(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
  上記のようなシステムでは、飲食店運営者には詳細な食材の登録が求められる。しかしながら、食文化圏によっては食材の分類に相違が存在する。例えば、日本ではタイ、ヒラメ、スズキ等のように魚名によって詳細に分類されるのに対し、欧米では白身魚のようにまとめて分類されることが多い。
【0007】
  このため、飲食店運営者にとって登録しようとするメニューに使用する食材の詳細な名称が不明な場合がある。したがって、メニュー情報を相違する食文化圏の間で収集しようとしても、飲食店運営者による詳細な食材の登録を受けることができず、詳細な食材を含むメニュー情報を収集することは容易ではなかった。
【0008】
  以上のような事情に鑑み、本発明の目的は、詳細な食材を含むメニュー情報を容易に収集することを可能とする情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法及びプログラムを提供することにある。
【0009】
 
【課題を解決するための手段】
【0010】
  上記目的を達成するため、本発明の一形態に係る情報処理装置は、ユーザ端末において入力された、食材を含むメニューの情報であるメニュー情報の登録を受け付ける情報処理装置であって、記憶手段と、通信手段と、制御手段とを具備する。
  上記記憶手段は、食材を上位分類及び下位分類に分類した情報である食材分類情報を記憶する。
  上記通信手段は、上記メニュー情報を上記ユーザ端末から受信する。
  上記制御手段は、上記メニュー情報に上位分類の食材である上位食材が含まれる場合に、上記食材分類情報から上記上位食材の下位分類に含まれる食材である下位食材を特定し、上記下位食材の情報を含む食材情報を上記ユーザ端末に送信するように上記通信手段を制御し、上記通信手段が上記下位食材を含むメニュー情報を受信すると、上記メニュー情報の登録を受け付ける。
【0011】
  ユーザ端末の利用者(店舗運営者)が、店舗名や料理名、食材等の情報であるメニュー情報を登録する際、詳細な食材名が不明な場合がある。上記構成によれば、ユーザ端末の利用者がメニュー情報を登録する際に上位食材を入力すると、その上位食材の下位分類に含まれる下位食材の食材情報(食材画像等)が提示される。食材情報を参照することによってユーザ端末の利用者は食材名を把握することができ、詳細な食材名をメニュー情報に含めることが可能となる。
【0012】
  上記食材情報は、上記下位食材の画像であってもよい。
【0013】
  魚や野菜等の外観に特徴がある食材の場合、その食材の画像(写真やイラスト)を食材情報として提示することにより、ユーザ端末の利用者が容易に食材名を把握することが可能となる。
【0014】
  上記食材情報は、上記下位食材の詳細説明であってもよい。
【0015】
  調味料等の外観での判別が困難な食材の場合、その食材の生産地、原材料、製法といった詳細説明を食材情報として提示することにより、ユーザ端末の利用者が容易に食材名を把握することが可能となる。
【0016】
  上記通信手段はさらに、上記ユーザ端末から上記ユーザ端末の所在地を取得し、
  上記制御手段は、上記下位食材のうち、上記所在地に応じて選択した食材の食材情報を上記ユーザ端末に送信するように上記通信手段を制御してもよい。
【0017】
  この構成によれば、制御手段は、下位食材のうち、ユーザ端末の所在地では食用とされない食材(例えば一部の魚介類)を除外した食材を選択し、選択した食材の食材情報をユーザ端末に送信させることができる。これにより、ユーザ端末の利用者に提示される食材情報の数が限定され、メニューに利用する食材を容易に選択することが可能となる。
【0018】
  上記制御手段は、上記下位食材のうち、上記メニュー情報の入力に利用されている言語に応じて選択した食材の食材情報を上記ユーザ端末に送信するように上記通信手段を制御してもよい。
【0019】
  この構成によれば、制御手段は、下位食材のうち、メニュー情報の入力に利用されている言語の使用地域では食用とされない食材を除外した食材を選択し、選択した食材の食材情報をユーザ端末に送信させることができる。これにより、ユーザ端末の利用者に提示される食材情報の数が限定され、メニューに利用する食材を容易に選択することが可能となる。
【0020】
  上記制御手段は、上記下位食材のうち、上記メニュー情報を受信した時期に応じて選択した食材の食材情報を上記ユーザ端末に送信するように上記通信手段を制御してもよい。
【0021】
  この構成によれば、制御手段は、下位食材のうち、メニュー情報を受信した時期には食用とされない食材(例えば、収穫時期が限定されている野菜)を除外した食材を選択し、選択した食材の食材情報をユーザ端末に送信させることができる。これにより、ユーザ端末の利用者に提示される食材情報の数が限定され、メニューに利用する食材を容易に選択することが可能となる。
【0022】
  上記記憶手段は、上記食材の上位分類及び下位分類のそれぞれに対応する多言語情報を更に記憶しており、上記情報処理装置は、表示端末からの特定の言語のメニュー情報の表示要求を受け付けた際に、該特定の言語に対応する上記食材の上位分類または下位分類を上記表示端末に送信するメニュー情報送信手段を更に含んでもよい。
【0023】
  この構成によれば、表示端末の利用者は、特定の言語のメニュー情報の表示要求を表示端末において入力することにより、その言語に対応する食材の上位分類または下位分類を表示端末において参照することが可能となる。
【0024】
  上記メニュー情報送信手段は、上記特定の言語において上記食材の下位分類に対する言語情報が存在しない場合には、上記食材の上位分類を上記表示端末に送信してもよい。
【0025】
  この構成によれば、特定の言語において食材の下位分類に対する言語情報(翻訳)が存在しない場合には、その上位分類を参照し、食材を把握することが可能となる。
【0026】
  上記メニュー情報送信手段は、上記ユーザ端末においてメニュー情報の入力に利用された言語に下位分類に対する言語情報が存在せず、且つ、上記特定の言語において上記食材の下位分類に対する言語情報が存在する場合には、上記食材の下位分類を上記表示端末に送信する
【0027】
  この構成によれば、特定の言語において食材の下位分類に対する言語情報(翻訳)が存在する場合には、その下位分類を参照し、食材を把握することが可能となる。
【0028】
  上記目的を達成するため、本発明の一形態に係る情報処理システムは、第1の情報処理装置と、第2の情報処理装置とを具備する。
  上記第1の情報処理装置は、第2の情報処理装置において入力された、食材を含むメニューの情報であるメニュー情報の登録を受け付ける第1の情報処理装置であって、記憶手段と、第1の通信手段と、第1の制御手段とを備える。
  上記記憶手段は、食材を上位分類及び下位分類に分類した情報である食材分類情報を記憶する。
  上記第1の通信手段は、上記メニュー情報を上記第2の情報処理装置から受信する。
  上記第1の制御手段は、上記メニュー情報に上位分類の食材である上位食材が含まれる場合に、上記食材分類情報から上記上位食材の下位分類に含まれる食材である下位食材を特定し、上記下位食材の情報を含む食材情報を上記第2の情報処理装置に送信するように上記通信手段を制御し、上記通信手段が上記下位食材を含むメニュー情報を受信する。
  上記第2の情報処理装置は、第2の通信手段と、第2の制御手段とを備える。
  上記第2の通信手段は、上記第1の通信手段から上記食材情報を受信する。
  上記第2の制御手段は、上記第1の情報処理装置に上記メニュー情報を送信するように上記第2の通信手段を制御し、上記第2の通信手段が上記食材情報を受信すると、上記食材情報をユーザに提示する。
【0029】
  上記目的を達成するため、本発明の一形態に係る情報処理方法は、ユーザ端末において入力された、食材を含むメニューの情報であるメニュー情報の登録を受け付ける情報処理方法であって、食材を上位分類及び下位分類に分類した情報である食材分類情報を記憶し、上記メニュー情報を上記ユーザ端末から受信し、上記メニュー情報に上位分類の食材である上位食材が含まれる場合に、上記食材分類情報から上記上位食材の下位分類に含まれる食材である下位食材を特定し、上記下位食材の情報を含む食材情報を上記ユーザ端末に送信するように上記通信手段を制御し、上記通信手段が上記下位食材を含むメニュー情報を受信すると、上記メニュー情報の登録を受け付ける。
【0030】
  上記目的を達成するため、本発明の一形態に係るプログラムは、ユーザ端末において入力された、食材を含むメニューの情報であるメニュー情報の登録を受け付ける情報処理装置に、食材を上位分類及び下位分類に分類した情報である食材分類情報を記憶するステップと、上記メニュー情報を上記ユーザ端末から受信するステップと、上記メニュー情報に上位分類の食材である上位食材が含まれる場合に、上記食材分類情報から上記上位食材の下位分類に含まれる食材である下位食材を特定し、上記下位食材の情報を含む食材情報を上記ユーザ端末に送信するように上記通信手段を制御し、上記通信手段が上記下位食材を含むメニュー情報を受信すると、上記メニュー情報の登録を受け付けるステップとを実行させる。
 
【発明の効果】
【0031】
  以上説明したように、本発明によれば、詳細な食材を含むメニュー情報を容易に収集することを可能とする情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法及びプログラムを提供することができる。しかし、当該効果は本発明を限定するものではない。
 
 
【発明を実施するための形態】
【0033】
  本発明の実施形態に係る情報処理システムについて説明する。
 
【0034】
  [情報処理システムの構成]
  
図1は、本実施形態に係る情報処理システム10の構成を示す模式図である。同図に示すように、情報処理システム10はサーバ装置100及びユーザ端末200を備える。サーバ装置100とユーザ端末200はインターネット300を介して互いに接続されている。
 
【0035】
  サーバ装置100は、メニュー情報を提供するウェブサーバであり、ユーザ端末200はインターネット300を介してサーバ装置100にアクセス可能な情報処理装置である。ユーザ端末200は、飲食店の運営者が利用する端末であり、例えばタブレットPC(Personal Computer)やノートブックPC、スマートフォン等である。
 
【0036】
  図2は、サーバ装置100及びユーザ端末200の機能的構成を示すブロック図である。同図に示すように、サーバ装置100は、記憶部101、通信部102、制御部103及びメニュー情報送信部104を備え、ユーザ端末200は、通信部201、制御部202及び記憶部203を備える。
 
【0037】
  記憶部101は、食材分類情報101a、食材情報101b及びメニュー情報101cを記憶する。この詳細については後述する。通信部102は、制御部103による制御を受けて通信部201と通信し、メニュー情報を通信部201から受信する。
 
【0038】
  制御部103は、通信部102がメニュー情報を受信すると、メニュー情報の登録を受け付ける。この際に制御部103は必要に応じて、食材分類情報101aを利用して食材の特定し、特定した食材の食材情報を通信部201に送信するように通信部102を制御する。
 
【0039】
  メニュー情報送信部104は、飲食店の利用者がメニュー情報の参照に利用する表示端末からの特定の言語のメニュー情報の表示要求を受け付けた際に、該特定の言語に対応する食材の上位分類または下位分類を表示端末に送信する。
 
【0040】
  通信部201は、制御部202による制御を受けて通信部102と通信し、メニュー情報を通信部102に送信する。制御部202は、ユーザからのメニュー情報の入力を受け付け、メニュー情報を通信部102に送信するように通信部201を制御する。記憶部203は、入力されたメニュー情報等を一時的に記憶する。
 
【0041】
  図3は、食材分類情報101aの例である。同図に示すように食材分類情報101aは食材を分類してデータベース化したものである。食材は、大分類(例:魚)、中分類(例:白身魚)及び小分類(例:ヒラメ)に段階的に分類されている。なお、分類は大分類、中分類及び小分類の3段階に限られず、2段階又は4段階以上であってもよい。また、食材分類情報101aには、他の言語では食材名が存在するが、特定の言語では食材名が存在しない食材が含まれていてもよい。なお、食材は調味料を含む。
 
【0042】
  食材分類情報102aは、サーバ装置100の管理者が作成するものとすることができる。なお、
図3に示す食材分類情報102aは一言語(日本語)のみで示すが、食材分類情報102a食材を複数の言語に翻訳した食材名をデータベース化したものであってもよい。
 
【0043】
  食材情報101bは、食材分類情報101aにおいて小分類に分類されている各食材に対して登録され、各食材の特徴を表す情報である。食材情報101bは例えば、食材の写真やイラスト等の画像や、食材の生産地、原材料、製法等の詳細説明の文章とすることができる。魚等の外観に特徴がある食材の場合には画像を食材情報101bとし、調味料等の外観に特徴がない食材の場合には文章を食材情報101bとすることができる。食材情報が文章である場合には各言語の文章を食材情報することが望ましい。
 
【0044】
  食材情報101bは、小分類に分類されている全ての食材に対して登録されていてもよく、一部の食材に対して登録されていてもよい。例えば、小分類に分類されている食材のうち名称が存在しない食材に対してのみ、食材情報101bが登録されてもよい。食材情報101bは、食材分類情報101aと共にサーバ装置100の管理者が作成するものとすることができる。
 
【0045】
  なお、食材情報101bの全部又は一部はサーバ装置100とは別のサーバ装置に記憶されていてもよい。この場合、例えば食材分類情報101aにおける各食材に識別番号を付し、その識別番号に食材情報101bを対応させることができる。
 
【0046】
  [情報処理システムの動作]
  
図4は情報処理システム10の動作を示すフローチャートである。ユーザがユーザ端末200を利用してメニュー情報の登録用ウェブサイト(以下、メニュー情報登録サイト)にアクセスすると、制御部202はメニュー情報登録サイト情報取得要求を通信部102に送信するように通信部201を制御する(St201)。メニュー情報登録サイトはブラウザやアプリケーションを利用してアクセスすることができる。
 
【0047】
  制御部103は、通信部102がメニュー情報登録サイト情報取得要求を受信すると、メニュー情報登録サイトを構成する情報であるメニュー情報登録サイト情報を生成する(St101)。この際、制御部103は、食材分類情報101aを参照し、各分類の食材名をメニュー情報登録サイト情報に含めることができる。制御部103は、メニュー情報登録サイト情報を通信部201に送信するように通信部102を制御する(St102)
 
【0048】
  通信部201がメニュー情報登録サイト情報を受信する(St202)と、制御部202はメニュー情報登録サイトを生成し、メニュー情報登録サイトにおけるユーザのメニュー情報の入力を受け付ける(St203)。
図5は、ユーザ端末200において表示されるメニュー情報登録サイトのメニュー情報登録画面の例である。同図に示すようにメニュー情報は、店舗名称、料理種別、料理名及び食材といったメニューに関する情報であり、ユーザは登録を希望するメニューのメニュー情報を入力することができる。メニュー情報の内容は特に限定されず、少なくとも食材が含まれていればよい。
 
【0049】
  図6は、食材の選択時に表示される食材の選択肢の例である。同図に示すように、食材の入力欄には食材の選択肢が提示されるものとすることができる。この選択肢は、食材分類情報101aに含まれている食材を食材分類情報101aの分類にしたがって配置したものとすることができる。
 
【0050】
  ユーザはユーザ端末200において、登録しようとするメニューの食材を選択肢から選択することができる。また、ユーザは食材名称の文字列を直接入力してもよい。ユーザはメニュー情報登録サイトにおいて一つ又は複数の食材を入力することができる。
 
【0051】
  制御部202は、メニュー情報が入力されると、メニュー情報を通信部102に送信するように通信部201を制御する(St204)。
 
【0052】
  制御部103は、通信部102がメニュー情報を受信する(St103)と、メニュー情報に含まれる食材が食材分類情報においていずれの分類に含まれるかを判定する(St104)。メニュー情報に含まれる食材が最も下位の分類(例えば
図3中「小分類」)に含まれる場合(St104:Yes)には、制御部103はメニュー情報を登録する(St108)。
 
【0053】
  一方、制御部103は、メニュー情報に含まれる食材が最も下位の分類以外の分類(例えば
図3中「中分類」)に含まれる場合(St103:No)には、メニュー情報に含まれる食材(以下、上位食材)の下位分類に含まれる食材(以下、下位食材)を特定する(St105)。例えば、メニュー情報に含まれる食材が「白身魚」の場合には、その下位分類に含まれる「タイ」、「ヒラメ」、「スズキ」等を下位食材として特定する。
 
【0054】
  続いて、制御部103は、特定した下位食材に関連付けられた食材情報101bを記憶部101から読み出し、当該食材情報を通信部201に送信するように通信部102を制御する(St106)。上記の例では「タイ」、「ヒラメ」、「スズキ」等の食材情報が通信部201に送信される。
 
【0055】
  制御部202は、通信部201が食材情報を受信する(St205)と、メニュー情報登録サイトにおいて受信した食材情報を提示する(St206)。
図7は、ユーザ端末200において表示されるメニュー情報登録サイトの例である。同図に示すように、食材が魚の場合には食材名と共にサーバ装置100から送信された食材情報である魚の画像が提示されるものとすることができる。
 
【0056】
  図8は、ユーザ端末200において表示されるメニュー情報登録サイトの別の例である。同図に示すように、食材が酢の場合には食材名と共にサーバ装置100から送信された食材情報である酢の原料及び製法等が提示されるものとすることができる。
 
【0057】
  ユーザは、提示された食材情報を参照して、登録しようとするメニューに利用する食材を特定することができる。例えば、タイ、ヒラメ及びスズキが同じ食材名で表されている国でも、食材情報を参照することにより、登録しようとするメニューに利用する下位食材を特定することができる。
 
【0058】
  ユーザが食材情報を利用して特定した下位食材を入力すると、制御部202はその食材を含むメニュー情報を通信部102に送信するように通信部201を制御する(St207)。
 
【0059】
  制御部103は、通信部102がメニュー情報を受信する(St107)と、メニュー情報を登録(St108)し、記憶部101に記憶させる。以上のようにしてメニュー情報101cがサーバ装置100に登録される。
 
【0060】
  サーバ装置100にはインターネット300を介して多数のユーザ端末200が接続されており、上記のようにして各ユーザ端末200からサーバ装置100に各メニューのメニュー情報が登録される。
 
【0061】
  店舗の利用者は、スマートフォンやPC等の表示端末によってサーバ装置100にアクセスすることによって、メニュー情報を参照することができ、店舗の選択や食材の把握を行うことができる。
 
【0062】
  上記のように、ユーザは上位食材を入力することで、下位食材の食材情報を参照することができる。これにより、下位食材の名称が不明であっても、下位分類の食材を特定することが容易となり、食材の分類が異なるような食文化圏の間でも食材分類情報101aを利用することが可能となる。
 
【0063】
  [食材の選択について]
  上記の説明において制御部103は上位食材がメニュー情報に含まれる場合に、下位食材を特定し、その食材情報をユーザ端末200に送信するとしたが、この際に下位食材の一部を選択し、選択した食材の食材情報のみをユーザ端末200に送信してもよい。
 
【0064】
  制御部103は、ユーザ端末200の所在地に応じて下位食材を選択することができる。具体的には、制御部103は、メニュー情報に含まれる食材の下位食材のうち、ユーザ端末200の所在地を含む地域では食用とされない食材(例えば、特定の魚介類)を除外した食材を選択することができる。ユーザ端末200の所在地は、メニュー情報に含まれるIPアドレス等を利用して取得することができる。
 
【0065】
  制御部103は、下位食材のうち、上記選択した食材の食材情報をのみをユーザ端末200に送信させることができる。これにより、ユーザに提示される食材情報の数が限定され、ユーザはメニューに利用する食材を容易に選択することが可能となる。
 
【0066】
  また、制御部103は、メニュー情報の入力に利用された言語に応じて下位食材を特定することもできる。具体的には、制御部103は、メニュー情報に含まれる食材の下位食材のうち、メニュー情報の入力に利用された言語が使用される地域では食用とされない食材を除外した食材を選択することもできる。
 
【0067】
  さらに、制御部103は、メニュー情報を受信した時期に応じて下位食材を選択することもできる。具体的には、制御部103は、メニュー情報に含まれる食材の下位食材のうち、メニュー情報を受信した時期には食用とされない食材(例えば、収穫時期が限定される野菜)を除外した食材を選択することもできる。
 
【0068】
  さらに、制御部103は、ユーザ端末200の所在地とメニュー情報を受信した時期に応じて下位食材を選択することもできる。具体的には、制御部103は、メニュー情報に含まれる食材の下位食材のうち、ユーザ端末200の所在地においてメニュー情報を受信した時期には食用とされない食材を除外した食材を選択することもできる。
 
【0069】
  さらに、制御部103は、メニュー情報の入力に利用された言語とメニュー情報を受信した時期に応じて下位食材を選択することもできる。具体的には、制御部103は、メニュー情報に含まれる食材の下位食材のうち、メニュー情報の入力に利用された言語が使用される地域においてメニュー情報を受信した時期には食用とされない食材を除外した食材を選択することもできる。
 
【0070】
  制御部103が食材の選択に利用する情報、例えば各食材が食用とされる地域や時期等は、食材分類情報101aに含まれる各食材に関連付けられて記憶部101に記憶されており、制御部103はこの情報を参照して食材の選択を行うものとすることができる。
 
【0071】
  [表示端末へのメニュー情報の送信について]
  店舗の利用者が表示端末によってサーバ装置100にアクセスすると、サーバ装置100は表示端末にメニュー情報を送信する。この際、サーバ装置100は、食材分類情報101aを利用して表示端末に送信する情報を選択することができる。
 
【0072】
  具体的には記憶部101は、食材の上位分類及び下位分類のそれぞれに対応する多言語情報を記憶している。多言語情報は、各言語での食材名であり、サーバ装置100の管理者が多言語情報を生成し、各食材に関連付けたものとすることができる。
 
【0073】
  メニュー情報送信部104は、表示端末から特定の言語のメニュー情報の表示要求を受け付けると、メニュー情報に含まれる食材について、その言語に対応する食材の上位分類又は下位分類を表示端末に送信する。
 
【0074】
  具体的には、メニュー情報送信部104は、特定の言語において食材の下位分類に対する言語情報が存在しない場合には、食材の上位分類のみを表示端末に送信する。例えば、表示端末から特定の言語の表示要求を受け付けたメニュー情報に「タイ」が含まれる場合であって、特定の言語に「タイ」に相当する食材名が存在しない場合、「タイ」の上位分類であり、特定の言語において言語情報が存在する「白身魚」を表示端末に送信する。なお、「白身魚」に相当する食材名が特定の言語に存在しない場合、更に上位分類である「魚」が表示端末に送信される。
 
【0075】
  また、メニュー情報送信部104は、ユーザ端末200からのメニュー情報の入力に利用された言語において、下位分類に対する言語情報が存在しない場合であり、且つ、特定の言語において食材の下位分類に対する言語情報が存在する場合には、その食材の下位分類を表示端末に送信する。例えば、ユーザ端末200からのメニュー情報の入力に利用された言語において、「タイ」に相当する食材名が存在しない場合であり、且つ、表示端末から特定の言語の表示要求を受け付けたメニュー情報に「タイ」が含まれる場合であって、その言語に「タイ」に相当する食材名が存在する場合、「タイ」を表示端末に送信する。
 
【0076】
  これにより、店舗の利用者は、特定の言語のメニュー情報の表示要求を行うことにより、その言語に存在する食材名に応じて食材の上位分類又は下位分類を参照することが可能となる。
 
【0077】
  なお、メニュー情報送信部104は、メニュー情報の表示要求を受け付けた時期に応じて、送信する食材名を選択することも可能である。例えば、同じ食材であっても、ユーザ端末200からのメニュー情報の入力の季節に関わらず、メニュー情報の表示要求を受け付けた時期が冬である場合には、冬の呼び名が表示端末に送信される。
 
【0078】
  [ハードウェア構成]
  
図9は、サーバ装置100のハードウェア構成を示すブロック図である。同図に示すようにサーバ装置100はハードウェア構成として、CPU(Central Processing Unit)121、メモリ122、ストレージ123及び入出力部(I/O)124を有する。これらはバス125によって互いに接続されている。
 
【0079】
  CPU121は、メモリ122に格納されたプログラムに従って他の構成を制御すると共に、プログラムに従ってデータ処理を行い、処理結果をメモリ122に格納する。CPU121は、サーバ装置100の機能的構成において制御部103として機能する。
 
【0080】
  メモリ122はCPU121によって実行されるプログラム及びデータを一時的に格納する。メモリ122はRAM(Random Access Memory)とすることができる。メモリ122は、ストレージ123と共にサーバ装置100の機能的構成において記憶部101として機能する。
 
【0081】
  ストレージ123は、プログラムやデータを格納する。ストレージ123はHDD(hard disk drive)やSSD(solid state drive)等とすることができる。ストレージ123は、メモリ122と共にサーバ装置100の機能的構成において記憶部101として機能する。
 
【0082】
  入出力部124はサーバ装置100に対する入力を受け付け、またサーバ装置100の出力を外部に供給する。入出力部124は、ネットワーク等の接続インターフェイスを含む。入出力部124は、サーバ装置100の機能的構成において通信部102として機能する。
 
【0083】
  サーバ装置100のハードウェア構成はここに示すものに限られず、サーバ装置100の機能的構成を実現できるものであればよい。また、上記ハードウェア構成の一部又は全部はネットワーク上に存在していてもよい。
 
【0084】
  図10は、ユーザ端末200のハードウェア構成を示すブロック図である。同図に示すようにユーザ端末200はハードウェア構成として、CPU221、GPU(Graphic Processing Unit)222、メモリ223、ストレージ224及び入出力部(I/O)225を有する。これらはバス226によって互いに接続されている。
 
【0085】
  CPU221は、メモリ223に格納されたプログラムに従って他の構成を制御すると共に、プログラムに従ってデータ処理を行い、処理結果をメモリ223に格納する。CPU221は、GPU222と共にユーザ端末200の機能的構成において制御部202として機能する。
 
【0086】
  GPU222は、CPU221による制御を受けて、画像を生成する。GPU222はマイクロプロセッサとすることができる。GPU222はCPU221と共にユーザ端末200の機能的構成において制御部202として機能する。
 
【0087】
  メモリ223はCPU221によって実行されるプログラム及びデータを格納する。メモリ223はRAMとすることができる。メモリ223は、ストレージ224と共にユーザ端末200の機能的構成において記憶部203として機能する。
 
【0088】
  ストレージ224は、プログラムやデータを格納する。ストレージ224はHDDやSSD等とすることができる。ストレージ224は、メモリ223と共にユーザ端末200の機能的構成において記憶部203として機能する。
 
【0089】
  入出力部225はユーザ端末200に対する入力を受け付け、またユーザ端末200の出力を外部に供給する。入出力部225は、キーボードやマウス等の入力機器やディスプレイ等の出力機器、ネットワーク等の接続インターフェイスを含む。入出力部225は、ユーザ端末200の機能的構成において通信部201として機能する。
 
【0090】
  ユーザ端末200のハードウェア構成はここに示すものに限られず、ユーザ端末200の機能的構成を実現できるものであればよい。また、上記ハードウェア構成の一部又は全部はネットワーク上に存在していてもよい。
 
 
【解決手段】本発明に係る情報処理装置は、ユーザ端末において入力された、食材を含むメニューの情報であるメニュー情報の登録を受け付ける情報処理装置であって、記憶手段と、通信手段と、制御手段とを具備する。記憶手段は、食材を上位分類及び下位分類に分類した情報である食材分類情報を記憶する。通信手段は、メニュー情報をユーザ端末から受信する。制御手段は、メニュー情報に上位分類の食材である上位食材が含まれる場合に、食材分類情報から上位食材の下位分類に含まれる食材である下位食材を特定し、下位食材の情報を含む食材情報をユーザ端末に送信するように通信手段を制御し、通信手段が下位食材を含むメニュー情報を受信すると、メニュー情報の登録を受け付ける。