特許第6231712号(P6231712)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6231712
(24)【登録日】2017年10月27日
(45)【発行日】2017年11月15日
(54)【発明の名称】折り畳み式包装箱
(51)【国際特許分類】
   B65D 5/487 20060101AFI20171106BHJP
   B65D 5/462 20060101ALI20171106BHJP
   B65D 5/02 20060101ALI20171106BHJP
   B65D 5/36 20060101ALI20171106BHJP
   B65D 81/18 20060101ALI20171106BHJP
【FI】
   B65D5/487
   B65D5/462 110
   B65D5/02 G
   B65D5/36 A
   B65D81/18 C
【請求項の数】2
【全頁数】12
(21)【出願番号】特願2017-89937(P2017-89937)
(22)【出願日】2017年4月28日
(65)【公開番号】特開2017-200841(P2017-200841A)
(43)【公開日】2017年11月9日
【審査請求日】2017年4月28日
(31)【優先権主張番号】10-2016-0055303
(32)【優先日】2016年5月4日
(33)【優先権主張国】KR
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】517152379
【氏名又は名称】エスピーシージーエフエス カンパニー リミテッド
【氏名又は名称原語表記】SPCGFS CO.,LTD.
(73)【特許権者】
【識別番号】517152380
【氏名又は名称】ユハ プリンティング アンド パッケージング カンパニー リミテッド
【氏名又は名称原語表記】YUHA PRINTING & PACKAGING CO.,LTD.
(74)【代理人】
【識別番号】100116322
【弁理士】
【氏名又は名称】桑垣 衛
(72)【発明者】
【氏名】キム、サン チョル
(72)【発明者】
【氏名】パク、ウ ヒョン
(72)【発明者】
【氏名】チェ、ジェ ヒョン
(72)【発明者】
【氏名】キム、ベク ジン
(72)【発明者】
【氏名】チョン、ジ フン
(72)【発明者】
【氏名】ソン、イ ドン
【審査官】 新田 亮二
(56)【参考文献】
【文献】 特開2010−089827(JP,A)
【文献】 特開2005−219778(JP,A)
【文献】 実開昭63−032189(JP,U)
【文献】 実開昭51−035431(JP,U)
【文献】 特開平08−200914(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65D 5/00 − 5/76
B65D 81/18
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
製品を支持する底板部と、
前記底板部から折曲可能に垂直方向に延長され、係溝を備え、前記製品を収納するための収納空間を形成する側板部と、
前記側板部と一体に形成され、前記収納空間を開閉可能に備えられる上板部と、を含み、
前記上板部は、
前記底板部と向き合って、前記収納空間を下部収納空間と上部収納空間に分離し、前記係溝に挿入されて前記底板に向かって垂れることを防止するための係突起を備える遮断板と、
前記遮断板の上側から前記遮断板と向き合って、前記上部収納空間を開閉するために一端部に前記側板部の内側に差し込まれる差し込み片を備える外部上板と、
前記外部上板と前記遮断板との間に前記遮断板と向き合うように配置され、前記上部収納空間を密閉する第1内部上板と、
前記第1内部上板の一部分が切開されて形成され、前記第1内部上板と連結された部分が折曲可能に備えられた取っ手片と、
前記取っ手片を外部に引き出すために前記外部上板の一部分が切開されて形成され、前記外部上板と連結された部分が折曲可能に備えられて前記上部収納空間を開閉可能に備えられた第1放熱片と、
前記側板部から折曲可能に延長され、前記第1内部上板と前記外部上板との間に配置されて前記上部収納空間を密閉する第2内部上板と、
前記第1放熱片に対応する位置に備えられ、前記取っ手片を外部に引き出すために前記第2内部上板の一部分が切開されて形成され、前記内部上板と連結された部分が折曲可能に備えられて開閉可能な第2放熱片と、
前記側板部は、
それぞれ前記底板部から折曲可能に垂直方向に延長された第1、第2、第3、及び第4側板と、
前記第4側板の一側端部から折曲可能に延長され、前記係溝を備え、前記第1側板の内面に結合される結合片と、を含み、
前記第1内部上板と前記遮断板、及び前記外部上板は、それぞれ前記第1側板と前記第2側板、及び前記第4側板から折曲可能に延長され、
前記第1放熱片は、前記上部収納空間の温度を維持するために前記取っ手片が外部に引き出された状態で前記外部上板に更に差し込まれ、
前記遮断板は、前記遮断板の位置を固定するための固定片を更に備え、
前記第2放熱片は、前記上部収納空間の温度を維持するために、前記取っ手片が外部に引き出された状態で前記第2内部上板に更に差し込まれ、
前記固定片は、前記第2内部上板と前記外部上板との間に介在されて組み立てることができることを特徴とする折り畳み式の包装箱。
【請求項2】
前記遮断板は互いに向き合う第1及び第2端部が前記上部収納空間を形成するために上側に折曲されて配置され、
前記遮断板の第1端部は前記側板部と連結され、
前記遮断板の第2端部は前記差し込み片に対向して配置されることを特徴とする請求項1に記載の折り畳み式包装箱。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施例は製品を収納し得る折り畳み式包装箱に関するものであり、より詳しくは、製品を収納し移動及び積載し得る折り畳み式包装箱に関するものである。
【背景技術】
【0002】
包装箱は、製品を収納して製品の損傷を防止し、デコレーション効果のために使用される。産業が発展するにつれ、多様な製品が生産されることで多様な包装箱が製造されている。
【0003】
一般に、ケーキ屋さんなどでケーキを包装して販売するために常用されているケーキ包装箱は、紙材質で形成された折り畳み式包装箱を主に使用している。このようなケーキ包装箱は、折り畳み式で組み立てられるため保管及び組み立てが容易である。しかし、従来のケーキ包装箱は内部に一つの収納空間を備えるため、ケーキのみ内部に収納することができ、一緒に収納されるべきナイフやキャンドルのような付属品は別途の袋に入れて別に包装しなければならないわずらわしさがあった。
【0004】
特に、一般のケーキとは異なって、アイスクリームケーキは冷気を提供するドライアイスと共に包装されるべきであって、包装箱が放熱状態を維持すべきである。従来のアイスクリームケーキ用包装箱には内部にドライアイスを収納する別途の空間がなく、一つの収納空間の中にアイスクリームケーキとドライアイスを一緒に包装すべきであった。また、アイスクリームケーキ用包装箱は放熱のために紙ではなく発泡スチロール材質で形成されるため、保管が難しく、これを保管するための空間も大きく占めていた。更に、従来のアイスクリームケーキ用包装箱は、その材質的特性上、把持するための取っ手を備えないため、包装の際に把持するための別途の紐を箱に締めるべきであった。このため、作業者の包装効率が低下し、包装時間が増加していた。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の実施例は、組み立てを介して内部の収納空間を上下に安定的に分離区画してそれぞれ別途の製品を収納することができ、発泡スチロール包装箱に代わって保冷力を有する折り畳み式包装箱を提供するのにその目的がある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記目的を達成するための本発明の一実施例による折り畳み式包装箱は、製品を支持する底板部、前記底板部から折曲可能に垂直方向に延長され、係溝を備え、前記製品を収納するための収納空間を形成する側板部と、前記側板部と一体に形成され、前記収納空間を密閉開閉可能に備えられる上板部と、を含む。ここで、前記上板部は、前記底板部と向き合って、前記収納空間を下部収納空間と上部収納空間に分離し、前記係溝に挿入されて前記底板に向かって垂れることを防止するための係突起を備える遮断板と、前記遮断板の上側から前記遮断板と向き合って、前記上部収納空間を開閉するために一端部に前記側板部の内側に差し込まれる差し込み片を備える外部上板と、を含む。
【0007】
本発明の実施例によると、前記上板部は、前記外部上板と前記遮断板との間に前記遮断板と向き合うように配置され、前記上部収納空間を密閉する第1内部上板と、前記第1内部上板の一部分が切開されて形成され、前記第1内部上板と連結された部分が折曲可能に備えられた取っ手片と、前記取っ手片を外部に引き出すために前記外部上板の一部分が切開されて形成され、前記外部上板と連結された部分が折曲可能に備えられて前記上部収納空間を開閉可能に備えられた第1放熱片と、を更に含む。
【0008】
本発明の実施例によると、前記第1放熱片は前記上部収納空間の温度を維持するために前記取っ手片が外部に引き出された状態で前記外部上板に更に差し込まれる。
本発明の実施例によると、前記遮断板は、前記遮断板の位置を固定するための固定片を更に備える。
【0009】
本発明の実施例によると、前記遮断板は互いに向き合う第1及び第2端部が前記上部収納空間を形成するために上側に折曲されて配置され、前記遮断板の第1端部は前記側板部と連結され、前記遮断板の第2端部は前記差し込み片に対向して配置される。ここで、前記固定片は前記遮断板の第2端部から延長される。
【0010】
本発明の実施例によると、前記側板部は、それぞれ前記底板部から折曲可能に垂直方向に延長された第1、第2、第3、及び第4側板と、前記第4側板の一側端部から折曲可能に延長され、前記係溝を備え、前記第1側板の内面に結合される結合片と、を含む。ここで、前記第1内部上板と前記遮断板、及び前記外部上板は、それぞれ前記第1側板と前記第2側板、及び前記第4側板から折曲可能に延長される。
【0011】
本発明の実施例によると、前記上板部は、前記第3側板から折曲可能に延長され、前記第1内部上板と前記外部上板との間に配置されて前記上部収納空間を密閉する第2内部上板と、前記第1放熱片に対応する位置に備えられ、前記取っ手片を外部に引き出すために前記第2内部上板の一部分が切開されて形成され、前記内部上板と連結された部分が折曲可能に備えられて開閉可能な第2放熱片と、更に含む。
【0012】
本発明の実施例によると、前記第2放熱片は前記上部収納空間の温度を維持するために前記取っ手片が外部に引き出された状態で前記第2内部上板に更に差し込まれ、前記固定片は前記第2内部上板と前記外部上板との間に組み立てられる。
【発明の効果】
【0013】
上述したような本発明の実施例によると、折り畳み式包装箱は、内部の収納空間を上部と下部の2つの収納空間に分離区画する遮断板を備えることで、複数の製品を製品の特性に応じて分離して収納することができる。特に、折り畳み式包装箱は、下部収納空間にはケーキやアイスクリームケーキのような主製品を収納し、キャンドルやナイフ、またはドライアイスのような付属品は主製品とは別に上部収納空間に収納することができる。特に、アイスクリームケーキのような製品はドライアイスのような温度調節部材が上側に配置されることが冷気を効率的に提供することができ、上部収納空間には下部収納空間と上板部との間に空気層が形成され、下部収納空間の内部に外部の空気が直接流入されることを遮断することで、保冷効果を持続することができる。これによって、製品を長時間低温に維持することができるため、折り畳み式包装箱は冷蔵または冷凍製品を最適の状態で包装及び保管することができる。
【0014】
また、本発明の折り畳み式包装箱は、折り畳み方式によって組み立てられるため、分解と組み立てが容易で、摺綴保管が容易である。
また、折り畳み式包装箱は別途の接着部材なしに遮断板の位置を安定的に固定することができるため、組み立て性及び組み立て効率を向上し、製品の包装時間を短縮することができる。
【0015】
また、折り畳み式包装箱は取っ手片と第1及び第2放熱片を備えることで、組み立てが完了された状態で外部上板を開放することなく取っ手片を外部に容易に引き出すことができる。これによって、別途の紐のような部材を追加に備えることなく使用者が折り畳み式包装箱を把持することができるため、製品包装後の運搬が容易で、包装作業の効率を向上させ、包装時間を短縮することができる。
【0016】
更に、折り畳み式包装箱は取っ手片が外部に引き出された状態で第1及び第2放熱片を利用して外部上板と第2内部上板を密閉することができるため、上部収納空間の放熱効率を向上することができる。これによって、上部収納空間にドライアイスのように冷気を提供する部材を収納する場合、冷気を失うことを防止することができるため、アイスクリームケーキのように温度に敏感な製品を最適の状態で包装及び保管することができる。
【0017】
また、折り畳み式包装箱は組み立て方式によっては取っ手片を外部に引き出さなくてもよいため、折り畳み式包装箱に製品を包装した状態で積載及び保管が容易である。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】本発明の一実施例による折り畳み式包装箱を説明する概略的な展開図である。
図2図1に示した折り畳み式包装箱の組み立ての一例を説明する概略的な斜視図である。
図3図2に示した折り畳み式包装箱を説明する概略的な縦断面図である。
図4図2に示した折り畳み式包装箱の組み立て過程を説明する斜視図である。
図5図2に示した折り畳み式包装箱の組み立て過程を説明する斜視図である。
図6図2に示した折り畳み式包装箱の組み立て過程を説明する斜視図である。
図7図1に示した折り畳み式包装箱の組み立ての他の一例を説明する概略的な斜視図である。
図8図7に示した折り畳み式包装箱の組み立て過程を説明する斜視図である。
図9図7に示した折り畳み式包装箱の組み立て過程を説明する斜視図である。
図10】本発明の他の実施例による折り畳み式包装箱を説明する概略的な展開図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明の実施例を添付した図面を参照して詳細に説明する。しかし、本発明は後述する実施例に限って構成されるべきではなく、これとは異なる様々な他の形態に具体化されてもよい。下記実施例は、本発明が完全に完成されるように提供されるというより、本発明の技術分野の熟練した当業者に本発明の範囲を十分に伝達するために提供される。
【0020】
本発明の実施例において、一つの要素が他の要素の上に配置される、または連結されると説明される場合、前記要素は前記他の一つの要素の上に直接配置されるか連結されてもよく、他の要素がこれらの間に介在されてもよい。これとは異なって、一つの要素が他の一つの要素の上に直接配置されるか連結されると説明される場合、それらの間にはまた他の要素は存在しない。多様な要素、組成、領域、層及び/または部分のような多様な項目を説明するために第1、第2、第3などの用語が使用されるが、前記項目がこれらの用語によって限られることはない。
【0021】
本発明の実施例で使用された専門用語は、単に特定実施例を説明するための目的で使用されるものであって、本発明を限定するためのものではない。また、特に限定されない限り、技術及び科学用語を含む全ての用語は本発明の技術分野における通常の知識を有する当業者に理解される同じ意味を有する。通常の辞書で限定されるような前記用語は、関連技術と本発明の説明の文脈においてそれらの意味と一致する意味を有すると解析され、明確に限定されない限り、理想的にまたは過度に外形的な直感で解析されることはない。
【0022】
本発明の実施例は、本発明の理想的な実施例の概略的な図解を参照して説明される。これによって、前記図解の形状からの変化、例えば、製造方法及び/または許容誤差の変化は十分に予想可能なものである。よって、本発明の実施例は図解として説明された領域の特定形状に限られたように説明されるのではなく、形状における偏差を含むものであって、図面に説明された要素は概略的なものであり、これらの形状は要素の正確な形状を説明するためのものではなく、また本発明の範囲を限定しようとするものでもない。
【0023】
図1は本発明の一実施例による折り畳み式包装箱を説明する概略的な展開図であり、図2図1に示した折り畳み式包装箱の組み立ての一例を説明する概略的な斜視図である。
図1及び図2を参照すると、本発明の一実施例による折り畳み式包装箱400は内部に製品を収納して移動するための包装箱であって、複数の製品を互いに異なる収納空間に収納して包装することができ、折り畳み式に備えられて組み立てが容易である。特に、前記折り畳み式包装箱400は、一般ケーキやアイスクリームケーキのようにナイフやキャンドルのような別途の付属品またはドライアイスのような温度調節用部材と共に包装すべき製品を収納するのに容易である。
【0024】
特に、前記折り畳み式包装箱400は、図1に示したように組み立てる前には構成要素が一体に供えられて一つのプレート状を成し、組み立てた後には図2に示したように箱状を成す。
【0025】
本発明の一実施例において、前記折り畳み式包装箱400は紙材質またはPET合成材質などで形成される。
前記折り畳み式包装箱400は、製品を支持する底板100と前記製品を収納するための収納空間を形成する側板部200、そして前記収納空間を密閉する上板部300を含む。
【0026】
前記底板部100は、図1に示したように互いに分離切開された4枚の板を供えるが、前記4枚の板が互いに組み立てられて前記折り畳み式包装箱400の底を形成する。
前記側板部200は前記底板部100と一体に備えられ、下端部が前記底板部100に連結される。前記側板部200は前記底板部100から折曲可能に延長され、組み立ての際に地面に対して垂直に配置されて、柱状に組み立てられる。
【0027】
前記側板部200の上端部は前記上板部300に連結され、前記上板部300は前記側板部200と一体に備えられる。前記上板部300は前記収納空間を密閉及び開放するように開閉可能に備えられ、前記収納空間を2つの収納空間に分離区画する。ここで、前記折り畳み式包装箱400に収納される製品は、前記上板部300を介して前記収納空間に搬入及び搬出される。
【0028】
以下、図面を参照して、前記側板部200と前記上板部300の構成について詳しく説明する。
図3図2に示した折り畳み式包装箱を説明する概略的な縦断面図であり、図4乃至図6図2に示した折り畳み式包装箱の組み立て過程を説明する斜視図である。
【0029】
図1及び図4を参照すると、前記側板部200は、それぞれ前記底板部100から折曲可能に延長された第1、第2、第3、及び第4側板210、220、230、240、及び前記第4側板240の一側端部から折曲可能に延長された結合片250を備える。
【0030】
詳しくは、前記第1乃至第4側板210、220、230、240は図1に示したように地面に対して垂直方向に順次に連続配置され、互いに連結された2枚の側板は連結された部分が折曲可能に備えられる。
【0031】
前記結合片250は図4に示したように第1側板210の内面に結合されるが、その結果、前記第1乃至第4側板210、220、230、340が柱状を成して前記収納空間を形成する。
【0032】
図4に示したように、前記底板部100の組み立てと前記側板部200の組み立てが完了されると、前記上板部300の組み立てが行われる。
前記上板部300は、前記第1乃至第4側板210、220、230、240の上端部と連結される。前記上板部300は、前記折り畳み式包装箱400内部空間を2つの収納空間に分離区画するための遮断板310、及び前記折り畳み式包装箱400の内部を密閉及び開放するための外部上板340を備える。
【0033】
図3に示したように、前記遮断板310は前記第2側板220から折曲可能に延長され、前記底板部100と向き合うように配置されて前記折り畳み式包装箱400の収納空間を上下に配置された2つの収納空間に分離区画する。以下、説明の便宜上、前記遮断板310を基準に前記遮断板310の上側に設けられた収納空間を上部収納空間といい、前記遮断板310の下側に設けられた収納空間を下部収納空間という。
【0034】
詳しくは、前記遮断板310は互いに対向する第1及び第2端部にそれぞれ接線312が形成され、前記接線312によって前記遮断板310の第1及び第2端部が上側に折曲されて前記上部収納空間を形成する。この際、前記遮断板310の第1端部は前記第2側板220に連結され、前記遮断板310の第2端部は図3に示したように前記第2側板220と向き合う前記第4側板240と接する。これによって、前記遮断板310によって前記下部収納空間が密閉及び開放される。
【0035】
このように、本発明の一実施例による折り畳み式包装箱400は前記遮断板310を備えることで、内部空間を上下2つの収納空間に分離区画する。これによって、前記下部収納空間にはケーキやアイスクリームケーキのような主製品を収納し、キャンドルやナイフ、またはドライアイスのような付属品は主製品とは別に上部収納空間に収納することができる。また、前記上部収納空間は前記下部収納空間と上板部300との間に空気層を形成し、前記下部収納空間の内部に外部の空気が直接流入されることを抑制する。その結果、前記下部収納空間の保冷効果を更に持続することができるため、前記下部収納空間に収納された製品を長時間低温に維持することができる。特に、アイスクリームケーキのような製品はドライアイスのような温度調節部材を上側に配置することにより冷気をより効率的に提供することができるため、前記折り畳み式包装箱400は製品を最適の状態で包装及び保管することができる。
【0036】
また、本発明の折り畳み式包装箱400は折り畳み方式によって組み立てられるため、分解と組み立てが容易で、摺綴保管が容易である。
前記上部収納空間に収納される製品は前記遮断板310によって支持され、前記下部収納空間に収納される製品は前記底板部100によって支持される。図3に示したように、前記遮断板310において製品を支持する部分は空中に浮いている状態で配置されるため、前記上部収納空間に収納された製品の重さによって前記遮断板310が下に垂れる恐れがある。これを防止するために、前記側板部200の結合片250は係溝252を備え、前記遮断板310は前記係溝252に挿入される係突起314を備える。図4に示したように、前記係突起314は前記係溝252に挿入されて前記遮断板310の位置を固定するが、これによって前記遮断板310が下に垂れることを防止する。
【0037】
このように、本発明の一実施例による折り畳み式包装箱400は別途の接着部材なしに遮断板310の位置を安定的に固定することができるため、組み立て性及び組み立て効率が向上し、製品の包装時間を短縮することができる。
【0038】
前記遮断板310が前記底板部100と向き合うように組み立てられると、前記外部上板340が前記遮断板310の上側に組み立てられる。前記外部上板340は前記遮断板310と向き合うように配置され、前記第4側板240の上端部から折曲可能に延長される。前記外部上板340は前記上部収納空間を密閉及び開放するために一端部に差し込み片342を備えるが、前記差し込み片342は組み立ての際に下側に折曲されて前記上部収納空間の中に差し込まれる。前記上部収納空間に収納される製品は、前記外部上板340の開閉を介して前記上部収納空間に搬入及び搬出される。
【0039】
一方、前記上板部300は第1内部上板320、取っ手片322、及び第1放熱片344を更に備える。
詳しくは、前記第1内部上板320は前記第1側板210の上端部から折曲可能に延長され、組み立ての際に前記外部上板340と前記遮断板310との間に配置される。前記第1内部上板320は前記遮断板310と向き合うように配置され、前記上部収納空間の温度を維持するために前記上部収納空間を密閉する。
【0040】
前記取っ手片322は前記第1内部上板320の一部が切開されて形成され、前記第1内部上板320と連結された部分が折曲可能に備えられる。前記取っ手片322は前記折り畳み式包装箱400の外部に引き出されない場合、前記第1内部上板320から切開された部分が前記第1内部上板320に差し込まれる。
【0041】
前記第1放熱片344は前記外部上板340の一部が切開されて形成され、前記外部上板340と連結された部分が折曲可能に備えられて開閉できる。この際、前記取っ手片322は前記第1放熱片344の開放を介して外部に引き出される。
【0042】
一方、前記遮断板310は前記外部上板3340と前記第1内部上板320との間に介在され、前記遮断板310の位置を固定する固定片316を更に備える。前記固定片316は前記遮断板310の第2端部から延長され、図3に示したように、前記第1内部上板320の上面と向き合うように折曲されて前記第1内部上板320と前記外部上板340との間に差し込まれる。これによって、前記遮断板310の位置が更に堅固に固定される。
【0043】
また、前記上板部300は第2内部上板330と第2放熱片322を更に備える。
前記第2内部上板330は前記第3側板230の上端部から折曲可能に延長され、組み立ての際に前記第1内部上板320と前記外部上板340との間に配置されて前記上部収納空間を密閉する。
【0044】
前記第2放熱片332は前記第1放熱片344に対応する位置に備えられ、前記第2内部上板330の一部分が切開されて形成される。前記第2放熱片332は前記第2内部上板330と連結された部分が折曲可能に備えられて開閉できる。この際、前記取っ手片322は前記第2放熱片332の開放を介して外部に引き出される。
【0045】
図4乃至図6を参照すると、前記上板部300は、図4に示したように前記遮断板310が先に組み立てられる。次に、図5に示したように前記第1上板320が前記遮断板310の上側に組み立てられ、図6に示したように前記第2内部上板330が前記第1内部上板320の上側に組み立てられる。この際、前記遮断板310の固定片316は、前記第2内部上板330の上側から前記側板部200の長さ方向と同じ方向に突出されて位置する。
【0046】
図2乃至図4を参照すると、次に、前記外部上板340が前記固定板316と共に折曲されて前記第2内部上板330と向き合うようになり、前記外部上板340の差し込み片342が前記遮断板310の第1端部と前記第1及び第2内部上板320、330との間に差し込まれて、図2に示したような組み立て状態になる。この際、前記遮断板310の固定片316は、前記第2内部上板330の上面と向き合うように折曲されて前記外部上板340と前記第2内部上板330との間に介在される。つまり、前記遮断板310の固定片316は前記外部上板340が前記収納空間を密閉する前までは底板部100と垂直な方向に立っているが、前記外部上板340に備えられた前記差し込み片342が組み立ての際に下側に折曲されて前記上部収納空間の中に差し込まれる際、前記外部上板340と前記第2内部上板330との間に自動的に介在されて底板部100と水平方向に折り曲げられて固定されることで、前記遮断板310が下方に垂れないように固く固定する役割をする。
【0047】
図2に示した前記折り畳み式包装箱400は、積載に容易なために前記取っ手片322が外部に引き出されないように組み立てられた状態を示す。以下、図面を参照して、前記取っ手片322が外部に引き出されるように前記折り畳み式包装箱400を組み立てる過程について説明する。
【0048】
図7図1に示した折り畳み式包装箱を組み立てる他の一例を説明する概略的な斜視図であり、図8及び図9図7に示した折り畳み式包装箱の組み立て過程を説明する斜視図である。
【0049】
図7及び図8を参照すると、本発明の一実施例による折り畳み式包装箱400は、図7に示したように前記第1内部上板320(図1を参照)に差し込まれた前記取っ手片322が外部に引き出されるように組み立てられ、使用者の把持を容易にする。
【0050】
前記取っ手片322を外部に引き出すための組み立て過程は以下のようである。まず、前記外部上板340を開放していない状態で前記外部上板340に差し込まれている第1放熱片344とそのすぐ下に位置する前記第2放熱片332を重なった状態で共に開放する。これによって、図8に示したように前記第2放熱片332のすぐ下に位置した前記取っ手片322が外部に露出される。この際、前記第1及び第2放熱片344、332はドア方式に開放され、使用者は前記第1放熱片344に形成された第1把持孔346と前記第2放熱片332に形成された第2把持孔334を利用して、前記第1放熱片344と前記第2放熱片332を容易に把持することができる。
【0051】
次に、図9に示したように、前記取っ手片332を前記第1及び第2放熱片344、332が開放されて形成された孔を介して外部に引き出す。次に、取っ手片322が外部に引き出された状態で、前記第2放熱片332と前記第1放熱片344を同時に前記第2内部上板330と前記外部上板340にそれぞれ更に差し込む。その結果、前記折り畳み式包装箱400が図7に示したように組み立てられる。この際、前記取っ手片322の一部分が前記第2内部上板330と前記第2放熱片322との間、前記外部上板340と前記第1放熱片344との間に位置する。
【0052】
このように、本発明の一実施例による折り畳み式包装箱400は、前記第1及び第2放熱板344、332を備えることで前記取っ手片322を外部に容易に引き出すことができ、前記取っ手片332が引き出された状態で前記外部上板340と前記第2内部上板330を密閉して、前記上部収納空間の放熱効率を向上する。これによって、ドライアイスのように冷気を提供する部材を前記上部収納空間に収納する場合、冷気を失うことを防止することができるため、前記折り畳み式包装箱400はアイスクリームケーキのように温度に敏感な製品を最適の状態で保管することができる。
【0053】
また、前記折り畳み式包装箱400は組み立て方法によって前記取っ手片322の外部への引き出し可否を選択することができるため、図2に示したように前記折り畳み式包装箱400を組み立てれば積載が容易であり、図7に示したように前記折り畳み式包装箱400を組み立てれば使用者が容易に把持することができるため、運搬が容易である。更に、前記折り畳み式包装箱400は使用者の把持のための別途の紐のような部材を追加に備える必要がないため、包装作業の効率を向上させ、放送時間を短縮する。
【0054】
図10は、本発明の他の実施例による折り畳み式包装箱を説明する概略的な展開図である。
図10を参照すると、本発明の他の実施例による折り畳み式包装箱500は、底板部101の構成を除いては図1に示した折り畳み式包装箱400と同じ構成を有する。よって、以下、前記折り畳み式包装箱500の構成に関する説明において、図1に示した折り畳み式包装箱400と同じ構成要素に関しては参照符号を併記し、それに関する詳しい説明は省略する。
【0055】
前記折り畳み式包装箱500の底板部101は製品を支持する構成であって、図10に示したように互いに分離切開された4枚の板を備えるが、前記4枚の板が互いに組み立てられて前記折り畳み式包装箱500の底を形成する。
【0056】
前記底板部101を組み立てる際、前記底板部101の4枚の板のうち側板部200の第1側板210と第3側板230の下端部に連結された板が先に折り畳まれた後、折り畳まれた板の外部面に接着剤が塗布される。その上に、前記底板部101の残りの板、つまり、前記側板部200の第2側板220と第4側板240の下端部に連結された板が互いに噛み合って覆われるが、これによって前記底板部101の組み立てが完了される。
【0057】
前記では本発明の好ましい実施例を参照して説明したが、該当技術分野における熟練した当業者は下記特許請求の範囲に記載された本発明の思想及び領域から逸脱しない範囲内で本発明を多様に修正及び変更し得ることを理解できるはずである。
【符号の説明】
【0058】
400、500:折り畳み式包装箱、100、101:底板部、200:側板部、210、220、230、240:側板、250:結合片、252:係溝、300:上板部、310:遮断板、314:係突起、316:固定片、320:第1内部上板、330:第2内部上板、322:第2放熱片、340:外部上板、342:差し込み片、344:第1放熱片
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10