b]インドール−3−カルボアルデヒド
【化316】
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公開された方法に従い(J. Med. Chem., 1982, 25, 1081)、6−ブロモ−9H−ピリド[3,4−b]インドール−3−イル)メタノール(253mg、1.27mmol)およびMnO(300mg、3.44mmol)をアセトニトリル(5ml)中で併せ、一夜還流で撹拌した。本物質を室温に冷却し、セライトパッドで濾過した。これをCHCNで濯いで、所望のアルデヒドを58%収率で得た。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 12.36 (s, 1H), 10.11 (s, 1H), 9.10 (s, 1H), 8.90 (s, 1H), 8.73 (s, 1H), 7.75 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 7.67 (d, J = 8.6 Hz, 1H). ESI m/z: 274.8 ([M+H]+, C12H7BrN2O計算値274.97)
【0811】
工程3. 6−ブロモ−3−メチル−9H−ピリド[3,4−b]インドール(P7C3−S226)
【化317】
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公開された方法に従い(Tetrahedron, 2002, 5251)、6−ブロモ−9H−ピリド[3,4−b]インドール−3−カルボアルデヒド(40mg、0.145mmol)、ヒドラジン水和物(51mg、1.02mmol)およびKOH(29mg、0.509mmol)をエチレングリコール(0.5mL)で併せ、150℃で一夜加熱した。反応物を室温に冷却した。氷片を添加し、混合物を氷浴で1時間撹拌した。白色沈殿が形成され、これを濾過し、これを乾燥して、所望の化合物を73%収率で得た。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 11.59 (s, 1H), 8.77 (s, 1H), 8.42 (s, 1H), 7.97 (s, 1H), 7.61 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.51 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 2.58 (s, 3H). ESI m/z: 260.8 ([M+H]+, C12H9BrN2計算値260.99)
【0812】
工程4. P7C3−S190:1−(6−ブロモ−3−メチル−9H−ピリド[3,4−b]インドール−9−イル)−3−フェノキシプロパン−2−オール
【化318】
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代表的方法1に従い、表題化合物1−(6−ブロモ−3−メチル−9H−ピリド[3,4−b]インドール−9−イル)−3−フェノキシプロパン−2−オールを6−ブロモ−3−メチル−9H−ピリド[3,4−b]インドールおよびフェノキシメチルオキシランから、イソプロパノールからの沈殿後78%収率で得た。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 8.93 (s, 1H), 8.47 (s, 1H), 8.01 (s, 1H), 7.70-7.61 (m, 2H), 7.30 (t, J = 7.7 Hz, 2H), 6.95 (d, J = 7.1 Hz, 3H), 5.47 (s, 1H), 4.63 (d, J = 15.7 Hz, 1H), 4.51 (dd, J = 15.3, 6.7 Hz, 1H), 4.26 (s, 1H), 4.02-3.91 (m, 2H), 2.60 (s, 3H). ESI m/z: 410.8 ([M+H]+, C21H19BrN2O4計算値411.06)
【0813】
実施例183. P7C3−S191:6−ブロモ−9−(2−ヒドロキシ−3−フェノキシプロピル)−9H−ピリド[3,4−b]インドール−3−カルボキサミド
【化319】
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6−ブロモ−9−(2−ヒドロキシ−3−フェノキシプロピル)−9H−ピリド[3,4−b]インドール−3−カルボン酸(P7C3−S174)(30mg、0.068mmol)を、CHCl(0.5mL)に触媒量のDMFと共に添加した。塩化オキサリル(60μl、0.68mmol)を添加し、溶液を1時間、室温で撹拌した。反応物を濃縮して溶媒を除去し、NHのジオキサン溶液を添加した。反応完了時、溶媒を減圧下に除去して、所望の化合物を92%収率で得た。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 9.06 (s, 1H), 8.90 (s, 1H), 8.66 (s, 1H), 7.98 (s, 1H), 7.73 (dt, J = 8.8, 5.3 Hz, 2H), 7.34 (s, 1H), 7.33-7.25 (m, 2H), 6.96 (d, J = 8.5 Hz, 3H), 5.41 (s, 1H), 4.73 (dd, J = 15.0, 3.9 Hz, 1H), 4.63 (dd, J = 15.0, 7.4 Hz, 1H), 4.31 (s, 1H), 4.03 (d, J = 5.4 Hz, 2H). ESI m/z: 439.8 ([M+H]+, C21H18BrN3O3計算値440.05)
【0814】
実施例184. P7C3−S192:6−ブロモ−9−(2−ヒドロキシ−3−フェノキシプロピル)−9H−ピリド[3,4−b]インドール−3−カルボニトリル
工程1. 6−ブロモ−9H−ピリド[3,4−b]インドール−3−カルボニトリル(P7C3−S221)
【化320】
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6−ブロモ−9H−ピリド[3,4−b]インドール−3−カルボアルデヒド(30mg、0.11mmol)を100μlのTHFに懸濁した。水酸化アンモニウム(1mL)およびヨウ素(31mg、0.12mmol)を添加し、混合物を室温で1時間撹拌した。完了時、Na(5ml)を添加し、ジエチルエーテルで3回抽出した。本物質をさらに精製することなく次工程で使用した。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 12.26 (s, 1H), 9.05 (s, 1H), 8.92 (s, 1H), 8.62 (s, 1H), 7.77 (d, J = 8.7 Hz, 1H), 7.68 (d, J = 8.7 Hz, 1H). ESI m/z: 271.8 ([M+H]+, C12H6BrN3計算値271.97)
【0815】
工程2. 6−ブロモ−9−(2−ヒドロキシ−3−フェノキシプロピル)−9H−ピリド[3,4−b]インドール−3−カルボニトリル(P7C3−S192)
【化321】
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6−ブロモ−9H−ピリド[3,4−b]インドール−3−カルボニトリル(21.3mg、0.785mmol)をフラスコに入れ、窒素で通気した。THFを添加し、溶液を−78℃に冷却した。メチルリチウム(EtO中1.6M)(1.1当量)を添加し、30分撹拌した。1,2−エポキシ−3−フェノキシプロパン(0.011mL、0.824mmol)を45℃まで徐々に温めながら添加した。完了時、反応物を1N HClで反応停止させ、EtOAcで3回抽出した。有機層をHO、塩水で洗浄し、NaSOで乾燥した。粗製の混合物をSiO(0〜50%EtOAc/ヘキサン)で精製して、所望の生成物を90%収率で得た。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 9.24 (s, 1H), 8.94 (s, 1H), 8.66 (s, 1H), 7.86-7.77 (m, 2H), 7.30 (d, J = 3.9 Hz, 2H), 6.95 (d, J = 3.4 Hz, 3H), 5.50 (s, 1H), 4.77 (d, J = 15.1 Hz, 1H), 4.71-4.62 (m, 1H), 4.28 (s, 1H), 4.01 (s, 2H). ESI m/z: 421.8 ([M+H]+, C21H18BrN3O3計算値422.04)
【0816】
実施例185. P7C3−S194:1−(8−ブロモ−5H−ピリド[3,2−b]インドール−5−イル)−3−フェノキシプロパン−2−オール
【化322】
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表題化合物をP7C3−S186に準じて合成した。
1H NMR (CDCl3, 500 MHz) δ 8.57 (d, 1H, J = 4.5 Hz), 8.51 (d, 1H, J = 1.6 Hz), 7.85 (d, 1H, J = 8.3 Hz), 7.59 (dd, 1H, J = 1.8, 8.7 Hz), 7.48 (d, 1H, J = 8.7 Hz), 7.38-7.31 (m, 1H), 7.31-7.26 (m, 1H), 7.23-7.17 (m, 1H), 7.04 (t, 1H, J = 7.3 Hz), 6.94 (d, 2H, J = 8.0 Hz), 5.50 (mc, 1H), 4.76 (dd, 1H, J = 6.5, 15.2 Hz), 4.62 (dd, 1H, J = 5.9, 15.2 Hz), 4.07 (dd, 1H, J = 4.8, 10.4 Hz), 3.98 (dd, 1H, J = 3.5, 10.4 Hz). MS(ESI) m/z 398.8 [M+H]+([M+H]+, C20H18BrN2O2計算値398.2)
【0817】
実施例186. P7C3−S195:8−ブロモ−5−(2−ヒドロキシ−3−フェノキシプロピル)−5H−ピリド[4,3−b]インドール2−オキシド
【化323】
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撹拌中のP7C3−S183(0.029g、0.073mmol)のCHCl:EtOH(1:1)(0.072mL)溶液に、mCPBA(0.057g、0.252mmol)を添加した。混合物を30分還流で撹拌した。冷却した反応物を2M NaOHで処理し、混合物を30分、室温で撹拌した。水層をCHClで抽出した、有機層をNaSOで乾燥し、濾過し、濃縮した。粗製の混合物をクロマトグラフィー(SiO、0〜10%MeOH/CHCl)で精製して、表題化合物を得た(0.029g、90%)。
1H NMR (CDCl3-MeOD [4: 2], 500 MHz) δ 8.82 (s, 1H), 8.12 (d, 1H, J = 1.5 Hz), 8.09 (d, 1H, J = 6.9 Hz), 7.55 (dd, 1H, J = 1.7, 8.8 Hz), 7.52 (d, 1H, J = 7.1 Hz), 7.41 (d, 1H, J = 8.8 Hz), 7.26-7.21 (m, 2H), 6.93 (t, 1H, J = 7.3 Hz), 6.85 (d, 2H, J = 8.1 Hz), 4.57 (dd, 1H, J = 3.9, 15.1 Hz), 4.41 (dd, 1H, J = 6.7, 15.1 Hz), 4.21 (mc, 1H), 3.93 (dd, 1H, J = 4.3, 9.5 Hz), 3.86 (dd, 1H, J = 7.0, 9.5 Hz). MS(ESI) m/z 414.8 [M+H]+([M+H]+, C20H18BrN2O3計算値414.2)
【0818】
実施例187. P7C3−S198:8−ブロモ−5−(2−ヒドロキシ−3−フェノキシプロピル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール1−オキシド
【化324】
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P7C3−S198を、P7C3−S194を使用した以外P7C3−S195に準じて合成し、53%収率で単離した。
1H NMR (CDCl3-MeOD [4: 2], 500 MHz) δ 8.68 (s, 1H), 7.99 (s, 1H), 7.57 (mc, 1H), 7.48 (d, 1H, J = 8.7 Hz), 7.35 (d, 1H, J = 8.7 Hz), 7.18 (mc, 1H), 7.14 (t, 2H, J = 7.6 Hz), 6.82 (t, 1H, J = 7.1 Hz), 6.76 (d, 2H, J = 8.4 Hz), 4.51 (dd, 1H, J = 3.7, 15.1 Hz), 4.35 (dd, 1H, J = 6.5, 15.1 Hz), 4.24 (mc, 1H), 3.86-3.74 (m, 2H). MS(ESI) m/z 412.8 [M-H]-([M-H]-, C20H18BrN2O3計算値412.2)
【0819】
実施例188. P7C3−S204:(6−ブロモ−9H−ピリド[3,4−b]インドール−3−イル)メタノール
【化325】
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表題化合物は、P7C3−S190の合成の中間体であった。
【0820】
実施例189. P7C3−S205:エチル6−ブロモ−9H−ピリド[3,4−b]インドール−3−カルボキシレート
【化326】
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表題化合物は、P7C3−S173の合成の中間体であった。
【0821】
実施例190. P7C3−S208:tert−ブチル(3−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−2−フルオロプロピル)カルバメート
工程1. 1−アジド−3−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)プロパン−2−オール
【化327】
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3,6−ジブロモ−9−(オキシラン−2−イルメチル)−9H−カルバゾール(500mg、1.3mmol)、NaN(111mg、1.7mmol)、NHCl(91mg、1.7mmol)をEtOH(4ml)およびHO(1ml)中で併せ、80℃で一夜加熱した。完了時、EtOHを蒸発させ、混合物をEtOAcおよびHOに分配した。有機層を塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、濃縮した。本物質をさらに精製することなく次工程で使用した。
1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 8.14 (s, 1H), 7.57 (d, J = 8.7 Hz, 1H), 7.34 (d, J = 8.7 Hz, 1H), 4.35 (d, J = 5.9 Hz, 1H), 4.25 (dd, J = 9.9, 4.9 Hz, 1H), 3.49 (dt, J = 12.4, 4.5 Hz, 1H), 3.38-3.30 (m, 1H), 2.15 (s, 1H). ESI m/z: 466.7 ([M+HCOO]-, C12H7BrN2O2計算値424.1)
【0822】
工程2. 9−(3−アジド−2−フルオロプロピル)−3,6−ジブロモ−9H−カルバゾー
【化328】
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1−アジド−3−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)プロパン−2−オールを使用した以外、代表的方法4に従い合成した。
1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 8.15 (s, 2H), 7.59 (d, J = 8.7 Hz, 2H), 7.33 (d, J = 8.7 Hz, 2H), 5.08-4.90 (m, 1H), 4.55 (dt, J = 9.5, 5.1 Hz, 2H), 3.62-3.52 (m, 1H), 3.39 (ddd, J = 24.1, 13.7, 4.7 Hz, 1H). ESI m/z: 469.6 ([M+HCOO]-, C20H11Br2FN4計算値423.94)
【0823】
工程3. 3−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−2−フルオロプロパン−1−アミン
【化329】
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9−(3−アジド−2−フルオロプロピル)−3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール(60mg、0.14mmol)およびトリフェニルホスフィン(44mg、0.168mmol)をTHF(0.5mL)で併せ、一夜、60℃で撹拌した。完了時、HO(1ml)を添加し、混合物を1時間撹拌した。混合物をEtOAcで抽出した。有機層をHO、塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、濃縮して、白色泡状物を得た。この本物質をさらに精製することなく次工程で使用した。
1H NMR (500 MHz, MeOH-d4) δ 8.29 (s, 1H), 7.60 (d, J = 8.7 Hz, 1H), 7.53 (s, 1H), 5.16 (d, J = 50.4 Hz, 1H), 4.73 (dd, J = 23.1, 5.3 Hz, 1H), 3.43 (d, J = 14.2 Hz, 1H), 3.24-3.11 (m, 1H). ESI m/z: 398.7 ([M+H]+, C15H13Br2FN2計算値398.94)
【0824】
工程4. P7C3−S208:tert−ブチル(3−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−2−フルオロプロピル)カルバメート
【化330】
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3−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−2−フルオロプロパン−1−アミン(21mg、0.0524mmol)をTHF(500μl)に溶解し、0℃に冷却した。Boc無水物(12.6mg、0.0576mmol)をTHFに溶解し、滴下した。反応物を一夜、室温で撹拌した。完了時、本物質を濃縮して過剰のTHFを除去し、EtOAcおよびHOに分配した。有機層を塩水で洗浄し、NaSOで乾燥した。粗製の混合物をSiO(0〜50%EtOAc/ヘキサン)で精製して、所望の生成物を42%収率で得た。
1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 8.15 (s, 2H), 7.57 (d, J = 8.7 Hz, 2H), 7.30 (d, J = 8.7 Hz, 2H), 4.94 (d, J = 57.3 Hz, 2H), 4.59-4.39 (m, 2H), 3.68-3.52 (m, 1H), 3.30 (ddd, J = 21.4, 13.4, 6.2 Hz, 1H), 1.46 (s, 9H). ESI m/z: 498.8 ([M+H]+, C20H21Br2FN2O2計算値499.0)
【0825】
実施例191. P7C3−S213:2−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)アセトアミド
【化331】
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エチル2−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)アセテート(P7C3−S164)(10mg,0.024mmol)および水酸化アンモニウム(100μl)を60℃で一夜撹拌した。完了時、反応物を濾過し、HOで濯いで、所望の生成物を定量的収率で得た。
1H NMR (500 MHz, アセトン-d6) δ 8.40 (d, J = 1.9 Hz, 2H), 7.61 (dd, J = 8.7, 1.9 Hz, 2H), 7.54 (d, J = 8.7 Hz, 2H), 7.07 (s, 1H), 6.64 (s, 1H), 5.08 (s, 2H). ESI m/z: 424.7 ([M+HCOO]-, C14H10Br2FN2O計算値378.92)
【0826】
実施例192. P7C3−S214:2−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−N−メチルアセトアミド
【化332】
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2−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)酢酸(P7C3−S165)(50mg、0.13mmol)をジクロロメタン(1ml)に添加した。メチルアミン(THF中2.0M)(0.144mmol)、続いて触媒量のジメチルアミノピリジンを添加した。混合物を氷浴で0℃に冷却し、ジクロロメタン中ジシクロヘキシルカルボジイミドの溶液(1ml)を滴下した。混合物を一夜、室温で撹拌した。完了時、DCM混合物をHO、塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、濃縮した。粗製の混合物をSiO(0〜50%EtOAc/ヘキサン)で精製し、続いてMeOH/HOから沈殿させて、所望の生成物を42%収率で得た。
1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 8.19 (s, 2H), 7.61 (d, J = 8.6 Hz, 2H), 7.23 (s, 2H), 5.37 (s, 1H), 4.89 (s, 2H), 2.72 (d, J = 4.9 Hz, 3H). ESI m/z: 439.7 ([M+HCOO]-, C15H12Br2N2O計算値392.93)
【0827】
実施例193. P7C3−S215:2−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−N,N−ジメチルアセトアミド
【化333】
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ジメチルアミンを使用した以外、P7C3−S214に準じて合成した。
1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 8.15 (s, 2H), 7.54 (d, J = 8.7 Hz, 2H), 7.19 (d, J = 8.7 Hz, 2H), 5.01 (s, 2H), 3.09 (s, 3H), 2.99 (s, 3H). ESI m/z: 452.6 ([M+HCOO]-, C16H14Br2N2O計算値406.95)
【0828】
実施例194. P7C3−S217:3−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−2−フルオロプロパン−1−アミン塩酸塩
【化334】
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遊離塩基のP7C3−S217はP7C3−S208の合成の中間体であった。HCl塩を、遊離塩基のCHCl溶液に1M HClを0℃で添加することにより形成させた。白色固体を濾過により回収し、CHClで洗浄した。
【0829】
実施例195. P7C3−S218:N−(3−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−2−フルオロプロピル)アセトアミド
【化335】
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3−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−2−フルオロプロパン−1−アミン塩酸塩(P7C3−S217)(25mg、0.057mmol)をジクロロメタン(2mL)にトリエチルアミン(12mg、0.12mmol)と共に溶解した。溶液を0℃に冷却し、アセチルクロライド(4.49mg、0.057mmol)を添加した。所望の生成物が溶液から析出し、10分以内に反応が完了していた。沈殿を濾過し、HOで濯ぎ、減圧下乾燥した。
1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 8.15 (d, J = 1.7 Hz, 2H), 7.57 (dd, J = 8.7, 1.8 Hz, 2H), 7.30 (d, J = 8.7 Hz, 2H), 5.75 (s, 1H), 4.98 (dddd, J = 13.1, 9.5, 6.6, 2.6 Hz, 1H), 4.58-4.41 (m, 2H), 3.83 (dddd, J = 29.0, 14.6, 6.9, 2.6 Hz, 1H), 3.36-3.23 (m, 1H), 2.03 (s, 3H). ESI m/z: 440.7 ([M+H]+, C17H15Br2FN2O計算値440.95)
【0830】
実施例196. P7C3−S219:N−(5−(3−((3−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−2−ヒドロキシプロピル)アミノ)フェノキシ)ペンチル)−5−(2−オキソヘキサヒドロ−1H−チエノ[3,4−d]イミダゾール−4−イル)ペンタンアミド
【化336】
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表題化合物をを使用して、ビオチンN−スクシンイミジルエステルP7C3−S100に準じて合成した。混合物を5〜10%MeOH/CHClでクロマトグラフした。単離収率=37%。
MS(ESI), m/z: 計算値799.1, 実測値799.7 (M+1)+
【0831】
実施例197. P7C3−S220:2−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)プロパンアミド
【化337】
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表題化合物をP7C3−S213に準じて製造した。
1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 8.18 (s, 2H), 7.58 (d, J = 8.7 Hz, 2H), 7.30 (d, J = 8.7 Hz, 2H), 5.58 (s, 1H), 5.42 (s, 1H), 5.27 (q, J = 7.1 Hz, 1H), 1.74 (d, J = 7.1 Hz, 3H). ESI m/z: 394.7 ([M+H]+, C15H12Br2N2O計算値394.93)
【0832】
実施例198. P7C3−S221:6−ブロモ−9H−ピリド[3,4−b]インドール−3−カルボニトリル
【化338】
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表題化合物は、P7C3−S192の合成の中間体であった。
【0833】
実施例199. P7C3−S226:6−ブロモ−3−メチル−9H−ピリド[3,4−b]インドール
【化339】
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表題化合物は、P7C3−S190の合成の中間体であった。
【0834】
実施例200. P7C3−S233:9−((1H−テトラゾール−5−イル)メチル)−3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール
【化340】
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公開された方法に従い(J.O.C., 1993, 4139-4141)、2−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)アセトニトリル(P7C3−S235)(75mg、0.123mmol)およびアジドトリメチルシラン(32μl、0.24mmol)のトルエン(500μL)溶液を酸化ジブチルスズ(3mg、0.012mmol)に添加し、一夜加熱還流した。反応物を室温に冷却し、濃縮してトルエンを除去し、EtOAcおよび10%NaHCO3(水性)で分配した。水層を併せ、pH2まで酸性化し、EtOAc(2×)で抽出した。有機層を併せ、塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、濃縮した。粗製の物質をSiO(0〜50%EtOAc/ヘキサン)で精製した。
1H NMR (500 MHz, アセトン-d6) δ 8.43 (s, 2H), 7.69 (d, J = 8.7 Hz, 2H), 7.64 (d, J = 8.6 Hz, 2H), 6.11 (s, 2H). ESI m/z: 403.5 ([M-H]+, C14H9Br2N5計算値403.92)
【0835】
実施例201. P7C3−S234:メチル(2−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)アセチル)カルバメート
【化341】
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公開された方法に従い(PCT国際出願2011054851)、2−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)アセトアミド(P7C3−S213)(50mg、0.13mmol)をTHF(1ml)に溶解し、0℃に冷却した。クロロギ酸メチル(12μL、0.157mmol)を添加し、続いてLiOBu(25mg、0.31mmol)のTHF(1ml)溶液をゆっくり添加した。完了時、混合物を2N HClおよびEtOAcに分配した。EtOAcの添加により、沈殿が形成され、これを濾過し、HOおよびヘキサンで濯ぎ、減圧下乾燥した
1H NMR (500 MHz, THF-d8) δ 12.71 (s, 1H), 10.14 (s, 2H), 9.36 (d, J = 8.7 Hz, 2H), 9.22 (d, J = 8.7 Hz, 2H), 7.45 (s, 2H), 5.66 (s, 3H). ESI m/z: 436.6 ([M-H]+, C16H12Br2N2O3計算値436.92)
【0836】
実施例202. P7C3−S241:N−(3−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−2−フルオロプロピル)−1,1,1−トリフルオロ−N−(3−メトキシフェニル)メタンスルホンアミド
【化342】
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代表的方法4に従い、P7C3−S244をフッ素化して表題化合物を得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.15 (d, J = 1.9 Hz, 2H), 7.56 (dd, J = 8.7, 1.9 Hz, 2H), 7.32 (t, J = 8.2 Hz, 1H), 7.21 (d, J = 8.6 Hz, 2H), 6.99-6.90 (m, 2H), 6.86 (m, 1H), 5.08-4.86 (dm, 1H), 4.57-4.44 (m, 2H), 4.09 (m, 2H), 3.79 (s, 3H). MS(ESI), m/z: 計算値635.93, 実測値680.6 (M+HCOO-)-
【0837】
実施例203. P7C3−S243:N−(3−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−2−フルオロプロピル)−6−メトキシピリジン−2−アミン
【化343】
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2−(ジシクロヘキシルホスフィノ)−3,6−ジメトキシ−2’−4’−6’−トリ−i−プロピル−1,1’−ビフェニル(BrettPhos、35.6mg、0.066mmol)およびクロロ[2−(ジシクロヘキシルホスフィノ)−3,6−ジメトキシ−2’−4’−6’−トリ−i−プロピル−1,1’−ビフェニル][2−(2−アミノエチル)フェニル]パラジウム(II)(52.8mg、0.066mmol)を、P7C3−S217遊離アミン(116.8mg、0.29mmol)を含むバイアルに入れた。バイアルを窒素で10分通気し、1,4−ジオキサン(4.75ml)を添加し、続いてリチウムビス(トリメチルシリル)アミド溶液(THF中1.0M溶液、610μl)を添加した。反応物を100℃で5.5時間加熱した。混合物を冷却し、遠心分離して、固体を分けた。濾液を直接シリカゲルカラムに載せ、80%DCM/ヘキサン(+0.1%TEA)で精製した。最高純度のフラクション(80〜90%純度)をDCM/ヘキサンで処理し、固体ペレットは所望の生成物を含んだ。
1H NMR (CDCl3, 400 MHz) δ 8.16 (d, J = 1.9 Hz, 2H), 7.56 (d, J = 1.9 Hz, 2H), 7.35-(t, J = 7.8 Hz, 1H), 7.30 (d, J = 8.7 Hz, 1H), 6.04 (dd, J = 32.7, 8.0 Hz, 2H), 5.29-5.02 (dm, 1H), 4.65-4.46 (m, 3H), 3.87-3.74 (m, 1H), 3.70 (s,3H), 3.66-3.49 (m, 1H). MS(ESI), m/z: 計算値504.98, 実測値506.7 (M+1)
【0838】
実施例204. P7C3−S244:N−(3−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−2−ヒドロキシプロピル)−1,1,1−トリフルオロ−N−(3−メトキシフェニル)メタンスルホンアミド
工程1. 1,1,1−トリフルオロ−N−(3−メトキシフェニル)メタンスルホンアミド
【化344】
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トリフルオロメタンスルホン無水物(45ml、26.7mmol)の塩化メチレン(250ml)溶液に、氷冷したm−アニシジン(25ml、22.3mmol)およびトリエチルアミン(39ml、28.0mmol)の塩化メチレン(1.25L)溶液を滴下した。反応物を一夜、環境温度で撹拌した。後処理を少しずつ実施した。2部のそれぞれを、2.5N NaOH溶液(250ml)およびMeOH(625ml)添加により塩基性化した。水層を塩化メチレンで3回(各100ml)抽出した。水層を併せ、18%HClでpH2に酸性化し、再度塩化メチレンで3回抽出した。有機層をMgSOで乾燥し、濾過し、濃縮して、17.69gの褐色固体を77%収率で得る。
1H NMR (CDCl3, 400 MHz) δ 7.48-7.13 (m, 1H), 6.97-6.61 (m, 3H), 3.82 (s, 3H). MS(ESI), m/z: 計算値255.21, 実測値255.9 (M+1)+
【0839】
工程2. N−(3−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−2−ヒドロキシプロピル)−1,1,1−トリフルオロ−N−(3−メトキシフェニル)メタンスルホンアミド(P7C3−S244)
【化345】
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N−ブチルリチウム(ヘキサン中2.5M、48ml)を氷冷した1,1,1−トリフルオロ−N−(3−メトキシフェニル)メタンスルホンアミド(22.07g、86.5mmol)の乾燥ジオキサン(145ml)溶液に40分かけて滴下した。溶液を環境温度で15分撹拌し、3,6−ジブロモ−9−(オキシラン−2−イルメチル)−9H−カルバゾール(25.05g、65.7mmol)を添加し、90℃で1時間加熱した。反応物を冷却し、酢酸エチル(1.2L)で希釈し、数回水、最後に塩水で洗浄した。有機層をMgSOで乾燥し、濾過し、濃縮して、橙色粘性混合物を得た。残渣を60%塩化メチレン/ヘキサン(150ml)に溶解し、濃縮して黄色泡状物を得て、これにさらに60%塩化メチレン/ヘキサン(150ml)を添加し、一夜撹拌した。混合物を濾過し、固体が白色になるまで60%塩化メチレン/ヘキサンで数回洗浄し、20.1gの99%を得た。
1H NMR (CDCl3, 400 MHz) δ 8.13 (d, J = 1.9 Hz, 2H), 7.54 (dd, J = 8.7, 1.9 Hz, 2H), 7.33 (t, J = 8.1 Hz, 1H), 7.22 (d, J = 8.7 Hz, 2H), 6.95 (dd, J = 8.4, 2.3 Hz, 2H), 6.88 (s, 1H), 4.56-4.10 (m, 4H), 3.99 (m, 1H), 3.81 (s, 3H), 1.98 (d, J = 4.2 Hz, 1H). MS(ESI), m/z: 計算値633.94, 実測値678.6 (M+HCOO)-
【0840】
実施例205. P7C3−S255:1−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−3−((4−メトキシベンジル)(3−メトキシフェニル)アミノ)プロパン−2−オール
【化346】
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P7C3−S255を、代表的方法3および3−メトキシ−N−(4−メトキシベンジル)アニリンを使用して、P7C3−S244に準じて合成した。収率=31%
1H NMR (CDCl3, 400 MHz) δ 8.07 (d, J = 2.0 Hz, 2H), 7.50 (dd, J = 8.7, 2.0 Hz, 2H), 7.19 (d, J = 8.7 Hz, 2H), 7.12-7.04 (m, 3H), 6.81 (d, J = 8.6 Hz, 2H), 6.36 (ddd, J = 12.7, 8.1, 2.4 Hz, 2H), 6.28 (t, J = 2.4 Hz, 1H), 4.48 (d, J = 2.7 Hz, 2H), 4.35-4.27 (m, 1H), 4.28-4.10 (m, 2H), 3.78 (s, 3H), 3.65 (s, 3H), 3.54-3.34 (m, 2H), 2.22 (s, 1H). MS(ESI), m/z: 計算値622.05, 実測値666.7 (M+HCOO)-
【0841】
実施例206. P7C3−S261:N−(3−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−2−ヒドロキシプロピル)−2,2,2−トリフルオロアセトアミド
【化347】
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TFAA(78μL、0.5526mmol)を1−アミノ−3−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)プロパン−2−オール(100mg、0.2518mmol)およびピリジン(61μL、0.7536mmol)のDCM(1.7mL)溶液に塩化した。30分後、TLCは出発物質の完全な消費を示した。反応混合物をNaHCOを使用して分離した。水層をDCMで洗浄した。併せた有機層を乾燥し、濃縮して、粗製の物質を黄褐色固体として得た。粗製の物質を熱CHClに溶解し、ヘキサンで摩砕した。50.6mg(40.8%収率)の透明生成物を吸引濾過により回収した。
1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 8.16 (d, J = 1.7 Hz, 2H), 7.59 (dd, J = 8.7, 1.8 Hz, 2H), 7.31 (d, J = 8.7 Hz, 2H), 6.71 (s, 1H), 4.41-4.28 (m, 2H), 3.79 (dd, J = 13.1, 6.7 Hz, 1H), 3.49 (s, 1H), 3.46-3.39 (m, 1H). MS(ESI) m/z = 492.6 ([M+H]+, C17H13Br2F3N2O2計算値491.93)
【0842】
実施例207. P7C3−S263:tert−ブチル(3−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−2−ヒドロキシプロピル)カルバメート
【化348】
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Boc無水物(82.4mg、0.3777mmol)を1−アミノ−3−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)プロパン−2−オール(100mg、0.2518mmol)およびトリエチルアミン(70μL、5036mmol)のDCM(1.7mL)溶液に添加した。反応物を、一夜、室温で撹拌した。反応混合物を塩水で分離し、水層をDCMで2回洗浄した。併せた有機層を乾燥し、濃縮して、粗製の物質を灰白色固体として得た。これをDCM/MeOHを使用するカラムクロマトグラフィーに付して、4.6mg(3.7%収率)生成物を白色固体として得た。
1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 8.14 (d, J = 1.9 Hz, 3H), 7.56 (dd, J = 8.6, 1.9 Hz, 3H), 7.34 (d, J = 8.7 Hz, 3H), 4.86 (s, 1H), 4.31 (d, J = 6.2 Hz, 3H), 3.40-3.25 (m, 1H), 3.09-2.97 (m, 1H), 1.45 (s, 13H), 3.25-3.09 (m, 2H). MS(ESI) m/z = 440.7 ([M-Boc]+, C20H22Br2N2O3計算値496.00
【0843】
実施例208. P7C3−S271:5−(2−ヒドロキシ−3−フェノキシプロピル)−5H−ピリミド[5,4−b]インドール−2−カルボン酸
【化349】
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代表的方法7に従い、表題化合物をP7C3−S262(0.028g、0.117mmol)および2−(フェノキシメチル)オキシラン(24μL、0.175mmol)(0.030g、70%)から合成した。
1H NMR (CDCl3-MeOD [4: 2], 500 MHz) δ 9.02 (s, 1H), 8.35 (d, 1H, J = 7.9 Hz), 7.49 (d, 2H, J = 3.7 Hz), 7.22 (dt, 1H, J = 4.0, 7.9 Hz), 7.08 (t, 2H, J = 8.0 Hz), 6.77 (t, 1H, J = 7.4 Hz), 6.72 (d, 2H, J = 8.0 Hz), 4.59 (dd, 1H, J = 4.4, 15.1 Hz), 4.45 (dd, 1H, J = 6.5, 15.1 Hz), 4.25 (mc, 1H), 3.81 (dd, 1H, J = 4.4, 9.5 Hz), 3.76 (dd, 1H, J = 6.5, 9.5 Hz). MS(ESI) m/z 363.9 [M+H]+([M+H]+, C20H18N3O4計算値364.4)
【0844】
実施例209. P7C3−S273:N−(3−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−2−ヒドロキシプロピル)アセトアミド
【化350】
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酢酸無水物(29μL、0.3022mmol)のDCM(0.7mL)溶液を1−アミノ−3−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)プロパン−2−オール(100mg、0.2518mmol)およびトリエチルアミン(42μL、0.3022mmol)のDCM(1mL)溶液に0℃で添加した。一夜撹拌後、反応混合物をDCMで希釈し、18%HCl、塩水およびNaHCOで洗浄した。有機層を乾燥し、濃縮して、粗製の物質をピンク色−淡色固体として得た。溶離剤として5%MeOH/DCMを使用する分取TLCにより、6.5mg(5.9%収率)生成物を白色固体として得た。
1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 8.15 (d, J = 2.5 Hz, 2H), 7.59-7.54 (m, 2H), 7.34 (dd, J = 8.9, 4.2 Hz, 2H), 5.77 (s, 1H), 4.31 (q, J = 5.5, 4.3 Hz, 2H), 4.26 (s, 2H), 3.57 (d, J = 3.8 Hz, 1H), 3.46-3.26 (m, 3H), 2.01 (d, J = 4.3 Hz, 3H). MS(ESI) m/z = 438.7 ([M+H]+, C17H16Br2N2O2計算値437.96
【0845】
実施例210. P7C3−S274:エチル(3−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−2−ヒドロキシプロピル)カルバメート
【化351】
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表題化合物ををP7C3−S218に準じて製造した。粗製の物質を溶離剤として5%MeOH/DCMを使用するクロマトグラフをした。24.5mg(20.7%収率)生成物を白色固体として得た。
1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 8.15 (s, 2H), 7.56 (d, J = 8.6 Hz, 2H), 7.33 (dd, J = 8.6, 1.6 Hz, 2H), 4.98 (s, 1H), 4.31 (d, 2H), 4.26 (s, 1H), 4.14 (q, J = 7.2 Hz, 2H), 3.45-3.36 (m, 1H), 3.29-3.17 (m, 1H), 3.01 (s, 1H), 1.26 (t, J = 7.9, 3.7 Hz, 3H). MS(ESI) m/z = 468.7 ([M+H]+, C18H18Br2N2O3計算値467.97
【0846】
実施例211. P7C3−S278:6−ブロモ−9−(3−(4−ブロモフェノキシ)−2−ヒドロキシプロピル)−9H−カルバゾール−3−カルボニトリル
工程1. 9H−カルバゾール−3−カルボニトリル
【化352】
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3−ブロモ−9H−カルバゾール(4.00g、16.3mmol、1当量)のN−メチル−2−ピロリジノン(40mL)に、シアン化銅(I)(1.6012g、17.9mmol、1.1当量)を添加した。混合物を密閉し、TLCで出発物質が示されなくなるまで200℃で加熱した。反応溶液を冷却し、水(60mL)を添加した。灰白色沈殿を濾別し、EtOAc(3×20mL)で洗浄した。この濾液を酢酸エチル(3×20mL)で抽出した。併せた有機層を水(20mL)および塩水(20mL)で洗浄し、NaSOで乾燥した。溶媒を減圧下に除去して、赤色−褐色油状物を得た。メタノールを粗製の油状物に添加して、0.8251gの灰白色沈殿を純粋生成物として得た。メタノール沈殿からの母液を濃縮し、クロマトグラフィー(25%EtOAc/Hex)で精製して、0.28gの灰白色固体を得た。併せた収率は35.5%であった。
1H NMR (CD3OD, 400 MHz) δ ppm 7.26 (ddd, J = 8.0, 6.9, 1.3 Hz, 1H) 7.54-7.45 (m, 2H) 7.57 (dd, J = 8.4, 0.6 Hz, 1H) 7.67 (dd, J = 8.5, 1.6 Hz, 1H) 8.18-8.12 (m, 1H) 8.49 (dd, J = 1.5, 0.6 Hz, 1H). MS(ESI) m/z = 192.9 ([M+H]+), C13H8N2計算値192.07
【0847】
工程2. 9−(2−ヒドロキシ−3−フェノキシプロピル)−9H−カルバゾール−3−カルボニトリル
【化353】
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3−シアノ−9H−カルバゾール(0.4998g、2.6mmol、1当量)のTHF(40mL)溶液に、BuLi(ヘキサン中1.6M、3.25mL、5.2mmol、2当量)を添加した。混合物を−78℃で2時間撹拌した。1,2−エポキシ−3−フェノキシプロパン(0.7809g、5.2mmol、2当量)を添加し、混合物を45℃で一夜撹拌した。水(50mL)を添加し、混合物をジクロロメタン(3×30mL)で抽出した。併せたジクロロメタン層を塩水(2×30mL)で洗浄し、NaSOで乾燥した。溶媒を減圧下に除去し、生成物をシリカゲルでジクロロメタンを用いてクロマトグラフ処理して、0.7736gの白色泡状固体を得た(86%)。
1H NMR (CD3OD, 400 MHz) δ ppm 3.95 (dd, J = 9.8, 4.6 Hz, 1H) 4.02 (dd, J = 9.8, 5.4 Hz, 1H) 4.46-4.35 (m, 1H) 4.57 (dd, J = 15.0, 6.9 Hz, 1H) 4.70 (dd, J = 15.2, 5.0 Hz, 1H) 7.00-6.88 (m, 3H) 7.34-7.21 (m, 3H) 7.49 (t, J = 7.8 Hz, 1H) 7.65 (d, J = 8.3 Hz, 2H) 7.72 (d, J = 8.5 Hz, 1H) 8.17 (d, J = 7.8 Hz, 1H) 8.49 (s, 1H). MS(ESI) m/z = 342.9 ([M+H]+), 364.9 ([M+Na]+), C22H18N2O2計算値342.14
【0848】
工程3. 6−ブロモ−9−(3−(4−ブロモフェノキシ)−2−ヒドロキシプロピル)−9H−カルバゾール−3−カルボニトリル(P7C3−S278)
【化354】
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工程2の生成物(0.7736g、2.26mmol、1当量)のTHF(8mL)溶液に、N−ブロモスクシンイミド(0.8043g、4.52mmol、2当量)を添加した。混合物を室温で30分撹拌した。THFを減圧下除去し、粗製の残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(30%酢酸エチルのヘキサン溶液)で精製して、1.0230gの白色固体を生成物として、収率90.5%で得た。
1H NMR (CDCl3, 400 MHz) δ ppm 3.88 (dd, J = 9.5, 4.7 Hz, 1H) 3.99 (dd, J = 9.5, 4.7 Hz, 1H) 4.69-4.38 (m, 3H) 6.81-6.70 (m, 2H) 7.44-7.35 (m, 3H) 7.54 (t, J = 6.5 Hz, 1H) 7.59 (dd, J = 8.7, 1.9 Hz, 1H) 7.66 (d, J = 8.6 Hz, 1H) 8.20 (d, J = 1.3 Hz, 1H) 8.31 (s, 1H). MS(ESI) m/z = 498.7 ([M+H]+), C22H19Br2N3O2計算値497.96
【0849】
実施例212. P7C3−S279:メチル9−(2−ヒドロキシ−3−フェノキシプロピル)−9H−ピリド[3,4−b]インドール−3−カルボキシレート
【化355】
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P7C3−S172(10.9mg、0.03mmol、1当量)のDMF(0.5mL)溶液に、ヨードメタン(6.4mg、0.045mmol、1.5当量)および炭酸カリウム(12.4mg、0.09mmol、3当量)を添加した。混合物を密閉し、4mL バイアル中、室温で一夜撹拌した。粗製の反応物をジクロロメタン(3mL)で希釈し、塩水(3×3mL)で洗浄した。有機層をNaSOで乾燥し、ジクロロメタンを減圧下に除去して、黄色粗製の油状物を得た。これをさらに溶離液として10%のジクロロメタンのメタノール溶液を使用するシリカゲルクロマトグラフィで精製して、8.6mgの白色固体を生成物として、収率82.0%で得た。
1H NMR (CDCl3, 400 MHz) δ ppm 3.64 (s, 3H) 4.14 (ddd, J = 15.8, 9.3, 5.6 Hz, 2H) 4.58 (dd, J = 14.6, 7.3 Hz, 1H) 4.68 (d, J = 4.4 Hz, 1H) 4.76 (dd, J = 14.6, 3.3 Hz, 1H) 6.98 (dd, J = 13.9, 7.6 Hz, 3H) 7.31 (dd, J = 8.5, 7.5 Hz, 2H) 7.36 (td, J = 7.5, 3.4 Hz, 1H) 7.62 (d, J = 3.7 Hz, 2H) 8.14 (d, J = 7.8 Hz, 1H) 8.57 (s, 1H) 9.00 (s, 1H). MS(ESI) m/z = 377.1 ([M+H]+), C22H20N2O4計算値376.14
【0850】
実施例213. P7C3−S282:1−(3,6−ジメトキシ−9H−カルバゾール−9−イル)−3−フェノキシプロパン−2−オール
【化356】
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代表的方法7に従い、表題化合物を3,6−ジメトキシ−9H−カルバゾール(Hsieh, B. B.; Litt, M. H. Macromolecules, 1986, 19, 516-520)(0.030g、0.0917mmol)および2−(フェノキシメチル)オキシラン(19μL、0.128mmol)の乾燥THF:DMF(1:1)(0.459mL)溶液から合成した(0.028g、81%)。
1H NMR (CDCl3, 400 MHz) δ 7.51 (s, 2H), 7.35 (d, 2H, J = 8.6 Hz), 7.29 (d, 2H, J = 8.6 Hz), 7.05 (dd, 2H, J = 2.4, 8.8 Hz), 6.98 (t, 1H, J = 7.4 Hz), 6.88 (d, 2H, J = 7.9 Hz), 4.52 (mc, 1H), 4.46 (mc, 2H), 4.00-3.85 (m, 8H). MS(ESI) m/z 378.2 [M+H]+([M+H]+, C23H24NO4計算値378.4)
【0851】
実施例214. P7C3−S283:2−クロロ−N−(3−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−2−ヒドロキシプロピル)アセトアミド
【化357】
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P7C3−S38(0.134g、0.337mmol)をCHCl/MeCN(9:1、5.6mL)に溶解し、EtN(70μL、0.50mmol)で0℃で処理した。塩化クロロアセチル(29μL、0.370mmol)を滴下した。室温で45分撹拌後、反応物を1N HCl溶液で反応停止させた。有機層を分離し、塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過し、濃縮した。粗製の混合物をクロマトグラフィー(SiO、0−80%EtOAc/ヘキサン)で精製して、表題化合物を得た(0.091g、60%)。
1H NMR (アセトン-d6, 400 MHz) δ 8.36 (s, 2H), 7.74-7.51 (m, 4H), 4.65 (d, 1H, J = 4.7 Hz), 4.49 (dd, 1H, J = 3.4, 15.0 Hz), 4.41 (dd, 1H, J = 8.3, 15.0 Hz), 4.29 (mc, 1H), 4.13 (s, 2H), 3.63-3.50 (m, 1H), 3.43 (dt, 1H, J = 5.7, 12.8 Hz). MS(ESI) m/z 474.6 [M+H]+([M+H]+, C17H16Br2ClN2O2計算値475.5)
【0852】
実施例215. P7C3−S284:2−クロロ−N−(3−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−2−ヒドロキシプロピル)アセトアミド
【化358】
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報告された方法に従い(Metro, T. X.; Pardo, D. G.; Cossy, J. J. Org. Chem. 2008, 73, 707-710)、P7C3−S283(0.091g、0.192mmol)をiPrOH(7.7mL)に溶解し、tBuOK(0.054g、0.48mmol)のiPrOH(1.9mL)溶液で0℃で処理した。混合物を室温で4時間撹拌した。反応物を1N HClで反応停止させ、減圧下濃縮した。残渣を水で希釈し、EtOAcで抽出した。有機層を塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過し、濃縮した。粗製の混合物をクロマトグラフィー(SiO、EtOAc)で精製して、表題化合物を得た(0.060g、72%)。
1H NMR (d6-DMSO, 400 MHz) δ 8.47 (d, 2H, J = 1.9 Hz), 7.67 (d, 2H, J = 8.7 Hz), 7.60 (dd, 2H, J = 1.9, 8.7 Hz), 4.55 (d, 2H, J = 5.5 Hz), 4.10 (mc, 1H), 3.98-3.77 (m, 2H), 3.18 (t, 2H, J = 11.3 Hz). MS(ESI) m/z 438.6 [M+H]+([M+H]+, C17H14Br2N2O2計算値439.1), 460.6 [M+Na]+([M+Na]+, C17H13Br2N2NaO2計算値460.1)
【0853】
実施例216. P7C3−S287:2−(3−ブロモ−6−メチル−9H−カルバゾール−9−イル)−N−(フェニルスルホニル)アセトアミド
【化359】
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表題化合物をP7C3−S232に準じて製造した。カラムクロマトグラフィー(1:4 THF:ヘキサン)により、86.7mg(35.5%収率)生成物を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, アセトン-d6) δ 8.23 (d, J = 1.9 Hz, 1H), 7.97 (d, J = 1.1 Hz, 1H), 7.95 (d, J = 1.5 Hz, 1H), 7.94 (s, 1H), 7.65-7.60 (m, 1H), 7.56-7.50 (m, 2H), 7.45 (dd, J = 8.7, 2.0 Hz, 1H), 7.34-7.28 (m, 1H), 7.26 (d, J = 0.7 Hz, 1H), 7.24 (dd, J = 8.4, 1.6 Hz, 1H), 5.12 (s, 2H), 2.47 (s, 3H). MS(ESI) m/z = 457.0 ([M+H]+, C21H17BrN2O3S計算値456.01)
【0854】
実施例217. P7C3−S288:2−(3−ブロモ−6−メチル−9H−カルバゾール−9−イル)アセトアミド
【化360】
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表題化合物をP7C3−S213に準じて製造した。
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.19 (d, J = 1.9 Hz, 1H), 7.86 (s, 1H), 7.57 (dd, J = 8.6, 1.9 Hz, 1H), 7.36 (dd, J = 8.3, 1.6 Hz, 1H), 7.28 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.24 (s, 1H), 5.34 (d, J = 31.8 Hz, 2H), 4.88 (s, 2H), 2.54 (s, 3H). MS(ESI) m/z = 317.0 ([M+H]+, C15H13BrN2O計算値316.02)
【0855】
実施例218. P7C3−S294:2−(3−ブロモ−6−メチル−9H−カルバゾール−9−イル)エタノール
【化361】
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表題化合物をP7C3−S171に準じて製造した。
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.17 (d, J = 1.9 Hz, 1H), 7.84 (s, 1H), 7.52 (dd, J = 8.6, 2.0 Hz, 1H), 7.38-7.28 (m, 3H), 4.44 (t, J = 5.4 Hz, 2H), 4.05 (q, J = 5.5 Hz, 2H), 2.53 (s, 3H), 1.47 (t, J = 6.0 Hz, 1H)
MS(APCI) m/z = 304.0 ([M+H]+, C15H14BrNO計算値303.03)
【0856】
実施例219. P7C3−S295:N−(3−(3−ブロモ−6−メチル−9H−カルバゾール−9−イル)−2−フルオロプロピル)−6−メトキシピリジン−2−アミン
【化362】
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S286(50.5mg、0.13mmol)、2−ヨード−6−メトキシピリジン(29.6mg、0.13mmol)、クロロ[2−(ジシクロヘキシルホスフィノ)−3,6−ジメトキシ−2’−4’−6’−トリ−i−プロピル−1,1’−ビフェニル][2−(2−アミノエチル)フェニル]パラジウム(II)(BrettPhos palladacycle、10.8mg、0.014mmol)および2−(ジシクロヘキシルホスフィノ)−3,6−ジメトキシ−2’−4’−6’−トリ−i−プロピル−1,1’−ビフェニル(BrettPhos、6.8mg、0.013mmol)を含むバイアルを窒素で20分通気し、ジオキサン(2.45ml)を添加し、LHMDS(THF中1.0M、0.5mmol)を滴下した。反応物を1時間撹拌し、遠心分離した。上清を10〜30%THF/ヘキサンでシリカゲルクロマトグラフに付した。収率=25%
1H NMR (400 MHz, (CD3)2CO) δ 8.27 (dd, J = 1.7, 0.9 Hz, 1H), 7.98 (dt, J = 1.9, 0.9 Hz, 1H), 7.53 (t, J = 1.4 Hz, 1H), 7.49 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 7.35-7.26 (m, 2H), 6.92 (s, 1H), 6.14 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 5.91 (dd, J = 7.8, 0.7 Hz, 1H), 5.33-5.04 (m, 1H), 4.77 (dd, J = 5.5, 3.8 Hz, 1H), 4.71 (d, J = 5.5 Hz, 1H), 3.86-3.76 (m, 1H), 3.74-3.64 (m, 1H), 3.60 (s, 3H), 2.49 (s, 3H). MS(ESI), m/z: 計算値441.09, 実測値442.0 (M+1)
【0857】
ここに開示する態様のさらなる化合物を、上記に準じるスキームおよび方法により合成できる。
【0858】
種々の化合物の神経新生促進効果/神経保護活性
化合物を、用量応答神経栄養効力についてインビボで試験した。結果を表1に示す。
【表2】
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【表3】
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【0859】
【表4】
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【表5】
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【0860】
【表6】
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【表7】
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【0861】
【表8】
[この文献は図面を表示できません]
【表9】
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【0862】
我々の標準的インビボアッセイにおいて、化合物を、10μM濃度で4匹の12週齢成体雄C57/Bl6マウスで神経新生促進能/神経保護を評価した。
【0863】
ここに記載する1−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−3−(3−メトキシフェニルアミノ)−プロパン−2−オールの(+)(右旋性)エナンチオマーは高活性を示した。
【0864】
ここに記載する1−(3,6−ジブロモ−9H−カルバゾール−9−イル)−3−(3−メトキシフェニルアミノ)−プロパン−2−オールの(−)(左旋性)エナンチオマーは低活性を示した。
【0865】
予め、P7C3−S229の市販サンプルを神経新生アッセイで試験し、10マイクロモル濃度溶液で頭蓋内投与したとき、媒体と区別できないことが判明している(MacMillan etal., J. Am. Chem. Soc. , 2011; (133):1428-1437)。続いて、別のサンプルを別途に合成し、同様に試験して、活性であることが判明した。この矛盾には多くの理由が考えられるが、理論に縛られることを望まず、可能性のある説明としては次のものが含まれると仮説立てられる。1)市販サンプルの同一製が厳密に確認されていなかった;異なる物質であったかもしれない。2)市販サンプルの純度が厳密に確認されていなかった;不純物が市販サンプルの神経新生促進活性を妨害したかもしれない。3)P7C3−S229は低溶解度である。異なるサンプルの製剤のわずかな差異またはサンプルの物理特性(例えば結晶対非晶質固体)は、インビボ実験での暴露の差異をもたらし得る。
【0866】
P7C3−S295(実施例219)は、その構造に基づき、高生物学的活性(例えば、ここに記載するマウスモデルにおける経新生促進効力/神経保護アッセイ)を有すると考えられる。ここに記載する疾患モデルにおけるP7C3−S295の効果をさらに特徴付けするためのさらなる実験(インビトロおよびインビボ)を実施中である。
【0867】
神経新生促進または神経保護化合物の同定:
新神経細胞の誕生を促進するまたは新生神経細胞を細胞死から保護するであろう化合物を同定する試みにおいて、1,000化合物のライブラリーをインビボアッセイを使用してスクリーニングした。最初のスクリーニングにおいて、化合物を10個の群に無作為にプールし、Alzet浸透圧ミニポンプにより生存マウスの左側脳室に7日間一定速度で脳室内投与した。化合物を各分子につき10μM濃度で投与し、総溶質濃度を100μMとした。0.5μL/時間の一定速度で7日間注入後、合計84μLの体積がポンプから出て(0.00084μMoles)、脳脊髄液に入ったはずである。12週齢雄C57/B6マウスの脳の平均体積は、我々の研究では500mmである。7日間注入期間中の薬物の脳組織への100%吸収と0%クリアランスの極端で、あり得ないシナリオを考慮して、脳内に存在し得る最大量の薬物を概算した。これらの条件下、注入の1週間の最後に各化合物は1.7μMolar濃度で存在するはずである。脳内の化学物質の実際の量は、おそらくこの予測レベルの一部であるため、化合物を中〜低ナノモル範囲で投与したとの概算は合理的である。
【0868】
化合物注入中、動物にチミジン類似体であるブロモデオキシウリジン(BrdU)を、海馬における増殖神経前駆細胞の誕生および生存のスコアリングの手段として腹腔内(IP)注射した。社会的相互作用および自発運動の両者が海馬神経新生を刺激することが知られているため、スクリーニング相の間、マウスを個々に回し車を利用させずに飼育した。化合物投与の1週間の期間の後、動物を灌流し、屠殺した。解剖した脳組織を固定し、包埋し、切片にし、BrdUに対する抗体で染色し、ミニポンプカニューレ挿入と反対側の脳半球における歯状回の顆粒細胞下層に局在化した新生神経前駆細胞の神経新生および生存の定量手段として光学顕微鏡で評価した。海馬の全頭側から尾側範囲にわたる5セクション毎を解析し、BrdU細胞の総数を測定した歯状回の体積に対して標準化した。新生神経細胞の増殖および生存の両者の増加が重要なスクリーニングパラメータであるため、いずれかの過程を増強するはずである分子の広い網を投げるために、7日間にわたりスクリーニングを行った。スクリーニングパラメータの選択は我々のスクリーニングに使用したのと同じ条件下で、BrdUの1回注射のパルスチェイス実験に基づき、歯状回における新生細胞の40%が誕生後最初の5日以内に死滅することを確認した(図1)。同じ、1週間長プロトコルでの線維芽細胞増殖因子2(FGF−2)または人工脳脊髄液(aCSF)媒体の頭蓋内注入を陽性対照および陰性対照として用いた。外科的ポンプ埋込および媒体注入に付されたマウスと、手術を受けていないマウスの間で、歯状回のBrdU標識細胞数に差はなかった(図2)。これは、脳室内注入化合物の対側性半球における海馬神経新生増強能を評価するインビボ手法の有効性を確認した。
【0869】
何らかの化合物により誘発される神経新生の刺激が、回し車での疾走、豊かな環境への接近または社会的相互作用への接近のような健康的な活動に対する応答において増強されたレベルで新神経細胞を産生することが知られる脳の正確な領域に局在化することが重要であると考えられる。この理由のため、歯状回の顆粒細胞下帯のみへのBrdU取り込みを刺激する化合物プールにのみ注意を向けた。CA3、CA1、皮質または線条体のような異所性領域におけるBrdUの顕著な非特異的取り込みは、増殖している細胞がBrdUをDNA合成に取り込むため、病理学的炎症を反映するか、または細胞がDNA修復中にBrdUを取り込むため、毒性の他の形態を示すと仮定された。異所性BrdU取り込みを生じるあらゆる化合物プールをスクリーニングから除外した。例として図3を参照のこと。
【0870】
100個のプールの各々を2匹の独立したマウスで試験した。図4に示すとおり、100個の試験プールのうち10個が、大まかにFGF−2と同程度に歯状回特異的神経新生を増強することが観察された。最初の2匹の試験動物で陽性と判断された各プールを、続いてさらに2匹のマウスで再評価し、全10個のプールが統計的有意差のある神経新生促進効果を発揮することが判明した(図5)。単一の神経新生促進化合物を同定するために、陽性プールをその10個の成分分子に分解し、その各々を2濃度(10μMおよび100μM)で、各濃度あたり2匹のマウスに個々に注入した。図6Aはプール#7の分解アッセイの結果をしめし、神経新生がプールの成分化合物の一つにより選択的に刺激され(化合物#3)、プールの他の化合物に効果がないことが発見され。この分子を実施例45の化合物またはP7C3と命名した。10個の陽性プールの分解において、8プールが単一神経新生促進化合物を生じた(図6B)。神経幹細胞に対する増殖性促進性または神経保護効果がUTSWMC化学化合物ライブラリーの保存条件の人為的結果ではないことを核にするため、再供給化合物をマススペクトロメトリーで99%純度と確認され、4匹のマウスで各々10μM濃度で試験し、神経幹細胞に対する増殖性促進性または神経保護特性の保持が示された(図6C)。
【0871】
血漿および全脳組織における実施例45の化合物の薬物動態解析を、1回IV、IPおよび強制経口投与後に行った。実施例45の化合物は、経口で生体利用可能であり、血液脳関門を容易に通過でき、IP送達後6.7時間の血漿終末相半減期で貢献することが示された。これらの有利な薬理学的特性は、実施例45の化合物の成体マウスへの連日経口投与を化合物の脳内濃度および神経新生促進能の両面でモニターする、用量反応実験を推進した(図7)。最大神経新生促進能は、5mg/kg委譲の経口用量で確認され、2.5mg/kgおよび1mg/kgの用量では効力の段階的減少が観察された。1mg/kg、2.5mg/kgおよび5mg/kgの用量範囲の実施例45の化合物の脳内濃度の液体クロマトグラフィー−マススペクトロメトリー解析は、投与5時間後の213nM(101ng/g脳組織)、1.13μM(534ng/g脳組織)および1.35μM(640ng/g脳組織)の対応する化合物濃度を確認した。
【0872】
実施例45の化合物誘導体のエナンチオマー選択的活性:
実施例45の化合物をさらに研究するために、インビボ構造活性相関(SAR)研究を、本化合物の37種の化学誘導体のAlzetミニポンプを介する成体マウス脳への直接投与を使用して、神経新生促進活性において行った。化合物を、1週間10μMで化合物あたり4匹のマウスに、BrdUの連日IP注射と共に投与した。化合物投与後、歯状回の顆粒細胞下層への海馬神経新生局在化をモニターするために動物を灌流し、屠殺し、切片にし、染色し、光学顕微鏡に付した。大まかに10%の異形化合物が、親化合物と同等な神経新生促進活性を保持した。ほぼ同数の化合物がわずかに低い活性を生じたが、異形の大多数は有意に活性が減少した(図8)。例えば、アニリン環上にメトキシ置換を有する実施例45の化合物の異形(実施例62の化合物)を、Alzetミニポンプを介する成体マウス脳への直接投与を介する神経新生促進活性について再試験した。本化合物を、BrdUを連日注射された4匹のマウスに1週間10μMで投与した。化合物投与後、歯状回の顆粒細胞下層への海馬神経新生局在化をモニターするために、動物を灌流し、屠殺し、切片にし、染色し、光学顕微鏡に付した。メトキシ誘導体は実施例45の化合物と同等の活性を示した。続いて、実施例62の化合物の(+)および(−)エナンチオマーを製造した(図9A)。2個のエナンチオマーをインビボ神経新生アッセイで評価した。実施例62の化合物の(+)エナンチオマーは強力な神経新生促進活性を保持し、(−)エナンチオマーは活性の減少を示した(図9B)。他の誘導体も、上記のとおり再合成し、再試験した。
【0873】
実施例45の化合物は新生神経細胞の生存を増強する:
実施例45の化合物を次のとおり投与したときの、歯状回の顆粒細胞下帯で産生される細胞の性質を、評価した。動物に、30日間実施例45の化合物を経口投与した。その後脳組織を、新規形成された神経細胞で、誕生と最終成熟の間の時期に一過性に発現されるが、グリア細胞で発現されないことにより、歯状回における神経新生のマーカーとして働く微小管関連タンパク質であるダブルコルチン(DCX)に対する抗体で、免疫組織化学染色した(Brown et al., 2003)。図10Aに示すとおり、ダブルコルチン陽性神経細胞の相対的存在量は、実施例45の化合物の長期投与への暴露に応じて劇的に増加した。この観察は本化合物がグリア細胞形成も増強する可能性を排除はしないが、実施例45の化合物が神経細胞になることを運命付けられた細胞の形成を増強することを明らかに示す。
【0874】
実施例45の化合物が介在する神経新生について、次に、これが、細胞増殖の増加または誕生から歯状回の顆粒層への最終取り込みまでの間の新生細胞の細胞死からの保護のいずれに起因し得るのかを見るために試験した。これは、歯状回へのBrdUの取り込みの短期または長期の増加の増強に対する実施例45の化合物の能力を比較することにより達成した(図10B)。30日間実施例45の化合物または媒体を経口送達した動物に、単一パルスのBrdUをIP注射により投与した。神経細胞誕生に対する短期効果を、BrdU注射1時間後に動物を屠殺し、続いて組織を固定し、切片にし、歯状回の顆粒細胞下層に局在化した細胞へのBrdU取り込みの免疫組織化学検出によりモニターした。実施例45の化合物投与は、この短期アッセイでは媒体に対して増加したレベルのBrdU陽性細胞をもたらさなかった。BrdU投与1日後、両群で歯状回におけるBrdU細胞数の統計的有意差はなかった。対照的に、我々のアッセイでは通常新生細胞の40%が死滅する(図1)5日時点で、実施例45の化合物を投与された動物は、媒体のみ対照群と比較して、統計的有意な、BrdU細胞の25%増加を示した。群間のこの差異は時間と共に広がり、BrdUパルス投与24時間に開始する、実施例45の化合物の連日経口投与を30日間受けたマウスでは、媒体のみ対照と比較して、歯状回におけるBrdU細胞の量が5倍増加した。顕著なことに、この長期試験で、BrdU陽性細胞は、新神経細胞が誕生することが知られている歯状回の顆粒細胞下層に添ってだけでなく、顆粒層それ自体の中でも観察された。これらの細胞は、顆粒層に遊走し、分化過程を遂行し、それ自体適切に配線された神経細胞として歯状回に取り込まれる成体神経細胞を表すと仮定された。この解釈を指示する観察を、本明細書の次の章に示す。要約すると、これらの実験は、実施例45の化合物が成体海馬における神経細胞形成を増強し、その作用機序は、その誕生後のある時点で現れるとの証拠を示す。
【0875】
上記細胞増殖試験を、ここに開示する態様の他の化合物の試験にも使用できることは、当業者には認められるであろう。
【0876】
実施例45の化合物はNPAS3欠損マウスの歯状回のアポトーシスを正常化し、形態学的および電気生理学的欠損を改善させる:
神経細胞PASドメインタンパク質3(NPAS3)をコードする遺伝子の両コピーを各マウスは、成体神経新生に深刻な機能障害を有する(Pieper et al., Proc. Natl. Acad. Sci. USA 2005, 102, 14052-14057)。BrdUパルス1時間後の動物屠殺による神経新生の短期アッセイにおけるBrdU取り込み評価により、NPAS3欠損動物は、歯状回の顆粒細胞下層の神経細胞誕生に検出可能な欠損がないことが観察された(図11)。これは、BrdUを長期(12日間)投与したとき、NPAS3欠損動物の歯状回におけるBrdU標識が顕著に減少した我々の先の観察と対照的である(Pieper et al., Proc. Natl. Acad. Sci. USA 2005, 102, 14052-14057)。NPAS3転写因子が、適切な発現のために海馬における線維芽細胞増殖因子受容体1(FGFR1)を必要とするとの知識から(Pieper et al., Proc. Natl. Acad. Sci. USA 2005, 102, 14052-14057)、増殖因子シグナル伝達の阻害は、歯状回での新生神経細胞生存に重要な栄養性環境の障害による可能性がある。この仮説の最初の試験として、NPAS3欠損動物から調製した脳組織を、野生型同腹仔と、歯状回の顆粒細胞下層における開裂カスパーゼ3(CCSP3)陽性細胞について比較した。CCSP3陽性(アポトーシス)細胞の統計的有意な2倍増加がNPAS3欠損動物の歯状回で見られた(図11)。プログラム細胞死のこの高い割合は、おそらく、少なくとも一部、NPAS3転写因子を欠くマウスにおける成体神経新生のほぼ完全な消失によるものである可能性がある(Pieper et al., Proc. Natl. Acad. Sci. USA 2005, 102, 14052-14057)。
【0877】
成体神経新生のこの量的不足に加えて、NPAS3欠損動物の歯状回の顆粒状神経細胞で、形態学および電気生理学の両者における異常が観察されている。野生型動物と比較して、ゴルジコックス染色は、NPAS3欠損動物の歯状回顆粒状神経細胞の樹状分枝および棘密度の重度の減少を示した(図12Aおよび12B)。対照的に、海馬のCA1領域の錐体細胞ではこれらの指標で遺伝子型依存性差異は見られなかった。野生型同腹仔と比較して、NPAS3欠損動物の同等に特異的欠損が電気生理的記録で観察された(図13Aおよび13B)。興奮性シナプス後電位(fEPSP)の全場記録は、野生型同腹仔に比して、NPAS3欠損動物での有意な欠損を示した。歯状回において、刺激電極および記録電極を、嗅内皮質に端を発する貫通経路の軸索により神経支配されている分子層表層部に配置された。海馬のCA1領域において、刺激電極および記録電極を、CA3錐体細胞のシェファー側枝軸索により神経支配される放線状層に配置した。刺激強度を5μA増分で挙げ、電場電位の減少部分の傾斜を測定し、fEPSPをシナプス前軸索における活動電位発射を表す、線維斉射の振幅に対して定量した。この解析は、npas3−/−マウスでの歯状回の外部分子層およびCA1領域の両者におけるシナプス伝達の異常興奮性亢進を確認した(図13Aおよび13B)。
【0878】
神経細胞形態学および電気生理学的活性の両者におけるこれらの遺伝子型および領域特異的欠損を持って、実施例45の化合物の長期投与がNPAS3欠損動物のいずれかの欠損を有利に修復か否かを試験した。この研究に取り組む前に、実施例45の化合物が、npas3−/−マウスの歯状回における新生神経細胞のBrdU取り込みならびにダブルコルチン発現の両者を増強することを証明することにより、実施例45の化合物がNPAS3欠損マウスにおける海馬神経新生を増強できることが初めて確認された(図14)。歯状回の形成が胎児期14日目頃の後期出生前マウス胚で開始するとの知識から(Stanfield and Cowan, 1988, The development of the hippocampal region. In Cerebral Cortex, E.G. Jones and A. Peters, eds.(New York: Plenum Press), pp. 91-131)、動物を、本化合物が有利な効果を発揮する最大の機会を得るために、実施例45の化合物にできるだけ長時間暴露した。妊娠雌マウスへの強制経口投与後、14日胚を回収し、切断し、胚脳における実施例45の化合物濃度を測定できるようにアセトニトリル:水抽出により処理した。妊娠雌への実施例45の化合物20mg/kgの連日投与は、発育中の胚の脳組織における感知可能なレベルの本化合物をもたらした。本化合物の授乳中の雌への経口投与が離乳した子の脳組織への実施例45の化合物の送達をもたらすことが同様に観察された。いずれの場合も、実施例45の化合物のLC/MSベースの定量が、成体神経新生を指示するのに必要な1.35μM限度以上のレベルの化合物蓄積を確認した(図7)。さらに、実施例45の化合物の20mg/kgでの離乳した子への連日IP投与が、成体神経新生増強に必要なレベル以上の実施例45の化合物の脳内濃度を生じるのに十分であることが観察された。
【0879】
NPAS3座でマウスヘテロ接合性の雌を、ヘテロ接合性雄と交配させた。交配2週間後、雌に実施例45の化合物20mg/kgまたは媒体のみの製剤を連日強制経口投与した。妊娠の最終三半期の間ならびに出生後の2週間の授乳期の間投与を続けた。離乳後、子に実施例45の化合物20mg/kgまたは媒体対照を連日IP投与した。7週齢で、マウスは、同量の実施例45の化合物の強制経口投与送達に切り替えた。マウスが3ヶ月齢に達したら、屠殺し、脳組織を切断し、ゴルジコックス染色または電気生理学的記録に付した。図15に示すとおり、実施例45の化合物への長期暴露は、NPAS3欠損マウスにおける歯状回の顆粒状神経細胞における樹状分枝の形態上の欠損を強く修復した。さらに、図13Aに示すとおり、NPAS3欠損マウスの歯状回における電気生理学的欠損も、マウスの実施例45の化合物への長期暴露により矯正された。しかしながら、海馬のCA1領域の対応する電気生理学的欠損は影響を受けず(図13B)、この動物モデルにおける歯状回の機能改善に対する実施例45の化合物の特異性を強調した。
【0880】
さらに顕著なことに、媒体のみ対照と比較して、実施例45の化合物の投与が、母体、胚、離乳児または若年成体マウスのあらゆる健康面に影響を与えなかった。脳組織の肉眼的組織学は、化合物処置および媒体処置動物の両者で正常であり、神経細胞の細胞損失または退行性変化(細胞質好酸球増加症、空胞化または核濃縮)の証拠はなかった。歯状回の顆粒状神経細胞の樹状分枝の正常化以外の唯一の形態学的変化は、歯状回の顆粒層自体の厚さの化合物依存性増加であった(図16)。歯状回の顆粒層の厚さは、野生型同腹仔よりもNPAS3欠損動物でおよそ40%薄い。後期胚発育、出生後の発育初期および離乳後2ヶ月にわたる実施例45の化合物の長期投与は、NPAS3欠損マウスにおける他の海馬層の厚みに影響を与えることなく、この欠損を有意に矯正した(図16)。
【0881】
NPAS3欠損動物の歯状回の顆粒層の厚みの減少は、新生海馬神経前駆細胞のアポトーシスのレベル増加に起因するとの認識で、NPAS3欠損動物の海馬におけるアポトーシスに対する実施例45の化合物の処置効果を、開裂カスパーゼ3(CCSP3)の免疫組織化学染色を介して試験した。図17に示すとおり、成体NPAS3欠損動物への実施例45の化合物(20mg/kg)経口送達による12日間の処置は、歯状回におけるCCSP3染色を有意に減少させたが、媒体処置では効果がなかった。従って、実施例45の化合物がプログラム細胞死の遺伝子型特異的増悪の改善により、NPAS3欠損マウスの歯状回の顆粒層の修復を促進したと提唱された。
【0882】
上記アポトーシス試験がここに開示する態様の他の化合物の試験にも使用できることは当業者に認識されよう。
【0883】
実施例45の化合物はミトコンドリア完全性を保護する:
Xiaodong Wangの研究室が先駆者である広範な証拠が、プログラム細胞死に至る内因性経路がミトコンドリアから始まることを示している(Liu et al., Cell 1996, 86, 147-157; Yang et al., Science 1997, 275, 1129-1132)。Wangの研究室の助けを借りて、実施例45の化合物がカルシウム誘発溶解からミトコンドリアを保護するか否かを試験するためのアッセイを確立した(Distelmaier et al., Cytometry A 2008, 73, 129-138)。テトラメチルローダミンメチルエステル(TMRM)は、活性ミトコンドリアにより容易に捕捉される細胞浸透性、カチオン性の赤〜橙色蛍光色素である。TMRM色素を負荷したとき、媒体のみ処置細胞は、カルシウムイオノフォアA23187への暴露15分以内に色素を遊離する。対照的に、色素遊離は、わずか10ngの実施例45の化合物への暴露で細胞内に阻止された(図18A)。インビボ神経新生アッセイならびに培養皮質神経細胞のAβ(25−35)介在毒性からのインビトロ保護と同様、本アッセイにおけるミトコンドリア膜電位の保護は実施例62の化合物の(+)エナンチオマーでのみ見られた(図18B)。
【0884】
上記ミトコンドリア完全性試験がここに開示する態様の他の化合物の試験にも使用できることは当業者に認識されよう。
【0885】
実施例45の化合物とダイムボンの比較:
実施例45の化合物と構造類似性を有する化合物は2,3,4,5−テトラヒドロ−2,8−ジメチル−5−(2−(6−メチル−3−ピリジル)エチル)−1H−ピリド(4,3−b)インドール(図19A)である。商品名ダイムボンである抗ヒスタミン剤は、数十年にわたり、認知症症状を改善することが逸話として知られていた(O'Brien, Lancet Neurol. 2008, 7, 768-769; Burns and Jacoby, Lancet 2008, 372, 179-180)。最近、Medivationという名の米国のバイオテクノロジー会社が、ダイムボンがアルツハイマー病に罹患した患者の症状を改善するか否かを正式に試験するための臨床試験を開始した。アルツハイマー病におけるFDA出資第二相臨床試験の結果が最近発表され、有利な応答率が報告された(Doody et al., Lancet 2008, 372, 207-215)。実施例45の化合物とダイムボンを、3種の機能的アッセイで比較した。海馬神経新生に対する効果のインビボ試験は、両化合物の活性を証明し、実施例45の化合物が、該抗ヒスタミン剤より10〜30倍高いレベルの効力および約40%高い効果の天井を示した(図19B)。ダイムボンはミトコンドリアの保護と関係づけられた(Bachurin et al., Ann. NY Acad. Sci. 2001, 939, 425-435; Bachurin et al., Ann. NY Acad. Sci. 2003, 993, 334-344, discussion 345-349)。それゆえ、ダイムボンを、カルシウム誘発ミトコンドリア溶解アッセイにおいて実施例45の化合物と比較した。両化合物とも活性であることが観察され、実施例45の化合物の相対的効力がダイムボンより高いことも観察された(図19C)。ミトコンドリア膜透過性の保護は、実施例45の化合物で10〜1nM用量で失われ、ダイムボンでは10〜1μMで失われた。
【0886】
実施例45の化合物およびダイムボンを、H1ヒスタミン受容体に対する結合について試験した。ダイムボンはこの受容体に高親和性を示すが(IC50<100nM)、実施例45の化合物の両エナンチオマーとも低H1親和性であった(IC50>10μM)。
【0887】
上記結合活性試験がここに開示する態様の他の化合物の試験にも使用できることは当業者に認識されよう。
【0888】
高齢ラットに対する実施例45の化合物の効果:
次に、海馬依存性学習に対する実施例45の化合物の潜在的利益を評価できる行動試験実施の手段として、高齢Fisherラットを使用した。正常齧歯類加齢は、海馬神経新生の減弱が付随することは広く確立されている(Kuhn et al., J. Neurosci. 1996, 16, 2027-2033; Driscoll et al., Neuroscience 2006, 139, 1173-1185)。高齢ラットでの神経新生減少は、高齢ラット脳での神経細胞アポトーシス増加と関係する可能性がある(Martin et al., J. Biol. Chem. 2002, 277, 34239-34246; Kim et al., Exp. Gerontol. 2010, 45, 357-365)。これらの変化は、末期加齢に応じた認知低下に貢献すると仮説立てられている。
【0889】
実施例45の化合物が、成体マウスと同様、高齢ラットでも海馬神経新生を増強するか否かを初めて評価した。ラットに連日、10mg/kgの実施例45の化合物または媒体を、BrdUの連日投与と共にIP投与し、7日後免疫組織化学のために屠殺した。図20Aに示すとおり、化合物処置動物は、媒体処置対照と比較して、歯状回のBrdU標識の500%増加を証明した。ダブルコルチンに対する抗体での免疫組織化学染色は、同様に、この新生神経細胞マーカーの確固とした、化合物特異的富化を証明した。この短期アッセイにおける実施例45の化合物の神経原性促進性効力が観察されたことから、実施例45の化合物の長期投与が加齢関連認知低下を軽減するか否かを、18ヶ月齢ラットを、2ヶ月10mg/kgの実施例45の化合物または媒体のみの連日投与に付すことにより試験した。両群の動物に、後の海馬神経新生免疫組織化学のためにさらにBrdU(50mg/kg)の毎週のIP投与を行った。対照として、実施例45の化合物処置および媒体処置群の両者が、2ヶ月の処置前および後の両者で、5日間の訓練期間をとおして隠れたプラットフォームを発見する潜時の減少として示されるとおり、課題への参加および課題の学習について身体的に同等な能力を示すことを確認した(図20B)。さらに、水泳速度(図20C)も自発運動活性(図20D)も、年齢または処置パラダイムで差はなかった。
【0890】
化合物または媒体投与2ヶ月後、目的プラットフォームを除くことにより、認知能を処置群に対して盲検により試験した。実施例45の化合物処置群の動物は、プローブ試験での能力により証明されるとおり、無くなったプラットフォームの領域に進行する能力の統計的に有意な改善を保持した。図21Aに示すとおり、プラットフォームを迷路から除いたとき、実施例45の化合物で処置したラットは、媒体処置ラットより有意に高頻度で該プラットフォームが以前に含まれていたその位置を通過した。さらに、実施例45の化合物で処置したラットは、該プラットフォームが以前に含まれていた四分円と定義される、一般的目標地帯で、媒体処置ラットより有意に高い割合の時間過ごす(35.5%±2.2%例えば45化合物処置、媒体処置に対して28.1%±2.6%、スチューデントのt検定、p<0.02)。
【0891】
行動試験後、動物を、BrdUおよびCCSP3の免疫組織化学検出のために屠殺した。図21Bに示すとおり、実施例45の化合物に曝されたラットの歯状回は、媒体群より3倍高いレベルのBrdU陽性神経細胞を示した。さらに、実施例45の化合物で処置した動物は、媒体対照と比較して、CCSP3陽性細胞数が統計的有意に減少した(図21C)。予想外に、実施例45の化合物の投与は、ラットが高齢になっても安定な体重を維持するのを助け、年齢と共に体重が減少した媒体処置ラットと対照的であった(図21D)。実施例45の化合物が介在する体重に対する効果は食物摂取と無関係であり(図20E)、実施例45の化合物での高齢ラット処置は空腹時血糖値に効果がなかった(図20E)。次に、実施例45の化合物が介在する高齢ラットでの体重維持が中枢または末梢作用機序を介して作動するかを試験した。
【0892】
ラットまたは他の動物モデルにおける上記インビボ試験がここに開示する態様の他の化合物の試験にも使用できることは当業者に認識されよう。
【0893】
実施例45の化合物は視床下部神経新生を増強する:
視床直下に位置し、第三脳室の床および下部側壁を形成する視床下部は、自律神経系を制御し、下垂体、視床、中脳および大脳皮質への広範な神経細胞連結を介して情動行動も制御する、複数の細胞群からなる。これらの機能は、水平衡、生体リズム、摂食および飲水駆動、性行為、下垂体機能および温度制御を含む。成体脳の神経幹細胞は第三脳室の壁にあり、種々の刺激に対する応答を急増させ、視床下部における新神経細胞形成も視床下部実質で観察されている。脳由来神経栄養因子および毛様体神経栄養因子のような栄養性因子の投与は、齧歯類視床下部における神経新生を増強する。さらに、成体視床下部の新生神経細胞は存在する視床下部神経回路に取り込まれ、POMC(転写アクティベーターのリン酸化シグナルトランスデューサー)、ニューロペプチドY、オシトシンおよびバソプレシンのような神経細胞マーカーを発現する。視床下部発達中、POMC発現前駆細胞は、エネルギー平衡制御に逆の効果を発揮する、POMCまたはニューロペプチドYのいずれかを発現する、拮抗的役割を有する2群の細胞に分化する。視床下部で出生後産生された神経細胞の示差的制御は、食物摂取行動の制御の新規処置の開発の基礎を成すと仮説立てられている。この仮説は、新視床下部神経細胞の急性除去が重度摂食障害および体重減少に至るとの観察により指示される。
【0894】
BrdU(1mg/kg)を充填した7日間Alzet浸透圧ミニポンプ(モデル1007d)の埋め込み2日前から開始する媒体またはP7C3(10mg/kg1日2回、i.p.)の投与により、P7C3が、9週齢雄C57BL/6マウスの視床下部神経新生を増強するか否かを評価した。ポンプを、BrdUを7日間一定速度で左側脳室に送達するカニューレに接続し、その間動物は媒体またはP7C3を投与され続けた。ポンプを7日間作用期間の終わりに外科的に除去し、マウスをさらに4週間生存させ、その間媒体またはP7C3の投与を続けた。この4週間期間の最後に、マウス用麻酔剤カクテルの腹腔内(i.p.)注射で深く麻酔し、リン酸緩衝化食塩水(pH7.4)中の4%パラホルムアルデヒド(PFA)で経心腔的灌流した。次いで脳を切断し、一夜、4℃で4%PFA中で後固定し、PBS中30%スクロースで抗凍結処理した。固定脳をO.C.Tに包埋し、クリオスタットで20μm厚に切断した。我々の標準法に従い、3番目のセクション毎に、BrdU(Accurate、ラット抗Brdu 1:400)に対して免疫組織化学的染色した。抗ラットDylight 596をBrdU取り込みの可視化に使用した。図27に見られるとおり、P7C3での処置は、齧歯類脳の視床下部神経新生を著しく増強し、BrdU陽性染色の量の有意な増加があった。
【0895】
上記視床下部神経新生試験がここに開示する態様の他の化合物の試験にも使用できることは当業者に認識されよう。
【0896】
P7C3(およびその誘導体および類似体)が視床下部神経新生を増強できるため、ここに開示する態様の化合物は、水平衡、生体リズム、摂食および飲水駆動、性行為、下垂体機能および温度制御のような視床下部機能の制御に有用であり得る。例えば、加齢ラットの安定な体重を維持するP7C3の役割を考慮して、ここに開示する態様の化合物は、正常老化、放射線治療、化学療法、摂食障害、カヘキシー、糖尿病、ストレス、物質濫用、認知症、卒中、癌、感染、ならびに他の疾患および/または状態のような種々の理由で生理的体重減少が予測される患者への治療効果を提供できる。
【0897】
実施例45の化合物はミトコンドリアを保護する:
P7C3が生存マウスにおける歯状回の新生神経細胞死を改善するため、その機能はミトコンドリア完全性と関係する可能性がある。P7C3が培養U2OS細胞をカルシウム誘発ミトコンドリア溶解から保護するか否かを試験するアッセイを確立した(Distelmaier et al., Cytometry A 2008, 73, 129-138)。テトラメチルローダミンメチルエステル(TMRM)色素は活性ミトコンドリアにより捕捉され、TMRMと充填したとき、媒体処置細胞は色素をカルシウムイオノフォアA23187への暴露15分以内に遊離した。対照的に、わずか10nMのP7C3に曝した細胞で色素遊離は完全に阻止された(図22A)。インビボで低活性であることが知られた化合物はまたこのアッセイでも低活性であった(示していない)。このアッセイでのミトコンドリア膜電位の保護は、P7C3−OMeのRエナンチオマーである実施例1bで観察されたが(図22B)、Sエナンチオマーである実施例1aでは観察されなかった(図22C)。さらに、ミトコンドリア膜透過性の保護が化合物異形P7C3A20(実施例6a)で観察され、これはまた高レベルの神経原性促進性活性も示した(図22D)。実施例33(図22E)および実施例21(図22F)のようなP7C3より神経原性促進性活性が低い誘導体は、培養初代皮質神経細胞で試験した用量でミトコンドリア完全性保護の保護効果が低かった。
【0898】
実施例45の化合物が培養初代皮質神経細胞でミトコンドリア膜電位を保護するか否かも試験した(図23)。胎児期14日目のラットからの皮質神経細胞培養に、6日間成熟後テトラメチルローダミンメチルエステル(TMRM)色素を添加した。上部パネル(無カルシウムイオノフォア)は、この色素単独では神経細胞の健康に影響しないことを示した。残りのパネルは0時にカルシウムイオノフォアA23187に暴露した細胞由来である。媒体単独で、イオノフォア暴露後急速に皮質神経細胞ミトコンドリア膜電位は喪失した。実施例45の化合物ミトコンドリア膜電位を増やしていくと、用量依存的様式でカルシウムイオノフォアA23187暴露後のミトコンドリア膜電位を保護し、1mMで完全な保護が達成された。低活性化合物(実施例33)は、試験したあらゆる濃度でミトコンドリア膜電位保護に効果が低かった。示す結果は全条件について各2実験において解析した10領域の代表例である。
【0899】
上記ミトコンドリア試験がここに開示する態様の他の化合物の試験にも使用できることは当業者に認識されよう。
【0900】
実施例45の化合物は、npas3−/−マウスの高レベルの海馬アポトーシスを正常化する:
npas3−/−歯状回顆粒層の厚さの減少が増殖中の神経前駆細胞のアポトーシス増加に起因するとの認識から、npas3−/−マウスの海馬におけるアポトーシスに対する実施例45の化合物(P7C3)処置の効果を、CCSP3の免疫組織化学染色を介して試験した。図17に示すとおり、成体npas3−/−マウスへの実施例45の化合物(20mg/kg)の12日間経口送達後、CCSP3染色の統計的有意な減少が歯状回で観察された。それゆえに、実施例45の化合物が、アポトーシスの遺伝子型特異的増強に打ち勝つことにより、npas3−/−マウスの歯状回の顆粒層の修復を促進すると提案される。
【0901】
上記マウスモデルおよび他の動物モデルを、ここに開示する態様の他の化合物の試験にも使用できることは当業者に認識される。
【0902】
実施例45の化合物(P7C3は、筋萎縮性側索硬化症(ALS)の動物モデルに治療効果を提供する:
ルー・ゲーリッグ病としても知られるALSは、自発的筋肉運動を制御する中枢神経系の神経細胞である上部(一次運動野内の皮質層V)および下部(脊髄)運動神経の選択的変性が原因である、成人発症(典型的に40〜70歳)の、急速に進行し、致死性の疾患である。米国で推定5000人が毎年ALSと診断される。この障害は、体中の筋肉弱化および萎縮を起こし、ALSの患者は最終的に全ての自発的運動を開始し、制御する能力を失う。ALSに最も速く影響を受ける体の部分が、最初に損傷された運動神経を反映する。患者の約75%は手先の器用さまたは歩行運動の困難さとして腕または脚への症状発症を経験するが、約25%はALSの‘延髄性発症’ − 明瞭な喋りまたは嚥下の困難さを経験する。患者のごく一部は、呼吸を支える肋間筋肉の弱化の形態でALSを呼吸器発症する。発症領域と無関係に、疾患が進むに連れて、筋肉弱化および萎縮は一定に体の他の部分に広がる。ほとんどの患者は、移動困難、嚥下障害(嚥下困難)、構音障害(話すことまたは言葉を作ることの困難)および上部運動神経(筋痙直、反射亢進および過剰催吐反射)および下部運動神経(筋肉弱化、筋肉萎縮、筋肉痙攣および束状化)の損失の古典的顕在化を含む、症状の群れを発症する。感覚神経および自律神経系は通常温存されるが、一部患者で含まれ得る。ALS患者の約20%はまた前頭側頭葉認知症(FTLD)を発症し、患者の30〜50%が、詳細な神経心理学的検査で観察できるわずかな認知変化を発症する。ALS患者の約15〜45%はまた“仮性延髄性影響”と呼ばれるものを発症する − 患者が間欠的に制御できない笑い、泣きまたは微笑の発作を発症する情緒不安定の形である。この症状ドメインは、感情の過剰運動発現をもたらす、延髄上部運動神経の変性と関係すると考えられている。疾患の進行は個々に異なるが、ほとんどの患者は最終的に起立または歩行、自分でベッドから出入りすることまたは手および腕を使用することが不可能となる。咀嚼および嚥下の困難は、さらに体重減少を進行させ、窒息および誤嚥性肺炎の危険性を高める。疾患の最終段階に向かい、横隔膜および肋間筋肉が弱化するに連れて、ほとんどの患者は人工呼吸器の助けを必要とする。ALS患者は、ほぼ一般的に呼吸不全または肺炎で診断2〜5年以内に死亡する。
【0903】
ALS症例の95%が孤発性に発症し(SALS)、この疾患の同定可能な原因または家族歴はない。残りの5%の症例が家族制ALS(FALS)として知られる遺伝性である。FALSおよびSALSが臨床的におよび神経病理学的に類似しているため、これらの形態のALSの病因は、共通の病原経路に収束され得る。FALSの約20%およびSALSの3%の症例が、染色体21のSOD1遺伝子に常染色体優性変異を有し、この遺伝子全体に分散した約150の異なる変異が、FALSで同定されている。SOD1は、スーパーオキシド(ミトコンドリアの正常代謝活性を介して産生される毒性フリーラジカル)を過酸化水素に変換することにより細胞を守る抗酸化酵素である細胞質Cu/Znスーパーオキシドディスムターゼをコードする。野放しのフリーラジカルはミトコンドリアおよび核DNAの両者ならびに細胞のタンパク質内に蓄積し、損傷させる。SOD1変異と結びついたALSにおいて、運動神経細胞の細胞毒性は、ディスムターゼ活性の損失によるものではなく、毒性SOD1機能獲得によるものであるように見える。毒性の根底にある正確な分子機構は不明であるが、SOD1の変異誘発立体構造変化が、ミスフォールディングと、続く細胞体および軸索における変異体SOD1の細胞毒性凝集をもたらすことが知られている。変異体SOD1の凝集体蓄積は、細胞機能を妨害し、ミトコンドリア、プロテアソーム、タンパク質フォールディングシャペロンまたは他のタンパク質を傷害することにより神経細胞死を誘発すると考えられる。
【0904】
G93A−SOD1変異体マウスンのような変異体SOD1のトランスジェニック動物モデルが、ALSの根底に広くあると考えられる病原機構の研究に現在使用されている。G93A−SOD1トランスジーンがヘミ接合性のマウスは、FALS患者の一部で見られるSOD1の形の18±2.6コピーを発現する(コドン93でのグリシンからアラニンへの置換)。これは、マウスで発現された最初のSOD1の変異体形態であり、ALSの最も広く使用され、十分特徴付けされているマウスモデルである。これらのマウスのスーパーオキシドディスムターゼ活性は、ヒト患者で起こると考えられるように、変異体トランスジーンの病原性効果が機能獲得するように見えるように、そのままである。これらのマウスにおいて、脊髄前角の運動神経細胞の死および腹側運動根の有髄軸索の損失は、麻痺および筋肉萎縮に至る。これらのマウスにおいて上部皮質運動神経細胞も疾患が進むに連れて死滅し、変異体SOD1のタンパク質凝集体が罹患組織にしか見られず、大量のものが運動神経変性中に見られる。約100日齢で、G93A−SOD1マウスは一肢以上が麻痺し、脊髄からの運動神経損失による麻痺を伴う。この麻痺は急速に体中に広がり、結果的にマウスは128.9±9.1日例で50%が死亡する。
【0905】
P7C3を、媒体と比較する、40日齢から開始して10mg/kg P7C3 i.p.1日2回の処置パラダイムを使用し、雌G93A−SOD1トランスジェニックマウスに腹腔内投与した。この処置スキームは、これらのマウスにおける最初の概念証明スクリーニングの標準プロトコールに基づき、選択した。トランスジーンコピー数の対照として、標準プロトコールに従い、マウスの同胞を処置群間でマッチさせる。P7C3または媒体処置開始後、病気の発症日を体重のピークにより決定し、疾患の初期進行を、マウスが最大体重から10%下回る日と定義する。マウスを、また、神経学重症度スコアの標準測定により連日評価し、2日間連続の2またはそれより悪いスコアは、疾患進行のさらなるマーカーとして働く。このスコアは、図の説明に記載するとおりのスコアリングで、処置群に対して盲検により決定する。図24Aに示すとおり、P7C3処置は、G93A−SOD1マウスの疾患進行を、マウスの最大体重から10%下回る時点を遅らせる点で、進行発症を遅延する。図24Bに示すとおり、P7C3での処置はまたG93A−SOD1マウスが、疾患進行のもう一つのマーカーである神経学的重症度スコア2に達する年齢を有意に遅らせる。さらに、P7C3処置は、図24Cに示すとおり、これらのマウスにおける疾患に伴う加速ロータロッド課題の能力を有意に改善し、疾患過程の運動機能障害進行の遅延を示唆する。G93A−SOD1マウスにおける運動能力に対するP7C3のこの保護効果はまた、図24Dに示すとおり、歩調のインク足跡解析でも観察される。
【0906】
上記ALSモデルおよび他の動物モデルを、ここに開示する態様の他の化合物の試験にも使用できることは当業者に認識される。
【0907】
実施例6aの化合物(P7C3A20)は、パーキンソン病の動物モデルで治療効果を提供する:
パーキンソン病(PD)は、正常運動を制御するために線条体に投射される黒質におけるドーパミン作働性神経細胞の死を特徴とする、進行性神経変性疾患である。高齢者で最も一般的な神経系障害の一つであるが、PDの原因は不確かなままである。疾患初期の症状は、揺れ、硬直、運動の緩慢さおよび歩調障害を含む、運動関連のものである。疾患段階がさらに進むと、典型的に認知症を含む認知および行動問題を伴う。初期運動症状は、ドーパミン作働性シグナル伝達を増強する薬物の投与により一部管理される。しかしながら、疾患が進行するに連れ、そして黒質のドーパミン作働性神経細胞が死滅し続けるに連れて、患者は、これらの薬物が症状の処置に無効となる点に到達し、さらにジスキネジアの合併症を生じる。黒質のドーパミン作働性神経細胞死の効果的予防が、それゆえ、PD患者の理想的処置手法である。
【0908】
MPTP(1−メチル−4−フェニル−1,2,3,6−テトラヒドロピリジン)は、マウスおよびサルの両者で黒質のドーパミン作働性神経細胞を選択的に殺す強力な神経毒であり、PDと似た臨床像を起こす。それゆえに、MPTP毒性モデルを、これらの神経細胞で有効であることが判明するであろう神経保護ストラテジーに基づくPDの新規処置の開発を目標とした、ドーパミン作働性神経細胞死の研究に使用できる。P7C3A20が黒質で神経保護であるかを決定するために、Tatton and Kish (1997), Neuroscience 77: 1037-1048, and Jakson-Lewis et al. (2007), Nature Protocols 2: 141-151により開発された、十分特徴付けられ、人気のあるMPTP投与レジメンを使用する。ここで、12週齢野生型雄C57BL/6マウスを、P7C3A20(10mg/kg i.p.1日2回)または媒体で3日間処置し、4日目に30mg/kg/日i.p.遊離塩基MPTPの5日間レジメンを開始した。このMPTP投与の5日間の間、マウスにP7C3A20または媒体を与え続けた。マウスは、さらに21日間同じ用量のP7C3A20または媒体を連日投与され続け、その時点で4%パラホルムアルデヒドの経心腔的灌流により屠殺した。脳を4%パラホルムアルデヒドで4℃で一夜後固定し、リン酸緩衝食塩水中の30%スクロースで抗凍結処理した。固定脳を滑走式ミクロトームで30ミクロンに切断し、4番目のセクション毎(120ミクロン離れて)にチロシンヒドロキシラーゼ(TH)に対する抗体(Abcam、ウサギ抗TH、1:2500)で染色した。TH陽性細胞を黒質領域で計数した。図25Aおよび図25Bに示すとおり、P7C3A20での処置は、黒質ドーパミン作働性神経細胞のMPTP介在死滅を有意に減弱した。これらの観察は、P7C3A20および関連化合物が、パーキンソン病進行予防または遅延のために新規神経保護ストラテジーの基礎を形成し得ることを示唆する。
【0909】
上記PDモデルおよび他の動物モデルを、ここに開示する態様の他の化合物の試験にも使用できることは当業者に認識される。
【0910】
実施例45の化合物は、ハンチントン病の動物モデルで治療効果を提供する:
ハンチントン病(HD)は、気分障害、行動変化、不随意舞踏病様運動(肢の絶え間ない、複雑なもがき運動)および認知機能障害の潜行性および進行性発症により特徴付けられる常染色体優性神経変性疾患である。HDの罹病率は、米国で約10,000人に1人であり、タンパク質ハンチンチン(Htt)のN末端における36反復を超えるポリグルタミン伸長が原因である。現在、この疾患の出現または進行を遅延する処置はない。HDは、線条体および大脳皮質の神経細胞の劇的損失により病理学的に特徴付けられ、これらの神経細胞を死滅から守る治療ストラテジーが、患者に新しい処置選択肢を提供するはずである。HDの身体的症状は、典型的に35〜44歳で発症するが、乳児期から高齢の範囲での発症報告がある。HDが個々に与える影響の正確な方法は種々であり、同じ家族の中でさえ異なることがあるが、症状進行はほとんどの症例で予測可能である。最初期の症状は、協調の一般的喪失と非定常歩調にあり、疾患が進行するに連れ、非協調的でぎくしゃくした身体運動がより明白となる。さらに進んだ段階は、典型的に不安、重度鬱病、感情鈍麻、自己中心主義、攻撃性およびアルコール依存、ギャンブルまたは性行動亢進のような強迫行動のような行動および精神問題と関係する、知能の観察可能な低下を伴う。経時的に、身体的能力は、協調運動が極めて困難になるまで低下し、知能は、一般に認知症まで低下する。肺炎、心臓疾患、体重減少および栄養障害に至る摂食困難および転倒による身体的傷害のような合併症が、症状発症後約20年まで余命を減少させる。HDの治癒はなく、本疾患の後期には24時間介護が必要である。
【0911】
Httは、100種を超える他のタンパク質と相互作用し、複数の生物学的機能を有する大細胞質タンパク質である。変異Htt(mHtt)タンパク質の行動は完全には理解されていないが、神経細胞に毒性であることが知られている。損傷は主に線条体で起こるが、後期段階では大脳皮質のような脳の他の領域も攻撃される。神経細胞死が進むに連れて、脳の患部の機能に関係する症状が現れる。例えば、運動の計画と調節が線条体の主な機能であり、これらの課題の障害がHDの初期症状で頻繁である。疾患の開始と進行は、大部分、ポリグルタミン伸長、タンパク質−タンパク質相互作用異常、核および細胞質両者の異常タンパク質凝集ならびにタンパク質分解によるmHttタンパク質の立体構造変化に関し、これが、続いて転写調節不全、興奮毒性、ミトコンドリア機能不全および神経細胞アポトーシスを起こし得ると考えられる。HD病理におけるmHttの新規毒性特性獲得の役割に加えて、野生型Htt機能の損失も病因に寄与しているとの証拠が増えてきている。例えば、紡錘体形成および哺乳動物神経新生におけるHttの必須の役割が最近同定されている。
【0912】
可能性のある治療剤をスクリーニングに用いることができるHDの一つの動物モデルは、R6/2トランスジェニックマウスである。これらのマウスは、約145〜155個のCAG反復伸長を含むように操作されたヒトハンチンチン遺伝子の変異体エクソン1を含む。R6/2マウスは、臨床的HDの神経病理(線条体および皮質神経細胞死)および行動的徴候のほとんどを表現型模写する。それらは、進行性の運動および認知機能障害、変異体Httのユビキチン化した核および細胞質封入、体重減少、線条体および脳サイズの減少、神経伝達物質およびその受容体のレベルの異常および早死にを示す。それらは、5〜6週齢の早い段階で運動障害を示し、8〜9週齢で顕在化した行動異常を示し、典型的に11〜13週齢で死亡する。R6/2マウスはまた、症状発現前でさえ、野生型同腹仔と比較して、成体海馬神経新生が有意に低いレベルである。
【0913】
一つの仮説において、P7C3(およびその誘導体)が、成熟海馬の神経細胞形成を、これらの細胞の増殖を促進するのではなく、むしろ死を阻止することにより増強し得る。そのようなものとして、P7C3は、その神経保護活性の点から“神経新生促進性”である。P7C3(およびその誘導体)が細胞死を阻止し、細胞増殖を促進することもあり得る。P7C3が、R6/2マウスに治療効果を提供するか否かを評価した。P7C3(10mg/kg i.p.1日2回、6週齢で開始)または媒体を40匹の雌R6/2マウスに投与した。図26Aに示すとおり、媒体処置R6/2マウスの50%が約15週齢で死亡し、P7C3での処置は、約3週間動物の死を遅らせた。14週齢で、R6/2マウスP7C3での処置は、媒体処置同腹仔と比較して、図26Bに示すとおり、全般的状態スコアおよび外見の改善を示した。全身状態スコアは、遺伝子型および処置群に対して盲検により実施した3点スコアリングで行い(スコア0=整って見える毛並み、正常な姿勢(湾曲なし)、透明な眼、機敏;スコア1=毛が逆立ち始める、わずかな湾曲;スコア2=立毛(坂だった毛)、毛の手入れなし、背または首領域の曲がり、皮殻質の眼)。1日2回死亡をモニターし、動物の死が判明したときまたは背を下に置いたとき正しい姿勢になれず、30秒穏やかにつつくことにより始まる動きを伴う。毛の状態の全体的な見かけ、毛繕いおよびケージ内の自発運動から、R6/2マウスP7C3での処置はまたVEH処置R6/2変異体マウスより定性的に良好であるように見える(示していない)。
【0914】
上記HDモデルおよび他の動物モデルを、ここに開示する態様の他の化合物の試験にも使用できることは当業者に認識される。
【0915】
パーキンソン病マウスモデルにおけるアミノプロピルカルバゾールの神経保護有効性:
パーキンソン病(PD)は、線条体にドーパミン作働性軸索を投射することにより運動活性を制御する脳の領域である黒質緻密部(SNc)のドーパミン作働性神経細胞の死により特徴付けられる、主に特発性起源の不治の進行性神経変性障害である(Lees A.J., Hardy J., Revesz T (2012) Parkinson's disease. Lancet 373:2055-2066)。PDの初期症状は、揺れ、硬直、動作緩慢および運動低下、振戦および歩行障害を含む運動関連である。さらに進行した段階のPDは、認知症を含む認知および行動問題を伴う。PDの現在の処置法は、主にL−DOPAまたはドーパミン受容体アゴニストのようなドーパミン作働性シグナル伝達を増強する薬物での初期運動症状の一部管理からなる。不運なことに、SNc中の死滅ドーパミン作働性神経細胞数が増えるに連れ、これらの薬物では症状が軽減できず、さらにジスキネジアを生じる。それゆえに、SNcドーパミン作働性神経細胞の死を阻止することができる薬物のような、PDの進行を遅延させる新規な薬理学的ストラテジーに対するまだ満たされていない顕著な要求がある。
【0916】
我々は、先に、出生後海馬神経新生を増強できる小分子の、不偏、インビボスクリーニングを介して発見したアミノプロピルカルバゾール(P7C3)の同定を報告している。P7C3は、ミトコンドリア膜電位のエナンチオマー選択的安定化および歯状回における新生神経細胞のアポトーシスの阻止による神経新生増強を示す(Pieper A.A., et al. (2010) Discovery of a Proneurogenic, Neuroprotective Chemical. Cell 142:39-51)。齧歯類へのP7C3の長期経口または腹腔内(i.p.)投与は、海馬機能を安全に改善した。例えば、歯状回における病的高レベルの神経細胞アポトーシスを有するマウス、神経細胞PASドメインタンパク質3(NPAS3)欠損マウスへのP7C3投与は(Pieper A.A., et al. (2005) The neuronal PAS domain protein 3 transcription factor controls FGF-mediated adult hippocampal neurogenesis in mice. Proc Natl Acad Sci USA 102:14052-14057)、明らかな生理的副作用なく、海馬の構造および機能を回復させた(Pieper A.A., et al. (2010) Discovery of a Proneurogenic, Neuroprotective Chemical. Cell 142:39-51)。さらに、高齢ラットへのP7C3の広範な投与は、安全に海馬細胞死を阻止し、終末期加齢に応じた認知能を保持した(Pieper A.A., et al. (2010) Discovery of a Proneurogenic, Neuroprotective Chemical. Cell 142:39-51)。
【0917】
インビボ構造−活性相関(SAR)研究をとおして、我々は、活性が増加または減少するP7C3類似体を同定している。特に、P7C3A20として知られる化学異形は、P7C3よりも大きな効力および有効性を有することが観察された。P7C3A20は、リンカーのキラル中心のヒドロキシル基をフッ素に置換し、アニリン環にメトキシ基を付加した点でP7C3と異なる。この類似体は、P7C3よりも有利な毒性プロファイルを示し、hERGチャネル結合、ヒスタミン受容体結合またはHeLa細胞への毒性がない。我々は、抗アポトーシスおよびミトコンドリア保護的特性を有するはずであると言われているロシアで長く展開されている抗ヒスタミン剤であるダイムボンが、P7C3およびP7C3A20の発見および特徴付けに用いたのと同じ生物アッセイで、中程度の効力を示すことも発見した。ダイムボンの化学構造は、アミノプロピルカルバゾールのP7C3群と類似するが、P7C3の化学誘導体に対する活性順位は極めて低い。ここで、我々は、これらの薬剤の神経保護活性が、成体海馬における新生細胞の長期生存促進以外にもあることを報告する。具体的に、我々は、P7C3のほとんどの活性変異体が、神経変性のマウスモデルおよび寄生虫モデルの両者で成熟ドーパミン作働性神経細胞の強い保護を示し、置換カルバゾールが、パーキンソン病処置の治療剤の最適化のための魅力的な化学骨格を表すことを提唱する。
【0918】
結果
新生海馬神経細胞に対するP7C3、P7C3A20およびダイムボンの神経保護有効性
マウスにおける成体海馬神経新生は約1ヶ月の長さの過程であり、その間、生存細胞が機能的に中枢神経系に配線される前に約1ヶ月続く“分化ガントレット(gauntlet)”を経る遷移のために、新生細胞の大部分は死滅する。我々は、歯状回の顆粒細胞下帯においてこれらの新生細胞の約40%が、誕生後最初の1週間で死滅することを以前発見した。P7C3は、新生海馬神経前駆細胞の増殖または生存を増強する小分子を同定するための1週間長インビボスクリーニング設計により元々発見された。その後、ブロモデオキシウリジン(BrdU)パルスチェイス標識により、P7C3は神経前駆体増殖に影響しないが、その代わり、アポトーシスの阻止により新生細胞生存を増強することが確認された。P7C3A20は、この7日間インビボアッセイで、P7C3よりも低用量で活性であり、高い効果の天井(CoE)を有するが、一方ダイムボンは、P7C3よりも実質的に効力および有効性が低いことが示された。
【0919】
海馬神経新生幇助におけるこれらの化合物の神経保護有効性をさらに注意深く比較するために、我々は、30日間BrdUパルスチェイス生存アッセイの用量反応試験を行った(図28)。簡単にいうと、新生細胞を、BrdU(150mg/kg)の1回腹腔内(i.p.)注射で標識し、翌日から3試験化合物の連日処置を開始した。30日間の化合物投与後、マウスを4%パラホルムアルデヒドで経心腔的灌流し、脳を切断し、標準的顕微鏡的造影に従うBrdUの免疫組織化学検出および歯状回体積に対する正規化を生存細胞数の定量に使用した。図28に示すとおり、P7C3A20は、試験した最低用量(5mg/kg/日)で神経細胞生存をほぼ100%増加させた。対照的に、P7C3もダイムボンも、この用量で効果はなかった。次に高い用量(10mg/kg/日)で、P7C3およびダイムボンはそれぞれ65%および15%の神経保護有効性を示し、一方P7C3A20は、約175%の神経保護効果の天井(CoE)を示した。全3種の化合物は、試験した2種の最高濃度(20または40mg/kg/日)でそれぞれの最大CoEを示し、P7C3A20のCoEが最高であり(生存の≒230%増加)、P7C3のCoEは中間であり(生存の≒130%増加)、ダイムボンのCoEは最低であった(生存の≒30%)。
【0920】
マウスにおけるドーパミン作働性神経細胞でのMPTP毒性からの保護に対するP7C3、P7C3A20およびダイムボンの有効性アッセイ
30日生存アッセイにおける新生海馬神経細胞に対する3試験化合物の保護有効性は、これらが海馬外の成熟神経細胞にも神経保護有効性を有するか否かを試験することを鼓舞した。この仮説を研究するために、我々は、神経細胞死の1−メチル−4−フェニル−1,2,3,6−テトラヒドロピリジン(MPTP)モデルを用いた。MPTPは、齧歯類および霊長類の両者の黒質における神経細胞を選択的に死滅させ、PDに似た臨床症状を起こす強力な毒素である(Fukuda T. (2001) Neurotoxicity of MPTP. Neuropathology 21:323-332)。MPTPは親油性であり、脳に容易に入り、そこでグリア細胞のモノアミンオキシダーゼBにより高毒性カチオン1−メチル−4−フェニルピリジニウム(MPP)に代謝される。MPPは、原形質膜ドーパミントランスポーターへの高親和性によりSNcドーパミン作働性神経細胞に選択的に濃縮され、毒性はMPPがこれらの細胞のメラミンに結合することによりさらに増強され、MPPの長期高細胞内濃度を維持するデポー機構を作る。MPTP毒性は、このモデルで有効であることが判明した神経保護ストラテジーに基づくPDの新規処置発見の可能性のある手段として、ドーパミン作働性神経細胞死の研究に日常的に使用されている。
【0921】
我々は、短期MPTP投与連日投与後約3週間続くSNcドーパミン作働性神経細胞の長期アポトーシス死を誘発する、TattonおよびKishモデルのMPTP投与で我々の薬剤の保護有効性を比較した。マウスを、30mg/kg/日遊離塩基MPTPで5日間連日処置した。6日目に、5回目、すなわち最後のMPTP投与を受けた24時間後、P7C3、P7C3A20、ダイムボンまたは媒体での連日処置を開始した。この試験パラダイムは、P7C3またはその類似体で観察される何らかの活性が、MPTP取り込みまたは代謝の混乱ではなく、神経保護効果に起因するものであることを確実にする。用量反応試験を、各化合物(または媒体)を1日2回用量投与されたマウスで行い、21日間続けた(図29A)。処置群は各15匹の動物からなった。21日間処置の最後に、マウスを4%パラホルムアルデヒドの経心腔的灌流により屠殺し、固定脳を30μM間隔で線条体およびSNcを通して切断した。4番目のセクション毎(120μM離れて)に、チロシンヒドロキシラーゼ(TH)に特異的な抗体(Abcam、ウサギ抗TH、1:2500)で染色した。TH酵素は、アミノ酸L−チロシンのL−3,4−ジヒドロキシフェニルアラニン(L−DOPA)への変換を触媒し、これは、ドーパミンの前駆体として作用する。TH染色は、それゆえに、ドーパミン作働性神経細胞を免疫組織化学的に同定する手段を提供する。SNc中のTH細胞数の計数により、我々は、MPTP暴露後の3化合物の神経保護有効性を保護できた。全ての顕微鏡的解析は処置群に盲検により2名の研究者により実施された
【0922】
他者が観察しているとおり、MPTP投与は、SNcのTH神経細胞数を約50%(VEH)減少させる(図29A)。この神経毒性は、P7C3およびP7C3A20の両者で種々の程度に阻止された。P7C3は、5mg/kg/日の用量は、VEHより約40%生存を増強し、最高用量のP7C3(20mg/kg/日)は、媒体に比してほぼ60%保護を提供した。対照的に、20mg/kg/日投与量のP7C3A20は、SNcのドーパミン作働性神経細胞をMPTPに暴露されていない正常マウスで見られる約85%まで保護した。試験した全用量で、P7C3A20はP7C3より優れた保護を提供した。P7C3A20のCoEおよび効力はP7C3より高く、P7C3A20の有効性(VEHを30%超える)は、1mg/kg/日の用量で発現した。ダイムボンはいずれの用量でもMPTPを測定可能な程度で保護できなかった。
【0923】
SNcにおけるドーパミン作働性細胞の定量を可能とするのに加えて、TH染色はまたSNc細胞体から線条体へのドーパミン作働性軸索保護の完全性の可視化にも日常的に用いられる。図29Bは、最高用量のP7C3A20(20mg/kg/日)が、MPTP暴露後線条体におけるドーパミン作働性軸索の枯渇をほぼ完全に阻止したことを示す。最高用量のP7C3はまた質的に著しい保護も確認された。対照的に、ダイムボンは、SNcにおいて神経保護有効性がないのに対応して、線条体におけるドーパミン作働性軸索の保護を提供しなかった。図30に示すとおり、P7C3A20およびP7C3の脳内および血中濃度のLC/MS/MS定量は、各化合物の神経保護有効性が、各化合物の脳内および血中濃度と相関することを確認した。顕著なことに、P7C3A20は、P7C3A20がP7C3の1/10未満の濃度で脳組織に蓄積されるとの事実にもかかわらず、P7C3よりも有意に大きな保護有効性を示した。ドーパミン作働性神経細胞死のMPTPモデルで神経保護有効性を示さなかったダイムボンは、P7C3A20と同等のレベルでの脳蓄積が示された。
【0924】
線虫におけるドーパミン作働性神経細胞でのMPP毒性からの保護に対するP7C3、P7C3A20およびダイムボンの有効性アッセイ
遺伝子、代謝シグナル伝達経路、神経伝達物質および受容体薬理学は線虫と脊椎動物で高度に保存されており、線虫のMPPへの暴露が、ドーパミン作働性神経細胞を選択的に死滅させ、可動性を障害することが報告されている。線虫でのMPP毒性からのP7C3A20、P7C3およびダイムボンの神経保護有効性を試験するために、我々は、ドーパミン作働性神経細胞が、ドーパミン作動性神経特異的プロモーターdat−1により駆動されるGFP発現により緑色を発する寄生虫のトランスジェニック種でドーパミン作働性細胞死をモニターした。図31に示すとおり、同期化したL1幼虫の40時間、5mM MPPとのインキュベーションは、全4個の頭部感覚子ドーパミン作働性樹状突起の実質的に完全な破壊を誘発した。この評価に関して、GFP蛍光を群あたり20匹の寄生虫で観察し、トリプリケートで実施した。頭部感覚子ドーパミン作働性樹状突起を40倍倍率(AMG、Evos fl顕微鏡)で観察し、GFPシグナルを、確立されたプロトコルに従い、神経環から鼻の先端まで追跡した。GFPシグナルの喪失により評価して樹状突起のどこかの部分が欠失していたら、それを分解として計数した。全解析を、処置群に対して盲検により実施した。
【0925】
MPP暴露寄生虫の10μM P7C3A20との併用処置は80%保護をもたらした。比較として、同じ用量のP7C3の神経保護有効性はわずか約50%であった。両剤の神経保護有効性は、薬剤用量を徐々に減らすに連れて減少した。これらの測定から、P7C3A20はP7C3より大きな効力を示し、30%の神経保護有効性が0.1μM用量で開始した。比較として、P7C3は、1.0μMを投与するまで効力(35%)はなかった。最高用量(10μM)のダイムボン投与は、MPP誘発毒性から寄生虫のドーパミン作働性神経細胞を保護できなかった。
【0926】
線虫におけるMPP誘発移動性欠損からの保護に対するP7C3、P7C3A20およびダイムボンの有効性アッセイ
毒性の行動指標として、寄生虫可動性をMPP暴露32時間後に測定した。寄生虫の自発運動を定量するために、ビデオ表現を、10秒間、4倍倍率でNikon Eclipse 80i顕微鏡を使用して記録した。各ビデオセグメントは160フレーム含み、各寄生虫の頭部(群あたり10〜20匹の寄生虫、三回反復)を、Imeraソフトウェアを使用して手動で付関した。各寄生虫の体もImeraソフトウェアで測定した。移動距離対体長の比を、先に確立されたとおり、自発運動として定義される運動指数の決定に使用した(Wang J., et al. (2009) An ALS-linked mutant SOD1 produces a locomotor defect associated with aggregation and synaptic dysfunction when expressed in neurons of Caenorhabditis elegans. PLoS Genetics e10003350)。図32に示すとおり、自発運動は、5mM MPPへの暴露32時間後、線虫で50%減少した。MPP暴露寄生虫と10μM P7C3A20の共インキュベーションは、自発運動の80%保存をもたらし、10μM P7C3は正常レベルの約60%まで保護した。ダイムボンは、この行動アッセイで保護有効性をもたらさなかった。
【0927】
インビボ海馬神経新生アッセイにおけるP7C3の新規類似体の効力とMPTP介在ドーパミン作働性細胞死における神経保護有効性の相関
過去二年間、我々は、P7C3シリーズの分子の効力、有効性および物理特性を改善し、かつ、現実のまたは把握された化学的不利を排除するために、網羅的な構造−活性相関(SAR)研究を行った。今日まで、我々は300を超えるP7C3類似体を合成し、その全てを、インビボ海馬神経新生アッセイにおける一次スクリーニングで評価している。我々の試みは臭素およびアニリン環の除去、生物活性増加、親油性減少、hERGチャネル結合のような毒性排除、溶解度増加および分子量減少を含むが、これらに限定されない。ここで、我々は、これらの新規類似体のうち8個の評価の結果を(図33A)海馬神経新生アッセイ(各化合物4匹のマウス)およびMPTP保護アッセイ(各化合物10匹のマウス)(図33B)の両者について示す。全解析を処置群に対して盲検により実施した。
【0928】
元のP7C3骨格に関して、P7C3−S7はアニリンNHをスルフィドリンカーに置き換えた点で異なり、P7C3−S8はアニリンフェニル環をピリミジンに置き換えた点で異なり、P7C3−S25はアニリン部分をジメチルピラゾールに置き換えた点で異なる(図33A)。図33Bに示すとおり、8試験分子の全て血液脳関門を通過した。P7C3−S7およびP7C3−S25は海馬神経新生アッセイおよびMPTP保護アッセイの両者で活性であった。対照的に、P7C3−S8は両アッセイで活性を欠いた。我々はまた、これらのアッセイにおける新規エナンチオマー対のメンバーの効力も試験した。P7C3−S40およびP7C3−S41は、P7C3とアニリンNHを酸素リンカーに置き換えた点で異な(図33A)。P7C3S40およびP7C3S41はそれぞれRおよびSの単一エナンチオマーであり、図33Bは、両アッセイにおける神経保護活性が排他的にSエナンチオマーにあることを示す。P7C3−S54は、P7C3と主にプロピルリンカーの中央炭素へのメチル基の付加およびアニリンへのOMe基の付加により異なる(図33A)。この類似体は、両アッセイで神経保護活性を保持することが観察された。P7C3−S165は、P7C3と、アニリンおよびカルビノールフラグメントをカルボン酸に置き換えた点で異なり、極性を劇的に高める変更である(図33A)。鼓舞されたことには、神経保護が両アッセイで観察された(図33B)。
【0929】
最後に、P7C3−S184は、P7C3と、カルバゾールの臭素を塩素に置き換え、アニリンをナフチルアミンに置き換えた点で異なる(図33A)。この分子は両インビボアッセイで不活性であった。P7C3−S184はβ−セクレターゼ(BACE1)阻害剤として報告されている(Asso V., et al.(2008) alpha-naphthylaminopropan-2-ol derivatives as BACE1 inhibitors. ChemMedChem 3:1530-1534)。BACE1は、アミロイド前駆体タンパク質からAβペプチドの形成を触媒するアスパラギン酸タンパク質分解酵素であり、アルツハイマー病の治療標的として提案されている。我々のP7C3シリーズの複数分子を用いるBACE1阻害の解析により、我々は、我々のインビボモデルにおける神経保護有効性とBACE1阻害に相関がないことを発見した(データは示していない)。
【0930】
考察
1,000個の化学的に異なる薬物様化合物の標的に依存しない、不偏スクリーニングの結果は、成体神経新生を増強する能力が付与されたアミノプロピルカルバゾールの同定に至った。P7C3と命名したこの化合物は、成体マウスの歯状回における新生神経細胞の死を阻止することにより作用することが判明した。ここで、我々は単純な疑問に対する解答を求めた。P7C3が成体マウスで海馬神経新生中の新生神経細胞の死を保護できるのであれば、この化合物はまた神経変性疾患の動物モデルにおいて存在する神経細胞を死から守ることができるかもしれない。より具体的に、我々は、ドーパミン神経細胞を死滅させる手段としてMPTPをマウスに投与した。毒素が除かれて完全に24時間後、マウスに3種の化合物で3週間、種々の用量で処置した。その後マウスを屠殺し、神経保護有効性の証拠をアッセイした。神経細胞死の第二の、関連動物モデルとして、線虫寄生虫を、神経保護活性評価の手段としてMPPと、種々の用量のP7C3、P7C3A20およびダイムボンで共処置した。
【0931】
P7C3、その構造関連類似体P7C3A20およびダイムボンの3化合物を、それらが特徴的神経新生促進活性を示すとの知識から、大規模試験に選択した。神経新生促進化合物のこのカテゴリーで最初に報告された研究で評価された多数のP7C3化学類似体の中で、P7C3A20は最高効力および神経新生促進効果の天井を示した。P7C3およびP7C3A20化合物に加えて、2つの理由から、我々はダイムボンを本研究に加えた。第一に、P7C3およびダイムボンがいずれも3環ヘテロ環を含んでいても、ダイムボンは、我々の元の研究でP7C3に比して有意に低いレベルの効力および有効性を示すことが判明した。成体マウスの海馬におけるその神経新生促進活性は、相対的に高用量でしか見られず、その効果の天井は、P7C3およびP7C3A20の両者に比して明らかに低かった。同様に、培養細胞をカルシウムイオノフォアに暴露した後のミトコンドリア膜完全性を保護する能力について試験したとき、ダイムボンは、P7C3より100〜1,000倍低い保護有効性を示した。第二に、ダイムボンは、アルツハイマー病およびハンチントン病の両者で広範な臨床試験に付されている。アルツハイマー病に対する第二相試験での効力の初期の兆候にもかかわらず(Doody R.S., et al. (2008) Effect of Dimebon on cognition, activities of daily living, behaviour, and global function in patients with mild-to-moderate Alzheimer's disease: a randomised, double-blind, placebo-controlled study. Lancet 372:207-215)、ダイムボンは、2種の第三相試験で失敗に終わった。神経新生促進化合物として極めて有利な効力プロファイルを有する一つ目(P7C3A20)、中間の効力プロファイルを有する二つ目(P7C3)およびはるかに弱い効力プロファイルを有する三つ目(ダイムボン)の、神経保護有効性の本研究でのこれら3化合物の特性の試験により、我々はこの活性の階層が残るか否かを試験した。
【0932】
鼓舞されたことには、我々は、P7C3のA20化学異形が、齧歯類および寄生虫の両者のドーパミン作働性神経細胞死のMPTPモデルで有意な神経保護有効性を示すことを観察した。神経新生促進活性についての1,000種の薬物様化合物の不偏スクリーニングで発見した親化合物であるP7C3は、ドーパミン作働性神経細胞死のマウスおよび寄生虫モデルで、P7C3A20より低いレベルの神経保護活性を示した。対照的に、ダイムボンは、いずれのアッセイでも保護的活性を示さなかった。アルツハイマー病マウスモデル(TgCRND8マウス)のダイムボンでの処置が記憶を改善し、脳への不溶性Aβ42の蓄積を低下させることを報告している者もいるが、ダイムボンは、我々が使用しているパーキンソン病のモデルで神経保護を提供する活性は弱すぎるように見えた。
【0933】
我々は、P7C3およびP7C3A20がMPTP誘発細胞死からドーパミン作働性神経細胞を守り、細胞死から新生海馬神経細胞を保護する能力に類似した活性の階層であると結論付けた。正しいならば、この解釈は、試験化合物の成体マウス脳への直接投与後に成体神経新生を7日間にわたりモニターする、我々がP7C3の数百の化学異形の活性モニターに用いている比較的直接的なアッセイが、広い神経保護活性を有する薬物様化合物の精密化のための信頼できる代用を表し得るとの可能性をもたらす。事実、我々は、ここで、9種のP7C3類似体の不偏、盲検式解析で、この相関を観察している。これらの分子のうち5個が我々の標準的インビボ海馬神経新生アッセイで有意な効力を示し、同じ5分子がまたドーパミン作働性神経細胞のMPTP介在神経毒性からの有意な神経保護有効性も示した。インビボ神経新生で不活性であった4個の類似体はまた同様にインビボMPTP神経毒性アッセイで効力を示さなかった。総合すれば、これらの結果は、インビボ神経新生アッセイにおける新規分子の比較的速い評価が、MPTPアッセイにおけるその神経保護有効性の予測となることを示す
【0934】
我々のP7C3シリーズの分子でのインビボ神経新生アッセイを使用した現在進行中のSARの取り組みは、このシリーズの分子をパーキンソン病の神経保護剤へと精密化する、速くて正確な方法として認定されると考えられる。この状況で、図33に示す類似体のいくつかが、P7C3から改善された可能性を示した。我々は、まず、毒性と関係し得る官能基としてアニリン環の存在を懸念していた。鼓舞されたことには、類似体のうち3個(P7C3S7、−S41および−S165)はアニリン環がなく、両インビボアッセイでP7C3と同等なまたはそれより大きな効力を示した。さらに我々はP7C3が元々ラセミ混合物として同定され、このラセミ混合物が臨床開発に際してさらなる特徴付けを必要とし得ることも認めた。P7C3S41およびP7C3S165は、前者が単一エナンチオマーであり、後者が立体化学を全く欠くために、この制限に対処した。さらに、我々は、これらの神経保護化合物の極性および分子量の減少を探求した。P7C3S165(mw=383Da対P7C3の474Da)はP7C3より顕著に軽く、カルボン酸により、実質的にはるかに極性である。これらの結果は、臨床的試験に適する誘導体を最適化する試みにおいて、これらの類似体の物理特性をさらに改善することが可能であることを示唆した。
【0935】
インビボ神経新生アッセイでのP7C3類似体の活性が成熟神経細胞における神経保護有効性と相関するとの解釈と、筋萎縮性側索硬化症のマウスモデルにおけるP7C3、P7C3A20およびダイムボンのアッセイ結果は一致した。このモデルにおいて、ヒトCu,Znスーパーオキシドディスムターゼをコードする遺伝子の変異導入変異体をコードする高レベルのヒトトランスジーンを発現するマウスを使用して、我々は、P7C3A20が活性であり、P7C3が中程度の活性であり、ダイムボンが不活性である同じ活性の階層を観察した。この群の化合物のより活性な異形が実際神経保護特性を有し、我々が、構造−活性相関(SAR)スコアリングのために化合物を序列にするために比較的速い神経新生増強のインビボアッセイを頼ることができるならば、ヒト試験に進むべき適切に認定された化合物の選択を目標として異形を最適化することが可能であるはずである。今日まで、パーキンソン病、アルツハイマー病および筋萎縮性側索硬化症を含む広範な神経変性疾患のいずれの処置にも、利用可能な安全に耐容される、神経保護化合物はない。ここに報告した観察に基づき、我々は、P7C3クラスの神経新生促進、神経保護化合物の適切に最適化された異形が、神経変性疾患の処置のために有望であると提唱する。
【0936】
材料および方法
ここに記載する動物実験は、University of Texas Southwestern Medical Center Institutional Animal Care and Use Committeeにより承認された。
統計:全p値をスチューデントのt検定を用いて得た。
【0937】
新生海馬神経細胞の30日間生存アッセイ:社会活動および自発運動の両者が海馬神経新生を増強するため、全工程中回し車を利用させずに個々に飼育し、新生細胞のブロモデオキシウリジン(BrdU、Sigma-Aldrich)標識1週間前に開始した。試験の間中、マウスは餌と水を自由に摂取させた。BrdUを150mg/kg i.p.で腹腔内注射し、24時間後、試験化合物または媒体の投与を開始した。P7C3およびP7C3A20を2.5%DMSOおよび10%Cremaphor EL(Sigma、C5135)含有5%デキストロース(pH7.0)に溶解した。ダイムボンを通常の食塩水に溶解した。化合物を各対照と比較し、2.5mg/kg、5mg/kg、10mg/kgおよび20mg/kg1日2回(i.p.)で30日間試験した。注射部位は右側と左側を交互にした。各群、6匹の12週齢成体雄C57 Bl/6マウスからなった。動物は、一般的健康および体重減少を連日モニターした。一般的なスケジューリングに従いケージを替えた。30日間の化合物投与後、マウスを4%パラホルムアルデヒド、pH7.4での経心腔的灌流により屠殺し、その脳を歯状回に取り込まれたBrdUの免疫組織化学検出のために処理した。解剖した脳を4%パラホルムアルデヒドに一夜、4℃で浸し、スクロースで抗凍結処理し、Leica SM2000R滑走式ミクロトームで冠状に40μM厚の浮遊性セクションとして薄片を作った。BrdU抗原のアンマスキングは、組織セクションを2時間、50%ホルムアミド/2X SSC中、65℃、続いて5分2X SSCでの洗浄と、続く30分、2M HClで37℃のインキュベーションにより達成した。セクションをマウスモノクローナル抗BrdU(1:100、Roche)での免疫組織化学染色のために処理した。ジアミノベンジジンを色素原として使用し、組織を神経解剖学での可視化の助けとしてヘマトキシリンで対比染色した。画像を、Metamorph Image Acquisitionソフトウェア(Nikon)と接続したPlan Apoレンズを備えたNikon Eclipse 90i電動研究用顕微鏡で解析した。全ての染色の定量を処置群に対して盲検により実施した。全歯状回のBrdU細胞数を、全海馬の5セクション毎の歯状回内のBrdU細胞の計数により定量し、歯状回体積に対して正規化した。
【0938】
P7C3−S7、−S8、−S40、−S41、−S54、−S165および−A20は先に記載のとおり合成した。
P7C3−S184は、Asso et al.(2008) alpha-naphthylaminopropan-2-ol derivatives as BACE1 inhibitors. ChemMedChem 3:1530-1534に以前に記載されたとおり合成した。
【0939】
薬物動態解析:C57BL/6マウスをMPTPで処置し、血漿および脳におけるP7C3、P7C3A20およびダイムボンの総レベルの薬物動態(PK)解析のために化合物の21日間IP投与を用いた。新規P7C3類似体が血液脳関門を通過する能力を試験するために設計した別の組の実験において、C57BL/6マウスに、化合物を10mg/kgでIPで1回投与した。P7C3、P7C3A20およびダイムボンを上記のとおり投与用に製剤した。類似体を5%DMSOおよび10%Cremophor ELを含む5%デキストロース、pH7.4に製剤したが、例外的にP7C3−S8は、送達のために5%デキストロースに溶解した10%DMSOおよび20%Cremophor ELを必要とした。最終投与6時間後、動物に過量のCOを吸入させ、全血および脳を採取した。血漿を血液から調製し、解析するまで脳組織と共に−80℃で保存した。脳ホモジネートを、組織を3倍体積のPBSで均質化することにより調製した。全脳ホモジネート体積は、添加したPBSに脳の体積を加えたmLとして概算した。100mLの血漿または脳ホモジネートを、2倍または4倍過剰のギ酸および内部標準(IS)を含むメタノールまたはアセトニトリル、N−ベンジルベンズアミド(Sigma-Aldrich、lot #02914LH)を添加して処理し、血漿または組織タンパク質を沈殿させ、結合した薬物を遊離させた。最終ギ酸濃度は0.1%であり、最終IS濃度は25ng/mlであった。抽出条件を、3対数範囲の濃度にわたる効率的で、再現性のある回収のために、PK解析前に最適化した。サンプルを15秒ボルテックス処理し、室温で10分インキュベーションし、標準冷蔵遠心分離器で2×16,100gで回転させた。上清をLC/MS/MSで解析した。標準曲線を、血漿または脳ホモジネートに適当な化合物を添加することにより調製した。ブランク血漿または脳ホモジネートの3倍を超えるシグナルの値を検出限界(LOD)と指定した。定量限界(LOQ)は、逆算が、理論値の20%以内でLODシグナルを超える濃度となる最低濃度と定義した。血漿および脳のLOQ値は0.5〜500ng/mlの範囲であったが、全化合物について6時間目に測定した濃度より十分低かった。化合物レベルを、Shimadzu(Columbia, MD) Prominence LCと連結したAB/Sciex(Framingham, MA) 3200 Qtrapマススペクトロメーターを使用してLC/MS/MSでモニターした。化合物は、マススペクトロメーターでMRM(多重反応モニタリング)モードで、前駆体からフラグメントイオン遷移、P7C3で474.9→337.8(pos. mode;M+H)、P7C3A20で507.0→204.1(pos. mode;M+H)、ダイムボンで320.3→277.3(pos. mode;M+H)、P7C3−S165で381.9→80.7(neg. mode;M−H)、P7C3−S54で519.0→338.0(pos. mode;M+H)、P7C3−S7で536.0→536.0(冗長MRM)(neg. mode;M+HCOO)、P7C3−S41で520.0→520.0(neg. mode;M+HCOO);P7C3−S40で520.1→520.1(neg. mode;M+HCOO)、P7C3−S8で477.1→138.2(pos. mode;M+H)、P7C3−S25で478.0→153.2(pos. mode;M+H)およびP7C3−S184で435.2→248.2(pos. mode;M+H)に従い検出した。ISであるN−ベンジルベンズアミドを、212.1→91.1遷移(pos. mode;M+H)を使用してモニターした。Agilent(Santa Clara, CA) XDB C18カラム(50×4.6mm、5ミクロンパッキング)を次の条件のクロマトグラフィーに使用した:緩衝液A:dH20+0.1%ギ酸、緩衝液B:メタノール+0.1%ギ酸、0〜1.5分0%B、1.5〜2.5分100%Bまでの勾配、2.5〜3.5分100%B、3.5〜3.6分0%Bまでの勾配、3.6〜4.5分0%B。クロマトグラフィー条件は、P7C3およびP7C3A20で0%およびダイムボンおよび全ての他のP7C3類似体で3%に設定した緩衝液Bの初期および最終濃度以外、全化合物で同一であった。
【0940】
線虫の維持:線虫を、標準的プロトコールに従い、60mmペトリ皿中、20℃の線虫増殖培地(NGM)寒天で増殖させた。寄生虫の餌は、大腸菌栄養強化株HB101であった。全ての実験を、Ceanorhabditis Genetics Center at the University of Minnesota, USAから得たBZ555[Pdat−1::GFP]を使用して行った。BZ555は、GFPをドーパミン神経細胞特異的プロモーターdat−1の制御下に発現する統合されたトランスジェニック株(染色体IV)である。第一段階の同調的幼虫(L1’s)を得るために、標準的プロトコールに従い、産卵期成体をアルカリ性次亜塩素酸塩溶液で処理し、M9緩衝液で3回洗浄し、6mlのM9に懸濁し、12〜14時間、室温で振盪した。化合物試験を、PBSの500μl溶液で、化合物およびOD600のHB101細菌密度が2で、20℃で12ウェルプレート(BD Falcon; Thermo Fisher Scientific Inc.)中行った。
【0941】
マウスSNc神経細胞に対するMPTP介在神経毒性の評価:15匹の成体雄C57Bl/6マウスを個々に1週間飼育し、5日間、30mg/kg/日(i.p.)遊離塩基MPTP(Sigma)を連日注射した。6日目に、5回目の、すなわち最後のMPTP投与24時間後、P7C3、P7C3A20、ダイムボンまたは媒体での連日の処置を開始した。マウスを使い捨てケージに飼育し、UT Southwestern Medical Centerのポリシーに従い、安全装備および予防措置を実行した。用量反応試験を、各化合物(または媒体)1日2回用量を腹腔内注射されたマウスで続く21日間行い、その後マウスを4%パラホルムアルデヒドの経心腔的灌流により屠殺した。脳を切開し、標準的方法に従い、一夜4%パラホルムアルデヒドで固定し、スクロースで凍結のために抗凍結処理した。凍結した脳を線条体からSNcまで30μM間隔で切断し、4番目のセクション毎(120μM離れて)を、チロシンヒドロキシラーゼ(TH)に対する抗体(Abcam、ウサギ抗TH、1:2500)で染色した。ジアミノベンジジンを色素原として使用し、組織を神経解剖学での可視化の助けとしてヘマトキシリンで対比染色した。画像を、Metamorph Image Acquisitionソフトウェア(Nikon)と接続したPlan Apoレンズを備えたNikon Eclipse 90i電動研究用顕微鏡で解析した。TH神経細胞を、各セクションで2名の研究者が盲検式にImage Jソフトウェア(NIH)で計数し、結果を平均し、セクション間隔を掛けて、SNcあたりのTH神経細胞の総数を決定した。
【0942】
線虫におけるMPPドーパミン作働性神経細胞毒性の評価:同期化L1幼虫を、PBS、媒体または化合物を、PBSで新たに希釈した5mM MPPアイオダイド(Sigma)存在下または非存在下に含む12ウェルプレート(約400幼虫/ウェル)に播種した。DMSOを媒体(VEH)として使用し、処置群における濃度を1%以下に維持した。アッセイ溶液(500ml)を40時間、20℃でインキュベートした。寄生虫をdHOで洗浄し、上清を吸引した。ドーパミン作働性神経細胞毒性を試験するために、寄生虫を5分麻酔し(0.1%トリカイン、0.01%テトラミゾール)、顕微鏡スライドに移し、カバースライドをかけた。40倍倍率(AMG、Evos fl顕微鏡)で画像を撮った。各実験を、条件あたり10〜20匹の寄生虫の計数で3回行った。定量のために、研究者は処置条件について盲検化されていた。定量を、標準プロトコールに従い、全4個の頭部感覚子(CEP)樹状突起の観察により行った。簡単にいうと、GFP蛍光を神経環から鼻の先端まで可視化し、樹状突起のどこかの部分が欠失していたら、それを分解として計数した。
【0943】
線虫の自発運動解析:ビデオベースのアッセイを水泳速度、移動距離および寄生虫の長さの評価に使用した。MPPに32時間暴露後、寄生虫を洗浄し、M9緩衝液(500μl)に再懸濁し、顕微鏡スライドに移した。10秒動画をNikon Eclipse 80i顕微鏡を使用して4倍倍率で撮った。各動画は160フレームからなり、各寄生虫の頭部の移動距離をImeraソフトウェアを使用して各フレームで手動で追跡した。このソフトウェアを寄生虫の体長測定にも使用した。標準的プロトコールに従い、運動距離対体長を運動指数として使用し、自発運動と定義した。
【0944】
筋萎縮性側索硬化症のマウスモデルにおけるアミノプロピルカルバゾールの神経保護有効性
ルー・ゲーリッグ病としても知られるALSは、脊髄運動神経の変性を含む、比較的稀な、成人発症、急速に進行し、致死性の疾患である(Tandan R, Bradley W.G. (1985) Amyotrophic lateral sclerosis. Part 1. Clinical features, pathology, and ethical issues in management. Ann Neurol 18:271-280)。この障害は体中の筋肉弱化および萎縮を起こし、ALSの患者は最終的に全ての自発的運動を失う。ALSに最も速く影響を受ける体の部分が、最初に損傷された運動神経を反映する。発症領域と無関係に、疾患が進むに連れて、筋肉弱化および萎縮は一定に体の他の部分に広がる。疾患の進行は個々に異なるが、ほとんどの患者は最終的に起立または歩行、自分でベッドから出入りすることまたは手および腕を使用することが不可能となる。咀嚼、嚥下および呼吸の障害は進行性体重減少および窒息および誤嚥性肺炎の危険性の増加に至る。疾患の最終段階に向かい、横隔膜および肋間筋肉が弱化するに連れて、ほとんどの患者は人工呼吸器の助けを必要とする。ALSの患者はほとんど一般的に呼吸不全または肺炎で診断後2〜5年以内に死亡する。ALSの処置は現在ない。
【0945】
ALSの遺伝症例の約20%および孤発例の3%が、染色体21のSOD1遺伝子における常染色体優性変異と関係し、今日までに約150種の変異がこの遺伝子の中で同定されている。SOD1は、スーパーオキシド(ミトコンドリアの正常代謝活性を介して産生される毒性フリーラジカル)を過酸化水素に変換することにより細胞を守る抗酸化酵素である細胞質Cu/Znスーパーオキシドディスムターゼをコードする。野放しの、フリーラジカルはミトコンドリアおよび核DNAの両者ならびに細胞のタンパク質内を損傷させる。SOD1変異と結びついたALSにおいて、運動神経の細胞毒性は、ディスムターゼ活性の損失によるものではなく、毒性SOD1機能獲得によるものであるように見える。毒性の根底にある正確な分子機構は不明であるが、SOD1の変異誘発立体構造変化がミスフォールディングとそれに続く細胞体および軸索の変異体SOD1の細胞毒性凝集をもたらす。変異体SOD1の凝集体蓄積は、細胞機能を妨害し、ミトコンドリア、プロテアソーム、タンパク質フォールディングシャペロンまたは他のタンパク質を傷害することにより神経細胞死を誘発すると考えられる。
【0946】
G93A−SOD1変異体マウスのような変異体SOD1のトランスジェニック動物モデルALSの根底に広くあると考えられる病原機構の研究に現在使用されている。G93A−SOD1トランスジーンがヘミ接合性のマウスは、FALS患者の一部で見られるSOD1の形の18±2.6コピーを発現する(コドン93でのグリシンからアラニンへの置換)。これは、マウスで発現された最初のSOD1の変異体形態であり、ALSの最も広く使用され、十分特徴付けされているマウスモデルである。これらのマウスのスーパーオキシドディスムターゼ活性は、ヒト患者で起こると考えられるように、変異体トランスジーンの病原性効果が機能獲得するように見えるように、そのままである。これらのマウスにおいて運動神経細胞の死は脊髄の前角で起こり、麻痺および筋肉萎縮に至る。約100日齢で、G93A−SOD1マウスは、特徴的に脊髄運動神経細胞の損失による一肢以上の麻痺を経験する。麻痺は急速に体中に広がり、結果的に疾患発症7週間以内にマウスの50%が死亡する。
【0947】
我々は、出生後海馬神経新生の標的に依存しないインビボスクリーニングを介して発見した神経新生促進性、神経保護アミノプロピルカルバゾール(P7C3)を報告している(Pieper et al. (2010) Discovery of a Proneurogenic, Neuroprotective Chemical. Cell 142:39-51)。歯状回における病的高レベルの神経細胞アポトーシスを有するマウスへのP7C3の長期投与は、明らかな生理的副作用なく、海馬の構造および機能を回復させた。さらに、高齢ラットへのP7C3の広範な投与は、海馬細胞死を阻止し、終末期加齢に応じた認知能を保持した。
【0948】
我々は、親化合物より大きな効力および神経新生促進能を有するP7C3A20として知られるP7C3の異形を合成し、特徴付けした。P7C3A20は、リンカーのキラル中心のヒドロキシル基をフッ素に置換し、アニリン環にメトキシ基を付加した点で構造的に異なる。P7C3A20はP7C3より有利な毒性プロファイルも示し、hERGチャネル結合、ヒスタミン受容体結合またはHeLa細胞への毒性がなかった。我々は、P7C3と化学的に関連し、抗アポトーシスおよびミトコンドリア保護的特性を有することが報告されている抗ヒスタミン剤であるダイムボンが、P7C3およびP7C3A20の発見および特徴付けに用いた同じ生物アッセイで中程度の効力を有することを発見した。しかしながら、この効果は実質的に低い効力および効果の天井(CoE)であった。
【0949】
一つは極めて高い神経新生促進活性(P7C3A20)、一つは中程度の活性(P7C3)および一つは弱い活性化有さない(ダイムボン)の3種の関連化合物を用いて、我々は、神経変性疾患の動物モデル2種で効力試験を開始した。我々は、上記のP7C3A20の有意な神経保護活性の証拠を、パーキンソン病(PD)の齧歯類モデルで報告している。P7C3はPD動物モデルで中程度の活性を示し、ダイムボンで効力の証拠はなかった。神経新生およびPDアッセイで試験した化合物の相関的活性を、P7C3の8類似体に広げた。全例で、神経新生アッセイで活性であったP7C3の誘導体は、PDの動物モデルでも活性であり、不活性異形は両アッセイで不活性であった。
【0950】
ここで、我々は、脳外の神経細胞死のモデルにおいてP7C3A20、P7C3およびダイムボンの活性を同じ手法を用いて採点した。この課題に取り組むため、我々は、運動機能減少を伴う脊髄運動神経細胞死により特徴付けられる筋萎縮性側索硬化症(ALS)のモデルであるG93A−SOD1変異体マウスを使用した。PDの齧歯類モデルで見られるとおり、ここで、我々は、ALSのG93A−SOD1マウスモデルにおけるP7C3A20の強い活性、P7C3の中程度の活性およびダイムボンの不活性を報告する。
【0951】
結果
疾患発症前のG93A−SOD1変異体マウスへのP7C3の早期投与の有効性
この疾患モデルにおける効力の最初の試験として、我々は、40日齢に開始する、20mg/kg/日P7C3の処置パラダイムを使用して雌G93A−SOD1トランスジェニックマウスにP7C3を腹腔内投与し、媒体を同胞に投与した。この処置スキームは、G93A−SOD1変異体マウスにおける最初の概念証明スクリーニングの標準プロトコールに基づき選択した。トランスジーンコピー数の対照として、標準プロトコールに従い、マウスの同胞を処置群間でマッチさせ、定量的PCRを、コピー数が正常範囲内に維持されていることを確認するために行った。P7C3または媒体処置開始後、病気の発症日を体重のピークにより決定し、疾患の初期進行を、マウスが最大体重から10%下回る日と定義した。マウスを、また0〜4の範囲の神経学重症度スコアの標準測定により連日評価し、高い数値は大きな神経性機能障害を反映する。体重減少に加えて、2日間連続の2またはそれより悪いスコアも、疾患進行の指標として用いた。
【0952】
P7C3処置は、G93A−SOD1マウスの疾患進行を、マウスの最大体重から10%下回る時点を遅らせる点で、進行発症を遅延する。P7C3での処置はまたG93A−SOD1マウスが、疾患進行のもう一つのマーカーである神経学的重症度スコア2に達する年齢を有意に遅らせる。さらに、P7C3処置は、これらのマウスにおける疾患に伴う加速ロータロッド課題の成績を有意に改善し、疾患過程の運動機能障害進行の遅延を示唆する。疾患進行のこの遅延効果は、動物生存の増加に反映されず、生存の改善を伴わないALSの齧歯類モデルにおける疾患症状軽減があった、他の研究と一致した。
【0953】
G93A−SOD1変異体マウスにおける脊髄運動神経細胞死阻止による疾患発症に対するP7C3A20、P7C3およびダイムボンの投与の効力
P7C3のG93A−SOD1変異体マウスへの早期(40日目)投与の有望な結果に基づき、次に、我々は、P7C3A20、P7C3またはダイムボンが疾患発症の予測されるとき(80日目)に投与したとき、前角脊髄運動神経細胞を保護できるか否かの決定を試みた。我々は、P7C3、P7C3A20またはダイムボンを、それぞれ20mg/kg/日の用量で投与を開始し、運動神経細胞生存を、コリンアセチルトランスフェラーゼ(ChAT)に対する腰部脊髄セクション染色により解析した。神経伝達物質アセチルコリンを合成する酵素であるChATは、脊髄運動神経細胞のマーカーとして働く。全セクションを、運動神経細胞生存の定量のために処置群に対して盲検により計数し、各処置群5匹のマウスを、90日目、100日目、110日目および120日目に解析した。各処置群は、対応する媒体を投与される同胞マッチ群と比較した。
【0954】
図34に示すとおり、野生型棒は110日齢、媒体処置、野生型同腹仔のうちの一匹のマウスの脊髄運動神経細胞の平均数を示す。あらゆる時点で運動神経細胞の生存が種々の媒体処置群で異ならなかったため、結果を説明を容易にするために統合した。G93A−SOD1トランスジーンを発現する動物について、脊髄運動神経細胞数は90〜120日の間に一定して減少した(図34)。全時点で、P7C3A20での処置は、脊髄運動神経細胞死からの有意な保護を提供した(図34)。ダイムボンでの処置は、媒体処置群と区別不可能な運動神経細胞損失速度を示した。P7C3は、対照的に、100日目(p=.048)および110日目(p=.01)に中程度の保護を提供した。しかしながら、マウスが120日齢に達する前に、P7C3処置群は、媒体およびダイムボン処置群と運動神経細胞損失が同程度となった。脊髄セクションの代表的免疫組織学的染色を、110日目に試験した5匹のマウス各々から図34に示す。総合すれば、これらの結果は、疾患発症時に開始するP7C3A20の連日投与は、G93A−SOD1変異体マウスにおける脊髄運動神経細胞死を効果的に遮断することを証明する。P7C3は、活性これらの測定から、P7C3A20より低く、ダイムボンは神経保護活性が完全に無かった。
【0955】
G93A−SOD1変異体マウスにおけるロータロッド能力の保護に対する疾患発症時のP7C3A20、P7C3およびダイムボンの投与の効力の比較
脊髄運動神経細胞の化合物介在保護の証拠が観察されたため、我々は、運動能力もこれらのマウスにおいて保護されているか否かを調べた。運動能力は、ALSの齧歯類モデルの評価で標準的に用いられる加速ロータロッド課題によりモニタした。我々は、再び、P7C3、P7C3A20またはダイムボンの投与を、80日目に20mg/kg/日で開始し、処置群あたり最低20匹のマウスであった。各群の各動物は、その同胞マッチ媒体対照を有し、試験は処置群に対して盲検により実施した。ロータロッドトレーニングを50日目に2日間開始し、毎週の反復試験をその後7日毎に行った。各マウスで、各600秒の4回試験し、試験の間、20分間の回復時間があった。落ちるまでの潜時は、4試験にまたがる平均である。
【0956】
図35に示すとおり、全処置群の能力は10週目および11週目で同等であった。試験化合物での処置を11週目と12週目の間、80日目に開始し、12週目には群間で有意差はなかった。しかしながら、13週目に、P7C3A20処置マウスは、対応する媒体処置群より有意に良好な能力を示した(p=.019)。翌週、P7C3およびダイムボン、ならびに全媒体群は、この課題における能力が一定速度で低下し続けており、P7C3A20処置マウスは、各時点で有意に良好に行動した。ロータロッドデータは、群間の妥当な比較をするには生存する動物が少なすぎたため、16週目以降は集めなかった。
【0957】
P7C3の投与の早期開始(40日目)で示されるとおり、この介入はロータロッド能力を改善したが、マウスの生存は延ばさなかった。また、連日処置を80日目に開始したときのP7C3A20処置マウスのロータロッド能力の改善にもかかわらず、疾患進行の他の指標(神経学スコアまたは体重減少)で遅延は何ら観察されなかった。この観察は、疾患発症時の化合物投与と関連する効力の負荷の増加を反映するものであろう。総合すれば、我々の結果は、P7C3シリーズの神経保護剤の最も強力なメンバーであるP7C3A20の疾患発症時の投与は、加速ロータロッド試験におけるG93A−SOD1マウスの能力を有意に改善することを示す。P7C3およびダイムボンのいずれも、疾患発症時に投与を開始したとき、20mg/kg/日で加速ロータロッド課題における運動機能保護の活性は不十分であった。
【0958】
G93A−SOD1変異体マウスにおける歩調の保護に対する疾患発症時のP7C3A20、P7C3およびダイムボンの投与の効力の比較
歩調の解析は、ALSの齧歯類モデルにおける運動肢強度および協調を評価する第二の手段である。我々は、この解析を、加速ロータロッド課題に使用したのと同じマウスで、90日目、118日目および132日目の3回の時点で行った。簡単にいうと、各試験マウスの前足を橙色テンペラ絵の具に浸し、後足を青色テンペラ絵の具に浸した。次いで、マウスを、artists easel紙の上に置いた二分したPVCチューブに、マウスに30インチの距離を歩かせ、紙の上に足跡を残すように誘導した。足跡のキーパラメータを、方法に記載するとおり手動で毒邸した。これらのパラメータは前肢および後肢の歩幅長、前と後の幅および前肢から後肢の距離を含む(図36A)。
【0959】
マウスあたり、各パラメータで計20の測定値(各側10)を記録し、群あたり20匹のマウスを90日および118日時点で測定した。全測定を処置群に対して盲検により実施た。132日目まで、前肢と後肢の幅は処置群または疾患進行の関数として差がなく、その時点でP7C3A20処置は、後肢の歩幅を保護することが観察された。測定したパラメータのうち3個(後肢歩幅、後−前の距離および前肢歩幅)は、疾患進行の早期にP7C3A20での処置の関数として有意な改善を示し、20mg/kg/日で歩調解析におけるこれらのパラメータのいずれも、P7C3またはダイムボンでの処置で有意に改善しなかった(図36B)。
【0960】
後肢歩幅は、片側のそれぞれ連続した後肢の足跡の間の距離として定義し、G93ASOD1変異体マウスの疾患の最初の特性の一つが後肢筋肉弱化である。疾患が進行するに連れて、マウスは各歩幅と等しく後肢を動かすことができず、後肢の歩幅の距離が減少する。これはP7C3、ダイムボンおよび全媒体処置群は後肢歩幅長の減少を示した118日目に明白となった(図36B)。後肢歩幅の測定値は、P7C3A20処置マウスで有意に(p=.0016)ほぼ正常レベルに維持された(図36B)。前肢歩幅は、同様に片側のそれぞれ連続した前肢の足跡の間の距離として定義し、疾患が進行するに連れて、この測定値も、マウスが各歩幅ほど長い距離を移動することを阻止する、各後肢の歩幅の減少の結果として短くなる。したがって、前肢歩幅長が損なわれるのは、後肢歩幅長に伴う欠損を確認し、我々は、118日目にこの測定値がP7C3、ダイムボンおよび全媒体処置群で事実減少することを観察したが、P7C3A20処置マウスではなおほぼ正常レベルに維持された(図36B)。
【0961】
132日目に、本来の試験群の大部分で一肢異常の完全麻痺のために、この課題に参加できるP7C3−VEHおよびダイムボン−VEH群のマウスの数は不十分となった。しかしながら、A20−VEH群では、なお10匹のP7C3A20マウスが紙を横切って歩くことができた。ここで、我々は、後肢歩幅および前肢歩幅の改善は保護されているが、後−前の距離に差がもはやないことを観察した。後−前の距離は、同じ側の後肢足跡と前肢足跡の間の距離として定義される。早い時期に、ALSのこの動物モデルで疾患が進行するに連れて、後−前の距離は、前肢が正常に伸びるが、後肢が適切な歩幅を作るのに十分な強度がなく、これが前肢足跡の上への後脚の着地に至しめるため、一定して伸びる。118日目にアッセイして、P7C3A20での処置はこの後−前の距離の増加を減弱することが図36Bで証明される。しかしながら、132日目に、VEH処置マウスとP7CA20処置マウスの後−前の距離の差はなくなった。この段階で、疾患は相当進み、この測定は、マウスがその前肢を正常に延ばすことができなくなるという、さらなる前肢弱化の合併症を反映する。結果として、後−前の距離が低下し、P7C3A20群とその同胞マッチ媒体群の差はなかった。総合すれば、我々の歩調解析の結果は、疾患発症時のP7C3A20での処置は、ALSのG93A−SOD1マウスモデルの歩調の保護を助ける。
【0962】
P7C3、P7C3A20およびダイムボンの血漿、脳および脊髄レベルの解析
P7C3、P7C3A20およびダイムボンの脳内および血中濃度のLC/MS/MS定量は、3種の化合物全てが脳および脊髄に入ることが可能であったことを確認した(図37)。顕著なことに、P7C3A20は、P7C3A20がP7C3濃度の1/20未満しか脊髄組織に蓄積されないとの事実にかかわらず、他の2化合物と比較して有意に大きな保護有効性を示す。G93A−SOD1マウスで保護有効性を示さなかったダイムボンは、P7C3A20と同等レベルの脊髄蓄積を示した。これらの結果は、MPTP処置マウスにおけるこれらの同じ3化合物の神経保護有効性の評価において観察された知見と同等である。
【0963】
考察
1,000個の化学的に異なる薬物様化合物の不偏スクリーニングの結果は、成体神経新生を増強する能力が付与されたアミノプロピルカルバゾールの同定に至った。P7C3と命名したこの化合物は、成体マウスの歯状回における新生神経細胞の死を阻止することにより作用することが判明した。我々はまた、P7C3、P73A20および他の活性類似体が黒質のドーパミン作動性神経細胞をMPTP誘発神経毒性から保護することも発見した。ここで、我々は、クラスの神経新生促進化合物がまた脳外の神経細胞死も遮断するか否かを決定することを試みた。
【0964】
我々は、新生海馬神経細胞または成熟ドーパミン作働性神経細胞のMPTP毒性後のアポトーシス細胞死からの保護についてアッセイしたとき、特徴的レベルの神経新生促進、神経保護活性を示したため、P7C3、P7C3A20およびダイムボンを試験に選択した。P7C3A20は、これら3分子の中で最高効力および効果の天井を示した。我々は、ダイムボンを、ヒト臨床試験における広範な試験およびP7C3との化学構造の相対的類似性により選択した。カルシウムイオノフォアへの培養細胞暴露後のミトコンドリア膜完全性を保護するその能力について試験したとき、ダイムボンは、P7C3より100〜1,000倍低い保護有効性を示した。同様に、海馬神経新生の我々の標準的モデルにおいてダイムボンをアッセイしたとき、弱い活性が観察された。ダイムボンの低い効力および有効性は、MPTP毒性から黒質のドーパミン作働性神経細胞を保護できないことによりさらに確認された。さらに、ダイムボンは、アルツハイマー病およびハンチントン病の両者のヒト臨床試験で広範に試験されている。第二相知見での初期の兆候は、ダイムボンがアルツハイマー病に有効であることを示唆していたが、本薬物は、2種の第三相試験で失敗に終わった。ALSの動物モデルにおける保護有効性の本研究でこれらの3種の関連化合物の特性を試験することにより、我々はこの活性の階層が残るか否かを試験した。
【0965】
鼓舞されたことには、我々は、P7C3A20が、ALSのG93A−SOD1マウスモデルにおける脊髄運動神経細胞の死を有意に阻止することを観察した。重要なことに、この保護効果は、疾患発症時に本化合物を投与したときに観察され、加速ロータロッド試験および歩調の解析を介して評価されたとおり、筋肉の強度および協調の保存と相関する。P7C3は、疾患発症時に投与したとき、細胞死からの中程度の保護を提供する。はるかに速く(40日目)処置を開始することによるP7C3の長期投与は、加速ロータロッド課題でアッセイして、運動機能を保護した。ダイムボンはこれらの測定のいずれでも保護をもたらさなかった。アルツハイマー病(TGCRND8)マウスの動物モデルでのダイムボンの有効性が最近報告されているが、この薬物はALSのG93A−SOD1変異体マウスモデルで保護を提供する活性は弱すぎるように見えた。
【0966】
我々は、P7C3A20およびP7C3が、新生海馬神経細胞を細胞死から守る、成熟黒質のドーパミン作働性神経細胞のMPTP介在死滅を遮断するおよびG93A−SOD1変異体マウスにおける脊髄運動神経細胞を死滅から保護するその能力に類似した活性の階層を示すと結論付けた。これらの集団的観察は、P7C3の新規類似体の成体マウス脳への直接投与後に成体海馬神経新生を7日間にわたりモニターする、比較的直接的なアッセイが、神経保護活性を有する薬物様化合物の精密化のための信頼できる代用を表し得るとの可能性をもたらす。過去二年間、我々はP7C3シリーズの分子の化学骨格を改善するために、網羅的な構造−活性相関(SAR)研究を行った。今日まで、我々は250を超えるP7C3類似体を合成し、その全てをインビボ海馬神経新生アッセイで評価している。神経保護剤の発見を発展させるためのこれらの取り組みにおける我々の目標は、神経保護有効性を最大化し、現実のまたは把握された化学的不利を排除することである。これらの試みは、カルバゾール臭素の除去、アニリン環の除去、生物活性増加、親油性減少、hERGチャネル結合のような毒性排除、溶解度増加および分子量減少を含むが、これらに限定されない。インビボ海馬神経新生アッセイを使用して、P7C3類似体でのこれらの現在進行中のSARの試みは、神経保護剤候補に向けたこのシリーズの分子の最適化を導く効率的な方法である。
【0967】
パーキンソン病、アルツハイマー病および筋萎縮性側索硬化症を含む神経変性疾患のあらゆる形態の処置に利用可能な安全に耐容される、神経保護化合物はない。ここに報告した観察に基づき、我々は、P7C3クラスの神経新生促進、神経保護化合物の適切に最適化された異形が、神経変性疾患の処置の価値ある候補であり得ることを提唱する。
【0968】
材料および方法
ここに記載する動物実験は、University of Texas Southwestern Medical Center Institutional Animal Care and Use Committeeにより承認された。
統計:全p値を、処置群と個々の同胞マッチ媒体処置群の処置により、スチューデントのt検定を用いて得た。
【0969】
脊髄における運動神経細胞生存の解析:4%パラホルムアルデヒド(PFA)での経心腔的灌流後、腰部脊髄を切断し、4%PFAで一夜後固定し、30%スクロースで4℃で抗凍結処理し、OCTに包埋し、Thermo-Fisherクリオスタット(HM550)で30μM厚に薄片を作った。7個目ごとのセクションをヤギ抗コリンアセチルトランスフェラーゼ(ChAT)(Millipore)で免疫組織化学的染色した。簡単にいうと、セクションを1%H中、45分、室温でインキュベートし、トリス緩衝化食塩水(TBS)で洗浄し、0.1%Triton−TBSで処理し、60分、3%BSA、5%ロバ血清、0.3%triton−100のTBS溶液で遮断した。セクションをヤギ抗ChAT(1:100)と、同じ遮断溶液中、一夜、4℃でインキュベートした。翌日、セクションをTBSで洗浄し、ロバ抗ヤギビオチン(1:200、Jackson Immune)とインキュベートした。シグナルをVector LabsのABCキットで増幅し、ジアミノベンジジンを色素原として使用した。免疫染色した組織を、Nikon Eclipse 90i電動顕微鏡を使用して4倍の写真を撮り、ChAT陽性神経細胞数を2名の研究者が盲検式に計数し、前角体積に対して正規化した。
【0970】
ロータロッド:50日目に開始して、マウスを、Colombia Instruments Rotamex-5を使用して加速ロータロッドでトレーニングした。トレーニングは、マウスを、5rpmで300秒動くロータロッド上に置くことからなった。マウスは、全300秒ロータロッド上に留まるよう訓練される。マウスが落ちたら、ロータロッド上に戻し、再び300秒試験を開始した。トレーニングを2日間連続で行った。52日目に、マウスは、Current Protocols for Neuroscienceに記載のとおり、初めて完全ロータロッド試験を受けた。ロータロッドを4rpmで開始し、20秒毎に1.25rpmずつ増加させ、600秒で40rpmまで加速した。落下までの時間を自動で記録した。各試験を、マウスを休息させるために20分間隔をあけ、各マウスは4回参加した。マウスを、3試験で10秒を超えてロータロッド上に留まることができなくなるまで、7日毎に試験した。
【0971】
足跡解析:5つの測定値をとった:Current Protocols for Neuroscienceに記載のとおり前肢および後肢の歩幅、前肢および後肢幅および前肢から後肢の距離。計20の測定値を各計測でとった。前肢および後肢の歩幅は、ある足跡から次の足跡までの直線として集めた。前肢から後肢の距離は、後足跡から対応する前足跡までの直線として集めた。対応は、最も近い前足跡に基づいた。足跡からの幅を、前の一歩および分析している脚を接続する線から90°の角度で線を引くことにより測定した。距離を、脚から、逆の足跡の歩幅線からの線の長さとして記録した。スコア3に達したマウスは、前進運動に使用されていない足の測定値をとることができなかったため、解析から除外した。
【0972】
足跡を、90日齢、118日齢および132日齢でとった。半分の長さに切断した6インチ×42インチのPVCパイプをeasel紙(27”×30 1/4”)の上に置いた。各マウスの足を非毒性のテンペラ絵の具(前橙色、後青色)で覆い、パイプの一端に置いた。マウスは、離したときパイプの他端に素早く走り、この工程を10個の明瞭な後および前足跡が、対象が走っている間に各側にできるまで繰り返した。足跡をハンド・スキャナでスキャンし、Nikon Metamorphソフトウェアで採点のために可視化した。測定は確立されたガイドラインに基づいた。
【0973】
神経学スコアリング:神経学スコアを、80日目の化合物処置を開始して、連日行い、次のとおり決定した:‘0’=試験マウスのしっぽを吊り上げたとき、後肢が外側正中線から離れ完全に伸び、これを2秒維持、2〜3回吊り上げ;‘1’=尾で吊り上げている間の、外側正中線に向かう肢伸長の虚脱または一部虚脱(弱化)または後肢振戦;‘2’=12インチ歩く間の少なくとも2回の足先の丸まりまたはケージ底/テーブルに添った肢のいずれかの部分の引きずり;‘3’=強固な麻痺または関節可動最小、前への移動に脚を使用しない;および’4’=マウスはいずれの側からも30秒以内に正しい位置に戻れない。スコア2に到達したら、動物に、ウェット・フードの入った新鮮ペトリ皿を毎日1皿与えた。マウスが2日間連続スコア4に達したら、屠殺した。
【0974】
体重データ:マウスを、疾患進行を評価し、化合物投与量を再調整するために、化合物投与開始日から開始して、連日秤量した。.01g刻みのデジタル天秤を使用し、秤量時、マウスを体重計の上の小さなプラスチック容器に入れた。体重を毎日午前11から午後1時の間に測定した。
【0975】
定量的PCR:定量的PCRを、SOD1−G93AマウスについてJackson Laboratoryプロトコールにより確立されたガイドラインに従い行った。
【0976】
P7C3A20の合成および調製:上記のとおり化合物を調製。
【0977】
P7C3、P7C3A20およびダイムボンの薬物動態解析:上記のとおり化合物の解析。
【0978】
他の態様
本出願は、全体を引用により本明細書に包含させる米国仮出願番号61/143,755の利益を主張する。米国仮出願番号61/143,755の開示は
その互変異性体、立体異性体および薬学的に許容される塩を含む、式1
【化363】
[この文献は図面を表示できません]
〔式中、
〜Rは各々水素、ヘテロ原子、ヘテロ原子官能基および場合により置換されていてよい、場合によりヘテロ原子低級(C−C)アルキルであり;
は水素または場合により置換されていてよい、場合によりヘテロ原子低級(C−C)アルキルであり;
10およびR11は各々独立して水素、場合により置換されていてよい、場合によりヘテロ原子C−Cアルキル、場合により置換されていてよい、場合によりヘテロ原子C−Cアルケニル、場合により置換されていてよい、場合によりヘテロ原子C−Cアルキニルおよび場合により置換されていてよい、場合によりヘテロ原子C−C14アリールから選択される。〕
の神経栄養カルバゾール化合物の有効量を患者に投与することを含む、処置を必要とすると決定された患者における出生後哺乳動物神経保護作用を促進する方法
を含むが、これに限定されない。
【0979】
特に断らない限り、ここに記載する全ての構造は、相互交換可能な互変異性体を、各々が別に記載されているかのように含む。
【0980】
ここに開示する態様は、特定の態様の全ての代替の組み合わせを含む。
−ここで、R〜Rは各々水素およびハライドから独立して選択される;
−ここで、R、R、R、R、RおよびRは水素であり、RおよびRはCl、Br、IおよびFのようなハライドである;
−ここで、Rは水素である;
−ここで、R10は水素であり、R11は場合により置換されていてよい、場合によりヘテロ原子C−C14アリールである;
−ここで、R10およびR11は一体となって、5〜7員の場合により置換されていてよいヘテロ環式環を形成する;
−ここで、R10およびR11は一体となって場合により置換されていてよいピロリジンまたはピペリジンを形成する;
−ここで、R10は水素であり、R11はパラ−、メタ−またはオルト−位置を含む、ハライド−またはC−Cアルコキシ−フェニルのような置換フェニルである;
−ここで、R10は水素であり、R11はナフチルである;
−化合物は表1(本明細書中)または表2(本明細書中)の式を有する;
−ここで、本化合物は式2
【化364】
[この文献は図面を表示できません]
を有する;
−ここで、(a)R〜Rの少なくとも1個はヘテロ原子、場合により置換されていてよいまたは場合によりヘテロ原子低級(C−C)アルキルおよびR〜Rの少なくとも1個のまたはR〜Rの少なくとも1個は異なる;または(b)Rは場合により置換されていてよい、場合によりヘテロ原子低級(C−C)アルキルである;
−さらに得られた神経保護作用、特に神経新生の検出を含む;および/または
−さらに患者が異常神経保護作用、特に異常神経新生、特に異常海馬および/または視床下部神経新生またはそれと関係する疾患もしくは障害を有するかを、特にそれを検出および/または診断することにより決定する前駆過程を含む。
【0981】
ここに開示する態様はまた、薬理学的、特に神経原性、活性が以前は知られていなかったまたは示唆されていなかった開示する神経栄養カルバゾールまたはその薬学的に許容される塩および薬学的に許容される添加物を含む、新規医薬、特に新規神経原性、組成物も提供する。
【0982】
ここに開示する態様はまた開示する新規神経栄養カルバゾールおよびその薬学的に許容される塩も提供する。
【0983】
米国仮出願番号61/143,755は、さらに次のことを開示する。
ここで、使用する用語“ヘテロ原子”は、一般に炭素および水素以外の何れかの原子を意味する。好ましいヘテロ原子は、酸素(O)、リン(P)、硫黄(S)、窒素(N)、ケイ素(S)、ヒ素(As)、セレン(Se)およびハロゲンを含み、好ましいヘテロ原子官能基はハロホルミル、ヒドロキシル、アルデヒド、アミン、アゾ、カルボキシル、シアニル、チオシアニル、カルボニル、ハロ、ヒドロペルオキシル、イミン、アルジミン、イソシアニド、イソシアナート、ニトレート、ニトリル、ニトライト、ニトロ、ニトロソ、ホスフェート、ホスホノ、スルフィド、スルホニル、スルホおよびスルフヒドリルを含む。
【0984】
用語“アルキル”は、それ自体でも他の置換基の一部としても、特に断らない限り、直鎖または分枝鎖または環状炭化水素基またはこれらの組み合わせを意味し、これは完全に飽和され、指定された炭素原子数を含む(すなわちC−Cは1〜8個の炭素を意味する)。アルキル基の例は、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、t−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、シクロヘキシル、(シクロヘキシル)メチル、シクロプロピルメチル、例えば、n−ペンチル、n−ヘキシル、n−ヘプチル、n−オクチルの同族体および異性体などを含む。
【0985】
用語“アルケニル”は、それ自体でも他の置換基の一部としても、直鎖または分枝鎖または環状炭化水素基またはこれらの組み合わせを意味し、これは単または多不飽和であってよく、指定された炭素原子数(すなわちC−Cは2〜8個の炭素を意味する)および1個以上の二重結合を含む。アルケニル基の例は、ビニル、2−プロペニル、クロチル、2−イソペンテニル、2−(ブタジエニル)、2,4−ペンタジエニル、3−(1,4−ペンタジエニル)およびその高級同族体および異性体を含む。
【0986】
用語“アルキニル”は、それ自体でも他の置換基の一部としても、直鎖または分枝鎖炭化水素基またはこれらの組み合わせを意味し、これは単または多不飽和であってよく、指定された炭素原子数(すなわちC−Cは2〜8個の炭素を意味する)および1個以上の三重結合を含む。アルキニル基の例はエチニル、1−および3−プロピニル、3−ブチニルおよびその高級同族体および異性体を含む。
【0987】
用語“アルキレン”は、それ自体でも他の置換基の一部としても、−CH−CH−CH−CH−が例である、アルキル由来の二価基を意味する。典型的に、アルキル(またはアルキレン)基は、1〜24個の炭素原子を有し、10個以下の炭素原子のこのような基がここに開示する態様で好ましい。“低級アルキル”または“低級アルキレン”は、一般に8個以下の炭素原子を有する、短鎖アルキル基またはアルキレン基をいう。
【0988】
用語“アルコキシ”、“アルキルアミノ”および“アルキルチオ”(またはチオアルコキシ)はその慣用の意味で使用し、分子の残りにそれぞれ酸素原子、アミノ基または硫黄原子で結合するアルキル基をいう。
【0989】
用語“ヘテロアルキル”は、それ自体でも他の置換基の一部としても、特に断らない限り、記載する数の炭素原子および1〜3個のO、N、SiおよびSからなる群から選択されるヘテロ原子からなる安定な直鎖または分枝鎖または環状炭化水素基またはその組み合わせを意味し、ここで、窒素および硫黄原子は場合により酸化されていてよく、窒素ヘテロ原子は場合により4級化されていてよい。ヘテロ原子O、NおよびSは、ヘテロアルキル基の任意の内部位置に存在し得る。ヘテロ原子Siは、アルキル基が分子の残りに結合する位置を含む、ヘテロアルキル基の任意の位置に配置し得る。例は−CH−CH−O−CH、−CH−CH−NH−CH、−CH−CH−N(CH)−CH、−CH−S−CH−CH、−CH−CH、−S(O)−CH、−CH−CH−S(O)−CH、−CH=CH−O−CH、−Si(CH)、−CH−CH=N−OCHおよび−CH=CH−N(CH3)−CHを含む。例えば、−CH−NH−OCHおよび−CH−O−Si(CH)におけるように、2個までのヘテロ原子が連続してよい。
【0990】
同様に、用語“ヘテロアルキレン”は、それ自体でも他の置換基の一部としても、−CH−CH−S−CH−CH−および−CH−S−CH−CH−NH−CH−に例示されるような、ヘテロアルキルに由来する二価基を意味する。ヘテロアルキレン基について、ヘテロ原子は鎖末端の一端または両端も占拠してよい(例えば、アルキレンオキシ、アルキレンジオキシ、アルキレンアミノ、アルキレンジアミノなど)。なおさらに、アルキレンおよびヘテロアルキレン結合基について、結合基の配向は意味しない。
【0991】
用語“シクロアルキル”および“ヘテロシクロアルキル”は、それ自体でも他の用語との組み合わせでも、それぞれ、特に断らない限り、“アルキル”および“ヘテロアルキル”の環状バージョンを意味する。従って、シクロアルキル基は指定した炭素原子数を有し(すなわち、C−Cは3〜8個の炭素を意味する)、1個または2個の二重結合も含んでよい。ヘテロシクロアルキル基は指定した数の炭素原子および1〜3個のO、N、SiおよびSからなる群から選択されるヘテロ原子からなり、ここで、窒素および硫黄原子は場合により酸化されていてよく、窒素ヘテロ原子は場合により4級化されていてよい。さらに、ヘテロシクロアルキルに関して、ヘテロ原子は、ヘテロ環が分子の残りに結合する位置を占拠できる。シクロアルキルの例は、シクロペンチル、シクロヘキシル、1−シクロヘキセニル、3−シクロヘキセニル、シクロヘプチルなどを含む。ヘテロシクロアルキルの例は、1−(1,2,5,6−テトラヒドロピリド−イル)、1−ピペリジニル、2−ピペリジニル、3−ピペリジニル、4−モルホリニル、3−モルホリニル、テトラヒドロフラン−2−イル、テトラヒドロフラン−3−イル、テトラヒドロチエン−2−イル、テトラヒドロチエン−3−イル、1−ピペラジニル、2−ピペラジニルなどを含む。
【0992】
用語“ハロ”および“ハロゲン”は、それ自体でも他の置換基の一部としても、特に断らない限り、フッ素、塩素、臭素またはヨウ素原子を意味する。さらに、“ハロアルキル”のような用語は、同一であっても異なっていてもよい、m’がアルキル基における炭素原子の総数である1〜(2m’+1)の範囲の数でのハロゲン原子によって置換されたアルキルを含むことを意味する。例えば、用語“ハロ(C−C)アルキル”はトリフルオロメチル、2,2,2−トリフルオロエチル、4−クロロブチル、3−ブロモプロピルなどを含むことを意味する。それゆえに、用語“ハロアルキル”は、モノハロアルキル(1つのハロゲン原子で置換されたアルキル)およびポリハロアルキル(m’がアルキル基における炭素原子の総数である2〜(2m’+1)の範囲の数でのハロゲン原子で置換されたアルキル)を含む。用語“ペルハロアルキル”は、特に断らない限り、m’がアルキル基における炭素原子の総数である(2m’+1)のハロゲン原子で置換されたアルキルを意味する。例えば用語“ペルハロ(C−C)アルキル”はトリフルオロメチル、ペンタクロロエチル、1,1,1−トリフルオロ−2−ブロモ−2−クロロエチルなどを含むことが意図される。
【0993】
用語“アシル”は、酸のヒドロキシ部分の除去による有機酸に由来する基を指す。従って、アシルは、例えば、アセチル、プロピオニル、ブチリル、デカノイル、ピバロイル、ベンゾイルなどを含むことが意図される。
【0994】
用語“アリール”は、特に断らない限り、単環または一緒に縮合する若しくは共有結合する多環(3つの環まで)であることができる、多重不飽和の、通常芳香族の炭化水素置換基を意味する。アリール基の例は、フェニル、1−ナフチル、2−ナフチル、4−ビフェニルおよび1,2,3,4−テトラヒドロナフタレンを含む。
【0995】
用語“ヘテロアリール”は、N、OおよびSから選択される0〜4個のヘテロ原子を含有するアリール基(または環)をいい、ここで、窒素および硫黄原子は場合により酸化されていてよく、窒素ヘテロ原子は場合により4級化されていてよい。ヘテロアリール基は、ヘテロ原子を介して分子の残りに結合できる。ヘテロアリール基の例は、1−ピロリル、2−ピロリル、3−ピロリル、3−ピラゾリル、2−イミダゾリル、4−イミダゾリル、ピラジニル、2−オキサゾリル、4−オキサゾリル、2−フェニル−4−オキサゾリル、5−オキサゾリル、3−イソオキサゾリル、4−イソオキサゾリル、5−イソオキサゾリル、2−チアゾリル、4−チアゾリル、5−チアゾリル、2−フリル、3−フリル、2−チエニル、3−チエニル、2−ピリジル、3−ピリジル、4−ピリジル、2−ピリミジル、4−ピリミジル、5−ベンゾチアゾリル、プリニル、2−ベンゾイミダゾリル、5−インドリル、1−イソキノリル、5−イソキノリル、2−キノキサリニル、5−キノキサリニル、3−キノリルおよび6−キノリルを含む。
【0996】
簡潔さのために、用語“アリール”は、他の用語と組み合わせて使用するとき(例えば、アリールオキシ、アリールチオキシ、アリールアルキル)、上記アリール環およびヘテロアリール環の両者を含む。それゆえに、用語“アリールアルキル”は、炭素原子が、例えば、酸素原子で置き換えられた(例えば、メチレン基)アルキル基(例えば、フェノキシメチル、2−ピリジルオキシメチル、3−(1−ナフチルオキシ)プロピルなど)を含む、アリール基がアルキル基に連結されるラジカル(例えば、ベンジル、フェネチル、ピリジルメチルなど)を含むことが意図される。
【0997】
上記用語の各々(例えば、“アルキル”、“ヘテロアルキル”、“アリール”および“ヘテロアリール”)は、示す基の置換および非置換形態のいずれも含むことを意図する。各タイプの基の好ましい置換基を下に示す。
【0998】
アルキル基およびヘテロアルキル基(ならびにアルキレン、アルケニル、ヘテロアルキレン、ヘテロアルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、シクロアルケニルおよびヘテロシクロアルケニルと呼ばれる基)の置換基は、−OR’、=O、=NR’、=N−OR’、−NR’R”、−SR’、ハロゲン、−SiR’R”R'"、−OC(O)R’、−C(O)R’、−COR’、−CONR’R”、−OC(O)NR’R”、−NR”C(O)R’、−NR’−C(O)NR”R'"、−NR’−SONR'"、−NR”COR’、−NH−C(NH)=NH、−NR’C(NH)=NH、−NH−C(NH)=NR’、−S(O)R’、−SOR’、−SONR’R”、−NR”SOR、−CNおよび−NOから選択される多様な基であってよく、0〜3個であり、0個、1個または2個の置換基を有するこれらの基が特に好ましい。R’、R”およびR'"は、各々独立して、水素、非置換(C−C)アルキル基およびヘテロアルキル基、非置換アリール基、1〜3個のハロゲンで置換されたアリール基、非置換アルキル基、アルコキシまたはチオアルコキシ基またはアリール−(C−C)アルキル基を意味する。R’およびR”が同じ窒素原子に結合しているとき、これらは窒素原子と一体となって5員、6員または7員環を形成してよい。例えば、−NR’R”は1−ピロリジニルおよび4−モルホリニルを含むことを意図する。典型的に、アルキルまたはヘテロアルキル基は0〜3個の置換基を有し、2個またはそれより少ない置換基を有するこれらの基がここに開示する態様において好ましい。より好ましくは、アルキル基またはヘテロアルキル基は置換されていないかまたは一置換されている。最も好ましくは、アルキル基またはヘテロアルキル基は置換されていない。置換基の上記考察から、当業者は、用語“アルキル”がトリハロアルキル(例えば、−CFおよび−CHCF)のような基を含むことを意図することを理解する。
【0999】
アルキル基およびヘテロアルキル基mの好ましい置換基は、−OR’、=O、−NR’R”、−SR’、ハロゲン、−SiR’R”R'"、−OC(O)R’、−C(O)R’、−COR’、−CONR’R”、−OC(O)NR’R”、−NR”C(O)R’、−NR”COR’、−NR’−SONR”R'"、−S(O)R’、−SOR’、−SONR’R”、−NR”SOR、−CNおよび−NOから選択され、ここで、R’およびR”は上に定義したとおりである。さらに好ましい置換基は、−OR’、=O、−NR’R”、ハロゲン、−OC(O)R’、−COR’、−CONR’R”、−OC(O)NR’R”、−NR”C(O)R’、−NR”COR’、−NR’−SONR”R'"、−SOR’、−SONR’R”、−NR”SOR、−CNおよび−NOから選択される。
【1000】
同様に、アリール基およびヘテロアリール基の置換基も雑多であり、ハロゲン、−OR’、−OC(O)R’、−NR’R”、−SR’、−R’、−CN、−NO、−COR’、−CONR’R”、−C(O)R’、−OC(O)NR’R”、−NR”C(O)R’、−NR”COR’、−NR’−C(O)NR”R'"、−NR’−SONR”R'"、−NH−C(NH)=NH、−NR’C(NH)=NH、−NH−C(NH)=NR’、−S(O)R’、−SOR’、−SONR’R”、−NR”SOR、−N、−CH(Ph)、ペルフルオロ(C−C)アルコキシおよびペルフルオロ(C−C)アルキルから選択され、0〜芳香環系の開放原子価の総数の範囲であり、個々で、R’、R”およびR'"は水素、(C−C)アルキルおよびヘテロアルキル、非置換アリールおよびヘテロアリール、(非置換アリール)−(C−C)アルキルおよび(非置換アリール)オキシ−(C−C)アルキルから独立して選択され。アリール基が1,2,3,4−テトラヒドロナフタレンであるとき、これは、置換または非置換(C−C)スピロシクロアルキル基で置換されていてよい。外(C−C)スピロシクロアルキル基は、“シクロアルキル”について定義したのと同様に置換されていてよい。典型的に、アリール基またはヘテロアリール基は0〜3個の置換基を有し、2個またはそれより少ない置換基を有するこれらの基がここに開示する態様において好ましい。一つの態様において、アリール基またはヘテロアリール基は置換されていないかまたは一置換されている。他の態様において、アリール基またはヘテロアリール基は置換されていない。
【1001】
アリール基およびヘテロアリール基の好ましい置換基は、ハロゲン、−OR’、−OC(O)R’、−NR’R”、−SR’、−R’、−CN、−NO、−COR’、−CONR’R”、−C(O)R’,−OC(O)NR’R”、−NR”C(O)R’、−S(O)R’、−SOR’、−SONR’R”、−NR”SOR、−N、−CH(Ph)、ペルフルオロ(C−C)アルコキシおよびペルフルオロ(C−C)アルキルから選択され、ここで、R’およびR”は上に定義したとおりである。さらに好ましい置換基はハロゲン、−OR’、−OC(O)R’、−NR’R”、−R’、−CN、−NO、−COR’、−CONR’R”、−NR”C(O)R’、−SOR’、−SONR’R”、−NR”SOR、ペルフルオロ(C−C)アルコキシおよびペルフルオロ(C−C)アルキルから選択される。
【1002】
ここで、使用する置換基−COHは、その生物学的等価性置換体を含む;例えば、The Practice of Medicinal Chemistry; Wermuth, C. G., Ed.; Academic Press: New York, 1996; p. 203を参照のこと。
【1003】
アリール環またはヘテロアリール環上の隣接原子上の置換基の2個は、所望により式−T−C(O)−(CH)q−U−の置換基に置き換わってよく、ここで、TおよびUは独立して−NH−、−O−、−CH−または単結合であり、qは0〜2の整数である。あるいは、アリール環またはヘテロアリール環上の隣接原子上の置換基の2個は、所望により式−A−(CH)r−B−の置換基に置き換わってよく、ここで、AおよびBは独立して−CH−、−O−、−NH−、−S−、−S(O)−、−S(O)−、−S(O)NR’−または単結合であり、rは1〜3の整数である。新規環の単結合の一個は、所望により二重結合に置き換わってよい。あるいは、アリール環またはヘテロアリール環上の隣接原子上の置換基の2個は、所望により式−(CH)s−X−(CH)t−の置換基に置き換わってよく、ここで、sおよびtは独立して0〜3の整数であり、Xは−O−、−NR’−、−S−、−S(O)−、−S(O)−または−S(O)NR’−である。−NR’−および−S(O)NR’−の置換基R’は、水素または非置換(C−C)アルキルから選択される。
図1
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図2
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図3
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図4
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図5
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図6A
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図6B
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図6C
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図7
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図8
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図9A
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図9B
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図10A
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図10B
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図11
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図12A
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図12B
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図13A
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図13B
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図14
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図15
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図16
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図17
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図18A
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図18B
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図19A
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図19B
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図19C
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図20-1】
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図20-2】
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図21-1】
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図21-2】
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図22A
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図22B
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図22C
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図22D
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図22E
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図22F
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図23
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図24A
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図24B
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図24C
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図24D
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図25
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図26A
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図26B
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図27
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図28
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図29A
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図29B
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図30
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図31
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図32
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図33A
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図33B
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図34A
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図34B
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図35
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図36A
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図36B
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図37
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