【実施例】
【0032】
I.原料の略語
【表1】
【0033】
II.試験方法
サンプル調製:サンプルはコロナ処理された新しいOPPフィルム上に直接コーティングされ、110℃で5分間乾燥させられた。OPPフィルムの厚みは約30μmであった。コーティング重量は約21±1g/m
2に調節された。乾燥したサンプルは試験前に恒温室(25±2℃、RH60±5%)で一晩コンディショニングされた。
ループタックテスト:サンプルはFINAT試験方法No.9(FINAT=欧州ラベル印刷団体)に従ってステンレス鋼板の上で試験された。
剥離強度試験:90°での剥離強度試験についてのFINAT試験方法No.2。
剪断抵抗試験:剪断抵抗試験についてのFINAT試験方法No.8。
サンプルの合成:例示の目的のためだけに、以下の実施例1〜8は、アクリル酸ブチル第1段階およびスチレン第2段階を有する接着剤ラテックスの製造についての一般的なプロセスを記載する。本明細書において開示されない反応パラメータ、反応物質および単離手順に対する微細な修正および変更がなされうることが認識される。
【0034】
実施例1
攪拌装置、液体添加手段、還流凝縮器および窒素スパージラインを備え付けた好適な反応釜に、590.0gのDI水および13.7g(固形分基準)の100nmのシードラテックスを入れ、少なくとも10分間窒素でスイープした。別に、1401.0gのBA、26.2gのMAA、404.6gのDI水および14.5gの乳化剤(22.5%、DBS)を一緒にすることにより第1段階モノマーエマルションが準備された。別に、617.8gのスチレン、130.4gのDI水および6.2gのDBS乳化剤を一緒にすることにより第2段階モノマーエマルションも準備された。
窒素雰囲気下で釜の水が88℃に加熱された。攪拌した釜に30.0gのDI水中の0.8gのNa
2CO
3および30gのDI水中の8.2gのAPSを添加した。次いで、第1段階モノマーエマルションおよび40gのDI水中の1.5gのNa
2CO
3の溶液を60分間にわたってフラスコに添加した。反応器温度は88℃に維持された。90gのDI水中の4.1gのAPSの溶液を第1段階モノマーエマルション供給の開始時に添加し、第2段階供給の後に終了させた。
第1段階モノマーエマルションの供給が終わったときに、モノマーエマルション供給ラインおよびNa
2CO
3供給ラインをすすぐために、それぞれ60gおよび5gのDI水が添加された。この反応器は冷却され85℃で10分間維持された。APS供給は維持され、第2段階モノマーエマルション供給が開始された。第2段階モノマーエマルションは連続的に66分間にわたって添加され、次いでモノマーエマルション供給ラインおよびAPS供給ラインをすすぐために、それぞれ60gおよび5gのDI水が添加された。
反応器内容物の75℃への冷却中に2.1gの硫酸第一鉄(0.5%)および10.0gの60nmポリマーラテックスが添加された。次いで、温度を75℃に保持しつつ、50gのDI水中の4.13gのt−AHP(85%水性)および50gのDI水中の2.22gのSSFが反応器に90分間にわたって添加された。反応器の内容物を50℃に冷却し、次いで、水酸化アンモニウムでpH7.0〜8.0に中和した。このラテックスは100メッシュおよび325メッシュチーズクロスを通してろ過され、エマルション中のゲルを除いた。さらなる配合なしに適用試験が行われた。
【0035】
実施例2
実施例2の合成においては実施例1におけるのと同じ装置が使用された。最初に、590.0gのDI水および13.7(固形分基準)の100nmのシードラテックスを入れ、少なくとも10分間窒素でスイープした。別に、1503.0gのBA、26.2gのMAA、404.6gのDI水および14.5gの乳化剤(22.5%、DBS)を一緒にすることにより第1段階モノマーエマルションが準備された。別に、515.5gのスチレン、130.4gのDI水および6.2gのDBS乳化剤を一緒にすることにより第2段階モノマーエマルションも準備された。
2つの段階の重合、残留モノマーの除去、中和およびろ過の手順は実施例1と同じであった。
【0036】
実施例3
実施例3の合成においては実施例1におけるのと同じ装置が使用された。最初に、590.0gのDI水および13.7(固形分基準)の100nmのシードラテックスを入れ、少なくとも10分間窒素でスイープした。別に、1605.1gのBA、26.2gのMAA、404.6gのDI水および16.1gの乳化剤(22.5%、DBS)を一緒にすることにより第1段階モノマーエマルションが準備された。別に、413.3gのスチレン、130.4gのDI水および4.81gのDBS乳化剤を一緒にすることにより第2段階モノマーエマルションも準備された。
2つの段階の重合、残留モノマーの除去、中和およびろ過の手順は実施例1と同じであった。
【0037】
実施例4
実施例4の合成においては実施例1におけるのと同じ装置が使用された。最初に、590.0gのDI水および13.7(固形分基準)の100nmのシードラテックスを入れ、少なくとも10分間窒素でスイープした。別に、1708.0gのBA、30.4gのMAA、446.8gのDI水および17.5gの乳化剤(22.5%、DBS)を一緒にすることにより第1段階モノマーエマルションが準備された。別に、306.8gのスチレン、80.2gのDI水および3.14gのDBS乳化剤を一緒にすることにより第2段階モノマーエマルションも準備された。
2つの段階の重合、残留モノマーの除去、中和およびろ過の手順は実施例1と同じであった。
【0038】
実施例5
実施例5の合成においては実施例1におけるのと同じ装置が使用された。最初に、590.0gのDI水および13.7(固形分基準)の100nmのシードラテックスを入れ、少なくとも10分間窒素でスイープした。別に、1809.0gのBA、32.2gのMAA、473.1gのDI水および18.5gの乳化剤(22.5%、DBS)を一緒にすることにより第1段階モノマーエマルションが準備された。別に、204.5gのスチレン、53.5gのDI水および2.09gのDBS乳化剤を一緒にすることにより第2段階モノマーエマルションも準備された。
2つの段階の重合、残留モノマーの除去、中和およびろ過の手順は実施例1と同じであった。
【0039】
実施例6、7および8
実施例6、7および8は対応して実施例1、2および3の手順に基づいて製造された。違いは以下の通りであった:
第1段階モノマーエマルションの製造においてMAAモノマーを等しい重量のAAモノマーで置き換えた。
2.1gの硫酸第一鉄(0.5%)の添加、次いで20gのDI水中の1.03gのt−AHP(85%水性)および10gのDI水中の0.55gのSSFの15分間にわたる添加によって、段階間での残留モノマー除去が行われた。
第2段階重合の開始剤が30gDI水中の2.06gのt−AHPおよび30gのDI水中の1.11gのSSFに変更された。
他の段階的な手順は実施例1と同じように維持された。
【0040】
実施例9
実施例9はBAが全部EHAに置き換えられたことを除いて、実施例1に基づいて製造された。他の段階的な手順は実施例1と同じように維持された。
【0041】
実施例10
攪拌装置、液体添加手段、還流凝縮器および窒素スパージラインを備え付けた好適な反応釜に、597.0gのDI水、6.90gのSLS(28%)、2.74gのアンモニア溶液(25%)および3.73gの補助乳化剤を入れ、少なくとも10分間窒素でスイープした。別に、888.0gのEHA、41.9gのAA、844.4gのEA、45.5gのSty、430.0gのDI水、6.90gのSLS(28%)、4.62gのKOHおよび2.50gの補助乳化剤を一緒にすることにより第1段階モノマーエマルションが準備された。
窒素雰囲気下で釜の水が83℃に加熱された。攪拌した釜に26gのDI水中の7.79gのAPS、および70.0g(固形分基準)の100nmシードラテックスを添加した。次いで、第1段階モノマーエマルションおよび100gのDI水中の2.6gのAPSの溶液を90分間にわたってフラスコに添加した。反応器温度は83℃に維持された。
第1段階モノマーエマルションの供給が終わったときに、エマルション供給ラインおよびAPS供給ラインをすすぐために、それぞれ60gおよび5gのDI水が添加された。冷却し、反応温度を55℃に保持し、3.2gの硫酸第一鉄(0.5%)を添加した。次いで、温度を55℃に保持しつつ、10gのDI水中の2.9gのt−BHP(70%水性)および10gのDI水中の1.7gのSSFが反応器に30分間にわたって添加された。
別の反応器に1680gの製造された第1段階ラテックスを移し、85℃に加熱した。加熱中に、50.0gのDI水、1.8gの乳化剤(22.5%、DBS)および200gのStyを一緒にすることによって第2段階モノマーエマルションが準備された。温度が85℃に到達したときに、3.2gの硫酸第一鉄(0.5%)が添加された。次いで、温度を85℃に保持しつつ、75gのDI水中の1.4gのAPS、75gのDI水中の1.4gのIAAおよび第2段階モノマーエマルションと混合された1.3gのt−AHP(85%水性)を反応器に90分間で添加した。供給の終わりに、モノマーエマルション供給ラインおよびレドックス供給ラインをすすぐために、それぞれ55gおよび5gのDI水が添加された。
反応器の内容物を75℃に冷却し、25gのDI水中の1.7gのt−AHP(85%水性)および25gのDI水中の1.00gのIAAを反応器に30分間で添加した。
50℃に冷却した後、内容物を水酸化アンモニウムでpH7.0〜8.0に中和した。このラテックスは100メッシュおよび325メッシュチーズクロスを通してろ過され、ゲルを除いた。次いで、さらなる配合なしに適用試験が行われた。
【0042】
実施例11
この実施例は、実施例の性能試験における市販の感圧接着剤ベンチマークとしてロームアンドハースカンパニーによって製造されたRobond
商標PS−90ポリマーラテックスを使用した。
【0043】
実施例12
実施例1〜10において調製されたマイクロドメインポリマー粒子構造の試験については、10%の各ポリマーエマルションが、アクリル酸ブチル52重量部/メタクリル酸メチル46.6重量部/メタクリル酸1.3重量部のバインダーエマルションと一緒にされた。サンプルはフィルムに乾燥させられて、低温切開され、四酸化ルテニウム蒸気に15分間曝露された。次いで、STEM実験によってマイクロドメイン形態が確認された。結果は、ポリスチレン系ドメインの束が実施例1〜10のサンプル中に観察されて、これらの束は埋め込んでいるマトリックス中に均一に分布していたことを示した。実施例1〜10における第2ドメインの含有量は第1ドメインと第2ドメインとの合計重量を基準にして30、25、20、15、10、30、25、20、30、および20重量パーセントであって、このことは第2ドメインが6重量%より多く30重量%以下、あるいは10重量%〜30重量%の範囲である場合に上記マイクロドメインポリマー形態が達成されたことを示した。
【0044】
上記実施例1〜11のエマルションポリマーの乾燥フィルムはフィンガータックによって最初に試験された。全てのサンプルは、接着剤製品によって有されるべき満足のいくフィンガータック性能を示した。特に、実施例1〜9のサンプルがOPPフィルムにコーティングされ、紙に接着された後、この紙は全て接着部分で引き裂かれ、このことはこれらサンプルが満足のいく感圧接着剤材料であったことを示した。さらに、上記試験方法に従って感圧接着剤特性のさらなる試験が行われ、試験結果が表1に示された。
【0045】
【表2】
注:破壊モードキー、接着破壊については「A」および凝集破壊については「C」。