特許第6231766号(P6231766)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6231766ライナーレスラベル接続体およびライナーレスラベル接続体の製造方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6231766
(24)【登録日】2017年10月27日
(45)【発行日】2017年11月15日
(54)【発明の名称】ライナーレスラベル接続体およびライナーレスラベル接続体の製造方法
(51)【国際特許分類】
   G09F 3/00 20060101AFI20171106BHJP
   G09F 3/02 20060101ALI20171106BHJP
   B31D 1/02 20060101ALI20171106BHJP
【FI】
   G09F3/00 E
   G09F3/00 P
   G09F3/02 F
   B31D1/02 A
【請求項の数】5
【全頁数】12
(21)【出願番号】特願2013-91254(P2013-91254)
(22)【出願日】2013年4月24日
(65)【公開番号】特開2014-215386(P2014-215386A)
(43)【公開日】2014年11月17日
【審査請求日】2016年2月22日
(73)【特許権者】
【識別番号】000130581
【氏名又は名称】サトーホールディングス株式会社
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 堅太郎
【審査官】 大澤 元成
(56)【参考文献】
【文献】 特開2012−208172(JP,A)
【文献】 特開2002−080150(JP,A)
【文献】 特開2003−050548(JP,A)
【文献】 特開平11−249571(JP,A)
【文献】 特開平06−214506(JP,A)
【文献】 特開2010−208854(JP,A)
【文献】 特開2003−22016(JP,A)
【文献】 米国特許第04865669(US,A)
【文献】 米国特許第6210768(US,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G09F 3/00−3/20
B31D 1/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
一方の表面に剥離層を、他方の裏面に粘着層を有し、ラベル片に分離するための脆弱部が長手方向に間隔をあけて形成されてなる第一のライナーレスラベル連続体と第二のライナーレスラベル連続体同士のみを接続したライナーレスラベル接続体であって、
前記第一のライナーレスラベル連続体と前記第二のライナーレスラベル連続体同士のみを重ね合わせた領域に印刷されたピッチマークを位置し、
前記ピッチマークが隠蔽されないように前記第一のライナーレスラベル連続体の後端縁の前記粘着層と前記第二のライナーレスラベル連続体の先端縁の前記剥離層とを重ね合わせた接続領域を形成したことを特徴とするライナーレスラベル接続体。
【請求項2】
前記接続領域に前記第一および前記第二のライナーレスラベル連続体の表面に跨って微細な凹部が形成されてあることを特徴とする請求項1記載のライナーレスラベル接続体。
【請求項3】
前記凹部は、直線状または千鳥状に複数形成されてあることを特徴とする請求項記載のライナーレスラベル接続体。
【請求項4】
一方の表面に剥離層を、他方の裏面に粘着層を有し、ラベル片に分離するための脆弱部が長手方向に間隔をあけて形成されてなる第一のライナーレスラベル連続体と第二のライナーレスラベル連続体同士のみの端縁を突き合わせる突合工程と、を有するライナーレスラベル接続体の製造方法であって、
前記ラベル片のピッチごとに印刷され形成したピッチマークの有無を検出するピッチマーク検出工程と、
前記検出工程に基づいて、前記第一のライナーレスラベル連続体の後端縁を変位させる変位工程と、
前記ピッチマークが隠蔽されないように前記第一のライナーレスラベル連続体の後端縁の前記粘着層と第二のライナーレスラベル連続体の先端縁の前記剥離層のみを重ね合わせる接続工程と、
を有することを特徴とするライナーレスラベル接続体の製造方法。
【請求項5】
前記接続工程において、第一および第二のライナーレスラベル連続体に跨って微細な凹部を形成するプレス工程と、
を有することを特徴とする請求項記載のライナーレスラベル接続体の製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ライナーレスラベル接続体およびライナーレスラベル接続体の製造方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、基材の一方の表面に剥離層を、他方の裏面に粘着層を有し、ラベル片に分離するための脆弱部が長手方向に間隔をあけて形成された剥離紙が不要なライナーレスラベル連続体が知られている。
【0003】
しかし、長尺のライナーレスラベル連続体を作製しようとすると、製造途中で素材の終端がくることがあり、所定の長さを得られない場合に、製品とすることができませんでした。
このような場合、歩留まりを良くし、材料に無駄を生じないために、接続シール片を用いてラベル連続体を接続する方法が知られている(例えば、特許文献1を参照。)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2012−208172号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、この技術では、終端のラベル片に接続シール片を重ねて貼るので、接続シール片を貼付されたラベル片は、使用時に厚みや貼付性能に若干の違いを生じてしまうという問題点があった。
また、接続シールを貼付された部から分離しにくく、ラベル片の貼付作業を低下させるという問題があった。
【0006】
本発明は、このような問題に鑑みて為されたものであり、その目的とする処は、被着体に貼り付け時に厚みや貼付性能に違いを生じにくいライナーレスラベル接続体およびライナーレスラベル接続体の製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、巻き戻しする時に、容易に分離するように着目したので、請求項1の発明の要旨は、一方の表面に剥離層を、他方の裏面に粘着層を有し、ラベル片に分離するための脆弱部が長手方向に間隔をあけて形成されてなる第一のライナーレスラベルと第二のライナーレスラベル連続体同士を接続したライナーレスラベル接続体であって、前記第一のライナーレスラベルと前記第二のライナーレスラベル連続体同士を重ね合わせた領域にピッチマークを位置し、前記ピッチマークが隠蔽されないように前記第一のライナーレスラベルと前記第二のライナーレスラベル連続体同士を重ね合わせた接続領域を形成したことを特徴とするライナーレスラベル接続体とする。
また請求項2の発明は、前記接続領域は、第一のライナーレスラベル連続体の後端縁と、第二のライナーレスラベル連続体の先端縁とが重ね合わせてあることを特徴とする請求項1記載のライナーレスラベル接続体とする。
また、請求項3の発明は、前記接続領域に前記第一および前記第二のライナーレスラベル連続体の表面に跨って微細な凹部が形成されてあることを特徴とする請求項1または2記載のライナーレスラベル接続体とする。
また、請求項4の発明は、前記凹部は、直線状または千鳥状に複数形成されてあることを特徴とする請求項3記載のライナーレスラベル接続体とする。
また、請求項5の発明は、一方の表面に剥離層を、他方の裏面に粘着層を有し、ラベル片に分離するための脆弱部が長手方向に間隔をあけて形成されてなる第一のライナーレスラベルと第二のライナーレスラベル連続体同士の端縁を突き合わせる突合工程と、を有するライナーレスラベル接続体の製造方法であって、前記ラベル片のピッチごとに形成したピッチマークの有無を検出するピッチマーク検出工程と、前記検出工程に基づいて、前記第一のライナーレスラベルの後端縁を変位させる変位工程と、前記第一のライナーレスラベルと第二のライナーレスラベル連続体同士を重ね合わせる接続工程と、を有することを特徴とするライナーレスラベル接続体の製造方法とする。
また、請求項6の発明は、前記接続工程において、第一および第二のライナーレスラベル連続体に跨って微細な凹部を形成するプレス工程と、を有することを特徴とする請求項5記載のライナーレスラベル接続体の製造方法とする。
【発明の効果】
【0008】
本願のライナーレスラベル接続体の製造方法は、つなぐための部材を設ける必要が無く、容易に
ライナーレスラベル接続体を製造することができる。また、ライナーレスラベル接続体の接続領域には、他の部材を使用することなく、剥離剤層上に仮貼着しているので使用時に分離性がよい。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本発明のライナーレスラベル連続体の接続部を示す説明図である。
図2】上記、ライナーレスラベル連続体同士の突合せした状態を示す拡大断面図である。
図3】上記、第二のライナーレスラベル連続体の粘着剤側からの先端部を示した平面図である。
図4】上記、ライナーレスラベル接続体の接続領域を示した剥離層側からの平面図である。
図5】上記、制御ブロックを模式的に示したブロック図である。
図6】上記、表示部に表示されたピッチマークの位置の一例を示した説明図である。
図7】上記、ライナーレスラベル連続体同士を接続するためのフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明のライナーレスラベル接続体およびライナーレスラベル接続体の製造方法を図1ないし図7に基づいて説明する。
尚、同一の構成には、同一の符号を付し、説明を適宜省略する。
【0011】
図1は、ライナーレスラベル接続体の接続部を示す説明図であり、図2は、ライナーレスラベル連続体同士の突合せした状態を示す断面図であり、図3は、第二のライナーレスラベル連続体の粘着剤側からの先端部を示した平面図であり、図4は、ライナーレスラベル接続体の接続領域した部分を示した剥離層側からの平面図である。
【0012】
第一のライナーレスラベル連続体1は、長尺状の基材3、剥離層4、粘着層5、脆弱部6およびピッチマーク7から構成されている。第一のライナーレスラベル連続体1の基材3の一方面(表面)には、感熱発色層(図示せず)が面全体に形成され、この感熱発色層の表面に剥離層4が塗工されている。基材3の他方面(裏面)には、粘着層5が面全体に塗工されている。
また、基材3の長手方向に所定の間隔で脆弱部6が形成されている。脆弱部6は、長手方向に直交する方向にミシン目が形成され、このミシン目から容易に切断してラベル片を得ることができる。
また粘着層5を塗工した面側に、ピッチマーク7が印刷されている。ピッチマーク7は、粘着層5を塗工する前工程で印刷することができる。ピッチマーク7は、基材3の脆弱部6の幅方向の両側に矩形状に黒色で印刷されている。
【0013】
第二のライナーレスラベル連続体2は、第一のライナーレスラベル連続体1と同様に構成され、長尺状の基材3、剥離層4、粘着層5、脆弱部6およびピッチマーク7から構成されている。基材3は、紙類あるいはフィルム状の材質などから構成することができる。
第一のライナーレスラベル連続体1と同様に、第二のライナーレスラベル連続体2は、基材3の一方面(表面)には、感熱発色層(図示せず)が面全体に形成され、この感熱発色層の表面に剥離層4が塗工されている。基材3の他方面(裏面)には、粘着層5が面全体に塗工されている。
基材3の長手方向に所定の間隔で脆弱部6が形成されている。脆弱部6は、長手方向に直交する方向にミシン目が形成され、このミシン目から容易に切断してラベル片を得ることができる。
また粘着層5を塗工した面に、ピッチマーク7が印刷されている。ピッチマーク7は、粘着層5を塗工する前工程で印刷することができる。ピッチマーク7は、基材3の脆弱部6の近接の幅方向の両側に矩形状に黒色で印刷されている。
【0014】
基材3としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート等の合成樹脂製フィルムや薄紙などとすることができる。
粘着層5の粘着剤としては、エマルジョン系粘着剤などを用いることができる。
粘着層5は、厚さが20μm以上であることが好ましく、より好ましくは20μm以上40μm未満、さらに好ましくは20μm以上25μm未満である。その理由は、実用上取り扱いしやすく、粘着性能を損なうことがなく、
脆弱部6としては、ミシン目の例で説明するが、孔あるいは折れ線などにより直線状に厚みを薄くすることができる。剥離層4としては、シリコーン樹脂などを用いることができる。
【0015】
図2に示すように、1aは第一のライナーレスラベル連続体1の後端縁であり、2aは第二のライナーレスラベル連続体2の先端縁である。
第一のライナーレスラベル連続体1のピッチマーク7は、脆弱部6(ミシン目)および先端縁(図示せず)の巻取り方向(図1の矢印F方向)の上流側の近接した位置に形成している。
また、第二のライナーレスラベル連続体2のピッチマーク7は、第一のライナーレスラベル連続体1のピッチマーク7と同様に、脆弱部6(ミシン目)および先端縁の巻取り方向(図1の矢印F方向)の上流側の近接した位置に形成している。
ピッチマーク7を脆弱部6(ミシン目)の巻取り方向(図1の矢印F方向)の上流側の近接した位置とした場合の重ね合わせは、第一のライナーレスラベル連続体1の後端縁1aを第二のライナーレスラベル連続体2の剥離層2側に重ねた接続領域Cを形成することができる。
接続領域Cを形成した状態で、仮想線で示した矢印F方向に巻き取り、ロール状のライナーレスラベル接続体11を形成することができる。
【0016】
第一のライナーレスラベル連続体1の後端縁1aの近傍の領域と、第二のライナーレスラベル連続体2の先端縁2aの近傍の領域を重ね合わせることで接続領域Cを形成した状態で、ライナーレスラベル接続体10を形成することができる。さらに、接続領域Cを形成した状態でライナーレス接続体10を巻き取り、ロール状のライナーレスラベル接続体11を形成することができる。
第一のライナーレスラベル連続体1と第二のライナーレスラベル連続体2との重ね合わせた接続領域Cの長さ(移送方向の長さ)は、7mm以上15mm以内であるが、より好ましくは、10mm以上12mm以内である。
【0017】
また、第一のライナーレスラベル連続体1の後端縁1aと第二のライナーレスラベル連続体2の先端縁2aを重ね合わせた接続領域Cに、後述する微小の凹部12をプレスにより形成することができる。
この凹部12は、重ね合わせた接続領域Cの第一と第二のライナーレスラベル連続体1,2に跨って形成することができる。
この実施の形態では、ライナーレスラベル接続体10の幅方向の一方側に2つと、他方側に2つ形成するとともに、各凹部12を直線状に位置してある。(図4参照)
このように、各凹部12をライナーレスラベル接続体10の幅方向に沿って直線状に複数形成することができる。各凹部12を形成することにより、接続領域Cの密着性を向上させることができる。
また、複数の凹部12・・12を千鳥状に形成することができ、千鳥状にすることに、より密着性をより向上することができる。
尚、凹部12は、接続領域Cの剥離層4側に形成してもよく、または粘着層5側から凹部12を1または複数形成することができる。
【0018】
さらに、第一のライナーレスラベル連続体1の後端縁1a(最終のラベル片)あるいは第二のライナーレスラベル連続体2の先端縁2a(最初のラベル片)の何れかに、接続領域Cであることを示すつなぎマーク8を形成することができる。つなぎマーク8は、印刷などにより形成した黒いマークあるいは磁性体などを形成することができる。
この実施の形態のつなぎマーク8は、第二のライナーレスラベル連続体2の先端縁2aの近接し、幅方向の中央部に形成することができる。尚、つなぎマーク8は、ピッチマーク7の移送方向のラインと異なるラインに位置とすることができる。
【0019】
次に、図1に基づいて、第一のライナーレスラベル連続体1の後端縁1aと第二のライナーレスラベル連続体2の先端縁2aを重ね合わせる、つなぎ機構部について説明する。
つなぎ機構部13は、案内プレート14と、ピッチ検出部15と、プレス部16と、制御部20と、を有している。
案内プレート14は、第一のライナーレスラベル連続体1、第二のライナーレスラベル連続体2を移送する移送路を形成することができる。案内プレート14の一部には、開口部が形成され、この開口部を臨む位置(移送路の下方)にピッチ検出部15としてのピッチセンサ15aが配置されている。
尚、案内プレート14は、シリコーンまたはプラズマなど剥離剤により表面をコーティングされており、粘着剤が付着しない処理が施されてある。
【0020】
プレス部16は、プレスプレート17と、シリンダ18とを備え、シリンダ18のロッド18a先端にプレスプレート17が設けられている。またプレス部16は、第一、第二のライナーレスラベル連続体1,2の移送方向のピッチセンサ15aの下流側に位置し、シリンダ18のロッド18aが矢印A方向(図1参照)に沿って、プレスプレート17が原点位置からプレス位置(上下方向)に移動可能に設けられている。
またプレスプレート17には、第一および第二ライナーレスラベル連続体1,2の接続領域Cの部分を押圧するプレス面が形成され、第一または第二のライナーレスラベル連続体1,2の幅方向に沿って長辺が形成され、接続領域Cの全体をプレスすることができる。
【0021】
さらにプレス面には、一または複数の微細な凸部19を設けることができる。この実施の形態の凸部19は、第一または第二のライナーレスラベル接続体1,2の幅方向の一方側に2つと、他方側に2つ形成するとともに直線状に配置してある。
また、プレス面に設けた凸部19・・19によって、第一と第二のライナーレスラベル連続体1,2を重ね合わされた接続領域Cの最上面(剥離層4)からプレスした時に、第一と第二のライナーレスラベル連続体1,2に跨って複数の凹部12・・12を形成することができる。
尚、凸部19のプレス面から突出した高さは、0.5mm〜1.0mmが好ましい。
【0022】
図5は、制御ブロックを模式的に示したブロック図である。
制御部20は、図示しないCPU、ROM,RAMなどを備え、表示部21と、ピッチセンサ15aと、シリンダ18、エンドサンサ22a、巻取りモータ24とを電気的に接続されている。
表示部21は、タッチパネル式の液晶表示部を設けることができ、制御部20からの表示データが供給されると、表示データに基づいて表示することができる。
表示部21には、表示された表示情報と、表示部21に表示された領域の画面をタッチすることにより所定の信号を制御部20に供給することができる。
表示部21は、各種の動作状態の表示、各種の設定の表示、エラー表示、各種の動作モードを表示することができる。動作モードの表示は、複数の各モードから選択することができ、例えば、接続モードと、巻取りモードなどから選択することができる。
【0023】
ピッチセンサ15aは、第一のライナーレスラベル連続体1と第二のライナーレスラベル連続体2をつなぐための接続モードにおいて、第二のライナーレスラベル連続体2の先端縁2aが、接続ラインLに移送され突合せした突合せ位置で停止した時に、ピッチセンサ15aの動作が駆動してはピッチマーク7の有無を検出する。
【0024】
尚、他のモードにおいて、ピッチセンサ15aを電気的に遮断してピッチマーク7を検出できない状態とすることができる。
接続モーでは、ピッチセンサ15aから第二のライナーレスラベル連続体2のピッチマーク7を検出した信号が供給されると、制御部20は表示部21に「先端にピッチマーク有り」を表示するように信号を供給することができる。また、先端縁2aにピッチマーク7が検出できない場合には、制御部20は表示部21に「先端にピッチマーク無し」を表示するように表示部21に信号を供給することができる。
【0025】
プレス部16は、制御部20からのプレス信号に基づいて、プレスプレート17を原点位置から降下させて、第一のライナーレスラベル連続体1の後端縁1aと、第二のライナーレスラベル連続体2の先端縁2aの接続領域Cをプレス面によりプレスすることができる。
プレスプレート17は、所定の最下点に到達(接続領域Cをプレス)すると上方に移動して原点に戻るように制御することができる。
尚、プレス信号は、表示部21に表示された「プレス」の文字(図示せず)をタッチすることにより、表示部21から制御部20にプレスする起動信号が供給され、この信号に基づいてプレス部16にプレス信号が供給される。また、制御部20にタイマー回路を設け、このタイマー回路の設定した所定のタイミングでプレス信号を供給するようにしてもよい。
【0026】
エンドセンサ22aは、第一のライナーレスラベル連続体1を巻取る巻取りモードにおいて、ライナーレスラベル連続体1の後端1aを検出できる状態にすることができる。
尚、他のモードにおいて、エンドセンサ22aを電気的に遮断して、第一のライナーレスラベル連続体1の後端縁1aを検出することができる。
巻取りモードにおいて、第一のライナーレスラベル連続体1の後端縁1aを検出した場合には、第一のライナーレスラベル連続体1を停止するように巻取り部23の巻取りモータ24に停止信号を供給し停止する制御することができる。尚、第一のライナーレスラベル連続体1が停止した後は、所定の操作で後端縁1aを接続部9の接続ラインLの位置に移送して停止するように巻取りモータ24に信号を供給することができる。
【0027】
尚、巻取りモータ24として、ステッピングモータを配置することができ、エンドセンサ22aと接続ラインLとの距離を予め設定されおり、所定の操作あるいは所定のタイミングで巻取りモータ24を駆動して、第一のライナーレスラベル連続体1の後端縁1aをエンドセンサ22aから接続ラインLに案内プレート14に沿って移送することができる。
ピッチセンサ15aは、反射型の光センサを配置することができる。またエンドセンサ22aは、透過型の光センサを配置することができる。
【0028】
次に、ライナーレスラベル接続体の製造方法を説明する。
本発明のライナーレスラベル接続体10の製造方法は、第一のライナーレスラベル連続体1の後端縁1aと、第二のライナーレスラベル連続体2の先端縁2aを突き合わせる突合工程と、第一のライナーレスラベル連続体1のピッチマークを検出するピッチマーク検出工程と、このピッチマーク検出工程に基づいて、第一ライナーレスラベル連続体1の後端縁1aおよび第二のライナーレスラベル連続体2の先端縁2aを重ね合わせて接続する接続工程であることを特徴とする。
【0029】
最初に、表示部21の画面に所定のタッチ操作することにより、動作モードを巻取りモードに設定する。
この巻取りモードにおいて、ステップ1(S1)において、第一のライナーレスラベル連続体1の移送を開始して、巻取り部23で巻き取る。ステップ2(S2)において、第一のライナーレスラベル連続体1の後端縁1aを検出したか否かを判断する。第一のライナーレスラベル連続体1の後端縁1aを検出していない場合には、ステップ1(S1)に戻り、第一のライナーレスラベル連続体1を巻き取る。
【0030】
ステップ2(S2)において、第一のライナーレスラベル連続体1の後端縁1aを検出すると、ステップ3(S3)に進む。
ステップ3(S3)では、第一のライナーレスラベル連続体1の移送を停止し、表示部21に「接続モード?」の表示と、「YES」、「NO」とが表示され、「YES」、「NO」は、入力機能としてのタッチ(押圧)操作することで制御部20に信号を供給することができる。「YES」をタッチ操作することにより、接続モードに切り替わるとともに、第一のライナーレスラベル連続体1の後端縁1aを巻取り方向に位置する接続ラインLまで移送してステップ4(S4)に進む。
尚、「NO」をタッチ操作することにより第一のライナーレスラベル連続体1を移送して巻き取られる。
【0031】
ステップ4(S4)において、第二のライナーレスラベル連続体2を移送させて、第二のライナーレスラベル連続体2の先端縁2aを第一のライナーレスラベル連続体1の後端縁1aに突き合わせする位置で停止して(突合工程)、ステップ5(S5)に進む。この時に、第二のライナーレスラベル連続体2の先端縁2aは、接続ラインLまたはその上流側に近接した位置としている。
【0032】
ステップ5(S5)において、第二のライナーレスラベル連続体2が停止したことを制御部20が判断すると、第二のライナーレスラベル連続体2の先端にピッチマーク7が有るか否かを判断する(ピッチマーク検出工程)。この判断の結果、その旨を表示部20に表示してステップ6に進む。
ステップ6(S6)において、ピッチマークの有無の判断の結果、有ると判断した時には、「先端にピッチマーク有り」を表示するとともに、ピッチマークの位置を表示部21に表示(図6参照)して、ステップ7(S7)に進む。
尚、ピッチマークが無いと判断した時には、「先端にピッチマーク無し」を表示するとともに、第一のライナーレスラベル連続1の後端縁1aに近接した位置にピッチマーク7を表示させ、第一のライナーレスラベル連続体1の剥離層4面に第二のライナーレスラベル連続体2の粘着層5が重ね合わせるように接続した状態を表示部21に表示することができる。
【0033】
ステップ7(S7)では、表示部21に「OK」25の文字が表示され、この文字をタッチ(押圧操作)することで、第一のライナーレスラベル連続体1の後端部分を浮かせて、第二のライナーレスラベル連続体2を10mm繰り出す。そして、第一のライナーレスラベル連続体1を元に戻すことで、第二のライナーレスラベル連続体2の剥離層4の面に第一のライナーレスラベル連続体1の粘着層5を重ね合わせて、ステップ8(S8)に進む。
尚、第一のライナーレスラベル連続体1の後端部分を浮かせる構造としては、第一のライナーレスラベル連続体1の側辺から上下及び左右に移動(変位)可能な一対のフラップ部材(図示せず)を設けることができる(変位工程)。
最初に、フラップ部材を上方に移動して第一のライナーレスラベル連続体1の後端部分浮かせ、第二のライナーレスラベル連続体2を10mm前進してからフラップを下方に移動するとともに、フラップ部材が左右に離間するように移動する。尚、第一のライナーレスラベル連続体1の後端部分を手動操作することもできる。
【0034】
ステップ8において、表示部に「プレス?」、「YES」の文字が表示され、「YES」の文字をタッチ操作した否かを制御部が判断する。「YES」をタッチ操作すると、制御部20からシリンダ18に起動信号が供給されステップ9(S9)に進み、起動信号が供給されない場合には、ステップ8(S8)に戻り、処理が繰返し行われる。
シリンダ18に所定の起動信号が供給されると、ステップ9(S9)に進み、起動信号によりシリンダ18のロッド18aが下降して、プレスプレート17を第一のライナーレスラベル連続体1の後端縁1aを幅方向に跨って押し付け、その後、原点位置に戻りステップS10に進む(接続工程)。
この時、プレス面に設けた複数の凸部19・・19が重ね合された接続領域Cを上面から押し付けるので接続領域Cに複数の凹部12・・12が形成される(プレス工程)。
【0035】
ステップS(S10)では、プレスプレート17が原点に戻ることにより、プレス動作の完了の信号が制御部20に供給されたか否かを判断する。プレス動作の完了の信号が制御部20に供給されると、ステップ11(S11)に進み、プレス動作の完了の信号が制御部20に供給されていない場合には、ステップ10(S10)に戻り、処理が繰返し行われる。
【0036】
ステップ11(S11)では、巻取りモータ24に信号が供給され、第一のライナーレスラベル連続体1と第二のライナーレスラベル連続体2が接続されたライナーレスラベル接続体10として巻き取られる。
このように、第一のライナーレスラベル連続体1の後端縁1aと第二のライナーレスラベル連続体2の先端縁2aを重ね合わせて接続領域Cを形成したライナーレスラベル接続体10を製造する製造方法を提供することができる。また、ライナーレスラベル連続体のピッチマークを目視で確認することがなく作業効率が向上する。また、プレスにより接続領域Cが圧着されるので、接続された状態で確実に巻き取ることができる。
【0037】
この実施の形態では、第一と、第二のライナーレスラベル連続体1,2をプレスプレート17で押圧することで、仮貼着した接続領域Cを形成することができる。
【0038】
また、プレスプレート17に微細な凸部19・・19が複数形成され、接続領域Cに押し付ける仮貼着と、ライナーレスラベル接続体10の接続領域Cに微細な凹部12・・12が複数形成されるので、この凹部12・・12が第一と、第二のライナーレスラベル連続体1,2をフック状に係合させることができるので、ライナーレスラベル接続体10が移送時に接続領域Cが離れにくくすることができる。
【0039】
この実施の形態のピッチマークは、第二のライナーレスラベル連続体2の先端縁2aの近接(移送方向Fの脆弱部6の上流側に位置した例)で説明したが、ピッチマーク7を第一のライナーレスラベル連続体1の移送方向Fの後端縁の近接(脆弱部6の下流側)に位置することができる。この場合は、第一のライナーレスラベル連続体1の後端縁1aを第二のライナーレスラベル連続体2の粘着層2側に重ねた接続領域Cを形成することができる。
このように、表示部21にピッチマーク7の有無を表示することができるので、接続領域Cにピッチマーク7を隠蔽することがなく効率的に作業することができる。
また、表示部21をタッチパネル式の液晶表示部で説明したが、液晶表示部と操作スイッチと併用することができる。
【0040】
この実施の形態では、各構成部材の数、位置、形状等は上記実施の形態に限定されず、本発明を実施するうえで好適な数、位置、形状等にすることができる。本発明が上記各実施の形態に限定されず、本発明の技術思想の範囲内において、実施の形態は適宜変更され得ることは明らかである。
【符号の説明】
【0041】
1 第一のライナーレスラベル連続体
1a 後端縁(第一のライナーレスラベル連続体)
2 第二のライナーレスラベル連続体
2a 先端縁(第二のライナーレスラベル連続体)
3 基材
4 剥離層
5 粘着層
6 脆弱部
7 ピッチマーク
8 つなぎマーク
9 接続部
10 ライナーレスラベル接続体
12 凹部
13 つなぎ機構
16 プレス部
20 制御部
21 表示部
23 巻取り部
L 接続ライン
C 接続領域
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7